JPH11170736A - 伝 票 - Google Patents

伝 票

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JPH11170736A
JPH11170736A JP36180197A JP36180197A JPH11170736A JP H11170736 A JPH11170736 A JP H11170736A JP 36180197 A JP36180197 A JP 36180197A JP 36180197 A JP36180197 A JP 36180197A JP H11170736 A JPH11170736 A JP H11170736A
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JP
Japan
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layer
slip
base material
adhesion
slip according
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Pending
Application number
JP36180197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Ono
野 信 一 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Sealing Printing Co Ltd
Original Assignee
Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Sealing Printing Co Ltd filed Critical Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority to JP36180197A priority Critical patent/JPH11170736A/ja
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1枚のシート状に積層一体化されたものであ
って、必要に応じてその表層部を引き剥がし、引き剥が
したものと被貼付体に残存したものとによって用途別に
使用することができる伝票を提供する。 【解決手段】 この発明の伝票10は、基材12と、基
材12の裏面側に形成された難接着層14と、基材12
の裏面側であって、難接着層14と隣接して形成された
接着力調整剥離層16と、基材12の裏面側であって、
基材12、難接着層14及び接着力調整剥離層16を被
貼付体に接着し得る位置に形成された粘着剤層18と、
基材12側が被貼付体より引き剥がされたとき、被貼付
体側に残存する、層14もしくは16または粘着剤層1
8の表面もしくは裏面に形成された情報層20とを含
む、伝票10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、伝票に関し、特
に、運送業者が物品の配送に用いる配送伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配送伝票は、ほぼ同一内容の表示
を付した紙を複数枚重合し、それぞれを接着剤等でその
一部を固着し、かつ、運送される物品(被貼付体)の表
面に貼着できるように構成されている。そして、重合さ
れた各配送伝票は、その一部分が接着されているのみ
で、各配送伝票は、接着部分を除いてその他の部分はば
らばらに分離している。そこで、運送途次における各重
合された配送伝票の一部が不用意に外れることがないよ
うに、たとえば透明プラスチックフィルム袋に収納して
運送される物品に袋ごと貼り付け、袋の開口部より重合
された伝票の一部を切り取り、たとえば受取書としてそ
れを運送業者が持ち帰るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
配送伝票においては、複数の伝票が重合され、それぞれ
が所要の目的のために切り離すことができるように、各
配送伝票がその一部において接着されているため、不用
意に重合された各配送伝票が切り離されることがないよ
うに透明プラスチックフィルム袋等で保護する必要性が
あり、運送される物品の表面に貼り付けられた配送伝票
はときには邪魔になったりして、運送に障害をもたらす
ことがある。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、1
枚のシート状に積層一体化されたものであって、必要に
応じてその表層部を引き剥がし、引き剥がしたものと被
貼付体に残存したものとによって用途別に使用すること
ができる伝票を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の伝票は、基材
と、基材の裏面側に形成された難接着層と、基材の裏面
側であって、難接着層と隣接して形成された接着力調整
剥離層と、基材の裏面側であって、基材、難接着層及び
接着力調整剥離層を被貼付体に接着し得る位置に形成さ
れた粘着剤層と、基材側が被貼付体より引き剥がされた
とき、被貼付体側に残存する、層または粘着剤層の表面
もしくは裏面に形成された情報層とを含む、伝票であ
る。請求項2の伝票は、基材の表面に第2の情報層が形
成された、請求項1に記載の伝票である。請求項3の伝
票は、第2の情報層は、感熱発色層である請求項2に記
載の伝票である。請求項4の伝票は、第2の情報層の表
面にオーバーコート層が形成された、請求項2または請
求項3に記載の伝票である。請求項5の伝票は、難接着
層は、ポリエチレンを塗工してなる、請求項1ないし請
求項4のいずれかに記載の伝票である。請求項6の伝票
は、接着力調整剥離層は、スチレン・ブタジエン・スチ
レンのブロック共重合体と塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合体との混合溶液を塗工してなる、請求項1ないし請求
項5のいずれかに記載の伝票である。請求項7の伝票
は、情報層は、紫外線硬化型インキで印刷してなる、請
求項1ないし請求項6のいずれかに記載の伝票である。
請求項8の伝票は、オーバーコート層は、朱肉等で捺印
可能な層からなる、請求項4ないし請求項7のいずれか
に記載の伝票である。請求項9の伝票は、粘着剤層の表
面には、剥離シートが仮着されている、請求項1ないし
請求項8のいずれかに記載の伝票である。
【0006】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる伝票の
斜視図解図であり、図2は、その断面図解図であり、図
3は剥離した状態を示す断面図解図である。
【0008】この伝票10は、紙やプラスチックフィル
ムまたはシート等の比較的柔軟な素材からなる平面長方
形で一般的に宅配便等に用いられる配送用伝票大に形成
された基材12と、前記基材12の裏面に全面にわたっ
て形成された樹脂を塗布してなる難接着層14と、前記
難接着層14の裏面に全面にわたって形成された樹脂を
塗布してなる接着力調整剥離層16と、前記接着力調整
剥離層16の裏面側に全面にわたって形成された、粘着
剤を塗布してなる粘着剤層18と、前記接着力調整剥離
層16の裏面に形成された紫外線硬化型インクで印刷し
てなる第1の情報層20とを含む。また、この伝票10
においては、基材12の表面に、感熱発色剤が塗布され
てなる第2の情報層たる感熱発色層22が形成され、さ
らに、前記感熱発色層22の表面の全面にわたって樹脂
を塗布してなる、捺印可能なオーバーコート層24が形
成されている。更に、オーバーコート層24の表面に
は、伝票10に必要な情報、例えば発送人欄、受取人
欄、運送業者名等が印刷されてなる印刷層26が形成さ
れている。
【0009】そして、感熱発色層22においては、主と
して発送人や受取人、運送価格等を表示し、第1の情報
層20では、例えば運送業者等が表示される。したがっ
て、この伝票10が使用されるときには、サーマルプリ
ンタで感熱発色層22を発色させて必要な情報を表示
し、粘着剤層18面からその表面に仮着された剥離シー
ト28を剥離し、粘着剤層18の粘着力によって運送さ
れる荷物に貼着される。その荷物が受取人に受け取って
もらうときに、オーバーコート層24の表面に受取り印
で捺印してもらい、その後基材12を持って引き剥がせ
ば運送業者は受け取りの証明書として持ち帰ることがで
き、一方、接着力調整剥離層16と難接着層14との間
において剥離して接着力調整剥離層16より下層すなわ
ち第1の情報層20及び粘着剤層18が荷物に残る。そ
のために、荷物には第1の情報層20であらわされた運
送業者名等が残ることになり、運送業者名がいつでも受
取人側でわかり、広告の機能をも果たすことになる。し
たがって、接着力調整剥離層16は、透明性を有し、よ
り下層の第一の情報層20が透視し得るように構成する
必要性がある。
【0010】接着力調整剥離層16の材料は、難接着層
14との関係で選択され、たとえば難接着層14を形成
する樹脂としてポリエチレンを選択したときには、接着
力調整剥離層16の材料としてはたとえば次のものを選
択できる。ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチ
ルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル、カルボキ
シル変成アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩素化ポリプ
ロピレン、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・
酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート樹
脂、スチレン・ブタジエン・スチレンのブロック共重合
体、スチレン・イソプレン・スチレンのブロック共重合
体、ポリエステル樹脂、テルペン樹脂、ロジン、エステ
ルロジン、水添ロジン、重合ロジン、ブチラール樹脂、
石油樹脂などやポリエチレンワックス、パラフィンワッ
クス、モンタンワックス、マイクロクリスタリンワック
スなどのワックス類や塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体、ニトロセルロースなどが選択できる。すなわち、こ
れら単体か、または2種類以上混合したものをコーティ
ングして接着力調整剥離層16とすることができ、例え
ば溶剤型の塗布剤として塗布することにより形成する。
【0011】難接着層14は、ポリエチレン、シリコン
樹脂、フッソ樹脂、パラフィン、ワックスなどの剥離剤
をコーティングしてなり、例えばポリエチレンを溶融押
し出しコーティングをすることにより形成する。
【0012】粘着剤層18は、ゴムまたは合成樹脂を主
剤とする粘着剤を塗布してなる。但し、粘着剤は適宜な
ものを選択すればよく、また、必ずしも粘着剤でなくて
もよく、この伝票10を他物に接着することができるも
のであれば、他の接着剤や両面接着テープ等のような他
に接着をすることができるものを選択してもよい。
【0013】感熱発色層22は、周知の感熱記録剤をコ
ーティングして形成されている。すなわち、この感熱発
色層22を形成するためには、発色剤、顕色剤および結
着剤などを含む溶液を基材12の表面に塗布して乾燥さ
せることにより形成される。また、感熱発色層22の材
料となる混合物には、必要に応じて顔料、ワックス類、
消泡剤などの添加剤、感熱発色層22に任意の着色を行
うための嗔料や、感熱発色層22の熱に対する感度を高
めるための増感剤や、保存性を向上させるための安定剤
などを添加してもよい。さらに、感熱発色層22の材料
となる混合物には、その混合物中の結着剤を架橋させる
ための架橋剤や、滑剤などを添加してもよい。
【0014】発色剤としては、公知の無色または淡色の
ロイコ染料などが用いられ、たとえば、 (1) 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(2−フェニル−3−インドリ
ル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−
3−(1,2−ジメチル−3−インドリル)フタリド、
3,3−ビス(9−エチル−3−カルバゾリル)−5−
ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニル
−3−インドリル)−5−ジメチルアミノフタリドなど
のトリアリールメタン系化合物; (2) 4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンズヒドリ
ンベンジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェ
ニルロイコオーラミンなどのジフェニルメタン系化合
物; (3) ローダミン−β−アニリノラクタム、3−(N
−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−(2,4−ジメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−
7−(β−エトキシエチルアミノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−クロロ−7−(γ−クロロプロピル
アミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−エトキシエチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N
−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フル
オラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(4−アニリノ)アニリノ−6
−メチル−7−クロロフルオランなどのキサンテン系化
合物; (4) ベンゾイルロイコメチレンブル−、p−ニトロ
ベンゾイルロイコメチレンブル−などのチアジン系化合
物; (5) 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチル
スピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピ
ラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピ
ロピランなどのスピロ系化合物; (6) その他、3,5′,6−トリス(ジメチルアミ
ノ)−スピロ〔9H−フルオレン−9,1′(3′H)
−イソベンゾフラン〕−3′−オン、1,1−ビス〔2
−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキ
シフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロ
ロ(3H)イソベンゾフラン−3−オンなどがあげら
れ、これらの染料は1種または2種以上を混合して用い
ることができる。
【0015】また、顕色剤としては、たとえば、 (1) p−オクチルフェノ−ル、p−第三ブチルフェ
ノール、p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシアセ
トフェノン、α−ナフトール、β−ナフトール、p−第
三オクチルカテコール、2,2′−ジヒドロキシビフェ
ニル、ビスフェノール−A、1,1−ビス(p−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、2,2−ビス−(3−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(3,4−ジヒドロキシフェニル)スルホ
ン、2,4′−ジヒドロキシフェニルスルホン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス〔2−
(4−ヒドロキシフェニルチオ)エトキシ〕メタン、4
−(4−イソプロポキシベンゼンスルホニル)フェノ−
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)酢酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸
ベンジル、3,5−ジ第三ブチルサリチル酸などのフェ
ノール系; (2) 安息香酸などの有機カルボン酸系; (3) サリチル酸亜鉛などの金属系; (4) 2,4−ジヒドロキシ−N−2′−メトキシベ
ンズアニリドなどのアニリド誘導体系などの顕色剤があ
げられ、これらの顕色剤は1種または2種以上を混合し
て用いることができる。
【0016】さらに、結着剤としては、たとえば、アク
リルエマルジョン、ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、でんぷん類、ポリ
ビニルピロリドン、アクリル酸エステル、ポリアクリル
アミド重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体あるいはこれらの変性物などが選択でき
る。
【0017】また、嗔料としては、たとえば、水酸化ア
ルミニウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、硫酸バリウム、シリカゲル、活性白
土、タルク、クレー、カオリナイト、ケイソウ土、炭酸
マグネシウム、アルミナ、酸化アルミニウムなど無機嗔
料や、たとえば、ポリスチレン樹脂粒子、尿素−ホルマ
リン樹脂粒子、ポリオレフィン粒子などの有機嗔料など
が選択できる。
【0018】また、増感剤としては、たとえば、 (1) 酢酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、
ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、ベヘニン酸亜鉛、
安息香酸亜鉛、サリチル酸ドデシルエステル亜鉛塩、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸アルミニウムなどの有機酸の金属塩; (2) ステアリン酸アミド,ステアリン酸メチロール
アミド,ステアロイル尿素、アセトアニリド、アセトト
ルイジド、安息香酸ステアリルアミド、エチレンビスス
テアリン酸アミド、ヘキサメチレンビスオクチル酸アミ
ドなどのアミド化合物; (3) 1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エ
タン、m−ターフェニル、1,2−ジフェノキシエタ
ン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、p
−ベンジルビフェニル、p−ベンジロキシビフェニル、
ジフェニルカーボネート、ビス(4−メチルフェニル)
カーボネート、ジベンジルオキザレート、ビス(4−メ
チルベンジル)オキザレート、ビス(4−クロロベンジ
ル)オキサレート、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカ
ルボン酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカ
ルボン酸ベンジル、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカ
ルボン酸フェニル、メチレンジベンゾエート、1,4−
ビス(2−ビニロキシエトキシ)ベンゼン、2−ベンジ
ロキシナフタレン、4−ベンジロキシ安息香酸ベンジ
ル、ジメチルフタレート、テレフタル酸ジベンジル、ジ
ベンゾイルメタン、4−メチルフェノキシ−p−ビフェ
ニルなどがあげられ、これらの増感剤は1種または2種
以上を混合して用いることができる。
【0019】また、保存安定剤としては、たとえば、
1,1,3−トリス(2−メチル−4ヒドロキシ−5−
第三ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン、4,4′−ブチリデンビス(2−第三ブチ
ル−5−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(2
−第三ブチル−5−メチルフェノール)、2,2′−チ
オビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、
2,2′−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチル
フェノール)などのヒンダードフェノール化合物、4−
ベンジルオキシ−4′−(2−メチルグリシジルオキ
シ)ジフェニルスルホン、ナトリウム−2,2′−メチ
レンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホスフェー
トなどがあげられ、これらの保存安定剤は1種または2
種以上を混合して用いることができる。
【0020】オーバーコート層24は、結着剤中にステ
ィッキング防止及び捺印適性を持たせる為に、吸油量が
10ml/100g以上、好ましくは30ml/100
g以上の充填剤を10%以上好ましくは30%以上充填
し、スティッキング及び圧力発色防止の為滑剤を添加し
てなるオーバーコート剤をコーティングして形成されて
いる。オーバーコート剤には、必要に応じて架橋剤、分
散剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤などの種々添加剤を添
加してもよい。塗布量は0.1〜10g/m2 であり、
好ましくは0.5〜6g/m2 を塗布するとよい。
【0021】結着剤としては、たとえば次の一種類又は
二種類以上選択して用いることができるが、これらに限
定されるものでない。ポリビニルアルコール、セルロー
ス、メチルセルロース、デンプン及びその誘導体、カゼ
イン、ポリアクリルエマルジョン、ポリアクリル酸エス
テル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共重合体、
スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/アクリ
ル酸共重合体等の水溶性樹脂及び水溶性エマルジョン樹
脂。
【0022】充填剤としては、吸油量10ml/100
g以上、好ましくは30ml/100g以上、次の一種
類又は二種類以上を選択して用いることができるが、こ
れらに限定されるものでない。炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカー
ボン、タルク、クレー、カオリン、アルミナ、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミ、硫酸バ
リウム、酸化チタン、ポリスチレン樹脂、尿素−ホルマ
リン樹脂。
【0023】滑剤としては、次の一種類又は二種類以上
選択して用いることができるが、これらに限定されるも
のでない。ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、カル
ナバロウ、エステルワックス。
【0024】なお、この発明は前記した例に限らず、種
々変更することができる。例えば、難接着層と接着力調
整剥離層を上下逆にして、難接着層より接着力調整剥離
層がより上層に位置するようにしてもよい。また、この
情報層は、粘着剤層の裏面すなわち剥離シート側に構成
してもよい。そのように構成すれば、接着力調整剥離層
と接着剤とがいずれも透明であることが必要である。そ
の情報層は、たとえば有色顔料を混ぜてなるUVインク
などで印刷して形成すればよい。
【0025】〔実施例1〕基材たる市販の上質紙に感熱
記録剤を塗布、乾燥して感熱発色層を形成した後に、次
の材料を以下の配合量でディスパー(攪拌羽根)にて混
合してなるオーバーコート剤を3g/m2 塗布し乾燥さ
せた。その後、シャチハタ製朱肉で捺印特性を調べたと
ころ、表1に示すように美麗に捺印され、剥げ落ちやに
じみもなかった。 (材 料)(化学名または俗名) (配合量) 結着剤:アクリルエマルジョン 44.64重量% (商品名:三井東圧製ボンロン) 架橋剤:ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂 5.36重量% (商品名:三井東圧製ボンロン架橋剤) 充填剤:二酸化ケイ素(吸油量:300ml/100g) 30.00重量% (商品名:W.R.グレース製サイロイド) 滑 剤:ポリエチレンワックス 15.00重量% 滑 剤:パラフィンワックス 5.00重量%
【0026】〔実施例2〕基材たる市販の上質紙に感熱
記録剤を塗布、乾燥して感熱発色層を形成した後に、次
の材料を以下の配合量でディスパー(攪拌羽根)にて混
合してなるオーバーコート剤を3g/m2 塗布し乾燥さ
せた。その後、シャチハタ製朱肉で捺印特性を調べたと
ころ、表1に示すように美麗に捺印され、剥げ落ちやに
じみもなかった。 (材 料)(化学名または俗名) (配合量) 結着剤:アクリルエマルジョン 26.79重量% (商品名:三井東圧製ボンロン) 架橋剤:ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂 3.21重量% (商品名:三井東圧製ボンロン架橋剤) 充填剤:二酸化ケイ素(吸油量:145ml/100g) 50.00重量% (商品名:水沢化学製ミズカシル) 滑 剤:ポリエチレンワックス 15.00重量% 滑 剤:パラフィンワックス 5.00重量%
【0027】〔実施例3〕基材たる市販の上質紙に感熱
記録剤を塗布、乾燥して感熱発色層を形成した後に、次
の材料を以下の配合量でディスパー(攪拌羽根)にて混
合してなるオーバーコート剤を3g/m2 塗布し乾燥さ
せた。その後、シャチハタ製朱肉で捺印特性を調べたと
ころ、表1に示すように美麗に捺印され、剥げ落ちやに
じみもなかった。 (材 料)(化学名または俗名) (配合量) 結着剤:アクリルエマルジョン 26.79重量% (商品名:三井東圧製ボンロン) 架橋剤:ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂 3.21重量% (商品名:三井東圧製ボンロン架橋剤) 充填剤:タルク(吸油量:40ml/100g) 40.00重量% 滑 剤:ポリエチレンワックス 30.00重量%
【0028】〔比較例1〕基材たる市販の上質紙に感熱
記録剤を塗布、乾燥して感熱発色層を形成した後に、次
の材料を以下の配合量でディスパー(攪拌羽根)にて混
合してなるオーバーコート剤を3g/m2 塗布し乾燥さ
せた。 (材 料)(化学名または俗名) (配合量) 結着剤:アクリルエマルジョン 44.65重量% (商品名:三井東圧製ボンロン) 架橋剤:ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂 5.35重量% (商品名:三井東圧製ボンロン架橋剤) 滑 剤:ポリエチレンワックス 50.00重量%
【0029】実施例1〜3および比較例1について、オ
ーバーコート層面にシャチハタ製朱肉で捺印し、所定の
時間経過後に、指で捺印面を擦り、捺印部のカスレや周
辺の汚れを観察したところ、表1に示すような結果を得
た。すなわち、実施例1〜3については、美麗に捺印さ
れ、カスレや汚れそして剥げ落ちやにじみもなかった
が、比較例については捺印後60秒経過しても全体にカ
スレが発生し、ひどく周辺も汚れた。
【0030】
【表1】
【0031】〔実施例4〕前記実施例1の感熱記録紙の
基材の裏面に、ポリエチレンを塗布して難接着層14を
形成し、その裏面に塩素化ポリプロピレンと塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合体の混合溶液を塗布して、接着力調
整剥離層16を形成する。それらの配合比率は、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体100部に対して塩素化ポリ
プロピレンは40部ないし240部とした場合に良好な
結果を示したが、塩素化ポリプロピレン120部を配合
したときに、じんわりと表層の基材が下層の接着力調整
剥離層16より剥がれるという最も良好な結果が得られ
た。
【0032】〔実施例5〕前記実施例1の感熱記録紙の
基材の裏面にポリエチレンを塗布して難接着層14を形
成し、その裏面にスチレン・ブタジエン・スチレンのブ
ロック共重合体と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体との
混合溶液を塗布して、接着力調整剥離層16を形成す
る。それらの配合比率は、塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合体100部に対してスチレン・ブタジエン・スチレン
のブロック共重合体1部ないし40部とした場合に良好
な結果を示したが、特にスチレン・ブタジエン・スチレ
ンのブロック共重合体10部を配合したときに、じんわ
りと表層の基材が下層の接着力調整剥離層16より剥が
れるという最も良好な結果が得られた。
【0033】
【発明の効果】請求項1の伝票は、基材を下層と分離し
て、例えば表層部分を受取証として利用し、下層部分を
広告用として運送荷物の表面に残存させ、将来的にも運
送業者名がわかるようにすることができる。請求項2の
伝票は、第2の情報層によって、第1の情報とは別の情
報、例えば、発送人や荷受人等を表示することができ、
伝票としての本来の機能を果たすべき情報を表示するこ
とができる。請求項3の発明によれば、サーマルプリン
タで感熱発色層を発色させて、例えば、発送人や荷受人
等を表示することができ、伝票としての本来の機能を果
たすべき情報を表示することができる。請求項4の発明
によれば、オーバーコート層によって感熱発色層を保護
することができる。請求項5および6の発明によれば、
接着力調整剥離層と難接着層との間において、必要に応
じて表層部分を下層部分より剥離することができ、且つ
不用意に表層部分と下層部分とが引き剥がされることも
ない。特に、請求項5の難接着層として選択されるポリ
エチレンは物性を変えることが難しく、請求項6の接着
力調整剥離層として選択されるスチレン・ブタジエン・
スチレンのブロック共重合体の配分量を変えることによ
り、難接着層との接着力を調整することができる。例え
ば、スチレン・ブタジエン・スチレンのブロック共重合
体の量が多ければ、強い接着が得られ、少なければ接着
力が弱くなる。請求項7の発明によれば、機上安定性の
優れた品質の安定した情報層を形成できる。請求項8の
発明によれば、朱肉等で受取人の捺印をしてもらう等、
その表面に捺印ができる。請求項9の発明によれば、剥
離シートで粘着剤層を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例である配送用伝票を示す断面図
である。
【図2】図1図示の配送用伝票の表層部分が引き剥がさ
れた状態を示す断面図である。
【図3】この発明を利用した配送用伝票の所期的な貼着
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 伝票 12 基材 14 難接着層 16 接着力調整剥離層 18 粘着剤層 20 第一の情報層 22 感熱発色層 24 オーバーコート層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、 前記基材の裏面側に形成された難接着層と、 前記基材の裏面側であって、前記難接着層と隣接して形
    成された接着力調整剥離層と、 前記基材の裏面側であって、前記基材、難接着層及び接
    着力調整剥離層を被貼付体に接着し得る位置に形成され
    た粘着剤層と、 前記基材側が被貼付体より引き剥がされたとき、被貼付
    体側に残存する、前記層または粘着剤層の表面もしくは
    裏面に形成された情報層とを含む、伝票。
  2. 【請求項2】 前記基材の表面に第2の情報層が形成さ
    れた、請求項1に記載の伝票。
  3. 【請求項3】 前記第2の情報層は、感熱発色層である
    請求項2に記載の伝票。
  4. 【請求項4】 前記第2の情報層の表面にオーバーコー
    ト層が形成された、請求項2または請求項3に記載の伝
    票。
  5. 【請求項5】 前記難接着層は、ポリエチレンを塗工し
    てなる、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の伝
    票。
  6. 【請求項6】 前記接着力調整剥離層は、スチレン・ブ
    タジエン・スチレンのブロック共重合体と塩化ビニル・
    酢酸ビニル共重合体との混合溶液を塗工してなる、請求
    項1ないし請求項5のいずれかに記載の伝票。
  7. 【請求項7】 前記情報層は、紫外線硬化型インキで印
    刷してなる、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
    の伝票。
  8. 【請求項8】 前記オーバーコート層は、朱肉等で捺印
    可能な層からなる、請求項4ないし請求項7のいずれか
    に記載の伝票。
  9. 【請求項9】 前記粘着剤層の表面には、剥離シートが
    仮着されている、請求項1ないし請求項8のいずれかに
    記載の伝票。
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