JP2002264503A - 粘着ラベル用感熱記録体 - Google Patents

粘着ラベル用感熱記録体

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JP2002264503A
JP2002264503A JP2001062760A JP2001062760A JP2002264503A JP 2002264503 A JP2002264503 A JP 2002264503A JP 2001062760 A JP2001062760 A JP 2001062760A JP 2001062760 A JP2001062760 A JP 2001062760A JP 2002264503 A JP2002264503 A JP 2002264503A
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adhesive
sensitive
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JP2001062760A
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Chieko Oshizaka
智恵子 押阪
Ryozo Ishibashi
良三 石橋
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐地肌カブリ性に優れた粘着ラベル用感熱記
録体を提供することにある。 【解決手段】 ロイコ染料と呈色剤および接着剤を含有
する感熱記録層、支持体、粘着層および剥離シートを順
次有する粘着ラベル用感熱記録体において、上記課題を
解決するための一つの手段として、感熱記録層上または
支持体と粘着層との間に一定のパターンからなる印刷層
を設け、かつ感熱記録層の静発色開始温度が90〜12
0℃とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤の発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に支持体
の裏面に粘着層を有する粘着ラベル用感熱記録体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤の発色反応を利用し
た感熱記録体は比較的安価であり、また記録機器がコン
パクトで、且つその保守も容易なため、ファクシミリや
各種機器の記録媒体としてのみならず、例えば各種商品
や荷物に添付し価格や情報を記載するラベル分野におい
ても、粘着ラベル用感熱記録体として広く使用されてい
る。
【0003】近年このラベル用途においても、その使用
用途に応じて、デザインや形態を変えて差別化を図るこ
とが行われている。その一例として、感熱記録層、支持
体、一定のパターンからなる印刷層、粘着層および剥離
紙から順次なる粘着ラベル用感熱記録体が、実開昭61
−40262号公報、実開平2−27364号公報に記
載されているが、一定のパターンからなる印刷層の形成
時に感熱記録層に地肌カブリが発生する問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、耐地
肌カブリ性に優れた粘着ラベル用感熱記録体を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ロイコ染料と呈色剤およ
び接着剤を含有する感熱記録層、支持体、粘着層および
剥離シートを順次有する粘着ラベル用感熱記録体におい
て、上記課題を解決するための一つの手段として、感熱
記録層上または支持体と粘着層との間に一定のパターン
からなる印刷層を設け、かつ感熱記録層の静発色開始温
度が90〜120℃とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体の一方の面(お
もて面)にロイコ染料と呈色剤および接着剤を含有する
感熱記録層を有し、感熱記録層上または支持体の他方の
面(裏面)に一定のパターンからなる印刷層、粘着層お
よび剥離シートを順次有し、かつ感熱記録層の静発色開
始温度が90〜120℃であることを特徴とし、静発色
開始温度が90℃未満になると、裏面に印刷層、或いは
粘着層を形成する際に感熱記録層に地肌カブリが発生
し、また120℃を越えるとサーマルヘッドによる記録
部の濃度が低下する恐れがある。感熱記録層上に印刷層
を設けた場合には、感熱記録層に地肌カブリが発生し、
印刷層の色調が不鮮明になる恐れがある。
【0007】感熱記録層の静発色開始温度とは、東洋精
機社製の熱傾斜試験機によりマクベス濃度計(RD−9
14型、マクベス社製により光学濃度0.20に達する
温度である)
【0008】一定のパターン印刷するためのイキンおよ
び印刷方式は特に限定されないが、インキとしては紫外
線硬化型インキが好ましく、また印刷方式としはてオフ
セット印刷方式が好ましい。一定のパターン印刷として
は、ロゴマーク、罫線、一定の文字、可変情報文字等が
挙げられる。
【0009】本発明の効果は、特に支持体のおもて面に
感熱記録層が形成された感熱記録体の裏面に紫外線硬化
型インキをパターン印刷した後、紫外線照射して印刷層
を設たけり、あるいは紫外線重合型化合物に紫外線照射
して粘着層を設けた際、印刷部あるいは粘着層が発熱し
て、感熱記録層に発生する地肌カブリの抑制に優れるも
のである。
【0010】支持体の裏面に印刷層を設けたものは、支
持体と印刷層との間に剥離層を設けることにより、感熱
記録後、粘着ラベル用感熱記録体の剥離シート部を剥離
して荷物に貼着し、その後、更に剥離層と印刷層との間
を剥離することにより印刷層のパターンが見られる。特
に、印刷層と粘着層との間に非粘着性樹脂を主成分とす
るの中間層を設けることにより、ベトツキのない印刷層
面が得られる。
【0011】感熱層の記録発色開始温度を90〜120
℃にするには、感熱記録体に使用するロイコ染料、呈色
剤および増感剤などの種類、それらの配合比などを適宜
選択すればよい。
【0012】粘着層は、例えばアクリル樹脂系、合成ゴ
ム系、天然ゴム系の粘着剤を主成分とする水系または有
機溶剤系の接着層用塗液を乾燥後の塗布量が5〜30g
/m となるように塗布乾燥して設けたり、あるいは紫
外線重合型化合物を主成分とする粘着層用塗液を5〜3
0mとなるように塗布した塗布面に紫外線を照射する
ことにより得られる。紫外線重合型化合物を主成分とす
る接着層用塗液の方が均一に密着されるので、好まし
い。
【0013】かかる紫外線重合型化合物としては、例え
ばエチレン性不飽和結合を1つ以上有するモノマーまた
はプレポリマーである。例えば、ブチルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレートなどが挙げられる。
【0014】支持体と印刷層との間に形成され剥離層
は、例えばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(2−メトキシ−エトキシシ
ラン)、γ−メタクリロオキシプロピルトリメトキシシ
ランジメチルポリシロキサンなどのシリル基を有する単
量体を主成分とする剥離層用塗液を支持体の裏面に0.
5〜3.0g/mとなるように塗布した塗布面に紫外
線を照射するなどして得られる。
【0015】印刷層と粘着層との間に形成される中間層
は、例えば完全(部分)ケン化ポリビニルアルコール、
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル
変性ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルアル
コール、スチレン−マレイン酸共重合体の塩、エチレン
−アクリル酸共重合体の塩、イソブチレン、マレイン酸
共重合体の塩などの水溶性樹脂、乳化重合されたアクリ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、酢酸ビ
ニル−塩化ビニル系樹脂、またはメチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、アクリロニトリ
ルなどの紫外線硬化性を主成分とする中間層用塗液を固
形分が1〜5g/m程度なるように塗布後、乾燥した
りあるいは紫外線などを照射することにより得られる。
【0016】中間層には、炭酸カルシウム、カオリン、
クレー、タルク、焼成クレー、無定形シリカ、合成ケイ
酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミ
ニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウムなどの顔料を
含有させることもできる。
【0017】また、感熱記録層と支持体、または支持体
と剥離層とのに、密度が0.9以下で厚さが2〜20μ
m程度の下塗り層を設けることにより、感熱記録層への
地肌カブリの発生がより抑制される。
【0018】下塗り層は、例えば炭酸カルシウム、カオ
リン、クレー、タルク、焼成クレー、無定形シリカ、合
成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化
アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、尿素
ホルマリン樹脂フィラーなどの顔料、有機の発砲微粒
子、中空微粒子、および接着剤を含有する下塗り層用塗
液を塗布乾燥して形成される。
【0019】感熱記録層に含有されるロイコ染料および
呈色剤としては、例えば各種公知のもが使用される。ロ
イコ染料の具体例としては、例えば3,3−ビス(p−
ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)
−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチル
アミノフタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ロフルオラン、、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メ
チル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n
−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ペピリジノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,3−ビス
〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチル
アミノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,
7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス〔1−(4−
メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフェニル)
エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロ
フタリド、3,6,−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタ
リドなどが挙げられる。
【0020】また、呈色剤としては、例えば4,4’−
イソプロピリデンジフェノール、ビス(2−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4’−sec −ブチリデンジフェノ
ール2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メ
チルペンタン、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノ
ール、2,4’−ジヒドロキシフェニルスルホン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキ
シ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4
−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエ
タン、1,4−〔(4−ヒドロキシフェニル)イソプロ
ピリデン〕ベンゼン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−メトキシベンジル、
ノボラック型フェノール樹脂、フェノール重合体などの
フェノール性化合物、3−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸亜鉛、3−クロロ−5−(α−メチルベンジル)
サリチル酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸
亜鉛、4−〔2−(P−メトキシフェノキシ)エチルオ
キシ〕サリチル酸亜鉛、4−〔3−(P−トリルスルホ
ニルプロピルオキシ)サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2
−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル
酸亜鉛などのサリチル酸誘導体の亜鉛塩、N−p−トリ
ルスルホニルN’−フェニル尿素、4,4’−ビス(p
−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニ
ルメタンなどの分子内にスルホアミド結合を有する化合
物などが挙げられる。
【0021】感熱記録層には、記録部の保存性を高める
ために保存性改良剤、および記録感度を高めるために増
感剤を含有させることもできる。かかる保存性改良剤の
具体例としては、例えば4,4’−チオビス(2−メチ
ル−6−6−ジ−tert−ブチルフェノール)、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−
ブチルフェニルブタン)ブタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフ
ェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルフェニル)プロパンなどのヒンダードフェ
ノール化合物、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチ
ルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、テレフタル
酸ジグリシジル、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂などのエポキシ化
合物などが挙げられる。
【0022】また、増感剤の具体例としては、例えばジ
フェニルスルホン、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミ
ド、テレフタル酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジベン
ジルエステル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステ
ル、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル、イソフ
タル酸ジブチルエステル、2−ナフチルベンジルエーテ
ル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,
2−ジフェノキシエタン、1−フェノキシ−2−(β−
ナフトキシ)エタン、炭酸ジフェニル、p−ベンジルビ
フェニルなどが挙げられる。
【0023】感熱記録層は、一般に水を媒体とし、平均
粒子径が0.1〜3μm程度に微分散されたロイコ染
料、呈色剤、および必要により増感剤、保存性改良剤と
接着剤とを混合攪拌して得られた感熱記録層用塗液を厚
さ30〜200μm程度の上質紙、透明(不透明)なポ
リプロピレンフイルム、ポリエチレンテレフタレートフ
イルム、ポリスチレンフイルムなどの合成樹脂フィル
ム、コート紙などの支持体上に、乾燥後に塗布量が2〜
12g/m、好ましくは3〜10g/m程度となる
ように塗布乾燥して形成される。特に、支持体として
は、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレンテレフタレ
ートフイルム、ポリスチレンフイルムなどの合成樹脂フ
ィルムが好ましい。
【0024】感熱記録層に含有される接着剤としては、
例えば完全(部分)ケン化ポリビニルアルコール、カル
ボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性
ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルアルコー
ル、スチレン−マレイン酸共重合体の塩、エチレン−ア
クリル酸共重合体の塩、イソブチレン、マレイン酸共重
合体の塩などの水溶性樹脂または乳化重合されたアクリ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、酢酸ビ
ニル−塩化ビニル系樹脂などの疎水性高分子などが挙げ
られる。接着剤の使用量としては、感熱記録層の全固形
分に対して5〜40重量%程度が好ましい。
【0025】感熱記録層中には、必要によりカオリン、
炭酸カルシウム、無定形シリカ、酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、焼成カオリン、酸化亜鉛などの顔料、蛍光
染料、着色染料、界面活性剤、耐水化剤などを添加する
こともできる。
【0026】本発明では、上記感熱層上に、水性接着剤
を主成分とする保護層を設けることにより、感熱記録部
の保存性および記録走行性が高められる。保護層に用い
られる水性接着剤としては、前記感熱層中に含有される
接着剤類が挙げられる。
【0027】更に、保護層には前記の感熱層中に含有さ
れる顔料類、架橋剤類、界面活性剤類などを必要により
用いることができる。保護層は、水を媒体とし、例えば
水性接着剤、顔料類、架橋剤類、界面活性剤類などを混
合攪拌して調製された保護層用塗液を感熱記録層の上に
乾燥後の塗布量が1〜5g/m程度となるように塗布
乾燥して形成される。
【0028】下塗り層用塗液、感熱記録層用塗液および
保護層用塗液の塗布方式としては、例えばエアーナイフ
方式、メイヤーバー方式、ピュアーブレード、方式ロッ
ドブレード方式、リバースロール方式、グラビア方式、
スリットダイ方式、カーテンコーティング方式などが挙
げられる。
【0029】本発明の感熱記録体は、各層を設けた後に
スーパーキャレンダーなどで平滑化処理したり、支持体
と感熱記録層との間に磁気記録層を設けたりするなどの
感熱記録体製造分野における各種の公知技術が必要に応
じて不可し得るものである。
【0030】
【実施例】以下に、実施例を示し、本発明をより具体的
に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また、特に断らない限り例中の部および%はそれぞ
れ重量部および重量%を示す。
【0031】実施例1 ・下塗り層用塗液の調製 焼成カオリン(商品名:アンシレックス、EC社製)1
5部、平均粒子径1.0μm(膜厚:0.3μm)のア
クリル系樹脂製の有機中空粒子の30%分散液100
部、固形濃度50%のスチレン−ブタジエン系ラテック
ス20部、パラフィンワックス(融点75℃)の30%
分散液150部、ポリアクリル酸ナトリウムの40水溶
液1部および水20部からなる組成物を混合攪拌して下
塗り層用塗液を得た。
【0032】・A液調製 3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液
5部および水15部からなる組成物をサンドミルで平均
粒子径が1.5μmとなるまで粉砕してA液を得た。
【0033】・B液調製 2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン20部、シ
ュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル20部、メチル
セルロースの5%水溶液5部および水55部からなる組
成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmとなるまで
粉砕してB液を得た。
【0034】・感熱記録層用塗液の調製 A液25部、B液100部、酸化デンプンの20%水溶
液30部、軽質炭酸カルシウム10部、ポリビニルアル
コールの10%水溶液の50部および水10部からなる
組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
【0035】・保護層用塗液の調製 アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴ
ーセファマーZ−200、日本合成化学工業株式会社)
の8%水溶液1000部、水酸化アルミニウム(商品
名:ハイジライトH−42、昭和軽金属工業社製)50
部、カオリン(商品名:UW−90、エンゲルハード社
製)50部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液30部お
よび水100部からなる組成物を混合攪拌して保護層用
塗液を得た。
【0036】・粘着ラベル用感熱記録体の作製 厚さ50μmの発泡ポリエチレレンテレフタレートフイ
ルム(商品名:クリスパーK−1212、東洋紡株式会
社、緊度1.16)からなる支持体の一方の面に、下塗
り層用塗液、感熱記録層用塗液および保護層用塗液を乾
燥後の塗布量が12g/m、5g/m、3g/m
となるように順次塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層、
保護層を設けた後、保護層面に赤色の紫外線硬化型イン
クによりパターン印刷し、支持体の他方の面に、紫外線
硬化型剥離層用塗液を2g/m、青色の紫外線硬化型
インクによりパターン印刷、メチルアクリレートを主成
分とする中間層用塗液を2g/m、および紫外線重合
型化合物として2−エチルヘキシルアクリレートを主成
分とする粘着層用塗液を15g/mとなるように順次
紫外線照射しながら塗布し、剥離紙を貼り合わせて粘着
ラベル用感熱記録体を得た。
【0037】実施例2 実施例1の粘着ラベル用感熱記録体の作製において、下
塗り層を設けなかった以外は、実施例1と同様にして粘
着ラベル用感熱記録体を得た。
【0038】実施例3 実施例1の粘着ラベル用感熱記録体の作製において、基
材シートとして50μmの発泡PETの代わりに、厚さ
50μmの中性の上質紙(緊度:0.8)を使用した以
外は、実施例1と同様にして粘着ラベル用感熱記録体を
得た。
【0039】実施例4 実施例1のB液調製において、シュウ酸ジ−p−メチル
ベンジルエステル20部の代わりにシュウ酸ジ−p−ク
ロロベンジルエステル20部を用いた以外は、実施例1
と同様にして粘着ラベル用感熱記録体を得た。
【0040】実施例5 実施例1のB液調製において、2,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンの代わりに4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを用いた以外は、実施例1と同様に
して粘着ラベル用感熱記録体を得た。
【0041】実施例6 実施例1の粘着ラベル用感熱記録体の作製において、支
持体と中間層との間に下塗り層用塗液を乾燥後の塗布量
が5g/mとなるように塗布乾燥して下塗り層を設け
た以外は、実施例1と同様にして粘着ラベル用感熱記録
体を得た。
【0042】実施例7 実施例1の粘着ラベル用感熱記録体の作製において、感
熱記録層と反対側の面に印刷層を設けなかった以外は、
実施例1と同様にして粘着ラベル用感熱記録体を得た。
【0043】比較例1 実施例1のB液調製において、2,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンの代わりに、4−ヒドロキシ−4’
−イソプロポキシジフェニルスルホンを用いた以外は、
実施例1と同様にして粘着ラベル用感熱記録体を得た。
【0044】比較例2 実施例1のB液調製において、シュウ酸ジ−p−メチル
ベンジルエステル20部の代わりに、1,2ジ(m−ト
リルオキシ)エタン20部を用いた以外は、実施例1と
同様にして粘着ラベル用感熱記録体を得た。
【0045】比較例3 実施例1のB液調製において、シュウ酸ジ−p−メチル
ベンジルエステル20部の代わりに、2,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホンを20部と置き換えた以外
は、実施例1と同様にして粘着ラベル用感熱記録体を得
た。
【0046】かくして得られた各感熱記録体について下
記の評価試験を行い、得られた結果を表1に記載した。
【0047】〔動的発色濃度〕得られた粘着ラベル用感
熱記録体を感熱記録評価機〔商品名:TH−PMD、大
倉電気社製〕を用い、印加エネルギー0.4mJ/do
tで記録し、記録部の動的発色濃度をマクベス濃度計
(RD914型、マクベス社製)を用いて、ビジュアル
モードで測定した。
【0048】〔粘着層形成後の感熱記録層の地肌カブ
リ〕粘着層加工後の感熱記録層面に発生した地肌カブリ
をマクベス濃度計(RD914型、マクベス社製)のビ
ジュアルモードで測定した。
【0049】〔静的発色開始温度〕静発色特性試験は熱
傾斜試験機(東洋精機社製)を用い2kg/cm、1
秒の条件下で試験を行い、光学濃度が0.20(マクベ
ス濃度計、RD914型、ビジュアルモード、マクベス
社製)に達する温度を静的発色開始温度とする。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】表1に示されているように、本発明の粘
着ラベル用感熱記録体は記録感度に優れ、しかも感熱記
録層への地肌カブリが極めて少ない効果を有するもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H026 BB02 BB21 DD48 EE05 FF01 FF13 FF15 FF17 4J004 AA01 AA05 AA10 AB01 AB07 CA02 CA04 CA06 CB02 CB03 CC03 CD05 CD06 DA04 DB02 FA01 GA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロイコ染料と呈色剤および接着剤を含有
    する感熱記録層、支持体、粘着剤を主成分とする粘着層
    および剥離シートを順次有する粘着ラベル用感熱記録体
    において、感熱記録層上または支持体と粘着層との間に
    一定のパターンからなる印刷層を有し、かつ感熱記録層
    の静発色開始温度が90〜120℃であることを特徴と
    する粘着ラベル用感熱記録体。
  2. 【請求項2】 印刷層が、紫外線硬化型インキをパター
    ン印刷後、紫外線照射により得ることのできる層である
    請求項1記載の粘着ラベル用感熱記録体。
  3. 【請求項3】 粘着層が、紫外線重合型化合物に紫外線
    を照射することにより得ることのできる層である請求項
    1または2記載の粘着ラベル用感熱記録体。
  4. 【請求項4】 支持体が、合成樹脂フイルムである請求
    項1、2または3記載の粘着ラベル用感熱記録体。
  5. 【請求項5】 支持体と印刷層との間に、剥離層を設け
    た請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着ラベル用感
    熱記録体。
  6. 【請求項6】 印刷層と粘着層との間に、非粘着性樹脂
    を主成分とする中間層を設けた請求項1〜5のいずれか
    一項に記載の粘着ラベル用感熱記録体。
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