JPH11221068A - フイルタ用トウストリップを処理するための方法および装置 - Google Patents

フイルタ用トウストリップを処理するための方法および装置

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JPH11221068A JP10331402A JP33140298A JPH11221068A JP H11221068 A JPH11221068 A JP H11221068A JP 10331402 A JP10331402 A JP 10331402A JP 33140298 A JP33140298 A JP 33140298A JP H11221068 A JPH11221068 A JP H11221068A
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Stefan Fietkau
シユテフアン・フイートカウ
Peter-Franz Arnold
ペーター・フランツ・アルノルト
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルタ用トウストリップを処理するための
方法および装置を提供すること 【解決手段】 空気流出帯域の作業下流側において他の
気体流、特に空気をフイルタ用トウストリップ内に吹込
むこと、および空気を作業下流側に設けられている他の
空気流出帯域内で管路から流出させる。この目的で装置
は空気流出帯域２９の作業下流側において気体、特に空
気を圧力下に案内管路内に供給するための他の入口３２
並びにフイルタ用トウ内に吹込まれた空気を案内管路２
１から導出するための他の空気流出帯域３４とが設けら
れている

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フイルタ用トウス
トリップを案内管路内で断面を減少させるように絶えず
聚合させてフイルタトウ連続体に形成し、このフイルタ
トウ連続体を引続きフイルタ連続体に形成する目的で被
覆材料テープで被覆し、このフイルタ連続体からフイル
タロッドを切断し、この場合聚合を行っている間加圧気
体、特に圧縮空気をフイルタ用トウストリップ内に吹込
み、このフイルタ用トウストリップを空気流出帯域の作
業下流側において管路を経て聚合領域から送り出すよう
にして行う、フイルタ用トウストリップを処理するため
の方法に関する。
【０００２】更に、本発明は、断面がストリップを聚合
に合わせて減少し、かつ気体、特に空気を圧力下で供給
するための入口およびフイルタトウ内に吹込まれた空気
を導出させるための、作業下流側に設けられている空気
流出帯域とを備えている案内管路を有しているフイルタ
用トウストリップを処理するための装置に関する。
【０００３】
【従来の技術】ここで、“気体”と言う概念は、特に空
気を意味するが、しかしＣｏ2 のような他の気体或いは
蒸気をも使用することが可能である。“フイルタ用ト
ウ”と言う概念は、例えばセルロースアセテート、スパ
ンヤーンおよび／またはフイラメントから成る、ケン縮
処理された多数本の合成スパンヤーンおよび／またはフ
イラメントから成るフリースを意味する。
【０００４】“案内管路”と言う概念は、この管路内を
移送されてくるフイルタ用トウを聚合させるために、か
つほぼフイルタ連続体断面が達せられるまでその断面を
低減するために、移送方向で断面が低減している、シガ
レット連続体製造機によるフイルタ製造の技術にあって
“フインガ”と称されている管路を意味する。“作業上
流側”および“作業下流側”と言う概念は、フイルタ用
トウの移送方向を基準とした“作業流”である。
【０００５】フイルタロッドの均質性を改善するため
に、フインガの領域内においてフイルタ用トウに圧縮空
気を吹込むみ、次いで空気を篩様の開口から再び流出さ
せることが、ヨーロッパ公開特許第０ ２６９ ９１５
号明細書から知られている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、製造されたフイルタロッドの均質性を更に改善す
ることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
り、空気流出帯域の作業下流側において他の気体流、特
に空気をフイルタ用トウストリップ内に吹込むこと、お
よび空気を作業下流側に設けられている他の空気流出帯
域内で管路から流出させることにより解決される。
【０００８】本発明による方法の他の構成は、特許請求
の範囲の請求項２から４の方法の請求項に記載した。冒
頭に記載した装置の特徴とするところは、空気流出帯域
の作業下流側において気体、特に空気を圧力下に案内管
路内に供給するためのための入口並びにフイルタ用トウ
内に吹込まれた空気を案内管路から導出するための他の
空気流出帯域とをが設けられていることである。
【０００９】本発明による装置の他の構成は、特許請求
の範囲の請求項６から１４の装置の請求項に記載から伺
うことができる。以下に添付した図面に図示した発明の
実施の形態につき本発明を詳細に説明する。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は、本出願人の製造に係わ
る、特にセルロースアセテートから成るフイルタ用トウ
を調製造するためのたばこ加工産業においてＡＦと言う
名称で知られている装置を示している。セルロースアセ
テートから成るフイルタ用トウの互いに重なり合ったス
トリップから成るベール１から、駆動される、例えば溝
付きローラおよびこのローラに対して反作用するゴムロ
ーラから成るローラ対２により、ストリップ３が引出さ
れ、空気ノズル４により解繊されて、拡幅され、ローラ
６を経て案内され、他の空気ノズル７により更に拡幅さ
れ、ほぐされる。帯同される、即ち駆動されない制動ロ
ーラ対８はフイルタ用トウの拡幅された糸から形成され
た帯状品９を幾分抑止する。他の駆動ローラ対、同様に
例えば溝付きローラおよびこのローラに対して反作用す
るゴムローラから成るローラ対１１はローラ対２よりも
幾分早い速度で駆動されており、従ってこれらのローラ
対２と１１間で拡幅された帯状品９の糸は平坦な面を有
するように案内される、十分にほぐされて互いに密接し
合った糸から延伸される。ローラ対１１の後方には噴射
装置１２が設けられており、この噴射装置内で液状の軟
化剤１３、例えばトリアゼチンの滴が面内を案内されて
くるトウ材料から成る帯状品９の糸上に回転するブラッ
シ１４により下から噴霧される。
【００１１】他の駆動されているローラ対１６により転
向された後、帯状品９はその幅を縮小させながら、圧縮
空気接続部１７ａを備えている圧縮空気でもって働くノ
ズル１７を経て、このＡＦに接続されている、ここには
図示していないフイルタストランド製造機ＫＤＦ、例え
ば本出願人の製造に係わる、たばこ加工産業において公
知のＫＤＦ２形或いはＫＤＦ３形の入口ホッパー１８に
供給される。矢印１９は帯状品９の運動方向を示してい
る。
【００１２】入口ホッパー１８にはいわゆるガーニチュ
ア装置（成形装置装置）２０が接続されており、このガ
ーニチュア装置はフイルタ用トウのための断面が縮小し
ている案内管路２１（以下に短縮して“フインガ”と称
する）を備えており、従ってフイルタ用トウは、これが
移送されている間に断面の縮小により連続して聚合され
ていき、最後にほぼたばこ加工産業におけるフイルタシ
ガレットの製造のために必要なフイルタロッドの断面に
成形される。フイルタ用トウは、被覆材料テープ２４
（例えば紙テープ）と共に転向ローラ２３を経て案内さ
れているガーニチュアベルト２２により、ガーニチュア
装置２０内に引入れられる。このガーニチュア装置内
で、縁部が糊付けされている紙テープ２４がフイルタ用
トウ連続体の周囲に巻かれ、引続き公知の図示していな
い方法でフイルタ連続体が形成され、このフイルタ連続
体から一本一本のフイルタロッドが切断される。ガーニ
チュア装置全体のうち、フインガ２１を備えている入口
部分のみを図示した。糊室等のようなガーニチュア装置
の他の部分は、本発明には関係がないのでここには図示
していない。
【００１３】図２から図５は、案内管路２１−現場にあ
っては“フインガ”と称されている−が示されている。
この案内管路は矢印１９の方向で狭まっている。即ち、
その断面は連続的に低減している。これにより、フイル
タ用トウストリップも同様にその断面が低減され、最後
にほぼフイルタ連続体の太さになる。ガーニチュアベル
ト２２は底部ベルトとして概略図でのみ示したが、実際
にあってはこのガーニチュアベルトはフインガ２１の両
側で隆起して湾曲しており、かつこれによりフインガを
部分的に肉厚にしている。従って、ガーニチュアベルト
のこの部分は省略されている。
【００１４】第一の空気入口２６には、例えば３バール
の圧縮空気が供給される。この圧縮空気は、壁部２７内
に三列で設けられているスリット状の管路２８を経てフ
インガ２１とこれを通過するフイルタ用トウの内部内に
流れる。この繊維はこれにより渦流となり、この渦流に
よりこの繊維から造られるフイルタロッドの引張り抵抗
が所望通りに増大される。空気が壁部２７から流出する
角度は、フインガの縦軸線に対して１０°から３０°、
例えば２０°であり、これによりフイルタ材料に空気に
よる移送分力が与えられる。吹込まれた空気は篩様に形
成されている空気流出帯域２９を経てフインガ２１から
流出する。流出帯域内の流出管路３１は大きさは等し
く、この発明の実施の形態にあっては約０．５から１．
５ｍｍ、例えば約１ｍｍの直径を有するほぼ円形であ
る。この流出管路は他の形状および寸法を有していても
よい。空気流出帯域２９の作業下流側には、他の空気流
入口３２が存在しており、この空気流入口を経て例えば
２バールの圧縮空気が供給される。この圧縮空気は壁部
２７内に三列で設けられているスリット状の管路３３を
経てフインガ２１とこの内を案内されているフイルタ用
トウの内部内に流れる。この繊維にあらためて渦流が作
用される。この渦流が生じることは形成されるフイルタ
ロッドの均質性に良好な作用を行う。空気が壁部２７か
ら流出する角度は、同様にフインガの縦軸線に対して、
約１０°から３０°、即ち例えば約２０°である。吹込
まれた空気は、作業下流側に設けられている他の篩様に
形成されている空気流出帯域３４を経てフインガ２１か
ら流出する。この流出管路３６は流出管路３１と形状お
よび寸法が等しい。流出管路の寸法が比較的小さいのが
有利である。何故なら、実際に繊維がフイルタ用トウか
ら外へと出ないからである。供給された空気の圧力は上
記して値を越えていてもよいし、下回っていてもよい。
【００１５】図５は、ヨーロッパ公開特許第０ ２６９
９１５号明細書による装置で製造されたフイルタロッ
ドの展開した状態でのフイルタ用トウの分散を示してい
る。この図からこの分散が不均一であり、二つの腸詰め
のような肉太箇所４１，４２を有しており、これらの肉
太箇所間に材料が僅かな帯域４３が存在しているのが認
められる。
【００１６】図６は、本発明により製造されたフイルタ
ロッドの展開した状態でのフイルタ用トウの分散を示し
ている。この図からこのフイルタ用トウ４４の分散が実
際に全面にわたって均一であることが認められ、この分
散によりフイルタロッドの品質が改善される。
【００１７】
【発明の効果】本発明により、フイルタロッド内のフイ
ルタ用トウの分散が均一となり、このフイルタロッドの
品質が改善され、従ってこのフイルタロッドを備えてい
るシガレットの通気性も良好となり、全体としてシガレ
ットの改善される。
【図面の簡単な説明】
【図１】セルロースアセテートから成るフイルタ用トウ
のための調製装置の概略側面図である。
【図２】フイルタ用トウのためのガーニチュアベルトを
備えている案内管路（フインガ）の拡大側面図である。
【図３】図２に相当する空気流出管路の拡大して示した
詳細図である。
【図４】図２に相当する空気流出管路（フインガ）の平
面図である。
【図５】図２と図３に相当する空気流出管路（フイン
ガ）の底面図である。
【図６】公知技術で製造されたフイルタロッドの写真に
よる図である。
【図７】本発明により製造されたフイルタロッドの写真
による図である。
【符号の説明】
１ ベール ２ ローラ対 ３ ストリップ ４ 空気ノズル ６ ローラ ７ 空気ノズル ８ 制動ローラ対 ９ 帯状品 １１ 駆動ローラ対 １２ 噴霧装置 １３ 軟化剤 １４ ブラッシ １６ ローラ対 １７ ノズル １７ａ 圧縮空気接続部 １８ 入口ホッパー １９ 矢印 ２０ ガーニチュア装置 ２１ フインガー ２２ ガーニチュアベルト ２３ 転向ローラ ２４ 紙ストリップ ２５ フイルタ連続体 ２６ 空気流入口 ２７ 壁部 ２８ 管路 ２９ 空気流出帯域 ３１ 空気流管路 ３２ 流入口 ３３ 管路 ３４ 空気流出帯域 ３６ 空気出管路 ４１ 肉太箇所 ４２ 肉太箇所 ４３ フイルタ用トウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター・フランツ・アルノルト ドイツ連邦共和国、21033 ハムブルク、 アウフ・デル・ボイェヴイーゼ、49アー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項０１】 フイルタ用トウストリップを案内管路
    内で断面を減少させるように絶えず聚合させてフイルタ
    トウ連続体に形成し、このフイルタトウ連続体を引続き
    フイルタ連続体に形成する目的で被覆材料テープで被覆
    し、このフイルタ連続体からフイルタロッドを切断し、
    この場合聚合を行っている間加圧気体、特に圧縮空気を
    フイルタ用トウストリップ内に吹込み、このフイルタ用
    トウストリップを空気流出帯域の作業下流側において管
    路を経て聚合領域から送り出すようにして行う、フイル
    タ用トウストリップを処理するための方法において、空
    気流出帯域の作業下流側において他の気体流、特に空気
    をフイルタ用トウストリップ内に吹込むこと、および空
    気を作業下流側に設けられている他の空気流出帯域内で
    管路から流出させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項０２】 作業上流側で吹込まれる空気流よりも
    僅かな圧力を有する他の空気流を吹込むことを特徴とす
    る請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項０３】 フイルタ用トウの運動方向で優勢な分
    力をもって少なくとも部分的に延在しているスリットを
    経て空気を案内管路内に吹込むことを特徴とする請求項
    １或いは２に記載の方法。
  4. 【請求項０４】 空気を空気流出帯域内で一定の断面を
    有する管路を経て案内管路から流出させることを特徴と
    する請求項１から３までのいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項０５】 断面がストリップを聚合に合わせて減
    少し、かつ気体、特に空気を圧力下で供給するための入
    口、およびフイルタトウ内に吹込まれた空気を導出させ
    るための、作業下流側に設けられている空気流出帯域と
    を備えている案内管路を有しているフイルタ用トウスト
    リップを処理するための装置において、空気流出帯域
    （２９）の作業下流側において気体、特に空気を圧力下
    に案内管路（２１）内に供給するための他の入口（３
    ２）並びにフイルタ用トウ内に吹込まれた空気を案内管
    路（２１）から導出するための他の空気流出帯域（３
    ４）が設けられていることを特徴とする装置。
  6. 【請求項０６】 他の入口とフイルタ用トウ内に吹込ま
    れる空気の圧力が、作業上流側に設けられている入口に
    おいてフイルタ用トウ内に吹込まれる空気の圧力よりも
    僅かであるように構成されていることを特徴とする請求
    項５に記載の移送装置。
  7. 【請求項０７】 フイルタ用トウの移送方向で見て第一
    の空気流入口における圧力が、少なくともほぼ３バール
    であり、作業下流側に設けられている他の空気流入口に
    おける圧力が少なくともほぼ２バールであるように構成
    されていることを特徴とする請求項６に記載の装置。
  8. 【請求項０８】 案内管路（２１）の少なくとも一つの
    空気流出帯域（２９，３４）が篩様に形成されているこ
    とを特徴とする請求項５から７までのいずれか一つに記
    載の装置。
  9. 【請求項０９】 少なくとも一つの空気流出帯域が一定
    の断面の空気流出管路（３１，３６）を備えていること
    を特徴とする請求項８に記載の装置。
  10. 【請求項１０】 空気流出管路が一定の直径を有する円
    形の孔として形成されていることを特徴とする請求項８
    或いは９に記載の装置。
  11. 【請求項１１】 空気流出管路（３１，３６）の直径が
    ０，８ｍｍから１，２ｍｍに、特に約１，０ｍｍである
    ことを特徴とする請求項８から１０までのいずれか一つ
    に記載の装置。
  12. 【請求項１２】 案内管路（２１）内への少なくとも一
    つの空気流入口（２６，３２）が多数の流入管路（２
    ８，３３）を備えていることを特徴とする請求項５から
    １１までのいずれか一つに記載の装置。
  13. 【請求項１３】 流入管路（２８，３３）が案内管路
    （２１）の縦軸線に対して＜９０°の角度を有している
    ことを特徴とする請求項１２に記載の装置。
  14. 【請求項１４】 案内管路（２１）内への少なくとも一
    つの空気流入口（２６，３２）がフイルタ用トウの運動
    方向（１９）で優勢な分力をもって少なくとも部分的に
    延在しているスリット（２８．３３）を有することを特
    徴とする請求項１２或いは１３に記載の装置。
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