JPH11220824A - 電気接続箱のバスバー構造 - Google Patents

電気接続箱のバスバー構造

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JPH11220824A
JPH11220824A JP10019455A JP1945598A JPH11220824A JP H11220824 A JPH11220824 A JP H11220824A JP 10019455 A JP10019455 A JP 10019455A JP 1945598 A JP1945598 A JP 1945598A JP H11220824 A JPH11220824 A JP H11220824A
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JP
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tab terminal
tab
bus bar
welding
pattern portion
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JP10019455A
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Takahiro Onizuka
孝浩 鬼塚
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バスバーにタブ端子を少ないエネルギー量で
強固にレーザ溶接できるようにする。 【解決手段】 電気接続箱に収容され、パターン部に上
向きと下向きのタブ端子がそれぞれ形成されたバスバー
構造であって、上記バスバー7のパターン部の上面と下
面に、上下対称位置となるように、一対の別体のタブ端
子7d,7eの曲げしろ部7d′,7e′をそれぞれ当
てがい、上側のタブ端子17eの曲げしろ部17e′と
下側のタブ端子17dの曲げしろ部17d′との溶接位
置をずらせてそれぞれレーザ溶接a,a′する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気接続箱に収容
するバスバー構造に関し、特に、バスバーにタブ端子を
少ないエネルギー量で強固にレーザ溶接できるようにし
たものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤーハーネス等を種々の電
装品に分岐接続するのに用いられる電気接続箱は、分岐
接続点を1個所に集中させて、配線を合理的かつ経済的
に分岐接続するものであり、ワイヤーハーネスの高密度
化に伴って、車種別又は用途別に種々の形式のものが開
発されている。
【0003】上記のような電気接続箱としては、図5に
示すように、プレス金型でフープ材6からバスバー7A
〜7Cをそれぞれ打ち抜き、この各バスバー7A〜7C
のパターン部からタブ端子7a,7bを上下方向にそれ
ぞれ切り起こすと共に、各バスバー7A〜7Cの間に絶
縁板8A〜8Cをそれぞれ介設して積層し、これを電気
接続箱9のアッパーケース9Aとロアケース9Bとに収
容したものが有る。
【0004】上記各バスバー7A〜7Cの内、図4に示
すような1個のバスバー7を例にとれば、バスバー7の
パターン部の端部には、上向きのタブ端子7a−1〜7
a−3と下向きのタブ端子7b−1〜7b−4がそれぞ
れ一体形成されている。バスバー7のパターン部から長
いタブ端子7a−1〜,7b−1〜を切り起こすために
は、パターン部にタブ端子7a−1〜,7b−1〜の切
り起こしのためのスペースが必要となる。
【0005】このように、タブ端子7a,7bの切り起
こしのための広いスペースがデッドスペースとなって、
バスバー7を小型・高密度化できないので、バスバー積
層数を減少できない。
【0006】このため、図2(a)に示すように、バス
バー7のパターン部からタブ端子7cを上向きに切り起
こすと共に、このパターン部の下面に、別体のタブ端子
7dの曲げしろ部7d′を当てがい、この曲げしろ部7
d′をレーザ溶接aすることが考えられる。
【0007】また、図2(b)に示すように、バスバー
7のパターン部の上面に、別体のタブ端子7eの曲げし
ろ部7eを当てがうと共に、このパターン部の下面に、
別体のタブ端子7dの曲げしろ部7d′を当てがって、
この各曲げしろ部7d′,7e′をパターン部にそれぞ
れレーザ溶接aすることが考えられる。
【0008】このようなバスバー構造とすることによ
り、タブ端子の切り起こし等のための広いスペースが不
要となり、これらのスペースに別のパターン部を増設す
ることができるから、パターン部が高密度化ができるの
で、バスバー積層数を減少できるようになる。
【0009】しかし、特に図2(b)のようなバスバー
構造である場合、図3に詳細に示すように、レーザ溶接
する部分は、バスバー7のパターン部と各タブ端子7
e,7dの曲げしろ部7d′,7e′との3枚重ねとな
るから、片側(本例では上側)からレーザビームLB1
のみでレーザ溶接しようとすると、エネルギー量を大幅
に増加させる必要があるので、レーザビームLB1がタ
ブ端子7eの曲げしろ部7e′に当たった際の反射率が
高くなって、レーザ用光学系レンズやタブ端子固定用押
え治具を損傷するおそれがある。
【0010】そこで、図3に示したように、各タブ端子
7e,7dの曲げしろ部7d′,7e′を両側(本例で
は上側と下側)からレーザビームLB1,LB2でそれ
ぞれレーザ溶接することが考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上側の
タブ端子7eの曲げしろ部7e′と下側のタブ端子7d
の曲げしろ部7d′との溶接位置a,a′が同じである
と、例えば上側のタブ端子7eの曲げしろ部7e′を溶
接aした後に下側のタブ端子7dの曲げしろ部7d′を
溶接a′する場合、下側のタブ端子7dの曲げしろ部7
d′を溶接a′するときに、上側のタブ端子7eの溶接
aの部分が溶けてスパッタとなり、上側のタブ端子7e
の溶接aの部分の強度が低下するという問題がある。
【0012】本発明は、電気接続箱に収容するバスバー
に最適なものであり、特に、バスバーにタブ端子を少な
いエネルギー量で強固にレーザ溶接できるようにした電
気接続箱のバスバー構造を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電気接続箱に収容され、パターン部に上
向きと下向きのタブ端子がそれぞれ形成されたバスバー
構造であって、上記バスバーのパターン部の上面と下面
に、上下対称位置となるように、一対の別体のタブ端子
の曲げしろ部をそれぞれ当てがい、上側のタブ端子の曲
げしろ部と下側のタブ端子の曲げしろ部との溶接位置を
ずらせてそれぞれレーザ溶接することを特徴とする電気
接続箱のバスバー構造を提供するものである。
【0014】本発明によれば、バスバーのパターン部の
上面と下面にそれぞれ当てがった上側のタブ端子の曲げ
しろ部と下側のタブ端子の曲げしろ部との溶接位置をず
らせてそれぞれレーザ溶接する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成
・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0016】図1に示すように、L字状に折り曲げた別
体の一対のタブ端子7d,7eを用意し、バスバー7の
パターン部の端部の上面に、一方のタブ端子7eを上向
きにして曲げしろ部7e′を当てがう。
【0017】そして、このタブ端子7eの曲げしろ部7
e′を、所定の間隔tを隔てた2箇所をレーザビームL
B1でそれぞれレーザ溶接aする。
【0018】また、バスバー7のパターン部の端部の下
面に、上記タブ端子7eと上下一対で対称位置となるよ
うに、他方のタブ端子7dを下向きにして曲げしろ部7
d′を当てがう。
【0019】そして、このタブ端子7dの曲げしろ部7
d′を、上記両溶接aの間隔tの間の中間部の1箇所を
レーザビームLB1でレーザ溶接a′する。
【0020】上記バスバー構造であれば、バスバー7の
パターン部の上面と下面にそれぞれ当てがった上側のタ
ブ端子7eの曲げしろ部7e′と下側のタブ端子7dの
曲げしろ部7d′との溶接位置をずらせてそれぞれレー
ザ溶接a,a′をするから、上側のタブ端子7eの曲げ
しろ部7e′を溶接aした後に下側のタブ端子7dの曲
げしろ部7d′を溶接a′すると、下側のタブ端子7d
の曲げしろ部7d′を溶接a′するときに、上側のタブ
端子7eの溶接aの部分が溶けることがなくなり、上側
のタブ端子7eの溶接の部分aの強度が低下しなくな
る。
【0021】なお、溶接の部分a,a′は、上側2箇
所、下側1箇所である必要はなく、上側1箇所、下側2
箇所でも、上側1箇所、下側1箇所でも良く、あるいは
これ以上の個数の溶接であっても良い。
【0022】また、タブ端子7d,7eの切り起こし等
のためのまとまった広いスペースが不要となり、このス
ペースに別のパターン部を増設することができるから、
パターン部が高密度化ができるので、バスバー積層数を
減少できる。
【0023】さらに、各タブ端子7d,7eの曲げしろ
部7d′,7e′を両側からそれぞれレーザ溶接a,
a′するから、エネルギー量を増加させる必要がないの
で、レーザ用光学系レンズやタブ端子固定用押え治具を
損傷するおそれがない。
【0024】上記レーザ溶接の場合では、抵抗溶接、ア
ーク溶接、超音波溶接等と比較して、レーザビームLB
は非接触であるため簡単な治具のみで確実に各タブ端子
7d,7eを溶接できると共に、1個所当たりの溶接秒
数が短時間であるため量産性が良好であり、また、レー
ザビームLBはビーム径が細いため各タブ端子7d,7
eを狭ピッチ化できて設計の配線自由度が向上するとい
う利点が有る。
【0025】また、各種のレーザ溶接の内、YAGレー
ザ溶接は、非接触であること、熱影響層が少ないこと、
消費電力が少なく装置が小型であること、光ファイバー
が使えるために3次元溶接に容易に使えること、ビーム
を多分割して多点同時溶接が可能であり、したがって、
自動化が容易であるために生産コスト低減が著しい等の
理由から最適である。
【0026】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のバスバー構造は、バスバーのパターン部の上下面に
それぞれ当てがった各タブ端子の曲げしろ部の溶接位置
をずらせてそれぞれレーザ溶接するようにしたから、一
方のタブ端子の曲げしろ部を溶接した後に他方のタブ端
子の曲げしろ部を溶接する場合、他方のタブ端子の曲げ
しろ部を溶接するときに、一方のタブ端子の溶接の部分
が溶けることがなくなり、一方のタブ端子の溶接の部分
の強度が低下しなくなる。
【0027】また、タブ端子の切り起こし等のためのま
とまった広いスペースが不要となり、このスペースに別
のパターン部を増設することができるから、パターン部
が高密度化ができるので、バスバー積層数を減少できる
ようになる。
【0028】さらに、各タブ端子の曲げしろ部を両側か
らそれぞれレーザ溶接するから、エネルギー量を増加さ
せる必要がないので、レーザ用光学系レンズやタブ端子
固定用押え治具を損傷するおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のバスバー構造であ
り、(a)はバスバーとタブ端子の斜視図、(b)はバ
スバーとタブ端子の溶接状態の断面図である。
【図2】 (a)(b)は、それぞれ先行技術のバスバ
ーとタブ端子の斜視図である。
【図3】 先行技術のバスバーとタブ端子の溶接状態の
断面図である。
【図4】 従来のバスバー構造の斜視図である。
【図5】 従来のバスバーの加工及び組み立て要領の分
解斜視図である。
【符号の説明】
7 バスバー 7d,7e タブ端子 7d′,7e′ 曲げしろ部 a,a′ 溶接等 LB1,LB2 レーザビーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続箱に収容され、パターン部に上
    向きと下向きのタブ端子がそれぞれ形成されたバスバー
    構造であって、 上記バスバーのパターン部の上面と下面に、上下対称位
    置となるように、一対の別体のタブ端子の曲げしろ部を
    それぞれ当てがい、上側のタブ端子の曲げしろ部と下側
    のタブ端子の曲げしろ部との溶接位置をずらせてそれぞ
    れレーザ溶接することを特徴とする電気接続箱のバスバ
    ー構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007160330A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Hitachi Plant Technologies Ltd 配管の閉止装置及びその方法
JP2011129636A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Emprie Technology Development LLC コンデンサ
JP2017202500A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 トヨタ自動車株式会社 レーザ溶接方法

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