JPH1122069A - 木造建築物 - Google Patents
木造建築物Info
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- JPH1122069A JPH1122069A JP19042397A JP19042397A JPH1122069A JP H1122069 A JPH1122069 A JP H1122069A JP 19042397 A JP19042397 A JP 19042397A JP 19042397 A JP19042397 A JP 19042397A JP H1122069 A JPH1122069 A JP H1122069A
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Abstract
免震性に優れる。 【解決手段】土台1、柱2および梁3により格子状に組
まれた枠組み4を有する。枠組み4は内側の対向する2
面に長さ方向に沿って両端まで伸びるパネル材保持溝を
有する。パネル材9がパネル材保持溝に嵌合されて枠組
み4の開口を塞ぐよう設けられる。パッキン材13がパ
ネル材9の周縁と枠組み4との間に気密を保持するよう
設けられる。
Description
たは梁により格子状に組まれた枠組みを有し、気密性、
防振性および免震性を有する木造建築物に関する。
54015号公報に示すものがある。すなわち、合板の
室内面に密閉用フィルムを介してパネル下地枠を添着
し、合板の室外面に断熱板を添着してパネル材が構成さ
れ、このパネル材のパネル下地枠を壁面用フレームの開
口部に嵌合して木造建築物を施工するようになってい
る。
木造建築物では、施工の際、密閉用フィルムを介して合
板を壁面用フレームに釘で固定して気密性を確保するた
め、密閉用フィルムと壁面用フレームとの間に隙間がで
きないよう釘打ち箇所を多くしなければならず、施工に
手数がかかるという問題点があった。また、従来の木造
建築物では、密閉用フィルムが振動を伝えやすいため、
壁面用フレームから合板に振動が伝わり、防振性に欠け
るという問題点があった。また、従来の木造建築物で
は、合板を壁面用フレームに釘で固定するとともに、壁
面用フレームの内側にパネル下地枠を嵌合して構造強度
が得られているが、パネル下地枠のような枠体は内側方
向への力に弱いため、大地震に対しては強度が不十分の
おそれがあるという問題点があった。
してなされたもので、気密性を得るのに施工が容易で、
防振性および免震性に優れた木造建築物を提供すること
を目的としている。
に、請求項1の本発明に係る木造建築物は、土台、根
太、柱または梁により格子状に組まれた枠組みを有する
木造建築物であって、前記枠組みは内側の対向する2面
に長さ方向に沿って両端まで伸びるパネル材保持溝を有
し、パネル材が前記パネル材保持溝に嵌合されて前記枠
組みの開口を塞ぐよう設けられ、パッキン材が前記パネ
ル材の周縁と前記枠組みとの間に気密を保持するよう設
けられていることを、特徴とする。
いられてもよい。パネル材には、気密性シートが貼られ
ていてもよい。この場合、気密性シートは、アルミ箔と
合成樹脂とを張り合わせたもの、合成樹脂単体、ゴム、
その他、気密性を有する材質であれば、いかなる材質か
ら成ってもよい。パネル材は、板材の室内側の面に木枠
を固定して成ることが好ましい。この場合、木枠は、室
内側の下地材になるとともに、構造強度を高める。な
お、本明細書中で、「梁」の概念には、桁を含む。ま
た、「柱」の概念には、支柱、間柱、束を含む。
ネル材が枠組みのパネル材保持溝に嵌合されて枠組みの
開口を塞いでおり、地震などによる枠組みの内側方向へ
の力に対して強度を高める。パッキン材は、パネル材の
周縁と枠組みとの間の気密性を保持するとともに、枠組
みからパネル材に振動が伝わるのを防ぐ。また、パッキ
ン材は、パネル材と枠組みとの寸法誤差を吸収する。パ
ネル材は、パッキン材を介して枠組みのパネル材保持溝
に嵌合されており、パネル材保持溝の部分でパネル材お
よび枠組みとパッキン材との間に隙間ができにくく、気
密性を得るのに釘打ち箇所を少なくして施工を容易にす
ることができる。
請求項1の木造建築物において、前記枠組みは土台、根
太、柱または梁から成る4本の枠材のうち2本の平行な
枠材の両端のほぞを他の2本の平行な枠材の2対のほぞ
穴に嵌合して構成され、前記枠材のうちほぞを有する2
本の枠材は前記パネル材保持溝を有し、前記パッキン材
は前記パネル材保持溝に固定された部分と、前記枠材の
うちほぞ穴を有する2本の枠材の側で前記パネル材の縁
部に固定された部分とから成り、前記ほぞ穴を有する枠
材の長さ方向の、前記ほぞの少なくとも先端側の幅は前
記ほぞに対応する前記ほぞ穴の前記方向の幅より短いこ
とを特徴とする。
ネル材を4本の枠材で囲むことにより施工することがで
きる。パッキン材はパネル材保持溝およびパネル材の縁
部に固定されており、パネル材を4本の枠材で囲むと
き、同時にパッキン材をパネル材の周縁と枠組みとの間
に設けることができる。パネル材を4本の枠材で囲むと
き、直角をなすように組んだ2本の枠材にパネル材を取
り付けたならば、その2本の枠材のうちほぞ穴を有する
枠材に対し、ほぞを有する枠材を傾斜させてほぞ穴にほ
ぞを挿入する。次に、ほぞを挿入した枠材をほぞ穴の枠
材に対し垂直にして嵌合させ、その枠材のパネル材保持
溝にパネル材を嵌合させる。ほぞ穴を有する枠材の長さ
方向の、ほぞの少なくとも先端側の幅はほぞ穴のその方
向の幅より短いため、ほぞを傾斜させてほぞ穴に容易に
嵌合させることができる。パネル材の三方を枠材で囲ん
だならば、残りの1本の枠材のほぞ穴にパネル材を囲ん
だ枠材のほぞを嵌合し、枠組みにパネル材を容易に設け
ることができる。
請求項2の木造建築物において、前記ほぞを有する2本
の枠材は、ほぞを包囲する端部にパッキン材が設けられ
ていることを特徴とする。
枠組みの直角をなす2本の枠材の間にパッキン材が設け
られ、枠組みの枠材間で振動が伝わるのを防ぐ。
の形態について説明する。図1〜図4は、本発明の実施
の形態を示している。図1および図2に示すように、木
造建築物は、土台1、柱2,2および梁3から成る4本
の枠材により格子状に組まれた枠組み4を有する。枠組
み4は、図3に示すように、2本の平行な柱2の両端の
ほぞ5を、互いに平行な土台1および梁3の2対のほぞ
穴6に嵌合して構成される。図2に示すように、2本の
柱2,2は、パネル材保持溝7を有する。パネル材保持
溝7は、各柱2の内側の対向する面に設けられ、柱2の
長さ方向に沿って両端まで伸びている。図3に示すよう
に、2本の柱2,2は、ほぞ5を包囲する端部にパッキ
ン材8が設けられている。
の面に格子状の木枠11を固定して成る。図2に示すよ
うに、板材10は、土台1の長さ方向の長さが木枠11
のその方向の長さより長く、両側部10aが木枠11よ
り突出している。板材10の室外側の面には、気密性お
よび防湿性を有するシートが張り付けられている。木枠
11は、内側に補強材12を有している。木造建築物
で、板材10の両側部10aは、パネル材保持溝7に嵌
合されて枠組み4の開口4aを塞ぐよう設けられる。木
枠11は、枠組み4の内側に接して収まる。
ル材9の周縁と枠組み4との間に気密を保持するよう設
けられている。パッキン材13は、スポンジ層を有する
両面粘着テープから成る。パッキン材13は、パネル材
保持溝7に詰められて張り付けられた部分(図2参照)
と、土台1および梁3の側でパネル材9の縁部に張り付
けられた部分(図1参照)とから成る。図3に示すよう
に、柱2のほぞ5は、枠組み4を組んだときの土台1ま
たは梁3の長さ方向の幅aがほぞ5に対応するほぞ穴6
のその方向の幅bより短くなっている。なお、柱2のほ
ぞ5の厚さは、対応するほぞ穴6に一致する厚さであ
る。
梁3から成る枠組み4の場合と同様に、4本の梁3から
成る枠組みならびに根太および土台1から成る枠組みに
パネル材9およびパッキン材13を設けることができ
る。
のパネル材9を土台1、根太、柱2,2または梁3から
成る4本の枠材で囲むことにより施工することができ
る。図1および図2に示すように、パッキン材13はパ
ネル材保持溝7およびパネル材9の縁部に固定されてお
り、パネル材9を4本の枠材で囲むとき、同時にパッキ
ン材13をパネル材9の周縁と枠組み4との間に設ける
ことができる。パッキン材13は、パネル材9の周縁と
枠組み4との間の気密性を保持するとともに、枠組み4
からパネル材9に振動が伝わるのを防ぐ。また、パッキ
ン材13は、パネル材9と枠組み4との寸法誤差を吸収
する。
で囲むとき、まず、土台1のほぞ穴6に柱2のほぞ5を
嵌合させて、土台1と柱2とを直角をなすように組む。
柱2の板状保持溝7にパネル材9の板材10の両側部1
0aを嵌合させ、土台1および柱2にパネル材9を取り
付ける。次に、土台1に対し別の柱2を傾斜させてほぞ
穴6にほぞ5を挿入する。その柱2を土台1に対し垂直
にして嵌合させ、柱2をパネル材9の側に押してずら
し、パネル材保持溝7に板材10の両側部10aを嵌合
させる。柱2のほぞ5は、土台1の長さ方向の幅aが土
台1のほぞ穴6のその方向の幅bより短いため、ほぞ5
を傾斜させてほぞ穴6に容易に嵌合させることができ
る。パネル材9の三方を土台1および柱2,2で囲んだ
ならば、梁3のほぞ穴6にパネル材9を囲んだ柱2,2
のほぞ5,5を嵌合し、枠組み4にパネル材9を容易に
設けることができる。
ル材保持溝7に嵌合されて枠組み4の開口4aを塞いで
おり、地震などによる枠組み4の内側方向への力に対し
て強度を高める。板材10は、パッキン材13を介して
枠組み4のパネル材保持溝7に嵌合されており、パネル
材保持溝7の部分でパネル材9および枠組み4とパッキ
ン材13との間に隙間ができにくく、気密性を得るのに
釘打ち箇所を少なくして施工を容易にすることができ
る。また、図3に示すように、柱2のほぞ5を包囲する
端部にはパッキン材8が設けられているので、枠組み4
の梁3から柱2へと2階などの振動が伝わるのを防ぐこ
とができる。
部側2aから先端側2bにかけて傾斜して狭まった形状
を有して、柱は、基部側2aより先端側2bでのみ、土
台1の長さ方向の幅cが土台1のほぞ穴6のその方向の
幅bより短くなっていてもよい。
ル材が枠組みのパネル材保持溝に嵌合されて枠組みの開
口を塞いでいるので、枠組みの内側方向への力に対して
強度が高く、免震性に優れている。また、パッキン材が
パネル材の周縁と枠組みとの間に設けられているので、
パネル材の周縁と枠組みとの間の気密性を保持するとと
もに、枠組みからパネル材に振動が伝わるのを防ぎ、防
振性に優れている。また、パネル材がパッキン材を介し
て枠組みのパネル材保持溝に嵌合されているので、釘打
ち箇所を少なくしても気密性が高く、施工を容易にする
ことができる。
では、パッキン材がパネル材保持溝およびパネル材の縁
部に固定されているので、パネル材を4本の枠材で囲む
とき、容易にパッキン材をパネル材の周縁と枠組みとの
間に設けることができる。また、ほぞ穴を有する枠材の
長さ方向の、ほぞの少なくとも先端側の幅はほぞ穴のそ
の方向の幅より短いので、ほぞを傾斜させてほぞ穴に嵌
合させ、枠組みにパネル材を容易に設けることができ
る。
では、枠材のほぞを包囲する端部にパッキン材が設けら
れているので、枠組みの枠材間で振動が伝わるのを防ぐ
ことができる。
びパネル材を室内側から見た正面図である。
面図である。
す断面図である。
との嵌合状態の他の態様を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】土台、根太、柱または梁により格子状に組
まれた枠組みを有する木造建築物であって、前記枠組み
は内側の対向する2面に長さ方向に沿って両端まで伸び
るパネル材保持溝を有し、パネル材が前記パネル材保持
溝に嵌合されて前記枠組みの開口を塞ぐよう設けられ、
パッキン材が前記パネル材の周縁と前記枠組みとの間に
気密を保持するよう設けられていることを、特徴とする
木造建築物。 - 【請求項2】前記枠組みは土台、根太、柱または梁から
成る4本の枠材のうち2本の平行な枠材の両端のほぞを
他の2本の平行な枠材の2対のほぞ穴に嵌合して構成さ
れ、前記枠材のうちほぞを有する2本の枠材は前記パネ
ル材保持溝を有し、前記パッキン材は前記パネル材保持
溝に固定された部分と、前記枠材のうちほぞ穴を有する
2本の枠材の側で前記パネル材の縁部に固定された部分
とから成り、前記ほぞ穴を有する枠材の長さ方向の、前
記ほぞの少なくとも先端側の幅は前記ほぞに対応する前
記ほぞ穴の前記方向の幅より短いことを特徴とする請求
項1記載の木造建築物。 - 【請求項3】前記ほぞを有する2本の枠材は、ほぞを包
囲する端部にパッキン材が設けられていることを特徴と
する請求項2記載の木造建築物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19042397A JP3218309B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 木造建築物 |
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---|---|---|---|
JP19042397A JP3218309B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 木造建築物 |
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JPH1122069A true JPH1122069A (ja) | 1999-01-26 |
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Family
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19042397A Expired - Fee Related JP3218309B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 木造建築物 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3218309B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001003491A (ja) * | 1999-06-25 | 2001-01-09 | Rizoomu:Kk | 壁パネル |
JP2015190162A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | フォースワンホールディングス株式会社 | 壁パネル、連結壁パネルおよび建物構造 |
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---|---|---|---|---|
CN1284523C (zh) | 2000-10-04 | 2006-11-15 | 协和发酵工业株式会社 | 由脂质膜被覆微粒的方法 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP19042397A patent/JP3218309B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001003491A (ja) * | 1999-06-25 | 2001-01-09 | Rizoomu:Kk | 壁パネル |
JP2015190162A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | フォースワンホールディングス株式会社 | 壁パネル、連結壁パネルおよび建物構造 |
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JP3218309B2 (ja) | 2001-10-15 |
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