JPH11220640A - カメラ一体型表示装置 - Google Patents

カメラ一体型表示装置

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JPH11220640A
JPH11220640A JP10019569A JP1956998A JPH11220640A JP H11220640 A JPH11220640 A JP H11220640A JP 10019569 A JP10019569 A JP 10019569A JP 1956998 A JP1956998 A JP 1956998A JP H11220640 A JPH11220640 A JP H11220640A
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lens
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耕二 澤田
Kazuhide Maniwa
一秀 摩庭
Toshiki Maeno
敏樹 前野
Michimasa Kano
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Chinontec KK
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    • E06DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
    • E06B7/00Special arrangements or measures in connection with doors or windows
    • E06B7/28Other arrangements on doors or windows, e.g. door-plates, windows adapted to carry plants, hooks for window cleaners
    • E06B7/30Peep-holes; Devices for speaking through; Doors having windows

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の利用者が装置本体に近づくだけで自動
的に動作して戸外を確認でき、装置本体から離れるだけ
で動作が停止するようにする。 【解決手段】 装置本体は、カメラ部7とセンサ部4な
どを有して扉などに取り付けられており、カメラ部7は
この扉に既設のレンズスコープを介して扉の外側を撮像
する。センサ部4は、室内の利用者Sが装置本体近傍の
検知範囲9に入ったことを検知すると、制御信号4Aを
制御部8に送り、制御部8は電源部5の電源電圧をカメ
ラ部7や表示部3などに供給して装置本体を動作状態に
する。これにより、カメラ部7は扉のレンズスコープを
介して室外(来訪者)を撮像し、表示部3に表示させ
る。利用者Sが動かなかったり、検知範囲9からはずれ
たり、あるいは、短かい一定時間経過したりすると、セ
ンサ部8は制御信号4Aを停止し、制御部8はカメラ部
7や表示部3などへの電源供給を自動的に停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般の住宅の玄関
扉やホテルなどの客室扉などの扉や建物の壁などに装備
されるドアスコープ装置やインターフォンシステムなど
用いて好適なカメラ一体型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】玄関扉を開けることなく訪問者を確認す
るための、所謂ドアスコープに関する従来技術が、例え
ば、実開平7−6487号公報や実用新案登録第301
9238号公報などに開示されている。
【0003】実用新案登録第3019238号公報に記
載の技術では、機器を動作させるために、装置本体上部
に配置された電源スイッチを随時操作する必要があり、
また、床面から約135cmの高さにあるレンズスコー
プの取付穴を利用して(即ち、レンズスコープを取り外
して)設置する構造であるため、電源スイッチは床面か
ら約143cmの高さに設置されるものであった。
【0004】実開平7−6487号公報に記載の技術で
も、インターホンのコールボタンを押されたときにドア
スコープ機器全体の電源が投入され、扉を開けたことを
検知してドアスコープ機器全体の電源が切断されるもの
であった。扉を開けずにインターホンで応答した場合に
は、利用者(即ち、居住者)がディスプレイブロックの
操作キーを操作して各電源を切らなければならず、ま
た、インターホンの反応が一定時間無い状態が続くと、
電源が切れるシステムであった。
【0005】一方、ドアスコープの取付構造について、
その一例が実開平7−6487号公報に記載されている
が、これはドア自体を大幅に改造してカメラブロックや
ディスプレイブロックなどの各種ブロックを夫々ドアに
埋め込み、夫々のブロック毎に固有の電源電圧を必要と
するため、数種類の電源電圧が供給される構成となって
いる。
【0006】また、実用新案登録第3019238号公
報に記載のようなレンズスコープの取付穴を利用するも
のでは、取付穴を貫通して結合する取付金具A,Bを使
用する必要があり、少なくとも屋外側にある取付金具A
の表面にカメラレンズを設け、この取付金具Aの円筒部
内のこのカメラレンズの後方光軸上にカメラ部を挿入配
置しており、独自の光学系と光電気変換部材を配してい
るため、既存のレンズスコープ部材を取り外して取り付
けるようにする必要があった。また、この取付金具Aの
円筒部内のカメラレンズの後方光軸上にカメラ部を挿入
配置した場合の問題について、特に、説明がなされてい
ない。
【0007】また、ドアスコープの装置本体を玄関扉に
固定する詳細な取付構造・方法については開示されてお
らず、実際の取付方法は不明であり、重量のある玄関扉
の開閉に伴う応力や振動について充分配慮した機器の取
付方法を提供する必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のビデ
オカメラを用いた画像表示装置式のドアスコープ技術に
は、光学的技術のみのレンズスコープを凌駕する利点を
有するものであるが、第1の課題として、利用者は機器
本体の上部に配置された電源スイッチを随時操作する必
要があり、通常、レンズスコープの取付高さは床上約1
35cmあるので、上記の機器が高さ16cmとして、
来訪者を確認する度毎に床面から約143cm程度の高
さにある電源スイッチを投入しなければならず、所定の
身長の利用者は操作可能であるが、身長の低い子供や腰
が曲った老人が使用するときや物を抱えたりして腕が不
自由な状態で使用する場合、必ずしも容易に、また、俊
敏に電源投入が操作できるとは限らず、ビデオカメラを
用いた画像表示装置式のドアスコープ技術本来の目的や
効果を達成できない場合も生じ得る。
【0009】また、上記従来技術では、来訪者の確認が
終わったときには、ドアスコープ本体の電源スイッチを
切断する操作をしないと、カメラや表示装置は無駄に動
作し続ける。しかし、ドアスコープを動作停止させるた
めには、利用者が電源スイッチを切断する操作が必要と
なって煩わしい場合もあるし、また、その結果、電源を
切り忘れる場合も往々にしてあることになる。
【0010】多くの場合、インターホンなどにより事前
に来訪者自身から利用者(居住者や宿泊者)が来訪の用
件について伝言を受けた後、実際に戸口で利用者が来訪
者の真偽を確認するが、通常、この確認に要する時間は
かなり短くても充分であり、一瞥するか、長くても数秒
程度である。それ故、戸外を確認したいときだけドアス
コープ装置が自動的に動作して使用でき、確認が終わる
と、自動的にドアスコープ装置の動作が停止するように
することが望ましい。
【0011】第2の課題として、実開閉7ー6487号
公報に記載の装置は、独自の構造をなしてドアと一体に
なっており、この装置を新設したり、交換したりする場
合には、ドア自体もこれとともに取り付け直したり、交
換したりする必要があるし、また、数種類の電源電圧を
必要とするために、大規模な取り付け工事を必要とす
る。
【0012】また、実用新案登録第3019238号公
報に記載の装置では、ドアに設けられている既存のレン
ズスコープを取り外して設けなければならないため、こ
の取り外したレンズスコープを別に保管する必要があ
る。しかしながら、ユーザの希望に応じて、例えば、将
来の住み替えや退去時に住居の状態を元に戻さねばなら
ない借家においても、ドアに既に取り付けられているレ
ンズスコープをそのまま残して、簡単な作業で装置本体
を取り付けることができ、同様にして、単に装置本体を
取り外すだけで元の状態に戻すことが容易にでき、取り
外した部品を特別に保管する必要もなくて、通常は便利
に使用できるようにすることが望ましい。
【0013】また、表示部の映像には、レンズスコープ
の接眼レンズ側を周囲から固定する筒体の像が映り込む
ため、実質的に確認したい画像情報が少なからずアンダ
ースキャンになって見辛くなるし、また、画像内容を正
確に判断しづらい場合も生じる。
【0014】第3の課題として、既に取り付けられてい
るレンズスコープ部材をそのまま残して、簡単な作業で
機器の取り付けを行なうことができ、より安全かつ確実
に機器の取り付けができる取付方法が望まれる。
【0015】本発明の目的は、かかる問題を解消し、戸
外を確認したいとき、装置本体に近づくだけでこの装置
本体が自動的に動作して誰でも容易に戸外を確認でき、
装置本体からから離れるだけでその動作を停止するよう
にしたカメラ一体型表示装置を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、既に取り付けられて
いるレンズスコープをそのままにして、装置本体を取り
付けることができ、簡単な作業で安全かつ確実に装置本
体の取付けができるようにしたカメラ一体型表示装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、装置本体の室内側表面に利用者を検知す
るセンサ部を設け、該センサ部の出力信号により該装置
本体でのカメラや表示部の動作開始及び同動作終了を制
御する構成した。
【0018】上記他の目的を達成するために、本発明
は、該カメラの略円筒構造をなすカメラレンズ部は、ド
アや壁などに取り付けられているレンズスコープの室内
側固定部材の中空部内径内に収納あるいは接合される形
状をなし、レンズスコープ内で結像した像をレンズカメ
ラ部でカメラ部が撮像する構成とした。
【0019】また、本発明は、カメラ部において、光学
的または電気的に表示部に表示する画像の拡大処理をす
る、または、カメラ信号処理部において、カメラ部から
の画像信号を処理して表示部で画像を拡大表示できるよ
うにする。
【0020】さらに、装置本体を扉や壁などに取り付け
る取付部材は、扉と対向する平板部と、該平板部から突
出して該装置本体に係合する複数の係合部と、該平板部
に設けられて該レンズスコープの室内側円柱部材が貫通
しかつ該室内側円柱部材の端部のフランジ部が貫通しな
い切欠部とを有し、該平板部は、該室内側円柱部材が該
切欠部を貫通して扉や壁などに取り付けられている該レ
ンズスコープのレンズ鏡筒部と一体とすることにより、
該レンズスコープに固定され、また、該平板部の係合部
が該装置本体に固定保持されることにより、該装置本体
が該平板部に取り付けられる。このようにして、装置本
体は、該レンズスコープと一体となって扉や壁などに取
り付けられる。
【0021】以上の構成によると、戸外を確認したいと
き、誰でも装置本体に近づくだけで装置本体が自動的に
動作して容易に戸外を確認することができ、また、装置
本体から離れるだけで、その動作が自動的に停止する。
【0022】また、既存のレンズスコープを扉に組み込
んだ状態で残したまま装置本体を設置することができ、
簡単な作業で安全かつ確実に装置本体の取付けができる
し、画像を拡大処理した表示部に表示するものであるか
ら、レンズスコープ内部の無効な映り込みを排除して有
効な画像のみを表示部で表示させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明によるカメラ一体型表示
装置の一実施形態を示す斜視図であって、1はこのカメ
ラ一体型表示装置の本体(即ち、装置本体)、2は主電
源スイッチ、3は表示部、4はセンサ部、5は電源部、
6は玄関扉である。
【0024】なお、この実施形態では、標準仕様のレン
ズスコープを備えた住宅などの玄関扉に取り付ける戸外
観察用のカメラ一体型表示装置とし、ドアスコープとし
て利用する場合について説明するが、本発明は特にこれ
に限るものではなく、一般に、標準仕様の、あるいは標
準仕様でないレンズスコープをホテルの客室などの扉や
建造物の壁などにも適用可能である。
【0025】同図において、ここでは、装置本体1が玄
関扉6に取り付けられている状態を示している。この装
置本体1には、玄関扉6側にカメラ部が設けられており
(図示せず)、このカメラ部は、玄関扉6に既に取り付
けられている既存のレンズスコープやレンズスコープ取
付穴(以上、図示せず)を利用して、玄関扉6の外側に
向けて設置されている。また、この装置本体1のカメラ
部とは反対側に表示部3が設けられており、この表示部
3には、装置本体1内の図示しない各信号処理部で処理
されたカメラ部の撮像映像が表示される。
【0026】さらに、装置本体1にセンサ部4が設けら
れている。このセンサ部4は、装置本体1の表示部3と
平行する面に利用者(居住者)と正対するように設置さ
れている。ここでは、このセンサ部4は、装置本体1を
正面から見て、装置本体1の左側端に寄せて配置してい
るが、これは、一般に、玄関扉6の取っ手部分がその左
側に配置され、予め利用者が玄関扉6の左寄りに立って
訪問者を確認し、しかる後、解錠して玄関扉6を開けよ
うとする場合を想定しており、玄関扉6の左寄りにセン
サ部4を配置することにより、このセンサ部4の感知範
囲を有効に設定できるよう配慮したものである。玄関扉
6の取っ手部分がその右側に配置される場合には、本体
外形部の交換・変更により対処可能である。その他、セ
ンサ部4の選定並びに感度設定などの条件によって影響
があり、水平方向の感度が必要なだけ高い場合には、装
置本体1上のセンサ部4の取付位置を左右するものでは
ない。
【0027】主電源スイッチ2は、センサ部4に供給さ
れるスタンバイ時の電源電圧を含めて、装置本体1全体
の負荷に対する電源電圧を遮断するための電源スイッチ
である。主電源スイッチ2は、電源部5が一次電池ある
いは二次電池などである場合、待機電力による電池の損
失並びに機器の安全を考慮した補助手段である。電源部
5として、家庭用電源をコンバートして外部電源装置か
ら供給する場合には、安全上より必要である。この他、
チャイルドプルーフや長期不在時の機器の不使用には有
効である。
【0028】図2は図1に示す装置本体1内での回路構
成の一具体例を示すブロック図であって、3Aは表示信
号処理部、7はカメラ部、7Aはカメラ信号処理部、8
は制御部、9はセンサ部4の感知範囲であって、図1に
対応する部分には同一符号をつけている。
【0029】同図において、「→」はカメラ部7からの
映像信号の流れを示すものである。この映像信号はカメ
ラ部7からカメラ信号処理部7A,表示信号処理部3A
を経て表示部3に供給され、表示部3で確認のための画
像表示がなされる。
【0030】カメラ信号処理部7Aは、カメラ部7の図
示しないレンズ部や光学フィルタ部,イメージセンサ部
を経由して出力された被写体像を光電変換して得られる
電気信号をNTSC方式などの映像信号(コンポジット
信号,Y/C,Y/色差信号など)に変換する信号処理
部であり、カメラ部7との関連で、自動ホワイトバラン
ス補正処理や自動電子アイリス制御,逆光線補正など通
常の画像補正機能を備えるものである。
【0031】表示信号処理部3Aは、カメラ信号処理部
7Aからの映像信号を表示部3で表示するための信号処
理を行なう。例えば、表示部3がカラー液晶モジュール
の場合、この映像信号(コンポジット信号,Y/C信号
あるいはY/色差信号)をRGB信号にデコードし、ま
た、同期信号からタイミング制御信号を生成し、これら
によってカラー液晶表示モジュールを駆動する。
【0032】表示部3は、水平及び垂直方向駆動回路及
び同期制御回路、さらに、液晶表示の場合には、バック
ライト部などを備え、カメラ部7で撮像した映像を画面
表示する。
【0033】白抜き矢印は、電源部5から各部への電源
電圧の供給経路を示す。ここでは、電源部5を乾電池や
充電式電池とする。装置本体1の設置方法によっては、
他の外部電源を使用することも可能である。電源部5か
らの電源電圧は、制御部8を経由して、カメラ部7やカ
メラ信号処理部7A,表示信号処理部3A,表示部3な
どの各部(以下、これらを総称して信号系負荷という)
へ供給される。これと同時に、この電源電圧はセンサ部
4にも供給され、センサ部4の検出出力4Aにより制御
部8を制御して信号系負荷への電源電圧を通電したり遮
断したりすることができる。制御部8は、その他に、信
号系負荷の外部制御も行ない得るものである。
【0034】センサ部4は赤外線センサ(焦電体による
温度あるいは温度変化量の感知,多次元相対位置関係測
定など)や赤外線LED,音波センサなどがあり、複数
個用いてより詳細な移動量や移動方向を検知する方法も
周知である。また、センサ部4としていずれを用いるか
は、本発明の構成を決定するものではない。
【0035】センサ部4はハッチングして示す所定の検
知範囲9を設定することができ、この検知範囲9の空間
内に利用者Sが入った場合、これを検知して所定の動作
制御信号4Aを出力し、制御部8に送る。いま、利用者
SがN方向に移動して検知範囲9に入ると、動作制御信
号4Aを出力する。その後、センサ部4の設定条件によ
り、この検知範囲9内に居ても利用者が静止した場合
や、F方向やL方向,R方向に移動して検知範囲9から
出た場合には、動作制御信号4Aの出力を停止する。
【0036】通常、利用者Sは表示部3と正対して来訪
者の映像を確認するので、センサ部4の取付位置は、上
記のように、表示部3の表示画面と略平行な面に設置
し、検知範囲9を水平,垂直方向に必要充分な範囲とし
て設定できる。また、装置本体1の外形デザイン設計
上、センサ部4の周囲に物理的な壁や光学フィルタ,遮
蔽部材などを設けて検知範囲9を調整することもでき
る。もし、利用者Sが検知範囲9内で移動した場合はも
とより、身体の一部を動かした場合も動作制御信号4A
を出力するように、条件を設定することができる。
【0037】動作制御信号4Aは任意の時間出力され、
動作制御信号4Aを受けた制御部8は、任意の設定時間
だけ電源電圧を信号系負荷に供給し、この設定時間だけ
信号系負荷を動作させ、カメラ部7からの映像を表示部
3で確認することを可能にする。この結果、来訪者の映
像を室内で所定時間確認することができる。その後、セ
ンサ部4からの動作制御信号4Aの出力が停止すると、
制御部8は信号系負荷への電源電圧を遮断し、それらの
動作を停止させる。
【0038】実際には、インターホンなどによって事前
に来訪者自身から利用者へ来訪用件が伝えられると、戸
口で利用者が来訪者の真偽を確認する場合が多く、通
常、確認に要する時間は相当短くても充分であり、長く
ても数秒程度である。従って、上記構成により、戸外を
確認したいときだけドアスコープ装置が自動的に動作し
て使用でき、この確認が終わった後、自動的にこの装置
の動作を停止させることができる。
【0039】図3は図2におけるセンサ部4と制御部8
との一具体例を示すブロック図であって、10は検知
部、11はプリアンプ部、12は比較処理部、13は時
間設定部、14は切換部、15は切換制御部であり、図
1及び図2に対応する部分には同一符号をつけている。
【0040】同図において、図示しないが、センサ部4
を構成する検知部10やプリアンプ部11,比較処理部
12,時間設定部13,切換部14,切換制御部15に
は、常時、あるいはスタンバイモード時、主電源スイッ
チ2(図1)を介して電源部5から電源電圧が供給され
ている。また、図示しないが、補助手段として主電源ス
イッチを設ける場合、電源部5から制御部8とセンサ部
4に至る白抜き矢印で示す電源電圧の供給路の間に各負
荷を同時または順次この主電源スイッチを開閉するよう
に設置する。このように順次に開閉するのは、カメラ部
7や表示部3など各ブロックの立上り特性や立下り特性
が異なるが、これに合わせて電源電圧の供給タイミング
を決めるためである。同様に、センサ部4の電源を開閉
するスイッチを設けて、センサ部4の動作を停止させる
ことができる。
【0041】検知部10は赤外線焦電素子を用いたセン
サであり、人体から微弱な赤外線SAを入射すると、電
荷を発生し、焦電体のリーク抵抗により電圧変換して電
圧を発生するものであって、周囲温度と人体の温度との
温度変化を検出するものである。検知範囲9内であれ
ば、A点からB点への移動や体の一部を動かすことによ
り、人体から微弱な赤外線SAを入射することができ
る。検知部10としては、焦電素子数に応じて1個のシ
ングル型や2個のデュアル型,4個のクワッド型,多数
使用するアレイ型などがあるが、2個の焦電素子を互い
に逆方向に直列接続して、これらに等しく温度変化が生
じた場合には、互いにこれらの出力電圧をキャンセルす
るように動作することにより、周囲温度の変化に対する
安定性が高く、かつ実効感度や指向性に優れたデュアル
型が適している。
【0042】プリアンプ部11は、検知部10が利用者
Sからの赤外線SAを検知したときの出力電圧を増幅
し、比較処理部12へ伝送する。プリアンプ部11の周
波数特性や増幅度は、検知範囲9の広さに大きく影響す
る設計事項である。比較処理部12は、プリアンプ部1
1の出力電圧と初期設定された基準電圧値とを比較し、
この出力電圧が基準電圧値よりも大きいときに所定の信
号を発生する。時間設定部13は、比較処理部12から
のこの所定の信号を受けると、これに同期して任意の時
間設定されたパルス幅を持つパルス信号を出力する。実
際に利用者Sを検知してこの実施形態の各信号系負荷を
駆動する時間の設定は、この時間設定部13で行なうこ
とができる。切換部14はリレーなどのスイッチ素子で
あり、切換制御部15はその駆動手段である。切換制御
部15は、この時間設定部13で時間設定されたパルス
幅のパルス信号により所定時間だけ切換部14を制御
し、電源部5からの電源電圧を各信号系負荷に供給す
る。時間設定部13からのパルス信号が停止すると、切
換部14は電源電圧を遮断する。
【0043】このようにして、この実施形態は、戸外を
確認したいときだけ自動的に動作して使用することがで
き、確認が終わると、自動的に動作を停止する。
【0044】図4(a)は図1に示した装置本体1と玄
関扉6に取り付けられているレンズスコープとの関係の
一具体例を示す断面図であって、1Aは凹部、6Aは貫
通孔、7Bはカメラ部7のカメラレンズ鏡筒部、16は
レンズスコープ、17はレンズ鏡筒部、17Aはフラン
ジ部、17Bは円筒部、18は対物レンズに相当する屋
外側レンズ、19は接眼レンズに相当する屋内側レン
ズ、20は屋内側固定部材、20Aはフランジ部、20
Bは円筒部であり、前出図面に対応する部分には同一符
号を付けている。
【0045】同図において、玄関扉6には、所定の貫通
穴6Aが設けられ、この貫通穴6Aに標準仕様の、ある
いはそれ以外のレンズスコープ16が埋め込まれてお
り、これを通して外部を観察できるようにしている。
【0046】このレンズスコープ16はレンズ鏡筒部1
7と室内側固定部材20とから構成されている。レンズ
鏡筒部17は貫通孔6Aよりも外径が大径のフランジ部
17Aと貫通孔6Aよりも外径が小径の円筒部17Bと
からなって略円筒状をなし、フランジ部17Aの外側端
部に対物レンズとしての屋外側レンズ18が、また、円
筒部17Bの室内側の端部に接眼レンズとしての屋内側
レンズ19が夫々収納されている。また、室内側固定部
材20は貫通孔6Aよりも外径が大径のフランジ部20
Aと貫通孔6Aよりも外径が小径の円筒部20Bとから
なって略円筒状をなしている。
【0047】ここで、レンズ鏡筒部17での対物レンズ
18から接眼レンズ19までの距離は玄関扉6の厚みよ
りも短く、また、室内側固定部材20の円筒部20Bの
内径D1はレンズ鏡筒部17の円筒部17Bの外径より
もわずかに大きく、室内側固定部材20の円筒部20B
の内面とレンズ鏡筒部17の円筒部17Bの外面とに互
いに螺合し合うねじ部が設けられている。
【0048】そして、レンズ鏡筒部17の円筒部17B
を玄関扉6の貫通孔6Aに屋外側から挿入し、また、室
外側固定部材20の円筒部20Bをこの貫通孔6Aに屋
内側から挿入し、これら円筒部17B,20Bのねじ部
を螺合させることにより、これらレンズ鏡筒部17と屋
外側固定部材20とが連結され、レンズ鏡筒部17に対
して室外側固定部材20を締め付けるようにすることに
より、レンズスコープ16が玄関扉6に取り付けられる
ことになる。
【0049】装置本体1では、かかる玄関扉6に取り付
ける側の面にカメラ部7のカメラレンズ鏡筒部7Bが、
その反対側に表示部3が備え付けられている。カメラ部
7は、特に、カメラレンズ鏡筒部7Bの形状を標準的レ
ンズスコープに準拠して規程する。例えば、このカメラ
レンズ鏡筒部7Bが円筒状をなす場合、このカメラレン
ズ鏡筒部7Bの直径L1はレンズスコープ16における
室内側固定部材20の円筒部20Bのねじ部内径D1に
対してL1<D1であり、なおかつ、装置本体1での玄
関扉6側の面からの突出高さL2は、レンズスコープ1
6での屋内側レンズ19から室内側固定部材20の外端
までの深さD2に対してL2<D2とし、さらに、装置
本体1での玄関扉6側の面に、レンズスコープ16の室
内側固定部材20のフランジ部20の外径,厚さに夫々
略等しく内径,深さの凹部1Aを設けることにより、装
置本体1が玄関扉6に取り付けられたときには、カメラ
レンズ鏡筒部7Bが室内側固定部材20側からレンズス
コープ16の内部に入り込み、また、レンズスコープ1
6の室内側固定部材20が装置本体1の凹部1Aに嵌ま
り込むようにして、装置本体1が玄関扉6の面に密着し
て設置することができるようにしている。
【0050】また、カメラ部7のカメラレンズ鏡筒部7
Bでは、レンズスコープ16の結像をカメラ部7の撮像
面に結像させるように、光学的合焦部または電子的合焦
部もしくは複合的合焦部を設けて設計する。例えば、光
学レンズを複数個組み合わせて用いることにより、リレ
ーレンズを構成する。玄関扉6の厚さが約30mm〜5
0mmの範囲でレンズスコープ16の画角は、玄関扉6
の屋外側に配置される屋外側レンズ18(直径約7m
m)やその固定位置,外傷防止などフィルタによりほぼ
決定されるが、カメラ部7の画角は、リレーレンズ(合
焦部材)やカメラ部7の撮像素子の選択などにより、レ
ンズスコープ単体の画角を下回ることはなく設定するこ
とができるので、肉眼でレンズスコープを覗いたときに
比較して画像が拡大されて表示部3に表示されることに
なる。
【0051】これにより、レンズスコープ16を玄関扉
6に組み込んだ状態でも、装置本体1をこの玄関扉6に
設置することができ、鮮明な画像を表示部3に表示させ
ることができる。
【0052】図4(b)は図1に示した装置本体1と玄
関扉6に取り付けられているレンズスコープとの関係の
他の具体例を示す断面図であって、図4(a)に対応す
る部分には同一符号を付けており、また、説明に不要な
部分での符号は省いている。
【0053】図4(b)において、この具体例は、レン
ズスコープ16において、レンズ鏡筒部17の円筒部1
7Bが長く、屋外側レンズ18から屋内側レンズ19ま
での距離が玄関扉6の厚みに略等しく、レンズスコープ
16の室内側固定部材20の温湯部20Bの内径D1と
屋内側レンズ19端faから室内側固定部材20端fb
までの距離に等しい深さD3の浅い円柱状空間を有する
レンズスコープ16が玄関扉6に取り付けられている場
合のものである。
【0054】図4(a)に比べて鏡筒部が長い分を考慮
し、同様に、カメラ部7のカメラレンズ鏡筒部7Bが円
筒状である場合、カメラ部のカメラレンズ鏡筒部7Bの
直径L1はレンズスコープ16の室内側固定部材20の
ねじ部内径D1に対してL1<D1であり、なおかつ、
装置本体1の玄関扉6側の面からの突出高さL3は、屋
内側レンズ19端から室内側固定部材20端fbまでの
深さD3に対してL3<D3とし、さらに、装置本体1
に、図4(a)の場合と同様、室内側固定部材20のフ
ランジ部20Aが嵌合する凹部7Bを設け、装置本体1
が玄関扉6の面に密着して設置できるようにする。
【0055】また、図4(a)の場合と同様に、カメラ
部7のカメラレンズ鏡筒部7Bは、レンズスコープ16
で結像した像をカメラ部7の撮像面で結像させるように
する。例えば、カメラレンズ鏡筒部7Bでは、図4
(a)の場合に比べて光学レンズを複数個組み合わせて
用いることにより、さらに短いリレーレンズを構成す
る。これらにより、レンズスコープ16を玄関扉6に組
み込んだ状態でも、装置本体1を玄関扉6に設置するこ
とができ、鮮明な画像を表示部3に表示させることがで
きる。
【0056】なお、図4(a),(b)に示した具体例
では、玄関扉6に取り付けられたレンズスコープ16の
室内側固定部材20を装置本体1の凹部1Aに嵌合させ
ることにより、この装置本体1を玄関扉6に取り付ける
ものであるが、さらに強固,安定に取り付けるために、
両面接着部材などを用いるようにしてもよい。
【0057】図5は図4に示す状態から装置本体1を玄
関扉6のレンズスコープ16が取り付けられている部分
に装着した状態を示す断面図であって、3Bは表示部3
の表示画面部であり、前出図面に対応する部分には同一
符号をつけている。
【0058】同図において、図4で説明したように、レ
ンズスコープ16を玄関扉6に組み込んだ状態でも、装
置本体1を玄関扉6などに設置できる。また、カメラ部
7に集光される光情報を点線矢印で示すと、これら光情
報は、カメラ部7の画角設定により、希望する光情報L
Dと希望しない光情報LUとを含むことになる。
【0059】この図5は、特に、図4(a)の場合の設
置例を示すものであるが、図4(b)の場合も、ほぼ同
様に、光情報には、希望する光情報と希望しない光情報
とを含むことになる。
【0060】図6は図5に示した装置本体1の表示部3
における表示画面3Bでの表示画像を示す図であって、
21はレンズスコープ16の室内側固定部材20の画像
であり、P1,P2,P3,P4は表示画面3Bの範囲
を規定するその角部を表わしている。
【0061】まず、図6(a)において、P1,P2,
P3,P4で囲まれた表示部3の表示画面3Bは、カメ
ラ部7で光学的または電気的に拡大撮像処理されず、ま
た、カメラ信号処理部7A(図2)でもカメラ部7から
の画像信号を拡大処理せずに画像表示を行なった場合の
表示画像を示している。この場合には、表示画面3B
に、図5に示したレンズスコープ16のレンズ鏡筒部1
7や屋内側レンズ19などの周辺が映り込み、実際に確
認したい希望の光情報LDによる画像のほかにその周囲
の希望しない光情報LUによる画像も表示されてしま
う。実際には、訪問者の様子をより正確に判断するため
には、図6(b)のように、表示画面3B内に希望しな
い情報が表示されない程度に、画像情報を拡大して表示
することが望まれる。
【0062】画像情報を拡大して表示する手段あるいは
方法としては、光学レンズによるズームレンズを構成す
る方法、カメラ部7の撮像素子から出力された映像信号
に演算処理を施す電子ズームによる方法などがある。
【0063】光学レンズによる拡大方法としては、少な
くとも2枚のレンズを組合わせて配置し、その合成され
た焦点距離を固有の焦点距離よりも大きくとる方法が知
られており、通常、合焦レンズとリレーレンズとの間に
バリエータレンズとコンペンセータレンズによるズーム
レンズを配置する構成において、バリエータレンズを所
望の倍率位置に固定することによって実現できる。
【0064】また、電子ズームによる方法は、画像のア
クセス部と内挿補間部からなり、アクセスの方式には、
フレームメモリまたはフィールドメモリを制御する方式
とメモリを使用せずに撮像素子を制御する方式とがあ
り、後者の方式では、垂直転送制御駆動により、撮像素
子受光面の上部及び下部の不要な画素信号を垂直帰線期
間に高速で読み出し、中央部分を有効画面期間に垂直転
送のオン/オフにより、1フィールド期間かけて読み出
す駆動を行なうものが知られる。内挿補間の方式には、
線形内挿による2ライン垂直内挿方式が知られる。
【0065】また、後段の表示信号処理部3A(図2)
において、上記に類する画角切出し手段を用いて確認の
ために必要な部分を表わす特定座標の画像情報だけを表
示する方法もある。
【0066】以上のような画像拡大を行なう場合、この
実施形態では、格別高い倍率を必要とするものではない
ので(例えば、2倍程度)、カメラ部7のカメラレンズ
鏡筒部7Bの外形形状やカメラ信号処理部7A,表示信
号処理部3Aの構成を総合的に検討して対応できる。近
年、デジタル画像処理ICが多数量産される状況におい
ては、このための実現手段は多数ある。
【0067】なお、画像の拡大表示するさらに他の方法
として、レンズスコープ16からの希望する情報のみを
カメラ部7の撮像面全面に結像させる方法もある。この
場合には、図5において、希望する光情報LDのみがカ
メラ部7の撮像面全面にわたって照射されることにな
る。このように撮像した場合、この希望する情報の画像
のみが表示部3の表示画面3B全体にわたって表示され
る。
【0068】図7はこの実施形態での装置本体1の玄関
扉6への取付方法の他の具体例を示す分解斜視図であっ
て、22は取付部材、22Aは平板部、22Bは上側係
合部、22B’は下側係合部、22Cは切欠部、23は
固定部材であり、前出図面に対応する部分には同一符号
を付けて重複する説明を省略する。
【0069】同図(a)において、この具体例は、取付
部材22を用いて装置本体1を玄関扉6に取り付けるよ
うにするものである。
【0070】取付部材22は平板部22Aからなり、こ
の平板部22Aには、その上辺に2つの上側係合部22
Bが、その下辺部に2つの下側係合部22B’が夫々平
板部22Aに垂直な同じ方向に突出した状態で形成され
ており、また、平板部22Aの中央部に、レンズスコー
プ16の室内側固定部材20の円筒部20Bの外径より
も大きく、そのフランジ部20Aの外径よりも小さい直
径の貫通孔からなる切欠部22Cが設けられている。
【0071】かかる構成の取付部材22を用いて装置本
体1を玄関扉6に取り付ける場合には、まず、レンズス
コープ16のレンズ鏡筒部17(図4)を玄関扉6の貫
通孔6A(図4)に屋外側から挿入し、また、レンズス
コープ16の屋内側固定部材20の円筒部20Bを、取
付部材22の切欠部22Cに通して、玄関扉6の貫通孔
6Aに屋内側から挿入し、図4で説明したように、屋内
側固定部材20の円筒部20Bを上記レンズ鏡筒部17
の鏡筒部17Bにねじ込んでレンズスコープ16を玄関
扉6に取り付ける。このとき、取付部材22の向きとし
ては、平板部22Aに設けられた係合部22B,22
B’が玄関扉6側とは逆の方向を向くようにしており、
これにより、レンズスコープ16が玄関扉6に固定され
るとともに、取付部材22が玄関扉6の表面に密着して
固定される。
【0072】次に、この取付部材22に装置本体1が取
り付けられる。ここで、装置本体1のカメラ部7側の面
の下辺部の近くには、平板部22Aの下側係合部22
B’が挿入されて保持される保持手段(図示せず)が設
けられている。この保持手段は、例えば、くさび状のリ
ブとそれを支持する弾性材による支持部とによって構成
されている。
【0073】そこで、平板部22Aの下側係合部22
B’を装置本体1のこの保持手段で保持することによ
り、この下側係合部22B’が装置本体1に略固定さ
れ、次に、平板部22Aの上側係合部22Bを装置本体
1の上辺部に固定部材23によって固定する。
【0074】以上のより、装置本体1は、取付部材22
により、レンズスコープ16と関連して、玄関扉6に取
り付けられたことになる。
【0075】ところで、平板部22Aの上側係合部22
Bを装置本体1の上辺部に固定する固定部材23として
は、例えば、ねじが用いられる。この場合、装置本体1
のカメラ部2側の面の上辺部近傍に、これら上側係合部
22Bが挿入される切欠きが設けられているとともに、
装置本体1の上辺部にこの切欠きまで貫通してねじが通
る貫通孔が設けられており、また、上側係合部22Bに
は、このねじと螺合するねじ孔が設けられている。そし
て、上側係合部22Bを装置本体1のこの切欠きに挿入
して装置本体1上辺の貫通孔と上側係合部22Bのねじ
孔とを一致させ、この貫通孔からねじを差し込むことに
より、上側係合部22Bのねじ孔に締め付けるものであ
る。
【0076】このようにして、簡単に平板部22Aの上
側係合部22Bを装置本体1に固定することができる
が、この場合、ねじを上側係合部22Bのねじ孔に締め
付けると、平板部22Aが上方に持ち上げられることに
なり、平板部22Aの下側係合部22B’が装置本体1
の上記保持手段から外れ易くなる可能性がある。装置本
体1の取付けを簡単に行なうことができるようにするた
めには、下側係合部22Bが装置本体1に簡単に取付け
保持されるようにした方が好ましいが、このような問題
もある。
【0077】この問題を解消する方法としては、例え
ば、図7(b)に示すように、平板部22の上辺に係合
部を設ける代わりに、この平板部22Aの両側辺部に夫
々係合部22B”を設け、ねじにより、上記の上側係合
部22Bと同様の方法で装置本体1に固定するようにす
ればよい。この場合には、係合部22B”を装置本体1
に固定するときには、平板部22Aには、上方に持ち上
げようとする力が作用しない。
【0078】なお、勿論、図7(a),(b)におい
て、夫々の係合部22B,22B’,22B”を装置本
体にねじ止めによって固定するようにしてもよい。
【0079】以上のようにして、この実施形態では、装
置本体1を簡単に玄関扉に取り付けることができるし、
また、逆に、装置本体1を玄関扉6から簡単に取り外す
こともできる。しかも、装置本体1を玄関扉6に取り付
けた状態では、レンズスコープ6も玄関扉6に取り付け
られたままの状態であって、その特別な保管を要するこ
ともない。
【0080】また、特に、図4で説明した取付方法で
は、装置本体の取付け作業や取り外し作業にレンズスコ
ープ16は一切関係ないものであり、これらの作業が非
常に簡単なものとなる。また、図7で説明した方法で
は、装置本体1の取付け作業や取り外し作業でレンズス
コープ16の取り外しが必要となるが、これも簡単な作
業であるし、また、装置本体1は玄関扉6に堅固に取り
付けられる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
戸外を確認したいときには、室内や住宅内などに居る利
用者が装置本体に近づくだけで装置本体が自動的に動作
するものであるから、誰でも、また、手がふさがった状
態でも、戸外を確認することができ、また、その確認が
終わって装置本体から離れれば、装置本体の動作が自動
的に停止するので、効率良く省資源も効果的に行なわれ
ることになる。
【0082】また、本発明によると、レンズスコープを
扉や壁などに組み込んだ状態のままで装置本体を設置す
ることができるので、借家など改造を避けたい場合で
も、レンズスコープをそのまま残して簡単な作業で装置
本体を取り付けることができ、従来のような取り外した
レンズスコープを特別に保管する必要もなくなり、通常
は装置本体を使用できるので、より幅広い需要に答えら
れる。
【0083】さらに、本発明によると、表示部の表示画
面全体にわたって、実際に確認したい画像情報であるレ
ンズスコープから見える画像のみを拡大表示させること
ができるので、画像が見易くなって訪問者の様子をより
正確に判断することを可能にする。
【0084】さらに、本発明によると、簡単な作業で安
全かつ確実に装置本体の取付けを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラ一体型表示装置の一実施形
態を示す図である。
【図2】図1に示した実施形態での装置本体の回路構成
を示すブロック図である。
【図3】図2におけるセンサ部と制御部との一具体例を
示すブロック図である。
【図4】図1に示した実施形態での装置本体と扉などに
取り付けられたレンズスコープとの関係と装置本体の取
付け方法の一具体例を示す断面図である。
【図5】図4に示した装置本体を扉に設置した状態を示
す断面図である。
【図6】図1に示した実施形態での表示部に表示される
画像の例を示す図である。
【図7】図1に示した実施形態での装置本体と扉などに
取り付ける方法の他の具体例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 主電源スイッチ 3 表示部 3A 表示部信号処理部 3B 表示画面 4 センサ部 5 電源部 6 玄関扉 6A 貫通孔 7 カメラ部 7A カメラ信号処理部 7B カメラレンズ鏡筒部 8 制御部 9 センサ部4の検知範囲 10 検知部 11 プリアンプ部 12 比較処理部 13 時間設定部 14 切換部 15 切換制御部 16 レンズスコープ 17 レンズ鏡筒部 17A フランジ部 17B 円筒部 18 屋外側レンズ 19 屋内側レンズ 20 室内側固定部材 20A フランジ部 20B 円筒部 22 取付部材 22A 平板部 22B,22B’,22B” 係合部 22C 切欠部 23 固定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/18 H04N 7/18 H (72)発明者 前野 敏樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 加納 通正 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体としてカメラ部と該カメラ部で撮
    像された映像が表示される表示部とが一体化され、該装
    置本体が扉や壁などの内側に設置されてそれらの外側を
    観察するカメラ一体型表示装置において、 該装置本体近傍の所定範囲内での利用者の有無を検知す
    るセンサ部と、 該センサ部が該所定の範囲内に利用者が居ることを検知
    すると、該装置本体の電源を投入し、利用者が該装置か
    ら離れて該所定の範囲内に居ないことを検知すると、該
    装置本体の電源を切断する制御部とを該装置本体に設け
    たことを特徴とするカメラ一体型表示装置。
  2. 【請求項2】装置本体としてカメラ部と該カメラ部で撮
    像された映像が表示される表示部とが一体化され、該装
    置本体が扉や壁などの内側に設置されてそれらの外側を
    観察するカメラ一体型表示装置において、 該カメラ部が該扉や壁などに設けられたレンズスコープ
    の室内側固定部材に接合することにより、該装置本体が
    該扉や壁などに設置され、 該カメラ部の円筒状構造をなすカメラレンズ鏡筒部が該
    室内側固定部材の中空部内に収納されるか、該室内側固
    定部材の近傍に接合されて、該カメラ部が該レンズスコ
    ープのレンズと該カメラレンズ鏡筒部のレンズを介して
    該扉や壁などの外側を撮像することを特徴とするカメラ
    一体型表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカメラ一体型表示装置
    において、 前記装置本体近傍の所定範囲内での利用者の有無を検知
    するセンサ部と、 該センサ部の検出出力に応じて前記カメラ部及び前記表
    示部の動作開始,動作終了を制御する制御部とを前記装
    置本体に設けたことを特徴とするカメラ一体型表示装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のカメラ一体型
    表示装置において、 カメラ部または該カメラ部からの映像信号を処理するカ
    メラ信号処理部は、前記表示部で任意の倍率で画像を拡
    大表示させる機能を備えたことを特徴とするカメラ一体
    型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,3または4に記載のカメラ一
    体型表示装置において、 前記センサ部は赤外線センサであることを特徴とするカ
    メラ一体型表示装置。
  6. 【請求項6】 装置本体としてカメラ部と該カメラ部で
    撮像された映像が表示される表示部とが一体化され、該
    装置本体が扉や壁などの内側に設置されてそれらの外側
    を観察するカメラ一体型表示装置において、 該装置本体を該扉や壁などに設置するための取付部材
    は、 該扉や壁などと対向する平板部と、 該平板部から突出して該装置本体と係合する複数の係合
    部と、 該平板部に設けられ、該扉や壁などに取り付けられてい
    るレンズスコープの略円筒状をなす室内側固定部材の円
    筒部の外径よりも大径で、かつ該室内側固定部材の端部
    の室内側フランジ形状部の外径よりも小径な貫通孔をな
    す切欠部とを有し、該装置本体は、 該取付部材の一部の該係合部を嵌合させて略固定保持す
    る保持手段と、 該取付部材の残り該係合部を係合させて固定する固定手
    段とを備え、 該レンズスコープの室内側固定部材を該取付部材の該平
    板部における該切欠部に通して該扉や壁などに設けられ
    た貫通穴内の該レンズスコープのレンズ鏡筒部と一体と
    することにより、該平板部を該室内側固定部材での該室
    内側フランジ形状部でもって該レンズスコープに固定
    し、該取付部材の夫々の該係合部を該装置本体の該保持
    手段及び該固定手段で保持,固定することにより、該平
    板部に該装置本体を固定し、該装置本体を該扉や壁など
    の該レンズスコープが設けられた個所に設置可能に構成
    したことを特徴とするカメラ一体型表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1つに記載のカ
    メラ一体型表示装置において、 該装置本体を該扉や壁などに設置するための取付部材
    は、 該扉や壁などと対向する平板部と、 該平板部から突出して該装置本体と係合する複数の係合
    部と、 該平板部に設けられ、該扉や壁などに取り付けられてい
    るレンズスコープの略円筒状をなす室内側固定部材の円
    筒部の外径よりも大径で、かつ該室内側固定部材の端部
    の室内側フランジ形状部の外径よりも小径な貫通孔をな
    す切欠部とを有し、該装置本体は、 該取付部材の一部の該係合部を嵌合させて略固定保持す
    る保持手段と、 該取付部材の残り該係合部を係合させて固定する固定手
    段とを備え、 該レンズスコープの室内側固定部材を該取付部材の該平
    板部における該切欠部に通して該扉や壁などに設けられ
    た貫通穴内の該レンズスコープのレンズ鏡筒部と一体と
    することにより、該平板部を該室内側固定部材での該室
    内側フランジ形状部でもって該レンズスコープに固定
    し、該取付部材の夫々の該係合部を該装置本体の該保持
    手段及び該固定手段で保持,固定することにより、該平
    板部に該装置本体を固定し、該装置本体を該扉や壁など
    の該レンズスコープが設けられた個所に設置可能に構成
    したことを特徴とするカメラ一体型表示装置。
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