JPH11220327A - 発振器の温度補償回路 - Google Patents

発振器の温度補償回路

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JPH11220327A
JPH11220327A JP10307723A JP30772398A JPH11220327A JP H11220327 A JPH11220327 A JP H11220327A JP 10307723 A JP10307723 A JP 10307723A JP 30772398 A JP30772398 A JP 30772398A JP H11220327 A JPH11220327 A JP H11220327A
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voltage
crystal oscillator
control signal
compensation circuit
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JP10307723A
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Steven Fry
スティーヴン・フライ
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L1/00Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply
    • H03L1/02Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only
    • H03L1/022Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature
    • H03L1/023Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature by using voltage variable capacitance diodes

Abstract

(57)【要約】 【課題】動作温度範囲において出力周波数を安定させ
る。 【解決手段】 温度補償水晶発振器10の動作温度範囲
は、低温、中温、及び高温領域に区分され、補償回路1
4は、各々の温度領域に対応した夫々の補償回路網1
8、19、20と、電圧源28、29、30とを備えて
いる。3つの補償回路網18〜20の出力電圧を合算し
て発生された制御信号(66)を、バッファ回路及び増
幅/レベルシフト回路を介して、電圧制御水晶発振器1
6に供給し、これにより発振周波数を制御する。各補償
回路網の出力電圧は、対応する温度領域の水晶振動子の
温度−周波数特性に反対方向に釣り合うよう設定され、
これにより、動作温度範囲の全域において出力周波数が
安定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは水晶発振器
に関し、より詳しくは、所望の温度範囲に亘って水晶発
振器の出力周波数を安定化するための補償回路を備えた
温度補償水晶発振器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】水晶発
振器は、安定した出力周波数を必要とする様々な用途に
広く用いられている。しかしながら、水晶発振器であっ
ても、その出力周波数は、発振器の周囲温度の関数とし
て変動する。図1に示したのは、温度補償を施していな
い典型的なAT板水晶振動子の、周囲温度に対する周波
数を示したグラフである。図示の如く、周波数を表す曲
線6は、略々3次関数形状を有しており、3つの特徴的
な温度領域に区分することができる。即ち、この曲線6
の低温領域(−35℃〜約+10℃)は、正勾配を有す
る直線部分と、曲線の勾配の正負が逆転する非直線部分
とを有する。この曲線6の中温領域(+10℃〜+50
℃)は、負勾配の直線部分をなしている。また、この曲
線6の高温領域(+50℃〜+90℃)は、正勾配の直
線部分と、曲線の勾配の正負が逆転する非直線部分とを
有する。更に、中温領域の+28℃の付近に、変曲点8
が存在している。
【0003】水晶振動子の周波数変動を補償するための
方法には様々なものがあり、それらのうちに、アナログ
回路を用いた方法がある。更に、そのようなアナログ方
式の補償方法のうちの1つに、抵抗−サーミスタ回路網
を用いたものがある。AT板水晶振動子を使用し、動作
温度範囲がその水晶振動子の特性曲線の両側の非直線部
分にまで及ぶような用途では、その動作温度範囲に含ま
れる全ての温度領域において補償を施すために、少なく
とも3個のサーミスタが必要である。また、その抵抗−
サーミスタ回路網に含まれている複数個の固定抵抗のト
リミング(抵抗値調節)または交換を行うことで、その
抵抗−サーミスタ回路網の出力特性を水晶振動子の特性
曲線に適合させるようにしている。
【0004】この方法によれば、−40℃〜+85℃の
温度範囲において約±1.0ppm(ppmは10-6
表す)の周波数安定性を得ることができる。ただし、こ
の周波数安定性を達成するためには、使用する複数個の
抵抗を、許容誤差の小さい高精度抵抗としなければなら
ず、また、それら抵抗の抵抗値を、個々の発振器ごとに
算出した固有値に設定する必要がある。更には、サーミ
スタも、その勾配及び比が使用する水晶振動子に適合し
たものとする必要がある。これら電子部品の部品定数を
決定するためには、計算や計測を行う必要があり、更に
そのためには、発振器の試験を行い、電子部品を交換
し、また発振器の試験を行うということを反復して、そ
の発振器が所与の仕様に適合するように「すり寄せ」を
行うという、非常に時間のかかるプロセスが必要であ
る。この「すり寄せ」のプロセスを自動化しようとする
試みも、これまでに幾つかなされている。例えば、抵抗
のトリミングを行って水晶振動子に適合させるようにし
た方法があり、この方法は、中程度の周波数安定性が要
求される特定の用途において成功を納めているが、しか
しながらこの方法では、完全な自動化が困難であること
が分かっている。
【0005】アナログ方式の別の方法として、抵抗−サ
ーミスタ回路網を用いた場合と同様にして、サーミスタ
−キャパシタ回路網を用いた方法がある。この方法で
は、1個または複数個の固定キャパシタの、温度変動時
の実効リアクタンスを調節するようにしている。この方
法によれば、低コストであるわりには良好な性能が得ら
れるため、この方法は、比較的狭い温度範囲において約
±2.5ppmほどの、中程度の周波数安定性を要する
民生品に採用されている。更に広い温度範囲で動作させ
ねばならない用途では、電子部品の部品定数をより高い
精度で水晶振動子に適合させる必要があるが、しかしな
がら水晶振動子の勾配に適合させることができないこと
と、電子部品自体の部品定数、許容誤差、及び安定性に
関する制約があることとが原因となって、高精度で適合
させることは困難となっている。アナログ方式の更に別
の方法として、複数個の乗算器を用いて、温度に正比例
した電圧信号の累乗信号を発生させるようにした方法が
あり、この方法では2乗の項及び3乗の項を表す信号を
発生させるようにしている。そして、それら信号に適切
な係数を乗じた後に加え合わせることで、補償を施そう
とする水晶振動子の特性曲線に適合した3次多項式を表
す信号を生成するようにしている。この信号生成プロセ
スにおいても、複数個の抵抗の抵抗値の選定またはトリ
ミングが必要とされるため、組立後の校正作業を行っ
て、1個または複数個の抵抗の交換または抵抗値調節を
実行しなければならない。
【0006】ディジタル方式の補償方法としては、ルッ
クアップ・テーブルを用いた方法がある。この方法にお
いては、所定の温度範囲における水晶振動子の特性曲線
の周波数変位量をルックアップ・テーブルに格納してお
く。また、ルックアップ・テーブルの個々の記憶位置に
格納するバイナリ・データには、温度増分量に対応した
補償量の値を含めておく。そして、動作範囲である前述
の所定温度範囲におけるリニア温度センサの出力をA/
Dコンバータでディジタル化する。このA/Dコンバー
タの出力に基づいて、不揮発性ROMに格納してある前
述のルックアップ・テーブルのアドレス指定を行う。更
に、こうして選択された、発振器の周囲温度に対応した
バイナリ・データの形の補償量の値を、D/Aコンバー
タで電圧に変換し、その電圧を用いて水晶発振器の周波
数制御を行うようにしている。
【0007】この方法により達成可能な最終的な安定性
は、A/Dコンバータ及びD/Aコンバータの分解能に
左右される。適切なシステム設計をするならば、ある程
度の広さの温度範囲において、AT板の水晶振動子のヒ
ステリシス及び再現性(約0.05ppm)よりも良好
な安定性を達成することができる。しかしながら、この
種のディジタル方式の補償システムはいずれも、変換プ
ロセスが離散ステップで行われるため、ある程度の量子
化ノイズを伴わざるを得ない。この量子化ノイズは、補
償量の値が更新されるたびに出力周波数が離散的に変化
する現象、即ちジャンプ現象として現れる。このジャン
プ現象は、コンバータの分解能を上昇させ、出力にフィ
ルタ処理を施すことにより軽減することができるが、た
だしシステムによっては、そのシステムの許容スレショ
ルド以下にまで低減することが非常に困難である。更に
は、フィードスルー及びディジタル・スイッチング素子
の結合に起因するスプリアス・ノイズも大きな問題とな
ることがある。
【0008】ディジタル方式の別の補償方法として、マ
イクロコンピュータを用いた方法がある。この方法で
は、不揮発性プログラマブル・メモリの必要容量を大幅
に低減することができる。これは、補間法や曲線当ては
め法を採用することができるため、格納データの必要量
を大幅に低減することができるからである。特定用途向
け集積回路(ASIC)を用いてこの方法を実現できる
ようにしたものは、ある程度の成功を納めている。しか
しながら、様々な問題があるために、この方法を用いた
発振器は広く普及するに至っていない。
【0009】マイクロコンピュータを用いた最近の補償
方法のうちには、水晶振動子の自己温度検出機能を利用
して、優れた精度及び再現性が得られるようにした方法
がある。この方法では水晶振動子を、同時に、基本振動
モードと3次高調波振動モードとの両方で動作させる。
この方法に使用する水晶振動子は、通常はSCカット水
晶振動子であるが、ATカット水晶振動子を使用するこ
とも可能である。これら2つのモード間の見かけの角度
差は、3次高調波の周波数と基本周波数の3倍の周波数
との差を比較したときに、温度に高精度に比例した信号
となる。しかしながら、これらの発振器の周波数を温度
補償しようとすると、この温度に関連する信号の校正に
影響を及ぼしてしまうため、安定した出力周波数を発生
させるための外部的な手段を併用する必要がある。
【0010】水晶振動子の自己温度検出機能を利用して
マイクロコンピュータで制御するようにした温度補償水
晶発振器(TCXO)は、様々な温度補償発振器のうち
で最良の安定性を提供するものであり、これまでに報告
されているもののうちには、−55℃〜+85℃の温度
範囲において0.05ppmより更に良好な総合安定性
を達成したものもある。しかしながら、この種の発振器
は、構造が複雑であるため比較的高価であり、更に、デ
ジタル方式の補償システムに本来的に付随するノイズの
問題のうちの幾つかは、依然として未解決のままであ
る。従って本発明の目的は、所望の温度範囲において出
力周波数を高度に安定させることのできる低コストで高
性能の水晶発振器を提供することにある。本発明の更な
る目的は、出力周波数の調節が容易な水晶発振器を提供
することにある。本発明の更なる目的は、電子部品の部
品定数の調節や選定の作業を必要としない温度補償水晶
発振器を提供することにある。本発明の以上の目的及び
利点、並びに更なる目的及び利点については、添付図面
と共に以下の説明を参照することで、更に明瞭に理解す
ることができであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高温領
域、中温領域、及び低温領域を含む複数の温度領域から
成る所定温度範囲に亘って動作する電圧制御水晶発振器
の出力周波数を調節するための温度補償回路が提供され
る。電圧制御水晶発振器は、複数の温度領域に亘って共
振周波数が3次関数的に変化する水晶振動子を備えてい
る。この温度補償回路は、複数の固定電圧からなる固定
電圧群と電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じて制御
信号を発生する補償手段を備えたものとすることが好ま
しい。制御信号は、温度範囲において水晶振動子の3次
関数特性曲線に反対方向に釣り合った(反比例した)信
号である。この温度補償回路は更に、補償手段に電圧を
調節可能に供給することにより、電圧制御水晶発振器の
周波数調節のための制御信号を調節する手段を備えてお
り、これにより、電圧制御水晶発振器の出力周波数を温
度範囲の全域において実質的に安定させるようにしてい
る。
【0012】本発明の別の局面によれば、高温領域、中
温領域、及び低温領域を含む複数の温度領域から成る所
定温度範囲に亘って動作する温度補償型水晶発振器が提
供される。この温度補償型水晶発振器は、水晶振動子を
備えた電圧制御水晶発振器と、該電圧制御水晶発振器の
周波数を調節するための電圧制御手段とを含んでいる。
水晶振動子の共振周波数は周囲温度の関数として変化
し、その変化は3次関数的である。この温度補償型水晶
発振器は、複数の固定電圧からなる固定電圧群と電圧制
御水晶発振器の周囲温度とに応じて制御信号を発生する
補償手段を備えたものとすることが好ましい。制御信号
は、複数の温度領域において水晶振動子の3次関数特性
曲線に略々反対方向に釣り合った信号である。この温度
補償発振器は更に、補償手段に電圧を調節可能に供給す
ることにより、電圧制御水晶発振器の周波数調節のため
の制御信号を調節する手段を備えており、以上によっ
て、電圧制御水晶発振器の出力周波数を対応する温度領
域において実質的に安定させるようにしている。
【0013】本発明の更に別の局面によれば、電圧制御
水晶発振器に温度補償をすることにより、高温領域、低
温領域、及び中温領域を含む複数の温度領域から成る所
定温度範囲において実質的に安定した出力周波数を発生
させる方法が提供される。この方法は、複数の固定電圧
からなる固定電圧群と電圧制御水晶発振器の周囲温度と
に応じて制御信号を発生させるステップを含むものとす
ることが好ましい。制御信号は、複数の温度領域におい
て水晶振動子の3次関数特性曲線に略々反対方向に釣り
合う信号である。更に、制御信号を電圧制御水晶発振器
に供給すると共に電圧を調節することにより電圧制御水
晶発振器の周波数調節を行い、それによって、出力周波
数を複数の温度領域においてほぼ安定させるようにす
る。
【0014】本発明の他の局面によれば、電圧制御水晶
発振器に温度補償を行って、高温領域、低温領域、及び
中温領域を含む複数の温度領域からなる所定温度範囲に
おいて実質的に安定した出力周波数を発生させる方法が
提供される。この方法は、第1電圧と電圧制御水晶発振
器の周囲温度とに応じて第1制御信号を発生させるステ
ップを含んでいる。第1制御信号は、水晶振動子の3次
関数特性曲線のうちの、複数の温度領域のいずれか1つ
の温度領域に対応した部分に略々反対方向に釣り合った
信号である。また、第2電圧と電圧制御水晶発振器の周
囲温度とに応じて第2制御信号を発生させる。第2制御
信号は、前記電圧制御水晶振動子の3次関数的特性曲線
のうちの、複数の温度領域の別の1つの温度領域に対応
した部分に略々反対方向に釣り合った信号である。ま
た、第3電圧と水晶発振器の周囲温度とに応じて第3制
御信号を発生させることが好ましい。第3制御信号は、
水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの、複数の温度
領域の更に別の1つの温度領域に対応した部分に略々釣
り合う(比例する)信号である。更に、第1制御信号と
第2制御信号と第3制御信号とを合算して合算制御信号
を発生させる。更にまた、合算制御信号を電圧制御水晶
発振器に供給する。そして、第1電圧と第2電圧と第3
電圧とを調節することにより、合算制御信号が電圧制御
水晶発振器の周波数調節を行うようにし、それによっ
て、出力周波数を前記所定温度範囲の全域においてほぼ
安定させるようにする。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の実施例にかかる
温度補償型水晶発振器(TCXO)10を示した図であ
り、この温度補償型水晶発振器10は、補償回路14と
電圧制御水晶発振器(VCXO)16とを含んでいる。
補償回路14が17の位置に発生する電圧制御信号が、
電圧制御水晶発振器16へ供給されるようにしてあり、
それによって、図1に示した動作温度範囲の全域におい
て、水晶振動子の周波数変動が補償されるようにしてあ
る。尚、電圧制御発振器16それ自体は周知のものであ
るため、これについては詳細な説明はしない。
【0016】補償回路14は、3組の回路網18、1
9、20を含んでおり、それら回路網は、夫々、高温領
域、中温領域、及び低温領域における水晶振動子22の
周波数変動を補償するための補償回路網である。低温補
償回路網18は、主として低温領域(約−35℃〜+1
0℃)における周波数変動を補償する。中温補償回路網
19は、主として中温領域(約+10℃〜+50℃)に
おける周波数変動を補償する。高温補償回路網20は、
主として高温領域(約+50℃〜+90℃)における周
波数変動を補償する。それら補償回路網18〜20は、
夫々、24〜26の位置に出力電圧を発生する。それら
出力電圧は、水晶振動子の特性曲線のうちの、それら回
路網に夫々対応した温度領域における周波数変動に反対
方向に釣り合った電圧である。例えば、24と26の位
置に発生される出力電圧は、夫々、図1に示した水晶振
動子の特性曲線のうちの高温領域と低温領域における、
その水晶振動子の周波数変動の勾配に反対方向に釣り合
った負勾配を有する電圧である。また、25の位置に発
生される電圧は、その水晶振動子の特性曲線のうちの中
温領域における周波数変動の勾配に反対方向に釣り合っ
た正勾配を有する電圧である。従って、これら3つの出
力電圧信号24、25、26を適切な比率で組み合せた
信号を用いることで、動作温度範囲の全域において水晶
振動子の固有のドリフトを相殺して補償することができ
る。
【0017】低温補償回路網18、中温補償回路網1
9、及び高温補償回路網20の夫々に対応した3つの電
圧源28、29、30が備えられており、それら電圧源
28〜30は、互いに独立的に調節可能にしてある。こ
こで従来の方法と異なる点は、電圧源28、29、30
の各々を互いに独立的に設定することで、24、25、
26の位置における出力電圧を個別に調節することがで
き、そして、それら出力電圧を合算した制御信号で、水
晶振動子の周波数変動を補償することにより動作温度範
囲の全域において周波数変動の補償を可能にしているこ
とである。更には、電圧源28、29、30の出力電圧
を個別に調節できるようにしたため、特定の水晶振動子
に適合させるための補償回路網18、19、20の調節
が容易となっており、許容公差の小さな抵抗器を使用し
て高精度の調節を行うという方法を用いることなく補償
回路網の調節が行えるようになっている。また、先に説
明したように、これまでは水晶振動子に適合させるため
の必要な補償用の電圧を得るために、抵抗のトリミング
または抵抗の反復的な交換が必要であったのに対して、
この補償回路網18、19、20の調節方法では、それ
らが不要となっている。
【0018】低温補償用の電圧源28は、抵抗(R)3
4とサーミスタ36とで構成された分圧器32に接続さ
れている。サーミスタ36は分圧器32の下側の部分を
構成するように接続されており、このサーミスタ36の
一方の端子38がグラウンド40に接続されている。サ
ーミスタ36は負の温度係数を有するため、その抵抗値
は周囲温度が上昇するにつれて低下する。従って接続点
56における電圧は、周囲温度が上昇するにつれて低下
する。中温補償用の電圧源29は、抵抗(R)44とサ
ーミスタ46とで構成された分圧器42に接続されてお
り、サーミスタ46は負の温度係数を有する。サーミス
タ46は分圧器42の上側の部分を構成するように接続
され、また、抵抗44は分圧器42の下側の部分を構成
するように接続されており、この抵抗の一方の端子がグ
ラウンド40に接続されている。従って接続点57にお
ける電圧は、周囲温度が上昇するにつれて上昇する。高
温補償用の電圧源30は、抵抗(R)52とサーミスタ
54とで構成された分圧器50に接続されており、この
サーミスタ54も負の温度係数を有する。サーミスタ5
4は分圧器50の下側の部分を構成するように接続され
ており、このサーミスタ54の一方の端子55がグラウ
ンド40に接続されている。従って接続点58における
電圧は、周囲温度が上昇するにつれて低下する。
【0019】分圧器32、42、50の各々の接続点5
6、57、58は、夫々に電圧フォロワ60、62、6
4に接続されており、それら電圧フォロワ60〜64
は、減衰した信号を出力するバッファとして機能するこ
とで、補償回路網18、19、20が互いに干渉しない
ようにそれらを互いに分離している。電圧フォロワ6
0、62、64の夫々の出力は、夫々に抵抗68、6
9、70を介して接続点66に接続されており、この接
続点66においてそれら出力電圧が合算されるようにな
っている。接続点66とグラウンド40との間には抵抗
72が接続されている。こうして合算された電圧は、電
圧フォロワ74へ入力するようにしてあり、この電圧フ
ォロワ74は、発振器16からの影響を遮断するための
更なるバッファの機能を提供している。これに続く増幅
段76は、電圧フォロワ74の出力電圧を増幅すると共
に、それにオフセット電圧を加算する機能を果たしてい
る。より詳しくは、電圧フォロワ74の出力電圧は、抵
抗80を介して増幅器78の反転入力へ入力している。
この増幅器78の出力と反転入力との間に抵抗82が接
続されている。更に、増幅器78の非反転入力に、オフ
セット電圧84が接続されている。以上のように、3つ
の出力電圧を合算した合算電圧からなる制御信号が、補
償回路14の出力として17の位置に発生するようにし
てあり、この制御信号は、図1に示した水晶振動子の特
性曲線に反対方向に釣り合った信号となる。この制御信
号により電圧制御発振器16の周波数が調節されること
によって、所望の温度範囲の全域において水晶振動子の
周波数変動が補償される。
【0020】次に図3について説明する。図3に示した
のは本発明の1つの実施例であり、特定用途向け集積回
路(ASIC)90を用いて構成したものである。尚、
図2の実施例に含まれているものと共通している電子部
品には、同一の参照番号を付してある。図示の如く、補
償回路網18〜20の夫々に対応した電圧源28〜30
の調節が、マイクロコンピュータ92によって行われる
ようにしてあり、ただし、それらの調節が行われるの
は、校正プロセスにおいてである。マイクロコンピュー
タ92は、クロック信号(CLK)をポート93から、
またデータ信号(D)をポート94から、いずれもシリ
アル・リンクを介して送出する。ASIC90上には、
シフトレジスタ(S.R.)96とメモリ手段(ME
M.)94とを組合せたものが、複数組設けられてお
り、マイクロコンピュータ92が、それら組合せの各々
へ、クロック信号及びデータ信号を供給するようにして
ある。シフトレジスタ96とメモリ手段98とからな組
合せは、各々が独立的して、夫々の補償回路網18〜2
0を調節するために必要な電圧を表すディジタル信号を
送出することができるよう構成されており、補償回路網
の調節は先に説明したようにして行われる。送出された
ディジタル信号は、夫々に対応したD/Aコンバータ
(DAC)100によって、夫々に対応したアナログ信
号に変換され、このようにして得られたアナログ信号
は、電圧源28、29、30(図2)の、低温補償電
圧、中温補償電圧、及び高温補償電圧を表している。ま
た、シフトレジスタ96とメモリ手段98との組合せの
各々を、ポート101、102、103、104、10
5から送出するディジタル信号でイネーブルできるよう
にしてあり、これによって、校正プロセスを実行する際
に、個々のシフトレジスタへ、そのシフトレジスタに対
応したデータをロードできるようにしてある。同様に、
増幅器78へ供給されているオフセット電圧84も、基
準電圧(Vref)106も、上記した補償用の電圧源
28〜30の電圧を調節する方法と同じ方法で、マイク
ロコンピュータ92が調節できるように構成されてい
る。
【0021】補償回路14は、21の位置に、電圧信号
である制御信号を出力しており、この制御信号はスイッ
チング手段108へ入力している。スイッチング手段1
08は、補償回路14に直列に接続した反転増幅器11
0の切替を行うものであり、これによって補償回路14
の出力電圧の極性を切り換えられるようにしてある。補
償回路14の出力電圧であるこの制御信号は、抵抗11
2を介して電圧制御発振器16へ供給されている。電圧
制御発振器16は、水晶振動子22とバラクタ114と
を含んでおり、これらによって、この電圧制御発振器1
6の共振周波数を公知の方式で制御するようにしてあ
る。電圧制御発振器16の出力信号は116の位置に発
生し、この出力信号はキャパシタ119に接続されてい
る。キャパシタ119は、その出力信号のうちからDC
成分を除去する機能を果たしている。DC成分が除去さ
れた電圧制御発振器16の出力信号が、NANDゲート
120の一方の入力118に接続されており、このNA
NDゲート120の他方の入力をロー状態にプルダウン
することにより、電圧制御発振器16の出力をディスエ
ーブルできるようにしてある。
【0022】ASIC90には、本発明の実施例にかか
るどのような発振器10にも共通して用いられる電子部
品を組込んでおき、一方、分圧器32、42、50や水
晶振動子22等の、発振器の周波数や種類に応じて異な
る電子部品は、図4に示すように、回路板124上のA
SIC90に隣接した位置に搭載するようにするのがよ
い。この構成形態によれば、周波数の如何にかかわら
ず、どのような種類の発振器でも、同一のASICを用
いて構成することができる。更に、ASIC90を用い
て発振器10を構成することにより、発振器10の製造
コストを低減することができる。また、図5に示したよ
うに、ASICを用いた発振器を何個も1枚の共通ボー
ド126上に構成して夫々の試験を済ませた上で、個々
に切り離すようにしてもよい。共通ボード126は、複
数の端子130を有するコネクタ128を備えており、
それら端子130は個々のASICに接続している。そ
して、この共通ボード126を試験ベッド(不図示)に
接続することにより、個々のASICの試験を行うこと
ができるように構成されている。
【0023】以上、本発明をその具体的な実施の形態に
即して図示し説明したが、当業者には容易に理解される
ように、その形態並びに細部構成は、本発明の概念及び
範囲から逸脱することなく、以上に例示した変更、省
略、及び付加、並びにその他の変更、省略、及び付加を
施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】補償を施していないAT板の水晶振動子の周波
数が温度と共に変動するときの、その変動の3次関数曲
線を表したグラフである。
【図2】本発明の実施例にかかる温度補償回路を備えた
温度補償型水晶発振器の回路図である。
【図3】本発明の別の実施例にかかる温度補償型水晶発
振器の回路図である。
【図4】図3の温度補償型水晶発振器の平面図である。
【図5】1枚の共通ボード上に図3の温度補償型水晶発
振器を複数形成したものの平面図である。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温領域、中温領域、及び低温領域を含
    む複数の温度領域から成る所定温度範囲に亘って動作す
    る電圧制御水晶発振器であって、水晶振動子の共振周波
    数が前記複数の温度領域に亘って3次関数的に変化する
    電圧制御水晶発振器の出力周波数を温度補償するための
    温度補償回路において、 第1電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数特性曲線のうちの前記複
    数の温度領域のいずれか1つの温度領域に対応した部分
    に略々釣り合う第1制御信号を発生する第1補償手段
    と、 前記第1補償手段に前記第1電圧を調節可能に供給する
    ことによって前記第1制御信号を調節し、前記電圧制御
    水晶発振器の周波数調節を行う第1手段とを備え、前記
    電圧制御水晶発振器の出力周波数を、対応する温度領域
    において実質的に安定させるようにしたことを特徴とす
    る温度補償回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の温度補償回路において、
    前記第1制御信号が、前記水晶振動子の3次関数的特性
    曲線のうちの、前記中温領域に対応した部分にほぼ釣り
    合った信号であることを特徴とする温度補償回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の温度補償回路において、
    該回路はさらに、 第2電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記
    複数の温度領域の別の1つの温度領域に対応した部分に
    略々釣り合う第2制御信号を発生する第2補償手段と、 前記第2補償手段に前記第2電圧を調節可能に供給する
    ことによって前記第2制御信号を調節する第2手段と、 前記第1制御信号と前記第2制御信号とを合算して前記
    電圧制御水晶発振器の周波数調節を行う合算制御信号を
    発生させる合算手段とを備え、前記電圧制御水晶発振器
    の出力周波数を対応する温度領域において実質的に安定
    させるようにしたことを特徴とする温度補償回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の温度補償回路において、
    前記第2制御信号が、前記水晶振動子の3次関数的特性
    曲線のうちの、前記高温領域に対応した部分に略々釣り
    合う信号であることを特徴とする温度補償回路。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の温度補償回路において、
    該回路はさらに、 第2電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記
    高温領域に対応した部分に略々釣り合う第2制御信号を
    発生する第2補償手段と、 前記第2補償手段に前記第2電圧を調節可能に供給する
    ことによって前記第2制御信号を調節する第2手段と、 第3電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記
    低温領域に対応した部分に略々釣り合う第3制御信号を
    発生する第3補償手段と、 前記第3補償手段に前記第3電圧を調節可能に供給する
    ことによって前記第3制御信号を調節する第3手段と、 前記第1制御信号と前記第2制御信号と前記第3制御信
    号を合算して前記電圧制御水晶発振器の周波数調節を行
    う合算制御信号を発生させる合算手段とを備え、前記電
    圧制御水晶発振器の出力周波数を、前記複数の温度領域
    において実質的に安定させるようにしたことを特徴とす
    る温度補償回路。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の温度補償回路において、
    該回路はさらに、前記第1制御信号のゲインを増大させ
    ると共に前記第1制御信号に電圧オフセットを加える増
    幅手段を備えたことを特徴とする温度補償回路。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の温度補償回路において、
    前記第1補償手段と前記電圧制御水晶発振器とを分離す
    るための手段を備えたことを特徴とする温度補償回路。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の温度補償回路において、
    前記第1補償手段と前記第2補償手段がそれぞれ、前記
    第1制御信号と前記第2制御信号とを分離するための手
    段を含んでいることを特徴とする温度補償回路。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の温度補償回路において、
    前記第1補償手段が、抵抗とサーミスタとを直列に接続
    して構成した分圧器を含んでおり、該分圧器は、前記抵
    抗の一方の端子をグラウンドに接続するようにして前記
    第1電圧とグラウンドとの間に接続されていることを特
    徴とする温度補償回路。
  10. 【請求項10】 請求項3記載の温度補償回路におい
    て、前記第2補償手段が、抵抗とサーミスタとを直列に
    接続して構成した分圧器を含んでおり、該分圧器は、前
    記サーミスタの一方の端子をグラウンドに接続するよう
    にして前記第2電圧とグラウンドとの間に接続されてい
    ることを特徴とする温度補償回路。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の温度補償回路におい
    て、前記第3補償手段が、抵抗とサーミスタとを直列に
    接続して構成した分圧器を含んでおり、該分圧器は、前
    記サーミスタの一方の端子をグラウンドに接続するよう
    にして前記第3電圧とグラウンドとの間に接続されてい
    ることを特徴とする温度補償回路。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の温度補償回路におい
    て、前記第1制御信号が、前記水晶振動子の3次関数的
    特性曲線のうちの前記複数の温度領域のいずれか1つの
    温度領域に対応した部分に略々反対方向に釣り合う信号
    であることを特徴とする温度補償回路。
  13. 【請求項13】 高温領域、中温領域、及び低温領域を
    含む複数の温度領域から成る所定温度範囲に亘って動作
    する温度補償型水晶発振器において、 前記複数の温度領域に亘って共振周波数が3次関数的に
    変化する水晶振動子と、該水晶振動子の周波数を変化さ
    せるための電圧調節手段とを備えた電圧制御水晶発振器
    と、 第1電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記
    複数の温度領域のいずれか1つの温度領域に対応した部
    分に略々釣り合う第1制御信号を発生する第1補償手段
    と、 前記第1補償手段に前記第1電圧を調節可能に供給する
    ことによって前記第1制御信号を調節し、前記電圧制御
    水晶発振器の周波数調節を行う第1手段とを備え、前記
    電圧制御水晶発振器の出力周波数を対応する温度領域に
    おいて実質的に安定させるようにしたことを特徴とする
    温度補償型水晶発振器。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の温度補償型水晶発振
    器において、前記第1制御信号が、前記水晶振動子の3
    次関数的特性曲線のうちの前記中温領域に対応した部分
    に略々釣り合う信号であることを特徴とする温度補償型
    水晶発振器。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の温度補償型水晶発振
    器において、該発振器はさらに、 第2電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記
    複数の温度領域の別の1つの温度領域に対応した部分に
    略々釣り合う第2制御信号を発生する第2補償手段と、 前記第2補償手段に前記第2電圧を調節可能に供給する
    ことによって前記第2制御信号を調節する第2手段と、 前記第1制御信号と前記第2制御信号とを合算して前記
    電圧制御水晶発振器の周波数調節を行う合算制御信号を
    発生させる合算手段とを備え、前記電圧制御水晶発振器
    の出力周波数を対応する温度領域において実質的に安定
    させるようにしたことを特徴とする温度補償型水晶発振
    器。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の温度補償型水晶発振
    器において、前記第2制御信号が、前記水晶振動子の3
    次関数的特性曲線のうちの前記高温領域に対応した部分
    に略々釣り合う信号であることを特徴とする温度補償型
    水晶発振器。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の温度補償型水晶発振
    器において、該発振器はさらに、 第2電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記
    高温領域に対応した部分に略々釣り合う第2制御信号を
    発生する第2補償手段と、 前記第2補償手段に前記第2電圧を調節可能に供給する
    ことによって前記第2制御信号を調節する第2手段と、 第3電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記
    低温領域に対応した部分に略々釣り合う第3制御信号を
    発生する第3補償手段と、 前記第3補償手段に前記第3電圧を調節可能に供給する
    ことによって前記第3制御信号を調節する第3手段と、 前記第1制御信号と前記第2制御信号と前記第3制御信
    号を合算して前記電圧制御水晶発振器の周波数調節を行
    う合算制御信号を発生させる合算手段とを備え、前記電
    圧制御水晶発振器の出力周波数を前記複数の温度領域に
    おいて実質的に安定させるようにしたことを特徴とする
    温度補償型水晶発振器。
  18. 【請求項18】 請求項13記載の温度補償型水晶発振
    器において、前記電圧調節手段がバラクタであることを
    特徴とする温度補償型水晶発振器。
  19. 【請求項19】 請求項13記載の温度補償型水晶発振
    器において、該発振器はさらに、前記第1制御信号のゲ
    インを増大させると共に前記第1制御信号に電圧オフセ
    ットを加える増幅手段を備えることを特徴とする温度補
    償型水晶発振器。
  20. 【請求項20】 請求項14記載の温度補償型水晶発振
    器において、前記第1補償手段が、抵抗とサーミスタと
    を直列に接続して構成した分圧器を含んでおり、該分圧
    器は、前記抵抗の一方の端子をグラウンドに接続するよ
    うにして前記第1電圧とグラウンドとの間に接続されて
    いることを特徴とする温度補償型水晶発振器。
  21. 【請求項21】 請求項15記載の温度補償型水晶発振
    器において、前記第2補償手段が、抵抗とサーミスタと
    を直列に接続して構成した分圧器を含んでおり、該分圧
    器は、前記サーミスタの一方の端子をグラウンドに接続
    するようにして前記第2電圧とグラウンドとの間に接続
    されていることを特徴とする温度補償型水晶発振器。
  22. 【請求項22】 請求項17記載の温度補償型水晶発振
    器において、前記第3補償手段が、抵抗とサーミスタと
    を直列に接続して構成した分圧器を含んでおり、該分圧
    器は、前記サーミスタの一方の端子をグラウンドに接続
    するように前記第3電圧とグラウンドとの間に接続され
    ていることを特徴とする温度補償型水晶発振器。
  23. 【請求項23】 電圧制御水晶発振器を温度補償して、
    高温領域、低温領域、及び中温領域を含む複数の温度領
    域から成る所定温度範囲において実質的に安定した出力
    周波数を発生させる方法において、 電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じて、
    水晶振動子の3次関数特性曲線のうちの前記複数の温度
    領域のいずれか1つの温度領域に対応した部分に略々釣
    り合う制御信号を発生させるステップと、 前記制御信号を前記電圧制御水晶発振器に供給するステ
    ップと、 前記電圧を調節して前記電圧制御水晶発振器の周波数調
    節を行い、それによって、出力周波数を、前記複数の温
    度領域のいずれか1つの温度領域において実質的に安定
    させるステップとを含んでいることを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 電圧制御水晶発振器を温度補償して、
    高温領域、低温領域、及び中温領域を含む複数の温度領
    域から成る所定温度範囲において実質的に安定した出力
    周波数を発生させる方法において、 第1電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記複数
    の温度領域のいずれか1つの温度領域に対応した部分に
    略々釣り合う第1制御信号を発生させるステップと、 第2電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記
    複数の温度領域の別の1つの温度領域に対応した部分に
    略々釣り合う第2制御信号を発生させるステップと、 前記第1制御信号と前記第2制御信号とを合算して合算
    制御信号を発生させるステップと、 前記合算制御信号を前記電圧制御水晶発振器に供給する
    ステップと、 前記第1電圧を調節することで前記電圧制御水晶発振器
    の周波数調節を行い、出力周波数を前記複数の温度領域
    のいずれか1つの温度領域において実質的に安定させる
    ステップと、 前記第2電圧を調節することで前記電圧制御水晶発振器
    の周波数調節を行い、出力周波数を前記複数の温度領域
    の別の1つの温度領域において実質的に安定させるステ
    ップとを含んでいることを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の方法において、該方
    法はさらに、 第3電圧と前記電圧制御水晶発振器の周囲温度とに応じ
    て、前記水晶振動子の3次関数的特性曲線のうちの前記
    複数の温度領域の第3の温度領域に対応した部分に略々
    釣り合う第3制御信号を発生させるステップと、 前記第1制御信号と前記第2制御信号と前記第3制御信
    号とを合算して合算制御信号を発生させるステップと、 前記第3電圧を調節することで前記電圧制御水晶発振器
    の周波数調節を行い、出力周波数を前記複数の温度領域
    の第3の温度領域において実質的に安定させるステップ
    とを含んでいることを特徴とする方法。
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