JPH11219854A - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

Info

Publication number
JPH11219854A
JPH11219854A JP3362098A JP3362098A JPH11219854A JP H11219854 A JPH11219854 A JP H11219854A JP 3362098 A JP3362098 A JP 3362098A JP 3362098 A JP3362098 A JP 3362098A JP H11219854 A JPH11219854 A JP H11219854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolytic capacitor
heat
capacitor element
sealing member
outer case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3362098A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzo Shibata
勇三 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP3362098A priority Critical patent/JPH11219854A/ja
Publication of JPH11219854A publication Critical patent/JPH11219854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサ素子や電解コンデンサの構造等を
大幅に変更したり、電解コンデンサの外寸を大きくする
ことなく、コンデンサ素子内部の熱を効率良く外部に放
熱することのできる電解コンデンサを提供する。 【解決手段】 コンデンサ素2を有底筒状の外装ケース
内3に収納し、その外装ケース3の開放端を封口部材に
により封口するとともに、前記コンデンサ素子2より導
出したリード端子6、7をこの封口部材を貫通させて同
一端面より引き出した電解コンデンサ1において、前記
封口部材の少なくとも外部表面に前記リード端子6、7
の一方と接続され、他方のリード端子と隔絶された導電
性の放熱部材10を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、放熱性能を改善
した大型の電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサにリップル電流を印加す
ると、コンデンサ素子は、電解コンデンサの抵抗損失や
誘電体損失により自己発熱を起こす。通常、この発熱の
ほとんどは、電解コンデンサのコンデンサ素子から、外
装ケースに伝わって、これら外装ケース等から外部に放
散されて行く。このため、電解コンデンサは、コンデン
サ素子が自己発熟するにもかかわらず、温度上昇が一定
限に抑制されて、適正な性能を発揮できる。
【0003】しかしながら、電解コンデンサに規定以上
のリップル電流を長時間印加してしまうと、コンデンサ
素子は著しく発熟する。このような場合の電解コンデン
サは、外装ケース外部への放熱よりも、コンデンサ素子
に蓄積される熱が上回って、コンデンサ素子が許容範囲
以上の高温になってしまう。その結果、コンデンサ素子
に含浸された電解液が気化して、電解コンデンサの寿命
が縮んだり、静電容量の減少や誘電正接(tanδ)の
増大などの電気的な諸特性が劣化したりすることがあっ
た。そこで、たとえば電解コンデンサの放熱性を改善す
るものとして実公昭60―38279号公報が知られて
いる。この提案では、底面にフィンを一体形成した外装
ケースにコンデンサ素子を収納し、この外装ケース内部
に収納されるコンデンサ素子の巻芯部に、ヒートパイプ
を挿入するとともに、ヒートパイプの一端に形成したネ
ジ部を、外装ケースの内底面に形成した雌ネジ部に嵌め
てこれを固定し、コンデンサ素子内部の発熱を効率的に
外部に伝導し、放熱性を高めたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
提案では、放熱性に改善が望めるものの、コンデンサ素
子および電解コンデンサの構成を大福に変更しなければ
ならない。
【0005】このため、これら電解コンデンサの構成を
大福に変更せずに放熱性を高める方法としては、外装ケ
ースの表面に放熱フィン等を形成して、放熱能力を高め
たものも提案されているが、この方法では、コンデンサ
素子内部の発熱を効率的に外部に伝導することができな
いため、十分な放熱効果を得るためには大きな放熱フィ
ン等を設ける必要があり、これら放熱フィンの容積の分
だけ、電解コンデンサの外寸を大きくする原因になり、
近年の電子部品の低背化、小型化に対応できないという
問題点があった。
【0006】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、コンデンサ素子や電解コンデンサの
構造等を大幅に変更したり、電解コンデンサの外寸を大
きくすることなく、コンデンサ素子内部の熱を効率良く
外部に放熱することのできる電解コンデンサを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明の電解コンデンサは、コンデンサ素子を
有底筒状の外装ケース内に収納し、その外装ケースの開
放端を封口部材により封口するとともに、前記コンデン
サ素子より導出したリード端子をこの封口部材を貫通さ
せて同一端面より引き出した電解コンデンサにおいて、
前記封口部材の少なくとも外部表面に前記リード端子の
一方と接続され、他方のリード端子と隔絶された放熱部
材を具備することを特徴としている。この特徴によれ
ば、前記コンデンサ素子に接続されているリード端子を
介して、コンデンサ素子内部の熱が放熱部材に効率良く
伝達されるようになり、電解コンデンサおよびコンデン
サ素子の構造や外寸等を大幅に変更することなしにコン
デンサ素子内部の熱を効率良くコンデンサ外部に放出す
ることができるようになる。
【0008】本発明の電解コンデンサは、前記放熱部材
が、封口部材の一部を兼ねるようになっていることが好
ましい。このようにすれば、放熱部材の占有体積が増加
することに伴ってその熱容量が大きくなり、コンデンサ
素子の急激な温度変化を防止し、電気特性を安定的なも
のとすることができるばかりか、基板実装時における半
田付け等の加熱に伴うコンデンサ素子の劣化も低減する
ことができる。
【0009】本発明の電解コンデンサは、前記放熱部材
が、導電性の前記リード端子と一体化されたものである
ことが好ましい。このようにすれば、放熱部材とリード
端子とが一体とされているため、リード端子に伝導する
熱が効率良く放熱部材に伝達されるようになるばかり
か、従来の電解コンデンサと比較して、部品点数を増や
すことなく高い放熱効果を得ることができるようにな
る。
【0010】本発明の電解コンデンサは、前記放熱部材
が、前記外装ケースと熱伝導可能なように接触または接
合されていることが好ましい。このようにすれば、放熱
部材と外装ケースとが接触または接合しているため、放
熱部材を介して外装ケースに熱が伝達されることによ
り、更に高い放熱効果を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。
【0012】図1は本発明の電解コンデンサを基板に取
付けた状態を示す部分断面図であり、図2は、本発明の
電解コンデンサの封口部の詳細を示す部分断面図であ
り、図3は、本発明の電解コンデンサを封口部側より見
た正面図である。
【0013】図1に示すコンデンサ素子2は、アルミニ
ウム等の弁作用金属からなる陽極箔と陰極箔との間にセ
パレータを介在させて、巻回して形成され、電解液が含
浸されている。
【0014】このコンデンサ素子2は、アルミニウムか
らなる有底円筒状の外装ケース3に収納されており、コ
ンデンサ素子2より内部電極5が導出されており、これ
に外部端子6および7が接続され、これら各外部電極6
および7が、外装ケース3の開口端に施された絞り加工
及びカール加工とともに設けられたシール部材4を貫通
して外部に露出して設けられ、前記シール部材4により
外装ケース3内部は密閉されている。
【0015】このシール部材4は、表面に硬質ゴムを積
層した電気絶縁性の合成樹脂から成り、モールド成形に
より各外部電極6、7を埋設しており、このシール部材
4により、前記外部電極6と外部電極7とは、図3に示
されるように隔絶されている。
【0016】また、前記外部端子6には、図2および図
3に示されるように、前記外装ケース3の開口端におい
て、外部端子6と一体化された放熱部10が設けられて
おり、この放熱部10が、前記シール部材4とともに外
装ケース3の開口端を封口する封口部材となるようにさ
れており、この放熱部10の表面が外部に露出するよう
になっている。
【0017】また、前記外部端子6、7の先端部には、
接続ボルト9と係合するように雌ネジ部が設けられてお
り、図1に示すように、ワッシャ−11を介して基板8
に固定、外部との電気的な接続が可能なようになってい
る。
【0018】これら放熱部10を有する外部端子6の素
材としては、電気伝導性および熱伝導性に優れ、機械的
強度の高いものであることが好ましく、これらの材質と
しては金属が一般的であり、その中でもアルミニウムを
用いることが好ましい。
【0019】このようにすることにより、外装ケ−ス3
の内部に格納されたコンデンサ素子2で発生した熱が、
熱伝導性の高い内部電極5および外部電極6を介して放
熱部10に伝達され、放熱部10が外部に露出している
ことから、効率良く熱を放出することができるようにな
り、コンデンサ素子2の加熱による温度上昇を抑えるこ
とができるようになる。
【0020】また、前記実施例では放熱部10を外部電
極6と一体化して設けているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、これら放熱部10を外部電極と別体
としても良いが、熱伝導性や部品点数の減少の点から、
本実施例のように一体化することは好ましい。
【0021】また、本実施例では、図2に示すように、
放熱部10が外装ケ−ス3の開口部を封口する封口部材
の一部を兼ねるように厚いものとされているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、図4に示すように、
封口部全体を前記シール部材4にて封口し、その外部表
面に放熱部10を設けるようにしても良く、更にはその
放熱部10の表面に、図4に示されるように、放熱フィ
ン12を設けても良く、この場合は、空気との接触面積
が大きくなって放熱性が高くなるばかりか、図1に示す
ように電解コンデンサ1を基板に実装した場合には、こ
れら放熱フィン12の高さを外装ケ−ス3の端部より突
出するようにすることにより、電解コンデンサ1と基板
8との間に外部に繋がる空間が形成されることから、空
気の流通が良くなり、放熱性をより高めることができ
る。
【0022】また、前記本実施例においては、前記放熱
部10と外装ケース3とが電気絶縁性のシール部材4に
より接合されているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、図5に示されるように、これら放熱部10の
側面を外装ケース3に接触させ、あるいは外装ケース3
の開口部付近において溶接等により接合して、熱が良好
に伝導可能なようにし、さらに放熱効果を高めるように
しても良く、この場合においては、外装ケース3を他の
電気部品等から絶縁するために、外装ケース3の絞り加
工及びカール加工がなされる部分等に、絶縁スリーブ1
3等の絶縁被膜等を設けることが好ましい。
【0023】以上、本発明を図面に基づいて説明してき
たが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
く、本発明の主旨を逸脱しない範囲での変更や追加があ
っても、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0025】(a)請求項1の発明によれば、前記コン
デンサ素子に接続されているリード端子を介して、コン
デンサ素子内部の熱が放熱部材に効率良く伝達されるよ
うになり、電解コンデンサおよびコンデンサ素子の構造
や外寸等を大幅に変更することなしにコンデンサ素子内
部の熱を効率良くコンデンサ外部に放出することができ
るようになる。
【0026】(b)請求項2の発明によれば、放熱部材
の占有体積が増加することに伴ってその熱容量が大きく
なり、コンデンサ素子の急激な温度変化を防止し、電気
特性を安定的なものとすることができるばかりか、基板
実装時における半田付け等の加熱に伴うコンデンサ素子
の劣化も低減することができる。
【0027】(c)請求項3の発明によれば、放熱部材
とリード端子とが一体とされているため、リード端子に
伝導する熱が効率良く放熱部材に伝達されるようになる
ばかりか、従来の電解コンデンサと比較して、部品点数
を増やすことなく高い放熱効果を得ることができるよう
になる。
【0028】(d)請求項4の発明によれば、放熱部材
と外装ケースとが接触または接合しているため、放熱部
材を介して外装ケースに熱が伝達されることにより、更
に高い放熱効果を得ることができる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解コンデンサを基板に取付けた状態
を示す部分断面図である。
【図2】本発明の電解コンデンサの封口部の詳細を示す
部分断面図である。
【図3】本発明の電解コンデンサを封口部側より見た正
面図である。
【図4】本発明の電解コンデンサの他の実施形態を示す
部分断面図である。
【図5】本発明の電解コンデンサの他の実施形態を示す
部分断面図である。
【符号の説明】
l 電解コンデンサ 2 コンデンサ素子 3 外装ケ−ス 4 シール部材 5 内部電極 6 外部電極 7 外部電極 8 基板 9 接続ボルト 10 放熱部 11 ワッシャ− 12 放熱フィン 13 絶縁スリーブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサ素子を有底筒状の外装ケース
    内に収納し、その外装ケースの開放端を封口部材により
    封口するとともに、前記コンデンサ素子より導出したリ
    ード端子をこの封口部材を貫通させて同一端面より引き
    出した電解コンデンサにおいて、前記封口部材の少なく
    とも外部表面に前記リード端子の一方と接続され、他方
    のリード端子と隔絶された放熱部材を具備することを特
    徴とする電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記放熱部材が、封口部材の一部を兼ね
    るようになっている請求項1に記載の電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記放熱部材が、導電性の前記リード端
    子と一体化されたものである請求項1または2に記載の
    電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記放熱部材が、前記外装ケースと熱伝
    導可能なように接触または接合されている請求項1〜3
    のいずれかに記載の電解コンデンサ。
JP3362098A 1998-01-30 1998-01-30 電解コンデンサ Pending JPH11219854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3362098A JPH11219854A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 電解コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3362098A JPH11219854A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 電解コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11219854A true JPH11219854A (ja) 1999-08-10

Family

ID=12391503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3362098A Pending JPH11219854A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 電解コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11219854A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2006866A3 (de) * 2007-06-21 2010-01-06 Robert Bosch Gmbh Elektronisches Bauelement mit einem mechanischen und/oder elektrisch leitfähigen Verbindungsmittel
JP2015207697A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 東芝シュネデール・インバータ株式会社 コンデンサ用防火カバー
CN108962591A (zh) * 2018-06-08 2018-12-07 铜陵泽辉电子有限责任公司 一种全面散热电容器端盖组件

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2006866A3 (de) * 2007-06-21 2010-01-06 Robert Bosch Gmbh Elektronisches Bauelement mit einem mechanischen und/oder elektrisch leitfähigen Verbindungsmittel
JP2015207697A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 東芝シュネデール・インバータ株式会社 コンデンサ用防火カバー
CN108962591A (zh) * 2018-06-08 2018-12-07 铜陵泽辉电子有限责任公司 一种全面散热电容器端盖组件
CN108962591B (zh) * 2018-06-08 2023-08-11 铜陵泽辉电子有限责任公司 一种全面散热电容器端盖组件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6117194A (en) Method for assembling electrolytic capacitor and heat sink
JPH1116790A (ja) アルミ電解コンデンサ
JP2006196678A (ja) コンデンサ装置
US3822397A (en) A capacitor package with a split metal-plate terminal cover
JP7426591B2 (ja) 電解コンデンサモジュール
JPH06104143A (ja) 電解コンデンサの取付装置
JP2000030975A (ja) 冷却部品
JPH11219854A (ja) 電解コンデンサ
US3670210A (en) Electrolytic capacitor having a heat dissipating center therefor
JP2009272467A (ja) コンデンサ
JP2005210024A (ja) コンデンサ
JP2013172045A (ja) フィルムコンデンサ
JP2003332172A (ja) チップ型コンデンサ
JP5279548B2 (ja) ネジ端子付きコンデンサおよびその製造方法
JP4303326B2 (ja) 電解コンデンサ
JP6913856B2 (ja) フィルムコンデンサ
JP2009277827A (ja) コンデンサ
JP4534895B2 (ja) ケースモールド型コンデンサ
JPH11102841A (ja) アルミニウム非固体電解コンデンサ
JP3712317B2 (ja) 筒形コンデンサ
CN217035340U (zh) 一种高效散热的大功率电感器
CN211181971U (zh) 一种车载用耐高温电容器
JP2002015952A (ja) コンデンサ装置
JP3935597B2 (ja) 電解コンデンサ
JP2000269084A (ja) チップ形コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070801

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070821

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071211