JPH11219702A - アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル正極およびアルカリ蓄電池用電解液ならびにこれらのニッケル正極と電解液とを用いたアルカリ蓄電池 - Google Patents

アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル正極およびアルカリ蓄電池用電解液ならびにこれらのニッケル正極と電解液とを用いたアルカリ蓄電池

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JPH11219702A
JPH11219702A JP10019474A JP1947498A JPH11219702A JP H11219702 A JPH11219702 A JP H11219702A JP 10019474 A JP10019474 A JP 10019474A JP 1947498 A JP1947498 A JP 1947498A JP H11219702 A JPH11219702 A JP H11219702A
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幹朗 田所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 γ型オキシ水酸化ニッケルの可逆性を増大さ
せて、容量の増大した非焼結式ニッケル正極、および電
池容量が増大するアルカリ電解液ならび電池容量が増大
したアルカリ蓄電池を得る。 【解決手段】 本発明の非焼結式ニッケル正極は、電池
の充電状態でのγ型オキシ水酸化ニッケルの占める割合
が全水酸化ニッケルに対して15モル%以上で40モル
%以下とした水酸化ニッケルを主体とする正極活物質を
用いるようにしている。また、本発明のアルカリ蓄電池
用電解液は、水酸化ナトリウムのモル量が電解液中に含
まれる全金属水酸化物の20モル%以上で50モル%以
下となるような電解液組成にしている。さらに、これら
の非焼結式ニッケル正極とアルカリ蓄電池用電解液とを
用いてアルカリ蓄電池を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はニッケル・水素蓄電
池、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・亜鉛蓄電
池などのアルカリ蓄電池に係り、特に、この種のアルカ
リ蓄電池に用いる非焼結式ニッケル正極およびこの種の
アルカリ蓄電池に用いるアルカリ電解液ならびにこれら
の非焼結式ニッケル正極とアルカリ電解液とを用いたア
ルカリ蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器の急速な普及により従来
に増して高性能な蓄電池が要請されるようになった。こ
のような背景にあって、アルカリ蓄電池用正極として、
粒状の水酸化ニッケルをスラリーとし、このスラリーを
発泡ニッケルなどの三次元的に網目構造をもった活物質
保持体に充填した非焼結式ニッケル正極を用いるように
なった。
【0003】ところで、この種の非焼結式ニッケル正極
を高容量化するためには、水酸化ニッケルの活物質利用
率を向上させることが必須の課題となった。この課題を
解決するために、例えば、特開平6−96761号公報
において、γ型オキシ水酸化ニッケル(γ−NiOO
H)を有効利用して電池の高容量化を達成することが提
案されている。この特開平6−96761号公報におい
て提案された方法は、過充電してγ−NiOOHを生成
させ、このγ−NiOOHを放電させることにより、水
酸化ニッケルの利用率が大幅に向上するものである。な
ぜならば、β型オキシ水酸化ニッケル(β−NiOO
H)の酸化状態が3価であるのに対して、γ−NiOO
Hの酸化状態が3.7価と高い充電状態にあるからであ
る。
【0004】一方、水酸化ニッケル(Ni(OH)2
の通常の放電状態では水酸化ニッケルの価数は2.0価
までは完全には還元されず、2.3価程度の価数にとど
まる。つまり、β−NiOOHの放電価数変化は0.7
価であるのに対して、γ−NiOOHの放電価数変化は
1.4価となり、γ型オキシ水酸化ニッケルはβ型オキ
シ水酸化ニッケルに比較して、約2倍の容量を取り出す
ことが理論上は可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、γ型オ
キシ水酸化ニッケルを用いてもβ型オキシ水酸化ニッケ
ルを用いた場合の約2倍の容量を取り出すことは量産型
のアルカリ蓄電池においては以下の〜の理由で困難
であった。即ち、 充・放電反応の際に、水酸化ニッケルの結晶構造変化
を伴うため、放電性が低くなる。 充・放電反応の際に、水酸化ニッケルの結晶構造変化
を伴うため、可逆性が低くなる。 充・放電反応の際に、水酸化ニッケルの結晶構造変化
を伴うため、電池内での液配分変化が大きくなって、サ
イクル特性が低下する。
【0006】このように、充・放電反応による結晶構造
の変化に起因して、電池容量および電池特性に悪影響を
及ぼすと考えられている。ここで、水酸化ニッケルの結
晶構造の変化とは、Journal Power Sou
rces(29(1990)P453)等によれば、カ
リウムイオン等のカチオンあるいは水が水酸化ニッケル
結晶構造内あるいは結晶間に出入りして、水酸化ニッケ
ルの結晶構造が変化することを意味する。そこで、本発
明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、γ型オキ
シ水酸化ニッケルの可逆性を増大させて、容量の増大し
た非焼結式ニッケル正極、および電池容量が増大するア
ルカリ電解液ならび電池容量が増大したアルカリ蓄電池
を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明は、水酸化ニッケルを主体とする正極活物質をスラ
リーとし、このスラリーを活物質保持体に充填した非焼
結式ニッケル正極であって、上記課題を解決するため
に、本発明の非焼結式ニッケル正極は、電池の充電状態
でのγ型オキシ水酸化ニッケルの占める割合が全水酸化
ニッケルに対して15モル%以上で40モル%以下とし
た水酸化ニッケルを主体とする正極活物質を用いるよう
にしたことを特徴とする。
【0008】電池の充電状態で、γ型オキシ水酸化ニッ
ケルの占める割合が全水酸化ニッケル活物質に対して4
0モル%より多くなると、γ型オキシ水酸化ニッケルの
不可逆性が増すために容量が増大しない。またγ型オキ
シ水酸化ニッケルの占める割合が全水酸化ニッケル活物
質に対して15モル%より少ないと、γ型オキシ水酸化
ニッケルのニッケル価数が大きいことによる容量増加効
果が発揮できないために容量が増大しない。このため、
電池の充電状態でのγ型オキシ水酸化ニッケルの占める
割合が全水酸化ニッケルに対して15モル%以上で40
モル%以下とすることが好ましい。
【0009】そして、コバルト化合物を付着させてアル
カリおよび酸素の共存下で熱処理して結晶構造が乱れた
高次コバルト化合物層をその表面に備えるようにした正
極活物質粒子を用いると、正極活物質粒子の表面に細孔
が発達するとともに、結晶構造が乱れた高次コバルト化
合物層は高導電性を有するため、電解液との接触面積が
増大して活物質利用率が向上する。また、電解液との接
触面積が増大すると、電解液中のアルカリ金属イオンが
移動しやすくなるため、γ型オキシ水酸化ニッケルの可
逆性がさらに増大して、さらに高容量の非焼結式ニッケ
ル正極が得られるようになる。
【0010】また、本発明は、非焼結式ニッケル正極と
負極とをセパレータを介して渦巻状に巻回あるいは積層
した電極体を電池容器内に備えるとともに、この電池容
器内に充填するアルカリ蓄電池用電解液であって、上記
課題を解決するために、本発明のアルカリ蓄電池用電解
液は、水酸化ナトリウムのモル量が電解液中に含まれる
全金属水酸化物の20モル%以上で50モル%以下とな
るような電解液組成にしたことを特徴とする。
【0011】ナトリウムイオン(Na+)はカリウムイ
オン(K+)に比べてイオン半径が小さいため、ナトリ
ウムイオン(Na+)はγ型オキシ水酸化ニッケルの結
晶格子内への出入りが容易になるため、電解液として水
酸化ナトリウムを用いることにより、γ型オキシ水酸化
ニッケルの可逆性が向上し、容量が増大することとな
る。しかしながら、水酸化ナトリウムは水酸化カリウム
に比べて電解液の導電率が低い(抵抗が大きい)ため、
水酸化ナトリウムのモル量が電解液中に含まれる全金属
水酸化物の50モル%以下にすることが好ましい。ま
た、水酸化ナトリウムのモル量が電解液中に含まれる全
金属水酸化物の20モル%より少ないと、γ型オキシ水
酸化ニッケルの可逆性が向上しないため、水酸化ナトリ
ウムのモル量が電解液中に含まれる全金属水酸化物の2
0モル%以上とすることが好ましい。
【0012】そして、水酸化ナトリウムのモル量が同じ
であっても電解液濃度が高すぎても、低すぎても、電解
液の導電率が低く(抵抗が大きく)なるため、電解液濃
度は7規定以上で10.5規定以下とすることが好まし
い。
【0013】さらに、本発明は、非焼結式ニッケル正極
と負極とをセパレータを介して渦巻状に巻回あるいは積
層した電極体を電池容器内に備えるとともに、この電池
容器内にアルカリ電解液を充填したアルカリ蓄電池であ
って、上記課題を解決するために、本発明のアルカリ蓄
電池は、電池の充電状態でのγ型オキシ水酸化ニッケル
の占める割合が全水酸化ニッケルに対して15モル%以
上で40モル%以下とした水酸化ニッケルを主体とする
正極活物質をスラリーとし、このスラリーを活物質保持
体に充填した非焼結式ニッケル正極と、水酸化ナトリウ
ムのモル量が電解液中に含まれる全金属水酸化物の20
モル%以上で50モル%以下としたアルカリ電解液とを
備えるようにしたことを特徴とする。
【0014】このように構成したアルカリ蓄電池にあっ
ては、カリウムイオン(K+)に比べてイオン半径が小
さいナトリウムイオン(Na+)の含有割合を多くした
アルカリ電解液を用いることにより、アルカリ電解液が
γ型オキシ水酸化ニッケルの結晶格子への出入りが多く
なることに起因して、γ型オキシ水酸化ニッケルの可逆
性が向上し、さらに容量が増大したアルカリ蓄電池が得
られるようになる。そして、γ型オキシ水酸化ニッケル
の可逆性が向上することにより、充・放電サイクルに伴
う電解液分配の変化も小さくなるため、充・放電サイク
ルのサイクル特性も向上して長寿命のアルカリ蓄電池が
得られるようになる。
【0015】この場合、γ型オキシ水酸化ニッケルの占
める割合が全水酸化ニッケルに対して40モル%より多
くなると、γ型オキシ水酸化ニッケルの不可逆性が増す
ために容量が増大しない。またγ型オキシ水酸化ニッケ
ルの占める割合が全水酸化ニッケルに対して15モル%
より少ないと、γ型オキシ水酸化ニッケルのニッケル価
数が大きいことによる容量増加効果が発揮できないため
に容量が増大しない。このため、電池の充電状態でのγ
型オキシ水酸化ニッケルの占める割合が全水酸化ニッケ
ルに対して15モル%以上で40モル%以下とすること
が好ましい。
【0016】また、ナトリウムイオン(Na+)はカリ
ウムイオン(K+)に比べてイオン半径が小さいため、
ナトリウムイオン(Na+)はγ型オキシ水酸化ニッケ
ルの結晶格子内への出入りが容易になるため、電解液と
して水酸化ナトリウムを用いることにより、γ型オキシ
水酸化ニッケルの可逆性が向上し、容量が増大すること
となる。しかしながら、水酸化ナトリウムは水酸化カリ
ウムに比べて電解液の導電率が低い(抵抗が大きい)た
め、水酸化ナトリウムのモル量が電解液中に含まれる全
金属水酸化物の50モル%以下にすることが好ましい。
また、水酸化ナトリウムのモル量が電解液中に含まれる
全金属水酸化物の20モル%より少ないと、γ型オキシ
水酸化ニッケルの可逆性が向上しないため、水酸化ナト
リウムのモル量が電解液中に含まれる全金属水酸化物の
20モル%以上とすることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の非焼結式ニッケ
ル正極および本発明のアルカリ電解液を用いたアルカリ
蓄電池についての実施の形態を説明する。 1.ニッケル活物質の作製 a.実施例のニッケル活物質 金属比で、ニッケル96重量%に対して、亜鉛3重量
%、コバルト1重量%となるような硫酸ニッケル、硫酸
亜鉛、硫酸コバルトの混合水溶液を攪拌しながら、水酸
化ナトリウム水溶液を徐々に添加し、反応中のpHを1
3〜14に安定させて水酸化ニッケルを析出させる。こ
の水酸化ニッケルが析出した水溶液中に、反応中のpH
を9〜10に維持するようにして、比重1.30の硫酸
コバルト水溶液を添加して、水酸化ニッケル析出物を結
晶核として、この結晶核の周囲に水酸化ニッケルを重量
比で95に対して水酸化コバルトを重量比で5析出させ
る。この析出物を採取して水洗、乾燥して、水酸化ニッ
ケル粒子の表面に水酸化コバルトの析出層を形成した複
合粒子粉末を得る。
【0018】ついで、複合粒子粉末の温度が60℃とな
るように加熱度合いを調整した気流設備内にこの複合粒
子粉末を投入し、この複合粒子粉末のコバルト量に対し
て5倍のアルカリ液(25重量%の水酸化ナトリウム)
を噴霧した後、複合粒子粉末の温度が90℃に到達する
まで昇温させて、水酸化ニッケルの表面に析出した水酸
化コバルトを高次コバルト化合物に酸化させるアルカリ
熱処理を施す。このようなアルカリ熱処理工程により、
粒状の水酸化ニッケルの表面に形成された水酸化コバル
トおよび水酸化ニッケルの結晶構造が破壊されて結晶構
造に乱れを生じると共に、水酸化コバルトの酸化が強力
に促進されて、ナトリウムイオンを含有するとともにそ
の平均価数が2価より大きい高次のコバルト化合物とな
る。
【0019】このため、導電性のよい高次コバルト化合
物をその表面に偏在形成させた粒状の水酸化ニッケル複
合粒子が形成されることとなる。また、高次コバルト化
合物はアルカリ水溶液(アルカリ電解液)に溶解しにく
い物質である。このアルカリ熱処理の後、この複合粒子
粉末に対して、10倍の量の純水で3回洗浄した後、脱
水、乾燥することにより、ナトリウムイオンを含有した
高次コバルト被覆層を有する水酸化ニッケル活物質を作
製する。
【0020】b.比較例のニッケル活物質 金属比で、1重量%のコバルトおよび3重量%の亜鉛を
共沈成分として含有する粒状水酸化ニッケルを重量比で
95に対して水酸化コバルトを重量比で5添加、混合し
て、比較例の水酸化ニッケル活物質を作製する。
【0021】2.ニッケル正極板の作製 a.実施例のニッケル正極板 上述のようにして作製した高導電性高次コバルト被覆層
を有する水酸化ニッケル活物質100重量部に、0.2
重量%のヒドロキシプロピルセルロース水溶液50重量
部を混合して活物質スラリーaを作製する。このように
して作製した活物質スラリーaを、基体目付が600g
/m2で厚みが1.6mmであるニッケル発泡体(ニッ
ケルスポンジ)に、それぞれ圧延後の活物質充填密度が
約2.9g/cc−voidとなるように充填した後、
その表面にフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン,
PTFE)ディスパージョンを噴霧する。ついで、活物
質スラリーaを充填したニッケル発泡体を乾燥させた
後、厚みが約0.6mmになるまで圧延した後、所定形
状に切断(このとき活物質量が5gになるように調整す
る)して、実施例のニッケル正極板Aを作製する。
【0022】b.比較例のニッケル正極板 上述のようにして作製した比較例の水酸化ニッケル活物
質100重量部に、0.2重量%のヒドロキシプロピル
セルロース水溶液50重量部を混合して活物質スラリー
xを作製する。このようにして作製した活物質スラリー
bを、基体目付が600g/m2で厚みが1.6mmで
あるニッケル発泡体(ニッケルスポンジ)に、圧延後の
活物質充填密度が約2.9g/cc−voidとなるよ
うに充填した後、その表面にフッ素樹脂(ポリテトラフ
ルオロエチレン,PTFE)ディスパージョンを噴霧す
る。ついで、活物質スラリーxを充填したニッケル発泡
体を乾燥させた後、厚みが約0.6mmになるまで圧延
した後、所定形状に切断(このとき活物質量が5gにな
るように調整する)して、比較例のニッケル正極板Xを
作製する。
【0023】3.水素吸蔵合金負極の作製 ミッシュメタル(Mm:希土類元素の混合物)、ニッケ
ル、コバルト、アルミニウム、およびマンガンを1:
3.4:0.8:0.2:0.6の比率で混合し、この
混合物をアルゴンガス雰囲気の高周波誘導炉で誘導加熱
して合金溶湯となす。この合金溶湯を公知の方法で冷却
し、組成式Mm1.0Ni3.4Co0.8Al0.2Mn0.6で表
される水素吸蔵合金のインゴットを作製する。
【0024】この水素吸蔵合金インゴットを機械的に粗
粉砕した後、不活性ガス雰囲気中で平均粒子径が約15
0μmになるまで機械的に粉砕する。このようにして作
製した水素吸蔵合金粉末にポリエチレンオキサイド等の
結着剤と、適量の水を加えて混合して水素吸蔵合金スラ
リーを作製する。このスラリーをパンチングメタルから
なる活物質保持体の両面に、圧延後の活物質密度が所定
量になるように塗着した後、乾燥、圧延を行った後、所
定寸法に切断して水素吸蔵合金負極を作製する。
【0025】4.ニッケル−水素蓄電池の作製 ついで、上述のように作製した実施例と比較例の各非焼
結式ニッケル正極板A,Xと、上述のように作製した水
素吸蔵合金負極とを、厚みが約0.2mmのポリプロピ
レン製不織布からなるセパレータをそれぞれ介して、最
外周が水素吸蔵合金負極となるようにして渦巻状に卷回
してそれぞれ渦巻状電極体を作製する。ついで、このよ
うにして作製した渦巻状電極体を負極端子を兼ねる有底
円筒形の金属外装缶内に挿入する。
【0026】この後、負極から延出する負極用リードを
金属外装缶の底部に溶接するとともに、正極から延出す
る正極用リードを正極端子を兼ねる封口体に溶接した
後、電解液を金属外装缶内に注入する。ついで、封口体
をガスケットを介して金属外装缶の開口部に載置し、金
属外装缶の開口を封口体側にカシメることにより開口部
を封口して、公称容量が1200mAhの各ニッケル−
水素蓄電池を作製する。なお、電解液量はその濃度に関
係なく、1.85ccとし、電解液として水酸化カリウ
ム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化
リチウム(LiOH)などのアルカリ金属の水酸化物を
混合した水溶液を用いる。
【0027】5.電池試験 a.γ型オキシ水酸化ニッケルの生成量の測定 ここで、上述のように作製した実施例の非焼結式ニッケ
ル正極と、上述のように作製した負極と、アルカリ電解
液として、8.0規定で水酸化ナトリウム(NaOH)
を2.4規定、水酸化カリウム(KOH)を5.6規定
それぞれ含有したアルカリ電解液(水酸化ナトリウムの
添加量はアルカリ電解液の全アルカリ金属水酸化物に対
して30モル%となる)を用い、このアルカリ電解液を
上述の金属外装缶内に注入して、ニッケル−水素蓄電池
を作製する。このニッケル−水素蓄電池を120mA
(0.1C)の充電電流で充電条件(充電時間および雰
囲気温度)を変化させて充電して、充電状態でのγ型オ
キシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)の全水酸化ニッ
ケルに対する生成割合(モル%)を測定すると、以下の
表1に示すような結果となった。
【0028】なお、雰囲気温度25℃で充電時間を12
時間としたニッケル−水素蓄電池を電池A1とし、雰囲
気温度25℃で充電時間を14時間としたニッケル−水
素蓄電池を電池A2とし、雰囲気温度25℃で充電時間
を16時間としたニッケル−水素蓄電池を電池A3と
し、雰囲気温度25℃で充電時間を24時間としたニッ
ケル−水素蓄電池を電池A4とし、雰囲気温度10℃で
充電時間を24時間としたニッケル−水素蓄電池を電池
A5とする。
【0029】また、γ型オキシ水酸化ニッケル(γ−N
iOOH)の生成量の算出は以下のようにして測定し
た。即ち、各電池A1〜A5を、放電後に解体し、非
焼結式ニッケル正極から活物質を脱落させ、鉄との置換
−酸化還元滴定で放電状態のニッケル価数を分析する。
【0030】電池の容量から充電時の価数を分析す
る。このとき、水酸化ニッケルの理論容量について28
9mAh/gを適用する。
【0031】β−NiOOHの価数を3.0価、γ−
NiOOHの価数を3.7価とし、下記の表1に示すよ
うな過充電状態では2価の水酸化ニッケルは存在せず、
β−NiOOHおよびγ−NiOOHから水酸化ニッケ
ル(Ni(OH)2)が形成され、3価より大きい価数
分はγ型オキシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)の生
成に起因すると仮定し、それぞれの割合を算出した。
【0032】なお、このようなγ型オキシ水酸化ニッケ
ル(γ−NiOOH)の生成量の算出方法は一般的に行
われるγ−NiOOHの生成量の算出方法、即ち、X線
解析分析法による定量法よりも再現性が優れているの
で、本発明においてはこの方法を採用した。
【0033】
【表1】
【0034】b.単位活物質当たりの容量についての検
討 ついで、上述のように、γ型オキシ水酸化ニッケル(γ
−NiOOH)の生成量を変化させた各電池A1〜A5
の単位活物質当たりの容量の測定を行う。ここで、単位
活物質当たりの容量の測定は以下のようにして行った。
即ち、上述のようにして、電池A1〜A5を120mA
(0.1C)の充電々流で16時間充電してγ型オキシ
水酸化ニッケル(γ−NiOOH)を生成させた後、1
時間休止させる。その後、600mA(0.5C)の放
電々流で終止電圧が1.0Vになるまで放電させる。こ
の放電時間から放電容量を求め、測定後に活物質を脱落
させて活物質質量を求め、単位活物質当たりの容量を算
出すると以下の表2に示すような結果となった。
【0035】
【表2】
【0036】なお、上記表2において、γ型オキシ水酸
化ニッケル(γ−NiOOH)の生成量が25モル%の
電池A3の単位活物質当たりの容量を100とした。上
記表2より明らかなように、γ−NiOOHの生成量が
10モル%、15モル%、25モル%、40モル%と多
くなるに伴って、単位活物質当たりの容量が大きくなる
ことが分かる。また、逆にγ−NiOOHの生成量が4
5モル%と多くなると単位活物質当たりの容量が低下す
る。
【0037】これは、γ型オキシ水酸化ニッケル(γ−
NiOOH)の不可逆性が、アルカリ電解液の水酸化ナ
トリウム添加効果を上回ったためと考えることができ
る。このことより、γ型オキシ水酸化ニッケル(γ−N
iOOH)の生成量は15モル%以上で40モル%以下
とすることが好ましい。
【0038】c.水酸化ナトリウムの添加量についての
検討 ついで、アルカリ電解液の全アルカリ金属水酸化物に対
する水酸化ナトリウム添加量について検討する。ここ
で、アルカリ電解液bとして、水酸化ナトリウムをアル
カリ電解液の全アルカリ金属水酸化物に対して15モル
%含有した水酸化ナトリウムと水酸化カリウムからなる
アルカリ水溶液を混合電解液b1とし、水酸化ナトリウ
ムをアルカリ電解液の全アルカリ金属水酸化物に対して
20モル%含有した水酸化ナトリウムと水酸化カリウム
からなるアルカリ水溶液を混合電解液b2とし、水酸化
ナトリウムをアルカリ電解液の全アルカリ金属水酸化物
に対して50モル%含有した水酸化ナトリウムと水酸化
カリウムからなるアルカリ水溶液を混合電解液b3と
し、水酸化ナトリウムをアルカリ電解液の全アルカリ金
属水酸化物に対して55モル%含有した水酸化ナトリウ
ムと水酸化カリウムからなるアルカリ水溶液を混合電解
液b4とする。なお、各混合電解液b1〜b4の濃度は
8規定となるように調整している。
【0039】このように構成した各混合電解液b1〜b
4を、上述の金属外装缶内に注入して、各ニッケル−水
素蓄電池B1〜B4を作製する。これらの各ニッケル−
水素蓄電池B1〜B4を、雰囲気温度25℃で、120
mA(0.1C)の充電電流で16時間充電して、充電
状態でγ型オキシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)を
生成させた後、上記と同様な容量試験を行うと以下の表
3に示すようにな結果となった。
【0040】
【表3】
【0041】なお、上記表3において、電解液中の水酸
化ナトリウム量が20モル%の電池B2の単位活物質当
たりの容量を100とした。そして、上記の〜(上
記5.a.の項参照)の方法により、充電状態でのγ型
オキシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)の生成量を算
出すると、水酸化ナトリウム量が15モル%の電池B1
のみが、γ型オキシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)
の生成量が少ないことが分かった。また、放電後のニッ
ケル正極についてX線解析を行うと、水酸化ナトリウム
量が15モル%の電池B1でも、あるいは水酸化ナトリ
ウム量が55モル%の電池B4でもγ型オキシ水酸化ニ
ッケル(γ−NiOOH)が残留していることが判明し
た。
【0042】上記表3より次のことが明らかとなった。
即ち、水酸化ナトリウム量が15モル%以下の場合、充
電時にγ型オキシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)が
生成し難く、放電時においても放電し難くなって、単位
活物質当たりの容量が低下すると考えられる。一方、水
酸化ナトリウム量が55モル%以上の場合でも、単位活
物質当たりの容量が低下する。これは、充電時にγ型オ
キシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)が生成されてい
るものの、水酸化カリウム(KOH)より導電率が低い
水酸化ナトリウム(NaOH)が電解液中に多量(55
モル%)に存在することに起因して、電解液中の導電率
が低下し、放電性が低下したためと考えられる。このこ
とより、水酸化ナトリウム量は全電解液に対して20モ
ル%〜50モル%とすることが好ましい。
【0043】d.活物質と電解液との組み合わせについ
ての検討 ついで、活物質と電解液との組み合わせについての検討
を行う。なお、電解液として8規定の水酸化カリウムの
みからなる比較例の電解液と、2.4規定の水酸化ナト
リウムと5.6規定の水酸化カリウムとからなる本発明
の電解液(水酸化ナトリウムの添加量はアルカリ電解液
の全アルカリ金属水酸化物に対して30モル%となる)
とを用いる。そして、上述した比較例の各非焼結式ニッ
ケル正極板Xと比較例の電解液とを用いて、上述のよう
にニッケル−水素蓄電池を作製し、これをニッケル−水
素蓄電池C1とする。同様に、比較例の非焼結式ニッケ
ル正極板Xと本発明の電解液とを用いてニッケル−水素
蓄電池C2とし、実施例の非焼結式ニッケル正極板Aと
比較例の電解液とを用いてニッケル−水素蓄電池C3と
し、実施例の非焼結式ニッケル正極板Aと本発明の電解
液とを用いてニッケル−水素蓄電池C4とする。
【0044】これらの各ニッケル−水素蓄電池C1,C
2,C3,C4を、雰囲気温度25℃で、120mA
(0.1C)の充電電流で16時間充電して、充電状態
でのγ型オキシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)を生
成させた後、上記と同様な容量試験を行うと以下の表4
に示すようにな結果となった。
【0045】
【表4】
【0046】なお、上記表4において、実施例の非焼結
式ニッケル正極板Aと比較例の電解液とを用いた電池C
3の単位活物質当たりの容量およびサイクル特性をそれ
ぞれ100とした。また、上記表4におけるサイクル特
性は以下のようにして求めた。
【0047】即ち、上述した各ニッケル−水素蓄電池C
1,C2,C3,C4を1200mA(1C)の充電電
流で充電して、充電電圧がピークに達した時点から10
mVの電圧減少をもって充電を終了し、30分間充電を
休止する。その後、1200mA(1C)の放電々流で
放電させ、終止電圧が1.0Vになるまで放電させ、3
0分間放電を休止する。この充電から放電休止までの充
・放電を1サイクルとし、400サイクル後の容量と初
期容量の比をサイクル特性とする。即ち、この比が大き
いほど初期容量の維持率が高く、サイクル特性は向上す
る。
【0048】上記表4から明らかなように、本発明の電
解液を用いると、比較例のニッケル正極Xを用いても単
位活物質当たりの容量およびサイクル特性が向上するこ
とが分かる。また、本発明のニッケル正極Aを用いると
比較電解液を用いても単位活物質当たりの容量およびサ
イクル特性が向上することが分かる。
【0049】そして、上記の〜(上記5.a.の項
参照)の方法により、充電状態でのγ型オキシ水酸化ニ
ッケル(γ−NiOOH)の生成量を算出すると、比較
例の非焼結式ニッケル正極板Xは充電時のγ型オキシ水
酸化ニッケル(γ−NiOOH)の生成量が少ないこと
が分かった。また、放電後のニッケル正極板Xについて
X線解析分析を行うと、γ型オキシ水酸化ニッケル(γ
−NiOOH)が多く残留していることが判明した。こ
の結果、本発明の電解液を用いることによる容量向上効
果が小さかったためと考えることができる。
【0050】一方、実施例の非焼結式ニッケル正極板A
は、活物質表面が結晶構造が乱れた高次コバルト化合物
層を備えて、正極活物質粒子の表面に細孔が発達すると
ともに、結晶構造が乱れた高次コバルト化合物層は高導
電性を有するため、電解液との接触面積が増大して活物
質利用率が向上する。また、電解液との接触面積が増大
すると、電解液中のアルカリ金属イオンが移動しやすく
なるため、γ型オキシ水酸化ニッケルの可逆性がさらに
増大して、さらに高容量の非焼結式ニッケル正極が得ら
れるようになると考えることができる。また、γ型オキ
シ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)の可逆性が増すこ
とにより、サイクル特性も増大する。
【0051】e.電解液濃度についての検討 ついで、電解液の濃度を変化させた場合の単位活物質当
たりの容量の変化について検討する。この場合、水酸化
ナトリウム量は電解液中の全アルカリ金属水酸化物に対
して30モル%と固定し、電解液の濃度を6規定にした
ニッケル−水素蓄電池を電池D1とする。同様に、7規
定にしたニッケル−水素蓄電池を電池D2とし、8規定
にしたニッケル−水素蓄電池を電池D3とし、10.5
規定にしたニッケル−水素蓄電池を電池D4とし、11
規定にしたニッケル−水素蓄電池を電池D5とする。
【0052】これらの各ニッケル−水素蓄電池D1,D
2,D3,D4,D5を、雰囲気温度25℃で、120
mA(0.1C)の充電電流で16時間充電して、充電
状態でのγ型オキシ水酸化ニッケル(γ−NiOOH)
を生成させた後、上記と同様な容量試験を行うと以下の
表5に示すような結果となった。
【0053】
【表5】
【0054】なお、上記表5において、電解液濃度が8
規定の電池D3の単位活物質当たりの容量を100とし
た。
【0055】そして、上記の〜(上記5.a.の項
参照)の方法により、充電状態でのγ型オキシ水酸化ニ
ッケル(γ−NiOOH)の生成量を算出すると、電解
液濃度に関わらず、充電時のγ型オキシ水酸化ニッケル
(γ−NiOOH)の生成量は同量であった。上記表5
より明らかなように、電解液濃度が低い場合でも高い場
合でも、単位活物質当たりの容量が減少することが分か
った。これは、電解液濃度が低くなっても高くなって
も、電解液の導電率が低下し、放電性が低下して容量低
下が生じているもののと考えることができる。このこと
から、電解液濃度は7規定〜10.5規定の範囲にする
ことが好ましい。
【0056】以上に詳述したように、本発明において
は、γ型オキシ水酸化ニッケルの可逆性が増大するため
に、容量の増大した非焼結式ニッケル正極が得られるよ
うになるとともに、電池容量が増大するアルカリ電解液
および電池容量が増大したアルカリ蓄電池が得られるよ
うになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 尊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化ニッケルを主体とする正極活物質
    をスラリーとし、このスラリーを活物質保持体に充填し
    た非焼結式ニッケル正極であって、 前記水酸化ニッケルを主体とする正極活物質は、電池の
    充電状態でのγ型オキシ水酸化ニッケルの占める割合が
    全水酸化ニッケルに対して15モル%以上で40モル%
    以下としたことを特徴とするアルカリ蓄電池用非焼結式
    ニッケル正極。
  2. 【請求項2】 前記正極活物質はコバルト化合物を付着
    させてアルカリおよび酸素の共存下で熱処理して高次コ
    バルト化合物層をその表面に備えるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載のアルカリ蓄電池用非焼結式ニ
    ッケル正極。
  3. 【請求項3】 非焼結式ニッケル正極と負極とをセパレ
    ータを介して渦巻状に巻回あるいは積層した電極体を電
    池容器内に備えるとともに、この電池容器内に充填する
    アルカリ蓄電池用電解液であって、 前記電解液はその電解液組成が水酸化ナトリウムのモル
    量が電解液中に含まれる全金属水酸化物の20モル%以
    上で50モル%以下としたことを特徴とするアルカリ蓄
    電池用電解液。
  4. 【請求項4】 前記電解液濃度は7規定以上で10.5
    規定以下としたことを特徴とする請求項3に記載のアル
    カリ蓄電池用電解液。
  5. 【請求項5】 非焼結式ニッケル正極と負極とをセパレ
    ータを介して渦巻状に巻回あるいは積層した電極体を電
    池容器内に備えるとともに、この電池容器内にアルカリ
    電解液を充填したアルカリ蓄電池であって、 電池の充電状態でのγ型オキシ水酸化ニッケルの占める
    割合が全水酸化ニッケルに対して15モル%以上で40
    モル%以下とした水酸化ニッケルを主体とする正極活物
    質をスラリーとし、このスラリーを活物質保持体に充填
    した非焼結式ニッケル正極と、 水酸化ナトリウムのモル量が電解液中に含まれる全金属
    水酸化物の20モル%以上で50モル%以下としたアル
    カリ電解液とを備えるようにしたことを特徴とするアル
    カリ蓄電池。
  6. 【請求項6】 前記正極活物質はコバルトを付着させて
    アルカリおよび酸素の共存下で熱処理して高次コバルト
    化合物層をその表面に備えるようにしたことを特徴とす
    る請求項5に記載のアルカリ蓄電池。
  7. 【請求項7】 前記電解液濃度は7規定以上で10.5
    規定以下としたことを特徴とする請求項5または請求項
    6に記載のアルカリ蓄電池。
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