JPH11218793A - 像振れ補正機能付き光学機器 - Google Patents

像振れ補正機能付き光学機器

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JPH11218793A
JPH11218793A JP3421398A JP3421398A JPH11218793A JP H11218793 A JPH11218793 A JP H11218793A JP 3421398 A JP3421398 A JP 3421398A JP 3421398 A JP3421398 A JP 3421398A JP H11218793 A JPH11218793 A JP H11218793A
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sensitivity
shake
locking
blur correction
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JP3421398A
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Shinji Imada
今田  信司
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による位置検出手段の感度変動の補
正を正確に行い、像振れ補正精度を向上させる。 【解決手段】 振れ状態を検出する振れ検出手段と、該
振れ検出手段の検出結果に基づいて前記振れに起因する
像振れを補正する補正手段と、該補正手段の位置を検出
する位置検出手段と、前記補正手段を所定位置に係止す
る係止手段と、前記補正手段が前記係止手段によって係
止されている時の前記位置検出手段の出力を記憶してい
る係止位置記憶手段と、前記位置検出手段の感度を前記
係止位置記憶手段の出力を基に較正する感度較正手段
と、前記係止位置記憶手段と前記位置検出手段の出力の
差に応じて、前記感度較正手段を動作させるか否かを決
定する制御手段(#34〜#42)を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手振れなど起因す
る像振れを補正する機能を備えたカメラ等の像振れ補正
機能付き光学機器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影失敗を誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れの無い写真を撮影可能とする為の基本的な考えとし
て、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検出
値に応じて補正レンズを変位させてやらなければならな
い。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じない
写真を撮影できることを達成するためには、第1にカメ
ラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変化
を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度,角速度,角変位等を検出する振動
検出センサと、該センサの出力信号を電気的或は機械的
に積分して角変位を出力する積分器等を含み、その角変
位に相当する信号を出力する振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づいて撮影光軸を偏心させる補正光学装置を
駆動させることにより、像振れ抑制が可能となる。
【0007】ここで、振れ検出手段を用いた防振システ
ムについて、図8を用いてその概要を説明する。
【0008】図8の例は、図示矢印81方向のカメラ縦
振れ81p及び横振れ81yに由来する像振れを抑制す
るシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ振動、カメラ横振れ振動を検出す
る振れ検出手段で、それぞれの振れ検出方向を84p,
84yで示してある。85は補正光学装置(87p,8
7yは各々補正光学装置85に推力を与えるコイル、8
6p,86yは補正光学装置85の位置を検出する位置
検出素子)であり、該補正光学装置85には後述する位
置制御ループを設けており、振れ検出回路83p,83
yの出力を目標値として駆動され、像面88での安定を
確保する。
【0010】図9〜図11は以上説明した防振システム
に用いられる像振れ補正装置を示す図である。更に詳し
くは、図9は振れ補正装置の正面図(図8のレンズ鏡筒
82の物体側から見た図)、図10(a)は図9の矢印
A方向から見た側面図、図10(b)は図9のD1−D
1断面図、図10(c)は図9のD2−D2断面図、図
11は図9の裏面図である。
【0011】これらの図において、71aは地板71に
3ケ所に等分に設けられた嵌合枠であり、図8のレンズ
鏡筒82の内周に嵌合し、両者を孔71b(図10
(a),(b)参照)を利用して結合させている。この
地板71には図8に示す様にボビンに巻かれたシフトコ
イル72p,72yが固定され、又ロックコイル73が
巻かれたステータ74が固定されている。ロータ75は
その軸まわりに回転可能に地板71に取り付けられ、該
ロータ75,ステータ74及びロックコイル73によ
り、公知のステップモータを構成している。
【0012】地板71には、その外周側面に3ケ所に等
分の長孔71c(図10(a)にのみ図示し、図9及び
図10(c)ではその位置を矢印で示している)が設け
られている。また、地板71の裏面にはロックリング7
6(図11参照)が矢印76a回りに回転可能に取り付
けられており、ロータ75のピニオン75aと歯車76
aが噛み合って、該ロックリング76はステップモータ
により図11の矢印76a回りに振動(回転)させられ
る。
【0013】補正レンズ(図示しない)を保持する支持
枠77は、図9や図10(a)に示す様に外周放射方向
に3等分に延出する支持軸77aを有しており、その先
端部が地板71の長孔71cと嵌合している。
【0014】3ケ所の嵌合部は図10に示す長孔71
c,支持軸77aの関係とそれぞれ同一であり、図から
明らかな様に、各々の関係は光軸70(図10(a)参
照)の方向には固定され、光軸70と直角な方向には互
いに摺動可能になっている(孔71cが長孔の為)。即
ち、支持枠77は地板71に対し光軸方向には移動規制
されるが、その垂直な平面内においては自由に動くこと
ができる。この動く方向を分解すると、図9に示すピッ
チ方向78p,ヨー方向78y,ロール方向78rに分
けられる。
【0015】図9に示す様に支持枠77のピン77bと
地板のピン71dの間には対の引っ張りバネ79が掛け
られており、支持枠77を両側から引っ張っている。又
支持枠77にはシフトマグネット710が吸着されたシ
フトヨーク711が取り付けられており、地板71上の
シフトコイル72p,72yと対向している(図10
(b)等参照)。
【0016】そして両者の関連により、シフトコイル7
2pに電流を流すと支持枠77は矢印78p方向に引っ
張りバネ79の弾性力に逆らって駆動され、又シフトコ
イル72yに電流を流すと同様に引っ張りバネ79の弾
性力に逆らって矢印78y方向に駆動される。
【0017】今、カメラの振れを検出する振動検出回路
からの振れ情報に基づき支持枠77を矢印78p,78
y方向に駆動すると、前述した様に像面の安定化が図れ
る訳であるが、防振システムを使用していない時には支
持枠77が地板711に対し不動にしておく必要があ
る。何故ならば、携帯時等の外乱振動により支持枠77
が揺れ、地板71との間で衝撃音が発生する事、及び、
それによる破損を避ける為である。
【0018】図11が防振システムを使用しない時の状
態を示した図であり、支持枠77の4ケ所の突起77e
はロックリング76の内周壁76aと当接している。従
って、支持枠77は矢印78p,78y方向の移動は規
制されている。
【0019】防振システムを使用する時は、ステップモ
ータによりロックリング76を図10において時計回り
に所定量回転させる。すると、突起77eと対向する面
はカム部76cとなり、互いに当接が離れる。よって、
支持枠77はロックリング76に対しフリーになり、矢
印78p,78y方向に駆動可能となる。
【0020】以上の構成の像振れ補正装置において、補
正手段(支持枠77や不図示の補正レンズ等)を精度良
く駆動して正確な振れ補正を行う為には、補正手段の駆
動位置を常に監視し、その位置情報を駆動回路にフィー
ドバックするのが望ましい。
【0021】図12はその構成の一例を具体化したブロ
ック図である。
【0022】振れ検出手段2の出力は、信号処理回路3
により増幅及びハイパスフィルタ,ローパスフィルタ等
の処理がなされ、マイコン1に入力される。該マイコン
1内では、その信号をA/D変換部4にてデジタル信号
に変換し、データ処理部5によりオフセット除去,ハイ
パスフィルタ処理,積分などの処理を施す。また、不図
示の補正レンズの位置を検出する位置検出手段6の出力
は、信号処理回路によりローパスフィルタ等の処理がな
され、マイコン1に入力される。該マイコン1内では、
その信号をA/D変換部8にてデジタル信号に変換し、
データ処理部9にて増幅等の処理を施す。そして、前記
信号処理部5,9の出力信号をフィードバック演算部1
0によりフィードバック演算し、次段の位相進み補償部
11にて公知の位相進み補償を行い、補正レンズの駆動
信号をマイコン1のポートに出力する。これにより、補
正レンズ駆動手段12によって不図示の補正手段(補正
レンズ)が駆動され、像振れ補正が行われる。
【0023】なお、像振れ補正を行わないときには補正
手段をロック(係止)状態に、像振れ補正を行うときは
アンロック(非係止)状態に係止手段を駆動するが、ロ
ック・アンロック駆動手段13はその駆動を行う為のも
のである。
【0024】上記の様に、位置制御手法を用いることで
手振れを精度良く補正できるのであるが、位置検出手段
6の検出精度が低い場合には補正手段の駆動位置が正確
に求められないために、目標値通りに補正手段を駆動す
ることができなくなる。
【0025】振れ補正手段2のコンパクト化のために位
置検出用としてフォトリフレクタを用いて補正手段(補
正レンズ)の位置検出をアナログ検出する場合の構成
を、図13,図14に示す。
【0026】図13は像振れ補正装置の要部構成を示す
平面図、図14は図13のD3−D3断面及び矢印B方
向から見た側面図を示す図である。なお、図9〜図11
と同様の部分は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0027】図13において、ヨーク711の上には楔
形の白黒パターンを有する反射板11P,11yが設け
られている。この反射板11pの紙面上方には、図14
(a)に示す様に、フォトリフレクタ12pが対向して
設けられており、該フォトリフレクタ12pは基板13
に半田付けされ、地板71と固定されている。
【0028】今、反射板11pが支持枠77の矢印P方
向の駆動に伴って動くと、フォトリフレクタ12pとの
対向面の反射率が変化し、それによりフォトレフレクタ
12pの出力が変化する。反射板11yについても同様
に、フォトレフレクタ(不図示)が設けられており、矢
印Y方向の反射板11yの動きにより出力を変化させ
る。
【0029】図13に示した様に、反射板11pの反射
パターンの白黒の割合は、矢印Y方向に関しては変化し
ないため、反射板11pのY方向の移動ではフォトリフ
レクタ12pの出力は変化しない。反射板11yも同様
であり、対向するフォトレフレクタ12yの出力はY方
向の移動のみに変化し、P方向の移動では変化しない。
【0030】このようにして矢印P,Y方向の補正手段
の動きを独立に検出するのであるが、反射板11p,1
1yの反射パターンの白黒の割合は、補正手段が係止手
段により係止されている位置(略駆動中心)においてフ
ォトリフレクタと対向する構成になっている。
【0031】フォトリフレクタは対向する反射板の反射
率が極めて低いとき(黒の割合が多いとき)には出力は
ほとんど無く、反射率が高くなっていく(白の割合が多
くなっていく)にしたがって出力が増大する。すなわ
ち、補正手段が係止されている位置においては、対のフ
ォトリフレクタは共に中間出力をしており、それら出力
値はフォトリフレクタの感度により変化する。具体的に
は、感度が高いときは中間出力も大きく、感度が低いと
きは中間出力も小さくなる。
【0032】図15はフォトリフレクタの信号処理回路
の一例である。
【0033】フォトリフレクタ21の構成要素の一つで
あるLED21aの駆動回路は、トランジスタ22,オ
ペアンプ23,D/A変換器24,抵抗R1によって構
成されており、D/A変換器24に入力するデジタルデ
ータを変更することによって、LED21aの駆動電流
1 は変化する。また、LED21aから投光され、反
射板11p,11yによって反射して来た信号光は受光
部によって受光され、光電変換されて電流I2 として出
力される。この電流I2 はオペアンプ25で電流から電
圧に変換され、次段のオペアンプ26で増幅され、Vou
t として出力される。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】ところで、補正手段の
移動ストロークに対応するフォトリフレクタの出力(感
度)は、例えば図16に示す様に温度によって変化して
しまう。そこで、係止状態でのフォトリフレクタの出力
Vout を基に感度較正を行う方法が従来より提案されて
いる。
【0035】図17は、フォトリフレクタの駆動電流を
変化させたときの矢印P,Y方向の検出感度と、係止位
置におけるフォトリフレクタ出力を併記した図であり、
感度と中心値(補正手段の係止位置におけるフォトリフ
レクタの出力Vout )はLED駆動電流I1 の増加にし
たがって同一の割合で増加すべく、補正手段の係止位置
を設定している。したがって、中心値の変動を知ること
で感度の変動を知ることができる。そして、図16にお
いて補正手段を像振れ補正ストロークのX0 の位置で係
止している時、例えば温度40度では、出力Vout はV
1である。この時の出力をV2になる様にフォトリフレ
クタの投光電流(電流I1 )を減らせば、勾配も20度
のものと同じになり、40度における感度が補正される
訳である。同じように、−20度の時の出力V4がV2
になる様に投光電流を増やせば、この時の感度も20度
と同じにできる。また、このとき、係止手段にもガタが
あるため、係止状態であってもX0 (V2)の値は変化
する。したがって、例えば、フォトリフレクタの出力V
4をV2になる様に投光電流を変更する場合、ぴったり
V2ではなく、ある許容値以内になるように変更する。
【0036】しかしながら、係止手段が前述のステップ
モータによるオープン制御であると、係止状態であるか
否かが不確実であり、上記のような感度較正を正確に行
うことができない。例えば、図16において、係止させ
たつもりが実際は何らかの故障によって係止されていな
く、補正手段がX1 の位置にあり、その状態で感度較正
を行ってしまうと、点線で示すように逆に感度をずらし
てしまう結果となる。
【0037】また、感度を高く設定している場合、もし
くはフォトリフレクタのLEDの駆動電流を設定するD
/A変換器24(図15)の分解能が粗い場合、感度較
正時に、最小分解能のデータ変更で許容値を飛び越えて
しまい、ハンチングしてしまうう可能性がある(図16
において、V2+VαとV2−Vαを往復し、許容範囲
に入らない) (発明の目的)本発明の第1の目的は、温度変化による
位置検出手段の感度変動の補正を正確に行い、像振れ補
正精度を向上させることのできる像振れ補正機能付き光
学機器を提供しようとするものである。
【0038】本発明の第2の目的は、位置検出手段の感
度較正が収束しない状況に陥らないようにすることので
きる像振れ補正機能付き光学機器を提供しようとするも
のである。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜6記載の本発明は、振れ状態を検
出する振れ検出手段と、該振れ検出手段の検出結果に基
づいて前記振れに起因する像振れを補正する補正手段
と、該補正手段の位置を検出する位置検出手段と、前記
補正手段を所定位置に係止する係止手段と、前記補正手
段が前記係止手段によって係止されている時の前記位置
検出手段の出力を記憶している係止位置記憶手段と、前
記位置検出手段の感度を前記係止位置記憶手段の出力を
基に較正する感度較正手段とを有する像振れ補正機能付
き光学機器において、前記係止位置記憶手段と前記位置
検出手段の出力の差に応じて、前記感度較正手段を動作
させるか否かを決定する制御手段を有した像振れ補正機
能付き光学機器とするものである。
【0040】上記構成においては、係止位置記憶手段と
位置検出手段の出力の差から、補正手段を動作させるに
際して、感度補正する必要があるか否かを決定(周辺温
度変化による位置検出手段の感度変更を要するか否かを
決定)するようにしている。
【0041】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項7〜11記載の本発明は、振れ状態を検出する振
れ検出手段と、該振れ検出手段の検出結果に基づいて前
記振れに起因する像振れを補正する補正手段と、該補正
手段の位置を検出する位置検出手段と、前記補正手段を
所定位置に係止する係止手段と、前記補正手段が前記係
止手段によって係止されている時の前記位置検出手段の
出力を記憶している係止位置記憶手段と、前記位置検出
手段の感度を前記係止位置記憶手段の出力を基に較正す
る感度較正手段とを有する像振れ補正機能付き光学機器
において、前記補正手段が前記係止手段によって係止さ
れているか否かを検出する係止状態検出手段と、該係止
状態検出手段により係止状態であると判定されている時
に、前記感度較正手段に感度較正を行わせる感度較正制
御手段とを有した像振れ補正機能付き光学機器とするも
のである。
【0042】上記構成においては、係止手段が何らかの
故障により補正手段が係止状態でないことを検出し、そ
のときは、温度変化による位置検出手段の感度較正を行
わないようにしている。
【0043】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項12〜15記載の本発明は、振れ状態を検出する
振れ検出手段と、該振れ検出手段の検出結果に基づいて
前記振れに起因する像振れを補正する補正手段と、該補
正手段の位置を検出する位置検出手段と、前記補正手段
を所定位置に係止する係止手段と、前記補正手段が前記
係止手段によって係止されている時の前記位置検出手段
の出力を記憶している係止位置記憶手段と、前記位置検
出手段の感度を前記係止位置記憶手段の出力を基に較正
する感度較正手段とを有する像振れ補正機能付き光学機
器において、前記感度較正手段による較正動作回数、も
しくは、較正動作時間を制限する感度較正制御手段を有
した像振れ補正機能付き光学機器とするものである。
【0044】上記構成においては、感度較正手段による
較正動作回数、もしくは、較正動作時間を制限すること
により、位置検出手段の感度較正が長くなるのを防ぐよ
うにしている。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0046】図1は本発明の実施の第1の形態に係る像
振れ補正装置の構成を示すブロック図であり、この実施
の形態では一眼レフカメラの交換レンズに適用した場合
を想定している。
【0047】図1において、31はレンズマイコンであ
り、カメラとの通信によってレンズ側の制御を行ってい
る。32は振れを検出する振れ検出手段であるところの
振れセンサである。33は前記振れセンサ32からの信
号を、ハイパスフィルタによりDC成分をカットし、増
幅、更にはローパスフィルタによってノイズ除去し、振
れ信号としてMPU31のA/D変換端子に出力するH
PF・増幅・LPF回路である。
【0048】また、補正レンズの位置検出を行う位置検
出手段は、従来例で示したものと同様の構成(図15参
照)であるものとし、MPU31からD/A変換器24
に出力するデータを変更することによって、位置検出の
感度を変更することができる。そして、位置検出出力V
out は、MPU31のA/D変換入力端子に入力され
る。
【0049】前記二つの振れ信号と位置検出信号は、M
PU31内にてフィードバック演算され、コイルドライ
バ35を介して補正レンズを駆動し、像振れは補正され
る。また、像振れ補正を行わない時は補正レンズをロッ
クし、像振れ補正を行う時はアンロック(ロック解除)
するが、その構成は従来例で示した構成と同様とし、モ
ータドライバ34を介してステッピングモータを駆動
し、ロックリング76(図11参照)を矢印76r方向
に回転させることによってロック・アンロックを行う。
【0050】また、MPU31は上記の様な像振れ補正
制御の他に、モータドライバ37,38を介してフォー
カスレンズの駆動,絞り駆動、及び、ズーム・フォーカ
ス位置検出回路36の出力からズーム・フォーカスのゾ
ーン検出を行っている。
【0051】39はロック位置データや振れセンサ32
の感度等を記憶しているEEPROM、40は像振れ補
正(Image Stabilizer)を行うかどうかの動作選択スイッ
チ(ISSW)、41はオートフォーカスかマニュアル
フォーカスかを選択するスイッチ(A/MSW)であ
る。
【0052】次に、MPU31の具体的動作を、図2の
フローチャートを用いて説明する。レンズをカメラに装
着すると、カメラからレンズへシリアル通信がなされ、
MPU31はステップ#1から動作を開始する。
【0053】まず、ステップ#1においては、レンズ制
御,像振れ補正制御の為の初期設定を行う。また、EE
PROM39の内容をMPU31のRAMにコピーす
る。次のステップ#2においては、スイッチ40,41
の状態検出、ズーム・フォーカスの位置検出を行う。そ
して、次のステップ#3において、カメラからフォーカ
ス駆動要求通信があったかどうかを判定する。もしフォ
ーカス駆動要求があればステップ#4へ進み、ここでは
カメラからフォーカスレンズの駆動量が指令されるの
で、それに応じてフォーカス駆動制御を行い、ステップ
#2へ戻る。
【0054】また、上記ステップ#3にてフォーカス駆
動要求がなかった場合にはステップ#5へ進み、ここで
はカメラからの通信、スイッチ40の状態に応じて、ロ
ック・アンロックの制御及び像振れ補正開始フラグIS_S
TARTの設定を行う。後で詳しく説明するが、感度較正等
もここで行う。次のステップ#6においては、カメラか
ら全駆動停止(レンズ内のアクチュエータの全駆動を停
止する)命令を受信したかどうかの判定を行う。カメラ
側で何も操作がなされないと、しばらくしてからカメラ
からこの全駆動停止命令が送信される。この全駆動停止
命令が送信されて来ていなければステップ#2へ戻る
が、送信されて来た場合にはステップ#7へ進み、全駆
動停止制御を行う。つまり、全アクチュエータ駆動を停
止し、マイコンをスリープ(停止)状態にする。また、
像振れ補正装置への給電も停止する。その後、カメラ側
で何か操作が行われると、カメラはレンズに通信を送
り、スリープ状態を解除する。
【0055】これらの動作の間に、カメラからの通信に
よるシリアル通信割込み、像振れ補正制御割込みの要求
があれば、それらの割込み処理を行う。
【0056】前記シリアル通信割込み処理は、通信デー
タのデコード,絞り駆動などのレンズ処理を行う。そし
て、通信データのデコードによって、スイッチSW1
(撮影準備動作開始用のスイッチ)のON,スイッチS
W2(レリーズ動作開始用のスイッチ)のON,シャッ
タ秒時,カメラの機種等が判別できる。また、像振れ補
正割込みは、一定周期毎(例えば500μsec 毎)に発
生するタイマ割り込みである。そして、ピッチ方向(縦
方向)制御とヨー方向(横方向)制御を交互に行うの
で、この場合の片方向のサンプリング周期は1msecとな
る。また、制御方法は両方向とも同様である部分が多い
のでプログラムは1系統のみ作成する。制御方法(演算
係数等)は同じでも演算などの結果は当然ピッチ方向と
ヨー方向で別々のデータとなるので、ピッチとヨーでそ
れぞれ基準アドレスを設定し、演算結果などのデータを
RAMの間接アドレスで指定し、基準アドレスをピッチ
制御時とヨー制御時で切り換えることによって演算を行
っている。
【0057】カメラのメイン動作中に像振れ補正割り込
みが発生すると、MPU31は図3のステップ#11か
ら像振れ補正の制御を開始する。
【0058】ステップ#11においては、振れセンサ3
2である角速度センサの出力をA/D変換し、次のステ
ップ#12において、像振れ補正開始フラグIS_STARTの
状態の判定を行う。この結果、像振れ補正開始フラグが
クリアされているならばステップ#13へ進み、像振れ
補正を行わないのでハイパス,積分演算の初期化を行
う。そして、ステップ#16へと進む。
【0059】また、上記ステップ#12にて像振れ補正
開始フラグがセットされていた場合にはステップ#14
へ進み、像振れ補正を動作する為にハイパスフィルタ演
算を行う。像振れ補正の開始から2〜3秒は時定数の切
り換えを行い、立ち上がりの像揺れを緩和することも行
う。そして、次のステップ#15へ進み、ここでは設定
された特性の積分演算を行う。この結果は角変位データ
θになる。パンニングされた場合は、振れ角変位に応じ
て積分のカットオフ周波数を切り換えることも行ってい
る。
【0060】次のステップ#16においては、ズーム・
フォーカスのポジションによって、振れ角変位に対する
補正レンズの偏心量(敏感度)が変化するので、その調
整を行う。具体的には、ズーム及びフォーカスポジショ
ンをそれぞれいくつかのゾーンに分割し、各ゾーンにお
ける平均的な防振敏感度(deg/mm)をテーブルデータか
ら読み出し、補正レンズ駆動データに変換する。その演
算結果は、マイコン31内のSFTDRVで設定される
RAM領域に格納する。そして、次のステップ#17に
おいて、補正レンズの位置センサ出力をA/D変換し、
A/D結果をマイコン31内のSFTPSTで設定され
るRAM領域に格納する。続くステップ#18において
は、フィードバック演算(SFTDRV−SFTPS
T)を行う。
【0061】ステップ#19においては、ループゲイン
と上記ステップ#18での演算結果を乗算し、次のステ
ップ#20においては、安定な制御系にする為に位相補
償演算を行い、続くステップ#21において、前記ステ
ップ#20の結果をPWMとしてマイコン31のポート
に出力し、割込みが終了する。
【0062】前記PWM出力は図1のコイルドライバ3
5に出力され、ムービングマグネットによって補正レン
ズが駆動され、像振れが補正が行われる。
【0063】次に、全駆動停止状態の解除からロック解
除(アンロック)までの動作を、図4のフローチャート
を用いて説明する。
【0064】カメラ側からレンズMPU31へ全駆動停
止解除命令が送信されると、MPU31はスリープ状態
を解除し、カメラ側からの命令に応じてレンズ内の制御
を行う。
【0065】図4のフローチャートは、そのレンズ内の
制御のうちの一つの像振れ補正の制御に関係する動作を
示した図である。また、カメラ側のスイッチSW1のO
Nによって像振れ補正動作を行うシステムとする。全駆
動停止が解除されると、タイマがスタートし、ステップ
#31からの動作を行う。
【0066】ステップ#31においては、全駆動停止解
除から5msec経過したかどうかの判定を行い、経過して
いなければこのサブルーチンを終了する。一方、全駆動
停止解除から5msec経過していればステップ#32へ進
み、像振れ補正系への給電を行い、次のステップ#33
において、今度は全駆動停止解除から15msec経過した
かどうかの判定を行い、経過していなければこのサブル
ーチンを終了する。また、全駆動停止解除から15msec
経過していればステップ#34へ進み、補正レンズ位置
データ(SFTPST)とロック位置記憶データ(ML
KPST)の差をとり、その差がD0より小さければ、
温度による感度変動はないと判定してステップ#44へ
進む。ここで、D0の値はロックガタによって変わって
くるので、EEPROM39などの書き換え可能なメモ
リに設定してもよい。
【0067】また、補正レンズ位置データ(SFTPS
T)とロック位置記憶データ(MLKPST)の差がD
0より大きければステップ#35へ進み、今度は補正レ
ンズ位置データ(SFTPST)とロック位置記憶デー
タ(MLKPST)の差をとり、その差がD1より大き
ければ、ロックされていないと判定してステップ#36
へ進み、小さければ、温度により感度変動が生じたと判
定してステップ#40へ進む。ここで、D1の値はEE
PROM39などの書き換え可能なメモリに設定しても
よい。
【0068】ステップ#36においては、もう既に一度
ロックを行ったかどうかの判定を行い、一度ロックを行
っていれば今回はロックされている筈なのに、再度ロッ
クされていないと判定されているので、ロック機構か補
正レンズ位置検出系の故障である為にステップ#37へ
進み、故障(エラー)の警告を行う。この警告は、カメ
ラからの通信にわざと応答せず通信エラーを生じさせる
ことで故障をカメラ側に伝えたり、ブザーを鳴らした
り、カメラのファインダやその他の表示部に表示させる
ことによって行うなどの方法がある。
【0069】また、上記ステップ#37にて未だ一度も
ロックを行っていなければステップ#38へ進み、ここ
ではロックが外れている可能性があるのでロック動作を
行う。そして、次のステップ#39において、ロック動
作終了後にタイマをクリアし、ステップ#31へ戻り、
もう一度同様の動作を繰り返す。
【0070】上記ステップ#35において、補正レンズ
位置データ(SFTPST)とロック位置記憶データ
(MLKPST)の差がD1より小さければ、前述した
様に温度により感度変動が生じたと判定してステップ#
40へ進み、ここでは「補正レンズ位置データ(SFT
PST)−ロック位置記憶データ(MLKPST)」の
演算結果が正であるか否かを判定し、正であればステッ
プ#41へ進み、感度を高くする為にD/A変換器に設
定するデータに+1する。一方、負であればステップ#
42へ進み、ここでは感度を低くする為にD/A変換器
に設定するデータに−1する。
【0071】次のステップ#43においては、感度変更
を5回以上行ったかどうかの判定を行い、5回以上行っ
ていれば、もうこれ以上感度変更は行わないのでステッ
プ#44へ進む。また、5回未満であればステップ#3
9へ進み、タイマをクリアして図2のメインルーチンへ
戻り、再びこの図4のサブルーチンに戻ることで、再度
感度変更が必要かどうかの判定を行うことになる。タイ
マをクリアするのは、感度変更を行ってから、フォトリ
フレクタの出力が安定するまで暫く待つためである。
【0072】ステップ#44においては、カメラのメイ
ンスイッチがONであるかどうかの判定を行い、ONで
あればステップ#45へ進み、ここではカメラのスイッ
チSW1がONされているかの判定を行い、ONされて
いればステップ#46へ進み、ここではスイッチ40
(ISSW)がONされているかどうかの判定を行い、
ONされていればステップ#47へ進み、像振れ補正動
作を開始する為にロックを解除する。なお、上記メイン
スイッチ,スイッチSW1,スイッチ40(ISSW)
の何れかがOFFの場合は、このサブルーチンを直ちに
終了する。
【0073】以上のように、ステップ#34で、ロック
位置記憶データと補正レンズ位置データの差が第1の所
定値D0より小さいときは、感度較正を行わず、又ステ
ップ#35で、ロック位置記憶データと補正レンズ位置
データの差が第2の所定値D1より小さいときは、感度
較正を行い、大きいときはロック機構もしくは位置検出
系の故障であると判定してエラー警告を行って像振れ補
正装置を動作させないようにすることで、より正確な感
度較正,像振れ補正を行うことができる。
【0074】また、ステップ#43で、感度較正の実行
回数を5回までに制限しているため、感度較正において
ハンチングを起こすことがなくなり、第1の所定値D0
の値を小さくして厳密な感度較正を行うことが可能にな
ることで、より正確な像振れ補正を行うことができる。
【0075】なお、本実施の形態において、感度較正手
段は、図1のD/A変換器24及びMPU31であり、
その動作は図4のステップ#41,#42である。
【0076】(実施の第2の形態)図5は本発明の実施
の第2の形態に係る像振れ補正装置の主要部分の動作
(上記図4に対応する部分の動作)を示すフローチャー
トであり、以下これに従って説明する。なお、その他の
構成や動作については上記実施の第1の形態と同様であ
るので、その説明は省略する。
【0077】この実施の第2の形態は、感度較正の時間
に制限を設け、上記実施の第1の形態と同様の効果を得
るようにしたものであり、図4の各ステップと同一の動
作を行う部分は同一のステップ番号を付し、その説明は
省略する。
【0078】ステップ#48においては、全駆動停止解
除からの時間をモニタし、100msec以上経過している
場合はステップ#44へと進み、ロック解除するかどう
かの判定処理を行う。つまり、これ以上LED駆動電流
変更(感度較正)が行われることはなくなる。
【0079】一方、200msecを経過していなければス
テップ#39へ進み、再度感度変更を行うかどうかの判
定処理を行うことになる。
【0080】以上のように、ステップ#48にて、全駆
動停止解除から100msec経過するまでの間に感度較正
を実行し、100msec経過後は感度較正の動作を打ち切
っているため、感度較正においてハンチングを起こすこ
とがなくなり、第1の所定値D0の値を小さくして厳密
な感度較正を行うことが可能になることで、より正確な
像振れ補正を行うことができる。
【0081】さらに、像振れ補正動作が開始するまでの
時間が長くなり過ぎることもなくなる。
【0082】(実施の第3の形態)図6は本発明の実施
の第3の形態に係る像振れ補正装置の構成を示すブロッ
ク図であり、図1と同じ部分は同一符号を付し、その説
明は省略する。
【0083】図6において、図1と異なるのは、ロック
検知スイッチ42を設けた点のみであり、ロック状態で
あることを確認してから感度較正を行うように動作させ
ようとするものである。つまり、上記実施の第1や第2
の形態において、何らかの不具合で半ロック状態であっ
た場合、その半ロックの状態によっては、図4及び図5
のステップ#35にて“N0”と判定される可能性があ
り、そうなると、半ロック状態で感度較正が行われてし
まい、逆に感度をずらしてしまうことになる。そこで、
本発明の実施の第3の形態においては、確実にロック状
態であると検知できるロック検知スイッチ42を設けた
のである。
【0084】上記ロック検知スイッチ42としては、例
えば図11に示したロックリング76の回転をフォトイ
ンタラプタで検出する方法などが考えられるが、ロック
リング76の回転を検知できるものであればどんなもの
でも構わない。
【0085】このときのMPU31の動作について、図
7のフローチャートに示す。なお、図4と同様の動作を
行う部分については同一のステップ番号を付記し、その
説明は省略する。
【0086】ステップ#49において、ロック検知スイ
ッチ42がONであるかどうかの判定を行い、ON、つ
まりロック状態であればステップ#50へ進む。そし
て、このステップ#50において、補正レンズ位置デー
タ(SFTPST)とロック位置記憶データ(MLKP
ST)の差をとり、その差が第1の所定値D0より小さ
いか否かを判定することにより、感度較正の作動・不作
動を選択する。一方、上記ステップ#49にてOFFで
あると判定した場合は、ロックされていない可能性があ
るので、ステップ#36以降の動作へと進む。
【0087】以上のように、ステップ#49にて、ロッ
ク検知スイッチ42の状態を判定し、ロック状態である
ことを確認してから感度較正を実行しているため、半ロ
ック状態で感度較正を実行してしまう不具合がなくな
り、より正確な感度較正及び像振れ補正を行うことが可
能となる。
【0088】以上の実施の各形態によれば、補正レンズ
位置データとロック位置記憶データから、周囲温度の変
化による補正レンズ位置検出手段の感度変動、及びロッ
ク状態の検出を行うことができ、感度変動があった場合
は、感度較正を行ってから、像振れ補正動作を開始する
ように動作するので、正確な像振れ補正を行うことがで
きる。
【0089】また、感度較正において、感度較正実行回
数もしくは感度較正実行時間に制限を設けることで、よ
り厳密な感度較正を可能とし、感度較正により像振れ補
正開始までの時間が長くなり過ぎるのを防ぐことができ
る。
【0090】また、ロック検知SWを設け、半ロック状態
で感度較正を実行してしまうことを防ぐことができる。
【0091】(変形例)上記の実施の第1〜第3の形態
では、ピッチとヨーのプログラムを共有している例を示
したが、別々に設けても構わない。また、デジタル制御
で行う例を示したが、アナログ制御で行ってもよい。
【0092】また、像振れ補正装置は交換レンズに組み
込んだ例を示したが、像振れ補正装置が交換レンズ内に
なく、交換レンズの前方に取り付けるコンバージョン・
レンズのどの中に入る付属品としての形態をとってもよ
い。
【0093】また、レンズシャッタカメラ、ビデオカメ
ラなどのカメラに適用しても良く、更には、その他の光
学機器や他の装置、構成ユニットとしても適用すること
ができる。
【0094】また、上記実施の形態では、振れセンサと
して角速度センサを例にしているが、角加速度センサ,
加速度センサ,速度センサ,角変位センサ,変位セン
サ、更には画像振れ自体を検出する方法など、振れが検
出できるものであればどのようなものであってもよい。
【0095】また、位置検出手段としてフォトリフレク
タを用いたが、PSDなど位置を検出できるものならど
のようなものであってもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
温度変化による位置検出手段の感度変動の補正を正確に
行い、像振れ補正精度を向上させることがきる像振れ補
正機能付き光学機器を提供できるものである。
【0097】また、本発明によれば、位置検出手段の感
度較正が収束しない状況に陥らないようにすることがで
きる像振れ補正機能付き光学機器を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の像振れ補正装置を
搭載した一眼レフカメラ用の交換レンズの構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1のマイコンでのメイン動作を示すフローチ
ャートである。
【図3】本発明の実施の各形態に係る像振れ補正制御動
作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の第1の形態における感度較正制
御動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の第2の形態における感度較正制
御動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の第3の形態に係る像振れ補正装
置を搭載した一眼レフカメラ用の交換レンズの構成を示
すブロック図である。
【図7】本発明のの実施の第3の形態における感度較正
制御動作を示すフローチャートである。
【図8】従来の防振システムを説明するための斜視図で
ある。
【図9】従来の像振れ補正装置の構成の一例を示す正面
図である。
【図10】図9の像振れ補正装置の側面及び断面を示す
図である。
【図11】図9の裏面図である。
【図12】従来の像振れ補正装置の制御の流れを示すブ
ロック図である。
【図13】従来の像振れ補正装置の他の構成例を示す正
面図である。
【図14】図13の像振れ補正装置の主要部分の断面図
である。
【図15】図13の像振れ補正装置の位置検出手段の構
成を示す回路図である。
【図16】補正レンズの係止位置と位置検出駆動電流及
び位置検出感度の関係を示す図である。
【図17】補正レンズの係止位置と位置検出感度の温度
変化の関係を示す図である。
【符号の簡単な説明】
21 フォトリフレクタ 24 D/A変換器 31 MPU 32 振れセンサ 33 補正レンズ駆動用コイルドライバ 34 ロック・アンロック駆動用モータドライバ 39 EEPROM

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れ状態を検出する振れ検出手段と、該
    振れ検出手段の検出結果に基づいて前記振れに起因する
    像振れを補正する補正手段と、該補正手段の位置を検出
    する位置検出手段と、前記補正手段を所定位置に係止す
    る係止手段と、前記補正手段が前記係止手段によって係
    止されている時の前記位置検出手段の出力を記憶してい
    る係止位置記憶手段と、前記位置検出手段の感度を前記
    係止位置記憶手段の出力を基に較正する感度較正手段と
    を有する像振れ補正機能付き光学機器において、 前記係止位置記憶手段と前記位置検出手段の出力の差に
    応じて、前記感度較正手段を動作させるか否かを決定す
    る制御手段を有したことを特徴とする像振れ補正機能付
    き光学機器。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記係止位置記憶手段
    と前記位置検出手段の出力の差が第1の所定値より小さ
    ければ、前記感度較正手段を動作させずに前記補正手段
    を動作させ、前記第1の所定値より大きく、第2の所定
    値より小さければ、前記感度較正手段を動作させてから
    前記補正手段を動作させ、前記第2の所定値より大きけ
    れば、前記補正手段を動作させないように制御する手段
    であることを特徴とする請求項1記載の像振れ補正機能
    付き光学機器。
  3. 【請求項3】 前記感度較正手段は、前記位置検出手段
    への印加電流を変更する手段であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  4. 【請求項4】 前記係止位置記憶手段は、電気的に変更
    可能な不揮発性メモリであることを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  5. 【請求項5】 前記第1の所定値、もしくは、前記第2
    の所定値は、電気的に変更可能な不揮発性メモリに記憶
    されていることを特徴とする請求項2,3又は4記載の
    像振れ補正機能付き光学機器。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記補正手段、もしく
    は、前記位置検出手段への電源供給が切断状態から供給
    状態に変化したときに動作することを特徴とする請求項
    2,3,4又は5記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  7. 【請求項7】 振れ状態を検出する振れ検出手段と、該
    振れ検出手段の検出結果に基づいて前記振れに起因する
    像振れを補正する補正手段と、該補正手段の位置を検出
    する位置検出手段と、前記補正手段を所定位置に係止す
    る係止手段と、前記補正手段が前記係止手段によって係
    止されている時の前記位置検出手段の出力を記憶してい
    る係止位置記憶手段と、前記位置検出手段の感度を前記
    係止位置記憶手段の出力を基に較正する感度較正手段と
    を有する像振れ補正機能付き光学機器において、 前記補正手段が前記係止手段によって係止されているか
    否かを検出する係止状態検出手段と、該係止状態検出手
    段により係止状態であると判定されている時に、前記感
    度較正手段に感度較正を行わせる感度較正制御手段とを
    有したことを特徴とする像振れ補正機能付き光学機器。
  8. 【請求項8】 前記感度較正手段は、前記位置検出手段
    への印加電流を変更する手段であることを特徴とする請
    求項7記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  9. 【請求項9】 前記係止位置記憶手段は、電気的に変更
    可能な不揮発性メモリであることを特徴とする請求項7
    又は8記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記補正手段、もし
    くは、前記位置検出手段への電源供給が切断状態から供
    給状態に変化したときに動作することを特徴とする請求
    項7,8又は9記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  11. 【請求項11】 前記感度補正手段は、前記係止位置記
    憶手段と前記位置検出手段の出力の差が第1の所定値よ
    り大きいときに動作することを特徴とする請求項7,
    8,9又は10記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  12. 【請求項12】 振れ状態を検出する振れ検出手段と、
    該振れ検出手段の検出結果に基づいて前記振れに起因す
    る像振れを補正する補正手段と、該補正手段の位置を検
    出する位置検出手段と、前記補正手段を所定位置に係止
    する係止手段と、前記補正手段が前記係止手段によって
    係止されている時の前記位置検出手段の出力を記憶して
    いる係止位置記憶手段と、前記位置検出手段の感度を前
    記係止位置記憶手段の出力を基に較正する感度較正手段
    とを有する像振れ補正機能付き光学機器において、 前記感度較正手段による較正動作回数、もしくは、較正
    動作時間を制限する感度較正制御手段を有したことを特
    徴とする像振れ補正機能付き光学機器。
  13. 【請求項13】 前記感度較正手段は、前記位置検出手
    段への印加電流を変更する手段であることを特徴とする
    請求項12記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  14. 【請求項14】 前記係止位置記憶手段は、電気的に変
    更可能な不揮発性メモリであることを特徴とする請求項
    12又は13記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  15. 【請求項15】 前記感度較正手段は、前記補正手段へ
    の電源供給が切断状態から供給状態に変化したときに動
    作することを特徴とする請求項12,13又は14記載
    の像振れ補正機能付き光学機器。
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