JP2008026432A - 像ブレ補正装置、それを備えた交換レンズおよびカメラシステムならびに像ブレ補正装置の制御方法 - Google Patents

像ブレ補正装置、それを備えた交換レンズおよびカメラシステムならびに像ブレ補正装置の制御方法 Download PDF

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武生 三東
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謙一 本庄
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Abstract

【課題】補正光学系を機械的にロックする機構を有する像ブレ補正装置において、装置の小型化を図る。
【解決手段】像ブレ補正装置182は、補正レンズ31と、補正レンズ31の入射光軸に直交する平面内において補正レンズ31を特定の可動範囲内で移動可能に保持する保持機構28と、保持機構28を駆動する駆動部22と、補正レンズ31が移動不能なロック状態および補正レンズ31が可能範囲内で移動可能なロック解除状態に保持機構28を設定するロック機構60と、駆動部22およびロック機構60の動作を制御する像ブレ補正制御部23と、を備えている。像ブレ補正制御部23は、ロック機構60におけるロック状態およびロック解除状態の切換動作中に駆動部22における駆動状態および非駆動状態の切り換えを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、像ブレ補正装置、特に、補正光学系を機械的にロックする機構を有する像ブレ補正装置およびその制御方法に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子を用いて、光学像を電気信号に変換し、電気信号をデジタル化して記録するデジタルカメラが普及している。このようなデジタルカメラにおいては、撮影者の手ブレ(デジタルカメラのブレ)などを主な原因とする撮影された画像のブレ(像ブレ)を防止することが求められる。特に、デジタルカメラの小型化や高倍率化により、手ブレの影響は顕著となる。
そこで、このような像ブレを防止するために、デジタルカメラには像ブレ補正装置(OIS:Optical Image Stabilizer)が搭載されている。
この像ブレ補正装置は、被写体の光学像を形成する撮像光学系に含まれる補正光学系と、補正光学系の入射光軸に直交する平面内において補正光学系を特定の可動範囲内で移動可能に保持する保持機構と、保持機構を駆動する駆動部と、デジタルカメラのブレ量に応じて駆動部の動作を制御する制御部とから構成されている。駆動部には、例えばボイスコイルモータなどの電磁力を利用した電磁アクチュエータが採用されている。この像ブレ補正装置では、撮影時においてデジタルカメラにブレが生じても、ブレ量に応じて駆動部が保持機構を介して補正光学系を移動させる。このため、補正光学系により像ブレが補正される。
しかし、デジタルカメラの電源を切った状態では、駆動部から補正光学系に対して電磁力などの駆動力が作用せず、補正光学系は特定の可動範囲内において自由に動き回る。このため、デジタルカメラの運搬時などに補正光学系が動き回り、保持機構において接触音が生じ、衝撃が大きい場合は補正光学系や保持機構が破損するおそれがある。
そこで、非使用時において補正光学系を機械的にロックする機構を有する像ブレ補正装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第2613581号公報
ここで、特許文献1に記載の像ブレ補正装置を例に、従来の像ブレ補正装置における機械的なロックの切換動作について説明する。
特許文献1の第2図のフローチャートに示すように、機械的なロックを行う場合、まずボイスコイル42の電磁力により補正光学系がほぼ中心位置にロック(電気ロック)される。その状態で回転部材140がモータにより回転され、機械的なロック(機械ロック)が行われる。そして、機械ロックが完了してから電気ロックが解除される。また、特許文献1の第1図のフローチャートに示すように、機械ロックを解除する場合も同様に、電気ロックが行われた後に機械ロックが解除され、機械ロックの解除が完了してから電気ロックが解除される。このように、従来の像ブレ補正装置では、機械ロックの切換動作中は常に、電気的な駆動力により補正光学系が中心位置で保持されている。このため、機械ロックの中心位置を電気ロックの中心位置とは一致する方が好ましい。
しかし、実際には各部品の寸法誤差の累積により、機械ロックの中心位置と電気ロックの中心位置とを一致させることは非常に困難である。このため、例えば、電気ロックを行った状態で機械ロックを行うと、補正光学系側の可動支持部材3と回転部材140との間(より詳細には、第5図および第6図の可動支持部材3とネジ141a,141bとの間)に大きな摩擦抵抗が発生する。このため、摩擦抵抗を考慮して回転部材140の回転駆動力を大きくする必要がある。
また、特許文献1に記載の像ブレ補正装置では、機械ロックを行う際にモータを補助する目的で弾性部材が設けられているが、この場合は構造が複雑になるとともに、機械ロックを解除する場合にさらに大きな回転駆動力が必要となる。
また、機械ロック時の摩擦抵抗を抑制するために、可動支持部材3と回転部材140との間に十分な隙間を設けることが考えられる。この場合、可動支持部材3と回転部材140との間の摩擦抵抗は抑制され、回転駆動力を大きくしたり弾性部材を設けたりする必要がなくなる。
しかしながら、機械ロック後に電気ロックを解除すると、補正光学系がその隙間の量だけ動くため、画像が変化しファインダの画角変化が目立つ。すなわち、機械ロック時のファインダの画角変化を考慮すると、可動支持部材3と回転部材140との隙間を大きくとることができず、機械ロック時の摩擦抵抗の発生は実質的に避けられない。
このように、従来の像ブレ補正装置では、機械ロック時の摩擦抵抗を考慮して機械ロックの駆動源を大型化する必要があるため、像ブレ補正装置およびそれを備えたデジタルカメラの小型化の妨げとなる。
本発明の課題は、補正光学系を機械的にロックする機構を有する像ブレ補正装置において、装置の小型化を図ることにある。
第1の発明に係る像ブレ補正装置は、被写体の光学像を形成する撮像光学系に含まれる補正光学系と、補正光学系の入射光軸に直交する平面内において補正光学系を特定の可動範囲内で移動可能に保持する保持機構と、保持機構を駆動する駆動部と、撮像光学系の光軸に対して補正光学系が移動不能なロック状態および撮像光学系の光軸に対して補正光学系が可能範囲内で移動可能なロック解除状態に保持機構を設定するロック機構と、駆動部およびロック機構の動作を制御する制御部と、を備えている。制御部は、ロック機構におけるロック状態およびロック解除状態の切換動作中に駆動部における駆動状態および非駆動状態の切り換えを行う。
この像ブレ補正装置では、ロック機構がロック状態からロック解除状態へ切り換わるととき、あるいはロック解除状態からロック状態へ切り換わるときに、駆動部を非駆動状態にすることができる。このため、ロック機構により保持機構がロックされる際に駆動部の駆動力の影響を受けない。これにより、ロック時におけるロック機構と保持機構との間の摩擦抵抗が従来よりも小さくなり、ロック機構の駆動源を小型化することができる。すなわち、像ブレ補正装置の小型化が可能となる。
また、ロック機構のロック時に駆動部の駆動力の影響を受けないため、より確実な機械ロック動作の実現が可能となる。
ここで、「駆動状態」とは保持機構に駆動部からの駆動力が作用している状態を意味しており、「非駆動状態」とは保持機構に駆動部からの駆動力が作用していない状態を意味している。また、「駆動状態」には、駆動部からの駆動力により保持機構が特定の位置に保持されている状態が含まれる。
第2の発明に係る像ブレ補正装置は、第1の発明に係る装置において、制御部が、ロック解除状態からロック状態へのロック機構の切換動作中に駆動状態から非駆動状態への駆動部の切り換えを行う。
この場合、ロック機構がロック解除状態からロック状態へ切り換わるときに、駆動部を非駆動状態にすることができ、ロック機構と保持機構との間の摩擦抵抗が従来よりも小さくなる。
第3の発明に係る像ブレ補正装置は、第1の発明に係る装置において、制御部が、ロック状態からロック解除状態へのロック機構の切換動作中に非駆動状態から駆動状態への駆動部の切り換えを行う。
この場合、ロック機構がロック状態からロック解除状態へ切り換わるときに、駆動部を非駆動状態にすることができ、ロック機構と保持機構との間の摩擦抵抗が従来よりも小さくなる。
第4の発明に係る像ブレ補正装置は、第1から第3のいずれかの発明に係る装置において、ロック機構はさらに、ロック状態およびロック解除状態の切換動作を円滑にする移行状態に保持機構を設定する。
この場合、ロック機構が移行状態のときに駆動部の駆動状態および非駆動状態の切り換えを行うことで、ロック状態およびロック解除状態の切換動作時の補正光学系の動きを最小限に抑えることができる。
第5の発明に係る像ブレ補正装置は、第1から第4のいずれかの発明に係る装置において、保持機構が、ベース部材と、補正光学系をベース部材に対して移動可能に保持する保持部材とを有している。ロック機構は、ベース部材に移動可能に支持されるロック部材と、ロック部材を駆動するロック駆動部とを有している。ロック駆動部は、ベース部材に対して保持部材を移動不能に保持するロック状態およびベース部材に対して保持部材を移動可能に開放するロック解除状態にロック部材の姿勢を切り換える。
第6の発明に係る像ブレ補正装置は、第5の発明に係る装置において、ロック駆動部がさらに、ロック状態およびロック解除状態の移行を円滑にする移行状態にロック部材を切り換え可能である。
第7の発明に係る像ブレ補正装置は、被写体を撮影するカメラシステムをカメラ本体と構成し、カメラ本体に着脱可能な交換レンズであって、撮像光学系と、第1から第6のいずれかの発明に係る像ブレ補正装置と、を備えている。
この交換レンズでは、第1から第6のいずれかの発明に係る像ブレ補正装置を備えているため、小型化が可能となる。
第8の発明に係る像ブレ補正装置は、被写体を撮影するカメラシステムであって、被写体を撮像する撮像部と、撮像部の動作を制御する本体制御部とを有するカメラ本体と、第7の発明に係る交換レンズと、を備えている。
このカメラシステムでは、第7の発明に係る交換レンズを備えているため、小型化が可能となる。
第9の発明に係る制御方法は、像ブレ補正装置の制御方法である。像ブレ補正装置は、被写体の光学像を形成する撮像光学系に含まれる補正光学系と、補正光学系の入射光軸に直交する平面内において補正光学系を特定の可動範囲内で移動可能に保持する保持機構と、保持機構を駆動する駆動部と、撮像光学系の光軸に対して補正光学系が移動不能なロック状態および撮像光学系の光軸に対して補正光学系が可能範囲内で移動可能なロック解除状態に保持機構を設定するロック機構と、駆動部およびロック機構の動作を制御する制御部とを備えている。この制御方法は、ロック機構においてロック状態およびロック解除状態の切り換えが行われる機械ロック切換工程と、機械ロック切換工程中に駆動部において駆動状態および非駆動状態の切り換えが行われる電気ロック切換工程と、を含んでいる。
この制御方法では、ロック機構がロック状態からロック解除状態へ切り換わるととき、あるいはロック解除状態からロック状態へ切り換わるときに、駆動部を非駆動状態にすることができる。このため、ロック機構により保持機構がロックされる際に駆動部の駆動力の影響を受けない。これにより、ロック時におけるロック機構と保持機構との間の摩擦抵抗が従来よりも小さくなり、ロック機構の駆動源を小型化することができる。すなわち、像ブレ補正装置の小型化が可能となる。
ここで、「駆動状態」とは保持機構に駆動部からの駆動力が作用している状態を意味しており、「非駆動状態」とは保持機構に駆動部からの駆動力が作用していない状態を意味している。また、「駆動状態」には、駆動部からの駆動力により保持機構が特定の位置に保持されている状態が含まれる。
第10の発明に係る制御方法は、第9の発明に係る制御方法において、機械ロック切換工程では、ロック機構においてロック解除状態からロック状態への切り換えが行われ、電気ロック切換工程では、駆動部において駆動状態から非駆動状態への切り換えが行われる。
この場合、ロック機構がロック解除状態からロック状態へ切り換わるときに、駆動部を非駆動状態にすることができ、ロック機構と保持機構との間の摩擦抵抗が従来よりも小さくなる。
第11の発明に係る制御方法は、第9の発明に係る制御方法において、機械ロック切換工程では、ロック機構においてロック状態からロック解除状態への切り換えが行われ、電気ロック切換工程では、駆動部において非駆動状態から駆動状態への切り換えが行われる。
この場合、ロック機構がロック状態からロック解除状態へ切り換わるときに、駆動部を非駆動状態にすることができ、ロック機構と保持機構との間の摩擦抵抗が従来よりも小さくなる。
本発明に係る像ブレ補正装置およびその制御方法では、機械ロックと電気ロックとの切り換えのタイミングを調整することで、ロック時におけるロック機構と保持機構との間の摩擦抵抗を低減することができる。これにより、ロック機構や駆動機構の駆動源を小型化することができ、像ブレ補正装置の小型化が可能となる。
また、本発明に係る交換レンズおよびカメラシステムでは、上記の構成を有する像ブレ補正装置が搭載されているため、小型化が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
<1:カメラシステムの全体構成>
図1を用いて、本発明の第1実施形態に係る像ブレ補正装置が搭載されたカメラシステムについて説明する。図1に本発明の第1実施形態に係る像ブレ補正装置が搭載されたカメラシステムの全体構成図を示す。
図1に示すように、カメラシステム1は、交換レンズ式の一眼レフデジタルカメラのシステムであり、主に、カメラシステム1の主要な機能を有するカメラ本体3と、カメラ本体3に取り外し可能に装着された交換レンズ2とから構成されている。交換レンズ2は、カメラ本体3の前面に設けられたレンズマウント70に装着されている。
(1.1:カメラ本体)
カメラ本体3は主に、被写体を撮像する撮像部71と、撮像部71などの各部の動作を制御する本体制御部としてのボディーマイコン12と、撮影された画像や各種情報を表示する画像表示部72と、画像データを格納する画像格納部73と、被写体像を視認するファインダ光学系19と、撮影者がカメラシステム1の操作を行う操作部50とから構成されている。
撮像部71は主に、入射光をファインダ光学系19および焦点検出ユニット5に導くクイックリターンミラー4と、光電変換を行うCCDなどの撮像センサ11と、撮像センサ11の露光状態を調節するシャッターユニット10と、ボディーマイコン12からの制御信号に基づいてシャッターユニット10の駆動を制御するシャッター制御部14と、撮像センサ11の動作を制御する撮像センサ制御部13と、焦点(被写体像の合焦状態)を検出する焦点検出ユニット5とから構成されている。焦点検出ユニット5は、例えば一般的な位相差検出方式によって焦点検出を行う。
ボディーマイコン12は、カメラ本体3の中枢を司る制御装置であり、各種シーケンスをコントロールする。具体的には、ボディーマイコン12にはCPU、ROM、RAMが搭載されており、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、ボディーマイコン12は様々な機能を実現することができる。例えば、ボディーマイコン12は、交換レンズ2がカメラ本体3に装着されたことを検知する機能、撮像センサ11から出力された画像信号にホワイトバランス補正やγ補正などの所定の画像処理を施す機能などを有している。図1に示すように、ボディーマイコン12はカメラ本体3に設けられた各部と接続されている。
画像表示部72は、画像表示用液晶モニタ16と、液晶モニタ16の動作を制御する画像表示制御部15とから構成されている。画像格納部73は、例えば図示せぬカード型記録媒体に対して撮影画像の記録および再生を行う画像記録再生部18と、画像記録再生部18の動作を制御する画像記録制御部17とから構成されている。
クイックリターンミラー4は、入射光を反射および透過可能なメインミラー4aと、メインミラー4aの背面側に設けられメインミラー4aからの透過光を反射するサブミラー4bとから構成されており、ミラー制御部29により光路X外に跳ね上げが可能である。入射光は、メインミラー4aにより2つの光束に分割され、反射光束はファインダ光学系19へ導かれる。一方、透過光束は、サブミラー4bで反射されて、焦点検出ユニット5のAF用光束として利用される。通常の撮影時には、ミラー制御部29により、クイックリターンミラー4が光路X外に跳ね上げられるとともに、シャッターユニット10が開かれて撮像センサ11の撮像面上に被写体像が結像される。また非撮影時には、図1に示すようにクイックリターンミラー4が光路X上に配置されるとともに、シャッターユニット10は閉状態とされる。
ファインダ光学系19は、被写体像が結像されるファインダスクリーン6と、被写体像を正立像に変換するペンタプリズム7と、被写体の正立像をファインダ接眼窓9に導く接眼レンズ8と、撮影者が被写体像を観察するファインダ接眼窓9とから構成されている。
カメラ本体3には、カメラシステム1の電源のON・OFFを操作する電源スイッチ、あるいは撮影者がフォーカシング時およびレリーズ時に操作するレリーズボタンなどを含む操作部50が設けられている。例えば、操作部50のレリーズボタンが半押しの状態になると、ボディーマイコン12をはじめとする各部に電力が供給される。
(1.2:交換レンズ)
交換レンズ2は、カメラシステム1内の撮像センサ11に被写体像を結ぶための撮像光学系Lを構成しており、主に、変倍時に光軸Xに沿った方向に移動する第1ズームレンズ群83および第2ズームレンズ群84と、フォーカシングを行うフォーカス調節部80と、絞りを調節する絞り調節部81と、光路を調節することで像ブレを補正する像ブレ補正装置82と、交換レンズ2の動作を制御するレンズ制御部としてのレンズマイコン20とから構成されている。
フォーカス調節部80は主に、フォーカスを調節するフォーカスレンズ群24と、フォーカスレンズ群24の動作を制御するフォーカスレンズ群制御部25とから構成されている。絞り調節部81は主に、絞りまたは開放を調節する絞り部26と、絞り部26の動作を制御する絞り制御部27とから構成されている。
レンズマイコン20は、交換レンズ2の中枢を司る制御装置であり、交換レンズ2に搭載された各部に接続されている。具体的には、レンズマイコン20には、CPU、ROM、RAMが搭載されており、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、様々な機能を実現することができる。例えば、レンズマウント70に設けられた電気切片(図示せず)を介してボディーマイコン12およびレンズマイコン20は電気的に接続されており、互いに情報の送受信が可能となっている。
(1.3:像ブレ補正装置)
ここで、図2および図3を用いて、像ブレ補正装置82について説明する。図2に像ブレ補正装置82の分解斜視図、図3に像ブレ補正装置82のハードウェアのブロック図(ピッチング方向に対応するもの)を示す。
図2に示すように、像ブレ補正装置82は、光学式の像ブレ補正装置であり、主に、撮像光学系Lに含まれる補正光学系としての補正レンズ31と、補正レンズ31を光軸Xに直交する平面内において駆動する駆動機構65と、補正レンズ31を機械的にロックするロック機構60と、カメラシステム1のブレを検出するとともに検出されたブレ量に応じて駆動機構65の動作を制御する制御部としての像ブレ補正制御部23(図1)とから構成されている。像ブレ補正制御部23は、ロック機構60に動作も制御する。
駆動機構65は主に、補正レンズ31をピッチング方向およびヨーイング方向に移動可能に保持する保持機構28と、保持機構28を駆動する駆動部22とから構成されている。
保持機構28は、補正レンズ31が固定される保持部材としてのピッチング枠32と、ピッチング枠32をピッチング方向に移動可能に支持する保持部材としてのヨーイング枠34と、ヨーイング枠34をヨーイング方向に移動可能に支持するベース部材としての固定枠36とから構成されている。ピッチング枠32およびヨーイング枠34は、シャフト33およびそれに対応する軸受により連結されている。ヨーイング枠34および固定枠36は、シャフト35およびそれに対応する軸受により連結されている。これにより、光軸Xに対して直交する平面内において、補正レンズ31は保持機構28により、固定枠36に対してピッチング方向およびヨーイング方向に移動可能に支持されている。また、補正レンズ31のピッチング方向の可動範囲はヨーイング枠34により規定されており、補正レンズ31のヨーイング方向の可動範囲は固定枠36により規定されている。可動範囲の中心が光軸Xと概ね一致するように、各方向の可動範囲は設定されている。保持機構28には駆動部22が取り付けられている。
駆動部22は主に、ピッチング枠32に固定されたコイル37a、37bと、固定枠36に固定されコイル37a,37bと対向するように配置されたマグネット39a,39bと、マグネット39a,39bが固定されるヨーク40a,40bと、ピッチング枠32に固定された位置検出用の位置検出センサ38a,38bとから構成されている。位置検出センサ38a,38bとしては、例えばホール素子などの磁気センサが挙げられる。また、駆動部22は、位置検出センサ38aから出力される補正レンズ31のピッチング方向の位置情報を所定のゲインK1で増幅させるゲイン補正部94(図3)を有している。磁界中に配置された位置検出センサ38a,38bによって、ピッチング方向およびヨーイング方向のピッチング枠32の移動量が検出される。なお、コイル37a,37bおよび位置検出センサ38a,38bへの電力供給ならびに信号の伝達は、フレキシブルプリント基板44を介して行われる。
コイル37a、37bに電圧が印加され電流が流れると、コイルコイル37aおよびマグネット38aの間にはピッチング方向の電磁力が生じ、コイル37bおよびマグネット38bの間にはヨーイング方向の電磁力が生じる。このように、駆動部22により、ピッチング枠32およびヨーイング枠34は固定枠36に対してピッチング方向およびヨーイング方向に駆動される。また、駆動部22は、電磁力によりピッチング枠32およびヨーイング枠34を可動範囲の中心位置に保持(以下、電気ロック)することができる。ここで、可動範囲の中心位置とは、補正レンズ31の中心が光軸Xと一致する位置を意味している。
図3に示すように、像ブレ補正制御部23は主に、カメラシステム1のブレを角速度として検出する角速度センサ91と、角速度センサ91から出力される角速度情報を積分して角度情報を出力する積分器92と、積分器92から出力される角度情報を所定のゲインK2で増幅させるゲイン補正部93と、ゲイン補正部93から出力される角度情報に基づいて補正レンズ31の必要移動量を出力する目標指令制御部95と、ゲイン補正部94および目標指令制御部95の出力を比較する比較部97と、比較部97での比較結果に基づいてコイル37a、37bに必要な電力を供給する駆動制御部96とから構成されている。
なお、図3はピッチング方向に対応する像ブレ補正制御部23のブロック図を示しており、ヨーイング方向に対応する像ブレ補正制御部23のブロック図についても、ピッチング方向と同様の構成を有している。このため、ヨーイング方向に対応する像ブレ補正制御部23のブロック図について詳細な説明は省略する。
(1.4:ロック機構)
ここで、ロック機構60の構成について詳細に説明する。図4(a)にロック機構60のロック状態の平面図、図4(b)にロック機構60のロック解除状態の平面図を示す。ここで、図4に示すように、入射側から見て時計回りをR1方向、反時計回りをR2方向とする。
ロック機構60は、補正レンズ31を保持するピッチング枠32を固定枠36に対してロック(以下、機械ロック)するための機構である。具体的には図4に示すように、ロック機構60は主に、固定枠36に固定されるプレートホルダ42と、プレートホルダ42に回転可能に支持されるロック部材としてのロックプレート41と、プレートホルダ42に固定されロックプレート41を回転駆動するロック駆動部としてのロックモータ43(図2)と、ロックプレート41が回転しているか否かを検出するロックセンサ45とから構成されている。ロックモータ43により、ロックプレート41はプレートホルダ42に対してR1方向およびR2方向に回転駆動される。
プレートホルダ42は、ロックプレート41を回転可能に支持する部材であり、主に、環状のプレート部材であるホルダ本体42aと、ロックプレート41を回転可能に支持する3つの爪部42bと、ロックプレート41の回転方向に位置決めを行うストッパ42cとから構成されている。ホルダ本体42a、爪部42bおよびストッパ42cは、例えば一体成形されている。ホルダ本体42aには、ロックモータ43およびロックセンサ45が固定されている。
ロックモータ43は、後述するロックプレート41のギヤ部41cと噛み合う駆動ギヤ43aを有している。本実施形態では、ロックモータ43はステッピングモータである。ロックセンサ45は、ロックプレート41が回転しているか否かを確認するためのセンサであり、後述するロックプレート41の突出部41d周辺に配置されている。ロックセンサ45としては、例えば、反射型フォトセンサなどが挙げられる。ロックセンサ45は、検出物がある場合に「LOW」信号を出力し、検出物がない場合に「HIGH」信号を出力する。したがって、ロックプレート41が回転して突出部41dが検出部に対向する位置にくると、ロックセンサ45からLOW信号が出力される。これにより、ロックプレート41が正常に回転しているか否かを確認することができる。
ロックプレート41は、プレートホルダ42よりも外径の小さい環状のプレート部材であるロックプレート本体41aと、ロックプレート本体41aの内周部から半径方向内側へ延びる8つのカム部41bと、ロックプレート本体41aの外周部に形成され駆動ギヤ43aと噛み合うギヤ部41cと、ロックプレート本体41aの外周部から半径方向外側へ延びる突出部41dとから構成されている。ロックプレート本体41aの外周部にはプレートホルダ42の爪部42bが係合している。
ギヤ部41cは、ロックプレート本体41aから半径方向外側へ突出しており、半径方向外側部分にはロックモータ43の駆動ギヤ43aと噛み合う複数の歯が設けられている。また、ギヤ部41cによりロックプレート41の回転角度は決まっている。具体的には、ロックプレート41がプレートホルダ42に対してR1方向に回転すると、ギヤ部41cと爪部42bとが当接し、ロック位置(図4(a)に示す位置)でロックプレート41の回転が停止する。また、ロックプレート41がプレートホルダ42に対してR2方向に回転すると、ギヤ部41cとストッパ42cとが当接し、ロック解除位置(図4(b)に示す位置)でロックプレート41の回転が停止する。
カム部41bは、固定枠36に対してピッチング枠32をロックするための部分であり、ピッチング枠32を半径方向に固定または開放可能である。具体的には、ピッチング枠32は、補正レンズ31の外周部に固定されるレンズ保持部32bと、レンズ保持部32bから半径方向外側へ延びる8つの突起32aとを有している。突起32aとカム部41bとは、円周方向に等間隔に配置されており、半径方向に対向して配置されている。
カム部41bは、突起32aと当接するロック領域61(図4の角度θaの領域)と、突起32aとの間に所定の半径方向隙間が設けられたロック解除領域63(図4の角度θcの領域)と、ロック領域61とロック解除領域63とを滑らかに連結する移行領域62(図4の角度θbの領域)とから構成されている。ロック領域61の内周側の端面(突起32aと当接する面)は、カム部41bの中で半径方向の位置が最も内側に位置しており、突起32aとロック領域61とが当接している状態では、プレートホルダ42および固定枠36に対して、ピッチング枠32は光軸Xに直交する方向に移動不能である(図4(a)参照)。また、ロック領域61と突起32aとが当接した状態で回転方向の荷重が作用しないように、ロック領域61の端面は回転方向に傾斜していない。一方、移行領域62の端面は、ロック領域61の端面とロック解除領域63の他面とを滑らかに連結するために、回転方向に若干傾斜している。また、ピッチング枠32がピッチング方向およびヨーイング方向に移動しても突起32aと接触しないように、ロック解除領域63と突起32aとの間に十分な空間が確保されている(図4(b)参照)。
図4(a)および(b)に示すように、ロックプレート41のロック位置において、カム部41bのロック領域61が突起32aと当接(あるいは半径方向に対向)する。また、ロックプレート41のロック解除位置において、カム部41bのロック解除領域63と突起32aとが半径方向に対向する。なお、カム部41bと突起32aとの間には、ピッチング枠32とロックプレート41との噛み込みを防止するために、わずかな隙間が設けられていてもよい。
突出部41dは、ロックプレート本体41aから半径方向外側へ突出する部分であり、プレートホルダ42に固定されたロックセンサ45の検出部を回転方向に通過するように配置されている。図4(a)および(b)に示すように、ロックセンサ45は突出部41dの可動範囲の円周方向の中央付近に配置されている。具体的には、ロックプレート41がロック位置およびロック解除位置にある場合、突出部41dはロックセンサ45の検出部と対向しない。一方、ロックプレート41が移行位置(突起32aが移行領域62と半径方向に対向する位置)にある場合、突出部41dの少なくとも一部はロックセンサ45の検出部と対向する。このため、ロックプレート41が移行位置にあるか否か(あるいはロックプレート41が正常に回転しているか否か)をロックセンサ45により判定することができる。
以上の構成により、この像ブレ補正装置82では、ブレ検出部21により検出されたブレ量に応じて像ブレ補正を行える。また、この像ブレ補正装置82では、駆動機構65により補正レンズ31を中心位置付近で保持する電気ロックが可能であるとともに、ロック機構60により機械ロックが可能である。
<2:カメラシステムの動作>
図1〜図6を用いてカメラシステム1の撮影動作について説明する。図5(a)に機械ロックを行う場合のフローチャート、図5(b)に機械ロックを解除する場合のフローチャート、図6(a)に機械ロックを行う場合の駆動波形、図6(b)に機械ロックを解除する場合の駆動波形を示す。
(2.1:撮像前の動作)
図1に示すように、被写体(図示せず)からの光は、交換レンズ2を透過し、半透過ミラーであるメインミラー4aに入射する。メインミラー4aに入射した光の一部は反射してファインダスクリーン6に入射し、残りの光は透過してサブミラー4bに入射する。ファインダスクリーン6に入射した光は被写体像として結像する。この被写体像は、ペンタプリズム7によって正立像に変換され接眼レンズ8に入射する。これにより、撮影者は、ファインダ接眼窓9を介して被写体の正立像を観察できる。また、サブミラー4bに入射した光は反射され、焦点検出ユニット5に入射する。
(2.2:像ブレ補正装置のロック状態)
像ブレ補正装置82のロック機構60による機械ロックは、例えばカメラシステム1の電源のON・OFFに応じて行われる。具体的には、カメラシステム1の電源がOFFの状態では、各部に電源が供給されていない。この場合、像ブレ補正装置82においては、補正レンズ31が動き回らないようにロック機構60により補正レンズ31が機械的にロックされている。例えば、図4(a)に示すように、電源OFF時にロックモータ43によりロックプレート41がR1側へ回転駆動され、ピッチング枠32が突起32aおよびカム部41bにより中心位置にロックされている。このため、電源OFF状態においては補正レンズ31が動き回らず、撮影者が正確な光学像を確認できる。また、カメラシステム1の電源がONの状態では、ロック機構60により機械ロックが解除され、駆動機構65により電気ロックが行われる。例えば、図4(b)に示すように、電源ON時にロックモータ43によりロックプレート41がR2側へ回転駆動され、ピッチング枠32の機械ロックが解除され、駆動機構65によりピッチング枠32が中心位置に保持される。そして、必要に応じて電気ロックが解除され、像ブレ補正装置82により像ブレ補正が行われる。
(2.3:像ブレ補正装置の機械ロックON時の動作)
ここで、像ブレ補正装置82の機械ロックON時の動作について説明する。機械ロックを行う場合、ロックプレート41は図4(b)に示す状態である。図5(a)および図6(a)に示すように、まず補正レンズ31が駆動機構65の電磁力により中心位置に保持され、電気ロックが行われる(LS1、A1)。具体的には図3に示すように、ボディーマイコン12から目標指令制御部95を介して中心位置(補正レンズ31の中心が光軸Xに概ね一致する位置)に対応する基準電圧が比較部97に出力される。この基準電圧に対応する位置にピッチング枠32が移動するように、駆動機構65がピッチング枠32の位置を調節する。すなわち、補正レンズ31が中心位置の状態では比較部97から駆動制御部96に出力される電圧はほぼ0となる。このように、補正レンズ31が駆動機構65により中心位置に保持される。
次に、ロックモータ43の駆動が開始され、ロックプレート41がR1方向に回転駆動される(機械ロック切換工程:LS2、M1)。この結果、ロックプレート41が、爪部42bとギヤ部41cとが当接するまで回転し、図4(a)の状態で停止する。
一方、ロックモータ43の駆動開始と同時に、ロックモータ43へ出力されるパルス数のカウントが開始される(LS3、M1)。パルス数のカウント値が設定値P1になると、電気ロックが解除され、ピッチング枠32に電磁力が作用しなくなる(LS4、電気ロック切換工程:LS5、A2〜A3)。ここで、設定値P1は、ロックプレート41が図4(b)の状態から図4(a)の状態まで回転するのに必要なパルス数よりも少なく設定されている。より具体的には、図4(b)の状態からカム部41bの移行領域62に突起32aが対向する状態になるために必要なパルス数が設定値P1である。このため、パルス数のカウント値が設定値P1になった時点で電気ロックが解除されると、突起32aが移行領域62と対向した状態で電気ロックが解除されることになる。そして、パルス数のカウント値が設定値P2に達した時点で、ロックモータ43の駆動が停止される(LS6、LS7、M2)。以上の動作により、像ブレ補正装置82の機械ロックが完了する。
以上に説明したように、この像ブレ補正装置82では、ロック領域61と突起32aとが摺動する直前に電気ロックを解除するため、突起32aとカム部41bとの間の摩擦抵抗を低減することができ、摩擦抵抗を考慮して大型のロックモータ43を使用する必要がない。すなわち、像ブレ補正装置82およびそれを備えた交換レンズ2の小型化が可能となる。
また、設定値P1を調整することで、機械ロックと電気ロックとの切換タイミングを調節することができ、摩擦抵抗が最も低減できる状態に像ブレ補正装置82を調整することができる。
(2.4:像ブレ補正装置の機械ロックOFF時の動作)
また、像ブレ補正装置82の機械ロックOFF時の動作について説明する。機械ロックを解除する場合、ロックプレート41は図4(a)に示す状態である。図5(b)および図6(b)に示すように、まず駆動機構65のコイル37a、37bへの通電停止が確認される(OS1、B1)。次に、ロックモータ43の駆動が開始され、ロックプレート41がR2方向に回転駆動される(機械ロック切換工程:OS2、N1)。この結果、ロックプレート41が、ストッパ42cとギヤ部41cとが当接するまで回転し、図4(b)の状態で停止する。
一方、ロックモータ43の駆動開始と同時に、ロックモータ43へ出力されるパルス数のカウントが開始される(OS3、N1)。パルス数のカウント値が設定値P3になると、電気ロックが行われ、ピッチング枠32に電磁力が作用する(OS4、電気ロック切換工程:OS5、B2〜B3)。ここで、設定値P3は、ロックプレート41が図4(a)の状態から図4(b)の状態まで回転するのに必要なパルス数よりも少なく設定されている。より具体的には、図4(a)の状態からカム部41bの移行領域62に突起32aが対向する状態になるために必要なパルス数が設定値P3である。このため、パルス数のカウント値が設定値P3になった時点で電気ロックが行われると、突起32aが移行領域62と対向した状態で電気ロックが行われることになる。そして、パルス数のカウント値が設定値P4に達した時点で、ロックモータ43の駆動が停止される(OS6、OS7、N2)。以上の動作により、像ブレ補正装置82の機械ロックの解除が完了し、必要に応じて像ブレ補正が行われる(B4)。
以上に説明したように、この像ブレ補正装置82では、ロック領域61と突起32aとが摺動しなくなった直後に電気ロックを行うため、突起32aとカム部41bとの間の摩擦抵抗を低減することができ、摩擦抵抗を考慮して大型のロックモータ43を使用する必要がない。すなわち、像ブレ補正装置82およびそれを備えた交換レンズ2の小型化が可能となる。
また、設定値P3を調整することで、機械ロックと電気ロックとの切換タイミングを調節することができ、摩擦抵抗が最も低減できる状態に像ブレ補正装置82を調整することができる。
(2.5:撮影時の動作)
図1に示すように、撮影者がファインダ接眼窓9を覗いて撮影する場合、撮影者によりレリーズボタンが半押しされると、カメラシステム1内のボディーマイコン12および各種ユニットに電力が供給され、ボディーマイコン12およびレンズマイコン20が起動する。ボディーマイコン12およびレンズマイコン20は、レンズマウント70の電気切片(図示せず)を介して、起動時に互いに情報を送受信するようプログラミングされており、例えばレンズマイコン20からボディーマイコン12へ交換レンズ2に関するレンズ情報が送信される。
次に、サブミラー4bからの反射光に基づいて焦点検出ユニット5により焦点ずれ量(以後、Df量という)が取得される。ボディーマイコン12からレンズマイコン20へ、そのDf量分だけフォーカスレンズ群24を駆動するように命令が送信される。具体的には、レンズマイコン20によりフォーカスレンズ群制御部25がコントロールされ、Df量分だけフォーカスレンズ群24が移動する。このように焦点検出とフォーカスレンズ群24の駆動を繰り返すことにより、Df量を小さくできる。Df量が所定量以下になった時点でボディーマイコン12により合焦と判断され、フォーカスレンズ群24の駆動が停止される。
この後、撮影者によりレリーズボタンが全押しされると、測光センサ(図示せず)からの出力に基づいて計算された絞り値にするようボディーマイコン12からレンズマイコン20へ命令が送信される。そして、レンズマイコン20により絞り制御部27がコントロールされ、指示された絞り値まで絞り部26の絞りが調整される。絞り値の指示と同時に、ミラー制御部29により、クイックリターンミラー4が光路X内から退避する。退避完了後、撮像センサ制御部13から撮像センサ11の駆動命令が出力され、シャッターユニット10の動作が指示される。撮像センサ制御部13は、測光センサ(図示せず)からの出力に基づいて計算されたシャッタースピードの時間だけ、撮像センサ11を露光する。
このとき、例えば、レリーズボタンの全押しと同時に、像ブレ補正装置82において補正動作が開始される。この場合、カメラシステム1に手ブレなどの振動が発生した場合、積分器92、ゲイン補正部93および目標指令制御部95を介して、カメラシステム1の回転角度に基づく電圧が角速度センサ91から比較部97に出力される。一方で、ゲイン補正部94を介して、固定枠36に対するピッチング枠32の位置に基づく電圧が位置検出センサ38から比較部97に出力される。そして、比較部97において、ピッチング枠32の現状の位置と目標位置とが比較され、それらの差分だけピッチング枠32が移動するように像ブレ補正制御部23から駆動機構65へ信号が送られる。このように、検出されたブレ量に応じて補正レンズ31の位置が調節され、像ブレが補正される。
露光完了後、撮像センサ制御部13は、撮像センサ11から画像データを読み出し、所定の画像処理後、ボディーマイコン12を介して画像表示制御部15へ画像データが出力される。これにより、液晶モニタ16へ撮影画像が表示される。また、画像記録制御部17および画像記録再生部18を介して、記憶媒体に画像データが格納される。また、露光終了後、ボディーマイコン12により、クイックリターンミラー4とシャッターユニット10とが初期位置にリセットされる。また、ボディーマイコン12からレンズマイコン20へ絞りを開放位置にリセットするよう絞り制御部27に命令が下され、レンズマイコン20から各ユニットへリセット命令が下される。リセット完了後、レンズマイコン20は、ボディーマイコン12にリセット完了を伝える。ボディーマイコン12は、レンズマイコン20からのリセット完了情報と露光後の一連処理の完了を待ち、その後、レリーズボタンが押し込みされていないことを確認し、撮影シーケンスが終了する。そして、例えば像ブレ補正装置82では、再び電気ロックが行われる。
<3:作用効果>
本発明に係る像ブレ補正装置の作用効果について以下にまとめる。
この像ブレ補正装置82では、ロック機構60がロック状態からロック解除状態へ切り換わるととき、あるいはロック解除状態からロック状態へ切り換わるときに、電気ロックが解除され、ピッチング枠32に駆動部22からの駆動力が作用しなくなる。このため、ロック機構60により保持機構28がロックされる際に駆動部22の駆動力の影響を受けない。これにより、ロック時におけるロック機構60と保持機構28との間の摩擦抵抗が従来よりも小さくなり、ロック機構60のロックモータ43を小型化することができる。すなわち、像ブレ補正装置82の小型化が可能となる。
また、ロック機構60の機械ロック時に駆動部22の駆動力の影響を受けないため、より確実な機械ロック動作の実現が可能となる。
また、この像ブレ補正装置82では、突起32aと移行領域62とが対向している状態で電気ロックの切り換えが行われるため、ロック状態およびロック解除状態の切換動作時の補正光学系の動きを最小限に抑えることができる。
さらに、パルス数により電気ロックの切換タイミングを決定しているため、機械ロックと電気ロックとの切換タイミングを調節することができ、摩擦抵抗が最も低減できる状態に像ブレ補正装置82を調整することができる。
〔第2実施形態〕
前述の第1実施形態では、ロックモータ43がステッピングモータであるため、パルス数により電気ロックのON・OFFのタイミングが決定されている。しかし、パルス数ではなく時間をカウントすることで、タイミングを決定することができる。図7および図8を用いて、本発明の第2実施形態に係る像ブレ補正装置の制御方法について説明する。図7(a)に機械ロックを行う場合のフローチャート、図7(b)に機械ロックを解除する場合のフローチャート、図8(a)に機械ロックを行う場合の駆動波形、図8(b)に機械ロックを解除する場合の駆動波形を示す。
機械ロックを行う場合、図7(a)および図8(a)に示すように、まず補正レンズ31が駆動機構65の電磁力により中心位置に保持され、電気ロックが行われる(LS101、A11)。次に、ロックモータ43の駆動が開始され、ロックプレート41がR1方向に回転駆動される(機械ロック切換工程:LS102、M11)。この結果、ロックプレート41が、爪部42bとギヤ部41cとが当接するまで回転し、図4(a)の状態で停止する。
一方、ロックモータ43の駆動開始と同時に、ロックモータ43の駆動タイマのカウントが開始される(LS103、M11)。駆動タイマのカウント値が時間T1になると、電気ロックが解除され、補正レンズ31に電磁力が作用しなくなる(LS104、電気ロック切換工程:LS105、A12〜A13)。ここで、時間T1は、ロックプレート41が図4(b)の状態から図4(a)の状態まで回転するのに必要な時間よりも短く設定されている。より具体的には、図4(b)の状態からカム部41bの移行領域62に突起32aが対向する状態になるために必要な時間が時間T1である。このため、タイマカウント値が時間T1になった時点で電気ロックが解除されると、突起32aが移行領域62と対向した状態で電気ロックが解除されることになる。そして、タイマカウント値が時間T2に達した時点で、ロックモータ43の駆動が停止される(LS106、LS107、M12)。以上の動作により、像ブレ補正装置82の機械ロックが完了する。
また、機械ロックを解除する場合、図7(b)および図8(b)に示すように、まず駆動機構65のコイル37a、37bへの通電停止が確認される(OS101、B11)。次に、ロックモータ43の駆動が開始され、ロックプレート41がR2方向に回転駆動される(機械ロック切換工程:OS102、N11)。この結果、ロックプレート41が、ストッパ42cとギヤ部41cとが当接するまで回転し、図4(b)の状態で停止する。
一方、ロックモータ43の駆動開始と同時に、ロックモータ43の駆動タイマのカウントが開始される(OS103、N11)。駆動タイマのカウント値が時間T3になると、電気ロックが行われ、ピッチング枠32に電磁力が作用する(OS104、電気ロック切換工程:OS105、B12〜B13)。ここで、時間T3は、ロックプレート41が図4(a)の状態から図4(b)の状態まで回転するのに必要な時間よりも短く設定されている。より具体的には、図4(a)の状態からカム部41bの移行領域62に突起32aが対向する状態になるために必要な時間が時間T3である。このため、タイマカウント値が時間T3になった時点で電気ロックが行われると、突起32aが移行領域62と対向した状態で電気ロックが行われることになる。そして、タイマカウント値が時間T4に達した時点で、ロックモータ43の駆動が停止される(OS106、OS107、N12)。以上の動作により、像ブレ補正装置82の機械ロックの解除が完了し、必要に応じて像ブレ補正が行われる(B14)。
以上に説明した実施形態であっても、前述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施形態は、ロックモータ43がDCモータやボイスコイルモータのように駆動時間に対する変移量の把握が難しいアクチュエータである場合に有効である。
また、時間T1およびT3を調整することで、機械ロックと電気ロックとの切換タイミングを調節することができ、摩擦抵抗が最も低減できる状態に像ブレ補正装置82を調整することができる。
〔第3実施形態〕
前述の実施形態では、電気ロックのON・OFFのタイミングをパルス数や時間をカウントすることで行っているが、ロックセンサ45を用いる場合も考えられる。図9および図10を用いて、本発明の第3実施形態に係る像ブレ補正装置の制御方法について説明する。図9(a)に機械ロックを行う場合のフローチャート、図9(b)に機械ロックを解除する場合のフローチャート、図10(a)に機械ロックを行う場合の駆動波形、図10(b)に機械ロックを解除する場合の駆動波形を示す。
機械ロックを行う場合、図9(a)および図10(a)に示すように、まず補正レンズ31が駆動機構65の電磁力により中心位置に保持され、電気ロックが行われる(LS201、A21)。次に、ロックモータ43の駆動が開始され、ロックプレート41がR1方向に回転駆動される(機械ロック切換工程:LS202、M21)。この結果、ロックプレート41が、爪部42bとギヤ部41cとが当接するまで回転し、図4(a)の状態で停止する。
このとき、ロックプレート41の回転により、突出部41dがロックセンサ45の検出部を通過する。ここで、突起32aがカム部41bの移行領域62に対向している状態で、突出部41dがロックセンサ45の検出部と対向するように、ロックセンサ45の位置は決められている。このため、ロックプレート41の回転中の一定期間は、ロックセンサ45の信号波形が図10(a)に示す波形となる(P21)。ロックセンサ45からのLOWが出力されてから所定時間T11が経過した後、電気ロックが解除される(LS203、電気ロック切換工程:LS204、A22〜A23)。そして、ロックプレート41の回転が進み、突出部41dがロックセンサ45の検出部を通過した場合、ロックセンサ45の出力がHIGH(検出物なし)になる(P22)。その後、所定時間T12が経過した後、ロックモータ43の駆動が停止される(LS205、LS206、M22)。以上の動作により、像ブレ補正装置82の機械ロックが完了する。
また、機械ロックを解除する場合、図9(b)および図10(b)に示すように、まず駆動機構65のコイル37a、37bへの通電停止が確認される(OS201、B21)。次に、ロックモータ43の駆動が開始され、ロックプレート41がR2方向に回転駆動される(OS202、N21)。この結果、ロックプレート41が、ストッパ42cとギヤ部41cとが当接するまで回転し、図4(b)の状態で停止する。
このとき、ロックプレート41の回転により、突出部41dがロックセンサ45の検出部を通過する。ここで、突起32aがカム部41bの移行領域62に対向している状態で、突出部41dがロックセンサ45の検出部と対向するように、ロックセンサ45の位置は決められている。このため、ロックプレート41の回転中の一定期間は、ロックセンサ45の信号波形が図10(b)に示す波形となる(Q21)。ロックセンサ45からのLOWが出力されてから所定時間T13が経過した後、電気ロックが行われる(OS203、電気ロック切換工程:OS204、B22〜B23)。そして、ロックプレート41の回転が進み、突出部41dがロックセンサ45の検出部を通過した場合、ロックセンサ45の出力がHIGH(検出物なし)になる。その後、所定時間T14が経過した後、ロックモータ43の駆動が停止される(OS205、OS206、N22)。以上の動作により、像ブレ補正装置82の機械ロックの解除が完了し、必要に応じて像ブレ補正が行われる(B24)。
以上に説明した実施形態であっても、前述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施形態は、ロックモータ43がDCモータやボイスコイルモータのように駆動時間に対する変移量の把握が難しいアクチュエータである場合に有効である。
また、ロックセンサ45の感度や突出部41dの寸法を調節することで、機械ロックと電気ロックとの切換タイミングを調節することができ、摩擦抵抗が最も低減できる状態に像ブレ補正装置82を調整することができる。
なお、所定時間T11〜T14を確保した場合、ロックセンサ45の出力によりロック機構60を確実に動作させることができる。
〔第4実施形態〕
前述の第1〜第3実施形態では、タイマやセンサなどを利用して、電気ロックのON・OFFのタイミングを決定しているが、例えば、駆動機構65の駆動力を減少させて、突起32aとカム部41bとの摩擦抵抗を小さくする場合も考えられる。図11〜図13を用いて本発明の第4実施形態に係る像ブレ補正装置182の制御方法について説明する。図11に像ブレ補正装置182のハードウェアのブロック図、図12(a)に機械ロックを行う場合のフローチャート、図12(b)に機械ロックを解除する場合のフローチャート、図13(b)に機械ロックを行う場合の駆動波形、図13(b)に機械ロックを解除する場合の駆動波形を示す。なお、前述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、それらについての説明は省略する。
図11に示すように、像ブレ補正制御部123の駆動制御部196は、比較部97からの出力電圧を所定のゲインK3により増幅するゲイン補正部196aと、ゲイン補正部196aからの出力を所定の範囲に制限する制限部196bと、制限部196bからの出力に基づいてコイル37a,37bに駆動電圧を印可するコイル駆動部196cとから構成されている。
機械ロックを行う場合、図12(a)および図13(a)に示すように、まず補正レンズ31が駆動機構65の電磁力により中心位置に保持され、電気ロックが行われる(LS301、A31)。次に、ボディーマイコン12からの指令に基づき、ゲイン補正部196aが駆動ゲインの倍率を変更し、駆動機構65の保持力が小さく設定される(LS302、V31)。通常、電気ロックを行っている場合、ピッチング枠32が外部からの振動により動くのを防止するため、例えば補正レンズ31およびピッチング枠32の合計重量の3倍相当の荷重加速度に耐えられるようにゲイン倍率が3G相当に設定されている。ここでは、このゲイン補正部196aによりゲイン倍率が3G相当から1G相当に変更され、電気ロックの保持力が低減されている。所定時間T31が経過した後、ロックモータ43の駆動が開始され、ロックプレート41がR1方向に回転駆動される(LS303、M31)。そして、ロックプレート41が所定の角度を回転すると、ロックモータ43の駆動が停止され(LS304、M32)、所定時間T32が経過した後、電気ロックが解除される(LS305、A32〜A33)。以上の動作により、像ブレ補正装置182の機械ロックが完了する。
また、機械ロックが解除される場合。図12(b)および図13(b)に示すように、まず駆動機構65により電気ロックが行われる(OS301、B31〜B32)。このとき、ゲイン補正部196aによりゲインが1G相当に設定されている。所定時間T33が経過した後、ロックモータ43の駆動が開始され、ロックプレート41がR2方向に回転駆動される(OS302、N31)。そして、ロックプレート41が所定の角度を回転すると、ロックモータ43の駆動が停止され(OS303、N32)、所定時間T34が経過した後、ゲイン補正部196aによりゲインが3G相当に変更される(OS304、W31)。以上の動作により、像ブレ補正装置182の機械ロックの解除が完了し、必要に応じて像ブレ補正が行われる(B33)。
以上に説明したように、この像ブレ補正装置182では、機械ロックのON・OFF切換動作前に電気ロックの保持力を小さく設定する。このため、突起32aとカム部41bとの間の摩擦抵抗を低減することができ、摩擦抵抗を考慮して大型のロックモータ43を使用する必要がない。すなわち、像ブレ補正装置182およびそれを備えた交換レンズ2の小型化が可能となる。
なお、ゲインを変更する代わりに、制限部196bによりコイル37a,37bに印加される電圧を制限してもよい。この場合、例えば電圧に対してゲイン1G相当の制限を加えることで、ゲイン変更と同様の効果を得ることが可能となる。
また、像ブレ補正装置182の位置制御系には、自重や駆動負荷による整定誤差を解消するため、一般的に積分補償が含まれている。したがって、積分補償が動作する0Hzから低域周波数までのゲインを下げることによっても、同様の効果を得ることができる。
また、ゲインを段階的に変更しているが、ゲインを徐々に変化させてもよい。
〔他の実施形態〕
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
例えば、前述の実施形態では、像ブレ補正装置は一眼レフデジタルカメラの交換レンズに搭載されているが、これに限定されない。例えば、一眼レフ以外のデジタルカメラであっても適用可能である。
また、前述の実施形態をそれぞれ組み合わせてもよい。例えば、第1〜第3実施形態のように機械ロックの切換動作中に電気ロックの切り換えを行う構成と、第4実施形態のように電気ロックの保持力を変化させる構成とを組み合わせてもよい。この場合、機械ロックの切り換えのタイミングと電気ロックの切り換えのタイミングとがずれた際にも、カム部41bと突起32aとの間の摩擦抵抗を確実に低減することができる。
また、ロック機構の構成は前述の構成に限定されない。例えば、ピッチング枠32の突起32aとロックプレート41のカム部41bとの配置を逆にしてもよいし、テーパ形状のピンを用いて、ピッチング枠とロックプレートとのロック状態、ロック解除状態および移行状態を実現してもよい。
さらに、ロックモータ43は、ステッピングモータ、DCモータあるいはボイスコイル型のアクチュエータなどであってもよい。
本発明に係る像ブレ補正装置その制御方法は、小型化が可能であるため、小型化が必要とされるデジタルカメラなどに有用である。
本発明の第1実施形態に係る像ブレ補正装置が搭載されたカメラシステムのブロック図 像ブレ補正装置の分解斜視図 像ブレ補正装置のハードウェアのブロック図(ピッチング方向に対応するもの) ロック機構のロック状態およびロック解除状態の平面図 本発明の第1実施形態に係る像ブレ補正装置の機械ロックを行う場合および機械ロックを解除する場合のフローチャート 本発明の第1実施形態に係る像ブレ補正装置の機械ロックを行う場合および機械ロックを解除する場合の各部の駆動波形 本発明の第2実施形態に係る像ブレ補正装置の機械ロックを行う場合および機械ロックを解除する場合のフローチャート 本発明の第2実施形態に係る像ブレ補正装置の機械ロックを行う場合および機械ロックを解除する場合の各部の駆動波形 本発明の第3実施形態に係る像ブレ補正装置の機械ロックを行う場合および機械ロックを解除する場合のフローチャート 本発明の第3実施形態に係る像ブレ補正装置の機械ロックを行う場合および機械ロックを解除する場合の各部の駆動波形 本発明の第4実施形態に係る像ブレ補正装置のハードウェアのブロック図 本発明の第4実施形態に係る像ブレ補正装置の機械ロックを行う場合および機械ロックを解除する場合のフローチャート 本発明の第4実施形態に係る像ブレ補正装置の機械ロックを行う場合および機械ロックを解除する場合の各部の駆動波形
符号の説明
L 撮像光学系
Df 焦点ずれ量
X 光路
1 カメラシステム
2 交換レンズ
3 カメラ本体
11 撮像センサ(撮像部)
12 ボディーマイコン(本体制御部)
20 レンズマイコン
23、123 像ブレ補正制御部(制御部)
28 保持機構
31 補正レンズ(補正光学系)
32 ピッチング枠(保持部材)
34 ヨーイング枠(保持部材)
36 固定枠(ベース部材)
41 ロックプレート(ロック部材)
42 プレートホルダ(ベース部材)
43 ロックモータ(ロック駆動部)
45 ロックセンサ
60 ロック機構
61 ロック領域
62 移行領域
63 ロック解除領域
82、182 像ブレ補正装置

Claims (11)

  1. 被写体の光学像を形成する撮像光学系に含まれる補正光学系と、
    前記補正光学系の入射光軸に直交する平面内において、前記補正光学系を特定の可動範囲内で移動可能に保持する保持機構と、
    前記保持機構を駆動する駆動部と、
    前記撮像光学系の光軸に対して前記補正光学系が移動不能なロック状態および前記撮像光学系の光軸に対して前記補正光学系が前記可能範囲内で移動可能なロック解除状態に前記保持機構を設定するロック機構と、
    前記駆動部およびロック機構の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ロック機構におけるロック状態およびロック解除状態の切換動作中に前記駆動部における駆動状態および非駆動状態の切り換えを行う、
    像ブレ補正装置。
  2. 前記制御部は、前記ロック解除状態から前記ロック状態への前記ロック機構の切換動作中に前記駆動状態から前記非駆動状態への前記駆動部の切り換えを行う、
    請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  3. 前記制御部は、前記ロック状態から前記ロック解除状態への前記ロック機構の切換動作中に前記非駆動状態から前記駆動状態への前記駆動部の切り換えを行う、
    請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  4. 前記ロック機構はさらに、前記ロック状態およびロック解除状態の切換動作を円滑にする移行状態に前記保持機構を設定する、
    請求項1から3のいずれかに記載の像ブレ補正装置。
  5. 前記保持機構は、ベース部材と、前記補正光学系を前記ベース部材に対して移動可能に保持する保持部材とを有しており、
    前記ロック機構は、前記ベース部材に移動可能に支持されるロック部材と、前記ロック部材を駆動するロック駆動部とを有し、
    前記ロック駆動部は、前記ベース部材に対して前記保持部材を移動不能に保持する前記ロック状態および前記ベース部材に対して前記保持部材を移動可能に開放する前記ロック解除状態に前記ロック部材の姿勢を切り換える、
    請求項1から4のいずれかに記載の像ブレ補正装置。
  6. 前記ロック駆動部はさらに、前記ロック状態およびロック解除状態の移行を円滑にする前記移行状態に前記ロック部材を切り換え可能である、
    請求項5に記載の像ブレ補正装置。
  7. 被写体を撮影するカメラシステムを前記カメラ本体と構成し、前記カメラ本体に着脱可能な交換レンズであって、
    前記撮像光学系と、
    請求項1から6のいずれかに記載の像ブレ補正装置と、
    を備えた交換レンズ。
  8. 被写体を撮影するカメラシステムであって、
    前記被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部の動作を制御する本体制御部とを有するカメラ本体と、
    請求項7に記載の交換レンズと、
    を備えたカメラシステム。
  9. 被写体の光学像を形成する撮像光学系に含まれる補正光学系と、前記補正光学系の入射光軸に直交する平面内において前記補正光学系を特定の可動範囲内で移動可能に保持する保持機構と、前記保持機構を駆動する駆動部と、前記撮像光学系の光軸に対して前記補正光学系が移動不能なロック状態および前記撮像光学系の光軸に対して前記補正光学系が前記可能範囲内で移動可能なロック解除状態に前記保持機構を設定するロック機構と、前記駆動部およびロック機構の動作を制御する制御部とを備えた像ブレ補正装置の制御方法であって、
    前記ロック機構において前記ロック状態およびロック解除状態の切り換えが行われる機械ロック切換工程と、
    前記機械ロック切換工程中に、前記駆動部において駆動状態および非駆動状態の切り換えが行われる電気ロック切換工程と、
    を含む像ブレ補正装置の制御方法。
  10. 前記機械ロック切換工程では、前記ロック機構において前記ロック解除状態から前記ロック状態への切り換えが行われ、
    前記電気ロック切換工程では、前記駆動部において前記駆動状態から前記非駆動状態への切り換えが行われる、
    請求項9に記載の像ブレ補正装置の制御方法。
  11. 前記機械ロック切換工程では、前記ロック機構において前記ロック状態から前記ロック解除状態への切り換えが行われ、
    前記電気ロック切換工程では、前記駆動部において前記非駆動状態から前記駆動状態への切り換えが行われる、
    請求項9に記載の像ブレ補正装置の制御方法。

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