JPH11217439A - 硬化性樹脂組成物およびそのワニス - Google Patents

硬化性樹脂組成物およびそのワニス

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JPH11217439A
JPH11217439A JP10020752A JP2075298A JPH11217439A JP H11217439 A JPH11217439 A JP H11217439A JP 10020752 A JP10020752 A JP 10020752A JP 2075298 A JP2075298 A JP 2075298A JP H11217439 A JPH11217439 A JP H11217439A
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JP
Japan
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group
curable resin
epoxy group
resin varnish
alkoxysilane
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Application number
JP10020752A
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English (en)
Inventor
Takehiro Suzuki
健弘 鈴木
Yasushi Ariyoshi
泰 有吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP10020752A priority Critical patent/JPH11217439A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート,モルタル,セラミック,石材,
金属板,ガラス等の無機基材上,あるいは紙,プラスチ
ックシート,フィルム,塗装面等の有機基材上で常温硬
化し,耐候性,潤滑性,離剥性に優れた塗膜を形成する
硬化性樹脂組成物およびそのワニスを提供すること。 【解決手段】a)脂環式エポキシ基を有するアルコキシ
シラン化合物,b)ヒドロキシル基,エポキシ基,アル
コキシシリル基,またはシラノール基を有するオルガノ
ポリシロキサン化合物を含む単量体混合物をc)金属キ
レート合物を重合触媒に用いて共重合して得られた硬化
性樹脂組成物,およびそれをd)有機溶剤で希釈した硬
化性樹脂ワニス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,コンクリート,モ
ルタル,セラミック,石材,金属板,ガラス等の無機基
材上,あるいは紙,プラスチックシート,フィルム,塗
装面等の有機基材上で常温硬化し,主として耐候性,潤
滑性,離剥性に優れ,落書き防止塗料,貼り紙防止塗
料,着氷着雪防止塗料等に有用な硬化性樹脂組成物およ
びそのワニスに関する。
【0002】
【従来の技術】電話ボックス,電柱,街灯柱,配電塔,
橋脚,歩道橋,門扉,堀,壁等の公共建造物に対するポ
スターやチラシ等の貼り紙は,景観を著しく損なうだけ
でなく,社会衛生上も好ましくなく,これを取り除くに
は手間と費用を要する。従来では,金網,塩ビシート,
ポリエチレンシート等の貼り紙防止材やシリコン系の塗
布剤のような貼り紙防止剤が利用されてきたが,それぞ
れ施工作業性や耐久性等に一長一短があり,十分な満足
は得られなかった。特に,貼り紙の心理的抑制効果とそ
の接着面積を減らす目的で各種ビーズを配合した塗料も
考えられているが,多層で塗装工程が煩雑であったり,
ビーズの配合によるコスト高はさけられない。
【0003】シリコン系塗料の中には,高い撥水・撥油
効果を得ているものも存在するが,一般にアクリルなど
の各種樹脂溶液とオルガノポリシロキサンとの相溶性の
低さから相分離を起こすなどの問題がある。とりわけ,
高分子量のオルガノポリシロキサンを樹脂中に含有させ
ることは困難であった。
【0004】最近,ポリジメチルシロキサン部分と架橋
基を有するビニル重合体部分とが存在する硬化性ポリジ
メチルシロキサン系ビニル共重合体(特開平9−100
445号公報,特開平9−208830号公報)等のよ
うに,落書き防止や貼り紙防止に優れた被覆組成物が提
案されているが,重合体主鎖が長い一方で架橋密度に限
界があるため,油性マジックインキ中の染料成分が溶剤
と共に被膜中に浸透し染み跡を残すという問題があっ
た。
【0005】一方,密に架橋する被覆組成物としてアル
コキシシランの縮合物を主成分とした無機塗料がある
が,縮合反応を制御して塗工液を調整するのが困難な上
に,強固な膜をつくるためには焼き付けを必要とした
り,縮合反応に伴う収縮を抑えて可撓性を改善するため
には結果的に樹脂を配合し耐溶剤性が悪くなる等の問題
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,脂環式エポ
キシ基の開環重合によって得られた撥水・撥油性に優れ
たポリジメチルシロキサン鎖とアルコキシシリル基を有
する樹脂が透明な被膜を形成し,さらに高密度に架橋し
すること利用して,落書き防止塗料,貼り紙防止塗料,
および着雪着氷防止塗料等に有用な硬化性樹脂組成物お
よび貯蔵および可使安定性に優れた硬化性樹脂ワニスの
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,触媒であ
る金属キレート化合物の存在下,脂環式エポキシ基を含
有するアルコキシシランとヒドロキシル基,エポキシ
基,あるいはシラノール基を含有するポリオルガノシロ
キサンを共重合した硬化性樹脂組成物が,塗工後さらに
アルコキシシリル基が高密度に架橋し,優れた落書き防
止性能,貼り紙防止性能を有する高硬度な膜を形成する
こと,さらにその硬化性樹脂組成物をアルコールを含む
有機溶剤で希釈した硬化性樹脂ワニスが貯蔵および可使
安定性に優れていることを見出し本発明に至った。
【0008】すなわち,本発明は、a)脂環式エポキシ
基を有するアルコキシシラン化合物,b)ヒドロキシル
基,エポキシ基,アルコキシシリル基,またはシラノー
ル基を有するオルガノポリシロキサン化合物を含む単量
体混合物を、c)金属キレート化合物を触媒に用いて共
重合して得られた硬化性樹脂組成物である。第2の発明
は、f)アルキルアルコキシシラン化合物およびまたは
アルコキシシラン化合物を含むことを特徴とする第1発
明記載の硬化性樹脂である。第3の発明は、第1発明ま
たは第2発明記載の硬化性樹脂組成物、およびd)有機
溶剤希釈からなることを特徴とする硬化性樹脂ワニスで
ある。
【0009】第4の発明は、e)アルコキシシリル基の
硬化促進剤を含むことを特徴とする第3発明記載の硬化
性樹脂ワニスである。第5の発明は、d)有機溶剤が,
アルコールを含む有機溶剤であることを特徴とする第3
発明または第4発明記載の硬化性樹脂ワニスである。第
6の発明は、アルコールの炭素数が,a)脂環式エポキ
シ基を有するアルコキシシランのアルコキシ基の炭素数
より大きいことを特徴とする第5発明記載の硬化性樹脂
ワニスである。第7の発明は、a)脂環式エポキシ基を
有するアルコキシシラン化合物のアルコキシ基の当量よ
りも多いd)アルコールを含むことを特徴とする第5発
明または第6発明記載の硬化性樹脂ワニスである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の硬化性樹脂組成物は,
a)エポキシ基含有アルコキシシランとb)エポキシ
基、ヒドロキシル基,アルコキシシリル基,またはシラ
ノール基を有するオルガノポリシロキサンを含む単量体
混合物をc)金属キレート化合物を用いて共重合し,必
要に応じてd)有機溶剤で希釈,e)アルコキシシリル
基の硬化促進剤を添加、f)アルキルアルコキシシラン
化合物およびまたはアルコキシシラン化合物を添加して
液状物として使用される。
【0011】ここで言う液状には,二種類以上の化合物
が完全に相溶して液状になっているものだけでなく,液
状化合物に液滴状あるいは粒子状化合物が分散している
不均一系も含まれる。
【0012】a)脂環式エポキシ基を有するアルコキシ
シラン化合物としては,2−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)エチルトリメトキシシラン,2−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン等
が挙げられるが必ずしもこれに限定されるものではな
い。
【0013】b)ヒドロシリル基,エポキシ基,または
シラノール基を有するオルガノポリシロキサンとして
は,一般に数平均分子量(以下,Mnという)が500
〜50000程度の下記構造式で表される両末端官能
型,片末端官能型,側鎖官能型のものが使用できる。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】
【0016】両末端官能型のオルガノポリシロキサン
は,m=5〜200程度の直鎖状のポリシロキサン鎖の
両末端にl=1〜10,n=1〜10程度のアルキル基
が導入されヒドロシリル基,エポキシ基,アルコキシシ
リル基,またはシラノール基(この場合はl=n=0)
を有する有機基XおよびYを有する上記構造式1のもの
である。また,一般にRにはメチル基が導入されてい
る。
【0017】ヒドロキシル基を有する両末端官能型オル
ガノポリシロキサンとしては,チッソ(株)製のサイラ
プレーンFM−4411(上記構造式1において,l=
n=3,m=9,R= メチル基,X=Y=2−ヒドロキ
シエトキシ基,Mn=1000),サイラプレーンFM
−4421(上記構造式1において,l=n=3,m=
63,R= メチル基,X=Y=2−ヒドロキシエトキシ
基,Mn=5000),サイラプレーンFM−4425
(上記構造式1において,l=n=3,m=131,R
= メチル基,X=Y=2−ヒドロキシエトキシ基,Mn
=10000)などが挙げられるが,必ずしもこれに限
定されるものではない。(2−ヒドロキシエトキシ基
は、XおよびYの末端がヒドロキシル基。)他に,日本
ユニカー製のFZ−3711,FZ−3722,東芝シ
リコーン(株)製のTSF4751等が挙げられる。
【0018】エポキシ基を有する両末端官能型オルガノ
ポリシロキサンとしては,チッソ(株)製のサイラプレ
ーンFM−5511(上記構造式1において,l=n=
3,m=8,R= メチル基,X=Y=グリシドキシ基,
Mn=1000),サイラプレーンFM−5521(上
記構造式1において,l=n=3,m=62,R= メチ
ル基,X=Y=グリシドキシ基,Mn=5000),サ
イラプレーンFM−5525(上記構造式1において,
l=n=3,m=130,R= メチル基,X=Y=グリ
シドキシ基,Mn=10000)などが挙げられるが,
必ずしもこれに限定されものではない。(グリシドキシ
基XおよびYの末端がエポキシ基。)
【0019】脂環式エポキシ基を有する両末端官能型オ
ルガノポリシロキサンとしては,チッソ(株)製のサイ
ラプレーンXP−1004P(上記構造式1において,
l=n=3,m=15,R= メチル基,X=Y=2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基,Mn=
1500)が挙げられるが,必ずしもこれに限定される
ものではない。(2−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチル基は、XおよびYの末端が脂環式エポキシ
基。)
【0020】シラノール基を有する両末端官能型オルガ
ノポリシロキサンとしては,チッソ(株)製のサイラプ
レーンFM−9911(上記構造式1において,l=n
=0,m=11,R= メチル基,X=Y=ヒドロキシル
基,Mn=1000),サイラプレーンFM−9921
(上記構造式1において,l=n=0,m=65,R=
メチル基,X=Y=ヒドロキシル基,Mn=500
0),サイラプレーンFM−9925(上記構造式1に
おいて,l=n=0,m=133,R= メチル基,X=
Y=ヒドロキシル基,Mn=10000)などが挙げら
れるが,必ずしもこれに限定されるものではない。(S
iにヒドロキシル基は、XおよびYが直接結合してシラ
ノール基。)他に,日本ユニカー製のFZ−3122,
L−9000,東芝シリコーン製のYF3800,XF
3905,YF3057,YF3807等が挙げられ
る。
【0021】片末端官能型のオルガノポリシロキサン
は,m=5〜200程度の直鎖状のポリシロキサン鎖の
片末端がY=メチル基,l=0〜10程度のアルキル基
で封止され,もう片末端にn=1〜10程度のアルキル
鎖が導入され,その末端にヒドロキシル基,グリシジル
基を有する有機基Xが結合した上記構造式1のものであ
る。また,一般にRにはメチル基が導入されている。
【0022】ヒドロキシル基を有する片末端官能型オル
ガノポリシロキサンとしては,チッソ(株)製のサイラ
プレーンFM−0411(上記構造式1において,l=
n=3,m=10,R= メチル基,X=2−ヒドロキシ
エトキシ基,Y=メチル基,Mn=1000),サイラ
プレーンFM−0421(上記構造式1において,l=
n=3,m=64,R= メチル基,X=2−ヒドロキシ
エトキシ基,Y=メチル基,Mn=5000),サイラ
プレーンFM−0425(上記構造式1において,l=
n=3,m=131,R= メチル基,X=2−ヒドロキ
シエトキシ基,Y=メチル基,Mn=10000),F
M−D411(上記構造式1において,l=n=3,m
=9,R= メチル基,X=グリセロキシ基,Y=メチル
基,Mn=1000),サイラプレーンFM−D421
(上記構造式1において,l=n=3,m=63,R=
メチル基,X=グリセロキシ基,Y=メチル基,Mn=
5000),サイラプレーンFM−D425(上記構造
式1において,l=n=3,m=131,R= メチル
基,X=2−グリセロキシ基,Y=メチル基,Mn=1
0000)などが挙げられるが,必ずしもこれに限定さ
れるものではない。(2−ヒドロキシエトキシ基は、X
の末端がヒドロキシル基。)
【0023】エポキシ基を有する片末端官能型オルガノ
ポリシロキサンとしては,チッソ(株)製のサイラプレ
ーンFM−0511(上記構造式1において,l=n=
3,m=9,R= メチル基,X=グリシドキシ基,Y=
メチル基,Mn=1000),サイラプレーンFM−0
521(上記構造式1において,l=n=3,m=6
3,R= メチル基,X=グリシドキシ基,Y=メチル
基,Mn=5000),サイラプレーンFM−0525
(上記構造式1において,l=n=3,m=131,R
= メチル基,X=グリシドキシ基,Y=メチル基,Mn
=10000)などが挙げられるが必ずしもこれに限定
されるものではない。(グリシドキシ基は、XおよびY
の末端がエポキシ基。)
【0024】側鎖官能型のオルガノポリシロキサンは,
(o+p+q)=5〜200程度の直鎖状のポリシロキ
サン鎖の一部のケイ素原子にヒドロキシル基またはエポ
キシ基末端に有するアルキル基あるいはアルコキシ基Z
が結合した上記構造式2のものである。なお,一般にR
はメチル基である。ヒドロキシル基を有する側鎖官能型
シロキサンとしては,東芝シリコーン(株)製のTSF
4750,エポキシ基を有する側鎖官能型シロキサンと
しては,日本ユニカー(株)製のL−9300,FZ−
3720,東芝シリコーン(株)製のYF−3965,
XF42−A4439,XC96−A4462,XC9
6−A4463,XC96−A4464(上記構造式2
においてR=メチル基,X=エポキシ基を末端に有する
有機基),脂環式エポキシ基を有する側鎖感応型ポリオ
ルガノシロキサンとしては,東芝シリコーン(株)製の
TSF4730,XF42−A4438(上記構造式2
においてX=脂環式エポキシ基を有する有機基),アル
コキシシリル基を有する側鎖官能型シロキサンとして
は,日本ユニカー製のFZ−3778(上記構造式2に
おいて,R=メチル基,X=アルコキシ基),FZ−3
779(上記構造式において,R=メチル基,R’=長
鎖アルキル基,X=アルコキシ基)などが挙げられる。
【0025】本発明で使用するb)ヒドロシリル基,エ
ポキシ基,またはシラノール基を有するオルガノポリシ
ロキサンは,両末端官能型,数平均分子量1000〜1
5000,上記構造式1でR=メチル基であるものが好
ましい。片末端型は,落書きのはじきや貼り紙の防止性
能には優れているものの,ポリジメチルシロキサン鎖に
自由度があるため分子量の小さな染料が溶剤と一緒にし
みこみやすく,薄いシミの除去ができない。数平均分子
量1000以下では撥水・撥油性能が弱く,数平均分子
量15000以上では他の成分との相溶性が悪く,均一
な塗液および透明な膜が得られない。
【0026】上記構造式のRがメチル基以外で代表的な
ものに,耐熱性および相溶性の向上を目的に一部フェニ
ル基に置き換えたものがあるが,貼り紙の粘着,油性汚
れあるいは油性落書きとの親和性が増し,性能が低下す
る。
【0027】a)脂環式エポキシ基を有するアルコキシ
シランに対するb)ヒドロシリル基,エポキシ基,また
はシラノール基を有するオルガノポリシロキサンの濃度
は,0.1〜5重量%が好ましい。0.1%より少ない
とで落書き,貼り紙,汚れに対する効果が得られず,5
重量%より多いと均一な塗液および透明な塗膜が得られ
ない。また,両末端あるいは側鎖にエポキシ基を有する
オルガノポリシロキサンのように二個以上重合可能な官
能基を有する場合,5重量%より多いと,重合中にゲル
化したり溶剤に不溶化する場合がある。
【0028】c)金属キレート化合物は,任意のものが
使用できるが、アルミニウムキレート化合物、チタニウ
ムキレート化合物、ジルコニウムキレート化合物が好ま
しい。特に好ましいのは、アルミニウムキレート化合物
で、例えば,エチルアセトアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート,アルミニウムトリス(エチルアセトア
セテート),アルキルアセトアセテートアルミニウムジ
イソプロピレート,アルミニウムモノアセチルアセトネ
ートビス(エチルアセトアセテート),アルミニウムト
リス(アセチルアセトネート)等が挙げられる。
【0029】a)脂環式エポキシ基を有するアルコキシ
シランに対するc)金属キレート化合物の濃度は,0.
1〜100mmol%が望ましい。0.1mmol%よ
り少ないと低温では重合が起こり難く,100mmol
%より多いと重合転化率80%より低くくなり,塗工後
の膜物性に悪影響を与える。
【0030】a)脂環式エポキシ基を有するアルコキシ
シラン化合物,a)脂環式エポキシ基を有するアルコキ
シシランに対して0.1〜100mmol%の金属キレ
ート化合物,および0.1〜5重量%のb)ヒドロキシ
ル基,エポキシ基,アルコキシシリル基,またはシラノ
ール基を有するオルガノポリシロキサン化合物を室温で
混合することにより,重合転化率80%以上の液状樹脂
混合物が得られる。重合転化率が80%であれば,脂環
式エポキシ基を有するアルコキシシランが残留していて
も,潜在的な架橋剤となる塗膜物性に影響はない。(重
合転化率は,GPCのピーク面積比から推定。)
【0031】重合転化率が80%未満,すなわち,脂環
式エポキシ基を有するアルコキシシランが20%以上残
留すると,アルコキシシリル基の架橋密度が増して下地
に対する密着性が低下したり,収縮により膜にひび割れ
を生じる。
【0032】本発明の硬化性樹脂組成物は,液状でその
まま塗工することも可能であるが,湿気硬化による架橋
基アルコキシシリル基を多く含有するため,空気中にさ
らすと極めて保存安定性が悪い。そのため,任意の有機
溶剤で希釈して硬化性樹脂ワニスとして使用する。
【0033】有機溶剤に特に限定はないが,原料である
a)脂環式エポキシ基を有するアルコキシシランのアル
コキシ基の炭素数より大きい炭素数のアルコールを,ア
ルコキシ基の当量よりも多く含む有機溶剤であることが
好ましい。
【0034】硬化性樹脂組成物の重合触媒に用いたc)
金属キレート化合物は,アルコキシシリルのアルコール
交換反応の触媒となるため,希釈溶剤にアルコキシシリ
ル基の炭素数より大きいアルコールを用いると,アルコ
キシシリル基の加水分解反応が遅くなり安定化する。
【0035】アルコールは,通常入手できる脂環式エポ
キシ基を有するアルコキシシランのメトキシ基あるいは
エトキシ基より大きなアルキル基を有し,室温で留去す
るものが望ましく、プロピルアルコール,イソプロピル
アルコール,n−ブタノール,ブチルセルロルブなど一
般に塗料で用いるアルコールが使用できるが,必ずしも
これに限定されない。他の溶剤も一般に塗料でも用いら
れる有機溶剤を併用してもしなくてもよい。有効成分5
〜60重量%が好ましい。
【0036】入手しやすい2−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシランを用いた場合,
メトキシシリル基は加水分解しやすいため,それに続く
縮合反応が起こりやすく,無希釈あるいはアルコールを
含まない有機溶剤で希釈して保存すると皮ばりを生じた
り,ゲル化しやすい。
【0037】そこで,メトキシ基に比べて炭素数の多い
イソプロピルアルコール(以下IPAと略記する。)で
希釈すると,室温1週間でほぼ完全にイソプロポキシ基
に置換される。イソプロポキシシリル基は,メトキシ基
に比べて炭素数が大きく,分岐しているため,加水分解
されにくく,長期にわたって保存することができる。ア
ルコール交換はGPCによる分子量の経時変化の追跡で
確認できる。
【0038】アルコール交換反応は平衡反応なので,塗
布後,過剰のアルコールやその他の有機溶剤が乾燥によ
りなくなってしまえば,c)金属キレート化合物が触媒
として働き,加水分解および縮合反応が促進され,硬化
する。
【0039】しかし,c)金属キレート化合物は一部の
アルコキシシリル基と反応して重合開始剤やアルコール
交換触媒として働いたり,配位子がアルコールと反応す
るなどして十分な触媒活性を有していない。
【0040】そこで,架橋を促進するため,改めてe)
アルコキシシリル基の硬化促進剤を加えてから溶工する
ことが好ましい。e)アルコキシシリル基の硬化促進剤
は,c)金属キレート以外のもので,有機溶剤に溶解し
やすく,触媒活性に優れるものが望ましく,ジ−n−ブ
チル錫ジラウレート,オクチル酸錫,アルキルチタン酸
塩,オクチル酸鉛などのカルボン酸金属塩,モノブチル
錫サルファイド,ジ−n−ブチル錫ジ−オクチルメルカ
プタイドなどのスルフィド型,メルカプチド型有機錫化
合物,p−トルエンスルフォン酸,フタル酸等の酸性硬
化促進剤,テトラエチルペンタミン,トリエチレンジア
ミン,N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシランなどのアミン類,が挙げられる。これら
の硬化促進剤の添加量は,硬化性樹脂組成物に対して
0.001〜10重量%で使用するのが好ましい。0.
001重量%より少ないと促進効果はほとんどなく,1
0重量%より多いと硬化が速すぎて下地に対する密着性
が低下し膜の膨れひび割れの原因となる。通常,硬化促
進剤は主剤の希釈材と同じ有機溶剤で,1〜20重量%
に希釈して用いるが,直接添加してもかまわない。
【0041】本発明の硬化性樹脂ワニスのアルコキシシ
リル基は,有機溶剤中のより大きなアルキル基を有する
アルコールと交換反応が起こり,安定化されているため
硬化促進剤を添加しても可使時間が長い。一方,塗工
後,希釈溶剤がなくなると硬化反応が促進されるため1
時間以内に指触可能なまで硬化し,常温で約1日で落書
き/貼り紙防止性能が発現される。さらにそのまま放置
することにより,2週間から1ヶ月で鉛筆硬度4H以上
に達する。
【0042】本発明の硬化性樹脂組成物あるいは硬化性
樹脂ワニスの膜物性(硬度および耐久性)を向上させる
ために硬化性樹脂組成物中に、f)アルキルアルコキシ
シランおよびまたはアルコキシシランを添加することが
できる。アルキルアルコキシシランとしては,メチルト
リメトキシシラン,エチルトリメトキシシラン,プロピ
ルトリメトキシシラン,n−ブチルトリメトキシシラ
ン,t−ブチルトリメトキシシラン,n−ペンチルトリ
メトキシシラン,n−ヘキシルトリメトキシシラン,n
−デシルトリメトキシシラン,メチルトリエトキシシラ
ン,エチルトリエトキシシラン,プロピルトリエトキシ
シラン,n−ブチルトリエトキシシラン,t−ブチルト
リエトキシシラン,n−ペンチルトリエトキシシラン,
n−ヘキシルトリエトキシシラン,メチルトリイソプロ
ポキシシラン,ジメチルジメトキシシラン等が,アルコ
キシシランとしては,テトラメトキシシラン,テトラエ
トキシシラン,テトラ−n−プロポキシシラン,テトラ
−n−ブトキシシラン,コルコート(株)製のメチルシ
リケート51(テトラメトキシシランの低縮合物,Si
2 51%),エチルシリケート40(テトラエトキ
シシランの低縮合物,SiO2 分 40%),三菱化学
(株)製のMCKシリケートMS51(テトラメトキシ
シランの低縮合物,SiO2 51%),MCKシリケ
ートMS56(テトラメトキシシランの低縮合物,Si
2 59%)等が挙げられる。
【0043】f)アルキルアルコキシシランおよびまた
はアルコキシシランの添加量は,硬化性樹脂組成物中5
0重量%以下が好ましい。50重量%より多いと,塗膜
が脆くなる。f)アルキルアルコキシシランおよびまた
はアルコキシシランを重合中に添加することにより,縮
合による凝集物の生成も防ぐことができる。
【0044】本発明の硬化性樹脂組成物中には,種々の
目的のため,各種添加成分を加えることができる。例え
ば,硬化物性向上,粘度調節あるいはコストダウンのた
めにフィラー,希釈剤あるいは樹脂成分を加えたり,付
加価値を与えるために抗菌剤,防黴剤あるいは防腐剤等
を添加したり,着色するために顔料を添加することがで
きる。
【0045】
【実施例】以下に,実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。
【0046】表1〜7の説明 以下の様にに略記する。 S−530:サイラエースS−530,チッソ(株)
製,2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン FM−0525:サイラプレーンFM−0525,チッ
ソ製,片末端エポキシ基含有ポリジメチルシロキサン
(上記構造式1において,l=n=3,m=131,R
= メチル基,X=グリシドキシ基,Y=メチル基,Mn
=10000) FM−5525:サイラプレーンFM−5525,チッ
ソ(株)製,両末端エポキシ基含有ポリジメチルシロキ
サン(上記構造式1において,l=n=3,m=13
0,R= メチル基,X=Y=グリシドキシ基,Mn=1
0000。
【0047】FM−4425:サイラプレーンFM−4
425,チッソ(株)製,両末端ヒドロキシル基含有ポ
リジメチルシロキサン(上記構造式1において,l=n
=3,m=131,R= メチル基,X=Y=2−ヒドロ
キシエトキシ基,Mn=10000) FM−9925:サイラプレーンFM−9925,チッ
ソ(株)製,両末端シラノール基含有ポリジメチルシロ
キサン(上記構造式1において,l=n=0,m=13
3,R= メチル基,X=Y=ヒドロキシル基,Mn=1
0000) XP−1004P:サイラプレーンXP−1004P,
チッソ(株)製,両末端脂環式エポキシ基含有ポリジメ
チルシロキサン(上記構造式1において,l=n=3,
m=15,R= メチル基,X=Y=2−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチル基,Mn=1500) FZ−3779:日本ユニカー(株)製反応性シリコー
ン,側鎖アルコキシシリル基含有ポリジメチルシロキサ
ン(上記構造式2において,R=メチル基,X=アルコ
キシ基) HTS−E:サイラエースHTS−E,n−ヘキシルト
リエトキシシラン,チッソ(株)製。
【0048】エチルシリケート40:テトラエトキシシ
ランの低縮合物,SiO2 分=40% ALCH−TR:川研ファインケミカル(株)製,アル
ミニウムトリス(エチルアセトアセテート) IPA:イソプロピルアルコール 硬化促進剤:ジ−n−ブチル錫ジラウレートの5重量%
イソプロピルアルコール溶液 硬化性樹脂の調整 樹脂1〜12 表1に従って,a)S−530,b)官能基含有オルガ
ノポリシロキサン,e)アルキルアルコキシシランおよ
びまたはアルコキシシランを混合し,これを室温で撹拌
しながら,c)ALCH−TRを加えることにより,5
〜10分後,100〜150℃の発熱を伴う脂環式エポ
キシの開環重合が起こり,表3に示す樹脂1〜12が得
られた。
【0049】樹脂13〜14 表1に従って,a)S−530,b)官能基含有オルガ
ノシロキサンを混合し,表3に示す樹脂13〜14が得
られた。 硬化性樹脂ワニスの調整 樹脂ワニスA〜N 表2に従って,開環重合が終了し100℃以下に液温が
下がった樹脂1〜1230gに有機溶剤70gに溶解
し,室温で1時間撹拌することにより表3に示す樹脂ワ
ニスA〜Nが得られた。
【0050】樹脂ワニスO〜P 表2に従って,樹脂13〜14 30gを有機溶剤70
に溶解し,室温で1時間撹拌することにより表3に示す
樹脂ワニスO〜Pが得られた。表2に従って,FM−5
525 3gをイソプロピルアルコール97gに溶解
し,表32示す樹脂ワニスQが得られた。 塗液の調整 実施例1〜13,比較例1〜4 表4に従って,調整した樹脂ワニスA〜Q 100gと
硬化促進剤 10gを混合して実施例1〜13および比
較例1〜4の塗液を調整した。
【0051】恒温室条件 温度25℃,湿度65%に設定した。 塗布条件 調整した実施例1〜13および比較例1〜4の塗液を,
恒温室内でガラス板(20cm×10cm)に5ミルの
アプリケーターで塗布した。 塗液の可使時間 調整した実施例1〜13および比較例1〜4の塗液10
gを50mlのサンプル管に入れ,密栓して恒温室内で
放置し,ななめに動かして流動性がなくなるまでの時間
を可使時間とした。
【0052】結果を表4に示す 塗膜の硬化時間 実施例1〜13および比較例1〜4の塗液をガラス板に
塗布後,恒温室内で指触により跡がつかなくなるまでの
時間を塗膜の硬化時間とした。結果を表4に示す。 塗膜の表面状態 実施例1〜13および比較例1〜4の塗液をガラス板に
塗布後,恒温室内で24時間後,塗膜状態を以下のよう
に評価した。
【0053】 ○:透明かつ平滑。 △:平滑だが不透明。 ×:不透明で平滑でない。あるいは硬化・造膜しない。 結果を表4に示す。なお,比較例2〜4は造膜しなかっ
たので評価しなかった。 調整24時間後の塗膜の表面状態 実施例1〜13および比較例1〜4の塗液10gを50
mlのサンプル管入れ密栓して,恒温室内で24時間保
存してからガラス板に塗布後,恒温室内で24時間後,
塗膜状態を以下のように評価した。
【0054】 ○:透明かつ平滑。 △:平滑だが不透明。 ×:不透明で平滑でない。あるいは硬化・造膜しない。 結果を表4に示す。なお,比較例2〜4は造膜しなかっ
たので評価しなかった。 塗膜の硬度 実施例1〜13および比較例1〜4の塗液をガラス板に
塗布後,恒温室内で24時間後,塗膜硬度をJIS K
5400 塗料一般試験方法 8.4 鉛筆引っかき
値 8.4.2 手かき法に準拠して鉛筆硬度として評
価した。
【0055】結果を表5に示す。なお,比較例2〜4は
造膜しなかったので評価しなかった。 塗膜の油性マジックインキ非着性能 塗膜の硬度試験終了後,油性マジックインキで落書きを
行い,その非着性を以下の様にに評価した。 ○:付着しにくい。 △:やや付着しにくい。 ×:付着する。
【0056】結果を表5に示す。なお,比較例2〜4は
造膜しなかったので評価しなかった。 塗膜の油性マジックインキ汚れ除去性能 油性マジックで落書きを行ってから24時間後に,乾布
で擦り除去性能を以下の様に評価した。 ○:容易に除去できる。 △:強く擦れば除去できる。 ×:除去できない。
【0057】結果を表5に示す。なお,比較例2〜4は
造膜しなかったので評価しなかった。 塗膜のセロテープ非着性能 塗膜の硬度試験終了後,長さ3cmのセロテープの半分
を張り付けて,残り半分を持ち上げてガラス板が持ち上
がるかどうかで評価した。 ○:剥がれて持ち上がらない。 △:一部持ち上がるがすぐ剥がれる。 ×:完全持ち上がる。
【0058】結果を表5に示す。なお,比較例2〜4は
造膜しなかったので評価しなかった。 硬化性樹脂ワニス経時変化の確認 (塗膜硬度の経時変化の確認)硬化性樹脂ワニスGおよ
びIの調整直後および恒温室内2週間後の塗膜塗膜硬度
について,表4の実施例7および9の配合に従って塗液
を調整し,上記の塗布条件に従ってガラス板に塗布し,
恒温室内24時間後と2週間後の塗膜の硬度を比較し
た。
【0059】硬化性樹脂ワニスGおよびIの結果をそれ
ぞれ表6の実施例7および9に示す。 (分子量分布の経時変化の確認)硬化性樹脂ワニスGお
よびIの調整直後および恒温室内で2週間放置後の分子
量分布を,定法に従って,GPC測定によって求め,図
1〜図4に示すように,開環重合によるポリマー(S−
530を主成分するモノマーの重合物)と残留モノマー
(S−530,加水分解物,あるいはアルコール交換に
よる生成物)の比をピークの面積比から,それぞれの分
子量を重量平均分子量(Mwと略記)から求め比較し
た。
【0060】硬化性樹脂ワニスGおよびIの結果をそれ
ぞれ表6の実施例7および9に示す。 (金属キレート化合物濃度と硬化性樹脂組成物のポリマ
ー/残留モノマー比)硬化性樹脂ワニスB,F,およい
Gの調整直後の分子量分布を,定法に従って,GPC測
定によって求め,図5〜図8に示すように,開環重合に
よるポリマー(S−530を主成分するモノマーの重合
物)と残留モノマー(S−530,加水分解物,あるい
はアルコール交換による生成物)の比をピークの面積比
から,それぞれの分子量を重量平均分子量(Mwと略
記)から求め比較した。
【0061】硬化性樹脂ワニスB,F,およびGの結果
をそれぞれ表7の実施例2,6,および7に示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【0068】
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例7の樹脂ワニスGの調整直後のGP
Cチャートである。
【図2】は、実施例9の樹脂ワニスIの調整直後のGP
Cチャートである。
【図3】は、実施例7の樹脂ワニスGの調整14日後の
GPCチャートである。
【図4】は、実施例9の樹脂ワニスIの調整14日後の
GPCチャートである。
【図5】は、S−530のGPCチャートである。
【図6】は、実施例2の樹脂ワニスBの調整直後のGP
Cチャートである。
【図7】は、実施例6の樹脂ワニスFの調整直後のGP
Cチャートである。
【図8】は、実施例7の樹脂ワニスGの調整直後のGP
Cチャートである。
【発明の効果】本発明の硬化性樹脂組成物およびそのワ
ニスは,コンクリート,モルタル,セラミック,石材,
金属板,ガラス等の無機基材上,あるいは紙,プラスチ
ックシート,フィルム,塗装面等の有機基材上で常温硬
化し,耐候性,潤滑性,離剥性に優れた塗膜を形成する
ため,建築・土木分野等における落書き防止塗料,貼り
紙防止塗料,着氷着雪防止塗料等に有用な硬化性樹脂組
成物およびそのワニスに関する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 163/00 C09D 163/00 183/06 183/06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)脂環式エポキシ基を有するアルコキシ
    シラン化合物, b)ヒドロキシル基,エポキシ基,アルコキシシリル
    基,またはシラノール基を有するオルガノポリシロキサ
    ン化合物を含む単量体混合物を、 c)金属キレート化合物を触媒に用いて共重合して得ら
    れた硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】f)アルキルアルコキシシラン化合物およ
    びまたはアルコキシシラン化合物を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の硬化性樹脂。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の硬化性樹脂組成
    物、およびd)有機溶剤からなることを特徴とする硬化
    性樹脂ワニス。
  4. 【請求項4】e)アルコキシシリル基の硬化促進剤を含
    むことを特徴とする請求項3記載の硬化性樹脂ワニス。
  5. 【請求項5】d)有機溶剤が,アルコールを含む有機溶
    剤であることを特徴とする請求項3または4記載の硬化
    性樹脂ワニス。
  6. 【請求項6】アルコールの炭素数が,a)脂環式エポキ
    シ基を有するアルコキシシランのアルコキシ基の炭素数
    より大きいことを特徴とする請求項5記載の硬化性樹脂
    ワニス。
  7. 【請求項7】a)脂環式エポキシ基を有するアルコキシ
    シラン化合物のアルコキシ基の当量よりも多いd)アル
    コールを含むことを特徴とする請求項5または6記載の
    硬化性樹脂ワニス。
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