JPH11217086A - 防音カバー - Google Patents

防音カバー

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JPH11217086A
JPH11217086A JP2098698A JP2098698A JPH11217086A JP H11217086 A JPH11217086 A JP H11217086A JP 2098698 A JP2098698 A JP 2098698A JP 2098698 A JP2098698 A JP 2098698A JP H11217086 A JPH11217086 A JP H11217086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound absorbing
absorbing material
perforated plate
wire
sound
Prior art date
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Pending
Application number
JP2098698A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Koyama
広幸 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性及び吸音特性に優れた防音カバーを提
供する。 【解決手段】 基板と、吸音材と、多数の開口部を有す
る穴開き板とが積層されてなり、前記穴開き板と吸音材
の間の面の少なくとも一部に所定の間隙を設けて空気層
を形成する。また、前記穴開き板の前記吸音材に対する
方向とは反対の方向への弾性力に抗する張力が掛けられ
たワイヤにより、前記穴開き板と吸音材とを連結され、
前記空気層の所定の間隙を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車外騒音を抑制
し、又は車室内への騒音の侵入を抑制する防音カバーに
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車外騒音は、エンジン騒音、冷
却系騒音、吸気系騒音、排気系騒音、タイヤ騒音、駆動
系騒音等からなっているが、このような車外騒音を低減
するため、フェルト、グラスウール、ロックウール等の
吸音材を車体パネル、例えばボンネット、エンジンアン
ダーカバー等に直接貼着し、エンジン等から発生した音
が車外に漏れることを抑制することが行われていた。
【0003】しかしながら、このような構造では、吸音
材がエンジンに露出しているため、エンジンから漏れた
油や水が染み込んで車体パネルを腐食させ、耐久性を低
下させる恐れが高い。また、吸音材を直接貼着するのみ
では、この吸音材の材料特性を利用して騒音を抑制する
のみにとどまり、あまり効率的ではない。
【0004】そこで、吸音材を車体パネルから所定の距
離を離して設置する、すなわち吸音材の背面に空気層を
設ける構造が提案された。このような構造において、空
気層が共鳴層として機能するため共鳴吸音によって騒音
をより効率的に抑制することができるのである。
【0005】このような吸音構造においては、音の波長
によって必要とされる空気層の厚さが異なるため、特開
昭61−249878号公報では、車体パネルに対して部分的に
異なる間隙を設けて吸音材を配設し、この吸音材の各間
隙に対応する部分にそれぞれ共鳴用小孔を形成し、複数
特性の共鳴周波数を有する共鳴器を構成した吸音構造が
提案されている。このような構造とすることにより、異
なった周波数の騒音を低減することができるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載の吸音構造では、吸音材をパネルに成形し、この吸
音パネルを車体パネルから所定の間隙で設置している。
上記公報からは、この吸音パネルを車体パネルにいかに
設置するかは明らかではないが、例えば接着により車体
パネルと吸音パネルを固定するとすれば、特にエンジン
ルームにおける高温雰囲気においては接着剤の耐熱性が
問題となる。また、この固定をボルトで行うとすれば、
ボルトを介した伝熱が問題となる。また、これらのパネ
ルに変形が加わった場合、吸音パネルの破損もしくは脱
落が起こることになる。このように、従来の吸音構造で
は、高温雰囲気における使用が困難であり、変形が加わ
った場合に破損し、車体パネルと吸音パネルの間に所定
の間隙を確保することが困難であるといった問題があっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、1番目の発明によれば、基板と、吸音材と、多数
の開口部を有する穴開き板とが積層されてなり、前記穴
開き板と吸音材の間の面の少なくとも一部に所定の間隙
を設けて空気層が形成されている防音カバーが提供され
る。
【0008】また、2番目の発明によれば、上記問題点
を解決するために1番目の発明において、前記穴開き板
の前記吸音材に対する方向とは反対の方向への弾性力に
抗する張力が掛けられたワイヤにより、前記穴開き板と
吸音材とが連結され、前記空気層の所定の間隙が維持さ
れている。
【0009】本発明の防音カバーでは、基板と、吸音材
と、多数の開口部を有する穴開き板とが積層されている
ことにより、破壊を抑制し、穴開き板と吸音材との間を
所定の間隙に容易に保つことができる。さらに、上記の
ようなワイヤにより前記穴開き板と吸音材とを連結する
ことにより、大きな力が加わってもこのワイヤが柔軟に
受け止め、防音カバーの破壊を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に本発明の防音カバーの一態
様を示す。図1に示すように、本発明の防音カバーは、
基板3と、吸音材2と、穴開き板1が積層されて構成さ
れている。基板3としては、各種の材料、例えば金属、
樹脂(FRP)、セラミックス等を用いることができ
る。吸音材2としては、フェルト、グラスウール、ロッ
クウール等を用いることができる。また、穴開き板1と
しては、金属、樹脂(FRP)、セラミックス等の材料
を用いることができる。耐熱性の点から、穴開き板及び
基板は金属製であることが好ましく、また吸音剤として
はグラスウールが好ましい。
【0011】この穴開き板1には多数の開口部4が設け
られており、騒音の共鳴孔として作用する。この開口部
4は、図1に示すような小孔であってもよく、又はスリ
ットのような形状であってもよい。
【0012】図1のラインA−Aにおける断面を図2に
示す。この図2より明らかなように、穴開き板1と吸音
材2の間の面の少なくとも一部に所定の間隙dを設けて
空気層5が形成されている。この空気層5は、本発明の
防音カバーにおいて共鳴室として作用する。この穴開き
板1と吸音材2の間の間隙dは、騒音をより効率的に吸
収できるように適宜決定することができる。
【0013】図2において、空気層5の穴開き板1と吸
音材2との間隙dは一定であるが、図3に示すように、
穴開き板1と吸音材2の間に複数の、間隙の異なる(d
及びd’)空気層5及び5’を設けてもよい。このよう
に間隙の異なる空気層5及び5’を設けることにより複
数の周波数の騒音を効率的に吸収することができる。
【0014】これらの図より明らかなように、本発明の
防音カバーは基板3と、吸音材2と、穴開き板1が積層
されており、前記穴開き板1と吸音材2の間の面の少な
くとも一部に所定の間隙を設けて空気層5が形成されて
いるため、換言すればこの空気層5を取り囲む部位にお
いて穴開き板1と吸音材2が接触しているため、この空
気層5の所定の間隙を維持することができる。
【0015】穴開き板1と吸音材2と基板3とは、接着
剤を用いて固定してもよいが、図4に示すように、アン
カー6及び7を有する複数のワイヤ8で穴開き板1と基
板3とを固定することが好ましい。このようにワイヤを
用いて固定することにより、高温雰囲気においても接着
剤の劣化により穴開き板1、吸音材2、及び基板3が剥
がれることなく、また基板3に大きな変形応力が加わっ
ても、その応力をワイヤが柔軟に受け止め、穴開き板
1、吸音材2、及び基板3が剥がれることが抑制され
る。
【0016】このようにワイヤを用いて穴開き板1と吸
音材2と基板3とを固定する場合、図5に示すように、
穴開き板1を吸音材2とは逆の方向に凸状に腑形させた
状態でワイヤを取りつける。その結果、穴開き板1と基
板3とは、穴開き板1の反発力とワイヤの張力によって
強固に固定されることになる。
【0017】次に、このワイヤの構造を図6に示す。ワ
イヤ8は、その一端がアンカー6にかしめられており、
他の一端はアンカー7を介して止め具10にかしめられ
ている。また、アンカー6及び7は、ワイヤー8以外に
ピン9によって仮止めされている。
【0018】そして、図7に示すように、このワイヤを
穴開き板1の側から基板3に向かって挿入する。その
後、ピン9を引き抜くと、穴開き板1の基板3とは反対
方向への反発力Wによって、図8に示すように、アンカ
ー7の傘部が開き、その結果、基板3と穴開き板1とは
ワイヤー8のみを介して強固に固定されることになる。
【0019】穴開き板及び基板として鋼板を用い、吸音
材としてグラスウールを用いて本発明の防音カバーを製
造し、図9に示すように、ホットプレート11に対して
穴開き板1の表面までの距離Aが25mm、そしてグラスウ
ール2の表面までの距離Bが35mmとなるように配置し、
ホットプレートの温度に対する各表面温度を測定した。
また、対照として、号口品であるグラスウール単独の吸
音材12をホットプレートからその表面までの距離Cが
50mmとなるように配置し、同様にして表面温度を測定し
た。この結果を図10に示す。
【0020】この図10より明らかなように、本発明の
吸音カバーは、鋼製の穴開き板の放熱/遮熱性が高く、
またワイヤーの断面積が小さくて伝熱性が低いため、吸
音材の表面の温度は、グラスウール単独の吸音材の表面
温度に比べ、大幅に低減されている。すなわち、高温雰
囲気において使用しても、温度影響が少なく、耐久性に
優れていると考えられる。
【0021】次に、本発明の吸音カバーの吸音特性を測
定し、従来の吸音材と比較する。図11に示すような構
成で、鋼製の穴開き板1と基板3の間に吸音材であるグ
ラスウール2を配置し、本発明の吸音カバーを作製す
る。比較として、グラスウール単体、吸音材を用いない
穴開きパネル、及び穴開き板の開口部を廃した二重壁パ
ネルを用いた。そして各周波数帯における音圧低減量を
測定し、この結果を図12に示す。
【0022】本発明の吸音カバーは、穴開き板の効果に
より低周波数領域での吸音特性を向上させ、かつ吸音材
により中及び高周波数領域での吸音特性を向上させてお
り、各々単独で使用した場合よりも吸音特性が向上する
周波数帯が存在することが図12より明らかである。こ
のような周波数帯は、穴開き板の開口部の形状、大き
さ、ピッチ、及び空気層の厚みを変化させることによっ
て任意に設定することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の吸音カバーは、耐熱性に優れ、
高温雰囲気においても使用することができ、また応力が
加わった場合においても破壊することなく耐久性に優れ
ている。さらに、空気層の厚みを変化させることによ
り、様々な周波数の音を吸収することができ、広域の吸
音特性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防音カバーの斜視図である。
【図2】図1におけるラインA−Aにおける断面図であ
る。
【図3】本発明の防音カバーの他の態様の断面図であ
る。
【図4】ワイヤーにより穴開き板を固定した本発明の防
音カバーの断面図である。
【図5】ワイヤーにより固定する際の穴明き板の形態を
示す断面図である。
【図6】ワイヤーの構造を示す斜視図である。
【図7】ワイヤーにより固定する際のワイヤーの構造を
示す断面図である。
【図8】ワイヤーにより固定した後のワイヤーの構造を
示す断面図である。
【図9】防音カバーの表面温度の測定方法を示す図であ
る。
【図10】表面温度の測定結果を示すグラフである。
【図11】吸音特性の試験に用いる本発明の防音カバー
の構造を示す断面図である。
【図12】各種防音カバーの吸音特性の結果を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1…穴開き板 2…吸音材 3…基板 4…開口部 5…空気層 6…アンカー 7…アンカー 8…ワイヤー 9…ピン 10…止め具 11…ホットプレート 12…グラスウール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、吸音材と、多数の開口部を有す
    る穴開き板とが積層されてなり、前記穴開き板と吸音材
    の間の面の少なくとも一部に所定の間隙を設けて空気層
    が形成されていることを特徴とする防音カバー。
  2. 【請求項2】 前記穴開き板の前記吸音材に対する方向
    とは反対の方向への弾性力に抗する張力が掛けられたワ
    イヤにより、前記穴開き板と吸音材とが連結され、前記
    空気層の所定の間隙が維持されていることを特徴とす
    る、請求項1記載の防音カバー。
JP2098698A 1998-02-02 1998-02-02 防音カバー Pending JPH11217086A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010007834A1 (ja) 2008-07-17 2010-01-21 トヨタ自動車株式会社 緩衝吸音材および吸音構造

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WO2010007834A1 (ja) 2008-07-17 2010-01-21 トヨタ自動車株式会社 緩衝吸音材および吸音構造
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