JPH11216527A - プレス成形方法およびプレス成形装置 - Google Patents
プレス成形方法およびプレス成形装置Info
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- JPH11216527A JPH11216527A JP10015932A JP1593298A JPH11216527A JP H11216527 A JPH11216527 A JP H11216527A JP 10015932 A JP10015932 A JP 10015932A JP 1593298 A JP1593298 A JP 1593298A JP H11216527 A JPH11216527 A JP H11216527A
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Abstract
を、安価、簡便、かつ生産性良く防止できるプレス成形
方法およびプレス成形装置を提供すること。 【解決手段】ポンチ2の行程が成形開始後下死点までの
全成形行程Sの少なくとも80%に達するまでは金属板
1にしわ押さえ力を作用させず、全成形行程の少なくと
も95%以上、下死点までの間は金属板1にしわ押さえ
力を付加して成形する方法、および、ポンチの行程が全
成形行程Sの少なくとも80%に達するまでは、ダイの
表面としわ押さえ面との間隔Hを、板厚tに対し、t<
H≦t+3mmとする方法、および、上記の行程中のし
わ押さえの下降を阻止するスペーサー5を有する装置。
Description
用いて所定の形状・寸法に成形するプレス成形方法およ
びプレス成形装置に関する。
法の製品を製造する際に、金型から成形品を取り出す
と、金型内に拘束されていた状態とは異なった形状に変
化し、形状不良が発生することは、形状凍結不良として
よく知られている現象である。この形状凍結不良は、主
として成形時に素材内に発生する残留応力の板厚方向で
の分布が不均一であることによるものである。
(角度不良)、壁反り、細長い成形品で生じやすいねじ
れ、ポンチ底面の形状凍結不良などがある。これらの形
状不良は、最終製品の外観形状を著しく損なうばかりで
なく、成形後における組み立て作業に置いて溶接不良の
原因になる。このため、プレス成形時の形状凍結性の改
善方法が重要視されている。
材料特性面からの対策としては、弾性変形量が減少でき
る低降伏点材や高ヤング率材の適用が効果的であるとさ
れている。しかしながら、近年は、特に自動車を中心に
して、製品の軽量化や強度向上のために高強度材料の使
用ニーズが増しており、形状凍結不良問題が高強度材料
の適用拡大を制約する要因にもなっている。また、軽量
化のためにアルミ合金板などの適用も検討されるが、こ
の場合にも、ヤング率が低いために弾性回復量が大きく
形状不良が発生しやすい。以上述べたように材料面から
の改善には限界がある。
予測される角度変化代を含めてオーバーベンディングし
て成形する方法や、リストライク工程を追加して形状不
良を矯正する方法がある。しかしこれらの方法では、工
程が増し、設備コストや生産性に大きな問題がある。ま
た、板厚内部の応力分布を均一化するために、成形行程
中に側壁部に引張り力を付加して成形する方法もある
が、高強度材料や延性が劣る材料ではプレス成形時に側
壁部で破断するおそれが増すのでこの方法は適用が難し
い。
ネルギービームを残留応力発生部位に照射し、残留応力
を解消することで所定の形状・寸法を有する製品を得る
方法が開示されている。しかし、この方法では、高エネ
ルギービーム発生装置やビームの照射作業が必要であ
り、設備コストが高く簡便には適用できない。
成形行程の初期のしわ押え力を低くし、成形行程の後期
にしわ押さえ力を急増させてプレス成形品のしわなどを
防止する方法が開示されている。しかしこの方法では、
しわ押さえ力を成形行程中に制御するための複雑な制御
システムが必要であり、簡便には適用できないのが問題
である。
チとダイとの間のクリアランスを素材の厚さよりも小さ
くし、さらにダイ肩近傍に設定した凹部溝により曲げ曲
げ戻し変形を付与して残留応力を分散し、所定の形状・
寸法を有する製品を得る曲げ成形方法が開示されてい
る。しかしながらこの方法においては、製品側壁部はし
ごき加工されて板厚が減少するため底部との厚さが不均
一になるうえ、側壁部上端部には曲げ曲げ戻しされた部
分が残存するため、適用できる製品形状が制約される。
する課題は、金属板をプレス加工する際に生じる形状不
良を、安価、簡便、かつ生産性良く防止できるプレス成
形方法およびプレス成形装置を提供することにある。
(1)および(2)に記載のプレス成形方法および
(3)に記載のプレス成形装置にある。
するプレス成形装置を用いて金属板を成形する方法であ
って、ポンチの行程が成形開始後下死点までの全成形行
程の少なくとも80%に達するまでは金属板にしわ押さ
え力を作用させず、80%を超えて95%に達するまで
の間でしわ押さえを開始し、少なくとも95%以上、下
死点までの間は金属板にしわ押さえ力を付加して成形す
ることを特徴とするプレス成形方法。
するプレス成形装置を用いて金属板を成形する方法であ
って、ポンチの行程が成形開始後下死点までの全成形行
程の少なくとも80%に達するまでは、ダイの表面とし
わ押さえ面との間隔Hを下記式で求められる範囲内に
保持することを特徴とする上記(1)に記載のプレス成
形方法。
m)、t:金属板の厚さ(mm)。
有する金属板のプレス成形装置であって、ダイの表面と
しわ押さえ面の間隔をプレス行程の初期には任意の値に
保持でき、かつ、プレス行程の末期にはしわ押さえ板が
金属板にしわ押さえ力を付加するのを妨げない位置に退
避できるスペーサーが、ポンチ行程と連動して移動可能
に配設されていることを特徴とする上記(1)に記載の
成形方法に用いるプレス成形装置。
曲げられた後、ポンチとダイとの間に引き込まれて曲げ
戻し変形を受ける。この時に生じる残留応力の板厚方向
の分布が不均一になると、成形品を金型から取り出した
ときに、応力がバランスする方向に変形して形状不良が
発生する。曲げ戻しを受けた後に、板厚方向の残留応力
が均一になれば形状不良は生じない。曲げ戻しを受けた
側壁部に引張り応力を付加して残留応力を均一にするこ
とができれば形状凍結性は向上する。しかし、従来のプ
レス成形方法のように成形行程初期から引張り力を付加
する方法では、破断を防止するために付加できる引張り
力が低く制限されるので、十分な効果が得られない。
板の変形挙動を詳細に調査した結果、成形初期にしわ押
さえ力を作用させないで成形することにより、成形後期
に従来以上に強力なしわ押さえ力を付加して側壁部に従
来以上に強力な引張り力を作用させても、側壁部が破断
することなく成形できることを知見した。この方法によ
れば成形行程の末期に従来以上の強力な引張り力を側壁
部やポンチ肩アール部に作用させることが可能となり、
成形品の形状凍結性を飛躍的に向上させることができ
る。
も破断しない理由は定かではないが、以下のように推測
される。従来のように、成形行程初期からしわ押さえ力
を付加する方法では、金属板はダイ肩アール部に強く押
しつけられて摺動し、引張曲げ変形を受ける。このた
め、形成される側壁部には多量の残留応力が発生し、側
壁部の塑性変形能力が損なわれる。しわ押さえ力を作用
させないで成形すると、側壁部は単純曲げに近い応力状
態でダイ内に引き込まれ、ダイ肩アール部での摺動も軽
度であり、その塑性変形能力はさほど阻害されない。こ
のために、成形行程末期にしわ押さえ力を従来の限界以
上に高めても破断しないで成形できるものと推測され
る。
たものである。
する。
を例として、本発明のプレス成形方法を詳細に説明す
る。
する方法の例を示す概念図である。図1(a)は成形開
始前、図1(b)はポンチが下死点に達した状態を表
す。
行程の95%以降で付加されるのと同じ大きさのしわ押
さえ力がしわ押さえ4には付加されているが、しわ押さ
えとダイの表面間にスペーサー5が介在しているので、
金属板1にこのしわ押さえ力が作用することはない。ポ
ンチ2が下降し、ダイ3の表面から下死点までの全成形
行程(以下、「S」で表す)の少なくとも80%に達す
るまでは、金属板1にはしわ押さえ力を付加しないで成
形する。この、しわ押さえ力を金属板に付加しないで成
形する行程区間を、以下では単に「自由成形行程」と記
す。成形行程が80%を超えるとスペーサー5が移動し
始めてしわ押さえ4が下降し始め、金属板1にしわ押さ
え力が付加され始める。ポンチ2の行程が全成形行程の
少なくとも95%に達する以前に、スペーサー5がしわ
押さえ4を保持しなくなる位置まで移動し、しわ押さえ
4に付加されている所定のしわ押さえ力が金属板1のフ
ランジ部に作用する。そのしわ押さえ力は、ポンチ2が
下死点に達するまで維持される。しわ押さえ力を金属板
1に付加して成形する行程区間を、以下では単に「しわ
押さえ成形行程」と記す。
(H、単位:mm)は、自由成形行程においては、金属
板1にしわ押さえ力を作用させないために、金属板の厚
さt(mm)に対して、H>tの関係を満たす必要があ
る。Hの上限は任意であるが、Hを過度に大きくする
と、成形開始後に金属板1のフランジ部分の跳ね上がり
が大きくなり、成形行程末期でしわ押さえ力を付加しに
くくなる。また、跳ね上がりが大きい状態から急激にし
わ押さえ力を付加すると、ダイ肩アール部(Rd 部)で
金属板1にショックマークがつくおそれがある。また、
Hを過度に大きくすると、しわ押さえ4を迅速に金属板
1に押しつけるのが困難になることがある。このため、
Hは、t(mm)+3mm以下とするのがよい。即ち、
自由成形行程中のダイの表面としわ押さえ面との間隔H
は、下記式を満たす範囲とするのが好ましい。
ころが大きく、強度の高い金属板や成形速度の速いプレ
ス機による成形の場合は、Hの上限を、t+0.5mm
以下とすればなお好ましい。
て成形すると、付加できるしわ押さえ力が低く制限され
るため、形状凍結効果が不十分となる。従って、自由成
形行程からしわ押さえ成形行程に移行するタイミングは
成形行程の末期がよく、ポンチが全行程の少なくとも8
0%に達するまでは自由成形行程とするのが好ましい。
他方、しわ押さえ成形行程が短すぎると、金属板の側壁
部やポンチ肩部に十分な引張り力が付加されないので、
ポンチが全行程の少なくとも95%に達した時以降は、
しわ押さえ行程とするのがよい。
定位置に保持する方法は、しわ押さえ4の接近を阻止す
る金属製のスペーサー5を用いるのが、確実かつ簡便で
あるので好ましい。また、図1では成形開始前からしわ
押さえ力がしわ押さえ4に付加された例を示したが、し
わ押さえ4にしわ押さえ力を付加する時期は上記の例に
限定されることはなく、自由成形行程が終了するまでに
所定の大きさのしわ押さえ力がしわ押さえ4に付加され
ればよい。
ーサー5の動きを説明する。図2で、ダイ3にはスペー
サー5とバネ6が収納されている凹状の溝8が設けられ
ており、その底面8bは、スペーサー5が滑動できる斜
面になっている。スペーサー5は、自由成形行程時に
は、ばね6の作用を受けて、溝の側壁8aに押しつけら
れている。スペーサー5の頂部の高さは、溝の側壁8a
に押しつけられた状態で、Hが式を満たす高さに調整
される。スペーサー5にはポンチ2に機械的に連結され
て、ポンチの行程に連動してスペーサー5を右方向に押
す押し棒7が連接されており、この押し棒7からの力を
受けてスペーサー5が右方向に移動して、スペーサーの
高さを低くする。
す。ポンチ5が下死点手前の少なくとも全行程の80%
の位置を超えたときに、押し棒7からの力を受けてスペ
ーサー5が右方向に移動し始め、その高さを減じ、しわ
押さえ4が金属板1に接してしわ押さえ力を付加する。
成形が終了してポンチ2が上昇すると、押し棒7からの
押しつけ力が無くなり、スペーサー5はバネ6の力を受
けて溝の側壁8aに押し戻される。
する方法に関する1例を示したもので、スペーサーの高
さを調節する方法はこれに限定されることはない。例え
ば、上述の方法はダイ3の表面に平行にスペーサー5が
移動する方法であるが、ダイ3の表面に垂直に移動させ
てその高さを変更する方法でも構わない。また、金型の
外部からダイ3としわ押さえ4の間に所定の厚さを有す
る金属片などのブロックを出し入れさせる方法でも構わ
ない。
ようなポンチに機械的に連結されて作用する押し棒やバ
ネの力を利用するのに限定されることはなく、例えば、
油圧、空圧等の圧力機器や、高速応答性のある電動機な
どを用いても構わない。しかし、上記したように、バネ
や、カム、コロその他ポンチの行程に関連して作動でき
る機械的なリンク機構等を利用するのが構造が簡単で保
守も容易であり経済性に優れる。
を例として述べたが、本発明の方法または装置はこれに
限定される必要はなく、単動プレスでも採用が可能であ
る。単動プレス機においてもダイクッション装置やある
いは金型外部からの機構などによりスペーサーの高さを
調節する装置を付設すれば、同様の効果が得られる。ス
ペーサーの平面形状、寸法は特に限定するものではな
く、しわ押さえの位置を保持できるものが、金属板と干
渉しない位置に設けられればよい。スペーサーの材質は
任意であるが、耐摩耗性に優れた鋼を用いるのがよい。
しわ押さえと接するスペーサーの面は平面がよい。この
スペーサーは、成形される金属板の動きの障害にならな
いようにダイの周辺部に配設するのがよい。
置を複動プレスに設けた場合の例を示す。図1(a)は
成形開始前の状態を示し、図1(b)はポンンチが下死
点に達したときの状態を表す。ポンチ2の幅Dp :10
0mm、長さ(図1で紙面に垂直な方向):300m
m、肩半径Rp :5mm、ダイ3の肩半径Rd :5m
m、ダイとポンチ2間のクリアランス:13mm/片側
である。ダイ3には、図2に示すように、ダイ3の表面
からの最大深さ20mm、幅:40mmの凹状の溝8が
ポンチを挟んだダイ3の両端部に設けられている。溝8
の中には台形断面の鋼製のスペーサー5と、これを溝の
側壁8aに押しつけるバネ6が備えられている。スペー
サー5には、ポンチヘッドから、棒鋼とカム機構(いず
れも図示せず)で駆動される押し棒7を連結した。この
押し棒7は、ポンチが下死点手前10mm以降下死点ま
での間は、スペーサー5を左方に押しつける。
スペーサー5が溝側壁8aに押しつけられたときに、
1.5mmになるようスペーサーの大きさを選定した。
このプレス装置を用いて、表1に示す厚さ:1.2m
m、幅:150mm、長さ:300mmで、抗張力が4
40MPa級と590MPa級の2種類の高張力鋼板
(A、B)を、成形深さが70mmのハット型断面の成
形品に成形した。この場合の全成形行程Sは70mmで
ある。
(全成形行程の85.7%)に達するまではしわ押さえ
力を付加せず、下死点手前10mm以降は、従来の平均
的なレベルである300kNと、従来であれば鋼板が破
断するので採用できないレベルである588kNのしわ
押さえ力を付加した。
配設しないで成形初期から実施例1に記載したのと同じ
強さのしわ押え力を付加して成形した以外は、実施例1
と同様の条件で成形して、比較用の成形品を得た。
ク量と壁反り量を図5に示す方法で測定した。スプリン
グバックは、ハット型成形品の底部から15、45mm
の2点を結ぶ直線と底部(水平面)とのなす角θ、反り
は底部から15、30、45mmの3点を通る円弧とし
て近似し、曲率半径ρを求めて壁反りを評価した。スプ
リングバック測定結果は、θが小さいほど良好であり、
壁反りρが大きいほど良好である。これらの測定結果を
表2に示した。
押さえ力を588kNに高めても成形が可能であり、試
番3または試番7の測定結果に示されているように、そ
の寸法形状は極めて良好であった。しわ押さえ力を従来
並の300kNとしてプレス成形した試番1または試番
5でも、比較例である試番2または試番6に較べると寸
法形状は良好であった。これに対し、成形開始直後から
しわ押さえ力を作用させて成形した比較例では、しわ押
さえ力を300kNにすると製品の形状精度がよくな
く、しわ押さえ力を588kNにした試番4および試番
8では鋼板が破断して成形できなかった。
形方法によらず本発明の成形装置を適用することで従来
技術では解決できない高降伏点材を含む金属板を金型を
用いて所定の形状・寸法の製品を得ることが可能であ
る。
装置を単動プレスに設けた場合の、本発明の実施に関連
する部位を示す。図4(a)は成形開始前の状態を表
し、ポンチ2bは下部の基板に固定されている。しわ押
さえ4bは、しわ押さえ用のバネ6cから力を受け上下
方向に可動になっている。しわ押さえ力はこのバネ6c
の強度を調整することで変更できる。上部に配置されて
いるダイ3bには、スペーサー収納用の溝が設けられて
おり、ここにはバネ6bとスペーサー5bが収納されて
いる。このバネ6bはしわ押さえ用のバネ6cよりも強
力なバネである。ペーサー5bは最も飛び出した状態
で、ダイ3bの表面としわ押さえ4bとの間隔Hが、式
の範囲になるように高さが調整できるようになってい
る。
9が設けられている。また、しわ押さえ4bには、カウ
ンターピン9を通せる通路が設けてある。ダイ3bが全
成形行程の90%まで下降したときに、カウンターピン
9はスペーサー5bに接触し、ダイ3bがさらに下降す
ると、図4(b)に示すように、スペーサー5bが収納
部に押し込まれる。図4(c)に、図4(b)のA−A
断面を示す。図4(c)に示すように、カウンターピン
9はダイの幅方向に3本設けた。
1bを配置し、ダイ3bを下降させた。ダイ3bの溝部
に設けられたスペーサー5bがしわ押さえ4bを下方に
押し下げ、ダイの表面としわ押さえ面との間隔を板厚よ
りも大きい値に保ちつつ、鋼板にしわ押さえ力を作用せ
ることなく鋼板1をハット型に成形した。図4(b)
に、ダイ3bが、全成形行程の90%に達したときの状
態を示す。図4(b)に示すように、ダイがこの位置ま
で下降すると、カウンターピンがスペーサーを押し上
げ、それ以降は鋼板はしわ押さえ力を付加された状態で
成形された。
初期にはしわ押さえを作用させず、下死点近傍でしわ押
さえ力を作用させる機能を有し、構造が簡単で、安価
に、かつ、容易に実施できることが確認された。
加工する際に生じる形状不良を、安価、簡便、かつ生産
性良く防止できる。強度が高い金属板にも適用が可能で
ある。また、本発明の形状凍結性に優れたプレス成形装
置は、従来のプレス成形用金型を活用して、極めて簡単
な構造で、安価に、かつ、容易に得られる。
念図。
での部分拡大図。
形行程での部分拡大図。
念図。
・・しわ押さえ、5・・・スペーサー、6・・・バネ、
7・・・押し棒、8・・・溝、9・・・クッションピ
ン。
Claims (3)
- 【請求項1】ポンチ、ダイおよびしわ押さえを有するプ
レス成形装置を用いて金属板を成形する方法であって、
ポンチの行程が成形開始後下死点までの全成形行程の少
なくとも80%に達するまでは金属板にしわ押さえ力を
作用させず、80%を超えて95%に達するまでの間で
しわ押さえを開始し、少なくとも95%以上、下死点ま
での間は金属板にしわ押さえ力を付加して成形すること
を特徴とするプレス成形方法。 - 【請求項2】ポンチ、ダイおよびしわ押さえを有するプ
レス成形装置を用いて金属板を成形する方法であって、
ポンチの行程が成形開始後下死点までの全成形行程の少
なくとも80%に達するまでは、ダイの表面としわ押さ
え面との間隔Hを下記式で求められる範囲内に保持す
ることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形方法。 t<H≦t+3mm・・・ ただし、H:ダイの表面としわ押さえ面との間隔(m
m)、t:金属板の厚さ(mm)。 - 【請求項3】ポンチ、ダイおよびしわ押さえを有する金
属板のプレス成形装置であって、ダイの表面としわ押さ
え面の間隔をプレス行程の初期には任意の値に保持で
き、かつ、プレス行程の末期にはしわ押さえ板が金属板
にしわ押さえ力を付加するのを妨げない位置に退避でき
るスペーサーが、ポンチ行程と連動して移動可能に配設
されていることを特徴とする請求項1に記載の成形方法
に用いるプレス成形装置。
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---|---|---|---|
JP01593298A JP3622469B2 (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | プレス成形方法およびプレス成形装置 |
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JPH11216527A true JPH11216527A (ja) | 1999-08-10 |
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ID=11902557
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JP01593298A Expired - Fee Related JP3622469B2 (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | プレス成形方法およびプレス成形装置 |
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