JPH11290951A - 高強度鋼板のプレス成形方法およびプレス成形装置 - Google Patents
高強度鋼板のプレス成形方法およびプレス成形装置Info
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- JPH11290951A JPH11290951A JP10095034A JP9503498A JPH11290951A JP H11290951 A JPH11290951 A JP H11290951A JP 10095034 A JP10095034 A JP 10095034A JP 9503498 A JP9503498 A JP 9503498A JP H11290951 A JPH11290951 A JP H11290951A
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Abstract
なる成形金型を用いたプレス成形装置により、高強度鋼
板をプレス成形して、フランジ付きチャンネル型のプレ
ス成形品を製造する場合において、スプリングバックの
発生を防止して、形状凍結性を安定確保して所定の寸法
精度を安定確保できる、高強度鋼板のプレス成形方法お
よびプレス成形装置を提供する。 【解決手段】 高強度鋼板をプレス成形してプレス製品
を製造する際に、パンチ成形行程内において、ダイスの
保持面とブランクホルダーの保持面間で、ブランクを局
部押圧してブランクにビードを形成することにより、縦
壁部張力を増加させて、プレス成形の寸法精度を確保す
ることを特徴とする高強度鋼板のプレス成形方法と、こ
の方法を実施するプレス成形装置。
Description
と、ブランクホルダーからなる成形用金型を用いたプレ
ス成形装置により、高強度鋼板をプレス成形して、フラ
ンジ付きチャンネル型プレス製品を製造する場合におい
て、特に形状凍結性を確保して寸法精度を確保するため
に適用される、高強度鋼板のプレス成形方法およびプレ
ス成形装置に関するものである。
品では、図12(a)に示すように、フランジ付きチャ
ンネル型部品が非常に多く用いられており、例えば冷延
鋼板(ブランク)sを、パンチpcと、ダイスdsと、
ブランクホルダーbhからなる成形用金型を用いたプレ
ス成形装置によりU字型に曲げて製造する場合が多い。
高強度鋼板を成形対象(ブランク)とした場合には、一
般冷延鋼板の場合に比較して、塑性変形し難く、プレス
成形した場合に、スプリングバックによる寸法不良など
の不都合が発生しやすい。
がハット型(フランジ付きチャンネル型)部品htを、
U字型工具を用いて成形する際に、図13に示すような
壁反りや開き角θ不良等の形状凍結不良が発生するた
め、手直し作業が必要になりコスト負担増や生産効率が
低下する等の問題を生じる。スプリングバックは、主と
して曲げ加工時に発生する残留応力の板厚方向への分布
に起因して発生するものであり、壁反りの場合は、ダイ
肩部kbでの曲げ、曲げ戻し変形に起因する残留応力に
よるスプリングバックと、パンチとダイスのクリアラン
ス内でのブランクの蛇行の影響により発生する複雑な現
象である。
56−117831号公報には板反りの発生メカニズム
の研究を通じて、ダイ肩部での曲げ半径Rとパンチpc
とダイスdsのクリアランスcrを、ある特定範囲に設
定し、ダイス肩部kbでの曲げ・曲げ戻し時の逆曲げを
制御して残留モーメントを打ち消すことで壁反りを防止
する方法が提案されている。しかし、この方法では、最
適な逆曲げの大きさはブランクの板厚や機械的性質に強
く依存し、特に引張強さが390MPa 以上の高強度鋼板
をブランクとする場合では、逆曲げの制御性が難しいた
め、形状凍結性が十分ではなく、所定の寸法精度を安定
確保できない場合が多い。。
ンチと、ダイスと、ブランクホルダーからなる成形用金
型を用いたプレス成形装置により、引張強さが390MP
a 以上の高強度鋼板をプレス成形して、フランジ付きチ
ャンネル型のプレス成形品を製造する場合において、前
記従来例のような問題を有利に解消して、スプリングバ
ックに起因する壁反り、開き角不良等の発生を防止し
て、形状凍結性を安定確保して所定の寸法精度を安定確
保できる、高強度鋼板のプレス成形方法およびプレス成
形装置を提供するものである。
パンチと、ダイスと、ブランクホルダーからなるプレス
成形用金型を用いたプレス成形装置により、高強度鋼板
をプレス成形してフランジ付きチャンネル型プレス製品
を製造する際に、パンチ成形行程内において、ダイスの
保持面とブランクホルダーの保持面間で、ブランクを局
部押圧してブランクにビードを形成するか、またはビー
ド高さを増加することにより、ブランクの縦壁部張力を
増加させて、プレス成形の寸法精度を確保することを特
徴とする高強度鋼板のプレス成形方法。
チ成形行程内において、高強度鋼板に形成するビード高
さを増加させ、パンチ全成形行程の90〜97%の領域
で高さが最大になるように形成することにより、ブラン
クの縦壁部張力を増加させて、プレス成形の寸法精度を
確保することを特徴とする高強度鋼板のプレス成形方
法。
ンクホルダーからなるプレス成形用金型を用いたプレス
成形装置において、ダイスの保持面とブランクホルダー
の保持面のいずれか一方の保持面に、ブランクを局部押
圧して押込ビードを形成する、押込装置で進退自在で押
圧力を調節可能な押圧体を設け、他方の保持面には該押
圧体によりブランクを局部的に押込むための窪みを設け
たことを特徴とするプレス成形装置。
込み装置がピストン・シリンダーによって構成され、該
ピストンによる押し込み変位を検出する変位センサーを
備えたものであることを特徴とするプレス成形装置。
ンクホルダーからなるプレス成形用金型を用いたプレス
成形装置において、貫通孔を有するブランクホルダー
を、油圧式またはエア式によるダイクッションにクッシ
ョンピンを介して支持させるとともに、パンチ側プレー
トには該ブランクホルダーの貫通孔に挿通され、ダイス
の保持面とブランクホルダーの保持面で保持されるブラ
ンクを局部押圧して押込みビードを形成する押圧体を設
け、ダイスの保持面には、該押圧体によりブランクを局
部的に押込むための窪みを設けたことを特徴とする成形
装置である。
特にスプリングバックが発生し、形状凍結性の確保が難
しい、高強度鋼板(390MPa 以上の高強度冷延鋼板お
よび高強度熱延鋼板を意味する。以下「高強度鋼板」と
いう。)をブランク(成形対象)として、プレス成形に
よりフランジ付きチャンネル型のプレス製品を製造する
際に、パンチ成形行程内において、ダイスの保持面とブ
ランクホルダーの保持面間で、ブランクを局部押圧し高
強度鋼板に押込ビードを形成することにより、この保持
面でホルダー力(BHF)を破断しない範囲で大きくし
て、パンチの先端面が成形行程の下死点に到達する過程
でブランクに対する縦壁部張力を増加させることによ
り、スプリングバック現象の発生を抑制し、壁反りの発
生を防止してプレス成形の寸法精度を確保するものであ
る。
て、ハット曲げ試験を実施し、形状凍結性の安定確保に
ついての研究を通じて、壁反り(板反り)、開き角Δθ
1 とプレス成形行程(パンチ成形行程)での縦壁部張力
との間に密接な関係があることを知見した。
/ρ)とホルダー力(BHF)との関係を示したもので
あり、壁反り量1 /ρ(縦壁部曲率)は、ホルダー力
(BHF)を大きくすれば小さくなることを示してい
る。例えば、ダイスとブランクホルダー間の摩擦係数を
μ、ブランクホルダー力をP、ブランク幅をb、板幅を
tとした場合、高強度冷延鋼板が破断しない縦壁部張力
σt を付与することを前提とした場合の壁反り量1 /ρ
と、高強度冷延鋼板に対する縦壁部張力σt と破断限界
σTsの比(σt /σTs)との関係を図1を横軸無次元化
すると図2のように示すことができる。
冷延鋼板に対する縦壁部張力σt と破断限界σTsの比
(σt /σTs)との関係は図3のように示すことができ
る。ここで、縦壁部張力σt は、次式で与えられる。 σt =μP/bt (1) 図2、図3より高強度鋼板では、引張強さσTsも大きく
する必要があるが、あまり大きくしすぎると、プレス成
形行程の下死点に到達前に高強度鋼板に大きな張力が作
用し、高強度鋼板が破断してしまうことも確認された。
させないことを前提として、壁反り量を許容範囲にする
ためには、いずれの段階で縦壁部張力を大きくすればよ
いかについて、さらに実験を重ねた。本発明者等の実験
では、縦壁部張力を増加させるためには、ブランクのフ
ランジ部に形成するビード高さを増加させればよく、パ
ンチ成形行程の終期、より具体的にはパンチ成形行程の
下死点直前領域(パンチ全成形行程の90〜97%領
域)で最大になるように増加させることが、高強度鋼板
の破断を防止する上で好ましく、この場合、パンチ成形
行程の開始点からもしくはパンチ成形行程の途中から漸
増させて、パンチ成形行程の下死点直前領域(パンチ全
成形行程の90〜97%領域)で縦壁部張力σt が最大
になるように増加させてもよいし、パンチ成形行程の下
死点直前領域(パンチ全成形行程の90〜97%領域)
で増加させて縦壁部張力σt を一気に大きくしてもよい
ことが判明した。
チ成形行程の終期、より具体的にはパンチ成形行程の下
死点直前領域(パンチ全成形行程の90〜97%領域)
で大きくしてブランクの縦壁部張力を大きくするもので
ある。ブランクのフランジ部に形成するビードは、例え
ば、図4に示すように、ブランクホルダー2の保持面に
窪み5を設け、ブランク(高強度鋼板)4をダイス1の
保持面とブランクホルダー2の保持面において所定の保
持力により保持した状態で、ブランク4を窪み5に局部
的に押し込んで形成するものであり、ビード高さを増加
させることでパンチ成形行程の進行に伴い、ブランクが
ビード形成部を通過する際に受ける曲げ、曲げ戻し変形
抵抗を増加させ縦壁部張力σt を大きくすることができ
る。
ように、ブランクホルダー2の保持面に窪み5を設ける
とともに、ダイス1に、窪み5に対して進退可能な押圧
体6を設け、ブランク4をダイス1の保持面とブランク
ホルダー2の保持面において所定の保持力により保持し
て成形を開始し、パンチ成形行程の下死点直前領域にお
いて、図5(b)に示すように、押圧体6でブランク4
を窪み5に押し込んでビード4bを形成するものであ
り、押圧体6による押し込み量を調整することにより、
材料がビード形成部を通過する際に受ける曲げ、曲げ戻
し変形抵抗を増加させて縦壁部張力σt を大きくするこ
とができる。このビード4bの断面形状としては、例え
ば図6(a)に示すような、形成容易な丸形状のものが
主体であるが、図6(b)に示すような角形状のものを
用いることも考慮する。
変型であり、形状凍結性の悪い部分を改善するために設
けるものであり、両側または片側のブランクホルダーの
保持面と、ダイスの保持面間に選択的に配置されるもの
であるが、その場合の配置数は、一個でもよく、または
図7に示すよう、材料流入方向に複数個並設することも
有効である。ビード4bを複数個配置する場合には、そ
の高さ、形成位置を同じにすることは不可欠ではない。
た押し込み量を調整できる、押し込み装置により押し込
むようにしてもよいし、パンチ動作によりダイス側に押
し込むようにしてもよく、複数のビードを配置する場合
には、それぞれ独立して押し込みを制御できるようにす
ることが有効である。
実施例に基づき説明する。ブランクホルダーの保持面と
ダイスの保持面は、パンチ3をは挟んで両側にあるが、
ここでは、便宜的に片側で代表説明する。図8は、第一
の発明を実施するプレス成形装置の第一実施例を示すも
のであり、パンチ3と、ダイス1と、ブランクホルダー
2を備えた成形用金型を用いたものであり、ここでは高
強度鋼板をブランク4とした、パンチ成形行程の初期の
段階を示している。ダイス1の保持面にはブランク4を
局部的に押し込むための窪み5が設けられており、ブラ
ンクホルダー2の保持面には、ダイス1の窪み5にブラ
ンク4を局部的に押し込むための押圧体6が設けられて
いる。
に接続され、シリンダー7により、ダイス1の窪み5に
対して進退可能であり、ダイス1の保持面とブランクホ
ルダー2の保持面によって保持された高強度鋼板4を局
部的に押し込み、ブランク4に対して前記図4に示すよ
うな、ビード4bをパンチ成形行程の任意の段階で形成
することができる。この押圧体6の押し込み量、押し込
みパターンは、成形速度と設定縦壁部張力σt に応じて
予め設定されており、このパターンにしたがってシリン
ダー7を制御することにより、ブランク4に対して所定
のタイムリーに縦壁張力σt を制御することができる。
検出する変位センサーであり、この変位センサーからの
変位情報に基づいてシリンダー7による押圧体6の押し
込み量が所定の値になるように制御できるようになって
いる。ここでは、これらの制御系については説明を省略
する。
4をダイス1の保持面とブランクホルダー2の保持面間
で所定の保持力で保持し、パンチ3を作動させてプレス
成形を開始し、例えばこのパンチ成形行程がパンチ全成
形行程の90〜97%(パンチ成形行程の下死点直前領
域)に到達したとき、シリンダー7を作動して、ブラン
ク4を押圧体6の先端で窪み5に押し込んでブランク4
に所定高さのビード4bを形成し、(押圧体6により押
圧を解放して)パンチ成形行程の下死点まで成形を行う
ものであり、このようなプレス成形を行うことによっ
て、ホルダー力をブランク4が破断しない範囲で大きく
して、パンチの先端面がパンチ成形行程の下死点に到達
する過程の縦壁部張力を大きくして、スプリングバック
現象と壁反りの発生を防止しプレス成形の寸法精度を確
保することができ、形状凍結性を安定確保して所定の寸
法精度を安定確保でき、品質の良好な高強度鋼板による
プレス成形品を製造することができる。
装置の第二実施例を示すものであり、下型(パンチ)3
aと、上型(ダイス)1aと、ブランクホルダー2aを
備えた成形用金型を用いたものであり、ここでは高強度
鋼板4をブランクとしたパンチ成形行程の開始直前の段
階を示している。この例では、上型(ダイス)1aは上
部に配置され、スライダー11により昇降する構造を有
している。また、下型(パンチ)3aは、下金型プレー
ト16に固定されている。
1aの下方に配置されており、油圧式またはエア式によ
るダイクッション12にクッションピン13を介して支
持されており、その保持面はダイクッション12の作用
によって上型(ダイス)1aの保持面間に所定の保持力
でブランク4を保持できるようになっている。
れる形で設けられている。この押圧体6aは、前記ブラ
ンクホルダー2aに設けた貫通孔15を貫通して、その
先端は前記ダイス1aが下方に移動した時ダイス1aの
窪み5aに、ダイス1a保持面とブランクホルダー2a
の保持面で保持されるブランク4を局部的に押し込める
位置に位置している。
固定されているので、上型(ダイス)1aがスライダー
11の作動により下方に移動してプレス成形を開始し、
このパンチ成形行程がパンチ全成形行程の90〜97%
(パンチ成形行程の下死点直前領域)に到達したとき、
ブランク4を押圧体6aの先端で窪み5に押し込ませブ
ランク4に所定高さのビード4bを形成し、成形行程の
下死点まで成形を行うものである。
下型(パンチ)3a側に移動することによって成形行程
が進行するが、これは相対的移動になるので、上型(ダ
イス)1aと下型(パンチ)3aによる成形行程を、こ
こでは、パンチ成形行程という。
み量と、押し込みパターンは、成形速度と設定縦壁部張
力σt に応じて予め設定されており、このパターンにし
たがって上型(ダイス)1aの移動により、ブランク4
に対する縦壁張力σt を大きくすることができる。
て、前記の場合と同様、ホルダー力をブランク4が破断
しない範囲で大きくして、上型(ダイス)1aの先端面
が下型(パンチ)3aの成形行程の下死点に到達する過
程の縦壁部張力σt を大きくして、スプリングバック現
象と板反りの発生を防止してプレス成形の寸法精度を確
保することができ、形状凍結性を安定確保して所定の寸
法精度を安定確保でき、品質の良好な高強度冷延鋼板に
よるプレス成形品を製造することができる。
ものではない。例えば、ダイスと、ブランクホルダー、
パンチの構造、位置関係、押圧体の形状、押圧体の押込
構造、ビード形状、サイズ、向き、数、配置等は、プレ
ス成形対象(鋼種、サイズ等)、プレス成形形状、プレ
ス成形条件等に応じて、上記請求項を満足する範囲内で
変更のあるものである。
置を用い、規格の異なる4種類の高強度冷延鋼板をブタ
ンくとして、本発明のプレス成形方法を適用し断面形状
が「ハット型」のプレス成形実験を行い、得られたハッ
ト型の成形品について評価を行った。実験結果を図1
0、図11に、評価結果を表1に示す。なお、評価は、
ブランクが破断を起こさない限界しわ押さえ荷重におけ
る以下の値(実現し得るmin 値) 壁反り量(縦壁部曲率)1 /ρ 開き角 Δθ=θ−90度(パンチ底〜縦壁間の角
度) の比較で行った。
形行程70mmの97%の位置) ビード高さ:2mm 成形対象と成形方法:表1に示す。
価について(図8参照) [実験例1]590MPa 級の高強度鋼板をブランクと
し、パンチ成形行程内においてビード形成した本発明の
実験例(条件5)においては、壁反り量(縦壁部曲率)
1 /ρは、0.55で、一般冷延鋼板(JIS G31
41 SPCC)の場合とほぼ同じ値を示し十分に満足
できる結果が得られた。
板をブランクとし、ビード形成をしない比較例(条件
4)においては、壁反り量(縦壁部曲率)1 /ρは、
6.9で本発明の実験例の十数倍の値を示し大幅な手直
しが必要であった。
板をブランクとし、ビード形成をしない比較例(条件
3)においては、壁反り量(縦壁部曲率)1 /ρは、
3.6で、本発明の実験例の約7倍の値を示し大幅な手
直しが必要であった。
板をブランクとし、ビード形成をしない比較例(条件
2)においては、壁反り量(縦壁部曲率)1 /ρは、
1.0で、本発明の実験例の約2倍の値を示し若干の手
直しが必要な結果であった。
3141 SPCC)をブランクとし、ビード形成をし
ない比較例(条件1)においては、壁反り量(縦壁部曲
率)1 /ρは、0.55で、本発明の実験例とほぼ同等
の値を示し十分に満足できる結果が得られた。
〜縦壁間の角度)の評価について(図11参照 [実験例1]590MPa 級の高強度冷延鋼板をブランク
とし、パンチ成形行程内においてビードを形成した本発
明の実験例(条件5)においては、開き角Δθは、1.
4度で、一般冷延鋼板(JIS G3141 SPC
C)の場合に近い値を示し十分に満足できる結果が得ら
れた。
板をブランクとし、ビード形成をしない比較例(条件
4)においては、開き角Δθは、3.3度で本発明の実
験例の約2倍の値を示し大幅な手直しが必要であった。
板をブランクとし、ビード形成をしない比較例(条件
3)においては、開き角Δθは、2.4度で本発明の実
験例の約1.7倍の値を示し手直しが必要であった。
板をブランクとし、ビード形成をしない比較例(条件
2)においては、1.7で、本発明の実験例の約1.2
倍の値を示し若干の手直しが必要であった。
3141 SPCC)をブランクとし、ビード形成をし
ない比較例(条件1)においては、開き角Δθは、1.
3度で本発明の実験例より僅かに小さい値を示し十分に
満足できる結果が得られた。
期において、ダイスの保持面とブランクホルダーの保持
面間で、ブランクを局部押圧し押込ビードを形成するこ
とにより、この保持面でホルダー力をブランクが破断し
ない範囲で大きくして、パンチの先端面がパンチ成形行
程の下死点に到達する過程の縦壁部張力を大きくして、
スプリングバック現象の発生を抑制することにより壁反
りの発生を防止してプレス成形の寸法精度を確保するこ
とができ、一般冷延鋼板に比較して形状凍結性が悪い高
強度冷延鋼板をブランクとしても、スプリングバックに
起因する壁反りの発生を防止して、形状凍結性を安定確
保して所定の寸法精度を安定確保できる。
ンクホルダーのホルダー力と壁反り量との関係を示す説
明図。
壁部張力と破断限界(張力)の比と壁反り量との関係を
示す説明図。
壁部張力と破断限界(張力)の比と開き角との関係を示
す説明図。
被成形板に形成するビードを示す側断面説明図。
側断面説明図。
説明図。
説明図。
断面説明図。
説明図。
明図。
示す側断面説明図。
ける成形後の壁反りと開き角を示す側断面説明図。
Claims (5)
- 【請求項1】 パンチと、ダイスと、ブランクホルダー
からなるプレス成形用金型を用いたプレス成形装置によ
り、高強度鋼板をプレス成形してフランジ付きチャンネ
ル型プレス製品を製造する際に、パンチ成形行程内にお
いて、ダイスの保持面とブランクホルダーの保持面間
で、ブランクを局部押圧してブランクにビードを形成す
るか、またはビード高さを増加することにより、ブラン
クの縦壁部張力を増加させて、プレス成形の寸法精度を
確保することを特徴とする高強度鋼板のプレス成形方
法。 - 【請求項2】 パンチ成形行程内において、ブランクに
形成するビード高さを増加させ、パンチ全成形行程の9
0〜97%の領域で高さが最大になるように形成するこ
とにより、ブランクの縦壁部張力を増加させて、プレス
成形の寸法精度を確保することを特徴とする請求項1記
載の高強度鋼板のプレス成形方法 - 【請求項3】 パンチと、ダイスと、ブランクホルダー
からなるプレス成形用金型を用いたプレス成形装置にお
いて、ダイスの保持面とブランクホルダーの保持面のい
ずれか一方の保持面に、ブランクを局部押圧して押込ビ
ードを形成する、押込装置で進退自在で押圧力を調節可
能な押圧体を設け、他方の保持面には該押圧体によりブ
ランクを局部的に押込むための窪みを設けたことを特徴
とするプレス成形装置。 - 【請求項4】 押し込み装置がピストン・シリンダーに
よって構成され、該ピストンによる押し込み変位を検出
する変位センサーを備えたものであることを特徴とする
請求項3記載のプレス成形装置。 - 【請求項5】 パンチと、ダイスと、ブランクホルダー
からなるプレス成形用金型を用いたプレス成形装置にお
いて、貫通孔を有するブランクホルダーを、油圧式また
はエア式によるダイクッションにクッションピンを介し
て支持させるとともに、パンチ側プレートには該ブラン
クホルダーの貫通孔に挿通され、ダイスの保持面とブラ
ンクホルダーの保持面で保持されるブランクを局部押圧
して押込ビードを形成する押圧体を設け、ダイスの保持
面には、該押圧体によりブランクを局部的に押込むため
の窪みを設けたことを特徴とするプレス成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10095034A JPH11290951A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 高強度鋼板のプレス成形方法およびプレス成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10095034A JPH11290951A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 高強度鋼板のプレス成形方法およびプレス成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290951A true JPH11290951A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14126812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10095034A Pending JPH11290951A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 高強度鋼板のプレス成形方法およびプレス成形装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JPH11290951A (ja) |
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- 1998-04-07 JP JP10095034A patent/JPH11290951A/ja active Pending
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