JPH11216493A - 間欠曝気式活性汚泥処理方法 - Google Patents
間欠曝気式活性汚泥処理方法Info
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Abstract
装置により効率よくBODおよび窒素の除去を行うこと
ができる間欠曝気式活性汚泥処理方法を提案する。 【解決手段】 間欠曝気槽1に被処理液を速続的に供給
し、活性汚泥の存在下に間欠的に曝気を行って好気工程
と嫌気工程を繰り返し、好気工程ではBODの除去と窒
素の硝化を行い、嫌気工程では脱窒に必要な量の水素供
与体を、嫌気工程の1/2以上の時間にわたって分注し
て脱窒を行い、脱窒処理液を仕上げ硝化槽2で仕上げ硝
化を行い、仕上げ脱窒槽3で仕上げ脱窒を行い固液分離
槽4で固液分離する。
Description
汚泥を利用してBODと窒素を除去するための間欠曝気
式活性汚泥方法に関するものである。
理方法として生物脱窒法が知られている。この方法は被
処理液を曝気槽で曝気して活性汚泥の作用によりBOD
を除去し、さらに硝化槽で曝気してアンモニア性窒素ま
たは有機性窒素を(亜)硝酸性窒素に酸化し、脱窒槽に
おいて嫌気状態に維持することにより脱窒を行う方法で
ある。この方法の変法として、脱窒槽に被処理液を導入
することによりBODを除去し、その後硝化を行って硝
化液を脱窒槽に循環する方法もある。上記の方法ではい
ずれの場合も硝化槽と脱窒槽を別に設ける必要があり、
装置が大形化する。
に有機物含有水を連続的に供給し、活性汚泥の存在下に
間欠的に曝気を行って好気工程と嫌気工程を繰り返すこ
とにより、単一の曝気槽を用いて、BODおよび窒素を
除去する間欠曝気式活性汚泥処理方法(以下、単に間欠
曝気法ということがある)が提案されている(例えば特
開平1−310798号、特開平4−197497
号)。この方法は好気工程では曝気により活性汚泥中の
BOD分解菌の作用を利用してBODを分解するととも
に、硝化菌の作用により硝化を行ってアンモニア性窒素
および有機性窒素を(亜)硝酸性窒素に酸化し、嫌気工
程では曝気を停止して脱窒菌の作用により水素供与体の
存在下に(亜)硝酸性窒素を窒素ガスに還元して脱窒を
行う。
水素供与体が必要であり、脱窒工程においても流入する
被処理液中のBOD成分が水素供与体として利用される
が、これでは不足する場合にはメタノール等の他の水素
供与体を添加して脱窒が行われる。この水素供与体は系
外から添加されるので、処理コストを高くする要因とな
り、このため脱窒に効率よく使用される必要がある。
おいて生成した(亜)硝酸イオンにほぼ対応するBOD
量が添加されるが、従来は嫌気工程開始直後の約5分間
以内に、その嫌気工程において必要なBOD量を集中的
に添加している。その理由は水素供与体を効率よく利用
するためには、水素供与体が添加された後の反応時間が
長いほどよく、そのためには嫌気工程初期に集中して添
加するのが好ましいと考えられていたためである。例え
ば嫌気工程の後期に水素供与体を添加すると、添加され
た水素供与体が利用されないうちに好気工程に切換わ
り、水素供与体が無駄になるが、嫌気工程の初期に添加
すると、反応時間が長くなるので、多くの水素供与体が
脱窒のために利用されることになると考えられる。
理が行われているが、処理を継続するに従って脱窒速度
が低下し、処理効率が低下する。硝化槽と脱窒槽を別の
槽とする通常の生物脱窒法における汚泥あたりの脱窒速
度は0.08kgN/kgVSS/d以上であるが、間
欠曝気法を継続すると0.02kgN/kgVSS/d
以下に低下することがある。この脱窒速度は通常法の1
/4以下であるから、脱窒工程における滞留時間は4倍
以上とる。このことは曝気槽として通常法の脱窒槽の4
倍以上の容積が必要であることを意味し、装置を小形化
する目的に反する。
工程における脱窒速度を高くし、小形の装置により効率
よくBODおよび窒素の除去を行うことができる間欠曝
気式活性汚泥処理方法を提案することである。
活性汚泥処理方法である。 (1) 間欠曝気槽に被処理液を供給し、活性汚泥の存
在下に間欠的に曝気を行って好気工程と嫌気工程を繰り
返し、好気工程ではBODの除去と窒素の硝化を行い、
嫌気工程では脱窒に必要な量の水素供与体を別途、嫌気
工程の1/2以上の時間にわたって分注して脱窒を行う
ことを特徴とする間欠曝気式活性汚泥処理方法。 (2) 間欠曝気槽に被処理液を供給し、活性汚泥の存
在下に間欠的に曝気を行って好気工程と嫌気工程を繰り
返し、好気工程ではBODの除去と窒素の硝化を行い、
嫌気工程では水素供与体を別途5分間の平均の汚泥負荷
が0.6kgBOD/kgVSS/d以下の添加速度と
なるように注入して脱窒することを特徴とする間欠曝気
式活性汚泥処理方法。
よび/または亜硝酸を意味する。硝酸性窒素はNO3−
N、亜硝酸性窒素はNO2−N、(亜)硝酸性窒素はN
O2+3またはNOX−N、アンモニア性窒素はNH3−
N、全窒素はT−Nで表す場合がある。タンパク質やア
ミノ酸等の有機性窒素はアンモニア性窒素と同様の挙動
を示すため、アンモニア性窒素またはNH3−Nは有機
性窒素を含む場合がある。また「水素供与体」は脱窒菌
が硝酸呼吸を行うための基質となるものであり、メタノ
ールが好ましいが他の低級アルコール、低級脂肪酸、そ
の他の有機物でもよい。
は、窒素含有液である。窒素としてはアンモニア性また
は有機性窒素が含まれる。このような被処理液としては
下水、生活排水等のほか埋立浸出水などがあげられる。
埋立浸出水としてはゴミその他の有機物を埋立に用いた
場合の浸出水である。特に、窒素濃度に比べてBOD濃
度の低い廃水(BOD/Nが1.5以下)が処理対象と
して好適である。
理方法であって、基本的な構成は従来のものと同様であ
り、1個または複数の間欠曝気槽において間欠的に曝気
を行うことにより好気工程と嫌気工程を繰り返し、これ
によりBODの除去と脱窒を行うように構成される。す
なわち間欠曝気槽に被処理液を連続または間欠的に供給
し、活性汚泥の存在下に間欠的に曝気を行って好気工程
と嫌気工程を繰り返すことにより、単一の曝気槽を用い
て、BODおよび窒素を除去する。
泥中のBOD分解菌の作用を利用してBODを分解する
とともに、硝化菌の作用により硝化を行ってアンモニア
性窒素および有機性窒素を(亜)硝酸性窒素に酸化し、
嫌気工程では曝気を停止して脱窒菌の作用により水素供
与体の存在下に(亜)硝酸性窒素を窒素ガスに還元して
脱窒を行う。嫌気工程では脱窒菌の栄養源として水素供
与体が必要であり、脱窒工程においても流入する被処理
液中のBOD成分が水素供与体として利用されるが、こ
れを補うためにメタノール等の他の水素供与体を添加し
て脱窒を行う。
始直後の約5分間以内に、その嫌気工程で必要な量の水
素供与体を集中的に添加しているが、本発明では上記の
必要量の水素供与体を嫌気工程の1/2以上、好ましく
は80%以上の時間にわたって注入して脱窒を行う。注
入は嫌気工程の開始と同時に行うのが好ましいが、停止
直後は溶存酸素が残留しているので数分例えば2〜5分
後に注入を開始してもよい。注入は上記の必要水素供与
体量を上記の注入時間にわたって平均化して注入するの
が好ましい。注入は連続的に行ってもよく、また間欠的
にまたはパルス状に行ってもよい。
総量は、直前の好気工程において得られる硝化液の
(亜)硝酸イオンおよび嫌気工程中に流入する被処理液
中の(亜)硝酸イオンにほぼ対応する量であり、原水窒
素濃度(NH4−N、NO2−N、NO3−N、有機態窒
素等)、原水BOD濃度、反応槽内、MLSS濃度等を
考慮して決定されるが、一般的には被処理液の窒素負荷
に対して3倍量、すなわち2〜4kgBOD/kgT−
Nである。本発明ではこの全水素供与体量を全注入時間
にわたって、平均化した注入速度で注入するのが好まし
い。この場合の注入速度は5分間の平均の汚泥負荷が
0.6kgBOD/kgVSS/d以下、好ましくは
0.4kgBOD/kgVSS/d以下となるような値
とする。
=Sh/(Xr×1/1000×Vr×Th×1/144
0) 但し、 Th=嫌気工程中の水素供与体注入時間[分] Sh=嫌気工程中の水素供与体注入量[kg as B
OD] Xr=反応槽中のMLVSS濃度[mg/L] Vr=反応槽容積[m3] なお、メタノールのBODは1.0[kgBOD/kg
メタノール]とすることができる。
えたものを用い、攪拌機で攪拌しながら曝気装置により
間欠的に曝気するのが好ましいが、曝気時には攪拌機を
停止してもよく、また、攪拌機と曝気装置を兼用し、攪
拌強度の差により好気工程と嫌気工程を区別してもよ
い。曝気装置としては散気式、液散式、気液混合式など
任意のものが使用できる。
ODの除去と脱窒の基本的な処理を行うことができる
が、これに小容量の仕上硝化槽と仕上脱窒槽を設けて、
残留するBODおよび窒素を除去するのが好ましい。
けることができる。固液分離手段としては沈澱槽、濾過
装置、膜分離装置等を採用することができる。膜分離装
置としては従来公知のものでよく、MF膜またはUF膜
を使用するのが好ましい。
Sとして500〜30,000、好ましくは2,000
〜20,000、BOD槽負荷は5kg/m3/d以
下、好ましくは0.1〜3kg/m3/d、BOD汚泥
負荷は0.3kg/kg−VSS/d以下、好ましくは
0.15kg/kg−VSS/d以下、窒素負荷は1k
gN/m3/d以下、好ましくは0.05〜0.6kg
N/m3/dである。曝気時間すなわち好気工程は10
〜720分間、好ましくは20〜60分間、曝気停止時
間すなわち嫌気工程は10〜720分間、好ましくは2
0〜60分間とするのが好ましい。
被処理液中のBOD成分を分解するとともに、アンモニ
ア性および有機性窒素を(亜)硝酸性窒素に硝化する
が、曝気量および曝気時間はこれに必要な量および時間
とされる。嫌気工程では曝気を停止し、水素供与体を注
入しながら緩やかに攪拌することにより、嫌気状態に保
ち(亜)硝酸性窒素を窒素ガスに還元する。嫌気工程終
了後は曝気を再開して好気工程に移り、これを繰り返
す。
が連続的に流出するため、原水中のBOD成分や窒素分
ならびに硝化液の一部が未処理のまま流出する。このた
め仕上げ硝化槽で曝気を行ってBOD成分を分解すると
ともに、残留する窒素を硝化し、仕上げ脱窒槽で脱窒を
行うのが好ましい。このような処理を行った後固液分離
手段で固液分離することにより処理液を得、固形物の一
部は返送汚泥として間欠曝気槽に返送する。余剰汚泥
は、どこから引抜いてもよいが、間欠曝気槽から引抜く
と濃度が一定なので好ましい。
間に集中的に注入するのではなく、長時間にわたって分
注することにより水素供与体が低濃度の状態で脱窒を行
うため、硝酸性窒素(NO3−N)が亜硝酸性窒素(N
O2−N)を経由することなく、直接窒素ガス(N2)に
還元されるような現象を呈する。
を集中的に投入し、水素供与体が高濃度の状態で脱窒を
行う方法では、硝酸性窒素を亜硝酸性窒素に還元する菌
が優勢となり、このため硝酸性窒素が亜硝酸性窒素に還
元される反応が優先して起こり、その速度は亜硝酸性窒
素か窒素ガスに還元される脱窒速度の10倍以上の0.
2kgN/kgVSS/d程度となることが分かった。
その結果、何らかの原因により硝酸性窒素が過剰となっ
た場合には、これが嫌気工程では亜硝酸性窒素に還元さ
れて反応槽内に残留し、これが次の好気工程では硝酸性
窒素に酸化されるため脱窒処理が急速に悪化し、より一
層の亜硝酸性窒素の残留を招き、処理水質が急激に悪化
する。
s MLVSS、NH4−N槽負荷0.1kgN/m3/
d、最大脱窒速度0.02kgN/kgVSS/d=
0.2kgN/m3/d、嫌気工程30分間、好気工程
30分間、1回の嫌気工程で投入されるメタノール1
2.6mg/lの場合についてみると、正常に処理され
ている場合には、嫌気工程開始時のNO3−N濃度は
4.2mg/lとなり、嫌気工程開始と同時にNO3−
NからNO2−Nへの還元反応が始まり、約3分間でN
O3−Nは全てNO2−Nに還元され、30分後にはNO
2−Nも全て還元されて脱窒反応が終了する。
残留している場合は、嫌気工程開始時のNO3−N濃度
が20mg/lとなり、嫌気工程開始と同時にNO3−
NからNO2−Nへの還元反応が始まるが、約8分後、
11mg/lのNO3−NがNO 2−Nに変化した時点で
メタノールは消費し尽くされ、反応は停止する。ここで
生じた11mg/lのNO2−Nは好気工程で硝化反応
によりNO3−Nに酸化されるため、結局、脱窒反応は
ほとんど生じず、メタノールだけが消費されたことにな
る。この間も原水は流入を続け窒素負荷がかかるため、
次の嫌気工程時には約24mg/lのNO3−N濃度と
なり、時間と共にNO3−Nは蓄積していく。このため
前述のように、汚泥当たりの脱窒速度が0.02kgN
/kgVSS/d以下に低下する。
少量ずつ供給し、水素供与体が低濃度の状態で脱窒を行
う反応では、見掛上NO3−NがNO2−Nを経由せずに
脱窒されるようになり、一時的な高負荷等でNO3−N
が残留した場合にも急激に処理水質が悪化することが無
く、NO3−Nの残留濃度を低くすることができる。こ
れにより脱窒特性が改善され、汚泥当たりの脱窒速度
は、0.1kgN/kgVSS/d以上となり、従来の
循環式硝化脱窒法等に比べて遜色のない反応速度が得ら
れる。
理方法における嫌気工程において、水素供与体を長時間
にわたって分注することにより、脱窒工程における脱窒
速度を高くし、小形の装置により効率よくBODおよび
窒素の除去を行うことができる。
に基づいて説明する。図1は実施形態の間欠曝気式活性
汚泥の処理方法とする系統図である。図1において、1
は間欠曝気槽、2は仕上げ硝化槽、3は仕上げ脱窒槽、
4は固液分離槽、5は膜分離装置である。
被処理液路6から間欠曝気槽1に導入し、返送汚泥路7
から活性汚泥を返送し、必要に応じて薬注路8から硫
酸、塩酸等の酸または水酸化ナトリウム等のアルカリを
注入してpH7〜8前後に調整し、送気路9から空気を
送って曝気装置10から曝気して好気処理を行う。この
好気工程において活性汚泥中のBOD分解菌によりBO
D成分は分解され、硝化菌によりアンモニア性窒素およ
び有機性窒素が(亜)硝酸性窒素に酸化される。
移り、攪拌機11で緩やかに攪拌しながら薬注路8から
メタノール等の水素供与体を注入し、嫌気状態に保つこ
とにより、脱窒を行う。ここでは硝化液中の(亜)硝酸
性窒素は窒素ガスに還元される。この場合、嫌気工程の
1/2以上にわたって水素供与体を注入することによ
り、硝酸性窒素から亜硝酸性窒素を経由することなく窒
素ガスへの還元が行われるため、窒素負荷の変動がある
場合でも亜硝酸性窒素の残留による脱窒速度の低下はな
く、高脱窒速度で脱窒が行われる。
を再開して曝気を行い好気工程に移る。以下これを繰り
返す。上記の操作中、常に被処理液は流入するため、そ
れに対応する量の脱窒処理液が系路12から仕上げ硝化
槽2に入る。ここで送気路13から送気して曝気装置1
4から曝気することにより、残留するBODは分解さ
れ、アンモニア性または有機性窒素は(亜)硝酸性窒素
に酸化され、仕上げ硝化が行われる。
上げ脱窒槽3に入り、ここで攪拌機16で緩やかに攪拌
しながら薬注路17からメタノール等の水素供与体を注
入して嫌気状態に保つことにより(亜)硝酸性窒素が窒
素ガスに還元され、仕上げ脱窒が行われる。高度な処理
を要しないときは、仕上げ硝化槽2および仕上げ脱窒槽
3を省略することができる。
入り、ここで必要に応じて薬注路19から酸またはアル
カリを注入してpH7〜8に調整し、浸漬形の膜分離装
置5により固液分離が行われる。分離膜20としてはM
F膜またはUF膜が用いられ、透過液が処理液として処
理液路21から取出される。隔壁22を設け、膜分離装
置5の下側に曝気装置23を配置し、送気路24から空
気を送って曝気することにより気液の循環流を形成し、
分離膜20の目詰まりを防止する。濃縮液は一部を返送
汚泥路7から返送汚泥として間欠曝気槽1に返送する。
余剰汚泥は適宜、間欠曝気槽1から排泥路25を通して
排出する。
iter、仕上げ硝化槽67 liter、仕上げ脱窒槽133 l
iter、固液分離槽332 literである。試験原水は埋立
浸出水を使用し、800 liter/dで通水した。原水B
OD濃度は20mg/l以下、T−Nは硫酸アンモニウ
ムを適宜添加し、100〜250mg/lとした。NO
x−Nは0〜20mg/lであった。原水は炭酸ナトリ
ウム添加アルカリ凝集沈澱法で連続的にカルシウム除去
し、硫酸でpH6.0に中和したものを通水した。間欠
曝気槽、固液分離槽は7.2前後にpH調整した。
程として運転した。但し曝気工程中もDOが2mg/l
を越えると曝気を一時停止するように自動制御した。脱
窒の水素供与体にはメタノールを用い、嫌気工程で添加
した。このとき、試験の前半では嫌気工程最初の5分間
でメタノールを添加し(比較例1)、試験の後半では嫌
気工程中連続添加(実施例1)とした。
メタノール汚泥負荷の変化を図2に示す。なお、実施例
1では、原水中のBODが添加したメタノールに比べて
1/20と非常に低かったため、脱窒反応における水素
供与体としての原水中のBODは無視した。また脱窒速
度の推移を図3に示す。ここで脱窒速度は、嫌気工程開
始と同時に5分ごとにサンプリングを行い、曝気槽汚泥
の上澄水中のNO2−N濃度、NO3−N濃度を測定し、
NO2−N濃度+NO3−N濃度(便宜上NOx−N濃度
又はNO2+3−N濃度と記す)の減少速度を脱窒速度と
したものである。さらに脱窒速度測定例を図4および図
5に示す。図4は比較例1のメタノール汚泥負荷が高い
場合の脱窒パターンであり、図2および図3の4/22
の状態である。図5は実施例1のメタノール汚泥負荷を
下げて2ヶ月以上経過した後の脱窒パターンであり、図
2および図3の8/14の状態である。
ノール汚泥負荷が0.8以上と高く、またメタノール添
加時間が嫌気工程の20%以下の時、汚泥当たり脱窒速
度は0.02〜0.05kgN/kgVSS/dと低い
値になっている。またこの期間、図4に示すようにNO
3−NがNO2−Nに還元される反応が優先した脱窒パタ
ーンになっていることが分かる。これに対し実施例1の
メタノール汚泥負荷を0.4以下とした以降(図の6月
以降)、汚泥当たり脱窒速度は急速に上昇し、0.1k
gN/kgVSS/dを超える値が得られている。この
ときの脱窒パターンは図5に示すように、NO2−Nへ
の還元はほとんど優先せず、NO3−NからNO2−Nを
経由することなく、窒素ガスへの還元が行われ脱窒され
ていることが分かる。
り、汚泥当たり脱窒速度は0.1kgN/kgVSS/
d以上の高い値となり、またNO2−Nへの還元が優先
しない良好な脱窒特性を得られることが明らかである。
す系統図である。
加時間あたりのメタノール汚泥負荷の変化を示すグラフ
である。
すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 間欠曝気槽に被処理液を供給し、活性汚
泥の存在下に間欠的に曝気を行って好気工程と嫌気工程
を繰り返し、 好気工程ではBODの除去と窒素の硝化を行い、 嫌気工程では脱窒に必要な量の水素供与体を別途、嫌気
工程の1/2以上の時間にわたって注入して脱窒を行う
ことを特徴とする間欠曝気式活性汚泥処理方法。 - 【請求項2】 間欠曝気槽に被処理液を供給し、活性汚
泥の存在下に間欠的に曝気を行って好気工程と嫌気工程
を繰り返し、 好気工程ではBODの除去と窒素の硝化を行い、 嫌気工程では水素供与体を別途5分間の平均の汚泥負荷
が0.6kgBOD/kgVSS/d以下の添加速度と
なるように注入して脱窒することを特徴とする間欠曝気
式活性汚泥処理方法。
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JP01753298A JP3376903B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 間欠曝気式活性汚泥処理方法 |
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JP2008188498A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | 被処理水の処理方法および処理設備 |
JP2011139982A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Japan Organo Co Ltd | 窒素含有水の生物処理方法及び窒素含有水の生物処理装置 |
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1998
- 1998-01-29 JP JP01753298A patent/JP3376903B2/ja not_active Expired - Fee Related
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