JP3276904B2 - 廃水処理方法 - Google Patents

廃水処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間欠ばっ気式活性
汚泥処理と膜分離処理とを組み合わせた廃水処理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、有機物、窒素等を含有する、し
尿、下水等の廃水の処理方法として生物学的脱窒素法が
用いられる。その中の一つに脱窒及び硝化を一つの生物
処理槽において行うようにした廃水処理装置が提供され
ている(例えば、特公昭57−53159号公報参
照)。
【0003】図2は従来型の沈澱槽を有する廃水処理装
置の一例を示す概念図である。図において、11は生物
処理槽、12は沈澱(でん)槽であり、前記生物処理槽
11において、廃水を被処理水として生物処理槽11に
供給する被処理水導入工程、嫌気性攪拌(かくはん)に
よって脱窒を行う脱窒工程、ばっ気攪拌によって硝化を
行う硝化工程、及び生物処理槽11内の混合液を排出す
る混合液排出工程を周期的に繰り返し、該混合液排出工
程において排出された混合液を沈澱槽12に供給し、該
沈澱槽12において、生物汚泥を沈澱させることによっ
て、前記混合液を生物汚泥と生物処理水とに分離させ、
有機物及び窒素成分を除去するようにしている。
【0004】そして、前記生物処理槽11内においてば
っ気攪拌を行うために、ばっ気攪拌装置13が配設され
る。該ばっ気攪拌装置13は、図示しない攪拌機を回転
させ、生物処理槽11内の被処理水を攪拌するためのモ
ータ(M)14、前記攪拌機に向けて空気を供給し、ば
っ気を行うブロワ(B)15等から成り、前記モータ1
4は常時駆動されるのに対して、ブロワ15は硝化工程
において作動させられ、脱窒工程において停止させられ
るようになっている。ここで使用するばっ気攪拌装置1
3は、例えば、特公平3−18953号公報に記載の構
造を有する。
【0005】なお、L1は被処理水を生物処理槽11に
供給するためのライン、L2は前記生物処理槽11内に
おいて形成された混合液を沈澱槽12に供給するための
ライン、L3は前記沈澱槽12内において混合液から分
離させられた生物処理水を図示しない後段の設備に供給
するためのライン、L4は前記沈澱槽12内において混
合液から分離させられた生物汚泥をポンプ(P)16に
よって生物処理槽11に返送するためのライン、L6は
分離させられた生物汚泥の一部を余剰汚泥として系外へ
排出するためのラインである。
【0006】ところが、前記廃水処理装置においては、
沈澱槽12が配設されるので、混合液の固液分離を良好
に行うために、汚泥管理に関する高度の知識が必要にな
るだけでなく、沈澱槽12から排出される生物処理水に
は、浮遊物質(SS)、溶解性高分子等が残存するの
で、場合によっては更に高度な処理を必要とする。その
ために、凝集沈澱設備、砂ろ過設備等が必要になるの
で、廃水処理装置が大型化してしまう。
【0007】そこで、前記生物処理槽11に図示しない
膜分離装置を浸漬(せき)し、該膜分離装置によって前
記混合液を生物汚泥と処理水とに分離させるようにした
廃水処理装置が提供されている(例えば、特公平4−7
0958号公報参照)。この場合、膜分離装置におい
て、浮遊物質をほとんど含まない極めて清澄な処理水を
得ることができるので、砂ろ過設備は不要になる。ま
た、通常は凝集沈澱設備で除去される溶解性高分子を、
前記膜分離装置において除去することができるので、場
合によっては凝集沈澱設備を不要にすることもでき、廃
水処理装置を小型化することができる。さらに、汚泥管
理におけるバルキング等の発生に対する煩雑な作業を解
消することができるので、廃水処理装置の維持管理が容
易になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の廃水処理装置においては、膜分離装置を使用するこ
とによって、脱窒工程における脱窒性能が低下してしま
うことがある。すなわち、膜分離装置は、例えば、複数
の膜モジュールを隣接させることによって形成され、該
各膜モジュールの外側から圧力を加えるか、内側から負
圧を発生させるかして混合液中の処理水だけを透過させ
てろ過を行い、該処理水を廃水処理装置の系外に排出す
るようになっている。したがって、膜モジュールの膜面
が生物汚泥によって閉塞(そく)されると、ろ過性能が
低下してしまう。
【0009】そこで、膜モジュールの下方にばっ気装置
を配設し、該ばっ気装置から吐出された空気を前記膜モ
ジュールの膜面に常時吹き付け、膜面を洗浄するととも
に、膜面に生物汚泥が付着するのを防止することが考え
られる(特公平4−70958号公報参照)。ところ
が、空気を前記膜モジュールの膜面に常時吹き付けなが
ら、膜分離装置から生物汚泥を連続して返送するように
すると、脱窒工程において、生物処理槽内のDO(溶存
酸素)値が高くなり、嫌気性雰囲気を形成することが困
難になってしまう。したがって、脱窒工程における脱窒
性能が低下してしまう。
【0010】本発明は、前記従来の廃水処理装置の問題
点を解決して、脱窒性能が低下することがなく、廃水処
理装置を小型化することができる廃水処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の廃
水処理方法においては、生物処理槽に被処理水を供給
し、前記生物処理槽において嫌気性雰囲気下で脱窒を行
い、次に、前記生物処理槽に空気(酸素)を供給して好
気性雰囲気を作り出し、該好気性雰囲気下で有機物酸化
及び硝化を行い、続いて、前記生物処理槽において前記
脱窒、有機物酸化及び硝化が終了した後の混合液の一部
を膜分離槽に供給し、この一連の操作を順次繰り返すよ
うになっている。
【0012】そして、前記膜分離槽において膜分離装置
の下部からばっ気を行いながら前記混合液を生物汚泥と
処理水とに分離させ、該処理水を排出するとともに、前
記生物汚泥の一部を前記生物処理槽に返送し、前記脱窒
が行われている間は、前記膜分離槽から生物処理槽への
生物汚泥の返送を禁止する。本発明の他の廃水処理方法
においては、さらに、前記生物汚泥は、一時貯留槽に貯
留された後、前記生物処理槽に返送される。
【0013】本発明の更に他の廃水処理方法において
は、さらに、前記生物処理槽と前記膜分離槽との間に中
間槽を配設し、前記脱窒、有機分酸化及び硝化が終了し
た後の混合液の一部を一度中間槽に貯留し、その後、前
記膜分離槽に供給する。本発明の更に他の廃水処理方法
においては、さらに、前記一連の操作を1回行う時間は
3分〜1日である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における廃水処理装置の概念図であ
る。図において、11は生物処理槽、17は膜分離槽で
あり、前記生物処理槽11において、廃水を被処理水と
して生物処理槽11に供給する被処理水導入工程、嫌気
性攪拌によって脱窒を行う脱窒工程、ばっ気攪拌によっ
て有機物(BOD)を除去するとともにアンモニアの硝
化を行う硝化工程、及び生物処理槽11内の混合液を排
出する混合液排出工程を周期的に繰り返すようになって
いる。そして、該混合液排出工程において前記生物処理
槽11内の混合液は膜分離槽17に供給され、該膜分離
槽17において、混合液は、膜分離が施されて生物汚泥
と処理水とに分離させられる。
【0015】膜分離装置21が前記膜分離槽17内に配
設される。前記膜分離装置21は、例えば、図示しない
複数の膜モジュールを隣接させることによって形成さ
れ、各膜モジュールの外側から圧力を加えるか、内側か
ら負圧を発生させるかして混合液中の処理水だけを透過
させてろ過を行い、処理水を廃水処理装置の系外に排出
するようになっている。ここで使用する膜分離装置21
は限定されるわけでなく、チューブラ型、回転平膜型、
中空系膜型、浸漬平膜型等を使用することができる。
【0016】したがって、膜分離槽17において浮遊物
質をほとんど含まない極めて清澄な処理水を得ることが
できるので、沈澱槽、砂ろ過設備等が不要になるととも
に、通常は凝集沈澱設備で除去される溶解性高分子を、
前記膜分離槽17において除去することができるので、
場合によっては凝集沈澱設備を不要にすることもでき、
廃水処理装置を小型化することができる。
【0017】そして、前記生物処理槽11内においてば
っ気攪拌を行うために、ばっ気攪拌装置13が配設され
る。該ばっ気攪拌装置13は、図示しない攪拌機を回転
させ、生物処理槽11内の被処理水を攪拌するためのモ
ータ(M)14、前記攪拌機に空気を供給し、ばっ気を
行うブロワ(B)15等から成り、前記攪拌機は常時回
転させられるのに対して、ブロワ15は硝化工程におい
て作動させられ、被処理水導入工程、脱窒工程及び混合
液排出工程において停止させられるようになっている。
また、前記各膜モジュールの膜面が前記混合液中の生物
汚泥によって閉塞されると、ろ過性能が低下してしまう
ので、膜面に生物汚泥が付着するのを防止するために、
前記膜分離装置21の下方にばっ気装置22が配設さ
れ、該ばっ気装置22から吐出された空気を前記膜モジ
ュールの膜面に吹き付けるようにしている。したがっ
て、吹き付けられた空気によって膜面を洗浄し、該膜面
に生物汚泥が付着するのを防止することができる。前記
ばっ気装置22は、空気を吐出するノズル23、該ノズ
ル23に空気を供給するブロワ(B)24等から成る。
【0018】なお、L1は被処理水を生物処理槽11に
供給するためのライン、L2は前記生物処理槽11内の
混合液を膜分離槽17に供給するためのライン、L4は
前記膜分離槽17内において混合液から分離させられた
生物汚泥をポンプ(P)16によって生物処理槽11に
返送するためのライン、L5は前記膜分離槽17内にお
いて混合液から分離させられた処理水を排出するための
ライン、L6は余剰汚泥を系外へ排出するためのライ
ン、L16は前記攪拌機に空気を供給するためのライ
ン、S1、S3は混合液排出工程前の液面レベル、S
2、S4は混合液排出工程後の液面レベルである。そし
て、前記ラインL1には被処理水を選択的に供給するた
めの開閉弁51が、前記ラインL2には生物処理槽11
と膜分離槽17との間を連通及び遮断するための開閉弁
25がそれぞれ配設される。また、52は前記ラインL
16に配設された開閉弁である。
【0019】次に、前記構成の廃水処理装置の動作につ
いて説明する。図3は本発明の第1の実施の形態におけ
る廃水処理方法を示す図である。まず、被処理水導入工
程においては、前のサイクルの硝化工程において生物処
理槽11(図1)内に残留した混合液中に、次のサイク
ルの被処理水が供給される。その結果、混合液中の溶存
酸素が速やかに消費されてDO値が小さくなり、生物処
理槽11内においてほとんど瞬時に嫌気性雰囲気が形成
される。なお、前記被処理水導入工程において被処理水
中の有機物が不足する場合には、メタノール等が注入さ
れる。また、前のサイクルの混合液排出工程が完了する
のと同時に、図示しない制御装置によって開閉弁25が
閉鎖される。
【0020】次に、脱窒工程においては、他栄養性の脱
窒素菌によって脱窒が行われる。該脱窒素菌は、被処理
水中の有機物、及び被処理水に添加された有機物をエネ
ルギー源として、嫌気性雰囲気下で亜硝酸イオン、硝酸
イオン等を窒素ガスに還元する。この場合、前記有機物
としてメタノールを使用した場合の反応式は次のとおり
である。
【0021】5CH3 OH+6NO3 - →5CO2 +7
2 O+6OH- +3N2 続いて、硝化工程においては、好気性の一般細菌によっ
て有機物が除去されるとともに、亜硝酸化菌、硝酸化菌
等の硝化菌によって硝化が行われる。該硝化菌は、脱窒
工程後に被処理水中に残存したアンモニア及びその他の
窒素成分を、好気性雰囲気下で硝化して亜硝酸イオン、
硝酸イオン等にする。
【0022】この場合、前記亜硝酸化菌による亜硝酸化
反応の反応式は次のとおりである。 2NH4 + +3O2 →2NO2 - +2H2 O+4H+ また、硝酸化菌による硝酸化反応の反応式は次のとおり
である。 2NO2 - +O2 →2NO3 - なお、前記硝化工程においては、亜硝酸化反応及び硝酸
化反応に必要な酸素、空気等が被処理水に加えられると
ともに、被処理水を硝化菌に適したpH6.5〜8.5
に保つために、必要に応じてアルカリ剤が加えられる。
【0023】次に、混合液排出工程においては、前記制
御装置によって開閉弁25が開放され、生物処理槽11
内の混合液が排出され、ラインL2を介して膜分離槽1
7に供給される。そして、前記混合液は、前記膜分離装
置21によって生物汚泥と処理水とに分離させられ、処
理水はラインL5を介して排出される。一方、生物汚泥
は、ラインL4を介して生物処理槽11に返送され、ま
た、生物汚泥の一部は余剰汚泥としてラインL6を介し
て系外に排出される。
【0024】なお、1サイクル当たりの時間設定は、3
分〜1日の周期、好ましくは30分〜2時間の周期で行
われる。このように、本発明の廃水処理装置において
は、膜分離槽17内に膜分離装置21が配設され、膜分
離槽17内において常時ばっ気を行い、膜モジュールの
膜面を洗浄している。
【0025】この場合、脱窒工程中にDO値の大きい生
物汚泥が生物処理槽11に返送されると、生物処理槽1
1内において十分な嫌気性雰囲気を形成することが困難
になってしまう。そこで、前記制御装置は、少なくとも
脱窒工程中はポンプ16を停止させ、生物汚泥が生物処
理槽11に返送されるのを禁止し、硝化工程及び混合液
排出工程中にポンプ16を作動させ、生物汚泥を生物処
理槽11に返送するようにしている。
【0026】したがって、脱窒工程において生物処理槽
11内のDO値が大きくなるのを防止することができる
ので、脱窒性能が低下するのを防止することができる。
なお、硝化工程及び混合液排出工程中の所定時間だけポ
ンプ16を作動させて生物汚泥を生物処理槽11に返送
することもできる。次に、本発明の第2の実施の形態に
ついて説明する。
【0027】図4は本発明の第2の実施の形態における
廃水処理装置の概念図、図5は本発明の第2の実施の形
態における廃水処理方法を示す図である。なお、第1の
実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符
号を付与することによってその説明を省略する。この場
合、膜分離槽17内において混合液から分離させられた
生物汚泥は、ラインL11を介して一時貯留槽55に供
給され、該一時貯留槽55において一時的に貯留され
る。そして、該一時貯留槽55に一時的に貯留された生
物汚泥は、間欠的に生物処理槽11に返送される。その
ために、前記一時貯留槽55と生物処理槽11との間に
ラインL12が配設され、該ラインL12に開閉弁56
が配設される。
【0028】前記構成の廃水処理装置においては、生物
汚泥を一時貯留槽55に一時的に貯留することができる
ので、脱窒工程、硝化工程及び混合液排出工程において
ポンプ16を作動させ、生物汚泥を一時貯留槽55に供
給して貯留し、被処理水導入工程において開閉弁56を
開放し、一時貯留槽55内の生物汚泥を生物処理槽11
に返送することができる。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図6は本発明の第3の実施の形態における廃
水処理装置の概念図である。なお、第1の実施の形態と
同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与する
ことによってその説明を省略する。この場合、生物処理
槽11と膜分離槽17との間に中間槽61が配設され、
脱窒、有機物酸化及び硝化が終了した混合液の一部が一
旦(いったん)中間槽61に貯留されるようになってい
る。その後、前記混合液はポンプ62によって膜分離槽
17に供給される。
【0030】したがって、膜分離槽17への混合液の供
給量を平準化することができるので、膜分離における負
荷を一定にすることができる。また、混合液をポンプ6
2によって膜分離槽17に供給することができるので、
膜分離槽17を生物反応槽11の近傍以外にも配設する
ことができる。その結果、廃水処理装置のレイアウト上
の制約が少なくなる。
【0031】
【実施例】図7は本発明の実施の形態における廃水処理
方法の脱窒状態を示す図である。BODの値が200
〔mg/l〕であり、全体の窒素量、すなわち、T−N
の値が100〔mg/l〕であり、NOx −Nの値が9
0〔mg/l〕である窒素の含有量が調整された有機性
の被処理水、すなわち、調整原水を、水量を2〔m 3
日〕としてラインL1(図1)を介して生物処理槽11
に供給し、本発明の廃水処理方法によって24〔回/
日〕で処理を行った。その結果、処理水中のBODの値
が3〔mg/l〕以下になり、全体の窒素量が8〔mg
/l〕になり、NOx −Nの値が5〔mg/l〕になっ
た。この場合、窒素の除去率は92〔%〕である。
【0032】そして、ラインL4のポンプ16を常時作
動させた場合を比較例とすると、比較例における処理水
中のBODの値は3〔mg/l〕以下であるが、全体の
窒素量は24〔mg/l〕であり、NOx −Nの値は1
5〔mg/l〕である。この場合、窒素の除去率は76
〔%〕である。なお、本発明は前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形さ
せることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除
するものではない。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、廃水処理方法においては、生物処理槽に被処理水
を供給し、前記生物処理槽において嫌気性雰囲気下で脱
窒を行い、次に、前記生物処理槽に空気(酸素)を供給
して好気性雰囲気を作り出し、該好気性雰囲気下で有機
物酸化及び硝化を行い、続いて、前記生物処理槽におい
て前記脱窒、有機物酸化及び硝化が終了した後の混合液
の一部を膜分離槽に供給し、この一連の操作を順次繰り
返すようになっている。
【0034】そして、前記膜分離槽において膜分離装置
の下部からばっ気を行いながら前記混合液を生物汚泥と
処理水とに分離させ、該処理水を排出するとともに、前
記生物汚泥の一部を前記生物処理槽に返送し、前記脱窒
が行われている間は、前記膜分離槽から生物処理槽への
生物汚泥の返送を禁止する。この場合、膜分離槽におい
て浮遊物質をほとんど含まない極めて清澄な処理水を得
ることができるので、沈澱槽、砂ろ過設備等が不要にな
るだけでなく、放流水質によっては凝集沈澱設備を不要
にすることもでき、廃水処理装置を小型化することがで
きる。
【0035】そして、脱窒が行われている間は、DO値
の大きい生物汚泥が生物処理槽に返送されないので、生
物処理槽内において十分な嫌気性雰囲気を形成すること
ができる。したがって、脱窒性能が低下するのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における廃水処理装
置の概念図である。
【図2】従来型の沈澱槽を有する廃水処理装置の一例を
示す概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における廃水処理方
法を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における廃水処理装
置の概念図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における廃水処理方
法を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における廃水処理装
置の概念図である。
【図7】本発明の実施の形態における廃水処理方法の脱
窒状態を示す図である。
【符号の説明】
11 生物処理槽 17 膜分離槽 21 膜分離装置 55 一時貯留槽 61 中間槽
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/34 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物処理槽に被処理水を供給し、前記生
    物処理槽において嫌気性雰囲気下で脱窒を行い、次に、
    前記生物処理槽に空気(酸素)を供給して好気性雰囲気
    を作り出し、該好気性雰囲気下で有機物酸化及び硝化を
    行い、続いて、前記生物処理槽において前記脱窒、有機
    物酸化及び硝化が終了した後の混合液の一部を膜分離槽
    に供給し、この一連の操作を順次繰り返す廃水処理方法
    において、(a)前記膜分離槽において膜分離装置の下
    部からばっ気を行いながら前記混合液を生物汚泥と処理
    水とに分離させ、該処理水を排出するとともに、前記生
    物汚泥の一部を前記生物処理槽に返送し、(b)前記脱
    窒が行われている間は、前記膜分離槽から生物処理槽へ
    の生物汚泥の返送を禁止することを特徴とする廃水処理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記生物汚泥は、一時貯留槽に貯留され
    た後、前記生物処理槽に返送される請求項1に記載の廃
    水処理方法。
  3. 【請求項3】 前記生物処理槽と前記膜分離槽との間に
    中間槽を配設し、前記脱窒、有機分酸化及び硝化が終了
    した後の混合液の一部を一度中間槽に貯留し、その後、
    前記膜分離槽に供給する請求項1又は2に記載の廃水処
    理方法。
  4. 【請求項4】 前記一連の操作を1回行う時間は3分〜
    1日である請求項1〜3のいずれか1項に記載の廃水処
    理方法。
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