JP2002355693A - 廃水処理装置の廃水処理方法 - Google Patents
廃水処理装置の廃水処理方法Info
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Abstract
て、廃水中に含まれる有機物と窒素化合物を効率的に除
去できる廃水処理方法を提供する。 【解決手段】 廃水中の有機物と窒素化合物を除去する
廃水処理装置1は、処理水槽2と、処理水槽2内の廃水
を撹拌する撹拌装置3と、 処理水槽2内を曝気する曝
気装置4と、廃水を処理水槽2から排出する排水装置6
とを有する。また、廃水処理装置1を用いた廃水処理方
法は、廃水を曝気装置4によって曝気し、同時に廃水を
撹拌装置3によって撹拌する撹拌曝気工程Aと、曝気装
置4と撹拌装置3を停止し、廃水を処理水と活性汚泥と
に分離する沈殿工程Bと、処理水を排水装置6によって
排出する排出工程Cとを備える。さらに 撹拌曝気工程
Aにおいて、処理水槽2内の廃水内で、硝化反応と脱窒
反応を同時に起こすよう、制御装置5は曝気装置4を制
御して処理水槽2へ供給される曝気量および曝気時間を
調整する。
Description
水処理装置に係り、とりわけ効率的に有機物と窒素化合
物を除去する廃水処理方法に関する。
の廃水処理装置の廃水処理方法について図2を用いて説
明する。産業廃水13の廃水処理装置1は、送水装置9
が取付けられた廃水貯留槽8と、撹拌装置3が取付けら
れた処理水槽2と、処理水槽2に接続された曝気装置4
および排水装置6と、処理水槽2に接続された余剰汚泥
排出装置10と、制御装置5とを有している。
装置9によって処理水槽2に送られる。処理水槽2内で
は、廃水13を曝気装置4によって曝気し、同時に廃水
13を撹拌装置3によって撹拌することにより、廃水中
の活性汚泥に含まれる微生物の代謝作用を利用して廃水
中の有機物を除去する。
羽根車の回転によって空気の吸気および曝気を行う曝気
機能を備えたものもある。所定時間だけ撹拌曝気を行っ
た後、撹拌装置3と曝気装置4を停止し、静置して、活
性汚泥を沈殿させ、処理水11と汚泥とを分離する。処
理水槽2内の処理水11は排出装置6によって処理水槽
2より排出される。処理水槽2中で増殖した活性汚泥の
余剰分である余剰汚泥12は、余剰汚泥排出装置10に
よって処理水槽2から排出される。
なく回転分で処理され、また廃水量が非常に大きく時間
変動するため、廃水処理装置1は、その廃水量の変動を
吸収するために廃水貯留水槽8を有している。
浄化処理されるよう、送水装置9と、排水装置6と、撹
拌装置3と、余剰汚泥排出装置10と、曝気装置4とを
制御する。送水装置9と排水装置6は、ポンプあるいは
電動弁の開閉による水の自然流下を利用した構造を有し
ている。撹拌装置3としては、水中撹拌ポンプが用いら
れ、曝気装置4としてはコンプレッサーと散気装置の組
み合わせが用いられるが、撹拌装置3および曝気装置4
として、ポンプの回転によって曝気を行う仕様の水中撹
拌ポンプを用いてもよい。
以外にも、スクリーンフィルタによる除塵装置、除砂装
置、スカム除去装置、オゾン処理装置、膜処理装置およ
び凝集沈殿装置等の高度な水処理機構が付随する場合も
あるが、本発明との直接の関わりはないため説明を省略
する。
ず、窒素化合物の除去も重要な課題となっている。上記
構成の廃水処理装置1では、活性汚泥により硝化反応お
よび脱窒反応を利用して窒素化合物の除去を行ってい
る。一般に廃水中に含まれる窒素化合物は、有機性窒
素、アンモニア性窒素(NH4−N)、硝酸性窒素(NO3
−N)、亜硝酸性窒素(NO2−N)に分類され、さらに
有機性窒素は、主にタンパク質から構成される。このタ
ンパク質が微生物によって分解されるとアンモニア性窒
素(NH4−N)が生成される。
窒素(NH4−N)の酸化反応であり、酸素が消費される
ことにより、廃水中のPH値は低下する。
ためには、活性汚泥中に硝化細菌を増殖させる必要があ
る。
遅いため、硝化細菌の活性汚泥中の滞留時間(SRT)を
長くさせる必要がある。また硝化細菌の増殖速度は、廃
水温度およびDO(溶存酸素量)値によっても大きく影
響され、両値が低いほど増殖速度は遅くなる。
際に、活性汚泥中の脱窒細菌が硝酸性窒素(NO3−N)
と亜硝酸性窒素(NO2−N)に含まれる結合酸素を利用
して、有機物を分解する反応であり、つまり脱窒細菌に
よる有機物を利用した硝酸性窒素(NO3−N)と亜硝酸
性窒素(NO2−N)の還元反応である。硝酸性窒素(N
O3−N)と亜硝酸性窒素(NO2−N)から脱窒された
窒素は、窒素ガスとして大気中に放出される。従って、
脱窒反応ではDO値が低いこと、酸化の対象となる有機
物の存在が必要である。
起こすことにより、廃水中の有機物と窒素化合物とが効
果的に除去される。
SRT、廃水温度およびDO値が、脱窒反応では、廃水
のDO値と有機物の含有量が密接に関連している。この
内、酸素は曝気装置によって処理水槽内の廃水に曝気と
して供給され、DO値は曝気量および曝気時間によって
調整される。SRTは余剰汚泥排出装置による余剰汚泥
の引抜量によって調整される。廃水中の有機物の含有量
は、BOD(生物的酸素要求量)値として測定可能であ
り、廃水中に存在するが曝気によって酸化され、その量
は比較的短時間に減少する。
による曝気量の調整は、有機物の除去のみならず窒素除
去においても重要である。そして、この曝気量を調整す
るための測定値として処理水槽中のDO値とORP(酸
化還元電位)値が使用されており、それぞれDO計とO
RP計により計測される。しかしながら、曝気装置によ
る曝気量と廃水中の有機物と窒素化合物の含有量との関
係は定性的にしか把握されておらず、上記関係を定量的
にとらえ、その定量的な結果に基づいて曝気装置による
曝気量の調整を行うことがないのが現状である。
ものであり、曝気装置による曝気量と廃水中の有機物と
窒素化合物の含有量との間の関係を明らかにし、曝気量
および曝気時間を調整して廃水中に含まれる有機物と窒
素化合物を効率的に除去することができる廃水処理装置
の廃水処理方法を提供することを目的とする。
有機物と窒素化合物を活性汚泥により除去する廃水処理
装置を用いた廃水処理方法において、処理水槽内の廃水
を曝気装置によって曝気し、同時に撹拌する撹拌曝気工
程と、曝気装置を停止し、処理水槽内の廃水に含まれる
活性汚泥を沈殿させ、廃水を処理水と活性汚泥とに分離
する沈殿工程と、処理水を排出装置によって排出する排
出工程と、を備え、撹拌曝気工程において、処理水槽内
の廃水内で、硝化反応と脱窒反応を同時に起こすよう、
制御装置により曝気装置を制御して処理水槽へ供給され
る曝気量および曝気時間を調整することを特徴とする廃
水処理装置の廃水処理方法である。
廃水中の有機物および窒素化合物の含有量との間の関係
を明らかにし、廃水中に含まれる有機物と窒素化合物を
効率的に除去することができる。
て説明する。
方法の一実施の形態を示す図である。
物と窒素化合物とを含む廃水を処理する処理水槽2と、
処理水槽2内に設置され処理水槽2内の廃水を撹拌する
撹拌装置3と、処理水槽2内を曝気する曝気装置4と、
処理水槽2内で処理された廃水を処理水槽2から排出す
る排水装置6と、曝気装置4を制御して処理水槽2へ供
給される曝気量および曝気時間を調整する制御装置5と
を備えている。
槽2内の廃水温度を計測する水温計7aと、処理水槽2
内の廃水のPH値を計測するPH計7bと、処理水槽2
内の廃水のORP値を計測するORP計7cと、処理水
槽2内の廃水のDO値を計測するDO計7dとを備え、
各々計測値は、記録計7eへ送られてこの記録計7eに
よって連続的に記録が可能となっている。
水装置9が設置され、また処理水槽2には余剰汚泥を引
抜く余剰汚泥排出装置(余剰汚泥ポンプ)10が接続さ
れている。
みではなく、送水装置9、撹拌装置3、排出装置6およ
び余剰汚泥排出装置10と、を制御するようになってい
る。
るいは電動弁の開閉による水の自然流下を利用した構造
を有している。撹拌装置3としては、水中撹拌ポンプが
用いられ、曝気装置4としてはコンプレッサーと散気装
置の組み合わせが用いられるが、撹拌装置3および曝気
装置4として、ポンプの回転によって曝気を行う仕様の
水中撹拌ポンプを用いてもよい。
作用、すなわち廃水処理方法について述べる。
送水装置9により廃水(原水)が処理水槽2内へ供給さ
れる(原水供給工程E)。
って曝気され、同時に廃水が撹拌装置3によって撹拌さ
れる(撹拌曝気工程A)。その後、曝気装置4と撹拌装
置3が停止し、処理水槽2内の廃水に含まれる活性汚泥
が沈殿し、廃水は処理水と活性汚泥とに分離される(沈
殿工程B)。その後、処理水槽2内の処理水は排水装置
6によって排出される(排出工程C)。次に、原水供給
工程Eが繰り返される。なお、図3は、1サイクルGを
表示し、横軸は各工程の経過時間(h)を示している。
9、撹拌装置3、曝気装置4および排出装置6は、各々
制御装置5により駆動制御される。
て、さらに詳述する。制御装置5は、予め行った廃水処
理実験の結果に基づいて、以下のようにして廃水処理制
御を行う。
による曝気量と処理水槽2内の廃水中の有機物および窒
素化合物の含有量との間の関係を導出するため、以下に
述べる設定で廃水処理実験を行った。
気量28L/min、DOの最大値2〜4mg/L、
2)曝気量35L/min、DOの最大値4〜6mg/
L、3)曝気量40L/min、DOの最大値6mg/
L以上として、1サイクル12時間の回分処理による2
週間連続運転を行い、最後の1サイクル運転について水
質分析を行った。上記の水質分析は、曝気開始10分後
より1時間毎に処理水槽2中より廃水を採取し、廃水中
のアンモニア性窒素(NH4−N)、亜硝酸性窒素(NO2
−N)、硝酸性窒素(NO3−N)の含有量について分析
を行った。また、初期設定条件として、DOの最大値に
幅を持たせたのは、廃水の水質に僅かではあるが経時的
変動があるためである。図4に実験開始当初の廃水の水
質を示す。
水工程Cでは、活性汚泥を廃水中の沈降分離した沈殿汚
泥と上澄みとに個別に採取し、分析を行った。沈殿汚泥
の採取には採水器を用いた。沈殿汚泥の分析に際して
は、前処理として遠心分離とろ過を行った。また、処理
水槽2中の廃水とは別に、処理水槽2から排出された処
理水に関しても、処理水中のBOD、SS、アンモニア
性窒素(NH4−N)、亜硝酸性窒素(NO2−N)および
硝酸性窒素(NO3−N)の含有量について分析を行っ
た。
2)、3)の実験結果について、図5乃至図7において説
明する。
曝気量28L/min、DOの最大値2〜4mg/Lと
した場合(図5)、2)曝気量35L/min、DOの
最大値4〜6mg/Lとした場合(図6)、3)40L
/min、DOの最大値6mg/L以上とした場合(図
7)を示す。また図5乃至図7の各々の(a)は、横軸に
経過時間(h)、縦軸にPH値又は廃水中のアンモニア
性窒素(NH4−N)と亜硝酸性窒素(NO2−N)の
含有量(mg/L)を示す。図5乃至図7の各々の(b)
は、横軸に経過時間(h)、縦軸にORP値(mV)又
は廃水中のアンモニア性窒素(NH4−N)と亜硝酸性
窒素(NO2−N)の含有量(mg/L)を示す。図5
乃至図7の各々の(c)は、横軸に経過時間(h)、縦軸
にDO値(mg/L)又は廃水中のアンモニア性窒素
(NH4−N)と亜硝酸性窒素(NO2−N)の含有量
(mg/L)を示す。
みについて水質分析を行った結果であり、単位体積当た
りの廃水中のアンモニア性窒素(NH4−N)の含有量
(mg/L)を示している。また図5乃至図7におい
て、実線(2)は上澄みについて水質分析を行った結果
であり、単位体積当たりの廃水中の亜硝酸性窒素(NO
2−N)の含有量(mg/L)を示している。さらに図
5乃至図7における破線(3)は沈殿汚泥について、単
位体積当たりのアンモニア性窒素(NH4−N)の含有
量(mg/L)を示している。また図5乃至図7におけ
る破線(4)は沈殿汚泥について、単位体積当たりの亜
硝酸性窒素(NO2−N)の含有量(mg/L)を示し
ている。
図6における実線(5)はORP値を示し、図7におけ
る実線(5)はDO値を示している。さらに図5乃至図
7の各々の(d)は、廃水処理装置を各初期設定条件で
2週間連続運転を行い、最後の1サイクル運転にて水質
分析を行った結果を示す。
験結果について説明する。
入された廃水の影響で各図(a)、(b)、(c)のPH値、
ORP値、DO値は不安定であるが、曝気時間の初期の
傾向としては、時間の経過とともにPH値は減少し、O
RP値は負の領域で増加し、DO値は一定値0をとる。
また一定の時間経過後ORP値が負の値から正の値に変
化すると、PH値の減少率は低下し、その後PH値は増
加に転じる。また、同時にDO値は一定値0から増加傾
向に転じる。
よる曝気量は大きく設定されているが、ORP値が負の
値から正の値に変化するまでの時間は、曝気量が大きい
ほど短くなっている。なお、処理水槽2内の廃水のBO
D値の連続分析は行わなかったが、撹拌曝気工程Aにお
いて、廃水投入直後の処理水槽2内の廃水のBOD値は
約370mg(投入された廃水のBOD値を12000
mg/L、廃水投入量/1サイクルを115L、処理水
槽容積を3700Lとした場合の概算値)より図5乃至
図7の(d)に示す処理水質のBOD値まで減少してい
くと推測される。
やかに増加し、ORP値は減少傾向にあり、DO値は一
定時間経過後に一定値0をとる。沈殿工程Bにおいて、
沈殿汚泥の亜硝酸性窒素(NO2−N)(図5乃至図7
(4))は沈殿工程B開始後1時間以内に0にまで減少
している。また、アンモニア性窒素(NH4−N)は、
上澄み(図5乃至図7(1))と沈殿汚泥(図5乃至図
7(3))の双方で余り変化していない。硝酸性窒素
(NO3−N)については図5乃至図7(d)からわか
るように、全ての実験の水質検査で0mg/Lであった
ことから、図5乃至図7における表記を省略している。
の水質検査で0mg/Lとなるのは次のような理由から
である。すなわち、窒素化合物が有機性窒素、アンモニ
ア性窒素(NH4−N)、亜硝酸性窒素(NO2−N)、
窒素ガスの順で変化しており、各変化の過程で硝酸性窒
素の生成が行われないからである。
別に説明する。
の実験結果を1サイクルGを各時間帯別にDO値、BO
D値、アンモニア性窒素(NH4−N)、亜硝酸性窒素
(NO 2−N)についての特徴をまとめた図表である。
入30分前から撹拌曝気工程A開始時まで(−0.5〜
0.0h)と、撹拌曝気工程A開始時からORP値が約
0になる時まで、ORP値が約0になった時から撹拌曝
気工程A終了時までと、沈殿工程Bの開始時から排水工
程Cの終了時まで(6.0〜11.5h)とに分けられ
ている。
設定した場合について説明する。
は、沈殿汚泥の浮上が観察された。このような沈殿汚泥
の浮上は、28L/minと低曝気量のため撹拌曝気工
程AでBOD値を低減できないことから、沈殿工程Bで
亜硝酸性窒素(NO2−N)が脱窒反応により発生した
窒素ガスの気泡により、沈殿汚泥が浮上したもの考えら
れる。この汚泥浮上により処理水のSS値が曝気量35
L/min(図6(d))と40L/min(図7
(d))の設定の時と比較して増加している。
BOD:140mg/LとSS:180mg/L(図5
(d))は、日本の排出基準の日間平均値であるBO
D:120mg/LおよびSS:150mg/L(参考
値)を越える値となっている。
気量35L/min(図6)に設定した場合について比
較する。
量35L/minのBOD値と比較して低く抑えられて
いるが、DO値が平均的に高いため、脱窒反応の進行が
困難であり、窒素化合物は脱窒反応の進行過程の途中で
ある亜硝酸性窒素(NO2−N)の状態で存在し、亜硝
酸性窒素(NO2−N)濃度が高くなることから、硝化
反応の進行も抑制される。また、曝気量40L/min
の場合は、曝気量28L/minおよび35L/min
と比較して、曝気量が大きいにもかかわらず、アンモニ
ア性窒素(NH4−N)濃度が高くなっている。
(d))は曝気量40L/minの時(図7(d))よ
り大きいが、日本の排出基準は下回っており、かつ汚泥
の浮上も発生していない。また、曝気量を35L/mi
nの設定の時は40L/minの時より、DO値が平均
的に低いことから脱窒反応の進行が早く、亜硝酸性窒素
(NO2−N)濃度が低いため、硝化反応の進行も早
い。
3)を比較したとき、2)曝気量35L/minに設定
した時が、最も効率良く廃水中に含まれる有機物と窒素
化合物を除去することができる。さらに、曝気量35L
/minに設定した時の実験結果を示す図6より明らか
なように、硝化反応と脱窒反応とが同時に進行するよう
に、撹拌曝気工程Aの終了前約30分間に亜硝酸性窒素
濃度が0〜10mg/L程度の範囲に増加するように曝
気量を調整した場合に、最も効率良く廃水中に含まれる
有機物と窒素化合物を除去することができる。
廃水処理方法の変形例を示している。
7fが設置され、制御装置5は亜硝酸イオン濃度計7f
からの情報に基づいて、撹拌曝気工程Aの終了前約30
分間に亜硝酸性窒素(NO2−N)濃度が0〜10mg
/L程度の範囲に増加するように曝気量と曝気時間を調
整する。
同時に進行するように、撹拌曝気工程Aの終了前約30
分間に亜硝酸性窒素(NO2−N)濃度が約0〜10m
g/Lの範囲に増加するように曝気量を調整することに
より、脱窒反応の進行が早く、亜硝酸性窒素(NO2−
N)濃度が低いため硝化反応の進行も早く、硝化反応と
脱窒反応を利用して廃水中の有機物と窒素化合物を効率
よく除去することができる。
す図である。図12および図13に示すように、撹拌曝
気工程Aと沈殿工程Bとの間において、処理水槽2内の
廃水内で硝化反応および脱窒反応を同時に起こし、廃水
中の活性汚泥の浮上を防止するように、制御装置5によ
り撹拌装置3のみを作動させる(撹拌工程D)。図12
および図13において図1、図3乃至図11に示す第1
の実施の形態と同一部分には同一符号を符して詳細な説
明は省略する。
Bにおいて、活性汚泥中の有機物を利用して亜硝酸性窒
素(NO2−N)の脱窒反応が進行しているものと推測
される。従って、撹拌曝気工程Aと沈殿工程Bの間に撹
拌装置3のみを作動させる撹拌工程D(図12)を設け
ることによって、活性汚泥の撹拌により亜硝酸性窒素
(NO2−N)の脱窒反応を促進し、曝気量28L/m
inの設定(図5)で問題となった沈殿工程Bの沈殿汚
泥の浮上をも防止することができる。
装置4からの曝気量が小さく、撹拌曝気工程A終了前約
30分間、亜硝酸性窒素(NO2−N)濃度が0〜10
mg/Lの範囲に増加せず0mg/Lのままであった場
合、撹拌曝気工程A終了後に撹拌工程Dを設けることに
より、さらに脱窒反応を促進でき、沈殿汚泥の浮上をも
防止することができる。
おいて撹拌曝気工程Aと沈殿工程Bの間に撹拌工程Dを
設けた実験結果である。撹拌工程Dは、約1時間の撹拌
装置による処理水槽2内の廃水の撹拌を行った。
設けたことにより、脱窒反応が促進され、沈殿汚泥の浮
上を防止することが可能となることがわかる。さらに、
BOD値だけでなくSS値も、図5(d)と図13
(d)を比較した結果からわかるように、大幅に低減で
きることが確認された。
との間において、約1時間の撹拌装置による処理水槽2
内の廃水の撹拌を行う撹拌工程Dを設けることによっ
て、効率的に処理水槽2内の廃水内で硝化反応および脱
窒反応を同時に起こし、有機物と窒素化合物を除去する
ことができることがわかる。
中の有機物と窒素化合物を活性汚泥により除去する廃水
処理装置の廃水処理方法おいて、予め求めた曝気装置に
よる曝気量と廃水中の有機物および窒素化合物の含有量
との間の関係に基づいて、硝化反応と脱窒反応を同時に
起こすよう、曝気装置の曝気量および曝気時間を調整す
ることにより、廃水中に含まれる窒素化合物および有機
物を効率的に除去することができる。
実施の形態を示す全体構成図
を示す図
図表
図表
す図表
装置を示す図
各工程を示す図
を示す図
Claims (4)
- 【請求項1】廃水中の有機物と窒素化合物を活性汚泥に
より除去する廃水処理装置を用いた廃水処理方法におい
て、 処理水槽内の廃水を曝気装置によって曝気し、同時に撹
拌する撹拌曝気工程と、 曝気装置を停止し、処理水槽内の廃水に含まれる活性汚
泥を沈殿させ、廃水を処理水と活性汚泥とに分離する沈
殿工程と、 処理水を排出装置によって排出する排出工程と、を備
え、 撹拌曝気工程において、処理水槽内の廃水内で、硝化反
応と脱窒反応を同時に起こすよう、制御装置により曝気
装置を制御して処理水槽へ供給される曝気量および曝気
時間を調整することを特徴とする廃水処理装置の廃水処
理方法。 - 【請求項2】制御装置は、予め実験により求められた曝
気量および曝気時間と、硝化反応および脱窒反応との関
係に基づいて、曝気装置を制御して処理水槽内へ供給す
る曝気量および曝気時間を調整することを特徴とする請
求項1記載の廃水処理装置の廃水処理方法。 - 【請求項3】制御装置は、撹拌曝気工程終了前約30分
間に亜硝酸性窒素濃度が約0〜10mg/Lの範囲にな
るよう、曝気装置の曝気量を調整することを特徴とする
請求項2記載の廃水処理装置の廃水処理方法。 - 【請求項4】撹拌曝気工程と沈殿工程との間において、
処理水槽内の廃水内で硝化反応および脱窒反応を同時に
起こし、廃水中の活性汚泥の浮上を防止するように、制
御装置により撹拌装置のみを作動させることを特徴とす
る請求項1記載の廃水処理装置の廃水処理方法。
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JP2001165466A JP4564204B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 廃水処理装置の廃水処理方法 |
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