JPH11215312A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11215312A
JPH11215312A JP10012236A JP1223698A JPH11215312A JP H11215312 A JPH11215312 A JP H11215312A JP 10012236 A JP10012236 A JP 10012236A JP 1223698 A JP1223698 A JP 1223698A JP H11215312 A JPH11215312 A JP H11215312A
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和彦 芦谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射原稿及び透過原稿の画像を読取装置にお
いて、原稿の種別に関係なく読取ミスのない画像読取処
理を行えるようにする。 【解決手段】 原稿台2上に載置される原稿1に対し
て、上部に液晶シャッタ8、拡散板9及び照明用ランプ
10から構成された押圧部材7を閉じ、原稿1を原稿台
2に密着させる。透過原稿1の場合、主制御部14にて
照明用ランプ10を点灯させ液晶シャッタ8の各液晶素
子を全て開状態にして透過原稿1全域を光照射させ、第
1及び第2走査ユニット33,36を原稿1に沿って走
査させ、透過原稿からの透過光をCCD5に結像させて
画像を読取る。反射原稿1の場合には、液晶シャッタ1
0を全て開状態にし、第1走査ユニットのランプ31を
点灯させることで、原稿からの反射光をCCD5に結像
させて画像の読取りを行う。いずれにおいても、透過原
稿又は反射原稿にかかわらず同様にして読取処理を行
え、読取ミスすることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を読取
るための装置であって、特に反射原稿及び透過原稿を任
意に読取ることができる画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反射原稿及び透過原稿を読取るた
めの装置は、例えば図9に示すように、上部に原稿10
0を載置するための透明の載置ガラス、つまり原稿台1
01が設けられており、その下部に原稿を光学的に走査
する光学系102及び光学系にて走査された原稿の画像
を光電変換して読取る素子、例えばCCD103を備え
ている。光学系102は、原稿100を照射するランプ
102a、原稿からの光を反射する第1反射ミラー10
2bを備えて原稿台101に対して図において右方向に
平行に走行される第1走査ユニット102cと、原稿か
らの画像にかかる光をさらに反射しCCD103へと向
ける第2、第3反射ミラー102d,102eを支持
し、上記第1走査ユニット102cと同一方向に、かつ
第1ユニット102cの走行速度の1/2の速度で走行
される第2走査ユニット102fと、そして原稿から導
かれた光をCCD103に結像させるためのレンズ10
2gとから構成されている。
【0003】また、原稿台101上部には、原稿100
を原稿台101に密着させるための白色板からなる取り
外し可能な原稿押さえ104を備えている。この原稿押
さえ104のさらに上部には、特に透過原稿の読取りに
おいて使用させる透過原稿の読取部105が備えられて
いる。この透過原稿用読取部105は、原稿100と対
向する部分に拡散板106、拡散板106上で透過原稿
の照明を行う透過原稿用ランプ107を備えている。
【0004】上記第1及び第2走査ユニット102c,
102fを走行させるために第1駆動ユニット108を
有している。そして、上記透過原稿用ランプ107は、
第1走査ユニット102c同様に同一速度で走行駆動さ
れる。この透過原稿用ランプ107は、第2駆動ユニッ
ト109にて走行駆動される。
【0005】以上の構成において、原稿100が反射原
稿の場合には、図9(a)に示すように、透過原稿の読
取部105側に、拡散板106に対応させて原稿押さえ
104を取り付け、原稿台101上に載置された反射原
稿100を上部より押圧させる。この状態で、下部のラ
ンプ102aを点灯させ、第1駆動ユニット108を介
して第1及び第2走査ユニット102c,102fを走
行させることで、原稿100からの反射光が順次CCD
103に結像されていく。これにより、反射原稿100
の画像が読取られ電気信号に変換されて出力される。
【0006】また透過原稿を読取る場合には、図9
(b)に示すように原稿押さえ104が取り外され、上
部の透過原稿用読取部105の拡散板106を介して原
稿台101に載置されている透過原稿100を、原稿台
101に密着させる。そして、透過原稿用ランプ107
を点灯させ、第2駆動ユニット109にて透過原稿用ラ
ンプ107を走行させる。これと同時に下部の走査光学
系102においても、第1駆動ユニット108を介して
第1及び第2走査ユニット102c,102fを走行さ
せ、特に第1走査ユニット102cは透過原稿用ランプ
107の走査速度に一致する。
【0007】これにより、拡散板106にてランプ10
7からの光が拡散され均等に透過原稿100を照射す
る。そのため、透過原稿100を透過した透過光は、光
学系102を介してCCD103に結像され、反射原稿
同様に画像が順次読取られ電気信号として変換出力され
る。この時、光学系102のランプ102aは消灯され
ている。
【0008】以上のように、従来の原稿読取装置は、透
過原稿又は反射原稿を必要に応じて同一の光学系102
を介してCCD103にて読取ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来画像読取
装置においては、図9に示したように透過原稿、反射原
稿の双方を読取ることが可能になる。
【0010】しかし、透過原稿を読取る場合と、反射原
稿を読取る場合とでは、白色の原稿押さえ104を取り
外し、あるいは取り付ける必要があり非常に面倒でもあ
る。しかも、その取り付け、取り外しを間違えれば画像
を読取ることができなくなる。そのため、透過原稿を読
取る場合には、原稿押さえ104の存在を認識し、もし
存在していれば、これを取り外す旨をオペレータに報知
する手段を別途設ける必要があり、装置が大掛かりにな
る。
【0011】また、原稿と他の画像や文字データを同時
に読取ることはできない。つまり原稿の画像を最初に読
取り、その後に他の文字や画像をコンピュータ上に合成
するような処理が必要となる。
【0012】本発明は、上述した従来の問題点を解消す
るためになされたものであって、透過原稿又は反射原稿
の読取りにおいて、原稿押さえの取り外しや取り付けを
行うことなく、読取ミスが生じることなく、確実に画像
の読取りを行える画像読取装置を提供することを目的と
する。
【0013】また、本発明の目的は、画像の読取り時
に、他の画像を同時に重ねて読取ることが可能なように
した画像読取装置を提供するものである。
【0014】そのため、本発明は、画像読取装置に液晶
シャッタ等を設けるものであって、この液晶シャッタを
利用して上述した目的を達成している。
【0015】ここで、画像の読取りを行う装置におい
て、液晶シャッタを設けるものが、例えば実開平7−4
4994号公報に記載されている。しかし、この公報に
記載されたものは、液晶シャッタをカラー画像を読取る
ために使用され、色分解フィルタに重ねて液晶シャッタ
を設け、白色光源からの光を色分解フィルタを介して所
望の色の光のみを透過させカラー原稿を照射させ、カラ
ー原稿からのカラー像を読取るようにしている。このよ
うな、上記公報記載のものは、カラー画像を読取るため
に液晶シャッタを用いる技術思想が明記されているのみ
で、透過原稿又は反射原稿を読取るために設けられるも
のではない。
【0016】よって、本発明は、上述したように液晶シ
ャッタを有効に用いることで、反射原稿又は透過原稿
を、読取ミスすることなく、確実に読取ることを可能に
したものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明による請求項1記載の画像読取装置は、原
稿台上に載置される原稿の画像を読取るための画像読取
装置において、上記原稿台を介して原稿を光照射する第
1の照射手段と、原稿を上記原稿台側とは反対側より光
照射する第2の照射手段と、上記第2の照射手段からの
光を任意に透過させることができ、光を透過又は遮蔽す
る液晶シャッタと、上記原稿台上に載置された原稿に対
して該原稿からの反射光又は原稿を透過した透過光を受
光し光電変換する画像読取素子と、上記原稿台上の透過
原稿の読取りを行う時に、上記第1の照射手段を消灯、
第2の照射手段を点灯させてなり、反射原稿の読取りを
行う時に、上記第1の照射手段及び第2の照射手段を点
灯させ、上記透過原稿又は反射原稿からの透過光又は反
射光を画像読取素子に導き画像読取りを行わせる制御手
段とを備えたことを特徴とする。
【0018】このような構成の画像読取装置によれば、
透過原稿の画像を読取る時に、載置された透過原稿は第
2の照射手段にて照射される。この時、液晶シャッタを
全ての領域において開状態、つまり光を透過させる。第
2の照射手段にて透過原稿を照射する場合、均一に光照
射するために拡散板を介して行うようにするとよい。そ
こで、第2の照射手段にて液晶シャッタを介して透過原
稿が照射されるため、その透過光が画像読取素子に導か
れ、透過原稿の画像が読取られる。
【0019】一方、反射原稿の読取時には、反射原稿の
背面が第2の照射手段にて液晶シャッタを介して例えば
全域が光照射される。そのため、原稿が存在しない領域
においても白色板を反射原稿上に重ねて載置された状態
となり、白レベルの読取処理が行われる。また、第1の
照射手段による光照射により反射原稿が照明され、原稿
からの反射光が画像読取素子に導かれ画像が読取られ
る。従って、透過原稿又は反射原稿において、それを区
別するための白色板等の着脱操作が不要になる。しか
も、白色板等の着脱操作を間違えた時の読取ミスを解消
でき、透過原稿又は反射原稿にかかわらず確実に読取処
理を行える。
【0020】上述した構成の画像読取装置において、請
求項2記載の発明は、上記液晶シャッタの任意の位置に
所望の画像を表示させ、該表示部分で第2の照射手段か
らの光を遮蔽し、透過原稿による画像と合わせて上記表
示された画像を同時に読取処理するようにしている。こ
のような構成においては、例えば図2を参照すれば透過
原稿(1)の場合、液晶シャッタ(8)に所望の画像
(21)を表示させ、同時に透過原稿(1)の画像と合
成された状態で読取処理を行える。従って、読取後に他
の画像データとの合成処理を行う必要がなくなり、簡単
になる。
【0021】また上述した構成の画像形成装置におい
て、請求項3記載の発明は、上記透過原稿の任意の画像
位置に対応させた液晶シャッタの領域を網点、網掛け、
あるいは黒べた状態に表示させ、上記透過原稿の任意の
画像の強調読取又は画像消去による読取処理を行うよう
にしてる。そのため、例えば図3に示すように、透過原
稿(1)の任意の画像(22)に対応する位置の液晶シ
ャッタ(8)に網点(23)を表示させる。そのため、
透過原稿と液晶シャッタの像とが合成された状態で読取
処理され、強調処理された読取画像データ24を得るこ
とができる。また図4に示すように液晶シャッタ(8)
に黒べた像(25)を表示させることで、読取画像デー
タとしては透過原稿(1)の画像22が黒く消去された
状態で読取処理される。よって不要な画像を消去した状
態で読取りを行え、あるいは強調した画像として読取処
理を行える。
【0022】上述した目的を達成するための別の手段、
つまり請求項4記載の画像読取装置は、原稿台上に載置
される原稿の画像を読取るための画像読取装置におい
て、上記原稿台を介して原稿を光照射する第1の照射手
段と、原稿を上記原稿台側とは反対側より光照射する第
2の照射手段と、上記原稿台に代えて設けられ上記第1
の照射手段からの光を任意に透過または遮蔽できる液晶
シャッタと、上記原稿台上に載置された原稿に対して該
原稿からの反射光又は原稿を透過した透過光を受光し光
電変換する画像読取素子と、上記原稿台上の透過原稿の
読取りを行う時に、上記第1の照射手段を消灯、第2の
照射手段を点灯させてなり、反射原稿の読取りを行う時
に、上記第1の照射手段及び第2の照射手段を点灯さ
せ、上記透過原稿又は反射原稿からの透過光又は反射光
を上記画像読取素子に導き画像読取りを行わせる制御手
段とを備えたことを特徴とする。
【0023】このような構成においても、同様に透過原
稿又は反射原稿を区別して読取処理するために白色板等
の着脱操作を不要にでき、透過原稿又は反射原稿かを指
示するのみでよい。そのため、読取ミス等を防止でき
る。この場合、原稿台を液晶シャッタにて代用できるた
め、構成が非常に簡単、特に液晶シャッタを別途設ける
必要がないため装置の小型化が可能になる。
【0024】そこで、上述した構成による画像読取装置
において、請求項5記載の発明は、上記液晶シャッタの
任意の位置に所望の画像を表示させ、該表示させ、該表
示部分で第1の照射手段からの光を遮蔽し原稿からの反
射を阻止することで、反射原稿による画像と合わせて任
意に表示された画像を同時に読取処理するようにしてい
る。そこで、図6に示すように反射原稿(1)の空白領
域等に別の画像を合成できる。そのため、原稿台を構成
する液晶シャッタ(80)に、画像(21)を表示させ
る。そして、第1の照射手段からの光は表示された部分
で吸収された状態となり、液晶シャッタ(80)に画像
(21)が反射原稿(1)の画像に合成された形で読取
素子にて読取られる。この場合においても、反射原稿の
読取処理後に他の画像を合成処理するといった手間がな
くなる。
【0025】また、上述した構成による画像読取装置に
おいて、請求項6記載の発明は、上記反射原稿の任意の
画像位置に対応した液晶シャッタの領域を網点、網掛
け、あるいは黒べた状態に表示させ、上記反射原稿の任
意の画像の強調読取又は画像消去による読取処理を行う
ようにしている。このような構成とすれば、図7を参照
して説明すれば、反射原稿(1)の画像(26)に対応
する液晶シャッタ(80)の領域に網掛け(27)を表
示させる。これにより、合成された状態で読取素子にて
画像が読取られる。この場合、反射原稿(1)の画像
(26)が網掛けにより強調された状態(28)で読取
られる。また、図8を参照すれば、液晶シャッタ(8
0)に黒べた像(29)が表示されると、その部分に対
応する反射原稿(1)の画像(26)が黒レベルの状態
で読取られ、結果として画像が消去された状態で読取処
理される。これにより、任意の原稿の画像を消去して読
取ることができる。
【0026】そして、上述した画像読取装置において、
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明に対して、
上記原稿を載置する原稿台を光を任意に透過又は遮蔽す
る第2の液晶シャッタにて代用させ、該液晶シャッタを
任意の画像を表示させるようにしておけば、透過原稿又
は反射原稿のいずれにおいても任意の領域に所望の画像
を合成し同時に読取ることもでき、また原稿の画像の消
去や強調等を行った読取処理をも同時に行える。
【0027】
【本発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図
面を参照に詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態
を説明するための画像読取装置の全体の構成を示す図で
ある。また、図2乃至図4は、本発明による第1の実施
形態における画像読取装置を用いて画像を読取る時の各
種読取態様を示す図である。
【0028】図1において、本発明の画像読取装置の構
成について説明する。画像読取装置は、透過原稿又は反
射原稿1を載置するための透明ガラスからなる原稿台2
を備えている。その原稿台2の下部には原稿1からの光
による像を光学的に走査し、光を電気信号に変換する光
電変換素子であるCCD5に結像するための光学系3が
備えられている。
【0029】光学系3は、例えば原稿1が反射原稿の場
合に点灯される照射ランプ31、原稿からの光を所望の
光路に反射するための第1反射ミラー32、これら照射
ランプ31及び第1反射ミラー32を支持し、原稿台2
に沿って平行に移動可能に設けられている第1走査ユニ
ット33、第1反射ミラー32にて反射された光を上記
CCD5の配置位置の光路へと導くための第2及び第3
反射ミラー34,35、この第2及び第3反射ミラー3
4,35を支持し上記第1走査ユニット33と同一方向
に平行して移動可能に設けられた第2走査ユニット3
6、及び原稿1の画像をCCD5の受光面で結像させる
ためのレンズ37から構成されている。
【0030】上記第1走査ユニット33は、原稿台2に
沿って決められた速度Vで走行駆動され、この駆動に合
わせて第2走査ユニット36は第1走査ユニット33の
走行速度Vに対してV/2の速度で走行駆動される。こ
の駆動は、駆動モータ6の駆動により行われ、該駆動モ
ータ6に連結される図示しない駆動ユニットを介して行
われる。
【0031】また、原稿台2の上部には原稿1を原稿台
2へと密着させるための例えば開閉可能に設けられた押
圧部材7が設けられている。この押圧部材7には、原稿
の画像の読取りにかかる液晶シャッタ8が設けられてい
る。液晶シャッタ8は周知の多数の液晶素子(セル)に
て構成されており、光を透過又は非透過状態にする。そ
のため、部分的に非透過状態にでき、文字や画像を任意
に表示、例えば黒くできる。また、全体を透過状態にも
できる。
【0032】上記液晶シャッタ8は、原稿台8と対向し
ており押圧部材7の外面に位置する。その保護のために
例えば透明保護シート等にて原稿台8との対向面が覆わ
れている。そして、液晶シャッタ8の背面には、拡散板
9が取り付けられている。そして、拡散板9の背面には
照明用の複数のランプ(蛍光灯)10が、例えば等間隔
になるように配置されている。
【0033】従って、上記液晶シャッタ8を全て開いた
状態において、照明ランプ10を点灯させると、拡散板
9の作用により全面を均一に液晶シャッタ8を介して原
稿1全面を照明できるようになっている。
【0034】一方、CCD5にて受光された光は、CC
D5を介して電気信号に変換される。これは、CCD5
を配線したCCD基板4から電気信号、つまり画像に応
じたアナログ信号として次のA/D変換回路11に送ら
れ、デジタルデータ、例えば8ビットのデータ信号に変
換される。変換されたデジタルデータ、つまり画像デー
タは、デジタル画像処理を行う画像処理装置12にて各
種補正処理、例えばシェーデング補正等が行われる。
【0035】画像処理装置12は、画像処理を行うだけ
でなく、CCD5にて読取られたデータをシリアルに取
り込むようなタイミング制御等を行うタイミング回路を
含む。例えば、A/D変換回路11より順次変換された
データをシリアルに取り込むために、D/A変換回路1
3を介してタイミング信号をA/D変換回路11に送
る。また、画像処理装置12に画像処理を完了すれば、
その完了信号を主制御部14に送る。この信号を受ける
ことで、主制御部14は、画像処理後の画像データを外
部のコンピュータ又は画像形成装置等に出力するように
SCSIコントローラ15へと制御信号を出力する。
【0036】SCSIコントローラ15は、例えばコン
ピュータ16とSCSIケーブルを介して接続されてお
り、相互通信できるようになっている。そのため、コン
ピュータ16側に読取った画像データを送り、またコン
ピュータ16側から必要な画像データ等が送られてく
る。
【0037】SCSIコントローラ15は、コンピュー
タ16から送られてきた画像データを主制御部14の指
示にて液晶ドライバ17へ送り、液晶ドライバ17側で
液晶シャッタ8の開閉制御を行うことになる。例えば、
画像データを液晶シャッタ8にて表示させることができ
る。また液晶ドライバ17は、液晶シャッタ8を駆動す
るだけでなく、照明用ランプ10を点灯させるために、
インバータ回路(蛍光灯の駆動回路)18に駆動信号を
出力し、これにより照明用ランプ10が必要時に点灯駆
動される。
【0038】また、デジタル画像処理装置12において
は、主制御部14の指示により特に反射原稿の画像を読
取る時のランプ31を点灯駆動するために、インバータ
回路19を介して駆動制御する。そして、原稿1の画像
を読取走査するために主制御部14の指示によりモータ
ドライバ20を介してモータ6を駆動する。これによ
り、第1及第2走査ユニット33,36は原稿台2に沿
って走行され、読取走査を実行する。
【0039】(第1の実施形態)以上の構成による画像
読取装置において、以下にその読取処理、特に制御につ
いて説明する。
【0040】まず、原稿が反射原稿の読取を説明する。
反射原稿1は、原稿台2上に予め決められた基準位置に
載置される。載置されたその上部より、押圧部材7を閉
じることで原稿台2に反射原稿1が密着される。この状
態で読取開始の指示がなされると、主制御部14を介し
てモータドライバ20及びデジタル画像処理装置12等
に読取開始の信号が送られる。この場合、反射原稿1の
読取りを行う旨の指示操作がなされる。
【0041】これにより、インバータ回路18を介して
照明用ランプ10を点灯駆動し、また液晶シャッタ8を
駆動し全ての液晶セルを開状態にする。
【0042】上記照明用ランプ10からの光は、拡散板
9の作用にて拡散され、液晶シャッタ8全面を均一に照
射する。そして、液晶シャッタ8が全て開状態であるた
め、反射原稿1の背面側の原稿台2に対向する全体を均
一に光照射する。そのため、原稿1が存在しない部分に
おいては白色状態となる。特に反射原稿1においては、
その背面が白色板が存在したものと同等の状態になる。
【0043】そこで、モータ6の駆動により原稿台2の
下部の光学系3にて反射原稿1が順次光学的に走査さ
れ、原稿からの反射光がCCD5に結像され、原稿の画
像が読取られる。この時、走査光学系3のランプ31が
点灯駆動されており、原稿1の読取画像面を照射してい
る。しかも、原稿台2上の原稿が存在しない領域、例え
ば原稿1も両側や後端領域においては、照射用ランプ1
0にて白色状態である光が照射されCCD5に結像され
る。そのため、その領域が白レベルとして読取られる。
【0044】従って、反射原稿1による画像が読取ら
れ、CCD基板4より画像処理装置12を経て画像形成
装置又は外部のコンピュータ16に画像データが転送さ
れる。この画像データが画像形成装置に送られること
で、ハードコピーが出力されることになる。
【0045】次に、原稿が透過原稿の読取制御を説明す
る。この透過原稿1についても、同様に原稿台2の規定
位置に載置した後、押圧部材7を閉じ、原稿1を原稿台
2に密着させる。この時、透過原稿1の読取りであるこ
とから、光学系3のランプ31が消灯される他は、上述
したように反射原稿の場合と同様に各種装置が駆動制御
される。
【0046】そのため、液晶シャッタ9を介して原稿1
が照射用ランプ10にて全体均一にに照射される。この
場合、透過原稿1であるため、該原稿1を透過した光に
よる画像、つまり透過光が、光学系3による走査により
順次CCD5に結像されていく。そのため、光学系3の
第1及び第2走査ユニット33,36にて透過原稿1全
域が走査される。これにより、原稿1の全体の画像が読
取られ、その読取られた画像データが外部のコンピュー
タ16等へと転送される。また、画像形成装置に送られ
ることで、その画像データによる原稿画像に応じてハー
ドコピーが得られる。
【0047】以上のように、図1に示す構造の画像読取
装置によれば、反射原稿又は透過原稿1の読取りにおい
て、従来ように原稿の背面に設けられる白色板等の原稿
押さえの取り付け、取り外しによるオペレータの作業が
不要になる。そのため、反射原稿や透過原稿の読取りに
おいて、上記原稿押さえを取り付けるのを忘れたり、取
り外すのを忘れることによる読取不良(ミス)が発生す
ることはなく、確実に読取りを行える。
【0048】しかも、上述した作業が不要でるため、透
過原稿か反射原稿かを単に指示操作することで原稿の画
像読取ミスすることなく読取ることができる。
【0049】なお、図1の画像読取装置においては、光
学系3を構成する照明ランプ31が第1の照射手段に、
押圧部材7側の照明用ランプ10が第2の照射手段を構
成している。また、主制御部14が、例えばオペレータ
による透過原稿又は反射原稿を指示操作に応答して、上
述した照明ランプ31及び照明用ランプ10の駆動を制
御し、それぞれの読取制御を行う制御手段を構成してい
る。
【0050】(第1の実施形態における各種読取形態)
図1の画像読取装置を利用して、本発明による特徴をさ
らに説明するために、いくつかの本発明特有の読取形態
を説明する。
【0051】透過原稿1の画像を読取る時に、他の画像
を同時に合成して読取ることが簡単にできる。この画像
としては、文字や図形、図面等を合わせて透過原稿1に
合成した状態で同時に読取ることができる。
【0052】例えば、図2に示すように透過原稿1の画
像に含めて合成したい画像を液晶シャッタ8を用いて表
示21させ、その合成画像を読取ることがでる。そのた
め、コンピュータ16等から、合成した画像データを入
力し、その側のデータ、つまり図2においては“123
45”といった画像21をSCSIコントローラ15を
介して液晶ドライバ17におくり、該液晶ドライバ17
を介して駆動表示させる。つまり、画像21の部分の液
晶シャッタ8の素子が閉状態となり、画像21が表示さ
れた状態となる。
【0053】そのため、透過原稿を読取る走査を行う時
に、原稿1の画像と共に、液晶シャッタ8にて表示され
た閉状態に表された部分の画像21が黒レベルとして読
取られる。その読取結果が図に示すようになる。このよ
うにすることで、透過原稿1と他の画像を任意の位置に
合成して同時に読取ることが可能となる。
【0054】この場合、従来では、図2において透過原
稿1の画像のみを読取った画像データを、コンピュータ
が取り込み、その後に必要な画像を合成させるようにて
出力させるようにするものに比べ、任意の画像を液晶シ
ャッタ8を用いて表示させ同時に読取走査できるため、
その処理が簡単になる。
【0055】図2においては、他の画像を透過原稿に合
成して読取処理を行う場合であったが、その画像の合成
位置は任意に決めることができる。また図3に示すよう
に透過原稿の一部の画像域22に重ねて同時に読取るこ
ともできる。この図3においては、透過原稿1に対する
一部の“EFGH”の画像域22に、網点や網掛け23
等を施し、これを合成して読取画像データ24を得るこ
とができる。
【0056】上記網点や網掛け23においては、上述し
たように液晶シャッタ8にて簡単に表示させることがで
き、この部分では照明用ランプ10からの光が透過せ
ず、原稿1の画像22と重ねた状態で読取画像データ2
4を得ることができる。このようにすれば、画像の一部
を強調することができる。つまり、強く表現したい部分
に網掛け等を施せば、その部分の視覚が強調されるた
め、注目を集めることができる。
【0057】また、透過原稿1の画像の一部を消去して
読取ることができる。この場合の画像の消去としては、
黒塗り(黒べた)状態にすることである。そのための読
取処理の事例を図4に示している。
【0058】この図4において、透過原稿1の“EFG
H”の画像域22を消去して読取処理を行う場合、その
画像22の領域に対応する部分を黒塗りする。そのた
め、液晶シャッタ8の所望の領域25を光が透過しない
ような状態に遮蔽する。この結果、原稿台2の決められ
た位置に載置された透過原稿1の画像域22の部分が、
液晶シャッタ8にて遮蔽され、黒塗り状態で画像が読取
られる。これにより、画像22が消去された状態で読取
処理される。
【0059】図2乃至図4に示す読取処理は、単なる一
形態を示すものであって、合成するための画像等は任意
に設定できる。しかも、液晶シャッタ8に表示させる位
置としては、原稿1が原稿台2の規定位置に載置される
ため、その載置状態において、合成したい領域を任意に
指定すればよい。この領域指定においては、周知の領域
指定の技術をそもまま用いることができる。
【0060】(第2の実施形態)以上説明した実施形態
においては、反射原稿及び透過原稿を読取る画像読取装
置であって、特に液晶シャッタ8を原稿1に対して上部
に位置させるようにしている。つまり、上部の照明用ラ
ンプ10からの光を液晶シャッタ8を介して原稿1を照
射するようにしたものである。このような形態によれ
ば、原稿1として透過原稿の画像を読取る場合、他の画
像を合成したり、消去した状態で同時に読取ることが可
能になる。
【0061】この第2の実施形態においては、特に反射
原稿の画像を読取る時に、他の画像を合成して読取るこ
とができ、かつ反射原稿及び透過原稿を正確に、読取り
ミスのない状態で読取処理できるようにしたものであ
る。
【0062】図5にその一例を示している。この図5に
おいては、図1と同一構成、同一作用及び機能を有する
部分については同一符号で示している。この図5に示す
画像読取装置の大きな特徴、つまり図1と大きく相違す
る部分は、原稿1を載置するための原稿台を構成する部
分に液晶シャッタ80を代用させて設けたことである。
そして、この液晶シャッタ80は、液晶ドライバ17に
て任意に駆動され、必要な画像を表示させるか、あるい
は全ての液晶素子を開状態にして、原稿1全体の画像の
読取処理を行うようにしている。
【0063】また、原稿1の押圧部材7には、液晶シャ
ッタが存在せず、原稿1と対向する面が拡散板9にて構
成されている。このような構成の画像読取装置におい
て、以下に原稿の画像の読取制御について説明する。
【0064】まず、原稿が反射原稿の読取を説明する。
反射原稿1は、原稿台を構成する液晶シャッタ80上の
所定位置(基準位置)に載置し、その上部より押圧部材
7を閉じることで原稿台としての役割を兼ねる液晶シャ
ッタ80に密着される。この状態で読取開始の指示がな
されると、主制御部14を介してモータドライバ20及
びデジタル画像処理装置12等に読取開始の信号が送ら
れる。これにより、液晶ドライバ17を介して照明用ラ
ンプ10を点灯させ、また液晶シャッタ80を駆動し全
ての液晶素子(セル)を開状態にする。
【0065】そして、照明用ランプ10からの光は拡散
板9を介して拡散され、原稿1の背面より全域を均一に
照射する。そのため、反射原稿1が存在しない部分にお
いては白色状態となる。これは反射原稿1においては、
その背面が白色板が存在したものと同等の状態になる。
【0066】そこで、モータ6の駆動により原稿台2の
下部の光学系3にて反射原稿1が順次光学的に走査され
る。この時、光学系3のランプ31が点灯されているた
め、その光が全開状態の液晶シャッタ80を介して反射
原稿1を照射する。そのため、原稿1からの反射光が、
再度液晶シャッタ80を透過し、各反射ミラー及びレン
ズを経てCCD5に結像され、原稿1の画像が読取られ
る。このように、反射原稿1の画像読取において、原稿
の背面は均一に光照射されているため、原稿1が存在し
ない、例えば原稿の両側や端部域においては白レベルと
して読取処理される。
【0067】従って、反射原稿1による画像が読取ら
れ、CCD基板4より画像処理装置12を経て画像形成
装置又は外部のコンピュータ16に読取られた画像デー
タが転送される。
【0068】次に、原稿1が透過原稿の読取制御を説明
する。この透過原稿1についても、同様に原稿台を構成
する液晶シャッタ80の規定位置に載置した後、押圧部
材7が閉じられ、透過原稿1が液晶シャッタ80に密着
される。この時、透過原稿1の読取りであることから、
主制御部14の指示により光学系3のランプ31は消灯
される。その他は、上述したように反射原稿の読取処理
と同様に各種装置が駆動制御される。
【0069】そのため、透過原稿1が照射用ランプ10
にて拡散板9の作用により全体が均一に照射される。こ
の場合、透過原稿1であるため、該原稿1を透過した光
は、さらに液晶シャッタ80を透過し、この透過光によ
る画像が、光学系3による走査され順次CCD5に結像
されていく。光学系3は、第1及び第2走査ユニット3
3,36を走行し、透過原稿1全域を走査する。これに
より、透過原稿1の全体の画像が読取られ、その読取ら
れた画像データが外部のコンピュータ16等へと転送さ
れる。また、画像形成装置に転送されることで、その画
像データによる原稿画像に応じたハードコピーが得られ
る。
【0070】以上のように、図5に示す構造の画像読取
装置においても、反射原稿又は透過原稿1の読取りにお
いて、従来のように原稿の背面に設けられる白色板等の
原稿押さえの取り付け、あるいは取り外しによるオペレ
ータの作業が不要になる。そのため、反射原稿や透過原
稿の読取りにおいて、上記原稿押さえを取り付けるのを
忘れたり、取り外すのを忘れることによる読取不良(ミ
ス)が発生することはなく、確実に画像の読取りを行う
ことができる。
【0071】しかも、上述した作業が不要でるため、透
過原稿か反射原稿かを単に指示操作することで原稿の画
像の読取ミスが生じることがなくなり、確実に画像の読
取りを行える。
【0072】(第2の実施形態における各種読取形態)
図5の画像読取装置を利用して、本発明による特徴をさ
らに説明するために、いくつかの本発明特有の読取形態
を説明する。
【0073】特に反射原稿1の画像を読取る時に、他の
画像を同時に合成して読取ることが簡単に行えるように
なる。この画像としては、文字や図形、図面等を合わせ
て反射原稿1に合成した状態で同時に読取ることができ
る。
【0074】例えば、図6に示すように反射原稿1の画
像に加えて合成したい画像を液晶シャッタ80を用いて
表示させ、その合成画像を読取ることができる。そのた
め、コンピュータ16等から、合成したい所望の画像デ
ータを入力し、その画像データ、図6においては“12
345”といった画像21をSCSIコントローラ15
を介して送り、液晶ドライバ17の駆動にて表示させ
る。つまり、画像21の部分の液晶シャッタ80の液晶
素子が閉状態となり、画像21が表示された状態とな
る。
【0075】そのため、反射原稿1の画像の読取り走査
を行う時に、原稿1の画像と共に、液晶シャッタ80に
て閉状態にて表された部分が画像21として表示され、
原稿1の特に空白領域の部分に合成された状態で読取ら
れる。その読取結果が図6の下部に示すようになる。こ
のようにすることで、透過原稿1と他の画像を任意の位
置にて合成して同時に読取ることが可能となる。
【0076】この場合、従来では、図6において透過原
稿1を読取った画像データを、コンピュータが取り込
み、その後に必要な画像、例えば画像21の内容を合成
させるようにして出力させている。このようなものに比
べ、任意の画像を液晶シャッタ80を用いて表示させ同
時に読取処理で、その処理が非常に簡単になる。
【0077】図6においては、他の画像21を反射原稿
1の任意の位置に合成してた状態で読取処理を行う場合
であったが、図7に示すように反射原稿1の画像部分に
他の画像を重ねて同時に読取ることもできる。図7にお
いては、反射原稿1に対する一部の“かきくけこ”の画
像域26に、網点や網掛け27等を施し、これを重畳さ
せて読取画像データ28を得ることができる。
【0078】上記網点や網掛け27においては、上述し
たように液晶シャッタ80にて簡単に表示させることが
でき、この部分ではランプ31による光が反射されず、
原稿1の画像26と重ねた状態で読取画像データ28を
得ることができる。このようにすれば、画像の一部を強
調することができる。つまり、文字等の一部に注目を集
めるために、その部分に網掛け27等を施せば、その部
分の視覚が強調されるため、容易に注目を集めることが
できる。
【0079】また、反射原稿1の画像の一部を消去して
読取ることができる。この場合の画像の消去としては、
黒塗り(黒べた)状態にすることである。そのための読
取処理の事例を図8に示している。
【0080】この図8において、透過原稿1の“かきく
けこ”の画像域26を消去して読取処理を行う場合、そ
の画像26の領域に対応する部分を黒塗りする。そのた
め、液晶シャッタ80の所望の領域29を光を吸収し反
射しないようにする。この結果、液晶シャッタ80の決
められた位置に載置された反射原稿1の画像域26の部
分が、液晶シャッタ80にて黒塗り状態で表示された画
像29が読取られる。これにより、上述した“かきくけ
こ”の画像26が消去された状態で読取処理される。
【0081】図5乃至図8に示す読取処理は、単なる一
形態を示すものであって、合成するための画像等は任意
に設定できる。しかも、液晶シャッタ80に表示させる
位置としては、原稿1が液晶シャッタ80の規定位置に
載置されるため、その載置状態において、合成したい領
域を任意に指定すればよい。この領域指定においては、
周知の領域指定の技術をそもまま用いることができる。
【0082】この第2の実施形態においては、図5に示
すように液晶シャッタ80を、原稿台に代えて配置する
ため、図1の場合に比べて液晶シャッタ8が余分に配置
されるものと比べて装置を小型化できる。また、図5に
おいては、液晶シャッタ80を原稿台に代えて配置して
いるが、原稿台2を別途設け、その原稿台2の下部に液
晶シャッタ80を設け、原稿台2にて液晶シャッタの保
護を兼ねさせるようにしてもよい。
【0083】(他の実施形態)図1及び図5に示す構造
の画像形成装置によれば、特に他の画像を原稿種別に限
って合成し、または消去して読取処理を行える。そこ
で、図1の読取装置において、原稿台2を図5に示すよ
うな液晶シャッタ80に代用させれば、透過原稿又は反
射原稿にかかわらず、任意の画像を合成又は消去して読
取ることが可能となる。
【0084】例えば、透過原稿1において、他の画像と
して図2に示すような画像21を合成させて同時に読取
処理を行う場合には、液晶シャッタ8を用いて画像21
を表示させる。この表示部分は照明用ランプ10からの
光を遮蔽する。そして、原稿台を構成する液晶シャッタ
80においては全て開状態に設定すれば、図2に示すよ
うな合成された画像読取データを得ることができる。
【0085】また、反射原稿1においては、他の画像、
例えば図6に示すような画像21を合成させて同時に読
取処理を行う場合、液晶シャッタ8側を全て開状態にす
る。そして、原稿台を構成する液晶シャッタ80側にお
いては、画像21を表示させる。この表示部分は、ラン
プ31からの光を反射せず黒として読取処理される。そ
のため、図6に示すような画像読取を行える。
【0086】従って、読取原稿の種類に関係なく、任意
に原稿の画像に他の画像を合成した状態で同時に読取処
理を行える。そのためには、透過原稿か、あるいは反射
原稿かを予め指示しておけばよく、この指示に従って液
晶シャッタ8又は80を任意に制御することで、図2又
は図6のような画像読取処理を行える。また、画像の強
調、消去といった読取形態においても同様に実施でき
る。
【0087】なお、図1及び図5の画像読取装置におい
ては、単色による画像読取を実行するものであるが、こ
れを多色、つまりカラー画像の原稿の読取りを行うもの
にも簡単に対応できる。
【0088】例えば、図1及び図5において、ランプ3
1を多色化、即ちR(赤),G(緑),B(青)のラン
プをそれぞれ設け、そのランプを順次切換点灯させるこ
とで、色分解した読取を行える。また、CCD5側に色
分解フィルタ、つまりR,G,Bの分解フィルタを順次
切り換えて配置させることで、同様にしてカラー原稿の
画像に対して、それぞれ色分解した読取画像データを得
ることができる。
【0089】さらに、液晶シャッタ8又は80にR,
G,Bの色分解フィルタを重ねて設け、例えばRフィル
タに対応する液晶セルのみを開状態にすれば、白色光を
照射しても赤色の光による画像の読取りを行える。つま
り、液晶シャッタ8又は80を各色の分解フィルタに合
わせて各液晶セルを選択的に開制御させることで、カラ
ー画像の読取処理にも対応できる。このカラー画像の読
取処理は、実開平7−44994号(実願平4−114
12号の願書に添付された明細書に記載された技術)を
適用することで対応できる。特に、本発明においては、
透過原稿のものに限らず、反射原稿においても同様にし
てカラー画像を読取ることができる。
【0090】一方、図1及び図5に示す画像読取装置に
おいて、押圧部材7側に設けられている照明用ランプ1
0は、固定状態で複数配置していることから、図9に示
すように透過原稿の読取処理を行う時に下部の光学系の
走査に同期させて走査する必要はない。そのため、照明
用ランプ10を走査する必要がなくなる分、装置を小型
化でき、また同期させて駆動制御させるための制御手段
の負担を軽減できる。
【0091】しかしながら、図1及び図5の画像読取装
置における照明用ランプ10を1個のみ設け、該照明用
ランプ10を、第1の照射手段である光学系3のランプ
31を支持した第1走査ユニット33と同様に移動可能
に設けた支持手段に設ける。そして、その支持手段を第
1走査ユニット33と同期させて走行駆動させるように
してもよい。このようにすれば、ランプ10の個数を軽
減でき、同時にランプによる消費電力の軽減に寄与でき
る。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像読取装
置によれば、透過原稿又は反射原稿による画像を読取る
場合において、従来のように原稿に応じて白色板からな
る原稿の押さえの着脱操作を行う手間をなくすことがで
きる。
【0093】これにより、原稿の種別による読取ミス等
をなくして、確実に原稿の画像を読取ることができる。
【0094】また、反射原稿又は透過原稿を問わず、任
意に他の画像を原稿の画像に合成した状態で同時に読取
処理を行え、合成画像の読取データを簡単に得ることが
できる。
【0095】しかも、原稿の画像の不要部分を消去して
読取ったり、画像の一部を強調させるような状態で読取
処理を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための反射原稿
及び透過原稿を読取可能にする画像読取装置の全体構造
を示す図である。
【図2】図1における画像読取装置による一形態を説明
するためのもので、透過原稿の画像に他の画像を合成し
て読取処理する事例を説明するための図である。
【図3】図1における画像読取装置において、透過原稿
の画像の一部を強調させるようにして読取処理を行う一
形態を説明するための図である。
【図4】図1における画像読取装置において、透過原稿
の画像の一部を消去させた状態で読取処理を行う読取形
態を説明するための図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を説明するための反射
原稿及び透過原稿を読取可能にする画像読取装置の全体
構造を示す図である。
【図6】図5における画像読取処理において、反射原稿
の画像に他の画像を合成して同時に読取処理する読取形
態を説明するための図である。
【図7】図5における画像読取装置において、反射原稿
の画像の一部を強調させるようにして読取処理を行う一
形態を説明するための図である。
【図8】図5における画像読取装置において、反射原稿
の画像の一部を消去させた状態で読取処理を行う読取形
態を説明するための図である。
【図9】従来における画像読取装置の構成例を示すもの
であって、(a)は反射原稿を読取る状態を説明するた
めの図、(b)は透過原稿を読取る状態を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 透過又は反射原稿 2 原稿台 3 読取走査のための光学系 31 照明ランプ(第1の照射手段) 33 第1走査ユニット 36 第2走査ユニット 5 読取素子(CCD) 6 駆動用のモータ 7 押圧部材 8 液晶シャッタ 80 原稿台を代用した液晶シャッタ 9 拡散板 10 照明用ランプ(第2の照射手段) 12 画像処理装置 14 主制御部 17 液晶ドライバ 18 照明用ランプの点灯駆動用インバータ回路 19 ランプの点灯駆動用インバータ回路 20 モータドライバ 21 合成するための画像 22 透過原稿の画像 23 網点 24 強調された読取画像データ 25 消去用の黒べた像 26 反射原稿の画像 27 網掛け 28 強調された読取画像データ 29 消去用の黒べた像

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台上に載置される原稿の画像を読取
    るための画像読取装置において、 上記原稿台を介して原稿を光照射する第1の照射手段
    と、 原稿を上記原稿台側とは反対側より光照射する第2の照
    射手段と、 上記第2の照射手段からの光を任意に透過させることが
    でき、光を透過又は遮蔽する液晶シャッタと、 上記原稿台上に載置された原稿に対して該原稿からの反
    射光又は原稿を透過した透過光を受光し光電変換する画
    像読取素子と、 上記原稿台上の透過原稿の読取りを行う時に、上記第1
    の照射手段を消灯、第2の照射手段を点灯させてなり、
    反射原稿の読取りを行う時に、上記第1の照射手段及び
    第2の照射手段を点灯させ、上記透過原稿又は反射原稿
    からの透過光又は反射光を画像読取素子に導き画像読取
    りを行わせる制御手段とを備えたことを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】 上記液晶シャッタの任意の位置に所望の
    画像を表示させ、該表示部分で第2の照射手段からの光
    を遮蔽し、透過原稿による画像と合わせて上記表示され
    た画像を同時に読取処理するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 上記透過原稿の任意の画像位置に対応さ
    せた液晶シャッタの領域を網点、網掛け、あるいは黒べ
    た状態に表示させ、上記透過原稿の任意の画像の強調読
    取又は画像消去による読取処理を行うようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿台上に載置される原稿の画像を読取
    るための画像読取装置において、 上記原稿台を介して原稿を光照射する第1の照射手段
    と、 原稿を上記原稿台側とは反対側より光照射する第2の照
    射手段と、 上記原稿台に代えて設けられ上記第1の照射手段からの
    光を任意に透過または遮蔽できる液晶シャッタと、 上記原稿台上に載置された原稿に対して該原稿からの反
    射光又は原稿を透過した透過光を受光し光電変換する画
    像読取素子と、 上記原稿台上の透過原稿の読取りを行う時に、上記第1
    の照射手段を消灯、第2の照射手段を点灯させてなり、
    反射原稿の読取りを行う時に、上記第1の照射手段及び
    第2の照射手段を点灯させ、上記透過原稿又は反射原稿
    からの透過光又は反射光を上記画像読取素子に導き画像
    読取りを行わせる制御手段とを備えたことを特徴とする
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 上記液晶シャッタの任意の位置に所望の
    画像を表示させ、該表示させ、該表示部分で第1の照射
    手段からの光を遮蔽し原稿からの反射を素子すること
    で、反射原稿による画像と合わせて任意に表示された画
    像を同時に読取処理するようにしたことを特徴とする請
    求項4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 上記反射原稿の任意の画像位置に対応し
    た液晶シャッタの領域を網点、網掛け、あるいは黒べた
    状態に表示させ、上記反射原稿の任意の画像の強調読取
    又は画像消去による読取処理を行うようにしたことを特
    徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 上記原稿を載置する原稿台を光を任意に
    透過又は遮蔽する第2の液晶シャッタにて代用させ、該
    液晶シャッタを任意の画像を表示させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
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