JPH10155059A - 原稿照明装置 - Google Patents

原稿照明装置

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JPH10155059A
JPH10155059A JP8325864A JP32586496A JPH10155059A JP H10155059 A JPH10155059 A JP H10155059A JP 8325864 A JP8325864 A JP 8325864A JP 32586496 A JP32586496 A JP 32586496A JP H10155059 A JPH10155059 A JP H10155059A
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JP8325864A
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Inventor
Kenji Yoshinaga
憲治 吉永
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一光源の照明光によって画像の色分解デー
タを得る簡単な機構の小型で安価な原稿照明装置。 【解決手段】 原稿1に照明光を供給する照明光源11
と、照明光を透過する光透過性の複数の光学素子14,
15,16と、光源から原稿に至る照明光路の方向に対
し交差する方向に沿って複数の光学素子を並べ一体的に
保持する保持部材17と、光学素子を並べた方向に保持
部材を移動させる保持部材移動手段18,19,20,
21,22,23,24,25および26と、原稿走査
手段31,32,33,34,35の走査移動に同期し
て保持部材を移動させ、原稿走査手段が走査する原稿上
の画像域に至る照明光路中に複数の光学素子の中の特定
の光学素子を選択的に位置させるように保持部材移動手
段を制御するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を走査
手段により読取って電気的な信号に変換する画像読取装
置で使われる画像の照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より光透過原稿画像をCCD等のラ
インセンサで読取るような場合、画像読取装置は所定位
置に載置された原稿を一方向の面側から原稿を照明し、
原稿の透過像光を結像光学系にて結像して、その像を線
状に配列された受光素子を有するラインセンサで順次電
気的に走査し、受光素子の直交方向には原稿画像とライ
ンセンサとの間で機械的に走査移動することで、2次元
的な画像情報を得るようにしたものがある。
【0003】また、近年では主として写真フィルム等の
光透過原稿に対して、文書等の反射原稿に比してカラー
画像として画像を読取る要求が増加しているが、原稿か
らラインセンサに至る画像走査系内に色分解機能等を装
備していない画像走査系では、通常の原稿照明とシーケ
ンス制御だけではカラー画像の読取りは不可能である。
【0004】そこで、原稿照明装置の照明系に色分解機
能を持たせる方式が考えられた。例えば、原稿の載置台
上に設置して、画像走査系の走査画像域の移動に伴って
その照明位置を同期して移動させる形式のものである。
その照明光源はそれぞれ3原色光を発光する3種の光源
で構成され、走査の際は1原稿に対して3回の走査を実
行し、走査毎に光源を切換えて原稿画像の色分解データ
を得るものである。
【0005】また、カラー画像に対応した画像走査系で
あっても、その原稿照明装置の光量は微妙な条件のもと
に設計されていて、一般的にネガフィルムの透過光量は
ポジフィルムのそれに比較して低く、ラインセンサの出
力データは光検出範囲内の低光量域でノイズに影響され
易いので、ネガフィルムを読み取る場合は十分な光量を
確保しないと画像品質が低下する。かといって、一方的
に光量を上げるとポジフィルムの読み取りの場合に、透
過光量がネガフィルムに比して多くなるのでラインセン
サ出力データがオーバーフローを起こすことがある。
【0006】従って、カラー画像に対応した画像走査系
がある場合も、原稿がポジフィルムとネガフィルムのど
ちらに対しても同一の光源で読取りを実現するために
は、両フィルムに対して両立するような光量が設定され
るが、ネガフィルムに対してはそのベースフィルム特有
の色(オレンジ色系)によって透過光に色の偏りがあっ
て、電気的な補正レンジを越えることが多く充分な画質
と色彩データを得ることが難しいのが現実であり、色分
解データを更に精度良く読取るには細かな切換え操作が
必要になってくる。
【0007】すなわち、ネガフィルムに対してはそのベ
ースフィルム特有の色(オレンジ色系)によって透過光
に色の偏りがあって電気的な補正レンジを越えることが
多いため、シアン(シアン色)フィルタ等を照明光路の
途中に挿入して光学的に色補正することが行われる。
【0008】また、ポジフィルムに対しては、ネガフィ
ルムの読取り時のネガフィルムとシアンフィルタの組合
わせに比して明る過ぎないように、光路の途中にNDフ
ィルタを挿入して光量補正が行われる。
【0009】従来の画像照明装置は、これらシアンフィ
ルタやNDフィルタの挿入切換え操作を、手動で行うか
特別な切換え機構を設けて行っていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、カラー原稿に対応していない画像走査系で、
カラー透過画像のカラー画像を読取る場合、照明光源は
3原色光を発光する3種の光源で構成しているので、装
置が大型化し複雑化して高価なものになってしまうとい
う問題がある。
【0011】また、カラー原稿の読取りが可能な画像走
査系であっても、ネガフィルムを読取るに充分な光量を
確保し、ネガフィルムでもポジフィルムでも色分解デー
タを精度良く読取るための、シアンフィルタやNDフィ
ルタの挿入切換え操作を手動で行うか、特別な切換え機
構を設けていたので、装置が大型化し複雑化して高価な
ものになってしまうという問題がある。
【0012】依って、請求項1乃至6に記載の発明の目
的は、複雑な光学切換え機構を用いずに、単一光源の照
明光によって原稿画像の走査域に色分解光を照射して画
像の色分解データを精度良く読み取れる、簡単な機構の
小型で安価な原稿照明装置を提供することにある。
【0013】更に、請求項7又は8に記載の発明の目的
は、カラー原稿の読取りが可能な画像走査系の場合に、
原稿がネガフィルムかポジフィルムかどちらであって
も、原稿に適した照明光を照射して色分解データを精度
良く読取ることができる、簡単な機構の小型で安価な原
稿照明装置を提供することにある。
【0014】更に、請求項9乃至11に記載の発明の目
的は、小サイズのネガフィルム又はポジフィルム等の原
稿のカラー画像を読取る際に、原稿に適した照明光を照
射して色分解データを精度良く読取ることができる、小
型で簡単な機構の安価な原稿照明装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する構成は、請求項1に記載のように、原稿の画
像を原稿走査手段により走査して電気的な信号に変換す
る画像読取装置に使用可能な原稿照明装置において、原
稿に照明光を供給する照明光源と、前記照明光源の照明
光を透過する光透過性の複数の光学素子と、前記照明光
源から原稿に至る照明光路の方向に対して交差する方向
に沿って前記複数の光学素子を並べて前記照明光源と一
体的に保持する保持部材と、前記複数の光学素子を並べ
た方向に前記保持部材を移動可能にする保持部材移動手
段と、前記原稿走査手段の走査移動と同期して前記保持
部材を移動させ、前記原稿走査手段が走査する原稿上の
画像域に至る照明光路中に、前記複数の光学素子の内の
所定の光学素子を選択的に位置させるように前記保持部
材移動手段を制御する原稿照明制御手段とを備えたこと
を特徴とする原稿照明装置にある。
【0016】この構成によれば、光学素子の保持部材移
動手段によって、単一光源による照明光路中に適切な光
学素子を選択挿入し、選択挿入した光学素子を透過した
照明光を、画像走査系が走査する原稿走査域に同期して
照射することができる。
【0017】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項2に記載のように、前記原稿照明制御
手段は、同一原稿に対して複数回の原稿走査を実行し前
記同一原稿に対する原稿走査手段の走査毎に原稿上の画
像域に至る照明光路中に位置する前記光学素子を順次選
択し切換えることを特徴とする請求項1記載の原稿照明
装置にある。
【0018】この構成によれば、照明光を色分解して原
稿に照射し各色毎の色信号を得ることができる。
【0019】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項3に記載のように、前記原稿照明
制御手段は、前記選択された光学素子を原稿走査手段の
走査開始以前に原稿上の走査開始画像域に至る照明光路
中に位置するように前記保持部材を移動し、走査実行と
共に前記原稿走査手段の移動に同期して保持部材を移動
させることを特徴とする請求項1又は2記載の原稿照明
装置にある。
【0020】この構成によれば、選択された各光学素子
による色分解照明を原稿走査に完全に同期させることが
できる。
【0021】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項4に記載のように、前記原稿照明
制御手段は、光透過性原稿の載置箇所に関して原稿走査
手段の反対側に照明光源と光学素子を一体的に保持する
前記保持部材を配置し、画像走査の実行中選択された前
記光学素子を原稿走査手段の走査画像域に対向させたま
ま原稿走査手段の走査域の移動と同期して前記保持部材
を移動させることを特徴とする請求項1記載の原稿照明
装置にある。
【0022】この構成によれば、光透過性原稿を走査す
る走査手段の反対側に原稿を透過照明する照明光源と光
学素子を一体的に保持する保持部材を配置して、選択さ
れた光学素子と走査手段との相対的な対向位置関係を保
持したまま、走査手段に同期して保持部材を移動させる
ことができる。
【0023】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項5に記載のように、前記光学素子
は所定波長域をカットするフィルタと光拡散板で構成す
る事を特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1つに
記載の原稿照明装置にある。
【0024】この構成によれば、各フィルタは光拡散板
で平均化された光源光の透過波長光を透過し原稿に照射
することができる。
【0025】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項6に記載のように、前記所定波長
域をカットするフィルタは、赤フィルタ、青フィルタお
よび緑フィルタであることを特徴とする請求項5記載の
原稿照明装置にある。
【0026】この構成によれば、光源光を各赤フィル
タ、青フィルタ、緑フィルタで色分解して原稿に照射す
ることができる。
【0027】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、請求項7に記載のように、原稿のカラー画像を原
稿走査手段により走査して電気的なカラー画像信号に変
換する画像読取装置に使用可能な原稿照明装置におい
て、前記原稿に照明光を供給する照明光源と、前記照明
光源の照明光を透過する光透過性の複数の光学素子と、
前記照明光源から原稿に至る照明光路の方向に対して交
差する方向に沿って前記複数の光学素子を並べて前記照
明光源と一体的に保持する保持部材と、前記複数の光学
素子を並べた方向に前記保持部材を移動可能にする保持
部材移動手段と、前記原稿走査手段の走査移動に同期し
て前記保持部材を移動させ、前記原稿走査手段が走査す
る原稿上の画像域に至る照明光路中に読取原稿の種類に
応じて前記複数の光学素子のうち1つが選択的に位置す
るように前記保持部材移動手段を制御する原稿照明制御
手段とを備えたことを特徴とする原稿照明装置にある。
【0028】この構成によれば、カラー画像に対応した
画像走査系の場合に、原稿がネガフィルムかまたはポジ
フィルムかによって光学素子を切換えて、原稿がネガフ
ィルムでもポジフィルムでも色分解データを精度良く読
取ることができる。
【0029】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項8に記載のように、前記光学素子は所
定波長域をカットするフィルタと光量をカットするフィ
ルタと分割反射鏡とで構成したことを特徴とする請求項
6記載の原稿照明装置にある。
【0030】この構成によれば、反射鏡で集光した照明
光の特定波長域をカットするフィルタはネガフィルム用
に、光量をカットするフィルタはポジフィルム用に切換
えて使用することができる。
【0031】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、請求項9に記載のように、フィルム原稿のカラー
画像を原稿走査手段により走査して電気的なカラー画像
信号に変換する画像読取装置に使用可能な原稿照明装置
において、前記フィルム原稿の全域に向けて2次元照明
が可能な照明光源と、前記照明光源の照明光を透過する
光透過性の複数の光学素子と、前記照明光源から原稿に
至る照明光路の方向に対して交差する方向に沿って前記
複数の光学素子を並べて前記照明光源と一体的に保持す
る保持板と、前記複数の光学素子を並べた方向に前記保
持板を移動可能にする保持板摺動手段と、前記原稿走査
手段の走査移動に同期して前記保持板を移動させ、前記
原稿走査手段が走査する原稿上の画像域に至る照明光路
中に読取フィルム原稿のネガポジに応じて前記光学素子
のうち1つが選択的に位置するように前記保持板摺動手
段を制御する原稿照明制御手段とを備えたことを特徴と
する原稿照明装置にある。
【0032】この構成によれば、原稿が小サイズのカラ
ーフィルム等の場合に、ネガフィルムかポジフィルムか
によって挿入する光学素子を切換えて、どちらの場合に
も色分解データを精度良く読取ることができる。
【0033】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項10に記載のように、前記光学素子は
所定波長域をカットするフィルタと光量をカットするフ
ィルタと光源の射出光を原稿全域に向けて照射するため
の照明レンズとで構成したことを特徴とする請求項9記
載の原稿照明装置にある。
【0034】この構成によれば、照明レンズで2次元照
明が可能なように集光した光源射出光の特定波長域をカ
ットするフィルタはネガフィルム用に、光量をカットす
るフィルタはポジフィルム用に使用することができる。
【0035】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項11に記載のように、前記所定波
長域をカットするフィルタはシアンフィルタであり、前
記光量をカットするフィルタはNDフィルタであること
を特徴とする請求項8又は10記載の原稿照明装置にあ
る。
【0036】この構成によれば、ネガフィルムの場合に
ベースフィルム特有のオレンジ色をシアンフィルタによ
って色補正し、ポジフィルムの場合に透過光量が多くな
るのをNDフィルタによって正常な状態に調整すること
ができる。
【0037】(第1の実施の形態)以下、本発明の第1
の実施の形態について図に基づいて説明する。図1〜図
4は本発明の第1の実施の形態に係る図である。図1は
本発明の第1の実施の形態に係る原稿照明装置の斜視図
である。図2は図1に示す保持体の断面図である。図3
は図1に示す原稿照明装置の制御系のブロック図であ
る。図4は図2に示すフィルタの切換状態を示す保持体
の断面図である。
【0038】図1において、透明な原稿台2は光透過性
の原稿1を載置するものである。光源11は棒状の形状
で原稿1に対して上方に位置し、許容される最大サイズ
の原稿のY方向寸法よりもやや長めの寸法を有して、原
稿1上のY方向に延びた帯状域を照明するものである。
【0039】反射鏡12は光源11の上方にあって、光
源11から上方に発した光を効率良く原稿1の方向へ反
射させる曲面断面形状で、光源11とほぼ同じY方向の
長さを有する。拡散板13は光源11の下方に配置さ
れ、光源11とほぼ同じY方向の長さを有して、光源1
1からの直接光や反射鏡12で反射した反射光を拡散さ
せて下方へ透過し、原稿1上のY方向に延びた帯状域内
の照射光量を均一にする目的を有する。
【0040】拡散板13の下方で且つ原稿1の直ぐ上の
位置には、拡散板13のY方向の寸法とほぼ同じ寸法の
レッド(赤)フィルタ14、ブルー(青)フィルタ15
と、グリーン(緑)フィルタ16がX方向に併設され、
拡散板13の透過光をそれぞれ色分解して、原稿1に対
してその分解光を照射することが可能になっている。
【0041】保持体17は、光源11、反射鏡12、拡
散板13とレッドフィルタ14、ブルーフィルタ15、
グリーンフィルタ16を一体的に保持するものであっ
て、この保持体17の移動によって原稿1上の所定の画
像位置に対して、それぞれのフィルタ14,15,16
を透過した分解光を順次照射することが可能である。
【0042】次に、図2は保持体17の内部構造を示す
断面図であり、レッドフィルタ14、ブルーフィルタ1
5及びグリーンフィルタ16の間には、各フィルタ1
4,15,16よりも原稿1側に突出し、光を透過しな
い材料で構成された遮蔽体27,28を設け、隣接し合
うフィルタ14と15、及び15と16からのそれぞれ
の透過照明光が原稿1面上で互いに干渉し合うことを防
止している。
【0043】図1に示すように、保持体17にはその上
部に軸受け部18と19を設け、各軸受け部18と19
にはX方向に延びる案内レール20と21が挿通され、
これら案内レール20と21の両端は装置本体の固定位
置に固定されている。無端リング状のベルト23は、そ
の一個所が保持体17の上部に設けたベルト結合部22
に結合固定している。
【0044】アイドラプーリ26は駆動ベルト23の一
端側にあって回転自在に保持され、駆動ベルト23が巻
き掛けられている。駆動モータ24は駆動ベルト23の
一端側に配置され、その駆動軸は駆動プーリ25と結合
している。駆動プーリ25には駆動ベルト23が巻き掛
けられて駆動モータ24の駆動と共に回転し、駆動ベル
ト23のベルト結合部22はX方向に移動力を受ける。
これによって光源11の点灯時に駆動モータ24が回転
すると、保持体17がX方向に移動すると共にレッドフ
ィルタ14、ブルーフィルタ15とグリーンフィルタ1
6を透過した分解光が、原稿1を順次照射することが可
能となる。
【0045】原稿1を透過した画像光は、原稿台2の下
方に配置された第1ミラー31、第2ミラー32、第3
ミラー33を介して結像レンズ34に入射し、CCD3
5の受光面に結像する。第1の実施の形態では、第1ミ
ラー31からCCD35までに至る光学系はモノクロ画
専用として構成されている。また、第1ミラー31は保
持体17と同一速度でX方向に移動可能であり、第2ミ
ラー32と第3ミラー33は第1ミラー31の1/2の
速度で移動するいわゆる2対1光学系を形成するもの
で、その移動機構は周知なので詳細は省略する。
【0046】次に、図3は原稿照明装置とこれに接続す
る画像読取装置の制御系のブロック図であり、原稿照明
装置の制御系は図の40内に示され、CPU41はRO
M44内に格納されたプログラムに基づき、各段階にお
いて各部の機能手段に制御信号を発したり、外部からの
動作信号を受けて自らのプログラム実行を制御する。R
AM45はCPU41がプログラムを実行する際に必要
とされるデータや、そのデータによる演算結果を格納す
るためのものである。
【0047】光源用電源42はCPU41の制御信号に
基づき光源11に電力を供給し、モータドライバ43は
CPU41の制御信号に基づき駆動モータ24を正回
転、逆回転及び停止するために、駆動モータ24の電流
値及び位相制御を行う。インターフェース46は、画像
読取装置側の制御系50内のインターフェース51と互
いに同期をとって画像読取装置側との間で制御信号を伝
達し合う。画像読取装置の制御系50内にはCPU41
と同様な制御を行う制御手段52があり、CCD35を
駆動するCCDドライバ53やミラー系を駆動するミラ
ー駆動手段54を制御する。
【0048】つぎに動作について説明する。本実施の形
態では1つの原稿につき、単一光源を分解したR,G,
B照射光によって、3回の画像走査を行って色分解デー
タを得る方式なので、3回行われる画像走査について順
に説明する。
【0049】(1)第1回目の画像走査 先ず、画像走査開始直前には、図2に示すように第1ミ
ラー31は原稿1の走査開始側端部の直下にセットさ
れ、その直上にはレッドフィルタ14が対向するように
保持体17の位置が設定される。
【0050】続いて、画像走査開始が実行されると、光
源用電源42がCPU41の制御信号に基づいて光源1
1を点灯させる。また、制御手段52はミラー駆動手段
54を起動し、第1ミラー31を速度VでX方向に移動
させる。一方、モータドライバ43も同様に駆動を開始
し、X方向に速度Vで保持体17を移動させる。
【0051】これによって、第1ミラー31の直上にあ
る読取り位置の原稿面には走査中レッドフィルタ14を
透過した照明光が照射され、CCD35には原稿1の赤
色分解画像が読み込まれる。
【0052】(2)第2回目の画像走査 次に2回目では、今度は図4に示すように、画像走査開
始直前には、第1ミラー31は原稿1の走査開始側端部
の直下にあって、その直上にはブルーフィルタ15が対
向するように保持体17の位置が設定される。
【0053】続いて、画像走査開始が実行されると、光
源用電源42がCPU41の制御信号に基づいて光源1
1を点灯させる。また、制御手段52はミラー駆動手段
54を起動し第1ミラーを速度VでX方向に移動させ
る。一方、モータドライバ43も同様に駆動を開始し
て、X方向に速度Vで保持体17を移動させる。
【0054】この動作によって、第1ミラー31の直上
にある読取り位置の原稿面には、走査中常にブルーフィ
ルタ15を透過した照明光が照射され、CCD35には
原稿1の青色分解画像が読み込まれる。
【0055】(3)第3回目の画像走査 3回目では、画像走査開始直前において、第1ミラー3
1は原稿1の走査開始側端部の直下(この場合の位置は
図示していないので図4より予測)にあって、その直上
にはグリーンフィルタ16が対向するように保持体17
の位置が設定される。
【0056】画像走査開始が実行されると、まず光源用
電源42がCPU41の制御信号に基づいて光源11を
点灯させる。また、制御手段52はミラー駆動手段54
を起動し、第1ミラー31を速度VでX方向へ移動させ
る。一方、モータドライバ43も同様に駆動を開始し、
X方向に速度Vで保持体17を移動させる。
【0057】この動作によって、第1ミラー31の直上
にある読取り位置の原稿面には走査中常にグリーンフィ
ルタ16を通過した照明光が照射され、CCD35には
原稿1の緑色分解画像が読込まれる。
【0058】以上の3回の画像走査によって原稿1の1
走査ブロックのカラー画像データが読み取られたことに
なり、同様にX方向への移動を繰り返して原稿1全体の
カラー画像データが読込まれる。
【0059】このように、第1の実施の形態によれば、
単一光源から簡単な機構で色分解した照射光を原稿1に
照射して、各色毎の色分解データを読込むように構成し
たので、本原稿照明装置を装備すればモノクロの画像走
査系の読取装置の場合であっても、簡単な機構で色分解
データを自動的に精度良く読込むことができる。
【0060】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態について説明する。図5は本発明の第2の実
施の形態に係る原稿照明装置の保持体の断面図である。
第2の実施の形態は、もともとカラー画像の読取りが可
能な系に対するもので、ネガフィルムでもポジフィルム
でも、精度良く色分解データを読取れるようにするため
のものである。
【0061】図5中、光源11の直下には第1反射鏡6
1があり、第1反射鏡61は光源11に向かって凸なる
曲面断面形状で、光源11から直下に照射される照明光
を図中上方の左右へ分離分散する。
【0062】光源11のやや上方の左右には第2反射鏡
62と第3反射鏡63があって、下方に向かって凹なる
曲面断面形状であり、これら3個で分割反射鏡を構成し
て、第1反射鏡61からの反射光や光源11からの直接
光等を原稿1に向かって集光できるようになっている。
【0063】第2反射鏡下方にはシァンフィルタ64を
配置し、第3反射鏡の下方にはNDフィルタ65を配置
している。シアンフィルタ64とNDフィルタ65との
間には、各フィルタ64と65よりも原稿1側に突出し
光を透過しない材料で構成する遮蔽体66を設け、隣接
し合うフィルタ64と65からの透過照明光が原稿1面
上で互いに干渉し合うことを防止している。
【0064】従って、第1の実施の形態はモノクロの原
稿走査系で色分解データが得られるようにするために、
保持体17が赤、青、緑フィルタによる色分解機能を有
する構造であったのに対し、第2の実施の形態の保持体
は、原稿走査系がカラー画像の読取りが可能な構成とい
う前提のもとに、ネガフィルムとポジフィルムで切換え
るシアンフィルタ、NDフィルタのペアを内臓するとい
う、保持体17の中身の機能が異なる相違点と、この場
合の第1ミラー31からCCD35までに至る光学系が
カラー画像読取り可能な色分解機能を有するものとされ
る前提条件以外は同じで、図1に示す各機構も、図3に
示す制御ブロックも、そのまま第2の実施の形態に流用
される。
【0065】つぎに動作について説明する。第2の実施
の形態は、カラー画像読取り可能な原稿走査系を有する
原稿読取装置において、カラーネガフィルムもカラーポ
ジフィルムも区別無く両方とも精度良く読み込めるよう
にする原稿照明装置の発明なので、以下ネガフィルムと
ポジフィルムの処理に分けて説明する。
【0066】(1)原稿1がネガフィルムの場合の画像
走査 画像走査開始直前においては、図5に示すように、第1
ミラー31は原稿1の走査開始側端部の直下にあり、ま
たその直上にはシアンフィルタ64が対向するように保
持体17の位置が設定される。
【0067】画像走査開始が実行されると、先ず光源用
電源42がCPU41の制御信号に基づいて光源11を
点灯させる。また、制御手段52はミラー駆動手段54
を起動し、第1ミラー31を速度VでX方向に移動させ
る。一方、モータドライバ43も同様に駆動を開始し、
X方向に速度Vで保持体17を移動させる。この動作に
よって、第1ミラー31の直上にある読取り位置の原稿
面には走査中、常にシァンフィルタ64を透過した照明
光が照射され、本来ネガフィルムが持つフィルムベース
色(オレンジ色)による検出色の偏りを補正することが
できる。 (2)原稿1がポジフィルムの場合の画像走
査 画像走査開始直前において、第1ミラー31は原稿1の
走査開始側端部の直下にあり、またその直上にはNDフ
ィルタ65が対向するように保持体17の位置が設定さ
れる。
【0068】画像走査開始が実行されると、先ず光源用
電源42がCPU41の制御信号に基づいて光源11を
点灯させる。また、制御手段52はミラー駆動手段54
を起動し、第1ミラー31を速度VでX方向に移動させ
る。一方、モータドライバ43も同様に駆動を開始し、
X方向に速度Vで保持体17を移動させる。この動作に
よって、第1のミラー31の直上にある読取り位置の原
稿面には走査中、常にNDフィルタ65を透過した照明
光が照射され、ポジフィルムを読み取るのに適した光量
で原稿1を照明できる。
【0069】このように、第2の実施の形態によれば、
原稿がネガフィルムの時はシアンフィルタ64に切換え
て、フィルムベース色による偏りを補正し、原稿がポジ
フィルムの時はNDフィルタに切換えて光量を制限する
ように構成したので、原稿がネガフィルムであってもポ
ジフィルムであっても同じように精度の良いカラー画像
データを得ることができる。
【0070】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。図6は本発明の第3の
実施の形態に係る原稿照明装置の分解斜視図である。第
3の実施の形態は、機能的には第2の実施の形態の場合
と同様にカラー画像の走査系を有している場合の、シア
ンフィルタ64とNDフィルタ65の切換え機構である
が、特に原稿フィルムが小型サイズの場合に対応する機
構である。
【0071】図6において、照明レンズ71は点光源7
2の前方に配置され、点光源72の射出光を原稿1の全
域に向けて効率良く照射できるような2次元照明を可能
にしている。また、ここで用いるシアンフィルタ64と
NDフィルタ65は、CCD35の読取りライン方向に
伸びる細長い形状であって、その幅は原稿1に比して充
分細くCCDラインセンサ35の読取り幅に対応して、
長さは原稿1の縦方向寸法よりやや長い程度である。
【0072】フィルタホルダ(保持板)73は、シアン
フィルタ64とNDフィルタ65を保持し、照明レンズ
71と原稿1の間に配置される。フィルタホルダ73は
Z、Z′方向にスライド可能に装置本体に支持されてい
る。フィルタホルダ73の後方にはラック部74を形成
し、モータギヤ75と噛み合うようになっている。
【0073】モータギヤ75は、フィルタモータ76の
駆動軸と結合し、フィルタモータ76の正逆回転によっ
て、フィルタホルダ73がZ、Z′方向に往復スライド
移動が可能になる。
【0074】フィルムホルダ77は、装置本体の固定位
置に原稿1を保持するもので原稿1の平面性も維持して
いる。また、一方向から入射した照明光が原稿1を透過
した後、他方へ射出できるような形状を有している。
【0075】原稿1を透過した像光は結像レンズ34に
入射し、CCD35の受光面上に結像80を結像する。
CCD35はキャリッジ78により支持されていて、キ
ャリッジ78はZ、Z′方向に移動可能であり、不図示
の移動機構によってキャリッジ78を移動させてCCD
35により結像80を走査している。
【0076】つぎに動作について説明する。
【0077】(1)原稿1がネガフィルムの場合の画像
走査 画像走査開始直前において、シアンフィルタ64はフィ
ルタモータ76の駆動によって読取り開始側(図中奥
側)の原稿1に対向する位置にある。また、図6に示す
ようにCCD35は先ずキャリッジ78の移動によって
結像の読取り開始側端部の位置で待機する。この時の結
像上の読取り開始側は結像レンズ34で反転して、図中
手前側である。
【0078】画像走査開始が実行されると、先ず点光源
72が点灯される。次にキャリッジ78はZ方向に移動
しCCD35は結像走査を開始する。一方、CCD35
が走査することによって移動する原稿1上の走査画像域
に対して、シアンフィルタ64が、常に対向するように
フィルタモータ76の駆動によってZ′方向に移動す
る。これによって常にシアンフィルタ64を透過した照
明光が走査画像域に照射され、本来ネガフィルムが持つ
フィルムベース色による検出色の偏りを補正することが
できる。
【0079】(2)原稿1がポジフィルムの場合の画像
走査 画像走査開始直前において、NDフィルタ65はフィル
タモータ76の駆動によって読取り開始側(図中奥側)
の原稿1に対向する位置にある。また、図6に示すよう
にCCD35はまずキャリッジ78の移動によって結像
80の読取り開始側端部の位置で待機する。この時結像
上の読取り開始側は反転して図中手前側になる。
【0080】画像走査開始が実行されると、点光源72
が点灯し、キャリッジ78はZ方向へ移動してCCD3
5が結像走査を開始する。一方、CCD35が走査する
ことによって移動する原稿1上の走査画像域に対して、
NDフィルタ65が常に対向するようにフィルタモータ
76の駆動によってZ′方向へ移動する。これにより常
にNDフィルタ65を透過した照明光が走査画像域に照
射される。こうして、原稿1は走査中常にNDフィルタ
65を透過した照明光によって照射されて、ポジフィル
ムを読み取るのに適した光量で原稿1を照明できる。
【0081】以上の第3の実施の形態のように、照明光
源72が走査と共に移動しないで原稿1を2次元照明す
る方式の小サイズ用の画像照明装置の場合も、原稿1を
ライン走査することには変わりはないので、原稿走査途
中の原稿面上の照明域は実質的にライン状で良く、そこ
に照射する光を透過させるフィルタ類64,65も細長
い小さな、走査照明域に対応する形状寸法で充分機能す
る。
【0082】(請求項と実施の形態の対応)原稿照明制
御手段は、インターフェースを介して原稿走査側と同期
をとり、光源を点灯し光学素子を選択して保持体を移動
制御するCPUの制御内容に相当する。
【0083】(他の実施の形態)ここまで、本発明の実
施の形態としては、フィルム等の光透過原稿画像をCC
Dラインセンサで読取るフィルム・スキャナ等を想定し
た画像読取装置を例に照明装置について説明したが、本
方式はフィルム・スキャナは勿論それ以外に、光透過原
稿用のイメージスキャナ、あるいは複写機やファクシミ
リの画像読み取り部の照明装置等にも適用可能であるこ
とは勿論である。
【0084】特に、本発明の第3の実施の形態は小サイ
ズの光透過原稿用なので、新しいIX240カートリッ
ジ・フィルムを使用する、個人用の小型フィルム・スキ
ャナ等に適用すれば最適である。
【0085】また、これまでの実施の形態では保持体1
7内の光学素子については、赤、青、緑フィルタを用い
た例と、シアンフィルタとNDフィルタのペアを用いた
例を挙げたが、フィルタの組み合わせはこれだけに限定
するものではなく、例えば、透過率の異なる複数のND
フィルタをNDフィルタ65として併設し、画像濃度の
異なる原稿に応じて適切な照明光量を得るようにしたフ
ィルタ選択も含まれる。
【0086】更に、照度の均一性や安定性を高めるため
に光拡散板の組み合わせ方式も含まれる。これは光拡散
板単体をただ併設するだけではなく、各色フィルタやN
Dフィルタに対して光路方向に光拡散板を重ね合わせた
ものを併設していけば、より細かな照明光の特性が得ら
れるようにしたもの等も含まれる。
【0087】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1乃至6
に記載の発明によれば、選択した所定の光学素子を走査
開始以前に、走査開始画像域に至る照明光路中に位置す
るように保持部材を移動させ、走査実行と共に原稿走査
手段の移動に同期して保持部材を移動させるように構成
したので、複雑な光学切換え機構を用いずに、単一光源
の照明光によって原稿画像の走査域に色分解光を照射し
て画像の色分解データを精度良く読み取れる、簡単な機
構の小型で安価な原稿照明装置が得られる。
【0088】更に、請求項7,8に記載の発明によれ
ば、カラー原稿の読取りが可能な原稿走査系の場合に、
複数の光学素子を保持部材により照明光源と一体的に保
持して、原稿の種類に応じて選択されるフィルタが原稿
走査手段が走査する画像域に至る照明光路中に常に位置
するように、且つ原稿走査手段の走査移動に同期して移
動するように保持部材を移動制御するように構成したの
で、カラー画像の読取りが可能な原稿走査系の場合に、
原稿の種類に関わり無く、それぞれの原稿に適した照明
光を照射して色分解データを精度良く読み取ることが可
能な、簡単な機構の小型で安価な原稿照明装置が得られ
る。
【0089】更に、請求項9乃至11に記載の発明によ
れば、カラー原稿の読取りが可能な原稿走査系で、フィ
ルム原稿の全域に向けて2次元照明が可能な照明光源
と、複数の光学素子を並べて一体的に保持する保持板を
設け、原稿走査手段が走査する画像域に至る照明光路中
に選択した光学素子が常に位置するように、且つ原稿走
査手段の走査移動に同期して移動するように保持板を移
動制御するように構成したので、ネガフィルム又はポジ
フィルム等の原稿のカラー画像を読取る際に原稿に適し
た照明光を照射して色分解データを精度良く読取ること
が可能な、小型で簡単な機構の安価な原稿照明装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る原稿照明装置
の斜視図である。
【図2】図1に示す保持体の断面図である。
【図3】図1に示す原稿照明装置の制御ブロック図であ
る。
【図4】図2に示すフィルタの切換状態を示す保持体の
断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る原稿照明装置
の保持体の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る原稿照明装置
の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 原稿 2 原稿台 11 光源 12,61,62,63 反射鏡 13 拡散板 14 赤フィルタ 15 青フィルタ 16 緑フィルタ 17 保持体 18,19 軸受け部 20,21 案内レール 22 ベルト結合部 23 駆動ベルト 24 駆動モータ 25 駆動プーリ 26 アイドラプーリ 27,28,66 遮蔽体 31 第1ミラー 32 第2ミラー 33 第3ミラー 34 結像レンズ 35 CCD 40 照明装置 41 CPU 42 光源用電源 43 モータドライバ 44 ROM 45 RAM 46,51 I/F 50 読取装置 52 制御装置 53 CCDドライバ 54 ミラー駆動手段 64 シアンフィルタ 65 NDフィルタ 72 点光源 73 保持板 74 ラック部 75 モータギヤ 76 フィルタモータ 77 フィルムホルダ 78 キャリッジ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を原稿走査手段により走査し
    て電気的な信号に変換する画像読取装置に使用可能な原
    稿照明装置において、 原稿に照明光を供給する照明光源と、前記照明光源の照
    明光を透過する光透過性の複数の光学素子と、前記照明
    光源から原稿に至る照明光路の方向に対して交差する方
    向に沿って前記複数の光学素子を並べて前記照明光源と
    一体的に保持する保持部材と、前記複数の光学素子を並
    べた方向に前記保持部材を移動可能にする保持部材移動
    手段と、前記原稿走査手段の走査移動と同期して前記保
    持部材を移動させ、前記原稿走査手段が走査する原稿上
    の画像域に至る照明光路中に、前記複数の光学素子の内
    の所定の光学素子を選択的に位置させるように前記保持
    部材移動手段を制御する原稿照明制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする原稿照明装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿照明制御手段は、同一原稿に対
    して複数回の原稿走査を実行し、前記同一原稿に対する
    原稿走査手段の走査毎に原稿上の画像域に至る照明光路
    中に位置する前記光学素子を順次選択し切換えることを
    特徴とする請求項1記載の原稿照明装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿照明制御手段は、前記選択され
    た光学素子を原稿走査手段の走査開始以前に原稿上の走
    査開始画像域に至る照明光路中に位置するように前記保
    持部材を移動し、走査実行と共に前記原稿走査手段の移
    動に同期して保持部材を移動させることを特徴とする請
    求項1又は2記載の原稿照明装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿照明制御手段は、光透過性原稿
    の載置箇所に関して原稿走査手段の反対側に照明光源と
    光学素子を一体的に保持する前記保持部材を配置し、画
    像走査の実行中選択された前記光学素子を原稿走査手段
    の走査画像域に対向させたまま原稿走査手段の走査域の
    移動と同期して前記保持部材を移動させることを特徴と
    する請求項1記載の原稿照明装置。
  5. 【請求項5】 前記光学素子は所定波長域をカットする
    フィルタと光拡散板で構成することを特徴とする請求項
    1乃至4のうちいずれか1つに記載の原稿照明装置。
  6. 【請求項6】 前記所定波長域をカットするフィルタ
    は、赤フィルタ、青フィルタおよび緑フィルタであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の原稿照明装置。
  7. 【請求項7】 原稿のカラー画像を原稿走査手段により
    走査して電気的なカラー画像信号に変換する画像読取装
    置に使用可能な原稿照明装置において、 前記原稿に照明光を供給する照明光源と、前記照明光源
    の照明光を透過する光透過性の複数の光学素子と、前記
    照明光源から原稿に至る照明光路の方向に対して交差す
    る方向に沿って前記複数の光学素子を並べて前記照明光
    源と一体的に保持する保持部材と、前記複数の光学素子
    を並べた方向に前記保持部材を移動可能にする保持部材
    移動手段と、前記原稿走査手段の走査移動に同期して前
    記保持部材を移動させ、前記原稿走査手段が走査する原
    稿上の画像域に至る照明光路中に読取原稿の種類に応じ
    て前記複数の光学素子のうち1つが選択的に位置するよ
    うに前記保持部材移動手段を制御する原稿照明制御手段
    とを備えたことを特徴とする原稿照明装置。
  8. 【請求項8】 前記光学素子は所定波長域をカットする
    フィルタと光量をカットするフィルタと分割反射鏡とで
    構成したことを特徴とする請求項7記載の原稿照明装
    置。
  9. 【請求項9】 フィルム原稿のカラー画像を原稿走査手
    段により走査して電気的なカラー画像信号に変換する画
    像読取装置に使用可能な原稿照明装置において、 前記フィルム原稿の全域に向けて2次元照明が可能な照
    明光源と、前記照明光源の照明光を透過する光透過性の
    複数の光学素子と、前記照明光源から原稿に至る照明光
    路の方向に対して交差する方向に沿って前記複数の光学
    素子を並べて前記照明光源と一体的に保持する保持板
    と、前記複数の光学素子を並べた方向に前記保持板を移
    動可能にする保持板摺動手段と、前記原稿走査手段の走
    査移動に同期して前記保持板を移動させ、前記原稿走査
    手段が走査する原稿上の画像域に至る照明光路中に読取
    フィルム原稿のネガポジに応じて前記光学素子のうち1
    つが選択的に位置するように前記保持板摺動手段を制御
    する原稿照明制御手段とを備えたことを特徴とする原稿
    照明装置。
  10. 【請求項10】 前記光学素子は所定波長域をカットす
    るフィルタと光量をカットするフィルタと光源の射出光
    を原稿全域に向けて照射するための照明レンズとで構成
    したことを特徴とする請求項9記載の原稿照明装置。
  11. 【請求項11】 前記所定波長域をカットするフィルタ
    はシアンフィルタであり、前記光量をカットするフィル
    タはNDフィルタであることを特徴とする請求項8又は
    10記載の原稿照明装置。
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