JP2004193718A - 画像読み取り装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

画像読み取り装置およびそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿台カバーを不要とし、外界光および装置内部からの走査光線の漏れを遮蔽する。また、画像読み取り面を液晶ディスプレイと兼用する。
【解決手段】原稿台透明板104の原稿読み取り面の下に設けられた液晶層200は複数の液晶の液晶セルを持ち、各液晶セルが少なくとも遮光状態と透明状態の2状態を有するアクティブマトリック型液晶とする。液晶層制御部300により液晶層200の液晶セルの遮光状態と透明状態の2状態の切り替えを制御し、光源106から原稿への走査光線照射の際、原稿台透明板上104に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶層の液晶セルを透明状態とし、原稿領域以外の液晶セルを遮光状態とする液晶シャッター窓処理を制御する。画像読み取り画像中に含まれる非透明構造の影パターンに対して周囲の画像データを複製して埋め込む処理やグラデーション処理などの画像補正処理を施す。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、スキャナは、モノクロイメージスキャナ、カラーイメージスキャナなどの画像読み取り装置として、また、モノクロデジタル複写装置、カラーデジタル複写装置、モノクロファクシミリ、カラーファクシミリ等の画像形成装置や画像処理装置の入力機器として用いられている。
スキャナは、ガラスなどの原稿台透明板に載置された原稿に対して光源から走査光線を照射し、原稿からの反射光線を光電変換素子により読み取ってデジタル画像データに変換し、読み取ったデジタル画像データを画像メモリに記憶する。その後、画像メモリのデジタル画像データをUSBやSCSIなどの出力インタフェースを介してコンピュータなどに出力する。画像読み取り装置によっては、デジタル画像データをCD−RやDVD−RAMなどの可搬型記憶媒体に記録するものもある。
【0003】
以下、原稿の走査処理に焦点を当てて説明を続ける。
図23は、従来のスキャナ装置の構造を模式的に示した縦断断面図である。
スキャナ装置1000のケーシング1001の上面には、原稿を載置する原稿台透明板1004があり、原稿台透明板1004の一端部にはシェーディング補正用の白基準板1005が設けられている。
【0004】
当該原稿台透明板1004には原稿台カバー1002が開閉可能なように取り付けられている。原稿台カバー1002のサイズは原稿台透明板1004の全面を覆うに十分の大きさがある。原稿台カバー1002は原稿台透明板1004の全面を覆うことにより、原稿の走査処理時に外界からスキャナ装置1000の内部に入射する外界光を遮蔽するともに、スキャナ装置1000の内部の光源から原稿読み取り面に照射される走査光線が外界に出射するのを遮蔽する働きを担っている。
【0005】
原稿台透明板1004の下方には、走査光線を照射するための光源、例えば、ハロゲンランプ1006が設けられている。ハロゲンランプ1006は、原稿台透明板1004の原稿読み取り面(図23において原稿台透明板1004の上面)に対して下方から所定の角度で走査光線を照射するように設けられている。ハロゲンランプ1006と第一ミラー1007を組み込んだ第一キャリッジユニット1008は駆動可能となっており、原稿の走査処理に従って原稿読み取り面に沿って移動するように制御される。
【0006】
従来のスキャナ装置の原稿の走査処理は、以下の手順で進められる。
まず、原稿を原稿台透明板1004上の原稿読み取り面の所定位置に載置し、原稿台カバー1002を閉じる。通常、原稿は原稿台透明板1004の全面を覆う大きさはなく、原稿台透明板1004上の原稿読み取り面のうちの一部の領域を覆うこととなる。原稿台透明板1004上の原稿読み取り面のうち、原稿により覆われている範囲が原稿領域となり、それ以外の範囲が原稿領域以外の領域となる。
【0007】
図24は、原稿台透明板1004の原稿読み取り面上の原稿領域と原稿領域以外の領域の例を示す図である。図24に示すように原稿読み取り面1101において、原稿が載置されている原稿領域1102と、原稿に覆われていない原稿領域以外の領域1103が生じる。なお、説明の便宜上、原稿領域以外の領域を1103aと1103bの2つの領域に分けて示している。
【0008】
次に、ハロゲンランプ1006から走査光線が所定の角度で原稿台透明板1004の読み取り面に対して照射され、原稿台透明板1004を介して原稿読み取り面1101に照射される。
照射された走査光線のうち、原稿領域1102に照射された走査光線は原稿で反射する。原稿の画像の濃淡の薄い個所(例えば白色)では光の吸収が小さく散乱が大きいため反射率が大きくなる。逆に、原稿の画像の濃淡の濃い個所(例えば黒色)では光の吸収が大きく散乱が小さいため反射率が小さくなる。その結果、原稿画像の濃淡に応じて強弱がついた反射光線がスキャナ装置内部に戻る。
以上が従来のスキャナ装置の原稿の走査処理の概要である。
【0009】
なお、図23に示した従来のスキャナ装置の場合は、原稿の走査処理後の処理の概略は以下のようになる。原稿からの反射光線の光路は、第一キャリッジ1008の第一ミラー1007で反射されて第二キャリッジ1011に導かれ、第二ミラー1009および第三ミラー1010で折り返され、光学系1013によりセンサボード1015上の光電変換素子1012まで到達する。光電交換素子1012により光信号から電気信号に変換され、さらに量子化により電気信号をデジタル画像データに変換する。デジタル画像データは画像メモリ1016に格納される。なお、走査中、光路長が一定になるように、第二キャリッジ1011は第一キャリッジ1008に従動するが、第二キャリッジ1011の移動距離は第一キャリッジ1008の半分の移動距離となるように調整されている。
【0010】
次に、走査光線の照射範囲について述べる。
走査光線は原稿の走査処理のために照射されるので、その照射範囲は、図24における原稿領域1102のみとなれば理想的である。しかし、ハロゲンランプ1006は原稿読み取り面の一辺に相当する幅があり、その幅が一定であるので、走査の過程で原稿領域1102に加え、原稿領域以外の領域1103aおよび1103bに対しても照射されることとなる。ここで、原稿領域以外の領域の照射範囲が小さくなるようにハロゲンランプ1106の走査範囲を制御することは可能である。例えば、図24において左から右へ走査する場合、走査範囲の制御により原稿領域以外の領域1103bを照射範囲から除外することは可能である。しかし、原稿領域1102への走査光線照射の際に原稿領域以外の領域1103aにも照射されることとなる。
【0011】
原稿領域以外の領域1103aおよび1103bに照射された走査光線は原稿台透明板1004を透過し、原稿台カバー1002の裏面に照射される。
【0012】
次に、原稿台カバー1002の役割について述べる。
スキャナ装置はハロゲンランプなどの光源を用いて原稿読み取り面を走査するので、走査光線がスキャナ装置内部から外界に漏れて出射すると、操作者の目に強い光が入るので好ましくない。さらに、走査光線がスキャナ装置内部から外界に漏れて出射することはスキャナ装置を設置した部屋やオフィスなどの室内環境には好ましくない。また、外界からスキャナ装置内部に外界光が入射することは、スキャナ装置における走査処理、光電変換素子による読み取り処理に悪影響を及ぼすおそれがあるので好ましくない。
【0013】
これら問題を解決する従来手段として原稿台カバー1002が設けられている。原稿台カバー1002は、原稿台透明板1004の全面を覆うことにより、外界からスキャナ装置内部に入射する外界光を遮蔽するともに、スキャナ装置内部のハロゲンランプ1006から照射される走査光線が外界に漏れて出射するのを遮蔽する働きを担っている。
【0014】
次に、原稿台カバー1002の裏面1003(原稿台透明板1004と対向する面)について述べる。走査光線の照射範囲の説明で述べたように、走査光線は原稿領域以外の領域1103aや1103bにも照射され、それら領域に照射された走査光線は原稿台カバー1002の裏面1003で反射することとなる。当該原稿領域以外の領域は画像として読み取りたい領域ではないので、画像が生じないように、当該原稿領域以外の領域1103aや1103bを覆う部分の原稿台カバー1002の裏面1003を工夫する必要がある。また、原稿領域1102に関しても、原稿の厚さが薄い場合は原稿が若干透けることがあり、原稿台カバー1002の裏面1003の模様や色が影響を与える場合もある。そのため、原稿領域を覆う原稿台カバー1002の裏面も工夫する必要がある。
【0015】
そこで、原稿台カバー1002の裏面1003は全面が無模様で凹凸がなく一様で滑らかなものとなっている。さらに、色は白色となっている。白色であれば読み取り画像の周囲のマージン部分は白色となる。また、原稿用紙の厚さが薄く原稿が若干透ける場合も、白色であれば、原稿の濃淡のコントラストが得られやすいからである。この要求を満たすため、原稿台カバー1002の裏面1003には、白色の原稿台カバー内面クッションが設けられている場合が多い。
【0016】
なお、高機能のスキャナ装置では自動原稿送り装置(ADF)を設けている場合がある。この場合は、単葉の複数枚の原稿を連続して読み取る場合には原稿台カバー1002を開閉することなく画像を読み取ることができる。しかし、一般にはADFが設けられていない。また、読み取る原稿も単葉で複数枚の場合ばかりではなく、折り畳んだ原稿、ステープラーなどの止め具で綴じた原稿、本や雑誌などの製本されている原稿など多様なものがある。そのため、従来の画像読み取り装置の構成は、基本的には原稿台カバー1002を開き、原稿を原稿台透明板1004上に載置した後、原稿台カバー1002を閉じる必要がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の画像読み取り装置は原稿台カバー1002を用いるので以下の問題を有していた。
【0018】
第一に、従来の画像読み取り装置では、原稿台カバー1002の開閉動作が必須の動作となり、操作者の負荷が大きいという問題があった。
原稿台カバー1002を開く動作、原稿台透明板1004上の所定位置に原稿を置く動作、原稿台カバー1002を閉じる動作という3つの動作が必要となる。これらの動作は読み取り原稿を交換する度に毎回実行しなければならない。
【0019】
第二に、従来の画像読み取り装置では、原稿台透明板1004上に載置した原稿がずれないように原稿台カバー1002の開閉動作を慎重に行なわなければならず、時間がかかるともに、操作者にとり煩わしいという問題があった。原稿台透明板1004上の所定位置に原稿を載置した後に原稿台カバー1002を閉じる際には風圧が生じるため、原稿が移動してしまうことがある。そのため、原稿台カバー1002により発生する風圧を小さくするため開閉動作を慎重に行なわなければならない。
【0020】
第三に、従来の画像読み取り装置では、原稿台カバー1002の開閉動作により原稿台透明板を傷つけたり破損したりする恐れがあるという問題があった。
特に、ADFが組み込まれている原稿台カバー1002は重く、モーメントが大きい場合があり、開閉時に思わず勢いがついてしまうことがある。勢いよく原稿台カバー1002が原稿台透明板1004に衝突すると原稿台透明板を傷つけたり破損したりする恐れがある。また、操作者にとっても目前で原稿台カバー1002が原稿台透明板1004に衝突することはストレスが大きい。
【0021】
そこで、本発明は、上記従来の原稿台カバーが持つ問題点を解決するため、原稿台カバーを不要とし、かつ、従来の原稿台カバーが担っていた役割を他の構成要素で行なう画像読み取り装置を提供することを目的とする。
つまり、本発明は、原稿台カバーを不要として原稿台カバーの開閉動作を不要とし、かつ、原稿台カバーによらずに外界から画像読み取り装置内部に入射する外界光を遮蔽し、原稿台カバーによらずに画像読み取り装置内部の光源から照射される走査光線が外界に漏れて出射するのを遮蔽することができる画像読み取り装置および画像読み取り装置の制御方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記画像読み取り装置を入力装置として備える画像形成装置および画像処理装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の画像読み取り装置は、原稿台透明板の原稿読み取り面の上に載置された原稿に走査光線を照射し、当該原稿からの反射光線を読み取る画像読み取り装置において、前記原稿台透明板の原稿読み取り面の下に設けられ、複数の液晶小領域を持ち、各液晶小領域が少なくとも遮光状態と透明状態の2状態を有し、前記原稿からの反射光線を選択的に通過させる液晶層と、前記液晶層を通過した前記原稿からの反射光線を読み取って得た画像データのうち、前記液晶層の非透明微小構造であって前記液晶小領域が透明状態であっても透明にならない非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について画像補正処理を行なう画像処理部を備えたことを特徴とする。
【0023】
上記構成により、液晶層の各液晶小領域の遮光状態と透明状態を制御することにより、外界から画像読み取り装置内部に入射する外界光を遮蔽し、画像読み取り装置内部から照射される走査光線が外界に出射するのを遮蔽することができ、本発明の画像読み取り装置は原稿台カバーを用いる必要がなく、操作者は直接、原稿台透明板面上に原稿を載置するのみで良く、従来必要であった原稿台カバーの開閉動作が不要となる。
また、液晶層の構造のうち、スイッチング用半導体など非透明微小構造がある場合、干渉されてそれらの影が読み取り画像データ中に混入することとなるが、デジタル画像データの画像補正処理によりそれら影部分の画像データを補正するので、読み取り画像データから影を消去することができる。
【0024】
次に、本発明の請求項2に記載の画像読み取り装置は、請求項1に記載の画像読み取り装置において、前記画像処理部は、前記液晶層の非透明微小構造の干渉を受ける画像データ部分の画像データパターンをあらかじめ記憶しておき、前記画像処理部が、前記原稿の読み取り画像データのうちの当該画像データパターンに対して前記画像補正処理を施すものである。
上記構成により、スイッチング用半導体などの非透明微小構造のパターンは装置固有のものであって既知であるので、読み取り画像中に混入する非透明微小構造の影の画像データパターンをあらかじめ登録しておくことにより、デジタル画像データの画像補正処理を速やかに実行し、画像補正処理の負荷を低減することができる。
【0025】
なお、本発明の請求項3に記載の画像読み取り装置は、請求項1または2に記載の画像読み取り装置において、前記画像処理部の画像補正処理が、前記読み取り画像データのうち、前記非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について、その周囲のデジタル画像データを当該部分に複製することによって埋め合わせる処理とするものである。
また、本発明の請求項4に記載の画像読み取り装置は、請求項1または2に記載の画像読み取り装置において、前記画像処理部の画像補正処理が、前記読み取り画像データのうち、前記非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について、対向するエッジ部分同士の画像データの加重平均をとって推定した画像データを埋める処理とするものである。
また、本発明の請求項5に記載の画像読み取り装置は、請求項1または2に記載の画像読み取り装置において、前記画像処理部の画像補正処理が、前記読み取り画像データのうち、前記非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について、対向するエッジ部分同士の画像データ間を滑らかにつなぐようにグラデーションを施す処理とするものである。
【0026】
次に、本発明の請求項6に記載の画像読み取り装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像読み取り装置において、前記液晶層の各液晶小領域の遮光状態と透明状態の2状態を切り替え、前記原稿台透明板上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶小領域を透明状態とし、前記原稿領域以外の領域下の液晶小領域を遮光状態とし、前記原稿領域のみに開口部を有する液晶シャッター窓を形成するものである。
上記構成により、液晶層が原稿領域のみに開口部を持つ黒色のシャッター窓として機能する。
【0027】
本発明の液晶層の駆動方式として、セグメント方式を用い、液晶小領域を例えば用紙規格のA6〜A3、B6〜B4などの大きさのセグメントとすることも可能であり、本発明の液晶層の駆動方式としてマトリックス方式を用い、液晶小領域を液晶セルとすることも可能である。
【0028】
本発明の請求項7に記載の画像読み取り装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像読み取り装置において、前記液晶層において、各液晶小領域の遮光状態と透明状態の2状態を切り替え、前記原稿台透明板上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶小領域のうちの一部のみを透明状態とし、他の液晶小領域を遮光状態として前記走査光線に対するスリットを形成するものである。
次に、本発明の請求項8に記載の画像読み取り装置は、請求項7に記載の画像読み取り装置において、前記液晶層のうち、前記透明状態とする小領域を所定順序により他の小領域に切り換えることにより前記走査光線に対するスリットの形成位置を走査処理に応じて移動するものである。
上記構成により、液晶層の各液晶小領域の遮光状態と透明状態を制御することにより、液晶層が、走査処理に応じて走査光線の一部のみを選択的に通過させる黒色のスリットとして機能する。原稿領域への走査光線の照射中においてもスリットが形成されているので、走査にかかるスリット部分以外の部分の遮光性をより向上することができる。
【0029】
次に、本発明の請求項9に記載の画像読み取り装置は、請求項1から8のいずれかに記載の画像読み取り装置において、前記原稿読み取り面の上に載置された原稿の原稿領域を動的に検知する原稿領域センサを備え、前記液晶層において、前記原稿領域センサが検知した原稿領域情報に応じて、前記液晶小領域の遮光状態と透明状態の切り換え制御を動的に行なうものである。
上記構成により、原稿台透明板面上に載置された原稿サイズとその位置に応じた原稿領域を動的に検知するため、操作者は原稿領域を指定入力することなく、直接、原稿台透明板面上に原稿を載置するのみで良い。
また、原稿領域に応じて、非透明微小構造の影のパターン中の該当部分を選択することによりデジタル画像データの画像補正処理を速やかに実行し、画像補正処理の負荷を低減することができる。
【0030】
次に、本発明の請求項10に記載の画像読み取り装置は、請求項1から8のいずれかに記載の画像読み取り装置において、前記原稿読み取り面上に載置された原稿のサイズ情報を入力する原稿サイズ情報入力部を備え、前記液晶層において、前記原稿サイズ情報入力部から入力された原稿サイズ情報に応じて、前記液晶小領域の遮光状態と透明状態の切り換え制御を動的に行なうものである。
上記構成により、操作者は原稿サイズを指定入力し、原稿台透明板面上の所定の位置に原稿を載置するのみで良い。
また、原稿サイズに応じて、非透明微小構造の影のパターン中の該当部分を選択することによりデジタル画像データの画像補正処理を速やかに実行し、画像補正処理の負荷を低減することができる。
【0031】
次に、本発明の請求項11から20に記載の画像読み取り装置は、請求項1から10に記載の画像読み取り装置と比べて液晶層が異なるものとなっている。請求項1から10に記載の画像読み取り装置では、少なくとも遮光状態と透明状態を有する液晶小領域を持つ液晶層を備えていたが、請求項11から20に記載の画像読み取り装置は、少なくとも光散乱状態と透明状態を有する液晶小領域を持つ液晶層を備えるものとしたものである。他の構成は請求項1から10に記載の画像読み取り装置と同様である。
【0032】
上記構成により、液晶層が原稿領域のみに開口部を持つ白色のシャッター窓として機能し、原稿領域以外の領域については、従来の原稿台カバーの裏側に設けられている白色の原稿台カバー内面クッションと同様の効果を持つ。また、走査処理に応じて走査光線の一部のみを選択的に通過させる白色のスリットとして機能し、スリット部分以外の領域については、従来の原稿台カバーの裏側に設けられている白色の原稿台カバー内面クッションと同様の効果を持つ。
【0033】
次に、本発明の請求項21に記載の画像読み取り装置は、請求項1から20のいずれかの画像読み取り装置において、前記画像読み取り装置のスタートモードとして、少なくともオートスタートモードとマニュアルスタートモードの2つのモードを備え、前記オートスタートモードである場合、前記液晶層における液晶小領域の状態制御の後、前記原稿への走査光線の照射を自動的に開始するものである。
上記構成により、操作者は直接、原稿台透明板面上に原稿を載置するのみで良く、従来必要であった操作者の手動入力によるスタートなどのボタン押下動作を不要とし、液晶層の液晶小領域の状態制御が完了すれば自動的に画像読み取り処理がスタートすることとなる。
【0034】
次に、本発明の請求項22に記載の画像読み取り装置は、請求項1から21のいずれかの画像読み取り装置において、前記液晶層の各液晶小領域がアクティブマトリックス型のカラー液晶表示素子であり、映像データ制御部と、前記液晶層に沿って設けられ、その取り付け高さが動的に変更でき、前記液晶層に対する相対距離の調整が可能なバックライトを備え、前記画像読み取り装置が、画像を読み取る画像読み取り処理モードと、前記カラー液晶表示素子としての前記液晶層の液晶小領域と前記映像データ制御部と前記バックライトを用いて前記原稿読み取り面に映像を表示する映像表示モードを持つものである。
また、本発明の請求項23に記載の画像読み取り装置は、請求項22に記載の画像読み取り装置において、前記画像読み取り処理モードでは、前記バックライトを消灯し、その取り付け高さを低くして前記液晶層との相対距離を大きくし、前記走査光線の照射と前記反射光線の受光処理を実行する空間を確保し、前記映像表示モードでは、前記バックライトを点灯し、その取り付け高さを高くして前記液晶層との相対距離を小さくし、前記カラー液晶表示素子のバックライトとして用い、前記原稿読み取り面を液晶表示画面として使用するものである。
上記構成により、画像読み取り装置の原稿読み取り面を、液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用することができる。
【0035】
次に、本発明の請求項24に記載の画像形成装置は、請求項1から23のいずれかに記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えたものである。
次に、本発明の請求項25に記載の画像形成装置を用いた広告の提供方法は、請求項22または23に記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置を店舗に設置し、前記画像形成処理モードにおいて、前記画像形成装置の操作者に対して画像形成処理サービスを提供し、前記映像表示処理モードにおいて、前記店舗内の顧客に対して広告を映像で提供するものである。
次に、本発明の請求項26に記載の画像処理装置は、請求項1から22のいずれかに記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像処理を行なう画像処理部を備えたものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の画像読み取り装置および画像読み取り装置の制御方法の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の具体例に限定されるものではない。
【0037】
(実施形態1)
本発明の実施形態1にかかる画像読み取り装置およびその制御方法を示す。
実施形態1にかかる画像読み取り装置は、原稿読み取り面の下に、複数の液晶小領域を持ち、各液晶小領域が遮光状態と透明状態の2状態を有し、原稿からの反射光線を選択的に通過する液晶層を設けたものである。また液晶層を通過した原稿からの反射光線を読み取った画像データのうち液晶層の非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について画像補正処理を行なう画像処理部を備えたものである。
以下の実施形態において、液晶層はスイッチング用の半導体を備えたアクティブマトリックス型の液晶素子を用いるものとし、液晶小領域は液晶セルとする。一例としては、TFT液晶素子やMIM液晶素子などが挙げられる。なお、本実施形態1の液晶層はバックライトを用いず、いわゆるカラー液晶ではないものとして説明する。
【0038】
図1は、本発明の実施形態1にかかる画像読み取り装置の上面の概略の一例を示す上面図である。
図2は、本発明の実施形態1にかかる、画像読み取り装置の構造を模式的に示した縦断断面図である。
図1に示すように、画像読み取り装置100のケーシング101の上面には原稿台透明板104が設けられている。従来の画像読み取り装置に見られたような原稿台カバーは設けられておらず、原稿台透明板104が直接見える構造となっている。原稿台透明板104は、ガラスなどの透明な板状のものであり、その上面が原稿を載置する原稿読み取り面である。原稿台透明板104の一端にシェーディング補正用の白基準板105が設けられている。
【0039】
図2に示すように、液晶層200は、原稿台透明板104の下に設けられている。液晶層200は、複数の液晶小領域を持ち、各液晶小領域が少なくとも遮光状態と透明状態の2状態を有するもので、スイッチング用の半導体を持つアクティブマトリックス型液晶素子により構成されている。TFT液晶素子やMIM液晶素子などが挙げられる。以下は一例として、TFT液晶素子である場合を例として説明する。
なお、図2では液晶層200が原稿台透明板104の原稿読み取り面と平行に設けられている例であるが、光学的に遮光状態と透明状態が確保される限り斜めになっていても良い。
【0040】
本発明では原稿読み取り面の上下方向にはできるだけ非透明構造物が少ない方が好ましいので、できるだけ非透明構造物が少ないアクティブマトリックス型液晶素子とし、また、液晶層200の画像読み取り装置内部への取り付けに際し、原稿読み取り面の上下方向には取り付けのための構造物を設けず、原稿読み取り面の外側の領域において取り付けるものとし、原稿読み取り面の領域内においては光源106からの走査光線を遮るものを少なくする。
【0041】
図3(A)は、本発明の実施形態1にかかる液晶層200の液晶セル210の縦断断面を模式的に示した図である。図3(B)は、図3(A)の液晶セル210の上面図である。図3(A)は図3(B)のL1−L2線の断面図である。
図3(A)において、上から、検光フィルム211、ガラス基板212、対向電極である透明電極213、配向膜214、液晶215、配向膜216、画素電極である透明電極217、ガラス基板218、偏光フィルム219、スイッチング素子220を備えている。
【0042】
偏光フィルム219は特定方向に振動する光のみを透過させることにより偏光を作り出すフィルムである。
透明電極213、217はITO(インジウムスズ酸化物)などの透明で導電性の高い物質により構成された電極である。
配向膜214、216は液晶分子を配向させるための膜であり、例えば、ポリイミドなどの耐熱性樹脂などである。
【0043】
スイッチング素子220は、薄膜トランジスタ(TFT)であり、ガラス基板218上にアレイ状に配置されている。
図3(B)に示すように、ガラス基板218上には、水平方向に走査線230(ゲート線)、垂直方向にデータ線240が配置され、マトリックス状になっている。スイッチング素子220はその交点に形成されている。つまり、スイッチング素子220はマトリックスの1マス(液晶セル)につき1つ形成される。
スイッチング素子220は透明電極217の一部に接続され、透明電極217の印加電圧を制御する。
【0044】
本実施形態1にかかる図3の構成を持つ液晶215は、一例として、電界効果複屈折型液晶(ECB型液晶)、ねじれネマティック型液晶(TN型液晶)、スーパーねじれネマティック型液晶(STN型液晶)、強誘電型液晶(FLC型液晶)などが挙げられる。
【0045】
検光フィルム211は偏光フィルム219と同様、特定方向に振動する光のみを透過させるフィルムである。
【0046】
図3に示した液晶層200の各液晶セル210は、偏光フィルム219、液晶215の状態、検光フィルム211の組み合わせにより偏光している走査光線を遮蔽したり透過したりする。液晶215の状態は上下の透明電極213及び217に電圧を印加するか否かを切り換えることで制御できる。透明電極217の印加電圧はスイッチング素子220により制御する。このように液晶215の状態を制御することで液晶セル210の遮光状態と透明状態を制御する。
【0047】
例えば、ECB型液晶の場合、透明電極213および217に電圧を印加しないとき、ECB型液晶は一定方向に配向され、電圧を印加したときに液晶分子が一定の角度に傾き、複屈折効果により偏光状態が変化する。電圧を印加しないときには液晶215を通過した走査光線は複屈折効果が得られないので検光フィルム211を通過することができずに遮光状態となり、電圧を印加したときには液晶215を通過した走査光線は複屈折効果が得られるので検光フィルム211を通過できて透明状態となる。
【0048】
TN型液晶、STN型液晶の場合、液晶分子をねじって配向しておき、透明電極213および217に電圧を印加しないときは、液晶分子がねじれたままで通過する光の偏光面が回転するようになっており、偏光面が回転後の走査光線がそのまま透過できるように検光フィルム211の配置角度を調整しておく。透明電極213および217に電圧を印加したときは、液晶分子のねじれがほどけて通過する光の偏光面の回転がなくなるようになっており、偏光面が回転しない走査光線が遮蔽されるように検光フィルム211の配置角度を調整しておく。
【0049】
FLC型液晶の場合、薄膜形成により本来のらせん構造をほどいた状態で一定の電圧を印加しておく状態を初期状態とする。この状態で逆方向に電圧をかけた場合に液晶分子が傾いて複屈折効果が得られる。電圧を印加しないときは液晶215を通過した走査光線は複屈折効果が得られないので検光フィルム211を通過することができずに遮光状態となり、電圧を印加したときは液晶215を通過した走査光線は複屈折効果が得られるので検光フィルム211を通過できて透明状態となる。
この構造を持つ液晶セル210を多数用意して液晶層200とし、当該液晶セル単位で透明状態と遮光状態を制御できるものとする。
【0050】
また、実施形態1にかかる液晶層200の各液晶セル210は、図3の構成以外の構成も可能である。図4(A)は、本発明の他の構成にかかる液晶層200の液晶セル210aの縦断断面を模式的に示した図である。図4(B)は、図4(A)に示した液晶セル210aの上面図である。図4(A)は図4(B)のL1−L2線の断面図となっている。
上から、ガラス基板212、対向電極である透明電極213、配向膜214、液晶215a、配向膜216、画素電極である透明電極217、ガラス218、スイッチング素子220を備えている。図4に示した液晶セル210aの構造は、図3に示した液晶セル210の構造に比べて、検光フィルム211と偏光フィルム219が設けられていない。
【0051】
本実施形態1にかかる図4の構成を持つ液晶215aは、一例として、ゲストホスト型液晶(GH型液晶)などが挙げられる。
GH型液晶は、液晶分子(ホスト)に色素分子(ゲスト)を混ぜたものである。本発明の実施形態1にかかるGH型液晶は、色素分子として黒色または黒色に近い濃淡の濃い色素を混ぜておく。透明電極213および217に電圧を印加しないとき、GH型液晶において、色素分子は液晶分子とともに水平に配列された状態(走査光線に垂直方向の配列された状態)になって走査光線が色素分子により吸収される状態となる。色素分子として黒色または黒色に近い濃淡の濃いものを選択しておけば、概ね遮光状態となる。電圧を印加したときに液晶分子が垂直に立ち上がった状態となり、色素分子も垂直に立ち上がった状態(走査光線と平行な状態)となって走査光線の吸収がなくなる。つまり、透明状態となる。
これらの構造を持つ液晶セルを多数用意して液晶層液晶セルとし、当該液晶セル単位で透明状態と遮光状態を制御できるものとする。
【0052】
なお、上記説明したECB型液晶、TN型液晶、STN型液晶、FLC型液晶、GH型液晶は一例であり、多様な種類の液晶、多様な動作方法があり得る。本発明は、液晶層として、印加電圧のオンオフを切り換えることにより液晶層の透明状態と遮光状態が制御できるものであれば良く、その種類、動作方法は特に限定されることなく適用されるものである。
【0053】
本発明では、液晶層200において、液晶セルが透明状態にあるとき走査光線を遮る非透明の構成要素を極力除去すべく、原稿読み取り面を覆う構成部分において、画素電極、対向電極などを透明電極で形成する。図3(B)または図4(B)に示す液晶セルの構造のうち、スイッチング素子220は非透明構造部分となる。その他の画素電極である透明電極217などは透明構造部分となる。透明構造部分と非透明構造部分の比率は開口率と呼ばれることがある。本発明の画像読み取り装置は開口率が大きい方が好ましい。
【0054】
なお、液晶層200の画像読み取り装置内部への取り付けに際し、原稿読み取り面の上下方向には取り付けのための構造物を設けず、原稿読み取り面の外側の領域において取り付けるものとし、原稿読み取り面の領域内においては光源106からの走査光線を遮るものを無くしておく。このように取り付けを工夫することにより、原稿読み取り面へ照射された走査光線の透過と遮蔽は、液晶層200の液晶セルの透明状態と遮光状態の制御により行なうことができる。
【0055】
次に、液晶層制御部300による液晶層200のそれぞれの液晶セルの遮光状態と透明状態の2状態の切り替えを制御について説明する。
液晶層制御部300は、原稿への走査光線照射の際、原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶層200の液晶セルを透明状態とし、原稿領域以外の領域下の液晶層200の液晶セルを遮光状態とし、原稿領域のみに開口部を有するシャッターを形成する液晶シャッター窓処理を制御するものである。
【0056】
液晶層制御部300は、原稿読み取り面における原稿領域とそれ以外の領域を判別する。例えば、液晶層制御部300が原稿領域センサを備え、原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域を動的に検知する。原稿領域センサは、例えば、赤外線などで原稿読み取り面を走査して原稿の存在範囲を検出する赤外線センサとすることができる。液晶層制御部300が原稿領域センサから原稿領域情報の通知を受け、液晶シャッター窓処理において、当該原稿領域情報に応じて、液晶小領域の状態の切り換えを動的に行ない、原稿領域下の液晶層200の液晶セルを透明状態とし、原稿領域以外の領域下の液晶層200の液晶セルを遮光状態とする。
【0057】
また、原稿領域の検知は、画像読み取り装置の操作者が液晶層制御部300に対して原稿領域を直接指定入力するものであっても良い。例えば、原稿台透明板104上に載置する原稿のサイズ情報を入力する原稿サイズ情報入力部を備え、液晶層制御部300が原稿サイズ情報入力部から原稿サイズ情報の通知を受け、液晶シャッター窓処理において、当該原稿サイズ情報に応じて、液晶小領域の状態の切り換えを動的に行な、原稿領域下の液晶セルを透明状態とし、原稿領域以外の領域下の液晶セルを遮光状態とする。
【0058】
本発明の画像読み取り装置における液晶層の駆動方式は、例えば、TFT液晶素子やMIM液晶素子によるアクティブマトリックスによるダイナミック駆動方式とする。ピッチを適度に細かくしたマトリックス(ローおよびカラム)により形成し、原稿領域にあたるローおよびカラムの透明電極213および217のオンオフを液晶セルが透明状態となるように制御し、原稿領域以外の領域にあたるローおよびカラムの透明電極213および217のオンオフをスイッチング素子で制御し、液晶セルが遮光状態となるように制御する。
【0059】
液晶層制御部300が原稿サイズ情報入力部を持つ場合、操作者は原稿サイズに応じて所定の領域に原稿を載置することができる。
図5(A)は、原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域とそれ以外の領域を示すものである。図5(B)は液晶層200に形成される黒色のシャッター窓を示す図である。
【0060】
液晶層制御部300が原稿領域センサを持つ場合、操作者は原稿読み取り面内なら原稿を自由位置に載置することができる。
図6(A)は、操作者が原稿読み取り面内において自由に原稿を載置し、液晶層制御部300が原稿領域センサにより原稿領域を動的に検知した様子を示す図であり、図6(B)は液晶層200に形成される黒色のシャッター窓を示す図である。
【0061】
図5および図6において、原稿領域では液晶層200の各液晶セルが透明状態であるので、下方から照射された走査光線は透過して原稿に照射され、その反射光線が原稿から再び液晶層200を透過して画像読み取り装置内部に戻ってくる。一方、原稿領域以外の領域では各液晶セルが遮光状態であるので、下方から照射された走査光線は液晶層200において遮蔽され、原稿読み取り面に照射されることはなく、また、画像読み取り装置内部から外界へ漏れて出射することもない。さらに、外界から入射する外界光については、画像読み取り面上の原稿領域に関しては原稿自体により遮光されるので外界から画像読み取り装置内部へ入射することはなく、また、原稿領域以外の領域に関しては各液晶セルが遮光状態にあるので液晶層200により遮光されるので外界から画像読み取り装置内部へ入射することはない。
【0062】
以上が、液晶層200と液晶層制御部300による、原稿読み取り面上の原稿領域および原稿領域以外の領域に対する液晶シャッター窓制御の概略である。
【0063】
なお、本発明の画像読み取り装置の走査処理後の画像読み取り処理としては、画像読み取りユニットにより原稿の画像がデジタル画像データとして読み取られ、画像メモリ116に格納されれば良く、その方法は限定されない。
【0064】
図2に示す例では、画像読み取りユニットは、原稿台透明板104の原稿読み取り面に載置された原稿に走査光線を照射する光源106と、原稿からの反射光線を受ける光学系113と、光学系113により結像された反射光線を読み取る光電変換素子112と、光電変換素子112から出力されるデジタル画像データを記憶する画像メモリ116を備えている。例えば、画像読み取り処理は以下のようになる。原稿からの反射光線の光路は、第一キャリッジ108の第一ミラー107から第二キャリッジ111導かれ、第二ミラー109および第三ミラー110で折り返され、光学系113によりセンサボード115上の光電変換素子112まで到達する。受光された反射光線は光電変換素子112において電気信号に変換された後、デジタル画像データに変換され、画像メモリ116に記憶される。画像メモリ116に記憶されたデジタル画像データは、出力インタフェースを介してコンピュータなどに出力される。
【0065】
ここで、本発明の液晶層200は、アクティブマトリックス型の液晶素子で構成されており、液晶セルの構造のうち、透明構造部分であって透明状態において透明部分となる開口部と、スイッチング素子としての半導体など非透明微小構造であって液晶セルが透明状態となっても透明にならない微小構造部分がある。
【0066】
当該非透明微小構造が光路を干渉することにより、光電変換素子112上に入射する画像には、非透明構造部分の影が画像パターンとして混入しているが、画像読み取り単位の大きさが液晶セルの大きさに比べて同程度または大きい場合であって、開口率が十分に大きい場合、光電変換における量子化処理により影響が除去されるので問題は生じない。
しかし、画像読み取り単位の大きさが液晶セルの大きさに比べて小さい場合は、非透明構造部分の影の画像パターン自体を読み取る場合や、光電変換処理結果に影響を与えて劣化した画像データとなる場合もあり得るので当該非透明微小構造部分の影の画像パターンは除去せねばならない。一般に普及しているディスプレイの解像度は70から100dpi程度であり、画像読み取り装置の解像度は設定によるが1200dpi程度の高解像度も可能であるので、本発明の画像読み取り装置の液晶層200として、普及ディスプレイと同程度の大きさのアクティブマトリックス型の液晶層を用いる場合は、非透明微小構造部分の影の画像パターンの影響が出るおそれがあり、当該影響を除去せねばならない。
【0067】
図7(A)は、画像読み取り単位の大きさが液晶セルの大きさに比べて小さい場合において、原稿読み取り画像データ中に混入する非透明構造部分の影を模式的に示した拡大図である。画像データのうちのこのような非透明構造部分の影の画像パターンは除去せねばならない。そこで、画像処理部120を設けておき、当該画像処理部120により、画像メモリ中のデジタル画像データ中の非透明構造部分の影のパターン部分について画像補正処理を行ない、図7(B)のように画像データ中に混入していた非透明構造部分の影の画像パターンを除去する。
【0068】
画像補正処理の方式はアプリケーションや読み取り画像に応じて多様な方式があり、本発明では特に限定されない。
例えば、非透明構造部分の画像パターン部分について、周囲のデジタル画像データを当該部分に複製することによって埋め合わせる単純複製方式がある。
また、他の画像補正処理方式としては、非透明構造部分の画像パターン部分について、例えば、対向するエッジ部分同士の画像データの加重平均をとって推定した画像データを埋める加重平均複製方式がある。
また、他の画像補正処理方式としては、非透明構造部分の画像パターン部分について、例えば、対向するエッジ部分同士の画像データ間を滑らかにつなぐようにグラデーションを施すグラデーション方式がある。
読み取り画像がモノクロドキュメント、カラードキュメントなどでは単純複製方式が有効な画像補正処理方式と考えられる。また、読み取り画像が写真や自然画などの場合には加重平均複製方式やグラデーション方式が有効な画像補正処理方式と考えられる。
【0069】
なお、デジタル画像データ中に含まれる、非透明構造部分の影の画像パターンの比率は、100%−開口率で求めることができる。開口率が90%程度あれば、影の画像パターンは全体の10%程度となる。ここで、非透明構造部分は各液晶セルの所定の微小部分である。液晶セルはマトリックス状に画面全体に均等に配列されているので、非透明構造部分の影のパターンは極細の格子状のものとなり、その影のパターン部分を周辺の画像データを複製することにより埋めても、人の目には分からず、画像が大きく劣化することはない。特に、文字などの文書を読み取る場合はその劣化はほとんどないと言える。
【0070】
さらに、スイッチング用半導体などの非透明微小構造のパターンは装置固有のものであって既知であるので、画像処理部120において液晶層の非透明微小構造の干渉を受けることによりデジタル画像データ中に現れる画像データパターンをあらかじめ登録しておくことができる。デジタル画像データの当該画像データパターン部分に対して画像補正処理を施すことによりデジタル画像データの画像補正処理を速やかに実行し、画像処理部の負荷を低減する。
【0071】
また、上記に図5および図6を用いて説明したように、原稿領域センサを備えている場合であれば、画像処理部120が、原稿領域情報に応じて、記憶している画像データパターン全体(図5および図6の原稿読み取り面全体に相当する)のうちの当該原稿領域に該当する部分(図5および図6の原稿領域に相当する)の画像データパターンを選択すれば良い。
【0072】
また、上記に図5および図6に説明したように、原稿サイズ情報入力部を備えている場合であれば、画像処理部が原稿サイズ情報に応じて、記憶している画像データパターン全体(図5および図6の原稿読み取り面全体に相当する)のうちの当該原稿領域に該当する部分(図5および図6の原稿領域に相当する)の画像データパターンを選択すれば良い。
【0073】
なお、本実施形態1の画像読み取り装置では、液晶層200により、原稿領域以外の領域は遮蔽状態、つまり、黒色状態となるので、そのまま画像として読み取れば、原稿の画像の周囲のマージン部分に黒い画像が存在する画像データとなる。そこで、走査範囲を画像サイズに精密に限定したり、またデジタル画像処理により、画像メモリ116上で当該部分の静電気を消去する工夫を施したりことが好ましい。
【0074】
以上、本発明の画像読み取り装置によれば、従来必要とされていた原稿台カバーを不要とし、かつ、原稿台カバーによらずに外界から画像読み取り装置内部に入射する外界光を遮蔽し、原稿台カバーによらずに画像読み取り装置内部の光源から照射される走査光線が外界に漏れて出射するのを遮蔽することができる。また、液晶層の構造のうちスイッチング用半導体など非透明微小構造の影パターンを画像補正処理により補正するので読み取る画像には影が現れることはない。
【0075】
(実施形態2)
本発明の実施形態2にかかる画像読み取り装置およびその制御方法を示す。
実施形態2にかかる画像読み取り装置は、原稿台透明板の原稿読み取り面の下に、複数の液晶小領域を持ち、各液晶小領域が少なくとも遮光状態と透明状態の2状態を有する液晶層を設けたものである。
液晶層において、各液晶小領域の遮光状態と透明状態の2状態を切り替え、原稿台透明板上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶小領域のうちの一部のみを透明状態とし、他の液晶小領域を遮光状態として走査光線に対するスリットを形成し、透明状態とする小領域を所定順序により他の小領域に切り換えることにより走査光線に対するスリットの形成位置を走査処理に応じて移動する。
【0076】
なお、液晶層の駆動方式がセグメント方式の場合、液晶小領域はセグメントとなり、マトリックス方式の場合、液晶小領域は液晶セルとなる。
【0077】
本発明の実施形態2にかかる、画像読み取り装置の構造は実施形態1に示した図2のものと同様で良い。
また、本発明の実施形態2にかかる液晶層200の液晶は、ECB型液晶、TN型液晶、STN型液晶、FLC型液晶などとし、液晶セル210(セグメントまたは液晶セル)の構造は実施形態1に示した図3と同様で良い。
また、本発明の実施形態2にかかる液晶層200の液晶をGH型液晶とし、液晶セル210の構造を実施形態1に示した図4と同様としても良い。
【0078】
本実施形態2の画像読み取り装置の液晶層200および液晶層制御部300による液晶層の状態制御は原稿領域において走査光線に対するスリットを形成するスリット処理となる。
本実施形態2において、液晶層制御部300は、実施形態1と同様、原稿読み取り面における原稿領域とそれ以外の領域を判別することができる。例えば、液晶層制御部300が原稿領域センサを備える。また、液晶層制御部300による原稿領域の検知は、画像読み取り装置の操作者が液晶層制御部300に対して原稿領域を直接指定入力するものであっても良い。例えば、原稿台透明板104上に載置する原稿のサイズ情報を入力する原稿サイズ情報入力部を備える。
【0079】
液晶層制御部300が原稿サイズ情報入力部を持つ場合、操作者は原稿サイズに応じて所定の領域に原稿を載置することができる。
図8(A)は、原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域とそれ以外の領域を示すものである。図8(B)は液晶層制御部300により制御された液晶層200において形成されるスリットを模式的に示す図である。原稿領域の幅の線状のスリットが形成される。図8(B)に示したスリットは、走査処理に応じて走査光線に対応して移動して行く。
【0080】
次に、液晶層制御部300が原稿領域センサを持つ場合、操作者は原稿読み取り面内なら原稿を自由位置に載置することができる。
図9(A)は、操作者が原稿読み取り面内において自由に原稿を載置し、液晶層制御部300が原稿領域センサにより原稿領域を動的に検知した様子を示す図であり、図9(B)は検知結果に基づいて液晶層制御部300により制御された液晶層200において形成されるスリットを模式的に示す図である。原稿の載置位置に応じ、原稿領域の幅のスリットが形成される。図9(B)に示したスリットは、走査処理に応じて走査光線に対応して移動して行く。
【0081】
図8および図9において、スリット部分では液晶層200の各液晶セルが透明状態であるので、下方から照射された走査光線は透過して原稿に照射され、その反射光線が原稿から再び液晶層200を透過して画像読み取り装置内部に戻ってくる。一方、スリット部分以外の領域では各液晶セルが遮光状態であるので、下方から照射された走査光線は液晶層200において遮蔽され、原稿読み取り面に照射されることはなく、また、画像読み取り装置内部から外界へ漏れて出射することもない。さらに、外界から入射する外界光については、原稿自体およびスリット部分以外の遮光状態の液晶セルにより遮光されるので外界から画像読み取り装置内部へ入射することはない。
【0082】
以上が、実施形態2における液晶層200および液晶層制御部300による、液晶スリット制御の概略である。
なお、本実施形態2の画像読み取り装置の画像処理部120による非透明構造部分の干渉を受けた画像データ部分の画像補正処理については実施形態1に示したものと同様で良い。
【0083】
走査処理後の画像読み取り処理としては、実施形態1と同様、画像読み取りユニットにより原稿の画像がデジタル画像データとして読み取られ、画像メモリ116に格納されれば良く、その方法は限定されない。
【0084】
本実施形態2の画像読み取り装置によれば、実施形態1に比べ、原稿領域についてもスリットが形成されるので、走査にかかるスリット部分以外の部分の遮光性をより向上することができる。
【0085】
なお、本実施形態2の画像読み取り装置においても、液晶層200により、原稿領域以外の領域は遮蔽状態、つまり、黒色状態となるので、そのまま画像として読み取れば、原稿の画像の周囲のマージン部分に黒い画像が存在する画像データとなる。また、原稿領域においてもスリット部分以外は遮光状態であり、誤って画像として読み取ればノイズとなる。そこで、走査範囲を原稿領域に限定し、走査光線の照射位置とスリットの形成位置を正しく調整する。またデジタル画像処理により、ノイズ部分を消去する工夫を施すことが好ましい。
【0086】
(実施形態3)
本発明の実施形態3にかかる画像読み取り装置およびその制御方法を示す。
実施形態3にかかる画像読み取り装置は、原稿読み取り面の下に、複数の液晶の小領域を持ち、各小領域が光散乱状態と透明状態の2状態を有する液晶層を設けたものである。
【0087】
実施形態3の液晶層は、実施形態1と同様、スイッチング用の半導体を持つアクティブマトリックス型の液晶素子により構成されたものとする。一例としてTFT液晶素子やMIM液晶素子などが挙げられる。なお、本実施形態3の液晶層もバックライトを用いず、いわゆるカラー液晶ではないものとして説明する。
本発明の実施形態3にかかる画像読み取り装置およびその制御方法は、実施形態1にかかる画像読み取り装置およびその制御方法と比べ、用いる液晶層の構成が異なる。液晶層の構成を除いた構成は、実施形態1にかかるものと同様で良く、図2に示した構造と同様で良い。
【0088】
本実施形態3にかかる液晶は、一例として、動的散乱効果型液晶(DS型液晶)、ゲストホスト型液晶(GH型液晶)、相転移型液晶(PH型液晶)、分散型液晶、高分子分散型液晶(PDLC型液晶)などが挙げられる。
【0089】
DS型液晶は、液晶セルに電流を通電することにより乱流状態を起こし、光散乱を発生させるものである。DS型液晶による液晶セルの構造の一例は、図10に示した液晶セル210bの構造となる。検光フィルム211、偏光フィルム219、配向膜214および216は不要となっている。DS型液晶の場合、透明電極213および217に電圧を印加しないとき、DS型液晶には電流は通電せず、液晶は乱流状態とはならず、照射された光は散乱されずに透過する。つまり、透明状態となる。電圧を印加したときには、DS型液晶に電流が通電し、液晶は乱流状態となり、照射された光は散乱され、白濁した状態、つまり、光散乱状態となる。
【0090】
GH型液晶は、液晶分子(ホスト)に色素分子(ゲスト)を混ぜたものである。GH型液晶による液晶層の構造の一例は、図4に示した液晶セル210aの構造となる。本発明の実施形態3にかかるGH型液晶は、色素分子として散乱性を持つ分子を混ぜておく。透明電極213および217に電圧を印加しないとき、GH型液晶において、色素分子は液晶分子とともに水平に配列された状態(走査光線に垂直方向の配列された状態)になって走査光線が色素分子により散乱される状態となる。透明電極213および217に電圧を印加したときには液晶分子が垂直に立ち上がった状態となり、色素分子も垂直に立ち上がった状態(走査光線と平行な状態)となって走査光線の散乱がなくなる。つまり、透明状態となる。
【0091】
PH型液晶は、螺旋構造を持つ分子で螺旋のピッチが長いコレステリック液晶分子などを利用するもので、PH型液晶による液晶セルの構造の一例は、図4に示した液晶セル210aの構造となる。透明電極213および217に電圧を印加しないとき、PH型液晶は光を散乱するので液晶セル210aは光散乱状態となる。透明電極213および217に電圧を印加したときには螺旋構造が解けてホメオトロピック配列となり透明状態となる。
【0092】
分散型液晶は、液晶と液晶以外の物質とを不均一に分散させ、両者間の屈折率のミスマッチングを利用して散乱モードを持たせたものである。分散型液晶による液晶層の構造の一例は、図11に示した液晶セル210cの構造となる。検光フィルム211、偏光フィルム219、配向膜214および216は不要となっている。一例として、液晶以外の物質221はガラスビーズである。ガラスビーズ221が液晶222中に不均一に分散されている。
【0093】
高分子分散型液晶(PDLC型液晶)は、液晶をマイクロカプセル化するなどし、液晶を高分子マトリックス中に微小粒子として分散させたものである。分散型液晶による液晶層の構造の一例は、図12に示した液晶セル210dの構造となる。検光フィルム211、偏光フィルム219、配向膜214および216は不要となっている。一例として、液晶223がマイクロカプセル化された微粒子となっており、高分子マトリックス224はポリビニルアルコールやアクリル樹脂などであり、当該高分子マトリックス224中にマイクロカプセル化された液晶223分散されている。
【0094】
これらの構造を持つ液晶セルを多数用意して液晶層とし、当該液晶セル単位で透明状態と光散乱状態を制御できるものとする。
なお、上記説明したDS型液晶、GH型液晶、PH型液晶、分散型液晶、PDLC型液晶は一例であり、多様な種類の液晶、多様な動作方法があり得る。本発明の液晶層は、印加電圧のオンオフを切り換えることにより液晶セルの透明状態と光散乱状態が制御できるものであれば良く、その種類、動作方法は特に限定されることなく適用されるものである。
【0095】
上記に説明したように、実施形態3にかかる液晶層は、液晶の通電状態や配列状態を制御するなどして走査光線を散乱したり透過したりする。液晶の通電状態や配列状態などは上下の透明電極に電圧を印加するか否かを切り換えることで制御することができる。このように液晶の配列状態などを制御することで液晶層の光散乱状態と透明状態が制御される。
実施形態3の画像読み取り装置における液晶層の駆動方式としても、実施形態1と同様、TFT液晶素子やMIM液晶素子によるアクティブマトリックスによるダイナミック駆動である。
【0096】
次に、液晶層制御部300は、液晶層200の各液晶セルの光散乱状態と透明状態の2状態の切り替えを制御する部分である。
液晶層制御部300は、原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶セルを透明状態とし、原稿領域以外の領域下の液晶セルを光散乱状態とし、原稿領域のみに開口部を有するシャッターを形成する液晶シャッター窓処理を制御する。
液晶層制御部300は、実施形態1と同様、原稿読み取り面における原稿領域とそれ以外の領域を判別するため原稿領域センサを備える構造とすることができ、また、画像読み取り装置の操作者が液晶層制御部300に対して原稿領域を直接指定入力するものであっても良い。
【0097】
図13(A)は、原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域とそれ以外の領域を示すものである。また、図13(B)は液晶層制御部300により制御された液晶層の制御結果としての透明状態と光散乱状態の様子を示す図である。図13(B)に示すように白色のシャッター窓が形成される。
【0098】
図14(A)は、操作者が原稿読み取り面内において自由に原稿を載置し、液晶層制御部300が原稿領域センサにより原稿領域を動的に検知した様子を示す図であり、図14(B)は検知結果に基づいて各液晶セルの透明状態と光散乱状態を動的に切り換えた様子を示す図である。図14(B)に示すように白色のシャッター窓が形成される。
【0099】
図13および図14において、原稿領域では各液晶セルが透明状態であるので、下方から照射された走査光線は透過して原稿に照射され、その反射光線が原稿から再び液晶層200aを透過して画像読み取り装置内部に戻ってくる。一方、原稿領域以外の領域では各液晶セルが光散乱状態であるので、下方から照射された走査光線は液晶層200aにおいて散乱され、原稿読み取り面に照射されることはなく画像読み取り装置内部に戻る。また、画像読み取り装置内部から外界へ漏れて出射することもない。さらに、外界から入射する外界光については、画像読み取り面上の原稿領域に関しては原稿自体により遮光されるので外界から画像読み取り装置内部へ入射することはなく、また、原稿領域以外の領域に関しては各液晶セルが光散乱状態にあるので液晶層200aにより遮光されるので外界から画像読み取り装置内部へ入射することはない。
【0100】
以上が、液晶層および液晶層制御部による、原稿読み取り面上の原稿領域および原稿領域以外の領域に対する液晶シャッター窓制御の概略である。
なお、実施形態3では、原稿領域以外の領域において走査光線が一様に滑らかに散乱される場合、液晶層が従来の原稿台カバー内面クッションと同様の効果を持つこととなり、原稿の画像の周囲のマージン部分の画像は無色となる。
【0101】
本実施形態3の画像読み取り装置の走査処理後の画像読み取り処理としては、実施形態1と同様、画像読み取りユニットにより原稿の画像がデジタル画像データとして読み取られ、画像メモリ116に格納されれば良く、その方法は限定されない。画像メモリ中の画像データ中の非透明構造の影の画像データパターン部分について、画像処理部120により単純複製方式や加重平均方式やグラデーション方式により画像補正処理を行なうことも同様である。
【0102】
以上、本発明の画像読み取り装置によれば、従来必要とされていた原稿台カバーを不要とし、かつ、原稿台カバーによらずに外界から画像読み取り装置内部に入射する外界光を遮蔽し、原稿台カバーによらずに画像読み取り装置内部の光源から照射される走査光線が外界に漏れて出射するのを遮蔽することができる。また、液晶層の構造のうちスイッチング用半導体など非透明微小構造の影パターンを画像補正処理により補正するので読み取る画像には影が現れることはない。
【0103】
(実施形態4)
本発明の実施形態4にかかる画像読み取り装置およびその制御方法を示す。
実施形態4にかかる画像読み取り装置は、原稿台透明板の原稿読み取り面の下に、複数の液晶小領域を持ち、各液晶小領域が少なくとも光散乱状態と透明状態の2状態を有する液晶層を設けたものである。
【0104】
液晶層において、各液晶小領域の光散乱状態と透明状態の2状態を切り替え、原稿台透明板上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶小領域のうちの一部のみを透明状態とし、他の液晶小領域を光散乱状態として走査光線に対するスリットを形成し、透明状態とする小領域を所定順序により他の小領域に切り換えることにより走査光線に対するスリットの形成位置を走査処理に応じて移動するものである。
【0105】
なお、液晶層の駆動方式がセグメント方式の場合、液晶小領域はセグメントとなり、マトリックス方式の場合、液晶小領域は液晶セルとなる。
【0106】
本発明の実施形態4にかかる、画像読み取り装置の構造は実施形態1に示した図2のものと同様で良い。
また、本発明の実施形態4にかかる液晶層200の液晶は、GH型液晶、PH型液晶などとし、液晶セル210a(セグメントまたは液晶セル)の構造は実施形態2に示した図4と同様で良い。
また、実施形態4にかかる液晶層200の液晶をDS型液晶とし、液晶セル210bの構造を実施形態1に示した図10と同様としても良い。
また、実施形態4にかかる液晶層200の液晶を分散型液晶とし、液晶セル210cの構造を実施形態1に示した図11と同様としても良い。
また、実施形態4にかかる液晶層200の液晶をPDLC型液晶とし、液晶セル210dの構造を実施形態1に示した図12と同様としても良い。
【0107】
本実施形態4の画像読み取り装置の液晶層200および液晶層制御部300による液晶層の液晶セルの状態制御は原稿領域において走査光線に対するスリットを形成する処理となる。
形成されるスリットの形状は、実施形態2に示した図8(B)または図9(B)と同様で良い。ただし、本実施形態4の場合、スリット部分の液晶セルは透明状態とし、スリット部分以外の液晶セルは光散乱状態となる。
図15(B)は原稿サイズに合わせて所定原稿領域に原稿を載置した場合に形成されるスリットの例を模式的に示す図である。図16(B)は原稿を原稿読み取り面上の自由位置に載置した場合に形成されるスリットの例を模式的に示す図である。図15および図16とも、原稿領域の幅の線状のスリットが形成され、走査処理に応じて走査光線に対応して移動して行く。
【0108】
スリット部分では液晶層200の各液晶セルが透明状態であるので、下方から照射された走査光線は透過して原稿に照射され、その反射光線が原稿から再び液晶層200を透過して画像読み取り装置内部に戻ってくる。一方、スリット部分以外の領域では各液晶セルが光散乱状態であるので、下方から照射された走査光線は液晶層200において遮蔽され、原稿読み取り面に照射されることはなく、また、画像読み取り装置内部から外界へ漏れて出射することもない。さらに、外界から入射する外界光については、原稿自体およびスリット部分以外の光散乱状態の液晶セルにより遮光されるので外界から画像読み取り装置内部へ入射することはない。
【0109】
(実施形態5)
本発明の実施形態5の画像読み取り装置は、スタートモードとして少なくともオートスタートモードとマニュアルスタートモードの2つのモードを備え、オートスタートモードである場合、液晶層の液晶小領域の状態制御が完了し、上記実施形態1から4で説明した黒色または白色の液晶シャッター窓や、黒色または白色の液晶スリットが形成された後、走査処理以下の処理を自動的に開始する。
実施形態5の画像読み取り装置は、従来必要とされていた原稿台カバーの開閉動作を不要とするとともに、一定条件下、さらに、スタートボタンの押下も不要とするものである。
【0110】
本発明の画像読み取り装置は、反転や回転など読み取りに関するオプションの指定入力がない場合、または、一度設定したオプションの指定内容を連続して維持する場合は、液晶層における液晶小領域の状態制御が完了すれば操作者のスタートボタン押下がなくとも自動的にスタートしても良い状態にあると言える。
そこで、スタートモードとして、少なくともオートスタートモードとマニュアルスタートモードの2つのモードを設定し、操作パネルを介してオートスタートモードが指定された場合、液晶層制御部300が液晶層における液晶小領域の状態制御の完了を検知すれば、スタート準備完了情報を生成する。このスタート準備完了情報の生成が検知されれば操作者のスタートボタン押下がなくとも自動的にスタートする。例えば、液晶層制御部300から走査光源の照射を制御する制御部分に対してスタート準備完了情報を通知する。例えば、図17に示すように、液晶層制御部300から走査光源106による走査光線照射を制御する制御部分(図示せず)に対してスタート準備完了情報を通知する。
【0111】
このように、オートスタートモードが指定されている場合、操作者は原稿を原稿台透明板の原稿読み取り面上に原稿を載置するだけで画像読み取り処理がスタートすることとなる。
特に、製本された原稿の場合、操作者が両手で製本された原稿を原稿読み取り面に押さえつけてその姿勢を維持する場合などがあるが、この場合において、いちいちスタートボタンを押下しなくとも自動的にスタートを起動する機能があれば便利である。本発明の場合、液晶層における液晶小領域の状態制御が完了することが自動スタートの条件となるので、当該液晶小領域の状態制御の完了を液晶層制御部が検知し、スタート準備完了情報を生成することとしたものである。スタート準備完了情報の生成が検知されれば原稿の走査処理をスタートさせる。
【0112】
以上、本実施形態5の画像読み取り装置によれば、操作者は直接、原稿台透明板面上に原稿を載置するのみで良く、従来必要であった操作者の手動入力によるスタートボタン押下動作を不要とし、自動的に画像読み取り処理がスタートすることができる。
【0113】
(実施形態6)
実施形態6の画像読み取り装置は、画像読み取り装置の原稿読み取り面を、液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用することができるものである。
実施形態6の画像読み取り装置の液晶層は、アクティブマトリックス型のカラー液晶表示素子である。実施形態1から5に説明したように、本発明ではスイッチングトランジスタなどの非透明微小構造部分を有していても良いので、TFTなどのアクティブマトリックス型のカラー液晶表示素子を液晶小領域とする液晶層としたものである。アクティブマトリックス型のカラー液晶表示素子を用いることにより液晶シャッター窓や液晶スリットの形成処理とともに、液晶ディスプレイの表示処理を制御することができる。
なお、アクティブマトリックスの駆動方式として、フィールドシーケンシャル方式はカラーフィルタが不要であり、カラーフィルタの光学的影響を除去することができるのでフィールドシーケンシャル方式を採用することは好ましい。
【0114】
図18は、本発明の実施形態6にかかる、画像読み取り装置の構造のうち、原稿読み取り面を液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用する仕組みを模式的に示した縦断断面図である。
【0115】
図18において、説明の便宜上、図2に示した原稿の走査処理に関する構成要素である、第一キャリッジ108と第二キャリッジ111は走査関連ユニット500としてまとめて図示し、また、光学系113、光電変換素子112、センサボード115の図示は省略した。
図18に示すように、実施形態6の画像読み取り装置は、液晶層制御部300に加え、バックライト400、映像データ制御部600を備えている。
【0116】
バックライト400は、例えば、取り付けフレーム410により液晶層200に沿って取り付けられ、取り付けフレーム410を上下に移動させることでその取り付け高さが動的に変更でき、液晶層200に対する相対距離の調整が可能なようになっている。同様に、走査関連ユニット500も当該走査関連ユニットを上下させることによりその取り付け高さが動的に変更でき、液晶層200に対する相対距離の調整が可能なようになっている。なお、走査関連ユニット500とバックライト400は上下方向に交差可能なようになっている。例えば、図18および図19に示すように走査関連ユニットのレール510とバックライト400(導光板含む)が交差できるように工夫する。
【0117】
映像データ制御部600は、原稿読み取り面を液晶ディスプレイとして使用する際に表示したい映像データを用意し、液晶ディスプレイとして駆動する液晶層200及びバックライト400に映像データを供給して制御する部分である。
【0118】
実施形態6の画像読み取り装置は、画像読み取り処理モードと映像表示モードを持っており、いずれか一方を選択できるようになっている。
【0119】
画像読み取り処理モードでは、画像読み取り装置を実施形態1から実施形態5に示した画像読み取り装置として用いるモードであり、液晶層200と液晶層制御部300とその他の画像読み取りユニットを用いて、原稿の走査処理、画像処理、画像補正処理を実行する。当該画像読み取り処理モードでは図18(A)の構成をとる。バックライト400の高さを高くし、液晶層200に対する相対距離を小さくしてフィールドシーケンシャル方式のバックライトとして使用する様子を示している。一方、走査関連ユニット500の高さを低くし、液晶層200に対する相対距離を大きして原稿の走査処理には用いない様子を示している。
【0120】
一方、映像表示モードは、原稿読み取り面を液晶ディスプレイとして使用するモードであり、図18(B)の構成をとる。バックライト400の高さを低くし、液晶層200に対する相対距離を大きくしてバックライトとしては使用していない様子を示している。一方、走査関連ユニット500は高さを高くし、液晶層200に対する相対距離を小さくして原稿の走査処理に用いる様子を示している。また、バックライト400は下方とすることにより、走査関連ユニット500の水平方向の移動空間を確保せしめて原稿読み取り面の走査処理を妨害しない構成となっている。この構成により、実施形態6の画像読み取り装置は、画像読み取り装置の原稿読み取り面を液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用することができる。
【0121】
次に、オフィスやホームなどで本発明の画像読み取り装置を液晶ディスプレイとして兼用する例を示す。本発明の画像読み取り装置を液晶ディスプレイとして使用する場合、液晶ディスプレイの視野角を向上するため、画像読み取り装置の原稿読み取り面を含むケーシングの上部の角度を変えることができるように工夫することが好ましい。例えば、図20に示すように、原稿読み取り面の角度を変えて起こしたり寝かしたりできるようにする。画像読み取り処理モードでは図20(A)のようにケーシングの上部を水平に寝かせた位置とし、映像表示モードでは図20(B)のようにケーシングの上部を起こした位置とする。このように、原稿読み取り面を含むケーシング上部の角度を可変とすることにより、画像読み取り処理モードでは、原稿読み取り面を通常の画像読み取り装置と同様に水平に配置することにより使い勝手が良く、また、映像表示モードでは、原稿読み取り面を起こすことにより、大勢の人目につきやすく、見やすい角度とすることができる。
【0122】
なお、角度を変えるケーシング上部部分には、図19に示した構成要素のうち映像表示モードで用いられるもの、つまり、原稿台透明板104、液晶層200、液晶層制御部300、バックライト400、映像データ制御部600が収納される。なお、構造上の便宜から、画像読み取り処理モードで用いる構成要素の一部、例えば、走査関連ユニット500、光学系113、光電変換素子112、センサボード115、画像メモリ116を含めるものでも構わない。この場合、ケーシング上部とケーシング下部との接続部分に画像メモリ116と画像処理部120間の接続手段(ケーブルなど)を配置すれば良い。
【0123】
以上、実施形態6の画像読み取り装置によれば、画像読み取り装置の原稿読み取り面を液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用することができる。
【0124】
(実施形態7)
本発明の画像形成装置の構成例を示す。
本発明の画像形成装置は、本発明の画像読み取り装置に加え、当該画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えたものである。
本発明の画像形成装置の形態としては、用紙に画像が形成されれば良く、特に限定されない。例えば、画像読み取り装置を備えたアナログ複写装置やデジタル複写装置、画像読み取り装置を備えたファクシミリ装置、画像読み取り装置に加えプリンタを備えたコンピュータシステムなど多様な形態が可能である。画像形成方式としても特に限定されず、電子写真方式、サーマル方式、インクジェット方式など多様な方式が適用可能である。
【0125】
図21は、本発明の画像形成装置の構成例を示す図である。図21に示す例では、画像形成装置10は、図2に示した画像読み取り装置を備え、さらに、画像読み取り装置100から出力されるデジタル画像データを記憶する画像メモリ116、画像メモリ116のデジタル画像データに基づいてレーザー光を照射するレーザー117、レーザー117が照射するレーザー光により潜像が描かれ、現像されて画像が形成される感光体ドラム118を備えている。
【0126】
例えば、画像読み取り装置で読み取られた画像データは一旦画像メモリ116に記憶され、画像メモリ116に記憶されたデジタル画像情報に基づいてレーザー117によりレーザビームが感光体ドラム118に照射され、感光体ドラム118上に静電気により潜像が形成され、トナーが振りかけられて現像画像が感光体ドラム118に形成される。その後、供給された用紙119に感光体ドラム118上のトナーが転写され、用紙119上に画像が印刷される。なお、この画像形成処理は説明の便宜上、模式的に説明したものである。
【0127】
(実施形態8)
次に、本発明の画像形成装置を用いた広告の提供方法を説明する。
上記実施形態6の画像読み取り装置は、上記に説明したように、原稿読み取り面を液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用することができる。また、上記実施形態7に示したように当該画像読み取り装置を用いた画像形成装置を構成することができる。この原稿読み取り面を液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用することができる画像形成装置の映像表示モードにおいて広告などの映像を流すものである。つまり、画像形成処理モードにおいては、画像形成装置の操作者に対して画像形成処理サービスを提供し、映像表示処理モードにおいては、店舗内の顧客に対して広告を映像で提供することができる。
【0128】
なお、本発明の実施形態8では、店舗内の一般顧客に対する広告の視認性を高め、また、店舗内の一般顧客に対する液晶ディスプレイの視野角を向上するため、画像形成装置の原稿読み取り面を含むケーシングの上部の角度を変えることができるように工夫することが好ましい。例えば、図20に示すように、原稿読み取り面の角度を変えて起こしたり寝かしたりできるようにする。画像形成処理モードでは図20(A)のようにケーシングの上部を水平に寝かせた位置とし、映像表示モードでは図20(B)のようにケーシングの上部を起こした位置とする。このように、原稿読み取り面を含むケーシング上部の角度を可変とすることにより、画像形成処理モードでは、原稿読み取り面を通常の複写装置と同様に水平に配置することにより使い勝手が良く、映像表示モードでは、原稿読み取り面を起こすことにより、大勢の人目につきやすく、見やすい角度とすることができる。
【0129】
以上のように、画像形成装置の原稿読み取り面を液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用することにより、画像形成処理を実行していないアイドル状態に画像形成装置の原稿読み取り面を液晶ディスプレイとして広告を表示することができ、本発明の画像形成装置を設置するコンビニエンスストア、コピーサービスショップ、デパート、スーパーマーケットなどの店舗内に居合わせた他の大勢のユーザに対して広告を提供することができる。
【0130】
(実施形態9)
本発明の画像処理システムの構成例を示す。
本発明の画像処理システムは、本発明の画像読み取り装置に加え、当該画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像処理を行なう画像処理部を備えたものである。
本発明の画像形成装置の画像形成処理としては、画像処理が実行されれば良く、その態様は限定されない。例えば、画像読み取り装置で読み取った画像をモニタ上に表示するコンピュータシステムや、画像読み取り装置で読み取った印影を登録したり照合したりする銀行窓口システムなど多様な形態が可能である。
【0131】
図22は、本発明の画像処理システムの構成例を示す図である。図22に示す例では、画像処理システム20は、図2に示した画像読み取り装置に加え、画像読み取り装置から出力されるデジタル画像データを記憶する画像メモリ126、画像メモリ126のデジタル画像データを受け、画像処理を行なう画像処理部127、必要に応じて装備される記録装置128、モニタやキーボードなどの操作インタフェース129を備えている。
【0132】
例えば、画像読み取り装置で読み取られた画像データは一旦画像メモリ126に記憶され、画像メモリ126に記憶されたデジタル画像情報に基づいて、画像処理部127は、画像照合処理、画像圧縮処理、画像登録処理などアプリケーションに応じた画像処理を行なう。その際、操作I/F129を介して操作者に対して画像表示やプリントアウト、また、キーボードやポンティングデバイスを介した操作者からの入力を受け付ける。なお、この画像形成処理は説明の便宜上、模式的に説明したものである。
【0133】
上記実施形態1から6に示した本発明の画像読み取り装置や、実施形態7から8に示した画像形成装置や、実施形態9に示した画像処理システムは、原稿台カバーを設けない構造として説明した。しかし、使用しない期間中、原稿読み取り面上に塵や埃などの異物が堆積するのを防ぐため、防塵用の原稿台カバーを設けておくことは可能である。
また、連続した単葉の原稿を自動的に連続して読み取るためADF(自動原稿送り装置)を組み込んだADF付原稿台カバーを設けておくことは可能である。
【0134】
【発明の効果】
本発明の画像読み取り装置によれば、液晶層が原稿領域を透明状態とし、原稿領域以外の領域を遮光状態とするので、本発明の画像読み取り装置は原稿台カバーを不要とし、原稿台カバーの開閉動作も不要とし、外界から画像読み取り装置内部に入射する外界光を遮蔽し、画像読み取り装置内部から照射される走査光線が外界に出射するのを遮蔽することができる。つまり、液晶層が原稿領域のみに開口部を持つ黒色のシャッター窓や黒色のスリットとして機能する。
【0135】
本発明の画像読み取り装置によれば、液晶層が原稿領域を透明状態とし、原稿領域以外の領域を光散乱状態とするので、本発明の画像読み取り装置は原稿台カバーを不要とし、原稿台カバーの開閉動作も不要とし、外界から画像読み取り装置内部に入射する外界光を遮蔽し、画像読み取り装置内部から照射される走査光線が外界に出射するのを遮蔽することができる。つまり、液晶層が原稿領域のみに開口部を持つ白色のシャッター窓または白色のスリットとして機能し、原稿領域以外の領域については従来の原稿台カバーの裏側に設けられている白色の原稿台カバー内面クッションと同様の効果を持つ。
【0136】
また、液晶層の構造のうち、スイッチング用半導体など非透明微小構造がある場合、それらの影が読み取り画像中に混入することとなるが、デジタル画像データの画像補正処理によりそれら影を補正するので読み取る画像には影が現れることはない。
【0137】
また、本発明の画像読み取り装置を用いた広告の提供方法によれば、画像読み取り装置の原稿読み取り面を液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかる画像読み取り装置の上面の概略の一例を示す上面図
【図2】本発明の実施形態1にかかる、画像読み取り装置の構成要素のうち、原稿の走査処理に関する構成要素を模式的に示した縦断断面図
【図3】本発明の実施形態1にかかる液晶層200の一例の縦断断面を模式的に示した図
【図4】本発明の他の構成にかかる液晶層200aの縦断断面を模式的に示した図
【図5】(A)は原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域とそれ以外の領域を示す図、(B)は液晶層制御部300により液晶層200に形成された黒色シャッターを示す図
【図6】(A)は液晶層制御部300が原稿領域センサにより原稿領域を動的に検知した様子を示す図、(B)は検知結果に基づいて液晶層制御部300により液晶層200に形成された黒色シャッターを示す図
【図7】原稿読み取り画像データ中に混入する非透明構造部分の影を模式的に示した拡大図
【図8】(A)は原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域とそれ以外の領域を示す図、(B)は液晶層制御部300により液晶層200に形成された黒色スリットを示す図
【図9】(A)は、液晶層制御部300が原稿領域センサにより原稿領域を動的に検知した様子を示す図、(B)は検知結果に基づいて液晶層制御部300により液晶層200に形成された黒色スリットを示す図
【図10】本発明の実施形態2にかかるDS型液晶を用いた液晶層200bの縦断断面を模式的に示した図
【図11】本発明の実施形態2にかかる分散型液晶を用いた液晶層200cの縦断断面を模式的に示した図
【図12】本発明の実施形態2にかかるPDLC型液晶を用いた液晶層200dの縦断断面を模式的に示した図
【図13】(A)は、原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域とそれ以外の領域を示す図、(B)は液晶層制御部300により液晶層200に形成された白色シャッターを示す図
【図14】(A)は、液晶層制御部300が原稿領域センサにより原稿領域を動的に検知した様子を示す図、(B)は検知結果に基づいて液晶層制御部300により液晶層200に形成された白色シャッターを示す図
【図15】(A)は原稿台透明板104上に載置された原稿に覆われた原稿領域とそれ以外の領域を示す図、(B)は液晶層制御部300により液晶層200に形成された白色スリットを示す図
【図16】(A)は、液晶層制御部300が原稿領域センサにより原稿領域を動的に検知した様子を示す図、(B)は液晶層制御部300により液晶層200に形成された白色スリットを示す図
【図17】液晶層制御部300からスタート準備完了情報を通知する様子を示す図
【図18】本発明の実施形態4にかかる、画像読み取り装置の構成要素のうち、原稿読み取り面を、液晶ディスプレイなどの液晶表示画面として兼用する仕組みを模式的に示した縦断断面図
【図19】走査関連ユニット500とバックライト400が上下方向に交差する構造の一例を示す上面図
【図20】ケーシング上部の角度を調整する様子を示す図
【図21】本発明の画像形成装置の構成例を示す図
【図22】本発明の画像処理システムの構成例を示す図
【図23】従来の画像読み取り装置の原稿の走査処理に関する構成要素を模式的に示した縦断断面図
【図24】原稿台透明板1004の原稿読み取り面上の原稿領域と原稿領域以外の領域を示す図
【符号の説明】
10 画像形成装置
20 画像処理システム
100 画像読み取り装置
101 ケーシング
102 操作パネル
103 ガイダンス表示パネル
104 原稿台透明板
105 シェーディング補正用の白基準板
106 光源
107 第一ミラー
108 第一キャリッジ
109 第二ミラー
110 第三ミラー
111 第二キャリッジ
112 光電変換素子
113 光学系
115 センサボード
116、126 画像メモリ
117 レーザ
118 感光体ドラム
119 用紙
120 画像処理部
127 画像処理部
128 記憶装置
129 操作I/F
200 液晶層
210,210a,210b,210c,210d 液晶セル
211 検光フィルム
212,218 ガラス
213,217 透明電極
214,216 配向膜
215,215a 液晶
219 偏光フィルム
220 スイッチング素子
221 ガラスビーズ
222 液晶
223 液晶
224 高分子マトリックス
230 ゲート線
240 データ線
300 液晶層制御部
400 バックライト
410 取り付けフレーム
500 走査関連ユニット
600 映像データ制御部

Claims (26)

  1. 原稿台透明板の原稿読み取り面の上に載置された原稿に走査光線を照射し、当該原稿からの反射光線を読み取る画像読み取り装置において、
    前記原稿台透明板の原稿読み取り面の下に設けられ、複数の液晶小領域を持ち、各液晶小領域が少なくとも遮光状態と透明状態の2状態を有し、前記原稿からの反射光線を選択的に通過させる液晶層と、
    前記液晶層を通過した前記原稿からの反射光線を読み取って得た画像データのうち、前記液晶層の非透明微小構造であって前記液晶小領域が透明状態であっても透明にならない非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について画像補正処理を行なう画像処理部を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記画像処理部は、前記液晶層の非透明微小構造の干渉を受ける画像データ部分の画像データパターンをあらかじめ記憶しておき、
    前記画像処理部が、前記原稿の読み取り画像データのうちの当該画像データパターンに対して前記画像補正処理を施す請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 前記画像処理部の画像補正処理が、前記読み取り画像データのうち、前記非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について、その周囲のデジタル画像データを当該部分に複製することによって埋め合わせる処理である請求項1または2に記載の画像読み取り装置。
  4. 前記画像処理部の画像補正処理が、前記読み取り画像データのうち、前記非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について、対向するエッジ部分同士の画像データの加重平均をとって推定した画像データを埋める処理である請求項1または2に記載の画像読み取り装置。
  5. 前記画像処理部の画像補正処理が、前記読み取り画像データのうち、前記非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について、対向するエッジ部分同士の画像データ間を滑らかにつなぐようにグラデーションを施す処理である請求項1または2に記載の画像読み取り装置。
  6. 前記液晶層において、各液晶小領域の遮光状態と透明状態の2状態を切り替え、前記原稿台透明板上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶小領域を透明状態とし、前記原稿領域以外の領域下の液晶小領域を遮光状態とし、前記原稿領域のみに開口部を有する液晶シャッター窓を形成する請求項1から5のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  7. 前記液晶層において、各液晶小領域の遮光状態と透明状態の2状態を切り替え、前記原稿台透明板上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶小領域のうちの一部のみを透明状態とし、他の液晶小領域を遮光状態として前記走査光線に対するスリットを形成する請求項1から5のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  8. 前記液晶層において、前記透明状態とする小領域を所定順序により他の小領域に切り換えることにより前記走査光線に対するスリットの形成位置を走査処理に応じて移動する請求項7に記載の画像読み取り装置。
  9. 前記原稿読み取り面の上に載置された原稿の原稿領域を動的に検知する原稿領域センサを備え、
    前記液晶層において、前記原稿領域センサが検知した原稿領域情報に応じて、前記液晶小領域の遮光状態と透明状態の切り換えを動的に行なう請求項1から8のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  10. 前記原稿読み取り面上に載置された原稿のサイズ情報を入力する原稿サイズ情報入力部を備え、
    前記液晶層において、前記原稿サイズ情報入力部から入力された原稿サイズ情報に応じて、前記液晶小領域の遮光状態と透明状態の切り換えを動的に行なう請求項1から8のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  11. 原稿台透明板の原稿読み取り面上に載置された原稿に走査光線を照射し、当該原稿からの反射光線を読み取る画像読み取り装置において、
    前記原稿台透明板の原稿読み取り面の下に設けられ、複数の液晶小領域を持ち、各液晶小領域が少なくとも光散乱状態と透明状態の2状態を有し、前記原稿からの反射光線を選択的に通過させる液晶層と、
    前記液晶層を通過した前記原稿からの反射光線を読み取って得た画像データのうち、前記液晶層の非透明微小構造であって前記液晶小領域が透明状態であっても透明にならない非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について画像補正処理を行なう画像処理部を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  12. 前記画像処理部は、前記液晶層の非透明微小構造の干渉を受ける画像データ部分の画像データパターンをあらかじめ記憶しておき、
    前記画像処理部が、前記原稿の読み取り画像データのうち当該画像データパターンに対して前記画像補正処理を施す請求項11に記載の画像読み取り装置。
  13. 前記画像処理部の画像補正処理が、前記読み取り画像データのうち、前記非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について、その周囲のデジタル画像データを当該部分に複製することによって埋め合わせる処理である請求項11または12に記載の画像読み取り装置。
  14. 前記画像処理部の画像補正処理が、前記読み取り画像データのうち、前記非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について、対向するエッジ部分同士の画像データの加重平均をとって推定した画像データを埋める処理である請求項11または12に記載の画像読み取り装置。
  15. 前記画像処理部の画像補正処理が、前記読み取り画像データのうち、前記非透明微小構造の干渉を受けた画像データ部分について、対向するエッジ部分同士の画像データ間を滑らかにつなぐようにグラデーションを施す処理である請求項11または12に記載の画像読み取り装置。
  16. 前記液晶層において、各液晶小領域の光散乱状態と透明状態の2状態を切り替え、前記原稿台透明板上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶小領域を透明状態とし、前記原稿領域以外の領域下の液晶小領域を光散乱状態とし、前記原稿領域のみに開口部を有する液晶シャッター窓を形成する請求項11から15のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  17. 前記液晶層において、各液晶小領域の光散乱状態と透明状態の2状態を切り替え、前記原稿台透明板上に載置された原稿に覆われた原稿領域下の液晶小領域のうちの一部のみを透明状態とし、他の液晶小領域を光散乱状態として前記走査光線に対するスリットを形成する請求項11から15のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  18. 前記液晶層において、前記透明状態とする小領域を所定順序により他の小領域に切り換えることにより前記走査光線に対するスリットの形成位置を走査処理に応じて移動する請求項17に記載の画像読み取り装置。
  19. 前記原稿読み取り面の上に載置された原稿の原稿領域を動的に検知する原稿領域センサを備え、
    前記液晶層において、前記原稿領域センサが検知した原稿領域情報に応じて、前記液晶小領域の光散乱状態と透明状態の切り換えを動的に行なう請求項11から18のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  20. 前記原稿読み取り面上に載置された原稿のサイズ情報を入力する原稿サイズ情報入力部を備え、
    前記液晶層において、前記原稿サイズ情報入力部から入力された原稿サイズ情報に応じて、前記液晶小領域の光散乱状態と透明状態の切り換えを動的に行なう請求項11から18のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  21. 前記画像読み取り装置のスタートモードとして、少なくともオートスタートモードとマニュアルスタートモードの2つのモードを備え、
    前記オートスタートモードである場合、前記液晶層における液晶小領域の状態制御の後、前記原稿への走査光線の照射を自動的に開始する請求項1から20のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  22. 前記液晶層の各液晶小領域がアクティブマトリックス型のカラー液晶表示素子であり、
    映像データ制御部と、
    前記液晶層に沿って設けられ、その取り付け高さが動的に変更でき、前記液晶層に対する相対距離の調整が可能なバックライトを備え、
    前記画像読み取り装置が、画像を読み取る画像読み取り処理モードと、前記カラー液晶表示素子としての前記液晶層の液晶小領域と前記映像データ制御部と前記バックライトを用いて前記原稿読み取り面に映像を表示する映像表示モードを持つ請求項1から21のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  23. 前記画像読み取り処理モードでは、前記バックライトを消灯し、その取り付け高さを低くして前記液晶層との相対距離を大きくし、前記走査光線の照射と前記反射光線の受光処理を実行する空間を確保し、
    前記映像表示モードでは、前記バックライトを点灯し、その取り付け高さを高くして前記液晶層との相対距離を小さくし、前記カラー液晶表示素子のバックライトとして用い、前記原稿読み取り面を液晶表示画面として使用する請求項22に記載の画像読み取り装置。
  24. 請求項1から23のいずれかに記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置。
  25. 請求項22または23に記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置を店舗に設置し、
    前記画像形成処理モードにおいて、前記画像形成装置の操作者に対して画像形成処理サービスを提供し、
    前記映像表示処理モードにおいて、前記店舗内の顧客に対して広告を映像で提供する、画像形成装置を用いた広告の提供方法。
  26. 請求項1から22のいずれかに記載の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置が読み取った画像データに基づいて画像処理を行なう画像処理部を備えた画像処理システム。
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