JPH10186538A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JPH10186538A
JPH10186538A JP8342087A JP34208796A JPH10186538A JP H10186538 A JPH10186538 A JP H10186538A JP 8342087 A JP8342087 A JP 8342087A JP 34208796 A JP34208796 A JP 34208796A JP H10186538 A JPH10186538 A JP H10186538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparency
document
platen
image reading
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8342087A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Takeu
安宏 竹生
Takeharu Nagai
丈晴 永井
Kiyoshi Saito
清 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP8342087A priority Critical patent/JPH10186538A/ja
Publication of JPH10186538A publication Critical patent/JPH10186538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラテンガラスに載置された原稿をプラテン
カバーを閉じた状態で確認することができ、位置のずれ
の有無を判別でき、しかも露光時に強い光が外部に漏れ
ないこと。 【解決手段】 画像読取装置10は、原稿15を載置す
るプラテンガラス13を備えた装置本体11と、液晶シ
ャッタガラス板17を備えた開閉自在のプラテンカバー
部12から構成されている。露光ランプ装置14の露光
ランプが点灯していない状態では、液晶シャッタガラス
板17が光線を透過する状態に設定されており、液晶シ
ャッタガラス板17を介して原稿15の位置を確認する
ことができる。露光のときには液晶シャッタガラス板1
7が遮光状態となるので、光が外部に漏れることがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、平面走査方
式のファクシミリ装置、あるいはコンピュータに画像を
入力するためのスキャナ等のようにプラテンガラスの上
に載置された原稿の画像情報を読み取る画像読取装置に
係わり、特にプラテンガラスに載置された原稿の位置を
確認することができるようにした画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置の多くは、シート状の原稿
だけでなく、ある程度の厚さを有するブック物の原稿か
らも画像情報の読み取りを行えるように、プラテンガラ
ス上で原稿を平面走査する読取方式を採用している。ま
た、プラテンガラスに載置された原稿をフラッシュラン
プで露光する画像読取装置も存在する。このような画像
読取装置に使用される原稿読取用の光源はかなり強力な
光を発する。そこで、プラテンガラス上に載置した原稿
の上には更にプラテンカバーと呼ばれる不透明なカバー
を覆い、この後に画像の読み取りを開始させるようにし
て、露光作業時に光源からの光線が作業者の目に入らな
いようにしている。
【0003】ところが、プラテンガラス上に載置された
原稿の上にプラテンカバーを被せると、このときに生じ
る風圧で原稿に位置ずれが生じるおそれがある。原稿が
カールしたり折れ曲がっているようなものの場合には、
プラテンカバーを覆う過程でカバーとの部分的な接触で
同様に原稿の位置ずれが発生したり、折れた箇所を開い
て画像の読み取りを行うはずが折れたままでプラテンカ
バーが原稿を押さえ付けてしまう場合もある。
【0004】そこで、プラテンガラスとプラテンカバー
の間に透明な押さえカバーを備える画像読取装置が提案
されるに至っている(特開昭60−151625号公
報、特開平3−38632号公報、特開平3−2426
37号公報)。これらの画像読取装置では、原稿をプラ
テンガラス上に載置した後、透明な押さえカバーで原稿
の状態を確認しながら原稿を押さえるようにし、この
後、不透明なプラテンカバーを閉じるようにしている。
そして、コピースタートボタンを押したりスキャンを開
始させて光源の照射による画像の読み取りを行わせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの提案では、透
明な押さえカバーが原稿を抑えた状態で、その位置を確
認したり、折れが生じていないかといった確認を行うこ
とができる。しかしながら、この状態で画像の読み取り
を開始させることはできず、光源からの光線を遮蔽する
ために不透明なプラテンカバーを閉じる必要がある。す
なわち、これらの提案の画像読取装置では、画像の読み
取りのための作業に透明な押さえカバーを閉じるという
操作が必要になる。原稿をプラテンガラスの上に載置
し、プラテンカバーを閉じて、スタートボタンを押すと
いう通常3つのアクションで画像の読み取りを開始でき
る画像読取装置で、1つのアクションが新たに増加する
ことになる。したがって、多量の原稿の読み取りを行う
場合には、作業時間に大きく影響してしまう。
【0006】また、透明な押さえカバーとして通常使用
できる樹脂等の材料は、汚れに弱いものが多く、カバー
が透明であるということもあって、その汚れや傷が目立
つことにもなる。また、不透明なプラテンカバーの表面
がきれいに保たれていたとしても、透明な押さえカバー
の表裏の汚れが原稿以外の領域の画像として読み取られ
るために、原稿の領域外として読み取られる余白部分の
画像が汚くなりやすいという問題もあった。更に、透明
な押さえカバーで原稿を押さえた後にプラテンカバーを
最終的に閉じると、その圧力でブック物等の原稿でその
位置が微妙にずれる場合もあった。
【0007】そこで本発明の目的は、原稿の読み取りの
ための作業性を低下させることなく画像の読み取りと原
稿の位置の確認の双方を可能とする画像読取装置を提供
することにある。
【0008】本発明の他の目的は、原稿の読み取りだけ
でなく、必要な情報の表示も併せて行うことのできる画
像読取装置を提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、原稿の位置を確
認する必要のあるときだけ、簡単にこれを行うことので
きる画像読取装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)読み取りの対象となる原稿を載置するプラテ
ンガラスと、(ロ)原稿の読み取り時にプラテンガラス
の一方の面を照射する光源と、(ハ)光源の原稿照射時
にこの光線を遮蔽または大幅に減衰し、これ以外のとき
に原稿の存在を外部から確認できる程度に透過する原稿
確認窓を備え、原稿を載置したプラテンガラスの他方の
面側に開閉自在に配置されたプラテンカバーとを画像読
取装置に具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、プラテ
ンカバーを従来の全く不透明なものの代わりとして、光
源の原稿照射時にこの光線を遮蔽または大幅に減衰し、
これ以外のときに原稿の存在を外部から確認できる程度
に透過する原稿確認窓を備えたものとしている。そし
て、画像の読み取りのための露光が行われる場合には、
その光線を遮蔽または大幅に減衰させて外部への漏洩を
問題ない程度にさせると共に、これ以外の場合には原稿
の存在を外部から確認できるようにしている。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
画像読取装置でプラテンカバーの原稿確認窓は、プラテ
ンガラスの全領域に対応する領域に透明度を制御できる
透明度可変部材を配置した構成となっており、透明度可
変部材は光源の電源がオンとなっている間、透明度が低
い状態に設定され、この電源がオフになっている間は透
明度が高い状態に設定されていることを特徴としてい
る。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、原稿確
認窓としてプラテンガラスに対応する広い領域の透明度
可変部材を使用し、光源の電源がオンになっているかオ
フになっているかによって透明度を低くしたり高くする
ことで前記した目的を達成するようにしている。したが
って、プラテンガラス上に載置される各種サイズの原稿
がどのように配置されても、それらの位置を確認するこ
とができることになる。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
画像読取装置でプラテンカバーの原稿確認窓は、プラテ
ンガラスに載置される各種サイズの原稿の隅に相当する
複数の領域に透明度を制御できる比較的小さなサイズの
透明度可変部材を配置した構成となっており、透明度可
変部材は光源の電源がオンとなっている間、透明度が低
い状態に設定され、この電源がオフになっている間は透
明度が高い状態に設定されていることを特徴としてい
る。
【0015】すなわち請求項3記載の発明では、原稿確
認窓としてプラテンガラスの要所要所に対応する比較的
小さなサイズの透明度可変部材を使用し、光源の電源が
オンになっているかオフになっているかによって透明度
を低くしたり高くすることで前記した目的を達成するよ
うにしている。したがって、プラテンガラス上に例えば
定型サイズの原稿を配置するよう場合には、透明度可変
部材を比較的安価に配置することができ、それらの配置
された位置を簡易に確認することができることになる。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項2または
請求項3記載の画像読取装置で透明度可変部材は液晶で
構成されていることを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
画像読取装置は液晶からなる透明度可変部材上に原稿上
の座標を入力できるタッチパネルが配置されていること
を特徴としている。露光時以外は原稿が外部から透けて
見えることを利用して、透明度可変部材上にタッチパネ
ルを配置しておけば、原稿の所望の領域の座標入力を簡
易かつ確実に行えるようになる。
【0018】請求項6記載の発明では、請求項4記載の
画像読取装置は液晶からなる透明度可変部材に画像処理
に関する情報を表示する画像情報表示制御回路を具備す
ることを特徴としている。
【0019】すなわち請求項6記載の発明では、透明度
可変部材として液晶を使用することを利用して、この液
晶で各種の画像処理に関する情報を表示させようとする
ものである。
【0020】請求項7記載の発明では、請求項2または
請求項3記載の画像読取装置で透明度可変部材は偏光子
と検光子の関係となった2枚の偏光ガラス板で構成さ
れ、両者が相対的に位置関係を移動させて透明度を比較
的高い状態と比較的低い状態に変化させるものであるこ
とを特徴としている。
【0021】請求項7記載の発明では、透明度可変部材
として液晶以外にも2枚の偏光ガラス板が利用可能であ
ることを示している。偏光子と検光子によって光の透過
を調整することで、原稿の読み取り時とそれ以外におけ
る透明度を適正な値に調整することができる。
【0022】請求項8記載の発明では、(イ)読み取り
の対象となる原稿を載置するプラテンガラスと、(ロ)
原稿の読み取り時にプラテンガラスの一方の面を照射す
る光源と、(ハ)原稿を載置したプラテンガラスの他方
の面側に開閉自在に配置された平板状の部材であって、
その一部に開閉自在の原稿確認蓋を配置したプラテンカ
バーとを画像読取装置に具備させる。
【0023】すなわち請求項8記載の発明では、プラテ
ンカバーに開閉自在の原稿確認蓋を配置することで、必
要な場合にはプラテンカバーを閉じた後、この原稿確認
蓋を開けて原稿の配置状態の確認を可能にしている。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0026】第1の実施例
【0027】図1は本発明の第1の実施例による画像読
取装置の外観を表わしたものである。画像読取装置10
は、装置本体11と、これに開閉自在に配置されたプラ
テンカバー部12とによって構成されている。直方体の
形状をした装置本体11は、その上面に透明なプラテン
ガラス13を配置しており、装置本体内部には、プラテ
ンガラス13の短手方向(画像の読み取りの際の主走査
方向)に細長い露光ランプ装置14を配置している。こ
の露光ランプ装置14は、図示しないランプ移動機構に
よってプラテンガラス13の長手方向(原稿15の副走
査方向)に往復動するようになっている。プラテンガラ
ス13上には、画像情報の読み取りを行う原稿15がセ
ットされるようになっている。プラテンカバー12は、
外枠16に液晶シャッタガラス板17を取り付け、その
上に透明で弾性を有する樹脂部材18を貼り付けた構造
となっている。
【0028】液晶シャッタガラス板17はプラテンガラ
ス13と同一サイズあるいはこれよりも若干大きなサイ
ズの液晶板であり、プラテンカバー12を閉じたときに
プラテンガラス13とちょうど対向する位置に配置され
ている。樹脂部材18は、プラテンガラス13上に原稿
15を載置したときに、2枚のガラス板の直接的な接触
を避けて液晶シャッタガラス板17に無理な力がかから
ないようにするために設けられている。このため、透明
あるいはこれに近いラバー等の他の部材を使用すること
も可能である。装置本体11の側面には、画像読取装置
10の読取開始等の所定の操作を行うためのスタートボ
タン等を配置した操作パネル19が取り付けられてい
る。
【0029】図2は、この画像読取装置のプラテンカバ
ー部の断面構造を表わしたものである。プラテンカバー
部12は、外枠16に、光線を透過したり遮断すること
のできるシャッタ板としての液晶シャッタガラス板17
を取り付けており、その下面に樹脂部材18を貼り付け
ている。外枠16はアルミニウム等の金属で構成されて
いるが、液晶シャッタガラス板17を保持する強度を有
するものであれば樹脂製であっても構わない。
【0030】図3は、プラテンカバーを直角に開いた状
態を表わしたものである。装置本体11とプラテンカバ
ー部12はヒンジ機構21によって開閉自在に接続され
ている。
【0031】図4は、プラテンカバーを直角に開いた状
態でヒンジ機構が上下できる様子を表わしたものであ
る。プラテンガラス13に分厚いシートや本からなる原
稿を載置した際に、プラテンカバー12がこれらの原稿
をプラテンガラスと平行な状態で上から押さえつけるこ
とができるように、ヒンジ機構21はプラテンカバー1
2を閉じたときにこのカバー面とプラテンガラス12と
の間の間隔を直接できるようになっている。これは、す
でに複写機等のプラテンカバーに使用されている技術で
ある。
【0032】図5は、画像読取装置の回路構成の要部を
表わしたものである。本実施例の画像読取装置10は、
CPU(中央処理装置)31を搭載しており、画像の読
み取り等の各種制御を行うようになっている。CPU3
1はデータバス等のバス32を介してROM33、RA
M34、操作パネル19、露光回路36、モータ制御回
路37および液晶駆動回路38と接続されている。ここ
でROM33は、CPU3による各種制御のためのプロ
グラムを格納したリード・オンリ・メモリである。RA
M34は、この制御に必要な各種データを一時的に格納
したり、読み取った画像データを一時的に格納するため
のランダム・アクセス・メモリである。露光回路36は
露光ランプ装置14(図1)内の露光ランプ41の点灯
制御を行うための回路である。モータ制御回路37は、
原稿15(図1)の読み取りを行うために露光ランプ装
置14を走査する駆動源としてのスキャンモータ42を
励磁させるための回路である。液晶駆動回路38は、液
晶シャッタガラス板17に印加する電圧を制御してこれ
を光線の透過状態と遮断状態の2つの状態のいずれかに
切り替えるための回路である。
【0033】図6は、CPUによる露光回路と液晶駆動
回路の制御の様子を表わしたものである。CPU31は
操作パネル19内の画像読取開始を指示するためのスタ
ートボタン(図示せず)が押される時点を監視している
(ステップS101)。所定の露光条件が完備した状態
でスタートボタンが押されると(Y)、CPU31はバ
ス32を通じて液晶駆動回路38にシャッタをオンにす
る制御信号(コマンド)を送り、液晶シャッタガラス板
17の液晶の状態を光線遮断状態に設定する(ステップ
S102)。これまで液晶シャッタガラス板17は光線
を透過する状態にセットされており、プラテンカバー部
12を閉じた状態で原稿15は液晶シャッタガラス板1
7を通じて外部からその位置を確認することができる状
態となっている。装置によっては、露光ランプ41とは
別の比較的弱い光線を発する光源を装置本体11の内部
に配置しており、この状態で原稿15の存在をより明瞭
に外部から認識できるようになっていてもよい。
【0034】液晶駆動回路38が液晶シャッタガラス板
17を光線遮断状態に設定すると、プラテンカバー部1
2はその全面が不透明な状態となる。この状態でCPU
31は露光回路36に露光ランプ41を点灯するための
制御信号(コマンド)を送り、露光ランプ41を点灯さ
せる(ステップS103)。これと共に、図示しない制
御フローでCPU31はモータ制御回路37を制御し
て、原稿15の読み取りのためにスキャンモータ42の
駆動を制御することになる。このようにして、原稿15
のスキャンが最終的に終了すると(ステップS104;
Y)、CPU31は露光回路36に露光ランプ41を消
灯させるための制御信号を送ってこれを消灯させる(ス
テップS105)。この時点でCPU31は液晶駆動回
路38に制御信号を送って液晶シャッタガラス板17を
光線透過状態に戻す(ステップS106)。
【0035】なお、画像読取装置によっては、同一原稿
を複数回連続走査するとき、読取時のみ露光ランプ41
を点灯させ、露光ランプ41をホームポジションに戻す
間はこれを消灯させるようにする場合がある。このよう
な場合には、露光ランプ41が消灯している間、常に液
晶シャッタガラス板17を光線透過状態に戻してもよい
し、最後の走査が終了した段階で液晶シャッタガラス板
17を光線透過状態に戻してもよい。要は、露光ランプ
41が点灯している状態で液晶シャッタガラス板17が
光線を遮断する状態に設定されて、プラテンカバー部1
2の外部に光線が漏れ出さないようにすればよい。ただ
し、液晶シャッタガラス板17が遮光動作時に完全に露
光ランプ41の光線を遮断する必要はない。外部に強烈
な光線が漏れ出さない程度に光線の漏洩を弱めるような
ものであれば、不完全な遮光性能を有するものであって
も特に問題は発生しない。露光ランプ41が原稿15を
露光している状態がある程度弱い光線で外部に漏れるこ
とは、装置の動作状況を確認できる点でかえって好まし
い場合も多い。
【0036】第2の実施例
【0037】図7は、本発明の第2の実施例における画
像読取装置のプラテンカバー部を上から見たものであ
る。この第2の実施例の装置で、装置本体は基本的に第
1の実施例と同一構成であるので、その図示および詳細
な説明は省略する。この第2の実施例の画像読取装置で
は、液晶シャッタガラス板17の上に透明なタッチパネ
ル51を取り付けている。そして、プラテンカバー部1
2Aを完全に閉じて原稿15が外部から透けて見えた状
態で付属のペン52あるいは他の部材でタッチパネル5
1の所望の位置を指示することで、原稿15の編集領域
を設定することができる。図7に示した例では、原稿1
5の2点53、54をペン52で指示することにより、
これらを対角線とする矩形領域55を設定している。
【0038】従来でも、原稿15の編集領域をペンによ
って指示する手法は存在したが、原稿15を他の装置の
上に位置決めして配置してペンで位置を指示し、この原
稿15をプラテンガラス13上に再度位置決めして配置
することで領域の編集処理を行うようになっていた。こ
のため、両者の位置決めが正確に行われないと、編集時
の領域に狂いが生じることになった。本実施例の装置で
は、プラテンガラス13の上に最終的に配置された原稿
15に対して編集領域を直接設定することができるの
で、仮に原稿15の配置がプラテンガラス13のコーナ
に対してずれていたとしても、編集領域に狂いが発生し
ない。また、原稿を2か所に配置する必要がないので、
座標の入力のための操作を気軽に行うことができるよう
になる。
【0039】この第2の実施例の画像読取装置では、更
に液晶の表示機能を利用して各種の指示をプラテンカバ
ー部12Aで行ったり、原稿15を合成する場合には先
に取り込んだ原稿の画像情報や編集領域を液晶で表示す
ることも可能になる。
【0040】第3の実施例
【0041】図8は、本発明の第3の実施例における画
像読取装置のプラテンカバー部を上から見たものであ
る。この第3の実施例の装置で、装置本体は基本的に第
1の実施例と同一構成であるので、その図示および詳細
な説明は省略する。この第3の実施例のプラテンカバー
部12Bは、各種定型サイズの原稿151 、152 の隅
に対応する位置にのみ液晶シャッタガラス板611 〜6
4 を配置した構造となっている。これは、第1および
第2の実施例のようにB4判あるいはA3判といったサ
イズの液晶シャッタガラス板17を使用することは、プ
ラテンカバー自体を重くするので、その軽量化を図った
ものである。また、液晶シャッタガラス板は比較的高価
なので、そのコストダウンも図ることができる。
【0042】図9は、液晶シャッタガラス板を拡大して
示したものである。この実施例の液晶シャッタガラス板
61は例えば2cm四方のサイズであり、その中心位置
を示す十字線62が印刷されている。したがって、原稿
15(図8参照)の配置位置がずれているときには、こ
れを検知することができ、必要に応じてその再設定を行
うことができる。
【0043】第4の実施例
【0044】図10は、本発明の第4の実施例における
プラテンカバー部の断面構造を表わしたものである。こ
の図は第1の実施例の図2と対応するものある。この第
4の実施例のプラテンカバー部12Cで、第1の実施例
と対応する部分には同一の符号を付しており、これらの
説明を適宜省略する。
【0045】この第4の実施例のプラテンカバー部12
Cでは、第1の実施例における液晶シャッタガラス板1
7に相当する部分を第1の偏光ガラス板71と第2の偏
光ガラス板72で構成している。第2の偏光ガラス板7
2は図示しない小型モータによって第1の偏光ガラス板
71と平行に矢印73方向に移動できるようになってい
る。第1の偏光ガラス板71は偏光子として機能し、第
2の偏光ガラス板72は検光子として機能するようにな
っている。また、樹脂部材18の内部であってプラテン
ガラス13(図1参照)に対応する領域外には、発光素
子と受光素子の対からなる透過光検出回路74が埋設さ
れており、これと対向する第1の偏光ガラス板71の位
置には反射板75が配置されている。
【0046】このような本実施例の画像読取装置では、
図5で示した露光ランプ41が点灯していない所定の時
点で透過光検出回路74の発光素子が発光し、反射板7
5を介して反射された光線を受光素子で受光してこれが
受光量のピーク(最大値)を示す位置で小型モータの駆
動を停止するようにしている。したがって、露光ランプ
41が点灯していない状態では、第1の偏光ガラス板7
1と第2の偏光ガラス板72の位置的な組み合わせで最
も光線が外部に透過する状態に両者の位置関係が設定さ
れている。この状態では、30%から40%の光線透過
量で、プラテンカバー部12Cの上方から原稿15(図
1参照)を見ることができ、その位置を容易に確認する
ことができる。もちろん、第1の実施例で説明したよう
に、露光ランプ41が点灯していない状態で原稿15を
容易に確認できるように、装置本体内部に配置した比較
的弱い光源を点灯させるようにしてもよい。
【0047】一方、オペレータが図5に示した操作パネ
ル19上のスタートボタンを押すと、第1の実施例にお
ける液晶シャッタガラス板17のシャッタがオンになる
代わりに、CPU31は透過光検出回路74を動作させ
て反射板75の反射光量が最小となる位置で小型モータ
の駆動を停止させる。そして、この調整が終了した時刻
に露光ランプ41を点灯させる。露光ランプ41が点灯
してから原稿の露光が開始されるまでに所定の時間を必
要とする画像読取装置の場合には、この時間の手前から
露光ランプ41の点灯のための制御を開始するようにし
てもよい。このように本実施例では、第1の偏光ガラス
板71と第2の偏光ガラス板72によって光線の漏洩が
最小となる配置関係の下で露光ランプ41による原稿1
5の照射が行われるので、外部に漏洩する光線は最小と
なり、オペレータの目に過度の刺激を与えるおそれがな
くなる。また、第2の偏光ガラス板72の実際の移動状
態を基にして偏光子と検光子の配置関係を設定している
ので、機械的に両者の位置関係を一方的に設定する場合
と異なり、画像読取装置を長期間使用しても位置関係に
狂いが生じることがない。
【0048】第5の実施例
【0049】図11は、本発明の第5の実施例における
画像読取装置のプラテンカバー部を上から見たものであ
る。この第5の実施例の装置で、装置本体は基本的に第
1の実施例と同一構成であるので、その図示および詳細
な説明は省略する。第5の実施例のプラテンカバー部1
2Dは、通常の不透明な材質で作成されており、図で破
線81で示した箇所を中心として部分蓋82を開閉でき
るようになっている。部分蓋82には、これを上方に引
き上げて開くための取手83が配置されている。本実施
例の画像読取装置では、原稿15(図1)の位置合わせ
に特に気をつかわないでよいような場合、部分蓋82を
閉じたまま通常と同様にプラテンカバー部12D全体を
開閉操作して原稿の読取作業を行う。薄いシートのよう
にプラテンカバー部12Dを閉じたときにその位置が狂
っていることが心配な場合には、取手83を持って部分
蓋82を開き、位置の確認を行う。位置が狂っているよ
うな場合には、プラテンカバー部12Dを再度開けて原
稿15を再度セッティングしてもよいし、プラテンカバ
ー部12Dをわずかに持ち上げて原稿15が容易に移動
できる状態にして、部分蓋82の開かれた場所から手を
入れて原稿15の位置の修正を直接行うようにしてもよ
い。位置の確認あるいは修正を行ったら、部分蓋82を
閉じてスタートボタンを押し、原稿15の画像情報の読
み取りを行うことになる。プラテンカバー部12Dを閉
じた状態で部分蓋82を開いても原稿15は残りの部分
で押さえつけられているので、部分蓋82の開閉によっ
て原稿15の位置がずれることはない。
【0050】なお、第5の実施例では部分蓋82をL字
状のものとしたが、各種サイズの原稿に対応させて図8
の液晶シャッタガラス板61のような蓋をプラテンカバ
ー部上に複数配置し、これらを必要に応じて適宜開い
て、原稿の位置を確認できるようにしてもよいことは当
然である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、プラテンカバーを従来の全く不透明なものの
代わりとして、光源の原稿照射時にこの光線を遮蔽また
は大幅に減衰し、これ以外のときに原稿の存在を外部か
ら確認できる程度に透過する原稿確認窓を備えたものと
した。このため、原稿をプラテンガラスに載置した後に
プラテンカバーを閉じるといった簡単な操作で通常通り
画像情報の読み取りを行うことができ、しかもプラテン
カバーを最終的に閉じた状態で原稿の位置を確認するこ
とができるので、従来の透明シートを介在させる場合と
比べて更に位置合わせを正確に行うことができる。
【0052】また、請求項2記載の発明によれば、原稿
確認窓としてプラテンガラスに対応する広い領域の透明
度可変部材を使用しているので、定型サイズの原稿のみ
ならず各種原稿についてその位置合わせを確認すること
ができる。また、原稿同士を部分的に重ね合わせて画像
の読み取りを行うような場合にも、それらの相対的な位
置合わせを正確に行うことができる。
【0053】更に、請求項3記載の発明によれば、原稿
確認窓としてプラテンガラスの要所要所に対応する比較
的小さなサイズの透明度可変部材を使用することにした
ので、この原稿確認窓のコストダウンを図ることができ
る。また、オペレータは窓の位置に原稿の隅が表示され
ているかどうかといった簡単な作業で位置合わせを行う
ことができるので、原稿全体が表示される場合と比べて
位置合わせの確認作業が簡単になるという長所もある。
【0054】また、請求項4記載の発明によれば、透明
度可変部材を液晶で構成したので、これを利用して各種
情報を表示することも可能になる。
【0055】更に、請求項5記載の発明によれば、液晶
からなる透明度可変部材上に原稿上の座標を入力できる
タッチパネルが配置されているので、原稿の所望の領域
の座標入力を直接行うことができ、他のボード上で座標
入力を行った原稿をプラテンガラスに載置して画像の読
み取りを行う場合と比べて遙に高精度の位置座標入力を
行うことができる。また、原稿を移し変える必要がない
ので、座標の入力操作が簡易化する。
【0056】また、請求項6記載の発明によれば、透明
度可変部材として液晶を使用することにしたので、各種
の画像処理に関する情報を表示させ、これと併せて原稿
のあるべき位置を確認したり、座標入力に際しての指示
を行うといった操作が可能になる。
【0057】更に、請求項7記載の発明によれば、透明
度可変部材として偏光子と検光子の関係となった2枚の
偏光ガラス板を使用することにしたので、これらの位置
関係を移動させて透明度を比較的高い状態と比較的低い
状態に設定することができ、原稿の広い領域を表示する
場合にも透明度下辺部材のコストダウンを図ることが可
能になる。
【0058】また、請求項8記載の発明によれば、プラ
テンカバーに開閉自在の原稿確認蓋を配置したので、こ
れを閉じた状態では普通の画像読取装置と同様に簡易に
原稿の読取操作を行うことができ、必要な場合には原稿
確認蓋を一時的に開いて原稿の位置を確認することがで
きる。しかも、この位置の確認はプラテンカバーが閉じ
た状態で行うことができるので、正確である。また、液
晶や偏向ガラス板を使用する場合と比べて構成が単純で
あり、制御のための回路も不要なのでコストダウンを図
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例による画像読取装置の
外観を表わした斜視図である。
【図2】 第1の実施例の画像読取装置のプラテンカバ
ー部の断面図である。
【図3】 第1の実施例のプラテンカバーを直角に開い
た状態を表わした背面図である。
【図4】 第1の実施例のプラテンカバーを直角に開い
た状態でヒンジ機構が上下できる様子を表わした側面図
である。
【図5】 第1の実施例の画像読取装置の回路構成の要
部を表わしたブロック図である。
【図6】 第1の実施例で露光回路と液晶駆動回路の制
御の様子を表わした流れ図である。
【図7】 本発明の第2の実施例における画像読取装置
のプラテンカバー部を上から見た上面図である。
【図8】 本発明の第3の実施例における画像読取装置
のプラテンカバー部を上から見た上面図である。
【図9】 第3の実施例におけるプラテンカバー部の液
晶シャッタガラス板の平面図である。
【図10】 本発明の第4の実施例におけるプラテンカ
バー部の断面図である。
【図11】 本発明の第5の実施例における画像読取装
置のプラテンカバー部の上面図である。
【符号の説明】
10…画像読取装置、11…装置本体、12、12A、
12B、12C、12D…プラテンカバー部、13…プ
ラテンガラス、14…露光ランプ装置、15…原稿、1
7…液晶シャッタガラス板、31…CPU、33…RO
M、36…露光回路、38…液晶駆動回路、41…露光
ランプ、42…スキャンモータ、51…タッチパネル、
61…液晶シャッタガラス板、71…第1の偏光ガラス
板、72…第2の偏光ガラス板、82…部分蓋

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取りの対象となる原稿を載置するプ
    ラテンガラスと、 原稿の読み取り時にプラテンガラスの一方の面を照射す
    る光源と、 前記光源の原稿照射時にこの光線を遮蔽または大幅に減
    衰し、これ以外のときに原稿の存在を外部から確認でき
    る程度に透過する原稿確認窓を備え、原稿を載置したプ
    ラテンガラスの他方の面側に開閉自在に配置されたプラ
    テンカバーとを具備することを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 前記プラテンカバーの原稿確認窓は、プ
    ラテンガラスの全領域に対応する領域に透明度を制御で
    きる透明度可変部材を配置した構成となっており、透明
    度可変部材は前記光源の電源がオンとなっている間、透
    明度が低い状態に設定され、この電源がオフになってい
    る間は透明度が高い状態に設定されていることを特徴と
    する請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記プラテンカバーの原稿確認窓は、プ
    ラテンガラスに載置される各種サイズの原稿の隅に相当
    する複数の領域に透明度を制御できる比較的小さなサイ
    ズの透明度可変部材を配置した構成となっており、透明
    度可変部材は前記光源の電源がオンとなっている間、透
    明度が低い状態に設定され、この電源がオフになってい
    る間は透明度が高い状態に設定されていることを特徴と
    する請求項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記透明度可変部材は液晶であることを
    特徴とする請求項2または請求項3記載の画像読取装
    置。
  5. 【請求項5】 液晶からなる前記透明度可変部材上に原
    稿上の座標を入力できるタッチパネルが配置されている
    ことを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 液晶からなる前記透明度可変部材に画像
    処理に関する情報を表示する画像情報表示制御回路を具
    備することを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記透明度可変部材は偏光子と検光子の
    関係となった2枚の偏光ガラス板で構成され、両者が相
    対的に位置関係を移動させて透明度を比較的高い状態と
    比較的低い状態に変化させるものであることを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 読み取りの対象となる原稿を載置するプ
    ラテンガラスと、 原稿の読み取り時にプラテンガラスの一方の面を照射す
    る光源と、 原稿を載置したプラテンガラスの他方の面側に開閉自在
    に配置された平板状の部材であって、その一部に開閉自
    在の原稿確認蓋を配置したプラテンカバーとを具備する
    ことを特徴とする画像読取装置。
JP8342087A 1996-12-20 1996-12-20 画像読取装置 Pending JPH10186538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8342087A JPH10186538A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8342087A JPH10186538A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10186538A true JPH10186538A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18351066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8342087A Pending JPH10186538A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10186538A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6977759B2 (en) 2000-04-27 2005-12-20 Fujitsu Limited Optical image reader
JP2011191597A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP2018036913A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 ローレルバンクマシン株式会社 読取装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6977759B2 (en) 2000-04-27 2005-12-20 Fujitsu Limited Optical image reader
JP2011191597A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP2018036913A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 ローレルバンクマシン株式会社 読取装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110228285A1 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus
US6532349B1 (en) Image reading-out apparatus
JPH10186538A (ja) 画像読取装置
JP2002354176A (ja) 画像複写装置
JP2007053420A (ja) 画像処理装置
JP2007096959A (ja) 原稿読取装置用表示装置、及び原稿読取装置、並びに複写機
JP6175016B2 (ja) 画像読み取り装置、および画像処理装置
JPH0552842U (ja) 光学走査装置
JP2002190924A (ja) 原稿読取装置
US6023598A (en) Copier with an automatic document feeder
JP2004191447A (ja) 画像読み取り装置およびそれを用いた画像形成装置
JPH1042104A (ja) 画像入力装置
JP2005266352A (ja) 画像読取装置
JP3129829B2 (ja) 画像形成装置
JP2004193718A (ja) 画像読み取り装置およびそれを用いた画像形成装置
JPH10190973A (ja) 画像形成装置
JPH0527763U (ja) 複写機
JPS58173734A (ja) 複写機の原稿サイズ検知装置
JP2015159410A (ja) 画像読取装置
JPS5952230A (ja) 原稿走査装置
JPH046299Y2 (ja)
JP2007053415A (ja) 画像処理装置
JP2004007110A (ja) 画像形成装置
JP2003162183A (ja) 画像読取装置
JPH04317044A (ja) 複写機の原稿照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees