JPH11214851A - 高周波モジュール - Google Patents
高周波モジュールInfo
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- JPH11214851A JPH11214851A JP6108165A JP10816594A JPH11214851A JP H11214851 A JPH11214851 A JP H11214851A JP 6108165 A JP6108165 A JP 6108165A JP 10816594 A JP10816594 A JP 10816594A JP H11214851 A JPH11214851 A JP H11214851A
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- capacitors
- strip line
- electrode
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
コンデンサの内蔵効率を改善し、量産時にコンデンサを
設定する誘電体層のバラツキ対策を行う手間を少なく
し、更に焼成後の反りを防止して、基板表面の印刷処理
が簡単にできるようにすることを目的とする。 【構成】 複数の誘電体層を積層した多層基板にストリ
ップライン導体7とGND電極と複数のコンデンサを内
蔵し、ストリップライン導体7に対し積層方向の両側に
GND電極3、4を配置してトリプレート型ストリップ
ライン共振器を構成した高周波モジュールにおいて、多
層基板の積層方向の略中央部分(領域C)にトリプレー
ト型のストリップライン共振器を設定し、トリプレート
型のストリップライン共振器に対し積層方向の下側(領
域D)には、高周波短絡用のコンデンサを設定し上側
(領域B、A)には、それ以外のコンデンサ等を配置し
た。
Description
等の無線機器、或いはその他各種通信機器等の分野にお
いて利用可能な高周波モジュールに関する。特に、本発
明は、トリプレート型ストリップライン共振器を用いた
VCO(電圧制御発振器)、アンテナ切り換え器などに
利用可能な高周波モジュールに関する。
図3〜図5中、1は部品搭載面(表面)、2は底面、
3、4、5はGND電極、7はストリップライン導体、
9はビア(Via)(または、ビアホール)、10、1
1はコンデンサ電極、12は不要接地容量発生部分を示
す。
変コンデンサ、L1 、L2 はコイル、R1 〜R4 は抵
抗、VCはバリキャップダイオード(可変容量ダイオー
ド)、SLはストリップライン、Q1 、Q2 はトランジ
スタ、INは入力端子、OUTは出力端子、Vccは電源
電圧、VCONTは入力端子INに入力する制御電圧を示
す。
照 図3は従来のVCOの回路例である。以下、図3に基づ
いて、VCO(電圧制御発振器)の回路例を説明する。
従来、VCOとして、図示のようなストリップライン共
振器を用いたVCOの回路が知られていた。
10、可変コンデンサC11、コイルL 1 、L2 、抵抗R1
〜R4 、バリキャップダイオード(可変容量ダイオー
ド)VC、ストリップラインSL等で構成されている。
そして、この回路には、入力端子INと、出力端子OU
Tが設けてあり、電圧Vccの電源に接続して使用するよ
うに構成されている。
C2 、C3 は高周波短絡用(バイパス用)のコンデンサ
であり、可変コンデンサC11は、発振周波数調整用の可
変コンデンサである。また、ストリップラインSLは、
ストリップライン共振器を構成しており、発振周波数を
決定する回路の一部となっている。
圧VCONTが入力すると、該制御電圧VCONTに応じた周波
数で発振し、出力端子OUTからVCOの出力信号を取
り出すことができる。
参照 図4は従来のVCOモジュール断面図である。以下、図
4に基づいて、VCOモジュールの1例を説明する。こ
のVCOモジュール例は、図3に示したVCO回路の各
素子を多層基板に実装してVCOモジュールとした例で
ある。前記多層基板は、例えば、1000℃以下の低温
焼成可能なガラス−セラミックスで構成し、電極は、銀
を主体とした導体を使用する。
ストリップラインSL、コンデンサ、コイルを多層基板
に内蔵させている。この場合、ストリップラインSLを
構成するストリップライン導体7を多層基板の内部層に
設定し、該ストリップライン導体7を、多層基板の積層
方向の両側からGND電極で挟み込むようにして、2つ
のGND電極3、4を設けることにより、トリプレート
型ストリップライン共振器としている。
器では、設計で必要とするラインインピーダンスにする
ため、2つのGND電極3、4と、ストリップライン導
体7との間隔をある程度あける必要があるため、共振器
としての厚みは、VCOモジュールの厚み全体に対し
て、かなりの部分を占めることになる。
バリキャップダイオードVC、及び抵抗R1 〜R4 をデ
ィスクリート部品で構成し、多層基板の部品搭載面(表
面)1に搭載する(図示省略)。
基板内部に設定するが、この場合、多層基板の積層方向
の領域を、上側(部品搭載面1側)の領域Aと、下側
(底面2側)の領域Bに分け、領域Bには、トリプレー
ト型ストリップライン共振器を設定(内蔵)し、領域A
には、その他の素子(コンデンサ、コイル等)を設定す
る。
基板の領域Bでは、底面2側の内部最下層にGND電極
3を設け、その積層方向上側には、ストリップライン導
体7を設け、更にその上側にはGND電極4を設ける。
を、積層方向の両側からGND電極3、4で挟み込むよ
うに各パターンを配置して、トリプレート型ストリップ
ライン共振器を構成する。そして、ストリップライン導
体7の一端部をビア9によりGND電極3に接続し、他
端部をビア9によりコンデンサ電極(非接地電極)11
(例えば、コンデンサC9 を構成する一方のコンデンサ
電極)に接続する。
C10、及びコイルL1 、L2 を設定する。この場合、例
えば、コンデンサ電極11とGND電極4との間には、
不要接地容量発生部分12が発生する。
り例1、B図は基板の反り例2である。以下、図5に基
づいて、基板の反りについて説明する。
層した多層基板により製作する。このVCOモジュール
では、基本的に多層基板を構成する誘電体層と、電極層
の焼成縮率は略同等となるように設計されているが、完
全には等しく設計することは困難である。
うと、基板の誘電体層と電極層の僅かな焼成縮率の差に
より基板焼成後、基板に反りが発生する。この場合、A
図に示したように、上側に凸の反りが発生したり、或い
は、B図に示したように、下側に凸に反りが発生したり
する。
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :多層基板に、少なくとも、トリプレート型ストリ
ップライン共振器、及び複数のコンデンサ等を内蔵させ
たVCOモジュールでは、多層基板の積層方向上側(部
品搭載面1側)の領域Aに全てのコンデンサ電極をパタ
ーニングしているため、積層方向の上側に電極が密集し
ている。
度を安定的に作り上げていく必要があるが、コンデンサ
を設定した誘電体層は、必ずしも安定しておらず、製造
ロット間で層厚みにバラツキが生じるため、それがその
まま内蔵コンデンサの定数バラツキとなる。
するために、コンデンサの層厚みについて事前に厚み判
定をする必要がある。しかし、内蔵コンデンサが複数層
にわたる場合は、厚みを判定する層が複数層となるた
め、厚み判定処理に手間と時間がかかる。
ないものもあるため、不要に接地容量を持たないように
するためのパターニング上の配慮が必要となる。従っ
て、多層基板内の電極の利用率は、必ずしも良好ではな
かった。
のコンデンサは、定数が大きく、かつ接地させる必要が
あるため、GND電極を大きめに設定する必要がある。
従って、接地しないコンデンサにとっては、浮遊接地容
量は、大敵で、VCOの特性劣化の大きな原因となって
いた。
層と、電極層の焼成縮率は略同等となるように設計され
ているが、完全には等しく設計することは困難である。
従って、前記のような電極配置の設計を行うと、基板の
誘電体層と電極層の僅かな焼成縮率の差により基板焼成
後、基板に反りが発生する。
反りが大きくなると、焼成後の基板表面に、電極パター
ン等をスクリーン印刷する際、スクリーンが基板面に対
して平行に当たらなくなる。その結果、印刷性が悪くな
り、かつ印刷するパターンかすれや、にじみが発生し、
場合によっては印刷時にスクリーンが破れたりする。
し、量産時にコンデンサを設定する誘電体層のバラツキ
対策を行う際の手間を少なくすると共に、焼成後の反り
を防止して、基板表面の印刷処理が簡単にできるように
することを目的とする。
成するため、複数の誘電体層を積層した多層基板に、少
なくとも、ストリップライン導体と、複数のGND電極
と、複数のコンデンサを内蔵すると共に、前記ストリッ
プライン導体に対し、積層方向の両側に、前記GND電
極を配置してトリプレート型ストリップライン共振器を
構成した高周波モジュール(VCOモジュール等)にお
いて、多層基板の積層方向の略中央部分に、前記トリプ
レート型ストリップライン共振器を設定し、該トリプレ
ート型ストリップライン共振器に対し、積層方向の下側
(底面側)には、高周波短絡用のコンデンサを設定し、
上側(部品搭載面側)には、その以外のコンデンサ等を
配置した。
COモジュール等の高周波モジュールを製造する場合、
複数の誘電体層を用意し、それぞれの誘電体層に、導体
ペーストの印刷等により、ストリップライン導体、GN
D電極、コンデンサ電極等の各導体パターン等をパター
ニングして、各誘電体層を積層する。その後、前記複数
の誘電体層を積層した多層基板を焼成する。
方向の略中央となる誘電体層に、前記トリプレート型ス
トリップライン共振器を構成する各導体パターンをパタ
ーニングする。
振器に対し、その積層方向の下側(底面側)の誘電体層
には、高周波短絡用のコンデンサを構成するコンデンサ
電極を導体ペーストの印刷等によりパターニングし、上
側(部品搭載面側)の誘電体層には、その他のコンデン
サを構成するコンデンサ電極や、その他の素子等の導体
パターンを、導体ペーストの印刷等によりパターニング
する。
定数の精度は、例えば、約±30%程度でも問題はない
が、それ以外のコンデンサは、約±5%程度の精度は必
要である。しかし、実際の量産時では、多層基板の内蔵
の高周波短絡用のコンデンサ以外のコンデンサは、誘電
体層の厚みのバラツキがそのまま、定数のバラツキとな
り、VCOの特性バラツキとなる。ただし、高周波短絡
用のコンデンサについては、誘電体層の厚みバラツキは
殆ど問題にならない。
作される場合、誘電体層は、シート製造時に、工程上の
製造条件により製造ロット間でシートの厚みバラツキを
起こすが、1本のシート内(製造ロット内)では製造条
件が一定であるため、比較的シートの厚みバラツキは小
さい。
れば、高周波短絡用のコンデンサについては、シート厚
みについて対策する必要がないため、量産時にコンデン
サを設定する誘電体層のバラツキ対策を行う層数が少な
くて済み、前記バラツキ対策のための手間が少なくな
る。
ターンの密度が、積層方向の中央に対して、略対称的に
なる。従って、多層基板の焼成後の反りに対し、基板全
体としてバランスがとれるようになるため、基板の反り
が小さくなる。このため、基板焼成後の基板表面の印刷
処理が良好に行え、かすれ、にじみ等の発生がなくな
る。
する。図1、図2は、本発明の実施例を示した図であ
り、図1、図2中、図3〜図5と同じものは、同一符号
で示してある。また、14はGND電極、15〜18は
コンデンサ電極、19は搭載部品のパッド電極を示す。
なお、本実施例で使用するVCOの回路は、図3に示し
た従来の回路と同じなので、図3も援用して説明する。
参照 図1は実施例の基本構成説明図である。以下、図1に基
づいて、実施例の基本構成を説明する。この実施例は、
図3に示したVCO回路の各素子を多層基板に実装して
VCOモジュールとしたものである。
を構成するディスクリート部品(トランジスタQ1 、Q
2 等)を搭載する面であり、表面とも記す。また、底面
2は、VCOモジュールを、マザーボード等へ実装する
際の底面側(マザーボード側)のことである。そして、
以下の説明では、部品搭載面1側を上側、底面2側を下
側とも記す。
ある。図示のように、複数の誘電体層を積層した多層基
板の積層方向の領域を、上側から領域A、領域B、領域
C、領域Dに分け、前記領域Cを略中央部分の領域とす
る。
導体7と、その積層方向の両側に配置したGND電極
3、4からなるトリプレート型ストリップライン共振器
を配置する。
域Dには、高周波短絡用(バイパス用)のコンデンサC
1 、C2 、C3 を配置し、前記領域Cの上側(部品搭載
面1側)の領域Bには残りのコンデンサを配置し、更
に、その上側の領域Aには、コイル等を配置する。
トリプレート型ストリップライン共振器を設定し、その
下側の領域Dに、高周波短絡用のコンデンサC1 、
C2 、C 3 を設定する。また、前記トリプレート型スト
リップライン共振器の上側の領域Bには、特性出しコン
デンサC4 〜C10を設定し、更にその上側の領域Aに
は、その他の素子(コイル等)を設定する。
去して、その部分にコンデンサ電極11を設定し、この
コンデンサ電極11と、その上の層に設定したコンデン
サ電極10とで、無接地のコンデンサを構成する。前記
の配置にする理由は次の通りである。
ンデンサC1 、C2 、C3 は、全てGNDに接続(接
地)しており、かつ、信号を通過させるための他のコン
デンサC4 〜C10より定数(容量)が大きい(5〜10
倍)。
高周波短絡用のコンデンサC1 、C 2 、C3 は、GND
電極とサンドイッチ構造が作り易いトリプレート型スト
リップライン共振器の下側の領域Dが適している。
2 、C3 以外のコンデンサ(特性出しコンデンサC4 〜
C10)は、信号の周波数や、出力電力、信号のC/N比
等を決めており、高周波短絡用のコンデンサに比べて定
数(容量)は小さい。
2 、C3 以外の各々のコンデンサは、部品搭載面1に搭
載した部品(トランジスタ等)と接続し、かつ、GND
電極に接続(接地)しないものもあることから、多層基
板の積層方向において、前記トリプレート型ストリップ
ライン共振器の上側(部品搭載面1側)の領域Bが適し
ている。
C1 、C2 、C3 以外のコンデンサで、接地容量があっ
てはならないものについては、トリプレート型ストリッ
プライン共振器の特性に影響の少ない所(例えば、スト
リップライン導体7がパターニングされてない上側等)
に、前記GND電極4の一部を除去し、その領域にコン
デンサの片側の電極(コンデンサ電極11)を設定する
ことができる。
記トリプレート型ストリップライン共振器の下側のGN
D電極3に対しては、ある程度距離をおけるので、接地
容量の影響を小さくすることができる。
2 、C3 は、定数の精度は、約±30%程度でも問題は
ないが、それ以外のコンデンサは、約±5%程度の精度
は必要である。しかし、実際の量産時では、多層基板の
内蔵コンデンサは、誘電体層の厚みのバラツキがそのま
ま、定数のバラツキとなる。
作される場合、誘電体層は、シート製造時に、工程上の
製造条件により製造ロット間で厚みバラツキを起こす。
ただし、1本のシート内(製造ロット内)では製造条件
が一定であるので、比較的シート厚みのバラツキは小さ
い。実際には、ロット間で約±10%、ロット内で約±
3%程度である。
合、高周波短絡用のコンデンサC1、C2 、C3 は、問
題なく基板内に内蔵できるが、それ以外のコンデンサ
は、そのまま内蔵できない。
ン印刷により一定に形成されるため、各コンデンサ間の
定数の比率は常に一定である。従って、製造されたシー
トの厚みが分かれば、その厚みに合ったコンデンサ用ス
クリーンを用意して量産に当たれば安定して製造するこ
とができる。
には、できるだけ1つのスクリーン内(同一誘電体層
上)に、前記コンデンサの片側の電極がパターニングさ
れた方がシートの厚み判定を行う層数が少なくて済み効
率的である。
層方向における電極パターンの密度が積層方向の中央に
対して、略対称的配置となり、若干の焼成縮率の異なる
電極層と、誘電体からなる多層基板の焼成後の基板の反
りに対し、基板全体としてバランスがとれるようになる
ため、基板の反りが小さくなる。
図2に基づいて、VCOモジュールの具体例について説
明する。
る場合、前記のように、高周波短絡用のコンデンサ
C1 、C2 、C3 と、他のコンデンサとを分けて設定す
る。この場合、高周波短絡用のコンデンサC1 、C2 、
C3 は、定数の精度が±30%の精度で良いが、それ以
外のコンデンサ(C4 〜C10)は、定数の精度を±5%
以下にする必要がある。
に設計する場合、高周波短絡用のコンデンサはC1 、C
2 、C3 の定数は30pF程度であり、その他のコンデ
ンサC4 〜C10は10pF以下となる。
層を積層したもので構成し、その積層方向の領域を、上
側から領域A、領域B、領域C、領域Dに分け、前記領
域Cを略中央部分の領域とする。そして、多層基板の積
層方向の略中央の領域Cには、ストリップライン導体
7、及び2つのGND電極3、4で構成されたトリプレ
ート型ストリップライン共振器を設定する。
(底面2側)には、任意の間隔をあけてGND電極3を
設定し、上側(部品搭載面1側)には、任意の間隔をあ
けてGND電極4を設定する。そして、ストリップライ
ン導体7を、積層方向の両側から2つのGND電極3、
4で挟み込むように配置(サンドイッチ構造)してトリ
プレート型ストリップライン共振器を構成する。
ン共振器を設定した領域Cの下側の領域Dには、高周波
短絡用のコンデンサC1 、C2 、C3 を配置し、前記領
域Cの上側の領域Bには、特性出しコンデンサC4 〜C
10を設定し、更にその上側の領域Aには、その他の素子
(コイル等)を設定する。
D電極3、4、コンデンサ電極、コイル等は、例えば、
導体ペーストの印刷により、導体パターンとして各誘電
体層上に形成する。以下、各領域について具体的に説明
する。
のコンデンサC1 、C2 、C3 は、次のようにして設定
する。領域Dでは、底面2側(最下層)に、シールド用
のGND電極14を、ベタパターン(誘電体層の略全面
にパターニングした電極)として設定する。
プレート型ストリップライン共振器を構成するGND電
極3との間に、前記高周波短絡用のコンデンサC1 、C
2 、C3 のホット側のコンデンサ電極15、16を設定
して、サンドイッチ構造の電極配置とする。この場合、
ホット側のコンデンサ電極15、16の一端部は、ビア
9により、領域B、領域Aの所定のパターンに接続す
る。
効利用することができると共に、コンデンサの容量値を
効率良く大きくできる。 (2) :領域Bに設定するコンデンサで、コンデンサ
C4 、C6 、C7 は、一方の電極を接地するコンデンサ
なので、トリプレート型ストリップライン共振器を構成
するGND電極4の上側に設定する。
コンデンサ電極17、18等を設定し、これらのコンデ
ンサ電極17、18と、GND電極4により、前記コン
デンサC4 、C6 、C7 を構成し、必要とする容量値が
得られるように配置する。
C9 、C10は、前記GND電極4で、共振器としての特
性に影響の少ない部分を除去して、その領域に、これら
のコンデンサを設定する。例えば、接地しないコンデン
サ電極10、11等を設定し、これらの電極により、前
記各コンデンサC5 、C8 、C9 、C10を構成する。
単一層(領域Bが単一層)で形成できる。従って、量産
時には、その間の誘電体層のみ厚み判定を行い、その誘
電体層の積層方向で、上側に配置するコンデンサの片側
の電極について厚みに応じてパターン面積を変化させて
いるスクリーンを用意しておけば、量産時のコンデンサ
の容量バラツキに対応することができる。
L1 、L2 のパターン、及び各素子間を結ぶ配線を設定
する。また、可変コンデンサC11は、片側のコンデンサ
電極を基板内部に設定し、もう一方のコンデンサ電極を
部品搭載面1に設定する。そして、部品搭載面1に設定
した電極をトリミング用として、周波数調整が行えるよ
うにする。
すなわち、部品搭載面1には、2個のトランジスタ
Q1 、Q2 と、バリキャップダイオードVCと、4個の
抵抗器が搭載される。ただし、抵抗器については、印刷
抵抗を用いても何ら問題はない。
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1) :前記実施例では、VCOモジュールを、1GHZ
帯として設計しているが、本発明は、任意の周波数帯で
のVCOモジュールを設計することが可能である。特
に、数100MHZ 帯用では、コンデンサの容量値が大
きくなるため、基板内でのコンデンサの積層数は必然的
に多くなる。従って、前記実施例のコンデンサ層につい
て更に多層化しても良い。
波短絡用のコンデンサは、シールド用のGND電極14
が、必ず外側となるように配置し、ホット側のコンデン
サ電極15、16とサンドイッチ構造にする。
振器の上側(領域B)に設定したコンデンサ(特性出し
コンデンサ)は、それぞれ、片方のコンデンサ電極を、
積層方向で上側から覆い隠すようにして、他方のコンデ
ンサ電極をパターニングする。
Oモジュールに限らず、他の同様なVCOモジュールに
適用可能である。 (3) :VCOモジュールに限らず、ストリップラインを
使用したアンテナ切り換え器等の各種高周波モジュール
にも同様に適用可能である。
材料は、他の層と同一でも良く、また、他の層より誘電
率の高い誘電体を使用しても良い。更に、その誘電体層
の厚みについては、他の層と同一でも良く、また他の層
より薄くても良い。
のような効果がある。 (1) :トリプレート型ストリップライン共振器の両側
に、コンデンサを効率良く設定したので、VCOモジュ
ールなど、高周波モジュールの量産時に、コンデンサの
誘電体層の厚みバラツキの対策をするための手間が簡素
化される。
振器の両側に、コンデンサを効率良く設定したので、多
層基板内に設定した電極を効率的に利用できる。従っ
て、多層基板の積層数を無駄に増やさないで済む。ま
た、電極の効率的な配置により、回路素子に寄生する不
要接地容量を防止することができる。
ド用のGND電極を設定し、このGND電極と、トリプ
レート型ストリップライン共振器を構成する下側のGN
D電極との間に、高周波短絡用のコンデンサを構成する
ホット側のコンデンサ電極を設定して、サンドイッチ構
造の電極配置としている。
効利用することができると共に、コンデンサの容量値を
効率良く大きくできる。 (4) :トリプレート型ストリップライン共振器を、多層
基板の積層方向の略中央部分に設定し、その積層方向の
両側に、コンデンサを配置している。従って、多層基板
の積層方向における電極パターンの密度が、積層方向の
中央に対して略対称的配置となり、多層基板の焼成後の
反りに対し、基板全体としてバランスがとれるようにな
るため、基板の反りが小さくなる。そのため、焼成後の
表面導体の印刷が良好に行える。
ンデンサの中には、接地容量があってはならないものも
あり、それらについては、トリプレート型ストリップラ
イン共振器の特性に影響の少ない所に、トリプレート型
ストリップライン共振器を構成する上側のGND電極の
一部を除去して、コンデンサの片側の電極を設定してい
る。
レート型ストリップライン共振器の下側のGND電極に
対しては、ある程度距離をおけるので、接地容量の影響
を小さくすることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の誘電体層を積層した多層基板に、 少なくとも、ストリップライン導体(7)と、複数のG
ND電極と、複数のコンデンサを内蔵すると共に、 前記ストリップライン導体(7)に対し、積層方向の両
側に、GND電極(3、4)を配置してトリプレート型
ストリップライン共振器を構成した高周波モジュールに
おいて、 前記トリプレート型ストリップライン共振器に対し、積
層方向の上側(部品搭載面1側)と下側(底面2側)の
双方に、それぞれコンデンサを配置したことを特徴とす
る高周波モジュール。 - 【請求項2】 前記トリプレート型のストリップライン
共振器の下側(底面2側)に配置したコンデンサは、高
周波短絡用のコンデンサ(C1 、C2 、C3)であり、 上側(部品搭載面1側)に配置したコンデンサは、それ
以外のコンデンサであることを特徴とした請求項1記載
の高周波モジュール。
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