JPH0936603A - アンテナスイッチ - Google Patents

アンテナスイッチ

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JPH0936603A
JPH0936603A JP7182838A JP18283895A JPH0936603A JP H0936603 A JPH0936603 A JP H0936603A JP 7182838 A JP7182838 A JP 7182838A JP 18283895 A JP18283895 A JP 18283895A JP H0936603 A JPH0936603 A JP H0936603A
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antenna switch
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coil
pin diode
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Katsuhiko Hayashi
克彦 林
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はアンテナスイッチに関し、小型化、
薄型化したアンテナスイッチを実現すると共に、挿入損
失を少なくし、十分なアイソレーションを持つアンテナ
スイッチを実現すること。 【解決手段】 制御電源端子Vcontに近い第1のP
INダイオードD1とそれに続く第2のPINダイオー
ドD2と、第1、第2のPINダイオード間に接続した
インダクタンス素子(コイルL11)を備え、制御電源
端子の制御電源によりPINダイオードをオン/オフ制
御して送受信の切り替えを行うアンテナスイッチにおい
て、インダクタンス素子に対しインピーダンス補正用の
容量素子(コンデンサC14)を並列接続した。また、
複数の誘電体シート上に受動素子をパターン形成し、そ
れらを積層成形した多層基板12上にPINダイオード
D1、D2を搭載し、多層基板12の側面部に外部接続
端子を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、自動車
電話等の無線機器、或いはその他各種通信機器等の分野
において利用可能なアンテナスイッチに関し、特に、多
層基板を使用し、SMD(表面実装部品)化したアンテ
ナスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来例の説明図であり、A図は例
1、B図は例2である。以下、図6に基づいて従来例を
説明する。
【0003】図6のA中C50〜C53は直流カット及
び、交流ショート用コンデンサ、L50は高周波信号に
対するチョークコイル、D1、D2はPINダイオー
ド、SLはストリップライン、VcontはPINダイ
オードをON/OFFさせるバイアス電流の電源端子、
TXは送信入力端子、RXは受信出力端子、ANTはア
ンテナ端子である。
【0004】先ず基本的動作について説明すると、上記
のようなアンテナスイッチVcontよりバイアス電流
が入力されるとD1及びD2のPINダイオードがON
状態となり、PINダイオードの両端の抵抗は非常に小
さな導通状態になる。この時ストリップラインSLのP
INダイオードD2が接続した側が接地状態となるた
め、その長さがTX端子から入力された信号の波長の1
/4波長に設定されていればストリップラインSLのD
1側端部ではストリップラインSLの1/4波長共振の
ために入力インピーダンスが無限大になる。そのため、
TX端子から入力された信号はPINダイオードD1通
過し、殆どがANT端子へ流れる。この時のTX端子か
らRX端子への漏れをアイソレーションと呼ぶ。
【0005】一方、Vcontからのバイアス電流を切
るとPINダイオードD1及びD2はOFF状態とな
り、PINダイオード両端の抵抗は無限大となる。この
時TX端子側はPINダイオードD1でANT端子と絶
縁状態となるが、RX端子側は、PINダイオードD2
のOFFによりコンデンサC53とストリップラインS
Lは導通状態となるためANT端子から入力した信号の
殆どがRX端子へ流れる。
【0006】一般に送信電力は受信電力に比べ非常に大
きいため、アイソレーションは送信時のTX−RX端子
間において重要であるが、受信時は余り重要視する必要
はない。
【0007】また、他の従来例を図6のBに示す。図6
のB中C60〜C64はコンデンサ、L60、L61、
はコイル、その他共通する記号は前述の通りである。こ
の回路ではストリップライン共振器を使う代わりにコイ
ルL61及びコンデンサC64を使用し、TX−ANT
間及びANT−RX間の挿入損失、更にPINダイオー
ドON時のTX−RX間のアイソレーションが良好にな
るようにコイルL61及びコンデンサC64の定数は調
整される。このアンテナスイッチの動作は図6のAと基
本的に同様であるが、この方式ではPINダイオードO
N時はコイル61及びコンデンサC64がTX端子から
入力される信号に対して並列共振することによりアイソ
レーションを発現させるため、それらの定数は並列共振
を起こす組み合わせに設定される必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) ストリップライン共振器を使用した上記のアンテナ
スイッチは使用する周波数に対して、その波長の1/4
の長さのストリップライン共振器を形成する必要がある
ため小型のSMD化したアンテナスイッチを設計する場
合、小型化を困難にしている。
【0009】(2) ストリップライン共振器を使用した上
記のアンテナスイッチを多層基板で設計する場合、スト
リップライン共振器を基板内に収納させる必要があり、
通常GND電極で挟まれたトリプレート型のストリップ
ライン共振器にするが、その共振器のQ及びラインイン
ピーダンスを確保するためにはGND電極とストリップ
ラインの間の距離をある程度大きく設定する必要があ
る。そのため、基板として厚くなりやすい。このことは
基板をセラミックで設計した場合、焼成時に脱バインダ
ーしづらく、且つ製造時に元基板から部品としての基板
形状に個別分割する際に困難を伴うという問題がある。
【0010】(3) コイルを使用した上記のアンテナスイ
ッチは、500MHz程度の周波数では波長の影響を受
けずに小型のモジュールとして構成するのに有効である
が、1GHz及びそれを超える帯域ではPINダイオー
ドのもつ周波数特性及びコイル自身が持つ浮遊容量によ
りTX−ANT間及びANT−RX間の挿入損失、とP
INダイオードON時のTX−RX間のアイソレーショ
ンを両立させづらくなり、実質的には使用できなくな
る。
【0011】本発明はアンテナスイッチの小型化、薄型
化、軽量化を実現する共に、低挿入損失で十分なアイソ
レーションを得ることのできるアンテナスイッチの実現
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は上記の目的を達成するため、次のよ
うに構成した。
【0013】(1) :制御電源端子Vcontに近い第1
のPINダイオードD1と、それに続く第2のPINダ
イオードD2と、前記第1、第2のPINダイオードD
1、D2との間に接続したインダクタンス素子(コイル
L11)を備え、前記制御電源端子Vcontの制御電
源により前記PINダイオードD1、D2をオン/オフ
制御して送受信の切り替えを行うアンテナスイッチにお
いて、前記インダクタンス素子に対し、インピーダンス
補正用の容量素子(コンデンサC14)を並列接続し
た。
【0014】(2) :前記(1) のアンテナスイッチにおい
て、複数の誘電体シート上に、前記アンテナスイッチを
構成する受動素子をパターン形成し、それらを積層成形
した多層基板12上にPINダイオードD1、D2を搭
載し、前記多層基板12の側面部に外部接続端子を設け
た。
【0015】(3) :前記(2) のアンテナスイッチにおい
て、多層基板12は、底面側の誘電体層に略全面にわた
って接地電極(GND電極)を形成し、積層方向でその
直ぐ上の層に接地コンデンサの対向電極を配置し、その
積層方向で上側にはスペーサ層が形成され、更に、その
上に前記接地コンデンサ以外のコンデンサ、及びコイル
を混在させて形成した。
【0016】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。本構成は上記のように構
成したので、次の様な作用がある。
【0017】コイルは通常周波数に対して直線的にイン
ピーダンスを増大させる。(Z=ωL Z:インピーダ
ンス、ω:角周波数、L:コイルの持つインダクタン
ス)しかし、高周波帯ではコイル自身がもつ浮遊容量に
より周波数に対して非直線的にインピーダンスが増大
し、自己共振に行き着く。そのため高周波帯ではコイル
のもつ浮遊容量は無視できない。
【0018】そこで本発明では、PINダイオードのD
1とD2の間に挿入するコイルL11に対して予め浮遊
容量分を含めるためにコンデンサC14(インピーダン
ス補正用のコンデンサ)を並列に付加して回路計算を行
った。
【0019】回路計算を行うに当たりPINダイオード
の周波数特性は予めSパラメータとして実測し、その結
果を図1のAの等価回路の伝送方程式に代入して、最適
なコンデンサ及びコイルの定数を求めた結果、図1のA
の等価回路で対象となる信号の通過帯(TX−ANT、
ANT−RX端子間)で挿入損失を最小化し、PINダ
イオードのON時のTX−RX間のアイソレーションを
20dB以上確保できる定数の組み合わせがあることが
判明した。
【0020】この時のコンデンサC14の容量値はコイ
ルL11の浮遊容量よりある程度大きな値となり、コイ
ルL11とコンデンサC14の並列共振周波数は送信及
び受信周波数付近の周波数にはならない。従って、従来
例にあったように共振現象によってアイソレーションを
発現しているのではない。
【0021】一方、ストリップライン共振器を使用せず
にコンデンサとコイルの構成でアンテナスイッチを構成
できるため、複数の誘電体シート上に受動素子をパター
ン形成し、それらを積層整形した多層基板に図1のAの
等価回路を使ってアンテナスイッチを構成すればアンテ
ナスイッチを小型化する上で好適である。
【0022】図1のBに多層基板でアンテナスイッチを
構成したときの概略の断面図を示してある。図にあるよ
うに多層基板12は、積層方向で下側の層にGND電極
パターン11がその層の表面の略全面に形成され、その
上側の層に接地コンデンサの対向電極が形成され、それ
らにより接地コンデンサ部を形成するようにする。これ
によりアンテナスイッチを搭載するマザーボードからの
電気的影響を受けにくい構成となる。
【0023】更に、前記接地コンデンサ部の上側に殆ど
パターンが施されていないスぺーサー部を設定し、その
スペーサー部の積層方向で上側に前記接地コンデンサ以
外のコンデンサ及びコイルを混在させてパターニングを
行うコンデンサ及びコイル形成部を設定する。これによ
り、パターニングされたコンデンサ及びコイルはGND
に対する浮遊容量を低下させることができる。特に、コ
イルは積層方向で電極パターンが近くに存在するとQが
劣化する傾向があり、それにより挿入損失の悪化や、ア
イソレーションの低下が起こるため、GNDから距離を
置くと共に、基板表面の部品搭載用電極からもはずれた
位置にパターニングしたほうが更に良好である。
【0024】このような上記構成にすることにより、ス
トリップラインを基板に内蔵した設計に比べ基板内のス
ペースの利用度があがり、かつスペーサー部の厚みは、
GND電極でストリップラインを挟むトリプレート型の
ストリップライン共振器で設定される時のGND電極と
ストリップラインの間の距離程度のスぺーサー層の厚み
からアンテナスイッチの特性によっては設定できる。そ
のため、トリプレート型のストリップライン共振器を使
ったアンテナスイッチの基板の厚みに比べれば、上記構
成の基板の厚みは約半分に近い厚みで設計可能となる。
【0025】従って、上記多層基板の構成によって小型
化が可能で、基板厚みを従来の設計よりも薄く設計で
き、しかも低挿入損失でかつ十分なアイソレーションを
有するアンテナスイッチが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2〜図5は本発明の実施の形態
例1を示した図であり、中、図1、図6と同じものは同
一符号で示してある。
【0027】また、図2はアンテナスイッチの回路図、
図3はアンテナスイッチの分解斜視図、図4のAはダイ
オードのパッケージを示した図、図4のBはアンテナス
イッチの完成品を示した図である。なお、図1と同一の
ものは同一符号で示してある。
【0028】図2の回路図においてC20〜C24はコ
ンデンサ、L20〜L22はコイルである。本実施例回
路は約1GHz付近で使用するアンテナスイッチであ
り、図1のAの等価回路に比べコイルL22が付加され
ているが、これはANT−RX間の挿入損失を改善する
ために付加されたものであり、その定数は数nH程度で
あったので上記周波数帯ではそれ自身がもつ浮遊容量を
ある程度無視しても計算上大きな影響がなかったためコ
イルL22はそのまま使用した。また、コンデンサC2
4の容量値は、コイルL21が有する浮遊容量を自己共
振周波数の測定を予め行って算出しておき、その値の分
だけ差し引いた容量値に設定した。
【0029】図4のA、Bにおいて1はアンテナ接続端
子(ANT)、2〜4及び6は接地端子(GND)、5
は受信信号出力端子(RX)、7は制御電源端子(Vc
ont)、8は(送信信号入力端子(TX)を示す。ま
た、本実施例で使用したPINダイオードは図4のBに
示すパッケージのSMD部品を用いている。従って、図
3に示した搭載部品用の電極501にはPINダイオー
ドD1のアノード、搭載部品用の電極504にはPIN
ダイオードD1のカソードが接続される。同様に搭載部
品用の電極502にはPINダイオードD2のアノー
ド、搭載部品用の電極503にはPINダイオードD2
のカソードが接続される。
【0030】図3の分解斜視図において、12−1〜1
2−8は多層基板12の第1層目〜第8層目(誘電体
層)を示す。先ず、電極211及び電極212は第2層
1−2を介して対向してコンデンサC21を形成し、電
極211はスルーホール電極101により搭載部品用の
電極501に接続しPINダイオードD1のアノード側
に接続する。一方、電極212は電極210により多層
基板端部に引き出され外部接続電極8のTX端子に接続
する。また電極211から延びた電極301はスルーホ
ール電極107により電極302に接続し、更にスルー
ホール電極108により電極303に接続してコイルL
20を形成している。このコイルL20は電極300に
より多層基板端部に引き出され外部接続電極7のVco
nt端子に接続される。
【0031】PINダイオードD1のカソードに接続す
るコンデンサC22は電極221及び電極222が第2
層12−2を介して対向して形成されるが、搭載部品用
の電極504からスルーホール電極104を介して電極
221に接続している。更に、電極221から電極24
1及び、電極311が接続しており、電極241は第2
層12−2を介して対向する電極242によりコンデン
サC24を形成し、電極311はスルーホール電極10
5により電極312に接続してコイルL21を形成す
る。第3層12−3の電極312は更に、電極242及
び電極232のそれぞれに接続される。電極242は前
述のコンデンサC24の片側の電極であるため、これに
よりコイルL21とコンデンサC24の並列接続が完成
する。また、電極232は第2層12−2を介して対向
する電極231によりコンデンサC23を形成してい
る。
【0032】第3層12−3の電極232は更に第2層
12−2を通過して部品搭載用電極502に接続するス
ルーホール電極102に接続し、部品搭載用電極502
はPINダイオードD2のアノードに接続している。コ
ンデンサC23の一方の電極231は電極321に接続
し、電極321はスルーホール電極106により電極3
22に接続することによりコイルL22を形成してい
る。コイルL22は電極320により多層基板端部に引
き出され外部接続電極5のRX端子に接続する。
【0033】また、PINダイオードD2のカソード側
は、部品搭載用電極503に接続され、スルーホール電
極103を介して第2層12−2上の電極401に接続
されこれにより多層基板端部に引き出され外部接続電極
4のGND端子に接続する。
【0034】第4層12−4及び第5層12−5、第6
層12−6の誘電層はスペーサー層として使用される。
第7層の電極201は接地コンデンサC20のGNDで
はない側の電極であり第7層12−7を介して対向する
GND電極10により接地コンデンサC20を形成す
る。接地コンデンサC20の電極201は200電極に
より多層基板端部に引き出され外部接続電極7のVco
nt端子に接続される。
【0035】第8層12−8は誘電体表面の略全面にG
ND電極を形成している。このGND電極10は電極1
0−1、10−2、10−3、10−4により多層基板
端部に引き出されそれぞれ外部接続電極6、4、3、2
のGND端子に接続する。
【0036】本実施例においては第1から第2層及び第
3層の表面がコンデンサ及びコイルの形成部、第4層の
誘電体層及び第5、第6層がスペーサー部、第7層及び
第8層の表面が接地コンデンサ部となっている。
【0037】コンデンサ及びコイルの形成部において特
にコイルのパターニングについては基板表面の搭載部用
電極(501、502、503、504)に重なる部分
をできるだけ避けてパターニングしたほうがコイルのQ
を劣化させないですむ。また、基板内に形成される複数
のコイル同士は近づき過ぎると迷結合を起こしやすいた
め、できるだけ離すか、コイルとコイルの間に積極的に
コンデンサを形成させて迷結合を起こりづらくさせてや
る必要がある。特に、コイルとコイルの間にコンデンサ
を形成する方法はコイル同士のシールディング効果をつ
くり、且つ狭い領域を有効活用する上で非常に有効な方
法である。
【0038】スペーサー部は厚くする程、接地しないコ
ンデンサやコイルにとっては特性的に良好であるが、例
えば、本構成をセラミックで行った場合、焼成時の脱バ
インダー性、及び製造時の部品としての基板形状に元基
板から個別分割する方法が問題になる。従って、目安と
して全体の基板厚みが約1.5mm程度以下の厚み(セ
ラミックの場合は焼成後の基板厚み)になるようにスペ
ーサー部の厚みを調整する。
【0039】(他の実施の形態)以上実施の形態例につ
いて説明したが、本発明は次のようにしても実施可能で
ある。
【0040】他の例として図5のAに回路例を示す。図
中C30〜C37はコンデンサ、L30〜L33はコイ
ルを示す。本実施例は図2の回路に対してTX端子にロ
ーパスフィルター(LPF)が付加されたものである
が、この構成であっても本発明のPINダイオードD
1、D2間に挿入するコイル(L31)とコンデンサ
(C34)を並列挿入する方法は有効である。
【0041】更に他の例として図5のBに回路例を示
す。図中C40〜C49及び、C401、C402はコ
ンデンサ、L40〜L44はコイルを示す。本実施例は
特に1GHzを越えるアプリケーション用のアンテナス
イッチである。本回路ではPINダイオードのOFF時
の特性劣化を補正するためのコイル及びコンデンサ及び
TX端子にローパスフィルター(LPF)を付加させて
いる。使用周波数が1GHzを越えるためコイルについ
ては浮遊容量を予め設定しておく必要があり、図のよう
な回路形態になっているが、前述同様に本発明のPIN
ダイオードD1、D2間に挿入するコイル(L31)と
コンデンサ(C34)を並列挿入する方法は有効であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) ストリップラインを使用しない分アンテナスイッチ
を小型に設計できる。
【0043】(2) セラミックの多層基板を使った場合、
基板厚みを薄く設計できるため焼成時の脱インダー性を
良好にし、且つ製造時の元基板から部品としての基板形
状に個別分割する方法を容易にする。
【0044】(3) 上記実施例に示したような形状の下で
も低挿入損失で、十分なアイソレーションをもつアンテ
ナスイッチが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例におけるアンテナスイッチの回路図であ
る。
【図3】実施例におけるアンテナスイッチの分解斜視図
である。
【図4】Aはダイオードのパッケージを示した図、Bは
アンテナスイッチの完成品を示した図である。
【図5】Aは他の回路図(その1)、Bは他の回路図
(その2)である。
【図6】従来例の説明図であり、Aは例1、Bは例2で
ある。
【符号の説明】
10 GND電極 11 外部接続用電極 12 多層基板 ANT アンテナ端子 TX 送信端子 RX 受信端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電源端子に近い第1のPINダイオ
    ードと、それに続く第2のPINダイオードと、前記第
    1、第2のPINダイオードとの間に接続したインダク
    タンス素子を備え、前記制御電源端子の制御電源により
    前記PINダイオードをオン/オフ制御して送受信の切
    り替えを行うアンテナスイッチにおいて、 前記インダクタンス素子に対し、インピーダンス補正用
    の容量素子を並列接続したことを特徴とするアンテナス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 複数の誘電体シート上に、前記アンテナ
    スイッチを構成する受動素子をパターン形成し、それら
    を積層成形した多層基板上にPINダイオードを搭載
    し、前記多層基板の側面部に外部接続端子を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のアンテナスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記多層基板は、底面側の誘電体層に略
    全面にわたって接地電極を形成し、積層方向でその直ぐ
    上の層に接地コンデンサの対向電極を配置し、その積層
    方向で上側にはにスペーサ層が形成され、更に、その上
    に前記接地コンデンサ以外のコンデンサ、及びコイルを
    混在させて形成したことを特徴とする請求項2記載のア
    ンテナスイッチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0920128A3 (en) * 1997-11-26 2002-06-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Impedance stabilizing unit and high-frequency module using the unit
US6800935B2 (en) 2001-10-02 2004-10-05 Alps Electric Co., Ltd. Switching circuit with improved signal blocking effect in off mode
KR100483339B1 (ko) * 1997-12-03 2005-07-28 히다찌긴조꾸가부시끼가이사 멀티밴드용고주파스위치모듈

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