JPH11214506A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH11214506A JPH11214506A JP884898A JP884898A JPH11214506A JP H11214506 A JPH11214506 A JP H11214506A JP 884898 A JP884898 A JP 884898A JP 884898 A JP884898 A JP 884898A JP H11214506 A JPH11214506 A JP H11214506A
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- wiring
- via hole
- semiconductor device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビアホール内に埋め込まれた上層配線の主配
線材料(ビアプラグ)がオーバーエッチングされるのを
防ぐことで、ビアプラグの抵抗が増大するのを回避し、
エレクトロマイグレーション寿命を向上させる。 【解決手段】 上層配線11の下地膜としてのチタン膜
8を、コンタクトホール24aの内面に被着すると共に
ビアホール7aの開口部から外方に延設し、ビアホール
7aの開口部周縁にチタン膜ひさし部8aを形成する。
上層配線11の主配線膜であるアルミニウム膜9の側壁
9aとチタン膜ひさし部8aとで挟まれる挟角部に、酸
化膜サイドウオール13を設ける。上層配線11のエッ
チング形成の際、アルミニウム膜9が除去された時点で
一旦エッチングを終了し、この後、酸化膜サイドウオー
ル13をマスクとして、アルミニウム膜9の下方から延
設されているチタン膜8の露出している部分をエッチン
グ除去する。
線材料(ビアプラグ)がオーバーエッチングされるのを
防ぐことで、ビアプラグの抵抗が増大するのを回避し、
エレクトロマイグレーション寿命を向上させる。 【解決手段】 上層配線11の下地膜としてのチタン膜
8を、コンタクトホール24aの内面に被着すると共に
ビアホール7aの開口部から外方に延設し、ビアホール
7aの開口部周縁にチタン膜ひさし部8aを形成する。
上層配線11の主配線膜であるアルミニウム膜9の側壁
9aとチタン膜ひさし部8aとで挟まれる挟角部に、酸
化膜サイドウオール13を設ける。上層配線11のエッ
チング形成の際、アルミニウム膜9が除去された時点で
一旦エッチングを終了し、この後、酸化膜サイドウオー
ル13をマスクとして、アルミニウム膜9の下方から延
設されているチタン膜8の露出している部分をエッチン
グ除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビアホールやコ
ンタクトホールを有する多層(配線)構造の半導体装置
及びその製造方法に関する。
ンタクトホールを有する多層(配線)構造の半導体装置
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI(large-scale integrated circu
it)等の半導体装置は、近年、高集積化、高密度化及び
処理速度の高速化が進められるのに伴い、素子や金属配
線を半導体基板の垂直方向に幾層にも重ねる多層構造と
して形成される傾向にある。このような多層構造の半導
体装置では、下層に形成される金属配線(以下、単に下
層配線ともいう)と上層に形成される金属配線(以下、
単に上層配線ともいう)とを相互に接続する必要がある
ため、層間絶縁膜にビアホール(via hole)と称する穴
を開け、このビアホール内に金属材料を埋め込むこと
で、ビアプラグ(via plug)を形成して、下層配線と上
層配線とを相互に接続するようにしている。同様に、下
層に形成されたトランジスタ等の素子領域と上層配線と
の間では、層間絶縁膜にコンタクトホール(contact ho
le)と称する穴を開け、このコンタクトホール内に金属
材料を埋め込むことで、コンタクトプラグ(contact pl
ug)を形成して、下層の素子領域と上層配線とを相互に
接続するようにしている。
it)等の半導体装置は、近年、高集積化、高密度化及び
処理速度の高速化が進められるのに伴い、素子や金属配
線を半導体基板の垂直方向に幾層にも重ねる多層構造と
して形成される傾向にある。このような多層構造の半導
体装置では、下層に形成される金属配線(以下、単に下
層配線ともいう)と上層に形成される金属配線(以下、
単に上層配線ともいう)とを相互に接続する必要がある
ため、層間絶縁膜にビアホール(via hole)と称する穴
を開け、このビアホール内に金属材料を埋め込むこと
で、ビアプラグ(via plug)を形成して、下層配線と上
層配線とを相互に接続するようにしている。同様に、下
層に形成されたトランジスタ等の素子領域と上層配線と
の間では、層間絶縁膜にコンタクトホール(contact ho
le)と称する穴を開け、このコンタクトホール内に金属
材料を埋め込むことで、コンタクトプラグ(contact pl
ug)を形成して、下層の素子領域と上層配線とを相互に
接続するようにしている。
【0003】ところで、半導体装置の高集積化、高密度
化等を目的としての微細化につれて、各素子の電極間、
さらには、これらと外囲器端子等とを接続する配線の微
細化も進められ、配線幅、配線間隔が微小化されると共
に、ビアホールやコンタクトホール(以下、代表してビ
アホールともいう)のサイズも微小化され、したがて、
ビアプラグやコンタクトプラグ(以下、代表してビアプ
ラグともいう)のサイズも微小化されてきた。
化等を目的としての微細化につれて、各素子の電極間、
さらには、これらと外囲器端子等とを接続する配線の微
細化も進められ、配線幅、配線間隔が微小化されると共
に、ビアホールやコンタクトホール(以下、代表してビ
アホールともいう)のサイズも微小化され、したがて、
ビアプラグやコンタクトプラグ(以下、代表してビアプ
ラグともいう)のサイズも微小化されてきた。
【0004】また、配線の微細化に伴い、ビアホールと
配線との間のマージンも小さくなり、極端な場合には、
図6(a)に示すように、ビアホール37aが、上層配
線32や下層配線31と殆どマージン無しで配置される
場合も起こりうるようになってきた。このようなケース
では、フォトリソグラフィ工程におけるアラインメント
精度にも限界があるため、ビアホール37a(ビアプラ
グ37b)と上層配線32のパターンとの間でズレが生
じ、この結果、同図(b)に示すように、ビアホール3
7a(ビアプラグ37b)の周縁部の一部が上層配線3
2で覆われない、という事態が生じる虞があった。この
ような場合には、その後の上層配線のエッチング工程に
おいて、図7(a),(b)に示すように、上層配線3
2によって覆われていない領域のビアプラグ37bが削
られてしまうため、ビアホール37a内に空隙Vができ
てしまう。
配線との間のマージンも小さくなり、極端な場合には、
図6(a)に示すように、ビアホール37aが、上層配
線32や下層配線31と殆どマージン無しで配置される
場合も起こりうるようになってきた。このようなケース
では、フォトリソグラフィ工程におけるアラインメント
精度にも限界があるため、ビアホール37a(ビアプラ
グ37b)と上層配線32のパターンとの間でズレが生
じ、この結果、同図(b)に示すように、ビアホール3
7a(ビアプラグ37b)の周縁部の一部が上層配線3
2で覆われない、という事態が生じる虞があった。この
ような場合には、その後の上層配線のエッチング工程に
おいて、図7(a),(b)に示すように、上層配線3
2によって覆われていない領域のビアプラグ37bが削
られてしまうため、ビアホール37a内に空隙Vができ
てしまう。
【0005】さらに、これまでビアホール37aの埋め
込み材料として一般的に用いられてきたタングステン
(W)では、抵抗値が高いため、ビアホール37aのサ
イズが小さくなるにつれて、不都合が目立つようになっ
てきた。そこで、上下層配線31,32の主配線材料と
して従来から用いられてきたアルミニウムを埋め込み材
料として用いることが行われるようになってきた(G.H.
Choi et al.,“Effect of Underlayer Composition on
Al-Reflow Process", 1996 VMIC Conference 1996 ISMI
C-106/96/0251(c) p.251-256参照)。ビアホール37a
の埋め込み材料としてアルミニウムを用いるようになっ
たのは、アルミニウムの抵抗値がタングステンの1/3
程度と低い上、上下層配線31,32とビアプラグ37
bとが同一配線材料で連続する構成となるため、ビアホ
ール37a近傍の上下層配線31,32にボイド(voi
d)が発生せず、したがって、エレクトロマイグレーシ
ョン寿命に関しても優れているためである。
込み材料として一般的に用いられてきたタングステン
(W)では、抵抗値が高いため、ビアホール37aのサ
イズが小さくなるにつれて、不都合が目立つようになっ
てきた。そこで、上下層配線31,32の主配線材料と
して従来から用いられてきたアルミニウムを埋め込み材
料として用いることが行われるようになってきた(G.H.
Choi et al.,“Effect of Underlayer Composition on
Al-Reflow Process", 1996 VMIC Conference 1996 ISMI
C-106/96/0251(c) p.251-256参照)。ビアホール37a
の埋め込み材料としてアルミニウムを用いるようになっ
たのは、アルミニウムの抵抗値がタングステンの1/3
程度と低い上、上下層配線31,32とビアプラグ37
bとが同一配線材料で連続する構成となるため、ビアホ
ール37a近傍の上下層配線31,32にボイド(voi
d)が発生せず、したがって、エレクトロマイグレーシ
ョン寿命に関しても優れているためである。
【0006】図8は、主配線材料であるアルミニウムで
ビアホールを埋設した構造を持つ従来の半導体装置の構
造を示す断面図である。この半導体装置は、同図に示す
ように、シリコン(Si)等からなる半導体基板(図示
略)と、半導体基板上に形成された層間絶縁膜41と、
その層間絶縁膜41上に形成された下から順に下地膜で
あるバリアメタル膜42−アルミニウム膜43−窒化チ
タン膜44よりなる下層配線45と、さらにその上部を
覆うと共にビアホール47aが開口された層間絶縁膜4
6と、層間絶縁膜46の上に形成された下から順に下地
膜であるチタン膜48−主配線膜であるアルミニウム膜
49−窒化チタン膜50よりなる上層配線51と、上層
配線51を覆って形成されたプラズマ酸化膜52とから
概略構成されている。そして、ビアホール47a内には
その内壁面、底部を覆ってチタン膜48が被着されると
共にその内部に上層配線51の主配線材料であるアルミ
ニウムが埋め込まれてビアプラグ47bが形成され、こ
のビアプラグ47bを介して下層配線45と上層配線5
1とが接続されている。
ビアホールを埋設した構造を持つ従来の半導体装置の構
造を示す断面図である。この半導体装置は、同図に示す
ように、シリコン(Si)等からなる半導体基板(図示
略)と、半導体基板上に形成された層間絶縁膜41と、
その層間絶縁膜41上に形成された下から順に下地膜で
あるバリアメタル膜42−アルミニウム膜43−窒化チ
タン膜44よりなる下層配線45と、さらにその上部を
覆うと共にビアホール47aが開口された層間絶縁膜4
6と、層間絶縁膜46の上に形成された下から順に下地
膜であるチタン膜48−主配線膜であるアルミニウム膜
49−窒化チタン膜50よりなる上層配線51と、上層
配線51を覆って形成されたプラズマ酸化膜52とから
概略構成されている。そして、ビアホール47a内には
その内壁面、底部を覆ってチタン膜48が被着されると
共にその内部に上層配線51の主配線材料であるアルミ
ニウムが埋め込まれてビアプラグ47bが形成され、こ
のビアプラグ47bを介して下層配線45と上層配線5
1とが接続されている。
【0007】次に、図9及び図10を参照して、上記構
成の半導体装置の製造方法について説明する。まず、図
9(a)に示すように、半導体基板(図示略)上に、C
VD(chemical vapor deposition)法により、膜厚が
略0.8μmのBPSG(Boron-Phospho-Silicate Gla
ss)よりなる層間絶縁膜41を形成する。次に、スパッ
タ法により、順にバリアメタル膜42、アルミニウム膜
43、窒化チタン膜44を形成する。次に、フォトリソ
グラフィ工程及び反応性イオンエッチング法により、バ
リアメタル膜42、アルミニウム膜43及び窒化チタン
膜44のうち、配線となる領域のみ残し他はエッチング
除去して、下層配線45を形成する。この後、膜厚略
0.8μmのプラズマ酸化膜よりなる層間絶縁膜46を
形成し、フォトリソグラフィ工程及び反応性イオンエッ
チング法等により選択的にビアホール47aを開口す
る。
成の半導体装置の製造方法について説明する。まず、図
9(a)に示すように、半導体基板(図示略)上に、C
VD(chemical vapor deposition)法により、膜厚が
略0.8μmのBPSG(Boron-Phospho-Silicate Gla
ss)よりなる層間絶縁膜41を形成する。次に、スパッ
タ法により、順にバリアメタル膜42、アルミニウム膜
43、窒化チタン膜44を形成する。次に、フォトリソ
グラフィ工程及び反応性イオンエッチング法により、バ
リアメタル膜42、アルミニウム膜43及び窒化チタン
膜44のうち、配線となる領域のみ残し他はエッチング
除去して、下層配線45を形成する。この後、膜厚略
0.8μmのプラズマ酸化膜よりなる層間絶縁膜46を
形成し、フォトリソグラフィ工程及び反応性イオンエッ
チング法等により選択的にビアホール47aを開口す
る。
【0008】次に、同図(b)に示すように、膜厚30
nmのチタン膜48、膜厚0.5μmのアルミニウム膜
49、膜厚略50nmの窒化チタン膜50、膜厚略0.
2μmのプラズマ酸化膜52を順次形成する。次に、図
10(c)に示すように、フォトリソグラフィ工程及び
反応性イオンエッチング法により、プラズマ酸化膜52
のうちの上層配線51が形成される領域上方に形成され
ている部分のみ残して他は除去する。フォトリソグラフ
ィ工程に用いたフォトレジストは、プラズマ酸化膜52
をエッチング除去後に剥離する。次に、同図(d)に示
すように、所定の領域が除去されたプラズマ酸化膜52
をマスクとした反応性イオンエッチング法により窒化チ
タン膜50、アルミニウム膜49、チタン膜48をエッ
チング除去する。このようにして、ビアホール47aの
内部に、上層配線の主配線材料が埋め込まれた構造を有
する半導体装置が形成される。
nmのチタン膜48、膜厚0.5μmのアルミニウム膜
49、膜厚略50nmの窒化チタン膜50、膜厚略0.
2μmのプラズマ酸化膜52を順次形成する。次に、図
10(c)に示すように、フォトリソグラフィ工程及び
反応性イオンエッチング法により、プラズマ酸化膜52
のうちの上層配線51が形成される領域上方に形成され
ている部分のみ残して他は除去する。フォトリソグラフ
ィ工程に用いたフォトレジストは、プラズマ酸化膜52
をエッチング除去後に剥離する。次に、同図(d)に示
すように、所定の領域が除去されたプラズマ酸化膜52
をマスクとした反応性イオンエッチング法により窒化チ
タン膜50、アルミニウム膜49、チタン膜48をエッ
チング除去する。このようにして、ビアホール47aの
内部に、上層配線の主配線材料が埋め込まれた構造を有
する半導体装置が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、配線の微細化に伴い、ビアホールと配線との間のマ
ージンが小さくなった場合、フォトリソグラフィ工程に
おけるアラインメント精度の限界から、図6に示すよう
に、ビアホール37a(ビアプラグ37b)と上層配線
のパターンとの間でズレが生じ、その後のエッチング工
程において、図7(a),(b)に示すように、ビアプ
ラグ37bが削られてしまいビアホール37a内に空隙
Vができる。また、ビアホール37aのサイズが小さく
なるにつれて生じた不都合の解消として、上層配線51
とビアプラグ47bが連続した材料で構成される構造を
有する半導体装置においても、図9に示すように、ビア
ホール47a内に形成されたビアプラグ47bがオーバ
・エッチングにより削られて、キーホール54が形成さ
れてしまうという不都合がある。なお、このケースは、
フォトリソグラフィ工程におけるアラインメント精度の
限界によりパターンのズレが生じる場合に関係なく起こ
ることである。すなわち、抵抗の低減、エレクトロマイ
グレーション寿命の向上にとって有利と考えられていた
構造の半導体装置であっても、キーホール形成による上
記不都合の発生を解消することはできない。
に、配線の微細化に伴い、ビアホールと配線との間のマ
ージンが小さくなった場合、フォトリソグラフィ工程に
おけるアラインメント精度の限界から、図6に示すよう
に、ビアホール37a(ビアプラグ37b)と上層配線
のパターンとの間でズレが生じ、その後のエッチング工
程において、図7(a),(b)に示すように、ビアプ
ラグ37bが削られてしまいビアホール37a内に空隙
Vができる。また、ビアホール37aのサイズが小さく
なるにつれて生じた不都合の解消として、上層配線51
とビアプラグ47bが連続した材料で構成される構造を
有する半導体装置においても、図9に示すように、ビア
ホール47a内に形成されたビアプラグ47bがオーバ
・エッチングにより削られて、キーホール54が形成さ
れてしまうという不都合がある。なお、このケースは、
フォトリソグラフィ工程におけるアラインメント精度の
限界によりパターンのズレが生じる場合に関係なく起こ
ることである。すなわち、抵抗の低減、エレクトロマイ
グレーション寿命の向上にとって有利と考えられていた
構造の半導体装置であっても、キーホール形成による上
記不都合の発生を解消することはできない。
【0010】このため、ビアプラグ47bの断面積が設
計上の所定の断面積より小さくなってしまい、ビアプラ
グ47bの抵抗が増大したり、エレクトロマイグレーシ
ョン(electromigration)寿命が短くなってしまう等の
不都合がある。ここで、エレクトロマイグレーションと
は、半導体装置に形成された金属配線膜等に電圧が印加
されて電流が流れているとき、その電流密度が高くなる
と、電気伝導を担う電子と金属イオンとの運動量の差・
その衝突等により金属イオンの移動が起きてしまうこと
をいう。このエレクトロマイグレーションが進行すると
絶縁劣化又は短絡を招くことがある。
計上の所定の断面積より小さくなってしまい、ビアプラ
グ47bの抵抗が増大したり、エレクトロマイグレーシ
ョン(electromigration)寿命が短くなってしまう等の
不都合がある。ここで、エレクトロマイグレーションと
は、半導体装置に形成された金属配線膜等に電圧が印加
されて電流が流れているとき、その電流密度が高くなる
と、電気伝導を担う電子と金属イオンとの運動量の差・
その衝突等により金属イオンの移動が起きてしまうこと
をいう。このエレクトロマイグレーションが進行すると
絶縁劣化又は短絡を招くことがある。
【0011】エレクトロマイグレーションに関しての5
0%故障時間t50は、以下の式で表される。 t50=A×J−2×exp(0.6/kT) A:材料に関する定数 J:電流密度 k:ボルツマン定数 T:絶対温度 この式から、50%故障時間t50は、電流密度が高くな
るほど、配線温度が高くなるほど短くなることが分か
る。したがって、ビアプラグの断面積が小さくなると、
流れる電流値を一定とした場合、電流密度は断面積に反
比例して逆に大きくなるから、50%故障時間t50が小
さくなり、エレクトロマイグレーション寿命が短くな
る。
0%故障時間t50は、以下の式で表される。 t50=A×J−2×exp(0.6/kT) A:材料に関する定数 J:電流密度 k:ボルツマン定数 T:絶対温度 この式から、50%故障時間t50は、電流密度が高くな
るほど、配線温度が高くなるほど短くなることが分か
る。したがって、ビアプラグの断面積が小さくなると、
流れる電流値を一定とした場合、電流密度は断面積に反
比例して逆に大きくなるから、50%故障時間t50が小
さくなり、エレクトロマイグレーション寿命が短くな
る。
【0012】それゆえ、ビアプラグの断面積が減少する
と、抵抗が増大し、このため電流密度が増大して発熱
し、これによる断線や、エレクトロマイグレーションに
よる断線がを生じる。
と、抵抗が増大し、このため電流密度が増大して発熱
し、これによる断線や、エレクトロマイグレーションに
よる断線がを生じる。
【0013】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、ビアホール又はコンタクトホールの上層配線を
エッチング形成する際に、ビアホール又はコンタクトホ
ール内に埋め込まれた上層配線の主配線材料がオーバ・
エッチングされて断面積が小さくなってしまうのを防
ぎ、ビアプラグ又はコンタクトプラグの抵抗の増大が回
避され、エレクトロマイグレーション寿命が向上され
た、高性能・高信頼性を有する半導体装置及びその製造
方法を提供することを目的としている。
もので、ビアホール又はコンタクトホールの上層配線を
エッチング形成する際に、ビアホール又はコンタクトホ
ール内に埋め込まれた上層配線の主配線材料がオーバ・
エッチングされて断面積が小さくなってしまうのを防
ぎ、ビアプラグ又はコンタクトプラグの抵抗の増大が回
避され、エレクトロマイグレーション寿命が向上され
た、高性能・高信頼性を有する半導体装置及びその製造
方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、層間絶縁膜にビアホールを
穿設して、該ビアホールに導電性材料を埋め込むこと
で、上層の配線と下層の配線とが接続されてなる多層配
線構造の半導体装置に係り、少なくとも上記上層の配線
が、下地膜と、該下地膜の上に形成された主配線膜との
少なくとも2層構造からなると共に、上記下地膜は、上
記ビアホールの内壁面にも被着形成され、さらに、該ビ
アホールの上方外周縁まわりであって、上記上層の配線
が形成されていない領域にも、ひさし状に屈曲延設され
ていることを特徴としている
に、請求項1記載の発明は、層間絶縁膜にビアホールを
穿設して、該ビアホールに導電性材料を埋め込むこと
で、上層の配線と下層の配線とが接続されてなる多層配
線構造の半導体装置に係り、少なくとも上記上層の配線
が、下地膜と、該下地膜の上に形成された主配線膜との
少なくとも2層構造からなると共に、上記下地膜は、上
記ビアホールの内壁面にも被着形成され、さらに、該ビ
アホールの上方外周縁まわりであって、上記上層の配線
が形成されていない領域にも、ひさし状に屈曲延設され
ていることを特徴としている
【0015】また、請求項2記載の発明は、層間絶縁膜
にコンタクトホールを穿設して、該コンタクトホールに
導電性材料を埋め込むことで、半導体基板に形成された
素子領域とその上層の配線とが接続されてなる多層構造
の半導体装置に係り、上記上層の配線が、下地膜と、該
下地膜の上に形成された主配線膜との少なくとも2層構
造からなると共に、上記下地膜は、上記コンタクトホー
ルの内壁面にも被着形成され、さらに、該コンタクトホ
ールの上方外周縁まわりであって、上記上層の配線が形
成されていない領域にも、ひさし状に屈曲延設されてい
ることを特徴としている。
にコンタクトホールを穿設して、該コンタクトホールに
導電性材料を埋め込むことで、半導体基板に形成された
素子領域とその上層の配線とが接続されてなる多層構造
の半導体装置に係り、上記上層の配線が、下地膜と、該
下地膜の上に形成された主配線膜との少なくとも2層構
造からなると共に、上記下地膜は、上記コンタクトホー
ルの内壁面にも被着形成され、さらに、該コンタクトホ
ールの上方外周縁まわりであって、上記上層の配線が形
成されていない領域にも、ひさし状に屈曲延設されてい
ることを特徴としている。
【0016】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の半導体装置に係り、上記ビアホール又はコン
タクトホールの上方外周縁まわりであって、上記上層の
配線が形成されていない領域にひさし状に屈曲延設され
た上記下地膜の上には、絶縁膜が形成されていることを
特徴としている。
は2記載の半導体装置に係り、上記ビアホール又はコン
タクトホールの上方外周縁まわりであって、上記上層の
配線が形成されていない領域にひさし状に屈曲延設され
た上記下地膜の上には、絶縁膜が形成されていることを
特徴としている。
【0017】また、請求項4記載の発明は、請求項1,
2又は3記載の半導体装置に係り、上記主配線膜は、ア
ルミニウムあるいはその合金、又はタングステンあるい
はその合金からなることを特徴としている。
2又は3記載の半導体装置に係り、上記主配線膜は、ア
ルミニウムあるいはその合金、又はタングステンあるい
はその合金からなることを特徴としている。
【0018】また、請求項5記載の発明は、請求項1,
2又は3記載の半導体装置に係り、上記下地膜は、チタ
ン、タングステン又はモリブデン、あるいは、これらの
金属の少なくとも1つを含む合金からなることを特徴と
している。
2又は3記載の半導体装置に係り、上記下地膜は、チタ
ン、タングステン又はモリブデン、あるいは、これらの
金属の少なくとも1つを含む合金からなることを特徴と
している。
【0019】また、請求項6記載の発明は、層間絶縁膜
にビアホールを穿設して、該ビアホールに導電性材料を
埋め込むことで上層の配線と下層の配線とが接続され、
かつ、上記上層の配線が、下地膜と、該下地膜の上に形
成された主配線膜との少なくとも2層構造からなる多層
配線構造の半導体装置を製造する方法に係り、半導体基
板上に上記下層の配線を形成する第1の工程と、該下層
の配線の上に層間絶縁膜を形成する第2の工程と、該層
間絶縁膜の領域に上記下層の配線に通ずる上記ビアホー
ルを穿設する第3の工程と、該ビアホールの内周面を含
む上記層間絶縁膜上に、上記下地膜を形成する第4の工
程と、上記下地膜の上に上記主配線膜を形成すると共に
上記ビアホールを上記主配線膜材料で埋め込む第5の工
程と、上記ビアホールを経由して上記下層の配線とつな
がる上記上層の配線を形成するために、上記主配線膜を
選択エッチングする第6の工程と、上記ビアホールの上
方外周縁まわりに相当する上記上層の配線の側壁に絶縁
側壁膜を形成する第7の工程と、該絶縁側壁膜をマスク
として上記下地膜の露出部分をエッチング除去する第8
の工程とを有してなることを特徴としている。
にビアホールを穿設して、該ビアホールに導電性材料を
埋め込むことで上層の配線と下層の配線とが接続され、
かつ、上記上層の配線が、下地膜と、該下地膜の上に形
成された主配線膜との少なくとも2層構造からなる多層
配線構造の半導体装置を製造する方法に係り、半導体基
板上に上記下層の配線を形成する第1の工程と、該下層
の配線の上に層間絶縁膜を形成する第2の工程と、該層
間絶縁膜の領域に上記下層の配線に通ずる上記ビアホー
ルを穿設する第3の工程と、該ビアホールの内周面を含
む上記層間絶縁膜上に、上記下地膜を形成する第4の工
程と、上記下地膜の上に上記主配線膜を形成すると共に
上記ビアホールを上記主配線膜材料で埋め込む第5の工
程と、上記ビアホールを経由して上記下層の配線とつな
がる上記上層の配線を形成するために、上記主配線膜を
選択エッチングする第6の工程と、上記ビアホールの上
方外周縁まわりに相当する上記上層の配線の側壁に絶縁
側壁膜を形成する第7の工程と、該絶縁側壁膜をマスク
として上記下地膜の露出部分をエッチング除去する第8
の工程とを有してなることを特徴としている。
【0020】また、請求項7記載の発明は、層間絶縁膜
にコンタクトホールを穿設して、該コンタクトホールに
導電性材料を埋め込むことで上層の配線と下層の配線と
が接続され、かつ、上記上層の配線が、下地膜と、該下
地膜の上に形成された主配線膜との少なくとも2層構造
からなる多層配線構造の半導体装置を製造する方法に係
り、半導体基板上に上記下層の配線を形成する第1の工
程と、該下層の配線の上に層間絶縁膜を形成する第2の
工程と、該層間絶縁膜の領域に上記下層の配線に通ずる
上記コンタクトホールを穿設する第3の工程と、該コン
タクトホールの内周面を含む上記層間絶縁膜上に、上記
下地膜を形成する第4の工程と、上記下地膜の上に上記
主配線膜を形成すると共に上記コンタクトホールを上記
主配線膜材料で埋め込む第5の工程と、上記コンタクト
ホールを経由して上記下層の配線とつながる上記上層の
配線を形成するために、上記主配線膜を選択エッチング
する第6の工程と、上記コンタクトホールの上方外周縁
まわりに相当する上記上層の配線の側壁に絶縁側壁膜を
形成する第7の工程と、該絶縁側壁膜をマスクとして上
記下地膜の露出部分をエッチング除去する第8の工程と
を有してなることを特徴としている。
にコンタクトホールを穿設して、該コンタクトホールに
導電性材料を埋め込むことで上層の配線と下層の配線と
が接続され、かつ、上記上層の配線が、下地膜と、該下
地膜の上に形成された主配線膜との少なくとも2層構造
からなる多層配線構造の半導体装置を製造する方法に係
り、半導体基板上に上記下層の配線を形成する第1の工
程と、該下層の配線の上に層間絶縁膜を形成する第2の
工程と、該層間絶縁膜の領域に上記下層の配線に通ずる
上記コンタクトホールを穿設する第3の工程と、該コン
タクトホールの内周面を含む上記層間絶縁膜上に、上記
下地膜を形成する第4の工程と、上記下地膜の上に上記
主配線膜を形成すると共に上記コンタクトホールを上記
主配線膜材料で埋め込む第5の工程と、上記コンタクト
ホールを経由して上記下層の配線とつながる上記上層の
配線を形成するために、上記主配線膜を選択エッチング
する第6の工程と、上記コンタクトホールの上方外周縁
まわりに相当する上記上層の配線の側壁に絶縁側壁膜を
形成する第7の工程と、該絶縁側壁膜をマスクとして上
記下地膜の露出部分をエッチング除去する第8の工程と
を有してなることを特徴としている。
【0021】また、請求項8記載の発明は、請求項6又
は7記載の半導体装置の製造方法に係り、上記第7の工
程においては、上記第6の工程により上記上層の配線パ
ターンが形成された上記半導体基板上に絶縁膜を形成し
た後、形成された該絶縁膜に対して、異方性エッチング
によりエッチングバックすることで、上記絶縁側壁膜を
形成することを特徴としている。
は7記載の半導体装置の製造方法に係り、上記第7の工
程においては、上記第6の工程により上記上層の配線パ
ターンが形成された上記半導体基板上に絶縁膜を形成し
た後、形成された該絶縁膜に対して、異方性エッチング
によりエッチングバックすることで、上記絶縁側壁膜を
形成することを特徴としている。
【0022】
【作用】この発明の半導体装置によれば、上層の配線の
下地膜が、ビアホール又はコンタクトホールの上方外周
縁まわりの上層の配線が形成されていない領域にひさし
状に屈曲延設される。そして、屈曲延設された下地膜の
上には絶縁膜が形成される。また、この発明の半導体装
置の製造方法によれば、上層の配線をエッチング形成す
る際、上層の配線の主配線膜が除去された時点で一旦エ
ッチングを終了し、ビアホール又はコンタクトホールの
上方外周縁まわりの主配線膜の側壁及び該側壁付近の下
地膜を覆って形成された絶縁側壁膜をマスクとして、主
配線膜下方から延設されている下地膜の露出している部
分をエッチング除去する。このため、ビアホール又はコ
ンタクトホールに埋め込まれた主配線膜がオーバエッチ
ングされて削られ、ビアプラグ又はコンタクトプラグの
断面積が小さくなることはない。これにより、ビアプラ
グ又はコンタクトプラグの抵抗の増大を回避でき、エレ
クトロマイグレーションの寿命を向上することができ
る。
下地膜が、ビアホール又はコンタクトホールの上方外周
縁まわりの上層の配線が形成されていない領域にひさし
状に屈曲延設される。そして、屈曲延設された下地膜の
上には絶縁膜が形成される。また、この発明の半導体装
置の製造方法によれば、上層の配線をエッチング形成す
る際、上層の配線の主配線膜が除去された時点で一旦エ
ッチングを終了し、ビアホール又はコンタクトホールの
上方外周縁まわりの主配線膜の側壁及び該側壁付近の下
地膜を覆って形成された絶縁側壁膜をマスクとして、主
配線膜下方から延設されている下地膜の露出している部
分をエッチング除去する。このため、ビアホール又はコ
ンタクトホールに埋め込まれた主配線膜がオーバエッチ
ングされて削られ、ビアプラグ又はコンタクトプラグの
断面積が小さくなることはない。これにより、ビアプラ
グ又はコンタクトプラグの抵抗の増大を回避でき、エレ
クトロマイグレーションの寿命を向上することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である半導体装置の構造
を概略示す断面図である。この例の半導体装置は、同図
に示すように、シリコン(Si)等からなる半導体基板
(図示略)と、半導体基板上に形成された層間絶縁膜1
と、その層間絶縁膜1上に形成された下から順に下地膜
であるバリアメタル膜2−アルミニウム膜3−窒化チタ
ン膜4よりなる下層配線5と、さらにその上部を覆って
形成されると共にビアホール7aが開口されている層間
絶縁膜6と、この層間絶縁膜6の上に形成された下から
順に下地膜であるチタン膜8−主配線膜であるアルミニ
ウム膜9−窒化チタン膜10よりなる上層配線11とを
有して構成されている。
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である半導体装置の構造
を概略示す断面図である。この例の半導体装置は、同図
に示すように、シリコン(Si)等からなる半導体基板
(図示略)と、半導体基板上に形成された層間絶縁膜1
と、その層間絶縁膜1上に形成された下から順に下地膜
であるバリアメタル膜2−アルミニウム膜3−窒化チタ
ン膜4よりなる下層配線5と、さらにその上部を覆って
形成されると共にビアホール7aが開口されている層間
絶縁膜6と、この層間絶縁膜6の上に形成された下から
順に下地膜であるチタン膜8−主配線膜であるアルミニ
ウム膜9−窒化チタン膜10よりなる上層配線11とを
有して構成されている。
【0024】上記チタン膜8は、ビアホー7aの内壁
面、底部を覆って被着されると共に、ビアホール7aの
上方外周縁まわりであって上層配線11が形成されてい
ない領域に屈曲延設されてひさし状のチタン膜ひさし部
8aを形成しており、チタン膜ひさし部8aの付け根は
アルミニウム膜9の側壁9aに接している。そして、チ
タン膜8が被着されたビアホール7a内部には上層配線
11の主配線材料であるアルミニウムが埋め込まれてビ
アプラグ7bが形成され、このビアプラグ7bを介して
下層配線5と上層配線11とが接続されている。さら
に、この例の半導体装置は、上層配線11を覆って形成
されたプラズマ酸化膜12を有してなり、上層配線11
の主配線膜であるアルミニウム膜9の側壁9aとチタン
膜ひさし部8aとは、プラズマ酸化膜12の一部分であ
る酸化膜サイドウオール13で覆われている。
面、底部を覆って被着されると共に、ビアホール7aの
上方外周縁まわりであって上層配線11が形成されてい
ない領域に屈曲延設されてひさし状のチタン膜ひさし部
8aを形成しており、チタン膜ひさし部8aの付け根は
アルミニウム膜9の側壁9aに接している。そして、チ
タン膜8が被着されたビアホール7a内部には上層配線
11の主配線材料であるアルミニウムが埋め込まれてビ
アプラグ7bが形成され、このビアプラグ7bを介して
下層配線5と上層配線11とが接続されている。さら
に、この例の半導体装置は、上層配線11を覆って形成
されたプラズマ酸化膜12を有してなり、上層配線11
の主配線膜であるアルミニウム膜9の側壁9aとチタン
膜ひさし部8aとは、プラズマ酸化膜12の一部分であ
る酸化膜サイドウオール13で覆われている。
【0025】次に、図2及び図3を参照して、上記構成
の半導体装置の製造方法について説明する。図2(a)
に示すように、シリコン半導体基板(図示略)上に、C
VD法により、膜厚が略0.8μmのBPSGからなる
層間絶縁膜1を形成し、その上部にスパッタ法により順
にバリアメタル膜2、アルミニウム膜3、窒化チタン膜
4を形成する。この後、周知のフォトリソグラフィ工程
及び反応性イオンエッチング法により、バリアメタル膜
2、アルミニウム膜3、窒化チタン膜4のうちの配線の
形成を意図する領域のみ残して他は除去し下層配線5を
形成する。
の半導体装置の製造方法について説明する。図2(a)
に示すように、シリコン半導体基板(図示略)上に、C
VD法により、膜厚が略0.8μmのBPSGからなる
層間絶縁膜1を形成し、その上部にスパッタ法により順
にバリアメタル膜2、アルミニウム膜3、窒化チタン膜
4を形成する。この後、周知のフォトリソグラフィ工程
及び反応性イオンエッチング法により、バリアメタル膜
2、アルミニウム膜3、窒化チタン膜4のうちの配線の
形成を意図する領域のみ残して他は除去し下層配線5を
形成する。
【0026】ここで、バリアメタル膜2は、下から順に
膜厚が略30nmのチタン、膜厚が略100nmの窒化
チタンで形成する。バリアメタル膜2は、層間絶縁膜1
と主配線材料であるアルミニウム膜3との密着性を改善
したり、CVD法で用いられる原料ガスと半導体基板と
の反応によって生じる相互拡散に基く接合破壊を防止す
るために、形成する膜である。また、アルミニウム膜3
は、膜厚が略0.5μmであり、また、窒化チタン膜4
は膜厚が略50nmであり、後述のビアホール7aの開
口時のフォトリソグラフィ工程における反射防止膜とし
て働く。この後、下層配線5が形成された半導体基板を
覆って、プラズマCVD法により、膜厚が略0.8μm
のプラズマ酸化膜よりなる層間絶縁膜6を形成し、周知
のフォトリソグラフィ工程及び反応性イオンエッチング
法により選択的にビアホール7aを開口する。層間絶縁
膜6の形成においては、配線の主配線材料であるアルミ
ニウムの融点が略600℃であることを考慮して、略4
00℃で酸化膜を形成できるプラズマCVD法を用い
る。ビアホール7aは、層間絶縁膜6及び窒化チタン膜
4を完全に除去して開口する。窒化チタン膜4の反射防
止膜としての作用により、ビアホール7aは設計形状・
寸法通りに異方性エッチングされる。
膜厚が略30nmのチタン、膜厚が略100nmの窒化
チタンで形成する。バリアメタル膜2は、層間絶縁膜1
と主配線材料であるアルミニウム膜3との密着性を改善
したり、CVD法で用いられる原料ガスと半導体基板と
の反応によって生じる相互拡散に基く接合破壊を防止す
るために、形成する膜である。また、アルミニウム膜3
は、膜厚が略0.5μmであり、また、窒化チタン膜4
は膜厚が略50nmであり、後述のビアホール7aの開
口時のフォトリソグラフィ工程における反射防止膜とし
て働く。この後、下層配線5が形成された半導体基板を
覆って、プラズマCVD法により、膜厚が略0.8μm
のプラズマ酸化膜よりなる層間絶縁膜6を形成し、周知
のフォトリソグラフィ工程及び反応性イオンエッチング
法により選択的にビアホール7aを開口する。層間絶縁
膜6の形成においては、配線の主配線材料であるアルミ
ニウムの融点が略600℃であることを考慮して、略4
00℃で酸化膜を形成できるプラズマCVD法を用い
る。ビアホール7aは、層間絶縁膜6及び窒化チタン膜
4を完全に除去して開口する。窒化チタン膜4の反射防
止膜としての作用により、ビアホール7aは設計形状・
寸法通りに異方性エッチングされる。
【0027】次に、同図(b)に示すように、スパッタ
法により順次膜厚が略30nmのチタン膜8、膜厚が略
0.5μmのアルミニウム膜9、フォトリソグラフィ工
程での反射防止膜として働く膜厚が略50nmの窒化チ
タン膜10を形成し、さらに、プラズマCVD法により
膜厚が略0.2μmのプラズマ酸化膜12を形成する。
このとき、アルミニウムは略450℃の高温でスパッタ
することにより、ビアホール7aを完全に埋め込む。ま
た、チタン膜8のチタンとアルミニウム膜9のアルミニ
ウムが完全に反応しチタンアルミニウム(TiAl3 )
が形成されるようにする。
法により順次膜厚が略30nmのチタン膜8、膜厚が略
0.5μmのアルミニウム膜9、フォトリソグラフィ工
程での反射防止膜として働く膜厚が略50nmの窒化チ
タン膜10を形成し、さらに、プラズマCVD法により
膜厚が略0.2μmのプラズマ酸化膜12を形成する。
このとき、アルミニウムは略450℃の高温でスパッタ
することにより、ビアホール7aを完全に埋め込む。ま
た、チタン膜8のチタンとアルミニウム膜9のアルミニ
ウムが完全に反応しチタンアルミニウム(TiAl3 )
が形成されるようにする。
【0028】次に、同図(c)に示すように、周知のフ
ォトリソグラフィ工程及び反応性イオンエッチング法に
より、アルミニウム膜9のうちの配線形成のため除去す
べき部分の上方に位置しているプラズマ酸化膜12を、
窒化チタン膜10を反射防止膜として、エッチング除去
する。フォトリソグラフィ工程に用いたフォトレジスト
は、プラズマ酸化膜12をエッチング後に剥離する。
ォトリソグラフィ工程及び反応性イオンエッチング法に
より、アルミニウム膜9のうちの配線形成のため除去す
べき部分の上方に位置しているプラズマ酸化膜12を、
窒化チタン膜10を反射防止膜として、エッチング除去
する。フォトリソグラフィ工程に用いたフォトレジスト
は、プラズマ酸化膜12をエッチング後に剥離する。
【0029】次に、図3(d)に示すように、プラズマ
酸化膜12をマスクとした反応性イオンエッチング法に
より、窒化チタン膜10、アルミニウム膜9を異方性エ
ッチングする。このときのエッチング条件は、例えば、
比率10:1〜5:1からなる塩素ガス(Cl2)と窒
素ガス(N2)の混合ガスを用いて、気圧0.05〜
0.15Torr、RFパワー450〜500Wである。こ
の場合、例えばエッチング時に発生するプラズマの発光
波形をモニターすることによりエンド・ポイントを検出
し、アルミニウム膜9がエッチング除去された時点でこ
の反応性イオンエッチング工程を終了させれば良い。
酸化膜12をマスクとした反応性イオンエッチング法に
より、窒化チタン膜10、アルミニウム膜9を異方性エ
ッチングする。このときのエッチング条件は、例えば、
比率10:1〜5:1からなる塩素ガス(Cl2)と窒
素ガス(N2)の混合ガスを用いて、気圧0.05〜
0.15Torr、RFパワー450〜500Wである。こ
の場合、例えばエッチング時に発生するプラズマの発光
波形をモニターすることによりエンド・ポイントを検出
し、アルミニウム膜9がエッチング除去された時点でこ
の反応性イオンエッチング工程を終了させれば良い。
【0030】次に、同図(e)に示すように、プラズマ
CVD法により、プラズマ酸化膜12を膜厚略0.3μ
m成長させ、異方性エッチングによりエッチングバック
を行い、アルミニウム膜9の側壁9aを少なくとも含む
上層配線11の側壁と、側壁9a付近のビアホール7a
の開口部周縁に位置するチタン膜8とを覆ってプラズマ
酸化膜の酸化膜サイドウォール13を形成する。エッチ
ングバック後の酸化膜サイドウォール13の側方への膜
厚は、略0.1μmに形成する。次に、同図(f)に示
すように、酸化膜サイドウォール13をマスクとして、
反応性イオンエッチング法によりチタン膜8の露出して
いる部分をエッチング除去して、下層配線11を形成す
る。このとき、ビアホール7aの開口部周縁の上層配線
11が形成されていない領域にチタン膜ひさし部8aが
形成される。
CVD法により、プラズマ酸化膜12を膜厚略0.3μ
m成長させ、異方性エッチングによりエッチングバック
を行い、アルミニウム膜9の側壁9aを少なくとも含む
上層配線11の側壁と、側壁9a付近のビアホール7a
の開口部周縁に位置するチタン膜8とを覆ってプラズマ
酸化膜の酸化膜サイドウォール13を形成する。エッチ
ングバック後の酸化膜サイドウォール13の側方への膜
厚は、略0.1μmに形成する。次に、同図(f)に示
すように、酸化膜サイドウォール13をマスクとして、
反応性イオンエッチング法によりチタン膜8の露出して
いる部分をエッチング除去して、下層配線11を形成す
る。このとき、ビアホール7aの開口部周縁の上層配線
11が形成されていない領域にチタン膜ひさし部8aが
形成される。
【0031】それゆえ、この例の構成によれば、設計上
ビアホール7aと上層配線11のマージンが小さくな
り、極端な場合略0μmとなるような場合でも、上層配
線11を形成する際、酸化膜サイドウォール13の幅の
分だけマージンを得ることができるので、ビアプラグ7
bはオーバーエッチングされることがない。したがっ
て、キーホールが発生しないため、設計通りの断面積が
得られ、抵抗の増大を回避でき、エレクトロマイグレー
ション寿命を向上できる。
ビアホール7aと上層配線11のマージンが小さくな
り、極端な場合略0μmとなるような場合でも、上層配
線11を形成する際、酸化膜サイドウォール13の幅の
分だけマージンを得ることができるので、ビアプラグ7
bはオーバーエッチングされることがない。したがっ
て、キーホールが発生しないため、設計通りの断面積が
得られ、抵抗の増大を回避でき、エレクトロマイグレー
ション寿命を向上できる。
【0032】図4に、この第1実施例と従来例とについ
ての、各々、ビアプラグ抵抗のビアホール−上層配線間
マージン依存性、ビアプラグ部のエレクトロマイグレー
ション寿命のビアホール−上層配線間マージン依存性を
比較して示す。同図から明らかなように、マージンが小
さくなって上層の配線がビアホールを覆わないようにな
っても、抵抗、エレクトロマイグレーション寿命に急激
な変動がない。したがって、この実施例の構成によれ
ば、明らかに抵抗の増大を回避でき、エレクトロマイグ
レーション寿命を向上できる。
ての、各々、ビアプラグ抵抗のビアホール−上層配線間
マージン依存性、ビアプラグ部のエレクトロマイグレー
ション寿命のビアホール−上層配線間マージン依存性を
比較して示す。同図から明らかなように、マージンが小
さくなって上層の配線がビアホールを覆わないようにな
っても、抵抗、エレクトロマイグレーション寿命に急激
な変動がない。したがって、この実施例の構成によれ
ば、明らかに抵抗の増大を回避でき、エレクトロマイグ
レーション寿命を向上できる。
【0033】◇第2実施例 図5は、この発明の第2実施例である半導体装置の概略
構造を示す断面図である。この例の半導体装置の構成が
上述した第1実施例と大きく異なるところは、ビアプラ
グに代えてコンタクトプラグが形成され、上層配線の主
配線材料及びコンタクトホールに埋め込まれる材料が、
アルミニウムに代えてタングステンを用いるようにした
点である。
構造を示す断面図である。この例の半導体装置の構成が
上述した第1実施例と大きく異なるところは、ビアプラ
グに代えてコンタクトプラグが形成され、上層配線の主
配線材料及びコンタクトホールに埋め込まれる材料が、
アルミニウムに代えてタングステンを用いるようにした
点である。
【0034】この例の半導体装置は、同図に示すよう
に、シリコン基板20と、シリコン基板20の表層に形
成された素子分離領域であるフィールド領域21及び素
子(不図示)が形成されている拡散層領域22と、その
上部を覆って形成されると共にコンタクトホール24a
が開口されている層間絶縁膜23と、この層間絶縁膜2
3の上に形成された下から順に下地膜であるチタン膜2
5−主配線膜であるタングステン膜27−窒化チタン膜
28よりなる上層配線26とを有している。
に、シリコン基板20と、シリコン基板20の表層に形
成された素子分離領域であるフィールド領域21及び素
子(不図示)が形成されている拡散層領域22と、その
上部を覆って形成されると共にコンタクトホール24a
が開口されている層間絶縁膜23と、この層間絶縁膜2
3の上に形成された下から順に下地膜であるチタン膜2
5−主配線膜であるタングステン膜27−窒化チタン膜
28よりなる上層配線26とを有している。
【0035】チタン膜25は、コンタクトホール24a
の内壁面、底部を覆って被着されると共に、コンタクト
ホール24aの上方外周縁まわりであって上層配線26
が形成されていない領域に屈曲延設されてひさし状のチ
タン膜ひさし部25aを形成しており、チタン膜ひさし
部25aの付け根はタングステンム膜27の側壁27a
に接している。そして、チタン膜25が被着されたコン
タクトホール24a内部には上層配線26の主配線材料
であるタングステンが埋め込まれてコンタクトプラグ2
4bが形成され、このコンタクトプラグ24bを介して
素子と上層配線26とが接続されている。さらに、この
例の半導体装置は、上層配線26を覆って形成されたプ
ラズマ酸化膜29を有してなり、上層配線26の主配線
膜であるタングステン膜27の側壁27aとチタン膜ひ
さし部25aとは、プラズマ酸化膜29の一部分である
酸化膜サイドウオール30で覆われている。
の内壁面、底部を覆って被着されると共に、コンタクト
ホール24aの上方外周縁まわりであって上層配線26
が形成されていない領域に屈曲延設されてひさし状のチ
タン膜ひさし部25aを形成しており、チタン膜ひさし
部25aの付け根はタングステンム膜27の側壁27a
に接している。そして、チタン膜25が被着されたコン
タクトホール24a内部には上層配線26の主配線材料
であるタングステンが埋め込まれてコンタクトプラグ2
4bが形成され、このコンタクトプラグ24bを介して
素子と上層配線26とが接続されている。さらに、この
例の半導体装置は、上層配線26を覆って形成されたプ
ラズマ酸化膜29を有してなり、上層配線26の主配線
膜であるタングステン膜27の側壁27aとチタン膜ひ
さし部25aとは、プラズマ酸化膜29の一部分である
酸化膜サイドウオール30で覆われている。
【0036】次に、図5を参照して、上記構成の半導体
装置の製造方法について説明する。まず、熱拡散、イオ
ン打ち込み法により、シリコン半導体基板20の表層に
拡散層領域22及びフィールド領域21を形成し、その
後、プラズマCVD法により、膜厚が略0.8μmのプ
ラズマ酸化膜より成る層間絶縁膜23を形成する。次
に、周知のフォトリソグラフィ工程及び反応性イオンエ
ッチング法により選択的にコンタクトホール24aを開
口する。
装置の製造方法について説明する。まず、熱拡散、イオ
ン打ち込み法により、シリコン半導体基板20の表層に
拡散層領域22及びフィールド領域21を形成し、その
後、プラズマCVD法により、膜厚が略0.8μmのプ
ラズマ酸化膜より成る層間絶縁膜23を形成する。次
に、周知のフォトリソグラフィ工程及び反応性イオンエ
ッチング法により選択的にコンタクトホール24aを開
口する。
【0037】次に、スパッタ法により、上層配線26の
下地膜であって膜厚が略30nmのチタン膜25、膜厚
が略0.5μmのタングステン膜27、膜厚が略50n
mの窒化チタン膜28を形成し、さらにプラズマCVD
法により膜厚が略0.2μmのプラズマ酸化膜29を順
次形成する。このとき、タングステン膜27でコンタク
トホール24aを完全に埋め込むようにスパッタリング
する。
下地膜であって膜厚が略30nmのチタン膜25、膜厚
が略0.5μmのタングステン膜27、膜厚が略50n
mの窒化チタン膜28を形成し、さらにプラズマCVD
法により膜厚が略0.2μmのプラズマ酸化膜29を順
次形成する。このとき、タングステン膜27でコンタク
トホール24aを完全に埋め込むようにスパッタリング
する。
【0038】次に、周知のフォトリソグラフィ工程及び
反応性イオンエッチング法により、タングステン膜27
のうちの上層配線形成のため除去すべき部分の上方に位
置しているプラズマ酸化膜29を、窒化チタン膜28を
反射防止膜としてエッチング除去する。フォトリソグラ
フィ工程に用いたフォトレジストは、プラズマ酸化膜2
9をエッチング除去後に剥離する。
反応性イオンエッチング法により、タングステン膜27
のうちの上層配線形成のため除去すべき部分の上方に位
置しているプラズマ酸化膜29を、窒化チタン膜28を
反射防止膜としてエッチング除去する。フォトリソグラ
フィ工程に用いたフォトレジストは、プラズマ酸化膜2
9をエッチング除去後に剥離する。
【0039】次に、所定の領域が除去されたプラズマ酸
化膜29をマスクとした反応性イオンエッチングにより
窒化チタン膜28及びタングステン膜27を異方性エッ
チングする。このときのエッチング条件は、例えば、比
率10:1〜5:1からなる六フッ化硫黄ガス(S
F6)と窒素ガス(N2)の混合ガスを用いて、気圧0.
05〜0.15Torr、RFパワー450〜550Wであ
る。この場合、例えばエッチング時に発生するプラズマ
の発光波形をモニターすることによりエンド・ポイント
を検出し、タングステン膜27がエッチング除去された
時点で、この反応性イオンエッチング工程を終了させれ
ば良い。
化膜29をマスクとした反応性イオンエッチングにより
窒化チタン膜28及びタングステン膜27を異方性エッ
チングする。このときのエッチング条件は、例えば、比
率10:1〜5:1からなる六フッ化硫黄ガス(S
F6)と窒素ガス(N2)の混合ガスを用いて、気圧0.
05〜0.15Torr、RFパワー450〜550Wであ
る。この場合、例えばエッチング時に発生するプラズマ
の発光波形をモニターすることによりエンド・ポイント
を検出し、タングステン膜27がエッチング除去された
時点で、この反応性イオンエッチング工程を終了させれ
ば良い。
【0040】次に、プラズマCVD法によりプラズマ酸
化膜29を膜厚略0.3μm成長させ、異方性エッチン
グによりエッチングバックを行い、窒化チタン膜28及
びタングステン膜27の側壁27aと、該側壁27a付
近のコンタクトホール24aの開口部周縁に位置するチ
タン膜25とを覆ってプラズマ酸化膜の酸化膜サイドウ
ォール30を形成する。エッチングバック後の酸化膜サ
イドウォール30の側方への膜厚は、略0.1μmに形
成する。次に、酸化膜のサイドウォール30をマスクと
して、反応性イオンエッチング法によりチタン膜25の
露出している部分をエッチング除去して、上層配線26
を形成する。このとき、コンタクトホール24aの開口
部周縁の上層層配線26の形成されていない領域にチタ
ン膜ひさし部25aが形成される。
化膜29を膜厚略0.3μm成長させ、異方性エッチン
グによりエッチングバックを行い、窒化チタン膜28及
びタングステン膜27の側壁27aと、該側壁27a付
近のコンタクトホール24aの開口部周縁に位置するチ
タン膜25とを覆ってプラズマ酸化膜の酸化膜サイドウ
ォール30を形成する。エッチングバック後の酸化膜サ
イドウォール30の側方への膜厚は、略0.1μmに形
成する。次に、酸化膜のサイドウォール30をマスクと
して、反応性イオンエッチング法によりチタン膜25の
露出している部分をエッチング除去して、上層配線26
を形成する。このとき、コンタクトホール24aの開口
部周縁の上層層配線26の形成されていない領域にチタ
ン膜ひさし部25aが形成される。
【0041】上記のように、この第2実施例において
は、上層配線26の下地膜であるチタン膜25が、コン
タクトホール24aの開口部周縁にひさし状に屈曲延設
されてチタン膜ひさし部25aが形成され、また、チタ
ン膜ひさし部25aと上層配線26の主配線材料である
タングステン膜27の側壁27aとで挟まれる狭角部に
は、酸化膜サイドウオール30が形成される。また、上
層配線26のエッチング形成の際、タングステン膜27
が除去された時点で一旦エッチングを終了し、この後、
タングステン膜27の側壁27a及びこの側壁27a付
近のチタン膜25を覆って形成された酸化膜サイドウオ
ール30をマスクとして、タングステン膜27の下方か
ら延設されているチタン膜25の露出している部分をエ
ッチング除去する。
は、上層配線26の下地膜であるチタン膜25が、コン
タクトホール24aの開口部周縁にひさし状に屈曲延設
されてチタン膜ひさし部25aが形成され、また、チタ
ン膜ひさし部25aと上層配線26の主配線材料である
タングステン膜27の側壁27aとで挟まれる狭角部に
は、酸化膜サイドウオール30が形成される。また、上
層配線26のエッチング形成の際、タングステン膜27
が除去された時点で一旦エッチングを終了し、この後、
タングステン膜27の側壁27a及びこの側壁27a付
近のチタン膜25を覆って形成された酸化膜サイドウオ
ール30をマスクとして、タングステン膜27の下方か
ら延設されているチタン膜25の露出している部分をエ
ッチング除去する。
【0042】それゆえ、この例の構成によれば、コンタ
クトホール24a内にコンタクトプラグ24bを形成す
る上層配線の主配線材料であるタングステンが、オーバ
エッチングされることがなく、したがって、キーホール
が形成されないため、第1実施例で上述したと略同様の
効果を得ることができる。すなわち、抵抗の増大を回避
することができ、エレクトロマイグレーション耐性を向
上させることができる。さらに、高性能・高信頼性を有
する半導体装置置を得ることができる。
クトホール24a内にコンタクトプラグ24bを形成す
る上層配線の主配線材料であるタングステンが、オーバ
エッチングされることがなく、したがって、キーホール
が形成されないため、第1実施例で上述したと略同様の
効果を得ることができる。すなわち、抵抗の増大を回避
することができ、エレクトロマイグレーション耐性を向
上させることができる。さらに、高性能・高信頼性を有
する半導体装置置を得ることができる。
【0043】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、配線をす
る反射防止用の窒化チタン膜4、10、28は、適宜、
省略できる。上層配線の下地膜は、上述の実施例では、
チタン膜を用いたが、下層配線の下地膜と同様に2層構
造としても良い。また、主配線材料はアルミニウムやタ
ングステンに限らず、例えばAlCuのアルミ合金、タ
ングステン合金でも良い。また、上述の実施例では、上
層配線11及び上層配線26の下地膜としてチタンを用
いたが、これに限られず、タングステン、モリブデン、
あるいはその合金でも良い。
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、配線をす
る反射防止用の窒化チタン膜4、10、28は、適宜、
省略できる。上層配線の下地膜は、上述の実施例では、
チタン膜を用いたが、下層配線の下地膜と同様に2層構
造としても良い。また、主配線材料はアルミニウムやタ
ングステンに限らず、例えばAlCuのアルミ合金、タ
ングステン合金でも良い。また、上述の実施例では、上
層配線11及び上層配線26の下地膜としてチタンを用
いたが、これに限られず、タングステン、モリブデン、
あるいはその合金でも良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、ビアホール又はコンタクトホールの上層配線を
エッチングで形成する際、ビアホール又はコンタクトホ
ールに埋め込まれた上層配線の主配線膜が削られること
はないので、ビアプラグ又はコンタクトプラグの抵抗の
増大を回避することができ、エレクトロマイグレーショ
ン寿命を向上できる。
よれば、ビアホール又はコンタクトホールの上層配線を
エッチングで形成する際、ビアホール又はコンタクトホ
ールに埋め込まれた上層配線の主配線膜が削られること
はないので、ビアプラグ又はコンタクトプラグの抵抗の
増大を回避することができ、エレクトロマイグレーショ
ン寿命を向上できる。
【図1】この発明の第1実施例である半導体装置の構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】同半導体装置の製造方法を示す工程順断面図で
ある。
ある。
【図3】同半導体装置の製造方法を示す工程順断面図で
ある。
ある。
【図4】同半導体装置と従来例とについてのエレクトロ
マイグレーション寿命のマージン依存性を比較して示す
グラフであり、(a)は、ビアプラグ抵抗のビアホール
−上層配線間マージン依存性を示すグラフ、また、
(b)は、ビアプラグ部のエレクトロマイグレーション
寿命のビアホール−上層配線間マージン依存性を示すグ
ラフである。
マイグレーション寿命のマージン依存性を比較して示す
グラフであり、(a)は、ビアプラグ抵抗のビアホール
−上層配線間マージン依存性を示すグラフ、また、
(b)は、ビアプラグ部のエレクトロマイグレーション
寿命のビアホール−上層配線間マージン依存性を示すグ
ラフである。
【図5】この発明の第2実施例である半導体装置の概略
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図6】従来例で生じていたパターンのズレを説明する
ための、ビアホール付近の平面図である。
ための、ビアホール付近の平面図である。
【図7】従来例で生じていたビアプラグの欠陥を説明す
るための、ビアホール付近の断面図である。
るための、ビアホール付近の断面図である。
【図8】主配線材料であるアルミニウムでビアホールを
埋設した構造を持つ従来の半導体装置の構造を示す断面
図である。
埋設した構造を持つ従来の半導体装置の構造を示す断面
図である。
【図9】同半導体装置の製造方法を示す工程順断面図で
ある。
ある。
【図10】同半導体装置の製造方法を示す工程順断面図
である。
である。
5 下層配線 6 層間絶縁膜 7a ビアホール 8 チタン膜(下地膜) 8a チタン膜ひさし部 9 アルミニウム膜(主配線膜) 9a 側壁 11 上層配線 12,29 プラズマ酸化膜 13,30 酸化膜サイドウォール(絶縁側壁膜) 20 シリコン半導体基板 22 拡散層領域(素子領域) 23 層間絶縁膜 24a コンタクトホール 25 チタン膜(下地膜) 25a チタン膜ひさし部 26 上層配線 27 タングステン膜(主配線膜) 27a 側壁
Claims (8)
- 【請求項1】 層間絶縁膜にビアホールを穿設して、該
ビアホールに導電性材料を埋め込むことで、上層の配線
と下層の配線とが接続されてなる多層配線構造の半導体
装置であって、 少なくとも前記上層の配線が、下地膜と、該下地膜の上
に形成された主配線膜との少なくとも2層構造からなる
と共に、 前記下地膜は、前記ビアホールの内壁面にも被着形成さ
れ、さらに、該ビアホールの上方外周縁まわりであっ
て、前記上層の配線が形成されていない領域にも、ひさ
し状に屈曲延設されていることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項2】 層間絶縁膜にコンタクトホールを穿設し
て、該コンタクトホールに導電性材料を埋め込むこと
で、半導体基板に形成された素子領域とその上層の配線
とが接続されてなる多層構造の半導体装置であって、 前記上層の配線が、下地膜と、該下地膜の上に形成され
た主配線膜との少なくとも2層構造からなると共に、 前記下地膜は、前記コンタクトホールの内壁面にも被着
形成され、さらに、該コンタクトホールの上方外周縁ま
わりであって、前記上層の配線が形成されていない領域
にも、ひさし状に屈曲延設されていることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項3】 前記ビアホール又はコンタクトホールの
上方外周縁まわりであって、前記上層の配線が形成され
ていない領域にひさし状に屈曲延設された前記下地膜の
上には、絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求
項1又は2記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記主配線膜は、アルミニウムあるいは
その合金、又はタングステンあるいはその合金からなる
ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の半導体装
置。 - 【請求項5】 前記下地膜は、チタン、タングステン又
はモリブデン、あるいは、これらの金属の少なくとも1
つを含む合金からなることを特徴とする請求項1,2又
は3記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 層間絶縁膜にビアホールを穿設して、該
ビアホールに導電性材料を埋め込むことで上層の配線と
下層の配線とが接続され、かつ、前記上層の配線が、下
地膜と、該下地膜の上に形成された主配線膜との少なく
とも2層構造からなる多層配線構造の半導体装置を製造
する方法であって、 半導体基板上に前記下層の配線を形成する第1の工程
と、 該下層の配線の上に層間絶縁膜を形成する第2の工程
と、 該層間絶縁膜の領域に前記下層の配線に通ずる前記ビア
ホールを穿設する第3の工程と、 該ビアホールの内周面を含む前記層間絶縁膜上に、前記
下地膜を形成する第4の工程と、 前記下地膜の上に前記主配線膜を形成すると共に前記ビ
アホールを前記主配線膜材料で埋め込む第5の工程と、 前記ビアホールを経由して前記下層の配線とつながる前
記上層の配線を形成するために、前記主配線膜を選択エ
ッチングする第6の工程と、 前記ビアホールの上方外周縁まわりに相当する前記上層
の配線の側壁に絶縁側壁膜を形成する第7の工程と、 該絶縁側壁膜をマスクとして前記下地膜の露出部分をエ
ッチング除去する第8の工程とを有してなることを特徴
とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 層間絶縁膜にコンタクトホールを穿設し
て、該コンタクトホールに導電性材料を埋め込むことで
上層の配線と下層の配線とが接続され、かつ、前記上層
の配線が、下地膜と、該下地膜の上に形成された主配線
膜との少なくとも2層構造からなる多層配線構造の半導
体装置を製造する方法であって、 半導体基板上に前記下層の配線を形成する第1の工程
と、 該下層の配線の上に層間絶縁膜を形成する第2の工程
と、 該層間絶縁膜の領域に前記下層の配線に通ずる前記コン
タクトホールを穿設する第3の工程と、 該コンタクトホールの内周面を含む前記層間絶縁膜上
に、前記下地膜を形成する第4の工程と、 前記下地膜の上に前記主配線膜を形成すると共に前記コ
ンタクトホールを前記主配線膜材料で埋め込む第5の工
程と、 前記コンタクトホールを経由して前記下層の配線とつな
がる前記上層の配線を形成するために、前記主配線膜を
選択エッチングする第6の工程と、 前記コンタクトホールの上方外周縁まわりに相当する前
記上層の配線の側壁に絶縁側壁膜を形成する第7の工程
と、 該絶縁側壁膜をマスクとして前記下地膜の露出部分をエ
ッチング除去する第8の工程とを有してなることを特徴
とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記第7の工程においては、前記第6の
工程により前記上層の配線パターンが形成された前記半
導体基板上に絶縁膜を形成した後、形成された該絶縁膜
に対して、異方性エッチングによりエッチングバックす
ることで、前記絶縁側壁膜を形成することを特徴とする
請求項6又は7記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP884898A JPH11214506A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP884898A JPH11214506A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11214506A true JPH11214506A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11704178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP884898A Pending JPH11214506A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11214506A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002521826A (ja) * | 1998-07-23 | 2002-07-16 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 側壁層を有する集積回路の相互接続配線 |
JP2007110103A (ja) * | 2000-10-27 | 2007-04-26 | Agilent Technol Inc | チタン/アルミニウム合金を用いた集積回路金属被着膜 |
JP2011129935A (ja) * | 1999-12-28 | 2011-06-30 | Crosstek Capital Llc | Cmosイメージセンサの製造方法 |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP884898A patent/JPH11214506A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002521826A (ja) * | 1998-07-23 | 2002-07-16 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 側壁層を有する集積回路の相互接続配線 |
JP2011129935A (ja) * | 1999-12-28 | 2011-06-30 | Crosstek Capital Llc | Cmosイメージセンサの製造方法 |
JP2007110103A (ja) * | 2000-10-27 | 2007-04-26 | Agilent Technol Inc | チタン/アルミニウム合金を用いた集積回路金属被着膜 |
JP4636414B2 (ja) * | 2000-10-27 | 2011-02-23 | マイクロン テクノロジー, インク. | チタン/アルミニウム合金を用いた集積回路金属被着膜 |
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