JPH11214029A - 角形アルカリ二次電池 - Google Patents

角形アルカリ二次電池

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JPH11214029A
JPH11214029A JP10016985A JP1698598A JPH11214029A JP H11214029 A JPH11214029 A JP H11214029A JP 10016985 A JP10016985 A JP 10016985A JP 1698598 A JP1698598 A JP 1698598A JP H11214029 A JPH11214029 A JP H11214029A
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JP
Japan
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negative electrode
electrode
positive electrode
electrodes
secondary battery
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JP10016985A
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Tetsuya Yamane
哲哉 山根
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FDK Twicell Co Ltd
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Toshiba Battery Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充電効率が改善された角形アルカリ二次電池
を提供することを目的とする。 【解決手段】 正極31 〜34 と負極41 〜45 がセパ
レータ5を介して交互に積層された構造の電極群2と、
前記電極群2が収納される容器1とを備え、前記電極群
2の最外層に負極41 ,45 が位置し、この負極41
5 と前記セパレータ5を介して対向している正極3
1 ,34 の理論容量に比べ、これら正極31,34 より
も内側に位置する正極32 ,33 の理論容量が小さいこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角形アルカリ二次
電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】角形ニッケル水素二次電池としては、水
酸化ニッケルを含むペースト式正極と水素吸蔵合金を含
むペースト式負極とをセパレータを介して交互に積層す
ることにより作製された電極群と、アルカリ電解液とを
有底矩形筒状容器内に収納した構造のものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな角形ニッケル水素二次電池においては、高温での充
電効率(充電受入れ性)が低いという問題点がある。本
発明は、充電効率が改善された角形アルカリ二次電池を
提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る角形アルカ
リ二次電池は、正極と負極がセパレータを介して交互に
積層された構造の電極群と、前記電極群が収納される容
器とを備え、前記電極群の最外層に負極が位置し、この
負極と前記セパレータを介して対向している第1の正極
よりも内側に位置する第2の正極の理論容量は、前記第
1の正極に比べて小さいことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる角形アルカ
リ二次電池を図1及び図2を参照して詳細に説明する。
負極端子を兼ねる有底矩形筒状の金属製容器1内には、
電極群2が収納されている。前記電極群2は、図2に示
すように、4枚の正極31 〜34 と5枚の負極41 〜4
5 をその間にセパレータ5を介在させながら交互に積層
することにより作製されている。前記負極41 〜45
は、導電性基板6の両面に負極合剤7が担持された構造
をそれぞれ有する。前記電極群2の最外層に位置する負
極41 、45 は、前記容器1の内面と接している。一
方、前記正極31 〜34 は、集電体に正極合剤が担持さ
れた構造をそれぞれ有する。両面が前記セパレータ5を
介して前記負極42 〜44 と対向している第2の正極3
2 ,33 の理論容量は、前記第2の正極32 ,33 より
も外側に位置する第1の正極31 ,34 の理論容量に比
べて小さい。アルカリ電解液は、前記容器1内に収容さ
れている。中央に孔(図示しない)を有する長方形の封
口板8は、前記容器1の上部開口部に配置されている。
底部に開口部を有する有底矩形筒状の絶縁性ガスケット
9は、前記封口板8の周縁と前記容器1の上部開口部内
面の間に配置されている。前記封口板8は、前記容器1
の上部開口部を内側に縮径するカシメ加工によって前記
容器1に前記ガスケット9を介して気密に取り付けられ
ている。正極リード10は、一端が前記各正極31 〜3
4 にそれぞれ接続され、他端が前記封口板8の下面に接
続されている。キャップ状の正極端子11は、前記封口
板8上に前記孔を覆うように取り付けられている。な
お、正極端子11には複数のガス通過孔(図示しない)
が開口されている。ゴム製の安全弁12は、前記封口板
8と前記正極端子11で囲まれた空間内に前記孔を塞ぐ
ように配置されている。中央に穴を有する長方形の絶縁
板13は、前記正極端子11の突起部がその絶縁板13
の穴から突出されるように配置されている。外装絶縁チ
ューブ14は、前記絶縁板13の周縁、前記容器1の側
面及び前記容器1の底部周縁を被覆している。
【0006】以下、前記正極、負極、セパレータおよび
アルカリ電解液について詳細に説明する。 1)正極31 〜34 両面がセパレータを介して負極と対向している第2の正
極32 ,33 の理論容量は、電極群の最外層に位置する
負極とセパレータを介して対向している第1の正極3
1 ,34 の理論容量に比べて小さい。
【0007】前記正極31 〜34 は、水酸化ニッケルを
含むものがそれぞれ用いられる。前記各正極は、例え
ば、水酸化ニッケル粉末を主成分とし、導電剤、結着剤
および水を含むペーストを調製し、前記ペーストを集電
体に充填し、これを乾燥、加圧成形することにより作製
される。
【0008】水酸化ニッケル粒子としては、例えば、無
共晶の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛および/または
コバルトが金属ニッケルと共晶された水酸化ニッケル粒
子を用いることができる。
【0009】前記水酸化ニッケルは、X線粉末回折法
(Cu−Kα)による(101)面のピーク半価幅を
0.8゜/2θ以上にすることが好ましい。前記半価幅
のより好ましい範囲は、0.9〜1.0゜/2θであ
る。
【0010】前記導電材としては、例えば一酸化コバル
ト、三酸化二コバルト、水酸化コバルト等のコバルト化
合物を挙げることができる。また、これらのコバルトま
たはコバルト化合物を前記水酸化ニッケルの粉末表面に
持つ複合形態をとっても構わない。この場合、前記表面
のコバルト、コバルト化合物の付着量は、活物質に対し
てメタルコバルト換算で2wt%〜6wt%の範囲にす
ることが好ましい。前記付着量を2wt%未満にする
と、導電剤としての能力が十分でなく利用率や充電効率
が低下する恐れがある。一方、前記付着量が6wt%を
越えると、体積当たりの活物質が低下し容量密度が低下
する恐れがある。より好ましい表面のコバルト、コバル
ト化合物の付着量は、メタル換算で2〜5wt%の範囲
である。
【0011】前記結着剤としては、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール等を挙げる
ことができるが、使用しなくとも良い。
【0012】前記集電体としては、例えばニッケル、ス
テンレス等の金属や、ニッケルメッキが施された樹脂な
どからなる網状、スポンジ状、繊維状、フェルト状の多
孔質構造を有するものを挙げることができる。
【0013】2)負極 前記負極41 〜45 としては、水素吸蔵合金を含むもの
がそれぞれ用いられる。
【0014】前記負極41 〜45 は、例えば、水素吸蔵
合金を導電剤、結着剤及び水と共に混練してペーストを
調製し、前記ペーストを導電性基板の両面に充填し、乾
燥させた後、成形することにより製造される。
【0015】かかる水素吸蔵合金負極は、カドミウム負
極を用いた場合よりも二次電池の容量を向上できるた
め、好ましい。前記水素吸蔵合金は、格別制限されるも
のではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水素を
吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出でき
るものであればよい。例えば、LaNi5 、MmNi5
(Mmはミッシュメタル)、LmNi5 (LmはLaを
含む希土類元素から選ばれる少なくとも一種)、これら
の合金のNiの一部をAl、Mn、Co、Ti、Cu、
Zn、Zr、Cr、Bの様な元素で置換した多元素系の
もの、またはTiNi系、TiFe系のものを挙げるこ
とができる。特に、一般式LmNiw Cox Mny Al
z (原子比w,y,zの合計値は5.00≦w+x+y
+z≦5.5である)で表される組成の水素吸蔵合金は
充放電サイクル寿命を向上できるために好適である。
【0016】前記導電剤としては、例えばカーボンブラ
ック、黒鉛等を挙げることができる。前記結着剤として
は、例えばポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸カリ
ウム等のポリアクリル酸塩、ポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)などのフッ素系樹脂、またはカルボキシ
メチルセルロース(CMC)等を挙げることができる。
【0017】前記導電性基板としては、例えばパンチド
メタル、エキスパンデッドメタル、ニッケルネット、ニ
ッケル板等の二次元基板や、フェルト状の金属多孔体
や、スポンジ状金属多孔体などの三次元基板を挙げるこ
とができる。
【0018】前記電極群2の最外層に位置する負極4
1 、45 の理論容量は、この負極よりも内側に位置する
負極42 〜44 の理論容量の0.4〜0.7倍にするこ
とが好ましい。前記負極41 、45 の理論容量を前記範
囲にすることによって、各負極41 〜45 の残存容量
(充電リザーブ)を均等にすることができるため、二次
電池の内圧上昇を抑制することができると共に、サイク
ル寿命を向上することができる。
【0019】前記電極群2の最外層に位置する負極4
1 、45 は、前述したように容器1の内面と接してい
る。前記各負極41 、45 として導電性基板の片面に負
極合剤が担持された構造のものを用い、導電性基板側の
面を容器内面と接触させると良い。このような構成にす
ることによって、負極の集電性を向上させることがで
き、レート特性(大電流放電特性)を改善することがで
きる。また、この導電性基板側の面に孔が存在していな
いと、レート特性をより向上させることができる。
【0020】なお、負極41 〜45 としては、前述した
ような水素吸蔵合金を含むものの他に、金属カドミウ
ム、水酸化カドミウムなどのカドミウム化合物を含むも
のを用いることができる。
【0021】3)セパレータ5 このセパレータ5としては、例えば、ポリアミド繊維製
不織布、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフ
ィン繊維製不織布に親水性官能基を付与したものを挙げ
ることができる。
【0022】4)アルカリ電解液 前記アルカリ電解液としては、水酸化カリウム(KO
H)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化リチウム
(LiOH)、水酸化セシウム(CsOH)及び水酸化
ルビジウム(RbOH)から選ばれる少なくとも1種の
アルカリ金属水酸化物の水溶液を用いることができる。
具体的には、水酸化ナトリウム(NaOH)の水溶液、
水酸化リチウム(LiOH)の水溶液、水酸化カリウム
(KOH)の水溶液、NaOHとLiOHの混合液、K
OHとLiOHの混合液、KOHとLiOHとNaOH
の混合液等を用いることができる。
【0023】以上詳述したように本発明に係る角形アル
カリ二次電池は、正極と負極がセパレータを介して交互
に積層された構造の電極群と、前記電極群が収納される
容器とを備え、前記電極群の最外層に負極が位置し、こ
の負極と前記セパレータを介して対向している第1の正
極よりも内側に位置する第2の正極の理論容量は、前記
第1の正極に比べて小さいことを特徴とするものであ
る。アルカリ二次電池を高温環境下で使用すると、電極
群が充放電反応により発熱し、電極郡内部の温度が外側
に比べて高くなるため、電極群内部の正極の反応性が外
側の正極に比べて低下する。正極の反応性を均一にする
には添加剤などを用いることも有効であり、量で調節す
ることも可能であるが、添加剤による効果を効果的に利
用するためにも構造の改良による充電効率のばらつき低
減は有効である。前記第2の正極の理論容量を前記第1
の正極に比べて小さくすることによって、電極群内部に
位置する正極の厚さが薄くなり、この正極の反応性が向
上されるため、アルカリ二次電池の容量規制極である正
極の反応性を均等にすることができ、高温環境下での充
電効率を向上することができる。
【0024】また、前記最外層に位置する負極の理論容
量をこれら負極よりも内側に位置する負極の理論容量の
0.4〜0.7倍にすることによって、前記二次電池の
内圧特性及びサイクル寿命を向上することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。なお、実施例において、負極の理論容量は
ペースト塗布量で調節した。 (実施例1) <正極Aの作製>X線回折法による(101)面のピー
ク半価幅が0.95°/2θ(Cu−Kα)である水酸
化ニッケル粉末90重量部および一酸化コバルト粉末1
0重量部からなる混合粉末に、カルボキシメチルセルロ
ース0.3重量%およびポリテトラフルオロエチレン
1.0重量%を添加し、さらにこの混合物に水35重量
%を添加して混練することによりペーストを調製した。
このペーストをニッケル製三次元基板に充填し、乾燥し
た後、加圧成形することにより理論容量が250mAh
の正極Aを作製した。
【0026】得られた正極Aをポリプロピレン製不織布
からなるセパレータで包被した。 <正極Bの作製>前述した正極Aで説明したのと同様な
ペーストをニッケル製三次元基板に充填し、乾燥した
後、加圧成形することにより理論容量が200mAhの
正極Bを作製した。
【0027】得られた正極Bをポリプロピレン製不織布
からなるセパレータで包被した。 <負極αの作製>LaNi4.0 Co0.4 Mn0.3 Al
0.3 の組成からなる水素吸蔵合金粉末95重量部にポリ
テトラフルオロエチレン1重量部と、カーボン粉末1重
量部と、結着剤としてカルボキシメチルセルロース(C
MC)1重量部を添加し、水50重量部と共に混合する
ことによって、ペーストを調製した。このペーストをニ
ッケル製パンチドメタルの両面に塗布し、乾燥した後、
加圧成形することによって理論容量が260mAhの負
極αを作製した。
【0028】前記正極Aを2枚、前記正極Bを2枚、前
記負極αを5枚用意した。前記正極B2枚と前記負極α
3枚とを交互に積層し、得られた積層物の両面に前記正
極Aを積層し、さらにこの積層物の両面に負極αを積層
することにより電極群を作製した。このような電極群を
負極端子を兼ねる有底矩形筒状の金属製容器内に収納
し、前記電極群の最外層に位置する負極αを前記容器の
内面にそれぞれ接触させた。ひきつづき、前記容器内に
7NのKOH及び1NのLiOHからなるアルカリ電解
液を収容し、前述した図1に示す構造を有するF5サイ
ズ(理論容量が900mAh)の角形ニッケル水素二次
電池を組み立てた。 (実施例2) <負極Aの作製>前述した実施例1の負極αで使用した
のと同様なペーストをニッケル製パンチドメタルの両面
に塗布し、乾燥した後、加圧成形することによって理論
容量が163mAhの負極Aを作製した。
【0029】<負極Bの作製>前述した実施例1の負極
αで使用したのと同様なペーストをニッケル製パンチド
メタルの両面に塗布し、乾燥した後、加圧成形すること
によって理論容量が325mAhの負極Bを作製した。
【0030】前記実施例1で説明した正極Aを2枚、前
記実施例1で説明した正極Bを2枚、前記負極Aを2
枚、前記負極Bを3枚用意した。前記正極Bと前記負極
Bとを交互に積層し、得られた積層物の両面に前記正極
Aを積層し、さらにこの積層物の両面に前記負極Aを積
層することにより電極群を作製した。このような電極群
を負極端子を兼ねる有底矩形筒状容器内に収納し、前記
負極Aを前記容器の内面にそれぞれ接触させた。ひきつ
づき、前記容器内に実施例1と同様な組成のアルカリ電
解液を収容し、前述した図1に示す構造を有するF5サ
イズ(理論容量が900mAh)の角形ニッケル水素二
次電池を組み立てた。 (比較例1) <正極αの作製>前述した実施例1の正極Aで説明した
のと同様なペーストをニッケル製三次元基板に充填し、
乾燥した後、加圧成形することにより理論容量が225
mAhの正極αを作製した。
【0031】得られた正極αをポリプロピレン製不織布
からなるセパレータで包被した。前記正極αを4枚、前
記実施例1で説明した負極αを5枚用意した。前記正極
αと前記負極αとを最外層が負極となるように交互に積
層することにより電極群を作製した。このような電極群
を負極端子を兼ねる有底矩形筒状容器内に収納し、実施
例1と同様な組成のアルカリ電解液を収容し、前述した
図1に示す構造を有するF5サイズ(理論容量が900
mAh)の角形ニッケル水素二次電池を組み立てた。 (比較例2)前記比較例1で説明した正極αを4枚、前
記実施例1で説明した負極Aを2枚、前記実施例1で説
明した負極Bを3枚用意した。前記正極αと前記負極B
とを交互に積層し、得られた積層物の両面に前記負極A
を積層して電極群を作製した。このような電極群を負極
端子を兼ねる有底矩形筒状の金属製容器内に収納し、前
記負極Aを前記容器の内面にそれぞれ接触させた。ひき
つづき、前記容器内に実施例1と同様な組成のアルカリ
電解液を収容し、前述した図1に示す構造を有するF5
サイズ(理論容量が900mAh)の角形ニッケル水素
二次電池を組み立てた。
【0032】得られた実施例1,2の二次電池及び比較
例1,2の二次電池をそれぞれ5本ずつ直列に接続した
後、発泡性フィルムで包被した。得られた電池に対し2
5℃、45℃、55℃及び60℃の条件下で1C(−Δ
V)充電及び1C放電を行い、充電効率を測定し、その
結果を下記表1に示す。なお、充電効率は、25℃での
容量を100とし、この容量を基準にして他の温度での
容量を表すことによって求めた。
【0033】
【表1】
【0034】表1から明らかなように、最外層の負極と
セパレータを介して対向している正極Aよりも内側に位
置する正極Bの理論容量が前記正極Aに比べて小さい実
施例1,2の二次電池は、正極の理論容量が4枚とも同
じである比較例1,2の二次電池に比べて高温での充電
効率に優れていることがわかる。 (実施例3〜8)負極A及び負極Bの理論容量を下記表
2に示すようにすること以外は、実施例2と同様な角形
ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0035】得られた実施例3〜8の二次電池及び前述
した実施例1,2の二次電池について、1Cで130%
まで充電し、充電末期の内圧を測定し、その結果を図3
に示す。
【0036】
【表2】
【0037】図3から明らかなように、最外層に位置す
る負極Aのこれより内側に位置する負極Bに対する理論
容量比が0.4〜0.7である実施例2、4〜6の二次
電池は、理論容量比がこの範囲を外れる実施例1,3,
7,8の二次電池に比べて充電時の内圧上昇を抑制でき
ることがわかる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
温での充放電効率が改善された角形アルカリ二次電池を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る角形アルカリ二次電池の一例を示
す部分切欠斜視図。
【図2】図1の角形アルカリ二次電池の積層型電極群を
示す概略図。
【図3】実施例1〜8の角形ニッケル水素二次電池にお
ける内部の負極容量に対する容器内壁側の負極容量の比
と内圧との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…容器、 2…電極群、 31 〜34 …正極、 41 〜45 …負極、 5…セパレータ、 10…封口板。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と負極がセパレータを介して交互に
    積層された構造の電極群と、前記電極群が収納される容
    器とを備え、前記電極群の最外層に負極が位置し、この
    負極と前記セパレータを介して対向している第1の正極
    よりも内側に位置する第2の正極の理論容量は、前記第
    1の正極に比べて小さいことを特徴とする角形アルカリ
    二次電池。
  2. 【請求項2】 前記最外層に位置する負極の理論容量
    は、これら負極よりも内側に位置する負極の理論容量の
    0.4〜0.7倍に相当することを特徴とする請求項1
    記載の角形アルカリ二次電池。
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