JPH11213325A - 磁気ヘッド装置及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド装置及びその製造方法

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JPH11213325A
JPH11213325A JP1076698A JP1076698A JPH11213325A JP H11213325 A JPH11213325 A JP H11213325A JP 1076698 A JP1076698 A JP 1076698A JP 1076698 A JP1076698 A JP 1076698A JP H11213325 A JPH11213325 A JP H11213325A
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JP
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head chip
head
magnetic
recording
slider
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JP1076698A
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Masahiko Yamazaki
昌彦 山崎
Norio Yagi
紀雄 八木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に接地されることにより、高い記録再生
特性を有する磁気ヘッド装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明に係る磁気ヘッド装置は、少なく
とも、第1の記録密度で記録及び/又は再生する第1の
磁気ギャップを有する第1のヘッドチップと、第1の記
録密度よりも高い第2の記録密度で記録及び/又は再生
する第2の磁気ギャップ及びコイルが巻回された磁気コ
アからなる第2のヘッドチップとがスライダ部材に組み
込まれてなるヘッドチップ部と、上記第1のヘッドチッ
プに当接されて閉磁路を構成する脚部と、この脚部と一
体に形成されるとともに上記スライダ部材を支持する支
持部とを有するコア部材とを備え、上記ヘッドチップ部
が上記第1の磁気ギャップ及び上記第2の磁気ギャップ
が形成された面とは反対側の面に凹部が形成され、この
凹部に導電性材料を埋め込むことにより接地される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体の信号記録面に対してデータの記録及び/又は再生を
行う磁気ヘッド装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルディスク等のディスク状記
録媒体の信号記録面に対してデータを記録再生するディ
スクドライブ装置は、パーソナルコンピュータを始めと
してオフィスコンピュータやワードプロセッサー等に広
く用いられ、その普及は目覚ましい。
【0003】このようなディスクドライブ装置は、磁気
ヘッド装置を備え、この磁気ヘッド装置によってデータ
の記録及び/又は再生を行っている。この磁気ヘッド装
置は、2本の支持アームの先端にそれぞれ対向するよう
にヘッドチップが搭載されており、それぞれのヘッドチ
ップの間にディスク状記録媒体を挟み込んで信号記録面
に対するデータの記録または再生を行っている。
【0004】また、近年、ディスク状記録媒体において
高密度記録化が推進され、記録密度の向上がなされてい
る。このように、ディスク状記録媒体の記録密度の向上
がなされると、ディスク状記録媒体を記録再生するディ
スクドライブ装置もこれに対応したものとして改良され
る。つまり、ディスクドライブ装置は、より高速でディ
スク状記録媒体を回転駆動させる駆動系や、より微細な
記録トラックを形成する磁気ヘッド装置を備えるように
改良される。
【0005】具体的に、実用化されているフレキシブル
ディスクは、磁気ヘッド装置を信号記録面に摺動させな
がら記録再生が行われている。これに対して、近年、実
用化されているフレキシブルディスクに対して、数十M
バイト〜数百Mバイトの高記録密度で記録再生を行うこ
とが提案されている。このような高密度記録化されたフ
レキシブルディスクに記録再生を行う際には、フレキシ
ブルディスクを高速回転させて、信号記録面からヘッド
部を僅かに浮上させる磁気ヘッド装置が用いられる。
【0006】このように、異なる記録密度で記録再生す
るには、異なった磁気ヘッド装置が必要となる。しかし
ながら、複数個のディスクドライブ装置を併用すること
は煩わしく、コストも多くかかってしまう。そこで、デ
ィスクドライブ装置としては、2種類の記録密度で記録
再生を行える、すなわち、下位互換性を有するものが提
案されている。
【0007】この下位互換性を有するディスクドライブ
装置は、フレキシブルディスクに摺動させながら記録再
生をする下位モードの磁気ヘッド(以下、下位ヘッドと
呼ぶ。)とフレキシブルディスクから浮上させながら記
録再生をする上位モードの磁気ヘッド(以下、上位ヘッ
ドと呼ぶ。)とを備える磁気ヘッド装置を有する。すな
わち、この磁気ヘッド装置は、下位ヘッドと上位ヘッド
とを併せ持つような構成とされ、いずれかのモードで記
録再生を行う。このとき、磁気ヘッド装置では、比較的
に低速で回転するフレキシブルディスクに対して摺動し
ながら下位ヘッドが記録再生を行い、また、比較的に高
速で回転するフレキシブルディスクに対して所定量浮上
しながら上位ヘッドで記録再生を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、磁
気ヘッドには、磁気記録媒体に対して摺動しながら記録
再生等を行う場合、磁気記録媒体との摩擦により静電気
が発生する。このように、静電気が発生すると電磁変換
特性が劣化してしまい、その結果、磁気ヘッドの記録再
生特性が劣化してしまう。
【0009】上述したような下位互換性を有する磁気ヘ
ッド装置においても、下位モードで記録再生を行う場
合、摩擦による静電気が発生してしまう。このため、こ
の磁気ヘッド装置では、発生する静電気を下位ヘッドに
影響させないようにするため、下位ヘッドに対して確実
に接地する必要がある。
【0010】また、この磁気ヘッド装置において、上位
モードで記録再生を行う場合には、下位モードと比較し
て信号量が低いものとなっている。このため、磁気ヘッ
ド装置では、外部及び内部からの不測の静電気等が上位
ヘッドに影響してしまう。したがって、この磁気ヘッド
装置では、不測の静電気を上位ヘッドに影響させないよ
うにするため、上位ヘッドにも確実に接地する必要があ
る。
【0011】しかしながら、従来の磁気ヘッド装置及び
その製造方法では、これらの接地作業を導電性塗料を接
地箇所に塗布しているため、作業効率が悪く、また、確
実に接地が取れない場合がある。このような場合、磁気
ヘッド装置では、接地不良が発生してしまい、記録再生
特性が劣化してしまう。
【0012】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、確実に接地されることにより、高
い記録再生特性を有する磁気ヘッド装置及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決し
た本発明に係る磁気ヘッド装置は、少なくとも、ディス
ク状記録媒体に対して第1の記録密度で記録及び/又は
再生する第1の磁気ギャップを有する第1のヘッドチッ
プと、ディスク状記録媒体に対して第1の記録密度より
も高い第2の記録密度で記録及び/又は再生する第2の
磁気ギャップ及びコイルが巻回された磁気コアからなる
第2のヘッドチップとがスライダ部材に組み込まれてな
るヘッドチップ部と、上記第1のヘッドチップに当接さ
れて閉磁路を構成する脚部と、この脚部と一体に形成さ
れるとともに上記スライダ部材を支持する支持部とを有
するコア部材とを備える。この磁気ヘッド装置は、上記
ヘッドチップ部が上記第1の磁気ギャップ及び上記第2
の磁気ギャップが形成された面とは反対側の面に凹部が
形成されるとともにこの凹部に導電性材料を埋め込むこ
とにより接地されることを特徴とする。
【0014】以上のように構成された本発明にかかる磁
気ヘッド装置は、第1の磁気ギャップ及び第2の磁気ギ
ャップが形成された面とは反対側の面に、予め、凹部に
導電性材料が埋め込まれたヘッドチップ部を有してい
る。この磁気ヘッド装置では、静電気がヘッドチップ部
に帯電されることがなく、この導線製材料を介して放電
されることとなる。そして、この磁気ヘッド装置は、ヘ
ッドチップ部が帯電するすることなく第1の記録密度及
び/又は第2の記録密度で記録再生を行う。
【0015】また、上述した問題点を解決した本発明に
係る磁気ヘッド装置の製造方法は、少なくとも、ディス
ク状記録媒体に対して第1の記録密度で記録及び/又は
再生する第1の磁気ギャップを有する第1のヘッドチッ
プと、ディスク状記録媒体に対して第1の記録密度より
も高い第2の記録密度で記録及び/又は再生する第2の
磁気ギャップ及びコイルが巻回された磁気コアからなる
第2のヘッドチップとがスライダ部材に組み込まれてな
るヘッドチップ部と、上記第1のヘッドチップに当接さ
れて閉磁路を構成する脚部と、この脚部と一体に形成さ
れるとともに上記スライダ部材を支持する支持部を有す
るコア部材と備える磁気ヘッド装置を製造する際に、上
記ヘッドチップ部の上記第1の磁気ギャップ及び上記第
2の磁気ギャップが形成された面とは反対側の面に凹部
を形成するとともに、この凹部に導電性材料を埋め込む
ものである。
【0016】以上のように構成された本発明に係る磁気
ヘッド装置の製造方法によれば、ヘッドチップ部の所定
の面に凹部を形成し、この凹部に導電性材料を埋め込ん
でいる。このため、この手法によれば、導電性材料を介
して放電する磁気ヘッド装置を製造することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る磁気ヘッド装置及び
その製造方法の実施の形態について図面を参照しながら
詳細に説明する。この実施の形態は、ディスク状記録媒
体であるフレキシブルディスク等の信号記録面に対して
データの記録及び/又は再生を行う磁気ヘッド装置であ
る。
【0018】本実施の形態に示す磁気ヘッド装置は、図
1に示すように、一対の支持アーム1と、この一対の支
持アーム1の先端部1aにそれぞれ載置されたスペーサ
部材2と、これらスペーサ部材2上にそれぞれ配設され
たジンバル3と、これらジンバル3にそれぞれ取り付け
られたヘッド部4とを備える。この磁気ヘッド装置にお
いて、一対の支持アーム1は、一対のヘッド部4が互い
に対向するように配置される。
【0019】そして、この磁気ヘッド装置は、カートリ
ッジ5内に回転自在に収納されたフレキシブルディスク
6に対して記録再生を行う。このとき、カートリッジ5
には、磁気ヘッド装置が進入するに足る開口寸法を有す
る開口部7が形成されている。したがって、この磁気ヘ
ッド装置を用いてフレキシブルディスク6に対して記録
再生を行う際には、図1に示すように、一対のヘッド部
4が開口部7から進入し、一対のヘッド4でフレキシブ
ルディスク6を挟み込む。
【0020】また、この磁気ヘッド装置において、ヘッ
ド部4は、図2に示すように、フレキシブルディスク6
の信号記録面と接触した状態で、第1の記録密度でデー
タを記録再生する第1のヘッドチップ8と、フレキシブ
ルディスク6の信号記録面から浮上した状態で、第1の
記録密度より高い第2の記録密度でデータを記録再生す
る第2のヘッドチップ9とを有するヘッドチップ部10
を備える。また、ヘッド部4は、ヘッドチップ部10の
フレキシブルディスク6と対向する面とは反対の面側に
コア形成部材11と、このコア形成部材11に取り付け
られ、コイル12Aを巻回する第1のコイル部13A
と、コイル12Bを巻回する第2のコイル部13Bとを
有する磁気コア部14を備える。
【0021】さらに、この磁気ヘッド装置において、ヘ
ッドチップ部10には、フレキシブルディスク6と対向
する面とは反対の面に導電性材料15が埋め込まれてい
る。この導電性材料15は、詳細は後述するが、第1の
ヘッドチップ8及び第2のヘッドチップ9とを横切るよ
うに形成された溝15A内に埋め込まれている。
【0022】このヘッドチップ部10は、第2のヘッド
チップ9を組み込んでなる上位ヘッドスライダ16と、
この上位ヘッドスライダ16と第1のヘッドチップ8と
の間に配されるセンタースライダ17と、このセンター
スライダ17とともに第1のヘッドチップ8を挟み込む
ように配されるサイドスライダ18とから構成される。
すなわち、ヘッドチップ部10は、上位ヘッドスライダ
16、センタースライダ17、第1のヘッドチップ8及
びサイドスライダ18がこの順に並んで接合されること
により形成される。
【0023】また、このヘッドチップ部10では、フレ
キシブルディスク6の信号記録面からヘッド部4が浮上
した状態で記録再生を行うため、フレキシブルディスク
6との対向面に媒体摺動方向Aに沿ってレール19a,
19bが形成されている。すなわち、ヘッドチップ部1
0とフレキシブルディスクとの間にエアーフィルムを形
成すべく、レール19a,19bが形成されている。こ
れらレール19a,19bは、図2に示すように、フレ
キシブルディスク6の進入端側にフロントテーパ19c
が形成されるとともに、フレキシブルディスク6の進入
端側にリアテーパ19dが形成されている。フロントテ
ーパ19cは、例えば、フレキシブルディスク6の表面
に対して約0.5°の角度で形成されている。リアテー
パ19dは、フレキシブルディスク6の表面に対して約
10°の角度で形成されている。
【0024】この第1のヘッドチップ8は、その長手方
向の略中心付近に書き込み及び再生用の磁気ヘッド20
(以下、リード・ライトヘッド20と呼ぶ。)と、この
リード・ライトヘッド20よりも媒体摺動方向Aの下流
に配された消去用の磁気ヘッド21(以下、イレーズヘ
ッド21と呼ぶ。)とを備える。このリード・ライトヘ
ッド20は、記録トラックのトラック幅よりやや大の磁
気ギャップG1を有してなる。また、イレーズヘッド2
1は、リード・ライトヘッド20の磁気ギャップG1よ
りも下流に位置し、磁気ギャップG1の幅方向の両端部
に位置する部分に磁気ギャップG2,G3を有する。
【0025】そして、この第1のヘッドチップ8では、
リード・ライトヘッド20の磁気ギャップG1によりフ
レキシブルディスク6に対して記録を行う。そして、イ
レーズヘッド21は、磁気ギャップG2,G3により、
書き込まれた記録トラックの幅方向の両端部を所定量消
去することにより、フレキシブルディスク6に形成され
る記録トラックのトラック幅を所定の値に規制してい
る。すなわち、この磁気ヘッド装置では、リード・ライ
トヘッド20とイレーズヘッド21とを備えてなる、い
わゆるトンネルイレーズヘッドを備えている。
【0026】この第2のヘッドチップ9は、上述したリ
ード・ライトヘッド20よりも幅狭な記録トラックを形
成することができる磁気ギャップを有する磁気ヘッドが
搭載される。例えば、この磁気ヘッドとしては、いわゆ
るMIGヘッドを挙げることができる。そして、上位ヘ
ッドスライダ16は、この第2のヘッドチップ9がセラ
ミック等を用いて形成されたスライダ22に埋め込まれ
ることにより形成される。
【0027】このスライダ22は、第2のヘッドチップ
9の一部を外方へ露出させる切欠き部23が形成されて
なる。この切欠き部23内において、第2のヘッドチッ
プ9の磁気コアとなる部分の一部が外方へと露出する。
そして、この部分には、第2のヘッドチップ用のコイル
(図2においては図示せず。)が巻回されている。
【0028】上述したヘッドチップ部10に取り付けら
れるコア形成部材11は、第1のヘッドチップ8ととも
に閉磁路を構成するコア部11aと、第2のヘッドチッ
プ9側のヘッドチップ10を支持する支持部11bとが
非磁性部11cを介して一体的に形成されて構成されて
いる。また、このコア形成部材11において、コア部1
1aは、支持部11bと一体的に形成されることにより
第1のヘッドチップ8を支持している。なお、このコア
形成部材は、フェライト等の磁性材料から形成されてい
る。
【0029】このコア部11aは、柱状に形成された脚
部26a,26b,26cを有して略E字状を呈する。
また、このコア部11aにおいて、脚部26bは、その
上面に溝24が形成されることにより第1の端面27及
び第2の端面28を有している。このコア部11aで
は、脚部26aの上面と第1の端面27とがリード・ラ
イトヘッド20に当接され、脚部26cの上面と第2の
端面28とがイレーズヘッド21と当接される。
【0030】また、支持部11bは、脚部26aの下端
部と連結された脚部26dと脚部26cの下端部と連結
された脚部26eとから構成される。これら支持部11
bを構成する脚部26d,26eは、上述した脚部26
a,26b,26cと略同等の高さを有する。この支持
部11bは、コア部11aが第1のヘッドチップ8と当
接した状態で脚部26dが上位ヘッドスライダ16と当
接し、脚部26eが第2のヘッドチップ9と当接するよ
うに配される。
【0031】さらに、非磁性部11cは、上述したコア
部11aと支持部11bとを磁気的に分離している。こ
れにより、コア部11aに流れる磁束が支持部11bに
流れることはない。
【0032】そして、この磁気コア部14は、コア部1
1aに取り付けられる第1のコイル部13A及び第2の
コア部13Bを有する。この第1のコイル部13Aは、
コイル12Aとこのコイル12Aを巻回する第1のボビ
ン29Aとを備える。この第1のボビン29Aは、L字
状に形成されてなり、上下方向にそれぞれフランジ29
Bが形成された筒状部29Cを有し、この筒状部29C
の下端部に端子部29Dが形成されてなる構成とされ
る。
【0033】この第1のボビン29Aにおいて、コイル
12Aは、筒状部29Cに巻回されるとともに、その両
端部が端子部29Dに配されている。これにより、コイ
ル12Aは、両端部が配された端子部29Dを介して外
部と電気的に接続されることとなる。
【0034】また、筒状部29Cは、内周面の形状が脚
部26aの外周面の形状と略同形となるように形成され
ている。これにより、第1のボビン29Aは、筒状部2
9Cを脚部26aに嵌合することにより、コア形成部材
11に取り付けられることとなる。
【0035】さらに、第2のコイル部13Bは、第1の
コイル部13Aと同様に、コイル12Bとこのコイル1
2Bを巻回する第2のボビン25Aとを備える。この第
2のボビン25Aは、L字状に形成されてなり、上下方
向にそれぞれフランジ25Bが形成された筒状部25C
を有し、この筒状部25Cの下端部に端子部25Dが形
成されてなる構成とされる。
【0036】そして、筒状部25Cにコイル12Bが巻
回されるとともに、筒状部25Cを脚部26cに嵌合す
ることにより、第2のボビン25Aをコア形成部材11
に取り付ける。また、コイル12Bは、両端部で配され
た端子部25Dを介して外部と電気的に接続されること
となる。
【0037】磁気コア部14は、このようにコア形成部
材11に第1のコイル部13A及び第2のコイル部13
Bが取り付けられた状態で、上述したように、ヘッドチ
ップ部10に当接される。すなわち、脚部26aは、そ
の上面がリード・ライトヘッド20と磁気的に接続され
るように当接され、脚部26cは、その上面がイレーズ
ヘッド21と磁気的に接続されるように当接され、脚部
26bは、リード・ライトヘッド20とイレーズヘッド
21との間に位置し、第1の端面27がリード・ライト
ヘッド20と磁気的に接続され、第2の端面28がイレ
ーズヘッド21と磁気的に接続されるように当接され
る。また、脚部26d,26eは、上位ヘッドスライダ
16に当接される。
【0038】このように磁気コア部14とヘッドチップ
部10とが当接されることにより、脚部26aと脚部2
6bとがリード・ライトヘッド20における磁気コアを
構成することとなる。すなわち、リード・ライトヘッド
20では、第1のコイル部13Aが取り付けられた脚部
26aと第1の端面27が当接された脚部26bとの間
に閉磁路が形成される。また、磁気コア部14とヘッド
チップ部10とが当接されることにより、同様に脚部2
6bと脚部26cとがイレーズヘッド21における磁気
コアを構成することとなる。すなわち、イレーズヘッド
21では、第2のコイル部13Bが取り付けられた脚部
26cと第2の端面28が当接された脚部26bとの間
に閉磁路が形成される。
【0039】このとき、脚部26d,26eは、上位ヘ
ッドスライダ16を支持している。このため、このヘッ
ド部4では、第1のヘッドチップ8側に重量が偏るよう
なことが防止され、第1のヘッドチップ8と上位ヘッド
スライダ16との重量バランスが取れた状態となる。
【0040】一方、上述したようなヘッド部4に取り付
けられるジンバル3は、図3に示すように、全体形状が
略矩形の板状をなし、上述したヘッドチップ部10を載
置するヘッド取付部30と、第1の連結部31a,31
bを介して該ヘッド取付部30と連結された第1の環状
枠部32と、この第1の環状枠部32の外周を囲むよう
に第2の連結部33a,33bを介して該第1の環状枠
部32と連結された第2の環状枠部34とから構成され
ている。また、このジンバル3は、第1の連結部31
a,31bを結ぶ方向と第2の連結部33a,33bを
結ぶ方向とが直交するように構成される。ここで、第1
の連結部31a,31bを結ぶ方向は、媒体摺動方向A
と平行とされる。なお、このジンバル3は、例えばステ
ンレス材で形成される。
【0041】このジンバル3において、ヘッド取付部3
0は、上述したヘッドチップ部10の外形よりやや大と
される外形形状を有して形成される。また、このヘッド
取付部30は、媒体摺動方向Aと直交する方向に離間し
て一対の開口部35a,35bを有する。
【0042】このように構成されたジンバル3は、図4
に示すように、上述したヘッド部4に取り付けられる。
具体的に、このジンバル3は、上述したヘッドチップ部
10と磁気コア部14との間に取り付けられる。このと
き、ヘッドチップ部10は、図4に示すように、開口部
35aから上位ヘッドスライダ16側の両コーナ部が臨
むとともに、開口部35bから第1のヘッドチップ8が
臨むようにジンバル3の一方の面に載置される。そし
て、脚部26d,26eは、開口部35aから臨む部分
に、ジンバル3の他方の面側から当接される。また、脚
部26a、脚部26b及び脚部26cは、開口部35b
から臨む部分に、上述したように当接される。
【0043】したがって、開口部35aは、脚部26
d,26eが挿入されるに足る開口寸法を有するように
形成される。また、開口部35bは、脚部26a、脚部
26b及び脚部26cが挿入されるにたる開口寸法を有
するように形成される。
【0044】一方、このジンバル3を取り付けるスペー
サ部材2は、図5に示すように、略環状に形成された周
囲壁36と、この周囲壁36の内側に立設されたピボッ
ト載置部37と、このピボット載置部37上に配された
ピボット38とから構成されている。
【0045】この周囲壁36は、上述した磁気コア部1
4の外形よりやや大とされる内形を有し、且つ、上述し
たジンバル3の外形と略々同じ外形を有する筒状に形成
される。また、この周囲壁36は、内部に磁気シールド
39を有する。この磁気シールド39は、例えば、透磁
率の高い磁性材料からなり、周囲壁36よりもやや小と
される外形を有する。
【0046】また、このピボット載置部37は、周囲壁
36の内面から略中心に延在するとともに略中心から上
方に向かって立設するように形成され、周囲壁36より
やや低い高さを有するように形成される。そして、この
ピボット載置部37には、その上端面37aにピボット
38が形成されている。このピボット38は、略半球状
に形成され、ピボット載置部37に載置された状態で上
端部38aが周囲壁36の高さよりやや上方に位置する
ように形成される。
【0047】このように構成されたスペーサ部材2は、
周囲壁36、ピボット載置部37及びピボット38を一
体に成形することにより形成される。また、このとき、
スペーサ部材2は、磁気シールド39を周囲壁36内部
に配するためにインサート成形することが好ましい。
【0048】このスペーサ部材2は、図6に示すよう
に、上述したジンバル3に固定して取り付けられる。す
なわち、スペーサ部材2は、ヘッドチップ部10を取り
付けた面とは反対側の面、すなわち、上述したジンバル
3の他方の面に取り付けられる。このスペーサ部材2に
ジンバル3の他方の面を取り付けることにより、ピボッ
ト38は、ジンバル3の他方の面における略中心部に所
定の圧力で押圧することとなる。すなわち、ジンバル3
のヘッド取付部30は、他方の面からピボット38によ
り支持されることとなる。このとき、ジンバル3の他方
の面側に位置する磁気コア部14は、周囲壁36の内方
に収納されることになる。
【0049】一方、このスペーサ部材2を取り付ける一
対の支持アーム1は、図1に示すように、所定の長さを
有する板状の部材からなり、図示しない一方の端部が磁
気ヘッド装置駆動手段(図示せず。)とそれぞれ接続さ
れてなる。そして、この一対の支持アーム1は、他方の
端部に上述したスペーサ部材2をそれぞれ取り付ける。
【0050】このとき、スペーサ部材2は、ジンバル3
を取り付けた端面とは反対側の端面を、支持アーム1の
他方の端部に取り付ける。なお、このとき、一対の支持
アーム1には、スペーサ部材2が互いに対向するように
配される。
【0051】この磁気ヘッド装置では、スペーサ部材2
の高さを所定の値とすることにより、支持アーム1から
ヘッド部4までの高さを規制することができる。すなわ
ち、この磁気ヘッド装置では、ヘッド部4がフレキシブ
ルディスク6に対して記録再生を行う位置にある状態
で、支持アーム1がカートリッジ5に対して非接触の状
態を維持することができる。言い換えると、スペーサ部
材2は、記録再生時に、支持アーム1がカートリッジ5
に接触しない程度の高さとされる。
【0052】ところで、上述したようなヘッドチップ部
10を形成する際には、先ず、図7に示すようなサイド
スライダ18、図8に示すような第1のヘッドチップ
8、図9に示すようなセンタスライダ17及び図10に
示すような上位ヘッドスライダ16を用意する。
【0053】このサイドスライダ18は、略方形に形成
されるとともに、第1のヘッドチップ8と当接する面に
融着ガラス40が埋め込まれて形成される。
【0054】また、第1のヘッドチップ8は、リード・
ライトヘッド20とイレーズヘッド21とが非磁性層4
1を介して接合されて形成される。そして、このリード
・ライトヘッド20では、第1のコア部材42と第2の
コア部材43とをギャップ材を介して突き合わすことに
より、磁気ギャップG1が形成されている。また、イレ
ーズヘッド21では、第3のコア部材44と第4のコア
部材45とをギャップ材を介して突き合わすことによ
り、磁気ギャップG2,G3が形成されている。
【0055】このリード・ライトヘッド20において、
第2のコア部材43には、第1のコア部材42に達する
程度の深さで第1の開口部46が形成される。また、イ
レーズヘッド21において、第4のコア部材45には、
第3のコア部材44に達する程度の深さで第2の開口部
47が形成される。
【0056】さらに、センタスライダ17は、略方形に
形成されるとともに、第1のヘッドチップ8及び上位ヘ
ッドスライダ16と当接する面にそれぞれ融着ガラス4
8が埋め込まれて形成される。また、このセンタスライ
ダ17には、上位ヘッドスライダ16と当接する面に傾
斜面49が形成される。
【0057】さらにまた、上位ヘッドスライダ16は、
MIGヘッド等の高密度記録用の第2のヘッドチップ9
をスライダ22に挿入し、融着ガラス50により第2の
ヘッドチップ9をスライダ22に固定している。このと
き、スライダ22は、一端部にコイルを形成するための
切欠き部23が形成されるとともに、この切欠き部23
を貫通する溝51を形成する。そして、第2のヘッドチ
ップ9は、この溝51に挿入されてガラス融着される。
なお、この切欠き部23は、上述したセンタスライダ1
7に形成された傾斜面49と対向するように形成され
る。
【0058】次に、図11に示すように、サイドスライ
ダ18、第1のヘッドチップ8、センタスライダ17及
び上位ヘッドスライダ16をこの順で当接し、サイドス
ライダ18及びセンタスライダ17に形成された融着ガ
ラス40,48を溶融させた後に冷却して接合ブロック
52を形成する。
【0059】次に、図12に示すように、接合ブロック
52の磁気ギャップG1,G2,G3が露出する面とは
反対側の面に溝加工を施し、所定の幅を有する溝53を
形成する。このとき、溝53は、第1のヘッドチップ8
及び第2のヘッドチップ9を横切るように形成される。
また、この溝53は、第1のヘッドチップ8及び第2の
ヘッドチップ9のバックギャップを避けて形成されるこ
とが好ましい。具体的には、溝53は、第2のヘッドチ
ップ9の磁気コアを横切り、イレーズヘッド20の第1
の開口部47を横切るように形成される。
【0060】次に、図13に示すように、溝53に導電
性材料15を充填するとともに、第2のコア部材43に
形成された第1の開口部46にも同様に導電性材料15
を充填する。この導電性材料15は、ヘッドチップ部1
0がジンバル3に載置されたときに該ジンバル3と接触
することによって、第1のヘッドチップ8及び第2のヘ
ッドチップ9とジンバル3との電気的な導通を図ってい
る。
【0061】次に、図示しないが、接合ブロック52の
磁気ギャップG1,G2,G3が形成された面に対し
て、レール19a,19bを形成するためのレール加
工、テーパ19c,19dを形成するためのテーパ加工
及び所望のギャップデプスを得るための研磨加工等を行
う。これにより、図14に示したようなヘッドチップ部
10が形成されることとなる。
【0062】以上のように構成された本発明に係る磁気
ヘッド装置は、カートリッジ5内に収納されたフレキシ
ブルディスク6に対して記録再生を行う。この磁気ヘッ
ド装置では、フレキシブルディスク6に対して、従来の
標準記録密度(下位モード)で記録再生を行う場合と高
記録密度(上位モード)で記録再生を行う場合とがあ
る。
【0063】下位モードで記録再生を行う場合には、フ
レキシブルディスク6に対してヘッド部4を接触させ、
この状態でフレキシブルディスク6を回転させる。この
とき、フレキシブルディスク6は、約300rpmの回
転数で回転させる。
【0064】そして、この磁気ヘッド装置では、回転す
るフレキシブルディスク6に対して第1のヘッドチップ
8にて記録再生を行う。この第1のヘッドチップ8で
は、脚部26aに取り付けられた第1のコイル部13A
から発生する磁界により、脚部26a、脚部26b及び
リード・ライトヘッド20の間に閉磁路が形成される。
そして、回転するフレキシブルディスク6の信号記録面
にリード・ライトヘッド20により記録トラックが形成
される。また、同時に、この第1のヘッドチップ8で
は、脚部26cに取り付けられた第2のコイル部13B
から発生する磁界により、脚部26c、脚部26b及び
イレーズヘッド21の間に閉磁路を形成する。これによ
り、リード・ライトヘッド20により形成された記録ト
ラックのうちで、トラック幅方向の両端部付近のみを消
去することができる。したがって、この第1のヘッドチ
ップ8では、所望のトラック幅を有する記録トラックを
形成することができる。
【0065】このとき、この磁気ヘッド装置では、回転
するフレキシブルディスク6に対して接触させながら記
録再生を行っているため、摩擦により静電気が発生す
る。しかしながら、この磁気ヘッド装置では、磁気ギャ
ップG1が露出する面とは反対側の面に導電性材料15
が埋め込まれているため、この導電性材料15を介して
この静電気を放電することができる。具体的には、発生
した静電気は、導電性材料15を介してジンバル3に確
実に放電されることとなる。このため、この磁気ヘッド
装置では、第1のヘッドチップ8を用いて記録再生する
際に、発生する静電気が帯電することなくフレキシブル
ディスク6に対して記録再生を行うことができる。した
がって、この磁気ヘッド装置は、第1のヘッドチップ8
の電磁変換特性を劣化させることなく、良好に記録再生
することができる。
【0066】一方、上位モードで記録再生を行う場合に
は、フレキシブルディスク6の表面からヘッド部4を僅
かに浮上させ、この状態でフレキシブルディスク6を回
転させる。このとき、フレキシブルディスク6は、約3
600rpmの回転数で回転させる。このように、フレ
キシブルディスク6が高速で回転されると、ヘッド部4
とフレキシブルディスク6との間でレール19a,19
bにより挟まれた部分に空気の対流が発生し、いわゆる
エアーフィルムが形成される。これにより、この磁気ヘ
ッド装置では、上位モードで記録再生を行う際にヘッド
部4を所望量浮上させることができる。具体的には、ヘ
ッド部4は、フレキシブルディスク6の表面に対して約
50nm浮上されている。
【0067】このとき、磁気ヘッド装置では、上述した
第1のヘッドチップ8と比較して微弱な信号量で第2の
ヘッドチップ9が記録再生を行っている。このため、こ
の磁気ヘッド装置においては、第2のヘッドチップ9で
記録再生を行う場合も、不測の静電気等を帯電すること
が好ましくない。しかしながら、この磁気ヘッド装置で
は、上述したように、導電性材料を介してジンバル3に
確実に放電することができる。このため、この磁気ヘッ
ド装置では、第2のヘッドチップ9を用いて記録再生す
る際に、静電気の影響を受けることがない。したがっ
て、この磁気ヘッド装置は、第2のヘッドチップ9の電
磁変換特性を劣化させることなく、良好に記録再生する
ことができる。
【0068】また、磁気ヘッド装置では、コア形成部材
11の脚部26a,26b、26cがジンバル3の開口
部35bを介してヘッドチップ部10と当接しており、
脚部26d,26eが開口部35aを介してヘッドチッ
プ部10と当接している。このため、この磁気ヘッド装
置では、ヘッドチップ部10の重量のバランスが取れた
状態でコア形成部材11がヘッドチップ部10を支持す
ることができる。したがって、この磁気ヘッド装置は、
ヘッドチップ部10をフレキシブルディスク6に対して
安定的に対向させることができる。
【0069】さらにまた、この磁気ヘッド装置は、上述
したように、ヘッドチップ部10に形成された導電性材
料15を介して確実に放電することができるため、従
来、行っていたような導電性塗料15を所定の箇所に塗
布する必要がない。このため、この磁気ヘッド装置の製
造方法では、工程を削減することが可能となり、大幅に
生産性が向上する。
【0070】さらにまた、この磁気ヘッド装置は、ヘッ
ドチップ部10に形成された導電性材料15が確実にジ
ンバル3に接触するため、接地不良を確実に防止するこ
とができる。このため、磁気ヘッド装置は、常に、安定
的な記録再生特性を示すことができる。
【0071】ところで、本発明にかかる磁気ヘッド装置
は、上述したようなものに限定されず、例えば、図15
に示すようなヘッドチップ部10を備えるものであって
も良い。
【0072】この図15に示すヘッドチップ部10は、
磁気ギャップG1,G2,G3が露出された面とは反対
側の面に、第2のヘッドチップ9のみを横切るような溝
60を形成した後、この溝60に導電性材料15を充填
したものである(この図15では、導電性材料15を省
略する。)。
【0073】この場合、ヘッドチップ部10は、サイド
スライダ18、第1のヘッドチップ8、センタスライダ
17及び上位ヘッドスライダ16を接合する前に、上位
ヘッドスライダ16に溝60を形成するための溝加工を
施す。そして、溝加工を施した上位ヘッドスライダ16
を用いて、上述したように、接合ブロック52を作製し
た後に導電性材料15を充填し、レール加工等を施すこ
とにより、ヘッドチップ部10が形成される。なお、こ
の場合、第1のヘッドチップ8の第1の開口部46及び
第2の開口部47にも導電性材料15が充填される。
【0074】このようなヘッドチップ部10において
は、接合ブロック52に対して溝加工を行う必要がな
い。このため、このヘッドチップ部10では、溝加工に
より接合ブロック52が剥離してしまうような不都合が
生じることがなく、生産性良く製造される。
【0075】また、本発明にか係る磁気ヘッド装置は、
上述したようなサイドスライダ18、第1のヘッドチッ
プ8、センタスライダ17及び上位ヘッドスライダ16
が接合されてなるヘッドチップ部10を有するものに限
定いされず、例えば、図16に示すような第1のヘッド
チップ8、センタスライダ17及び上位ヘッドスライダ
16からなるようなヘッドチップ61であっても良く、
また、図17に示すような第1のヘッドチップ8と上位
ヘッドスライダ16とからなるようなヘッドチップ部6
2であっても良い。
【0076】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る磁気ヘッド装置では、ヘッドチップ部の所定の面に
凹部が形成され、この凹部に導電性材料が埋め込まれる
ことにより、ヘッドチップ部と外部との接地がなされて
いる。このため、この磁気ヘッド装置は、確実に接地す
ることができ、静電気等を確実に放出することができ
る。したがって、この磁気ヘッド装置は、良好な電磁変
換特性を安定的に示すことができ、記録再生特性に優れ
たものとなる。
【0077】また、本発明に係る磁気ヘッド装置の製造
方法では、ヘッドチップ部の所定の面に導電性材料を埋
め込むため、ヘッドチップ部と外部とを接地することが
できる。このため、この手法では、煩雑な作業をするこ
となくヘッドチップ部と外部とを確実に接地することが
できる。したがって、この手法によれば、ヘッドチップ
部と外部との接地を容易に行えるとともに、歩留まりが
大幅に向上したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッド装置によりディスク状
記録媒体を記録再生する際の構成を示す要部部分断面図
である。
【図2】磁気ヘッド装置におけるヘッド部の分解斜視図
である。
【図3】磁気ヘッド装置におけるジンバルの平面図であ
る。
【図4】ヘッドチップ部とジンバルと磁気コア部とを組
み合わせた状態を示す下面図である。
【図5】磁気ヘッド装置におけるスペーサ部材の断面図
である。
【図6】ヘッド部とジンバルとスペーサ部材とを組み合
わせた状態を示す部分断面図である。
【図7】サイドスライダの斜視図である。
【図8】第1のヘッドチップの斜視図である。
【図9】センタスライダの斜視図である。
【図10】上位ヘッドスライダの斜視図である。
【図11】接合ブロックの斜視図である。
【図12】溝加工を施した接合ブロックの斜視図であ
る。
【図13】導電性材料を埋め込んだ接合ブロックの斜視
図である。
【図14】ヘッドチップ部の斜視図である。
【図15】本発明に係る他の磁気ヘッド装置に用いられ
るヘッドチップ部に用いられる接合ブロックの斜視図で
ある。
【図16】本発明に係る更に他の磁気ヘッド装置に用い
られるヘッドチップ部の斜視図である。
【図17】本発明に係る更に他の磁気ヘッド装置に用い
られるヘッドチップ部の斜視図である。
【符号の説明】
1 支持アーム、2 スペーサ部材、3 ジンバル、4
ヘッド部、5 カートリッジ、6 フレキシブルディ
スク、8 第1のヘッドチップ、9 第2のヘッドチッ
プ、15 導電性材料

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、ディスク状記録媒体に対し
    て第1の記録密度で記録及び/又は再生する第1の磁気
    ギャップを有する第1のヘッドチップと、ディスク状記
    録媒体に対して第1の記録密度よりも高い第2の記録密
    度で記録及び/又は再生する第2の磁気ギャップ及びコ
    イルが巻回された磁気コアからなる第2のヘッドチップ
    とがスライダ部材に組み込まれてなるヘッドチップ部
    と、 上記第1のヘッドチップに当接されて閉磁路を構成する
    脚部と、この脚部と一体に形成されるとともに上記スラ
    イダ部材を支持する支持部とを有するコア部材とを備
    え、 上記ヘッドチップ部は、上記第1の磁気磁気ギャップ及
    び上記第2の磁気ギャップが形成された面とは反対側の
    面に凹部を有するとともにこの凹部に導電性材料が埋め
    込まれることにより接地されることを特徴とする磁気ヘ
    ッド装置。
  2. 【請求項2】 上記ヘッドチップ部は、少なくとも上記
    第2のヘッドチップを横切って形成された溝を有し、該
    溝に上記導電性材料が充填されることにより接地される
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 上記ヘッドチップに形成された溝は、上
    記第1のヘッドチップを横切ることを特徴とする請求項
    2記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の磁気ギャップは、記録再生ギ
    ャップ及び消去ギャップを組み合わせてなるトンネルイ
    レーズ型であり、 上記導電性材料が上記再生ギャップ及び上記消去ギャッ
    プに対応してそれぞれ埋め込まれたことを特徴とする請
    求項1記載の磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 上記ヘッドチップ部が載置されるととも
    に、上記脚部及び上記支持部が挿入される開口部を有す
    るジンバルを備え、 上記ヘッドチップ部は、上記導電性樹脂を介して上記ジ
    ンバルに接地されたことを特徴とする請求項1記載の磁
    気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 上記ジンバルの上記ヘッドチップ部が載
    置された面とは反対側の面が一端に配設され、ピボット
    を有するスペーサ部材と、 上記コア部材は、スペーサ部材の内方に配されるととも
    に、上記ジンバルがピボットにより支持されることを特
    徴とする請求項5記載の磁気ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも、ディスク状記録媒体に対し
    て第1の記録密度で記録及び/又は再生する第1の磁気
    ギャップを有する第1のヘッドチップと、ディスク状記
    録媒体に対して第1の記録密度よりも高い第2の記録密
    度で記録及び/又は再生する第2の磁気ギャップ及びコ
    イルが巻回された磁気コアからなる第2のヘッドチップ
    とがスライダ部材に組み込まれてなるヘッドチップ部
    と、上記第1のヘッドチップに当接されて閉磁路を構成
    する脚部及びこの脚部と一体に形成されるとともに上記
    スライダ部材を支持する支持部を有するコア部材と備え
    る磁気ヘッド装置を製造する際に、 上記ヘッドチップ部の上記第1の磁気ギャップ及び上記
    第2の磁気ギャップが形成された面とは反対側の面に凹
    部を形成するとともに、この凹部に導電性材料を埋め込
    むことを特徴とする磁気ヘッド装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記第1のヘッドチップと接合されるサ
    イドスライダと、上記第1のヘッドチップと、上記第1
    のヘッドチップと上記第2のヘッドチップとの間に配さ
    れるセンタスライダと、上記第2のヘッドチップが組み
    込まれたスライダ部材とをこの順で接合し、 その後、上記第1のヘッドチップ及び上記第2のヘッド
    チップを横切るような溝を形成し、この溝に上記導電性
    材料を埋め込むことを特徴とする請求項7記載の磁気ヘ
    ッド装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記第2のヘッドチップを上記スライダ
    部材に組み込んだ後に上記第2のヘッドチップを横切る
    ように溝を形成し、 上記第1のヘッドチップと接合されるサイドスライダ
    と、上記第1のヘッドチップと、上記第1のヘッドチッ
    プと上記第2のヘッドチップとの間に配されるセンタス
    ライダと、上記第2のヘッドチップが組み込まれたスラ
    イダ部材とをこの順で接合し、 上記スライダ部材に形成された溝に上記導電性材料を充
    填することを特徴とする請求項7記載の磁気ヘッド装置
    の製造方法。
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