JP2001126210A - 磁気ヘッド装置及び記録及び/又は再生装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置及び記録及び/又は再生装置

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JP2001126210A
JP2001126210A JP30986399A JP30986399A JP2001126210A JP 2001126210 A JP2001126210 A JP 2001126210A JP 30986399 A JP30986399 A JP 30986399A JP 30986399 A JP30986399 A JP 30986399A JP 2001126210 A JP2001126210 A JP 2001126210A
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JP
Japan
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magnetic head
disk
magnetic
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shaped recording
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JP30986399A
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English (en)
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Masayoshi Fujita
正儀 藤田
Noboru Wakabayashi
登 若林
Tsuyoshi Sakata
強 坂田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レール形状の自由度を向上させ最適なレール
形状を簡易に得るとともに、電磁変換特性を安定させ
る。 【解決手段】 非磁性材料を材料とする単一の部材から
なり、媒体対向面に空孔13又はスリット15が設けら
れた第1の及び第2のレール11,12が形成されたス
ライダ部材8と、磁気ギャップがレールの媒体対向面か
ら外部に臨むように配設され、フレキシブルディスク5
3に対して信号の書き込み及び/又は読み出しを行う下
位磁気ヘッド素子9及び上位磁気ヘッド素子10とを備
える。下位磁気ヘッド素子9及び上位磁気ヘッド素子1
0は、磁気コア9b,10bにより磁路が形成されると
ともに、磁気コア9b,10bに形成された孔部9a,
10aを通してコイル17,19が巻装され、空孔13
又はスリット15に配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体に対して信号の書き込みや読み出しを行う磁気ヘッド
素子を複数備える磁気ヘッド装置及びこの磁気ヘッド装
置を備える記録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルディスク等のディスク状記
録媒体の信号記録面に対して信号の書き込みや、記録さ
れた信号の読み出しを行う記録及び/又は再生装置は、
パーソナルコンピュータを始めとしてオフィスコンピュ
ータやワードプロセッサー等に広く用いられ、その普及
は目覚ましい。
【0003】このような記録及び/又は再生装置には、
磁気ヘッド装置が配設される。この磁気ヘッド装置は、
2本の支持アームの先端にそれぞれ対向するように一対
の磁気ヘッド部が搭載されており、これら一対の磁気ヘ
ッド部間に記録及び/又は再生装置内に装着されたディ
スク状記録媒体を挟み込んで、信号記録面に対する信号
の書き込みや読み出しを行うようになされている。
【0004】具体的には、磁気ヘッド装置101は、例
えば図10に示すように、基端部側にて記録及び/又は
再生装置に支持された一対のサスペンション102と、
これらサスペンション102の先端部分にそれぞれ配設
されたジンバル103と、これらジンバル103上にそ
れぞれ載置された磁気ヘッド部104とから構成され
る。磁気ヘッド装置101は、ジンバル103が、磁気
ヘッド部104が配設される面とは反対側の面をピボッ
トにより、例えば一点で支持されて磁気ヘッド部104
をディスク状記録媒体であるフレキシブルディスク12
1の変位に追従させて安定した記録再生が行えるように
なされている。
【0005】上述したような磁気ヘッド装置101によ
り信号の記録及び/又は再生が行われるフレキシブルデ
ィスク121は、信号記録面の保護等の目的から、カー
トリッジ122内に収容された状態で記録再生装置に装
着される。カートリッジ122には、磁気ヘッド装置1
01進入用の開口部123が形成され、磁気ヘッド装置
101を用いてフレキシブルディスク121に対して信
号の記録及び/又は再生を行う際には磁気ヘッド部10
4がこの進入用の開口部123を介してカートリッジ1
22内に進入し、フレキシブルディスク121の信号記
録面に対して記録、再生を行うようになされている。
【0006】上述した磁気ヘッド装置101を備える記
録及び/又は再生装置においては、例えば記憶容量が数
十MB〜数百MBの大容量フレキシブルディスクに対し
て記録再生を行うことを可能としながら、従来から実用
化されている記憶容量が1MB又は2MBのフレキシブ
ルディスクに対しても記録再生を行うことができる、い
わゆる下位互換性を有する記録及び/又は再生装置が提
案されている。
【0007】このような記録及び/又は再生装置は、磁
気ヘッド装置101の磁気ヘッド部104に複数の磁気
ヘッド素子、例えば大容量のフレキシブルディスクに対
して上位モードで信号の書き込みや読み出しを行う上位
の磁気ヘッド素子(以下、上位磁気ヘッド素子と称して
説明する。)と、従来のフレキシブルディスクに対して
下位モードで信号の書き込みや読み出しを行う下位の磁
気ヘッド素子(以下、下位磁気ヘッド素子と称して説明
する。)とを備えている。
【0008】上述したような磁気ヘッド部104は、例
えば図11に示すように、上位磁気ヘッド素子105と
下位磁気ヘッド素子106とがコアスライダ107に配
設されて構成される。ここで、上位磁気ヘッド素子10
5は、一対の磁気コア半体の突合せ面上に金属磁性膜が
成膜され、この突合せ面同士が非磁性膜を介して突き合
わされてなる、いわゆるメタル・イン・ギャップ型の磁
気ヘッドであり、下位磁気ヘッド素子106は、リード
・ライトヘッド106a及びイレーズヘッド106bを
有する、いわゆるトンネルイレーズヘッドである。ジン
バル103上に載置された磁気ヘッド部104は、下位
磁気ヘッド素子106の磁路形成用のバックコア108
が取り付けられ、サスペンション102のロードビーム
部のカートリッジへの干渉を防ぐスペーサリング109
と、外部からの電磁気ノイズを防ぐための磁気シールド
リング110とを介してサスペンション102に配設さ
れる。磁気ヘッド部104は、ジンバル103を介して
スペーサリング109に設けられるピボット111によ
って一点で支持される。磁気ヘッド部104に取り付け
られるバックコア108には、下位磁気ヘッド素子10
6を構成するリード・ライトヘッド106a及びイレー
ズヘッド106b用の二つのコイルボビン112が配設
される。
【0009】また、磁気ヘッド部104には、フレキシ
ブルディスク121の走行方向と略平行に第1及び第2
のレール113,114が形成され、第1のレール11
3の下位磁気ヘッド素子106が取り付けられ、第2の
レール114に上位磁気ヘッド素子105が、それぞれ
フレキシブルディスク121と対向する面から磁気ギャ
ップが外部に臨むように配設されている。
【0010】上述した2つの磁気ヘッド素子が配設され
るコアスライダ107は、図12に示すように、上位磁
気ヘッド素子105が取り付けられるスライダ部107
aと下位磁気ヘッド素子106が形成されてなる下位ヘ
ッド素子部107bとが接続されてなる、いわゆる2ピ
ース構造を有するものである。
【0011】そして、この磁気ヘッド部104は、記録
及び/又は再生装置内に大容量のフレキシブルディスク
が装着されたときは、コアスライダ107がフレキシブ
ルディスク121の記録面上をその径方向に亘って所定
の浮上量で浮上しながら、上位磁気ヘッド素子105に
よって信号の書き込み又は読み出しを行う。
【0012】また、この磁気ヘッド部104は、記録及
び/又は再生装置内に従来のフレキシブルディスクが装
着されたときは、コアスライダ107がフレキシブルデ
ィスク121の記録面上を摺動しながら、下位磁気ヘッ
ド素子106によって信号の書き込み又は読み出しを行
う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の磁気ヘッド装置101は、2ピース構造のコア
スライダ107において、スライダ部107aが例えば
チタン酸カルシウム材を材料として、また下位ヘッド素
子部107bが例えばフェライト材を材料として成形さ
れている。このため、従来の磁気ヘッド装置101にお
いては、異なる2種の材料により成形された両部材の加
工性、例えば研磨レートの違い等によって、レール加工
の際の寸法、形状不良発生の原因になるという問題があ
る。
【0014】また、従来の磁気ヘッド装置101は、上
述したに部材を接合一体化してコアスライダ107を構
成した後に、第1及び第2レール113,114を形成
する溝加工を行う。このため、レールを成形する際の形
状上の制約が大きく、最適なレール形状を得にくいとい
う問題がある。
【0015】さらに、従来の磁気ヘッド装置101は、
下位磁気ヘッド素子106の磁路形成用のために、コイ
ルボビン112とこのコイルボビン112を取り付ける
バックコア108が必要となる。このため、組立時の作
業工数が多くなるとともに、部品点数も多くなり製造時
のコストアップにつながる。また、磁気ヘッド部104
の質量が大きくなって、記録再生時に駆動される磁気ヘ
ッド部104とフレキシブルディスク121との相対位
置関係が安定せず、電磁変換特性の安定性に悪影響を及
ぼすという問題がある。
【0016】そこで、本発明は、レール形状の自由度が
向上して最適なレール形状が簡易に得られるとともに、
電磁変換特性の安定性を向上させる磁気ヘッド装置及び
この磁気ヘッド装置を用いた記録及び/又は再生装置を
提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した目的を有する本
発明に係る磁気ヘッド装置は、非磁性材料を材料とする
単一の部材からなり、ディスク状記録媒体と対向する一
方主面に素子配設部が設けられる一対のレールが形成さ
れたスライダと、磁気ギャップがレールのディスク状記
録媒体と対向する面から外部に臨むように配設され、デ
ィスク状記録媒体に対して信号の書き込み及び/又は読
み出しを行う複数の磁気ヘッド素子とを備えて構成さ
れ、これら複数の磁気ヘッド素子は、磁気コアにより磁
路が形成されるとともに、この磁気コアに形成された孔
部を通してコイルが巻装され、レールの設けられる素子
配設部に配設されることを特徴とする。
【0018】また、上述した目的を有する本発明に係る
記録及び/又は再生装置は、ディスク状記録媒体を回転
駆動させ、該ディスク状記録媒体に対して信号の書き込
み及び/又は読み出しを行う磁気ヘッド装置を備えて構
成される。この磁気ヘッド装置は、非磁性材料を材料と
する単一の部材からなり、ディスク状記録媒体と対向す
る一方主面に素子配設部が設けられた一対のレールが形
成されたスライダと、磁気ギャップがレールのディスク
状記録媒体と対向する面から外部に臨むように配設さ
れ、ディスク状記録媒体に対して信号の書き込み及び/
又は読み出しを行う複数の磁気ヘッド素子とを備えてな
り、これら複数の磁気ヘッド素子は磁気コアにより磁路
が形成され、この磁気コアに形成された孔部を通してコ
イルが巻装され、素子配設部に配設されることを特徴と
する。
【0019】本発明に係る磁気ヘッド装置及び記録及び
/又は再生装置は、スライダが一の非磁性材料を材料と
する単一の部材によって成形される。このため、スライ
ダの一方主面に形成される一対のレールを加工する際
に、材料の相違に起因する加工性の違いによる一対のレ
ールの寸法、形状不良の発生が防止され、最適なレール
形状を得ることが可能となる。
【0020】また、磁気ヘッド装置及び記録及び/又は
再生装置は、磁気コアにより磁路が形成された磁気ヘッ
ド素子がスライダに配設される。このため、磁路形成用
のためのコイルボビンやこのコイルボビンを取り付ける
バックコアが不要となり、コストダウン及び作業工数の
低減が可能となるとともに、磁気ヘッド装置の軽量化に
より電磁変換特性の安定性が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気ヘッド装
置及びこの磁気ヘッド装置を搭載した記録及び/又は再
生装置(以下、記録再生装置と称して説明する。)につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下
に示す磁気ヘッド装置は、記憶密度の異なる2種類の、
具体的には所定の記憶容量、例えば1MB又は2MBの
フレキシブルディスク(以下、下位ディスクと称して説
明する。)と、この下位ディスクよりも大きな記憶容
量、例えば数十MB〜数百MBの大容量のフレキシブル
ディスク(以下、上位ディスクと称して説明する。)と
に対して信号の書き込みや読み出しを行う、いわゆる下
位互換性を有する磁気ヘッド部を備えた磁気ヘッド装置
である。
【0022】磁気ヘッド装置1は、図1に示すように、
一対のサスペンション2と、これらサスペンション2に
それぞれ取り付けられるスペーサブロック3と、スペー
サブロック3上に配設されるジンバル4と、ジンバル4
上に載置される磁気ヘッド部5とを備えて構成される。
【0023】この磁気ヘッド装置1は、同図及び図2に
示すディスクカートリッジ51のカートリッジ本体52
内に収納されるフレキシブルディスク53に対して信号
の書き込みや読み出しを行う。ディスクカートリッジ5
1には、シャッタ部材54により開閉されるとともに、
フレキシブルディスク53を外方に臨ませる開口部55
が形成されている。この開口部55は、磁気ヘッド装置
1が進入するに足る開口寸法を有して形成される。磁気
ヘッド装置1においては、フレキシブルディスク53に
対して記録再生を行うに際して、図1に示すように、開
口部55から進入した一対の磁気ヘッド部5でフレキシ
ブルディスク53を挟み込んで、信号の書き込みや読み
出しが行われる。
【0024】サスペンション2は、フレキシブルディス
ク53の径方向にスライド自在に記録再生装置の機構部
と連結され、アームとしてのロードビーム2aの先端部
分にスペーサブロック3とジンバル4とを介して磁気ヘ
ッド部5が配設される。サスペンション2は、互いの先
端部同士を近接させる方向に弾性付勢されている。すな
わち、磁気ヘッド装置1は、サスペンション2に配設さ
れた磁気ヘッド部5が互いに圧接される方向に付勢され
ており、磁気ヘッド部5に対しロード圧を付与してい
る。
【0025】スペーサブロック3は、サスペンション2
のロードビーム2a先端部に取り付けられ、図3に示す
ように一方主面の長手方向の両端にそれぞれ階段状のジ
ンバル取付部3aが設けられる。ジンバル取付部3a
は、スペーサブロック3の一方主面と水平をなす取付面
3bを有する。また、スペーサブロック3には、ジンバ
ル取付部3a,3a間の略中央に、上端部6aが半球状
を呈するピボッド6が配設されている。ピボッド6は、
上端部6aが取付面3bの高さよりもやや上方に位置す
るように形成され、上述したジンバル取付部3aに取り
付けられたジンバル4の略中央を支持する。
【0026】ジンバル4は、図4に示すように、平板状
を呈してなり、長手方向の両端部に位置する一対の取付
部4a,4aと、これら取付部4a,4a間に位置する
スライダ載置部4bと、取付部4aとスライダ載置部4
bとを連結する連結部4cとから構成されている。ジン
バル4は、取付部4aが上述したジンバル取付部3aの
取付面3bに接着固定されてスペーサブロック3に取り
付けられる。また、ジンバル4は、取付部4aが取付面
3bに接着固定された際に、スライダ載置部4bの略中
央がピボット6に支持される。ジンバル4には、スライ
ダ載置部4bに後述するコイルをスライダ部材に巻装す
るための切欠き部7が形成されている。ジンバル4は、
連結部4cが適宜なバネ定数で変位するため、ピボット
6によって支持される点を中心に全方向に自由に変位し
得る。このため、磁気ヘッド装置1においては、フレキ
シブルディスク53の振動や面振れに追従させるように
磁気ヘッド部5を駆動することが可能となる。なお、ジ
ンバル4は、例えばステンレス材等により形成される。
【0027】磁気ヘッド部5は、図5に示すように、ス
ライダ部材8と、下位磁気ヘッド素子9と、上位ヘッド
素子10とを備えて構成されている。
【0028】スライダ部材8は、チタン酸カルシウム等
の非磁性材料を材料として略矩形状に成形される。スラ
イダ部材8は、インジェクションモールド等により形成
される単一の部材であり、フレキシブルディスク53と
対向する面(以下、媒体対向面と称して説明する。)
に、同図中矢印Aで示すフレキシブルディスク53の走
行方向に沿って、下位ヘッド素子9と上位ヘッド素子1
0とが配設される第1及び第2のレール11,12が形
成されている。
【0029】これら2本のレールは、エアー・ベアリン
グ・サーフェイス(Air Bearing Surface:以下、AB
Sと称して説明する。)と呼ばれ、上述した二つの磁気
ヘッド素子の相対位置関係を決定するとともに、ヘッド
駆動時には回転するフレキシブルディスク53からこれ
ら二つの磁気ヘッド素子をガードし、かつフレキシブル
ディスク53との当たり特性を確保する。
【0030】第1及び第2のレール11,12には、フ
レキシブルディスク53の進入端側にそれぞれフロント
テーパ11a,12aが形成されるとともに、フレキシ
ブルディスク53の進出端側にそれぞれリアテーパ11
b,12bが形成されている。第1及び第2のレール1
1,12においては、フロントテーパ11a,12a
が、例えばフレキシブルディスク53の表面に対して約
1°の角度で、リアテーパ11b,12bが、例えばフ
レキシブルディスク53の表面に対して約20°の角度
で形成されている。
【0031】また、第1及び第2のレール11,12
は、幅方向の両端のエッジ部分に丸みを付ける、いわゆ
るエッジブレンドなるテープラッピングが付与されてい
る。磁気ヘッド装置1は、第1及び第2のレール11,
12にテープラッピングを付与することで、後述するよ
うに下位磁気ヘッド素子9が下位ディスクに対して摺動
しながら信号の書き込みや読み出しを行う際に、接触す
るスライダ部材8によってフレキシブルディスク53を
損傷させてしまうことを防止している。また、磁気ヘッ
ド装置1は、第1及び第2のレール11,12にテープ
ラッピングを付与することで、後述するように上位磁気
ヘッド素子10が上位ディスクに対して信号の書き込み
や読み出しを行う際の浮上量が僅かである場合に、スラ
イダ部材8の衝突によるフレキシブルディスク53の損
傷を防止している。
【0032】第1のレール11には、中央よりもフロン
トテーパ11a側に位置して、スライダ部材8の高さ方
向に貫通する空孔13が形成される。空孔13には、媒
体対向面側の開口から磁気ギャップが外部に臨むよう
に、下位磁気ヘッド素子9が配設される。スライダ部材
8には、この空孔13に対応位置して、該空孔13に直
交しかつ第1のレール11側の側面に開口するコイル巻
装溝14が形成される。
【0033】第2のレール12には、リアテーパ12b
側の側面に開口するスリット15が形成される。スリッ
ト15には、媒体対向面から磁気ギャップが外部に臨む
ように、上位磁気ヘッド素子10が配設される。スライ
ダ部材8には、このスリット15と交差するように、媒
体対向面と平行な切欠き部16が形成される。
【0034】下位磁気ヘッド素子9は、下位ディスクの
フォーマットに対応するために、所定のギャップ幅及び
所定のトラック幅、例えば125μmのトラック幅を有
するように形成されるとともに、後述する磁気コアによ
り磁路が形成されている。下位磁気ヘッド素子9は、従
来のトンネルイレーズヘッドに変えて、詳しい図示は省
略するがフェライト材よりなる一対の磁気コア半体の突
合せ面同士が非磁性膜を介して突き合わされた磁気コア
に、磁気ギャップが形成される。
【0035】下位磁気ヘッド素子9には、コイル巻装用
の孔部9aが設けられており、図6に示すように、この
孔部9aを通るコイル17が巻装される。下位磁気ヘッ
ド素子9に巻装されるコイル17は、下位磁気ヘッド素
子9を構成する磁気コア9bのフレキシブルディスク5
3の情報記録面と水平をなす部分を巻芯として、この情
報記録面と水平な方向に巻回され、その一端側がリード
線17aとしてスライダ部材8の外側に引き出される。
下位磁気ヘッド素子9には、上述したコイル17を巻装
する際に、該コイル17の巻ズレを防止するために磁気
コア9bの下端部に溝を設けてもよい。なお、磁気ヘッ
ド部5においては、コイル巻装用溝14が形成されてい
るため、下位磁気ヘッド素子9に対してコイル17を上
述したようにフレキシブルディスク53の情報記録面と
水平な方向に巻回することが可能となる。
【0036】下位磁気ヘッド素子9は、コイル17の巻
装がフォーマット上のギャップ位置との関係からフレキ
シブルディスク53の情報記録面に垂直な巻芯に行うこ
とは、素子の形状を大きくしなければならず、ABSの
形状への影響とともに、磁路が長くなるため、電磁変換
特性にも悪影響を与えることになり好ましくない。この
ため、磁気ヘッド装置1においては、下位磁気ヘッド素
子9に対してコイル17を、フレキシブルディスク53
の情報記録面に平行な巻芯に巻装することが電磁変換特
性の安定化という点で有利になる。
【0037】下位磁気ヘッド素子9は、上述したように
第1のレール11に形成された空孔部13内に位置決め
され、溶融した接着用ガラス18にてスライダ部材8に
埋め込まれる。
【0038】磁気ヘッド装置1は、この下位磁気ヘッド
素子9により、上述した2種類のフレキシブルディスク
のうち記録密度の低い下位ディスクに対して下位モード
で記録や再生を行う。このとき、磁気ヘッド部5は、フ
レキシブルディスク53の信号記録面を摺動した状態
で、フレキシブルディスク53に対する信号の書き込み
や読み出しを行う。
【0039】上位磁気ヘッド素子10は、上位ディスク
に対応するために、所定のギャップ幅を得て磁路が形成
された後、トラック加工が行われて所定のトラック幅、
例えば12.5μmのトラック幅に形成される。上位磁
気ヘッド素子10は、いわゆるメタル・イン・ギャップ
型の磁気ヘッド(以下、MIGヘッドと称する。)であ
り、詳しい図示は省略するが一対の磁気コア半体の突合
せ面上に金属磁性膜が成膜され、この突合せ面同士が非
磁性膜を介して突き合わされることにより、磁気ギャッ
プが形成される。
【0040】上位磁気ヘッド素子10には、コイル巻装
用の孔部10aが設けられており、図6に示すように、
この孔部10aを通るコイル19が巻装される。上位磁
気ヘッド素子10に巻装されるコイル19は、上位磁気
ヘッド素子10を構成する磁気コア10bのフレキシブ
ルディスク53の情報記録面と垂直をなす部分を巻芯と
して、この情報記録面と垂直な方向に巻回され、その一
端側がリード線19aとしてスライダ部材8の外側に引
き出される。上位磁気ヘッド素子10には、上述したコ
イル19を巻装する際に、該コイル19の巻ズレを防止
するために磁気コア10bの側面に溝を設けてもよい。
なお、磁気ヘッド部5においては、フレキシブルディス
ク53の情報記録面と水平な切欠き部16がスリット1
5と交差するように形成されているため、スリット15
に配設される上位磁気ヘッド素子10に対してコイル1
9を上述したようにフレキシブルディスク53の情報記
録面と垂直な方向に巻回することが可能となる。
【0041】上位磁気ヘッド素子10は、上述したよう
に第2のレール12に形成されたスリット15内に位置
決めされ、溶融した接着用ガラス20にてスライダ部材
8に埋め込まれる。
【0042】磁気ヘッド装置1は、この上位磁気ヘッド
素子10により、上述した2種類のフレキシブルディス
クのうち記録密度の高い上位ディスクに対して上位モー
ドで記録や再生を行う。このとき、磁気ヘッド部5は、
フレキシブルディスク53の信号記録面上を所定の浮上
量で浮上した状態で、フレキシブルディスク53に対す
る信号の書き込みや読み出しを行う。
【0043】磁気ヘッド装置1は、上述した各部材が図
7に示すように組み付けられて構成される。なお、この
図7においては、磁気ヘッド装置1の一対のサスペンシ
ョン2のうち一方のみを示している。
【0044】具体的には、まず、磁気ヘッド装置1にお
いては、インジェクションモールド等により、予めAB
S、すなわち第1及び第2のレール11,12が形成さ
れたスライダ部材8が成形される。磁気ヘッド装置1
は、成形されたスライダ部材8の空孔13に下位磁気ヘ
ッド素子9が、スリット15に上位磁気ヘッド素子10
が位置決めされ、接着用ガラス18,20にて融着固定
されるとともに、それぞれコイル17,19が巻回され
て、磁気ヘッド部5が作製される。その後、磁気ヘッド
部5は、上位磁気ヘッド素子10のギャップ深さを基準
にABSの研磨が行われる。なお、ABSの研磨は、上
位磁気ヘッド素子10のギャップ深さが規格の寸法に研
磨されたとき、ABSの形状、寸法も所定の値になるよ
うに予め設定されて行われる。
【0045】そして、磁気ヘッド装置1は、スライダ部
材8に二つの磁気ヘッド素子が取り付けられ、コイル1
7,19が巻回された磁気ヘッド部5がジンバル4のス
ライダ載置部4bの所定の位置に位置決め載置して接着
固定され、該ジンバル4を介してスペーサブロック3に
対して取り付けられて作製される。なお、磁気ヘッド装
置1においては、磁気ヘッド部5のコイル17,19の
リード線17a,19aの処理が、サスペンション2の
所定の位置にスペーサブロック3及びジンバル4を介し
て磁気ヘッド部5が接着固定された後に行われる。
【0046】上述した磁気ヘッド装置1は、ABSが形
成されるスライダ部材8が一つの部材であり、かつ一つ
の非磁性材料からなる。このため、磁気ヘッド装置1に
おいては、ABSの形成加工の際に、レール間の研磨レ
ートの違い等を原因とするスライダ部材8の加工不良
や、寸法不良の発生を防止することができる。
【0047】また、磁気ヘッド装置1は、上述した第1
及び第2のレール11,12の形状がインジェクション
モールド等により、予め形成される。このため、磁気ヘ
ッド装置1においては、従来の複数の部材でスライダ部
材を構成する場合に比して、ABS形状の自由度が増
し、例えばレール形状を平行ではなく対向する側面間が
テーパ状を呈するように形成することもできる。
【0048】さらに、磁気ヘッド装置1は、下位磁気ヘ
ッド素子9及び上位磁気ヘッド素子10が、磁気コア9
b,10bにより磁路が形成されているため、磁路形成
のためのバックコアやコイルボビン等が不要となり、コ
スト及び工数が低減するとともに、磁気ヘッド部5を薄
型化かつ軽量化することができるとともに、軽量化によ
って記録再生時に駆動される磁気ヘッド部5とフレキシ
ブルディスク53との相対位置関係が安定するようにな
り、電磁変換特性の安定性が向上し、品質の安定化が可
能となる。
【0049】なお、上述した磁気ヘッド装置1において
は、図8(a)に示すように、磁気ヘッド部5の第2の
レール12に空孔13を形成し、この空孔13に上位磁
気ヘッド素子10を配設してもよく、また同図(b)に
示すように、空孔13を第1のレール11に二箇所形成
し、リアテーパ11b側の空孔に上位磁気ヘッド素子1
0を配設してもよい。さらに、磁気ヘッド装置1におい
ては、同図(c)に示すように、下位磁気ヘッド素子9
と上位磁気ヘッド素子10とに巻装されるコイル17,
19の巻装方向を変えて、具体的には下位磁気ヘッド素
子9にコイル17をフレキシブルディスク53の情報記
録面に垂直な巻芯に巻装し、上位磁気ヘッド素子10に
コイル19をフレキシブルディスク53の情報記録面に
水平な巻芯に巻装してもよい。すなわち、磁気ヘッド装
置1においては、第1のレール11に下位磁気ヘッド素
子9が配設されるとともに、上位磁気ヘッド素子10が
いずれかのレールのリア側に配設されていればよく、そ
の他磁気ヘッド素子の配設部の構成やコイルの巻装方向
等は限定されない。
【0050】また、磁気ヘッド装置1は、上述したよう
に下位ディスクと上位ディスクとに対して信号の書き込
みや読み出しを行う下位ヘッド素子9及び上位ヘッド素
子10を磁気ヘッド部5に備える、いわゆる下位互換性
を有するものとして説明したが、このような構成に限定
されない。具体的には、磁気ヘッド装置1においては、
非磁性材料を材料とする単一の部材からなるスライダ部
材8に複数の磁気ヘッド素子が配設されていればよく、
例えば同容量のディスク状記録媒体に対応する磁気ヘッ
ド素子が複数配設されるものであっても、また磁気ヘッ
ド素子が3個以上配設されるものであってもよい。
【0051】以上のように構成された本発明に係る磁気
ヘッド装置1は、図9に示すように、記録密度の異なる
2種類のフレキシブルディスク53に対応可能に構成さ
れた記録再生装置31内に取り付けられ、この記録再生
装置31に装着されるフレキシブルディスク53に対し
て、信号の書き込み又は読み出しを行う。
【0052】記録再生装置31は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサー等において、フレキシブルデ
ィスク等へのデータの書き込み用として用いられる。
【0053】この記録再生装置31は、図9に示すよう
に、略々平板状のシャーシ32を有して構成され、この
シャーシ32の略々中央部に設けられたモータ取付け用
開口部33に嵌合されてこのシャーシ32の上面側に臨
んで配設されたスピンドルモータ34を備えている。こ
のスピンドルモータ34は、フレキシブルディスク53
を回転操作するためのものであり、ステータ基板35上
に設けられている。このスピンドルモータ34の駆動軸
であるスピンドル軸36には、フレキシブルディスク5
3が装着される略々円板状のディスクテーブル37が取
付けられている。スピンドル軸36は、ディスクテーブ
ル37の中央部の上側の主面上に先端側を突出させた状
態となっている。このスピンドル軸36は、ディスクテ
ーブル37上にフレキシブルディスク53が装着された
とき、このフレキシブルディスク53の中心孔に嵌入さ
れる。
【0054】そして、ディスクテーブル37には、この
ディスクテーブル37の上側の主面部上に位置して、チ
ャッキングピン38が配設されている。また、ディスク
テーブル38の上側の主面部上には、フレキシブルディ
スク53を吸着するための図示しないマグネットが配設
されている。このマグネットは、いわゆるゴム磁石であ
って、略々円環状の形状を有して形成されている。
【0055】シャーシ32の下面部には、電子回路基板
39が取付けられている。この電子回路基板39上に
は、種々の電子回路及び検出スイッチが配設されてい
る。さらに、シャーシ32の下方には、電子回路基板3
9の下面部を覆うようにして、下カバー40が取付けら
れている。
【0056】シャーシ32の上方側には、ディスクカー
トリッジ51を保持してこのディスクカートリッジ51
内のフレキシブルディスク53をディスクテーブル37
上に装着させるカートリッジホルダ41が配設されてい
る。すなわち、このカートリッジホルダ41は、この記
録再生装置31の前方側より挿入操作されるディスクカ
ートリッジ51を収納し保持し、下方側に移動操作され
ることにより、保持しているディスクカートリッジ51
のフレキシブルディスク53をディスクテーブル37上
に装着させる。このカートリッジホルダ41は、前方側
及び下方側が開放された薄い筐体状に構成され、前方側
より挿入操作されるディスクカートリッジ51を収納し
得るようになされている。
【0057】そして、シャーシ32上には、カートリッ
ジホルダ41を昇降操作するためのカム板42及びこの
カム板42を前後方向に移動操作するための操作板43
が配設されている。カム板42は、カートリッジホルダ
41とシャーシ32との間に位置して配設され、両側縁
部にそれぞれカム溝が形成された一対の側壁部を有して
いる。これら側壁部のカム溝には、カートリッジホルダ
41の両側部分に突設された倣いピンが対応して係合さ
れている。操作板43は、カートリッジホルダ41の上
方側に位置し、カム板42に連結されている。すなわ
ち、この操作板43を、図9中矢印Bで示すように、前
後方向に移動操作すると、カム板42がこの操作板43
に追従して前後方向に移動される。カム板42がシャー
シ32の後方側に位置している状態においては、カート
リッジホルダ41は、保持しているディスクカートリッ
ジ51のフレキシブルディスク53をディスクテーブル
37より上方側に離間させる上方側位置となされる。そ
して、カム板42がシャーシ32の前方側にスライドさ
れると、カートリッジホルダ37は、図9中矢印Cで示
すように、降下され、保持しているディスクカートリッ
ジ51のフレキシブルディスク53をディスクテーブル
37に装着させる下方側位置となされる。このカム板4
2は、図示しない付勢部材により、前方側に向けて弾性
付勢されている。また、シャーシ32上の後方側には、
カム板42をシャーシ32上の後方側位置でロックする
ためのロックレバー44が設けられている。
【0058】シャーシ32の前端縁には、前面パネル部
45が取付けられている。この前面パネル部45には、
ディスクカートリッジ51が挿入操作されるためのスリ
ット46が形成されている。また、この前面パネル部4
5には、イジェクト釦47が前方外方側に臨まされるた
めのイジェクト釦用開口部48a及び表示灯49が前方
外方側に臨まされるための表示灯用開口部48bが設け
られている。イジェクト釦47は、前方側より押圧操作
されると、操作板43を後方側に移動させることによ
り、カム板42を後方側に移動させ、このカム板42に
対するロックレバー44によるロックをさせる。
【0059】そして、シャーシ32上には、この記録再
生装置31の後方側に位置した磁気ヘッド装置1が配設
されている。この磁気ヘッド装置1は、先に図1に示し
た磁気ヘッド装置であり、一対のサスペンション2のロ
ードビーム2aのそれぞれの先端部には、互いに対向す
る位置に、スペーサブロック3が載置され、これらスペ
ーサブロック3にジンバル4を介して磁気ヘッド部5が
取り付けられるような構成を有する。これらサスペンシ
ョン2は、図9中矢印Dで示すように、互いの先端部同
士を接近させる方向に弾性付勢されている。すなわち、
磁気ヘッド装置1は、一対の磁気ヘッド部材5が互いに
圧接される方向に付勢されている。これらサスペンショ
ン2は、図9中矢印Eで示すように、スピンドルモータ
34に対する接離方向である前後方向に移動操作可能と
なされている。
【0060】この記録再生装置31にディスクカートリ
ッジ51が装着されるときには、このディスクカートリ
ッジ51は、前面パネル部35のスリット36を介し
て、記録再生装置31の前方側より挿入操作される。こ
のディスクカートリッジ51は、カートリッジホルダ4
1に収納されて保持される。このとき、ディスクカート
リッジ51においては、開口部55が開蓋される。そし
て、これら開口部55を介してカートリッジ本体52の
外方側に臨んだフレキシブルディスク53は、磁気ヘッ
ド装置1の一対のサスペンション2の間に挿入される。
すなわち、このとき、フレキシブルディスク53の両主
面部には、それぞれ磁気ヘッド装置1の磁気ヘッド部5
が対向される。これら磁気ヘッド部5は、一対のサスペ
ンション2により、フレキシブルディスク53の主面部
に圧接される方向に弾性付勢されている。すなわち、こ
れら磁気ヘッド部5は、フレキシブルディスク53の回
転が停止しているときにはサスペンション2によりフレ
キシブルディスク53の主面部に圧接される。
【0061】この記録再生装置31において、磁気ヘッ
ド装置1は、所定の回転数で回転するフレキシブルディ
スク53に対してデータ信号を記録再生する。このと
き、この記録再生装置31には、比較的低い回転数で記
録密度の低い下位ディスクを回転させて、下位磁気ヘッ
ド素子9により信号の書き込み及び/又は読み出しを行
う下位モードと、比較的高い回転数で記録密度の高い上
位ディスクを回転させて、上位磁気ヘッド素子10によ
り信号の書き込み及び/又は読み出しを行う上位モード
とがある。
【0062】これらいずれの場合でも、磁気ヘッド装置
1は、記録再生装置31内で図9中矢印Eで示した方向
に移動され、フレキシブルディスク53の所望の領域に
記録再生を行う。
【0063】上述した記録再生装置31においては、バ
ックコアやコイルボビン等を不要し軽量化された磁気ヘ
ッド装置1によりフレキシブルディスク53に対する信
号に書き込みや読み出しが行われる。したがって、記録
再生装置31は、記録再生時に駆動される磁気ヘッド装
置1の磁気ヘッド部5とフレキシブルディスク53との
相対位置関係が安定して電磁変換特性の安定性が向上す
る。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明に係
る磁気ヘッド装置は、スライダが一の非磁性材料を材料
とする単一の部材によって成形される。したがって、ス
ライダの一方主面に形成される一対のレールを加工する
際に、材料の相違に起因する加工性の違いによる一対の
レールの寸法、形状不良の発生が防止され、最適なレー
ル形状を得ることできる。
【0065】また、磁気ヘッド装置及び記録及び/又は
再生装置は、磁気コアにより磁路が形成された磁気ヘッ
ド素子がスライダに配設される。したがって、磁路形成
用のためのコイルボビンやこのコイルボビンを取り付け
るバックコアが不要となり、コストダウン及び作業工数
の低減を達成することができるとともに、磁気ヘッド装
置の軽量化により電磁変換特性の安定性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ヘッド装置及びこの磁気ディスク装置によ
り信号の書き込み、読み出しが行われるディスクカート
リッジの要部断面図である。
【図2】ディスクカートリッジの斜視図である。
【図3】磁気ヘッド装置を構成するスペーサブロックの
斜視図である。
【図4】磁気ヘッド装置を構成するジンバルの斜視図で
ある。
【図5】磁気ヘッド装置を構成する磁気ヘッド部の分解
斜視図である。
【図6】磁気ヘッド装置を構成する磁気ヘッド部の斜視
図である。
【図7】磁気ヘッド装置の要部斜視図である。
【図8】磁気ヘッド装置を構成する磁気ヘッド部の他の
実施の形態を示す斜視図である。
【図9】記録再生装置の分解斜視図である。
【図10】従来の磁気ヘッド装置及びこの磁気ディスク
装置により信号の書き込み、読み出しが行われるディス
クカートリッジの要部断面図である。
【図11】従来の磁気ヘッド装置の要部斜視図である。
【図12】従来の磁気ヘッド部の分解斜視図である。
【符号の説明】 1 磁気ヘッド装置,2 サスペンション,3 スペー
サブロック,4 ジンバル,5 磁気ヘッド部,8 ス
ライダ部材,9 下位磁気ヘッド素子,10上位磁気ヘ
ッド素子,11 第1のレール,12 第2のレール,
13 空孔,15 スリット,17、19 コイル,3
1 記録再生装置,51 ディスクカートリッジ,53
フレキシブルディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/187 G11B 5/187 R 5/60 5/60 Z (72)発明者 坂田 強 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D042 NA03 PA02 PA03 QA02 QA03 QA04 QA06 5D093 AA04 AC08 AD16 DA04 EA12 5D111 AA17 AA24 DD04 DD15 EE02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性材料を材料とする単一の部材から
    なり、ディスク状記録媒体と対向する一方主面に素子配
    設部が設けられた一対のレールが形成されたスライダ
    と、 磁気ギャップが上記レールのディスク状記録媒体と対向
    する面から外部に臨むように配設され、ディスク状記録
    媒体に対して信号の書き込み及び/又は読み出しを行う
    複数の磁気ヘッド素子とを備え、 上記複数の磁気ヘッド素子は、磁気コアにより磁路が形
    成されるとともに、当該磁気コアに形成された孔部を通
    してコイルが巻装され、上記素子配設部に配設されるこ
    とを特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 上記磁気ヘッド素子は、所定の記憶容量
    を有する第1のディスク状記録媒体に対して信号の書き
    込み及び/又は読み出しを行う第1の磁気ヘッド素子
    と、上記第1のディスク状記録媒体よりも大きな記憶容
    量を有する第2のディスク状記録媒体に対して信号の書
    き込み及び/又は読み出しを行う第2の磁気ヘッド素子
    とであることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド
    装置。
  3. 【請求項3】 上記一対のレールは、一方のレールに上
    記素子配設部として孔部が形成されるとともに、他方の
    レールに上記素子配設部としてスリットが形成されてな
    り、 上記孔部には、上記第1の磁気ヘッド素子が配設され、
    上記スリットには、上記第2の磁気ヘッド素子が配設さ
    れることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッド装
    置。
  4. 【請求項4】 上記第1の磁気ヘッド素子は、上記ディ
    スク状記録媒体の情報記録面に対して水平方向に上記コ
    イルが巻装され、 上記第2の磁気ヘッド素子は、上記ディスク状記録媒体
    の情報記録面に対して垂直方向に上記コイルが巻装され
    ることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 ディスク状記録媒体を回転駆動させ、該
    ディスク状記録媒体に対して信号の書き込み及び/又は
    読み出しを行う磁気ヘッド装置を備える記録及び/又は
    再生装置において、 上記磁気ヘッド装置は、非磁性材料を材料とする単一の
    部材からなり、ディスク状記録媒体と対向する一方主面
    に素子配設部が設けられた一対のレールが形成されたス
    ライダと、 磁気ギャップが上記レールのディスク状記録媒体と対向
    する面から外部に臨むように配設され、ディスク状記録
    媒体に対して信号の書き込み及び/又は読み出しを行う
    複数の磁気ヘッド素子とを備え、 上記複数の磁気ヘッド素子は、磁気コアにより磁路が形
    成され、当該磁気コアに形成された孔部を通してコイル
    が巻装され、上記素子配設部に配設されることを特徴と
    する記録及び/又は再生装置。
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