JPH11212291A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JPH11212291A
JPH11212291A JP942898A JP942898A JPH11212291A JP H11212291 A JPH11212291 A JP H11212291A JP 942898 A JP942898 A JP 942898A JP 942898 A JP942898 A JP 942898A JP H11212291 A JPH11212291 A JP H11212291A
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JP942898A
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Inventor
Junichi Kishi
淳一 岸
Youichi Kawamorita
陽一 川守田
Fumio Sumino
文男 角野
Takao Soma
孝夫 相馬
Hisao Maruyama
久夫 丸山
Hironori Uematsu
弘規 植松
Hidenori Ogawa
英紀 小川
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護層塗工による感光体の亀裂発生を抑え、
耐久性が高く、解像性に優れ、残留電位が少なく、か
つ、画像欠陥のない電子写真感光体、及び該電子写真感
光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を
提供する。 【解決手段】 支持体上に感光層及び保護層を有する電
子写真感光体において、該保護層が光または熱硬化性樹
脂を含有し、かつ、該感光層が電荷発生物質、有機正孔
移動物質及び有機電子受容性物質を含有し、該保護層の
膜厚が5μm以下、かつ、該感光層の膜厚が15μm以
下である電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有す
るプロセスカートリッジ及び電子写真装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体、及
び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び
電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体には、使用される電子写
真プロセスに応じた所要の感度、電気特性及び光学特性
を備えていることが要求されるが、更に、繰り返し使用
される感光体にあっては、感光体の表面層、即ち支持体
より最も離れている層には、帯電、露光、現像、転写及
びクリーニング処理などの電気的及び機械的外力が直接
に加えられるために、それらに対する耐久性が要求され
る。
【0003】具体的には、摺擦による表面の摩耗や傷の
発生、帯電プロセス時に発生するオゾンによる表面劣化
などに対する耐久性が要求されている。
【0004】従来、積層型感光体の場合は、電荷輸送層
の膜厚は18〜25μm程度の膜厚であり、単層型感光
体の場合は、キズや削れなどによる耐久性を持たせた
り、表面の電荷密度を低くして見掛けの感度を速く設定
するため、感光層の膜厚を20〜30μm程度と厚く設
定していた。
【0005】また、単層型感光体では膜厚が厚くなると
残留電位が大きくなるという問題があった。
【0006】上記のような要求される特性を満たすため
に、樹脂を主成分とする表面保護層を設ける試みがなさ
れている。例えば、特開昭57−207258号公報及
び特開昭53−103741号公報などに提案されてい
るように硬化性樹脂を主成分とする保護層を用い、硬度
及び摩耗性の向上が計られている。
【0007】しかしながら、これら硬化性樹脂を表面保
護層として用いた場合、特に下層となる感光層が、これ
も樹脂を主成分とする有機感光体の場合には、硬化性樹
脂の硬化時の収縮によって保護層または感光層に亀裂が
入り易いという問題があり、これら硬化性樹脂の実用化
を妨げていた。
【0008】また、感光体の保護層に要求される特性
は、高い硬度及び耐摩耗性などの表面性の他に、保護層
自体の抵抗コントロールが重要な問題となる。
【0009】即ち、保護層の抵抗が高過ぎる場合には、
帯電−露光を繰り返す電子写真プロセスにおいて、保護
層自体に電荷が蓄積していく、いわゆる残留電位の増加
が起こり、そのため繰り返し使用すると電位が安定せ
ず、画像が不安定になってしまう。
【0010】一方、該抵抗が低過ぎると電荷が保護層表
面と平行な方向に流れてしまい静電潜像が崩れ易く、画
像のにじみあるいはボケなどの問題が発生する。
【0011】これらの問題を解決するために、例えば特
開昭57−30843号公報に提案されているように、
導電性微粒子として金属酸化物を添加して抵抗を制御し
た保護層がある。
【0012】しかしながら、従来用いられていた方法で
は樹脂の硬度及び耐削れ性が低く、耐久性に問題があ
り、更に金属酸化物粒子を分散する場合にバインダー樹
脂中での分散性、凝集性及び保護層に用いた際の導電性
に問題があり、保護層表面の不均一性及びムラなどによ
る画像欠陥、連続プリントによる残留電位の上昇、ある
いは感度低下による画像濃度薄といった現象が起こり易
かった。これらを解決するために、本発明者らは重合性
のモノマーまたはオリゴマーを含有する樹脂に金属酸化
物粒子を分散した溶液を塗布、硬化した表面保護層を案
出した。
【0013】これによって上記分散性、凝集性及び透明
性などの問題点に関しては良好な効果が得られた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記重合性の
モノマーまたはオリゴマーを含有する樹脂に金属酸化物
微粒子を分散した膜を表面保護層として用いた場合に
は、これを感光層上に塗布、硬化した際に生じる収縮に
より感光体自体に亀裂が生じ易く、これに起因して画像
欠陥が発生するという現象が問題となっていた。
【0015】また、保護層と感光層界面での各々の成分
のマイグレーションにより、それによって感度劣化や残
留電位の増加が起こり、これに起因するカブリなどの画
像欠陥が発生し、これも問題となった。
【0016】また、感光層としては、電荷発生層(CG
L)と電荷輸送層(CTL)からなる積層型の構成が主
流であり、もっぱら負帯電プロセスに用いられている。
【0017】電子写真プロセスにおける帯電方式は、コ
ロナ放電によるものが主流であり、ほとんどの複写機や
プリンターにはこの方式が採用されている。
【0018】しかしながら、正極性に比べ負極性のコロ
ナ放電は不安定であること。また、化学的損傷の原因と
なるオゾンの発生を多く伴うため、その外部排出を防ぐ
べく負帯電方式の複写機やプリンターにはオゾンフィル
ターが取り付けなければならないことなど装置のコスト
アップの要因になっている。
【0019】オゾン発生の少ない帯電方式として最近、
ローラーまたはブラシ状の帯電部材を感光体に接触さ
せ、電圧を印加することで帯電させる方式も採用されつ
つある。
【0020】しかしながら、接触帯電方式では感光体に
与える電気的ダメージがコロナ帯電方式に比べて大き
く、そのためランニングによる感光層の削れ方が速くな
る傾向にある。
【0021】感光体の耐刷性をある一定レベルに保つた
めには削れによる感光層の膜厚の減少を考慮して初期の
膜厚を厚くしなければならない。
【0022】プリンターの解像性が300dpi程度で
あれば、感光層の膜厚が比較的厚くても画像への弊害は
見られなかった。
【0023】しかし、600dpi以上の高解像性を得
ようとすると、感光層の膜厚が厚くなるに従って、感光
層の膜厚方向にかかる電解強度が弱くなり、光キャリア
の横流れなどの影響を受け易く、表面の潜像パターンが
崩れ易くなるといった問題点があった。
【0024】そのため、感光層の膜厚を厚くすると解像
性が低下し、耐刷性と解像性を両立させることが困難で
あるといった問題点があった。
【0025】本発明の目的は、保護層塗工による感光体
の亀裂発生を抑え、耐久性が高く、解像性に優れ、残留
電位が少なく、かつ、画像欠陥のない電子写真感光体、
及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及
び電子写真装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、支持体
上に感光層及び保護層を有する電子写真感光体におい
て、該保護層が光または熱硬化性樹脂を含有し、かつ、
該感光層が電荷発生物質、有機正孔移動物質及び有機電
子受容性物質を含有し、該保護層の膜厚が5μm以下、
かつ、該感光層の膜厚が15μm以下であることを特徴
とする電子写真感光体である。
【0027】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細について説明
する。
【0029】本発明の電子写真感光体は、支持体上に感
光層と保護層をこの順に積層した構造を有する電子写真
感光体である。
【0030】本発明の電子写真感光体の保護層におい
て、残留電位をその電子写真プロセスにおいて問題とな
らない程度に抑えるひとつの手段が、層の厚さを薄くす
る方法であり、他のひとつの手段が、保護層の抵抗率を
コントロールすることである。
【0031】従って、本発明において保護層が樹脂のみ
で構成される場合には、膜厚を1.0μm以下とするこ
とが好ましい。
【0032】次に、保護層の抵抗をコントロールする場
合には、その手段として従来より、保護層中のバインダ
ー樹脂中に導電性微粒子を分散させて抵抗をコントロー
ルする方法が試みられているが、従来の感光体において
は導電性微粒子の分散性が悪く問題となっていた。
【0033】また、一般的に保護層に粒子を分散させた
場合、分散粒子による入射光の散乱を防ぐためには、入
射光の波長よりも粒子の粒径が小さいこと、即ち0.3
μm以下であることが好ましい。
【0034】ここで、0.3μm以下の微粒子を樹脂中
に均一分散させることは困難であったが、本発明者など
は様々な検討の結果、保護層用の樹脂として光または熱
によって重合する重合性のモノマーまたはオリゴマーを
含有する樹脂、特に重合性のアクリルモノマーまたはオ
リゴマーを含有する樹脂を用い、更にこれに導電性微粒
子を分散した液を感光層上に塗布し、硬化させた保護層
によって保護層膜の硬度が高く、耐キズ及び耐削れ性に
優れ、しかも導電性微粒子の分散が良好で、抵抗の不均
一さもなく、透明で残留電位のない保護層が得られた。
【0035】前記保護層に添加する導電性微粒子とし
て、例えば金属、金属酸化物及びカーボンブラックが挙
げられる。
【0036】金属としては、アルミニウム、亜鉛、銅、
クロム、ニッケル、ステンレス及び銀など、またはこれ
らの金属をプラスチックの粒子表面に蒸着したものなど
が挙げられる。
【0037】金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化
ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモ
ンをドープした酸化スズ及び酸化ジルコニウムなどが挙
げられる。
【0038】これらは、単独で用いることも2種以上を
組み合わせて用いることもできる。2種以上を組み合わ
せて用いる場合は、単に混合しても固融体や融着の形に
してもよい。
【0039】本発明において用いられる導電性微粒子の
平均粒径は保護層の透明性の点で0.3μm以下である
ことが好ましく、特には0.1μm以下であることが好
ましい。
【0040】また、本発明においては上述した導電性微
粒子の中でも、透明性などの点で金属酸化物を用いるこ
とが特に好ましい。
【0041】前記保護層中の導電性微粒子の割合は、直
接的に保護層の抵抗を決定する要因のひとつであり、保
護層の抵抗は1010〜1015Ω・cmの範囲であること
が好ましい。
【0042】本発明においては、前記保護層中に分散
性、接着性及び耐候性を向上させる目的でカップリング
剤及び酸化防止剤などの添加物を加えてもよい。
【0043】本発明において用いる光または熱硬化性樹
脂は、光または熱によって重合反応が開始し、重合反応
が進行することによって硬化するものであればよく、特
に限定されるものではない。
【0044】光または熱硬化性樹脂とは、重合反応を起
こす官能基をその分子内に有しているものであり、重合
反応を起こす官能基としてはアクリロイル基、メタクリ
ロイル基及びビニル基などの二重結合を有する基、シラ
ノール基、更に環状エーテル基などの開環重合を起こす
もの、またはフェノールとホルムアルデヒドのように2
種類以上の分子が反応して重合を起こすものなどが挙げ
られ、必要に応じて、これに光または熱によって重合反
応が開始されるための重合開始剤を添加する。
【0045】この中で、アクリロイル基またはメタクリ
ロイル基を持つモノマーまたはオリゴマーを重合してな
るアクリル樹脂は導電性微粒子の分散性、樹脂の硬化速
度及び硬度などの点で非常に優れている。
【0046】また、光硬化性樹脂は硬化速度の点で熱硬
化性樹脂よりも好ましい。
【0047】これら、光または熱硬化性樹脂は単独で使
用してもよく、または他のポリエステル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹脂及び塩ビ−酢
ビ共重合体樹脂などの市販の樹脂を混合して用いてもよ
い。
【0048】本発明における保護層の塗工は、スプレー
コーティング、ビームコーティングの他に、溶媒を選択
することにより浸漬コーティングを行うこともできる。
【0049】また、本発明における保護層の膜厚は5.
0μm以下である。
【0050】上述したことから、保護層自体としては非
常に良好な膜が得られた。
【0051】しかし、この膜を通常の感光層上に塗布、
光硬化させると前述したように感光層または保護層に亀
裂が発生し、更に感度劣化や残留電位の上昇が起こると
いう問題が生じる。
【0052】本発明において、保護層に光または熱硬化
性樹脂を用いても感光体の亀裂、感度劣化や残留電位の
増加を防ぐことができる理由については、現時点では明
らかではないが、感光体の亀裂劣化については、通常の
感光層に比べて感光層内の微細構造が異なり、ガラス転
移点やヤング率などが変化するために、収縮や溶剤ショ
ックに対して強くなっていることが考えられる。
【0053】また、感度劣化や残留電位の増加防止に関
しては、前記重合性の樹脂を保護層に用いた場合、感光
層内にマイグレートした保護層成分が正孔トラップを形
成することが判明しており、これに対して本発明の感光
層では、感光層内に均一に存在する電荷発生物質または
有機電子受容性物質が、前記マイグレート成分が正孔ト
ラップとして働くのを妨げるのではないかと予想され
る。
【0054】本発明の感光層は、少なくとも電荷発生物
質、有機正孔移動物質及び有機電子受容性物質がバイン
ダー樹脂中に分散された層よりなることを特徴とする感
光層である。
【0055】従って、本発明の電子写真感光体の構成
は、支持体上に前記感光層を形成し、更にその上に前記
保護層を設ける構成になる。
【0056】なお、必要によっては支持体と感光層の間
に感光層の接着性向上などの目的で下引き層を設けても
よい。
【0057】支持体は、導電性を有するものであればよ
く、例えばアルミニウム、クロム、ニッケル、ステンレ
ス、銅及び亜鉛などの金属をドラムまたはシート状に成
形したもの、アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチ
ックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸
化インジウム及び酸化スズなどをプラスチックフィルム
に蒸着したものなどが挙げられる。
【0058】また、本発明で用いられる電荷発生物質と
しては、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、フタロシアニ
ン顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔
料及び多環キノン顔料など公知の電荷発生物質が挙げら
れる。
【0059】これらのうち、アゾ顔料の中心骨格として
はカルバゾール基やスチリル基、ジフェニルアミン基及
びトリフェニルアミン基のような電子供与性のものが好
ましい。
【0060】これら電荷発生物質の感光層に占める量
は、0.1〜40重量%であることが好ましく、特には
0.3〜25重量%であることが好ましい。
【0061】有機電子受容性物質としては、テトラシア
ノキノジメタン(TCNQ)に代表されるように電子受
容性の高い化合物であればよい。
【0062】電子受容性を表わす尺度としては、下記に
示す還元電位が本発明では適当であり、本発明における
好ましい還元電位は−0.8V以上であり、特に好まし
くは−0.6V以上である。
【0063】還元電位の測定は、飽和カロメル電極を参
照電極とし、0.1N−(n−Bu)4 + ClO4 -
アセトニトリル溶液を用い、ポテンシャルスイーパによ
って作用電極の電位をスイープし、得られた電流−電位
曲線のピーク位置をそのまま還元電位の値として求め
た。
【0064】詳しくは、サンプルを0.1N−(n−B
u)4 + ClO4 - アセトニトリル溶液の電解液に1
0mmol%程度の濃度になるように溶解する。
【0065】次に、このサンプル溶液に作用電極によっ
て電圧を加え、高電位(0V)から低電位(−1.0
V)に直線的に電圧を変化させたときの電流変化を測定
し、電流−電位曲線を得る。
【0066】この電流−電位曲線における電流ピーク
(ピークが複数の場合には最も高い電位側)に達した電
位値を本発明における還元電位とした。
【0067】還元電位−0.8V以上の化合物の例を表
1に示す。
【0068】本発明における有機電子受容性物質は前記
測定方法によって測定した還元電位が−0.8V以上で
あれば、他には特に限定されるものではない。
【0069】ただし、成膜性や均一性の点から有機溶剤
に溶解するものが好ましい。
【0070】有機電子受容性物質の感光層に占める量
は、0.1〜40重量%であることが好ましく、特には
1〜40重量%であることが好ましい。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】 有機正孔移動物質としては、下記式(1)で示される化
合物が用いられる。
【0073】
【化12】 [式(1)中、R1 は置換されてもよいナフチル基を示
し、R2 は置換されてもよいアルキル基、アラルキル基
またはアリール基を示し、R3 は水素原子、アルキル基
またはアルコキシ基を示し、R4 及びR5 は同一または
異なって、置換されてもよいアルキル基またはアラルキ
ル基を示す。] また、有機正孔移動物質としては、下記式(2)で示さ
れる化合物が用いられる。
【0074】
【化13】 [式(2)中、R11及びR12は同一または異なって、ア
ルキル基を示す。R13は水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基またはハロゲン原子を示す。R14及びR15は同一
または異なって、水素原子、アルキル基、アラルキル基
またはアリール基を示す。] 更に、式(2)で示される化合物のうちでもR11及びR
12が同一または異なって、メチル基またはエチル基であ
る化合物が好ましい。
【0075】特に、式(2)で示される化合物のうちで
も下記式(2a)で示される化合物が好ましい。
【0076】
【化14】 [式(2a)中、R11及びR12は同一または異なって、
メチル基またはエチル基を示す。] また、有機正孔移動物質としては、下記式(3)で示さ
れる化合物が用いられる。
【0077】
【化15】 [式(3)中、Xは、オルトCH3 、メタCH3 、パラ
CH3 、オルトCl、メタClまたはパラClを示
す。] また、有機正孔移動物質としては、下記式(4)で示さ
れる化合物が用いられる。
【0078】
【化16】 [式(4)中、An1 及びAn2 は同一または異なっ
て、置換されてもよいフェニル基またはナフチル基を示
し、これらの置換基は、置換されてもよいアルキル基、
置換されてもよいアルケニル基、置換されてもよいアル
コキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、置換アミノ基、置
換されてもよいフェノキシ基または置換されてもよいア
ルケニルオキシ基であり、R21乃至R27は同一または異
なって、水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換
されてもよいアルケニル基、置換されてもよいアルコキ
シ基、置換されてもよいアルケニルオキシ基、置換され
てもよいフェノキシ基、アミノ基、置換アミノ基、水酸
基、ハロゲン原子、置換されてもよいシクロアルキル基
または置換されてもよいアセチル基を示す。
【0079】但し、R23乃至R27が同時に水素原子であ
る場合を除く。] また、有機正孔移動物質としては、下記式(5)で示さ
れる化合物が用いられる。
【0080】
【化17】 [式(5)中、R31及びR32は同一または異って、置換
されてもよいフェニル基、ベンジル基、ナフチル基、ア
ルキル基、アラルキル基またはアリール基を示し、R33
及びR34は同一または異って、水素原子、メトキシ基、
エトキシ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ハ
ロゲン原子、アルキル基または
【0081】
【化18】 (R35及びR36は同一または異って、水素原子、アルキ
ル基、ニトロ基、ハロゲン原子、メトキシ基またはエト
キシ基を示す)を示す。] また、有機正孔移動物質としては、下記式(6)で示さ
れる化合物が用いられる。
【0082】
【化19】 [式(6)中、Aは
【0083】
【化20】 9−アントリル基、または置換されてもよいN−アルキ
ルカルバゾリル基を示し、R41は水素原子、アルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子または置換アミノ基
【0084】
【化21】 (R43及びR44は同一または異って、アルキル基、置換
されてもよいアラルキル基または置換されてもよいアリ
ール基を示し、R43及びR44は環を形成してもよい)}
を示し、mが2以上の場合は同一の基でも異なる基でも
よい。R42は水素原子、アルキル基または置換されても
よいフェニル基を示す。nは0または1の整数、mは0
〜3の整数である。] また、有機正孔移動物質としては、下記式(7)で示さ
れる化合物が用いられる。
【0085】
【化22】 [式(7)中、R51及びR52は同一または異って、置換
基を有してもよいアルキル基、アラルキル基もしくはア
リール基を示す。Aは置換基を有していてもよい芳香族
複素環基を示す。] 本発明におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子及びヨウ素原子などが挙げられ、アル
キル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、ターシャリーブチル基及びヘキ
シル基などが挙られ、アルコキシ基としてはメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基及びブトキシ基などが挙
げられ、アラルキル基としてはベンジル基、フェネチル
基及びナフチルメチル基などが挙げられ、アリール基と
してはフェニル基、ナフチル基及びアントラリル基など
が挙げられる。
【0086】これらの基に置換し得る原子または基とし
ては、フッ素、塩素及び臭素などのハロゲン原子、メチ
ル、エチル、プロピル及びブチルなどのアルキル基、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ及びブトキシなどのアル
コキシ基、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピ
ルアミノ及びジブチルアミノなどのジアルキルアミノ
基、ベンジル、フェネチル及びナフチルメチルなどのア
ラルキル基、フェニル、ナフチル及びアントラリルなど
のアリール基などが挙げられる。
【0087】前記式(1)で示される化合物の具体例を
下記(1−1)〜(1−20)に、式(2)で示される
化合物の具体例を下記(2−1)〜(2−24)に、式
(4)で示される化合物の具体例を下記(4−1)〜
(4−128)に、式(5)で示される化合物の具体例
を下記(5−1)〜(5−36)に、式(6)で示され
る化合物の具体例を下記(6−1)〜(6−121)
に、式(7)で示される化合物の具体例を下記(7−
1)〜(7−10)にそれぞれ列挙する。
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】
【表5】
【0091】
【表6】
【0092】
【表7】
【0093】
【表8】
【0094】
【表9】
【0095】
【表10】
【0096】
【表11】
【0097】
【表12】
【0098】
【表13】
【0099】
【表14】
【0100】
【表15】
【0101】
【表16】
【0102】
【表17】
【0103】
【表18】
【0104】
【表19】
【0105】
【表20】
【0106】
【表21】
【0107】
【表22】
【0108】
【表23】
【0109】
【表24】
【0110】
【表25】
【0111】
【表26】
【0112】
【表27】
【0113】
【表28】
【0114】
【表29】
【0115】
【表30】
【0116】
【表31】
【0117】
【表32】
【0118】
【表33】
【0119】
【表34】
【0120】
【表35】
【0121】
【表36】
【0122】
【表37】
【0123】
【表38】
【0124】
【表39】
【0125】
【表40】
【0126】
【表41】
【0127】
【表42】
【0128】
【表43】
【0129】
【表44】
【0130】
【表45】
【0131】
【表46】
【0132】
【表47】
【0133】
【表48】
【0134】
【表49】
【0135】
【表50】
【0136】
【表51】
【0137】
【表52】
【0138】
【表53】
【0139】
【表54】 これら有機正孔移動物質の感光層に占める量は、20重
量%以上であることが好ましく、特には20〜50重量
%であることが好ましい。
【0140】また、前記有機電子受容性物質との感光層
に添加する比率は、重量基準で下記関係式の範囲である
ことが好ましい。
【0141】 有機正孔移動物質/有機電子受容性物質=1〜2 有機正孔移動物質/有機電子受容性物質が1未満の場合
には、感光層内で発生した正孔の移動が低下し、感光体
として感度低下や残電の増加などの弊害が発生し、2を
超える場合には感光層の成膜性の悪化などが予想され
る。
【0142】本発明の感光層におけるバインダー樹脂
は、電荷発生物質の良好な分散と有機正孔移動物質及び
有機電子受容性物質の分子状の分散を担っている。
【0143】バインダー樹脂の感光層に占める量は、3
0〜90重量%であることが好ましく、特には40〜7
0重量%であることが好ましい。
【0144】本発明に用いられるバインダー樹脂として
は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル
樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、シリコーン樹脂及びメラミン樹脂などの付加
重合型樹脂、重付加型樹脂及び重縮合型樹脂、並びにこ
れらの繰り返し単位のうち2つ以上を含む共重合体樹脂
などを挙げることができる。
【0145】本発明の電子写真感光体は、前記支持体上
に前記電荷発生物質と前記有機正孔移動物質、前記有機
電子受容性物質を前記バインダー樹脂とともに分散及び
溶解して得られる液を塗布、乾燥して感光層を形成す
る。
【0146】感光層の膜厚は5〜15μmである。
【0147】更に、感光層の上に前記保護層を1〜5μ
mの膜厚になるように形成することにより本発明の電子
写真感光体を得ることができる。
【0148】上述したように該保護層を感光層上に設け
る構成にすることにより、必要以上に感光層を厚く設け
る必要がないため、感光層の膜厚を薄くすることが可能
になった。
【0149】感光層を薄膜化することにより、一定の帯
電電位を付与した場合に保護層を含めた感光体表面の電
荷密度が高くなり、感光層の膜厚方向にかかる電解強度
も強く、光キャリアの横流れなどの影響を受けにくくな
る。
【0150】そのため、600dpi以上の高解像の潜
像パターンが崩れにくくなり、非常に解像性の優れた感
光体を提供することができるようになり、更に、膜厚を
薄くできることで残留電位のない感光体を提供すること
ができるようになった。
【0151】また、本発明の感光層は有機正孔移動物質
及び有機電子受容性物質が感光層内に分散されているた
め、必要に応じ正帯電、負帯電のどちらでも使用するこ
とができるため、その利用方法が限定されることがな
く、非常に利用価値の高い感光体を提供することができ
るようになった。
【0152】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
【0153】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
直接帯電手段3によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービ
ーム走査露光などの像露光手段(不図示)からの画像露
光光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が
順次形成されていく。
【0154】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー像は、不図示
の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体1の
回転と同期取り出されて給紙された転写材7に、転写手
段6により順次転写されていく。
【0155】像転写を受けた転写材7は、感光体面から
分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けるこ
とにより複写物(コピー)として装置外へプリントアウ
トされる。
【0156】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた
接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要では
ない。
【0157】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカート
リッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカー
トリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電
子写真装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。例
えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手
段9の少なくとも1つを感光体1と共に一体に支持して
カートリッジ化して、装置本体のレール12などの案内
手段を用いて装置本体に着脱可能なプロセスカートリッ
ジ11とすることができる。
【0158】また、画像露光光4は、電子写真装置が複
写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化
し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、
LEDアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動な
どにより照射される光である。
【0159】また、図2は本発明の電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジを有する電子写真装置の別な
概略構成を示すものである。
【0160】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター及
びレーザー製版など電子写真応用分野にも広く用いるこ
とができる。
【0161】
【実施例】次に、具体的に実施例を挙げて本発明を更に
詳しく説明する。
【0162】実施例中、「部」は重量部、また「%」は
重量%を示す。 (実施例1−1)アルコール可溶性共重合ナイロン樹脂
(平均分子量29000)10部及びメトキシメチル化
ナイロン樹脂(平均分子量32000)30部をメタノ
ール260部及びブタノール40部の混合溶媒中に溶解
した。
【0163】この塗工液をアルミニウムシリンダー(φ
30mm、長さ254mm)上に上記塗工液を浸漬コー
ティング法により塗布し、90℃で10分乾燥させ、膜
厚が1μmの下引き層を形成した。
【0164】次に、I型オキシチタニウムフタロシアニ
ン顔料10部、ビスフェノールA型ポリカーボネート樹
脂(PC−A、帝人化成社製)10部及びテトラヒドロ
フラン200部をサンドミル装置により20時間分散し
た後、この溶液にPC−A200部、表1の化合物例N
o.1の有機電子受容性化合物80部及び下記構造式で
示される有機正孔移動物質100部を加え、撹拌し、感
光層用の塗工液を調製した。
【0165】
【化23】 このようにして調製した塗工液を前記下引き層上に浸漬
コーティング法により塗布し、120℃で60分乾燥さ
せ、膜厚が15μmの感光層を形成した。
【0166】次に、下記構造のアクリルモノマー60
部、
【0167】
【化24】 分散前の平均粒径が0.04μmの酸化スズ超微粒子3
0部、光開始剤として2−メチルチオキサントン0.1
部、メタノール100部及びメチルセルソルブ200部
を混合してサンドミル装置にて48時間分散を行った。
【0168】この分散液を用いて上記感光層上にビーム
コーティング法により膜を形成し、乾燥した後、高圧水
銀灯にて8mW/cm2 の光強度で20秒間光硬化を行
い、膜厚4μmの保護層を形成した。
【0169】保護層用分散液の分散性は良く、保護層表
面はムラのない均一な面であった。
【0170】作製した電子写真感光体をキャノン製レー
ザープリンター(LBP−EX)に装着し、常温常湿
(23℃、55%RH)で電子写真特性の評価を行い、
更に600dpiのドット再現性評価を行い、その後連
続5000枚のプリントを行った。
【0171】結果は、表2に示す通り、後記比較例1−
1における感光層膜厚20μmの電子写真感光体と比較
して600dpiのドット再現性に優れた高画質な画像
が得られた。ドット再現性における◎は優良、○は良、
×は不可、また××は劣悪であることを示す。 (実施例1−2)感光層中の有機電子受容性物質として
表1の化合物例No.6の化合物を用いた以外は実施例
1−1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行
った。結果を表2に示す。 (実施例1−3)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例1−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表2に示す。
【0172】
【化25】 (実施例1−4)実施例1−1と同様に作製した感光層
上に、保護層として下記構造式のアクリルモノマー20
【0173】
【化26】 メタノール30部、メトキシプロパノール50部及び光
開始剤として2−メチルチオキサントン2部の混合液を
浸漬コーティング法により塗布し、60℃で60分乾燥
した後、実施例1−1と同様な高圧水銀灯照射条件で膜
厚が1μmの保護層を形成した。
【0174】作製した電子写真感光体を実施例1−1と
同様に評価を行った。結果を表2に示す。 (比較例1−1)実施例1−1において、感光層の膜厚
を20μmにした以外は実施例1−1と同様にして電子
写真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0175】結果は、電子写真特性及び耐久性について
は実施例1−1と大差はなかったが、600dpiのド
ット再現性が悪く、飛び散りの多い低画質の画像しか得
られなかった。結果を表2に示す。 (比較例1−2)実施例1−1において、保護層の膜厚
を8μmにした以外は実施例1−1と同様にして電子写
真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0176】結果は、感度低下、ドット再現性の低下及
び画質の低下などの問題点が発生した。結果を表2に示
す。 (比較例1−3)実施例1−1において、保護層を設け
なかったこと以外は実施例1−1と同様にして電子写真
感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0177】結果は、帯電電位が不安定であり、電子写
真特性の測定のバラツキが大きかった。また、連続プリ
ント500枚で感光ドラムに傷がついてしまい、良好な
画像を得ることが困難になった。結果を表2に示す。 (比較例1−4)実施例1−2において、感光層に添加
する有機正孔移動物質と有機電子受容性物質の比率(有
機正孔移動物質/有機電子受容性物質)を0.5になる
ように有機正孔移動物質の量を減らして感光層を作製し
た以外は実施例1−2と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の評価を行った。
【0178】結果は、感度低下及び残留電位の増加が著
しく、電子写真特性評価及び画像評価が困難になった。
結果を表2に示す。
【0179】
【表55】 (実施例2−1)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例1−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表3に示す。 (実施例2−2)感光層中の有機電子受容性物質として
表1の化合物例No.6の化合物を用いた以外は実施例
2−1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行
った。結果を表3に示す。 (実施例2−3)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例2−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表3に示す。
【0180】
【化27】 (実施例2−4)実施例2−1と同様に作製した感光層
上に、保護層として下記構造式のアクリルモノマー20
【0181】
【化28】 メタノール30部、メトキシプロパノール50部及び光
開始剤として2−メチルチオキサントン2部の混合液を
浸漬コーティング法により塗布し、60℃で60分乾燥
した後、実施例2−3と同様にして膜厚が1μmの保護
層を形成した。
【0182】作製した電子写真感光体を実施例2−1と
同様に評価を行った。結果を表3に示す。 (比較例2−1)実施例2−1において、感光層の膜厚
を20μmにした以外は実施例2−1と同様にして電子
写真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0183】結果は、電子写真特性及び耐久性について
は実施例2−1と大差はなかったが、600dpiのド
ット再現性が悪く、飛び散りの多い低画質の画像しか得
られなかった。結果を表3に示す。 (比較例2−2)実施例2−1において、保護層の膜厚
を8μmにした以外は実施例2−1と同様にして電子写
真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0184】結果は、感度低下、ドット再現性の低下及
び画質の低下などの問題点が発生した。結果を表3に示
す。 (比較例2−3)実施例2−1において、保護層を設け
なかったこと以外は実施例2−1と同様にして電子写真
感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0185】結果は、帯電電位が不安定であり、電子写
真特性の測定のバラツキが大きかった。また、連続プリ
ント500枚で感光ドラムに傷がついてしまい、良好な
画像を得ることが困難になった。結果を表3に示す。 (比較例2−4)実施例2−2において、感光層に添加
する有機正孔移動物質と有機電子受容性物質の比率(有
機正孔移動物質/有機電子受容性物質)を0.5になる
ように有機正孔移動物質の量を減らして感光層を作製し
た以外は実施例2−2と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の評価を行った。
【0186】結果は、感度低下及び残留電位の増加が著
しく、電子写真特性評価及び画像評価が困難になった。
結果を表3に示す。
【0187】
【表56】 (実施例3−1)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例1−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表4に示す。 (実施例3−2)感光層中の有機電子受容性物質として
表1の化合物例No.6の化合物を用いた以外は実施例
3−1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行
った。結果を表4に示す。 (実施例3−3)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例3−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表4に示す。
【0188】
【化29】 (実施例2−4)実施例3−1と同様に作製した感光層
上に、保護層として下記構造式のアクリルモノマー20
【0189】
【化30】 メタノール30部、メトキシプロパノール50部及び光
開始剤として2−メチルチオキサントン2部の混合液を
浸漬コーティング法により塗布し、60℃で60分乾燥
した後、実施例3−3と同様にして膜厚が1μmの保護
層を形成した。
【0190】作製した電子写真感光体を実施例3−1と
同様に評価を行った。結果を表4に示す。 (比較例3−1)実施例3−1において、感光層の膜厚
を20μmにした以外は実施例3−1と同様にして電子
写真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0191】結果は、電子写真特性及び耐久性について
は実施例3−1と大差はなかったが、600dpiのド
ット再現性が悪く、飛び散りの多い低画質の画像しか得
られなかった。結果を表4に示す。 (比較例3−2)実施例3−1において、保護層の膜厚
を8μmにした以外は実施例3−1と同様にして電子写
真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0192】結果は、感度低下、ドット再現性の低下及
び画質の低下などの問題点が発生した。結果を表4に示
す。 (比較例3−3)実施例3−1において、保護層を設け
なかったこと以外は実施例3−1と同様にして電子写真
感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0193】結果は、帯電電位が不安定であり、電子写
真特性の測定のバラツキが大きかった。また、連続プリ
ント500枚で感光ドラムに傷がついてしまい、良好な
画像を得ることが困難になった。結果を表4に示す。 (比較例3−4)実施例3−2において、感光層に添加
する有機正孔移動物質と有機電子受容性物質の比率(有
機正孔移動物質/有機電子受容性物質)を0.5になる
ように有機正孔移動物質の量を減らして感光層を作製し
た以外は実施例3−2と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の評価を行った。
【0194】結果は、感度低下及び残留電位の増加が著
しく、電子写真特性評価及び画像評価が困難になった。
結果を表4に示す。
【0195】
【表57】 (実施例4−1)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例1−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表5に示す。 (実施例4−2)感光層中の有機電子受容性物質として
表1の化合物例No.6の化合物を用いた以外は実施例
4−1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行
った。結果を表5に示す。 (実施例4−3)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例4−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表5に示す。
【0196】
【化31】 (実施例4−4)実施例4−1と同様に作製した感光層
上に、保護層として下記構造式のアクリルモノマー20
【0197】
【化32】 メタノール30部、メトキシプロパノール50部及び光
開始剤として2−メチルチオキサントン2部の混合液を
浸漬コーティング法により塗布し、60℃で60分乾燥
した後、実施例4−3と同様にして膜厚が1μmの保護
層を形成した。
【0198】作製した電子写真感光体を実施例4−1と
同様に評価を行った。結果を表5に示す。 (比較例4−1)実施例4−1において、感光層の膜厚
を20μmにした以外は実施例4−1と同様にして電子
写真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0199】結果は、電子写真特性及び耐久性について
は実施例4−1と大差はなかったが、600dpiのド
ット再現性が悪く、飛び散りの多い低画質の画像しか得
られなかった。結果を表5に示す。 (比較例4−2)実施例4−1において、保護層の膜厚
を8μmにした以外は実施例4−1と同様にして電子写
真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0200】結果は、感度低下、ドット再現性の低下及
び画質の低下などの問題点が発生した。結果を表5に示
す。 (比較例4−3)実施例4−1において、保護層を設け
なかったこと以外は実施例4−1と同様にして電子写真
感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0201】結果は、帯電電位が不安定であり、電子写
真特性の測定のバラツキが大きかった。また、連続プリ
ント500枚で感光ドラムに傷がついてしまい、良好な
画像を得ることが困難になった。結果を表5に示す。 (比較例4−4)実施例4−2において、感光層に添加
する有機正孔移動物質と有機電子受容性物質の比率(有
機正孔移動物質/有機電子受容性物質)を0.5になる
ように有機正孔移動物質の量を減らして感光層を作製し
た以外は実施例4−2と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の評価を行った。
【0202】結果は、感度低下及び残留電位の増加が著
しく、電子写真特性評価及び画像評価が困難になった。
結果を表5に示す。
【0203】
【表58】 (実施例5−1)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例1−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表6に示す。 (実施例5−2)感光層中の有機電子受容性物質として
表1の化合物例No.6の化合物を用いた以外は実施例
5−1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行
った。結果を表6に示す。 (実施例5−3)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例5−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表6に示す。
【0204】
【化33】 (実施例5−4)実施例5−1と同様に作製した感光層
上に、保護層として下記構造式のアクリルモノマー20
【0205】
【化34】 メタノール30部、メトキシプロパノール50部及び光
開始剤として2−メチルチオキサントン2部の混合液を
浸漬コーティング法により塗布し、60℃で60分乾燥
した後、実施例5−3と同様にして膜厚が1μmの保護
層を形成した。
【0206】作製した電子写真感光体を実施例5−1と
同様に評価を行った。結果を表6に示す。 (比較例5−1)実施例5−1において、感光層の膜厚
を20μmにした以外は実施例5−1と同様にして電子
写真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0207】結果は、電子写真特性及び耐久性について
は実施例5−1と大差はなかったが、600dpiのド
ット再現性が悪く、飛び散りの多い低画質の画像しか得
られなかった。結果を表6に示す。 (比較例5−2)実施例5−1において、保護層の膜厚
を8μmにした以外は実施例5−1と同様にして電子写
真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0208】結果は、感度低下、ドット再現性の低下及
び画質の低下などの問題点が発生した。結果を表6に示
す。 (比較例5−3)実施例5−1において、保護層を設け
なかったこと以外は実施例5−1と同様にして電子写真
感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0209】結果は、帯電電位が不安定であり、電子写
真特性の測定のバラツキが大きかった。また、連続プリ
ント500枚で感光ドラムに傷がついてしまい、良好な
画像を得ることが困難になった。結果を表6に示す。 (比較例5−4)実施例5−2において、感光層に添加
する有機正孔移動物質と有機電子受容性物質の比率(有
機正孔移動物質/有機電子受容性物質)を0.5になる
ように有機正孔移動物質の量を減らして感光層を作製し
た以外は実施例5−2と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の評価を行った。
【0210】結果は、感度低下及び残留電位の増加が著
しく、電子写真特性評価及び画像評価が困難になった。
結果を表6に示す。
【0211】
【表59】 (実施例6−1)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例1−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表7に示す。 (実施例6−2)感光層中の有機電子受容性物質として
表1の化合物例No.6の化合物を用いた以外は実施例
6−1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行
った。結果を表7に示す。 (実施例6−3)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例6−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表7に示す。
【0212】
【化35】 (実施例6−4)実施例6−1と同様に作製した感光層
上に、保護層として下記構造式のアクリルモノマー20
【0213】
【化36】 メタノール30部、メトキシプロパノール50部及び光
開始剤として2−メチルチオキサントン2部の混合液を
浸漬コーティング法により塗布し、60℃で60分乾燥
した後、実施例6−3と同様にして膜厚が1μmの保護
層を形成した。
【0214】作製した電子写真感光体を実施例6−1と
同様に評価を行った。結果を表7に示す。 (比較例6−1)実施例6−1において、感光層の膜厚
を20μmにした以外は実施例6−1と同様にして電子
写真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0215】結果は、電子写真特性及び耐久性について
は実施例6−1と大差はなかったが、600dpiのド
ット再現性が悪く、飛び散りの多い低画質の画像しか得
られなかった。結果を表7に示す。 (比較例6−2)実施例6−1において、保護層の膜厚
を8μmにした以外は実施例6−1と同様にして電子写
真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0216】結果は、感度低下、ドット再現性の低下及
び画質の低下などの問題点が発生した。結果を表7に示
す。 (比較例6−3)実施例6−1において、保護層を設け
なかったこと以外は実施例6−1と同様にして電子写真
感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0217】結果は、帯電電位が不安定であり、電子写
真特性の測定のバラツキが大きかった。また、連続プリ
ント500枚で感光ドラムに傷がついてしまい、良好な
画像を得ることが困難になった。結果を表7に示す。 (比較例6−4)実施例6−2において、感光層に添加
する有機正孔移動物質と有機電子受容性物質の比率(有
機正孔移動物質/有機電子受容性物質)を0.5になる
ように有機正孔移動物質の量を減らして感光層を作製し
た以外は実施例6−2と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の評価を行った。
【0218】結果は、感度低下及び残留電位の増加が著
しく、電子写真特性評価及び画像評価が困難になった。
結果を表7に示す。
【0219】
【表60】 (実施例7−1)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例1−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表8に示す。 (実施例7−2)感光層中の有機電子受容性物質として
表1の化合物例No.6の化合物を用いた以外は実施例
7−1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行
った。結果を表8に示す。 (実施例7−3)感光層中の有機正孔移動物質として下
記構造式で示される化合物を用いた以外は実施例7−1
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。
結果を表8に示す。
【0220】
【化37】 (実施例7−4)実施例7−1と同様に作製した感光層
上に、保護層として下記構造式のアクリルモノマー20
【0221】
【化38】 メタノール30部、メトキシプロパノール50部及び光
開始剤として2−メチルチオキサントン2部の混合液を
浸漬コーティング法により塗布し、60℃で60分乾燥
した後、実施例7−3と同様にして膜厚が1μmの保護
層を形成した。
【0222】作製した電子写真感光体を実施例7−1と
同様に評価を行った。結果を表8に示す。 (比較例7−1)実施例7−1において、感光層の膜厚
を20μmにした以外は実施例7−1と同様にして電子
写真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0223】結果は、電子写真特性及び耐久性について
は実施例7−1と大差はなかったが、600dpiのド
ット再現性が悪く、飛び散りの多い低画質の画像しか得
られなかった。結果を表8に示す。 (比較例7−2)実施例7−1において、保護層の膜厚
を8μmにした以外は実施例7−1と同様にして電子写
真感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0224】結果は、感度低下、ドット再現性の低下及
び画質の低下などの問題点が発生した。結果を表8に示
す。 (比較例7−3)実施例7−1において、保護層を設け
なかったこと以外は実施例7−1と同様にして電子写真
感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0225】結果は、帯電電位が不安定であり、電子写
真特性の測定のバラツキが大きかった。また、連続プリ
ント500枚で感光ドラムに傷がついてしまい、良好な
画像を得ることが困難になった。結果を表8に示す。 (比較例7−4)実施例7−2において、感光層に添加
する有機正孔移動物質と有機電子受容性物質の比率(有
機正孔移動物質/有機電子受容性物質)を0.5になる
ように有機正孔移動物質の量を減らして感光層を作製し
た以外は実施例7−2と同様にして電子写真感光体を作
製し、同様の評価を行った。
【0226】結果は、感度低下及び残留電位の増加が著
しく、電子写真特性評価及び画像評価が困難になった。
結果を表8に示す。
【0227】
【表61】
【0228】
【発明の効果】本発明によれば、究めて解像性に優れ、
600dpi以上のプリンターに搭載してもドット再現
性の優れた画像を提供することができ、かつ、耐久によ
る画像欠陥及び画像ムラのない安定して高品位な画像を
提供することができる電子写真感光体、及び該電子写真
感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【図2】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する別な電子写真装置の概略構成の例を示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相馬 孝夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 丸山 久夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 植松 弘規 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小川 英紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光層及び保護層を有する電
    子写真感光体において、該保護層が光または熱硬化性樹
    脂を含有し、かつその膜厚が5μm以下であり、かつ、
    該感光層が電荷発生物質、有機正孔移動物質及び有機電
    子受容性物質を含有し、該有機正孔移動物質と該有機電
    子受容性物質の添加量の比率が重量基準で有機正孔移動
    物質/有機電子受容性物質=1〜2の範囲であり、該保
    護層の膜厚が5μm以下、かつ、該感光層の膜厚が15
    μm以下であることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 有機正孔移動物質が下記式(1)で示さ
    れる化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。 【化1】 [式(1)中、R1 は置換されてもよいナフチル基を示
    す。R2 は置換されてもよいアルキル基、アラルキル基
    またはアリール基を示す。R3 は水素原子、アルキル基
    またはアルコキシ基を示す。R4 及びR5 は同一または
    異なって、置換されてもよいアルキル基またはアラルキ
    ル基を示す。]
  3. 【請求項3】 有機正孔移動物質が下記式(2)で示さ
    れる化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。 【化2】 [式(2)中、R11及びR12は同一または異なって、ア
    ルキル基を示す。R13は水素原子、アルキル基、アルコ
    キシ基またはハロゲン原子を示す。R14及びR15は同一
    または異なって、水素原子、アルキル基、アラルキル基
    またはアリール基を示す。]
  4. 【請求項4】 式(2)で示される化合物において、R
    11及びR12が同一または異なって、メチル基またはエチ
    ル基である請求項3に記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 式(2)で示される化合物が、下記式
    (2a)で示される化合物である請求項3に記載の電子
    写真感光体。 【化3】 [式(2a)中、R11及びR12は同一または異なって、
    メチル基またはエチル基を示す。]
  6. 【請求項6】 有機正孔移動物質が下記式(3)で示さ
    れる化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。 【化4】 [式(3)中、Xは、オルトCH3 、メタCH3 、パラ
    CH3 、オルトCl、メタClまたはパラClを示
    す。]
  7. 【請求項7】 有機正孔移動物質が下記式(4)で示さ
    れる化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。 【化5】 [式(4)中、An1 及びAn2 は同一または異なっ
    て、置換されてもよいフェニル基またはナフチル基を示
    し、これらの置換基は、置換されてもよいアルキル基、
    置換されてもよいアルケニル基、置換されてもよいアル
    コキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、置換アミノ基、置
    換されてもよいフェノキシ基または置換されてもよいア
    ルケニルオキシ基であり、 R21乃至R27は同一または異なって、水素原子、置換さ
    れてもよいアルキル基、置換されてもよいアルケニル
    基、置換されてもよいアルコキシ基、置換されてもよい
    アルケニルオキシ基、置換されてもよいフェノキシ基、
    アミノ基、置換アミノ基、水酸基、ハロゲン原子、置換
    されてもよいシクロアルキル基または置換されてもよい
    アセチル基を示す。但し、R23乃至R27が同時に水素原
    子である場合を除く。]
  8. 【請求項8】 有機正孔移動物質が下記式(5)で示さ
    れる化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。 【化6】 [式(5)中、R31及びR32は同一または異って、置換
    されてもよいフェニル基、ベンジル基、ナフチル基、ア
    ルキル基、アラルキル基またはアリール基を示し、R33
    及びR34は同一または異って、水素原子、メトキシ基、
    エトキシ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ハ
    ロゲン原子、アルキル基または 【化7】 (R35及びR36は同一または異って、水素原子、アルキ
    ル基、ニトロ基、ハロゲン原子、メトキシ基またはエト
    キシ基を示す)を示す。]
  9. 【請求項9】 有機正孔移動物質が下記式(6)で示さ
    れる化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。 【化8】 [式(6)中、Aは 【化9】 9−アントリル基、または置換されてもよいN−アルキ
    ルカルバゾリル基を示し、R41は水素原子、アルキル
    基、アルコキシ基、ハロゲン原子または置換アミノ基 【化10】 (R43及びR44は同一または異って、アルキル基、置換
    されてもよいアラルキル基または置換されてもよいアリ
    ール基を示し、R43及びR44は環を形成してもよい)}
    を示し、mが2以上の場合は同一の基でも異なる基でも
    よい。R42は水素原子、アルキル基または置換されても
    よいフェニル基を示す。nは0または1の整数、mは0
    〜3の整数である。]
  10. 【請求項10】 有機正孔移動物質が下記式(7)で示
    される化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。 【化11】 [式(7)中、R51及びR52は同一または異って、置換
    基を有してもよいアルキル基、アラルキル基もしくはア
    リール基を示す。Aは置換基を有していてもよい芳香族
    複素環基を示す。]
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    電子写真感光体、及び帯電手段、現像手段及びクリーニ
    ング手段からなる群より選ばれた少なくともひとつの手
    段を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    電子写真感光体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び
    転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
  13. 【請求項13】 電子写真感光体を帯電する方法が直接
    帯電方法である請求項12記載の電子写真装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025790A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、製造方法、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2009098224A (ja) * 2007-10-13 2009-05-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JP2012208232A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Kyocera Document Solutions Inc 正帯電単層型電子写真感光体、及び画像形成装置
US8927183B2 (en) 2007-06-19 2015-01-06 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor, method for preparing the electrophotographic photoreceptor, and image forming method and apparatus and process cartridge using the electrophotographic photoreceptor
JP2021086078A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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