JPH11211533A - ガス使用流量区分監視装置 - Google Patents

ガス使用流量区分監視装置

Info

Publication number
JPH11211533A
JPH11211533A JP10017173A JP1717398A JPH11211533A JP H11211533 A JPH11211533 A JP H11211533A JP 10017173 A JP10017173 A JP 10017173A JP 1717398 A JP1717398 A JP 1717398A JP H11211533 A JPH11211533 A JP H11211533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
gas
section
list
existing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10017173A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Toriyama
敏正 鳥山
Kimikatsu Isobe
公克 磯部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP10017173A priority Critical patent/JPH11211533A/ja
Publication of JPH11211533A publication Critical patent/JPH11211533A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Details Of Flowmeters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーのガス消費状況の変化や大型燃焼機
器の導入などに起因してガスの消費状況が予期せず急に
大きく変化した場合でも、その消費状況の急変を検知
し、その新たに出現した流量区分の情報を出力または表
示、あるいはその旨の警報を発して、その新たに出現し
た大流量区分に対してガス管理会社等が適切に対応する
ことを可能とするガス使用流量区分監視装置を提供す
る。 【解決手段】 大流量区分が新たに出現した際には、旨
のデータDを前記大流量区分追加情報出力手段106が
出力し、それに基づいて警報発生手段107が警報を発
する。また前記既出現流量区分リスト記憶手段104に
記憶されていた前記既出現流量区分のリスト300を、
既出現流量区分リストデータ出力手段108が読み出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス使用流量区分監
視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ガスの調整圧力やLPガスのガスボ
ンベ取替(配送)周期や取替猶予期間の設定など、ガス
の使用環境の運営は、一般にガス消費量の大雑把な平均
値から推定したガス使用流量に基づいて行なわれてい
る。
【0003】そしてユーザーが、より大型の燃焼器を新
たに導入するような場合などには、そのユーザーにガス
を供給しているガス事業者あるいはガス管理会社に対し
て、そのユーザーが大型の燃焼器を新たに導入する旨を
通知することが勧められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
ユーザーの生活上や行事上の都合等に起因して急に複数
の燃焼器を一度に使用するなどして多量のガスを一斉に
消費することが必要になった場合や、ユーザーが前記の
ガス事業者やガス管理会社に知らせる前あるいは知らせ
ること無く大型のガス燃焼機器などをさらに追加して用
いるようになった場合など、ガスの使用量が急に多量消
費の方向に変化した場合には、上記のようえな従来の手
法でガスの使用流量管理を行なっていても、保安基準を
満たさない調整圧などの使用状態のままでガス消費を継
続してしまうといった不都合な状態や、LPガスのよう
なガスボンベ方式のガス供給システムの場合にはガスボ
ンベ内の残量を、そのガスボンベの取替周期が来るより
も以前に使い尽してしまい、いわゆる「ガス切れ」状態
が生じるといった不都合な状態が生じるという問題があ
る。
【0005】しかも、上記のような問題は、ユーザーの
生活様式や生活リズムのさらなる多様化やそれに伴なう
ガス消費機器類のさらなる多様化とあいまって、ガスの
消費量区分のバリエーションがさらに多様な変化に富ん
だものと成りつつあるので、実際には前記のような極め
て大雑把な基準で定められたガスボンベの取替周期管理
や都市ガスの使用環境設定の方式では、前記のような問
題が生じる確率はさらに高くなることが十分に予測され
る。
【0006】また、上記のような大型燃焼器の新たな導
入時などに、それをユーザーがガス事業者(ガス管理会
社)に対して通知することは、実際上ユーザーに一般的
には十分には知られていない場合もあるので、そのよう
な大型燃焼器の新たな導入の情報が前記のガス事業者に
通知されないままでいるという事態が生じやすいという
傾向もある。
【0007】また、従来のガスメータにおいては、ガス
栓が抜けたりガス配管が破損するなどして大量のガス漏
れが生じた場合に対応するようなガス流量の急激な増大
が生じた際には、それを検知してガスの供給を遮断する
ようにしているが、そのガス流量の急激な増大が生じた
ことを判定するために用いられる基準値としては、大雑
把な3段階程度のしきい値を用いていたので、確かに上
記のような大量のガス漏れが生じたことについては確実
に察知してガス供給の遮断ょ確実に行うことは可能だ
が、ガス使用状況のさらなる多様化に対しては、より詳
細にどのような流量区分の流量増加が生じたのかといっ
た情報を把握することについては殆ど不可能であった。
【0008】本発明は、上記のような問題を解決するた
めに成されたものである。本発明の解決すべき課題は、
ユーザーのガス消費状況の変化や大型燃焼機器の導入な
どに起因して、ガスの消費状況が予期せず急に大きく変
化した場合でも、その消費状況の急変を検知して、その
新たに出現した流量区分の情報を出力または表示、ある
いはその流量区分が大幅に増大した旨の警報を発して、
その新たに出現した大流量区分に対して、ガスユーザー
あるいはガス管理会社が適切に対応することを可能なら
しめるガス使用流量区分監視装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1に、本発明のガス使
用流量区分監視装置は、ガス供給源から下流側のガス消
費機器側へと流れるガスの、単位時間あたり又は予め定
められた時間間隔あたりの流量を、予め定められた時間
間隔ごとに計測するガス流量計測手段と、前記計測され
たガスの流量の増加分を演算するガス増加流量演算手段
と、前記演算されたガスの流量の増加分を、予め定めら
れた複数の流量区分と比較して、前記演算されたガスの
流量の増加分が前記複数の流量区分のうちどの流量区分
の数値範囲に該当するかを比較・判定するガス流量区分
判定手段と、前記複数の流量区分のうち、予め定められ
た初期学習期間内に演算された前記ガスの流量の増加分
に対応して前記ガス流量区分判定手段によって判定され
た流量区分を、前記初期学習期間内に既に出現した既出
現流量区分のリストとしてリストアップする流量区分初
期学習手段と、前記既出現流量区分のリストを記憶する
既出現流量区分リスト記憶手段と、前記初期学習期間終
了後に計測されたガスの流量の増加分に対応して前記ガ
ス流量区分判定手段で判定された流量区分を、前記既出
現流量区分のリストと比較して、前記既出現流量区分の
リスト中に前記流量区分が未だ存在していない場合に
は、該未だ存在していなかった流量区分を新たに前記既
出現流量区分のリスト中に追加して記憶する既出現流量
区分再学習手段と、前記初期学習期間終了後に計測され
たガスの流量の増加分に対応して前記ガス流量区分判定
手段で判定された流量区分が、前記既出現流量区分のリ
スト中に未だ存在していない場合であって、かつ前記流
量区分が予め定められた区分以上であった場合には、前
記未だ出現していなかった大流量区分が新たに追加され
た旨のデータを出力する大流量区分追加情報出力手段
と、を備えたことを特徴とするガス使用流量区分監視装
置である。
【0010】なお、上記のガス供給源としては、いわゆ
る都市ガスのような元配管からガスを供給するものでも
良く、あるいはいわゆるプロパンガスと呼ばれるガスボ
ンベからLPガスを供給するものでも良いことは言うま
でもない。また、上記の大流量区分追加情報出力手段に
おけるさらに具体的な出力手法としては、例えば液晶表
示パネルのような表示デバイスの表示画面に表示出力す
るための表示画像データとして出力しても良く、あるい
は外部記憶装置などに対して出力しその外部記憶装置に
格納するなどしても良い。
【0011】即ち、本発明によれば、まず初期学習期間
内に、ユーザーの使用しているガス燃焼機器がどの流量
区分に属する消費流量のものであるのかについてを初期
学習してその流量区分の最初のリストをリストアップ
し、そのリストを既出現流量区分リスト記憶手段に記憶
しておく。そしてその初期学習期間が終了して後、前記
の流量区分の最初のリスト中に未だ無かった新たな流量
区分が出現した場合には、それを既出現流量区分のリス
トの中に新たにリストアップする(つまり流量区分を追
加(再)学習する)一方、その新たに出現した流量区分
が予め定められた流量区分以上であった場合には、その
とき大型燃焼器等の新たな導入等があったためにそのよ
うな大幅な流量増加が生じたものと判定して、その大き
な流量区分の新たな追加(出現)があった旨のデータを
出力する。
【0012】こうして、ユーザーが大型燃焼器等の新た
な導入あるいはガス消費器具等の一度に使用する台数が
増加したことなどに起因して、そのユーザーのガス使用
流量が大幅に増加して大流量区分が新たに出現したこと
を、本発明に係るガス使用流量区分監視装置によって自
動的に判定することができる。
【0013】そしてまた、特にガス供給源としてガスボ
ンベを用いたLPガスの使用環境にて、本発明に係るガ
ス使用流量区分監視装置を用いる場合には、大流量区分
のガス消費が新たに出現したことを上記の如く本発明の
技術によって判定することによって、ガスボンベの残量
を使い尽して「ガス切れ」が発生するという不都合を未
然に防ぐことができる。
【0014】つまり、ユーザーが大型燃焼器等を新たに
導入した場合などには、ガスボンベ内のガス残量を消費
する速さがさらに加速されて、それまでの低い流量区分
の消費ペースに合わせてガス消費量を基準にして設定さ
れていたガスボンベ取替周期のままでは残量を使い尽し
て「ガス切れ」が発生する確率が高くなることが予測さ
れる。
【0015】そこで、そのような「ガス切れ」の発生の
原因となる、ユーザーが大型燃焼器等を新たに導入した
ことなどによる大流量区分の新たな出現を、本発明の技
術によって察知(判定)してその旨を報知する警報を発
することによって、「ガス切れ」が発生する確率が高く
なることをガス事業所のガス管理担当者やユーザーに対
して「ガス切れ」が発生する確率が高くなったことを報
知することができ、その結果、それまでのガスボンベ取
替周期を見直して、もっと短期間の取替周期に再設定す
るなどの対処を行なうことにより、前記のような「ガス
切れ」の発生を未然に防ぐことができるようになる。
【0016】また、前記のLPガスだけでなく都市ガス
についても、いずれも、新たに出現した大流量区分に的
確に対応して、調整圧などのガス使用条件の再設定を行
なうことが必要となったことを、確実に報知することが
できる。第2に、本発明のガス使用流量区分監視装置
は、ガス供給源から下流側のガス消費機器側へと流れる
ガスの、単位時間あたり又は予め定められた時間間隔あ
たりの流量を、予め定められた時間間隔ごとに計測する
ガス流量計測手段と、前記計測されたガスの流量の増加
分を演算するガス増加流量演算手段と、前記演算された
ガスの流量の増加分を、予め定められた複数の流量区分
と比較して、前記演算されたガスの流量の増加分が前記
複数の流量区分のうちどの流量区分の数値範囲に該当す
るかを比較・判定するガス流量区分判定手段と、前記複
数の流量区分のうち、予め定められた初期学習期間内に
演算された前記ガスの流量の増加分に対応して前記ガス
流量区分判定手段によって判定された流量区分を、前記
初期学習期間内に既に出現した既出現流量区分のリスト
としてリストアップする流量区分初期学習手段と、前記
既出現流量区分のリストを記憶する既出現流量区分リス
ト記憶手段と、前記初期学習期間終了後に計測されたガ
スの流量の増加分に対応して前記ガス流量区分判定手段
で判定された流量区分を、前記既出現流量区分のリスト
と比較して、前記既出現流量区分のリスト中に前記流量
区分が未だ存在していない場合には、該未だ存在してい
なかった流量区分を新たに前記既出現流量区分のリスト
中に追加して記憶する既出現流量区分再学習手段と、前
記初期学習期間終了後に計測されたガスの流量の増加分
に対応して前記ガス流量区分判定手段で判定された流量
区分が、前記既出現流量区分のリスト中に未だ存在して
いない場合であって、かつ前記流量区分が前記既出現流
量区分のリスト中にリストアップされた流量区分のうち
最大の流量区分を越える流量区分であった場合には、前
記未だ出現していなかった大流量区分が新たに追加され
た旨のデータを出力する大流量区分追加情報出力手段
と、を備えたことを特徴とするガス使用流量区分監視装
置である。
【0017】即ち、上記第1記載のガス使用流量区分監
視装置においては、大型燃焼器等の新たな導入等に起因
した大きな流量区分の新たな追加(出現)があったこと
を判定する判定手法として、予め定められた流量区分以
上の大きな流量区分が新たに出現した場合にそれを判定
するが、この第2記載のガス使用流量区分監視装置にお
いては、新たに出現した流量区分が、既出現流量区分の
リスト中にリストアップされた流量区分のうち最大の流
量区分を越える流量区分であった場合には、前記未だ出
現していなかった大流量区分が新たに追加されたものと
判定する。
【0018】このように、既出現流量区分のリスト中に
それまでリストアップされていた流量区分のうち最大の
流量区分を越えた流量区分の出現を検知することによ
り、ユーザーが大型燃焼器等の新たな導入あるいはガス
消費器具等の一度に使用する台数が増加したことなどに
起因してそのユーザーのガス使用流量が大幅に増加して
流量区分がそれまで出現していた流量区分には未だ無か
った、さらに大きな流量区分に変化したことを、本発明
に係るガス使用流量区分監視装置によって自動的に判定
することができる。
【0019】そしてその結果、第1の発明と同様に、L
Pガスの使用環境においては「ガス切れ」の発生の原因
となる、ユーザーが大型燃焼器等を新たに導入したこと
などによる大流量区分の新たな出現を、本発明の技術に
よって察知(判定)しその旨を報知する警報を発して、
前記のような「ガス切れ」の発生を未然に防ぐことがで
きる。
【0020】また前記のLPガスだけでなく都市ガスに
ついても、いずれも新たに出現した大流量区分に的確に
対応した調整圧などのガス使用条件の再設定を行なうこ
との必要性の報知を確実に行なうことができる。なお、
上記の大流量区分追加情報出力手段におけるさらに具体
的な出力手法としては、例えば液晶表示パネルのような
表示デバイスの表示画面に表示出力するための表示画像
データとして出力しても良く、あるいは外部記憶装置な
どに対して出力しその外部記憶装置に格納するなどして
も良い。
【0021】第3に、本発明のガス使用流量区分監視装
置は、上記第1又は第2記載のガス使用流量区分監視装
置において、前記データの出力を受けて前記大流量区分
が新たに追加された旨の警報を発する警報発生手段を具
備することを特徴とするガス使用流量区分監視装置であ
る。
【0022】即ち、上記のようにして大流量区分の新た
な追加、即ち大流量区分に対応するガス消費機器等が新
たに追加されて使用開始されたことが判定されると、警
報を発してその旨を報知することができる。なお、その
ような警報発生の具体的な手法としては、例えば液晶表
示パネルの表示画面上に「大流量区分の追加あり」のよ
うな情報を表示しても良く、あるいは警報ブザーの鳴動
のような聴覚的な手法で出力しても良く、あるいは印字
プリンタのような印字手段で用紙に印字して出力するよ
うに用いても良い。
【0023】また、この警報発生手段は、前記ガス流量
計測手段が設置された場所つまりガスメータやこのガス
使用流量区分監視装置本体が設置されている場所とは離
れた場所、即ちユーザーの住居の室内に設置してもよ
く、またはガス事業所あるいはガス管理会社に設置して
も良い。そして前記大流量区分追加情報出力手段からこ
の警報発生手段への前記データの伝送は、伝送手段を介
して伝送すれば良い。
【0024】従って第4に、本発明のガス使用流量区分
監視装置は、上記第1乃至第3いずれかに記載のガス使
用流量区分監視装置において、前記警報発生手段は、前
記ガス流量計測手段の設置場所から離れた位置に配置さ
れる警報発生手段であって、前記大流量区分追加情報出
力手段に対して伝送手段を介して接続される警報発生手
段であることを特徴としている。
【0025】このようにして、この警報発生手段を例え
ば室内に設置されている従来の一般的なガス使用監視装
置あるいはガス供給制御装置と共に設置することができ
る。あるいはこの警報発生手段をガス事業所(あるいは
ガス管理会社)に設置することで、その警報の発生に基
づいてユーザーのガス使用流量区分の増大を、そのユー
ザーから離れた位置であってもガス事業所(あるいはガ
ス管理会社)で遠隔操作的に確実に監視することができ
る。
【0026】第5に、本発明のガス使用流量区分監視装
置は、上記乃第1乃至第4いずれかに記載のガス使用流
量区分監視装置において、前記大流量区分追加情報出力
手段はさらに、前記未だ出現していなかった大流量区分
が新たに追加された旨のデータを、該大流量区分がリス
トアップされた日時のデータと共に組み合わせて出力す
る大流量区分追加情報出力手段であることを特徴とする
ガス使用流量区分監視装置である。
【0027】即ち、それ以前には出現していなかった新
たな大流量区分が出現した旨を示す情報のみならず、さ
らにその新たな大流量区分が出現した日時(時刻)につ
いても出力することで、ガス流量区分の増加や変更を含
めたガス使用状況のさらに詳細な(きめの細かな)監視
や、それに基づいたガス使用状況の解析をも行なうこと
ができる。
【0028】なお、前記の出力されたデータ即ち前記大
流量区分がリストアップされた日時のデータおよび前記
大流量区分のデータに基づいて、前記大流量区分が出現
した旨を示す情報とその大流量区分が新たに出現した日
時の情報とを、例えば液晶表示パネルのような表示デバ
イスの表示画面上に表示するようにしても良く、あるい
は印字装置を用いて用紙上に印字出力するようにしても
良いことは言うまでもない。
【0029】第6に、本発明のガス使用流量区分監視装
置は、上記第1乃至第5いずれかに記載のガス使用流量
区分監視装置において、前記既出現流量区分リスト記憶
手段に記憶された前記既出現の流量区分のリストのデー
タを読み出して出力する既出現流量区分リストデータ出
力手段をさらに具備することを特徴としている。
【0030】即ち、それまでの過去に既に出現したこと
が記憶されている流量区分のリストのデータを読み出し
て出力することで、ガス流量区分の増大や変更を含めた
ガス使用状況のさらに詳細な(きめの細かな)監視や、
それに基づいたガス使用状況の解析をも行なうことがで
きる。
【0031】また第7に、本発明のガス使用流量区分監
視装置は、上記第1乃至第6いずれかに記載のガス使用
流量区分監視装置において、前記既出現流量区分リスト
記憶手段はさらに、前記流量区分が出現した際の日時の
データを該流量区分のデータと共に組み合わせて前記リ
ストとして記憶する既出現流量区分リスト記憶手段であ
り、前記既出現流量区分リストデータ出力手段は、前記
既出現流量区分リスト記憶手段に記憶された、前記流量
区分が出現した際の日時のデータおよび該流量区分のデ
ータを出力する既出現流量区分リストデータ出力手段で
あることを特徴としている。
【0032】即ち、過去に出現したガス流量区分のリス
トのデータを、さらにその各流量区分が出現した時刻
(日時)のデータと共に組み合わせて出力することで、
ガス流量区分の増大や変更を含めたガス使用状況のさら
に詳細な監視や、それに基づいたガス使用状況の解析を
も行なうことができる。
【0033】第8に、本発明のガス使用流量区分監視装
置は、上記第1乃至第7いずれかに記載のガス使用流量
区分監視装置において、前記ガス供給源から下流側のガ
ス消費機器側へと流れるガスの積算消費量を計量するガ
スメータの内部に設置されることを特徴とするガス使用
流量区分監視装置である。
【0034】即ち、本発明のガス使用流量区分監視装置
は、そのガス流量計測手段として、ガスメータに用いら
れているガス流量を計測する膜式流量計や超音波流量計
や渦式流量計などの各種流量センサあるいは各種流速セ
ンサを兼用して用いることができる。また、前記の大流
量区分が出現したことを示すデータを表示画面上に表示
出力するための表示媒体としても、従来からガスメータ
の前面に設置されるなどして用いられている液晶表示パ
ネルの表示画面などを兼用して用いることができる。
【0035】このように、従来から一般的に用いられて
いるガスメータ内部のガス流量計測手段などのハードウ
ェアを、本発明に係るガス使用流量区分監視装置の少な
くとも一部としても兼用して用いることができるという
メリットがあることなどから、本発明に係るガス使用流
量区分監視装置は、従来の一般的なガスの積算消費量を
計量するガスメータの内部に配設することも好適であ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガス使用流量
区分監視装置の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明
する。 (実施形態1)図1は、本発明に係る第1の実施形態の
ガス使用流量区分監視装置の主要部の構成を示す図であ
る。また図2は、その大流量区分の出現を判定し、その
旨のデータの出力あるいは警報発生の動作の主要部につ
いてを示す概要フローチャートである。
【0037】このガス使用流量区分監視装置は、ガス供
給源の一つであるガスボンベ1から下流側のガス消費機
器側(図示省略)へと流れるガスの単位時間あたり又は
予め定められた時間間隔あたりの流量qを、予め定めら
れた時間間隔ごとに計測するガス流量計測手段100
と、前記計測されたガスの流量qの増加分Δqを演算す
るガス増加流量演算手段101と、前記演算されたガス
の流量の増加分Δqを、予め定められた複数の流量区分
1〜13(図3中に模式的に示すリスト中の各流量区
分)と比較して、前記演算されたガスの流量の増加分Δ
qが前記複数の流量区分1〜13のうちどの流量区分の
数値範囲に該当するかを判定するガス流量区分判定手段
102と、前記複数の流量区分1〜13のうち、予め定
められた初期学習期間T0 内に演算された前記ガスの流
量の増加分Δqに対応して前記ガス流量区分判定手段1
02によって判定された流量区分C(=1〜13のいず
れか)を、前記初期学習期間T0 内にて既に出現した既
出現流量区分のリスト300中にリストアップする流量
区分初期学習手段103と、前記既出現流量区分のリス
ト300のデータを記憶する既出現流量区分リスト記憶
手段104と、前記初期学習期間T0 の終了後に計測さ
れたガスの流量の増加分Δqに対応して前記ガス流量区
分判定手段102で判定された流量区分Cを、その時点
までに前記既出現流量区分リスト記憶手段104に記憶
されていた前記既出現流量区分のリスト300と比較し
て、前記既出現流量区分のリスト300中に前記流量区
分Cが未だ存在していない場合には、該未だ存在してい
なかった流量区分Cを新たに前記既出現流量区分のリス
ト300中に追加して記憶する既出現流量区分再学習手
段105と、前記初期学習期間終了後に計測されたガス
の流量の増加分Δqに対応して前記ガス流量区分判定手
段102で判定された流量区分Cが、前記既出現流量区
分のリスト300中に未だ存在していない場合であっ
て、かつ前記流量区分Cが前記既出現流量区分のリスト
300中にそれまでに既にリストアップされていた流量
区分のうち最大の流量区分Cmax を越える流量区分であ
った場合には、未だ出現していなかった大流量区分が新
たに追加された旨のデータDを出力する大流量区分追加
情報出力手段106とを備えている。
【0038】そしてさらには、前記データDの出力を受
けて、前記大流量区分が新たに追加された旨の警報を発
する警報発生手段107であって、前記ガス流量計測手
段100の設置場所から離れた位置に所在しているガス
管理会社に設置されているガス使用監視システム500
内に配置されており、前記大流量区分追加情報出力手段
106に対して電話回線あるいは専用通信経路のような
伝送手段200を介して接続されている警報発生手段1
07を具備している。
【0039】この警報発生手段107が発する警報とし
ては、さらに具体的には、鳴動ブザーのような警報音な
どを用いた聴覚的媒体による警報でも良く、あるいは赤
色警告灯の点滅や、液晶表示パネルの表示画面上に表示
される「大流量区分が追加されました」といった表示、
即ち視覚的媒体による警報でも良い。
【0040】そしてまた、前記既出現流量区分リスト記
憶手段104はさらに、前記流量区分Cが新たに出現し
た際の日時のデータtを該流量区分のデータCと組み合
わせて前記リストとして記憶する既出現流量区分リスト
記憶手段104である。またさらには、前記既出現流量
区分リスト記憶手段104に記憶された、前記流量区分
Cが出現した際の日時のデータtおよび該流量区分のデ
ータCを共に組み合わせて(C,t)のように一組で出
力する既出現流量区分リストデータ出力手段108を具
備している。
【0041】なお、前記の流量区分Cとその出現日時t
とを共に組み合わせて一組に(C,t)のようにしてま
とめられて前記の既出現流量区分リストデータ出力手段
108から出力されたデータに基づいて、液晶表示装置
のようなフラットパネルディスプレイデバイスを用いた
表示装置201の表示画面に表示出力される。
【0042】あるいは、この表示装置201は、前記の
警報発生手段107と同様に前記の電話回線などを用い
た伝送手段200を介して、既出現流量区分リスト記憶
手段104に接続されて、ガス使用監視システム500
側に配置されるようにしても良い。
【0043】図1には、そのように前記のユーザー側の
表示装置201とは別にガス使用監視システム500側
に表示装置201´を設置し、伝送手段200を介して
それと既出現流量区分リストデータ出力手段108とを
接続する場合の一例を示している。つまり、単に大流量
区分が新たに追加されたということのみを警報するだけ
でなく、どの区分の大流量区分が追加されたのかについ
て、その区分についての情報も、表示装置201´によ
ってガス使用監視システム500側で監視可能である。
【0044】このように表示装置201をガス使用監視
システム500側に配置することによって、ガス管理会
社側がガス使用監視システム500を用いて、一か所で
居ながらにしてユーザー側のガス使用流量区分の増大等
を監視することができるので好ましい。なお、その場合
には、表示装置201と既出現流量区分リストデータ出
力手段108とを接続する伝送手段としては、実際には
上記の警報発生手段107と大流量区分追加情報出力手
段106とを接続する伝送手段200を兼用で用いても
良いことは言うまでもない。
【0045】あるいは、伝送手段200としては、従来
の電話回線等を用いた自動検針システムに用いられる伝
送手段を兼用で用いるようにしても良いことは言うまで
もない。そのように従来から用いられている伝送手段を
兼用して用いることで、この伝送手段200を含めた装
置全体としての主要部の構成をさらに簡易なものとする
ことができるという利点があるので好ましい。
【0046】また、上記のガス流量計測手段100とし
ては、前記のガスボンベに調整器2等を介して接続され
ている従来のガスメータ10に内蔵されている一般的な
膜式や渦流量計測方式や超音波計測方式などの、ガス流
量qを計測可能な一般的なガス流量計測センサを好適に
用いることができることは言うまでもない。
【0047】また、ガス流量qつまり単位時間あたり又
は予め定められた計測時間間隔あたりのガスの流量qの
計測については、この流量qそのものを流量センサで計
測しても良いし、ガス流の流速vを計測する流速センサ
でまず流速vを計測した後、その流速vにそのガス流を
流しているガス導通路の断面積Sを乗じる演算を行なう
(即ちq=v・S)などしてガス流量qを算出するよう
にしても良いことは言うまでもない。
【0048】なお、上記各構成手段は、専用の外殻筐体
(いわゆるボディ)等に収容し、これを例えばガスボン
ベ1付近の調整器2の前面や側面などに隣設して付設し
ても良く、あるいはユーザーの住居3の室内などに設置
しても良い。あるいは、例えば図4に示すように、その
ガスボンベ1から供給されるガスの消費量を計量するガ
スメータ10の外殻筐体(ボディ)内部に、本発明に係
るガス使用流量区分監視装置20を配設しても良いこと
は言うまでもない。
【0049】いずれにせよ、本発明に係るガス使用流量
区分監視装置は、実際のハードウェア構成としては、前
記のガス流量計測手段100や警報発生手段107や表
示装置201,201´や伝送手段200など、流量セ
ンサやその他の機械的要素部分や伝送手段(電話回線の
ような通信系)やデジタル/アナログ変換用のインター
フェイス回路等を除いた、ガス増加流量演算手段101
やガス流量区分判定手段102やガス流量区分判定手段
103や流量区分初期学習手段103などの各種のデー
タ演算に関する機能を司る各構成手段については、殆ど
電子回路のみを組み合わせるだけでも構築可能なので、
特にそのような電子回路を用いて構築可能な各構成部位
については、例えば1チップマイコン(マイクロコンピ
ュータ)およびその周辺回路用の記憶素子(例えばD−
RAMのような記憶素子やインターフェイス用回路素子
など)等を組み合わせて用いて、極めて小型に形成する
ことができるというメリットもある。
【0050】そして本発明に係るガス使用流量区分監視
装置におけるガス流量計測手段100や表示装置201
や伝送手段200などについては、従来のガスメータの
構成要素であるガス流量計測手段や、自動検針に用いら
れている電話回線のような伝送手段などの、既存のハー
ドウェアを好適に兼用することができるというメリット
が得られることから、本発明に係るガス使用流量区分監
視装置をガスメータ10の内部に配設するようにしても
良い。
【0051】次に、上記のように主要部が構成された本
発明に係る第1の実施形態のガス流量区分監視装置の動
作を、特にその主要部である大流量区分の新たな出現
(追加)の判定およびその旨を報知する警報を発する動
作を中心として説明する。まず、このガス使用流量区分
監視装置が設置されて動作開始されると、初期学習を開
始する。
【0052】即ち、まずガス流量計測手段100が動作
を開始して、単位時間あたりに流れるガス量つまりガス
流量qを計測する(s1)。続いて、ガス増加流量演算
手段101は、前記計測されたガス流量qの増加分Δq
を演算する(s2)。
【0053】このガス流量qの増加分Δqの演算は、ガ
ス流量qn (n=1,2,3…)の計測周期ごとに、つ
まり順次新しいガス流量qn の計測値が得られるごと
に、その前に計測されたガス流量qn-1 との差(qn −
qn-1 =Δq)を演算するようにしても良いし、あるい
は前記の計測周期とは別にΔqを演算するために前記の
ガス流量qn のうちから抽出(モニタリング)する周期
を設定しても良い。ただしここで、Δqは後述するよう
に流量区分の出現を判定するために用いられるのである
から、そのΔqを求めるためにモニタリングするガス流
量qn-1 とqn との間の計測周期(計測時間間隔)が、
余りにも長いと粗い精度でしかΔqが求められなくな
り、また、余りにも短くてもガス器具のガス消費開始の
際の消費量の立上がり途中の不完全なΔqしか求められ
なくなるので、そのような不都合の生じないようなガス
流量qの計測周期あるいはモニタリング周期を設定する
ことが望ましい。
【0054】そしてΔqが演算されると、図3に模式的
に示したような既出現流量区分リスト300の、流量区
分(ここではC=1〜13)とガス流量の増加分を区別
する数値範囲(Δqmin 〜Δqmax )との関係を対応付
けるテーブルに基づいて、前記の演算されたΔqの値が
そのテーブルにおけるどの流量区分Cに対応するもので
あるかを判定する(s3)。
【0055】ここで、図3の流量区分のテーブルについ
ては、例えば流量区分C=1はガス流量Δqmin =0≦
Δq<Δqmax =21(リットル/h)の流量範囲に対
応しており、その一つ上の区分である流量区分C=2は
ガス流量Δqmin =21≦Δq<Δqmax =21(リッ
トル/h)の流量範囲に対応し…というように、それぞ
れの流量区分Cが設定されている。この流量区分の数値
範囲の設定そのものについては、従来の一般的な流量区
分の規格に基づいて設定されている。これは、新たに用
いられるガス器具の流量区分を本発明の装置が自動判定
するために好適だからであることは言うまでもない。な
お、この図3においては、流量区分1〜3が初期学習期
間中に既に出現して初期学習された場合についての一例
を示している。またこの図3中で「既出現の記録」とし
て記録されているのは、既出現の流量区分の記録301
のことであって、図3に模式的に示したリスト中におい
ては、この「既出現の記録」として1が記録されている
流量区分では既にその流量区分のガス流量が出現した場
合を、また0が記録されている流量区分では未だその流
量区分のガス流量が出現していない場合を、それぞれ示
している。
【0056】このように、Δqに基づいて、その時点で
使用されているガス器具が前記の流量区分のうち、どの
流量区分に該当するものであるのかについてを判定する
ことができる。これは、一般にガス器具は使用停止状態
から点火されたとき、ほぼ瞬間的〜数秒程度でそのガス
器具の全ガス消費量まで立ち上がるのであって、しかも
点火の際には、その点火を確実なものにするためなどの
理由から、一般ににそのガス器具の全ガス消費量まで立
ち上げておき、こうして確実に点火されて後に消費量を
調節する、といった使用手法が一般的に用いられること
から、前記のようにガス流量の増加分Δqを求めること
によって、使用されるガス器具の流量区分を判定するこ
とができることになる。
【0057】そしてこのようにして流量区分Cが判定さ
れると、流量区分初期学習手段103は、その流量区分
Cがそれまでに図3に示したような既出現流量区分リス
ト300の中に、既出現の流量区分の記録301として
既存であるか否かを判別する(s4)。このとき既出現
流量区分リスト300中に前記の流量区分Cが既存でな
ければ(s4のN)、新たな流量区分が出現したものと
して、その新たな流量区分Cを既出現流量区分リスト3
00中に追加してリストアップする。つまり、その新た
な流量区分Cを、既出現流量区分リスト記憶手段104
の既出現流量区分リスト300中に記録する(s5)。
しかしここで既出現流量区分リスト300中に前記の流
量区分Cが既存であれば(s4のY)、その流量区分C
はここで新たにはリストアップしないことは言うまでも
ない。
【0058】なお、この初期学習期間T0 の日数として
は、例えば7日間(つまり一週間)でも良く、あるいは
30日(つまり約一か月間)でも良い。ただし、この初
期学習期間T0 が余りにも短いと、初期学習が不十分な
ままに終わることになり、逆に余りにも長いと、無駄な
時間を初期学習に費やすことになり、その時間が無駄に
なる。従って、そのような両端の不都合を回避できるよ
うな適切な日数に初期学習期間T0 を決定することが望
ましいことは言うまでもない。
【0059】このようにして、初期学習(s1〜s5)
は初期学習期間T0 が終了するまで継続される(s
6)。そして初期学習期間T0 が終了すると(s6の
Y)、その時点までにリストアップされた既出現流量区
分リスト300を用いて、流量区分の再(追加)学習つ
まりその既出現流量区分リスト300にデータ追加(更
新)を行ないつつ、その一方で大流量区分の追加(新た
な出現)の判定〜警報発生の動作を行なう。
【0060】即ち、ガス流量計測手段100は、単位時
間あたりに流れるガス量つまりガス流量qを計測する
(s7)。続いて、ガス増加流量演算手段101は、前
記計測されたガス流量qの増加分Δqを演算する(s
8)。このガス流量qの増加分Δqの演算は、上記の初
期学習期間中と同様に行なえば良い。
【0061】続いて、ガス流量qの増加分Δqが演算さ
れると、図3に模式的に示したような既出現流量区分リ
スト300の、流量区分(ここではC=1〜13)とガ
ス流量の増加分を区別する数値範囲(Δqmin 〜Δqma
x )との関係を対応付けるテーブルに基づいて、前記の
演算されたΔqの値がそのテーブルにおけるどの流量区
分Cに対応するものであるかを判定する(s9)。
【0062】このようにして流量区分Cが判定される
と、既出現流量区分再学習手段105は、その流量区分
Cがそれまでに既出現流量区分リスト300の中に既出
現区分301として既存であるか否かを、判別する(s
10)。このとき、既出現流量区分リスト300中に前
記の流量区分Cが既存でなければ(s10のN)、新た
な流量区分Cが出現したことを再学習する。即ち、新た
な流量区分Cが出現したものとして、その新たな流量区
分Cを、この時点の時刻データtと共に組み合わせて、
既出現流量区分リスト300中に追加してリストアップ
する。つまり、その新たな流量区分Cを、既出現流既出
現流量区分再学習手段105量区分リスト記憶手段10
4の既出現流量区分リスト300中に記録する(s1
1)。しかしここで、既出現流量区分リスト300中に
前記の流量区分Cが既存であれば(s10のY)、その
流量区分Cはここでは既出現流量区分リスト300に追
加しないことは言うまでもない。
【0063】続いて、大流量区分追加情報出力手段10
6は、上記のようにして新たな流量区分Cが出現したこ
とが判定された後(s10のY)、さらにその新たな流
量区分Cを、それまで既出現流量区分リスト300中に
記録されていた流量区分のうち最大の流量区分Cmax と
比較する(s12)。そして前記の新たな流量区分Cが
前記の最大の流量区分Cmax を越える値である場合には
(s12のY)、それまでには未だ出現していなかった
大流量区分が新たに出現したことを判定する。つまりそ
のような大流量区分に対応するような大型ガス消費器具
が新たに追加されて使用開始されたものと判定して、そ
の旨のデータDを出力する(s13)。そしてこのデー
タDの出力を受けて、警報発生手段107は、大流量区
分のガス消費量の大型ガス消費器具などが新たに追加さ
れたことを示す警報を発する(s14)。
【0064】この警報は停止命令が入力されるまで継続
される(s15のN)。そして警報の停止命令が入力さ
れると(s15のY)、警報を停止する(s16)。そ
してさらに、リストリセット命令が入力されると(s1
7のY)、それまで既出現流量区分リスト300に記録
されていた既出現区分301のデータをリセットして、
再び上記の初期学習モードであるs(ステップ)1から
の動作へと戻って、初期学習の動作からの動作を繰り返
す。あるいはここでこのタイミングでリストリセット命
令が入力されなかった場合には(s17のN)、上記の
s7からの流量区分の再(追加)学習動作を繰り返す
(s7〜s17)。
【0065】ここで、上記のような動作によって既出現
流量区分リスト記憶手段104に、既出現の流量区分C
のデータとその出現(追加)時刻tのデータとを(C,
t)のように一組ごとに組み合わせて記録されているデ
ータの読み出しは、上記の概要フローチャートにおける
いずれの動作が継続中でも、それとは並列処理的に言わ
ば割り込みモードとして実行することができる。即ち、
既出現流量区分リストデータ出力手段108は、ユーザ
ーによって読み出し命令が入力されると、既出現流量区
分リスト記憶手段104にそれまで記録されているデー
タを読み出す。そしてその読み出されたデータ(C,
t)の組の全データに基づいて、図3に示したような既
出現の流量区分の記録のリスト301を含む流量区分の
テーブル300を、液晶表示装置のようなフラットパネ
ルディスプレイを用いてなる表示装置200の画面に表
示出力させる。このようにして追加された大流量区分の
リストを表示出力することで、それが追加されたこと自
体の記録およびそれが追加された時の日時(時刻)につ
いても確認することが可能である。
【0066】(実施形態2)上記第1の実施形態におい
ては、大流量区分の新たな出現を判定する際に、その判
定基準として、それまでに記録された流量区分のうち最
大の流量区分Cmaxを用いたが、その判定基準としては
この他にも、大流量区分として予め定めておいたしきい
値Cthを用いても良い。このしきい値としては、例えば
図3に示した流量区分に即して一例を述べると、例えば
16号給湯機のような一般に大型の燃焼機として取り扱
われるガス消費機器に対応する流量区分である第12流
量区分即ち1165(リットル/h)以上〜1460
(リットル/h)未満の流量区分を大流量区分と見做し
て、このような1164(リットル/h)を越えた流量
増加Δqがあった場合、つまりC=11を越えたC=1
2以上の流量区分の追加があった場合に、大流量区分が
新たに出現したものと判定するようにすれば良い。つま
りこの一例の場合にはしきい値CthとしてCth=11と
設定すれば良い。あるいは、このしきい値Cthとしては
さらに低い流量区分に設定しても良く、逆にさらに高い
流量区分に設定しても良いが、いずれにせよユーザーの
ガス消費状況に合わせて設定することが望ましい。そし
てそのようなユーザーのガス消費状況をモニタリングす
るためには、上記の初期学習時に既出現流量区分リスト
にリストアップされた流量区分を読み出し、そのリスト
に出現していた流量区分に基づいて決定すれば良いの
で、この意味でも本発明に係る技術は有効にで用いるこ
とができるものであると言える。
【0067】なお、上記第2の実施形態においては、初
期学習期間中には新たな流量区分Cが出現したことが判
定された場合、その流量区分Cが大流量区分Cthを越え
た区分に該当するものであっても、初期学習期間中とい
うことで、大流量区分の出現(追加)としての警報は発
しないようにしたが、特にこの第2の実施形態のように
大流量区分の判定しきい値Cthを用いる場合には、初期
学習期間中でもその判定しきい値Cthを越えた流量区分
が出現した場合にはその旨の警報を発するようにしても
良いことは言うまでもない。
【0068】また、上記各実施形態における動作の説明
に用いた概要フローチャートでは、全体として1つの無
限ループを描いてその動作が繰り返されるような形のフ
ローチャートに描かれた部分があるが、これは図示しな
い例えば本装置の取換寿命が到来するなどして強制的な
割り込みモード等でその動作を停止されるような場合な
どには、その停止動作等が割り込みモードとして行なわ
れるものであることは言うまでもないが、しかし本発明
に係る装置の動作は、ガス使用流量区分の継続的な監視
動作なのであり、一般にその使用継続中は休むこと無く
無限ループ状に繰り返されているのであるから、上記実
施形態では本発明の技術に関する動作についてを中心と
して詳述するものとし、前記の取換寿命の到来のような
瑣末な事項の説明や図示については本実施形態の説明お
よび図示の簡潔化を図るために省略した。
【0069】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、ユーザーのガス消費状況の変化や大型燃
焼機器の導入などに起因して、ガスの消費状況が予期せ
ず急に大きく変化した場合でも、その消費状況の急変を
検知して、その新たに出現した流量区分の情報を出力ま
たは表示、あるいはその流量区分が大幅に増大した旨の
警報を発して、その新たに出現した大流量区分に対し
て、ガスユーザーあるいはガス管理会社が適切に対応す
ることを可能ならしめるガス使用流量区分監視装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態のガス使用流量区
分監視装置の主要部の構成を示す図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態のガス使用流量区
分監視装置における、大流量区分の出現を判定し、その
旨のデータの出力あるいは警報発生の動作の主要部につ
いてを示す概要フローチャートである。
【図3】既出現流量区分リスト300および既出現の流
量区分の記録301を模式的に示す図である。
【図4】本発明に係る第1の実施形態のガス使用流量区
分監視装置の各構成手段を本体2としてガスボンベ1の
付近に設置されるガスメータ10の内部に配設した場合
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…ガスボンベ 2…調整器 10…ガスメータ 100…ガス流量計測手段 101…ガス増加流量演算手段 102…ガス流量区分判定手段 103…流量区分初期学習手段 104…既出現流量区分リスト記憶手段 105…既出現流量区分再学習手段 106…大流量区分追加情報出力手段 107…警報発生手段 108…既出現流量区分リストデータ出力手段 200…伝送手段 201…表示装置 500…ガス管理会社側のガス使用監視システム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給源から下流側のガス消費機器側
    へと流れるガスの、単位時間あたり又は予め定められた
    時間間隔あたりの流量を、予め定められた時間間隔ごと
    に計測するガス流量計測手段と、 前記計測されたガスの流量の増加分を演算するガス増加
    流量演算手段と、 前記演算されたガスの流量の増加分を、予め定められた
    複数の流量区分と比較して、前記演算されたガスの流量
    の増加分が前記複数の流量区分のうちどの流量区分の数
    値範囲に該当するかを判定するガス流量区分判定手段
    と、 前記複数の流量区分のうち、予め定められた初期学習期
    間内に演算された前記ガスの流量の増加分に対応して前
    記ガス流量区分判定手段によって判定された流量区分
    を、前記初期学習期間内に既に出現した既出現流量区分
    のリストとしてリストアップする流量区分初期学習手段
    と、 前記既出現流量区分のリストを記憶する既出現流量区分
    リスト記憶手段と、 前記初期学習期間終了後に計測されたガスの流量の増加
    分に対応して前記ガス流量区分判定手段で判定された流
    量区分を、前記既出現流量区分のリストと比較して、前
    記既出現流量区分のリスト中に前記流量区分が未だ存在
    していない場合には、該未だ存在していなかった流量区
    分を新たに前記既出現流量区分のリスト中に追加して記
    憶する既出現流量区分再学習手段と、 前記初期学習期間終了後に計測されたガスの流量の増加
    分に対応して前記ガス流量区分判定手段で判定された流
    量区分が、前記既出現流量区分のリスト中に未だ存在し
    ていない場合であって、かつ前記流量区分が予め定めら
    れた区分以上であった場合には、未だ出現していなかっ
    た大流量区分が新たに追加された旨のデータを出力する
    大流量区分追加情報出力手段とを備えたことを特徴とす
    るガス使用流量区分監視装置。
  2. 【請求項2】 ガス供給源から下流側のガス消費機器側
    へと流れるガスの、単位時間あたり又は予め定められた
    時間間隔あたりの流量を、予め定められた時間間隔ごと
    に計測するガス流量計測手段と、 前記計測されたガスの流量の増加分を演算するガス増加
    流量演算手段と、 前記演算されたガスの流量の増加分を、予め定められた
    複数の流量区分と比較して、前記演算されたガスの流量
    の増加分が前記複数の流量区分のうちどの流量区分の数
    値範囲に該当するかを判定するガス流量区分判定手段
    と、 前記複数の流量区分のうち、予め定められた初期学習期
    間内に演算された前記ガスの流量の増加分に対応して前
    記ガス流量区分判定手段によって判定された流量区分
    を、前記初期学習期間内に既に出現した既出現流量区分
    のリストとしてリストアップする流量区分初期学習手段
    と、 前記既出現流量区分のリストを記憶する既出現流量区分
    リスト記憶手段と、 前記初期学習期間終了後に計測されたガスの流量の増加
    分に対応して前記ガス流量区分判定手段で判定された流
    量区分を、前記既出現流量区分のリストと比較して、前
    記既出現流量区分のリスト中に前記流量区分が未だ存在
    していない場合には、該未だ存在していなかった流量区
    分を新たに前記既出現流量区分のリスト中に追加して記
    憶する既出現流量区分再学習手段と、 前記初期学習期間終了後に計測されたガスの流量の増加
    分に対応して前記ガス流量区分判定手段で判定された流
    量区分が、前記既出現流量区分のリスト中に未だ存在し
    ていない場合であって、かつ前記流量区分が前記既出現
    流量区分のリスト中にリストアップされた流量区分のう
    ち最大の流量区分を越える流量区分であった場合には、
    未だ出現していなかった大流量区分が新たに追加された
    旨のデータを出力する大流量区分追加情報出力手段とを
    備えたことを特徴とするガス使用流量区分監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のガス使用流量区分
    監視装置において、 前記データの出力を受けて、前記大流量区分が新たに追
    加された旨の警報を発する警報発生手段を具備すること
    を特徴とするガス使用流量区分監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3いずれかに記載のガス使
    用流量区分監視装置において、 前記警報発生手段は、前記ガス流量計測手段の設置場所
    から離れた位置に配置される警報発生手段であって、前
    記大流量区分追加情報出力手段に対して伝送手段を介し
    て接続される警報発生手段であることを特徴とするガス
    使用流量区分監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれかに記載のガス使
    用流量区分監視装置において、 前記大流量区分追加情報出力手段はさらに、前記未だ出
    現していなかった大流量区分が新たに追加された旨のデ
    ータを、該大流量区分がリストアップされた日時のデー
    タと共に組み合わせて出力する大流量区分追加情報出力
    手段であることを特徴とするガス使用流量区分監視装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5いずれかに記載のガス使
    用流量区分監視装置において、 前記既出現流量区分リスト記憶手段に記憶された前記既
    出現の流量区分のリストのデータを読み出して出力する
    既出現流量区分リストデータ出力手段を、さらに具備す
    ることを特徴とするガス使用流量区分監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6いずれかに記載のガス使
    用流量区分監視装置において、 前記既出現流量区分リスト記憶手段はさらに、前記流量
    区分が出現した際の日時のデータを該流量区分のデータ
    と共に組み合わせて前記リストとして記憶する既出現流
    量区分リスト記憶手段であり、 前記既出現流量区分リストデータ出力手段は、前記既出
    現流量区分リスト記憶手段に記憶された、前記流量区分
    が出現した際の日時のデータおよび該流量区分のデータ
    を出力する既出現流量区分リストデータ出力手段である
    ことを特徴とするガス使用流量区分監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7いずれかに記載のガス使
    用流量区分監視装置において、 前記ガス使用流量区分監視装置は、前記ガス供給源から
    下流側のガス消費機器側へと流れるガスの積算消費量を
    計量するガスメータの内部に設置されることを特徴とす
    るガス使用流量区分監視装置。
JP10017173A 1998-01-29 1998-01-29 ガス使用流量区分監視装置 Withdrawn JPH11211533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10017173A JPH11211533A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 ガス使用流量区分監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10017173A JPH11211533A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 ガス使用流量区分監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11211533A true JPH11211533A (ja) 1999-08-06

Family

ID=11936574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10017173A Withdrawn JPH11211533A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 ガス使用流量区分監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11211533A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024749A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流量計測装置
JP2009014686A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Toshiba Corp ガス器具判別装置とその方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024749A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流量計測装置
JP4665641B2 (ja) * 2005-07-20 2011-04-06 パナソニック株式会社 流量計測装置
JP2009014686A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Toshiba Corp ガス器具判別装置とその方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5686896A (en) Low battery report inhibitor for a sensor
US5686885A (en) Sensor test method and apparatus
US8442696B2 (en) Gas meter and gas safety system
JPH10238772A (ja) ガス器具監視装置
JPH07231363A (ja) 緊急通報ネットワークシステム
JP3381835B2 (ja) 電子式ガス計量装置
JPH11211533A (ja) ガス使用流量区分監視装置
JP3140159B2 (ja) ガス漏れ警報器及びガス漏れ警報遮断システム
JPH11211532A (ja) ガスメータおよびガス使用監視システム
JPH11211534A (ja) ガス残量管理装置
EP2306088B1 (en) Device for monitoring appliance
JP5171107B2 (ja) 警報器及びガス保安システム
JP4794831B2 (ja) ガスメータ
JP3433447B2 (ja) Lpガス計量装置
JP3421986B2 (ja) ガス漏れ警報器
JP4298888B2 (ja) ガス計量システム
JP2004054691A (ja) 防災監視設備の受信機
JP4638574B2 (ja) ガス遮断装置
JP3175412B2 (ja) 燃料計量装置
JPH11173895A (ja) ガスメータ
JP2005214895A (ja) 流体計測装置及びガスメータ
JP3074892B2 (ja) 流量積算表示装置
CN113418546A (zh) 一种防尘网堵塞检测装置、方法及电子设备
JPS642234Y2 (ja)
JP2003121237A (ja) 電子式ガスメータ及び電池誤接続防止用プログラムを格納する記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405