JPH11211534A - ガス残量管理装置 - Google Patents

ガス残量管理装置

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JPH11211534A
JPH11211534A JP10019573A JP1957398A JPH11211534A JP H11211534 A JPH11211534 A JP H11211534A JP 10019573 A JP10019573 A JP 10019573A JP 1957398 A JP1957398 A JP 1957398A JP H11211534 A JPH11211534 A JP H11211534A
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JP
Japan
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gas
consumption
container
value
remaining amount
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Withdrawn
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JP10019573A
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English (en)
Inventor
Toshimasa Toriyama
敏正 鳥山
Kimikatsu Isobe
公克 磯部
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーの都合や大型燃焼機器の導入などに
起因して、ガスの消費状況が予期せず急に大きく変化し
た場合でも、その消費状況の急変に対して自動的に適切
に対応して、ガス容器から供給されるガスの「ガス切
れ」状態の発生を確実に防ぐことができ、しかもそれに
用いられる取替猶予期間などの各種の設定を、ガスのユ
ーザーのガス消費状況に対して適宜に高い妥当性を以て
適合するものに変更することができるガス残量管理装置
を提供する。 【解決手段】 一日のガス消費量Qの値とを比較する比
較手段103と、前記比較の結果、前記一日のガス消費
量Qの値が、前記平均値Qthまたは該平均値に安全係数
αを乗じた値α・Qthを越えた場合に警報を発する警報
発生手段104を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス残量管理装置に
係り、特にLPガスのガスボンベのようなガス容器を用
いて供給されるガスの、前記ガス容器毎における残量管
理を行なうガス残量管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用や業務用のLPG(液化天然ガ
ス)などのガスボンベのような可搬型のガス容器からユ
ーザーへとガスを供給するガス供給システムの場合、そ
の使用中のガス容器内のガスが消費されて最後には残量
0となるが、それまで使い切ると、それ以降は「ガス切
れ」ということになってガス供給不能となるという不都
合が生じる。
【0003】そこで従来では、ガスボンベなどのガス容
器内のLPガス残量が少なくなって来たことを検知し
て、その旨をガス事業者やガス管理会社等の係員などに
知らせるための警報を発することにより、「ガス切れ」
となる以前にLPガスの残量が少なくなったガスボンベ
をLPガスが新たに充填されている別のガス容器と取り
替えるようにしていた。
【0004】即ち、ガス容器の取り替え時点でガス消費
量のカウントを初期値0に一旦リセットしてから、その
ガス消費量のカウント(積算)を開始し、これを継続し
て行く。そしてそのガス消費量のカウントが、しきい値
として予め定められた値以上になった場合には、そのガ
ス容器内のガスの残量が少なくなって来たものと判定す
る。あるいはその裏を返せば、前記ガス容器の容量の最
大値または最初にそのガス容器に充填されていた前記L
Pガスの量から、前記のガス消費量の積算値を差し引い
て、前記ガス容器内におけるガス残量を算出し、このガ
ス残量がしきい値として予め定められた残量管理レベル
に対応する残量値以下となった場合には、そのガス容器
内のガスの残量が少なくなって来たものと判定する。
【0005】そしてその場合には、前記ガス容器内の残
量が僅かとなったものから、LPガスが満杯に充填され
た別の新しいガス容器と取り替えることを促すための警
報を発する。するとこの警報を受けて、前記のガス事業
者やガス管理会社の係員等は、例えば7日間のようなガ
ス容器の取り替えを済ませなくとも残量の消費を継続し
ていれば一時的には「ガス切れ」には至らないことが見
込まれるような取り替えのデリバリーの余裕として取れ
る程度の猶予期間として予め定められていた取替猶予期
間中に、前記の残量が少なくなって来たガス容器を新た
にLPガスが満杯に充填されている別のガス容器と取り
替えるようにしている。
【0006】そしてまた、前記の残量管理レベルの値と
しては、例えばガス容器の最大容量の10%のような値
が、例えば3段階のように複数のバリエーションが用意
されており、これらの3段階のようなレベルのバリエー
ションのうちから予め任意に選択してこれを前記残量管
理レベルの値として設定変更することで、ユーザーごと
に異なるガス消費パターンやガス消費量の大きさや速さ
に対して極めて大雑把な対応は可能となるようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
ユーザーの生活上や行事上の都合等により、急に多量の
ガスを消費することが必要になった場合や、ユーザーが
前記のガス事業者やガス管理会社に知らせる前に大型の
ガス燃焼機などをさらに追加して用いるようになった場
合など、ガスの使用量が予期せず急に多量消費の方向に
変化したような場合には、上記の手法で残量管理を行な
っていても、現在使用中のガス容器の残量が少なくなっ
てその警報が発せられても、上記のような新しいLPガ
スが満杯に充填されている別のガス容器と取り替えるデ
リバリーがそのユーザーの元に届く前、つまり上記の予
め定められた取替猶予期間中に新しい別のガス容器のデ
リバリーが届くよりも前に、「ガス切れ」状態に至って
しまうという問題がある。
【0008】しかも、上記の取替猶予期間は、ガス容器
を取り替える猶予期間として、例えば一般家庭における
ガス消費量から計算して7日間程度なら上記の残量管理
レベルに対応する残量を使い切ることはないだろう、と
いった極めて大雑把な基準で定められているが、このよ
うな取替猶予期間自体の設定についても、妥当性が明確
であるとは必ずしも言えず、ユーザーの生活様式や生活
リズムのさらなる多様化やそれに伴なうガス消費機器類
のさらなる多様化とあいまって、ガスの消費量はさらに
多様な変化に富んだものと成りつつあるので、実際には
前記のような極めて大雑把な基準で定められた残量管理
レベルや取替猶予期間に基づいて警報を発するという従
来のガス残量管理装置やそれを用いたガス残量管理の方
式では、前記のような「ガス切れ」が生じる確率はさら
に極めて高くなるという問題がある。
【0009】さらには、上記のような取替猶予期間の設
定や、ガス残量が少なくなったことを判定するための基
準(つまりの従来の技術で言うところの残量管理レベル
のような基準)の設定について、それらをさらに正確か
つ確実な警報を可能とならしめる妥当性の高い設定にま
で品質向上するための判断材料となる情報(データ)が
従来のガス残量管理装置からは実際上得ることができな
かったので、上記のような「ガス切れ」が実際に起こっ
た場合などにのみ、その機会を利用して前記の取替猶予
期間の設定や残量管理レベルの設定の見直しを、言わば
経験則的に行なう以外には不可能であり、しかもそのと
き判断材料となる情報(データ)も実際上極めて大雑把
な3段階の残量管理レベル程度のデータしか無いので、
きめの細かい設定変更は不可能であり、その結果、正確
かつ確実な警報の実現は極めて困難であった。
【0010】本発明は、上記のような問題を解決するた
めに成されたものである。本発明の解決すべき課題は、
ユーザーの都合や大型燃焼機器の導入などに起因して、
ガスの消費状況が予期せず急に大きく変化した場合で
も、その消費状況の急変に対して自動的に適切に対応し
て、ガス容器から供給されるガスの「ガス切れ」状態の
発生を確実に防ぐことができるガス残量管理装置を提供
することにある。
【0011】しかも、それに用いられる取替猶予期間な
どの各種の設定を、ガスのユーザーのガス消費状況に対
して適宜に高い妥当性を以て適合するものに変更するこ
とができ、その結果、さらに正確かつ確実に「ガス切
れ」を予知しまたその警報を発することができ、「ガス
切れ」状態の発生をさらに確実に防ぐことができるガス
残量管理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1に、本発明に係るガ
ス残量管理装置は、ガス容器から下流側のガス消費機器
側へと流れるガスの流量を計測するガス流量計測手段
と、前記ガスの流量を一日ごとに該一日の開始時点から
積算して、該一日のガス消費量を算出するガス日毎消費
量積算手段と、前記ガス容器が取り替えられた時点また
は前記ガス流量計測手段が設置されて動作を開始した時
点から、初期学習期間として予め定められた日数に亙っ
て前記ガス流量の積算値を演算し、該積算値を前記初期
学習期間の日数で割って、前記初期学習期間における前
記ガス消費量の一日あたりの平均値を演算するガス消費
量初期平均値演算手段と、前記初期学習期間におけるガ
ス消費量の一日あたりの平均値または該平均値に安全係
数を乗じた値と、前記ガス日毎消費量積算手段で算出さ
れた前記一日のガス消費量の値とを比較する比較手段
と、前記比較の結果、前記一日のガス消費量の値が、前
記平均値または該平均値に安全係数を乗じた値を越えた
場合に警報を発する警報発生手段とを備えたことを特徴
とするガス残量管理装置である。
【0013】即ち、本発明によれば、ガスボンベなどの
ガス容器が取り替えられた時点またはガス流量計測手段
が設置されて動作を開始した時点から初期学習を開始し
て、初期学習期間として予め定められた日数に亙っての
ガス消費量の一日あたりの平均値を演算し、これを初期
学習値として用いて、その後にガス日毎消費量積算手段
で算出された一日のガス消費量の値がその初期学習値ま
たはそれに安全係数を乗じた値を越えた場合には、前記
その後のガス消費量が予期せず急に増大したものと判定
しても妥当であることになり、「ガス切れ」が発生する
確率が高いことになる。
【0014】つまり、前記のような増大した多量のガス
消費量でそのガスボンベなどのガス容器内のガスを消費
して行くと、そのガス容器を取り替える周期として予め
決められていたガス容器取替予定周期が来る前に、その
ガス容器のガスを消費し尽くしてしまう、いわゆる「ガ
ス切れ」が発生する確率が、極めて高くなる。
【0015】よって、本発明によれば、そのような「ガ
ス切れ」が発生する確率が極めて高くなる場合の、最も
主要な原因である、一日のガス消費量の値の予期せぬ急
で大幅な増大を、その一日のガス消費量の値を前記の初
期学習によって得られたガス消費量の一日あたりの平均
値と比較することによって判定し、このとき一日のガス
消費量が前記平均値あるいはそれに安全係数を乗じた値
を越えた場合に、「ガス切れ」が発生する確率が極めて
高くなるものと判定して、その旨の警報を発する。こう
して、ガスボンベなどのガス容器の「ガス切れ」が発生
することを高い妥当性で予知して、それをガス管理会社
のガス容器取替え等のガスの使用管理を行なう担当者あ
るいはユーザーに報知することができる。
【0016】そしてその警報を受けてガス管理会社の使
用管理担当者あるいはユーザーは、次回のガスボンベ取
替えの時期を、それまでのデータ的な裏付けの弱い経験
則的なガス消費ペースに合わせて決められていた周期よ
りも早い周期で取替えるように予定を立てる。あるいは
実際にその後は以前よりも早い周期で取り替えるように
することで、そのガスボンベにおける「ガス切れ」の発
生を、未然に確実に防ぐことができる。
【0017】なお、前記の「安全系数」については、例
えば2倍や3倍といった整数倍でも良く、あるいは1.
2倍や1.5倍などの値でも良いことは言うまでもない
が、この値を決定する際の特に好適な目安としては、ガ
スボンベのようなガス容器の取替えが実際に成されるま
での間の猶予期間として予め定められているガス容器取
替猶予期間の日数を、そのガス容器の取替予定周期の日
数で割った値に、1を加えた数値を好適に用いることが
できる。あるいは、ガス容器の最大容量またはそのガス
容器が使用開始される時点でそのガス容器に充填されて
いる、いわゆる「満タン」状態でのガス量を、そのガス
容器の取替予定周期の期間中に消費されることが予め予
測されている全消費量(つまり前記の経験則的なガス消
費ペースに基づいて取替予定周期内で消費されることが
予測されるようなガスの全消費量)で割った値を、好適
に用いることができる。
【0018】何故なら、前記のガス容器取替猶予期間
は、一般にそのガスボンベのようなガス容量における余
裕分として予め余分に充填されているガスの量に対応し
て定められているもののはずであり、あるいはガス容器
の最大容量または使用開始される時点での「満タン」状
態での充填ガス量は、そのガス容器の取替予定周期の期
間中に消費されることが予め予測されている全消費量に
対して幾分かの前記余裕分として予め余分に充填されて
いる分量をさらに含んでいるのであるから、そのような
余裕分程度までなら、実際のガス消費量が増加したとし
ても、少なくともそのガス容器の取替周期が来るまでは
前記余裕分が消費されるので、その余裕分で前記の消費
ペースの増加分は補充することができるはずである。と
いうことは、前記の警報を発するか否かを判定するにあ
たっての、実際のガス消費量の比較対象とするべき目安
とは、前記のような余裕分の比率を見込んだ数値を用い
るようにすれば良いことになる。
【0019】例えば、取り替えられて未だ消費開始され
ていない時点でのガス容器の最大容量を100とし、ま
たガス容器取替予定周期中に消費が予定されている量を
80とすると(つまり、その時点で予定されていた消費
ペースで行くと、ガス容器取替猶予期間中に消費するこ
とが可能と考えられる余裕分のガス量は20ということ
になる)、その時点で予定されていた消費ペースの10
0/80=1.25倍の時間(日数)までは、そのガス
容器によるガス供給で対応可能ということになる。
【0020】しかしここで、実際に消費されるガスの消
費量が増加して、前記の予定されていた消費ペースの
1.25倍を越えた消費量となった場合には、前記の余
裕分もその取替周期内に消費され尽くしてしまうことに
なるので、「ガス切れ」が発生する確率は極めて高くな
ることになる。
【0021】よって、本発明に係る第1のガス残量管理
装置における上記の安全係数としては、少なくともそれ
を決定する目安として、この一例でも示したように、ガ
スボンベのようなガス容器の初期充填量のうちに含まれ
ている余裕分に対応した上記のような倍率を、好適に用
いることができる。
【0022】第2に、上記第1記載のガス残量管理装置
において、前記ガス容器が取り替えられた時点からの前
記ガスの流量を積算し、前記ガス容器から送り出されて
消費されたガス消費量を算出するガス容器毎ガス消費量
積算手段と、前記ガス容器が取り替えられた際に前記ガ
ス容器に収容されていたガスの内容量値または前記ガス
容器の最大容量値から、前記ガス容器毎ガス消費量積算
手段で算出されたガス消費量を差し引いて、前記ガス容
器におけるガス残量を演算するガス残量演算手段とを、
さらに具備しており、前記警報発生手段は、前記ガス残
量演算手段で演算された前記ガス残量が、予め定められ
た残量しきい値未満である場合であって、かつ前記比較
手段による前記比較の結果、前記一日のガス消費量の値
が前記平均値または該平均値に安全係数を乗じた値を越
えた場合に、警報を発する警報発生手段であることを特
徴とするガス残量管理装置である。
【0023】即ち、上記第1記載のガス残量管理装置に
おいては、ガス容器が取り替えられて使用開始されて
後、そのガス容器内の残量が未だ多量に残っていても、
あるいは僅かしか残量が残っていなくても、とにかくガ
ス消費量が前記のように予期せず急に増大した場合に、
「ガス切れ」の確率が極めて高くなったものと判定して
警報を発するが、このときガス容器に残量が少なくなっ
ている場合には、その警報の意味としては、単に「ガス
切れの確率が高くなったことを報知する」という意味以
上に、緊急にガス容器を取り替えないと「ガス切れ」が
実際に発生してガスが利用できないことになるという実
害が生じる寸前にあるといった状況を報知し、これに対
処するという、差し迫った重要な意味がある。
【0024】しかし、ガスボンベ内に残量が未だ多量に
残っている場合には、ガス消費量が増大してガスボンベ
取り替え等の予定が外れたことについては確かに迅速に
報知することができ、それをユーザーやガス管理会社等
が早期に確実に認識できる。しかしその警報自体の意味
としては、実際には残量がまだ多く残っていることも多
いのであるから、「ガス切れ」の報知としての警報とい
う点では差し迫った必要性はまだ少ない。
【0025】特にユーザーにとっては、そのような差し
迫った必要性が少ない状況で「ガス切れ」報知の警報が
発せられても、その警報はさほど意味は感じられないも
のであって、むしろ、特にブザー鳴動といった聴覚的警
報の場合には煩雑なものとして感じられてしまうという
場合さえ考えられる。
【0026】そこで、この第2記載の技術においては、
そのような残量が多い間は、上記のような警報は発しな
いで、残量がある程度以下にまで少なくなって「ガス切
れ」の警報の差し迫った必要性が高くなってきた状況で
のみ、警報を発するものとした。これにより、「ガス切
れ」に関してさらに効果的かつ確実な必然性の高い警報
を発することができる。
【0027】第3に、本発明のガス残量管理装置は、ガ
ス容器から下流側のガス消費機器側へと流れるガスの流
量を計測するガス流計測手段と、前記ガスの流量を一日
ごとに該一日の開始時点から積算して該一日のガス消費
量を算出するガス日毎消費量積算手段と、前記ガス容器
が取り替えられた時点から前記ガス流量を積算し、前記
ガス容器から送り出されて消費されたガス消費量を算出
するガス容器毎ガス消費量積算手段と、前記ガス容器が
取り替えられた際に前記ガス容器に収容されていたガス
の内容量値または前記ガス容器の最大容量値から前記ガ
ス容器毎ガス消費量積算手段で算出されたガス消費量を
差し引いて、前記ガス容器におけるガス残量を演算する
ガス残量演算手段と、前記ガス日毎消費量積算手段で算
出された前記一日のガス消費量を前記ガス容器の取替猶
予期間として予め定められた日数で乗じた値と前記ガス
残量の値とを比較する比較手段と、前記比較の結果、前
記一日のガス消費量を前記日数で乗じた値が前記ガス残
量の値を越えた場合に警報を発する警報発生手段とを備
えたことを特徴とするガス残量管理装置である。
【0028】即ち、本発明によれば、ガスボンベが新た
に取り替えられてから消費されて行く消費量を、取り替
えられた最初の時点のいわゆる「満タン」状態のガス容
器の内容量値または最大容量値から差し引いて、そのガ
ス容器におけるガス残量を算出し、このガス残量より
も、実際の一日のガス消費量を取替猶予期間の日数倍し
た量の方が多くなった場合には、この消費ペースでガス
容器内の残りのガスを消費して行くと、取替猶予期間が
満期になってガス容器を取り替えるよりも前に、その残
量が消費し尽くされて「ガス切れ」となってしまうこと
が明らかに予測される。
【0029】従ってこのような場合には、警報を発して
「ガス切れ」が予測されることを報知する。これによ
り、「ガス切れ」の発生を未然に、確実に防ぐことがで
きる。また、このように「ガス切れ」の発生が予測され
ることを高い妥当性を以て報知することができるので、
そのような警報発生の経験を用いて、それ以後のガス容
器の取替猶予期間の設定の見直しや再設定を高い妥当性
で実行することが可能となる。
【0030】つまり、本発明に係る第3記載のガス残量
管理装置において警報が発生したと言うことは、実際の
1日のガス消費量が予期せず急に増大したということで
あり、またさらには、そのガス容器の取替猶予期間とし
て設定されていた期間中にガス容器を取り替えていたの
では「ガス切れ」が発生することになる確率が極めて高
くなった、ということでもあるから、それまで用いてい
た取替猶予期間の設定についても再度見直しが必要とな
るわけである。従って、このように警報が発生した場合
には、それまで用いていた取替猶予期間の設定について
も再度見直すことが必要であるという結論を、高い妥当
性を以て得ることも可能となる。
【0031】第4に、本発明のガス残量管理装置は、ガ
ス容器から下流側のガス消費機器側へと流れるガスの流
量を計測するガス流計測手段と、前記ガスの流量を一日
ごとに該一日の開始時点から積算して該一日のガス消費
量を算出するガス日毎消費量積算手段と、前記ガス容器
が取り替えられた際に前記ガス容器に収容されていたガ
スの内容量値または前記ガス容器の最大容量値を前記ガ
ス容器を取り替える取替予定周期日数で割った一日分の
消費量として予定されているガス予定消費量の値と、前
記ガス日毎消費量積算手段で算出された前記一日のガス
消費量の値とを、比較する比較手段と、前記比較の結
果、前記一日のガス消費量の値が前記一日分の消費量と
して予定されているガス予定消費量の値を越えた場合
に、警報を発する警報発生手段とを備えたことを特徴と
するガス残量管理装置である。
【0032】即ち、本発明によれば、ガス容器が取り替
えられた際にそのガス容器に収容されていたガスの内容
量値または最大容量値とそのガス容器の取替予定周期日
数とに基づいて、そのガス容器が用いられているユーザ
ーのガス消費状況における1日あたりに消費されること
が予測されるガス消費量の予測値が求められるが、この
ような1日あたりのガス消費量の予測値を、ガス日毎消
費量積算手段で算出された実際の1日のガス消費量が越
えた場合には、この消費ペースでガス容器内の残りのガ
スを消費して行くと、取替予定周期の期間が満期になっ
てガス容器を取り替えるよりも前に、そのガス容器内の
ガスが消費し尽くされて「ガス切れ」となってしまうこ
とが明らかに予測される。
【0033】従ってこのような場合には、警報を発して
「ガス切れ」が予測されることを報知する。これによ
り、「ガス切れ」の発生を未然に、確実に防ぐことがで
きる。また、このように「ガス切れ」の発生が予測され
ることを高い妥当性を以て報知することができるので、
そのような警報発生の経験を用いて、それ以後のガス容
器の取替予定周期(つまり取替周期の目安となる周期の
最大日数)の見直しや再設定を高い妥当性で実行するこ
とが可能となる。
【0034】つまり、本発明に係る第4記載のガス残量
管理装置において警報が発生したと言うことは、実際の
1日のガス消費量が予期せず急に増大したということで
あり、またさらには、そのガス容器の取替予定周期とし
て設定されていた周期が満期になってガス容器を取り替
えるよりも以前に、「ガス切れ」が発生することになる
確率が極めて高くなった、ということでもある。つま
り、それまで用いていた取替予定周期の設定についても
再度見直しが必要となるわけである。従って、このよう
に警報が発生した場合には、それまで用いていた取替予
定周期の設定についても再度見直すことが必要であると
いう結論を、高い妥当性を以て得ることも可能となる。
【0035】第5に、上記第4記載のガス残量管理装置
において、前記ガス容器が取り替えられた時点からの前
記ガスの流量を積算して前記ガス容器から送り出されて
消費されたガス消費量を算出するガス容器毎ガス消費量
積算手段と、前記ガス容器が取り替えられた際に前記ガ
ス容器に収容されていたガスの内容量値または前記ガス
容器の最大容量値から前記ガス容器毎ガス消費量積算手
段で算出された前記ガス消費量を差し引いて、前記ガス
容器におけるガス残量を演算するガス残量演算手段と
を、さらに具備しており、前記警報発生手段は、前記ガ
ス残量演算手段で演算された前記ガス残量が、予め定め
られた残量しきい値未満である場合であって、かつ前記
比較手段による前記比較の結果、前記一日のガス消費量
の値が前記一日分の消費量として予定されるガス予定消
費量の値を越えた場合に、警報を発する警報発生手段で
あることを特徴とするガス残量管理装置である。
【0036】即ち、上記第4記載のガス残量管理装置に
おいては、ガスボンベのようなガス容器が取り替えられ
て使用開始してから、そのガス容器内のガスの残量が未
だ多量に残っていても、あるいは僅かしか残量が残って
いなくても、とにかくガス消費量が前記のように予期せ
ず急に増大した場合に、「ガス切れ」の確率が極めて高
くなったものと判定して警報を発するが、このとき、実
際にガス容器に残量が少なくなっている場合には、その
警報の意味としては、単に「ガス切れ」の確率が高くな
ったことを報知する、という意味以上に、緊急にガス容
器を取り替えないと「ガス切れ」が実際に発生してガス
が利用できないことになるという実害が生じる寸前にあ
る、といった状況を報知してこれに対処するという、差
し迫った重要な意味がある。しかし、前記のガスボンベ
のようなガス容器内にガスが未だ多量に残っている場合
には、ガス消費量が増大してガス容器取り替え等の予定
が外れたことについては確かに迅速に報知することがで
き、それをユーザーやガス管理会社等が早期に確実に認
識できるのだが、しかしこのときまだ残量が多く残って
いることも多いので、「ガス切れ」の報知としての警報
という点では、差し迫った必要性は少ない場合も多い。
【0037】特にユーザーにとっては、そのような状況
で「ガス切れ」報知の警報が発せられても差し迫った必
要性は殆ど無いのであって、しかも特にそれがブザー鳴
動といった聴覚的警報の場合には、むしろ煩雑なものと
して感じられてしまうという場合さえ考えられる。
【0038】そこで、この第5記載の技術においては、
前記のような残量がまだ多く残っている間は鳴動ブザー
のような警報は発しないで、ガス陽気内のガス残量があ
る程度以下にまで少なくなって「ガス切れ」の警報の差
し迫った必要性が高くなってきた状況でのみ、警報を発
するようにした。これにより、さらに確実な必然性の高
い「ガス切れ」警報を発することができる。
【0039】第6に、上記第1乃至第5のうちのいずれ
かに記載のガス残量管理装置において、前記ガス日毎消
費量積算手段によって一日ごとに算出された前記一日の
ガス消費量の値を過去から最新の値まで予め定められた
日数分だけ合計し、該合計した値を前記日数で割って、
一日あたりのガス消費量の最新の平均値を前記一日ごと
に演算するガス消費平均値演算手段を、さらに具備して
おり、前記比較手段は、前記一日のガスの消費量の値の
代りに、前記一日あたりのガス消費量の最新の平均値を
用いて前記比較を行なう比較手段であることを特徴とす
るガス残量管理装置。
【0040】即ち、この第6記載の技術によれば、上記
第1乃至第5いずれかに記載のガス残量管理装置におい
て用いられている、1日のガス消費量の値の代りに、そ
の最新の一日から所定の日数の過去に亙って溯ってその
間のガス消費量を合計し、これを前記の日数で割って、
前記の日数の過去から現時点までの実際のガス消費量の
平均値を求め、この実際のガス消費量の平均値を用い
て、その現時点でのガス消費状況が上記の如く予期せず
急に増大しているか否かについての判定を、さらに高い
妥当性を以て実行することができる。
【0041】つまり、ガス消費状況が急に変化してその
消費量が継続的に増大したあるいは増大する傾向にある
ことを、より高い確率あるいは妥当性で判定するために
は、上記の第1乃至第5記載の技術のような最新の一日
のガス消費量だけを用いることには限定しないで、さら
に数日間の実際のガス消費量の平均値を求めて、この平
均値を用いることによって実現することができる。その
結果、この第6記載の技術によれば、さらに高い確率
(精度)あるいは妥当性を以て、「ガス切れ」を予測し
た警報を発することができる。
【0042】第7に、本発明のガス残量管理装置は、上
記第1又は第2記載のガス残量管理装置おいて、前記安
全係数を外部からの入力に基づいて変更する安全係数変
更手段を、さらに具備することを特徴としている。即
ち、上記のように警報が発せられた場合、それまで用い
ていたの安全係数の設定値が不十分であったことが結論
づけられることになるのであるから、このとき前記の安
全係数の値をさらにそのユーザーのガス消費ペースに適
合したものに変更することが好ましい。そこで本発明に
よれば、このような場合には、安全係数変更手段を用い
て前記安全係数を外部からの入力に基づいて変更するこ
とができるようにした。
【0043】なお、上記のような場合には、安全係数を
それまでの値よりも小さな値の方向に変更すれば良いこ
とは言うまでもない。例えば、安全係数としてそれまで
は1.4という値を用いていた場合には、その設定では
実際のガス消費ペースと比べて余裕があり過ぎたことに
なるのだから、その値をさらに下げて1.2のような値
に再設定すれば良い。そしてそのような値の設定は、従
来のような3段階のような大雑把はものではなくて、連
続的な数値範囲内で設定可能であることが望ましいこと
は言うまでもない。
【0044】また第8に、本発明のガス残量管理装置
は、上記第3記載のガス残量管理装置おいて、前記取替
猶予期間の日数を外部からの入力に基づいて変更する取
替猶予期間変更手段をさらに具備することを特徴として
いる。即ち、上記のように警報が発せられた場合、それ
まで用いられていた取替猶予期間の設定値が不十分であ
ったことが結論づけられることになるのであるから、こ
のとき前記の取替猶予期間の値をさらにそのユーザーの
ガス消費ペースに適合したものに変更することが好まし
い。そこで本発明によれば、このような場合には、取替
猶予期間変更手段を用いて、前記取替猶予期間の設定値
を外部からの入力に基づいて変更することができるよう
にした。
【0045】なお、このとき取替猶予期間の日数は、そ
れまでの値よりも小さな値の方向に変更すれば良いこと
は言うまでもない。例えば、取替猶予期間としてそれま
で7日間という値を用いていた場合には、その設定では
実際のガス消費ペースと比べて余裕があり過ぎたことに
なるのだから、その値をさらに下げて、例えば4日間の
ように再設定すれば良い。
【0046】第9に、上記第4又は第5記載のガス残量
管理装置おいて、前記取替予定周期日数を外部からの入
力に基づいて変更する取替予定周期変更手段を、さらに
具備することを特徴としている。即ち、上記のように警
報が発せられた場合、それまで用いられていた取替予定
周期の設定値が不十分であったことが結論づけられるこ
とになるのであるから、このとき前記の取替予定周期の
値をさらにそのユーザーのガス消費ペースに適合したも
のに変更することが好ましい。そこで本発明によれば、
このような場合には、取替予定周期変更手段を用いて、
前記取替予定周期の設定値を外部からの入力に基づいて
変更することができるようにした。
【0047】なお、このとき取替予定周期の日数は、そ
れまでの値よりも小さな値の方向に変更すれば良いこと
は言うまでもない。例えば、取替予定周期としてそれま
では60日間という値を用いていた場合には、その設定
では実際のガス消費ペースと比べて余裕があり過ぎたこ
とになるのだから、その値をさらに下げて例えば40日
間のような値に再設定すれば良い。
【0048】また第10に、本発明のガス残量管理装置
は、上記第1乃至第9のうちいずれかに記載のガス残量
管理装置において、前記警報発生手段は、前記ガス容器
の設置場所から離れた位置に配置され、前記比較手段に
伝送手段を介して接続されている警報発生手段であるこ
とを特徴としている。
【0049】即ち、ガスボンベなどガス容器内のガス残
量が残り少なくなったことを警報するためには、一般に
住居等の外部に設置されるガス容器やその付近の設備品
などの位置に警報発生手段を付設するよりも、むしろそ
のようなガス容器を離れて、例えばそのガスのユーザー
の住居内に警報発生手段を設置する、あるいはその住居
が集合住宅形式のものであった場合などには、その管理
人の居住する部屋や、電気配電盤やその他各種の管理装
置が設置されている場所等に、本発明に係る警報発生手
段を配置することが特に好適である。そして特にガス容
器の残量や実際のガス消費量等を演算するための基デー
タとなるガス流量を計測するためにガス容器の付近に
(つまり一般に住居の外部に)配置されるガス流量計測
手段等とこの警報発生手段との間は、例えば専用の伝送
経路として有線回線等を用いてデータの送受を行なうよ
うにすれば良いことは言うまでもない。
【0050】あるいはさらに、この警報発生手段は、
「ガス切れ」を未然に察知してガス容器を早期に取り替
えることが強く要請されているガス管理会社等に設置さ
れることが望ましいものであることは言うまでもない。
そしてこのば場合には、前記の伝送経路として、例えば
自動集中検針用として既にマイコンガスメータ等で用い
られている電話回線などを、好適に流用することができ
る。
【0051】第11に、上記第7乃至第10いずれかに
記載のガス残量管理装置において、前記警報発生手段
は、前記ガス容器の設置場所から離れた位置に所在する
ガス使用監視システム側に配置されており、前記比較手
段に伝送手段を介して接続されている警報発生手段であ
り、前記安全係数変更手段および前記取替猶予期間変更
手段および前記取替予定周期変更手段のうち少なくとも
いずれか一つは、前記ガス使用監視システム側に配置さ
れて該ガス使用監視システム側から前記入力を入力され
ることを特徴とするガス残量管理装置である。
【0052】即ち、本発明に係る警報発生手段は、いわ
ゆるガス管理会社のようなガスの使用状況を監視する機
構における、ガス使用監視システム側に配置されてお
り、そこで集中的に管理されるようなシステムの中で機
能するように配設されている。しかもこのとき、上記の
ような本発明に係るガス残量管理装置に用いられる各種
設定値を、このガス使用監視システムで変更や再設定す
ることができる。これにより、ユーザーの手を煩わす事
なく、しかもガス管理担当者やガス容器の取り替え担当
者等が実際にそのユーザーのガス容器の設置場所に行か
なくとも、前記のガス使用監視システム一か所から、本
発明に係るガス残量管理装置が設置されている全てのガ
ス容器の残量管理を確実かつ簡易に行なうことができ
る。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガス残量管理
装置の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。 (実施形態1)図1は、本発明に係る第1の実施形態の
ガス残量管理装置の主要部の構成を示す図である。また
図2は、その警報発生動作の主要部について示す概要フ
ローチャートである。
【0054】このガス残量管理装置は、ガスボンベのよ
うなガス容器1から下流側のガス消費機器側(図示省
略)へと流れるガスの流量qを計測するガス流量計測手
段100と、前記ガスの流量qを一日ごとに該一日の開
始時点から積算して、該一日のガス消費量Qを算出する
ガス日毎消費量積算手段101と、前記ガス容器1が取
り替えられた時点または前記ガス流量計測手段100が
設置されて動作を開始した時点から、初期学習期間とし
て予め定められた日数Dに亙って前記ガス流量qの積算
値Vを演算し、該積算値Vを前記初期学習期間の日数D
で割って、前記初期学習期間における前記ガス消費量の
一日あたりの平均値Qthを演算するガス消費量初期平均
値演算手段102と、前記初期学習期間におけるガス消
費量の一日あたりの平均値Qthまたは該平均値Qthに安
全係数αを乗じた値(即ちα・Qth)と、前記ガス日毎
消費量積算手段101で算出された前記一日のガス消費
量Qの値とを比較する比較手段103と、前記比較の結
果、前記一日のガス消費量Qの値が、前記平均値Qthま
たは該平均値に安全係数αを乗じた値α・Qthを越えた
場合に警報を発する警報発生手段104とを備えてい
る。
【0055】またさらに、前記ガス容器1が取り替えら
れた時点からの前記ガスの流量qを継続的に積算して、
前記ガス容器1から送り出されて消費されたガス消費量
Quse を算出するガス容器毎ガス消費量積算手段105
と、前記ガス容器1が取り替えられた際に前記ガス容器
1に収容されていたガスの内容量または前記ガス容器の
最大容量の値Qmax から、前記ガス容器毎ガス消費量積
算手段105で算出されたガス消費量Quse を差し引い
て、前記ガス容器1におけるガス残量Qr を演算するガ
ス残量演算手段106とを、さらに具備しており、前記
警報発生手段104は、前記ガス残量演算手段106で
演算された前記ガス残量Qr が、予め定められた残量し
きい値Qr-th未満である場合であって、かつ前記比較手
段103による前記比較の結果、前記一日のガス消費量
Qの値が前記平均値Qthまたは該平均値Qthに安全係数
を乗じた値α・Qthを越えた場合に、警報を発する警報
発生手段104である。
【0056】なお、本実施形態では特に、平均値Qthに
安全係数を乗じた値α・Qthを用いた。しかし場合によ
ってはその平均値Qthそのものを用いても良いことは言
うまでもない。換言すればα=1としても良いというこ
とである。また、前記の初期学習は、ガス容器1が取り
替えられる毎に、D=7、即ち一週間に亙って実行する
ものとしたが、この他にも、ガス残量管理装置が設置さ
れてその動作を開始した際に、その開始時点から前記の
初期学習期間の日数Dに亙って、1回のみ実行するよう
にしても良い。またその日数Dも前記のような一週間;
D=7以外の日数Dを用いても良いことは言うまでもな
い。
【0057】そしてさらには、前記安全係数αを外部か
らの入力に基づいて変更する安全係数変更手段107を
さらに具備している。なお、上記のガス流量計測手段1
00としては、前記のガスボンベに調整器2等を介して
接続されている従来のガスメータ3に内蔵されている一
般的な膜式や渦流量計測方式や超音波計測方式などの、
ガス流量qを計測可能な一般的なガス流量計測センサを
好適に用いることができることは言うまでもない。
【0058】また、ガス流量qつまり単位時間あたり又
は予め定められた計測時間間隔あたりのガスの流量qの
計測については、この流量qそのものをガス流量計測手
段100の流量センサで計測しても良いし、ガス流の流
速vを計測する流速センサでその流速vを計測し、その
流速vにそのガス流を流しているガス導通路の断面積S
を乗じる演算を行なう(即ちq=v・S)などしてガス
流量qを算出するようにしても良いことは言うまでもな
い。
【0059】また、上記各構成手段は、例えば図3に示
すように、前記のガスボンベとは別体でガス残量管理装
置の本体200として専用の外殻筐体(いわゆるボデ
ィ)等に収容し、これを例えばガス容器1の設置場所付
近の調整器2の前面や側面などに隣設して付設すれば良
い。あるいは、そのガス容器1のユーザーの住居4の室
内などに設置しても良く、あるいはそのガス容器1から
供給されるガスの消費量を計量するガスメータの外殻筐
体(ボディ)内部に配設しても良いことは言うまでもな
い。
【0060】いずれにせよ、本発明に係るガス残量管理
装置は、実際のハードウェア構成としては、前記のガス
流量計測手段100や警報発生手段104のうち特に警
報を実際に発する部位である警報表示灯300などセン
サ類や機械的要素部分を除いた、ガス日毎消費量積算手
段101などデータ演算に関する機能を司る各構成手段
については特に、殆ど電子回路のみを組み合わせるだけ
で構築可能なので、特にそのような電子回路的な各構成
部位については、例えば1チップマイコン(マイクロコ
ンピュータ)およびその周辺回路用の記憶素子等(例え
ばD−RAMのような記憶素子やインターフェイス用回
路素子など)を用いて、極めて小型に形成することがで
きるというメリットもある。
【0061】次に、このような本発明に係る第1の実施
形態のガス残量管理装置の動作を、特にその主要部であ
る「ガス切れ」を予測して警報を発する動作を中心とし
て説明する。まず、ガス容器1が「満タン」に充ガスを
填された新たなものに取り替えられると(s1のY)、
それまでにQやQr やQuse 等の各数値が、既に算出さ
れて比較手段103やガス残量演算手段106などに保
持されていた場合には、それらをリセットして一旦初期
値状態に戻す(s2)。
【0062】続いてガス流量計測手段100は、単位時
間あたりのガス流量qを計測し(s3)、またこれをガ
ス日毎消費量積算手段101が積算してガス消費量Qを
算出する(s4)。そしてこれを日数Dに亙って継続し
(s5のN〜s3,s4)、その日数Dが経ったら(s
5のY)、ガス消費量初期平均値演算手段102はその
ときの日数Dに亙る積算値(つまり日数DにわたるQの
合計の値)Vをその日数Dで割って、Qth(=V÷D)
を得る(s6)。続いて、このQthに安全係数αを掛け
る(s7)。
【0063】こうしてガスボンベ1が取り替えられた際
の初期学習が完了し、その後のガス消費量の増大を判定
するためのしきい値として用いられる値α・Qthを得
る。続いて、前記同様にガス流量計測手段100はガス
流量qを計測し(s8)、またガス日毎消費量積算手段
101はそれを一日が経過するまで積算して、一日ごと
のガス消費量Qを計算する(s9)。そして一日が経っ
たら(s10のY)、そのときのガス消費量Qを出力す
る(s11)。
【0064】また一方、ガス容器毎ガス消費量積算手段
105は、ガス容器1が取り替えられた時点からの前記
ガスの流量qを継続的に積算した値として、前記の一日
ごとに積算されたガス消費量Qを合計して、前記ガス容
器1から送り出されて消費されたそのガス容器毎のガス
消費量Quse を算出する(s12)。あるいはこのガス
消費量Quse は、前記のQの値とは別に独自に演算して
も良いことは言うまでもないが、せっかく前記のように
して一日ごとのガス消費量Qが得られたのだから、この
値を好適に利用すれば良いことは言うまでもない。
【0065】そして、ガス残量演算手段106は、前記
ガス容器1が取り替えられた際に前記ガス容器1に収容
されていたガスの内容量または前記ガス容器の最大容量
の値Qmax から、ガス容器毎ガス消費量積算手段105
で算出されたガス消費量Quse を差し引いて、前記ガス
容器1におけるその時点でのガス残量Qr を演算する
(s13)。
【0066】続いて、比較手段103は、α・QthとQ
とを比較する(s14)。そして、α・Qth<Qであり
(s14のY)、かつQr <Qr-thとなった場合には
(s15のY)、ガス消費量が予期せず急に増大し、し
かも現在使用中のガス容器1内のガスの残量が少なくな
ってきた状態であることから、予定のガス容器取替の周
期よりも以前に「ガス切れ」が発生する確率が極めて高
いものと判定して、その旨の警報を警報発生手段104
が発する(s16)。ここで逆に、α・Qth≧Qの場合
(s14のN)や、Qr ≧Qr-thとなった場合には(s
15のN)、そのときのQやQr の値は初期値=0にリ
セットされて(図示省略)、再び前記のs8からの動作
が繰り返えされる。
【0067】なお、この警報は、例えば警報ブザーのよ
うな聴覚的な警報でも良く、あるいは赤色警報表示灯の
ような視覚的な警報でも良いことは言うまでもない。そ
してこのような警報が発せられると、これに基づいて、
例えばガス管理会社のガスボンベ取り替えを行なう担当
者等によって、ガス容器1は「ガス切れ」に至ることな
く、新たに別の「満タン」のガスボンベと取り替えられ
る(s17のY)。そしてこのとき、上記のQr やQus
e はリセットされるとともに、警報も停止され(s1
8)、再び前記のs3からの動作が繰り返される。
【0068】(実施形態2)図4は、第2の実施形態の
ガス残量管理装置の主要部の構成を示す図である。また
図5は、その警報発生動作の主要部について示す概要フ
ローチャートである。なお図4においては、説明および
図示の簡潔化のために、図1で示した構成部位と同様の
部位についてはそれと同じ符号を付して示している。
【0069】この第2の実施形態のガス残量管理装置の
主要部は、ガス容器1から下流側のガス消費機器側(図
示省略)へと流れるガスの流量qを計測するガス流計測
手段100と、前記ガスの流量qを一日ごとに該一日の
開始時点から積算して該一日のガス消費量Qを算出する
ガス日毎消費量積算手段101と、前記ガス容器1が取
り替えられた時点から前記ガス流量qを継続的に積算
し、前記ガス容器1から送り出されて消費されたガス消
費量Quse を算出するガス容器毎ガス消費量積算手段1
05と、前記ガス容器1が取り替えられた際に前記ガス
容器1に収容されていたガスの内容量または前記ガス容
器1の最大容量の値Qmax から前記ガス容器毎ガス消費
量積算手段105で算出されたガス消費量Quse を差し
引いて、前記ガス容器1におけるガス残量Qr を演算す
るガス残量演算手段106と、前記ガス日毎消費量積算
手段101で算出された前記一日のガス消費量Qを前記
ガス容器取替猶予期間として予め定められた日数dで乗
じた値つまりd・Qと、前記ガス残量の値Qr とを、比
較する比較手段103と、前記比較の結果、前記一日の
ガス消費量Qを前記日数dで乗じた値d・Qが前記ガス
残量の値Qr を越えた場合に警報を発する警報発生手段
104とを備えている。
【0070】そしてさらには、前記取替猶予期間の日数
dを外部からの入力に基づいて変更する取替猶予期間変
更手段108を具備している。次に、このような本発明
に係る第2の実施形態のガス残量管理装置の動作を、特
にその主要部である「ガス切れ」を予測して警報を発す
る動作を中心として説明する。
【0071】ガス流量計測手段100は、ガス流量qを
計測し(s1)、またこれをガス日毎消費量積算手段1
01が一日間経過するまで積算し(s3のN)、一日ご
とのガス消費量Qを算出する(s2)。そして一日が経
ったら(s3のY)、そのときのガス消費量Qを出力す
る(s4)。
【0072】また一方、ガス容器毎ガス消費量積算手段
105は、ガス容器1が取り替えられた時点からの前記
ガスの流量qを継続的に積算した値として、前記一日ご
とに積算されたガス消費量Qを現時点まで合計し、前記
ガス容器1から送り出されて消費されたそのガス容器毎
のガス消費量Quse を算出する(s5)。
【0073】そして、ガス残量演算手段106は、前記
ガス容器1が取り替えられた際に前記ガス容器1に収容
されていたガスの内容量または前記ガス容器1の最大容
量の値Qmax から、ガス容器毎ガス消費量積算手段10
5で算出されたガス消費量Quse を差し引いて、前記ガ
ス容器1におけるその時点でのガス残量Qr を演算する
(s6)。
【0074】続いて、比較手段103は、前記のQに前
記のdを乗じる(掛け算する)演算を行なってd・Qを
算出し、このd・QとQr とを比較する(s7)。そし
てこの比較の結果、Qr <d・Qであった場合には(s
7のY)、ガス消費量が予期せず急に増大して、このま
まの消費ペースでガスを消費して行けば、取替猶予期間
dが経過する前に、ガス容器1内のガス残量Qr を消費
し尽くしてしまう確率が高いことが十分な妥当性を以て
予測されることになるのだから、それまで予定されてい
たガス容器取替猶予期間よりも以前に「ガス切れ」が発
生する確率が極めて高い状況であるものと判定して、そ
の旨の警報を警報発生手段104が発する(s8)。
【0075】なお、この警報は、例えば警報ブザーのよ
うな聴覚的な警報でも良く、あるいは赤色警報表示灯の
ような視覚的な警報でも良いことは言うまでもない。そ
してこのような警報が発せられると、これに基づいて、
例えばガス管理会社のガス容器取替えを行なう担当者等
によって、ガス容器1は「ガス切れ」に至ることが回避
されて、新たに別の「満タン」のガス容器と取り替えら
れる(s9のY)。すると、それまでに既に算出されて
比較手段103やガス残量演算手段106などに保持さ
れていたQやQr やQuse 等の各数値はリセットされ
て、それらのデータは再び初期状態(Quse =0など)
に戻されるとともに、前記の警報も停止されて(s1
0)、再び前記のs1(ステップ1)からの動作が繰り
返される。
【0076】(実施形態3)図6は、第3の実施形態の
ガス残量管理装置の主要部の構成を示す図である。また
図7は、その警報発生動作の主要部について示す概要フ
ローチャートである。なお図6においては、説明および
図示の簡潔化のために、図1や図4で示した構成部位と
同様の部位についてはそれと同じ符号を付して示してい
る。
【0077】このガス残量管理装置は、ガス容器1から
下流側のガス消費機器側(図示省略)へと流れるガスの
流量qを計測するガス流計測手段100と、前記ガスの
流量qを一日ごとに該一日の開始時点から積算して該一
日のガス消費量Qを算出するガス日毎消費量積算手段1
01と、前記ガス容器1が取り替えられた際に前記ガス
容器1に収容されていたガスの内容量または前記ガス容
器1の最大容量の値Qmax を、前記ガス容器1を取り替
える取替予定周期の日数Tで割った、一日分の消費量と
して予定されているガス予定消費量の値Qpre (=Qma
x /T)と、前記ガス日毎消費量積算手段101で算出
された前記一日のガス消費量Qの(最新の)値とを、比
較する比較手段103と、前記比較の結果、前記一日の
ガス消費量の値Qが前記一日分の消費量として予定され
ているガス予定消費量の値Qpreを越えた場合に、警報
を発する警報発生手段104とを備えている。
【0078】さらには、上記に加えて、前記ガス容器1
が取り替えられた時点からの前記ガスの流量qを積算し
て前記ガス容器1から送り出されて消費されたガス消費
量Quse を算出するガス容器毎ガス消費量積算手段10
5と、前記ガス容器1が取り替えられた際に前記ガス容
器1に収容されていたガスの内容量または前記ガス容器
1の最大容量の値Qmax から前記ガス容器毎ガス消費量
積算手段105で算出された前記ガス消費量Quse を差
し引いて、前記ガス容器1におけるガス残量Qr を演算
するガス残量演算手段106とを具備している。
【0079】また前記警報発生手段104は、前記ガス
残量演算手段106で演算された前記ガス残量Qr が、
予め定められた残量しきい値Qr-th未満である場合であ
って、かつ前記比較手段103による前記比較の結果、
前記一日のガス消費量の値Quse が、前記一日分の消費
量として予定されるガス予定消費量の値Qpre を越えた
場合に、警報を発する警報発生手段104である。
【0080】そしてさらには、前記取替予定周期の日数
Tの設定値を外部からの入力に基づいて変更する取替予
定周期変更手段109を具備している。次に、このよう
な本発明に係る第3の実施形態のガス残量管理装置の動
作を、特にその主要部である「ガス切れ」を予測して警
報を発する動作を中心として説明する。
【0081】ガス流量計測手段100は、ガス流量qを
計測し(s1)、またこれをガス日毎消費量積算手段1
01が一日間経過するまで積算し(s3のN)、一日ご
とのガス消費量Qを算出する(s2)。そして一日が経
ったら(s3のY)、そのときのガス消費量Qを出力す
る(s4)。
【0082】また一方、ガス容器毎ガス消費量積算手段
105は、ガス容器1が取り替えられた時点からの前記
ガスの流量qを継続的に積算して、前記のガス容器1に
取り替えられてそのガス容器1から送り出されて消費さ
れたガス消費量Quse を算出する(s5)。
【0083】そして、ガス残量演算手段106は、前記
ガス容器1が取り替えられた際に前記ガス容器1に収容
されていたガスの内容量または前記ガス容器1の最大容
量の値Qmax から、ガス容器毎ガス消費量積算手段10
5で算出されたガス消費量Quse を差し引いて、前記ガ
ス容器1におけるその時点でのガス残量Qr を演算する
(s6)。
【0084】続いて、比較手段103は、前記のQとQ
pre とを比較する(s7)。そしてこの比較の結果、Q
pre <Qであった場合には(s7のY)、ガス消費量が
予期せず急に増大して、このままの消費ペースでガスを
消費して行けば、取替予定周期Tが満期になってガス容
器1を新たな「満タン」のものに取り替えるよりも以前
に、それまで使っていたガス容器1内のガスQmax を消
費し尽くしてしまうようなガス消費ペースとなっている
ことが十分な妥当性を以て予測されることになる。つま
り、それまで予定されていたガス容器取替予定周期Tよ
りも以前に「ガス切れ」が発生する確率が極めて高い状
況であるものと判定しても妥当であるということであ
る。ただしこの情報のみでは、この時点で「ガス切れ」
が間近に迫っているのか、それともガス残量が比較的多
く残っていて「ガス切れ」に至るまではまだ余裕がある
状況なのか、ということについては判定の仕様がない。
つまり「ガス切れ」の発生を報知するための警報を発す
ることの妥当性(あるいは換言すれば「ガス切れ」が間
近に発生する確率の高さ)については、まだ必ずしも十
分には得られないということである。
【0085】そこで、比較手段103は、前記のQr と
Qr-thとを比較する(s8)。そしてこのとき、Qr <
Qr-thであった場合には(s8のY)、前記の如くガス
消費量が予期せず急に増大し、しかも現在使用中のガス
容器1内のガスの残量Qr が少なくなってきた状態であ
ることが判定されたことになるから、それまで既に設定
されていたガス容器取替予定周期が満期になってそのガ
ス容器1を取り替えるよりも以前に「ガス切れ」が発生
する確率が極めて高いものと判定することができるの
で、その旨の警報を警報発生手段104が発する(s
9)。
【0086】なお、この警報は、例えば警報ブザーのよ
うな聴覚的な警報でも良く、あるいは赤色警報表示灯の
ような視覚的な警報でも良いことは言うまでもない。そ
してこのような警報が発せられると、これに基づいて、
例えばガス管理会社のガス容器取り替えを行なう担当者
等によって、ガス容器1は「ガス切れ」に至ることが回
避されて、新たに別の「満タン」のガス容器と取り替え
られる(s10のY)。すると、それまでに既に算出さ
れて比較手段103やガス残量演算手段106などに保
持されていたQやQr やQuse 等の各数値はリセットさ
れて、それらのデータは再び初期状態(Quse =0な
ど)に戻されるとともに、前記の警報も停止されて(s
11)、再び前記のs1(ステップ1)からの動作が繰
り返される。
【0087】(実施形態4)図8は第4の実施形態のガ
ス残量管理装置の主要部の構成を示す図である。この第
4の実施形態のガス残量管理装置は、上記の第3の実施
形態のガス残量管理装置において、前記ガス日毎消費量
積算手段101によって一日ごとに算出された前記一日
のガス消費量Qの値を過去から最新の値まで予め定めら
れた日数n分だけ合計(ΣQ=Q1 +Q2 +Q3 …+Q
n ,ここでQn はn日目の一日間のガス消費量)し、該
合計した値ΣQを前記日数nで割って(ΣQ/n)、こ
れを一日あたりのガス消費量の最新の平均値(ΣQ/
n)として前記一日ごとに演算するガス消費平均値演算
手段110を、さらに具備しており、前記比較手段10
3は、前記一日のガスの消費量Qの値の代りに、前記一
日あたりのガス消費量の最新の平均値ΣQ/nを用いて
前記比較を行なう比較手段103であることが特徴的な
点である。
【0088】即ち、この第4の実施形態に示すようなガ
ス消費平均値演算手段110を用いることによって、上
記第3の実施形態のガス残量管理装置において用いられ
ている最新の1日のみのガス消費量の値Qを用いる代り
に、その最新の一日から所定の日数nに亙る過去まで溯
ってその数日間のガス消費量Q1 ,Q2 ,Q3 …の実際
のガス消費量の平均値を求め、この実際のガス消費量の
平均値を用いることで、その現時点でのガス消費状況が
上記の如く予期せず急に増大しているか否かについての
判定を、さらに高い妥当性を以て実行することができ
る。
【0089】つまり、ガス消費状況が急に変化してその
消費量が継続的に増大したあるいは増大する傾向にある
ことを、より高い確率あるいは妥当性で判定するために
は、上記の第3に実施形態で示したような最新の一日の
ガス消費量Qのみを用いることには限定せずに、さらに
数日間の実際のガス消費量Q1 ,Q2 …の平均値を求
め、この平均値を用いることによって、たまたま1日だ
けガス消費量が急激に増大したといった例外的なガス消
費状況に起因した誤報的な警報の発生を防ぐことができ
る。その結果、「ガス切れ」の発生を、さらに高い確率
(精度)あるいは妥当性を以て予測した警報を発するこ
とができる。
【0090】なお、この第4の実施形態においては、ガ
ス消費平均値演算手段110を上記第3の実施形態のガ
ス残量管理装置に付加して用いる場合についてを典型的
な一好例として述べたが、このガス消費平均値演算手段
110は、上記第1の実施形態や第2の実施形態のガス
残量管理装置に付加して用いることも好適であることは
言うまでもない。
【0091】そしてその場合には、この第4の実施形態
にて図8およびその説明で示したものと同様に、このガ
ス消費平均値演算手段110は、ガス日毎消費量積算手
段101から出力される一日ごとのガス消費量Qを前記
の日数nに亙って合計し、さらにそれを前記nで割って
平均値を算出し、それを比較手段103へと出力するこ
とができるように、本実施形態で図8等に示したように
前記ガス日毎消費量積算手段101と比較手段103と
の間に付加すれば良い。
【0092】また、このガス消費平均値演算手段110
で用いられる前記の平均を求めるための日数nとして
は、例えば一週間即ち7日などが好適である。その理由
としては、このガス消費平均値演算手段110が日数n
に亙ってのガス消費量の平均値を算出する目的が、前記
の如く一日のガス消費量のみではなく数日間のガス消費
量の平均値を取ることで、そのガス消費状況の傾向を、
より正確に把握できるようにするためであるが、そのよ
うなガス消費状況の傾向は、一般に生活必需品であって
特にユーザーの生活リズムの影響を大きく受ける。
【0093】ところで、そのようなユーザーの生活リズ
ムは一般に、一週間単位で繰り返されるようなリズムで
営まれることが多いので、そのような生活リズムの最小
単位の1サイクルと言える一週間、即ち7日ごとのガス
消費量の平均値を取れば、結局、ガス消費状況の傾向の
変化をより正確に把握することができる可能性がさらに
高くなるものと考えられるからである。
【0094】しかし、これのみには限定されないことは
言うまでもなく、この他にも、例えば前記の1週間の約
半分である3日間を前記の1サイクルとしてとらえて、
その3日間(日数;n=3)のガス消費量の平均値を求
めて、それを用いても良いことは言うまでもない。
【0095】このように日数nをより短くすると、ガス
消費量の増大の発生をより敏感に判定することができる
が、その一方で敏感過ぎると、例えば一日だけのガス消
費量増大に基づいて必要性のやや薄い警報を多発してし
まうといった不都合が生じる場合もあり得るので、この
点では日数nの設定にあたって注意が必要であると言え
る。また、このことは、上記の第1の実施形態で述べた
ような、本発明に係る初期学習期間の日数Dの設定に関
しても当てはまるものであることは言うまでもない。こ
のような理由から、上記第1の実施形態では初期学習期
間の日数D=7と設定したのであった。
【0096】(実施形態5)上記第1〜第4の実施形態
においてはいずれも、警報発生手段104は図3で示し
たようにガス容器1の付近あるいはユーザーの住居内、
つまりユーザー側に設置される場合について述べたが、
この第5の実施形態においては、図9に示すように、警
報発生手段104は、前記ガス容器1の設置場所から離
れた位置に所在するガス使用監視システム500側に設
置して、ガス残量管理装置の本体200における前記比
較手段103に対して電話回線のような伝送手段400
を介して接続されるようにしても良い。
【0097】このように警報発生手段104をガス使用
監視システム500側に設置することにより、ユーザー
の手を煩わす事なく、しかもガス管理担当者やガスボン
ベの取り替え担当者等が実際にそのユーザーのガス容器
1の設置場所に行かなくとも前記のガス使用監視システ
ム500の設置場所に居ながらにして、その一か所から
本発明に係るガス残量管理装置の本体200が設置され
ている全てのガス容器1の残量管理を確実かつ簡易に行
なうことができる。
【0098】また、上記第1〜第4の実施形態において
はいずれも、前記安全係数変更手段107および前記取
替猶予期間変更手段108および前記取替予定周期変更
手段109はいずれも、ガス容器1の付近つまりユーザ
ー側に設置される場合や、あるいはガス管理会社の担当
者が携帯する端末装置にそれらのデータの変更入力を行
なう手段を付設するといった場合について述べたが、そ
れらは前記ガス使用監視システム500側に設置して、
前記の伝送手段400を介してガス使用監視システム5
00側から前記変更等の入力をガス残量管理装置の本体
200側へと入力するようにしても良い。
【0099】このように安全係数変更手段107や取替
猶予期間変更手段108や取替予定周期変更手段109
を、ガス使用監視システム500側に設置することによ
り、ユーザーの手を煩わす事なく、しかもガス管理担当
者やガスボンベの取り替え担当者等が実際にそのユーザ
ーのガス容器1の設置場所に行かなくとも、前記のガス
使用監視システム500の設置場所に居ながらにして、
その一か所から各ユーザーに設置されている全ての本発
明に係るガス残量管理装置の本体200の設定を変更す
ることができるので、従来のマイコンガスメータ用など
の集中式自動検針システム等として用いられているガス
使用監視システム500の少なくとも伝送手段400を
兼用して用いて、そのガスボンベの取替周期の設定変更
や取替猶予期間の再考などについても行なうことを可能
とすることができるので、繁雑な専用回線等を付加する
こと無しに、ガス使用監視システム500のガス使用管
理機能を本発明に係るガス残量管理装置の機能する分野
にまでさらに拡充することが可能となり、本発明に係る
ガス残量管理装置の簡易な構成の付加のみで、そのガス
使用監視システム500の利便性のさらなる向上を図る
ことができる。
【0100】なお、上記の伝送手段400として電話回
線を用いる一方、ガス残量管理装置の主要部に係る各種
手段をマイコンのようなデジタル電子回路系で構成する
ような場合、実際には前記の電話回線とデジタル電子回
路系との間にインターフェイス等を介挿すれば良いこと
は言うまでもないが、本実施形態の説明等ではそのよう
な瑣末な事項についての詳述は、説明の簡潔化のために
省略した。
【0101】また、上記の安全係数変更手段107や取
替猶予期間変更手段108や取替予定周期変更手段10
9の具体的なハードウェアとしては、ヒューマンインタ
フェースとして例えばテンキーのような入力手段、およ
びそれによって入力されたデータを視覚的に表示する例
えばドットマトリックス方式の液晶表示パネルを用いて
なる液晶表示装置などの表示手段を組み合わせたものを
好適に用いることができる。あるいは、前記の液晶表示
装置などの表示手段については省略して単にテンキーの
ような入力手段のみとしても構わないことは言うまでも
ない。
【0102】また、上記各実施形態において、ガスボン
ベが取り替えられた際にそれを検知するための手段とし
ては、図示は省略したが、例えば調整器2に接続されて
いる高圧ホースの先端の継手がガス容器1との接続から
解放されたときにこれを検出して、このときガス容器1
が取り替えられたことを検知するといった機能を備えた
センサ素子等を用いてなる検知手段などを、好適に用い
ることができる。
【0103】また、上記の各実施形態においては、ガス
流計測手段100としてガスメータの膜式や超音波方式
などの各種ガス流計測手段を用いるものとしたが、これ
のみには限定されず、この他にも、例えば調整器2にガ
ス流量センサ等が配設されて用いられている場合などに
は、その調整器2に配設されている流量センサをガス流
計測手段100としても兼用して用いても良い。ただし
その場合、調整器2に配設されている流量センサとして
は、微少流量領域のみしか計測できない流量センサなど
もあるから、そのような場合には本発明に係るガス流計
測手段100としては実際には利用が困難であることは
言うまでもない。
【0104】また、第1の実施形態および第3の実施形
態においては、ガス消費量が予期せず急に増大した場合
でも、ガス残量Qr が残り少ない場合には警報を発する
がガス残量Qr がまだ多くあるうちは警報を発しないよ
うにして、「ガス切れ」の警報の妥当性を高めることを
主に着目した警報の発生手法について示したが、この他
にも、ガス残量Qr は警報を発する際のその妥当性の判
定材料としては用いないようにして、とにかく一日のガ
ス消費量Qが予期せず急に増大した場合にそのようなガ
ス消費量Qが急増した旨を報知するために、警報を発す
るようにしても良いことは言うまでもない。
【0105】また、上記第3の実施形態においては、比
較手段103はガス予定消費量の値Qpre として、ガス
容器1が取り替えられた際に前記ガス容器1に収容され
ていたガスの内容量または前記ガス容器1の最大容量の
値Qmax を、前記ガス容器1を取り替える取替予定周期
の日数Tで割った、一日分の消費量として予定されてい
るガス予定消費量の値(Qpre =Qmax /T)を用い
て、この一日分の予定のガス予定消費量の値Qpre =Q
max /Tと前記一日のガス消費量の値Qとを比較するよ
うにしていたが、この比較手法としてはこれのみには限
定されず、この他にも、Qmax をTで割らないで、その
Qmax の値そのものを用いるとともに、このQmax の値
を、前記一日のガス消費量の値Qを前記の日数であるT
で乗じた値(つまりT・Q)と比較して、Qmax <T・
Qの場合に上記第3の実施形態と同じく「ガス切れ」を
予測して警報を発するようにしても良いことは言うまで
もない。これは要するに、最新の一日のガス消費量Qの
値に基づいてそのガス消費ペースが継続するものとして
一日当たりの仮想的な平均値を計算しそれを比較するの
か、あるいは最新の一日のガス消費量Qの値に基づいて
そのガス消費ペースが継続するものとしてガス消費量の
日数Tに亙っての仮想的な合計値を計算してそれを比較
するのか、というだけの違い、即ち掛け算(合計)か割
り算(一日平均)かという計算上の違いに過ぎないこと
であって本質的には同じことであるから、本発明の技術
はそれらのいずれをも含むものであることは言うまでも
ない。
【0106】また、上記各実施形態における動作の説明
に用いた概要フローチャートでは、全体として1つの無
限ループを描いてその動作が繰り返されるような形のフ
ローチャートに描かれた部分があるが、これは図示しな
い例えば本装置の取換寿命が到来するなどして強制的な
割り込みモード等でその動作を停止されるような場合な
どには、その停止動作等が割り込みモードとして行なわ
れることが可能であることは言うまでもない。しかし本
発明に係るガス残量管理装置は、本質的に上記のような
ガス消費量の予期せぬ急な増大や「ガス切れ」を報知す
るための警報を発する機能を、その使用継続中は休むこ
と無く無限ループ状に繰り返しており、また本発明に係
るガス残量管理装置をガス使用監視システムと共に用い
る場合などにも、そのガス使用監視システムとしての自
動検針の機能等についても一般にその使用継続中は休む
こと無く無限ループ状に繰り返されているのであるか
ら、上記実施形態では本発明に係るガス残量管理の動作
についてを中心として詳述するものとし、前記の取換寿
命の到来のような瑣末な事項の説明や図示については本
実施形態の説明および図示の簡潔化を図るために省略し
た。
【0107】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、ユーザーの都合や大型燃焼機器の導入な
どに起因して、ガスの消費状況が予期せず急に大きく変
化した場合でも、その消費状況の急変に対して自動的に
適切に対応して、ガスボンベなどガス容器から供給され
るガスの「ガス切れ」状態の発生を確実に防ぐことがで
きるガス残量管理装置を提供することができる。
【0108】しかも、それに用いられる取替猶予期間な
どの各種の設定を、ガスのユーザーのガス消費状況に対
して適宜に高い妥当性を以て適合するものに変更するこ
とができ、その結果、さらに正確かつ確実に「ガス切
れ」を予知してその警報を発すして、「ガス切れ」状態
の発生をさらに確実に防ぐことができるガス残量管理装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態のガス残量管理装
置の主要部の構成を示す図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態のガス残量管理装
置の警報発生動作の主要部について示す概要フローチャ
ートである。
【図3】本発明に係る第1の実施形態のガス残量管理装
置の本体200を実際のガスボンベなどガス容器1の付
近に設置した場合の一例を示す図である。
【図4】第2の実施形態のガス残量管理装置の主要部の
構成を示す図である。
【図5】第2の実施形態のガス残量管理装置の警報発生
動作の主要部について示す概要フローチャートである。
【図6】第3の実施形態のガス残量管理装置の主要部の
構成を示す図である。
【図7】第3の実施形態のガス残量管理装置の警報発生
動作の主要部について示す概要フローチャートである。
【図8】第4の実施形態のガス残量管理装置の主要部の
構成を示す図である。
【図9】第5の実施形態のガス残量管理装置およびガス
使用監視システム500を用いて、そのガス使用監視シ
ステム500側に、警報発生手段104、安全係数変更
手段107、取替猶予期間変更手段108、取替予定周
期変更手段109を設置した場合の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…ガス容器 2…調整器 100…ガス流量計測手段 101…ガス日毎消費量積算手段 102…ガス消費量初期平均値演算手段 103…比較手段 104…警報発生手段 105…ガス容器毎ガス消費量積算手段 106…ガス残量演算手段 107…安全係数変更手段 108…取替猶予期間変更手段 109…取替予定周期変更手段 110…ガス消費平均値演算手段 200…ガス残量管理装置の本体 300…警報表示灯 400…伝送手段 500…ガス使用監視システム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス容器から下流側のガス消費機器側へ
    と流れるガスの流量を計測するガス流量計測手段と、 前記ガスの流量を一日ごとに該一日の開始時点から積算
    して、該一日のガス消費量を算出するガス日毎消費量積
    算手段と、 前記ガス容器が取り替えられた時点または前記ガス流量
    計測手段が設置されて動作を開始した時点から、初期学
    習期間として予め定められた日数に亙って前記ガス流量
    の積算値を演算し、該積算値を前記初期学習期間の日数
    で割って、前記初期学習期間における前記ガス消費量の
    一日あたりの平均値を演算するガス消費量初期平均値演
    算手段と、 前記初期学習期間におけるガス消費量の一日あたりの平
    均値または該平均値に安全係数を乗じた値と、前記ガス
    日毎消費量積算手段で算出された前記一日のガス消費量
    の値とを比較する比較手段と、 前記比較の結果、前記一日のガス消費量の値が、前記平
    均値または該平均値に安全係数を乗じた値を越えた場合
    に警報を発する警報発生手段とを備えたことを特徴とす
    るガス残量管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス残量管理装置におい
    て、 前記ガス容器が取り替えられた時点からの前記ガスの流
    量を積算し、前記ガス容器から送り出されて消費された
    ガス消費量を算出するガスボンベ毎ガス消費量積算手段
    と、 前記ガス容器が取り替えられた際に前記ガス容器に収容
    されていたガスの内容量値または前記ガス容器の最大容
    量値から、前記ガス容器毎ガス消費量積算手段で算出さ
    れたガス消費量を差し引いて、前記ガス容器におけるガ
    ス残量を演算するガス残量演算手段とを、さらに具備し
    ており、 前記警報発生手段は、前記ガス残量演算手段で演算され
    た前記ガス残量が、予め定められた残量しきい値未満で
    ある場合であって、かつ前記比較手段による前記比較の
    結果、前記一日のガス消費量の値が前記平均値または該
    平均値に安全係数を乗じた値を越えた場合に、警報を発
    する警報発生手段であることを特徴とするガス残量管理
    装置。
  3. 【請求項3】 ガス容器から下流側のガス消費機器側へ
    と流れるガスの流量を計測するガス流計測手段と、 前記ガスの流量を一日ごとに該一日の開始時点から積算
    して該一日のガス消費量を算出するガス日毎消費量積算
    手段と、 前記ガス容器が取り替えられた時点から前記ガス流量を
    積算し、前記ガス容器から送り出されて消費されたガス
    消費量を算出するガス容器毎ガス消費量積算手段と、 前記ガス容器が取り替えられた際に前記ガス容器に収容
    されていたガスの内容量値または前記ガス容器の最大容
    量値から前記ガス容器毎ガス消費量積算手段で算出され
    たガス消費量を差し引いて、前記ガス容器におけるガス
    残量を演算するガス残量演算手段と、 前記ガス日毎消費量積算手段で算出された前記一日のガ
    ス消費量を前記ガス容器の取替猶予期間として予め定め
    られた日数で乗じた値と、前記ガス残量の値とを、比較
    する比較手段と、 前記比較の結果、前記一日のガス消費量を前記日数で乗
    じた値が前記ガス残量の値を越えた場合に、警報を発す
    る警報発生手段とを備えたことを特徴とするガス残量管
    理装置。
  4. 【請求項4】 ガス容器から下流側のガス消費機器側へ
    と流れるガスの流量を計測するガス流計測手段と、 前記ガスの流量を一日ごとに該一日の開始時点から積算
    して該一日のガス消費量を算出するガス日毎消費量積算
    手段と、 前記ガス容器が取り替えられた際に前記ガス容器に収容
    されていたガスの内容量値または前記ガス容器の最大容
    量値を前記ガス容器を取り替える取替予定周期日数で割
    った一日分の消費量として予定されているガス予定消費
    量の値と、前記ガス日毎消費量積算手段で算出された前
    記一日のガス消費量の値とを、比較する比較手段と、 前記比較の結果、前記一日のガス消費量の値が前記一日
    分の消費量として予定されているガス予定消費量の値を
    越えた場合に、警報を発する警報発生手段とを備えたこ
    とを特徴とするガス残量管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のガス残量管理装置におい
    て、 前記ガス容器が取り替えられた時点からの前記ガスの流
    量を積算して前記ガス容器から送り出されて消費された
    ガス消費量を算出するガス容器毎ガス消費量積算手段
    と、 前記ガス容器が取り替えられた際に前記ガス容器に収容
    されていたガスの内容量値または前記ガス容器の最大容
    量値から前記ガス容器毎ガス消費量積算手段で算出され
    た前記ガス消費量を差し引いて、前記ガス容器における
    ガス残量を演算するガス残量演算手段とを、さらに具備
    しており、 前記警報発生手段は、前記ガス残量演算手段で演算され
    た前記ガス残量が、予め定められた残量しきい値未満で
    ある場合であって、かつ前記比較手段による前記比較の
    結果、前記一日のガス消費量の値が前記一日分の消費量
    として予定されるガス予定消費量の値を越えた場合に、
    警報を発する警報発生手段であることを特徴とするガス
    残量管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のうちいずれかに記載の
    ガス残量管理装置において、 前記ガス日毎消費量積算手段によって一日ごとに算出さ
    れた前記一日のガス消費量の値を過去から最新の値まで
    予め定められた日数分だけ合計し、該合計した値を前記
    日数で割って、一日あたりのガス消費量の最新の平均値
    を前記一日ごとに演算するガス消費平均値演算手段を、
    さらに具備しており、 前記比較手段は、前記一日のガスの消費量の値の代り
    に、前記一日あたりのガス消費量の最新の平均値を用い
    て前記比較を行なう比較手段であることを特徴とするガ
    ス残量管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載のガス残量管理装置
    おいて、 前記安全係数を外部からの入力に基づいて変更する安全
    係数変更手段を、さらに具備することを特徴とするガス
    残量管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載のガス残量管理装置おい
    て、 前記取替猶予期間の日数を外部からの入力に基づいて変
    更する取替猶予期間変更手段を、さらに具備することを
    特徴とするガス残量管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項4又は5記載のガス残量管理装置
    おいて、 前記取替予定周期日数を外部からの入力に基づいて変更
    する取替予定周期変更手段を、さらに具備することを特
    徴とするガス残量管理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9いずれかに記載のガス
    残量管理装置において、 前記警報発生手段は、前記ガス容器の設置場所から離れ
    た位置に配置されており、前記比較手段に対して伝送手
    段を介して接続されている警報発生手段であることを特
    徴とするガス残量管理装置。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至10いずれかに記載のガ
    ス残量管理装置において、 前記警報発生手段は、前記ガス容器の設置場所から離れ
    た位置に所在するガス使用監視システム側に配置されて
    おり、前記比較手段に対して伝送手段を介して接続され
    ている警報発生手段であり、 前記安全係数変更手段および前記取替猶予期間変更手段
    および前記取替予定周期変更手段のうち少なくともいず
    れか一つは、前記ガス使用監視システム側に配置されて
    該ガス使用監視システム側から前記入力を入力されるこ
    とを特徴とするガス残量管理装置。
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