JPH07160972A - 電池寿命予告装置 - Google Patents

電池寿命予告装置

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JPH07160972A
JPH07160972A JP5310950A JP31095093A JPH07160972A JP H07160972 A JPH07160972 A JP H07160972A JP 5310950 A JP5310950 A JP 5310950A JP 31095093 A JP31095093 A JP 31095093A JP H07160972 A JPH07160972 A JP H07160972A
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JP
Japan
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battery
current
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life
battery life
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Application number
JP5310950A
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English (en)
Inventor
Kunio Kimata
國雄 木全
Shinichi Nakane
伸一 中根
Yasukiyo Ueda
康清 上田
Kunihiko Yamashita
邦彦 山下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電電圧が一定で電圧降下により電池寿命の
到来がわかり難い種類の電池の寿命予告と表示を的確に
行う電池寿命予告装置を提供することを目的とする。 【構成】 電池2の消費電流を計測する電流計測部10
と、前記電流計測部10よりの信号を受けて電流累積値
をカウントする電流カウント部12と、電池寿命記憶部
14と、電流累積値と電池寿命数値とを比較する寿命判
定部13と、電池2の寿命切れを警報する警報部16と
で構成され、電池2の寿命終端の一定期間前と終端時に
警報または通信回路で遠隔地に通報する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電池寿命予告装置に関
し、特にマイコン安全装置付ガスメータ、マイコン安全
装置付きガス圧力調整器、電話回線を経由して管理セン
ターへ設備の管理情報を伝達する回線端末装置などの7
年ないし10年間の検定満期までの期間に電池を交換す
ることなく使い続けるガス機器やガス供給設備、カメ
ラ、ビデオカメラなど使用途中で電池が切れて不都合を
きたす電子機器などの電池寿命の予告装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例をマイコン安全装置付ガスメータにと
り説明する。
【0003】従来から使用中のガス量をガスメータのマ
イコンに記憶した流量別ガス標準使用時間特性と比較し
て、著しく大量のガスが流れた場合はガス大量漏れと判
断し、著しく長時間流れた場合は消し忘れと判断してガ
ス遮断弁を動作させ、ガスの供給を停止するなどの機能
を有するマイコンガスメータが広く使われている。
【0004】そして、特開平2−47522号公報に、
使用ガスの計量値を電話回線を介して送信する手段への
供給電源を、商用電源に接続したガス保安機器に内蔵さ
せることにより、人件費および工事費の増大を防止した
電源供給機能付ガス保安機器の技術が開示されている。
【0005】これらのマイコン安全装置付ガスメータ
(以下マイコンメータと言う)は7年間、または10年
間の検定満期までの間封印した状態で、内蔵リチウム電
池をマイコンなどの電子回路の電源として使っている
が、内蔵電池が検定満期に至る前になんらかの原因で放
電してしまうとマイコンが動作しなくなり、安全動作を
行わなくなるため電池の消耗を調べる代用特性として端
子電圧を定期的に監視し、端子電圧が規程値より低下し
た場合には警報を発しメータの取替えを促すようになっ
ている。
【0006】従来のマイコンメータにおける電池の端子
電圧監視方式の電池寿命予告装置は図8に示すように、
マイコンメータ81のマイコン電子安全回路へ電気を供
給している内蔵の電池82の端子電圧をタイマー83で
定期的に端子電圧測定部84で測定し、電圧寿命判定部
85で寿命電圧記憶部86の電圧値と比較して電池電圧
が寿命電圧以下になれば電圧寿命判定部85は、警報表
示部87で電池寿命の警告灯の点滅を行わせる他、電圧
寿命判定部85からの信号を受けて電文形成部88が遠
隔地のガス管理センター89にTNCU(マイコンメー
タ81と電話器91との回線切り替え器)90を経由し
て電話でマイコンメータメーの電池82が寿命に達した
ことを通報しマイコンメーターの交換を促すようになっ
ている。
【0007】一方、ガス流量センサー92の出力端子は
ガス流量検針部93に接続してあり、ガス流量検針部9
3とガス圧力センサー94の出力端子はガス安全判定部
95の入力端子に接続してある。またガス安全判定部9
5の出力端子の一方は遮断弁96に接続してあり他方は
電文作成部88に接続してある。
【0008】なお、図中のCは、電池82に接続されて
いる図示した各部およびそれ以外のコンピュータの負荷
をまとめて示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電池82の端子電圧が電池寿命の終端間際
まで低下を生じないリチウム電池では、電池寿命警報が
発生してから直ぐに電池寿命がなくなるため、警報を知
ってからガスメータ交換に時間的余裕がなかった。
【0010】さらに、警報を受けてから電池交換までの
時間的余裕を設けようとすると、比較的軽度の端子電圧
降下が生じたときに警報を出す必要があり、電池寿命を
相当余した状態で取り替えねばならず、電池の使用に無
駄が生じるという問題があった。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、下記(1)ないし(6)の目的を達成する電池寿命
予告装置を提供することを目的とする。 (1)寿命終端まで均一な端子電圧特性を有する電池の
寿命終端を消費電流量を積算して、事前に間違いなく予
告警報を表示する。 (2)数10μA程度の電流でマイコンメータを動作さ
せる場合、電池電流を直接計測することなく消費した電
流値を電子回路の動作モード別の時間で累積し、寿命時
間を推定予測し事前に警報を発する。 (3)数10μA程度の電流で動作するマイコン回路に
より、数十mA程度の大きなパルス電流でマイコンメー
タ内の電気部品を動作させる場合、数十mA程度の大き
な電流を計測して標準消費電流を補正しながら、精度高
く累積消費電流値を積算し、最終寿命時間を推定予測し
事前に警報を発する。 (4)電子回路を数10μA程度の電流で動作させる場
合、電池電流を直接計測することなく消費した電流値を
電子回路の動作モード別の時間で累積し、寿命時間を推
定予測し事前に初期警報を発し、さらに端子電圧の降下
で電池寿命の到達を最終警報し、多段階警報により電子
回路の故障に対する安全性を高める。 (5)電池の使用可能な残りの日数を推定計算し、必要
と認めた残期間に適度な間隔をおいて複数回の警報を発
しマイコンメータの取替えを促す。 (6)周囲温度の変化で寿命が変化する特性の電池を採
用したマイコンメータの使用中の温度変化に対応して周
囲温度の変化で急に電池寿命がなくなることを防止して
事前に警報を発する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に係る発明は、電池の消費電流を計測する電流
計測部と、前記電流計測部よりの信号を受けて電流累積
値をカウントする電流カウント部と、電池寿命記憶部
と、電流累積値と電池寿命数値とを比較する寿命判定部
と、電池の寿命切れを警報する警報部とを主体とした構
成とする。
【0013】請求項2に係る発明は、電子回路の動作モ
ードを判別する動作モード判別部と、モード別電流値記
憶部と、モード別の消費電流値を時間毎に累積カウント
する電流カウント部と、電池寿命記憶部と、前記電流カ
ウント部と電池寿命記憶部との数値を比較し判定する寿
命判定部と、電池の寿命切れを警報する警報部とを主体
とした構成とする。
【0014】請求項3に係る発明は、電子回路の動作モ
ードを判別する動作モード判別部と、モード別電流値記
憶部と、電池の消費電流を計測する電流計測部と、電池
電流の計測値とモード別信号とを受けてモード別の消費
電流値を補正する電流補正部と補正された電流値を時間
毎に累積カウントする電流カウント部と、電池寿命記憶
部と、前記電流カウント部と電池寿命記憶部との数値を
比較し判定する寿命判定部と、電池の寿命切れを警報す
る警報部とを主体とした構成とする。
【0015】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の発明の手段に加えて、寿命判定部
が、使用日数と電流値累積カウント数とから電池の平均
消費電流値を計算する平均消費量計算部と、前記平均消
費電流値と電池寿命値とを比較し残日数を計算する残日
数計算部と、電池の寿命切れ一定期間前の初期警報期間
と、より短い期間前の最終警報期間とを計算し、前記初
期警報期間と最終警報期間とに達したとき、警報信号を
警報部へ送る警報日設定部と判定部とを有する構成とす
る。
【0016】請求項5に係る発明は、電子回路の動作モ
ードを判別する動作モード判定部と、モード別平均消費
電流を記憶するモード別電流値記憶部と、時計部と、前
記時計部からのクロック信号毎に動作モード判別信号に
より選択した動作モード別電流値を時間毎に積算する3
入力電流カウント部と、電池寿命記憶部と、前記3入力
電流カウント部による電流値積算カウント数と前記電池
寿命記憶部による電池寿命数値とを比較し初期警報を発
する寿命判定部と、電池の端子電圧を計測する端子電圧
測定部と、電池寿命電圧記憶部と、測定電圧値と電池寿
命電圧とを比較して最終警報を発する電圧寿命判定部
と、前記寿命判定部と電圧寿命判定部とから信号を受け
電池の寿命切れを警報する警報部とを主体とする構成と
する。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項1、2、
3、5のいずれかに記載の発明の手段に加えて、電池寿
命記憶部が、電池周囲の温度を検出する温度センサー
と、前記温度センサーの信号により電池の温度特性に合
わせて寿命特性を補正する構成とする。
【0018】
【作用】本発明は上記構成によって、請求項1に係る発
明では、電流計測部で電池の端子から流れ出る電流を計
測し、電流カウント部で時間毎に積算し、積算電流値が
電池の電流容量に近づいたとき、警報表示部で電池寿命
予告を表示させ、ガス設備管理者に知らせたり、また電
文作成部で電話回線を用いて電池寿命予告を遠隔地にあ
るガス管理センターへ報知して、速やかな補修業務の実
施を喚起する。
【0019】請求項2に係る発明では、電池から流れ出
る電流が数十マイクロアンペア程度の微小な電流がパル
ス状であるとき、電流値の測定は困難であるため、あら
かじめ生産時に計測したマイコンメータの電子回路の各
動作モード毎の消費電流をモード別電流値記憶部のメモ
リーに記憶し、各動作モードでの動作時間から累積消費
電流を計算して電池の寿命報知を行う。
【0020】請求項3に係る発明では、使用部品のばら
つき、周囲温度変化、経年変化などによるマイコンメー
タなどの電子回路の動作モード毎に電池電流を計測し
て、モード別電流値記憶部に記憶されたモード別電流値
を実情に合わせて補正し、より正しい累積消費電流を計
算して電池の寿命報知を行う。
【0021】請求項4に係る発明では、寿命判定部が、
使用日数と累積消費電流とから平均消費電流量を計算
し、さらに電池の寿命値からその時点での累積消費電流
値を引き算し、平均消費電流量で除して使用可能日数を
計算し、設定された所定の残日数値に達すると警報を発
する。
【0022】所定の残日数を180日、30日または7
日と定めて複数設定しておけば、電池の寿命が切れるこ
れらの日数前に複数回の警報を発することができる。
【0023】請求項5に係る発明では、マイコンメータ
などの電子回路のモード毎の動作電流を各動作モードで
の動作時間から3入力電流カウント部で累積消費電流を
計算して電池の寿命予告報知を行うとともに、端子電圧
測定部による端子電圧測定で正確な寿命到達報知を行
う。
【0024】請求項6に係る発明では、電池寿命記憶部
が、温度センサーにより電池の周囲温度を得て、電池の
寿命時間値を補正して寿命判定部へ出力するので周囲温
度に応じた正確な電池寿命判定ができる。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例の電池寿命予告装置を図
面を参照して説明する。
【0026】(実施例1)実施例1の電池寿命予告装置
を示す図1において、マイコン安全装置付ガスメータ
(以下マイコンメータと云う)1の動作電源となる電池
2にはリチウム電池が用いられている。
【0027】ガス流量センサー3の出力端子はガス流量
検針部4に接続してあり、ガス流量検針部4とガス圧力
センサー5と感震器6の出力端子はそれぞれガス安全判
定部7の入力端子に接続してある。
【0028】またガス安全判定部7の出力端子の一方は
遮断弁8に接続し他方は電文作成部9に接続してある。
【0029】電池2の出力端子はマイコンメータ1の全
消費電流を測定する電流計測部10に接続され、電流計
測部10の出力と時計部11のクロック出力とは電流カ
ウント部12の入力端子にそれぞれ接続しており、電流
カウント部12の出力と時計部11の日数出力は寿命判
定部13の入力端子に接続してある。
【0030】電池寿命記憶部14の出力は寿命判定部1
3の入力端子に接続してある。寿命判定部13の出力端
子の一方は警報表示部15に、他方は電文作成部9に接
続してある。警報表示部15と電文作成部9は警報部1
6を構成する。
【0031】電文作成部9の出力端子は電話器17とマ
イコンメータ1との電話回線を切り替えるTNCU18
に接続してあり、TNCU18の出力端子は電話回線を
通じて遠隔地にあるガスの管理センター19のコンピュ
ータと接続してある。
【0032】なお、図中のCは、電池2または電流計測
部10に接続されている図示した各部およびそれ以外の
コンピュータの負荷をまとめて示す。
【0033】上記構成において、ガス安全判定部7はガ
ス流量検針部4からのガス流量がガスの流量別に定めた
使用時間が許容継続時間を越えて使われたとき、または
ガス圧力センサー5で測定したガスの圧力が限界を越え
て高いとき低いとき、または地震の大きさが許容値を越
えたことを感震器6で感じたときなど遮断弁8を動作さ
せてガスの供給を遮断し、電文作成部9が保有する遮断
弁8が動作したことを知らせる電文を呼び出して、TN
CU18により電話回線を電話器17からマイコンメー
タ1の回路に切り替え、遠隔地にあるガス会社のガスの
管理センター19に通報する働きをする。
【0034】次に電流計測部10はマイコンメータ1の
消費電流を測定し、電流カウント部12で時計部11か
らのクロックパルスにあわせて単位時間毎に消費電流を
積算して正確に電池の累積消費電流値(単位A・h)を
カウントして寿命判定部13へ送る。
【0035】電池寿命記憶部14は電池寿命値を寿命判
定部13へ送る。たとえば、図5においてマイコンメー
タ回路の最低動作電圧が2Vであるとき、40,000
μA・hの電池寿命値を出力する。
【0036】電池の寿命判定部13は電流カウント部1
2からの消費電流の累積カウント数が電池寿命記憶部1
4の電池寿命数以下となった時、警報信号を警報表示部
15と電文作成部9へ送り、図1に示すように警報表示
と、電話回線を経由して遠隔地のガスの管理センター1
9へ電池寿命終了の警報を行うように作用し、電池2の
消費電流量を計測し電池寿命の警報をマイコンメータ1
に表示し、遠隔地のガスの管理センター19に知らせ
て、マイコンメータ1の取替えを促すことができる。
【0037】(実施例2)実施例2の電池寿命予告装置
を示す図2において、ガス安全判定部7のモード出力端
子は動作モード判別部21に接続してあり、動作モード
判別部21の出力端子はモード別電流値記憶部22に接
続し、モード別電流値記憶部22の出力端子は電流カウ
ント部23に接続してある。
【0038】また他の部分の図1の実施例1と同じ構成
要素には同じ符号を用いており、同様の動作を行うので
その説明を省略する。
【0039】上記構成において、動作モード判別部21
はマイコンメータ1のガス安全判定部7がガス流量計測
モードか、ガス使用停止中で圧力監視のモードか、遮断
弁動作モードか、遮断弁復帰モードか、電文作成通信モ
ードかなどのモードの中のどのモードで動作中かの判定
を行う。
【0040】モード別電流値記憶部22はマイコンメー
タ1のガス安全判定部7の各動作モード毎の消費電流値
があらかじめ登録されているので動作モード判別部21
の動作モード信号に応じたモード別消費電流を電流カウ
ント部23へ送り積算して寿命判定部13に送るように
作用する。
【0041】以下寿命判定部13の働きは上記図1の実
施例1に関して記載した動作と同じであり、その説明を
省略する。
【0042】以上のように作用するので、図1に示す電
流計測部10による電池電流の計測が極めて困難な数μ
Aから数百μAの極めて微小な電流でマイコンメータ1
が動作する場合においても、マイコンメータ1の動作モ
ードを判別し、モード別電流値記憶部22内のモード別
電流値を選択積算することで図1に示す電流計測部10
を用いずに消費累積電流値を知り、寿命到達を知ること
ができるので、極めて正確な電池寿命警報が出せるとい
う効果がある。
【0043】(実施例3)実施例3を示す図3におい
て、電流の計測が比較的容易な数mAから数十mA以上
の電池電流の電流補正部31は、動作モード判別部32
とモード別電流値記憶部33と電流計測部34の信号を
受けて電流カウント部35へ出力するように接続してあ
る。
【0044】他の部分の図1の実施例1と同じ構成要素
には同じ符号を用いてあり、同様の動作を行うのでその
説明を省略する。
【0045】この構成によれば、マイコンメータ1の電
流補正部31は動作モード判別部32の動作モードに応
じて消費電流が数mA以下の動作モードのときはモード
別電流値記憶部33に記憶されたモード別消費電流を電
流カウント部35へ送るが、たとえば数mAから数十m
A以上の電流を消費する遮断弁8の動作モードの時は電
流計測部34で計測した消費電流でモード別標準電流値
を補正して電流カウント部35へ出力し、電池2の寿命
判定に用いるカウント値が実使用値と差をなくすように
作用するので、ガスの管理センター発呼または需要家の
都合でガス遮断弁8を頻繁に開閉するとき、ガス圧力、
摩擦力の変動などによる遮断弁8の動作時の電流値のば
らつきが電池寿命の判定に誤差を生じることなく、極め
て正確な電池寿命警報が出せる効果がある。
【0046】(実施例4)実施例4を示す図4におい
て、電子回路の動作モード判別部41とモード別電流値
記憶部42と時計部11は3入力電流カウント部43に
接続し、3入力電流カウント部43は寿命判定部44に
接続し、電池寿命記憶部45は寿命判定部44へ接続し
て電流式電池寿命予告回路を構成している。
【0047】電池2はタイマー46を経由して端子電圧
測定部47と接続してあり、端子電圧測定部47は電圧
寿命判定部48の入力と接続してある。電圧寿命判定部
48の他の入力は電池寿命電圧記憶部49と接続してあ
り、電圧式電池寿命予告回路を構成している。
【0048】寿命判定部44と電圧寿命判定部48の共
通出力端子は警報表示部15と電文作成部9に接続して
ある。
【0049】また、他の部分の図1の実施例1と同じ構
成要素には同じ符号を用いてあり、同様の動作を行うの
でその説明を省略する。
【0050】上記構成において、3入力電流カウント部
43は時計部11からのクロック信号毎に動作モード判
別部41の動作モード信号より選別したモード別電流記
憶部42の動作モード別電流値を読み取り積算して寿命
判定部44へ送る。
【0051】寿命判定部44は3入力電流カウント部4
3からの累積消費電流値と時計部11からの経過日数と
で一日当たりの平均消費電流量を計算するとともに、電
池の寿命値から累積消費電流値を差し引き、さらに前記
1日当たりの平均消費電流量で除して電池の使用可能日
を計算する。
【0052】寿命判定部44には寿命予告をすべき予告
日数があらかじめ登録してあるので、電池の使用可能日
数がたとえば30日などの予告日数まで減少してくると
警報表示部15と電文作成部9に信号を送り、警報表示
部15はランプの点滅、ブザー音などで警報を発し、電
文作成部9は電池寿命の予告を行う。
【0053】さらに、端子電圧測定部47はタイマー4
6を経由して定期的に電池2の端子電圧を計測し電圧寿
命判定部48に送る。
【0054】電圧寿命判定部48は電池寿命電圧記憶部
49の電圧と比較して電池電圧が低くなった時警報表示
部15と電文作成部9に信号を送り、警報表示部15は
ランプの点滅、ブザー音などで警報を発し、電文作成部
9は電池寿命の予告を行うなどの作用を行い、モード別
電流の積算で電池寿命の到達一定期間前たとえば1カ月
前に電流式電池寿命予告回路が予報を出し、電圧式電池
寿命予告回路で電池寿命の終端たとえばマイコンメータ
回路の最低動作電圧2Vに電池2の端子電圧が下がった
とき最終警報を発することができるので消費電流値と端
子電圧低下の2面から確実な電池寿命の予告ができる効
果がある。
【0055】(実施例5)図5は図1、2、または3に
示した実施例1、2または3の寿命判定部13の他の実
施例である実施例5を示している。なお、実施例1、2
または3と同じ構成要素には同じ符号を用い、同様の動
作を行うのでその説明を省略する。図5において、寿命
判定部51は平均消費量計算部52、残日数計算部5
3、警報日設定部54、判定部55とからなり、平均消
費量計算部52は電流カウント部12と時計部11の出
力端子と接続し、残日数計算部53は平均消費量計算部
52と電池寿命記憶部14の出力端子と接続してある。
【0056】判定部55の入力端子は複数の警報日を設
定できる警報日設定部54と、残日数計算部53を介し
て電池寿命記憶部14の出力端子と接続し、判定部55
の出力端子は警報表示部15と電文作成部9からなる警
報部16の入力端子と接続してある。
【0057】上記構成において、平均消費量計算部52
は電流カウント部12の累積カウント数と時計部11の
使用経過日数とを受けて、過去の一日当たりの平均消費
電流値を計算する。
【0058】残日数計算部53は電池寿命記憶部14の
電池寿命値と平均消費量計算部52の計算した過去の一
日当たりの平均消費電流値から使用可能な日数を計算す
る。
【0059】判定部55は警報日設定部54の設定日数
と残日数計算部53が計算した使用可能な日数とを比較
し一致したときに警報部16へ警報信号を出すように作
用するので、警報日設定部54に登録された電池寿命に
至る所定日数前に複数回警報を出し、遠隔地の管理セン
ターに知らせて、マイコンメータの取替えを促すことが
できる。
【0060】(実施例6)図6は図1、2、3、または
4に示した電池寿命記憶部14の他の実施例である実施
例6を示している。
【0061】温度センサー61は電池寿命記憶部62に
接続し、さらに電池寿命記憶部62は寿命判定部63に
接続している。
【0062】上記構成において電池(図示していない)
に使用しているリチウム電池はその一例として図7に示
すように電池の周囲温度が変わると電池寿命も変化す
る。
【0063】すなわち図7に示した電池を使用する場合
は、温度センサー61の温度信号を受けて、電池寿命記
憶部62は20℃では40,000μA・h、0℃にな
ると52,000μA・h、45℃になると50,00
0μA・hとなるように電池寿命値を出力するので寿命
判定部63は電流カウント部(図示していない)からの
累積消費電流値とこれら室温に応じた電池寿命値と比較
して警報を発生するように作用するので気温変化の影響
を取り入れて適切に電池寿命を知らせマイコンメータの
取替えを促すことができる。なお、リチウム電池の他、
酸化銀電池、空気電池など温度変化で電池寿命が変化す
る他の電池についても同様の効果がある。
【0064】また、微小な電流で働くマイコンなどを使
用した電子回路を採用するマイコンメータを例にとって
以上説明したが、自動焦点カメラ、ビデオカメラなど使
用途中で電池が切れて不都合を来す他のマイコンなどを
使用した電子機器にも採用できる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明により明かなように本発明の
電池寿命予告装置によれば、下記の効果が得られる。 (1)寿命終了時点まで平坦な電圧特性を有する電池を
使用する機器の電池電流の累積使用量をカウントして、
電池の寿命警報を出して、電池の取り替え工事を促すこ
とができる。 (2)製造時に計測しあらかじめ登録した機器の回路の
動作モード毎の動作電流とモード別の動作時間を積算
し、計測が困難な微少電流の消費量を正確に積算し、電
池寿命終結前に的確な予報を出すことができる。 (3)計測困難な微少電流は製造時に計測しあらかじめ
登録した機器の回路の動作モード毎の動作電流と、モー
ド別の動作時間を積算し、駆動に比較的大きい電流を必
要とする遮断弁は部品の特性ばらつきが大きく、動作毎
に必要な電流値もばらつくので、動作毎に電流値を計測
し前もって登録したモード別電流値に補正を加えて積算
し電池寿命終結前に的確な予報を出すことができる。 (4)製造時に計測しあらかじめ登録した機器の回路の
動作モード毎の動作電流と、モード別の動作時間を積算
し、計測が困難な微少電流の消費量を正確に積算し、電
池寿命終結前に的確な予報を出すと同時に、電池端子電
圧を計測することで寿命終結時に緊急警報を発して取替
えを促すことができる。 (5)寿命判定部に複数の警報日を設定したので、第1
警報を受け取った後、電池の取替え工事がなんらかの理
由で行えなかったときは次の警報の時点で緊急取替えを
喚起させることができる。 (6)周囲温度で変化する特性を有する電池を使用して
も、夏冬など周囲温度の変化を温度センサーと電池寿命
記憶部で室温に応じた電池寿命値を出力し確実な予告が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の電池寿命予告装置の電気回
路のブロック図
【図2】同実施例2の電池寿命予告装置の電気回路のブ
ロック図
【図3】同実施例3の電池寿命予告装置の電気回路のブ
ロック図
【図4】同実施例4の電池寿命予告装置の電気回路のブ
ロック図
【図5】同実施例5の電池寿命予告装置の寿命判定部の
ブロック図
【図6】同実施例6の電池寿命予告装置の電池寿命記憶
部のブロック図
【図7】同実施例の電池寿命予告装置の電池として用い
るリチウム電池の放電特性の一例を示すグラフ
【図8】従来の電池寿命予告装置の電気回路のブロック
【符号の説明】
1 マイコン安全装置付ガスメータ(マイコンメータ) 2 電池 10 電流測定部 11 時計部 12 電流カウント部 13 寿命判定部 14 電池寿命記憶部 16 警報部 21 動作モード判別部 22 モード別電流値記憶部 31 電流補正部 43 3入力電流カウント部 47 端子電圧測定部 48 電圧寿命判定部 49 電池寿命電圧記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 邦彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電池の消費電流を計測する電流計測部と、
    前記電流計測部よりの信号を受けて電流累積値をカウン
    トする電流カウント部と、電池寿命記憶部と、電流累積
    値と電池寿命数値とを比較する寿命判定部と、電池の寿
    命切れを警報する警報部とを主体として構成する電池寿
    命予告装置。
  2. 【請求項2】電子回路の動作モードを判別する動作モー
    ド判別部と、モード別電流値記憶部と、動作モードに合
    致したモード別電流値を累積カウントする電流カウント
    部と、電池寿命記憶部と、前記電流カウント部の累積カ
    ウント値が前記電池寿命記憶部の電池寿命数値に到達し
    たかを比較し判定する寿命判定部と、電池の寿命切れを
    警報する警報部とを主体として構成する電池寿命予告装
    置。
  3. 【請求項3】電子回路の動作モードを判別する動作モー
    ド判別部と、モード別電流値記憶部と、電池の消費電流
    を計測する電流計測部と、電流計測値とモード別信号と
    を受けてモード別の消費電流を補正する電流補正部と、
    補正された電流値を累積カウントする電流カウント部
    と、電池寿命記憶部と、前記電流カウント部と電池寿命
    記憶部との数値を比較し判定する寿命判定部と、電池の
    寿命切れを警報する警報部とを主体として構成する電池
    寿命予告装置。
  4. 【請求項4】寿命判定部が、使用日数と電流値累積カウ
    ント数とから電池の平均消費電流値を計算する平均消費
    量計算部と、前記平均消費電流値と電池寿命値とを比較
    し残日数を計算する残日数計算部と、電池の寿命切れ一
    定期間前の初期警報期間と、より短い期間前の最終警報
    期間とを計算し、前記初期警報期間と最終警報期間とに
    達した時、警報信号を警報部へ送る警報日設定部と判定
    部とを有する請求項1ないし3のいずれかに記載の電池
    寿命予告装置。
  5. 【請求項5】電子回路の動作モードを判別する動作モー
    ド判別部と、モード別電流値記憶部と、時計部と、時計
    部からのクロック信号毎に動作モード判別信号により選
    択した動作モード別電流値を積算する3入力電流カウン
    ト部と、電池寿命記憶部と、前記3入力電流カウント部
    による電流値積算カウント数と前記電池寿命記憶部によ
    る電池寿命数値とを比較し初期警報を発する寿命判定部
    と、電池の端子電圧を計測する端子電圧測定部と、電池
    寿命電圧記憶部と、測定電圧値と電池寿命電圧とを比較
    して最終警報を発する電圧寿命判定部と、前記寿命判定
    部と電圧寿命判定部とから信号を受け電池の寿命切れを
    警報する警報部とを主体として構成する電池寿命予告装
    置。
  6. 【請求項6】電池寿命記憶部が電池周囲の温度を検出す
    る温度センサーと、前記温度センサーの信号により電池
    の温度特性に合わせて寿命特性を補正する請求項1、
    2、3、5のいずれかに記載の電池寿命予告装置。
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