JPH1121126A - 酸化物超電導バルクの製造方法 - Google Patents

酸化物超電導バルクの製造方法

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JPH1121126A
JPH1121126A JP9179331A JP17933197A JPH1121126A JP H1121126 A JPH1121126 A JP H1121126A JP 9179331 A JP9179331 A JP 9179331A JP 17933197 A JP17933197 A JP 17933197A JP H1121126 A JPH1121126 A JP H1121126A
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precursor
oxide superconducting
temperature
time
melting
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JP9179331A
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Norikata Hayashi
憲器 林
Masahito Murakami
雅人 村上
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KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTS
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTSU KENKYU CENTER
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTS
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTSU KENKYU CENTER
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • C30B29/10Inorganic compounds or compositions
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10N60/01Manufacture or treatment
    • H10N60/0268Manufacture or treatment of devices comprising copper oxide
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S505/00Superconductor technology: apparatus, material, process
    • Y10S505/725Process of making or treating high tc, above 30 k, superconducting shaped material, article, or device
    • Y10S505/729Growing single crystal, e.g. epitaxy, bulk

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性に優れ、均一性の高い大型の酸化物超電
導バルクを製造する方法を提供する。 【解決手段】 種結晶法を利用した溶融成長法による酸
化物超電導バルクの製造方法であって、REBa2 Cu
3 7-Z 粉末と、RE2 BaCuO5 またはRE 4 Ba
2 Cu2 10粉末と、白金添加物とを混合した原料粉末
をプレス成形してなる前駆体を準備するステップと、前
駆体の保持温度T1 ℃(酸化物超電導バルクの融点をt
1 ℃としたとき、t1 +20≦T1 ≦t1 +80)で所
定時間保持することにより均一に半溶融させるステップ
と、前駆体を融点t1 ℃以下の温度で結晶成長させるス
テップとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化物超電導バル
クの製造方法に関するものであり、特に、磁場下におい
て酸化物超電導バルクのピンニング特性を利用して安定
的に浮上させて使用する、強磁場磁石、エネルギ貯蔵用
超電導フライホィール、超電導運搬装置、超電導軸受等
に用いられる酸化物超電導バルクの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体の中で、Y系123(Y
Ba2 Cu3 7-Z )、Nd系123(NdBa2 Cu
3 7-Z )を代表とするRE123系超電導体は、ピン
ニング特性が優れており、磁場下で冷却すると磁束を捕
捉した状態で磁石の性能を有する超電導体となる。ま
た、これらの酸化物超電導体は、温度を臨界温度より高
くすることによって超電導状態から常電導状態となるの
で、必要な場合に容易に磁石から非磁石あるいは逆の状
態に切換えることができる利点があり、産業的にも有利
である。
【0003】尚、本明細書において、RE123系超電
導体の化学式については、酸素量が作製条件によって変
化するため、酸素の原子比を「7−Z」と表記する。こ
こで、Zの値は、通常0≦Z≦0.5の範囲をとる。
【0004】従来、このようなY系123、Nd系12
3等の酸化物超電導バルクを製造する際には、予めプレ
ス成形した前駆体を酸化物超電導バルク製造装置内で加
熱し、最高温度としてRE123(REBa2 Cu3
7-Z )は液相化し、RE211(RE2 BaCuO5
あるいはRE422(RE4 Ba2 Cu2 10)は液相
化しない、つまり固相を保つ温度で保持させていた。こ
の状態は、一方が液相、他方が固相であるので、半溶融
または部分溶融と呼ばれている。
【0005】たとえば、特開平8−133726号公報
には、前駆体の熱処理として950〜1350℃までの
温度領域に加熱し、前駆体を半溶融状態にした後、結晶
化させるための冷却工程を行なう、酸化物超電導材料の
製造方法が開示されている。
【0006】また、他の文献(Physica C250 p222-226,
1995 )には、Nd系酸化物超電導体の製造において、
プレス成形後の大きさとして直径20mm、厚み10m
mのペレット状にしたものを、1070℃で0.5時間
保持することにより、後の工程に固相RE123を残さ
ないようにする方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】酸化物超電導バルクを
実用化する場合には、ある程度の大きさが必要とされ
る。このとき、小さなバルク体を複数個組合せることに
よっては、大きなバルク体の性能が得られないことが、
電磁気的な計算により明らかにされている。
【0008】したがって、ある程度大きさの大きい酸化
物超電導バルクを作製することが、実用化には不可欠で
ある。また、バルク体の厚みが厚くなると、捕捉される
磁場は飽和してしまうため、捕捉磁場を大きくするため
には、平面的に大きなバルク体を作製することが必要と
なる。
【0009】しかしながら、このような大きな酸化物超
電導バルクを製造する際には、従来の比較的小さなサイ
ズのバルク体の製造に用いられていた条件と同様の条件
を用いたのでは、所望の特性が得られない。
【0010】この発明の目的は、上述の問題点を解決
し、特性に優れ、均一性の高い大型の酸化物超電導バル
クを製造する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上述の
目的を達成すべく実験を重ねた結果、従来の比較的小さ
なサイズのバルク体の製造条件では、大きな前駆体を半
溶融させるための保持時間が短いため、前駆体が均一に
半溶融しないことがわかった。
【0012】すなわち、直径37mm、厚さ21mmの
Sm系酸化物超電導体の前駆体を、1%酸素雰囲気下、
融点より60℃高い温度で所定時間保持して半溶融させ
た後、急冷して、得られたサンプルの断面を観察した。
その結果、保持時間が0.5時間と短い場合には、横長
の楕円状の分離相が観察され、一方、保持時間が2時間
と長い場合には、分離相は観察されなかった。
【0013】続いて、上述のようにして半溶融工程を経
たサンプルを冷却し、結晶成長を行ない、酸化物超電導
バルクを作製した。その結果、保持時間が長く、分離相
が観察されないサンプルから作製した超電導バルクの断
面は、均一で分離相は観察されなかった。一方、保持時
間が短く、分離相が観察されたサンプルから作製した超
電導バルクの断面を、注意深く研磨して観察したとこ
ろ、2相に分離していた。さらに、臨界電流密度は、均
一でなかった。
【0014】これらの実験結果から、前駆体を半溶融さ
せる際の保持時間が不十分な場合には、前駆体は均一に
半溶融しないため、結晶成長後にバルク内部での特性に
ばらつきが発生することがわかった。さらに、半溶融が
不十分であると、RE123相が一部溶解せずに残るた
め、結晶成長時にこれが核となって、ここから結晶成長
が始まり、多結晶化するという欠点もあることがわかっ
た。
【0015】このような実験結果から、前駆体を半溶融
させるためには、RE211相またはRE422相が液
相にならない温度未満の高温で、長時間保持すれば良い
とも考えられるが、一方、前駆体を高温で長時間保持さ
せた場合には、次のような短所も同時に発生する恐れが
ある。
【0016】まず第1に、高温になればなるほど、液相
の粘度が低下し液相分の流出につながり、変形し、さら
には短時間での保持でも内部にポアが発生することがあ
る。また、高温になればなるほど、前駆体を載置する部
材と反応しやすくなる。
【0017】一方、RE123相の融点よりやや高い温
度で長時間保持する方法も考えられるが、この場合に
は、RE211相あるいはRE422相の粒成長が生
じ、液相成分を保持するのに不利となり、流出につなが
る恐れがある。さらに、第2相分のRE211あるいは
RE422粒の粗大化は、超電導特性を低下させる要因
にもなる。RE211、RE422相の結晶粒の粗大化
を抑制するために、白金(または酸化白金)を白金重量
比で0.3〜0.5wt%入れることがあるが、融点よ
りやや高い温度で長時間保持した場合には、粗大化を抑
制することは困難である。
【0018】このようなことから、最小限の時間で前駆
体を半溶融させることが望ましいことがわかる。
【0019】上述の点を考慮し、本願請求項1の発明に
よる酸化物超電導バルクの製造方法は、種結晶法を利用
した溶融成長法による酸化物超電導バルクの製造方法で
あって、RE123粉末と、RE211粉末またはRE
422粉末と、白金化合物の粉末とを混合した原料粉末
をプレス成形してなる前駆体を準備するステップと、前
駆体を保持温度T1 ℃(酸化物超電導バルクの融点をt
1 ℃としたとき、t1+20≦T1 ≦t1 +80)で所
定時間保持することにより均一に半溶融させるステップ
と、前駆体を融点t1 ℃以下の温度で結晶成長させるス
テップとを備えている。
【0020】また、本願請求項2の発明による酸化物超
電導バルクの製造方法は、種結晶法を利用した溶融成長
法による酸化物超電導バルクの製造方法であって、RE
123粉末と、RE211粉末またはRE422粉末
と、白金化合物の粉末とを混合した原料粉末をプレス成
形してなる前駆体を準備するステップと、前駆体を保持
温度T1 ℃(酸化物超電導バルクの融点をt1 ℃とした
とき、t1 +20≦T1≦t1 +80)で所定時間保持
することにより均一に半溶融させるステップと、半溶融
させた前駆体を温度T2 ℃(t1 ≦T2 ≦t1 +20)
まで冷却するステップと、温度T2 ℃まで冷却した前駆
体上に種結晶を設置するステップと、前駆体を融点t1
℃以下の温度で結晶成長させるステップとを備えてい
る。なお、種結晶の融点が十分高い場合には、種結晶を
後で設置せず、加熱前に設置しておいてもかまわない。
【0021】この発明によれば、融点t1 ℃以下の温度
で、種結晶から優先的に結晶成長させている。そのた
め、シングルドメインの酸化物超電導バルクを製造する
ことができる。
【0022】また、この発明によれば、前駆体を均一に
半溶融させた後、温度T2 ℃まで冷却した後に、前駆体
上に種結晶を設置している。この場合、温度T2 ℃で
は、種結晶は短時間には全体が融解せず、一部が溶解す
るにとどまる。そのため、種結晶と前駆体表面の密着性
が向上し、結晶成長させる際に種結晶が確実に作用する
ようになる。
【0023】なお、この発明においては、種結晶として
は、酸化物超電導バルクと同じ材料か、融点がより高い
酸化物超電導材料か、格子定数が近く(10%以下)融
点が十分高い材料の単結晶もしくはシングルドメインが
好ましく用いられる。
【0024】一方、請求項3の発明による酸化物超電導
バルクの製造方法は、種結晶法を利用した溶融成長法に
よる酸化物超電導バルクの製造方法であって、RE12
3粉末と、RE211粉末またはRE422粉末と、白
金化合物の粉末とを混合した原料粉末をプレス成形して
なる前駆体を準備するステップと、前駆体を保持温度T
1 ℃(酸化物超電導バルクの融点をt1 ℃としたとき、
1 +20≦T1 ≦t 1 +80)で所定時間保持するこ
とにより均一に半溶融させるステップと、半溶融させた
前駆体を融点t1 ℃以下の温度まで冷却して固化させる
ステップと、固化させた前駆体上に酸化物超電導バルク
の融点t1 ℃より高い融点t2 ℃を有する種結晶を設置
するステップと、前駆体をt1 ℃以上t2 ℃以下の温度
で溶融させるステップと、溶融させた前駆体を融点t1
℃以下の温度で結晶成長させるステップとを備えてい
る。
【0025】この発明は、種結晶の融点が酸化物超電導
バルクの融点よりも高い場合に適用される。この発明に
よれば、一旦冷却して固化した前駆体上に種結晶を設置
することができるため、高温状態の前駆体上に種結晶を
設置する場合と比較して、作業性が向上する。
【0026】また、請求項1または請求項2の発明にお
いて、前駆体を均一に半溶融させるステップにおける好
ましい保持温度と時間の関係は以下のとおりである。
【0027】保持温度T1 (℃)=t1 +20のとき
は、保持時間X(時間)は、前駆体の厚さをdとしたと
き、X≧(d+2.3)/4を満たす時間である。
【0028】保持温度T1 (℃)=t1 +40のとき
は、保持時間X(時間)は、前駆体の厚さをdとしたと
き、X≧(d−0.3)/6.8を満たす時間である。
【0029】保持温度T1 (℃)=t1 +60のとき
は、保持時間X(時間)は、前駆体の厚さをdとしたと
き、X≧(d−0.5)/13.2を満たす時間であ
る。
【0030】保持温度T1 (℃)=t1 +80のとき
は、保持時間X(時間)は、前駆体の厚さをdとしたと
き、X≧(d−2)/20を満たす時間である。
【0031】また、本願発明において、酸化物超電導バ
ルクとしては、RE系(Nd、Sm、Eu、Gd、D
y、Y、Ho、Erの単独または混合系)が好ましく用
いられる。
【0032】なお、各材料の酸素分圧10-2atmでの
融点は、以下のとおりである。
【0033】
【表1】
【0034】また、本願発明において作製する酸化物超
電導バルクのサイズとしては、直径または一辺の長さが
50mm以上、厚さが10mm以上程度の大型のものを
対象としている。
【0035】また、本願発明において作製する酸化物超
電導バルクの材料としては、REBa2 Cu3
7-Z (RE123)とRE2 BaCuO5 (RE21
1)またはRE4 Ba2 Cu2 10(RE422)とを
混合させたものであり、その比率は、RE123を1と
した場合、RE211またはRE422のモル比は、
0.05以上0.5以下であることが好ましい。
【0036】ここで、RE211またはRE422を混
合させる理由は以下のとおりである。
【0037】まず第1に、常電導相であるRE211ま
たはRE422を意図的に加えることによって、低磁場
でピンニングセンターとして作用させ、低磁場で臨界電
流密度を高めることができる。また、第2に、RE21
1またはRE422は、半溶融させる温度でも固相であ
るため、前駆体の形状を保持し、液相となっているRE
123成分のサンプル外への流出を抑制することができ
る。さらに、第3に、RE123成分とRE211また
はRE422成分との熱膨張係数の差により、マイクロ
クラックを発生させて、逆にマクロな強度を高め、酸素
の拡散速度を高めることができる。
【0038】このとき、RE422あるいはRE211
のモル比が少ないと、上述したRE123成分の流出を
抑制する効果、および熱膨張係数の差により酸素の拡散
速度を高める効果が十分に得られない。一方、RE21
1またはRE422のモル比が多くなると、上述した臨
界電流密度を高める効果が十分に得られない他、RE1
23成分の割合が小さくなるため、超電導体の割合が小
さくなるという欠点もある。
【0039】
【発明の実施の形態】0.5wt%の白金粉末を加えた
Sm1.8 Ba2.4 Cu3.4 y 組成の粉末をプレス一軸
方向に成形し、CIPにて圧力2000atmを等方的
に与えてサイズ直径40mm、厚み21mmの前駆体を
得た。電気炉内に1%酸素濃度の混合ガス(アルゴン/
酸素)を流しながら前駆体を加熱し、低酸素分圧下(酸
素1%)で融点より20℃、40℃、60℃、80℃高
い温度を最高温度として、以下の表に示す時間保持し
た。
【0040】その後、炉のパワーをオフにすることによ
り炉冷させた。取出したサンプルを垂直方向に切断し、
断面を調査したところ、各保持温度で保持時間に従って
2相に分離したものと、しなかったものがあった。
【0041】得られた結果を、以下の表2〜表5に示
す。表2は融点+20℃の場合を、表3は融点+40℃
の場合を、表4は融点+60℃の場合を、表5は融点+
80℃の場合をそれぞれ示す。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】また、図3に、サンプル上表面から分離相
の境界線までの距離と下表面から分離相の境界線までの
距離との和について、保持時間との関係をプロットし
た。各温度での両者の関係はほぼ直線関係にあった。こ
の結果より、前述のように、本願発明における半溶融の
ために必要な時間を導き出すことができた。
【0047】
【実施例】
(実施例1)RE1.8 Ba2.4 Cu3.4 y 組成(RE
=Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Y、Ho、Er)に
白金粉末を0.5wt%加え混合させた粉末を、プレス
一軸方向に成形し、CIPにて圧力2000atmを等
方的に与えることにより、直径55mm、厚み23mm
のサイズの前駆体を得た。電気炉内に1%酸素濃度の混
合ガス(アルゴン/酸素)を流しながら、得られた前駆
体を加熱し、酸素分圧10-2atmの低酸素分圧下(酸
素1%)で、融点よりδT℃高い温度を最高温度とし
て、以下の表6に示す時間保持した。
【0048】その後、炉のパワーをオフにすることによ
り炉冷させた。取出したサンプルサイズは、多少のばら
つき(±1mm)はあるものの、直径50mm、厚み2
0mmであった。サンプルを垂直方向に切断し、断面を
調査したところ、2相に分離した部分が見られず、均一
であることがすべてのサンプルで確認できた。
【0049】
【表6】
【0050】(実施例2)Sm系酸化物超電導材料に関
して、実施例1と同じ工程を経て、前駆体を酸素分圧1
-2atmの低酸素分圧下(酸素1%)で最高温度11
03℃(融点1023℃+80℃)で1時間保持して半
溶融をさせた後、引続いて、サンプル上方の温度を10
23℃まで下げ、かつ、下方が高温になるよう上下方向
に7.5℃/cmの温度勾配を与えて、0.5℃/時間
の冷却速度により結晶成長させた。なお、加熱前に、種
結晶としてMgO(100)を前駆体表面の中心に設置
しておいた。
【0051】図1は、結晶成長により得られた酸化物超
電導バルク1を示す斜視図であり、図2は図1のII−
1I線で示す断面図である。
【0052】結晶成長終了後、酸素雰囲気中300℃に
て200時間熱処理し、炉から取出した酸化物超電導バ
ルクを切断して、図2に示すA〜Eの各部位について、
SQUID装置にて磁場特性を測定した。
【0053】その結果を表7および表8に示す。なお、
表7には、77K、0Tでの臨界電流密度Jc(A/c
2 )を示し、表8には、77K、2Tでの臨界電流密
度Jc(A/cm2 )を示す。
【0054】
【表7】
【0055】
【表8】
【0056】(実施例3)Nd系酸化物超電導材料に関
して、実施例1と同じ工程を経て、前駆体を酸素分圧1
-2atmの低酸素分圧下(酸素1%)で最高温度11
15℃(融点1035℃+80℃)で1時間保持して半
溶融をさせた後、引続いて、サンプル上方の温度を10
35℃まで下げ、かつ、下方が高温になるよう上下方向
に7.5℃/cmの温度勾配を与えて、0.5℃/時間
の冷却速度により結晶成長させた。なお、加熱前に、種
結晶としてMgO(100)を前駆体表面の中心に設置
しておいた。
【0057】結晶成長終了後、酸素雰囲気中300℃に
て200時間熱処理し、炉から取出した酸化物超電導バ
ルクを切断して、図2に示すA〜Eの各部位について、
SQUID装置にて磁場特性を測定した。
【0058】その結果を表9および表10に示す。な
お、表9には、77K、0Tでの臨界電流密度Jc(A
/cm2 )を示し、表10には、77K、2Tでの臨界
電流密度Jc(A/cm2 )を示す。
【0059】
【表9】
【0060】
【表10】
【0061】(実施例4)Sm系酸化物超電導材料に関
して、実施例1と同じ工程を経て、前駆体を酸素分圧1
-2atmの低酸素分圧下(酸素1%)で最高温度11
03℃(融点1023℃+80℃)で1時間保持して半
溶融をさせた。引続いて、サンプル上方の温度を104
3℃まで下げ、かつ、下方が高温になるよう上下方向に
7.5℃/cmの温度勾配を与えて、同じく溶融法で作
製したSm123系酸化物超電導バルクから切り出した
シングルドメインを種結晶として、表面中心に設置し、
30分間保持させた。その後、1023℃まで温度を下
げてから、0.5℃/時間の速度で結晶成長させた。
【0062】結晶成長後、炉から取出したところ、ファ
セット状に結晶が成長しており、その角度は等しく90
°であった。バルクを表面に平行に切断したところ、切
り出した面が劈開面であった。サンプルを磁場中で冷却
させて、磁場を取除いた後で残った捕捉磁場分布をホー
ル素子で測定したところ、磁束分布が円状に等高線を描
き、シングルピークを示した。
【0063】(実施例5)Sm系酸化物超電導材料に関
して、実施例1と同じ工程を経て、前駆体を酸素分圧1
-2atmの低酸素分圧下(酸素1%)で最高温度10
83℃(融点1023℃+60℃)で1.5時間保持し
て半溶融をさせた。引続いて、サンプル上方の温度を1
028℃まで下げ、かつ、下方が高温になるよう上下方
向に7.5℃/cmの温度勾配を与えて、同じく溶融法
で作製したSm123系酸化物超電導バルクから切り出
したシングルドメインを種結晶として、表面中心に設置
し、2時間保持させた。その後、1023℃まで温度を
下げてから、0.5℃/時間の速度で結晶成長させた。
【0064】結晶成長後、炉から取出したところ、ファ
セット状に結晶が成長しており、その角度は等しく90
°であった。バルクを表面に平行に切断したところ、切
り出した面が劈開面であった。サンプルを磁場中で冷却
させて、磁場を取除いた後で残った捕捉磁場分布をホー
ル素子で測定したところ、磁束分布が円状に等高線を描
き、シングルピークを示した。
【0065】(実施例6)Sm系酸化物超電導材料に関
して、実施例1と同じ工程を経て、前駆体を酸素分圧1
-2atmの低酸素分圧下(酸素1%)で最高温度10
83℃(融点1023℃+60℃)で1.5時間保持し
て半溶融をさせた。炉冷によって急冷させ、室温になっ
た時点で、溶融法で作製したNd系123系酸化物超電
導バルクから切り出したシングルドメインを種結晶とし
て、表面中心に設置した。続いて、1043℃まで温度
を上げ、1時間保持させた。その後、サンプル上方の温
度を1023℃まで下げ、かつ、下方の温度が高くなる
よう上下方向に7.5℃/cmの温度勾配を与えて、
0.5℃/時間の速度で結晶成長させた。
【0066】結晶成長後、炉から取出したところ、ファ
セット状に結晶が成長しており、その角度は等しく90
°であった。バルクを表面に平行に切断したところ、切
り出した面が劈開面であった。サンプルを磁場中で冷却
させて、磁場を取除いた後で残った捕捉磁場分布をホー
ル素子で測定したところ、磁束分布が円状に等高線を描
き、シングルピークを示した。
【0067】(比較例1)RE1.8 Ba2.4 Cu3.4
y 組成(RE=Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Y、H
o、Er)の粉末をプレス一軸方向に成形し、CIPに
て圧力2000atmを等方的に与えて、サイズ直径5
5mm、厚み23mmのサイズの前駆体を得た。電気炉
内に1%酸素濃度の混合ガス(アルゴン/酸素)を流し
ながら、得られた前駆体を加熱し、酸素分圧10-2at
mの低酸素分圧下(酸素1%)で、融点よりδT℃高い
温度を最高温度として、以下の表11に示す時間保持し
た。
【0068】その後、炉のパワーをオフにすることによ
り炉冷させた。取出したサンプルサイズは、多少のばら
つき(±1mm)はあるものの、直径50mm、厚み2
0mmであった。サンプルを垂直方向に切断し、断面を
調査した。その結果は、融点より20℃、40℃、60
℃、80℃高い温度で半溶融させたサンプルはすべて、
断面は2相に分離していた。また、融点より100℃、
120℃高い温度で半溶融させたサンプルは、すべて断
面に空孔(ポア)が観察された。
【0069】
【表11】
【0070】(比較例2)RE=Nd、Sm、Eu、G
d、Dy、Y、Ho、Erに関し、実施例1と同じ工程
を経て、前駆体を酸素分圧10-2atmにおける各系の
超電導体の融点より80℃高い温度を最高温度として、
0.5時間保持して半溶融させた後、引続いて、サンプ
ル上方の温度を各系の融点まで下げ、かつ、下方の温度
が高くなるよう上下方向に7.5℃/cmの温度勾配を
与えて、0.5℃/時間の冷却速度により結晶成長させ
た。なお、加熱前に、MgO(100)を前駆体表面上
の中心に設置しておいた。
【0071】結晶成長終了後、炉から取出した酸化物超
電導バルクを垂直方向に切断し、断面を研磨したとこ
ろ、すべてのサンプルで2相に分離していることが確認
できた。
【0072】(比較例3)Sm系酸化物超電導材料に関
して、実施例1と同じ工程を経て、前駆体を酸素分圧1
-2atmの低酸素分圧下(酸素1%)で最高温度11
03℃(融点1023℃+80℃)で0.5時間保持し
て半溶融をさせた後、引続いて、サンプル上方の温度を
1023℃まで下げ、かつ、下方の温度が高くなるよう
上下方向に7.5℃/cmの温度勾配を与えて、0.5
℃/時間の冷却速度により結晶成長させた。なお、加熱
前に、MgO(100)を前駆体表面上の中心に設置し
ておいた。
【0073】結晶成長終了後、炉から取出した酸化物超
電導バルクを垂直方向に切断し、断面を研磨したとこ
ろ、2相に分離していることが確認できた。
【0074】また、図2に示すA〜Eの各部位につい
て、SQUID装置にて酸素雰囲気中300℃にて20
0時間熱処理した後、サンプルの磁場特性を調査した。
【0075】その結果を表12および表13に示す。な
お、表12には、77K、0Tでの臨界電流密度Jc
(A/cm2 )を示し、表13には、77K、2Tでの
臨界電流密度Jc(A/cm2 )を示す。
【0076】
【表12】
【0077】
【表13】
【0078】(比較例4)Sm系酸化物超電導材料に関
して、実施例4と同じ工程を経て、前駆体を酸素分圧1
-2atmの低酸素分圧下(酸素1%)で最高温度11
03℃(融点1023℃+80℃)で1.5時間保持し
て半溶融をさせた。引続いて、サンプル上方の温度を1
043℃まで下げ、かつ、下方の温度が高くなるよう上
下方向に7.5℃/cmの温度勾配を与えて、同じく溶
融法で作製したSm123系酸化物超電導バルクから切
り出したシングルドメインを種結晶として、表面中心に
設置し、3時間保持させた。その後、1023℃まで温
度を上げてから、0.5℃/時間の速度により結晶成長
させた。
【0079】結晶成長後、炉から取出したところ、種結
晶が溶解した様子が見られ、ファセット状に結晶は成長
していなかった。
【0080】(比較例5)Sm系酸化物超電導材料に関
して、実施例6と同じ工程を経て、前駆体を酸素分圧1
-2atmの低酸素分圧下(酸素1%)で最高温度10
83℃(融点1023℃+60℃)で0.5時間保持し
て半溶融をさせた。炉冷によって急冷させ、室温になっ
た時点で、溶融法で作製したNd系123酸化物超電導
バルクから切り出したシングルドメインを種結晶とし
て、表面中心に設置した。引き続いて1043℃まで温
度を上げ、1時間保持させた。その後、サンプル上方の
温度を1023℃まで下げ、かつ、サンプル下方の温度
が高くなるよう上下方向に7.5℃/cmの温度勾配を
与えて、0.5℃/時間の速度により結晶成長させた。
【0081】結晶成長後、炉から取出したところ、ファ
セット状に結晶が成長しており、その角度は等しく90
°であった。バルクを表面に平行に切断したところ、切
り出した面が劈開面であったが、中央付近では緻密でな
く、クラックが発生していた。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、低酸素分圧下で作製するRE系酸化物超電導バルク
の組織制御が可能になり、均一性の高い大型バルクを製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】結晶成長により得られた酸化物超電導バルクを
示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線で示す断面図である。
【図3】サンプル上表面から分離相の境界線までの距離
と下表面から分離相の境界線までの距離との和と、保持
時間との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 酸化物超電導バルク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01B 13/00 565 C04B 35/60 B (72)発明者 村上 雅人 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種結晶法を利用した溶融成長法による酸
    化物超電導バルクの製造方法であって、 REBa2 Cu3 7-Z 粉末と、RE2 BaCuO5
    たはRE4 Ba2 Cu 2 10粉末と、白金添加物とを混
    合した原料粉末を、プレス成形してなる前駆体を準備す
    るステップと、 前記前駆体を、保持温度T1 ℃(前記酸化物超電導バル
    クの融点をt1 ℃としたとき、t1 +20≦T1 ≦t1
    +80)で所定時間保持することにより、均一に半溶融
    させるステップと、 前記前駆体を前記融点t1 ℃以下の温度で結晶成長させ
    るステップとを備える、酸化物超電導バルクの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 種結晶法を利用した溶融成長法による酸
    化物超電導バルクの製造方法であって、 REBa2 Cu3 7-Z 粉末と、RE2 BaCuO5
    たはRE4 Ba2 Cu 2 10粉末と、白金添加物とを混
    合した原料粉末を、プレス成形してなる前駆体を準備す
    るステップと、 前記前駆体を、保持温度T1 ℃(前記酸化物超電導バル
    クの融点をt1 ℃としたとき、t1 +20≦T1 ≦t1
    +80)で所定時間保持することにより、均一に半溶融
    させるステップと、 前記半溶融させた前駆体を、温度T2 ℃(t1 ≦T2
    1 +20)まで冷却するステップと、 前記温度T2 ℃まで冷却した前駆体上に種結晶を設置す
    るステップと、 前記前駆体を前記融点t1 ℃以下の温度で結晶成長させ
    るステップとを備える、酸化物超電導バルクの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 種結晶法を利用した溶融成長法による酸
    化物超電導バルクの製造方法であって、 REBa2 Cu3 7-Z 粉末と、RE2 BaCuO5
    たはRE4 Ba2 Cu 2 10粉末と、白金添加物とを混
    合した原料粉末をプレス成形してなる前駆体を準備する
    ステップと、 前記前駆体を、保持温度T1 ℃(前記酸化物超電導バル
    クの融点をt1 ℃としたとき、t1 +20≦T1 ≦t1
    +80)で所定時間保持することにより、均一に半溶融
    させるステップと、 前記半溶融させた前駆体を、融点t1 ℃以下の温度まで
    冷却して固化させるステップと、 前記固化させた前駆体上に、前記酸化物超電導バルクの
    融点t1 ℃より高い融点t2 ℃を有する種結晶を設置す
    るステップと、 前記前駆体をt1 ℃以上t2 ℃以下の温度で溶融させる
    ステップと、 前記溶融させた前駆体を前記融点t1 ℃以下の温度で結
    晶成長させるステップとを備える、酸化物超電導バルク
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記前駆体を均一に半溶融させるステッ
    プにおいて、 保持温度T1 (℃)=t1 +20で、かつ、 保持時間X(時間)は、前記前駆体の厚さをdとしたと
    き、X≧(d+2.3)/4を満たす時間である、請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載の酸化物超電導バルク
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記前駆体を均一に半溶融させるステッ
    プにおいて、 保持温度T1 (℃)=t1 +40で、かつ、 保持時間X(時間)は、前記前駆体の厚さをdとしたと
    き、X≧(d−0.3)/6.8を満たす時間である、
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の酸化物超電導バ
    ルクの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記前駆体を均一に半溶融させるステッ
    プにおいて、 保持温度T1 (℃)=t1 +60で、かつ、 保持時間X(時間)は、前記前駆体の厚さをdとしたと
    き、X≧(d−0.5)/13.2を満たす時間であ
    る、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の酸化物超電
    導バルクの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記前駆体を均一に半溶融させるステッ
    プにおいて、 保持温度T1 (℃)=t1 +80で、かつ、 保持時間X(時間)は、前記前駆体の厚さをdとしたと
    き、X≧(d−2)/20を満たす時間である、請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の酸化物超電導バルクの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記酸化物超電導バルクは、RE系(N
    d、Sm、Eu、Gd、Dy、Y、Ho、Erの単独ま
    たは混合系)である、請求項1〜請求項7のいずれかに
    記載の酸化物超電導バルクの製造方法。
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