JP2001180932A - 酸化物超電導体およびその製造方法 - Google Patents
酸化物超電導体およびその製造方法Info
- Publication number
- JP2001180932A JP2001180932A JP2000095283A JP2000095283A JP2001180932A JP 2001180932 A JP2001180932 A JP 2001180932A JP 2000095283 A JP2000095283 A JP 2000095283A JP 2000095283 A JP2000095283 A JP 2000095283A JP 2001180932 A JP2001180932 A JP 2001180932A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- oxide superconductor
- superconductor
- temperature
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
性に優れた大型の酸化物超電導体およびこのような酸化
物超電導体を再現性良く且つ歩留まり良く製造できる酸
化物超電導体の製造方法を提供する。 【解決手段】 RE化合物とBa化合物とCu化合物を
含む原料混合体にAgを添加して溶融凝固させ、結晶成
長させることにより酸化物超電導体を製造する方法にお
いて、原料混合体に5〜60%のAgを添加するととも
に、原料混合体のRE、Ba、Cu元素のモル比(R
E、Ba、Cu)をA(0.17、0.35、0.4
8)、B(0.22、0.34、0.44)、C(0.
23、0.3、0.47)、D(0.17、0.32、
0.51)で囲まれる範囲に調整する。
Description
よびその製造方法に関し、特に、電流リード、磁気軸受
け、磁気シールド、バルクマグネット等に用いられるR
E系酸化物超電導体およびその製造方法に関する。
素の固溶体を作る元素(La、Nd、Pm、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Hoまたはこれらの混合物)を
選択して、RE化合物、Ba化合物およびCu化合物を
含む原料混合体を、この原料混合体の融点以上の温度に
加熱溶融した後に、温度勾配を加えながら徐冷工程を行
って結晶を成長させることにより、RE−Ba−Cu−
O系酸化物超電導体を製造する方法として、例えば、特
開平10−53415号公報に記載の方法が知られてい
る。この公報に記載の方法は、RE化合物、Ba化合物
およびCu化合物にAg、Ptを添加して、RE1+p
Ba2+qCu3O7−x相(123相)対RE2+r
Ba1+sCuO5−y相(211相)のモル比率が
1:0.4になるように混合して焼成し、得られた焼成
粉を成形した後、溶融して、Agを添加していないRE
BaCuO結晶を種結晶として載置し、温度勾配中で徐
冷工程を施して結晶化させることにより、配向した高い
臨界電流密度を有するRE−Ba−Cu−O系酸化物超
電導体を製造する方法である。
てRE−Ba−Cu−O系酸化物超電導体を製造する場
合、従来の一般的な手法では、RE1+pBa2+qC
u3O7−x相(123相)対RE2+rBa1+sC
uO5−y相(211相)および/またはRE4+rB
a2+sCu2O10−y相(422相)の最適な混合
比率としてモル比で1:0.4付近にすることにより、
0(零)磁場中においては、最大の臨界電流密度Jcが
得られることが知られている。この組成で混合された原
料を用いて溶融結晶化を行うと、123相中の211相
や422相の体積成分率は、ある断面における面積成分
率と同じであり、27〜29%程度となる。これらの2
11相や422相は、臨界電流密度Jcを高めるピンニ
ングセンターとして働くと共に、マイクロクラックを防
止する効果もある。また、Agを添加して溶融結晶化を
行うことによりRE1+pBa2+q(Cu1−bAg
b)3O7−x相中にAgを微細に分散させると、マイ
クロクラックを防止することができる。
ない場合の最適な組成である1:0.4付近の組成の材
料中にさらにAgを添加した場合には、実質的な超電導
体の体積分率が極端に下がってしまうためにJc特性が
低下してしまうという問題点があった。また、RE元素
として固溶体を作りやすいLa、Nd、Pm、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Hoから選ばれる一種以上の元
素を使用して大型の配向結晶を製造する場合には、12
3:211(422)=1:0.4以上に211相また
は422相(混合相の場合は211相と422相の和)
が多い組成で溶融結晶化を行うと、RE元素がBaサイ
トへ過度に置換し、a軸長とb軸長がほぼ等しくなり、
a軸方向やb軸方向とc軸方向との異方性が小さくな
り、大きく配向した結晶を製造した場合に、ab面に垂
直な方向のマイクロクラックが発生し易くなって歩留ま
りが低下し、さらには1〜4T(テスラ)付近の高磁場
中における臨界電流密度特性を低下させてしまうという
問題点があった。
問題点に鑑み、電気特性、磁気特性、機械強度および耐
環境性に優れた大型の酸化物超電導体およびこのような
酸化物超電導体を再現性良く且つ歩留まり良く製造でき
る酸化物超電導体の製造方法を提供することを目的とす
る。
を達成するために鋭意研究した結果、RE化合物(RE
はYを含む希土類元素)とBa化合物とCu化合物を含
む原料混合体にAgを添加して溶融凝固させ、結晶成長
させることにより酸化物超電導体を製造する方法におい
て、原料混合体のRE、Ba、Cu元素のモル比を所定
の範囲に調整することにより、電気特性、磁気特性、機
械強度および耐環境性に優れた酸化物超電導体を歩留ま
り良く製造できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
製造方法は、RE化合物(REはYを含む希土類元素)
とBa化合物とCu化合物を含む原料混合体にAgを添
加して溶融凝固させ、結晶成長させることにより酸化物
超電導体を製造する方法において、原料混合体に5〜6
0%のAgを添加するとともに、原料混合体のRE、B
a、Cu元素のモル比(RE、Ba、Cu)をA(0.
17、0.35、0.48)、B(0.22、0.3
4、0.44)、C(0.23、0.3、0.47)、
D(0.17、0.32、0.51)で囲まれる範囲に
調整することを特徴とする。
らにPt、Pd、Ru、Rh、Ir、Os、Re、Ce
の金属およびこれらの金属の化合物から選ばれる1種以
上を0.05〜5wt%(化合物の場合はその金属のみ
の元素重量で示す)添加するのが好ましい。また、上記
の製造方法において、酸素分圧を10−3%乃至2×1
0−1%の範囲にして溶融結晶化を行うのが好ましい。
E1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O
7−x(REは1種または2種以上の希土類金属元素、
−0.2≦p≦0.2、−0.2≦q≦0.2、0≦b
≦0.05、−0.2≦x≦0.6)相中に、RE
2+rBa1+s(Cu1−dAgd)O5−y相およ
びRE4+ rBa2+s(Cu1−dAgd)2O
10−y相(−0.2≦r≦0.2、−0.2≦s≦
0.2、0≦d≦0.005、−0.2≦y≦0.2)
の一方または両方の相とAgが微細に分散した酸化物超
電導体において、ある断面におけるRE1+pBa
2+q(Cu1−bAgb)3O7−x相中の上記一方
または両方の相の面積の割合が7%乃至24%であるこ
とを特徴とする(この面積の割合は、混合相の場合には
両方の相の面積の合計の面積の割合とする)。
E1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O
7−x(REは1種または2種以上の希土類金属元素、
−0.2≦p≦0.2、−0.2≦q≦0.2、0≦b
≦0.05、−0.2≦x≦0.6)相中に、RE
2+rBa1+s(Cu1−dAgd)O5−y相およ
びRE4+ rBa2+s(Cu1−dAgd)2O
10−y相(−0.2≦r≦0.2、−0.2≦s≦
0.2、0≦d≦0.005、−0.2≦y≦0.2)
の一方または両方の相とAgが微細に分散した酸化物超
電導体において、RE、Ba、Cu元素のモル比(R
E、Ba、Cu)がA(0.17、0.35、0.4
8)、B(0.22、0.34、0.44)、C(0.
23、0.3、0.47)、D(0.17、0.32、
0.51)で囲まれる範囲であることを特徴とする。
RE1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O7−x
(REは1種または2種以上の希土類金属元素、−0.
2≦p≦0.2、−0.2≦q≦0.2、0≦b≦0.
05、−0.2≦x≦0.6)相を有する酸化物超電導
体において、RE1+pBa2+q(Cu1−bA
g b)3O7−x相のa軸長が3.906<a<3.9
11オングストロームの範囲またはa軸長とb軸長の差
が0.060<a−b<0.064オングストロームの
範囲であることを特徴とする。この場合、RE1+pB
a2+q(Cu1− bAgb)3O7−x相中に、RE
2+rBa1+s(Cu1−dAgd)O5 −y相およ
びRE4+rBa2+s(Cu1−dAgd)2O
10−y相(−0.2≦r≦0.2、−0.2≦s≦
0.2、0≦d≦0.005、−0.2≦y≦0.2)
の一方または両方の相が微細に分散した酸化物超電導体
であるのが好ましい。あるいは、RE1+pBa2+q
(Cu1−bAgb)3O7−x相中に、RE2+rB
a1+s(Cu1−dAgd)O5−y相およびRE
4+rBa2+s(Cu1−dAgd)2O10−y相
(−0.2≦r≦0.2、−0.2≦s≦0.2、0≦
d≦0.005、−0.2≦y≦0.2)の一方または
両方の相とAgが微細に分散した酸化物超電導体として
もよい。
a、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho
から選ばれる1種以上の希土類金属元素であるのが好ま
しく、特にSmを用いると超電導転移温度を高める効果
が大きい。また、上記の酸化物超電導体の隣接するRE
1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O7−x結晶
間の方位のずれが1°以下であると、高磁場中における
磁気特性が向上する。さらに、上記の酸化物超電導体が
Pt、Pd、Ru、Rh、Ir、Os、Re、Ceの金
属およびこれらの金属の化合物から選ばれる1種以上を
0.05〜5wt%(化合物の場合はその金属のみの元
素重量で示す)含むのが好ましい。
造方法の実施の形態では、RE化合物(REはYを含む
希土類元素)とBa化合物とCu化合物を含む原料混合
体にAgを添加して溶融結晶化を行うことによりRE−
Ba−Cu−O系酸化物超電導体を製造する方法におい
て、原料混合体に5〜60%のAgを添加するととも
に、原料混合体のRE、Ba、Cu元素のモル比(R
E、Ba、Cu)をA(0.17、0.35、0.4
8)、B(0.22、0.34、0.44)、C(0.
23、0.3、0.47)、D(0.17、0.32、
0.51)で囲まれる範囲に調整する。
行うと、ある断面におけるRE1+ pBa2+q(Cu
1−bAgb)3O7−x相中のRE2+rBa1+s
(Cu1−dAgd)O5−y相および/またはRE
4+rBa2+s(Cu1−dAgd)2O10−y相
の面積成分率が7〜24%となり、 RE1+pBa2
+q(Cu1−bAgb)3O7−x相の体積分率が最
適な値となり、臨界電流密度および機械強度が向上す
る。
素のモル比(RE、Ba、Cu)をA(0.17、0.
35、0.48)、E(0.20、0.34、0.4
6)、F(0.20、0.31、0.49)、D(0.
17、0.32、0.51)で囲まれる範囲に調製する
と、臨界電流密度の高磁場中におけるピーク効果が顕著
になり、補足磁束密度を高める効果が大きい。
比(RE、Ba、Cu)において、上記のAとDを結ぶ
組成よりもREを少なくすると、溶融結晶化を行う際に
BaCuO2相とCuO相の凝集が起こり、結晶化後に
も不純物として残存してしまい、特性を著しく劣化させ
てしまう。また、上記のAとBを結ぶ組成よりもBaを
多くすると、溶融結晶化後にBa化合物が残存し、特性
を劣化させてしまう。また、上記のBとCを結ぶ組成よ
りもREを多くすると、REがBaサイトに過度に置換
し、特性を劣化させてしまう。さらに、上記のCとDを
結ぶ組成よりもBaを少なくすると、溶融結晶化後にC
u化合物が残存し、特性を劣化させてしまう。
ともに、種結晶載置後に温度保持を行うことによって径
方向の結晶成長を行い、その後0.5〜1.5℃/hr
の速度で徐冷して軸方向の結晶育成を行えば、上記の酸
化物超電導体の隣接するRE 1+pBa2+q(Cu
1−bAgb)3O7−x結晶間の方位のずれを1°以
下にすることができる。
Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Hoから選ばれる1種
以上の希土類金属元素を使用すると、RE元素がBa元
素が各々サイトに部分的に相互置換して、p、qを最適
な範囲である−0.2≦p≦0.2、−0.2≦q≦
0.2の範囲にすることができ、1〜4T付近の高磁場
中におけるJcが向上し、またRE1+pBa
2+q(Cu1−bAgb)3O 7−x相におけるa軸
長とb軸長の差を0.060<a−b<0.064オン
グストロームにすることができ、臨界温度、臨界電流密
度が向上し、ab面に垂直な方向のマイクロクラックの
発生を抑制し、歩留まりを向上させることができる。
s、Re、Ceから選ばれる一種以上の元素が0.05
〜5wt%の範囲で含まれるように金属および/または
化合物粉末として添加するか、これらの金属の坩堝中で
原料混合体を作製する処理を行うと、RE2(1−q)
Ba1+rCuO5+s相やRE4(1−q)Ba2
(1+r)Cu2O2(5+s)相が微細になり、高特
性を示すことが確認されている。ここで、 RE
2(1−q)Ba1+rCuO5+s相やRE4(1−
q)Ba2(1+r)Cu2O2(5+s)相を微細に
する効果は、 Pt、Rh、RuおよびReが最も高
く、以下、Ce、Os、Ir、Pdの順に高い。
%の範囲にして溶融結晶化を行うと、RE元素がBaサ
イトへ過度に置換することをさらに抑えて、臨界電流密
度を向上させることができる。
超電導体およびその製造方法について詳細に説明する。
uOの各原料粉末をSm:Ba:Cu=1.4:2.
2:3.2(123相:211相の混合比率で1:0.
2)になるように秤量した後、BaCO3とCuOのみ
を880℃で30時間焼成して、BaCuO2とCuO
の仮焼粉を得た(モル比でBaCuO2:CuO=2.
2:1.0)。次に、この仮焼粉に、予め秤量しておい
たSm2O3と0.5wt%のPt粉末(平均粒径0.
01μm)と15wt%のAg粉末(平均粒径0.45
μm)とを加えて混合して、大気中900℃で10時間
焼成した。この仮焼粉をライカイ機で粉砕して、平均粒
径約2μmとした。得られた仮焼粉を粉末X線回折によ
り分析したところ、Sm1+pBa2+q(Cu1−b
Agb)3O7−x相およびSm2+rBa1+s(C
u1−dAgd)O5−r相が確認された。
3mm、厚さ27mmのディスク状にプレス成形して前
駆体を作製した。
たアルミナ基板上に載せ、2ゾーン型の炉体内に設置し
て以下の工程を行った。
昇温させ、この温度で20分間保持して半溶融状態にし
た後、前駆体の上部が低温側となるように上下に5℃/
cmの温度勾配を加えて、前駆体の上部温度が1015
℃となるまで10℃/minで降温させた。次いで、予
め溶融法で作製しておいたAgを含まないSm1.8B
a2.4Cu3.4Ox組成の種結晶を、成長方向がc
軸と平行になるように前駆体の上部に接触させ、102
0℃から0.5℃/hrの速度で1010℃まで降温さ
せた。この温度で40時間保持した後、940℃まで7
0時間かけて徐冷し、ここで、前駆体の上部の温度が9
40℃のままで、上下の温度勾配が0℃/cmになるよ
うに前駆体の下部側を冷却し、そこから室温まで100
時間かけて徐冷して結晶化を行った。
可能な別の炉の中に設置し、ロータリーポンプで13P
aまで炉内を排気した後、炉内に酸素ガスを流し込ん
で、酸素分圧が99%以上である大気圧の雰囲気にし
た。その後も0.5L/minの流量で酸素ガスを炉内
に流しながら、室温から500℃まで10時間で昇温さ
せ、500℃から300℃まで200時間かけて徐冷
し、300℃から200℃まで200時間かけて徐冷
し、室温まで10時間で降温させた。
みのため、外径約45mm、厚さ約23mmとなってい
た。この材料を切断して断面をEPMAで観察したとこ
ろ、Sm1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O
7−x相中に0.1〜30μm程度のSm2+rBa
1+s(Cu1−dAgd)O5−y相が微細に分散し
ていた。ここで、p、q、r、s、yはそれぞれ−0.
2〜0.2の値であり、xは−0.2〜0.6の値であ
った。また、bは0.000〜0.050の範囲をと
り、平均的には0.030程度であった。さらに、dは
0.000〜0.005の範囲であった。この材料の中
心付近で0.5μm以上に凝集したAgの存在しない部
分を選んで、偏光顕微鏡を用いて倍率1000倍で撮影
した写真を図1に示す。この写真から70×90μmの
範囲を画像解析したところ、Sm2+rBa1+s(C
u1−dAgd)O5−y相の平均粒径は1.5μmで
あり、全体の面積に占める割合は約11%であった。さ
らに、試料全体にわたって0.1〜100μm程度のA
gが微細に分散していた。また、この材料の中心付近を
偏光顕微鏡を用いて倍率50倍で撮影した写真を図2に
示す。この写真から1.4×1.8mmの範囲を画像解
析したところ、このAgの平均粒径は25μmであり、
空孔を除いた部分の全体の面積に占める割合は16%で
あった。さらに、粒径5〜200μm程度の空孔が全体
の面積に対して7%分散して存在していた。また、種結
晶を反映してディスク状材料の軸方向がc軸であるよう
に材料全体が配向し、隣接する結晶間の方位のずれが1
°以下であり、小傾角粒界の無い実質的に単結晶状の超
電導材料が得られた。また、この材料の中心付近を50
μm程度の粉末に砕き、粉末X線回折の測定を行って格
子定数を測定したところ、a軸長が3.9094オング
ストローム、b軸長が3.8466オングストローム、
c軸長が11.744オングストローム(a軸とb軸と
の差は0.0628オングストローム)であった。
かって1mmのところでスライス加工し、切断表面側に
ロードセルの先端に取り付けた直径39.2mm、内径
16mm、厚さ49mmのNd−Fe−B系磁石(表面
最大磁束密度0.53T)を近づけて、オートグラフに
よって以下のように磁気反発力を測定した。まず、リン
グ磁石の軸方向とディスク状超電導体の軸方向がほぼ一
致するように、磁石を超電導体から300mm離して設
置した。超電導体を液体窒素中に漬けて温度77Kに冷
却した後、磁石を軸方向に沿って速度5mm/minで
超電導体に近づけた。超電導体と磁石との間隔が0.1
mmとなるまで磁石を近づけて、この時発生する反発力
を測定したところ、超電導体と磁石との間隔が0.1m
mのとき、216Nの磁気反発力が得られた。
2.5×2mmの試料を切り出して、振動試料型磁力計
により磁化率を測定した。得られた磁化率曲線よりBe
anモデルを適用して、温度77K、外部磁場2Tにお
ける臨界電流密度Jcを見積もったところ、図3に示す
ように高磁場付近において臨界電流密度の上昇があり、
3.3×104A/cm2であった。また、同じ試料を
用いて、外部磁場10Oeを加えて臨界温度を測定した
ところ、図12に示すように約95.2Kから鋭く超電
導に転移していた。
加えながら室温から温度77Kまで冷却した後、磁場を
取り去って超電導体中に捕捉される磁束密度を測定し
た。この測定は、ホール素子をXYステージに取り付け
て超電導体表面から約1mmの距離で超電導体表面に沿
って移動させ、ディスク状材料の軸方向の磁束密度分布
を測定することによって行った。その結果、図4に示す
ように最大1.45Tの捕捉磁束密度が得られた。
の機械強度を3点曲げ試験によって評価した。全長20
mmの試料を用いて、測定上の長さL=14.2mm、
幅W=3.5mm、厚さt=1mm、最大負荷をPとす
ると、曲げ強度σはσ=3PL/(2wt2)から求め
ることができる。ここで、クロスヘッドの速度は0.5
mm/minとした。この試料の機械強度は81MPa
であった。
uOの各原料粉末をNd:Ba:Cu=1.2:2.
1:3.1(123相:211相の混合比率で1:0.
05)になるように秤量した後、BaCO3とCuOの
みを880℃で30時間焼成して、BaCuO 2とCu
Oの仮焼粉を得た(モル比でBaCuO2:CuO=
2.1:1.0)。次に、この仮焼粉に、予め秤量して
おいたNd2O3と0.5wt%のPt粉末と30wt
%のAg粉末とを加えて混合して、大気中900℃で1
0時間焼成した。得られた仮焼粉をライカイ機で粉砕し
て、平均粒径約2μmとした。
3mm、厚さ27mmのディスク状にプレス成形して前
駆体を作製した。
ミナ基板上に載せ、2ゾーン型の炉体内に設置した。
次いで、ガス排気口から炉体内部のガスを排気し、炉内
を13Paの真空状態にした後、ガス導入口よりO
20.1%とAr99.9%の混合ガスを流し込んで大
気圧にした。その後も0.2L/minの流量で混合ガ
スを流しながら以下の工程を行った。
昇温させ、この温度で20分間保持して半溶融状態にし
た後、前駆体の上部が低温側となるように上下に5℃/
cmの温度勾配を加えて980℃まで10℃/minで
降温させた。次いで、予め作製しておいたAgを含まな
いNd1.8Ba2.4Cu3.4Ox組成の溶融体の
種結晶を、成長方向がc軸と平行になるように前駆体の
上部に接触させ、980℃から0.5℃/hrの速度で
970℃まで降温させた。この温度で60時間保持した
後、900℃まで70時間かけて徐冷し、ここで、前駆
体の上部の温度が900℃のままで、上下の温度勾配が
0℃/cmとなるように前駆体の下部側を冷却し、そこ
から室温まで100時間かけて徐冷して結晶化を行っ
た。
可能な別の炉の中に設置し、ロータリーポンプで13P
aまで炉内を排気した後、炉内に酸素ガスを流し込ん
で、酸素分圧が95%以上である大気圧の雰囲気にし
た。その後も0.5L/minの流量で酸素ガスを炉内
に流しながら、室温から700℃まで10時間で昇温さ
せた。この温度で80時間保持し、700℃から500
℃まで100時間で降温させ、500℃から300℃ま
で200時間かけて徐冷し、300℃から200℃まで
200時間かけて徐冷し、その後、室温まで10時間で
降温させた。
みのため、外径約45mm、厚さ約23mmとなってい
た。この材料を切断して断面をEPMAで観察したとこ
ろ、Nd1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O
7−x相中に0.1〜30μm程度のNd4+rBa
2+s(Cu1−dAgd)2O10−y相が微細に分
散していた。 ここで、p、q、r、s、yはそれぞれ
−0.2〜0.2の値であり、xは−0.2〜0.6の
値であった。また、bは0.000〜0.050の範囲
をとり、平均的には0.030程度であった。さらに、
dは0.000〜0.005の範囲であった。この材料
の中心付近で0.5μm以上に凝集したAgの存在しな
い部分を選んで、偏光顕微鏡を用いて倍率1000倍で
撮影し、70×90μmの範囲を画像解析したところ、
Nd2+rBa1+s(Cu1−dAgd)O5−y相
の平均粒径は3.6μmであり、全体の面積に占める割
合は約9%であった。さらに、試料全体にわたって0.
1〜100μm程度のAgが微細に分散していた。ま
た、この材料の中心付近を偏光顕微鏡を用いて倍率50
倍で撮影し、1.4×1.8mmの範囲を画像解析した
ところ、このAgの平均粒径は34μmであり、全体の
面積に占める割合は29%であった。さらに、粒径5〜
200μm程度の空孔が全体の体積に対して8%分散し
て存在していた。また、種結晶を反映してディスク状材
料の軸方向がc軸であるように材料全体が配向し、隣接
する結晶間の方位のずれが1°以下である実質的に単結
晶状の超電導材料が得られた。 また、この材料の中心
付近を50μm程度の粉末に砕き、粉末X線回折の測定
を行って格子定数を測定したところ、a軸長が3.91
94オングストローム、b軸長が3.8586オングス
トローム、c軸長が11.764オングストローム(a
軸とb軸との差は0.0608オングストローム)であ
った。
かって1mmのところでスライス加工し、切断表面側に
ロードセルの先端に取り付けた直径39.2mm、内径
16mm、厚さ49mmのNd−Fe−B系磁石(表面
最大磁束密度0.53T)を近づけて、オートグラフに
よって以下のように磁気反発力を測定した。まず、リン
グ磁石の軸方向とディスク状超電導体の軸方向がほぼ一
致するように、磁石を超電導体から300mm離して設
置した。超電導体を液体窒素中に漬けて温度77Kに冷
却した後、磁石を軸方向に沿って速度5mm/minで
超電導体に近づけた。超電導体と磁石との間隔が0.1
mmとなるまで磁石を近づけて、この時発生する反発力
を測定したところ、超電導体と磁石との間隔が0.1m
mのとき、206Nの磁気反発力が得られた。
2.5×2mmの試料を切り出して、振動試料型磁力計
により磁化率を測定した。得られた磁化率曲線よりBe
anモデルを適用して、温度77K、外部磁場2Tにお
ける臨界電流密度Jcを見積もったところ、高磁場付近
において臨界電流密度の上昇があり、2.4×104A
/cm2であった。
加えながら室温から温度77Kまで冷却した後、磁場を
取り去って超電導体中に捕捉される磁束密度を測定し
た。この測定は、ホール素子をXYステージに取り付け
て超電導体表面から約0.1mmの距離で超電導体表面
に沿って移動させ、ディスク状材料の軸方向の磁束密度
分布を測定することによって行った。その結果、最大
1.2Tの捕捉磁束密度が得られた。
Dy50%、Gd50%)、BaCO3、CuOの各原
料粉末をRE:Ba:Cu=1.4:2.2:3.2
(123相:211相の混合比率で1:0.2)になる
ように秤量した後、BaCO3とCuOのみを880℃
で30時間焼成して、BaCuO2とCuOの仮焼粉を
得た(モル比でBaCuO2:CuO=2.2:1.
0)。次に、この仮焼粉に、予め秤量しておいたRE2
O3および0.5wt%のPt粉末を加えるとともに、
Ag元素量で20wt%となるようにAg2O粉末を加
えて混合して、大気中900℃で10時間焼成した。得
られた仮焼粉をライカイ機で粉砕して、平均粒径約2μ
mとした。
3mm、厚さ27mmのディスク状にプレス成形して前
駆体を作製した。
ミナ基板上に載せ、2ゾーン型の炉体内に設置して以下
の工程を行った。
昇温させ、この温度で20分間保持して半溶融状態にし
た後、前駆体の上部が低温側となるように上下に5℃/
cmの温度勾配を加えて1045℃まで10℃/min
で降温させた。次いで、予め作製しておいたAgを含ま
ないGd1.8Ba2.4Cu3.4Ox組成の溶融体
の種結晶を、成長方向がc軸と平行になるように前駆体
の上部に接触させ、1045℃から0.5℃/hrの速
度で1035℃まで降温させた。この温度で40時間保
持した後、965℃まで70時間で降温させ、ここで、
前駆体の上部の温度が965℃のままで、上下の温度勾
配が0℃/cmになるように前駆体の下部側を冷却し、
そこから室温まで100時間かけて徐冷して結晶化を行
った。
可能な別の炉の中に設置し、ロータリーポンプで13P
aまで炉内を排気した後、炉内に酸素ガスを流し込ん
で、酸素分圧が95%以上である大気圧の雰囲気にし
た。その後も0.5L/minの流量で酸素ガスを炉内
に流しながら、室温から500℃まで10時間で昇温さ
せ、500℃から300℃まで200時間かけて徐冷
し、300℃から200゜Cまで200時間かけて徐冷
し、室温まで10時間で降温させた。
みのため、外径約45mm、厚さ約23mmとなってい
た。この材料を切断して断面をEPMAで観察したとこ
ろ、RE1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O
7−x相中に0.1〜30μm程度のRE2+rBa
1+s(Cu1−dAgd)O5−y相が微細に分散し
ていた。ここで、p、q、r、s、yはそれぞれ−0.
2〜0.2の値であり、xは−0.2〜0.6の値であ
った。また、bは0.000〜0.050の範囲をと
り、平均的には0.030程度であった。さらに、dは
0.000〜0.005の範囲であった。この材料の中
心付近で0.5μm以上に凝集したAgの存在しない部
分を選んで、偏光顕微鏡を用いて倍率1000倍で撮影
し、70×90μmの範囲を画像解析したところ、RE
2+rBa1+s(Cu1−dAgd)O5−y相の平
均粒径は1.1μmであり、全体の面積に占める割合は
10%であった。さらに、試料全体にわたって0.1〜
100μm程度のAgが微細に分散していた。また、こ
の材料の中心付近を偏光顕微鏡を用いて倍率50倍で撮
影し、1.4×1.8mmの範囲を画像解析したとこ
ろ、このAgの平均粒径は41μmであり、全体の面積
に占める割合は約20%であった。さらに、粒径5〜2
00μm程度の空孔が全体の体積に対して4%分散して
存在していた。また、種結晶を反映してディスク状材料
の軸方向がc軸であるように材料全体が配向し、隣接す
る結晶間の方位のずれが1°以下であり、小傾角粒界の
無い実質的に単結晶状の超電導材料が得られた。また、
この材料の中心付近を50μm程度の粉末に砕き、粉末
X線回折の測定を行って格子定数を測定したところ、a
軸長が3.9024オングストローム、b軸長が3.8
399オングストローム、c軸長が11.715オング
ストローム(a軸とb軸との差は0.0621オングス
トローム)であった。
かって1mmのところでスライス加工し、切断表面側に
ロードセルの先端に取り付けた直径39.2mm、内径
16mm、厚さ49mmのNd−Fe−B系磁石(表面
最大磁束密度0.53T)を近づけて、オートグラフに
よって以下のように磁気反発力を測定した。まず、リン
グ磁石の軸方向とディスク状超電導体の軸方向がほぼ一
致するように、磁石を超電導体から300mm離して設
置した。超電導体を液体窒素中に漬けて温度77Kに冷
却した後、磁石を軸方向に沿って速度5mm/minで
超電導体に近づけた。超電導体と磁石との間隔が0.1
mmとなるまで磁石を近づけて、この時発生する反発力
を測定したところ、超電導体と磁石との間隔が0.1m
mのとき、216Nの磁気反発力が得られた。
2.5×2mmの試料を切り出して、振動試料型磁力計
により磁化率を測定した。得られた磁化率曲線よりBe
anモデルを適用して、温度77K、外部磁場2Tにお
ける臨界電流密度Jcを見積もったところ、高磁場付近
において臨界電流密度の上昇があり、2.9×104A
/cm2であった。
加えながら室温から温度77Kまで冷却した後、磁場を
取り去って超電導体中に捕捉される磁束密度を測定し
た。この測定は、ホール素子をXYステージに取り付け
て超電導体表面から約1mmの距離で超電導体表面に沿
って移動させ、ディスク状材料の軸方向の磁束密度分布
を測定することによって行った。その結果、最大1.3
5Tの捕捉磁束密度が得られた。
3、BaCO3、CuOの各原料粉末の組成を(A)S
m:Ba:Cu=1.2:2.1:3.1(123相:
211相の混合比率で1:0.1)、(B)Sm:B
a:Cu=1.6:2.3:3.3(123相:211
相の混合比率で1:0.3)および(C)1.02:
2.01:3.01とし、いずれの組成の試料について
もAg粉末の代わりに平均粒径5μmのAg2OをAg
元素のみの換算で10wt%となるように添加して、そ
の他の工程は実施例1と同様にして、溶融結晶化、アニ
ール工程を行った。
(A)、(B)、(C)のいずれの材料も焼き縮みのた
め、外径約45mm、厚さ約23mmとなっていた。こ
の材料を切断して断面をEPMAで観察したところ、い
ずれもSm1+pBa2+q(Cu 1−bAgb)3O
7−x相中に0.1〜30μm程度のSm2+rBa
1+s(Cu1−dAgd)O5−y相が微細に分散し
ていた。ここで、p、q、r、s、yはそれぞれ−0.
2〜0.2の値であり、xは−0.2〜0.6の値であ
った。また、bは0.000〜0.050の範囲であ
り、平均的には0.030程度であった。さらに、dは
0.000〜0.005の範囲であった。この材料の中
心付近で0.5μm以上に凝集したAgの存在しない部
分を選んで、偏光顕微鏡を用いて倍率1000倍で撮影
し、この写真から70×90μmの範囲を画像解析した
ところ、Sm2+rBa1+s(Cu1−dAgd)O
5−y相の平均粒径は、(A)では1.7μm、(B)
では1.4μm、(C)では1.5μmであった。ま
た、各々の全体の面積に占める割合は、(A)では7
%、(B)では24%、(C)では4%であった。さら
に、いずれも試料全体にわたって0.1〜100μm程
度のAgが微細に分散していた。また、これらの材料の
中心付近を偏光顕微鏡を用いて倍率50倍で撮影し、こ
の写真から1.4×1.8mmの範囲を画像解析したと
ころ、Agの平均粒径はいずれも25μmであり、空孔
を除いた部分の全体の面積に占める割合はいずれも6%
であった。さらに、いずれも粒径5〜200μm程度の
空孔が全体の体積に対して6%分散して存在していた。
また、いずれも種結晶を反映してディスク状材料の軸方
向がc軸であるように材料全体が配向し、隣接する結晶
間の方位のずれが1°以下であり、小傾角粒界の無い実
質的に単結晶状の超電導材料が得られた。また、この材
料の中心付近を50μm程度の粉末に砕き、粉末X線回
折の測定を行って格子定数を測定したところ、(A)で
はa軸長が3.9073オングストローム、b軸長が
3.8448オングストローム、c軸長が11.738
オングストローム(a軸とb軸との差は0.0625オ
ングストローム)であり、(B)ではa軸長が3.90
89オングストローム、b軸長が3.8463オングス
トローム、c軸長が11.742オングストローム(a
軸とb軸との差は0.0626オングストローム)であ
った。
かって1mmのところでスライス加工し、切断表面側に
ロードセルの先端に取り付けた直径39.2mm、内径
16mm、厚さ49mmのNd−Fe−B系磁石(表面
最大磁束密度0.53T)を近づけて、オートグラフに
よって以下のように磁気反発力を測定した。まず、リン
グ磁石の軸方向とディスク状超電導体の軸方向がほぼ一
致するように、磁石を超電導体から300mm離して設
置した。超電導体を液体窒素中に漬けて温度77Kに冷
却した後、磁石を軸方向に沿って速度5mm/minで
超電導体に近づけた。超電導体と磁石との間隔が0.1
mmとなるまで磁石を近づけて、この時発生する反発力
を測定したところ、超電導体と磁石との間隔が0.1m
mのとき、それぞれ(A)216N、(B)206N、
(C)206Nの磁気反発力が得られた。
2.5×2mmの試料を切り出して、振動試料型磁力計
により磁化率を測定した。得られた磁化率曲線よりBe
anモデルを適用して、温度77K、外部磁場2Tにお
ける臨界電流密度Jcを見積もったところ、それぞれ図
5に示すように高磁場付近で臨界電流密度が上昇し、
(A)3.5×104A/cm2、(B)2.4×10
4A/cm2、(C)3.2×104A/cm2であっ
た。また、同じ試料を用いて、外部磁場10Oeを加え
て臨界温度を測定したところ、図12に示すように
(A)では約94.3K、(B)では約94.0Kから
鋭く超電導に転移していた。
加えながら室温から温度77Kまで冷却した後、磁場を
取り去って超電導体中に捕捉される磁束密度を測定し
た。この測定は、ホール素子をXYステージに取り付け
て超電導体表面から約1mmの距離で超電導体表面に沿
って移動させ、ディスク状材料の軸方向の磁束密度分布
を測定することによって行った。その結果、図6、図7
および図8に示すように、それぞれ(A)最大1.8
T、(B)最大1.1T、(B)最大1.35Tの捕捉
磁束密度が得られた。
uOの各原料粉末をSm:Ba:Cu=1.8:2.
4:3.4(123相:211相の混合比率で1:0.
4)になるように秤量した後、BaCO3とCuOのみ
を880℃で30時間焼成して、BaCuO 2とCuO
の仮焼粉を得た(モル比でBaCuO2:CuO=2.
4:1.0)。次に、この仮焼粉に、予め秤量しておい
たSm2O3と0.5wt%のPt粉末と20wt%の
Ag粉末とを加えて混合して、大気中900℃で10時
間焼成した。得られた仮焼粉をライカイ機で粉砕して、
平均粒径約2μmとした。
3mm、厚さ27mmのディスク状にプレス成形して前
駆体を作製した。
ミナ基板上に載せ、2ゾーン型の炉体内に設置して以下
の工程を行った。
昇温させ、この温度で20分間保持して半溶融状態にし
た後、前駆体の上部が低温側となるように上下に5℃/
cmの温度勾配を加えて前駆体の上部温度が1015℃
になるまで10℃/minで降温させた。次いで、予め
溶融法で作製しておいたAgを含まないSm1.8Ba
2.4Cu3.4Ox組成の種結晶を、成長方向がc軸
と平行になるように前駆体の上部に接触させ、1020
℃から0.5℃/hrの速度で1010℃まで降温させ
た。この温度で40時間保持した後、940℃まで70
時間かけて徐冷し、ここで、前駆体の上部の温度が94
0℃のままで、上下の温度勾配が0℃/cmになるよう
に前駆体の下部側を冷却し、そこから室温まで100時
間かけて徐冷して結晶化を行った。
可能な別の炉の中に設置し、ロータリーポンプで13P
aまで炉内を排気した後、炉内に酸素ガスを流し込ん
で、酸素分圧が99%以上である大気圧の雰囲気にし
た。その後も0.5L/minの流量で酸素ガスを炉内
に流しながら、室温から500℃まで10時間で昇温さ
せ、500℃から300℃まで200時間かけて徐冷
し、300℃から200℃まで200時間かけて徐冷
し、室温まで10時間で降温させた。
みのため、外径約45mm、厚さ約23mmとなってい
た。この材料を切断して断面をEPMAで観察したとこ
ろ、Sm1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O
7−x相中に0.1〜30μm程度のSm2+rBa
1+s(Cu1−dAgd)O5−y相が微細に分散し
ていた。ここで、p、q、r、s、yはそれぞれ−0.
2〜0.2の値であり、xは−0.2〜0.6の値であ
った。また、bは0.000〜0.050の範囲であ
り、平均的には0.030程度であった。さらに、dは
0.000〜0.005の範囲であった。この材料の中
心付近で0.5μm以上の凝集したAgの存在しない部
分を選んで、偏光顕微鏡を用いて倍率1000倍で撮影
し、70×90μmの範囲を画像解析したところ、図9
に示すようにSm2+rBa1+s(Cu1−dA
gd)O5−y相の平均粒径は2.1μmであり、全体
の面積に占める割合は約29%であった。さらに、試料
全体にわたって0.1〜100μm程度のAgが微細に
分散していた。この材料の中心付近を偏光顕微鏡を用い
て倍率50倍で撮影し、1.4×1.8mmの範囲を画
像解析したところ、このAgの平均粒径は52μmであ
り、全体の面積に占める割合は19%であった。さら
に、粒径5〜200μm程度の空孔が全体の面積に対し
て4%分散して存在していた。また、種結晶を反映して
ディスク状材料の軸方向がc軸であるように材料全体が
配向し、隣接する結晶間の方位のずれが1°以下であ
り、小傾角粒界の無い実質的に単結晶状の超電導材料が
得られた。また、この材料の中心付近を50μm程度の
粉末に砕き、粉末X線回折の測定を行って格子定数を測
定したところ、a軸長が3.9045オングストロー
ム、b軸長が3.8459オングストローム、c軸長が
11.737オングストローム(a軸とb軸との差は
0.0586オングストローム)であった。
かって1mmのところでスライス加工し、切断表面側に
ロードセルの先端に取り付けた直径39.2mm、内径
16mm、厚さ49mmのNd−Fe−B系磁石(表面
最大磁束密度0.53T)を近づけて、オートグラフに
よって以下のように磁気反発力を測定した。まず、リン
グ磁石の軸方向とディスク状超電導体の軸方向がほぼ一
致するように、磁石を超電導体から300mm離して設
置した。超電導体を液体窒素中に漬けて温度77Kに冷
却した後、磁石を軸方向に沿って速度5mm/minで
超電導体に近づけた。超電導体と磁石との間隔が0.1
mmとなるまで磁石を近づけて、この時発生する反発力
を測定したところ、超電導体と磁石との間隔が0.1m
mのとき、186Nの磁気反発力が得られた。
2.5×2mmの試料を切り出して、振動試料型磁力計
により磁化率を測定した。得られた磁化率曲線よりBe
anモデルを適用して、温度77K、外部磁場2Tにお
ける臨界電流密度Jcを見積もったところ、図10に示
すように高磁場付近での臨界電流密度の上昇がみられ
ず、2.2×104A/cm2であった。また、同じ試
料を用いて、外部磁場10Oeを加えて臨界温度を測定
したところ、図12に示すように約93.1Kとやや転
移温度が低かった。
加えながら室温から温度77Kまで冷却した後、磁場を
取り去って超電導体中に捕捉される磁束密度を測定し
た。この測定は、ホール素子をXYステージに取り付け
て超電導体表面から約1mmの距離で超電導体表面に沿
って移動させ、ディスク状材料の軸方向の磁束密度分布
を測定することによって行った。その結果、a軸および
b軸に沿った方向にマイクロクラックが発生し、図11
に示すように最大0.6Tの捕捉磁束密度しか得られな
かった。
の機械強度を3点曲げ試験によって評価した。全長20
mmの試料を用いて、測定上の長さL=14.2mm、
幅W=3.5mm、厚さt=1mm、最大負荷をPとす
ると、曲げ強度σはσ=3PL/(2wt2)から求め
ることができる。ここで、クロスヘッドの速度は0.5
mm/minとした。この試料の機械強度は、マイクロ
クラックにより5MPa程度の低い部分が存在してい
た。
3、BaCO3、CuOの各原料粉末の組成をSm:B
a:Cu=1:2:3(123相:211相の混合比率
で1:0)とし、その他の工程は実施例1と同様にし
て、溶融結晶化、アニール工程を行った。
みのため、外径約45mm、厚さ約23mmとなってい
た。この材料を切断して断面をEPMAで観察したとこ
ろ、Sm1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O
7−x相中に0.1〜30μm程度のSm2+rBa
1+s(Cu1−dAgd)O5−y相が比較的凝集し
て存在するとともに、BaCuO2相、CuO相が分散
していた。ここで、p、q、r、s、yはそれぞれ−
0.2〜0.2の値であり、xは−0.2〜0.6の値
であった。また、bは0.000〜0.050の範囲で
あり、平均的には0.030程度であった。さらに、d
は0.000〜0.005の範囲であった。また、液相
成分であるBaCuO2相、CuO相の析出により、種
結晶が部分的に溶融し、種結晶を反映せず、多結晶状の
超電導材料が得られた。また、この材料の中心付近を5
0μm程度の粉末に砕き、粉末X線回折の測定を行って
格子定数を測定したところ、a軸長が3.9051オン
グストローム、b軸長が3.8484オングストロー
ム、c軸長が11.7399オングストローム(a軸と
b軸との差は0.0567オングストローム)であっ
た。
かって1mmのところでスライス加工し、切断表面側に
ロードセルの先端に取り付けた直径39.2mm、内径
16mm、厚さ49mmのNd−Fe−B系磁石(表面
最大磁束密度0.53T)を近づけて、オートグラフに
よって以下のように磁気反発力を測定した。まず、リン
グ磁石の軸方向とディスク状超電導体の軸方向がほぼ一
致するように、磁石を超電導体から300mm離して設
置した。超電導体を液体窒素中に漬けて温度77Kに冷
却した後、磁石を軸方向に沿って速度5mm/minで
超電導体に近づけた。超電導体と磁石との間隔が0.1
mmとなるまで磁石を近づけて、この時発生する反発力
を測定したところ、超電導体と磁石との間隔が0.1m
mのとき、磁気反発力が15Nであり、磁気反発力が低
かった。
2.5×2mmの試料を切り出して、振動試料型磁力計
により外部磁場10Oeを加えて臨界温度を測定したと
ころ、図12に示すように約92.0Kと転移温度が低
く、転移幅も広かった。
得られたa軸長およびc軸長の1/3を図13に比較し
て示すとともに、b軸長を図14に比較して示す。RE
系の酸化物超電導体では、a軸長とb軸長の差が大きい
方が臨界温度や臨界電流密度の特性が高くなるが、図1
3および図14からわかるように、123相と211相
の組成比率を1:0.1〜1:0.3とした実施例1お
よび実施例4では、a軸長が延びてb軸長が縮んでお
り、a軸長とb軸長の差が大きくなるので、臨界温度や
臨界電流密度の特性が高くなる。また、実施例1、4お
よび比較例1、2における臨界温度を比較して図16に
示す。この図からわかるように、a軸長とb軸長の変化
に伴って実施例1および実施例4では高い臨界温度を示
している。
RE化合物(REはYを含む希土類元素)とBa化合物
とCu化合物を含む原料混合体にAgを添加して溶融凝
固させ、結晶成長させることにより酸化物超電導体を製
造する方法において、原料混合体に5〜60%のAgを
添加するとともに、原料混合体のRE、Ba、Cu元素
のモル比(RE、Ba、Cu)をA(0.17、0.3
5、0.48)、B(0.22、0.34、0.4
4)、C(0.23、0.3、0.47)、D(0.1
7、0.32、0.51)で囲まれる範囲に調整するこ
とにより、電気特性、磁気特性、機械強度および耐環境
性に優れた酸化物超電導体を歩留まり良く製造できる。
微鏡により倍率1000倍で撮影した写真。
微鏡により倍率50倍で撮影した写真。
界電流密度の磁場依存性を示す図。
捉磁束密度を示す図。
界電流密度の磁場依存性を示す図。
(A)の捕捉磁束密度を示す図。
(B)の捕捉磁束密度を示す図。
(C)の捕捉磁束密度を示す図。
微鏡により倍率1000倍で撮影した写真。
臨界電流密度の磁場依存性を示す図。
捕捉磁束密度を示す図。
試料について測定した超電導転移温度を示す図。
試料についてa軸とc軸の格子定数を比較して示す図。
試料についてb軸の格子定数を比較して示す図。
試料について超電導転移温度を比較して示す図。
Claims (13)
- 【請求項1】 RE1+pBa2+q(Cu1−bAg
b)3O7−x(REは1種または2種以上の希土類金
属元素、−0.2≦p≦0.2、−0.2≦q≦0.
2、0≦b≦0.05、−0.2≦x≦0.6)相中
に、RE2+rBa1+s(Cu1−dAgd)O
5−y相およびRE4+rBa2+s(Cu 1−dAg
d)2O10−y相(−0.2≦r≦0.2、−0.2
≦s≦0.2、0≦d≦0.005、−0.2≦y≦
0.2)の一方または両方の相とAgが微細に分散した
酸化物超電導体において、ある断面におけるRE1+p
Ba2+ q(Cu1−bAgb)3O7−x相中の前記
一方または両方の相の面積の割合が7%乃至24%であ
ることを特徴とする酸化物超電導体。 - 【請求項2】 RE1+pBa2+q(Cu1−bAg
b)3O7−x(REは1種または2種以上の希土類金
属元素、−0.2≦p≦0.2、−0.2≦q≦0.
2、0≦b≦0.05、−0.2≦x≦0.6)相中
に、RE2+rBa1+s(Cu1−dAgd)O
5−y相およびRE4+rBa2+s(Cu 1−dAg
d)2O10−y相(−0.2≦r≦0.2、−0.2
≦s≦0.2、0≦d≦0.005、−0.2≦y≦
0.2)の一方または両方の相とAgが微細に分散した
酸化物超電導体において、RE、Ba、Cu元素のモル
比(RE、Ba、Cu)がA(0.17、0.35、
0.48)、B(0.22、0.34、0.44)、C
(0.23、0.3、0.47)、D(0.17、0.
32、0.51)で囲まれる範囲であることを特徴とす
る酸化物超電導体。 - 【請求項3】 RE1+pBa2+q(Cu1−bAg
b)3O7−x(REは1種または2種以上の希土類金
属元素、−0.2≦p≦0.2、−0.2≦q≦0.
2、0≦b≦0.05、−0.2≦x≦0.6)相を有
する酸化物超電導体において、RE1+pBa
2+q(Cu1−bAgb)3O7−x相のa軸長が
3.906<a<3.911オングストロームの範囲で
あることを特徴とする酸化物超電導体。 - 【請求項4】 RE1+pBa2+q(Cu1−bAg
b)3O7−x(REは1種または2種以上の希土類金
属元素、−0.2≦p≦0.2、−0.2≦q≦0.
2、0≦b≦0.05、−0.2≦x≦0.6)相を有
する酸化物超電導体において、RE1+pBa
2+q(Cu1−bAgb)3O7−x相のa軸長とb
軸長の差が0.060<a−b<0.064オングスト
ロームの範囲であることを特徴とする酸化物超電導体。 - 【請求項5】 前記RE1+pBa2+q(Cu1−b
Agb)3O7− x相中に、RE2+rBa1+s(C
u1−dAgd)O5−y相およびRE4 +rBa
2+s(Cu1−dAgd)2O10−y相(−0.2
≦r≦0.2、−0.2≦s≦0.2、0≦d≦0.0
05、−0.2≦y≦0.2)の一方または両方の相が
微細に分散した酸化物超電導体であることを特徴とす
る、請求項3または4に記載の酸化物超電導体。 - 【請求項6】 前記RE1+pBa2+q(Cu1−b
Agb)3O7− x相中に、RE2+rBa1+s(C
u1−dAgd)O5−y相およびRE4 +rBa
2+s(Cu1−dAgd)2O10−y相(−0.2
≦r≦0.2、−0.2≦s≦0.2、0≦d≦0.0
05、−0.2≦y≦0.2)の一方または両方の相と
Agが微細に分散した酸化物超電導体であることを特徴
とする、請求項3または4に記載の酸化物超電導体。 - 【請求項7】 前記REがLa、Nd、Pm、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Hoから選ばれる1種以上の希
土類金属元素であることを特徴とする、請求項1乃至6
のいずれかに記載の酸化物超電導体。 - 【請求項8】 前記REが主にSmであることを特徴と
する、請求項1乃至7のいずれかに記載の酸化物超電導
体。 - 【請求項9】 前記酸化物超電導体の隣接するRE
1+pBa2+q(Cu1−bAgb)3O7−x結晶
間の方位のずれが1°以下であることを特徴とする、請
求項1乃至8のいずれかに記載の酸化物超電導体。 - 【請求項10】 前記酸化物超電導体がPt、Pd、R
u、Rh、Ir、Os、Re、Ceの金属およびこれら
の金属の化合物から選ばれる1種以上を0.05wt%
乃至5wt%(化合物の場合はその金属のみの元素重量
で示す)含むことを特徴とする、請求項1乃至9のいず
れかに記載の酸化物超電導体。 - 【請求項11】 RE化合物(REはYを含む希土類元
素)とBa化合物とCu化合物を含む原料混合体にAg
を添加して溶融凝固させ、結晶成長させることにより酸
化物超電導体を製造する方法において、前記原料混合体
に5wt%乃至60wt%のAgを添加するとともに、
前記原料混合体のRE、Ba、Cu元素のモル比(R
E、Ba、Cu)をA(0.17、0.35、0.4
8)、B(0.22、0.34、0.44)、C(0.
23、0.3、0.47)、D(0.17、0.32、
0.51)で囲まれる範囲に調整することを特徴とする
酸化物超電導体の製造方法。 - 【請求項12】 前記原料混合体にさらにPt、Pd、
Ru、Rh、Ir、Os、Re、Ceの金属およびこれ
らの金属の化合物から選ばれる1種以上を0.05wt
%乃至5wt%(化合物の場合はその金属のみの元素重
量で示す)添加することを特徴とする、請求項11に記
載の酸化物超電導体の製造方法。 - 【請求項13】 酸素分圧を10−3%乃至2×10
−1%の範囲にして溶融結晶化を行うことを特徴とす
る、請求項11または12に記載の酸化物超電導体の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000095283A JP2001180932A (ja) | 1999-10-15 | 2000-03-29 | 酸化物超電導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29462799 | 1999-10-15 | ||
JP11-294627 | 1999-10-15 | ||
JP2000095283A JP2001180932A (ja) | 1999-10-15 | 2000-03-29 | 酸化物超電導体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001180932A true JP2001180932A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=26559924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000095283A Pending JP2001180932A (ja) | 1999-10-15 | 2000-03-29 | 酸化物超電導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001180932A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003095653A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Dowa Mining Co Ltd | 酸化物超電導体およびその製造方法 |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000095283A patent/JP2001180932A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003095653A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Dowa Mining Co Ltd | 酸化物超電導体およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4113113B2 (ja) | 酸化物超電導体の接合方法及び酸化物超電導体接合体 | |
JPH1121126A (ja) | 酸化物超電導バルクの製造方法 | |
JP4101903B2 (ja) | 酸化物超電導バルク材料及びその製造方法 | |
EP1770190B1 (en) | METHOD OF FABRICATING RE-Ba-Cu-O SUPERCONDUCTOR | |
JP2001180932A (ja) | 酸化物超電導体およびその製造方法 | |
JP4628041B2 (ja) | 酸化物超電導材料及びその製造方法 | |
JP2874278B2 (ja) | 酸化物超電導体およびその製造方法 | |
JP2001114595A (ja) | 高温酸化物超電導材料およびその製造方法 | |
JP4967173B2 (ja) | 中空の酸化物超電導体およびその製造方法 | |
JP3889139B2 (ja) | 銀を含む酸化物超電導体及びその製造方法 | |
JP3242350B2 (ja) | 酸化物超電導体およびその製造方法 | |
JP4109363B2 (ja) | 酸化物超電導材料およびその製造方法 | |
JP4628042B2 (ja) | 酸化物超電導材料及びその製造方法 | |
JPH1053415A (ja) | Agを含み結晶方位の揃った酸化物超電導体及びその製造方法 | |
JP4669998B2 (ja) | 酸化物超電導体およびその製造方法 | |
JPH0791057B2 (ja) | 希土類系酸化物超電導体 | |
JP3159764B2 (ja) | 希土類系超電導体の製造方法 | |
JP3623829B2 (ja) | REーBaーCuーO系酸化物超電導体の製造方法 | |
JP5114642B2 (ja) | 酸化物超電導体およびその製造方法 | |
JP4951790B2 (ja) | 酸化物超電導の製造方法 | |
Shimoyama | Melt Processing Techniques: Melt Processing for BSCCO | |
JP2914799B2 (ja) | 酸化物超電導バルク材の製造方法 | |
JPH08217440A (ja) | REーBaーCuーO系酸化物超電導体の製造方法 | |
JPH09156925A (ja) | REーBaーCuーO系酸化物超電導体の製造方法 | |
JPH11278835A (ja) | 酸化物超電導体積層体およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080318 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080512 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080902 |