JPH11211227A - 一缶二水路燃焼機器 - Google Patents

一缶二水路燃焼機器

Info

Publication number
JPH11211227A
JPH11211227A JP10029277A JP2927798A JPH11211227A JP H11211227 A JPH11211227 A JP H11211227A JP 10029277 A JP10029277 A JP 10029277A JP 2927798 A JP2927798 A JP 2927798A JP H11211227 A JPH11211227 A JP H11211227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water supply
temperature
flow rate
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10029277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3822739B2 (ja
Inventor
Toshihisa Saito
寿久 斉藤
Tetsuya Sato
徹哉 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gastar Co Ltd
Original Assignee
Gastar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gastar Co Ltd filed Critical Gastar Co Ltd
Priority to JP02927798A priority Critical patent/JP3822739B2/ja
Publication of JPH11211227A publication Critical patent/JPH11211227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3822739B2 publication Critical patent/JP3822739B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Control For Baths (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 追い焚き単独運転中の漏れ給湯を自動的に検
出する。 【解決手段】 給湯熱交換器2と追い焚き熱交換器3は
一体化されており、追い焚き単独運転中には、追い焚き
熱交換器3を流れる循環湯水によって給湯熱交換器2側
から追い焚き熱交換器3へ熱が吸熱され該吸熱量は追い
焚き熱交換器3の循環流量に応じるという現象を利用し
て、給湯熱交換器2内の湯温を検出する給湯熱交湯温セ
ンサ31の検出湯温に基づき循環流路23の循環流量を
検出する循環流量検出部を設ける。漏れ給湯が発生して
いるときには給湯熱交換器2の熱は追い焚き熱交換器3
側へ吸熱されるだけでなく、漏れ給湯の通水にも吸熱さ
れることから、予め定まる最大の循環流量よりも多い流
量が検出されるので、循環流量検出部の検出流量が最大
循環流量よりも多くなってしまったときには、漏れ給湯
が発生していることを示す漏れ給湯発生信号を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯機能と給湯以
外の他機能を備えた一缶二水路燃焼機器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図14には出願人が開発している一缶二
水路燃焼機器である一缶二水路風呂給湯器のシステム構
成例が示されている。同図において、器具ケース1内に
は給湯機能の給湯熱交換器2と給湯以外の他機能の追い
焚き機能を行う追い焚き熱交換器3とが一体化されて配
設されている。すなわち、複数の共通のフィンプレート
4に給湯側の水管を貫通装着して給湯熱交換器2と成
し、同じくフィンプレート4に追い焚き側の水管を貫通
装着して追い焚き熱交換器3と成している。
【0003】これら一体化された熱交換器の下方側には
給湯熱交換器2と追い焚き熱交換器3を共通に加熱する
バーナ5が配置されており、このバーナ5の燃焼の給排
気を行う燃焼ファン6がバーナの下側に配置されてい
る。バーナ5にはガス通路9が接続されており、このガ
ス通路9には通路の開閉を行う電磁弁7,8と、ガスの
供給量(バーナの燃焼熱量)を開弁量によって制御する
比例弁10とが介設されている。なお、前記比例弁10
の開弁量制御は、具体的には、比例弁10に印加される
電流(開弁駆動電流)の可変制御によって行われてい
る。
【0004】前記給湯熱交換器2の入側には給水通路で
ある給水管11が接続されており、この給水管11には
給湯熱交換器2の入水温度(給水温度)を検出する給水
温度検出センサ12と、給水(給湯)流量(湯張りの場
合には湯張り流量)を検出する流量検出センサ13とが
設けられている。なお、給水管11の入口側は水道管に
接続されている。
【0005】前記給湯熱交換器2の出側には給湯通路で
ある給湯管14が接続されており、この給湯管14は外
部配管を介して台所等の所望の給湯場所に導かれてい
る。前記給湯熱交換器2の出側の流路には給湯温度を検
出する給湯温度センサ15が設けられている。
【0006】前記追い焚き熱交換器3の入側には管路1
6の一端側が接続され、管路16の他端側は循環ポンプ
17の吐出側に接続されている。そして、循環ポンプ1
7の吸込側と浴槽18は戻り管20によって接続されて
おり、この戻り管20には浴槽18の循環湯水の温度を
風呂温度として検出する風呂温度センサ21と、流水を
検出する流量センサ又は流水センサ(流水スイッチ)1
9とが設けられている。前記追い焚き熱交換器3の出側
には往管22の一端側が接続され、往管22の他端側は
浴槽18に接続されており、浴槽18から戻り管20を
介して循環ポンプ17、管路16、追い焚き熱交換器3
および往管22を介して浴槽18に戻る通路は流体の循
環流路として機能する追い焚き循環流路23を構成して
いる。
【0007】前記給湯熱交換器2の給湯管14と追い焚
き循環流路23(図14においては管路16)は湯張り
通路24によって連通接続されており、この湯張り通路
24には通路の開閉を行う電磁弁等により構成される注
湯弁25が介設され、この注湯弁25の下流側の湯張り
通路24には浴槽18の水位を水圧によって検出する水
位センサ(圧力センサ)26が設けられている。
【0008】前記流量検出センサ13、温度センサ1
2,15,21、水位センサ26等のセンサ検出信号は
制御装置27に加えられており、この制御装置27には
リモコン28が接続されている。このリモコン28には
給湯温度を設定する給湯温度設定手段や、風呂温度を設
定する風呂温度設定手段や、自動運転、追い焚き運転、
湯張り運転等を指令する各種運転ボタンや、必要な情報
を表示する表示部等が設けられている。
【0009】前記制御装置27は各種センサ検出信号と
リモコン28の情報を取り込み、内部に与えられている
シーケンスプログラムに従い、給湯運転と、湯張り運転
と、追い焚き運転を次のように制御する。
【0010】例えば、台所等に導かれた給湯通路の水栓
30が開けられ、給湯運転を開始することが可能な予め
定めた給湯作動流量(例えば、2.5リットル/mi
n)以上の流量が流量検出センサ13により検出される
と、燃焼ファン6の回転が行われ、電磁弁7,8の開動
作が行われてバーナ5に燃料ガスが供給されると共に、
点火器(図示せず)の点火によりバーナ5の燃焼が行わ
れ、給湯温度センサ15で検出される給湯温度がリモコ
ン28で設定される給湯設定温度に一致するように比例
弁10への開弁駆動電流を制御し、給湯熱交換器2を通
る水をバーナ5の火炎により加熱して設定温度の湯を作
り出し、この湯を給湯管14を介して給湯場所へ給湯す
る。そして、水栓30が閉められて、流量検出センサ1
3からオフ信号が出力されたときに、バーナ燃焼を停止
し、給湯運転モードの動作を終了する。
【0011】また、リモコン28により自動運転のモー
ドや、湯張り運転モードが指令されると、注湯弁25が
開けられる。そして、流量検出センサ13により上記給
湯作動流量以上の流量が検出されると、給湯運転の場合
と同様にバーナ5の燃焼を開始し、給湯熱交換器2で湯
を作り出し、該作り出された湯は給湯管14、湯張り通
路24を通り、さらに分岐して管路16から追い焚き熱
交換器3を経て往管22を通る通路と戻り管20を通る
通路の両側から浴槽18に湯が落とし込まれる。そし
て、設定水位までの湯の水量が落とし込まれたとき、又
は水位センサ26により設定水位が検出されたときに注
湯弁25が閉じられバーナ5の燃焼が停止して湯張り運
転モードの動作が終了する。
【0012】追い焚き運転モードの動作においては、注
湯弁25が閉じられている状態で、循環ポンプ17が回
転駆動され、浴槽18内の湯水の循環が追い焚き循環流
路23を通して行われ、風呂温度センサ21により検出
される風呂検出温度が風呂設定温度よりも低いときに
は、流量センサ(流水センサ)19から流水オン信号を
受けてバーナ5の燃焼が行われ、追い焚き循環流路23
を通して循環する浴槽湯水を追い焚き熱交換器3で加熱
する。そして、風呂温度センサ21により浴槽湯水の温
度が風呂設定温度に達したことが検出されたときに、循
環ポンプ17の停止とバーナ5の燃焼停止が行われて追
い焚き運転モードの動作が終了する。
【0013】上記の如く、一缶二水路風呂給湯器は、共
通のバーナ5を用いて、一体化された給湯熱交換器2と
追い焚き熱交換器3を加熱する方式なので、別体に設け
られた給湯熱交換器と追い焚き熱交換器をそれぞれ別個
のバーナを用いて燃焼加熱する方式に比べ、装置構成の
簡易化が図れ、これに伴い、装置(器具)の小型化とコ
スト低減が図れることになる。
【0014】ところで、この種の一缶二水路式の燃焼機
器は、給湯熱交換器2と追い焚き熱交換器3とが一体化
されているため、追い焚き単独運転が行われて、バーナ
5の燃焼により追い焚きが行われると、滞留している給
湯熱交換器2内の湯水が加熱されて、沸騰あるいは沸騰
寸前の高温に加熱され、この状態から水栓30が開けら
れて給湯が開始する際に、その高温の湯水が出湯して危
険な状態になるという問題が生じる。本出願人は、この
ような問題を解消するために、バーナ5の間欠燃焼の駆
動方式を提案している。このバーナ5の間欠駆動方式
は、給湯熱交換器2の水管に給湯熱交換器2内の湯温を
検出する給湯熱交換器湯温検出手段である給湯熱交湯温
センサ31を設け、図12に示すように、この給湯熱交
湯温センサ31の検出情報をオン・オフ燃焼制御部32
に加え、このオン・オフ燃焼制御部32によりバーナ5
の間欠燃焼を制御するものである。
【0015】すなわち、オン・オフ燃焼制御部32は、
追い焚き単独運転モードの動作(追い焚き単独オンの動
作)であることを確認し、図13に示す如く、給湯熱交
湯温センサ31で検出される給湯熱交湯温が予め与えら
れるオフ温度以上に上昇したときに、電磁弁7(8)を
閉じてバーナ5の燃焼を停止(燃焼オフ)し、この燃焼
停止中に給湯熱交湯温が予め与えられるオン温度以下に
低下したときに、電磁弁7(8)を開けてバーナ5の燃
焼を開始(燃焼オン)させるという如く、バーナ5の間
欠燃焼を制御し、追い焚き単独運転中における給湯熱交
換器2側の湯温が高温に加熱されるのを防止して給湯開
始時の安全を図るものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、追い焚き単
独運転中に、上記水栓30が閉め切られておらず僅かに
開栓しており、前記給湯作動流量以下の微量の流量で水
栓30から湯が僅かに漏れ出ている場合がある。この漏
れ給湯発生時には、上記バーナ5の間欠燃焼を行っても
高温湯が出湯してしまう。それというのは、給湯熱交換
器2内に湯水が滞留しているときには、給湯熱交換器2
の中央領域の滞留湯が最も高温になることから、この中
央領域の滞留湯が高温出湯の危険のない湯温となるよう
に上記バーナ5の間欠燃焼制御が行われるが、漏れ給湯
が発生しているときには、漏れ通水は給湯熱交換器2の
中央領域から出側に至るまでにバーナ5の燃焼火炎の熱
を受け取り、給湯熱交換器2の出側の湯温は中央領域の
湯温よりも格段に高温になってしまい、漏れ給湯に起因
した高温出湯が生じてしまう。
【0017】上記の如く、漏れ給湯に起因した高温湯が
人の手や体に当たると、高温による不快感を与えてしま
ったり、高温湯により人に火傷を負わせる等の重大な問
題を発生させてしまう場合もある。
【0018】この発明は上記課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、漏れ給湯を自動検知する
ことができ、漏れ給湯に起因した高温出湯問題を回避す
ることが可能な一缶二水路燃焼機器を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次のような構成をもって前記課題を解決
するための手段としている。すなわち、第1の発明は、
給湯加熱用の給湯熱交換器と、循環ポンプの駆動によっ
て流体を循環させるための循環流路に介設され給湯以外
の多機能運転用の非給湯側熱交換器とが一体化され、こ
の一体化された給湯熱交換器と非給湯側熱交換器とが共
通のバーナにより燃焼加熱される構成とし、上記給湯熱
交換器内の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段が
設けられており、給湯以外の多機能単独運転中に上記給
湯熱交換器湯温検出手段によって検出される給湯熱交換
器内の湯温に基づき上記循環ポンプの駆動によって上記
循環流路を循環する流体の循環流量を検出する循環流量
検出部が設けられている一缶二水路燃焼機器であって、
予め定まる最大循環流量よりも多い循環流量が上記循環
流量検出部により検出されてしまったときには漏れ給湯
が生じていることを示す漏れ給湯発生信号を出力する漏
れ給湯検出部が設けられている構成をもって前記課題を
解決する手段としている。
【0020】第2の発明は、上記第1の発明を構成する
給湯熱交換器の入側の給水通路と出側の給湯通路とを短
絡するバイパス通路と、上記バイパス通路から流れ出る
水が合流する湯側の湯水の流量とバイパス通路を流れる
水のバイパス流量との流量比を可変するための流量比制
御手段とが設けられており、漏れ給湯検出部から漏れ給
湯発生信号が出力されたときには、予め定めた流量比制
御データに基づき上記流量比制御手段を制御して上記湯
側の流量とバイパス流量との流量比を漏れ給湯による高
温出湯を回避する流量比に向けて制御する高温出湯回避
部が設けられている構成をもって前記課題を解決する手
段としている。
【0021】第3の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、給湯以外の多機能単独運転中に、給湯熱交換器湯温
検出手段により検出される給湯熱交換器内の湯温が予め
定めたオフ温度以上に上昇したときにはバーナ燃焼を停
止し上記給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給
湯熱交換器内の湯温が予め定めたオン温度以下に低下し
たときにはバーナ燃焼を再開させるオン・オフ燃焼制御
部が設けられており、漏れ給湯検出部から漏れ給湯発生
信号が出力されたときには、上記オン温度とオフ温度の
うちの少なくともオフ温度を下げる方向に可変設定する
高温出湯回避部が設けられている構成をもって前記課題
を解決する手段としている。
【0022】上記構成の発明において、給湯以外の多機
能単独運転中に給湯熱交換器湯温検出手段により検出さ
れる給湯熱交換器内の湯温に基づき、循環流量検出部
は、循環ポンプの駆動によって循環流路を流れる流体の
循環流量を検出する。漏れ給湯検出部は、予め定まる最
大循環流量よりも多い流量が上記循環流量検出部により
検出されてしまったときには、漏れ給湯が発生している
ことを示す漏れ給湯発生信号を出力する。例えば、上記
漏れ給湯発生信号が出力されると、高温出湯回避部が漏
れ給湯に起因した高温出湯の問題を回避するための動作
を行う。
【0023】上記の如く、漏れ給湯検出部により漏れ給
湯を自動的に検出することが可能であり、漏れ給湯が検
出されたときには、漏れ給湯に起因した高温出湯を回避
する回避手段を行うことによって、漏れ給湯に起因した
高温出湯の問題が防止され、前記課題が解決される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態例を
図面に基づき説明する。
【0025】図1にはこの実施形態例において特徴的な
制御構成がブロック図により示されている。本実施形態
例の一缶二水路燃焼機器である一缶二水路風呂給湯器の
システムは図14に示す流量センサ(流水センサ)19
が必要に応じ省略される以外は図14に示すものと同様
であり、同一名称部分には同一符号を付し、その重複説
明は省略する。
【0026】この実施形態例に示す制御装置27は、前
記したオン・オフ燃焼制御部32に加えて、図1の実線
に示すように、循環流量検出部34と漏れ給湯検出部3
5とデータ格納部36と高温出湯回避部37とを有して
構成され、漏れ給湯を自動的に検出することができる構
成を備えている。
【0027】循環流量検出部34は、追い焚き単独運転
中に、前記したオン・オフ燃焼制御部32によるバーナ
5のオン・オフ燃焼の動作状態の時間計測情報や、給湯
熱交湯温センサ31により検出される給湯熱交換器2内
の湯温情報に基づき、循環ポンプ17の駆動によって追
い焚き循環流路23を循環する浴槽湯水の循環流量を検
出する構成を備えている。
【0028】ところで、本発明者の実験による検討によ
れば、バーナ5のオン・オフ間欠燃焼を行ったときの給
湯熱交湯温の変化は、追い焚き循環流路23内の循環流
量が大の場合は図5に示すような変化を示し、追い焚き
循環流路23内の循環流量が小のときには図8に示すよ
うな給湯熱交湯温の変化パターンを示すことが検証され
ている。
【0029】すなわち、追い焚き循環流路23内の循環
流量が小の場合には、図8に示すように、バーナ5の燃
焼オン区間においては、給湯熱交換器2側から追い焚き
熱交換器3を通る流水側への吸熱量が小となるので、給
湯熱交換器2側の湯水の温度上昇のスピードが早くな
り、給湯熱交湯温は時間の経過に従い急速に立ち上が
る。また、バーナ5の燃焼オフ区間では、同様に追い焚
き循環流路23の流水による吸熱量が小のため、給湯熱
交換器2内の湯温は自然空冷に近い状態で低下するた
め、その湯温降下のスピードが遅く、追い焚き循環流路
23内の循環流量が大の場合に比べ給湯熱交湯温はゆっ
くりと低下する。
【0030】上記のように、バーナオン・オフ燃焼中の
給湯熱交湯温の時間的な変化パターンは追い焚き循環流
路23の循環流量に応じて変化することから、この実施
形態例では、循環流量検出部34は、バーナオン・オフ
燃焼中の給湯熱交湯温の経時的な変化を利用して追い焚
き循環流路23の循環流量を検出する。具体的には、次
に示すような第1〜第10の循環流量検出構成が考えら
れ、循環流量検出部34はそれら第1〜第10の循環流
量検出構成のうちの何れか1つの構成を有して形成され
る。
【0031】まず、第1の循環流量検出構成例では、例
えば、図5と図8の温度変化パターンを比較すれば明ら
かな如く、バーナ5の燃焼がオフしてから燃焼を再開す
るまでの時間t1は追い焚き循環流路23内の循環流量
が大の場合と小の場合とでは小の場合の方が遥かに長く
なる。すなわち、追い焚き循環流路23の循環流量が少
なくなるに従って時間t1は長くなるというように、追
い焚き循環流路23の循環流量に応じて時間t1が変化
することから、時間t1に着目して追い焚き循環流路2
3の循環流量を検出する。
【0032】第1の循環流量検出構成例では、上記追い
焚き循環流路23の循環流量と時間t1の関係を予め実
験や演算等によって求め、図4の(a)に示すような関
係データとしてデータ格納部36に格納しておく。図4
の(a)に示す関係データは、横軸を循環流量とし、縦
軸の流量検出用データは上記時間t1の値で与えられて
いる。
【0033】また、追い焚き循環流路23の浴槽循環湯
水の温度が高くなるに従って給湯熱交換器2側から浴槽
循環湯水への吸熱量は少なくなることから、上記追い焚
き循環流路23の循環流量と時間t1の関係は、追い焚
き循環流路23を循環する浴槽湯水の温度にも依存する
ことが本発明者の実験により分かったことから、この第
1の例では、上記追い焚き循環流路23の循環流量と時
間t1の関係データは循環湯水の温度Tf1,Tf2,Tf
3,・・・(Tf1<Tf2<Tf3<・・・)をパラメータと
して与えられている。
【0034】この第1の例では、循環流量検出部34
は、図2に示すように、タイマ等の時間計測手段40を
内蔵しており、オン・オフ燃焼制御部32によるバーナ
5のオン・オフ間欠燃焼制御の信号を取り込んでバーナ
5が燃焼状態にあるか燃焼停止状態にあるかを検出し、
該バーナ5の間欠燃焼の制御信号に基づき、バーナ5の
燃焼オフの時点と燃焼開始の時点とを検知し、バーナ5
の燃焼オフの時点を検知したときから次の燃焼開始まで
の時間t1を時間計測手段40を用いて計測する。
【0035】また、循環流量検出部34は、風呂温度セ
ンサ21により検出される追い焚き循環流路23の循環
湯水温度Tfの情報を取り込み、上記計測時間t1と検
出温度Tfとデータ格納部36に予め格納されている前
記関係データとを比較し、計測時間t1と検出温度Tf
に対応する追い焚き循環流路23内の循環流量を求め
る。
【0036】次に、第2の循環流量検出構成例を示す。
この第2の例では、上記バーナ5のオン・オフ燃焼によ
りバーナ燃焼がオフしてから燃焼が再開されるまでの時
間t2に着目して追い焚き循環流路23の循環流量を検
出する。
【0037】図5と図8の給湯熱交湯温変化パターンか
ら明らかな如く、追い焚き循環流路23の循環流量が小
のときの図8に示す時間t2の値が、循環流量が大の場
合の図5に示す時間t2よりも小さな値となり、また、
浴槽循環湯水の温度Tfが大きくなるにつれ、時間t2
の値は小さくなる。このことから、データ格納部36に
は図4の(c)に示す形態の関係データが予め実験等に
より求められて格納される。この図4の(c)のデータ
の流量検出用データは前記時間t2の値で与えられるも
のであり、Tf1,Tf2,Tf3,・・・は循環流の温度
(Tf1<Tf2<Tf3<・・・)である。
【0038】循環流量検出部34は、上記第1の例と同
様にして、オン・オフ燃焼制御部32によるバーナ5の
オン・オフ間欠燃焼制御の信号に基づき、バーナ5の燃
焼オフの時点と燃焼開始の時点とを検知し、バーナ5の
燃焼開始の時点を検知したときから次の燃焼オフまでの
時間t2を内蔵の時間計測手段40を用いて計測し、ま
た、風呂温度センサ21により検出される追い焚き循環
流路23の循環湯水温度Tfの情報を取り込み、上記計
測時間t2と検出温度Tfとデータ格納部36に予め格
納されている前記図4の(c)に示す関係データとを比
較し、検出時間t2と検出温度Tfに対応する追い焚き
循環流路23内の循環流量を求める。
【0039】第3の循環流量検出構成例を示す。この第
3の例では、バーナ5のオン・オフ燃焼によるバーナ燃
焼開始から次の燃焼開始までの時間t3に着目して追い
焚き循環流路23の循環流量を検出する。
【0040】上記バーナ5の燃焼開始時から次の燃焼開
始時までの時間t3は図5と図8を比較すれば明らかな
如く、追い焚き循環流路23の循環流量が大の状態の図
5に示される時間t3よりも追い焚き循環流路23の循
環流量が小の状態を示す図8の時間t3の値が大きくな
る。つまり、循環流量が少なくなるに従って上記時間t
3は長くなる。また、循環流の温度Tfが低い場合より
も高い方が給湯熱交換器2側から浴槽循環湯水側への吸
熱量が小さくなるので、時間t3は長くなる。
【0041】このことから、上記追い焚き循環流路23
の通水温度Tfを考慮した循環流量と上記時間t3の関
係を予め実験や演算等により求め、図4の(a)に示す
形態の関係データをデータ格納部36に格納する。な
お、この図4の(a)に示すデータの流量検出用データ
としては、前記時間t3の値が与えられることになる。
【0042】この第3の例では、循環流量検出部34は
図2に示す内蔵の時間計測手段40によってバーナオン
・オフ燃焼運転中のバーナ5の燃焼開始時から次の燃焼
停止期間を介して次にバーナの燃焼が開始されるまでの
時間t3を計測し、その計測時間t3と風呂温度センサ
21で検出される浴槽循環湯水の温度Tfのデータをデ
ータ格納部36に格納されている上記図4の(a)に示
す関係データに照合し、計測時間t3と循環湯水の温度
Tfに応じた循環流量を検出する。
【0043】第4の循環流量検出構成例を示す。この第
4の例では、バーナオン・オフ燃焼中のバーナ5の燃焼
停止時から次の燃焼期間を介して次に燃焼停止されるま
での時間t4に着目して追い焚き循環流路23の循環流
量を検出する。
【0044】上記時間t4は図5と図8の給湯熱交湯温
の経時的な変化を比較すれば明らかな如く、追い焚き循
環流路23の循環流量が大の場合の図5に示す時間t4
の値よりも追い焚き循環流路23の循環流量が小の場合
の図8に示す時間t4の値が明らかに大きくなってい
る。つまり、循環流量が少なくなるに従って時間t4は
長くなっている。また、循環流の温度Tfが低い場合よ
りも高い場合の方が給湯熱交換器2側から循環流側への
吸熱量が小さくなるので、前記時間t4の値が大きくな
る。
【0045】上記のことから、時間t4と循環流量との
関係データは図4の(a)に示す形態で与えられ、この
図4の(a)の流量検出用データとして、前記時間t4
の値が与えられる。
【0046】循環流量検出部34は内蔵の時間計測手段
40によりバーナ5の燃焼停止時から次の燃焼期間を介
して再び燃焼停止されるまでの時間t4を計測し、その
検出時間t4と風呂温度センサ21で検出される循環流
の温度Tfの値をデータ格納部36に与えられている関
係データに照合し、前記計測時間t4と循環流の温度T
fに対応する循環流量を求める。
【0047】第5の循環流量検出構成例を示す。この第
5の例では、図5に示す上側ピーク温度Puに基づき循
環流量を検出する。
【0048】例えば図5に示される上側ピーク温度Pu
は追い焚き循環流路23内の循環流量が小の場合には給
湯熱交換器2側から浴槽循環湯水が吸熱(奪う熱)する
吸熱量が少ないので、上側ピーク温度Puは追い焚き循
環流路23の循環流量が大の場合に比べ高くなる。ま
た、浴槽循環湯水の温度Tfが低い場合よりも高い方が
給湯熱交換器2側から循環湯水側への吸熱量が小さくな
るので、給湯熱交湯温の上側ピーク温度Puは高くな
る。
【0049】上記浴槽循環湯水の温度Tfを考慮して上
側ピーク温度Puと循環流量との関係が予め実験や演算
等により求められ、図4の(a)に示すような関係デー
タがデータ格納部36に格納される。なお、この図4の
(a)に示される流量検出用データは、上側ピーク温度
Puの値で与えられる。
【0050】この第5の例では、循環流量検出部34
は、図3の実線に示すように、給湯熱交湯温センサ31
により検出される給湯熱交湯温を予め定めた時間間隔
(例えば、0.1秒間隔)で取り込んで記憶する経時温
度データ採取記憶部41を内蔵しており、上記経時温度
データ採取記憶部41で採取記憶された給湯熱交湯温の
ピーク温度Puと風呂温度センサ21で検出される循環
流の温度Tfとをデータ格納部36に格納されている上
記関係データに照合し、前記ピーク温度Puと循環流温
度Tfに対応する追い焚き循環流路23の循環流量を求
める。
【0051】第6の循環流量検出構成例を示す。この第
6の例では、給湯熱交湯温の経時変化データの下側ピー
ク温度Pdと循環流の温度Tfに基づいて追い焚き循環
流路23内の通水流量を検出する。
【0052】給湯熱交湯温の経時変化データの下側ピー
ク温度Pdは追い焚き循環流路23内の循環流量が小の
場合の方が大の場合に比べ、給湯熱交換器2側から追い
焚き熱交換器3側に吸熱される熱量が小さいので、下側
ピーク温度Pdは高くなる。また、下側ピーク温度Pd
は、循環流の温度Tfが高い方が低い場合に比べ高くな
る。このことから、データ格納部36に与えられる関係
データは図4の(a)に示す形態のデータとなり、この
図4の(a)の流量検出用データとして、前記下側ピー
ク温度Pdの値が与えられる。
【0053】この第6の例では、循環流量検出部34
は、前記同様の経時温度データ採取記憶部41で採取記
憶された給湯熱交湯温の経時変化データの下側ピーク温
度Pdと風呂温度センサ21で検出される循環流の温度
Tfをデータ格納部36に格納されている関係データに
照合し、下側ピーク温度Pdと浴槽循環湯水の検出温度
Tfに対応する循環流量を検出する。
【0054】第7の循環流量検出構成例を示す。この第
7の例では、給湯熱交湯温の経時変化データにおける給
湯熱交検出湯温の上昇傾きと浴槽循環湯水の温度とによ
り追い焚き循環流路23内の循環流量を検出する。
【0055】給湯熱交湯温の上昇傾きは、図5と図8を
比較すれば明らかな如く、追い焚き循環流路23内の循
環流量が小の場合の方が大の場合よりも上昇傾きは大と
なる。また、循環流の温度Tfが高い方が低い場合より
も給湯熱交湯温の上昇傾きは大きくなる。このことか
ら、データ格納部36には図4の(a)に示す形態の関
係データが格納される。この図4の(a)に示す流量検
出用データとして、前記給湯熱交湯温の上昇傾きの値が
与えられる。
【0056】この第7の例では、循環流量検出部34は
前記した経時温度データ採取記憶部41に加えて、図3
の点線に示す演算部42が設けられ、この演算部42は
前記経時温度データ採取記憶部41で採取記憶された給
湯熱交湯温の経時データから給湯熱交湯温の上昇の傾き
を演算により求める。
【0057】循環流量検出部34は上記演算された給湯
熱交湯温の上昇の傾きと風呂温度センサ21で検出され
た循環流の温度Tfをデータ格納部36に格納されてい
る関係データに照合し、給湯熱交湯温の上昇傾きと循環
流の検出温度Tfに対応する追い焚き循環流路23を通
る循環流量を検出する。
【0058】第8の循環流量検出構成例を示す。この第
8の例では、給湯熱交湯温の下降傾きと循環流温度Tf
により追い焚き循環流路23内の循環流量を検出する。
【0059】給湯熱交湯温のバーナ燃焼の停止期間にお
ける下降傾きは図5と図8の温度変化パターンから明ら
かなように、追い焚き循環流路23内の循環流量が小の
場合の方が大の場合に比べ緩やかとなる。また、給湯熱
交湯温のバーナ燃焼の停止期間における下降傾きは浴槽
循環湯水の温度が高い方が低い場合に比べ緩やか(小)
となる。このことから、データ格納部36に格納される
関係データは図4の(d)に示す形態となる。この図4
の(d)に示す流量検出用データとして、給湯熱交湯温
のバーナ燃焼の停止期間における下降傾きの値が与えら
れる。
【0060】循環流量検出部34は前記経時温度データ
採取記憶部41と、給湯熱交湯温の下降傾きを算出する
演算部42とが内蔵されており、上記演算部42で演算
された給湯熱交湯温の下降傾きの値と風呂温度センサ2
1で検出される浴槽循環湯水の温度Tfをデータ格納部
36に与えられている関係データに照合し、前記給湯熱
交湯温の下降傾きの値と浴槽循環湯水の検出温度Tfに
対応した追い焚き循環流路23内の循環流量を検出す
る。
【0061】第9の循環流量検出構成例を示す。この第
9の例では、給湯熱交湯温の経時変化データ中の図6に
示す下側ピーク温度Pd1とその隣の下側ピーク温度Pd2
との間隔(a+b)と、上記下側ピーク温度Pd1と後述
する点Qとの間隔aと、その隣の下側ピーク温度Pd2と
上記点Qとの間隔bと、上側ピーク温度Puと点Qとの
間隔cとのうちのいずれか2つのデータの比を用いて追
い焚き循環流路23の循環流量を検出する。
【0062】循環流量検出部34は前記経時温度データ
採取記憶部41に加えて、次に示すような演算部42を
内蔵している。この第9の例に示す演算部42は経時温
度データ採取記憶部41により採取記憶されたデータか
ら図6に示す如く、給湯熱交湯温の経時変化データ中の
上側ピーク温度Puとその前側の第1の下側ピーク温度
Pd1と後側の第2の下側ピーク温度Pd2のデータを取り
込んで、これらのデータを横軸を時間軸とし、縦軸を温
度軸としたグラフ上に表し、下側ピーク温度Pd1とPd2
を結ぶ線に上側ピーク温度Puから垂線を降ろした交点
Qを求める。そして、両隣の下側ピーク温度Pd1とPd2
を結ぶ下側ピーク温度間結線の長さ(a+b)と、第1
の下側ピーク温度Pd1と交点Qまでの線分の長さaと、
交点Qと第2の下側ピーク温度Pd2を結ぶ線分の長さb
と、前記上側ピーク温度Puと交点Q間の垂線の長さc
とのうちのいずれか2つのデータの比を演算により求め
る。
【0063】データ格納部36には前記演算部42で求
められる比に対応した値と循環流量との関係データが浴
槽循環湯水の温度Tfに応じて(循環湯水の温度Tfを
パラメータとして)与えられている。
【0064】循環流量検出部34は前記演算部42で求
められる比の値と風呂温度センサ21で検出される循環
流の温度Tfをデータ格納部36に格納されている関係
データに照合し、前記演算部42で求められる比の値と
浴槽循環湯水の検出温度Tfの値に対応した追い焚き循
環流路23内の循環流量を検出する。
【0065】具体的には、例えば、演算部42により
(b/a)の演算が行われる構成としたときには、デー
タ格納部36にはこの(b/a)に対応する判定比率値
のデータと循環流量との関係データが循環流の温度Tf
に応じて(浴槽循環湯水の温度をパラメータとして)与
えられる。この判定比率値(b/a)の値は、循環流量
が小の方が大の場合よりも大きくなる。また、この(b
/a)の比の値は浴槽循環湯水の温度が高い方が低い場
合よりも大きくなり、また、浴槽循環湯水の温度Tfが
高い方が低い場合よりも大となる。このことから、関係
データは図4の(a)に示す形態となり、この図4の
(a)の流量検出用データとして、(b/a)の値が与
えられる。
【0066】また、演算部42により(b/c)の値を
演算して追い焚き循環流路23内の循環流量を検出する
構成とする場合には、データ格納部36にはこの(b/
c)の演算値に対応する判定比率値の値と循環流量との
関係データが循環循環湯水の温度Tfに応じて(浴槽循
環湯水の温度Tfをパラメータとして)データ格納部3
6に格納される。前記判定比率値(b/c)の値は、循
環流量が小さい場合の方が大きい場合よりも大きくな
り、また、浴槽循環湯水の温度Tfが高い方が低い場合
よりも大となることから、図4の(a)に示す形態のデ
ータとして与えられる。この図4の(a)の流量検出用
データとして、判定比率値(b/c)の値が与えられ
る。
【0067】同様に、演算部42により(b/(a+
c))の値を演算して追い焚き循環流路23内の循環流
量を検出する構成とする場合には、データ格納部36に
は(b/(a+c))に対応する判定比率値と循環流量
との関係データが浴槽循環湯水の温度Tfに応じて、つ
まり、循環流の温度Tfをパラメータとして与えられ
る。比率判定値(b/(a+c))の値は、循環流量が
小の場合が大の場合よりも大きく、また、浴槽循環湯水
の温度は、高い方が低い場合よりも大きくなる。このこ
とから、データ格納部36に与えられる関係データは図
4の(a)に示す形態となり、この図4の(a)に示さ
れる流量検出用データとして比率判定値(b/(a+
c))の値が与えられる。
【0068】同様に、演算部42により(a/b),
(c/b),((a+c)/b)等の各演算値に基づき
追い焚き循環流路23の循環流量の検出を行う構成とす
る場合には、それぞれ(a/b),(c/b),((a
+c)/b)に対応する判定比率値と循環流量との関係
データが浴槽循環湯水の温度Tfに応じたデータとして
データ格納部36に与えられる。
【0069】このように、この第9の例では、循環流量
検出部34は、演算部42により算出される図6に示す
a,b,c,(a+b)の任意の2つのデータの組み合
わせの比の演算値と、風呂温度センサ21で検出される
循環流の温度Tfとを上記関係データに照合し、上記演
算値と循環流の温度Tfに対応する循環流量を求める。
【0070】第10の循環流量検出構成例を示す。この
第10の例では、図7に示すように横軸を時間軸とし、
縦軸を温度軸したグラフ上に給湯熱交湯温の上側のピー
ク温度と下側のピーク温度の経時的に連続する4個のピ
ーク温度位置Pu1,Pd1,Pu2,Pd2と、下側のピーク
温度位置Pd1からその両隣の上側のピーク温度Pu1,P
u2を結ぶ線に降ろした垂線の交点位置Q1と、上側のピ
ーク温度位置Pu2からその両隣の下側のピーク温度Pd
1,Pd2を結ぶ線に降ろした垂線の交点位置Q2のう
ち、予め定められる3点以上を結んで得られる図形の面
積に基づき、追い焚き循環流路23の循環流量を検出す
る。
【0071】循環流量検出部34は前記同様の経時温度
データ採取記憶部41と、上記点Pu1,Pd1,Pu2,P
d2,Q1,Q2のうちの予め定められる3点以上を結ん
で得られる図形の面積を検出する演算部42とを有して
構成されている。
【0072】前記演算部42による図形面積の演算は、
例えば、図7の点Pu1,Pd1,Q1を結ぶ三角形の面
積、点Pd1,Pu2,Q1を結ぶ三角形の面積、点Pd1,
Pu2,Q2を結ぶ三角形の面積、点Q2,Pu2,Pd2を
結ぶ三角形の面積、点Pu1,Pu2,Pd1を結ぶ三角形の
面積、点Pu2,Pd1,Pd2を結ぶ三角形の面積、点Q
1,Pd1,Q2,Pu2を結ぶ四角形の面積、点Pu1,P
d1,Pd2,Pu2を結ぶ四角形の面積等、予め定められた
点を結んだ図形の面積が求められる。
【0073】また、データ格納部36には、これら求め
られる面積の図形に応じて、浴槽循環湯水の検出温度T
fを考慮した図4の(a),(b),(c),(d)に
示す形態の関係データが格納されるものであり、この図
4の流量検出用データとして、図形面積値の値が与えら
れる。
【0074】循環流量検出部34は、上記演算部42で
演算された図形面積値と風呂温度センサ21で検出され
る循環流の温度Tfのデータをデータ格納部36に格納
されている関係データに照合し、その図形面積値と浴槽
循環湯水の温度Tfに対応する追い焚き循環流路23内
の循環流量を検出する。
【0075】この実施形態例では、上記第1〜第10の
循環流量検出構成のうちの何れか1つの構成により、循
環流量検出部34は形成される。
【0076】上記のように、給湯熱交湯温センサ31に
より検出される給湯熱交湯温に基づき追い焚き循環流路
23内の循環流量が検出できることによって、循環流量
を検出する図14に示す流量センサ19を省略すること
が可能となり、その分、装置コストの低減化を図ること
が可能である。また、上記循環流量検出部34により検
出される流量が予め定めた流量よりも低下したときには
追い焚き循環流路23内に流水はないと判断し、それ以
外のときには追い焚き循環流路23内に流水があると判
断することができ、つまり、循環流量検出部34の検出
流量に基づき追い焚き循環流路23の流水の有無を判断
することが可能であり、追い焚き循環流路23内の流水
の有無を判断するための流水センサを省略することがで
きる。
【0077】さらに、追い焚き循環流路23に流水や流
量を検出するためのセンサを設けることなく流路23内
の流水の有無および流量を判断できるので、追い焚き循
環の流水や流量を検出するセンサに髪の毛等が絡みつい
て故障を起こすという問題は全く生じないので、追い焚
き循環流路23内の流水の有無判断および流量検出を確
実に、且つ、高信頼性のもとで検出することができ、追
い焚き熱交換器3の空焚きによる危険防止を確実に図る
ことができる。
【0078】流水センサや流量センサ19を用いて追い
焚き循環流路23内の流水の有無や流量を判断する方式
では、流水センサや流量センサ19は故障しやすいの
で、故障が生じたときには、追い焚き循環流路23内に
循環湯水の流水が生じているにも拘わらずその検知信号
が得られずに燃焼が停止されて追い焚きが出来なかった
り、あるいは追い焚き循環流路23内に水(流水)がな
いにも拘わらずこれを検知することが出来ずに空焚き状
態になるという危険発生の問題を確実に防止できるの
で、追い焚きの運転を円滑に行うことができるととも
に、前記の如く空焚き防止を確実に図ることができると
いう優れた効果を奏することが可能となるものである。
【0079】さらに、循環流量検出部34により追い焚
き循環流量が検出されるので、追い焚き運転中に、その
検出された循環流量のデータを用いて、循環流量の制御
を行うことが可能となり、例えば、循環流量が一定とな
るように循環ポンプ17の駆動入力を制御したり、ある
いは追い焚き単独運転中に、給湯熱交湯温センサ31の
検出温度が高くなってオフ温度に近づいたときには給湯
熱交換器2側から追い焚き循環湯水への吸熱量を増加す
るために循環流量を大となる方向に制御する等の様々な
循環流量の制御形態の展開が可能となるものである。
【0080】循環流量検出部34は、上記の如く検出し
た追い焚き循環流路23の循環流量を、図1に示す漏れ
給湯検出部35に出力する。漏れ給湯検出部35は、上
記循環流量検出部34から加えられた循環流量を、デー
タ格納部36に予め格納された最大循環流量Rmxに比較
する。
【0081】上記最大循環流量Rmxは循環ポンプ17の
能力等によって予め定まる追い焚き循環流路23の最大
の循環流量であり、予め実験や演算等により求めてデー
タ格納部36に格納されている。
【0082】漏れ給湯検出部35は、循環流量検出部3
4の検出循環流量と上記最大循環流量Rmxの比較の結
果、循環流量検出部34の検出循環流量が上記最大循環
流量Rmxを越えてしまったときは漏れ給湯が生じている
と判断する。それというのは、漏れ給湯が発生している
ときには、給湯熱交換器2の熱は追い焚き循環流路23
の循環湯水に奪われるだけでなく、漏れ給湯による通水
によっても吸熱されることとなり、給湯熱交換器2から
奪われる熱量が非常に多くなり、給湯熱交湯温センサ3
1により検出される給湯熱交湯温の経時変化パターン
は、上記最大循環流量Rmx以上の流量で浴槽湯水が追い
焚き循環流路23を循環している状態でのパターンとな
り、循環流量検出部34により最大循環流量Rmx以上の
流量が検出されてしまう。このことから、循環流量検出
部34の検出循環流量が上記最大循環流量Rmxを越えて
しまったときは漏れ給湯が生じていると判断することが
できる。
【0083】漏れ給湯検出部35は、上記の如く漏れ給
湯が発生していると判断したときには、漏れ給湯が発生
していることを示す漏れ給湯発生信号を高温出湯回避部
37に出力する。
【0084】高温出湯回避部37は上記漏れ給湯発生信
号を受け取ると、予め定められた高温出湯回避動作を行
う構成を備えている。例えば、図9に示すように、給水
管11と給湯管14を短絡するバイパス通路43を設
け、該バイパス通路43に通水のオン・オフを行う流量
比制御手段としての常時閉の開閉弁44を設けておき、
高温出湯回避部37は、漏れ給湯発生信号を受け取った
場合には、上記開閉弁44を開弁して、給湯熱交換器2
から漏れ出た湯にバイパス通路43から水をミキシング
させて(バイパス通路43から給湯管14に流れ込むバ
イパス流量q1と、該バイパス通路43から給湯管14
に流れ出た水が合流する湯側の流量q0との流量比Rを
変化させ)、給湯熱交換器2から漏れ出た高温湯の湯温
を下げ、漏れ給湯に起因した高温出湯の問題を回避す
る。
【0085】また、図10に示すように、上記同様のバ
イパス通路43を設け、該バイパス通路43に通水流量
を可変制御することができる流量比制御手段としての流
量制御手段45を設けておき、高温出湯回避部37は、
漏れ給湯発生信号を受け取った場合には、上記流量制御
手段45をバイパス通路43の流量増加方向に制御して
上記湯側の流量q0に対するバイパス流量q1の流量比
Rを増加させ、給湯熱交換器2から漏れ出た湯にバイパ
ス通路43からミキシングさせる水量を増加させ、出湯
湯温を下げて漏れ給湯に起因した高温出湯の問題を回避
するように構成してもよい。
【0086】さらに、高温出湯回避部37は、漏れ給湯
発生信号を受け取った場合に、予め定めた手法により前
記バーナ燃焼制御部32による間欠燃焼のオン温度Ton
とオフ温度Tofの少なくともオフ温度Tofを下げる方向
に可変設定し、この設定されたオン温度とオフ温度に基
づきオン・オフ燃焼制御部32による燃焼制御を行わせ
る構成としてもよい。
【0087】例えば、漏れ給湯が発生したときに、漏れ
給湯に起因した高温出湯の問題を回避することが可能な
オン温度Ton’とオフ温度Tof’を予め実験や演算等に
より求め、これらオン温度Ton’とオフ温度Tof’をデ
ータ格納部36に格納しておき、高温出湯回避部37
は、上記漏れ給湯検出部35から漏れ給湯発生信号が出
力されたときには、上記オン温度Ton、オフ温度Tofを
それぞれ予め定めた上記オン温度Ton’、オフ温度To
f’に下方可変設定する。
【0088】また、高温出湯回避部37は、漏れ給湯発
生信号が出力されたときに、上記オン温度Ton、オフ温
度Tofをそれぞれ予め定めた温度Mon,Mof分だけ低下
可変設定する構成とし、上記オン温度Tonを低下可変す
るための温度値Monと、オフ温度Tofを低下可変するた
めの温度値Mofとを、給湯熱交湯温センサ31の検出湯
温Tz1と給湯温度センサ15の検出湯温Touとの差分Δ
Tの大きさが大きくなるに従って、それぞれ大きくする
方向に可変するためのデータを与えておき、高温出湯回
避部37は、上記給湯熱交湯温センサ31により検出さ
れる湯温Tz1と、給湯温度センサ15により検出される
湯温Touとを取り込み、上記検出湯温Tz1と湯温Touの
差分ΔTを求め、この求めた差分ΔTを上記データに照
合して上記差分ΔTに対応するオン温度とオフ温度の各
温度補正値Mon,Mofを検出し、これら求めた検出値M
on,Mof分を上記オン温度Tonとオフ温度Tofからそれ
ぞれ差し引いて、オン温度Tonとオフ温度Tofを下げる
方向に可変設定するように構成してもよい。
【0089】なお、上記例では、オン温度Tonとオフ温
度Tofの両方を下げる方向に可変設定する例を示した
が、オン温度Tonとオフ温度Tofのうちのオフ温度Tof
のみを上記同様にして下げる方向に可変設定してもよ
い。
【0090】上記の如く、高温出湯回避部37は、給湯
熱交換器2から漏れ出た湯水にバイパス通路43から水
を加えて高温出湯を回避する構成、あるいは、間欠燃焼
のオン温度とオフ温度を低下設定することで給湯熱交換
器2から漏れ出る湯水の温度を高温出湯を回避すること
ができる湯温に制御して高温出湯の問題を回避する構成
を備えたので、漏れ給湯に起因した高温出湯の問題を防
止することができる。
【0091】この実施形態例によれば、漏れ給湯の発生
を自動的に検知する構成を備え、漏れ給湯が発生したと
きには漏れ給湯に起因した高温出湯を防止する構成を有
したので、追い焚き単独運転中に漏れ給湯が発生したと
きには漏れ給湯に起因した高温出湯を防止することがで
き、高温出湯によって器具の利用者に不快感を与えてし
まったり、火傷を負わせてしまうという重大な問題発生
を回避することができる。
【0092】ところで、通水流量を検出する流量検出セ
ンサには様々な種類があり、その中の1つに、通水によ
って内蔵の羽根部が回転し該回転量の情報に基づき通水
流量を検出する構成のフローセンサがある。このフロー
センサは、例えば、約1リットル/min以上の流量を検
出することが可能であるが、約1リットル/min未満の
流量の通水では上記羽根部が回転しないことから、約1
リットル/min未満の流量を検出することができない。
【0093】このようなフローセンサを図14に示すよ
うに流量検出センサ13として組み込む場合には、約1
リットル/minから前記給湯作動流量(2.5リットル
/min)までの漏れ給湯の流量をフローセンサによって
検出することができるので、約1リットル/minから前
記給湯作動流量までの漏れ給湯に起因した高温出湯を前
記の如く防止することが可能であるが、約1リットル/
min未満の漏れ給湯が発生しているときには、フローセ
ンサによって漏れ給湯を検出することができない。
【0094】これに対して、この実施形態例では、約1
リットル/minから前記給湯作動流量までの漏れ給湯だ
けでなく、上記の如く約1リットル/min未満の流量の
漏れ給湯が発生した場合にもその漏れ給湯を検出するこ
とが可能であるので、非常に微量の流量の漏れ給湯をも
確実に検出することができ、漏れ給湯に起因した高温出
湯問題を完璧に回避することができるという画期的な効
果を奏することが可能なものである。
【0095】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の形態例を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、他機能運転を追い焚き運転と
し、非給湯側熱交換器を追い焚き熱交換器3とし、流体
の循環流路を追い焚き循環流路23としたが、他機能運
転を追い焚き以外の運転とし、前記非給湯側熱交換器は
追い焚き以外の熱交換器としてもよく、また、流体の循
環流路を追い焚き循環流路以外の循環流路としてもよい
ものである。
【0096】例えば、図11に示すように、非給湯側熱
交換器を暖房用熱交換器46とし、流体の循環流路を暖
房循環流路47としてもよいものである。この暖房と給
湯の機能を有する一缶二水路式燃焼機器では、エチレン
グリコールやプロピレングリコールに水を加えた流体が
循環ポンプ17によって暖房循環流路47を循環し、そ
の循環流体は暖房用熱交換器46で加熱され、その加熱
流体は放熱器48を通るときに暖房ファン50の風を受
けて放熱し、放熱器48を通った暖かい風が室内に導入
されて室内暖房が行われるものである。
【0097】なお、図11中48はバイパス流路、52
はシスターンタンク、53は暖房オン・オフバルブをそ
れぞれ示している。また、54は非給湯側流体温度検出
センサとして機能する循環流温度センサである。
【0098】さらに、上記実施形態例では、漏れ給湯検
出部35が漏れ給湯発生を検知したときには、高温出湯
回避部37により高温出湯回避動作が行われていたが、
漏れ給湯が発生したときに上記高温出湯回避部37によ
る高温出湯回避動作が行われるだけでなく、例えば、図
1の点線に示すように、漏れ給湯発生を報知するための
ランプ等の報知手段55をリモコン28等に設け該報知
手段55により漏れ給湯発生を器具の利用者に報知する
ようにしてもよい。
【0099】さらに、図14に示すシステム構成では、
湯張り通路24を設けたが、この湯張り通路24は省略
してもよく、給湯熱交換器2と非給湯側の熱交換器とが
一体化された一缶二水路式の構成を備えた燃焼機器であ
ればよく、その給湯側と非給湯側のシステム構成は上記
実施形態例以外の様々なシステム形態を採り得るもので
ある。
【0100】
【発明の効果】この発明によれば、予め定まる最大循環
流量よりも多い循環流量が循環流量検出部により検出さ
れてしまったときに漏れ給湯が生じていることを示す漏
れ給湯発生信号を出力する漏れ給湯検出部を設けたの
で、漏れ給湯を自動的に検出することができ、漏れ給湯
に起因した高温出湯の問題発生を防止することができ
る。
【0101】バイパス通路と流量比制御手段が設けら
れ、漏れ給湯発生信号が出力されたときには湯側の流量
とバイパス流量の流量比を漏れ給湯による高温出湯を回
避する流量比に向けて上記流量比制御手段により制御す
る構成を備えたものにあっては、漏れ給湯が発生したと
きには給湯熱交換器から漏れ出る高温の湯に上記バイパ
ス通路から水がミキシングされて湯温が下げられ、漏れ
給湯に起因した高温出湯の問題発生を防止することがで
きる。
【0102】漏れ給湯検出部から漏れ給湯発生信号が出
力されたときに、オン・オフ燃焼制御によるオン温度と
オフ温度のうちの少なくともオフ温度を下げる方向に可
変設定する構成を備えたものにあっては、給湯熱交換器
から漏れ出る湯水の湯温をオン・オフ燃焼制御部による
間欠燃焼によって高温出湯を防止することができる湯温
に下げることが可能となり、漏れ給湯に起因した高温出
湯の問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】漏れ給湯を自動的に検出する本実施形態例にお
いて特徴的な制御構成を示すブロック図である。
【図2】バーナの間欠燃焼動作状態の時間の情報に基づ
き追い焚き循環流路内の流量を検出する構成の一例を示
すブロック図である。
【図3】追い焚き単独運転中における給湯熱交湯温の情
報に基づき追い焚き循環流路内の流量を検出する構成の
一例を示すブロック図である。
【図4】追い焚き循環流路の循環流量を検出するための
流量検出用データと循環流量との関係データの形態例を
示す図である。
【図5】バーナの間欠燃焼動作状態と給湯熱交湯温の関
係を示す説明図である。
【図6】上側ピーク温度Puから両隣の下側ピーク温度
Pd1,Pd2を結ぶ線に垂線を降ろして得られる線の長さ
a,b,c,(a+b)の任意の2つの組み合わせの比
を利用して追い焚き循環流路内の流量を検出する例の説
明図である。
【図7】給湯熱交湯温の上側ピーク温度Pu1,Pu2と下
側ピーク温度Pd1,Pd2とPd1,Pu2の垂線の交点Q
1,Q2の各点のうちの予め定められた3点以上を結ん
で得られる図形の面積に基づき追い焚き循環流路内の流
量を検出する例の説明図である。
【図8】追い焚き循環流路内の流量が小の状態のときの
バーナの間欠燃焼運転による給湯熱交湯温の経時変化パ
ターンを示す説明図である。
【図9】漏れ給湯が発生したときに漏れ給湯に起因した
高温出湯を回避する手段の一例を示す説明図である。
【図10】漏れ給湯が発生したときに漏れ給湯に起因し
た高温出湯を回避する手段のその他の例を示す説明図で
ある。
【図11】本発明が適用される給湯機能と暖房機能を備
えた一缶二水路式燃焼機器のシステム構成例を示す図で
ある。
【図12】給湯熱交湯温センサを用いてバーナの間欠燃
焼動作を行う制御構成のブロック図である。
【図13】予め与えられるオフ温度とオン温度に基づき
追い焚き単独運転中のバーナのオン・オフ間欠燃焼動作
例を示す説明図である。
【図14】出願人が先に試作したバーナ間欠燃焼タイプ
の一缶二水路燃焼機器のシステム図である。
【符号の説明】
2 給湯熱交換器 3 追い焚き熱交換器 5 バーナ 17 循環ポンプ 23 追い焚き循環流路 31 給湯熱交湯温センサ 32 オン・オフ燃焼制御部 34 循環流量検出部 37 高温出湯回避部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯加熱用の給湯熱交換器と、循環ポン
    プの駆動によって流体を循環させるための循環流路に介
    設され給湯以外の多機能運転用の非給湯側熱交換器とが
    一体化され、この一体化された給湯熱交換器と非給湯側
    熱交換器とが共通のバーナにより燃焼加熱される構成と
    し、上記給湯熱交換器内の湯温を検出する給湯熱交換器
    湯温検出手段が設けられており、給湯以外の多機能単独
    運転中に上記給湯熱交換器湯温検出手段によって検出さ
    れる給湯熱交換器内の湯温に基づき上記循環ポンプの駆
    動によって上記循環流路を循環する流体の循環流量を検
    出する循環流量検出部が設けられている一缶二水路燃焼
    機器であって、予め定まる最大循環流量よりも多い循環
    流量が上記循環流量検出部により検出されてしまったと
    きには漏れ給湯が生じていることを示す漏れ給湯発生信
    号を出力する漏れ給湯検出部が設けられている構成とし
    たことを特徴とする一缶二水路燃焼機器。
  2. 【請求項2】 給湯熱交換器の入側の給水通路と出側の
    給湯通路とを短絡するバイパス通路と、上記バイパス通
    路から流れ出る水が合流する湯側の湯水の流量とバイパ
    ス通路を流れる水のバイパス流量との流量比を可変する
    ための流量比制御手段とが設けられており、漏れ給湯検
    出部から漏れ給湯発生信号が出力されたときには、予め
    定めた流量比制御データに基づき上記流量比制御手段を
    制御して上記湯側の流量とバイパス流量との流量比を漏
    れ給湯による高温出湯を回避する流量比に向けて制御す
    る高温出湯回避部が設けられている構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の一缶二水路燃焼機器。
  3. 【請求項3】 給湯以外の多機能単独運転中に、給湯熱
    交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器内の
    湯温が予め定めたオフ温度以上に上昇したときにはバー
    ナ燃焼を停止し上記給湯熱交換器湯温検出手段により検
    出される給湯熱交換器内の湯温が予め定めたオン温度以
    下に低下したときにはバーナ燃焼を再開させるオン・オ
    フ燃焼制御部が設けられており、漏れ給湯検出部から漏
    れ給湯発生信号が出力されたときには、上記オン温度と
    オフ温度のうちの少なくともオフ温度を下げる方向に可
    変設定する高温出湯回避部が設けられている構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の一缶二水路燃焼機器。
JP02927798A 1998-01-26 1998-01-26 一缶二水路燃焼機器 Expired - Fee Related JP3822739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02927798A JP3822739B2 (ja) 1998-01-26 1998-01-26 一缶二水路燃焼機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02927798A JP3822739B2 (ja) 1998-01-26 1998-01-26 一缶二水路燃焼機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11211227A true JPH11211227A (ja) 1999-08-06
JP3822739B2 JP3822739B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=12271790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02927798A Expired - Fee Related JP3822739B2 (ja) 1998-01-26 1998-01-26 一缶二水路燃焼機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3822739B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057985A (ja) * 2004-07-22 2006-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 給湯装置
CN103179845A (zh) * 2013-03-08 2013-06-26 江苏集云信息科技有限公司 安全水循环系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057985A (ja) * 2004-07-22 2006-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 給湯装置
CN103179845A (zh) * 2013-03-08 2013-06-26 江苏集云信息科技有限公司 安全水循环系统
CN103179845B (zh) * 2013-03-08 2015-07-01 江苏集云信息科技有限公司 安全水循环系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3822739B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002364925A (ja) ハイブリッド給湯装置
JP6017837B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP5162263B2 (ja) コージェネレーションシステム
JPH11211227A (ja) 一缶二水路燃焼機器
JP2009180417A (ja) ガス給湯暖房システム
JP3811561B2 (ja) 一缶二水路式給湯装置
JP3242053B2 (ja) 給湯装置
JP5822787B2 (ja) 循環型給湯装置
JPH09217960A (ja) 複合給湯器
JP3810197B2 (ja) 一缶二水路式給湯装置
JP3862811B2 (ja) 一缶二水路風呂給湯器
JP3834423B2 (ja) 一缶多水路式燃焼機器
JP3848728B2 (ja) 一缶二水路風呂給湯器
JPH11241860A (ja) 複機能型給湯装置
JP2507239B2 (ja) 給湯器
JP3872876B2 (ja) 一缶二水路給湯器
JP3532757B2 (ja) ガス燃焼機器およびガス誤遮断防止方法
JPH07294005A (ja) 給湯器の排水栓漏れ検出装置
JPH1137554A (ja) 燃焼装置
JP3576796B2 (ja) 風呂給湯機
KR950004504B1 (ko) 삼방변의 이물질 고착방지 방법
JPH11281147A (ja) 給湯機の制御装置
JPH11173664A (ja) 一缶二水路給湯器
KR100467333B1 (ko) 가스보일러의 양방향펌프제어방법
JP2020169769A (ja) 給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130630

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees