JP2009180417A - ガス給湯暖房システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つのガス熱源機を給湯の熱源としてだけでなく暖房の熱源としても利用する場合であっても、ガス消費量を正確に計算するガス給湯暖房システムを提供する。
【解決手段】 ガス給湯暖房システム100は、発電ユニット38、暖房端末機90、風呂の浴槽58aおよび給湯栓58bに接続されており、貯湯タンク32、ガス熱源機12、暖房用熱交換器20等を備えている。ガス熱源機12で使用されるガスの消費量は、熱源機入口サーミスタ2の検出温度と、熱源機出口サーミスタ16の検出温度と、循環流量センサ6の検出流量と、ガス熱源機12の効率推定値から計算される。効率推定値は熱源機入口サーミスタ2の検出温度に応じて設定される。ガス熱源機12への水の流入温度が変化しても、その流入温度に応じて効率推定値が設定されるため、正確なガス消費量を計算することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガス熱源機で加熱された水を給湯個所へ給湯する給湯手段とガス熱源機で加熱された水を熱源として暖房する暖房手段を備えているガス給湯暖房システムに関する。
近年、省エネルギーの推進などを目的としてガスなどのエネルギーの消費量を表示するエネルック機能が知られている。そのため、ガスをエネルギーとして利用するシステムでは正確なガス消費量の計算が求められる。
特許文献1には、ガス給湯システムにおけるガス消費量を計算する技術が記載されている。この技術によると、ガス熱源機で水を加熱する際に、ガス熱源機へ流入する水の流入温度と流出する流出温度と流量とガス熱源機の効率推定値から、ガス熱源機で使用されたガス消費量を計算する。
特開2004−92951号公報
特許文献1の技術によると、ガス熱源機の効率推定値を固定値としてガス消費量を計算する。このようなガス消費量の計算手法は、例えばガス熱源機で加熱した水を給湯の熱源として利用するだけでなく、暖房の熱源としても利用する場合、正確なガス消費量を計算することができない。一般に、ガス熱源機における水の加熱効率は、ガス熱源機への水の流入温度に応じて変化する。この傾向は潜熱回収型の高効率の熱源機において顕著である。1つのガス熱源機を給湯と暖房の双方の熱源として利用する場合、給湯時と暖房運転時などの運転条件の違いによってガス熱源機への水の流入温度が異なることがあり、ガス熱源機の効率推定値を固定値にすると、正確なガスの消費量を計算することができない。
本発明は、上記の課題を解決するために提案された。本発明は、1つのガス熱源機を給湯の熱源としてだけでなく暖房の熱源としても利用する場合であっても、ガス消費量を正確に計算するガス給湯暖房システムを提供することを目的とする。
本発明は、ガス給湯暖房システムに関する。本発明のガス給湯暖房システムは、ガス熱源機と、ガス熱源機で加熱された水を給湯個所へ給湯する給湯手段と、ガス熱源機で加熱された水を熱源として暖房する暖房手段を備えている。給湯個所とは、例えば給湯栓や風呂の浴槽などである。暖房とは、例えば暖房放熱器や床暖房などである。
本発明のガス給湯暖房システムは、ガス熱源機に流入する水の流入温度を検出する入水温度センサと、ガス熱源機から流出する水の流出温度を検出する出水温度センサと、ガス熱源機に流入する水の流量を検出する入水量センサを備えている。入水量センサは、ガス熱源機の入口近傍に設けられていてもよいし、ガス熱源機の出口近傍に設けられていてもよい。または、入水量センサは、ガス熱源機の入口近傍と出口近傍にそれぞれ設けられていてもよい。
本発明のガス給湯暖房システムは、流入温度と流出温度と流量とガス熱源機の効率推定値から単位時間あたりのガス消費量を計算する計算手段を備えている。ガス熱源機で水が加熱されて上昇した温度は、流入温度と流出温度の差に相当する。流入温度と流出温度の差を、単位時間あたりの流量と乗算し、ガス熱源機の効率推定値で除算することによって、単位時間あたりのガス消費量を計算することができる。
本発明のガス給湯暖房システムでは、ガス熱源機の効率推定値が流入温度に応じて設定される。ガス熱源機への水の流入温度が低い場合、ガスの燃焼によって生じた熱は、ガス熱源機に流入した水に吸熱されやすい。そのため、水の流入温度が低くなるほどガス熱源機の効率推定値を高く設定する。
本発明のガス給湯暖房システムによると、ガス熱源機の効率推定値を固定値とせず、ガス熱源機への水の流入温度に応じて設定する。そのため、ガス熱源機への水の流入温度が異なっても、正確なガス消費量を計算することができる。給湯時と暖房運転時など運転条件が違っても、ガス消費量を正確に計算することができる。
本発明のガス給湯暖房システムは、貯湯槽と、貯湯槽とガス熱源機の間で水を循環する水循環手段を備えていることが好ましい。この場合、給湯手段が、貯湯槽の上部から給湯個所へ給湯する給湯経路を備えており、暖房手段が、ガス熱源機から貯湯槽へ流れる水と熱媒の間で熱交換する暖房熱交換器と、暖房器と暖房熱交換器の間で熱媒を循環する熱媒循環手段を備えていることが好ましい。
上記のガス給湯暖房システムによると、ガス熱源機で加熱された水を貯湯槽に貯えることができる。給湯を行う場合、貯湯槽に貯えている水をガス熱源機へ送って加熱し、貯湯槽の頂部に戻す。その後、貯湯槽の頂部に貯えている高温の温水を、給湯経路を介して給湯箇所へ供給する。この場合、貯湯槽内には給湯設定温度に応じた温度の温水が貯えられる。暖房運転を行う場合、貯湯槽に貯えている水をガス熱源機へ送って加熱し、加熱された水と熱交換した熱媒を暖房放熱器や床暖房などに利用する。熱媒と熱交換した水は貯湯槽の頂部に戻される。この場合、貯湯槽内には暖房運転の態様に応じた温度の温水が貯えられる。貯湯槽に貯えている水の温度は、このように運転条件の違いに応じて変化するので、貯湯槽からガス熱源機へ送り出される水の温度も、運転条件の違いに応じて変化する。上記のガス給湯暖房システムによると、ガス熱源機への水の流入温度に応じて効率推定値を設定するため、貯湯槽に貯えている水の温度が違っても、ガス熱源機で消費されるガス消費量を正確に計算することができる。
本発明のガス給湯暖房システムは、ガス熱源機が、ガスバーナと、ガスバーナの燃焼排気から顕熱を吸熱して水を加熱する主熱交換器と、主熱交換器を通過した燃焼排気から潜熱を吸熱して水を加熱する副熱交換器を備えていることが好ましい。この場合、ガス熱源機に流入した水は、副熱交換器で加熱されてから、主熱交換器でさらに加熱されることが好ましい。
上記のガス給湯暖房システムによると、ガスバーナと主熱交換器と副熱交換器を備えているいわゆるコンデンシング型のガス熱源機を利用することができる。コンデンシング型のガス熱源機を用いると、水の流入温度が低いほど主熱交換器を通過したときに吸収する潜熱の熱量が大きくなるため、水の流入温度に応じて効率推定値が顕著に変化する。上記のガス給湯暖房システムによると、ガス熱源機への水の流入温度に応じて効率推定値を設定するため、コンデンシング型のガス熱源機を用いても、ガス熱源機で消費されるガス消費量を正確に計算することができる。
本発明のガス給湯暖房システムでは、計算手段が、単位時間あたりのガス熱源機の着火回数にも基づいて単位時間あたりのガス消費量を計算することが好ましい。ガスを着火してから点火するまでの間、パージによって所定量の未燃ガス(燃焼に使用されないガス)が排出される。ここでいう単位時間あたりのガス熱源機の着火回数にも基づいてとは、単位時間あたりに排出された未燃ガスの量を、計算手段によって計算されたガス消費量に加えることである。単位時間あたりに着火動作に伴って排出された未燃ガスの量は、1回の着火によって排出される未燃ガスの量を単位時間あたりの着火回数で乗算して求めてもよい。または、着火毎に排出された未燃ガスの量を測定し、単位時間あたりの総和を求めてもよい。
上記のガス給湯暖房システムによると、単位時間あたりのガス消費量のうち、ガス熱源機の加熱に使用されないガスの消費量をも計算することができる。より正確なガス消費量を計算することができる。
本発明のガス給湯暖房システムは、ガス熱源機に供給するガス量を調整するガス比例弁の開度を検出する開度検出手段と、ガス熱源機のガスの燃焼状態を調整するガス切替弁の切替状態を検出する切替状態検出手段と、ガス熱源機に空気を供給するファンの回転数を検出する回転数検出手段と、ガス比例弁の開度とガス切替弁の切替状態とファンの回転数から単位時間あたりのガス消費量を計算する第2計算手段を備えていることが好ましい。この場合、計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量と、第2計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量の差が所定の範囲内にあるときに、計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量をガス熱源機のガス消費量とすることが好ましい。ファンは、ガス熱源機に空気を供給する。ガス熱源機でのガス消費量は、ガス供給源からガス熱源機に供給されたガス量に基づいて計算することもできる。ガス供給源からガス熱源機に供給されたガス量は、ガスの供給圧と、燃焼室の内圧と、ガス比例弁の開度と、ガス切替弁の切替状態から計算することができる。燃焼室の内圧はファンの回転数によって定まるので、ファンの回転数を検出することによって、燃焼室の内圧を推定することができる。
上記のガス給湯暖房システムでは、第2計算手段によってガス比例弁の開度とガス切替弁の切替状態に応じて計算したガス消費量を燃焼室の内圧に応じて補正して、単位時間あたりのガス熱源機のガス消費量を計算することができる。計算手段の計算結果と第2計算手段の計算結果の差が所定の範囲内にあれば、計算手段の計算結果が正確である可能性が高い。この場合、計算手段の計算結果を、ガス熱源機のガス消費量として適用する。また、計算手段の計算結果と第2計算手段の計算結果の差が所定の範囲外であれば、計算手段の計算結果が正確でない可能性が高い。この場合、例えばセンサなどの故障によって、ガス消費量が正しく計算されていないことが想定される。上記のガス給湯暖房システムによると、計算手段の計算結果の信頼性を高めることができる。
本発明のガス給湯暖房システムでは、上記の開度検出手段と、上記の切替状態検出手段と、上記の回転数検出手段と、上記の第2計算手段を備えている場合、計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量と、第2計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量の平均値をガス熱源機のガス消費量としてもよい。
上記のガス給湯暖房システムによると、入水温度センサなどセンサ類の誤差の影響を含んだ計算手段の計算結果を第2計算手段の計算結果との間で平均化して、ガス熱源機のガス消費量とする。そのため、より正確なガス消費量を求めることができる。
上記のガス給湯暖房システムの場合、ガス比例弁の開度を制御する値を所定のヒステリシス特性に応じて補正することが好ましい。ガス比例弁のヒステリシス特性の影響を補正することができるため、第2計算手段において、より正確なガス消費量を計算することができる。
本発明によると、1つのガス熱源機を給湯の熱源としてだけでなく暖房の熱源としても利用する場合であっても、ガス消費量を正確に計算するガス給湯暖房システムを提供することができる。
下記に説明する実施例の好ましい特徴を列記する。
(第1特徴) 貯湯タンクに、発電ユニットの発電熱によって加熱された湯を貯える。
(第1実施例)
図1に、本発明の第1実施例であるガス給湯暖房システム100の模式図を示す。本実施例のガス給湯暖房システム100は、発電ユニット38、暖房端末機90、風呂の浴槽58aおよび給湯栓58bに接続されている。ガス給湯暖房システム100は、貯湯タンク(貯湯槽)32、ガス熱源機12、暖房用熱交換器(暖房熱交換器)20、リモコン94およびコントローラ92などを備えている。
ガス熱源機12では、ガスバーナ14を用いて必要に応じて貯湯タンク32の水を加熱する。ガス熱源機12には循環経路(水循環手段)10が接続されている。循環経路10には、熱源機入口サーミスタ(入水温度センサ)2と循環ポンプ4と循環水量センサ(入水量センサ)6と循環水量サーボ8が設けられている。ガス熱源機12の入口近傍に設けられている熱源機入口サーミスタ2は、ガス熱源機12で加熱される前の水の温度を検出して、コントローラ92へ出力する。コントローラ92によって循環ポンプ4が駆動されると、貯湯タンク32の中間部から水が吸いだされ、ガス熱源機12で加熱された後、貯湯タンク32の頂部に戻される。循環水量センサ6は、循環経路10を流れる水の流量を検出して、コントローラ92へ出力する。循環水量サーボ8は、循環経路10を流れる水の流量を調整する。ガス熱源機12の出口近傍には熱源機出口サーミスタ(出水温度センサ)16が設けられている。熱源機出口サーミスタ16は、ガス熱源機12で加熱された水の温度を検出して、コントローラ92へ出力する。
ガス熱源機12から貯湯タンク32へ戻る経路は、暖房熱交換経路18と、暖房バイパス経路26に分岐している。暖房熱交換経路18には、暖房熱交換器20が設けられている。暖房熱交換器20では、ガス熱源機12で加熱されて貯湯タンク32へ戻る水と、暖房端末機90の熱源として利用される熱媒(本実施例では水)との間で熱交換が行われる。暖房熱交換経路18の暖房熱交換器20の下流側には、暖房サーミスタ22が設けられている。暖房サーミスタ22は検出された温度をコントローラ92へ出力する。
暖房熱交換経路18には第1制御弁24が設けられており、暖房バイパス経路26には第2制御弁28が設けられている。暖房熱交換器20と第1制御弁24の間を結ぶ経路は、貯湯タンク32へ戻る経路と、熱源機戻り経路41に分岐している。熱源機戻り経路41には第3制御弁39が設けられている。第1制御弁24と第2制御弁28と第3制御弁39は、いずれもソレノイドを内蔵した電磁弁である。第1制御弁24と第2制御弁28と第3制御弁39は、何れか1つが開かれ、他の2つが閉じられるように、コントローラ92によって制御される。暖房熱交換器20で熱交換が行われた水を再びガス熱源機12で加熱する場合には、第3制御弁39のみが開かれ、加熱せずに貯湯タンク32へ戻す場合には、第1制御弁24のみが開かれる。暖房端末機90における暖房あるいは風呂の浴槽58aの追い焚きが行われる場合には、第3制御弁39のみが開かれ、行われない場合には、第2制御弁28のみが開かれる。
暖房端末機90は、エアコンや床暖房機といった、加熱された水を熱源として利用する暖房器具である。暖房端末機90の熱媒として利用される水は、シスターン84に貯えられており、暖房ポンプ86の駆動によって暖房循環経路(熱媒循環手段)88を流れて、暖房熱交換器20、暖房端末機90、シスターン84の順に循環する。
暖房循環経路88の暖房熱交換器20と暖房端末機90の間から、追い焚き経路82が分岐している。追い焚き経路82は、暖房熱交換器20で加熱された熱媒としての湯が、追い焚き熱交換器80を経由してシスターン84へ戻る流路を形成する。追い焚き経路82には追い焚き熱動弁78が設けられている。追い焚き熱動弁78の開閉は、コントローラ92によって制御される。
風呂の浴槽58aには風呂循環経路56が接続されている。風呂循環経路56には風呂循環ポンプ54が設けられている。コントローラ92によって風呂循環ポンプ54が駆動されると、浴槽58aから風呂循環経路56に湯が吸い出される。浴槽58aから吸い出された湯は、追い焚き熱交換器80で加熱されて、浴槽58aに戻される。
風呂循環経路56は、注湯電磁弁52を介して給湯経路50に連通しており、注湯電磁弁52を開くことで、浴槽58aへの湯張りが行われる。注湯電磁弁52はコントローラ92によって制御される。
発電ユニット38は、固体高分子型の燃料電池を用いた発電装置である。発電ユニット38は電力需要に応じて発電を行う。発電を行う際に、発電ユニット38は排熱回収ポンプ34を駆動する。排熱回収ポンプ34が駆動されると、貯湯タンク32の底部から水が吸い出される。吸い出された水は、排熱回収熱交換器36で発電熱によって加熱されて、貯湯タンク32の頂部に戻される。発電ユニット38から貯湯タンク32の頂部に戻される水の温度は、排熱回収サーミスタ40によって測定されて、コントローラ92へ出力される。貯湯タンクに、発電ユニットの発電熱によって加熱された水を貯えることによって、ガス給湯暖房システム100を、エネルギー効率の高いコージェネレーションシステムとして利用することができる。
貯湯タンク32は、発電ユニット34の発電熱によって加熱された水を貯える。貯湯タンク32に貯えられた水は、給湯や暖房、風呂の追い焚き等に利用される。貯湯タンク32の内部には温度成層が形成されており、貯湯タンク32の上部には下部に比べて高温の水が貯えられている。従って、貯湯タンク32の蓄熱量が少ないときでも、貯湯タンク32の頂部から出湯することによって、高温の水を利用することができる。貯湯タンク32の頂部には、水温を検出するタンクサーミスタ30が設けられており、検出された水の温度はコントローラ92へ出力される。
貯湯タンク32の底部は、タンク給水経路76、給水経路70を経由して、水道管60に接続されている。給水経路70には減圧弁62が設けられており、水道管60からの給水圧力が調整されている。貯湯タンク32の頂部は、タンク給湯経路42、給湯経路50を経由して、給湯栓58bに接続されている。給湯栓58bが開かれると、給水圧力によって貯湯タンク32の内部の水が底部から頂部に向けて押し上げられ、貯湯タンク32の上部からタンク給湯経路42へ出湯する。貯湯タンク32から出湯した温水は、混合経路72との接続部で冷水と混合されて、所望の温度に調温された後に給湯栓58bへ供給される。
給水経路70からタンク給水経路76へ流れる水の一部は混合経路72に分岐しており、タンク給湯経路42から給湯経路50へ流れる湯に混合する。混合経路72では、貯湯タンク32の頂部から出湯される高温の湯が水と混合されて、所望の温度に調温される。給水経路70、タンク給水経路76および混合経路72の接続部分には混合弁74が設けられている。混合弁74はステッピングモータを内蔵しており、これが駆動されることによって、タンク給水経路76の開度と混合経路72の開度が調整されて、タンク給水経路76へ流れる水の流量と混合経路72へ流れる水の流量の比率が調整される。
タンク給湯経路42には、タンク電磁弁44と給湯サーミスタ46が設けられている。タンク電磁弁44はコントローラ92によって制御されており、内蔵しているソレノイドが駆動されることによって開閉する。タンク電磁弁44が閉じられている状態では、給湯栓58bを開いても貯湯タンク32からは出湯せず、給湯栓58bには給水経路70および混合経路72を経由して水が供給される。給湯サーミスタ46はタンク給湯経路42を流れる湯の温度を検出して、コントローラ92へ出力する。
給水経路70には、給水サーミスタ64と給湯流量センサ66と給湯流量サーボ68が設けられている。給水サーミスタ64は、給水経路70を流れる水の温度を検出して、コントローラ92へ出力する。給湯流量センサ66は、給水経路70を流れる水道水の流量を検出して、コントローラ92へ出力する。給湯流量サーボ68は、給水経路70を流れる水の流量を調整する。給水経路70を流れる水の流量と給湯経路50を流れる温水の流量は等しいから、給水経路70を流れる水の流量を制御することによって、給湯経路50を流れる温水の流量を制御することができる。
給湯経路50には出湯サーミスタ48が設けられている。出湯サーミスタ48は給湯経路50を流れる湯の温度を検出して、コントローラ92へ出力する。
リモコン94は、表示板と操作スイッチを備えている。利用者はリモコン94を操作して、ガス給湯暖房システム100の運転のON/OFFや、各種の運転モードの開始/終了や、給湯設定温度、風呂設定温度等を入力することができる。リモコン94はコントローラ92と通信可能であって、利用者の操作内容をコントローラ92へ送信する。
コントローラ92は、制御プログラムを記憶している。コントローラ92には、リモコン94の操作信号と、各種サーボの検出信号と各種サーミスタの検出信号等が入力される。コントローラ92は、入力された信号を制御プログラムで処理し、各種ポンプ、各種弁等を制御する。コントローラ92はタイマカウンタを内蔵している。
図2に、ガス熱源機12の模式図を示す。ガス熱源機12は、コンデンシング型の熱源機である。熱源機入口102から流入した水は、ガス熱源機12内の副熱交換器104と主熱交換器108を経由して熱源機出口126から流出する。副熱交換器104は主熱交換器108の上流に直列に接続されている。副熱交換器104では、主熱交換器108を通過した燃焼排気中の水蒸気が凝縮した潜熱を吸熱して水を加熱する。凝縮水は、副熱交換器104の直下に設けられているドレン受け106と中和器122を経由してドレンパイプ120から排水される。主熱交換器108では、ガスバーナ14の燃焼排気から顕熱を吸熱して水を加熱する。ガス熱源機12に流入した水は、副熱交換器104で加熱されてから、主熱交換器108でさらに加熱される。
ガスバーナ14は、複数の単位バーナ110a、110b、110cで構成されている。ガスバーナ14にガスを供給するガス通路118には、ガス元弁116とガス比例弁114が設けられている。ガス比例弁114は、ガスバーナ14に供給されるガスの量を調整する。ガス通路118は、ガス比例弁114の下流で各単位バーナ110a、110b、110cに分岐しており、各分岐路には、単位バーナ110a、110b、110cにガスを供給するガス切替弁112a、112b、112cが設けられている。単位バーナ110a、110b、110cは、単位バーナ110cが最も燃焼状態が大きく、単位バーナ110a、単位バーナ110bの順に燃焼状態が小さくなる。ガス切替弁112a、112b、112cとガス比例弁114の開度を調整することによって、ガスバーナ14の燃焼状態を広範囲に制御することができる。また、ガス熱源機12では、ガスバーナ14の着火回数を検出することができる。ガスバーナ14の着火後、ガスの燃焼に使用されず漏れてしまうガスの量は、単位バーナ110a、110b、110c毎に予め測定されている。ガス比例弁114とガス切替弁112a、112b、112cを制御するために消費した電流値は、それぞれ測定することができる。
また、ガス熱源機12には、ファン124が設けられている。ファン124は、ガス熱源機12内に空気を供給し、ガスバーナ14を燃焼させる。ファン124の回転数は、燃焼排気の抵抗によって変化する。ガス熱源機12内の内圧は、燃焼排気の抵抗に影響される。そのため、ファン124の回転数を検出することによって、ガス熱源機12内の内圧を推定することができる。ファン124の回転数は、ファン124を駆動する電流の電流値を測定することによって検出することができる。
図3に、ガス給湯暖房システム100の給湯時のガス熱源機12を点火するまでの動作を説明するフローチャートを示す。以下では、そのフローチャートについて説明する。なお、フローチャート中、THの表記はサーミスタを示す。
ステップS152では、リモコン94の給湯スイッチをONし、給湯温度を設定するとともに給湯開始の信号をコントローラ92に送信する。
ステップS154では、給湯が開始されるまで待機する。本実施例では、給湯水量センサ66の検出流量が2.7リットル/min以上となった時点で、即ち給湯経路50の流量が2.7リットル/min以上となった時点で、給湯が開始されたと判断する。給湯が開始されると(ステップS154でYESとなると)、ステップS156に進む。給湯経路50の流量が2.7リットル/min未満の場合(ステップS154でNOの場合)は、給湯が開始されていないと判断し、給湯が開始されるまで待機する。
ステップS156では、タンク電磁弁44が開かれ、給湯が開始される。出湯サーミスタ48で検出される温度がリモコン94の設定温度と等しくなるようコントローラ92で制御される。
ステップS158では、給湯が停止したか否かを判断する。本実施例では、給湯水量センサ66の検出流量が2.0リットル/min以下となった時点で、即ち給湯経路50の流量が2.0リットル/min以下となった時点で、給湯が停止されたと判断する。給湯が停止されたと判断されると(ステップS158でYESとなると)、ステップS160へ進む。給湯が停止されていないと判断された場合(ステップS158でNOの場合)は、ステップS162へ進む。
ステップS160では、タンク電磁弁44が閉じられてタンク給湯経路42が遮断され、給湯が停止する。
ステップS162では、貯湯タンク32の頂部に貯えられている温水が、リモコン94で設定された温度の温水を給湯するために充分な温度まで加熱されているか否かを判断する。本実施例では、タンクサーミスタ30の検出温度がリモコン94の設定温度よりも5℃以上高くなっていない場合(ステップS162でYESの場合)、充分な温度まで加熱されていないと判断し、ステップS164へ進む。充分な温度まで加熱されている場合(ステップS162でNOの場合)、ステップS156へ戻り、給湯を継続する。
ステップS164では、第2制御弁28が開かれ、循環ポンプ4がONされる。貯湯タンク32に貯えられている温水が循環経路10に流れる。このとき第1制御弁24と第3制御弁39は閉じている。
ステップS166では、循環経路10に充分な流量の温水が流れているか否かを判断する。本実施例では、循環水量センサ6の検出流量が2.7リットル/min以上となった時点で、即ち循環経路10の流量が2.7リットル/min以上となった時点で、循環経路10に充分な流量の温水が流れていると判断し、ステップS168に進む。循環経路10の流量が2.7リットル/min未満の場合(ステップS166でNOの場合)は、循環経路10に充分な流量の温水が流れていないと判断し、循環経路10の流量が2.7リットル/min以上となるまで待機する。
ステップS168では、ガス熱源機12を点火し、循環水量サーボ8を制御して循環経路10に流れる温水の流量が13リットル/minとなるよう調整する。また、熱源機出口サーミスタ16で検出される温水の温度が72℃となるようガス比例弁114およびガス切替弁112a、112b、112c(図2参照)の開度を調整する。次にガス消費量の計算(図示A)が行われる。
図4に、ガス給湯暖房システム100の給湯時のガス消費量を計算する動作を説明するフローチャートを示す。
ステップS202では、熱源機入口サーミスタ2で検出されるガス熱源機12への水の流入温度から効率推定値を設定する。本実施例では、予め測定された水の流入温度に応じた効率推定値の対応表がコントローラ92に記憶されており、水の流入温度が検出されるとその対応表に基づいてコントローラ92が効率推定値を自動的に設定する。流入温度が低くなるほど効率推定値を高く設定する。設定した効率推定値に基づいてガス消費量を計算する。単位時間あたりのガス消費量は、以下の式で計算される。
ガス消費量=(熱源機出口サーミスタ検出温度−熱源機入口サーミスタ検出温度)×単位時間あたりの循環水量センサ検出流量/効率推定値+α
ここでαは、ガスバーナ14の単位時間あたりの着火回数に基づいて計算される値である。αは以下の式で計算される。
α=1回の着火で排出される未燃ガスの量×単位時間あたりの着火回数
αは、単位時間あたりに排出された未燃ガスの量の総和であってもよい。
ステップS204では、ガス比例弁114およびガス切替弁112a、112b、112c(図2参照)の開度を検出する。また、単位時間あたりのファン124の回転数を検出する。ガス供給圧と、ガス比例弁114とガス切替弁112a、112b、112cの開度と、ファン124の回転数から推定した燃焼室の内圧から、ガス消費量を計算する。本実施例では、ガス供給圧とガス比例弁とガス切替弁と燃焼室の内圧に応じたガス消費量の対応表がコントローラ92に記憶されており、ガス供給圧とガス比例弁とガス切替弁と燃焼室の内圧が検出されるとその対応表に基づいてコントローラ92がガス消費量を自動的に計算する。
図5に、燃焼状態の違いによるガス比例弁の電流値とガス消費量の関係を表したグラフを示す。横軸はガス消費量(kcal/h)を示す。縦軸はガス比例弁の開度を制御するために消費する電流値(mA)を示す。グラフに示す燃焼状態の違いは、本実施例の場合、例えば小燃焼はガス切替弁112bのみを開状態にすることによって実現することができる。大燃焼は全てのガス切替弁112a、112b、112cを開状態にすることによって実現することができる。中大燃焼はガス切替弁112aと112cを開状態にすることによって実現することができる。図5に示すように、ガス比例弁114およびガス切替弁112a、112b、112cの開度に応じて、ガス消費量を求めることができる。この場合、ガス比例弁114の開度を制御するために消費する電流値をガス比例弁114のヒステリシス特性に応じて補正する。
図4のステップS206では、ステップS202で計算したガス消費量が信頼性のある値であるか否かを判断する。本実施例では、ステップS202で計算したガス消費量とステップS204で計算したガス消費量の差が所定量以下の場合(ステップS206でYESの場合)、ステップS202で計算したガス消費量が信頼性のある値であると判断し、ステップS210に進む。ステップS202で計算したガス消費量が信頼性のある値でないと判断した場合(ステップS206でNOの場合)、ステップS208に進む。
ステップS208では、熱源機入口サーミスタ2の異常を報知する。ステップS202で計算したガス消費量が信頼性のある値でないと判断した場合、熱源機入口サーミスタ2が故障している可能性が高い。
ステップS210では、ステップS206で計算したガス消費量をリモコン94に表示する。
ステップS212では、ガス熱源機12の消火条件が成立しているか否かを判断する。本実施例では、ガス熱源機12から貯湯タンク32の頂部に戻された温水が、リモコン94の設定温度の温水を給湯するために充分な温度まで加熱されている場合(ステップS212でYESの場合)、消火条件が成立したと判断し、ステップS214へ進む。消火条件が成立したと判断しない場合(ステップS212でNOの場合)、ステップS202に戻り、ガス消費量の計算を再び行う。
ステップS214では、循環ポンプ4をOFFにして、貯湯タンク32から循環経路10に温水が吸い出されるのを停止する。
ステップS216では、循環経路10を流れる温水の循環が停止したか否かを判断する。本実施例では、循環水量センサ6の検出流量が2.0リットル/min以下となった時点で、温水の循環が停止したと判断し、ステップS218へ進む。温水の循環が停止していない場合(ステップS216でNOの場合)、ステップS202に戻り、ガス消費量の計算を再び行う。
ステップS218では、ガス熱源機12を消火し、水の加熱を停止する。また、第2制御弁28を閉じて循環経路10を遮断する。
図6に、ガス給湯暖房システム100の暖房運転時のガス熱源機12を点火するまでの動作を説明するフローチャートを示す。
ステップS252では、リモコン94の暖房スイッチをONし、暖房温度を設定するとともに暖房開始の信号をコントローラ92に送信する。
ステップS254では、暖房ポンプ86をONする。シスターン84に貯えられている水が吸いだされ、暖房循環経路88を流れる。
ステップS256では、ガス熱源機12の点火条件が成立したか否かを判断する。本実施例では、暖房循環経路88を水が流れているか否かを判断する。点火条件が成立している場合(ステップS256でYESの場合)、ステップS258へ進む。点火条件が成立していない場合(ステップS256でNOの場合)、ステップS254に戻る。
ステップS258では、第3制御弁39が開かれ、循環ポンプ4がONされる。貯湯タンク32に貯えられている温水が循環経路10に流れる。この場合、第1制御弁24と第2制御弁28は閉じている。
ステップS260では、循環経路10に充分な流量の温水が流れているか否かを判断する。本実施例では、循環水量センサ6の検出流量が2.7リットル/min以上となった時点で、即ち循環経路10の流量が2.7リットル/min以上となった時点で、循環経路10に充分な流量の湯が流れていると判断し、ステップS262に進む。循環経路10の流量が2.7リットル/min未満の場合(ステップS260でNOの場合)は、循環経路10に充分な流量の温水が流れていないと判断し、循環経路10の流量が2.7リットル/min以上となるまで待機する。
ステップS262では、ガス熱源機12を点火し、循環水量サーボ8を制御して循環経路10に流れる温水の流量が13リットル/minとなるよう調整する。また、暖房サーミスタ22で検出される湯の温度がリモコン94の設定温度と等しくなるようガス比例弁114の開度およびガス切替弁112a、112b、112c(図2参照)の切替状態を調整する。次にガス消費量の計算(図示B)が行われる。
図7に、ガス給湯暖房システム100の暖房運転時のガス消費量を計算する動作を説明するフローチャートを示す。
ステップS302では、熱源機入口サーミスタ2で検出されるガス熱源機12への水の流入温度から効率推定値を設定する。流入温度が低くなるほど効率推定値を高く設定する。設定した効率推定値に基づいてガス消費量を計算する。本実施例では、予め測定された水の流入温度に応じた効率推定値の対応表がコントローラ92に記憶されており、水の流入温度が検出されるとその対応表に基づいてコントローラ92が効率推定値を自動的に設定する。
ステップS304では、ガス比例弁114の開度およびガス切替弁112a、112b、112c(図2参照)の切替状態を検出する。また、単位時間あたりのファン124の回転数を検出する。ガス供給圧と、ガス比例弁114の開度と、ガス切替弁112a、112b、112cの切替状態と、ファン124の回転数から推定した燃焼室の内圧から、ガス消費量を計算する。本実施例では、ガス供給圧とガス比例弁とガス切替弁と燃焼室の内圧に応じたガス消費量の対応表がコントローラ92に記憶されており、ガス供給圧とガス比例弁とガス切替弁と燃焼室の内圧が検出されるとその対応表に基づいてコントローラ92がガス消費量を自動的に計算する。
ステップS306では、ステップS302で計算したガス消費量が信頼性のある値であるか否かを判断する。本実施例では、ステップS302で計算したガス消費量とステップS304で計算したガス消費量の差が所定量以下の場合(ステップS306でYESの場合)、ステップS302で計算したガス消費量が信頼性のある値であると判断し、ステップS310に進む。ステップS302で計算したガス消費量が正確な値でないと判断した場合(ステップS306でNOの場合)、ステップS308に進む。
ステップS308では、熱源機入口サーミスタ2の異常を報知する。ステップS302で計算したガス消費量が信頼性のある値でないと判断した場合、熱源機入口サーミスタ2が故障している可能性が高い。
ステップS310では、ステップS306で計算したガス消費量をリモコン94に表示する。
ステップS312では、リモコン94の暖房スイッチをOFFしたか否かを判断する。OFFしている場合(ステップS312でYESの場合)、ステップS314へ進む。OFFしていない場合(ステップS312でNOの場合)、ステップS302に戻り、ガス消費量の計算を再び行う。
ステップS314では、暖房ポンプ86をOFFにして、暖房循環経路88に水が流れるのを停止する。また、循環ポンプ4をOFFにして、貯湯タンク32から循環経路10に温水が吸い出されるのを停止する。
ステップS316では、循環経路10の水の循環が停止したか否かを判断する。本実施例では、循環水量センサ6の検出流量が2.0リットル/min以下となった時点で、水の循環が停止したと判断し、ステップS318へ進む。水の循環が停止していない場合(ステップS316でNOの場合)、ステップS302に戻り、ガス消費量の計算を再び行う。
ステップS318では、ガス熱源機12を消火し、水の加熱を停止する。また、第3制御弁39を閉じて循環経路10と暖房熱交換経路18を遮断する。
本実施例の給湯暖房システム100では、給湯時に使用したガスの消費量を正確に計算することができる。また暖房運転時に使用したガスの消費量を正確に計算することもできる。ガス熱源機12に流入する水の温度が給湯時と暖房運転時で大きく異なる場合であっても、ガス消費量を正確に計算することができる。
(第2実施例)
図8に、本発明の第2実施例であるガス給湯暖房システムにおいて、給湯時のガス消費量を計算する動作を説明するフローチャートを示す。なお、ガス給湯暖房システムの構成や給湯時のガス熱源機12を点火するまでの動作は第1実施例のガス給湯暖房システム100と同様であるため、説明を省略する。
図8に示すCは、第2実施例であるガス給湯暖房システムにおいて、給湯時のガス熱源機12を点火した時点を示す。ステップS352、S354では、それぞれ図4に示すステップS202、S204と同様の動作を行う。
ステップS356では、S352で計算したガス消費量とS354で計算したガス消費量の平均値を計算する。計算した平均値をガス熱源機で使用したガス消費量とする。センサ類などの誤差を含むS352における計算結果を、センサ類などの誤差を含まないS354における計算結果と平均化することによって、ガス消費量を正確に計算することができる。
ステップS360では、ステップS356で計算した平均値をガス消費量としてリモコン94に表示する。
ステップS362、S364、S366、S368では、それぞれ図4に示すステップS212、S214、S216、S218と同様の動作を行う。暖房運転時においても同様に、ガスの燃焼に使用したガスの量から計算したガス消費量とガス熱源機に供給されたガスの量から計算したガス消費量の平均値を、ガス熱源機のガス消費量としてもよい。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、実施例では、給湯時と暖房運転時の動作を説明したが、給湯と暖房運転以外の動作時にガス消費量の計算を行ってもよい。ガス熱源機によって加熱された水を利用する動作であれば、ガス消費量を正確に計算することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例である給湯暖房システム100の模式図を示す。 ガス熱源機12の模式図を示す。 給湯暖房システム100の給湯時のガス熱源機12を点火するまでの動作を説明するフローチャートを示す。 給湯暖房システム100の給湯時のガス消費量を計算する動作を説明するフローチャートを示す。 ガス比例弁の電流値とガス消費量の関係を表したグラフを示す。 給湯暖房システム100の暖房運転時のガス熱源機12を点火するまでの動作を説明するフローチャートを示す。 給湯暖房システム100の暖房運転時のガス消費量を計算する動作を説明するフローチャートを示す。 第2実施例である給湯暖房システムの給湯時のガス消費量を計算する動作を説明するフローチャートを示す。
符号の説明
2:熱源機入口サーミスタ(入水温度センサ)
4:循環ポンプ
6:循環水量センサ(入水量センサ)
8:循環水量サーボ
10:循環経路(水循環手段)
12:ガス熱源機
14:ガスバーナ
16:熱源機出口サーミスタ(出水温度センサ)
18:暖房熱交換経路(暖房手段)
20:暖房熱交換器(暖房手段)
22:暖房サーミスタ
24:第1制御弁
26:暖房バイパス経路
28:第2制御弁
30:タンクサーミスタ
32:貯湯タンク
34:排熱回収ポンプ
36:排熱回収熱交換器
38:発電ユニット
39:第3制御弁
40:排熱回収サーミスタ
41:熱源機戻り経路
42:タンク給湯経路
44:タンク電磁弁
46:給湯サーミスタ
48:出湯サーミスタ
50:給湯経路
52:注湯電磁弁
54:風呂循環ポンプ
56:風呂循環経路
58a:浴槽
58b:給湯栓
60:水道管
62:減圧弁
64:給水サーミスタ
66:給湯流量センサ
68:給湯流量サーボ
70:給水経路
72:混合経路
74:混合弁
76:タンク給水経路
78:追い焚き熱動弁
80:追い焚き熱交換器
82:追い焚き経路
84:シスターン
86:暖房ポンプ
88:暖房循環経路(熱媒循環手段)
90:暖房端末機
92:コントローラ
94:リモコン
100:ガス給湯暖房システム
102:熱源機入口
104:副熱交換器
106:ドレン受け
108:主熱交換器
110a〜110c:単位バーナ
112a〜112c:ガス切替弁
114:ガス比例弁
116:ガス元弁
118:ガス通路
120:ドレンパイプ
122:中和器
124:ファン
126:熱源機出口

Claims (7)

  1. ガス給湯暖房システムであって、
    ガス熱源機と、
    ガス熱源機で加熱された水を給湯個所へ給湯する給湯手段と、
    ガス熱源機で加熱された水を熱源として暖房する暖房手段と、
    ガス熱源機に流入する水の流入温度を検出する入水温度センサと、
    ガス熱源機から流出する水の流出温度を検出する出水温度センサと、
    ガス熱源機に流入する水の流量を検出する入水量センサと、
    前記流入温度と前記流出温度と前記流量とガス熱源機の効率推定値から単位時間あたりのガス消費量を計算する計算手段を備えており、
    前記ガス熱源機の効率推定値が前記流入温度に応じて設定されることを特徴とするガス給湯暖房システム。
  2. 貯湯槽と、
    貯湯槽と前記ガス熱源機の間で水を循環する水循環手段を備えており、
    前記給湯手段が、貯湯槽の上部から給湯個所へ給湯する給湯経路を備えており、
    前記暖房手段が、ガス熱源機から貯湯槽へ流れる水と熱媒の間で熱交換する暖房熱交換器と、暖房器と暖房熱交換器の間で熱媒を循環する熱媒循環手段を備えていることを特徴とする請求項1のガス給湯暖房システム。
  3. 前記ガス熱源機が、ガスバーナと、ガスバーナの燃焼排気から顕熱を吸熱して水を加熱する主熱交換器と、主熱交換器を通過した燃焼排気から潜熱を吸熱して水を加熱する副熱交換器を備えており、
    ガス熱源機に流入した水は、副熱交換器で加熱されてから、主熱交換器でさらに加熱されることを特徴とする請求項1又は2のガス給湯暖房システム。
  4. 前記計算手段が、単位時間あたりのガス熱源機の着火回数にも基づいて単位時間あたりのガス消費量を計算する請求項1〜3のいずれか1項のガス給湯暖房システム。
  5. ガス熱源機に供給するガス量を調整するガス比例弁の開度を検出する開度検出手段と、
    ガス熱源機のガスの燃焼状態を調整するガス切替弁の切替状態を検出する切替状態検出手段と、
    ガス熱源機に空気を供給するファンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記ガス比例弁の開度と前記ガス切替弁の切替状態と前記ファンの回転数から単位時間あたりのガス消費量を計算する第2計算手段を備えており、
    前記計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量と、前記第2計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量の差が所定の範囲内にあるときに、前記計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量を前記ガス熱源機のガス消費量とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項のガス給湯暖房システム。
  6. ガス熱源機に供給するガス量を調整するガス比例弁の開度を検出する開度検出手段と、
    ガス熱源機のガスの燃焼状態を調整するガス切替弁の切替状態を検出する切替状態検出手段と、
    ガス熱源機に空気を供給するファンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記ガス比例弁の開度と前記ガス切替弁の切替状態と前記ファンの回転数から単位時間あたりのガス消費量を計算する第2計算手段を備えており、
    前記計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量と、前記第2計算手段によって計算された単位時間あたりのガス消費量の平均値を前記ガス熱源機のガス消費量とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項のガス給湯暖房システム。
  7. 前記ガス比例弁の開度を制御する値を所定のヒステリシス特性に応じて補正することを特徴とする請求項5又は6のガス給湯暖房システム。
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