JPH1121086A - 走行ホイスト機構 - Google Patents

走行ホイスト機構

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JPH1121086A
JPH1121086A JP19793097A JP19793097A JPH1121086A JP H1121086 A JPH1121086 A JP H1121086A JP 19793097 A JP19793097 A JP 19793097A JP 19793097 A JP19793097 A JP 19793097A JP H1121086 A JPH1121086 A JP H1121086A
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JP
Japan
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traveling
winding
metal pipe
hoist mechanism
winding drum
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JP19793097A
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English (en)
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Yukiya Iimura
幸也 飯村
Yoshiaki Iimura
嘉朗 飯村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻上装置や走行手段等が露出せず、ホテルや
百貨店等に設置した場合にも違和感なくその環境に適合
する走行ホイスト機構を提供する。 【解決手段】 下部に長さ方向に沿ってスリット1aを
形成した金属パイプ1と、金属パイプ1中にその長さ方
向に沿って進退走行自在に配した走行台車(走行手段)
2と、走行台車2の前車輪2b、2bを回転駆動する回
転駆動体及び巻取ドラム3aを回転駆動する回転駆動体
を兼ねる回転駆動体4と、走行台車2に備えた巻上部3
であって、回転自在な巻取ドラム3a及び巻取ドラム3
aに巻回したワイヤーロープ3bからなる巻上部3とで
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物その他の天
井近く等の高所を水平方向に移動することが可能な走行
ホイスト機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の走行ホイスト機構は、I
ビーム等のレール部材に走行手段を備えた巻上装置を移
動自在に配したものであり、該巻上装置から吊り下げた
フック付ワイヤーロープ等により対象の荷物等を吊り下
げ、前記走行手段によってレール部材に沿って移動する
ことができるものである。
【0003】したがって機能的には特に問題はないが、
巻上装置及び走行手段がIビーム等のレール部材上で露
出しており、特に、病院、ホテル又は百貨店等の不特定
多数人が出入りするようなエリアでそれが使用される場
合は、それらの環境に不適合であり、違和感がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本発明は、
以上のような従来の走行ホイスト機構の問題点を解決
し、巻上装置や走行手段等が露出せず、ホテルや百貨店
等に設置した場合にも違和感なくその環境に適合する走
行ホイスト機構を提供することを解決の課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下部に長さ方
向に沿ってスリットを形成した金属パイプと、上記金属
パイプ中に配する走行手段であって、該金属パイプの長
さ方向に沿って進退走行自在に配した走行手段と、上記
走行手段に備えた走行駆動手段と、上記走行手段に備え
た巻上部であって、回転自在な巻取ドラム、該巻取ドラ
ムに巻回したフック付のロープ類及び上記巻取ドラムを
回転駆動する回転駆動体からなり、かつ上記ロープ類を
前記スリットから垂下させた巻上部と、で構成した走行
ホイスト機構である。
【0006】したがって本発明の走行ホイスト機構によ
れば、Iビームのようなレール部材は用いられず、金属
パイプが一種のレール部材であり、その内部が走行手段
を備えた巻上部の移動路になっている。しかして該金属
パイプを、その向きが巻上部が必要とする進退移動方向
に合うように、要設置場所に設置すれば、一般の走行ホ
イスト機構の場合と同様に、吊り下げ対象物を吊り下げ
て移動可能範囲内で移動させることができる。
【0007】これを少し詳しく述べれば、前記走行手段
を動作させて、巻上部を吊り下げ対象物のある位置まで
金属パイプ中を移動させ、該位置で停止させた後、巻上
部の回転駆動体を駆動して巻取ドラムを巻き出し回転さ
せ、フック付のロープ類を必要なだけ巻き出し垂下させ
る。前記フックに吊り下げ対象物を係止させ、次いで前
記回転駆動体を逆回転方向に駆動させ、巻取ドラムに巻
取回転させ、ロープ類を所要位置まで巻取り上昇させた
上で、今度は、走行手段を動作させ、要移動位置まで該
巻上部を移動させる。この後は、また回転駆動体を動作
させて、巻取ドラムを巻き出し回転させ、前記ロープ類
のフックに係止した吊り下げ対象物を所要位置まで降下
させ、これを取り外すものである。
【0008】なお本発明の走行ホイスト機構によれば、
前記のように、金属パイプの内部が走行手段を備えた巻
上部の移動路になっており、金属パイプから露出してい
るのは、前記巻上部の巻取ドラムから巻き出されたフッ
ク付のロープ類のみである。しかして、吊り下げ対象物
の真上まで巻上部が移動する際又は吊り下げ対象物を吊
り下げて移動する際のいずれの場合も、当然、金属パイ
プのスリットから垂下するフック付のロープ類又はこれ
及びこれに吊り下げられた吊り下げ対象物が金属パイプ
の下方に見えるのみである。
【0009】それ故巻上部及び走行手段が金属パイプか
ら露出せず、例えば、病院、ホテル又は百貨店等の不特
定多数人が出入りするような場でも、それらの建築物又
は施設の内部景観に違和感なく設置しかつ使用し得るも
のである。
【0010】以上の本発明に於いて、前記走行手段を、
機台フレームと、その下部四隅に回転自在に配した車輪
とで構成し、かつ前記走行駆動手段を、上記車輪の少な
くとも一部を回転駆動する回転駆動体に構成することが
でき、このように構成した場合は、巻上部の金属パイプ
中での移動を確実かつ自在に行なうことができる。
【0011】更に、前記巻上部を構成する回転駆動体と
前記走行駆動手段を構成する回転駆動体とを兼用し、該
回転駆動体の回転駆動力を切換手段を介して前記巻上部
を構成する巻取ドラム又は前記走行手段を構成する車輪
の内対応する車輪に選択的に伝達することとし得、この
ように構成した場合は、一つの駆動手段で巻上部及び走
行手段を駆動し得るため、装置をコンパクトに構成でき
ることとなる。
【0012】更に又前記回転駆動体を電動モータとその
回転出力を減速する減速機とで構成し、該減速機の出力
軸に、その回転出力をいずれかに選択的に伝達する切換
手段を介して、小径軸又はこれに外装した大径パイプを
接続し、かつ前記巻上部を構成する巻取ドラムを上記大
径パイプに外装固設し、更に前記走行手段を構成する車
輪の内対応する車輪と上記小径軸との間に後者の回転を
前者に伝達する回転伝達手段を配した構成を採用するこ
とができ、このように構成した場合は、一つの回転駆動
体で、かつ簡明コンパクトな構成で、巻上部の巻取ドラ
ム及び走行手段の車輪を回転駆動し得るため、装置全体
をよりコンパクトに構成できることとなる。
【0013】加えて前記大径パイプに電磁ブレーキを配
することができ、このように構成した場合は、電動モー
タを停止させた際に、該大径パイプに固設してある巻取
ドラムの回転を確実に停止させることができるので、該
巻取ドラムから垂下するロープ類のフックに吊り下げ対
象物を吊り下げている場合等の安全性を確保することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を一実施
例に基づいて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図
1〜図3は本発明の一実施例を示しており、図1は一部
切欠側面説明図、図2は一部切欠正面説明図、図3は概
略側面説明図である。
【0015】図1及び図2に示すように、この実施例の
走行ホイスト機構は、下部に長さ方向に沿ってスリット
1aを形成した金属パイプ1と、該金属パイプ1中にそ
の長さ方向に沿って進退走行自在に配した走行台車(走
行手段)2と、上記走行台車2に備えた走行駆動手段を
構成する回転駆動体及び後記巻上部3の巻取ドラム3a
を回転駆動する回転駆動体を兼ねる回転駆動体4と、前
記走行台車2に備えた巻上部3であって、回転自在な巻
取ドラム3a、該巻取ドラム3aを回転駆動する回転駆
動体4及び上記巻取ドラム3aに巻回したワイヤーロー
プ3bからなる巻上部3とで構成したものである。
【0016】前記金属パイプ1は、図2に示すように、
角筒形のそれであり、断面が、その四隅に若干丸みを付
けた形状のものである。前記スリット1aは、この金属
パイプ1を水平に配した場合の下部中央に長さ方向全長
にわたって形成したものである。該スリット1aの幅は
前記ワイヤーロープ3bをそこから垂下させるに充分な
ものとする。また前記金属パイプ1の下部内面には、前
記スリット1aの両側に長さ方向の全長にわたって前記
走行台車2用のレール1b、1bを固設し、かつ該金属
パイプ1の上部内面には長さ方向の全長にわたって給電
レール部1c及び後記電動モータ4a制御用の信号伝達
レール部1dを構成しておくものとする。
【0017】前記走行台車2は、図1及び図2に示すよ
うに、枠体2aとその下部四隅に配した車輪2b、2b
…とで構成する。また上記車輪2b、2b…には、その
内の駆動輪である前部の一対の車輪2b、2bに切換部
(切換手段)6を介して前記回転駆動体4の回転駆動力
を伝達する。
【0018】上記回転駆動体4は、図1及び図2に示す
ように、その回転駆動力を上記切換部6を介して二重シ
ャフト5の大径パイプ5a又はこれに回転自在かつ同心
状態に内装した小径軸5bに選択的に切り換えて伝達
し、上記二重パイプ5の小径軸5b及び後記回転伝達手
段を通じて前記前部の一対の車輪2b、2bに前記回転
駆動力を伝達するものである。
【0019】上記回転伝達手段は、回転駆動力を前記小
径軸5bから前記駆動輪である一対の車輪2b、2bに
伝達するものであり、図1及び図2に示すように、上記
小径軸5bの先端に固設したベルト車5cと、他のベル
ト車5dと、前記ベルト車5c及び他のベルト車5d間
に掛け渡したベルト5eと、他のベルト車5dに同軸に
設けた傘歯車(図示してない)と、これに噛み合い、前
記駆動輪である一対の車輪2b、2bに同軸に配してあ
る傘歯車(図示していない)とからなるものである。
【0020】なお前記回転駆動体4は、図1に示すよう
に走行台車2の枠体2aの後部中央に配し、これから切
換部6、二重シャフト5を順に前方に延長した状態に配
するものである。
【0021】また前記回転駆動体4は、電動モータ4a
とその回転出力を減速する減速機4bとで構成したもの
であり、減速機4bの出力軸を前記切換部6の入力軸に
接続し、前記したように、この切換部6で回転出力を前
記二重シャフト5の大径パイプ5a又は小径軸5bに選
択的に切り換えて伝達するものである。前記電動モータ
4aの上部には、僅かに伸縮自在に構成した支柱4c、
4dを立設し、前者の上部に給電用のブラシ4eを後者
の上部に制御信号の受給部4fを構成し、それぞれ前記
給電レール部1c又は信号伝達レール部1dにスライド
自在に当接させておくこととする。
【0022】前記巻上部3は、図1及び図2に示すよう
に、前記二重シャフト5の大径パイプ5aに外装固設し
た巻取ドラム3aと、該巻取ドラム3aに巻回したワイ
ヤーロープ3bと、前記走行台車2の駆動輪である前部
の一対の車輪2b、2bの回転駆動体と兼用する、巻取
ドラム3a用の回転駆動体4とで構成するものである。
【0023】前記巻取ドラム3aは、図1に示すよう
に、前記切換部6を介して選択的に切り換えられた伝達
先である二重シャフト5の大径パイプ5aを通じて、回
転駆動体4の回転駆動力が伝達されるようになってい
る。
【0024】なお前記ワイヤーロープ3bは、その下端
に吊り下げ対象物を係止するためのフック3cを備え、
上端は前記巻取ドラム3aの端部に固設し、その途中は
巻胴部に巻回してある。なおまた前記走行台車2の枠体
下部にブラケットを介してガイドローラ2cを設ける。
このガイドローラ2cは、前記巻取ドラム3aから巻き
出されたワイヤーロープ3bを、前記スリット1aの中
央を通じて垂下させるように、その位置決めを行なう。
【0025】また前記大径パイプ5aには電磁ブレーキ
7を配する。これは、巻取ドラム3aの回転を必要に応
じて停止させるためのものである。例えば、巻上部3で
荷物の引上動作をした後、前記電動モータ4aを停止さ
せた際に、巻取ドラム3aの巻き出し回転を防止すべく
制動するために用いる等である。
【0026】したがってこの実施例の走行ホイスト機構
によれば、前記金属パイプ1がレール部材として機能
し、その内部が走行台車2を備えた巻上部3の移動路に
なっている。しかして前記金属パイプ1を、ホテル等に
於いて、その向きを荷物類の移送経路に合わせて所要の
高さ位置に設置すれば良い。以上のように設置すれば、
金属パイプ1の内部の巻上部3は、その走行台車2によ
り該金属パイプ1中を前記移送経路に沿って進退移動す
ることができることとなる。それ故、云うまでもなく、
吊り下げ対象物である荷物を巻上部3のワイヤーロープ
3bで吊り下げて前記移送経路に沿って移動させること
ができることとなる。
【0027】まず前記切換部6を操作して前記電動モー
タ4aの回転駆動力を前記二重シャフト5の小径軸5b
に伝達させるべく切り換え、上記電動モータ4aを所定
方向に回転させて走行台車2を吊り下げ対象物である荷
物のある位置まで移動させ、その位置で停止させる。そ
の後、前記切換部6を切り換え操作して、電動モータ4
aの回転駆動力を前記二重シャフト5の大径パイプ5a
に伝達させることとし、該電動モータ4aに巻取ドラム
3aを必要なだけ巻出し回転させるべく回転駆動させ、
ワイヤーロープ3bを所定の高さまで巻き出し垂下させ
る。次いで、上記ワイヤーロープ3bの下端のフック3
cに前記荷物を係止させ、そうした上で、前記電動モー
タ4aに逆回転方向に回転駆動させ、巻取ドラム3aに
巻上回転させ、ワイヤーロープ3bを所要位置まで巻上
げ上昇させる。この後は、また前記切換部6を切り換え
操作して電動モータ4aの回転駆動力を走行台車2に伝
え、これを荷物の要移動先まで移動させる。移動後は、
切換部6をまた切り換え操作して、巻取ドラム3aを巻
き出し回転させ、前記ワイヤーロープ3bのフック3c
に係止した荷物を所要位置まで降下させ、これを取り外
すものである。
【0028】したがってこの実施例の走行ホイスト機構
によれば、前記のように、金属パイプ1がレール部材と
して機能し、その内部が走行台車2を備えた巻上部3の
移動路になっており、金属パイプ1から露出しているの
は、前記巻上部3の巻取ドラム3aから巻き出されたワ
イヤーロープ3b及びその下端に固設したフック3cの
みである。
【0029】それ故、荷物の真上まで走行台車2及び巻
上部3が移動する際又は荷物を吊り下げて移動する際の
いずれの場合も、当然、金属パイプ1のスリット1aか
ら垂下するフック3c付のワイヤーロープ3b又はこれ
及びこれに吊り下げられた荷物が金属パイプ1の下方に
見えるのみである。
【0030】したがって巻上部3及び走行台車2が金属
パイプ1から露出せず、ホテル等に設置した場合にも内
部景観に違和感が生ぜず、好適に使用し得るものであ
る。
【0031】以上の実施例に於いて、前記走行台車2
は、機台フレーム2aと、その下部四隅に回転自在に配
した車輪2b、2b…とで構成し、かつ該車輪2b、2
b…の内の前二輪に回転駆動体4の回転駆動力を伝達す
る構成にしたので、金属パイプ1中での巻上部3の移動
が確実かつ自在に行なわれ得るものとなったものであ
る。
【0032】また前記巻上部3の巻取ドラム3aを回転
駆動する回転駆動体4と前記走行台車2の前車輪2b、
2bを回転駆動する回転駆動体4とを兼用させたので、
装置をコンパクトなものとなし得た。更に前記回転駆動
体4の出力軸に、その回転出力をいずれかに選択的に伝
達する切換部6を介して、二重シャフト5の小径軸5b
又はこれに外装した大径パイプ5aを接続し、上記大径
パイプ5aには巻取ドラム3aを回転駆動すべく、前記
小径軸5bには前記走行台車2の前車輪2b、2bを回
転駆動すべく、それぞれ構成したので、一つの回転駆動
体4の回転出力を簡明かつコンパクトな構成で必要な構
成要素に自在に伝達し得るようにし得たものである。
【0033】なお前記大径パイプ5aに電磁ブレーキ7
を配したので、巻取ドラム3aによる巻上動作を停止し
た後、これを動作させ、該巻取ドラム3aに制動をかけ
てその巻き出し回転を防止することにより、吊り下げた
荷物の落下事故等を防止し、安全性を確保することがで
きるものである。
【0034】
【発明の効果】したがって本発明の走行ホイスト機構に
よれば、Iビームのようなレール部材は用いられず、金
属パイプが一種のレール部材であり、その内部が走行手
段を備えた巻上部の移動路になっており、そのため、該
金属パイプを、その向きが巻上部が必要とする進退移動
方向に合うように、要設置場所に設置すれば、一般の走
行ホイスト機構の場合と同様に、吊り下げ対象物を吊り
下げて移動可能範囲内で移動させることができることと
なるものである。
【0035】また本発明の走行ホイスト機構によれば、
以上のように、金属パイプの内部が走行手段を備えた巻
上部の移動路になっており、金属パイプから露出してい
るのは、前記巻上部の巻取ドラムから巻き出されたフッ
ク付のロープ類のみである。しかして吊り下げ対象物の
真上まで巻上部が移動する際又は吊り下げ対象物を吊り
下げて移動する際のいずれの場合も、当然、金属パイプ
のスリットから垂下するフック付のロープ類又はこれ及
びこれに吊り下げられた吊り下げ対象物が金属パイプの
下方に見えるのみである。
【0036】それ故、巻上部及び走行手段が金属パイプ
から露出せず、例えば、病院、ホテル又は百貨店等の不
特定多数人が出入りするような領域でも、それらの建築
物又は施設の内部景観に違和感なく設置しかつ使用し得
るものである。
【0037】以上の本発明に於いて、前記走行手段を、
機台フレームと、その下部四隅に回転自在に配した車輪
とで構成し、かつ前記走行駆動手段を、上記車輪の少な
くとも一部を回転駆動する回転駆動体に構成した場合
は、巻上部の金属パイプ中での移動を確実かつ自在に行
なうことができる。
【0038】更に、前記巻上部を構成する回転駆動体と
前記走行駆動手段を構成する回転駆動体とを兼用し、該
回転駆動体の回転駆動力を切換手段を介して前記巻上部
を構成する巻取ドラム又は前記走行手段を構成する車輪
の内対応する車輪に選択的に伝達することとした場合
は、一つの駆動手段で巻上部及び走行手段を駆動し得る
ため、装置をコンパクトに構成できることとなる。
【0039】更に又前記回転駆動体を電動モータとその
回転出力を減速する減速機とで構成し、該減速機の出力
軸に、その回転出力をいずれかに選択的に伝達する切換
手段を介して、小径軸又はこれに外装した大径パイプを
接続し、かつ前記巻上部を構成する巻取ドラムを上記大
径パイプに外装固設し、更に前記走行手段を構成する車
輪の内対応する車輪と上記小径軸との間に後者の回転を
前者に伝達する回転伝達手段を配した構成を採用した場
合は、一つの回転駆動体で、かつ簡明でコンパクトな構
成で、巻上部の巻取ドラム及び走行手段の車輪をそれぞ
れ別個に回転駆動し得るため、装置全体をよりコンパク
トに構成できることとなる。
【0040】加えて前記大径パイプに電磁ブレーキを配
した場合は、電動モータを停止させた際に、該大径パイ
プに固設してある巻取ドラムの回転を確実に停止させる
ことができるので、該巻取ドラムから垂下するロープ類
のフックに吊り下げ対象物を吊り下げている場合等の安
全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の一部切欠側面説明図。
【図2】一実施例の一部切欠正面説明図。
【図3】一実施例の概略側面説明図。
【符号の説明】
1 金属パイプ 1a スリット 1b レール 1c 給電レール部 1d 信号伝達レール部 2 走行台車(走行手段) 2a 枠体 2b 車輪 2c ガイドローラ 3 巻上部 3a 巻取ドラム 3b ワイヤーロープ 3c フック 4 回転駆動体 4a 電動モータ 4b 減速機 4c、4d 支柱 4e ブラシ 4f 受給部 5 二重シャフト 5a 大径パイプ 5b 小径軸 5c、5d ベルト車 5e ベルト 6 切換部(切換手段) 7 電磁ブレーキ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に長さ方向に沿ってスリットを形成
    した金属パイプと、 上記金属パイプ中に配する走行手段であって、該金属パ
    イプの長さ方向に沿って進退走行自在に配した走行手段
    と、 上記走行手段に備えた走行駆動手段と、 上記走行手段に備えた巻上部であって、回転自在な巻取
    ドラム、該巻取ドラムに巻回したフック付のロープ類及
    び上記巻取ドラムを回転駆動する回転駆動体からなり、
    かつ上記ロープ類を前記スリットから垂下させた巻上部
    と、 で構成した走行ホイスト機構。
  2. 【請求項2】 前記走行手段を、機台フレームと、その
    下部四隅に回転自在に配した車輪とで構成し、 かつ前記走行駆動手段を、上記車輪の少なくとも一部を
    回転駆動する回転駆動体に構成した請求項1の走行ホイ
    スト機構。
  3. 【請求項3】 前記巻上部を構成する回転駆動体と前記
    走行駆動手段を構成する回転駆動体とを兼用し、該回転
    駆動体の回転駆動力を切換手段を介して前記巻上部を構
    成する巻取ドラム又は前記走行手段を構成する車輪の内
    対応する車輪に選択的に伝達することとした請求項2の
    走行ホイスト機構。
  4. 【請求項4】 前記回転駆動体を電動モータとその回転
    出力を減速する減速機とで構成し、該減速機の出力軸
    に、その回転出力をいずれかに選択的に伝達する切換手
    段を介して、小径軸又はこれに外装した大径パイプを接
    続し、かつ前記巻上部を構成する巻取ドラムを上記大径
    パイプに外装固設し、更に前記走行手段を構成する車輪
    の内対応する車輪と上記小径軸との間に後者の回転を前
    者に伝達する回転伝達手段を配した請求項3の走行ホイ
    スト機構。
  5. 【請求項5】 前記大径パイプに電磁ブレーキを配した
    請求項4の走行ホイスト機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006135132A1 (en) * 2005-06-14 2006-12-21 Korea Gorbel Co., Ltd. Hoist
CN103318760A (zh) * 2013-07-01 2013-09-25 大连华锐重工集团股份有限公司 一种低净空挂接起重机小车
CN103486330A (zh) * 2013-10-02 2014-01-01 中国二十二冶集团有限公司 车间内部高空管道安装施工方法

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