JP2002193583A - 吊具旋回振れ止め装置 - Google Patents
吊具旋回振れ止め装置Info
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Abstract
きる実用的な吊具旋回振れ止め装置を提供する。 【解決手段】 吊具旋回振れ止め装置10aは、一対の
シーブ台車12a,12bをトロリ横行方向に往復動自
在に設けると共に、両シーブ台車12a,12bを逆方
向に移動させるシーブ台車移動手段13aを設けてな
る。シーブ台車移動手段13aは、一つの正逆転モータ
14aとその出力を各シーブ台車12a,12bの移動
力に変換する剛体部材のみからなる出力変換機構とで構
成される。出力変換機構は、各シーブ台車12a,12
bに設けられたナット部材20a,20bと、トロリ4
に設けられて各ナット部材20a,20bに螺合挿通さ
れたねじ軸21a,21bと、両ねじ軸21a,12b
とモータ出力軸24とを連動連結する動力伝達機構(伝
達軸25及びベベルギヤ26,27,28,29,3
0,31)とからなる。
Description
プを介してトロリに昇降操作自在に吊支させてあるコン
テナクレーン等のクレーンにおける吊具旋回振れ止め装
置に関するものである。
す如く、岸壁1に設置された架台2と、架台2の上端部
に水平支持されて前後方向に延び、先端部分(ブーム)
3aを起伏可能に構成したガーダ3と、ガーダ3に設け
た横行レール3bに支持されて前後方向に横行するトロ
リ4と、トロリ4に吊具昇降用ワイヤロープ5を介して
昇降操作自在に懸吊された吊具(スプレッダ)6とを具
備して、トロリ4の横行操作及び吊具6の昇降操作によ
り、岸壁1に係留したコンテナ船7と岸壁1上の所定場
所との間でコンテナ8の積み卸し作業(荷役作業)を行
いうるように構成されている。
は、トロリ4の横行速度の急激な変化や吊具6により移
送させるコンテナ8に対する風等の外乱による影響やコ
ンテナ8内の荷物の重心位置の偏り等により吊具6に旋
回振れ(スキュウ振れ)を生じ、荷役作業を効率よく行
い難い場合がある。
決すべく、図8及び図9に示す如く、吊具6の旋回振れ
を可及的に防止することができる吊具旋回振れ止め装置
10を開発した。
にあっては、図8に示す如く、トロリ4に、各々吊具昇
降用ワイヤロープ5(図7参照)が巻き掛けられた複数
のシーブ11を支持する左右一対のシーブ台車12a,
12bを、トロリ横行方向(前後方向)に往復動自在に
設けてある。両シーブ台車12a,12bは、トロリ4
の左右端部に設けた前後方向に延びるレール4a,4b
に支持されて、前後方向たるトロリ横行方向に往復動で
きるようになっている。右側(図8における上側)のシ
ーブ台車12aには、吊具6の右端部を吊支する吊具昇
降用ワイヤロープが巻き掛けられた複数のシーブ11が
回転自在に支持されており、左側(同図における下側)
のシーブ台車12bには、吊具6の左端部を吊支する吊
具昇降用ワイヤロープが巻き掛けられた複数のシーブ1
1が回転自在に支持されている。
車12a,12bが前後方向にズレを生じることなく直
対向する中立位置(図8に実線で示す位置)に位置され
た状態においては、吊具6が前後方向及び左右方向に偏
倚しない適正位置(同図に破線で示す位置)に位置され
るが、両シーブ台車12a,12bを中立位置から逆方
向に移動させることにより、吊具6に旋回力F,fを付
与させることができる。すなわち、右側のシーブ台車1
2aを中立位置から前方(図8における左方向)に移動
させると共に左側のシーブ台車12bを中立位置から後
方(同図における右方向)に移動させると、図8に一点
鎖線で示すように、吊具6にはこれを適正位置から反時
計方向に旋回させる旋回力(以下「反時計方向旋回力」
という)Fが付与されることになり、逆に、右側のシー
ブ台車12aを中立位置から後方に移動させると共に左
側のシーブ台車12bを前方に移動させると、同図に二
点鎖線で示すように、吊具6にはこれを適正位置から時
計方向に旋回させる旋回力(以下「時計方向旋回力」と
いう)fが付与されることになる。したがって、吊具6
に旋回振れが生じた場合、その振れ方向と逆方向の旋回
力F,fを付与させるべく両シーブ台車12a,12b
を逆方向に移動させることにより、吊具6の旋回振れを
防止することができ、上記した問題は生じない。
好に防止するためには、両シーブ台車12a,12bを
逆方向に同時に同速度で同一量移動させるシーブ台車移
動手段を設けておく必要があり、本発明者は、当初、両
シーブ台車12a,12bを各別の駆動モータにより逆
方向に移動させるシーブ台車移動手段を考案したが、か
かるシーブ台車移動手段によっては、両駆動モータを同
期させることが困難であり、両シーブ台車12a,12
bの移動を同時に開始することができず、旋回振れの効
果的な防止を行い得なかった。
シーブ台車12a,12bを一つの駆動モータ14によ
り逆方向に走行させるロープ連結式シーブ台車移動手段
13を検討した。
は、シーブ台車12a,12b間に設置した一つの駆動
モータたる正逆転モータ14と、正逆転モータ14の出
力軸に取り付けられた巻取りドラム15と、各々一端部
を巻き取りドラム15に巻き付けられており、他端部を
シーブ台車12a,12bの後端部に連結されたワイヤ
ロープ16a,16bと、両シーブ台車12a,12b
の前端部間を連結するワイヤロープ16cと、各ワイヤ
ロープ16a,16b,16cをガイドするガイドロー
ラ17とからなり、巻取りドラム15を正逆転させるこ
とにより、両シーブ台車12a,12bが逆方向に同時
に同一速度で同一量移動されるように構成されている。
すなわち、巻取りドラム15を正転させると、図9に二
点鎖線で示す如く、一方のワイヤロープ16aが巻き取
られて、これに連結された右側のシーブ台車12aが中
立位置(図8及び図9において実線で示す位置)から後
方へと移動され、同時に、シーブ台車12aにワイヤロ
ープ16cを介して連結された左側のシーブ台車12b
が前方へと同一速度で同一量移動されて、吊具6に時計
方向旋回力fを付与することができる。逆に、巻取りド
ラム15を逆転させると、図9に一点鎖線で示す如く、
他方のワイヤロープ16bが巻き取られて、これに連結
された左側のシーブ台車12bが中立位置から後方へと
移動され、同時に、シーブ台車12bにワイヤロープ1
6cを介して連結された右側のシーブ台車12aが前方
へと同一速度で同一量移動されて、吊具6に反時計方向
旋回力Fを付与することができる。
段13を備えた吊具旋回振れ止め装置10によれば、吊
具6に図8に一点鎖線で示す如き反時計方向の旋回振れ
が生じた場合には、巻取りドラム15を正転させて吊具
6に時計方向旋回力fを付与することにより、吊具6の
旋回振れを抑制,防止することができる。逆に、吊具6
に図8に二点鎖線で示す如き時計方向の旋回振れが生じ
た場合には、巻取りドラム15を逆転させて吊具6に反
時計方向旋回力Fを付与することにより、吊具6の旋回
振れを抑制,防止することができる。
に示す吊具旋回振れ止め装置10は、理論的には、上記
した如く吊具6の旋回振れを効果的に防止することがで
きるものであるが、次のような問題が生じることから、
到底実用できないものであった。
移動を可撓性部材であるワイヤロープ16a,16b,
16cの張力によって行っているために、ワイヤロープ
16a,16b,16cに伸びが発生して、同時移動が
適正に行われず、長期に亘って良好な旋回振れ止め機能
を発揮することができない。すなわち、ワイヤロープ1
6a,16b,16cが伸びによって弛んだ分だけ両シ
ーブ台車12a,12bの移動のタイミングが微妙にず
れるため、緻密且つ時間の制約のある旋回振れ止め制御
を予定通り行なうことが困難である。したがって、ワイ
ヤロープ16a,16b,16cの伸びを吸収するテン
ション機構を設けておくことが必要であり、トロリ4が
大型化する。また、このようなテンション機構を設ける
と、テンション機構によるテンション調整が困難である
ばかりでなく、それが出来たとしても、まず両シーブ台
車12a,12bの絶対位置(トロリ4における基準位
置)が時間(月日)とともに変位・増幅していくことは
避け難く、スプレッダ6のツイストロックピンがコンテ
ナの隅金具の穴からずれてしまう(通常、振れが止まれ
ばスプレッダ6のツイストロックピンはコンテナ8の隅
金具の穴に合う筈である)。両シーブ台車12a,12
bが前後方向にずれた場合は、トロリ4とスプレッダ6
との相対位置がずれることになり、別途に設けられてい
る横行位置決め制御装置や横行振れ止め制御に支障を来
たす。この問題に加えて、絶対位置からの両シーブ台車
ずれ量が変わってくるため、このずれ量のための余分な
移動スペースがトロリ4上に必要となり、トロリ4の大
型化が更に増大すると共に、ずれ量を補正するための定
期的なワイヤロープの長さ調整作業が必要となる。
巻取りドラム15によるワイヤロープ巻取り作用により
直接的に移動されるが、他方のシーブ台車12b(又は
12a)はワイヤロープ16cを介して一方のシーブ台
車12a(又は12b)に牽引移動される。一方のシー
ブ台車12a(又は12b)の移動により他方のシーブ
台車12b(又は12a)をワイヤロープ16cにより
牽引させる構成をなしているため、シーブ台車12a,
12bの移動領域の両側に更にワイヤロープ手段(移動
領域の後側に配置されるワイヤロープ16a,16b及
びその前側に配置されるワイヤロープ16c)の領域が
存在し、それに上述した問題が加わるので、シーブ台車
移動手段13の設置スペースが大きくなり、トロリ4全
体が大型化する。その結果、これを支持するガーダ3を
含むクレーン全体が必要以上に大型化し、実用上問題で
ある。
を解決して、吊具の旋回振れを効果的に防止することが
できる実用的な吊具旋回振れ止め装置を提供するもので
ある。
め装置は、前後方向に横行するトロリに、吊具昇降用ワ
イヤロープが巻き掛けられたシーブを支持する左右一対
のシーブ台車を、トロリ横行方向に往復動自在に設ける
と共に、トロリと両シーブ台車との間に、両シーブ台車
を逆方向に移動させるシーブ台車移動手段を介装してな
るものであり、シーブ台車移動手段が、一つの駆動源と
その出力を各シーブ台車の移動力に変換する剛体部材の
みからなる出力変換機構とで構成されているものであ
る。好ましい実施の形態にあっては、前記駆動源が正逆
転モータであり、前記出力変換機構が、各シーブ台車に
設けられたナット部材と、トロリに支持されて各ナット
部材に螺合挿通されたねじ軸と、両ねじ軸と正逆転モー
タの出力軸とを連動連結する動力伝達機構とからなる。
に示す各実施の形態に基づいて具体的に説明する。
おり、図3及び図4は第2の実施の形態を示しており、
図5及び図6は第3の実施の形態を示している。これら
の実施の形態は、何れも、本発明を図7に示すコンテナ
クレーンにおける吊具6の旋回振れを防止する吊具旋回
振れ止め装置に適用した例に係るものである。なお、以
下の説明において、前,後とは図1〜図6における左,
右をいい、左,右とは図1〜図6における下,上をいう
ものとする。
め装置(以下「第1旋回振れ止め装置」という)10
a、第2の実施の形態における吊具旋回振れ止め装置
(以下「第2旋回振れ止め装置」という)10b及び第
3の実施の形態における吊具旋回振れ止め装置(以下
「第3旋回振れ止め装置」という)10cにあっては、
夫々、図1〜図6に示す如く、左右一対のシーブ台車1
2a,12bがトロリ4に前後方向に往復動自在に支持
されている。かかる構成は、図8に示すものと同一であ
り、右側のシーブ台車12aはトロリ4の右端部に設け
たレール4aに支持されており、吊具6(図7及び図8
参照)の右端部を吊支する吊具昇降用ワイヤロープが巻
き掛けられた複数のシーブ11を回転自在に支持してお
り、左側のシーブ台車12bはトロリ4の左端部に設け
たレール4aに支持されており、吊具6の左端部を吊支
する吊具昇降用ワイヤロープが巻き掛けられた複数のシ
ーブ11を回転自在に支持している。
b,10cにあっては、図1〜図6に示す如く、両シー
ブ台車12a,12bとトロリ4との間に、両シーブ台
車を逆方向に移動させるシーブ台車移動手段13a,1
3b,13cが介装されており、各シーブ台車移動手段
13a,13b,13cは、一つの駆動源14a,14
b,14cとその出力を各シーブ台車12a,12bの
移動力に変換する剛体部材のみからなる出力変換機構と
で構成されている。
シーブ台車移動手段13aにあっては、図1及び図2に
示す如く、駆動源が正逆転モータ14aであり、出力変
換機構が、各シーブ台車12a,12bに設けられたナ
ット部材20a,20bと、トロリ4に適当数の軸受2
2により回転自在に支持されて前後方向に延びており、
各ナット部材20a,20bに螺合挿通されたねじ軸2
1a,21bと、両ねじ軸21a,21bと正逆転モー
タ14aの出力軸24とを連動連結する動力伝達機構2
5,26,27,28,29,30,31とからなる。
1a,21bは、夫々、ねじ方向及びねじピッチ等のね
じ形態を同一とする共通部材であり、両ねじ軸21a,
21bを逆方向に同速回転させることにより、両シーブ
台車12a,12bは逆方向に同速度で同一量移動され
る。
25と、伝達軸25の中間部と正逆転モータ14aの出
力軸24とを連動連結するベベルギヤ26,27と、伝
達軸25の右端部と一方のねじ軸21aの後端部とを連
動連結するベベルギヤ28,29と、伝達軸25の左端
部と他方のねじ軸21bの後端部とを連動連結するベベ
ルギヤ30,31とからなり、ベベルギヤ28,29の
噛合形態及びベベルギヤ30,31の噛合形態は伝達軸
25の回転により両ねじ軸21a,21bが逆方向に回
転されるように設定してある。なお、伝達軸25は、適
当数の軸受32及びベベルギヤ26,27,28,2
9,30,31を収納するギヤボックス33,34,3
5によりトロリ4に回転自在に支持されている。
後方向にズレを生じることなく直対向する中立位置(図
1に実線で示す位置)に位置された状態においては、吊
具6が前後方向及び左右方向に偏倚しない適正位置(図
8に破線で示す位置)に位置される。そして、この状態
から正逆転モータ14aを正転駆動させると、伝達軸2
5を介して両ねじ軸21a,21bが逆方向に回転され
て、図2に実線で示す如く、右側のシーブ台車12aが
前方へ移動されると共に左側のシーブ台車12bが後方
へと移動される。このとき、両シーブ台車12a,12
bの移動速度及び移動量は同一である。したがって、正
逆転モータ14aを正転駆動させることにより、吊具6
には、これを図8に一点鎖線で示す如く反時計方向に旋
回させる反時計方向旋回力Fが付与されることになる。
一方、正逆転モータ14aを逆転駆動させると、伝達軸
25を介して両ねじ軸21a,21bが逆方向に回転さ
れて、図2に鎖線で示す如く、右側のシーブ台車12a
が後方へ移動されると共に左側のシーブ台車12bが前
方へと同一速度で同一量移動され、吊具6には、これを
図8に二点鎖線で示す如く時計方向に旋回させる時計方
向旋回力fが付与されることになる。
によれば、吊具6に反時計方向(図2における反時計方
向)の旋回振れが生じた場合には、正逆転モータ14a
を逆転駆動させて吊具6に時計方向旋回力fを付与する
ことにより、吊具6の旋回振れを抑制,防止することが
できる。また、吊具6に時計方向(図2における時計方
向)の旋回振れが生じた場合には、正逆転モータ14a
を正転駆動させて、吊具6に反時計方向旋回力Fを付与
することにより、吊具6の旋回振れを抑制,防止するこ
とができる。
っては、駆動源(正逆転モータ)14aの出力を各シー
ブ台車12a,12bの移動力に変換する出力変換機構
が剛体部材(ナット部材20a,20b、ねじ軸21
a,21b、伝達軸25及びベベルギヤ26,27,2
8,29,30,31)のみで構成されているから、可
撓性部材(ワイヤロープ)を使用する従来装置と異なっ
て、同時移動が適正に行われ、長期に亘って安定した振
れ止め制御を行うことができる。また、従来装置のよう
に両シーブ台車12a,12b間を相互牽引すべく連結
する手段(ワイヤロープ16c)を必要とせず、ワイヤ
ロープ緊張装置(テンション機構)も不要となり、シー
ブ台車のずれもなくなることから、シーブ台車移動手段
13aの設置スペースが小さくなり、トロリ4が小型化
される。その結果、これを支持するガーダ3を含むクレ
ーン全体を小型化させることができる。
急激に加減速された場合、両シーブ台車12a,12b
を同一方向(前方又は後方)に移動させようとする大き
な慣性力が作用するが、かかる場合にもモータ出力軸2
4に負荷が作用することがなく、正逆転モータ14aの
耐久性向上等を図ることができる。両シーブ台車12
a,12bにこれらを同一方向に移動させようとする力
が作用すると、ナット部材20a,20bを介してねじ
軸21a,21bには逆方向の回転力が作用することに
なる。その結果、伝達軸25の両端には逆方向の回転力
が付与されて、伝達軸25の回転は阻止される。したが
って、ねじ軸21a,21bから伝達軸25を経て出力
軸24に回転力が伝達されることがなく、出力軸24に
は何らの負荷も作用しない。
ブ台車移動手段13bにあっては、図3及び図4に示す
如く、駆動源が左右方向に突出する出力軸34を備えた
減速機付きの正逆転モータ14bであり、出力変換機構
がラック,ピニオン構造をなしている。
12a,12bに設けた前後方向に延びるラック35
a,35bと、出力軸34の右端部に設けられて右側の
ラック35aに噛合するピニオンギヤ36aと、出力軸
34の左端部に同一径のギヤ37,38を介して連動連
結された逆転軸39と、逆転軸39に設けられて左側の
ラック35bに噛合するピニオンギヤ36bとからな
り、正逆転モータ14bを正転駆動又は逆転駆動させる
ことにより、両シーブ台車12a,12bを逆方向に同
一速度で同一量移動させるように構成されている。
1旋回振れ止め装置10aと同様に、吊具6に図8に二
点鎖線で示す如き時計方向の旋回振れが生じた場合に
は、正逆転モータ14bを正転駆動させて、両シーブ台
車12a,12bを図3に示す中立位置から図4に実線
で示す位置へと移動させることにより、吊具6に反時計
方向旋回力Fを付与して、吊具6の旋回振れ止めを行う
ことができる。また、吊具6に図8に一点鎖線で示す如
き反時計方向の旋回振れが生じた場合には、正逆転モー
タ14bを逆転駆動させて、両シーブ台車12a,12
bを中立位置から図4に鎖線で示す位置へと移動させる
ことにより、吊具6に時計方向旋回力fを付与して、吊
具6の旋回振れ止めを行うことができる。なお、第2旋
回振れ止め装置10bにあっても、構造上、第1旋回振
れ止め装置10aと同様の効果が奏せられる。すなわ
ち、出力変換機構が剛体部材のみで構成されているか
ら、同時移動が適正に行われ、長期に亘って安定した振
れ止め制御を行うことができる。また、シーブ台車移動
手段13bの設置スペースが小さくなり、トロリ4及び
これを支持するガーダ3を含むクレーン全体を小型化さ
せることができる。
ブ台車移動手段13cにあっては、図5及び図6に示す
如く、駆動源が油圧シリンダ14cであり、出力変換機
構がリンク構造をなしている。
リ4に揺動自在に枢支41されたアーム42と、各シー
ブ台車12a,12bに設けられた連結ケース43と、
アーム42の各端部に水平回転自在にピン連結46され
たスライダ47と、各連結ケース43にスライダ47を
シーブ台車12a,12bの移動方向に直交する方向
(左右方向)にのみ水平スライド自在に支持する複数の
ローラ48…とからなり、アーム42をこれに連結45
した油圧シリンダ14cの伸縮により揺動させることに
より、両シーブ台車12a,12bを逆方向に同一速度
で同一量移動させるようになっている。なお、油圧シリ
ンダ14cは、トロリ4に揺動自在に枢支44されてい
る。
1旋回振れ止め装置10aと同様に、吊具6に図8に二
点鎖線で示す如き時計方向の旋回振れが生じた場合に
は、油圧シリンダ14cを伸長動作させて、両シーブ台
車12a,12bを図5に示す中立位置から図6に実線
で示す位置へと移動させることにより、吊具6に反時計
方向旋回力Fを付与して、吊具6の旋回振れ止めを行う
ことができる。また、吊具6に図8に一点鎖線で示す如
き反時計方向の旋回振れが生じた場合には、油圧シリン
ダ14cを縮小動作させて、両シーブ台車12a,12
bを中立位置から図6に鎖線で示す位置へと移動させる
ことにより、吊具6に時計方向旋回力fを付与して、吊
具6の旋回振れ止めを行うことができる。なお、第3旋
回振れ止め装置10cにあっても、構造上、第1旋回振
れ止め装置10aと同様の効果が奏せられる。すなわ
ち、出力変換機構が剛体部材のみで構成されているか
ら、同時移動が適正に行われ、長期に亘って安定した振
れ止め制御を行うことができる。また、シーブ台車移動
手段13cの設置スペースが小さくなり、トロリ4及び
これを支持するガーダ3を含むクレーン全体を小型化さ
せることができると共に、両シーブ台車12a,12b
を同一方向に移動させようとするトロリ4の加減速によ
る大きな慣性力はアーム42で打ち消され、従って油圧
シリンダ14cに負荷が作用することがない。
定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない
範囲において、適宜に改良,変更することができ、特に
出力変換機構を構成するベベルギヤ手段(図1)、ラッ
ク・ピニオン手段(図3)又はリンク手段(図5)につ
いては、公知技術又はこれに基づいて当業者が着想しう
る種々の形態を採用することが可能である。また、本発
明は上記したコンテナクレーン以外の橋形クレーン、そ
の他のクレーン等にも好適に適用することができ、トロ
リ4は自走式のものであると否とを問わない。
明の吊具旋回振れ止め装置によれば、従来装置における
問題を生じることなく、吊具の旋回振れを効果的に防止
することができ、コンテナクレーン等のクレーン作業
(荷役作業)を極めて効率良く行うことができる。
置を示す平面図である。
である。
置を示す平面図である。
である。
置を示す平面図である。
である。
の基本原理を示す平面図である。
10a,10b,10c…吊具旋回振れ止め装置、11
…シーブ、12a,12b…シーブ台車、13a,13
b,13c…シーブ台車移動手段、14a,14b…正
逆転モータ(駆動源)、14c…油圧シリンダ(駆動
源)、20a,20b…ナット部材(出力変換機構)、
21a,21b…ねじ軸(出力変換機構)、24…出力
軸、25…伝達軸(出力変換機構,動力伝達機構)、2
6,27,28,29,30,31…ベベルギヤ(出力
変換機構,動力伝達機構)、35a,35b…ラック
(出力変換機構)、36a,36b…ピニオンギヤ(出
力変換機構)、37,38…ギヤ(出力変換機構)、3
9…逆転軸(出力変換機構)、42…アーム(出力変換
機構)、47…スライダ(出力変換機構)。
Claims (2)
- 【請求項1】 前後方向に横行するトロリに、吊具昇降
用ワイヤロープが巻き掛けられたシーブを支持する左右
一対のシーブ台車を、トロリ横行方向に往復動自在に設
けると共に、トロリと両シーブ台車との間に、両シーブ
台車を逆方向に移動させるシーブ台車移動手段を介装し
てなり、シーブ台車移動手段が、一つの駆動源とその出
力を各シーブ台車の移動力に変換する剛体部材のみから
なる出力変換機構とで構成されていることを特徴とする
吊具旋回振れ止め装置。 - 【請求項2】 前記駆動源が正逆転モータであり、前記
出力変換機構が、各シーブ台車に設けられたナット部材
と、トロリに設けられて各ナット部材に螺合挿通された
ねじ軸と、両ねじ軸と正逆転モータの出力軸とを連動連
結する動力伝達機構とからなることを特徴とする、請求
項1に記載する吊具旋回振れ止め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000400285A JP3470801B2 (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 吊具旋回振れ止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000400285A JP3470801B2 (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 吊具旋回振れ止め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002193583A true JP2002193583A (ja) | 2002-07-10 |
JP3470801B2 JP3470801B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=18864906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000400285A Expired - Lifetime JP3470801B2 (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 吊具旋回振れ止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3470801B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101231862B1 (ko) * | 2010-10-26 | 2013-02-08 | 한국수력원자력 주식회사 | 천장이동장치용 z축 이중화 동력전달장치 |
KR101631488B1 (ko) * | 2015-11-13 | 2016-06-17 | 주식회사 동성테크 | 진자운동방지 운반장치 |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000400285A patent/JP3470801B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101231862B1 (ko) * | 2010-10-26 | 2013-02-08 | 한국수력원자력 주식회사 | 천장이동장치용 z축 이중화 동력전달장치 |
KR101631488B1 (ko) * | 2015-11-13 | 2016-06-17 | 주식회사 동성테크 | 진자운동방지 운반장치 |
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JP3470801B2 (ja) | 2003-11-25 |
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