JP4777863B2 - 橋形クレーン - Google Patents

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    • B66C11/16Rope, cable, or chain drives for trolleys; Combinations of such drives with hoisting gear

Description

本発明は、橋形クレーンに関する。さらに詳しくは、ガーダの両端を剛脚と揺脚とで支え、ガーダ上をトロリーが横行して、トロリーから吊下げたフックで荷物を吊上げる形式の橋形クレーンに関する。
橋形クレーンには、非特許文献1に示すように、岸壁荷役用や造船用の外、一般荷役用があり、ガーダ上を横行するトロリーには主トロリーと補トロリーの2台を用いたものがある。
2台のトロリーは、単独で動かすこともでき、同時に連動して動かすこともできる。大きな荷物や船体ブロックに対しては、2本のフックで共吊りすると共に、一方を巻上げ下げして傾けることもできる。
補トロリーは、ガーダの中央から1本のフックを吊下げ、主トロリーはガーダの上面の前後両側から2本のフックを吊下げる形式が多く、主トロリーに搭載された巻上装置やガイドシーブは固定的に配置されている。
上記のような従来例の一例を、図11〜図12に基づき説明する。
図12に示す橋形クレーンCは、ガーダ1と、その一端に固定された剛脚2と、他端にピンで取付けられた揺脚3とから構成されている。主トロリー100と補トロリー5はガーダ1に設けられたレール上を横行する。
図11に示すように、ガーダ1の中央部を補トロリー5が走行し、中央部の空間にロープを通してフック6を吊下げている。
主トロリー100はガーダ1の両サイドのレール上を走行するものであり、トロリー台車101に2台のウインチ102が載せられている。また、トロリー台車101の前後方向(ガーダ1に直交する方向)の両端部にガイドシーブ103,104が取付けられており、各ウインチ102から繰り出したロープを通して、フック105を吊下げている。前後のウインチ102にそれぞれ対応するガイドシーブ103,104の取付位置は固定的であるため、2個のフック105の前後方向の間隔dは不変である。
以上のような構造であるため、例えば、造船所でブロック工法で船体を建造しているとき、2個のフック105で共吊りした大形のブロックをほんの少し移動させて、建造中の船体に結合する場合でも、橋形クレーンCごと動かさねばならず、微少な移動ができにくかった。
新版 機械工学便覧 C3−運搬機械 19頁
本発明は上記事情に鑑み、吊荷の微少な前後移動および小旋回移動を容易にできるようにした橋形クレーンを提供することを目的とする。
第1発明の橋形クレーンは、ガーダ上を主トロリーが横行する橋形クレーンであって、前記主トロリーのトロリー台車上に巻上装置とガイドシーブ移動機構が設けられており、前記巻上装置は、ウインチと、該ウインチから繰出し巻戻しされるロープと、該ロープが巻き掛けられたフックとからなり、前記ガイドシーブ移動機構は、前記ロープの途中が巻き掛けられるガイドシーブと、該ガイドシーブを前記ガーダの長手方向に対し直交する向きに前進させたり後退させる移動機構を備えており、前記移動機構は、前記トロリー台車に固定された張出台と、該張出台の上面を走行するシーブ台車と、該シーブ台車の前後進手段とからなり、前記張出台は、その基端が前記トロリー台車に固定され、その先端が前記ガーダの長手方向に対し直交する向きに突出しており、前記シーブ台車には、前記ガイドシーブが取付けられており、前記張出台における前記シーブ台車の走行路は、基端から先端に向って下傾しており、かつ該走行路の水平長さと垂直高さの比が、前記ガイドシーブと前記フックの間のロープ本数と前記ガイドシーブと前記ウインチとの間のロープ本数の比と一致していることを特徴とする。
発明の橋形クレーンは、第1発明において、前記巻上装置と前記ガイドシーブ移動機構は、それぞれ前方用と後方用が設けられており、前方用のガイドシーブ機構は、前記ガーダの前方側に設置され、後方用のガイドシーブ機構は、前記ガーダの後方側に設置されていることを特徴とする。
第1発明によれば、つぎの効果を奏する。
a)ガイドシーブ移動機構のガイドシーブを移動機構によって前進後退させると、ガイドシーブがガーダから離れたり近づいたりするので、ガイドシーブに巻き掛けられたロープから垂下しているフックもガーダから離間したり接近したりする。よって、橋形クレーン自体を動かさなくてもフックのみの前後移動ができるので、吊荷の微少移動ができ、それにより荷役作業の能率が向上する。また、主トロリーと補トロリーにて合吊りした場合は、主トロリーのガイドシーブを微少に前後進させることにより吊荷を小旋回させることができるので、重量物の組付け作業が能率よく行える。
b)張出台の上面をシーブ台車が走行すると、シーブ台車に取付けられているガイドシーブも移動するが、その移動方向は張出台と同じくガーダの長手方向に直交する向きであるため、ガイドシーブがガーダから離れたり近づいたりする。このため、フックもガーダから離間したり接近するので、吊荷の微少移動が可能となる。
c)張出台の走行路が下傾しているので、ガイドシーブを前進させたことで短くなるガイドシーブとフック間のロープ長さが、張出台上のガイドシーブの高さ位置が低くなることによって補償される。よって、シーブ台車を前後進させてもフックの高さが変動しないので、荷役作業を容易に行える。また、ガイドシーブとウインチ間のロープ張力とガイドシーブとフック間のロープ張力の釣合いを張出台の傾斜比率と一致させておくと、ロープ張力の合成力が張出台の走行路に対し、直角に作用するので、シーブ台車の前後進駆動力を大きくする必要はなくなる。
発明によれば、巻上装置とガイドシーブ移動機構として、前方用と後方用の一対が設けられているので、2個のフックによる長大荷物の共吊りが可能であり、しかも前後のガイドシーブを同じ向きに移動させることで、長大吊荷であっても、その微少移動も小旋回も行えるので、荷役作業が能率よく行える。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明の橋形クレーンは、ガーダと剛脚と揺脚からなるクレーン自体および補トロリーは図12に示す従来例と特に変えるところはないため、以下に主トロリーについてのみ説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る主トロリーの側面図である。
図1において、1はガーダで、左右2本の桁から構成されており、中央部は空間となっている。ガーダ1の中央部には、従来例と同じく補トロリー5が紙面に直角な方向に走行するようになっており、中央部の空間にロープを通して、フック6を吊下げている。
本発明において特徴のある主トロリー10は、以下のように構成されている。
トロリー台車11は車輪12を備えており、ガーダ1上に設置されたレール13(図2参照)上を紙面に直角な方向に走行するようになっている。
前記トロリー台車11上には、2台の巻上装置14F,14Rと2台のガイドシーブ移動機構20F,20Rが設置されている。図中右側が前方用で、ガーダ1の前面から前方に突出した位置でフック60を吊降ろしている。図中左側が後方用で、ガーダ1の後面から後方に突出した位置でフック60を吊降ろしている。
各巻上装置は、いずれも、ウインチ15とロープRと、フック60とから構成されている。なお、これらの構造は従来例と同一構成である。前記ガイドシーブ移動機構20F,20Rは、前記ロープRの途中が巻き掛けられるガイドシーブをガーダ1の長手方向に対し直交する向き(前方または後方)に前進させたり後退させる移動機構を有している。
前記ガイドシーブ移動機構20F,20Rは、前記ウインチ15から繰出されたロープRを案内するガイドシーブと、このガイドシーブをガーダ1に対して前後進させる移動機構からなる。この移動機構は、張出台21とシーブ台車30とシーブ台車30の前後進手段とから構成されている。
各張出台21はトロリー台車11に固定されて、その先端が外方に突出している。すなわち、図中右側の張出台21は前方に突出し、図中左側の張出台21は後方に突出している。そして、シーブ台車30は、張出台21上で、ガーダ1から離れたり近づいたりするように移動する点に特徴がある。
図1において、右側はシーブ台車30が前進した位置にあり、左側はシーブ台車30が後退した位置で示されている。前方と後方のガイドシーブ移動機構20F,20Rは、同一構成であるため、以下では後方のガイドシーブ移動機構20Rのみを説明する。
図2は図1におけるガイドシーブ移動機構の拡大側面図である。
図2に示すように、張出台21は、基部がトロリー台車11の脚部に固定され、先端は外向きに張出している。張出台21の上面は外側に向って下傾しており、その傾斜面上には、走行路面となるレール22が取付けられている。このレール22の水平長さxと垂直高さyはフック60の高さを一定に維持したり、シーブ台車30の駆動力を低減するのに重要な技術要素をなしているが、この点は後述する。
図3は同ガイドシーブ移動機構の斜め上方からみた透視図である。図4は同ガイドシーブ移動機構の斜め後方からみた透視図である。図5は同ガイドシーブ移動機構の斜め下方からみた透視図である。図6はシーブ台車30とフック60の正面図である。図7はシーブ台車30におけるガイドシーブシフト機構の平面図である。
図3および図6に示すように、張出台21とレール22は左右一対設けられている。そして、シーブ台車30は左右一対の側部フレーム31,31とこれらを連結する中央フレーム32と、側部フレーム31に軸支された車輪33を有している。車輪33は、前記張出台21のレール22上を転動する。
35は前後進手段としてのネジ棒・ナット機構である。
前記張出台21の先端部と前記シーブ台車30の後端部との間に、テレスコープ式の伸縮筒36が連結され、その内部にはネジ棒と長尺のナット筒が内蔵されている。そして、ネジ棒を張出台21の先端部に取付けたモータ37と減速器38によって回転させると、ネジ棒が進退するので、シーブ台車30を進退させることができる。
なお、前後進手段としては、ネジ棒・ナット機構に限らず、シリンダ機構その他の進退機構を用いてもよい。
図6に示すように、シーブ台車30の中央フレーム32の下面には、ロープ掛け廻し用のガイドシーブが取付けられている。
45はイコライザで、水平ビーム45aと垂直ビーム45bとからなり、垂直ビーム45bは中央フレーム32に揺動自在に軸支され、水平ビーム45aは垂直ビーム45bに揺動自在に軸支されている。そして、水平ビーム45aの両端部にイコラザシーブ41,42が取付けられている。このイコライザシーブ41,42が上下に変位することによって、シーブ台車30の後述するガイドシーブ群とフック60のガイドシーブ61〜66の間のロープ長の片寄りを解消することができる。また、イコライザ45の左右両側における中央フレーム32には、固定のガイドシーブ43,44が取付けられている。
図6および図7に示すように、中央フレーム32の上面には、シフト機構付きのガイドシーブ51〜54が4枚設けられている。ガイドシーブ51,52が第1セットで、第1ホルダー55に入れられている。ガイドシーブ53,54は第2セットで第2ホルダー56に入れられている。第1、第2ホルダー55,56は2本のガイド棒57,58に通されて、左右の横行が円滑に行われるようにガイドされている。また、第1、第2ホルダー55,56には1本のネジ棒59が通され、各ホルダーに内蔵したナットが螺合している。そして、ネジ棒59には、中間点を境にして左右逆向きのネジが切られている。よって、ネジ棒59を正逆回転させると、第1、第2ホルダー55,56を互いに近づけたり離間するよう移動させることができる。なお、図6においては複雑化を避けるため、ガイド棒58を省略し、各ホルダ55,56も簡略化して図示している。
図6において、符号60はフックであり、6枚のシーブ61,62,63,64,65,66を有している。このシーブ61〜66とシーブ台車30の各ガイドシーブ41〜44、51〜54の間には複数本のロープRが掛け廻されるが、その掛け廻し経路は図8に基づき後述する。
図3および図5に示すウインチ15は、ドラム16とモータ17と減速機18を有しており、モータ17の動力によってドラム16が正逆両方向に回転するようになっている。そして、ウインチ15のドラム16の一端部には2本のロープR1,R2を巻取り、他端部には、2本のロープR3,R4を巻取っている。このドラム16が正逆回転すると、これらのロープR1〜R4を巻出し巻戻して、フック60を上げ下げすることになる。なお、このドラム16とフック60の間のガイドシーブ群も含めたロープの掛け廻し経路は図8に基づき説明する。
また、前記ドラム16の回転は、チェーン19a,19b,19cを介して、前記ネジ棒59に伝え、ネジ棒59を正逆両方向に回転させるようになっている。このため、ドラム16からロープR1,R2のグループおよびロープR3,R4のグループが引出される位置に合わせて、第1、第2ホルダー55,56が左右に移動するので、ロープR1〜R4の乱巻きが生じなくなる。
図8において、ウインチ15のドラム16の一端側からは2本のロープR1,R2が伸び、他端側からは別の2本のロープR3,R4が伸びている。ロープR1,R2は実際は一続きになった1本のロープで、その途中がイコライザ45のシーブ41に巻き掛けられている。そして、ロープR1側がフック60のシーブ65→シーブ台車30のシーブ43→フック60のシーブ61→シーブ台車30のシーブ51を経て、ドラム16に掛け廻わされ、ロープR2側が、フック60のシーブ62→シーブ台車30のシーブ52を経て、ドラム16に掛け廻されている。
また、ロープR3,R4も実際は一続きのロープで、その途中がイコライザ45のシーブ42に巻き掛けられている。そして、ロープR3側が、フック60のシーブ66→シーブ台車30のシーブ44→フック60のシーブ64→シーブ台車30のシーブ54を経て、ドラム16に掛け廻され、ロープR4側が、フック60のシーブ63→シーブ台車30のシーブ53を経て、ドラム16に掛け廻されている。
上記のロープ掛け廻し経路は、ドラム16からシーブ台車30までのロープ本数が4本で、シーブ台車30とフック60の間のロープ本数が12本になっており、ロープ本数の比が1:3である。
なお、このロープ本数の比は1:3に限らず、1:2以下でもよく、1:4以上であってもよい。
つぎに、本実施形態に係る巻上装置14F,14Rの使用方法を図1に基づき説明する。
各巻上装置14F,14Rともにウインチ15のドラム16を回転させて、ロープR1〜R4を繰り出すと、フック60を下降させることができ、ドラム16を逆回転させて、ロープR1〜R4を巻き取ると、フック60を上昇させることができる。
前後2台の巻上装置14F,14Rのフック60,60を同期させて昇降させると、荷物の両端を吊って、その水平を保ったまま荷役することができる。また、前後2台の巻上装置14F,14Rにおいて、ロープR1〜R4の巻取量を互いに変えると、前後のフック60,60間の高さが変り、吊荷を傾斜させることができる。
図1に示すように、前方ガイドシーブ移動機構20Fのシーブ台車30を前進させ、後方ガイドシーブ移動機構20Rのシーブ台車30を後退させると、前後のフック60,60は共に前方に移動する。また逆に前方のシーブ台車30を後退させ、後方のシーブ台車30を前進させると、前後のフック60,60は共に後方に移動する。
この動きを利用すると、橋形クレーンそのものは移動しないで、吊荷を微少に前後進させることができる。また、主トロリーと補トロリーにて合吊りした場合、主トロリーを微少に前後させることにより吊荷を小旋回させることが行えるので、荷役作業が能率よく行える。
図9に基づき、上記の小旋回作業を詳述する。同図において、B1は設置済みの船体ブロックであり、新しい船体ブロックB2は本発明の橋形クレーンCの主トロリー10と補トロリー5によって合吊りされている。橋形クレーンCを前進させて、船体ブロックB2を既設の船体ブロックB1に接近させた場合、一方の端面が互いに合っても他方の端面が合わず、多少の隙間dが生ずることがある。このような場合、後方用の巻上装置14Rのシーブ台車30を後退させると(矢印Ab方向)、船体ブロックB2は矢印Ar方向に少し旋回して、端面を合わすことができる。本発明によれば、このような小旋回が容易に行えるので、造船所での船体ブロックの組立てなどの重量物の微少位置合わせが容易に行え、作業効率が向上する。
また、前後のシーブ台車30,30を互いに前進させると、2本のフック60,60間の間隔Dwが広がり、前後のシーブ台車30,30を互いに後退させると、2本のフック60,60間の間隔Dnが狭くなるので、搬送ブロックの大きさに合わせた適正な吊り位置が選択できるという利点がある。
本発明のガイドシーブ移動機構20F,20Rにおいて、各張出台21のレール22の長さと高さは、フック60の高さを一定に保つ点と、シーブ台車の前後進駆動に大きな駆動力を要しないという点の二つに技術的意義があるので、以下のこの点を詳述する。
上記の実施形態において、レール22は傾斜して設置されているが、既述のごとく、その水平長さxと垂直高さyは、3:1に設定されており、この数値は、シーブ台車30からフック60までのロープ本数12本とドラム16からシーブ台車30までのロープ本数4本の比率と同一である。
(フック60の高さ保持)
上記の構成であると、ドラム16を停止していてシーブ台車30を前後に移動したときに生ずるシーブ台車30のガイドシーブ41〜44からフック60間におけるロープの伸び縮みは、シーブ台車30が低い位置に移動することで等量分を吸収される。よって、フック60の高さは変わらないので、吊荷の高さを変えずに、水平方向の微少送りのみが可能となる。このため、造船所において大形の重量である船体ブロック等を建造中の船体に組み付ける作業において、位置合わせが容易に行えるという効果を奏する。
(シーブ台車30の駆動力)
図10は本発明の橋形クレーンにおけるロープ張力の釣合いの説明図である。
同図に示すように、ロープ張力の釣合いを下記のようにする。
シーブ台車30のシーブ51〜54→ドラム16への張力fh=1
シーブ台車30のシーブ51〜54→フック60のシーブ61〜66への張力fv=3
上記の場合、張力fhと張力fvの合成力Fは、張出台21のレール22に直角に作用することになる。
このことは、フック荷重の増減があっても、シーブ台車30の前後進手段であるモータ37への作用荷重に変化がないとことを意味する。このため、モータ37はシーブ台車30が張出台21の傾斜を転がり落ちようとする荷重を支えるだけでよく、フック60に大きな荷重を吊っても大きな駆動力を与える必要はない。
(他の実施形態)
つぎに、本発明の他の実施形態を説明する。
前記したレール22の水平長さxと垂直高さyの比率は、ロープの巻取本数比に合わせる必要があり、ドラム16とシーブ台車30におけるガイドシーブ51〜54間のロープ本数Yとシーブ台車30のガイドシーブ41〜44とフック60のガイドシーブ51〜54間のロープ本数Xとの間でx:y=X:Yとする必要がある。
例えば、ロープ本数Y:ロープ本数Xが1:2であれば、レール22の水平長さxと垂直高さyは、1:2とすればよく、また、ロープ本数Y:ロープ本数Xが1:4であれば、レール22の水平長さxと垂直高さyは、1:4とすればよい。
上記実施形態では、巻上装置とガイドシーブ移動機構につき、前方用と後方用を設置したが、前方用または後方用の設備のみを設けてもよい。
また、巻上装置の前方用と後方用を設けても、いずれか一方にのみガイドシーブ移動機構を設けてもよい。
これらの構成でも、前後のフック60間の間隔を伸縮させることができるので、吊荷の移動量は両側設置の半分と成るが、微少な前後移動が可能となり、主トロリーと補トロリーの合吊りに於いては小旋回移動が可能となる等の利点がある。
さらに、補トロリー5を用いない構成であってもよく、そのような橋形クレーンも本発明に含まれる。
本発明の一実施形態に係る主トロリーの側面図である。 図1におけるガイドシーブ移動機構の拡大側面図である。 同ガイドシーブ移動機構の斜め上方からみた透視図である。 同ガイドシーブ移動機構の斜め後方からみた透視図である。 同ガイドシーブ移動機構の斜め下方からみた透視図である。 シーブ台車30とフック60の正面図である。 シーブ台車30におけるガイドシーブシフト機構の平面図である。 ドラム16とシーブ台車30とフック60間におけるロープの掛け廻し経路図である。 本発明の橋形クレーンにおける小旋回作業の説明図である。 本発明の橋形クレーンにおけるロープ張力の釣合いの説明図である。 従来の主トロリーの側面図である。 従来の橋形クレーンの斜視図である。
1 ガーダ
10 主トロリー
11 トロリー台車
15 ウインチ
16 ドラム
20 ガイドシーブ移動機構
21 張出台
22 レール
30 シーブ台車
33 車輪
35 前後進手段
41〜44 ガイドシーブ
51〜54 ガイドシーブ
61〜66 シーブ
60 フック

Claims (2)

  1. ガーダ上を主トロリーが横行する橋形クレーンであって、
    前記主トロリーのトロリー台車上に巻上装置とガイドシーブ移動機構が設けられており、
    前記巻上装置は、ウインチと、該ウインチから繰出し巻戻しされるロープと、該ロープが巻き掛けられたフックとからなり、
    前記ガイドシーブ移動機構は、前記ロープの途中が巻き掛けられるガイドシーブと、該ガイドシーブを前記ガーダの長手方向に対し直交する向きに前進させたり後退させる移動機構を備えており、
    前記移動機構は、前記トロリー台車に固定された張出台と、該張出台の上面を走行するシーブ台車と、該シーブ台車の前後進手段とからなり、
    前記張出台は、その基端が前記トロリー台車に固定され、その先端が前記ガーダの長手方向に対し直交する向きに突出しており、
    前記シーブ台車には、前記ガイドシーブが取付けられており、
    前記張出台における前記シーブ台車の走行路は、基端から先端に向って下傾しており、かつ該走行路の水平長さと垂直高さの比が、前記ガイドシーブと前記フックの間のロープ本数と前記ガイドシーブと前記ウインチとの間のロープ本数の比と一致している
    ことを特徴とする橋形クレーン。
  2. 前記巻上装置と前記ガイドシーブ移動機構は、それぞれ前方用と後方用が設けられており、前方用のガイドシーブ機構は、前記ガーダの前方側に設置され、後方用のガイドシーブ機構は、前記ガーダの後方側に設置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の橋形クレーン。
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