JP3118452B2 - ケーブル共同溝の蓋の吊上げ吊下し装置 - Google Patents

ケーブル共同溝の蓋の吊上げ吊下し装置

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JP3118452B2 JP11337168A JP33716899A JP3118452B2 JP 3118452 B2 JP3118452 B2 JP 3118452B2 JP 11337168 A JP11337168 A JP 11337168A JP 33716899 A JP33716899 A JP 33716899A JP 3118452 B2 JP3118452 B2 JP 3118452B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信ケーブル(含光
ファイバケーブル)、電力ケーブル、制御ケーブル、信
号ケーブル等の共同溝の蓋を開閉する場合に使用する共
同溝の蓋の吊上げ、吊下し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電線ケーブルの共同溝は通常歩道内に建
設され、その上面は数mないし10m、20mといった
区間に一定幅のコンクリート蓋あるいは鉄蓋(鋳物蓋を
含む)が設けられている。
【0003】このような共同溝の蓋はかなりの重量があ
り、例えば1個でも60Kgとか80Kg、場合により
500Kg等のものが使用されており、かつその数も2
ないし4個という少ないものから数10個という多数の
ものまで種々である。これを布設したり、定期的点検や
臨時的点検あるいはケーブル配設もしくは交換工事等
で、一時的に蓋を取り除いたりする場合に、従来は小型
クレーンを載置したクレーン車を車道の共同溝に近接す
る位置に停止させて、前記の蓋をクレーンで吊上げた
り、吊下したりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
ときは、工事中このクレーン車を停車させておく必要が
あることから、交通妨害となることが多く、又専用のク
レーン車自体を準備するため、これに要する費用もかな
りのものとなることが避けられなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
するために鋭意検討の結果、吊上げ吊下し装置はライト
バン、ワンボックスカー、軽トラック等の小型車輛で現
地まで移動し、これを所定の共同溝の蓋を連続して吊上
げ、吊下しする歩道のケーブル共同溝の両側に必要に応
じてレールを敷設して、その共同溝の両側を走行するよ
うにするため、所定の位置に配置して、順次ケーブル共
同溝の蓋を吊上げ、吊下しして共同溝内部のケーブルの
点検や修復あるいはケーブルの交換等を容易に実施する
ことができるようにするものである。又、吊上げ吊下し
装置は現地に運搬するまではなるべく小型に分解して現
地組み立てを成しうるようにするとともに、車道から歩
道に小型車輛に下ろす際に、歩道を専有する時間をなる
べく少なくするために90°もしくはその他特定の方向
に走行方向を変換しうるキャスターを備えたケーブル共
同溝の蓋の吊上げ吊下し装置に関するものである。ま
た、場合により車輪をレール走行用車輪として、ケーブ
ル共同溝の両側にレールを配置して、走行させ、順次ケ
ーブル共同溝の蓋を吊上げ、吊下しして共同溝内部のケ
ーブルの点検や修復あるいはケーブルの交換等を容易に
実施することができるようにしたものである。
【0006】かかる共同溝の蓋の吊上げ吊下し装置は、
従来と異なり作業の開始時と終了時にこの装置を場合に
よりレールと共に運搬するだけであるから、蓋の吊上げ
吊下し作業中は、全く車道を占有することがなく、ま
た、構造が簡単であることから、フレーム各部を必要に
応じて分解可能に設計し、かつリールやハンドル等すべ
ての部品も分解して運搬し、現地で組立でき、共同溝の
蓋の吊上げ、吊下しには一切電力、動力を使用しないで
容易に実施することができるものである。
【0007】以下本発明について述べれば、請求項1の
発明は、長辺と短辺とで構成される上部フレームと、こ
れを支持する脚部と、1対の脚部を短辺側で結合する下
部フレームと、下部フレームの下面に取り付けられ短辺
方向を走行方向とする走行車輪と、該走行車輪の走行を
停止するストップ装置とを備え、上部フレームには1ケ
又は複数個のハンドル操作で回動するワイヤリールを備
え、先端にフック金具を取り付けたワイヤを巻付け巻戻
し可能に形成してなるケーブル共同溝の蓋の吊上げ吊下
し装置であって、下記の構成を有する。この構成を有す
る限り如何なる付随的な構成も採用することができる。
【0008】請求項の発明は、上記構成に加えて、
部フレームの長辺の内側に、これと平行な2本の補助フ
レームを設け、該2本の補助フレーム間で長手方向のほ
ぼ中央に、回転自在なワイヤリールを取り付け、上部フ
レームの短辺側に設けたハンドルの回転軸を該補助フレ
ームの一方の外側に沿わせて配設し、該ハンドルの回転
軸の先端と該ワイヤリールの端部とを回転伝達機構で結
合し、かつ該ワイヤリールの前後で前記2本の補助フレ
ーム間に回動自在なガイドロールを設け、該ワイヤリー
ルには両先端にフック金具を取り付けたワイヤを巻き付
けて、それぞれ別の前記ガイドロールを経由して下方に
吊下げるようにし、ハンドル操作で吊上げ吊下げをなし
得るようにしたことを特徴とするケーブル共同溝の蓋の
吊上げ吊下し装置であり、又、請求項の発明は、該ハ
ンドルの回転軸の先端と該ワイヤリールの端部とを回転
伝達機構が、該ハンドルの回転軸の先端に小歯車を用
い、該ワイヤリールの端部に傘歯車を用いて、該小歯車
により該傘歯車を回転し得るようにしたことを特徴とす
る請求項に記載のケーブル共同溝の蓋の吊上げ吊下し
装置である。
【0009】
【0010】請求項の発明は、上部フレームの長辺の
中央で2分割され、分割された該フレームの下部に接続
支持用部材をボルト止めした請求項記載のケーブル共
同溝の蓋の吊上げ吊下し装置であり、請求項の発明
は、一対のワイヤリールの先端に吊り天秤を介してフッ
ク金具を取り付けたワイヤを巻付け巻戻し可能に形成し
てなる請求項1もしくは記載のケーブル共同溝の蓋の
吊上げ吊下し装置である。
【0011】更に、請求項の発明は、長辺と短辺とで
構成される上部フレームと、これを支持する脚部と、1
対の脚部を短辺側で結合する下部フレームと、下部フレ
ームの下面に取り付けられ短辺方向を走行方向とする走
行車輪と、該走行車輪の走行を停止するストップ装置と
を備え、上部フレームには1ケ又は複数個のハンドル操
作で回動するワイヤリールを備え、先端にフック金具を
取り付けたワイヤを巻付け巻戻し可能に形成してなるケ
ーブル共同溝の蓋の吊上げ吊下し装置に於いて、下部フ
レームの下面に取付けられたキャスターとして、下部フ
レームに固定された方向規制用上部部材と、下部フレー
ムに固定されない方向規制用下部部材とであって、その
下面に軸受けブラケットを固定された車輪とからなり、
該方向規制用上部部材及び方向規制用下部部材を貫通し
て設けられる心軸の上部を下部フレームの上面にナット
で固定し、且つ方向規制用上部固定部材には該心軸の中
心から一定半径の1/4扇形空所を設け、かつその両端
を含む特定の個所に該扇形空所の幅よりもやや直径の大
きい方向規制用棒状体の固定穴を設け、方向規制用下部
部材には該方向規制用棒状体の固定穴に対応する箇所に
方向規制用棒状体の先端を嵌入し得る嵌入凹部を設け、
方向規制用棒状体を先細に構成してその先端を前記嵌入
凹部に差込み上部方向規制部材の扇形空所を移動させる
ことによって方向規制用下部部材及びこれに結合された
ブラケットを回動させ、該方向規制用棒状体が上部部材
の方向規制用棒状体の固定穴の何れかにあるとき、ナッ
トで方向規制用上部部材に方向規制用棒状体を固定し得
るように構成してなることを特徴とするケーブル共同溝
の蓋の吊上げ吊下し装置である。
【0012】なお、請求項の発明は、キャスターの車
輪走行用にレールを備えたことを特徴とする請求項1,
2,3,4もしくは記載のケーブル共同溝の蓋の吊上
げ吊下し装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を図面を参照しつつ説明す
る。図1、図2、図3は本発明の一実施例で、上部フレ
ーム1aの2本の長辺1a−1と、2本の短辺1a−2
と、2本の長辺1a−1,1a−1の間に該長辺と平行
に設けられた1対の補助フレーム2a−1、2a−2を
設け、脚部には側面矩形状になるように脚部1bが設け
られている。そして該1対の補助フレーム2a−1、2
a−2間であって、長手方向のほぼ中央に、回転自在に
ワイヤリール12が設けられ、このワイヤリール12の
軸心に、短辺1a−2側の一方に取り付けられたハンド
ル11のハンドル軸11aの先端の小歯車11bはワイ
ヤリール12の端部の傘歯車2を回転駆動させ、結局ワ
イヤリール12を回転駆動させる、つまり、ハンドル操
作でワイヤリール12を回転することができるようにな
っている。そして、このワイヤリール12の前後方向対
象位置にガイドロール4a,4bを設け、先端にフック
金具14を取り付けたワイヤ3を巻きつける。4cはガ
イドロールの取付け部材である。ワイヤリール12の両
端に鍔13a、13bと中間に鍔13cが設けられ、こ
れにより区分される部分をA部とB部とすると、各部に
別のワイヤを、ワイヤリールに一端を固定して巻いても
よいが、一本のワイヤを中間の鍔12cの扇形切欠きを
通して連続させてもよい。但しなるべくは、中央でワイ
ヤリール12に固定させた方が好ましい。なお、ハンド
ル軸11aは長いので、傍の補助フレームに同軸を挿通
する保持部材11cを設けることができる。図では、ワ
イヤリール12を回転駆動させるために端部に傘歯車や
ハンドル軸に小歯車を用いているが、他の回転駆動手段
(機構)によっても差支えない。
【0014】上記の構造では、通常は1方がワイヤリー
ル12の上から前方に引き出せば、他方は下から後方に
引き出す。このようにすることにより、ワイヤリール1
2の一定方向の回転によりワイヤは前後の2方向に繰り
出され、ガイドロール4a,4bを経由して下方に垂下
する。この時ワイヤ3の端部のフック金具14を下方に
降し、マンホールの蓋Wをアイボルト15により吊上げ
たり吊下げたりすることにより、一様に上下することが
できる。作業中ストッパー10(車輪8のブレーキでも
よい)により移動しないようにし、吊り上げた後、スト
ッパーを解除し、レール9の上を走行させ、荷下ろしし
てから、次の蓋の吊り上げ、移動、荷下ろしをすること
により、極めて容易に工事ができ、且つ安全性も高く、
作業も一人で遂行することができる。
【0015】図4、図5、図6は請求項5の発明で対象
となる装置の方向規制棒状体以外の部分の一実施例で、
上部フレーム1aの2本の長辺1a−1と2本の短辺1
a−2とを、脚部1bが設けられて支持するようにし、
フレームの長さ方向で対象的位置に2個のワイヤリール
12a,12bが設けられ、外側にフレームの長辺に取
付けられたハンドル11、11でワイヤリールの軸を回
動するようになっている。図7ではハンドウインチ5を
もってハンドルからリール、ワイヤを含めて公知のもの
を取り組むことができることを示している。なお、下部
の脚部1c、キャスタ8の車輪8a、ストッパー(図示
せず)については敢て言及しないが前記図1の場合と同
様である。また、図4ではワイヤ3の先端にフック金具
14としてシャックル15、アイナット16、吊り天秤
17を介してマンホールの蓋Wのフック金具18が吊り
上げられるので、一様な高さに調節しながらバランスを
とって吊り上げ、吊り下げが実施できる。なお、7は装
置を持ちあげるためのフットである。
【0016】又、図7に示すものは、図4、5、6に示
すものを更に分解可能としたもので、上部フレーム1a
の2本の長辺を中央で分離し1a−1・Aと1a−1・
Bとして構成し、これを下面に結合部材をおいて1a−
1・Cをあてがいボルト止め1a−1・Dして一体化し
たものである。従って、現地まで装置を運搬する際に
は、長いものを半分にして車に積み、現地にて下ろして
から組立てることができるので、取扱が極めて容易とな
る効果がある。
【0017】更に、図8に示すものはハンドル付ワイヤ
巻上げ機(ハンドウインチ)5であって、市販されてい
るものであり、本発明に直接採用することができるが、
ハンドル11を本体側に押し込んでラチェット6角部を
12角孔セーションプレートにはめ込みブレーキが掛け
られ、ハンドルを手前に引き出せばラチェットも一緒に
引き出され、ハンドルを左右に回すことができるように
なっている。勿論その他の形式のものでも、設計に応じ
て採用すればよい。
【0018】このようにしたものは、多数の共同溝の蓋
を持ちあげ移動するために、この蓋の両側にレール9を
設けておき、この上を順次走行させて作業をする、作業
中装置の車が動かないようにするためストッパー10が
設けられている。このストッパーはバネを利用して足で
上から押してバネを圧縮して心棒を下げて走行を停止さ
せ、この心棒の停止を解除する舌片を踏んでバネを開放
して走行しうる形式のものでもよいが、例えば図とは異
なるが車輪に直接ブレーキ作用を有するものであっても
差支えない。
【0019】図9、図10、図11に示すものは、装置
の方向を少なくとも90°変換可能なケーブル共同溝の
蓋の吊上げ吊下し装置の方向規制装置を備えた車輪の構
造を説明するための側面図、上面図、及び斜視図であ
り、図12は方向規制用棒状体の移動時の状態の断面図
であり、4隅の脚部1bに取付けられることにより、例
えば、装置をトラックから下ろしたときに、マンホール
のある歩道に於いてやや歩道を占有するように車から下
ろされても、マンホールを跨ぐように所定の位置に移動
する際に、マンホールの幅方向すなわち、本発明の装置
の長い方に進行するように車輪の方向を定めておき、所
定の位置に来た場合、該方向規制装置により車輪の方向
を例えば90°変えれば、マンホールの蓋の吊り上げ吊
り下ろし作業が連続的に容易に行うことができるもので
ある。なお、この角度は方向規制板に90°以外に図1
0で例示したように中間に方向規制用棒状体の特定の固
定穴を設けてあればその角度に方向転換することが容易
なことは当然である。
【0020】また、図11に示すように、方向規制用上
部部材102aには芯軸103から一定半径R(1/4
扇形空所の中心線の位置する半径)の1/4扇形空所1
11を有しており、方向規制用棒状体112の移動用空
所111aと、該移動用空所111aの幅よりもやや大
きい半径の方向規制用棒状体112の固定用空所111
bとからなっている。なお、方向規制用棒状体112を
移動中の断面図は図11に示すとおりで、該方向規制用
棒状体112を少し上方に上げることによって達成され
る。なお、図では方向規制棒状体に取付けられるナット
を省略して示した。
【0021】その具体的応用例を図により説明すると、
図1、図4で理解できるように、脚部1bの下には短い
架台間例えば、角型の鋼材を支持部材として使用する
と、その端部は図9、図10、図11に示すように、車
輪の台座部101を構成する。台車を支持する台座部1
01と、該台座部101の下面に密着し台座部101に
溶接102で固着された方向規制用上部部材102a
と、台座部101に取付けられ台座部101と方向規制
用上部部材102aとにねじ込まれるネジ部103aを
有し、その先端を自由表面103bとした垂直方向に設
けられた心軸103と、この心軸103に対して回動自
在な方向規制用下部部材102bと、該方向規制用下部
部材102bに軸受けブラケット104がボルト105
により結合固定された車輪106とからなっている。前
記の心軸103はに台座部101の上面で溝付六角ナッ
ト103cにより緩みなく固定される。また、車輪10
6は車軸107により、ブラケット104の支持孔10
8を貫通してブラケット104に取り付けられている。
【0022】図では方向規制用下部部材102bは方向
規制用上部部材102aに隠れて見えないが、図9、図
10を参照すれば、方向規制用棒状体112は、その先
端に細径部112aを有しており、方向規制用下部部材
102bに設けられた差込み凹部113に挿入されてこ
れを一体のものとして移動することができるようになっ
ている。従って、図12に示すように方向規制用棒状体
112の先端を少し浮かせるように細径部112aを方
向規制用下部部材102bの差込み凹部113に差し込
んで方向規制用棒状体の移動用空所111aに従い方向
規制用棒状体112を心軸103の半径方向に移動さ
せ、方向規制用上部部材102aの所定の位置すなわち
方向規制用棒状体112が目的とする固定用空所111
bに至ったときに図9に示すように方向規制用棒状体1
12を完全に下ろして、該方向規制用棒状体112の頭
部を抑えナット112cで固定することにより、方向規
制用下部部材102bを例えば、45°でも90°でも
予め定めた方向の異なる方向に固定することができるの
で、この方向規制用下部部材102bに下面より車輪6
のブラケット104がボルト止め105で一体化されて
いるので、車輪の方向をこの所定の角度に変更すること
ができる。図ではボルト止め105の位置を全部は示し
ていないが、当然固定に必要な複数個所を止めることは
いうまでもない。図12は方向規制用棒状体112の移
動時の断面図で、該方向規制用棒状体112は少し浮か
せて移動させた状態の断面を示している。なお、図1に
おいては、ブラケットには車輪106を支持する車軸1
07が支持穴108に取付けられている。
【0023】上記のような構造であるから、例えば、図
10、図11に示すように、方向規制用上部部材102
aの半径Rの円弧上に設けられた1/4扇形空所111
の移動用空所111aの両端及び中間の所定の方向を定
めるための方向規制用棒状体112の差込み空所111
bを設けておき、これに最初は例えば左端の空所111
b(A)方向に方向規制用棒状体112を差し込んでお
き、抑えナット112cで固定しておけば、台車はその
台座部1の取付け方向に車輪の方向があるので、A方向
に直進するが、90°方向変換したいときには、右端の
空所111b(C)方向に方向規制用棒状体112を移
動させ、抑えナット112cで固定すれば、車輪の方向
はC方向に向きこの方向に車輪が直進することになる。
すなわち、90°方向を変えてその方向に進行させるこ
とができる。又、仮に中間の45°の方向に方向を変換
させたい場合には、中央にある空所111b(B)方向
に方向規制用棒状体112を配置し、抑えナット112
cで固定すれば、車輪の方向は45°方向変換させるこ
とができる。更に図では抑えナット112cには六角ナ
ットを使用しているが、ハンドル付のナットを使用すれ
ば操作性を向上することができる。
【0024】本発明に於いて、レールを使用する場合は
図13(イ)のように、断面U字状のゴム張りのレール
9aを用い車輪のタイヤ8aを走行させるようにするこ
とができるほか、(ロ)に示すように公知の断面工字状
のレール9bとし、車輪もこれに噛みあわされる形状8
bとするとができる。
【0025】
【発明の効果】上記説明で示したように、本発明は、極
めて簡単な構造であり、1個又は複数個のハンドル操作
できるワイヤリールを採用し、重量物である多数の蓋の
上げ下げをレール走行も併用して極めて小人数で作業す
ることができ、しかも車道の占有をしないので、交通妨
害にもならず、極めて有用な装置を提供することができ
る。また、各フレームを分解可能に設計できるほか、下
部脚部、リール、ガイドロール等の各部に分解できるの
で、運搬が容易であり、組立も容易で歩道占有が限ら
れ、歩行を妨げることがない。特に、方向規制用板を備
えたキャスターを用いるときには、90°その他任意の
角度の方向を変えることができるため、機材を運搬車か
ら歩道に下ろして所定の位置に組立、配置する場合に非
常に有利であり、歩道の占有も極めて少ない効果があ
る。又同時に共同溝の蓋の吊上げ吊下し装置の走行方向
を共同溝の蓋の両側に平行して設けることができるの
で、共同溝を吊り上げ吊り下ろしした後に装置がピット
内に転落するのを防止することができる。更に、長辺側
で、分解できるようにした装置は現場で組立てて使用で
きるので、運搬に小型車を用いることができ、歩道の占
有時間が少なく有利である。更にレールを用いる方法
は、レールを用いない方法に比べてがたつかずに作業が
でき、多数の蓋を連続して吊り上げたり吊り下ろしたり
する場合に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のケーブルの共同溝の蓋の吊
上げ吊下し装置の正面側概略説明図。
【図2】図1の上面図。
【図3】図1の短辺側省略図。
【図4】本発明の他の一実施例のケーブルの共同溝の蓋
の吊上げ吊下し装置の正面側概略説明図。
【図5】図4の上面図。
【図6】図4の短辺側の省略側面図。
【図7】図4、図5、図6の装置の長辺部の部分説明正
面図。
【図8】図4に用いられているハンドウィンチの構造例
を示す断面図。
【図9】本発明で用いられる方向規制キャスターの要部
断面図。
【図10】本発明で用いられる方向規制キャスターの一
部省略上面図。
【図11】本発明で用いられる方向規制キャスターの一
例の斜視図。
【図12】本発明で用いられる方向規制棒状体の移動時
の断面図。
【図13】(イ),(ロ)はレールを用いる場合の車輪
とレールとの関係を示す例示の断面図。
【符号の説明】
1a 上部フレーム 1a−1 長辺 1a−2 短辺 1a−1・A、1a−1・B 部分長辺 1a−1・C 当て材 1a−1・D ボルト止め 1b 脚部 1c 下部フレーム 2 傘歯車 2a−1,2a−2補助フレーム 3 ワイヤ 4a,4b ガイドロール 5 ハンドウインチ 7 フット 8 キャスタ 8a,8b 車輪 9a,9b レール 10 ストッパー 11 ハンドル 11a ハンドル軸 11b 小歯車 11c 保持部 12,12a,12b ワイヤリール 13a,13b,13c 鍔 14 フック金具 15 シャックル 16 アイボルト 17 吊り天秤 101 台座部 102 溶接 102a 方向規制用上部部材 102b 方向規制用下部部材 103 心軸 103a ネジ部 103b 自由表面 103c 溝付六角ボルト 104 ブラケット 105 ボルト止め 106 車輪 107 車軸 108 支持穴 111 1/4扇形空所 111a 方向規制用棒状体の取付け空所 111b 方向規制用棒状体の移動用空所 112 方向規制用棒状体 112a 細径部 113 差込み凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂山 直人 東京都江戸川区中央3丁目5番6号 株 式会社光栄内 (72)発明者 福島 佐智夫 東京都江戸川区中央3丁目5番6号 株 式会社光栄内 (56)参考文献 特開 平8−302721(JP,A) 実開 平2−14233(JP,U) 実開 昭61−11698(JP,U) 実開 昭64−53248(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66D 3/04 B66C 19/00 E02D 29/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長辺と短辺とで構成される上部フレーム
    と、これを支持する脚部と、1対の脚部を短辺側で結合
    する下部フレームと、下部フレームの下面に取り付けら
    れ短辺方向を走行方向とする走行車輪と、該走行車輪の
    走行を停止するストップ装置とを備え、上部フレームに
    は1ケ又は複数個のハンドル操作で回動するワイヤリー
    ルを備え、先端にフック金具を取り付けたワイヤを巻付
    け巻戻し可能に形成してなるケーブル共同溝の蓋の吊上
    げ吊下し装置に於いて、上部フレームの長辺の内側に、
    これと平行な2本の補助フレームを設け、該2本の補助
    フレーム間で長手方向のほぼ中央に、回転自在なワイヤ
    リールを取り付け、上部フレームの短辺側に設けたハン
    ドルの回転軸を該補助フレームの一方の外側に沿わせて
    配設し、該ハンドルの回転軸の先端と該ワイヤリールの
    端部とを回転伝達機構で結合し、かつ該ワイヤリールの
    前後で前記2本の補助フレーム間に回動自在なガイドロ
    ールを設け、該ワイヤリールには両先端にフック金具を
    取り付けたワイヤを巻き付けて、それぞれ別の前記ガイ
    ドロールを経由して下方に吊下げるようにし、ハンドル
    操作で吊上げ吊下げをなし得るようにしたことを特徴と
    るケーブル共同溝の蓋の吊上げ吊下し装置。
  2. 【請求項2】 該ハンドルの回転軸の先端と該ワイヤリ
    ールの端部とを回転伝達機構が、該ハンドルの回転軸の
    先端に小歯車を用い、該ワイヤリールの端部に傘歯車を
    用いて、該小歯車により該傘歯車を回転し得るようにし
    たことを特徴とする請求項に記載のケーブル共同溝の
    蓋の吊上げ吊下し装置。
  3. 【請求項3】 上部フレームの長辺の中央で2分割さ
    れ、分割された該フレームの下部に接続支持用部材をボ
    ルト止めした請求項記載のケーブル共同溝の蓋の吊上
    げ吊下し装置。
  4. 【請求項4】 一対のワイヤリールの先端に吊り天秤を
    介してフック金具を取り付けたワイヤを巻付け巻戻し可
    能に形成してなる請求項1もしくは記載のケーブル共
    同溝の蓋の吊上げ吊下し装置。
  5. 【請求項5】 長辺と短辺とで構成される上部フレーム
    と、これを支持する脚部と、1対の脚部を短辺側で結合
    する下部フレームと、下部フレームの下面に取り付けら
    れ短辺方向を走行方向とする走行車輪と、該走行車輪の
    走行を停止す るストップ装置とを備え、上部フレームに
    は1ケ又は複数個のハンドル操作で回動するワイヤリー
    ルを備え、先端にフック金具を取り付けたワイヤを巻付
    け巻戻し可能に形成してなるケーブル共同溝の蓋の吊上
    げ吊下し装置に於いて、下部フレームの下面に取付けら
    れたキャスターとして、下部フレームに固定された方向
    規制用上部部材と、下部フレームに固定されない方向規
    制用下部部材とであって、その下面に軸受けブラケット
    を固定された車輪とからなり、該方向規制用上部部材及
    び方向規制用下部部材を貫通して設けられる心軸の上部
    を下部フレームの上面にナットで固定し、且つ方向規制
    用上部固定部材には該心軸の中心から一定半径の1/4
    扇形空所を設け、かつその両端を含む特定の個所に該扇
    形空所の幅よりもやや直径の大きい方向規制用棒状体の
    固定穴を設け、方向規制用下部部材には該方向規制用棒
    状体の固定穴に対応する箇所に方向規制用棒状体の先端
    を嵌入し得る嵌入凹部を設け、方向規制用棒状体を先細
    に構成してその先端を前記嵌入凹部に差込み上部方向規
    制部材の扇形空所を移動させることによって方向規制用
    下部部材及びこれに結合されたブラケットを回動させ、
    該方向規制用棒状体が上部部材の方向規制用棒状体の固
    定穴の何れかにあるとき、ナットで方向規制用上部部材
    に方向規制用棒状体を固定し得るように構成してなるこ
    とを特徴とするケーブル共同溝の蓋の吊上げ吊下し装
    置。
  6. 【請求項6】 キャスターの車輪走行用にレールを備え
    たことを特徴とする請求項1,2,3,4もしくは
    載のケーブル共同溝の蓋の吊上げ吊下し装置。
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