JPH11210864A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JPH11210864A
JPH11210864A JP1160398A JP1160398A JPH11210864A JP H11210864 A JPH11210864 A JP H11210864A JP 1160398 A JP1160398 A JP 1160398A JP 1160398 A JP1160398 A JP 1160398A JP H11210864 A JPH11210864 A JP H11210864A
Authority
JP
Japan
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clutch
actuator
differential device
spring
outer case
Prior art date
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Application number
JP1160398A
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English (en)
Inventor
Hisao Morito
久男 森戸
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力の連結状態と遮断状態とを保ち、アクチ
ュエ−タを休止する。 【解決手段】 エンジンによって回転駆動されるアウタ
−ケ−ス3と、ケ−ス3と相対回転可能に配置されたイ
ンナ−ケ−ス5と、ケ−ス5の回転を車輪側に分配する
差動機構7と、クラッチ部材9の移動によってケ−ス
3、5の連結を断続する噛み合いクラッチ11と、クラ
ッチ部材9をクラッチ11の連結位置に移動操作する一
側のアクチュエ−タ13と、貫通部材19を介してクラ
ッチ部材9をクラッチ11の連結解除位置に移動操作す
る他側のアクチュエ−タ15と、クラッチ部材9をこれ
らの両位置に保持する位置保持手段21とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駆動力の連結と
連結解除機能と、各状態の保持機能とを有するデファレ
ンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公開実用平成3−68659号公報に図
12のようなデファレンシャル装置201が記載されて
いる。
【0003】このデファレンシャル装置201におい
て、デフケ−ス203の回転はプレッシャリング20
5、205と、カム207、207とを介して差動機構
209のピニオンシャフト211に伝達され、ピニオン
ギヤ213から出力側サイドギヤ215、217を介し
て車輪側に配分される。
【0004】又、各カム207のスラスト力によりプレ
ッシャリング205、205を介して多板クラッチ21
9、219が締結され、デフケ−ス203と各サイドギ
ヤ215、217との間で差動機構209の差動が制限
される。
【0005】又、デファレンシャル装置201には、サ
イドギヤ217側の受圧部材221とデフケ−ス203
側のリング223との間に噛み合いクラッチ225(差
動ロック機構)が設けられている。アクチュエ−タ22
7はリング223を受圧部材221側に移動操作して噛
み合いクラッチ225を噛み合わせ、差動機構209の
差動をロックさせる。
【0006】差動ロック状態を保持するために、アクチ
ュエ−タ227はリング223をリタ−ンスプリング2
29の付勢力に抗して押圧する。
【0007】又、アクチュエ−タ227の作動が停止す
ると、リタ−ンスプリング229によってリング223
が後退し、噛み合いクラッチ225の噛み合いと差動ロ
ックとが解除される。
【0008】又、このような差動ロック機構付きのデフ
ァレンシャル装置の他に、デフケ−スの構造を、差動機
構を収容するインナ−ケ−スとこれを収容するアウタ−
ケ−スとの2重構造にし、アクチュエ−タで操作される
断続機構によってインナ−ケ−ス(差動機構)をアウタ
−ケ−ス(エンジン側)から切り離し可能にしたデファ
レンシャル装置がある。
【0009】このようなデファレンシャル装置は、四輪
駆動(4WD)車の前後いずれかの車輪側に用いられ、
インナ−ケ−スをエンジン側から切り離すと、車両は二
輪駆動(2WD)状態になる。
【0010】このデファレンシャル装置では、一般に、
アクチュエ−タは断続機構を連結するときに作動し、連
結状態(4WD状態)では、これを保持するために常時
圧力を加え続ける。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】いずれの従来例でも、
差動ロック状態を保ち、あるいは、4WD状態を保つた
めには、上記のように、アクチュエ−タも作動状態に保
つ必要がある。
【0012】従って、それだけエネルギ−消費が多く、
エンジンの燃費が悪い。
【0013】その上、アクチュエ−タや配管系に故障や
圧力洩れが生じると、差動ロックや4WD走行のような
所期の状態が保持できなくなる。
【0014】又、空気式のアクチュエ−タの場合は、長
時間作動状態に保つと内部や配管に水分が溜まる恐れが
あり、そのために故障し易くなる。
【0015】そこで、この発明は、アクチュエ−タを停
止しても、駆動力の連結状態と遮断状態とが保たれるデ
ファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、エンジンの駆動力によって回転駆動される
アウタ−ケ−スと、アウタ−ケ−スと相対回転可能に配
置されたインナ−ケ−スと、インナ−ケ−スの回転を車
輪側に分配する差動機構と、軸方向一側に配置され、ク
ラッチ部材の移動によってアウタ−ケ−スとインナ−ケ
−スとの連結を断続する噛み合いクラッチと、アウタ−
ケ−スの軸方向一側に配置されクラッチ部材を噛み合い
クラッチの連結位置と連結解除位置の一方に移動操作す
る第1のアクチュエ−タと、アウタ−ケ−スの軸方向他
側に配置され、アウタ−ケ−スを貫通する貫通部材を介
してクラッチ部材を前記両位置の他方に移動操作する第
2のアクチュエ−タと、クラッチ部材を前記各位置に係
止して位置を保持すると共に、アクチュエ−タの押圧力
を受けると係止位置から離脱して位置保持機能が解除さ
れる位置保持手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】噛み合いクラッチが連結されると、アウタ
−ケ−スを回転させるエンジンの駆動力は、噛み合いク
ラッチからインナ−ケ−スに伝達され、差動機構によっ
て各車輪側に分配される。又、噛み合いクラッチの連結
を解除すると、インナ−ケ−ス以下はエンジン側から切
り離され、車輪はフリ−回転状態になる。
【0018】このデファレンシャル装置は四輪駆動車両
の前後いずれかの車輪側に用いられており、噛み合いク
ラッチを連結すると車両は4WD状態になり、連結を解
除すると車両は2WD状態になる。
【0019】噛み合いクラッチは、例えば、アウタ−ケ
−スに移動可能に連結したクラッチ部材とインナ−ケ−
スとの間に形成してもよく、あるいは、インナ−ケ−ス
をクラッチ部材にし、噛み合いクラッチをインナ−ケ−
スとアウタ−ケ−スとの間に形成し、インナ−ケ−スを
移動操作して位置を保持するように構成してもよい。
【0020】更に、クラッチ部材を第1のアクチュエ−
タによって噛み合いクラッチの連結位置に移動させ、第
2のアクチュエ−タによって連結解除位置に移動させる
ように構成してもよく、その反対に、噛み合いクラッチ
を第1のアクチュエ−タで連結解除し、第2のアクチュ
エ−タで連結させるように構成してもよい。
【0021】いずれにしても、クラッチ部材は位置保持
手段によって噛み合いクラッチの連結位置と連結解除位
置とに保持されるから、アクチュエ−タでクラッチ部材
の位置を保持する必要がない。
【0022】こうして、本発明のデファレンシャル装置
では、従来例と異なり、クラッチ部材を移動操作すると
き以外はアクチュエ−タとその駆動力源を停止させるこ
とができるから、駆動力源のエネルギ−消費と、駆動力
源にエネルギ−を与える(駆動する)エンジンの燃費が
大幅に向上する。
【0023】従って、アクチュエ−タに故障が生じて
も、あるいは、アクチュエ−タが流体圧を受けて作動す
るものである場合は、アクチュエ−タや配管系に故障や
圧力洩れが生じても、車両をそのまま4WD状態あるい
は2WD状態に保つことができる。
【0024】又、アクチュエ−タが空気式アクチュエ−
タである場合は、上記のように、アクチュエ−タの作動
時間が極めて短く、長時間にわたって圧力を加え続ける
ことがないから、内部や配管に水分が溜まることが防止
され、それだけ故障が減少し、耐久性が向上する。
【0025】請求項2の発明は、請求項1記載のデファ
レンシャル装置であって、位置保持手段が、ばね部材に
よって相手側部材に押圧される係止部材と、相手側部材
に設けられこの係止部材が係止する2個の凹部とからな
り、クラッチ部材の移動中はばね部材が撓んで係止部材
と凹部との係止が解除され、クラッチ部材が噛み合いク
ラッチの連結位置及び連結解除位置まで移動すると、係
止部材が各凹部に係止してクラッチ部材をその位置に保
持することを特徴とする。
【0026】このように、クラッチ部材が噛み合いクラ
ッチの連結位置及び連結解除位置まで移動すると、位置
保持手段の係止部材がばね部材によって相手側部材の凹
部に係止し、噛み合いクラッチが連結状態と連結解除状
態とに保持され、請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0027】請求項3の発明は、請求項2記載のデファ
レンシャル装置であって、係止部材がボ−ルであり、こ
のボ−ルがばね部材に押圧されて相手側部材の凹部に係
止することを特徴とする。
【0028】このように、位置保持手段をチェックボ−
ル機構にし、ばね部材でボ−ルを押圧して相手側部材の
凹部に係止させることにより、噛み合いクラッチが連結
状態と連結解除状態とに保持され、請求項2の構成と同
等の効果を得る。
【0029】これに加えて、ばね部材を交換してボ−ル
の押圧力を調整することにより、例えば、請求項6の構
成において、カム力(位置保持力:振動防止機能)を調
整することができる。
【0030】請求項4の発明は、請求項2記載のデファ
レンシャル装置であって、ばね部材が、板ばねであり、
係止部材が、この板ばねの先端に形成されそのばね力に
よって相手側部材の凹部に係止する係止部であり、この
係止部が板ばねのばね力によって相手側部材の凹部に係
止することにより、噛み合いクラッチが連結状態と連結
解除状態とに保持され、請求項2の構成と同等の効果を
得る。
【0031】これに加えて、板ばねに係止部を設け、ば
ね部材と係止部材とを一体に形成したことにより、部品
点数がそれだけ低減され、組付け作業が容易になり、部
材の管理コストが低減される。
【0032】請求項5の発明は、請求項4記載のデファ
レンシャル装置であって、クラッチ部材に固定され、ア
クチュエ−タによって押圧される押圧部材が設けられ、
板ばねと係止部とが、この押圧部材に一体形成されてい
ることを特徴とし、請求項4の構成と同等の効果を得
る。
【0033】これに加えて、板ばねと係止部とを、クラ
ッチ部材に固定された押圧部材に形成したことにより、
部品点数が更に低減され、組付け作業が容易になり、部
材の管理コストが低減される。
【0034】請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5
のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であっ
て、相手側部材の2個の凹部の間に凸部が設けられ、こ
の凸部と各凹部の間に設けられた斜面によって凸部を中
心にした山型のカムが形成され、凹部に係止し斜面を押
圧する係止部材の押圧力によって、クラッチ部材に、噛
み合いクラッチの連結位置では連結方向のカム力が与え
られ、噛み合いクラッチの連結解除位置では連結解除方
向のカム力が与えられることを特徴とし、請求項2乃至
請求項5の構成と同等の効果を得る。
【0035】この構成では、ばね部材が一方の凹部に係
止してクラッチ部材をこの位置に保持している状態か
ら、クラッチ部材がアクチュエ−タによって他の凹部側
に移動操作されると、カムの斜面と係止部材との当たり
によって生じるカム力によってばね部材が撓み、係止部
材が凹部から離脱して位置保持機能が解除される。更
に、クラッチ部材の移動に伴って、係止部材がカムの斜
面を登り、凸部を乗り越えて他側の斜面を下り、他側の
凹部に係合し、クラッチ部材をこの位置に保持する。
【0036】これに加えて、各保持位置で係止部材がカ
ムの斜面を押圧して生じるカム力により、噛み合いクラ
ッチの連結位置ではクラッチ部材に連結方向の力が与え
られ、噛み合いクラッチの連結解除位置では連結解除方
向の力が与えられるから、それぞれの位置でクラッチ部
材の位置保持力が強化される。
【0037】このように、クラッチ部材の位置保持力を
強化したから、車両の走行中に大きな振動を受けても、
クラッチ部材の移動が防止され、噛み合いクラッチの誤
動作(意図しない切り換え)が防止される。
【0038】更に、噛み合いクラッチを切り換え操作し
た後、アクチュエ−タを停止しても、上記のカム力(保
持力)によって押し付けられることにより、クラッチ部
材の細かい振動(がた)と騒音が防止されると共に、ク
ラッチ部材が振動することによる噛み合いクラッチの誤
動作が防止される。
【0039】又、位置保持手段をチェックボ−ル機構に
した請求項3の構成では、ばね部材をばね定数の異なっ
たものに交換すれば、上記のカム力が変わり、クラッチ
部材の位置保持力と振動(がた)防止機能とを調整する
ことができる。
【0040】又、山型のカムを形成したことにより、係
止部材とカムの斜面との摺動がそれだけスム−ズにな
り、噛み合いクラッチの切り換え機能の信頼性が向上す
る。
【0041】請求項7の発明は、請求項1記載のデファ
レンシャル装置であって、位置保持手段が、クラッチ部
材を周辺部材に吸着させて位置を保持するマグネットで
あることを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得
る。
【0042】これに加えて、マグネットを用いたことに
より、位置保持手段を軽量で安価に構成できる。
【0043】又、マグネットの吸引力はクラッチ部材の
細かい振動(がた)を防止するから、アクチュエ−タを
停止しても、クラッチ部材のがたと騒音が防止され、振
動による噛み合いクラッチの誤動作が防止される。
【0044】従って、クラッチ部材のがたを防止する部
材が不要であり、それだけ構造簡単で安価に構成でき
る。
【0045】なお、位置保持手段は、両位置の保持をマ
グネットで行うように構成してもよく、あるいは、一方
での位置保持をマグネットで行い、他方での位置保持を
請求項8のスプリング、又は、請求項2乃至請求項5の
係止部材と凹部とで行うように構成してもよい。
【0046】請求項8の発明は、請求項1記載のデファ
レンシャル装置であって、位置保持手段が、両保持位置
の一方でクラッチ部材の位置保持機能が解除されると、
クラッチ部材を両保持位置の他方に押圧しこの位置に保
持するスプリングであることを特徴とし、請求項1の構
成と同等の効果を得る。
【0047】これに加えて、位置保持手段にスプリング
を用いたこの構成でも、移動操作機構を、軽量で安価に
構成できる。
【0048】又、スプリングの押圧力はクラッチ部材の
細かい振動を防止するから、アクチュエ−タを停止して
も、クラッチ部材のがたと騒音が防止され、振動による
噛み合いクラッチの誤動作が防止される。
【0049】従って、クラッチ部材のがたを防止する部
材が不要であり、それだけ構造簡単で安価に構成でき
る。
【0050】なお、このスプリングと組み合わせて位置
保持手段を構成する他の手段は、請求項7のマグネッ
ト、あるいは、請求項2乃至請求項5の係止部材と凹部
でもよい。
【0051】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項6
のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であっ
て、アクチュエ−タが停止したとき、貫通部材を押圧し
て振動を防止する振動防止手段を設けたことを特徴と
し、請求項1乃至請求項6の構成と同等の効果を得る。
【0052】これに加えて、貫通部材を押さえ付けて細
かい振動を防止する振動防止手段を設けたことにより、
アクチュエ−タを停止しても、貫通部材の振動(がた)
と騒音が防止されると共に、振動による噛み合いクラッ
チの誤動作が防止される。
【0053】請求項10の発明は、請求項9記載のデフ
ァレンシャル装置であって、貫通部材の振動防止手段
が、貫通部材とアウタ−ケ−スとの間に配置されたばね
であることを特徴とし、請求項9の構成と同等の効果を
得る。
【0054】請求項11の発明は、請求項9記載のデフ
ァレンシャル装置であって、貫通部材の振動防止手段
が、貫通部材に形成され、クラッチ部材の凹部に係止す
る係止部であることを特徴とし、請求項9の構成と同等
の効果を得る。
【0055】これに加えて、貫通部材に形成した係止部
をクラッチ部材の凹部に係止させるように構成し、振動
防止手段を貫通部材と一体にしたから、部品点数がそれ
だけ低減され、組付け作業が容易になり、部材の管理コ
ストが低減される。
【0056】請求項12の発明は、請求項1乃至請求項
11のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であ
って、アクチュエ−タの作動開始を検知するアクチュエ
−タ作動センサを備え、その検知信号に従って、アクチ
ュエ−タが作動を開始したことを表示する表示手段を作
動させることを特徴とし、請求項1乃至請求項11の構
成と同等の効果を得る。
【0057】これに加えて、アクチュエ−タの作動開始
をアクチュエ−タ作動センサによって検知し、表示手段
で表示するから、アクチュエ−タが正常に動作している
か否かを確認することが可能であり、必要な場合は、迅
速な処置を取ることができる。
【0058】請求項13の発明は、請求項1乃至請求項
12のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であ
って、クラッチ部材が噛み合いクラッチの連結位置、及
び、連結解除位置に移動したことを検出する位置検出セ
ンサを備え、その検出信号に従って、噛み合いクラッチ
が連結されたこと、及び、噛み合いクラッチの連結が解
除されたことを表示する表示手段を作動させることを特
徴とし、請求項1乃至請求項12の構成と同等の効果を
得る。
【0059】これに加えて、噛み合いクラッチの状態を
位置検出センサによって検出し、表示手段で表示するか
ら、噛み合いクラッチが正常に動作しているか否か、車
両が四輪駆動状態であるか、又は、二輪駆動状態である
かなどを確認することが可能であり、必要な場合は、迅
速な処置を取ることができる。
【0060】請求項14の発明は、請求項1乃至請求項
13のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であ
って、第1と第2のアクチュエ−タが、流体の圧力を受
けて作動する流体圧アクチュエ−タであり、切り換えバ
ルブを介して、同一の正圧圧力源、又は、同一の負圧圧
力源の圧力を各アクチュエ−タに各別に供給することを
特徴とし、請求項1乃至請求項13の構成と同等の効果
を得る。
【0061】これに加えて、流体の圧力を受けて作動す
るアクチュエ−タは、大きな押圧力が得られる上に、比
較的、軽量でコンパクトに構成できるから、デファレン
シャル装置の軽量化とコンパクト化のために有利であ
る。
【0062】又、2セットのアクチュエ−タと切り換え
バルブを用いたことにより、各アクチュエ−タを同一の
圧力源で駆動して噛み合いクラッチを断続させることが
できる。
【0063】このように、正圧圧力源と負圧圧力源の両
方を用いる必要がないから、圧力源の構成が簡単にな
り、デファレンシャル装置の構成が更に簡素化される。
【0064】請求項15の発明は、請求項14記載のデ
ファレンシャル装置であって、圧力源が、エンジンのイ
ンテ−クマニホ−ルドに生じる負圧を利用した負圧圧力
源であることを特徴とし、請求項14の構成と同等の効
果を得る。
【0065】これに加えて、負圧を用いる場合はエンジ
ンのインテ−クマニホ−ルドに生じる負圧を圧力源に利
用することが可能であり、バキュ−ムポンプのような負
圧の圧力源が不要になるから、それだけ低コストに実施
できる。
【0066】請求項16の発明は、請求項1乃至請求項
13のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であ
って、アクチュエ−タが、電動モ−タを用いるアクチュ
エ−タ、あるいは、電磁アクチュエ−タであることを特
徴とし、請求項1乃至請求項13の構成と同等の効果を
得る。
【0067】これに加えて、電動モ−タを用いたアクチ
ュエ−タや、電磁アクチュエ−タなども、クラッチ部材
を移動操作した後はこれらを停止させることにより、消
費電力が低減され、それだけエンジンの燃費が向上す
る。
【0068】
【発明の実施の形態】図1乃至図4によって本発明の第
1実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、2、
3、6、12、13、14の特徴を備えており、図1は
この実施形態のデファレンシャル装置1を示している。
又、左右の方向は図1と図2での左右の方向である。な
お、図1の上方は車両の後方になっており、従って、図
1と図2での左右の方向は車両の左右の方向と反対にな
っている。又、符号を与えていない部材等は図示されて
いない。
【0069】このデファレンシャル装置1は、四輪駆動
車に用いられており、二輪駆動時に切り離される後輪側
に配置されている。
【0070】図1のように、デファレンシャル装置1
は、アウタ−ケ−ス3、インナ−ケ−ス5、差動機構
7、カムリング9(クラッチ部材)、ドグクラッチ11
(噛み合いクラッチ)、第1と第2の空気式アクチュエ
−タ13、15(流体圧アクチュエ−タ)、プレッシャ
プレ−ト17(押圧部材)、リタ−ンプレ−ト19(貫
通部材)、位置保持手段21、エアポンプ23(正圧の
圧力源)、切り換えバルブ25、圧力センサ27(アク
チュエ−タ作動センサ)、位置検出スイッチ29(位置
検出センサ)、ドグクラッチ11とエアポンプ23(ア
クチュエ−タ13、15)の状態を乗員に示すインジケ
−タ(表示灯:表示手段)などから構成されている。
【0071】デファレンシャル装置1はデフキャリヤ3
1に収容されており、このデフキャリヤ31にはオイル
溜りが設けられている。
【0072】アウタ−ケ−ス3はケ−シング本体33と
カバ−35とをボルト37で固定して構成されており、
ベアリング39、39によって左右のボス部41、43
をデフキャリヤ31に支承されている。
【0073】アウタ−ケ−ス3にはリングギヤが固定さ
れており、このリングギヤはドライブピニオンギヤ45
と噛み合っている。ドライブピニオンギヤ45はドライ
ブピニオンシャフトの後端に一体形成されており、この
ドライブピニオンシャフトは継ぎ手を介してプロペラシ
ャフトに連結され、更に、トランスファと変速機とを介
してエンジンに連結されている。
【0074】こうして、アウタ−ケ−ス3はエンジンの
駆動力によりこれらの駆動伝達系を介して回転駆動され
る。
【0075】トランスファには、エンジンの駆動力を遮
断する2−4切り換え機構が配置されている。
【0076】インナ−ケ−ス5はほぼリング状に形成さ
れており、その外周はアウタ−ケ−ス3の内周に摺動回
転自在に支承され、アウタ−ケ−ス3のカバ−35によ
って軸方向に位置決めされている。又、インナ−ケ−ス
5の外周とアウタ−ケ−ス3の内周の間にはオイル溜り
47が設けられており、インナ−ケ−ス5とアウタ−ケ
−ス3間の摺動部にオイルを与えて潤滑している。
【0077】差動機構9は、ベベルギヤ式差動ギヤ機構
であり、ピニオンシャフト49はインナ−ケ−ス5に設
けられた複数個の貫通孔51をオイル溜り47側に貫通
し、スプリングピンで固定されている。ピニオンシャフ
ト49上にはピニオンギヤ53が回転自在に支承されて
おり、ピニオンギヤ53には出力側のサイドギヤ55、
57が噛み合っている。
【0078】ピニオンシャフト49の外周には螺旋状の
オイル溝58が設けられ、ピニオンギヤ53との摺動部
を潤滑すると共に、オイルを遠心力によってオイル溜り
29に供給する。又、インナ−ケ−ス5の内周にはピニ
オンギヤ53の遠心力と噛み合い反力とを受ける球面ワ
ッシャ部59が形成されている。
【0079】各サイドギヤ55、57のボス部61、6
3はアウタ−ケ−ス3の支承部65、67によって支承
されており、各ボス部61、63はそれぞれの車軸にス
プライン連結され、各車軸を介して車輪側に連結されて
いる。各サイドギヤ55、57とアウタ−ケ−ス3との
間にはそれぞれスラストワッシャ69が配置され、サイ
ドギヤ55、57の噛み合いスラスト力を受けている。
【0080】カムリング9は、アウタ−ケ−ス3の内周
に軸方向移動自在に支承されている。又、カムリング9
には複数本の脚部71が形成されており、アウタ−ケ−
ス3のケ−シング本体33には開口73が形成されてい
る。カムリング9は脚部71をこの開口73に貫通させ
てアウタ−ケ−ス3に連結されている。
【0081】ドグクラッチ11は、インナ−ケ−ス5の
端部とカムリング9との間に設けられており、下記のよ
うに、カムリング9の移動操作によって断続する。
【0082】カムリング9が噛み合い位置に移動する
と、ドグクラッチ11が連結され、アウタ−ケ−ス3と
インナ−ケ−ス5(差動機構7)が連結される。又、カ
ムリング9が、図1に示した噛み合い解除位置に移動す
ると、ドグクラッチ11の噛み合いが解除され、インナ
−ケ−ス5がアウタ−ケ−ス3から切り離される。
【0083】このドグクラッチ11と上記の2−4切り
換え機構は、同時に連結され、又、同時に連結を解除さ
れる。
【0084】ドグクラッチ11によってアウタ−ケ−ス
3とインナ−ケ−ス5とが連結されると、アウタ−ケ−
ス3を回転させるエンジンの駆動力は、ピニオンギヤ5
3からサイドギヤ55、57を介して左右の後輪に分配
され、車両は4WD走行状態になる。
【0085】又、悪路走行中などに後輪間に駆動抵抗差
が生じると、エンジンの駆動力はピニオンギヤ53の自
転によって左右各側に差動分配される。
【0086】ドグクラッチ11の連結が解除されるとイ
ンナ−ケ−ス5以下はエンジン側から切り離され、各車
輪はフリ−回転状態になり、車両は2WD走行状態にな
る。
【0087】又、このとき連結が解除される2−4切り
換え機構からアウタ−ケ−スまでの各動力伝達部材は、
エンジンの駆動力と後輪による連れ回りの両方から遮断
されて回転が停止し、摩耗、振動、騒音などが防止され
ると共に、エンジンの燃費が向上する。
【0088】第1と第2の空気式アクチュエ−タ13、
15はリング状に形成されており、それぞれアウタ−ケ
−ス3のボス部41、43の周囲に配置されている。
【0089】各アクチュエ−タ13、15の圧力室75
はダイヤフラム77とケ−ス79との間に形成されてお
り、ケ−ス79は支持部材81を介してデフキャリヤ3
1に固定されている。
【0090】各アクチュエ−タ13、15の圧力室75
はエアパイプ83、83と切り換えバルブ25とを介し
てエアポンプ23に接続されている。
【0091】切り換えバルブ25はコントロ−ラによっ
て切り換え操作され、エアポンプ23からの圧力をアク
チュエ−タ13、15に各別に供給する。
【0092】圧力センサ27はエアポンプ23が作動し
て各アクチュエ−タ13、15に圧力が送られたことを
検知し、コントロ−ラに検知信号を送る。
【0093】プレッシャプレ−ト17は鋼製の押圧部材
であり、アクチュエ−タ13側に配置されている。プレ
ッシャプレ−ト17はアクチュエ−タ13のダイヤフラ
ム77に突き当たる突き当て部85を有し、腕状部87
をカムリング9の凹部89に係止して、カムリング9に
固定されている。
【0094】位置検出スイッチ29はデフキャリヤ31
に固定されており、プロ−ブ91によってプレッシャプ
レ−ト17(カムリング9)の位置を検出し、カムリン
グ9が噛み合い位置に移動して、ドグクラッチ11が噛
み合うとONになり、噛み合い信号をコントロ−ラに送
る。
【0095】このコントロ−ラは、下記のように、車両
を四輪駆動状態に切り換えるときは、2−4切り換え機
構を連結すると共に、切り換えバルブ25をアクチュエ
−タ13側に切り換えて作動させ、二輪駆動状態に切り
換えるときは、2−4切り換え機構の連結を解除すると
共に、切り換えバルブ25をアクチュエ−タ15側に切
り換える。
【0096】又、アクチュエ−タ13、15をこのよう
に作動させた後、コントロ−ラはアクチュエ−タ13、
15の圧力室75をその都度大気側に開放すると共に、
エアポンプ23を停止する。
【0097】更に、コントロ−ラはこれらの過程に応じ
て、下記のように、インジケ−タを点灯し、点滅させ、
消灯する。
【0098】リタ−ンプレ−ト19は鋼製の押圧部材で
あり、他方のアクチュエ−タ15側に配置されている。
リタ−ンプレ−ト19はアクチュエ−タ15のダイヤフ
ラム77に突き当たる突き当て部93と腕状部95とを
有し、この腕状部95はカバ−35に設けられた開口9
7からケ−シング本体の開口73を通ってアウタ−ケ−
ス3を貫通し、先端がプレッシャプレ−ト17に突き当
てられている。
【0099】位置保持手段21は、カムリング9の内周
に設けられた山型のカム99と、アウタ−ケ−ス3に設
けられたチェックボ−ル機構101とで構成されてい
る。
【0100】図2に拡大して示したように、山型カム9
9は、凸部103とその軸方向(移動方向)の両側に設
けられた凹部105、107と、これらを連結する斜面
109、111とから構成されている。
【0101】凹部107はドグクラッチ11(カムリン
グ9)の噛み合い解除位置に対応しており、凹部105
はドグクラッチ11の噛み合い位置に対応している。
【0102】チェックボ−ル機構101は、アウタ−ケ
−ス3の凹部113に収容されたコイルばね115(ば
ね部材)と、このコイルばね115によって山型カム9
9に押圧されるボ−ル117(係止部材)とから構成さ
れている。
【0103】図1はドグクラッチ11の噛み合いが解除
されている状態を示しており、このとき、チェックボ−
ル機構101のボ−ル117は山型カム99の凹部10
7に係止しており、カムリング9をこの位置に保持し、
ドグクラッチ11を噛み合い解除状態に保持している。
【0104】図3は、ドグクラッチ11を噛み合い解除
状態(二輪駆動状態)から噛み合い状態(四輪駆動状
態)に切り換えるときの手順と、各部の動作とを示し、
図4は、ドグクラッチ11を噛み合い状態(四輪駆動状
態)から噛み合い解除状態(二輪駆動状態)に切り換え
るときの手順と、各部の動作とを示す。これらの操作は
コントロ−ラによって行われる。
【0105】なお、各手順は、図3と図4の左欄のNO
(番号)に相当する。
【0106】先ず、図3によって二輪駆動状態から四輪
駆動状態への切り換え手順を説明する。
【0107】手順1では、2−4切り換え機構の連結を
解除し、トランスファを二輪駆動状態から四輪駆動状態
へ切り換える。
【0108】このとき、カムリング9は未だ噛み合い解
除位置にあるから、位置検出スイッチ29はOFFであ
り、噛み合い信号は発生しない。従って、インジケ−タ
は消灯されている。
【0109】手順2では、切り換えバルブ25によって
圧力供給がアクチュエ−タ13側に切り換えられる。
【0110】手順3では、エアポンプ23が作動すると
共に、圧力センサ27がこれを検知してエアポンプ23
のON信号をコントロ−ラに送り、コントロ−ラはイン
ジケ−タを点滅させ、ドグクラッチ11が噛み合い待ち
の状態であることを乗員に示す。
【0111】手順4では、エアポンプ23の圧力によっ
てアクチュエ−タ13が作動し、プレッシャプレ−ト1
7を介してカムリング9を押圧し、移動させる。
【0112】このとき、カムリング9の移動によって、
チェックボ−ル機構101のコイルばね115が撓み、
ボ−ル117が山型カム99の凹部107から斜面11
1を登り凸部103を乗り越えて斜面109を下る。
【0113】手順5では、カムリング9の移動によって
ドグクラッチ11が噛み合い、車両は四輪駆動状態にな
る。このとき、プレッシャプレ−ト17の移動によって
位置検出スイッチ29がONになり、噛み合い信号をコ
ントロ−ラに送る。コントロ−ラはインジケ−タを点灯
させ、ドグクラッチ11が噛み合い、車両が四輪駆動状
態になったことを乗員に示す。
【0114】このとき、チェックボ−ル機構101のボ
−ル117は凹部105に係止し、カムリング9をこの
位置に保持し、ドグクラッチ11を噛み合い状態に保持
する。
【0115】手順6では、位置検出スイッチ29の噛み
合い信号に従って、エアポンプ23を停止し、アクチュ
エ−タ13の作動を停止し、更に、圧力室75を大気に
開放する。
【0116】圧力室75が大気に開放されると、アクチ
ュエ−タ13のダイヤフラム77はプレッシャプレ−ト
17の突き当て部85から離れて後退する。
【0117】次に、図4によって四輪駆動状態から二輪
駆動状態への切り換え手順を説明する。
【0118】手順1では、2−4切り換え機構を連結
し、トランスファを四輪駆動状態から二輪駆動状態へ切
り換える。
【0119】このとき、カムリング9は未だ噛み合い位
置にあり、ON状態の位置検出スイッチ29からの噛み
合い信号によってインジケ−タは点灯されている。
【0120】手順2では、切り換えバルブ25によって
圧力供給がアクチュエ−タ15側に切り換えられる。
【0121】手順3では、エアポンプ23が作動し、圧
力センサ27がこれを検知してエアポンプ23のON信
号をコントロ−ラに送り、コントロ−ラはインジケ−タ
を点滅させ、ドグクラッチ11が噛み合い解除待ちの状
態であることを乗員に示す。
【0122】手順4では、エアポンプ23の圧力によっ
てアクチュエ−タ15が作動し、リタ−ンプレ−ト19
とプレッシャプレ−ト17とを介してカムリング9を押
圧し、移動させる。
【0123】このとき、カムリング9の移動によって、
チェックボ−ル機構101のコイルばね115が撓み、
ボ−ル117が山型カム99の凹部105から斜面10
9を登り凸部103を乗り越えて斜面111を下る。
【0124】手順5では、カムリング9の移動によって
ドグクラッチ11の噛み合いが解除され、車両は二輪駆
動状態になる。このとき、プレッシャプレ−ト17の移
動によって位置検出スイッチ29がOFFになり、噛み
合い信号が停止する。これに基づいてコントロ−ラはイ
ンジケ−タを消灯し、ドグクラッチ11の噛み合いが解
除され、車両が二輪駆動状態になったことを乗員に示
す。
【0125】このとき、チェックボ−ル機構101のボ
−ル117は凹部107に係止し、カムリング9をこの
位置に保持し、ドグクラッチ11を噛み合い解除状態に
保持する。
【0126】手順6では、位置検出スイッチ29の噛み
合い信号の停止に従って、エアポンプ23を停止し、ア
クチュエ−タ15の作動を停止し、更に、圧力室75を
大気に開放する。
【0127】圧力室75が大気に開放されると、アクチ
ュエ−タ15のダイヤフラム77はリタ−ンプレ−ト1
9の突き当て部93から離れて後退する。
【0128】又、ドグクラッチ11の噛み合い状態と噛
み合い解除状態では、チェックボ−ル機構101のボ−
ル117がコイルばね115のばね力Pによってそれぞ
れ斜面109、111に押圧されており、このとき、図
2に示したように、各斜面109、111に反対方向の
カム力P4Wとカム力P2Wとが生じる。
【0129】これらのカム力P4Wとカム力P2Wはカ
ムリング9をそれぞれ噛み合い方向と噛み合い解除方向
に付勢する力であるから、位置保持手段21の位置保持
力がそれだけ強化される。
【0130】更に、各アクチュエ−タ13、15が停止
しても、カムリング9とプレッシャプレ−ト17とリタ
−ンプレ−ト19がカム力P4W、P2Wによってそれ
ぞれ軸方向に押し付けられるから、これらの部材の細か
い振動(がた)と騒音とが防止されると共に、これらが
振動することによるドグクラッチ11の誤動作が防止さ
れる。
【0131】上記のように、位置保持手段21の位置保
持機能によって、カムリング9が噛み合い位置と噛み合
い解除位置にそれぞれ保持され、車両の4WD状態と2
WD状態とが保持されるから、各アクチュエ−タ13、
15によってカムリング9の位置を保持する必要がな
い。
【0132】従って、ドグクラッチ11を噛み合わせ、
又、噛み合いを解除するとき以外は、上記のように、各
アクチュエ−タ13、15とエアポンプ23とを停止す
ることができる。
【0133】アウタ−ケ−ス3には、ケ−シング本体3
3の開口73とカバ−35の開口97の他に、ボス部4
1、43の内周に螺旋状のオイル溝119が設けられて
おり、ケ−シング本体33とカバ−35にはそれぞれ径
方向のオイル溝121、123が設けられている。又、
各サイドギヤ55、57のボス部61、63の外周には
螺旋状のオイル溝125、127が設けられている。
【0134】アウタ−ケ−ス3の回転時と静止時とを問
わず、デフキャリヤ31のオイル溜りからは、これらの
開口73、97とオイル溝119とを介してオイルがア
ウタ−ケ−ス3に流出入する。流入したオイルは、差動
機構7の各ギヤの噛み合い部や摺動部、アウタ−ケ−ス
3とインナ−ケ−ス5との摺動部、ドグクラッチ11な
どに供給され、これらを潤滑する。
【0135】又、オイル溝119のオイルはボス部6
1、63のオイル溝125、127を介してアウタ−ケ
−ス3の支承部65、67を潤滑し、更に、遠心力によ
ってオイル溝121、123からアウタ−ケ−ス3とイ
ンナ−ケ−ス5との摺動部やドグクラッチ11などに供
給され、各部の潤滑性を向上させる。
【0136】こうして、デファレンシャル装置1が構成
されている。
【0137】上記のように、このデファレンシャル装置
1では、位置保持手段21によって、カムリング9がド
グクラッチ11の噛み合い位置と噛み合い解除位置にそ
れぞれ保持され、車両の4WD状態と2WD状態が保持
されるから、各アクチュエ−タ13、15によってカム
リング9の位置を保持する必要がない。
【0138】従って、アクチュエ−タ13、15や配管
系に故障や圧力洩れが生じても、車両をそのまま4WD
状態あるいは2WD状態に保つことができる。
【0139】又、従来例と異なって、カムリング9を移
動操作するとき以外は各アクチュエ−タ13、15とそ
の圧力源であるエアポンプ23を停止することができる
から、エアポンプ23を駆動するエンジンの燃費が大幅
に向上する。
【0140】又、上記のように、各アクチュエ−タ1
3、15の作動時間が極めて短く、長時間にわたって圧
力を加え続けることがないから、内部や配管に水分が溜
まることが防止され、それだけ故障が減少し、耐久性が
向上する。
【0141】又、ボ−ル117が各保持位置で山型カム
99の斜面109、111を押圧して生じるカム力P4
W、P2Wによって、カムリング9の位置保持力が強化
されるから、車両の走行中に大きな振動を受けても、カ
ムリング9の移動が防止され、ドグクラッチ11の誤動
作(意図しない切り換え)が防止される。
【0142】更に、ドグクラッチ11の切り換えが終了
した後、各アクチュエ−タ13、15を停止しても、上
記のカム力P4W、P2Wによってカムリング9とプレ
ッシャプレ−ト17とリタ−ンプレ−ト19の振動(が
た)と騒音が防止されると共に、これらが振動すること
によるドグクラッチ11の誤動作が防止される。
【0143】又、チェックボ−ル機構101のコイルば
ね115をばね定数の異なったものと交換することによ
り、上記のカム力P4W、P2Wを調整し、カムリング
9などの位置保持力と振動防止機能とを増強することが
できる。
【0144】又、山型のカム99を用いたことにより、
ボ−ル117と山型カム99の斜面109、111との
摺動がそれだけスム−ズになり、ドグクラッチ11の切
り換え機能の信頼性が向上する。
【0145】又、圧力センサ27によって各アクチュエ
−タ13、15の作動開始を検知し、インジケ−タで表
示するから、各アクチュエ−タ13、15が正常に動作
しているか否かを確認することが可能になり、必要な場
合は、迅速な処置を取ることができる。
【0146】又、位置検出スイッチ29によってドグク
ラッチ11の状態を検知し、インジケ−タで表示するか
ら、ドグクラッチ11が正常に動作しているか否か、車
両が四輪駆動状態であるか、又は、二輪駆動状態である
かなどを確認することが可能になり、必要な場合は、迅
速な処置を取ることができる。
【0147】又、流体の圧力を受けて作動する各アクチ
ュエ−タ13、15は、大きな押圧力が得られる上に、
比較的、軽量でコンパクトに構成できるから、デファレ
ンシャル装置1の軽量化とコンパクト化のために有利で
ある。
【0148】又、アクチュエ−タ13とアクチュエ−タ
15の2セットのアクチュエ−タを用いたことにより、
各アクチュエ−タ13、15を同一のエアポンプ23で
駆動してドグクラッチ11の係脱を行うことができる。
【0149】このように、各アクチュエ−タ13、15
の圧力源に、正圧圧力源と負圧圧力源の両方を用いる必
要がないから、圧力源の構成が簡単になり、デファレン
シャル装置1の構成が更に簡素化される。
【0150】次に、図5乃至図8によって本発明の第2
実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、2、
4、5、6、12、13、14の特徴を備えており、図
5はこの実施形態のデファレンシャル装置129を示し
ている。又、左右の方向は各図での左右の方向であり、
この左右の方向は車両の左右の方向と反対になってい
る。なお、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
【0151】又、図5乃至図8及び第2実施形態の説明
の中で、上記第1実施形態と同機能の部材には同一の符
号を与えて引用し、これら同機能部材の重複説明は省
く。
【0152】このデファレンシャル装置129も、四輪
駆動車に用いられており、二輪駆動時に切り離される後
輪側に配置されている。
【0153】図5のように、デファレンシャル装置12
9は、アウタ−ケ−ス3、インナ−ケ−ス5、差動機構
7、カムリング9、ドグクラッチ11、第1と第2の空
気式アクチュエ−タ13、15、リタ−ンプレ−ト1
9、エアポンプ23、切り換えバルブ25、圧力センサ
27、位置検出スイッチ29、ドグクラッチ11とエア
ポンプ23の状態を乗員に示すインジケ−タ、プレッシ
ャプレ−ト131(押圧部材)、位置保持手段133な
どから構成されている。
【0154】プレッシャプレ−ト131は鋼製の押圧部
材であり、アクチュエ−タ13側に配置されている。プ
レッシャプレ−ト131はアクチュエ−タ13のダイヤ
フラム77に突き当たる突き当て部135と腕状部13
7とばね部139(板ばね:ばね部材)とを有し、腕状
部137をカムリング9の凹部89に係止して、カムリ
ング9に固定されている。
【0155】又、位置検出スイッチ29はプロ−ブ91
でプレッシャプレ−ト131(カムリング9)の位置を
検出し、カムリング9が噛み合い位置に移動し、ドグク
ラッチ11が噛み合うとONになり、噛み合い信号をコ
ントロ−ラに送る。
【0156】位置保持手段133は、アウタ−ケ−ス3
に設けられた凸部141及びその軸方向(移動方向)の
両側に設けられた凹部143、145と、プレッシャプ
レ−ト131のばね部139及びその先端の係止部14
7とによって構成されている。
【0157】凹部143はドグクラッチ11(カムリン
グ9)の噛み合い解除位置に対応しており、凹部145
はドグクラッチ11の噛み合い位置に対応している。
【0158】図5はドグクラッチ11の噛み合いが解除
されている状態を示しており、このとき、プレッシャプ
レ−ト131の係止部147はばね部139のばね力に
よって、凹部143に係止し、カムリング9をこの位置
に保持し、ドグクラッチ11を噛み合い解除状態に保持
する。
【0159】又、カムリング9が反対方向に移動する
と、ドグクラッチ11が噛み合うと共に、プレッシャプ
レ−ト131の係止部147は、カムリング9の移動に
伴ってばね部139が撓み凸部141を乗り越えた後、
凹部145に係止し、カムリング9をこの位置に保持
し、ドグクラッチ11を噛み合い状態に保持する。
【0160】カムリング9の移動操作は、第1実施形態
と同様に、コントロ−ラによって各アクチュエ−タ1
3、15への圧力供給を切り換えて行われ、切り換えの
各過程はインジケ−タによって表示される。
【0161】又、図6乃至図8はデファレンシャル装置
129の変形例を示している。
【0162】このデファレンシャル装置149の位置保
持手段151は、カムリング9の内周に設けられた山型
のカム153と、アウタ−ケ−ス3に設けられたチェッ
クボ−ル機構101とによって構成されている。
【0163】図7と図8に拡大して示したように、山型
カム153は、凸部155とその軸方向(移動方向)の
両側に設けられた凹部157、159と、これらを連結
する斜面161、163とから構成されている。
【0164】凹部159はドグクラッチ11(カムリン
グ9)の噛み合い解除位置に対応しており、凹部157
はドグクラッチ11の噛み合い位置に対応している。
【0165】図6はドグクラッチ11の噛み合いが解除
されている状態を示しており、このとき、チェックボ−
ル機構101のボ−ル117は、山型カム153の凹部
159に係止し、カムリング9をこの位置に保持し、ド
グクラッチ11を噛み合い解除状態に保持する。
【0166】又、カムリング9が反対方向に移動する
と、ドグクラッチ11が噛み合うと共に、ボ−ル117
は凸部155を乗り越えた後凹部157に係止し、カム
リング9をこの位置に保持し、ドグクラッチ11を噛み
合い状態に保持する。
【0167】又、第1実施形態と同様に、ドグクラッチ
11の噛み合い状態と噛み合い解除状態では、コイルば
ね115のばね力Pによってボ−ル117が斜面16
1、163に押圧され、図7と図8に示したように、各
斜面161、163に反対方向のカム力P4Wとカム力
P2Wとが生じる。
【0168】これらのカム力P4Wとカム力P2Wはカ
ムリング9をそれぞれ噛み合い方向と噛み合い解除方向
に付勢し、位置保持手段151の位置保持力を強化す
る。
【0169】更に、各アクチュエ−タ13、15が停止
したときは、カムリング9とプレッシャプレ−ト17と
リタ−ンプレ−ト19がカム力P4W、P2Wによって
軸方向に押し付けられ、これらの部材の細かい振動(が
た)と騒音が防止されると共に、これらが振動すること
によるドグクラッチ11の誤動作が防止される。
【0170】こうして、デファレンシャル装置129、
149が構成されている。
【0171】デファレンシャル装置129では、位置保
持手段133によって、カムリング9がドグクラッチ1
1の噛み合い位置と噛み合い解除位置にそれぞれ保持さ
れ、車両の4WD状態と2WD状態が保持されるから、
各アクチュエ−タ13、15によってカムリング9の位
置を保持する必要がない。
【0172】又、位置保持手段133を構成するばね部
139の先端に係止部147を設けて、ばね部材と係止
部材とを一体に形成したことにより、部品点数がそれだ
け低減されるから、組付け作業が容易になり、部材の管
理コストが低減される。
【0173】又、ばね部139と係止部147とを、カ
ムリング9に固定されたプレッシャプレ−ト131形成
したことにより、部品点数が更に低減され、組付け作業
が容易になり、部材の管理コストが低減される。
【0174】これに加えて、デファレンシャル装置12
9は、位置保持手段21にチェックボ−ル機構101と
山型カム99を用いた効果を除いて、第1実施形態のデ
ファレンシャル装置1と同等の効果を得る。
【0175】又、デファレンシャル装置149は、位置
保持手段151によって、カムリング9がドグクラッチ
11の噛み合い位置と噛み合い解除位置にそれぞれ保持
され、車両の4WD状態と2WD状態が保持されるか
ら、各アクチュエ−タ13、15によってカムリング9
の位置を保持する必要がなく、第1実施形態のデファレ
ンシャル装置1と同等の効果を得る。
【0176】次に、図9と図10によって本発明の第3
実施形態を説明する。この実施形態のデファレンシャル
装置165は請求項1、2、4、5、9、10、11、
12、13、14の特徴を備えている。
【0177】このデファレンシャル装置165は、上記
実施形態のデファレンシャル装置129において、図9
のように、リタ−ンプレ−ト19とアウタ−ケ−ス3と
の間に押さえばね167(振動防止手段)を配置したも
のである。
【0178】上記のように、車両を二輪駆動状態にする
ときは、アクチュエ−タ15がリタ−ンプレ−ト19と
プレッシャプレ−ト17とを介してカムリング9を移動
させ、ドグクラッチ11の噛み合いを解除する。その
後、アクチュエ−タ15は停止し、圧力室75が大気に
開放され、ダイヤフラム77が後退する。
【0179】ダイヤフラム77が後退するとリタ−ンプ
レ−ト19の押圧が解除されるが、リタ−ンプレ−ト1
9とアウタ−ケ−ス3との間に配置された押さえばね1
67によって、リタ−ンプレ−ト19の突き当て部93
がアクチュエ−タ15のダイヤフラム77に押し付けら
れ、リタ−ンプレ−ト19の細かい振動を防止する。
【0180】こうして、リタ−ンプレ−ト19のがたと
騒音とが防止される。
【0181】図10はリタ−ンプレ−ト19に形成され
ている腕状部95の先端に係止部169(振動防止手
段)を設けると共に、カムリング9に凹部171を設
け、係止部169をこの凹部171に係止させた例を示
す。
【0182】このように、リタ−ンプレ−ト19はカム
リング9に固定されており、カムリング9は噛み合い位
置と噛み合い解除位置の両方で、位置保持手段133に
よって保持され、その位置に固定されているから、アク
チュエ−タ13、15が停止したときのリタ−ンプレ−
ト19のがたと騒音とが防止される。
【0183】又、この例では、リタ−ンプレ−ト19に
係止部169を設けたことにより、振動防止手段をリタ
−ンプレ−ト19と一体にしたから、部品点数がそれだ
け低減され、組付け作業が容易になり、部材の管理コス
トが低減される。
【0184】次に、図11によって本発明の第4実施形
態を説明する。この実施形態は請求項1、2、3、7、
8、12、13、14の特徴を備えており、図11はこ
の実施形態のデファレンシャル装置173を示してい
る。左右の方向は図11での左右の方向であり、この左
右の方向は車両の左右の方向と反対になっている。又、
符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0185】又、図11及び第4実施形態の説明の中
で、上記第1実施形態と同機能の部材には同一の符号を
与えて引用し、これら同機能部材の重複説明は省く。
【0186】このデファレンシャル装置173も、四輪
駆動車に用いられており、二輪駆動時に切り離される後
輪側に配置されている。
【0187】図11のように、デファレンシャル装置1
73は、アウタ−ケ−ス3、インナ−ケ−ス5、差動機
構7、カムリング9、ドグクラッチ11、第1と第2の
空気式アクチュエ−タ13、15、プレッシャプレ−ト
17、リタ−ンプレ−ト19、エアポンプ23、切り換
えバルブ25、圧力センサ27、位置検出スイッチ2
9、ドグクラッチ11とエアポンプ23の状態を乗員に
示すインジケ−タ、位置保持手段175、175などか
ら構成されている。
【0188】各位置保持手段175は、マグネット17
7とコイルばね179(スプリング)によって構成され
ており、これらは各アクチュエ−タ13、15の圧力室
75にそれぞれ配置されている。
【0189】各アクチュエ−タ13、15のダイヤフラ
ム77には鋼のリテ−ナ181が固定されている。マグ
ネット177はこのリテ−ナ181に固定されており、
コイルばね179はリテ−ナ181とケ−ス79との間
に配置されている。
【0190】マグネット177によってケ−ス79とリ
テ−ナ181とが吸着しているとき、マグネット177
の吸引力はコイルばね179のばね力より強い。又、マ
グネット177がケ−ス79から離れると、コイルばね
179のばね力はマグネット177がケ−ス79とリテ
−ナ181とを吸着しようとする吸引力より強くなる。
【0191】図11は、アクチュエ−タ15によってド
グクラッチ11の噛み合いが解除された状態を示してい
る。
【0192】このとき、アクチュエ−タ15側の位置保
持手段175では、ダイヤフラム77の移動によってマ
グネット177がケ−ス79から離れ、伸びたコイルば
ね179により、リタ−ンプレ−ト19とプレッシャプ
レ−ト17とを介してカムリング9が押圧され、噛み合
い解除位置での保持力が強化されると共に、コイルばね
179の押圧力によってリタ−ンプレ−ト19のがたが
防止される。
【0193】又、このとき、アクチュエ−タ13側の位
置保持手段175では、リタ−ンプレ−ト19の押圧力
によってコイルばね179が撓み、マグネット177が
ケ−ス79に吸着しながらプレッシャプレ−ト17を介
してカムリング9を吸引し、カムリング9をこの位置に
保持し、ドグクラッチ11を噛み合い解除状態(二輪駆
動状態)に保持する。
【0194】次に、アクチュエ−タ13によってカムリ
ング9が反対方向に移動し、ドグクラッチ11が噛み合
うと、アクチュエ−タ15側の位置保持手段175で
は、リタ−ンプレ−ト19の押圧力によってコイルばね
179が撓み、マグネット177がケ−ス79に吸着す
る。
【0195】このとき、アクチュエ−タ13側の位置保
持手段175では、ダイヤフラム77の移動によってマ
グネット177がケ−ス79から離れ、伸びたコイルば
ね179の押圧力がカムリング9をこの位置に保持し、
ドグクラッチ11を噛み合い状態(四輪駆動状態)に保
持する。
【0196】又、このコイルばね179の押圧力によ
り、リタ−ンプレ−ト19がプレッシャプレ−ト17を
介して押圧され、がたが防止される。
【0197】なお、リタ−ンプレ−ト19の先端をカム
リング9に係止させ、これらを連結すれば、カムリング
9がドグクラッチ11の噛み合い位置に保持されている
とき、アクチュエ−タ15側のマグネット177がリタ
−ンプレ−ト19を介してカムリング9を噛み合い方向
に吸引するから、噛み合い位置での保持力が更に強化さ
れる。
【0198】こうして、デファレンシャル装置173が
構成されている。
【0199】デファレンシャル装置173では、上記の
ように、各位置保持手段175によって、カムリング9
がドグクラッチ11の噛み合い位置と噛み合い解除位置
にそれぞれ保持され、車両の4WD状態と2WD状態が
保持されるから、各アクチュエ−タ13、15によって
カムリング9の位置を保持する必要がない。
【0200】又、マグネット177とコイルばね179
とを用いたことにより、各位置保持手段175を軽量で
安価に構成できる。
【0201】又、アクチュエ−タ13、15を停止して
も、マグネット177とコイルばね179によってカム
リング9とリタ−ンプレ−ト19のがたと騒音が防止さ
れ、これらが振動することによるドグクラッチ11の誤
動作が防止される。
【0202】従って、カムリング9やリタ−ンプレ−ト
19のがたを防止する部材が不要であり、それだけ構造
が簡単になり、安価になる。
【0203】これに加えて、デファレンシャル装置17
3は、位置保持手段21にチェックボ−ル機構101と
山型カム99を用いた効果を除いて、第1実施形態のデ
ファレンシャル装置1と同等の効果を得る。
【0204】なお、本発明のデファレンシャル装置にお
いて、噛み合いクラッチは、各実施形態のように、アウ
タ−ケ−スに移動可能に連結したクラッチ部材とインナ
−ケ−スとの間に形成してもよく、あるいは、インナ−
ケ−スをクラッチ部材にし、噛み合いクラッチをインナ
−ケ−スとアウタ−ケ−スとの間に形成し、インナ−ケ
−スを移動操作し、位置を保持するように構成してもよ
い。
【0205】又、各実施形態のように、クラッチ部材を
第1のアクチュエ−タによって噛み合いクラッチの連結
位置に移動させ、第2のアクチュエ−タによって連結解
除位置に移動させるように構成してもよく、その反対
に、第1のアクチュエ−タで噛み合いクラッチの連結を
解除し、第2のアクチュエ−タで噛み合いクラッチを連
結させるように構成してもよい。
【0206】又、本発明のデファレンシャル装置におい
て、位置保持手段は、両位置の保持を請求項7のマグネ
ットで行うように構成してもよく、あるいは、一方での
保持をマグネットで行い、他方での保持を請求項8のス
プリング、又は、請求項2乃至請求項5の係止部材と凹
部とで行うように構成してもよい。
【0207】又、請求項8のスプリングと組み合わせて
位置保持手段を構成する他の手段は、請求項7のマグネ
ット、あるいは、請求項2乃至請求項5の係止部材と凹
部でもよい。
【0208】又、流体圧アクチュエ−タの圧力源に負圧
を用いる場合は、エンジンのインテ−クマニホ−ルドに
生じる負圧を駆動力源に利用することが可能であり、バ
キュ−ムポンプのような負圧の駆動力源が不要になるか
ら、それだけ、低コストで実施できる。(請求項15)
又、アクチュエ−タは、電動モ−タを用いたアクチュエ
−タや、電磁アクチュエ−タなどでもよく、クラッチ部
材を移動操作した後はこれらを休止させることにより、
消費電力とバッテリの負担が低減され、それだけエンジ
ンの燃費が向上する。
【0209】又、差動機構は、ベベルギヤ式の差動機構
に限らず、例えば、プラネタリ−ギヤ式の差動機構、デ
フケ−スの収容孔に摺動回転自在に収容したピニオンギ
ヤで出力側のサイドギヤを連結した差動機構、あるい
は、ウォ−ムギヤ組を用いた差動機構などでもよい。
【0210】又、本発明のデファレンシャル装置は、フ
ロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に分配する
デファレンシャル装置)とリヤデフ(エンジンの駆動力
を左右の後輪に分配するデファレンシャル装置)のいず
れにも用いることができる。
【0211】
【発明の効果】請求項1のデファレンシャル装置は、位
置保持手段によってクラッチ部材が噛み合いクラッチの
連結位置と連結解除位置とに保持され、アクチュエ−タ
で位置を保持する必要がないから、従来例と異なって、
クラッチ部材を移動操作するとき以外はアクチュエ−タ
とその駆動力源を停止させ、駆動力源を駆動するエンジ
ンの燃費を大幅に向上させることができる。
【0212】従って、アクチュエ−タに故障が生じて
も、車両をそのまま4WD状態あるいは2WD状態に保
つことができる。
【0213】又、アクチュエ−タが空気式アクチュエ−
タである場合は、長時間にわたって圧力を加え続けるこ
とがないから、内部や配管に水分が溜まることが防止さ
れ、故障が減少し、耐久性が向上する。
【0214】請求項2の発明は、位置保持手段の係止部
材が相手側部材の凹部に係止することにより、噛み合い
クラッチが連結状態と連結解除状態とに保持され、請求
項1の構成と同等の効果を得る。
【0215】請求項3の発明は、位置保持手段をチェッ
クボ−ル機構にし、ばね部材でボ−ルを相手側部材の凹
部に係止させることにより、噛み合いクラッチが連結状
態と連結解除状態とに保持され、請求項2の構成と同等
の効果を得る。
【0216】又、ばね部材を交換してボ−ルの押圧力を
調整すれば、請求項6の構成において、カム力(位置保
持力:振動防止機能)を調整することができる。
【0217】請求項4の発明は、請求項2の構成と同等
の効果を得ると共に、板ばねに係止部を設け、ばね部材
と係止部材とを一体に形成したことにより、部品点数が
それだけ低減され、組付け作業が容易になり、部材の管
理コストが低減される。
【0218】請求項5の発明は、請求項4の構成と同等
の効果を得ると共に、板ばねと係止部とを、クラッチ部
材に固定された押圧部材に形成したことにより、部品点
数が更に低減され、組付け作業が容易になり、部材の管
理コストが低減される。
【0219】請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5
の構成と同等の効果を得ると共に、カム力によって、各
位置でクラッチ部材の位置保持力が強化される。
【0220】又、このように位置保持力を強化したか
ら、車両の走行中に大きな振動を受けても、クラッチ部
材の移動が防止され、噛み合いクラッチの誤動作が防止
される。
【0221】又、アクチュエ−タを休止しても、このカ
ム力によってクラッチ部材のがたと騒音が防止されると
共に、クラッチ部材が振動することによる噛み合いクラ
ッチの誤動作が防止される。
【0222】又、山型のカムによって係止部材とカムの
斜面との摺動がそれだけスム−ズになり、噛み合いクラ
ッチの切り換え機能の信頼性が向上する。
【0223】請求項7の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、マグネットを用いたことにより、
位置保持手段を軽量で安価に構成できる。
【0224】又、アクチュエ−タを休止しても、マグネ
ットの吸引力によってクラッチ部材のがたと騒音が防止
され、振動による噛み合いクラッチの誤動作が防止され
るから、クラッチ部材のがたを防止する部材が不要であ
り、それだけ構造簡単で安価に構成できる。
【0225】請求項8の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、位置保持手段にスプリングを用い
たことにより、移動操作機構を、軽量で安価に構成でき
る。
【0226】又、アクチュエ−タを休止しても、スプリ
ングの押圧力によってクラッチ部材のがたと騒音が防止
され、振動による噛み合いクラッチの誤動作が防止され
るから、クラッチ部材のがたを防止する部材が不要であ
り、それだけ構造簡単で安価に構成できる。
【0227】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項6
の構成と同等の効果を得ると共に、アクチュエ−タを休
止しても、振動防止手段によって貫通部材のがたと騒音
が防止され、振動による噛み合いクラッチの誤動作が防
止される。
【0228】請求項10の発明は、請求項9の構成と同
等の効果を得る。
【0229】請求項11の発明は、請求項9の構成と同
等の効果を得ると共に、貫通部材に係止部を設け、振動
防止手段を貫通部材と一体にしたから、部品点数がそれ
だけ低減され、組付け作業が容易になり、部材の管理コ
ストが低減される。
【0230】請求項12の発明は、請求項1乃至請求項
11の構成と同等の効果を得ると共に、アクチュエ−タ
の作動開始を検知して表示するから、アクチュエ−タが
正常に動作しているか否かを確認し、必要な場合は迅速
な処置を取ることができる。
【0231】請求項13の発明は、請求項1乃至請求項
12の構成と同等の効果を得ると共に、噛み合いクラッ
チの状態を検出して表示するから、噛み合いクラッチが
正常に動作しているか否かを確認し、必要な場合は迅速
な処置を取ることができる。
【0232】請求項14の発明は、請求項1乃至請求項
13の構成と同等の効果を得ると共に、流体圧アクチュ
エ−タは、大きな押圧力が得られる上に、比較的、軽量
でコンパクトに構成できるから、デファレンシャル装置
の軽量化とコンパクト化のために有利である。
【0233】又、正圧と負圧の圧力源を両方用いる必要
がないから、圧力源の構成が簡単になり、デファレンシ
ャル装置の構成が更に簡素化される。
【0234】請求項15の発明は、請求項14の構成と
同等の効果を得ると共に、エンジンのインテ−クマニホ
−ルドに生じる負圧を圧力源に利用することによって、
バキュ−ムポンプのような負圧の圧力源が不要になり、
それだけ低コストに実施できる。
【0235】請求項16の発明は、請求項1乃至請求項
13の構成と同等の効果を得ると共に、電動モ−タを用
いたアクチュエ−タや、電磁アクチュエ−タなども、ク
ラッチ部材を移動操作した後はこれらを停止させること
により、消費電力が低減され、それだけエンジンの燃費
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図であり、ク
ラッチ部材が噛み合いクラッチの噛み合い解除位置に保
持されている状態を示す。
【図2】各実施形態に用いられるクラッチ部材を拡大し
て示す側面図である。
【図3】各実施形態において、噛み合いクラッチを噛み
合わせる手順などを示す図表である。
【図4】各実施形態において、噛み合いクラッチの噛み
合いを解除する手順などを示す図表である。
【図5】第2実施形態の断面図であり、クラッチ部材が
噛み合いクラッチの噛み合い解除位置に保持されている
状態を示す。
【図6】第2実施形態において、異なった位置保持手段
を用いた変形例を示す部分断面図である。
【図7】図6の実施形態において、クラッチ部材が噛み
合い解除位置に保持されている状態を示す部分断面図で
ある。
【図8】図6の実施形態において、クラッチ部材が噛み
合い位置に保持されている状態を示す部分断面図であ
る。
【図9】第3実施形態の断面図であり、クラッチ部材が
噛み合いクラッチの噛み合い解除位置に保持されている
状態を示す。
【図10】図9の実施形態において、異なった振動防止
手段を構成した変形例を示す部分断面図である。
【図11】第4実施形態の断面図であり、クラッチ部材
が噛み合いクラッチの噛み合い解除位置に保持されてい
る状態を示す。
【図12】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1、129、149、165、173 デファレンシャ
ル装置 3 アウタ−ケ−ス 5 インナ−ケ−ス 7 ベベルギヤ式の差動機構 9 カムリング(クラッチ部材) 11 ドグクラッチ(噛み合いクラッチ) 13 第1の空気式アクチュエ−タ(流体圧アクチュエ
−タ) 15 第2の空気式アクチュエ−タ(流体圧アクチュエ
−タ) 17、131 プレッシャプレ−ト(押圧部材) 19 リタ−ンプレ−ト(貫通部材) 21、133、151、175 位置保持手段 23 エアポンプ(正圧の圧力源) 25 切り換えバルブ 27 圧力センサ(アクチュエ−タ作動センサ) 29 位置検出スイッチ(位置検出センサ) 99 、153 山型のカム 103、155 山型カムの凸部 105、107、157、159 山型カムの凹部 115 コイルばね(ばね部材) 117 ボ−ル(係止部材) 139 プレッシャプレ−ト131のばね部(板ばね:
ばね部材) 143、145 係止部147が係止する凹部 147 ばね部139の係止部 167 押さえばね(振動防止手段) 169 リタ−ンプレ−ト19の係止部(振動防止手
段) 171 カムリング9の凹部 177 マグネット(位置保持手段) 179 コイルばね(スプリング:位置保持手段)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
    るアウタ−ケ−スと、アウタ−ケ−スと相対回転可能に
    配置されたインナ−ケ−スと、インナ−ケ−スの回転を
    車輪側に分配する差動機構と、軸方向一側に配置され、
    クラッチ部材の移動によってアウタ−ケ−スとインナ−
    ケ−スとの連結を断続する噛み合いクラッチと、アウタ
    −ケ−スの軸方向一側に配置されクラッチ部材を噛み合
    いクラッチの連結位置と連結解除位置の一方に移動操作
    する第1のアクチュエ−タと、アウタ−ケ−スの軸方向
    他側に配置され、アウタ−ケ−スを貫通する貫通部材を
    介してクラッチ部材を前記両位置の他方に移動操作する
    第2のアクチュエ−タと、クラッチ部材を前記各位置に
    係止して位置を保持すると共に、アクチュエ−タの押圧
    力を受けると係止位置から離脱して位置保持機能が解除
    される位置保持手段とを備えたことを特徴とするデファ
    レンシャル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、位置保持
    手段が、ばね部材によって相手側部材に押圧される係止
    部材と、相手側部材に設けられこの係止部材が係止する
    2個の凹部とからなり、クラッチ部材の移動中はばね部
    材が撓んで係止部材と凹部との係止が解除され、クラッ
    チ部材が噛み合いクラッチの連結位置及び連結解除位置
    まで移動すると、係止部材が各凹部に係止してクラッチ
    部材をその位置に保持することを特徴とするデファレン
    シャル装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、係止部材
    がボ−ルであり、このボ−ルがばね部材に押圧されて相
    手側部材の凹部に係止することを特徴とするデファレン
    シャル装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の発明であって、ばね部材
    が、板ばねであり、係止部材が、この板ばねの先端に形
    成されそのばね力によって相手側部材の凹部に係止する
    係止部であることを特徴とするデファレンシャル装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の発明であって、クラッチ
    部材に固定され、アクチュエ−タによって押圧される押
    圧部材が設けられ、板ばねと係止部とが、この押圧部材
    に一体形成されていることを特徴とするデファレンシャ
    ル装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の発明であって、相手側部材の2個の凹部の間に凸
    部が設けられ、この凸部と各凹部の間に設けられた斜面
    によって凸部を中心にした山型のカムが形成され、凹部
    に係止し斜面を押圧する係止部材の押圧力によって、ク
    ラッチ部材に、噛み合いクラッチの連結位置では連結方
    向のカム力が与えられ、噛み合いクラッチの連結解除位
    置では連結解除方向のカム力が与えられることを特徴と
    するデファレンシャル装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の発明であって、位置保持
    手段が、クラッチ部材を周辺部材に吸着させて位置を保
    持するマグネットであることを特徴とするデファレンシ
    ャル装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の発明であって、位置保持
    手段が、両保持位置の一方でクラッチ部材の位置保持機
    能が解除されると、クラッチ部材を両保持位置の他方に
    押圧しこの位置に保持するスプリングであることを特徴
    とするデファレンシャル装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    記載の発明であって、アクチュエ−タが停止したとき、
    貫通部材を押圧して振動を防止する振動防止手段を設け
    たことを特徴とするデファレンシャル装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の発明であって、貫通部
    材の振動防止手段が、貫通部材とアウタ−ケ−スとの間
    に配置されたばねであることを特徴とするデファレンシ
    ャル装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の発明であって、貫通部
    材の振動防止手段が、貫通部材に形成され、クラッチ部
    材の凹部に係止する係止部であることを特徴とするデフ
    ァレンシャル装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11のいずれか一
    項に記載の発明であって、アクチュエ−タの作動開始を
    検知するアクチュエ−タ作動センサを備え、その検知信
    号に従って、アクチュエ−タが作動を開始したことを表
    示する表示手段を作動させることを特徴とするデファレ
    ンシャル装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のいずれか一
    項に記載の発明であって、クラッチ部材が噛み合いクラ
    ッチの連結位置、及び、連結解除位置に移動したことを
    検出する位置検出センサを備え、その検出信号に従っ
    て、噛み合いクラッチが連結されたこと、及び、噛み合
    いクラッチの連結が解除されたことを表示する表示手段
    を作動させることを特徴とするデファレンシャル装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至請求項13のいずれか一
    項に記載の発明であって、第1と第2のアクチュエ−タ
    が、流体の圧力を受けて作動する流体圧アクチュエ−タ
    であり、切り換えバルブを介して、同一の正圧圧力源、
    又は、同一の負圧圧力源の圧力を各アクチュエ−タに各
    別に供給することを特徴とするデファレンシャル装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の発明であって、圧力
    源が、エンジンのインテ−クマニホ−ルドに生じる負圧
    を利用した負圧圧力源であることを特徴とするデファレ
    ンシャル装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至請求項13のいずれか一
    項に記載の発明であって、アクチュエ−タが、電動モ−
    タを用いるアクチュエ−タ、あるいは、電磁アクチュエ
    −タであることを特徴とするデファレンシャル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006144905A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 デファレンシャル装置
JP2013512402A (ja) * 2009-11-30 2013-04-11 ゲー カー エヌ ドライブライン インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 差動アセンブリ及び差動アセンブリを備えた駆動アセンブリ

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