JPH11210711A - 油圧アクチュエータ駆動装置 - Google Patents

油圧アクチュエータ駆動装置

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JPH11210711A
JPH11210711A JP3063098A JP3063098A JPH11210711A JP H11210711 A JPH11210711 A JP H11210711A JP 3063098 A JP3063098 A JP 3063098A JP 3063098 A JP3063098 A JP 3063098A JP H11210711 A JPH11210711 A JP H11210711A
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JP
Japan
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pilot
controller
valve
solenoid valve
control signal
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Application number
JP3063098A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yamaguchi
毅 山口
Toshiaki Shimomura
俊昭 下村
Kimio Iino
公夫 飯野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントローラを確実に保護しつつ、非常時に
油圧アクチュエータを作動させることができる。 【解決手段】 ブームシリンダ10への圧油の給排を制
御する方向切換弁16のパイロット部16A,16Bと
パイロットポンプ18とを接続するパイロット油路17
A,17Bの途中にはパイロット弁19を配設すると共
に、パイロット弁19とパイロット部16A,16Bと
の間には電磁弁21A,21Bを配設する。そして、電
磁弁21A,21Bの配線34A,34Bの雌ソケット
33とコントローラ22の配線32A,32Bの雄ソケ
ット31とを切離し可能に接続すると共に、バッテリ2
6の配線36A,36Bには雌ソケット33に接続可能
な雄ソケット35を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ルや油圧クレーン等の建設機械に設けられ、該建設機械
の油圧シリンダ、油圧モータ等の油圧アクチュエータを
駆動させるのに用いて好適な油圧アクチュエータ駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルでは、上部旋回体
を旋回させつつ、フロントに設けられたバケットによっ
て掘削作業を行うもので、上部旋回体の運転席にフロン
トのバケットが近付き過ぎるような場合には、運転室内
の運転者にとって不測の事態を招きかねない。そこで、
このような事態の発生を防止するための干渉防止装置が
付設された油圧ショベルは、例えば特開平4−3337
30号公報によって知られている。
【0003】そこで、従来技術による油圧アクチュエー
タ駆動装置を、上述した油圧ショベルの干渉防止装置に
適用した場合を例に挙げ、図3および図4に基づいて説
明する。
【0004】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部
旋回体を示し、該上部旋回体2と下部走行体1との間に
は上部旋回体2の旋回を制御する旋回装置3が設けられ
ている。そして、上部旋回体2には運転室4、機械室5
等が配設されている。
【0005】6は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に取
付けられたフロントで、該フロント6はブーム7、アー
ム8、バケット9等から構成され、ブーム7、アーム
8、バケット9にはブームシリンダ10、アームシリン
ダ11、バケットシリンダ12等の油圧アクチュエータ
が配設されている。そして、土砂等の掘削作業時には、
ブームシリンダ10等を伸縮させることにより、ブーム
7およびアーム8を俯仰動させつつ、バケット9を回動
させ、該バケット9の先端側で土砂等を掘削するもので
ある。
【0006】次に、油圧ショベルの干渉防止装置によっ
て、ブームシリンダ10を制御する場合を例に挙げて図
4を用いて説明する。
【0007】13は油圧源としての油圧ポンプで、該油
圧ポンプ13は上部旋回体2の機械室5内にディーゼル
エンジン等の原動機(図示せず)、タンク14と共に設
けられ、油圧ポンプ13は油路としての主管路15A,
15Bを通じて例えばブームシリンダ10に接続されて
いる。そして、油圧ポンプ13は、原動機によって回転
駆動され、タンク14内の作動油を高圧の圧油としてブ
ームシリンダ10等に吐出させるものである。
【0008】16は主管路15A,15Bの途中に設け
られ、油圧ポンプ13からブームシリンダ10に給排す
る圧油の方向を切換える方向切換弁で、該方向切換弁1
6は、一対のパイロット部16A,16Bを有し、例え
ば6ポート3位置の油圧パイロット式の方向切換弁によ
って構成されている。
【0009】また、方向切換弁16の各パイロット部1
6A,16Bには、一対のパイロット油路17A,17
Bがそれぞれ接続され、各パイロット部16A,16B
は該各パイロット油路17A,17Bを通じてパイロッ
ト油圧源としてのパイロットポンプ18に接続されてい
る。そして、方向切換弁16はパイロット圧が供給され
ることにより中立位置(イ)から切換位置(ロ),
(ハ)に切換わるものである。
【0010】19はパイロット油路17A,17Bに設
けられ、パイロットポンプ18から方向切換弁16のパ
イロット部16A,16Bに供給するパイロット圧を制
御する減圧弁型のパイロット弁で、該パイロット弁19
は一対の減圧弁19A,19Bからなり、運転者が運転
室4内の操作レバー20を傾転操作することにより、減
圧弁19A,19Bのいずれか一方が選択的に作動し、
パイロット油路17A,17Bのいずれか一方にパイロ
ット圧を発生させるものである。
【0011】21A,21Bは方向切換弁16とパイロ
ット弁19との間に位置してパイロット配管17A,1
7Bの途中に配設された3ポート2位置の電磁式方向切
換弁からなる電磁弁で、該電磁弁21A,21Bは、電
磁パイロット部21A1 ,21B1 を有し、電磁パイロ
ット部21A1 ,21B1 は後述するコントローラ22
の出力側に接続されている。そして、電磁弁21A,2
1Bは、コントローラ22から出力される電圧、電流等
の制御信号に基づき、パイロット圧を排出する排出位置
(ニ)と、パイロット圧を供給する供給位置(ホ)とに
切換わり、方向切換弁16のパイロット部16A,16
Bへのパイロット圧を給排するものである。
【0012】即ち、電磁弁21A,21Bは、コントロ
ーラ22が制御信号を出力していないときには排出位置
(ニ)に切換わり、パイロット部16A,16Bのパイ
ロット圧をタンク14に逃がし、方向切換弁16を中立
位置(イ)に切換えると共に、操作レバー20によるブ
ームシリンダ10の駆動制御を禁止する。一方、コント
ローラ22が制御信号を出力しているときには、電磁弁
21A,21Bは供給位置(ホ)に切換わり、パイロッ
ト部16A,16Bにパイロット圧を供給可能にし、パ
イロット弁19による方向切換弁16の切換操作を許可
するものである。
【0013】22は電磁弁21A,21Bの電磁パイロ
ット部21A1 ,21B1 に制御信号を出力するコント
ローラで、該コントローラ22は、その出力側に配線2
3A,23Bを介して電磁パイロット部21A1 ,21
B1 が接続されると共に、入力側にブーム角αを検出す
るブーム角センサ24、アーム角βを検出するアーム角
センサ25、バッテリ26が接続されている。そして、
コントローラ22は、ブーム角センサ24、アーム角セ
ンサ25からの検出信号に応じて制御信号を演算し、電
磁パイロット部21A1 ,21B1 にこの制御信号を出
力している。
【0014】即ち、コントローラ22は、フロント6を
作動させるときには、電磁パイロット部21A1 ,21
B1 に制御信号を出力し、パイロット部16A,16B
へのパイロット圧の供給を可能とし、操作レバー20に
よるブーム7の回動制御を許している。そして、例えば
バケット9が運転室4の近傍に接近したときのようにフ
ロント6が作動限界に接近したときには、コントローラ
22は、制御信号の出力を停止し、パイロット部16
A,16Bからパイロット圧をタンク14に排出すると
共に、フロント6の作動を停止させる。
【0015】26はコントローラ22等の電源となるバ
ッテリで、該バッテリ26はコントローラ22の入力側
に接続されると共に、配線27A,27Bによって電磁
弁21A,21Bの電磁パイロット部21A1 ,21B
1 に接続されている。
【0016】また、配線27A,27Bの途中には常開
のスイッチ28が配設され、該スイッチ28を閉成する
ことによって、電磁パイロット部21A1 ,21B1 に
バッテリ26から制御信号に代わる電流、電圧等の駆動
信号が入力される。これにより、電磁弁21A,21B
は開弁し、パイロット部16A,16Bへのパイロット
圧の供給を許可する。また、配線23A,23Bの途中
には、スイッチ28を閉成したときに、コントローラ2
2の出力側にバッテリ26からの電流、電圧が逆流する
のを防止するダイオード29,29が配設されている。
【0017】なお、上述の従来技術ではブームシリンダ
10の駆動を制限する干渉防止装置について述べたが、
アームシリンダ11や旋回装置3の旋回モータ等にも同
様の干渉防止装置が設けられるものである。
【0018】従来技術による干渉防止装置は上述の如き
構成を有するもので、次に干渉防止装置の動作について
説明する。
【0019】まず、油圧ショベルが通常の状態にあると
きには、コントローラ22から電磁弁21A,21Bに
制御信号が出力されて、電磁弁21A,21Bは供給位
置(ホ)にある。このため、土砂等の掘削作業を行うと
きには、運転者は操作レバー20を傾転操作し、減圧弁
型のパイロット弁19からのパイロット圧で方向切換弁
16を作動させ、ブームシリンダ10を伸縮させること
によって、フロント6を俯仰動させる。
【0020】一方、バケット9が運転室4の近傍に接近
したとき等には、コントローラ22は、電磁弁21A,
21Bへの制御信号の出力を停止し、電磁弁21A,2
1Bを排出位置(ニ)に切換える。このとき、方向切換
弁16が中立位置(イ)に切換わり、ブームシリンダ1
0が自動的に停止することにより、コントローラ22は
バケット9が運転室に接触するのを防止する。
【0021】さらに、コントローラ22、ブーム角セン
サ24等に不具合が生じ、コントローラ22からブーム
7等を作動させるための適切な制御信号が出力されない
ときには、方向切換弁16のパイロット部16A,16
Bにパイロット圧が供給されないため、ブーム7等は停
止する。
【0022】このとき、運転者はスイッチ28を閉成す
ることによって、電磁弁21A,21Bを開弁させ、操
作レバー20によってブーム7等を暫定的に駆動制御す
ることができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧シリンダ駆動装置では、コントローラ
22への電流、電圧等の逆流を防止するために配線23
A,23Bの途中にダイオード29を設ける必要があ
り、コントローラ22等に不具合が生じたときのみ使用
するダイオード29等によって部品点数の増加やコスト
アップが生じるという問題がある。
【0024】また、この種の干渉防止装置では、コント
ローラ22の内部で電気回路のグランドに接続されてい
ることが多くあり、このような場合には、交換、修理等
のメンテナンス時にコントローラ22を取外したときに
は、グランドが接続されていない状態となるために、電
磁弁21A,21Bの電磁パイロット部21A1 ,21
B1 にバッテリ26からの駆動信号を出力することがで
きず、フロント6を作動させることができなくなる。
【0025】このため、コントローラ22の交換作業と
同時に、例えばバケット9とアーム8とをピン結合する
連結ピンを交換するときには、ブーム7やアーム8を俯
仰動させることができず、アーム8の先端とバケット9
とを位置合せし、連結ピンの交換作業を円滑に行うこと
ができないという問題がある。
【0026】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、コントローラを確実に
保護しつつ、非常時に油圧アクチュエータを作動させる
ことができる油圧アクチュエータ駆動装置を提供するこ
とにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、油圧源と、該油圧源と油路を通じて接
続された油圧アクチュエータと、前記油路の途中に設け
られパイロット部に供給されるパイロット圧に応じて切
換えられるパイロット式の方向切換弁と、該方向切換弁
のパイロット部とパイロット油圧源との間を接続するパ
イロット油路と、該パイロット油路に設けられ、前記方
向切換弁のパイロット部に供給するパイロット圧を制御
するパイロット弁と、前記パイロット油路の途中に設け
られ、コントローラから出力される制御信号に基づいて
パイロット圧を給排する電磁弁とからなる油圧アクチュ
エータ駆動装置に適用される。
【0028】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記コントローラと電磁弁との間をコントロー
ラ側コネクタと電磁弁側コネクタとによって切離し可能
に接続し、コントローラ側コネクタと電磁弁側コネクタ
とを切離した状態で該電磁弁側コネクタに接続可能な電
源側コネクタを別に設けたことにある。
【0029】このように構成したことにより、常時はコ
ントローラ側コネクタと電磁弁側コネクタとを接続する
ことによって、コントローラからの制御信号によって電
磁弁を制御することができる。また、コントローラ等に
不具合が生じた非常時にはコントローラ側コネクタと電
磁弁側コネクタとを切離し、電磁弁側コネクタに電源側
コネクタを接続することによって、電磁弁を作動させ、
方向切換弁のパイロット部にパイロット圧を供給するこ
とができる。これにより、パイロット弁によって方向切
換弁を切換制御し、油圧アクチュエータを作動させるこ
とができる。
【0030】また、請求項2の発明は、前記電磁弁は、
常時はコントローラから出力される制御信号によって切
換わる構成とし、電磁弁側コネクタに電源側コネクタを
接続したときには、電磁弁には制御信号に代わり電源か
ら駆動信号を出力する構成としたことにある。
【0031】この場合、コントローラ等に不具合が生
じ、制御信号が出力されない非常時に油圧アクチュエー
タを作動させるときには、コントローラ側コネクタと電
磁弁側コネクタとを切離し、電磁弁側コネクタに電源側
コネクタを接続する。これにより、電磁弁に制御信号に
代わる駆動信号を電源から出力することができ、電磁弁
を切換えて、方向切換弁にパイロット圧を供給すること
ができると共に、パイロット弁によって方向切換弁を切
換制御し、油圧アクチュエータを作動させることができ
る。
【0032】また、請求項3の発明は、前記油圧アクチ
ュエータは建設機械のフロントに設けられ、前記電磁弁
は該フロントが作動限界に接近したときにコントローラ
からの制御信号により、前記方向切換弁のパイロット部
からのパイロット圧を逃がす構成としたことにある。
【0033】これにより、フロントが作動限界に接近し
たときには、電磁弁は方向切換弁のパイロット部からパ
イロット圧を逃がし、方向切換弁を中立位置に切換え
る。これにより、油圧アクチュエータへの圧油の給排を
停止し、油圧アクチュエータを停止させることができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
油圧アクチュエータ駆動装置を油圧ショベルの干渉防止
装置に適用した場合を例に挙げて図1に従って詳細に説
明する。ここで、本実施の形態では前記従来技術と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0035】図において、31はコントローラ22側の
配線32A,32Bの先端側に取付けられたコントロー
ラ側コネクタとしての雄ソケット、33は電磁弁21
A,21B側の配線34A,34Bの先端側に取付けら
れた電磁弁側コネクタとしての雌ソケットをそれぞれ示
し、雄ソケット31は配線32A,32Bによってコン
トローラ32の出力側に接続され、雌ソケット33は配
線34A,34Bによって電磁パイロット部21A1 ,
21B1 の入力側に接続されている。また、雌ソケット
33は雄ソケット31に切離し可能に接続されている。
【0036】そして、雄ソケット31と雌ソケット33
とが常時は連結されることにより、配線32A,32B
と配線34A,34Bとを接続し、コントローラ22か
ら出力される制御信号が電磁弁21A,21Bの電磁パ
イロット部21A1 ,21B1 に供給されるのを許して
いる。
【0037】35は配線36A,36Bの先端側に取付
けられた電源側コネクタとしての雄ソケットで、該雄ソ
ケット35は配線36A,36Bによって電源としての
バッテリ26の出力側に接続されている。そして、雄ソ
ケット35は、雌ソケット33に接続可能であり、雄ソ
ケット31には接続不能となっている。また、雄ソケッ
ト35は常時はどこにも電気的に接続されていない。さ
らに、雄ソケット35にはコントローラ22とは別個に
グランドに接続される端子を有しており、雌ソケット3
3に雄ソケット35を接続したときには、バッテリ26
に電磁弁21A,21Bの電磁パイロット部21A1 ,
21B1 を並列接続し、コントローラ22からの制御信
号に代わりバッテリ26から電流、電圧等の駆動信号が
電磁パイロット部21A1 ,21B1 に供給されるよう
になっている。
【0038】また、雄ソケット35は雄ソケット31、
雌ソケット33と共に、運転者が常時は取扱うことがで
きない位置として、例えば運転室4内の運転席の下側に
配設されている。
【0039】なお、建設機械の製造時に雄ソケット35
と雌ソケット33とを接続することがないようにするた
め、雄ソケット31,35にそれぞれを判別することが
できる切欠等の目印を設けてもよい。
【0040】本実施の形態による油圧ショベルの干渉防
止装置は上述の如き構成を有するもので、その基本的な
作動については従来技術によるものと格別差異はない。
【0041】然るに、本実施の形態による干渉防止装置
では、コントローラ22側の配線32A,32Bと電磁
弁21A,21B側の配線34A,34Bとを雄ソケッ
ト31と雌ソケット33とによって接続している。
【0042】このため、常時は、コントローラ22から
電磁弁21A,21Bに制御信号が出力されて、電磁弁
21A,21Bは供給位置(ホ)にある。そこで、土砂
等の掘削作業を行うときには、運転者は操作レバー20
を傾転操作し、減圧弁型のパイロット弁19からのパイ
ロット圧で方向切換弁16を作動させ、ブームシリンダ
10を伸縮させることによって、フロント6を俯仰動さ
せる。
【0043】一方、例えばバケット9が運転室4の近傍
に接近したときには、コントローラ22は制御信号の出
力を停止し、電磁弁21A,21Bを排出位置(ニ)に
切換える。これによって、パイロット部16A,16B
からのパイロット圧をタンク14に逃がし、方向切換弁
16を中立位置(イ)に切換えると共に、ブームシリン
ダ10等からなるフロント6が停止し、バケット9が運
転室に接触するのを防止することができる。
【0044】また、コントローラ22、ブーム角センサ
24等に不具合が生じ、コントローラ22からブーム7
等を作動させるための適切な制御信号が出力されないと
きには、電磁弁21A,21Bが排出位置(ニ)となっ
て方向切換弁16のパイロット部16A,16Bにパイ
ロット圧が供給されないため、方向切換弁16が中立位
置(イ)に切換わる。これにより、ブームシリンダ10
等に圧油を給排することができなくなり、フロント6は
停止する。
【0045】このような非常時にフロント6を駆動させ
るときには、運転者は運転席を取外すと共に、雄ソケッ
ト31と雌ソケット33とを切離す。次に、運転者は雌
ソケット33に雄ソケット35を接続した後、運転席を
再び取付ける。
【0046】これにより、電磁弁21A,21Bの電磁
パイロット部21A1 ,21B1 に制御信号に代わりバ
ッテリ26からの駆動信号を供給することができ、電磁
弁21A,21Bを供給位置(ホ)にすることができ
る。このため、方向切換弁16のパイロット部16A,
16Bにパイロット圧を供給することができ、操作レバ
ー20によってブーム7等を暫定的に駆動制御すること
ができる。
【0047】このとき、コントローラ22の出力側に接
続された配線32A,32Bにバッテリ26が接続され
ることがないから、非常時におけるコントローラ22へ
の影響をなくすことができ、例えばブーム角センサ24
にのみ不具合が生じたときにコントローラ22をも損傷
してしまうのを防ぎ、コントローラ22の信頼性を向上
させることができる。
【0048】かくして、本実施の形態によれば、雌ソケ
ット33は雄ソケット31,35に対して選択的に接続
される構成としている。このため、常時は雄ソケット3
1と雌ソケット33とを連結し、電磁弁21A,21B
とコントローラ22とを接続することによって、コント
ローラ22からの制御信号に基づき電磁弁21A,21
Bを供給位置(ホ)に切換えると共に、方向切換弁16
を切換制御し、フロント6を駆動させることができる。
【0049】また、コントローラ22、ブーム角センサ
24等に不具合が生じ、コントローラ22からブーム7
等を作動させるための適切な制御信号が出力されないと
きには、運転者は雄ソケット31と雌ソケット33とを
切離し、雌ソケット33に雄ソケット35を接続する。
これにより、電磁弁21A,21Bの電磁パイロット部
21A1 ,21B1 に制御信号に代わる駆動信号を供給
し、電磁弁21A,21Bを供給位置(ホ)に切換える
ことができると共に、方向切換弁16のパイロット部1
6A,16Bにパイロット圧を供給し、操作レバー20
によってブーム7等を暫定的に駆動制御することができ
る。
【0050】このとき、コントローラ22の出力側に接
続された配線32A,32Bにバッテリ26が接続され
ることがないから、非常時におけるコントローラ22へ
の影響をなくし、コントローラ22の信頼性を向上させ
ることができる。
【0051】また、コントローラ22の出力側にバッテ
リ26から電流、電圧等が逆流することがないから、従
来技術による干渉防止装置のようにコントローラ22の
出力側にダイオードを接続する必要がなく、当該干渉防
止装置の製造コストを低減することができる。
【0052】また、雄ソケット31に雌ソケット33を
接続したときには、電磁弁21A,21Bをコントロー
ラ22から出力される制御信号によって切換える構成と
したから、コントローラ22等に不具合が生じ、制御信
号が出力されない非常時には、電磁弁21A,21Bを
排出位置(ニ)に切換えることができる。これにより、
フロント6の作動を停止させ、運転者にコントローラ2
2等に不具合が生じたことを認識させることができる。
【0053】さらに、コントローラ22等に不具合が生
じた非常時にフロント6を駆動させるときには、雌ソケ
ット33と雄ソケット35とを接続することによって、
電磁弁21A,21Bに制御信号に代わりバッテリ26
から駆動信号を出力し、電磁弁21A,21Bを供給位
置(ホ)に切換えて、パイロット圧の供給を許可する。
これにより、バケット9が運転室4付近に接近しない範
囲では、フロント6を常時と変わりなく駆動させること
ができる。
【0054】なお、前記実施の形態では、雌ソケット3
3に雄ソケット35を接続したときに、電磁パイロット
部21A1 ,21B1 がバッテリ26に直接接続される
構成としたが、電磁パイロット部21A1 ,21B1 に
大電流が流れるのを防止するために、図1中に仮想線で
示すように例えばバッテリ26側の配線36A,36B
の途中にそれぞれセメント抵抗37を設ける構成として
もよい。
【0055】また、前記実施の形態では、バッテリ26
に電磁パイロット部21A1 ,21B1 を並列接続する
構成としたが、図2に示す変形例のようにバッテリ26
に電磁パイロット部21A1 ,21B1 を直列接続する
構成としてもよい。
【0056】この場合、コントローラ側コネクタとして
の雄ソケット41をコントローラ22側の配線42の先
端に取付け、電磁弁側コネクタとしての雌ソケット43
を電磁弁21A,21B側の配線44の先端に取付け
る。また、電源側コネクタとしての雄ソケット45をバ
ッテリ26側の配線46の先端に取付ける。
【0057】そして、常時は雄ソケット41と雌ソケッ
ト43とを連結することによって、コントローラ22か
らの制御信号を電磁パイロット部21A1 ,21B1 に
供給し、非常時には雌ソケット43に雄ソケット45を
連結することによって、バッテリ26からの駆動信号を
電磁パイロット部21A1 ,21B1 に供給する。
【0058】このようにバッテリ26に電磁パイロット
部21A1 ,21B1 が直列接続される構成とした場合
には、電磁パイロット部21A1 ,21B1 に供給され
る電流値を小さくすることができ、電磁パイロット部2
1A1 ,21B1 に大電流が流れることを防止でき、電
磁弁21A,21Bの信頼性を向上させることができ
る。
【0059】また、前記実施の形態では、方向切換弁1
6とパイロット弁19との間を接続するパイロット油路
17A,17Bの途中に設けた電磁弁21A,21Bと
コントローラ22とを雄ソケット31、雌ソケット33
によって接続し、非常時には電磁弁21A,21B側の
雌ソケット33にバッテリ26側の雄ソケット35を接
続する構成としたが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば容量可変型油圧ポンプの容量可変部にパイロ
ット圧を給排する電磁弁とコントローラとを雌ソケッ
ト、雄ソケットによって切換可能に接続し、非常時には
電磁弁側の雌ソケットに電源側の雄ソケットを接続する
構成としてもよい。
【0060】また、実施の形態では、電磁弁21A,2
1Bとして3ポート2位置の電磁式方向切換弁を用いる
ものとしたが、本発明はこれに限らず、例えば3ポート
3位置の電磁式方向切換弁、制御信号に応じてパイロッ
ト圧を減圧する電磁比例減圧弁等を用いるものとしても
よい。
【0061】さらに、実施の形態では、油圧アクチュエ
ータ駆動装置を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ
て説明したが、本発明はこれに限るものではなく、油圧
クレーン、ホイールローダ等の他の建設機械にも広く適
用できるものである。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、パイロット油路の途中に設けられた電磁弁に電磁
弁側コネクタを接続すると共に、この電磁弁側コネクタ
をコントローラ側コネクタと電源側コネクタとに対して
選択的に接続する構成としたから、常時は電磁弁側コネ
クタとコントローラ側コネクタとを接続し、コントロー
ラの制御信号に基づき電磁弁を作動させることができ
る。
【0063】また、コントローラ等に不具合が生じ、コ
ントローラから適切な制御信号が出力されないときに
は、電磁弁側コネクタとコントローラ側コネクタとを切
離し、電磁弁側コネクタに電源側コネクタを接続する。
これにより、電磁弁に制御信号に代わる駆動信号を供給
し、電磁弁を作動させることができると共に、方向切換
弁のパイロット部にパイロット圧を供給し、パイロット
弁によって油圧アクチュエータを駆動制御することがで
きる。
【0064】また、コントローラの出力側に電源が接続
されることがないから、非常時におけるコントローラへ
の影響をなくし、コントローラの信頼性を向上させるこ
とができると共に、従来技術による油圧アクチュエータ
駆動装置のようにコントローラの出力側にダイオード等
を接続する必要がなく、当該油圧アクチュエータ駆動装
置の製造コストを低減することができる。
【0065】また、請求項2の発明によれば、電磁弁を
常時は制御信号にもって切換わる構成とし、電磁弁側コ
ネクタに電源側コネクタを接続したときには、電磁弁に
は制御信号に代わり電源から駆動信号を出力する構成と
したから、コントローラ等に不具合が生じた非常時に
は、コントローラ側コネクタと電磁弁側コネクタとを切
離すと共に、電磁弁側コネクタに電源側コネクタを接続
し、電磁弁に制御信号に代わる駆動信号を電源から出力
することができる。これにより、電源からの駆動信号に
よって電磁弁を切換え、方向切換弁へのパイロット圧の
供給を許可すると共に、パイロット弁によって方向切換
弁の切換制御し、油圧アクチュエータを駆動制御するこ
とができる。
【0066】また、請求項3の発明によれば、油圧アク
チュエータを建設機械のフロントに設け、電磁弁を該フ
ロントが作動限界に接近したときにコントローラからの
制御信号により、前記方向切換弁のパイロット部からの
パイロット圧を逃がす構成としたから、フロントが作動
限界に接近したときには、電磁弁は方向切換弁のパイロ
ット部からパイロット圧を逃がし、方向切換弁を中立位
置に切換える。これにより、油圧アクチュエータへの圧
油の給排を停止し、油圧アクチュエータを停止させるこ
とができる。
【0067】そして、コントローラから適切な制御信号
が出力されない非常時には、電磁弁側コネクタに電源側
コネクタを接続することによって、電磁弁を作動させ、
方向切換弁へのパイロット圧の供給を許可すると共に、
方向切換弁を切換制御し、フロントを駆動させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による干渉防止装置を示す
油圧回路図である。
【図2】本発明の変形例による干渉防止装置を示す油圧
回路図である。
【図3】従来技術による干渉防止装置が適用される油圧
ショベルを示す外観図である。
【図4】従来技術による干渉防止装置を示す油圧回路図
である。
【符号の説明】
6 フロント 10 ブームシリンダ 11 アームシリンダ 12 バケットシリンダ 13 油圧ポンプ(油圧源) 15A,15B 主管路 16 方向切換弁 16A,16B パイロット部 17A,17B パイロット油路 18 パイロットポンプ(パイロット油圧源) 19 パイロット弁 21A,21B 電磁弁 22 コントローラ 26 バッテリ(電源) 31 雄ソケット(コントローラ側コネクタ) 33 雌ソケット(電磁弁側コネクタ) 35 雄ソケット(電源側コネクタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 俊昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 飯野 公夫 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源と、該油圧源と油路を通じて接続
    された油圧アクチュエータと、前記油路の途中に設けら
    れパイロット部に供給されるパイロット圧に応じて切換
    えられるパイロット式の方向切換弁と、該方向切換弁の
    パイロット部とパイロット油圧源との間を接続するパイ
    ロット油路と、該パイロット油路に設けられ、前記方向
    切換弁のパイロット部に供給するパイロット圧を制御す
    るパイロット弁と、前記パイロット油路の途中に設けら
    れ、コントローラから出力される制御信号に基づいてパ
    イロット圧を給排する電磁弁とからなる油圧アクチュエ
    ータ駆動装置において、 前記コントローラと電磁弁との間をコントローラ側コネ
    クタと電磁弁側コネクタとによって切離し可能に接続
    し、コントローラ側コネクタと電磁弁側コネクタとを切
    離した状態で該電磁弁側コネクタに接続可能な電源側コ
    ネクタを別に設ける構成としたことを特徴としてなる油
    圧アクチュエータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁弁は、常時はコントローラから
    出力される制御信号によって切換わる構成とし、電磁弁
    側コネクタに電源側コネクタを接続したときには、電磁
    弁には制御信号に代わり電源から駆動信号を出力する構
    成としてなる請求項1に記載の油圧アクチュエータ駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧アクチュエータは建設機械のフ
    ロントに設けられ、前記電磁弁は該フロントが作動限界
    に接近したときにコントローラからの制御信号により、
    前記方向切換弁のパイロット部からのパイロット圧を逃
    がす構成としてなる請求項1または2に記載の油圧アク
    チュエータ駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005042395A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の運転室干渉防止装置
JP2010163772A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Kubota Corp 作業機のアーム位置制御システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005042395A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の運転室干渉防止装置
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