JPH11209960A - 筒状網袋 - Google Patents

筒状網袋

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JPH11209960A
JPH11209960A JP10010062A JP1006298A JPH11209960A JP H11209960 A JPH11209960 A JP H11209960A JP 10010062 A JP10010062 A JP 10010062A JP 1006298 A JP1006298 A JP 1006298A JP H11209960 A JPH11209960 A JP H11209960A
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net
longitudinal direction
partition
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tubular
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JP10010062A
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Inventor
Shuhei Matsumoto
収平 松本
Toshikazu Horie
利和 堀江
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Nexta Corp
Original Assignee
Nexta Corp
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 砂、細石、砕石、バラ石などを収納して土木
用のドレーン材として、有機質材料、保水材、肥料、た
い肥などの植生材料や水質浄化剤、土壌改良剤、植物種
子などを収納して育苗・植生用基材や土壌改良用基材と
して使用される筒状網袋で、袋内での収容物の分散性が
よく、収納物の増大により嵩張ったり、保管時の積み重
ね性を悪化させることもなく、収納物の収納作業を効率
よく行うことができる筒状網袋を提供する。 【解決手段】 筒状に形成した網体2の長手方向の一端
または両端に開口部4を形成し、少なくとも開口部4か
ら長手方向に所定の範囲を除いて網体2の長手方向に沿
って仕切部5を形成した筒状網袋であり、内部に砂、細
石、砕石、バラ石などの収納物7を収納してドレーン材
として、また植生材料を収納して植生基材として用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状の網袋に関
し、更に詳しくは、例えば、砂、細石、砕石、バラ石な
どを収納して土木用のドレーン材として、あるいは、有
機質材料、保水材、肥料、たい肥などの植生材料や水質
浄化剤、土壌改良剤、さらには植物種子などを収納して
育苗・植生用基材あるいは土壌改良用基材として使用さ
れる筒状網袋に関する。
【0002】
【従来の技術】埋め立て地、あるいは住宅、道路などの
造成地などでは、土壌の通気性、排水性を確保するため
に土中に排水パイプや砕石などを埋設することが行われ
るが、排水パイプの場合には目詰まりによって機能が低
下しやすいという問題があり、また、砕石の埋設は作業
性が悪いという問題がある。そこで、砂、細石、バラ
石、砕石などを筒状の網袋に収納したドレーン材を埋設
する方法も行われている。さらに、前記埋め立て地や住
宅、道路などの造成地などにおいては、土壌の通気性、
排水性が悪く、植栽に適さないため、これらの埋め立て
地や造成地を緑化するために、網袋に有機質材料、保水
材、肥料、たい肥などの植生材料や水質浄化剤、土壌改
良剤、さらには植物種子などを収納した育苗・植生用基
材あるいは土壌改良用基材をそれらの土壌中に埋設、あ
るいは造成地の法面に敷設することが行われている。
【0003】しかしながら、これらドレーン材や育苗・
植生用基材、土壌改良用基材などに用いられる網袋は、
筒状に形成した網体の一端に開口部を他端に封止部を形
成しただけのものであったため、袋内における収容物の
分散性が悪く、また筒径の狭い長尺なものでは開口部を
大きく広げることができず収納作業の効率が悪いうえ
に、収納物が増えるにしたがって袋が丸くなり嵩張るだ
けでなく積み重ねた際の安定性も悪くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来、
砂、細石、砕石、バラ石などのを収納して土木用のドレ
ーン材として、あるいは、有機質材料、保水材、肥料、
たい肥などの植生材料や水質浄化剤、土壌改良剤、さら
には植物種子などを収納して育苗・植生用基材あるいは
土壌改良用基材として使用されていた筒状網袋は、単に
一端に開口部を他端に封止部を形成しただけのものであ
ったため、収納作業の効率、袋内での収容物の分散性が
悪く、また収納物が増えるにしたがって丸くなり嵩張る
だけでなく積み重ねた際の安定性も悪いという問題があ
った。そこで、前記のような収納物の分散性や収納物の
増大による嵩ばり、安定性の問題を解決するために網袋
に仕切部を設けて複数の収納空間に区画することも考慮
されるが、単に仕切部を設けただけでは、仕切部によっ
て区画された各収納空間への開口部も必然的に狭くな
り、収納作業の効率がより一層悪くなる。
【0005】そこで、本発明は、砂、細石、砕石、バラ
石などを収納して土木用のドレーン材として、あるい
は、有機質材料、保水材、肥料、たい肥などの植生材料
や水質浄化剤、土壌改良剤、さらには植物種子などを収
納して育苗・植生用基材あるいは土壌改良用基材として
使用される筒状網袋として、袋内での収容物の分散性が
よく、また収納物の増大により嵩張ったり、保管時の積
み重ね性を悪化させることもなく、しかも収納物の収納
作業を効率よく行うことができる筒状網袋を提供せんと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る筒状網袋は、筒状に形成した網体の長
手方向の一端または両端に開口部を形成し、少なくとも
前記開口部から長手方向に所定の範囲を除いて、網体の
長手方向に沿って単または複数の仕切部を形成してなる
(請求項1)。この筒状網袋は、長手方向の端部に形成
された開口部から収納物を収納したのち、開口部を紐で
縛ったり、あるいは開口部を形成した袋端部を結わえる
などして封止する。この筒状網袋によれば、網体の長手
方向に沿って形成された仕切部によって袋内が複数の収
納部に区画されているので、収納物を袋内に均一に分散
させて収納することができ、また、収納状態では、仕切
部により区画された複数の収納部により袋が全体として
扁平状となるため収納物が増大しても嵩張ることがな
く、積み重ねた際の安定性もよい。しかも、開口部から
所定の距離までは仕切部が設けられていないことから、
収納時には仕切部を設けないものと同様に開口部を大き
く広げた状態で効率よく袋内への収納作業を行うことが
出来る。
【0007】上記筒状網袋においては、開口部から仕切
部までの距離を網体の筒径の2倍以上とすることが好ま
しい(請求項2)。開口部から仕切部までの距離をこの
ような長さとすることで、収納時に開口部を大きく広げ
て効率よく袋内への収納作業を行うことができ、特に長
尺の袋体の場合に有用である。
【0008】上記筒状網袋における網体の素材として
は、生分解性素材や光分解性素材を用いることができる
(請求項3)。このような素材を用いることにより、例
えばドレーン材や植生基材として用いられた筒状網袋
は、当初の目的を達成したのちは、自然に分解して土に
戻り、いつまでも土壌中に残存して土壌の汚染の原因と
なるといったこともない。
【0009】前記筒状網袋としては、(1)筒状に形成
した網体の長手方向の一端に封止部を他端に開口部を形
成し、該開口部から所定の距離を除いて該網体の長手方
向に沿って仕切部を形成したもの、(2)筒状に形成し
た網体の長手方向の両端に開口部を形成し、両開口部か
ら所定の距離を除いて該網体の長手方向に沿って仕切部
を形成したもの、(3)筒状に形成した網体の長手方向
の両端に開口部を中間部に封止部を形成し、両開口部か
ら所定の距離を除いて該網体の長手方向に沿って仕切部
を形成したもの、などが例示できる。
【0010】前記(1)の筒状網袋は、筒状に形成した
網体の長手方向に沿って所定の間隔ごとに封止部を形成
するとともに、前記各封止部とそれに隣接する封止部と
の間に、少なくとも一方の封止部から長手方向に所定の
範囲を除いて、網体の長手方向に沿って仕切部を形成
し、前記仕切部が形成されていない部分で網体を切断す
ることで製造することができる(請求項4)。
【0011】また、前記(2)の筒状網袋は、筒状に形
成した網体の長手方向に沿って所定の間隔ごとに封止部
を形成するとともに、前記各封止部とそれに隣接する封
止部との間に、少なくとも一方の封止部から長手方向に
所定の範囲を除いて、網体の長手方向に沿って仕切部を
形成し、前記仕切部が形成されていない部分で網体を切
断することで製造することができる(請求項5)。
【0012】さらに、前記(3)の筒状網袋は、筒状に
形成した網体の長手方向に沿って所定の間隔ごとに封止
部を形成するとともに、各封止部の両側に網体の長手方
向に沿って仕切部を形成し、前記仕切部が形成されてい
ない部分で網体を切断することで製造することができる
(請求項6)。
【0013】次に、請求項7に係る発明は、上記の筒状
網袋に砂、細石、砕石、バラ石などを収納してなるドレ
ーン材である。このドレーン材は、前記の砂や石などが
網体の長手方向に沿って形成された仕切部によって区画
された複数の収納部に均一に分散して収納されており、
また収納状態では仕切部により区画された各収納部によ
り袋は全体として扁平状となるため、収納する砂や石な
どの量が増大しても嵩張ることがなく、また、積み重ね
た際の安定性もよい。また、この筒状網袋は、その開口
部の近傍には仕切部が形成されてはおらず、袋内への
砂、石などの収納時には開口部を大きく広げて効率よく
収納作業を行うことができ、一般に長尺に形成されるド
レーン材においては至便である。
【0014】そして、請求項8に係る発明は、上記の筒
状網袋に植生材料を収納してなる植生基材である。この
植生基材は、植生材料が網体の長手方向に沿って形成さ
れた仕切部によって区画された複数の収納部に均一に分
散して収納され、また、収納状態では仕切部により区画
された各収納部により袋は全体として扁平状となるた
め、収納する植生材料の量が増大しても嵩張ることがな
く、また、積み重ねた際の安定性もよい。また、この植
生基材に用いられる網袋も一般に長尺に形成される場合
が多いが、上記のように網袋の開口部の近傍には仕切部
が形成されてはおらず、袋内への植生最良の収納時には
開口部を大きく広げて効率よく収納作業を行うことがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
を更に詳細に説明する。図1は、本発明に係る筒状網袋
1の一実施例の平面図である。この筒状網袋1は、筒状
に形成した網体2の長手方向の一端に封止部3を形成
し、網体2の他端には開口部4を形成し、該開口部4か
ら網体2の長手方向に向かって所定の範囲を除いて該網
体2の長手方向に沿って他端封止部4に達する仕切部5
を形成してなる。
【0016】前記筒状網袋1は、その用途に応じて、強
度、耐久性などを勘案し、例えばナイロン繊維、ポリエ
チレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維などの合成繊維、ある
いは綿、麻などの天然繊維、さらにはそれらを混合した
繊維を用い、編み機にて図2に示すように図中、矢印X
方向へ連続して筒状に編成しつつ、該筒状網袋2の長手
方向に沿って所定の間隔ごとに封止部3・・・を形成す
るとともに、前記各封止部3とそれに隣接する封止部3
との間に、少なくとも一方の封止部3から長手方向に所
定の範囲を除いて、網体2の長手方向に沿って仕切部5
を形成したものを、図中に仮想線で示すように前記仕切
部5が形成されていない部分、好ましくは各封止部3の
直近で網体2を切断することで製造することができる。
このように、連続して筒状の網体2を編成しつつ封止部
3と仕切部5とを同時に形成し、これを切断するだけ
で、筒状の網袋1を効率よく量産することができること
から、低コストで生産が可能であるうえに、編み機の設
定次第で任意の長さの筒状網袋1を極めて簡単に製造す
ることができる。また、他の方法としては、2枚の網シ
ートの両側を縫い合わせて筒状の網体2を形成するとと
もに、さらに封止部3および仕切部5の部分で2枚の網
シートを縫い合わせるようにしてもよい。
【0017】また、上記網体2の素材として、生分解性
素材や光分解性素材を用いた場合には、前記網袋1は、
当初の目的を達成したのち、時期がくれば自然に分解し
て土に戻ることから、袋が土壌中に永久に残存して汚染
の原因となるようなことがない。例えば、埋立地の圧密
化の際に土中に打設されるドレーン材として用いる場合
には、袋体2を生分解性素材で作成しておけば、埋立地
の土中への打設時には袋の形態を保持して容易に打設作
業を行うことができ、土中への埋設後は、時間の経過と
ともに該ドレーン材により排水されて軟弱な埋立地の土
壌は圧密されるが、それとともに徐々に袋体2は分解さ
れてゆき、最終的には内部に収納した砂、石等のみが土
壌中に残存することになり、袋が永久に土壌中に残存す
るといったことがない。また、植生基材として使用する
場合にも、生分解性素材や光分解性素材で作成した網体
2が時間の経過とともに徐々に分解されて土に戻ること
で、袋内に収納した土壌改良材、植物の種子、肥料など
が適度に分散され、また、袋が残存して土壌汚染の原因
となるようなこともない。
【0018】上記のような本発明に係る筒状網袋1は、
これに砂、細石、採石、バラ石などを収納してドレーン
材として、また、植生材料を収納して植生基材として使
用することができる。この筒状網袋1は、長手方向の端
部に形成された開口部4から収納物を収納したのち、開
口部4を紐9で縛ったり、あるいは網体2の端部自体を
結わえるなどして封止して使用される。この筒状網袋1
は、筒状網袋2の長手方向に沿って形成された仕切部5
によって袋が2つの収納部6,6に区画されているの
で、図3〜図5に示すように、網袋1内全体に収納物7
を均一に分散させて収納することができ、また仕切部5
により区画されることで、収納後の網袋1は全体として
扁平状となることから、収納物7が増大しても嵩張るこ
とがなく、積み重ねた際の安定性もよい。また、開口部
4から所定の距離Lまでの範囲には仕切部5は設けられ
ていないことから、収納物7の収納時には仕切部5を設
けないものと同様に開口部4を大きく広げた状態で効率
よく収納作業を行うことが出来、特に土木用のドレーン
材や植生基材に用いられる網袋のように長尺な袋の場合
に有用である。
【0019】前記袋の開口部4から仕切部5を形成しな
い範囲は特に限定はないが、開口部4から仕切部5の端
部5aまでの距離Lを筒状網袋2の筒径Wの2倍以上と
すれば、収納時に開口部4を大きく広げて筒状網袋1内
への収納作業を効率よく行うことができ、好ましい。ま
た、封止部3の幅lは、15mm以上とすることが、強
度などの点から好ましい。
【0020】上記のような本発明に係る筒状収納袋1内
に収納物7として砂や石を収納したものは、ドレーン材
10として、例えば図6に示す擁壁11背面の排水構造や、
運動場、ゴルフ場における排水構造など、各種土木工事
に使用することができる。また、図7に示すように、土
中に砂12、細石13、およびバラ石14を順次積層して地下
水層15から浄化された天然水汲み上げる天然水の浄化構
造を構築する場合などには、本発明の筒状網袋1にバラ
石を収納した本発明のドレーン材10を利用すれば、バラ
石が網袋1内に均一に分散された状態で扁平状に収納さ
れていて厚みも均一であるため、バラ石を均等に、かつ
効率よく敷設することができる。
【0021】また、本発明の筒状網袋1に植生材料を収
納すれば、植生基材として使用することができる。収納
する植生材料としては、有機質材料、保水材、肥料、た
い肥などの植生材料や水質浄化剤、土壌改良剤、および
植物種子などが挙げられる。さらには、黒曜石系パーラ
イトなどの無機質材料、その他の土壌活性改良材を収納
してもよい。この土壌活性改良材としては、例えば、大
江化学工業株式会社製の土壌活性剤「パミス(商標)」
などが挙げられる。この植生基材は、埋め立て地、ある
いは住宅・道路などの造成地、それらの法面などの土壌
中に埋設あるいは土壌表面に敷設することで、土壌の通
気性、排水性、保水性を改善し、また植栽層の養分の流
出を防止することで、植物の育成に適さない埋め立て地
や造成地における植物の育成を促進し、緑化を行うこと
ができる。具体的には、例えば、図8に示すように、筒
状網袋1に植生材料24を収納した植生基材20を、樹木25
の周囲の土壌中に埋設して樹木25の育成促進に、あるい
は、図9に示すように、造成地の法面21に敷設したネッ
ト22に、筒状網袋1内に植生材料24を収納した植生基材
20を段設することで法面21の緑化を図るような場合に使
用される。
【0022】上記した実施例では、筒状網袋2の長手方
向に沿って連続した仕切部5を形成したものを挙げた
が、図10に示すように、仕切部5を断続的に設けるよ
うにしてもよい。また、図11に示すように仕切部5を
開口部4と封止部3との中間に設けてもよい。さらに、
図12に示すように、2つあるいはそれ以上の仕切部5
を形成するようにしてもよい。このように、仕切部5の
実施の形態は、袋の用途や収納物の種類、大きさなどを
勘案して、本発明の目的を逸脱しない範囲で、適宜設計
することができる。
【0023】次に、図13に示すものは、本発明の筒状
網袋1の他実施例を示すものである。この筒状網袋1
は、筒状に形成した網体2の長手方向の両端を開口部
4,4とし、両開口部4,4から所定の距離L,Lを除
いて該網体2の長手方向に沿って単または複数の仕切部
5を形成したものである。この筒状網袋1は、図14に
示すように、先の実施例の場合と同様にして筒状に連続
して網体2を形成しつつ、該網体2の長手方向に沿って
所定の間隔ごとに仕切部5・・・を形成しておき、図中
仮想線で示すように、前記仕切部5が形成されていない
部分で網体2を切断することで製造することができる。
この筒状網袋1は、長手方向の両端に形成された開口部
4,4から収納物を収納したのち、図15に示すように
両端開口部4,4を紐10で縛ったり、あるいは両端部を
結わえるなどして封止するか、あるいは、一方の開口部
4を予め紐10で縛るなどして封止した状態で、他方の開
口部4から収納物を収納したのち、該開口部4を紐10で
縛るなどして封止する。この筒状網体1によれば、両端
に設けた開口部4,4を仕切部を設けないものと同様に
大きく広げた状態で袋の両端から効率よく収納作業を行
うことが出来き、また、収納物7は袋の長手方向に沿っ
て形成された仕切部5によって区画された2つの収納部
6,6に均一に分散させて収納され、また仕切部5によ
り2つの収納部6,6に区画されることで、図6,7に
示すように袋全体として扁平状となることから収納物7
が増大しても嵩張ることがなく、積み重ねた際の安定性
もよい。
【0024】また、図18に示すものは、本発明の筒状
網袋1の更に他の実施例を示すものであり、この筒状網
袋1は、筒状に形成した網体2の長手方向の両端に開口
部4,4を中間部に封止部3を形成するとともに、両開
口部4,4から所定の距離L,Lを除いて該網体2の長
手方向に沿って単または複数の仕切部5を形成したもの
である。この筒状網袋1は、図19に示すように、前記
と同様にして筒状に連続して網体2を形成しつつ、この
筒状網体2の長手方向に沿って所定の間隔ごとに封止部
3・・・を形成するとともに、各封止部3の両側に網体
2の長手方向に沿って単または複数の仕切部5を形成し
ておき、前記仕切部5が形成されていない部分(図19
中に仮想線で示す位置)で網体2を切断することで製造
することができる。この筒状網袋1によれば、両端に設
けた開口部4,4を仕切部を設けないものと同様に大き
く広げた状態で効率よく収納作業を行うことが出来き、
また、図20に示すように袋1内の収納物7はその長手
方向に沿って形成された仕切部5によって区画された2
つの収納部6,6に均一に分散して収納され、また、図
21,22に示すように、仕切部5により区画されて袋
が全体として扁平状になり収納物7が増大しても嵩張る
ことがなく、積み重ねた際の安定性もよい。さらに、長
手方向の中間部に封止部3を設けて両端に開口部4,4
を形成してなるので、網袋1全体を長尺に形成した場合
にも両端開口部4,4から効率よく収納作業を行うこと
が出来るのである。
【0025】さらに、図23,24に示すものは、本発
明に係る筒状網袋のさらに他の実施例を示すものであ
り、長尺に形成された筒状の網体2の一端に末端開口部
4aを、他端に末端封止部3aを形成し、さらに前記末
端開口部4aと末端封止部3aとの中間に複数の中間封
止部3b・・・を形成し、各封止部3a、3bから網袋
1の長手方向に沿って封止部5を形成するとともに、仕
切部5が形成されない部分の一側面、好ましくは中間封
止部3aの近傍に中間開口部4b・・・を形成すること
で、複数の筒状網袋1a・・・が連結された状態に形成
したものである。この筒状網袋1によれば、各開口部4
a,4bから各筒状網袋1a内へ収納物7を収納して図
24に示すように各開口部4a、4bを紐10で縛るなど
して封止することで、長尺のドレーン材や植生基材など
を容易に作成することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る筒状網袋
は、網体の長手方向に沿って形成された仕切部によって
複数の収納部に区画されているので、収納時には収納物
を均一に分散させて収納することができ、また収納状態
では仕切部によって複数の収納部に区画されることで袋
全体として扁平状となることから、収納物が増大しても
嵩張ることがなく、かつ積み重ねた際の安定性のよい。
しかも、開口部から所定の距離までは仕切部が設けられ
ていないことから、収納時には仕切部を設けないものと
同様に開口部を大きく広げた状態で効率よく収納作業を
行うことが出来る。
【0027】前記筒状網袋においては、開口部から仕切
部までの距離を網体の筒径の2倍以上とすることで、収
納時に開口部を充分に広げて効率よく収納作業を行うこ
とができ、特に長尺の袋体の場合に有用である。
【0028】この筒状網袋は、筒状に形成した網体の長
手方向に沿って所定の間隔ごとに封止部を形成するとと
もに、前記各封止部とそれに隣接する封止部との間に、
少なくとも一方の封止部から長手方向に所定の範囲を除
いて、網体の長手方向に沿って仕切部を形成し、前記仕
切部が形成されていない部分で網体を切断する(請求項
3)、筒状に形成した網体の長手方向に沿って所定の間
隔ごとに封止部を形成するとともに、前記各封止部とそ
れに隣接する封止部との間に、少なくとも一方の封止部
から長手方向に所定の範囲を除いて、網体の長手方向に
沿って仕切部を形成し、前記仕切部が形成されていない
部分で網体を切断する(請求項4)、さらには、筒状に
形成した網体の長手方向に沿って所定の間隔ごとに封止
部を形成するとともに、各封止部の両側に網体の長手方
向に沿って仕切部を形成し、前記仕切部が形成されてい
ない部分で網体を切断することで製造する(請求項5)
などの方法により、容易、かつ低コストで量産すること
ができる。
【0029】上記のような本発明に係る筒状網袋は、
砂、細石、砕石、バラ石などを収納してドレーン材とし
て、また、植生材料を収納して植生基材として利用する
ことができるだけでなく、穀物類、果菜類などの農産物
の収納袋、あるいは落ち葉回収用袋、その他の各種用途
に広く利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の筒状網袋の一実施例を示す模式的平
面図。
【図2】 前記筒状網袋の製造方法の説明図。
【図3】 前記筒状網袋に収納物を収納した状態の一部
を破断した平面図。
【図4】 前記筒状網袋に収納物を収納した状態の一部
を破断した側面図。
【図5】 図3におけるA−A断面図。
【図6】 本発明のドレーン材の一使用例を示す模式
図。
【図7】 本発明のドレーン材の他の使用例を示す模式
図。
【図8】 本発明の植生基材の一使用例を示す模式図。
【図9】 本発明の植生基材の他の使用例を示す模式
図。
【図10】 本発明の筒状網袋の他実施例を示す模式的
平面図。
【図11】 本発明の筒状網袋の他実施例を示す模式的
平面図。
【図12】 本発明の筒状網袋の他実施例を示す模式的
平面図。
【図13】 本発明の筒状網袋の他実施例を示す模式的
平面図。
【図14】 前記筒状網袋の製造方法の説明図。
【図15】 前記筒状網袋に収納物を収納した状態の一
部を破断した平面図。
【図16】 前記筒状網袋に収納物を収納した状態の一
部を破断した側面図。
【図17】 図15におけるB−B断面図。
【図18】 本発明の筒状網袋のさらに他実施例を示す
模式的平面図。
【図19】 前記筒状網袋の製造方法の説明図。
【図20】 前記筒状網袋に収納物を収納した状態の一
部を破断した平面図。
【図21】 前記筒状網袋に収納物を収納した状態の一
部を破断した側面図。
【図22】 図20におけるB−B断面図。
【図23】 本発明の筒状網袋のさらに他実施例を示す
模式的平面図。
【図24】 前記筒状網袋に収納物を収納した状態の一
部を破断した平面図。
【符号の説明】
1 筒状網袋、 2 筒状網体、3 封止部、 4 開
口部、5 仕切部、 6 収納部、7 収納物、10 ド
レーン材、 11 擁壁、12 砂、 13 細石、14 バラ
石、 15 地下水層 20 植生基材、 21 法面、22 ネット、 24 植生材
料、25 樹木。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成した網体の長手方向の一端ま
    たは両端に開口部を形成し、少なくとも前記開口部から
    長手方向に所定の範囲を除いて、網体の長手方向に沿っ
    て単または複数の仕切部を形成してなる筒状網袋。
  2. 【請求項2】 開口部から仕切部までの距離を網体の筒
    径の2倍以上とした請求項1に記載の筒状網袋。
  3. 【請求項3】 網体の素材が、生分解性素材または光分
    解性素材である請求項1または2記載の筒状網袋。
  4. 【請求項4】 筒状に形成した網体の長手方向に沿って
    所定の間隔ごとに封止部を形成するとともに、前記各封
    止部とそれに隣接する封止部との間に、少なくとも一方
    の封止部から長手方向に所定の範囲を除いて、網体の長
    手方向に沿って仕切部を形成し、前記仕切部が形成され
    ていない部分で網体を切断することからなる筒状網袋の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 筒状に形成した網体の長手方向に沿って
    所定の間隔ごとに網体の長手方向に沿って仕切部を形成
    するとともに、前記仕切部が形成されていない部分で網
    体を切断することからなる筒状網袋の製造方法。
  6. 【請求項6】 筒状に形成した網体の長手方向に沿って
    所定の間隔ごとに封止部を形成するとともに、各封止部
    の両側に網体の長手方向に沿って仕切部を形成し、前記
    仕切部が形成されていない部分で網体を切断することか
    らなる筒状網袋の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の筒状網
    袋に砂、細石、砕石、バラ石などを収納してなるドレー
    ン材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載の筒状網
    袋に植生材料を収納してなる植生基材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004290188A (ja) * 2003-03-07 2004-10-21 Riswood Kk 排水暗渠用資材
CN103603333A (zh) * 2013-12-03 2014-02-26 兰州大学 一种固沙栅格网
KR20200025066A (ko) * 2018-08-29 2020-03-10 주식회사 에코피아 식생 토낭 및 그 작업공법

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