JPH11208693A - 切り込みを有する合成樹脂製容器蓋及び切り込みの形成方法 - Google Patents

切り込みを有する合成樹脂製容器蓋及び切り込みの形成方法

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JPH11208693A
JPH11208693A JP10015184A JP1518498A JPH11208693A JP H11208693 A JPH11208693 A JP H11208693A JP 10015184 A JP10015184 A JP 10015184A JP 1518498 A JP1518498 A JP 1518498A JP H11208693 A JPH11208693 A JP H11208693A
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synthetic resin
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resin container
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善弘 貝塚
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克明 田中
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    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3423Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt
    • B65D41/3428Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製容器蓋を改良して、容器蓋(2)
の外観を著しく損なうことなく、容器蓋(2)に向けて
散布された洗浄液体が透過して容器の口頸部(114)
に至ることは充分に許容するが、埃が堆積し或いは埃が
透過して容器の口頸部(114)に至ることは効果に防
止するようになす。 【解決手段】 容器蓋(2)の天面壁(4)とスカート
壁(6)との少なくとも一方に、外面から切断刃(4
4)を作用せしめて貫通切断して切り込み(44)を形
成する。切り込み(44)は周方向に間隔をおいて複数
個形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の口頸部に容
器蓋を装着した後に容器の口頸部を洗浄するための液体
を容器蓋に向けて散布する場合に使用される、合成樹脂
製容器蓋及びその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】当業者には周知の如く、容器内に充填さ
れる飲料が容器の口頸部に付着する傾向がある場合、容
器の口頸部に容器蓋を所要とおりに装着した後に、容器
蓋に向けて温水の如き洗浄液体を散布している。かよう
な洗浄液体散布が適用される場合に使用される合成樹脂
製容器蓋として、実公平4−54119号公報には、天
面壁とこの天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを具
備し、天面壁の周縁部とスカート壁の上部との少なくと
も一方には、周方向に間隔をおいて複数個の孔が形成さ
れている容器蓋が開示されている。複数個の孔は容器蓋
を射出或いは圧縮成形する時に成形される。かような容
器蓋を容器の口頸部に装着した後に、容器蓋に向けて洗
浄液体を散布すると、散布された洗浄液体が複数個の孔
を透過して容器の口頸部に至り、かくして容器の口頸部
が洗浄される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、容器蓋を射出
或いは圧縮成形する際に形成される複数個の孔を有する
上記容器蓋には、複数個の孔に埃が堆積し或いは複数個
の孔を通って埃が容器の口頸部に侵入する虞が少なくな
い、複数個の孔が視覚的に明確に認識され容器蓋の外観
を損ねている、という問題を有する。
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、容器蓋に向けて散布さ
れた洗浄液体が透過して容器の口頸に至ることは充分に
許容するが、埃が堆積し或いは埃が透過して容器の口頸
部に至ることは効果的に防止乃至抑制する、新規且つ改
良された合成樹脂製容器蓋を提供することである。
【0005】本発明の他の技術的課題は、上記主たる技
術的課題の達成に加えて、洗浄液体を透過せしめるため
の手段が視覚的に認識され難く、それ故に洗浄液体を透
過せしめるための手段に起因して外観が損なわれること
が回避されている、新規且つ改良された合成樹脂製容器
蓋を提供することである。
【0006】本発明の更に他の技術的課題は、上記主た
る技術的課題又は上記他の技術的課題を達成するために
合成樹脂製容器蓋に切り込みを形成する方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
及び実験の結果、天面壁の周縁部とスカート壁との少な
くとも一方に、外面から切断刃を作用せしめて貫通切断
して、周方向に間隔をおいて複数個の切り込みを形成す
ることによって、上記技術的課題を達成することができ
ることを見出した。
【0008】即ち、本発明によれば、天面壁と該天面壁
の周縁から垂下するスカート壁とを具備する合成樹脂製
容器蓋において、該天面壁の周縁部と該スカート壁との
少なくとも一方には、外面から切断刃を作用せしめて貫
通切断することによって形成された切り込みが、周方向
に間隔をおいて複数個配設されている、ことを特徴とす
る合成樹脂製容器蓋が提供される。
【0009】更に、本発明によれば、天面壁と該天面壁
の周縁から垂下するスカート壁とを具備する合成樹脂製
容器蓋の、該天面壁の周縁部と該スカート壁との少なく
とも一方に、周方向に間隔をおいて複数個の切り込みを
形成する方法にして、外面から切断刃を作用せしめて貫
通切断する、ことを特徴とする方法が提供される。
【0010】容器蓋を形成している合成樹脂の軟化点以
上、特に融点以上に該切断刃を加熱するのが好適であ
る。該切り込みの各々は該スカート壁の上部を周方向に
延びている形態でよい。この場合、該切断刃は、平坦な
片面、該片面と平行に延在する平坦な他面、及び該片面
の周縁から該他面に向かって内側に傾斜して延びる傾斜
面を有し、該他面を該天面壁側に位置せしめて該スカー
ト壁に対して実質上垂直に移動せしめられるのが好まし
い。該切断刃の厚さは0.3乃至0.7mmであり、該
切断刃の該傾斜面は該片面に対して15乃至25度の傾
斜角度をなすのが好都合である。平坦な片面、該片面と
平行に延在する平坦な他面、該片面の周縁から該他面に
向かって外方に傾斜して延びる片側傾斜面、及び該他面
の周縁から該片面に向かって外方に傾斜して延びる他側
傾斜面を有し、該スカート壁に対して実質上垂直に移動
せしめられる切断刃を使用することもできる。該切断刃
の厚さは0.1乃至0.5mmであり、該片面に対して
該片側傾斜面は5乃至15度の傾斜角度をなし、該他面
に対して該他側傾斜面は5乃至15度の傾斜角度をなす
のが好適である。好適な切断刃は平面図において略三角
形乃至台形状である。該切り込みの各々は該天面壁の周
縁部から該スカート壁の上部に渡って軸線方向に延びて
いる形態、或いは該天面壁の周縁部を周方向に延びてい
る形態でもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適実施形態について更に詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に従って構成された合成樹
脂製容器蓋の好適実施形態を図示している。全体を番号
2で示す容器蓋は、ポリプロピレン又は硬質ポリエチレ
ンの如き適宜の合成樹脂から所要形状に圧縮成形又は射
出成形し、更に後述するとおりの加工を加えることによ
って好都合に形成することができる。かかる容器蓋2
は、円形天面壁4とこの天面壁4の周縁から垂下する略
円筒形状のスカート壁6とを具備している。スカート壁
6には周方向破断ライン8が形成されており、スカート
壁6は周方向破断ライン8よりも上方の主部10と周方
向破断ライン8よりも下方のタンパーエビデント裾部1
2とに区画されている。
【0013】図示の実施形態における周方向破断ライン
8は、周方向に間隔をおいて配設された複数個の橋絡部
14を含んでいる。複数個の橋絡部14以外の領域にお
いては、スカート壁6の主部10とタンパーエビデント
裾部12とは切断することによって相互に分離されてい
る。換言すれば、タンパーエビデント裾部12は複数個
の橋絡部14を介してスカート壁6の主部10に接続さ
れている。複数個の橋絡部14のうちの相互に隣接して
位置する2個(図示していない)は他の橋絡部14より
も断面積が大きい高強度橋絡部である(これらの高強度
橋絡部は後述する軸線方向破断ライン42の両側に位置
する)。更に詳述すると、図1から理解される如く、ス
カート壁6の内周面には、周方向破断ライン8よりも幾
分上方に位置する、下方を向いた環状肩面15が形成さ
れている。そして、かかる環状肩面15から下方に延び
る突条16が周方向に間隔をおいて複数個形成されてい
る。周方向破断ライン8は、スカート壁6をその外周面
から、上記高強度橋絡部の領域を除いて、上記突条16
の全体又は一部のみを残して切断(図1においてはかか
る切断を実線18で示している)することによって形成
される。上記高強度橋絡部は、それらの領域においては
突条16のみならずスカート壁6の主部も部分的に切断
することなく残留せしめることによって形成することが
できる。周方向破断ライン8の好適形成様式について
は、本出願人の出願にかかる平成8年特許願第3361
88号の明細書及び図面及び平成9年特許願第1021
94号の明細書及び図面に詳細に説明されているので、
かかる記載を引用して本明細書においては説明を省略す
る。
【0014】スカート壁6の主部10の外周面には、そ
の下端部近傍に、下方に向かって外径が漸次増大する円
錐台形状部20が形成されている。スカート壁6の主部
10の下端部(即ち円錐台形状部20よりも下方の部
分)及びこれに続くタンパーエビデント裾部12の外周
面も、下方に向かって外径が若干ではあるが漸次増大す
る円錐台形状にせしめられている。主部10の外周面に
おける円錐台形状部20よりも上方の部分には、そこに
掛けられる指の滑りを防止するための凹凸形状24が形
成されている。主部10の内周面には雌螺条26が形成
されている。かかる雌螺条26には、周方向に間隔をお
いて軸線方向に延びる切欠28が形成されている。切欠
28は容器の口頸部が開封される際の所謂通気路を構成
する。主部10の内周面には、更に、その上端部に環状
突条30が形成されている。そして、かかる環状突条3
0と天面壁4の内面とによって規定される空間には、容
器蓋2の本体とは別個に形成された密封ライナー32が
配設されている。かかる密封ライナー32は、天面壁4
の内面に軟化溶融状態の合成樹脂製素材を供給し、この
合成樹脂素材を押圧工具によって圧縮することによって
好都合に形成することができる。密封ライナー32のた
めの合成樹脂素材は、軟質ポリエチレンの如き比較的軟
質の合成樹脂であるのが好適である。
【0015】タンパーエビデント裾部12の内周面上部
(上記突条16の下端よりも若干下方)には、下方を向
いた環状肩面34が形成されている。そして、かかる環
状肩面34よりも下方において、タンパーエビデント裾
部12の内周面には、周方向に等間隔をおいて複数個の
フラップ片36が形成されている。フラップ片36の各
々は、タンパーエビデント裾部12の内周面に接続され
た基縁38から、容器の口頸部に容器蓋2を装着する際
の容器蓋2の閉回転方向、即ち図1において上方から見
て時計方向、に対して反対方向に向かって傾斜して半径
方向内方に突出せしめられている。フラップ片36の各
々の基縁38自体も、容器蓋2の上記閉回転方向に対し
て反対方向に傾斜して下方に延びている。タンパーエビ
デント裾部12の下端には、半径方向内側に向かって弧
状に延出せしめられている薄肉カール40が付設されて
いる。かかる薄肉カール40は、圧縮成形又は射出成形
においては図1に二点鎖線で図示する如く実質上鉛直に
下方に延出する形態に形成し、しかる後に適宜の形態の
加熱カール工具(図示していない)を作用せしめて、図
1に実線で示す如き形態にカールすることによって好都
合に形成することができる。
【0016】タンパーエビデント裾部12には、更に、
軸線方向破断ライン42が形成されている。この軸線方
向破断ライン42は、上述した2個の高強度橋絡部間に
てタンパーエビデント裾部12を実質上鉛直に軸線方向
に延びるスリットから構成することができる。図示の実
施形態においては、軸線方向破断ライン42を構成する
スリットは、タンパーエビデント裾部12の上端から下
方に薄肉カール40の上端まで連続して延びているが、
薄肉カール40へは全く延出していない。所望ならば、
スリットを薄肉カール40内に部分的に延在せしめ、或
いは薄肉カール40の先端まで延在せしめることもでき
る。
【0017】図1を参照して説明を続けると、本発明に
従って構成された容器蓋の図示の実施形態においては、
スカート壁6の主部10における上部に、更に詳しくは
軸線方向において主部10の内周面に形成されている環
状突条30と雌螺条26との間の部分に、周方向に間隔
をおいて周方向に延びる複数個(例えば8個)の切り込
み44が形成されている。かような切り込み44は、ス
カート壁6の主部10における所要部位を、外面から切
断刃を作用せしめて貫通切断することによって形成され
たものであることが重要である。
【0018】図2及び図3は、容器蓋2に上記切り込み
44を形成するための切断装置46を簡略に図示してい
る。この切断装置46は回転搬送機構48を具備してい
る。図2に図示する如く、回転搬送機構48は下側環状
支持板50と上側環状支持板52とを含んでいる。下側
環状支持板50と上側回転支持板52とは、鉛直に延び
る共通中心軸線を中心として、図3に矢印56で示す方
向に回転駆動せしめられる。下側支持円板50には周方
向に等間隔をおいて複数個の回転支持具54(図2にそ
の1個のみを図示している)が配設されている。回転支
持具54の各々は、鉛直に延びる中心軸線を中心として
回転自在に、下側環状支持板50に装着されている。回
転支持具54の各々は平坦な円形支持面60を有してい
る。上側回転支持板52には周方向に等間隔をおいて複
数個の装着孔62が形成されている。装着孔62の各々
は上記回転支持具54の各々に整合して配置されてお
り、鉛直に延びている。装着孔62の各々には昇降ロッ
ド64が昇降動自在に装着されており、昇降ロッド64
の各々には回転軸66が回転自在に装着されている。図
3における二点鎖線68は、下側環状支持板50及び上
側環状支持板52が回転駆動せしめられる際に、回転支
持具54及び回転軸66の中心線が描く軌跡を示してい
る。回転軸66の各々は内側工具70を具備しており、
この内側工具70は比較的大径の円筒状上部72、円筒
状中間部74及び比較的小径の円筒状下部76を有して
いる。
【0019】図2及び図3を参照して説明を続けると、
回転搬送機構48の外周に沿って2個の切断工具78が
固定されている。切断工具78の各々は主部80を有
し、この主部80には電気抵抗加熱器でよい加熱手段8
2が内蔵されている。主部80は弧状内周縁84を有
し、かかる内周縁84には周方向に適宜の間隔をおいて
突出する4個の切断刃86が一体に形成されている。図
4乃至図6を参照して説明すると、切断刃86の各々は
前縁88、先端縁90及び後縁92を有し、平面図にお
いて全体として略三角形状乃至台形状である(先端縁9
0を著しく短く或いは実質上皆無にせしめると略三角形
状を呈し、先端縁を幾分か長くすると略台形状を呈す
る)。前縁88は主部80の内周縁84に対して45乃
至55度程度でよい傾斜角αをなして延び、先端縁90
は主部80の内周縁84と略平行に延び、後縁92は主
部80の内周縁84に対して85乃至95度程度でよい
傾斜角βをなして延びている。傾斜角βを過小にせしめ
ると、後述するとおりにして容器蓋2のスカート壁6を
貫通切断して切り込み44を形成する際に、切り込み4
4の終端に外方に延びる所謂ひげが生成される傾向があ
る。前縁88と後縁92とがなす角度γは35乃至45
度程度でよい。図5及び図6を参照することによって明
確に理解されるとおり、切断刃86の各々は、相互に平
行に実質上水平に延在する平坦な上面(即ち片面)96
及び下面(即ち他面)98と共に、前縁88、先端縁9
0及び後縁92の各々において上面96の周縁から下面
98に向かって内側に延びる傾斜面100、102及び
104を有する。切断刃86の厚さ(上面96と下面9
8との間隔)tは0.3乃至0.7mm程度であるのが
好ましい。傾斜面100、102及び104の各々は、
上面96に対して15乃至25度程度であるのが好まし
い傾斜角θをなして傾斜せしめられている。
【0020】上述したとおりの切断装置46の作用につ
いて、主として図2及び図3を参照して説明すると、下
側環状支持板50及び上側環状支持板52の矢印56で
示す回転方向に見て、2個の切断工具78が配設されて
いる切断域106よりも上流には容器蓋供給域108が
配置されている。この容器蓋供給域108においては、
適宜の供給手段(図示していない)によって、下側環状
支持板50に装着されている回転支持具54の支持面6
0上に、未だ切り込み44が形成されていない容器蓋2
が倒立状態、即ち図2に明確に図示する如くその天面壁
4を下端にせしめてスカート壁6が天面壁4から上方に
延びる状態、で供給される。次いで、容器蓋2が切断域
106に向けて搬送される間に、上側環状支持板52に
装着されている昇降ロッド64が漸次下降されて、回転
軸66に配設されている内側工具70が容器蓋2内に挿
入され、内側工具70の下端が天面壁4の内面に当接せ
しめられる。図2を参照することによって理解される如
く、内側工具70の上部72の外径及び中間部の外径は
夫々容器蓋2のスカート壁6におけるタンパーエビデン
ト裾部12の内径及び主部10に形成されている雌螺条
26のねじ山によって規定される内径と略同一に設定さ
れている。内側工具70の下部76はスカート壁6の主
部10の上部における内径よりも幾分小さくせしめられ
ており、スカート壁6の主部10の上部(図2に図示す
る状態においては下部)と内側工具70の下部との間に
は空間が存在する。回転軸66は二点鎖線68で示す軌
跡に沿って搬送せしめられる際に、矢印110で示す方
向に所要速度で自転せしめられ、これによって容器蓋2
及び回転支持具54も矢印110で示す方向に自転せし
められる。
【0021】容器蓋2が矢印110で示す方向に自転さ
れながら矢印56で示す方向に搬送されて切断域106
を通る際には、図2及び図3を参照することによって明
確に理解される如く、切断工具78の切断刃86が順次
にスカート壁6の主部10における上部に外面から、ス
カート壁6の主部10に対して実質上垂直に突入して貫
通切断し、かくして容器蓋2が切断域106を通過する
と8個の切り込み44が周方向に等間隔をおいて形成さ
れる。スカート壁6の主部10の上部を所要とおりに安
定して貫通切断せしめるためには、容器蓋2を形成して
いる合成樹脂の軟化点以上、殊に融点以上に、加熱手段
82によって切断刃86を加熱することが好ましい。容
器蓋2の本体がポリプロピレンから形成されている場合
には、切断刃86を例えば180℃程度に加熱すればよ
い。
【0022】上述したとおりの切断装置46において
は、スカート壁6の外面から切断刃86を作用せしめて
貫通切断することによって形成され、そしてまた切断刃
86はその下面98を天面壁4側に位置せしめて、従っ
て切断刃86の傾斜面100、102及び104は天面
壁4から離隔する方向(即ちスカート壁6の下端に向か
う方向)に向かって漸次突出する状態でスカート壁6に
作用せしめられる。それ故に、図7に明確に図示する如
く、容器蓋2の正立状態において、切り込み44の各々
においては、その下側に対してその上側が半径方向内側
に幾分押し込まれた状態が生成される。
【0023】切り込み44が形成された容器蓋2が切断
域106の下流に配設されている容器蓋排出域112に
向けて搬送される際には、昇降ロッド64が漸次上昇さ
れて、回転軸66に配設されている内側工具70が容器
蓋2から上方に引き出される。そして、容器蓋排出域1
12においては、適宜の排出手段(図示していない)に
よって、下側環状支持板50に装着されている回転支持
具54の支持面60上から容器蓋2が所要場所に向けて
排出される。
【0024】図8には容器の口頸部114に容器蓋2を
所要とおりに装着した状態が図示されている。ガラス又
はポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂か
ら形成することができる容器の口頸部114は、全体と
して円筒形状であり、その外周面には雄螺条116とこ
の雄螺条116の下方に位置する環状係止あご部118
とが形成されている。清涼飲料の如き適宜の内容物を容
器に充填した後に、口頸部114に容器蓋2が装着され
る。この際には、口頸部114に容器蓋2が被嵌され、
容器蓋2が閉回転方向、即ち図8において上方から見て
時計方向に回転され、かくして容器蓋2における雌螺条
26が口頸部114の雄螺条116に螺合せしめられ、
容器蓋2は回転に応じて下降せしめられる。容器蓋2の
タンパーエビデント裾部12に形成されているフラップ
片36は、弾性的に変形せしめられて口頸部114の係
止あご部118を通過し、しかる後に弾性的に復元して
係止あご部118に係止せしめられる。フラップ片36
が係止あご部118を通過する際には、タンパーエビデ
ント裾部12には半径方向外向きの力が作用し、かかる
力に起因してタンパーエビデント裾部12における軸線
方向破断ライン42を構成するスリットが拡張されんと
するが、上述したとおりスリットの両側には高強度橋絡
部(図示していない)が配置されており、かかる高強度
橋絡部の保持作用によってスリットの望ましくない拡張
は充分に防止される。容器蓋2における天面壁4の内面
に配設されている密封ライナー32は口頸部114の頂
面部に密接せしめられ、これによって口頸部114が密
封される。
【0025】容器蓋2のスカート壁6の上部には周方向
に間隔をおいて8個の切り込み44が形成されている
が、上述したとおり切り込み44はスカート壁6の所要
部位を切断刃86によって貫通切断せしめることによっ
て形成される故に、射出成形或いは圧縮成形によって形
成されるスリット等と比べて著しく細くせしめることが
できる。従って、切り込み44に埃が堆積する或いは切
り込み44を通って埃が容器の口頸部114の外周面に
侵入することは充分に防止乃至抑制される。また、切り
込み44は視覚的に認識され難く、切り込み44の存在
に起因して容器蓋2の外観が大幅に損なわれることもな
い。一方、切り込み44は著しく細いものであるが、図
7に明確に図示する如く、切り込み44の各々において
はその下側に対してその上側が半径方向内側に幾分押し
込まれた状態が生成されている。それ故に、容器の口頸
部114に容器蓋2を装着した後に、例えば容器蓋2の
切り込み44が形成されている部位に向けて斜め上方か
ら水の如き適宜の洗浄液体を散布すると、かかる液体は
充分確実に切り込み44を透過して口頸部114の外周
面に至り、それ故に口頸部114の外周面を充分良好に
洗浄することができる。
【0026】容器の口頸部114を開封する際には、容
器蓋1を開回転方向、即ち図8において上方から見て反
時計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋2におけ
るスカート壁6の主部10に形成されている雌螺条26
が容器の口頸部114に形成されている雄螺条116に
沿って移動せしめられる故に、容器蓋2は回転と共に上
昇せしめられる。然るに、容器蓋2のタンパーエビデン
ト裾部12は、その内周面に形成されているフラップ片
36が口頸部114の係止あご部118に係止せしめら
れているので、上方への移動が阻止される。従って、ス
カート壁6に配設されている周方向破断ライン8におけ
る橋絡部14に相当な応力が生成され、かかる応力に起
因して通常は全ての橋絡部14(即ち、横断面積が比較
的小さい橋絡部と共に横断面積が比較的大きい2個の高
強度橋絡部)が破断される。また、タンパーエビデント
裾部12に付設されている薄肉カール40も、肉厚が著
しく薄い故に、タンパーエビデント裾部12に形成され
ているスリット(軸線方向破断ライン42を構成してい
る)の延長線に沿って破断されることが少なくない。し
かる後においては、タンパーエビデント裾部12を口頸
部114に残留せしめて、容器蓋2のその他の部分が回
転と共に上昇せしめられて口頸部114から離脱され
る。かような開封操作の途中にて、容器蓋2が幾分か上
昇されて密封ライナー32が口頸部114の頂面部から
離隔せしめられた際には、口頸部114の頂面と密封ラ
イナー32との間と共に容器蓋2の雌螺条26に形成さ
れている切欠28(図1)を通して口頸部114内が外
部に連通せしめられる。口頸部114に残留せしめられ
たタンパーエビデント裾部12は、薄肉カール40がス
リットの延長線に沿って破断されていない場合にはこれ
を破断して、必要に応じて充分容易に口頸部114から
離脱せしめることができる。
【0027】図9乃至図11は、切断刃86の変形例を
図示している。かかる切断刃86も前縁88、先端縁9
0及び後縁92を有し、平面図において全体として略三
角形状乃至台形状である。前縁88は主部80の内周縁
84に対して45乃至55度程度でよい傾斜角αをなし
て延び、先端縁90は略円弧状に延び、後縁92は主部
80の内周縁84に対して85乃至95度程度でよい傾
斜角βをなして延びている。前縁88と後縁92とがな
す角度γは35乃至45度程度でよい。切断刃86は、
相互に平行に実質上水平に延在する平坦な上面(即ち片
面)96及び下面(即ち他面)98と共に、前縁88、
先端縁90及び後縁92の各々において、上面96の周
縁から下面98に向かって外方に延びる片側傾斜面9
5、97及び99、並びに下面98の周縁から上面に向
かって外方に延びる他側傾斜面101、103及び10
5を有する。切断刃86の前縁88、先端縁90及び後
縁92は、夫々、片側傾斜面95、97及び99と他側
傾斜面101、103及び105との交差縁によって規
定されている。切断刃86の厚さ(上面96と下面98
との間隔)tは0.1乃至0.5mm程度でよい。片側
傾斜面95、97及び99の各々は上面96に対して5
乃至15度程度であるのが好ましい傾斜角θをなして傾
斜せしめられており、他側傾斜面101、103及び1
05の各々は下面98に対して5乃至15度であるのが
好ましい傾斜角度θをなして傾斜せしめられている。
【0028】図4乃至図6に図示するとおりの切断刃8
6に代えて、図9乃至図11に図示するとおりの切断刃
86を使用して、容器蓋2におけるスカート壁6の主部
10に切り込み44を形成する場合には、図12に明確
に図示する如く、切り込み44は水平方向中心線に関し
て略対称な形態をなす(換言すれば、その下側に対して
その上側が半径方向内側に幾分押し込まれた状態が生成
されることはない)。それ故に、図7と図12を比較す
ることによって理解されるとおり、切り込み44は視覚
的により一層認識され難いものにせしめることができ
る。切り込み44をより一層視覚的に認識され難いもの
にせしめるためには、切断刃86の厚さtをできるだけ
薄くすればよい。
【0029】図13及び図14は、本発明に従って構成
された合成樹脂製容器蓋の変形実施形態を図示してい
る。この変形実施形態においては、スカート壁6の主部
10の内周面における上端部に環状突条(図1において
番号30で示す環状突条)を形成することに代えて、天
面壁4の内面における周縁部から垂下する環状突条30
を形成している。環状突条30はスカート壁6の内周面
から半径方向内側に幾分離隔せしめられている。密封ラ
イナー32は環状突条30と天面壁4の内面とによって
規定される空間に配設されている。更に、図13及び図
14に図示する変形例においては、周方向に間隔をおい
て形成された8個の切り込み44は、天面壁4の周縁部
からスカート壁6の上部に渡って軸線方向に延びてい
る。かような切り込み44は、例えば、容器蓋2の天面
壁4から下方に向けて平坦な切断刃(図示していない)
を下降せしめて、天面壁4の周縁部からスカート壁6の
上部に渡って貫通切断することによって好都合に形成す
ることができる。図13及び図14に図示する変形実施
形態の上述した構成以外は、図1に図示する実施形態と
実質上同一でよい。
【0030】図15及び図16は、本発明に従って構成
された更に他の変形実施形態を図示している。この変形
実施形態においては、周方向に間隔をおいて形成された
8個の切り込み44は、天面壁4の内面から垂下する環
状突条30よりも半径方向外側で天面壁4の周縁部を周
方向に延びている。かような切り込み44も、例えば、
容器蓋2の天面壁4に向けて上方から、断面形状が弧状
の切断刃(図示していない)を下降せしめ、天面壁4を
貫通切断することによって好都合に形成することができ
る。図15及び図16に図示する変形実施形態の切り込
み44の構成以外は、図13及び図14に図する変形実
施形態と実質上同一でよい。
【0031】
【発明の効果】本発明に従って構成された合成樹脂容器
蓋においては、容器蓋に向けて散布された洗浄液体は充
分確実に切り込みを透過して容器の口頸に至るが、切り
込みに埃が堆積し或いは埃が切り込みを透過して容器の
口頸部に至ることは効果的に防止乃至抑制される。
【0032】また、本発明に従って構成された合成樹脂
製容器蓋においては、洗浄液体を透過せしめるための切
り込みは視覚的に認識され難く、それ故に切り込みによ
って外観が損なわれることはない。
【0033】更に、本発明に従って構成された方法によ
れば、合成樹脂製容器蓋の所要部位に切り込みを形成
し、上述したとおりの格別の効果を奏する合成樹脂製容
器蓋を充分容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の
好適実施形態を、一部を断面で示す正面図。
【図2】容器蓋のスカート壁を貫通切断して切り込みを
形成するための切断装置を示す部分断面図。
【図3】図2の切断装置の簡略部分平面図。
【図4】図2の切断装置における切断刃を示す斜面図。
【図5】図4の線A−Aにおける断面図。
【図6】図4の線B−Bにおける断面図。
【図7】図1に容器蓋に形成されている切り込みを示す
拡大部分断面図。
【図8】図1の容器蓋を容器の口頸部に被嵌した状態
を、一部を断面で示す正面図。
【図9】切断刃の変形例を示す斜面図。
【図10】図9の線線A−Aにおける断面図。
【図11】図9の線B−Bにおける断面図。
【図12】図9乃至図11の切断刃を使用して形成した
切り込みを示す拡大部分断面図。
【図13】本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋
の変形実施形態を、一部を断面で示す正面図。
【図14】図13の容器蓋の平面図。
【図15】本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋
の他の変形実施形態を、一部を断面で示す正面図。
【図16】図15の容器蓋の平面図。
【符号の説明】
2:容器蓋 4:天面壁 6:スカート壁 8:周方向破断ライン 10:スカート壁の主部 12:タンパーエビデント裾部 32:密封ライナー 36:フラップ片 40:薄肉カール 42:軸線方向破断ライン 44:切り込み 46:切断装置 48:回転搬送機構 54:回転支持具 66:回転軸 70:内側工具 78:切断工具 82:加熱手段 86:切断刃 88:切断刃の前縁 90:切断刃の先端縁 92:切断刃の後縁 95:切断刃の片端傾斜面 96:切断刃の上面(片面) 97:切断刃の片端傾斜面 98:切断刃の下面(他面) 99:切断刃の片側傾斜面 100:切断刃の傾斜面 101:切断刃の他側傾斜面 102:切断刃の傾斜面 103:切断刃の他側傾斜面 104:切断刃の傾斜面 105:切断刃の他側傾斜面 106:切断域 114:容器の口頸部 116:雄螺条 118:係止あご部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項26】 該切り込みの各々は該天面壁の周縁部
を周方向に延びている、請求項14から17までのいず
れかに記載の方法。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、容器蓋に向けて散布さ
れた洗浄液体が透過して容器の口頸に至ることは充分
に許容するが、埃が堆積し或いは埃が透過して容器の口
頸部に至ることは効果的に防止乃至抑制する、新規且つ
改良された合成樹脂製容器蓋を提供することである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】容器蓋を形成している合成樹脂の軟化点以
上、特に融点以上に該切断刃を加熱するのが好適であ
る。該切り込みの各々は該スカート壁の上部を周方向に
延びている形態でよい。この場合、該切断刃は、平坦な
片面、該片面と平行に延在する平坦な他面、及び該片面
の周縁から該他面に向かって内側に傾斜して延びる傾斜
面を有し、該他面を該天面壁側に位置せしめて該スカー
ト壁に対して実質上垂直に突入せしめられるのが好まし
い。該切断刃の厚さは0.3乃至0.7mmであり、該
切断刃の該傾斜面は該片面に対して15乃至25度の傾
斜角度をなすのが好都合である。平坦な片面、該片面と
平行に延在する平坦な他面、該片面の周縁から該他面に
向かって外方に傾斜して延びる片側傾斜面、及び該他面
の周縁から該片面に向かって外方に傾斜して延びる他側
傾斜面を有し、該スカート壁に対して実質上垂直に突入
せしめられる切断刃を使用することもできる。該切断刃
の厚さは0.1乃至0.5mmであり、該片面に対して
該片側傾斜面は5乃至15度の傾斜角度をなし、該他面
に対して該他側傾斜面は5乃至15度の傾斜角度をなす
のが好適である。好適な切断刃は平面図において略三角
形乃至台形状である。該切り込みの各々は該天面壁の周
縁部から該スカート壁の上部に渡って軸線方向に延びて
いる形態、或いは該天面壁の周縁部を周方向に延びてい
る形態でもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】スカート壁6の主部10の外周面には、そ
の下端部近傍に、下方に向かって外径が漸次増大する円
錐台形状部20が形成されている。スカート壁6の主部
10の下端部(即ち円錐台形状部20よりも下方の部
分)及びこれに続くタンパーエビデント裾部12の外周
面も、下方に向かって外径が若干ではあるが漸次増大す
る円錐台形状にせしめられている。主部10の外周面に
おける円錐台形状部20よりも上方の部分には、そこに
掛けられる指の滑りを防止するための凹凸形状24が形
成されている。主部10の内周面には雌螺条26が形成
されている。かかる雌螺条26には、周方向に間隔をお
いて軸線方向に延びる切欠28が形成されている。切欠
28は容器の口頸部が開封される際の所謂通気路を構成
する。主部10の内周面には、更に、その上端部に環状
突条30が形成されている。そして、かかる環状突条3
0と天面壁4の内面とによって規定される空間には、容
器蓋2の本体とは別個に形成された密封ライナー32が
配設されている。かかる密封ライナー32は、天面壁4
の内面に軟化溶融状態の合成樹脂素材を供給し、この合
成樹脂素材を押圧工具によって圧縮することによって好
都合に形成することができる。密封ライナー32のため
の合成樹脂素材は、軟質ポリエチレンの如き比較的軟質
の合成樹脂であるのが好適である。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面壁と該天面壁の周縁から垂下するス
    カート壁とを具備する合成樹脂製容器蓋において、該天
    面壁の周縁部と該スカート壁との少なくとも一方には、
    外面から切断刃を作用せしめて貫通切断することによっ
    て形成された切り込みが、周方向に間隔をおいて複数個
    配設されている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 【請求項2】 容器蓋を形成している合成樹脂の軟化点
    以上に加熱した切断刃を作用せしめて該切り込みが形成
    されている、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
  3. 【請求項3】 容器蓋を形成している合成樹脂の融点以
    上に加熱した切断刃を作用せしめて該切り込みが形成さ
    れている、請求項2記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 【請求項4】 該切り込みの各々は該スカート壁の上部
    を周方向に延びている、請求項1から3までのいずれか
    に記載の合成樹脂製容器蓋。
  5. 【請求項5】 平坦な片面、該片面と平行に延在する平
    坦な他面、及び該片面の周縁から該他面に向かって内側
    に傾斜して延びる傾斜面を有する切断刃を、該他面を該
    天面壁側に位置せしめて該スカート壁に対して実質上垂
    直に移動せしめることによって、該切り込みが形成され
    ている、請求項4記載の合成樹脂製容器蓋。
  6. 【請求項6】 厚さが0.3乃至0.7mmの切断刃に
    よって該切り込みが形成されている、請求項5記載の合
    成樹脂製容器蓋。
  7. 【請求項7】 該片面に対して該傾斜面が15乃至25
    度の傾斜角度をなす切断刃によって該切り込みが形成さ
    れている、請求項5又は6記載の合成樹脂製容器蓋。
  8. 【請求項8】 平坦な片面、該片面と平行に延在する平
    坦な他面、該片面の周縁から該他面に向かって外方に傾
    斜して延びる片側傾斜面、及び該他面に周縁から該片面
    に向かって外方に傾斜して延びる他側傾斜面を有する切
    断刃を、該スカート壁に対して実質上垂直に移動せしめ
    ることによって、該切り込みが形成されている、請求項
    4記載の合成樹脂製容器蓋。
  9. 【請求項9】 厚さが0.1乃至0.5mmの切断刃に
    よって切り込みが形成されている、請求項8記載の合成
    樹脂製容器蓋。
  10. 【請求項10】 該片面に対して該片側傾斜面は5乃至
    15度の傾斜角度をなし、該他面に対して該他側傾斜面
    は5乃至15度の傾斜角度をなす切断刃によって該切り
    込みが形成されている、請求項8又は9記載の合成樹脂
    製容器蓋。
  11. 【請求項11】 平面図において略三角形乃至台形状の
    切断刃によって該切り込みが形成されている、請求項5
    から10までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  12. 【請求項12】 該切り込みの各々は該天面壁の周縁部
    から該スカート壁の上部に渡って軸線方向に延びてい
    る、請求項1から3までのいずれかに記載の合成樹脂製
    容器蓋。
  13. 【請求項13】 該切り込みの各々は該天面壁の周縁部
    を周方向に延びている、請求項1から3までのいずれか
    に記載の合成樹脂製容器蓋。
  14. 【請求項14】 天面壁と該天面壁の周縁から垂下する
    スカート壁とを具備する合成樹脂製容器蓋の、該天面壁
    の周縁部と該スカート壁との少なくとも一方に、周方向
    に間隔をおいて複数個の切り込みを形成する方法にし
    て、外面から切断刃を作用せしめて貫通切断する、こと
    を特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 容器蓋を形成している合成樹脂の軟化
    点以上に該切断刃を加熱する、請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 容器蓋を形成している合成樹脂の融点
    以上に該切断刃を加熱する、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 該切り込みの各々は該スカート壁の上
    部を周方向に延びている、請求項14から16までのい
    ずれかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 該切断刃は、平坦な片面、該片面と平
    行に延在する平坦な他面、及び該片面の周縁から該他面
    に向かって内側に傾斜して延びる傾斜面を有し、該他面
    を該天面壁側に位置せしめて該スカート壁に対して実質
    上垂直に移動せしめられる、請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 該切断刃の厚さは0.3乃至0.7m
    mである、請求項18記載の合成樹脂製容器蓋。
  20. 【請求項20】 該切断刃の該傾斜面は該片面に対して
    15乃至25度の傾斜角度をなす、請求項18又は19
    記載の方法。
  21. 【請求項21】 該切断刃は、平坦な片面、該片面と平
    行に延在する平坦な他面、該片面の周縁から該他面に向
    かって外方に傾斜して延びる片側傾斜面、及び該他面の
    周縁から該片面に向かって外方に傾斜して延びる他側傾
    斜面を有し、該スカート壁に対して実質上垂直に移動せ
    しめられる、請求項17記載の合成樹脂製容器蓋。
  22. 【請求項22】 厚さが0.1乃至0.5mmの切断刃
    によって切り込みが形成されている、請求項21記載の
    合成樹脂製容器蓋。
  23. 【請求項23】 該片面に対して該片側傾斜面は5乃至
    15度の傾斜角度をなし、該他面に対して該他側傾斜面
    は5乃至15度の傾斜角度をなす切断刃によって該切り
    込みが形成されている、請求項21又は22記載の合成
    樹脂製容器蓋。
  24. 【請求項24】 該切断刃は平面図において略三角形乃
    至台形状である、請求項18から23までのいずかに記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 該切り込みの各々は該天面壁の周縁部
    から該スカート壁の上部に渡って軸線方向に延びてい
    る、請求項14から17までのいずれかに記載の方法。
  26. 【請求項26】 該切り込みの各々は該天面壁の周縁部
    を周方向に延びている、請求項14から17までのいず
    れかに記載の方法。
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