JPH11208336A - シートバック構造 - Google Patents

シートバック構造

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JPH11208336A
JPH11208336A JP1141198A JP1141198A JPH11208336A JP H11208336 A JPH11208336 A JP H11208336A JP 1141198 A JP1141198 A JP 1141198A JP 1141198 A JP1141198 A JP 1141198A JP H11208336 A JPH11208336 A JP H11208336A
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JP
Japan
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seat back
rear seat
hinge
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bodies
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JP1141198A
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English (en)
Inventor
Daisuke Masuda
大助 増田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】左,右に分割されたシートバックが、車両後方
からの入力で観音開き状態に変形することを防止できる
と共に、起倒操作性が良好でしかも製造コストの増大を
抑制出来るシートバック構造を提供する。 【解決手段】左右リヤシートバック本体8,8を独立さ
せて車両前方へ向けて起倒可能に回動させるセンタヒン
ジ34等が設けられている。車体側に設けられたストラ
イカを係合させるストライカ係止手段の解除ノブ22,
22が設けられている。左右リヤシートバック本体8,
8の対向側面部8b,8bに設けられるセンタヒンジ3
4には、通常時には互いに起倒を許容すると共に、少な
くとも何れか一方の左右リヤシートバック本体8,8へ
のトランクルーム方向からの荷重入力作用時には、他方
のリヤシートバック他側縁と係合する左,右ヒンジ部が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、後席部の
シートバックの背面側後方に、トランクルーム等が設け
られた自動車等のシートバック構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動車のシートバック構
造としては、例えば、図8〜図10に示すようなものが
知られている。
【0003】このようなものでは、自動車1の後部2乗
員室3側には、フロアパネル4の上面部に、左,右一対
の独立した後部座席5,5が配設されている。この後部
座席5は、シートクッション部6と、センタヒンジ部7
a及びサイドヒンジ部7bによって、回動起倒可能に設
けられたシートバック部8とによって主に構成されてい
る。このうち、シートバック部8の背面側に設けられる
シートバックパネル8aの左,右上隅部には、各々スト
ライカ係止部9が設けられたストライカ挿入凹部9aが
形成されている。
【0004】また、車両後部2のトランクルーム10側
には、左,右側壁部11,11から、この後部座席5の
両側縁部後方へ向けて、左右一対のリヤホイールハウス
12,12が、膨出形成されている。このリヤホイール
ハウス12には、各々ストラットタワーハウジング部1
3が略鉛直上方へ向けて各々突設されていて、図10に
示すように、このストラットタワーハウジング部13に
シートバック支持パネル14が一体に固定されている。
このシートバック支持パネル14の前面部には、前記ス
トライカ挿入凹部9aに挿入されて前記ストライカ係止
部9に係止されるストライカ17が、ボルト15及びナ
ット16によって各々固定されている。
【0005】このように構成された従来のシートバック
構造では、前記左,右ストライカ係止部9,9の左,右
ストライカ17に対する係止を解除することにより、前
記シートバック部8が、前記センタヒンジ7a,サイド
ヒンジ7bを回動中心として回動し、左,右の後部座席
5,5を独立させて、起倒可能としている。
【0006】なお、特開平8−216750号公報に
は、図12に示すような、左,右のシートバック部8,
8の側面部としての対向側面部8b,8bのいずれか一
方に形成された挿入凹部20に係止ピン21を挿抜A,
Bする事により、左,右のシートバック部の相対回動を
規制又は解除する連結機構19が実施例1として記載さ
れている。
【0007】この連結機構19では、右シートバック8
上部8cに設けられた解除ノブ22を引き上げるCこと
により、ワイヤ19aによって連結された前記係止ピン
21と連動して、ワイヤ19bによって連結されたスト
ライカ17を係止するストライカ係止部9としての係止
フック23も回動Dすることにより、このストライカ1
7の係止が同時に解除されて、右側後部座席5の右シー
トバック部8が起倒可能状態となる。
【0008】また、この特開平8−216750号公報
には、実施例2として、図13に示すような連結機構2
4も開示されている。
【0009】この連結機構24では、左,右の前記シー
トバックパネル8a,8aに各々回動可能に設けられた
左,右連結フック25,26を、ハンマー27を回動E
させることにより同時に跳ね上げて(F,G)、左,右
のシートバック部8,8の相対回動を規制又は解除する
ように構成されている。
【0010】また、この図13に示すシートバック構造
では、連結機構19の他に、相互に回動可能となってい
る状態で、前記左,右連結フック25,26を各々図中
二点差線で示す跳ね上げ位置に保持するターンオーバー
スプリング28からなる付勢手段29と、起立状態での
前記左,右連結フック25,26を実線で示す連結位置
に保持するため、このターンオーバースプリング28の
付勢力に抗して実線で示す連結位置まで、前記左,右連
結フック25,26を引き戻すレバー30及びケーブル
31からなる連結状態保持機構32とが設けられてい
る。
【0011】このように構成された図13に示す従来の
シートバック構造では、右シートバック8上部8cに設
けられた解除ノブ22を引き上げることにより、ワイヤ
24aによって連結された前記ハンマー27の回動と共
に、前記ストライカ17を係止するストライカ係止部9
としての係止フック23も、ワイヤ24bによって連結
されているので、同時に回動Dされて、このストライカ
17の係止も同時に解除される。
【0012】このため、右側後部座席5の右シートバッ
ク部8が、解除ノブ22の操作による操作をもって、前
倒し立ち上げ等、起倒可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシートバック構造では、図11に示すように
トランクルーム10内に存在する荷物18が、車両前方
へ移動してきた場合に、前記左,右シートバック部8,
8のシートバックパネル8a,8aを押圧して、対向側
面部8b,8bを離間させる方向へ観音開きH,Hさせ
てしまう虞がある。
【0014】この観音開きh方向への変型量は、片側の
シートバックパネル8aに荷物18が当接した場合に
は、更に大きくなってしまうといった問題があった。
【0015】また、図12に示すような連結機構19で
は、左シートバック8を前倒ししようとする際には、左
シートバック8の上部8cに設けられた左シートバック
用の操作ノブ22を引き上げて、前記左ストライカ17
に対するストライカ係止部9の係止を解除しながら、右
シートバック解除ノブ22の操作によって、連結機構1
9も解除しなければならない。
【0016】このように、一方のシートバック8の前倒
し立ち上げ等、起倒操作であっても、左,右シートバッ
ク解除ノブ22の操作を同時に行わなければならず、操
作性が良好であるとは言い難かった。
【0017】そして、図13に示す様な連結機構24で
は、連結機構19の他に、相互に回動可能となっている
状態で、前記左,右連結フック25,26を各々図中二
点差線で示す跳ね上げ位置に保持するターンオーバース
プリング28からなる付勢手段29と、起立状態での前
記左,右連結フック25,26を実線で示す連結位置に
保持するため、このターンオーバースプリング28の付
勢力に抗して実線で示す連結位置まで、前記左,右連結
フック25,26を引き戻すレバー30及びケーブル3
1からなる連結状態保持機構32とを設けなければなら
ない。
【0018】このような複雑な付勢手段29及び連結状
態保持機構32を設けない場合や或いは故障した場合に
は、起倒操作の意に反して、起倒中に、前記左,右連結
フック25,26が、実線で示す連結位置に移動して、
前記他方のシートバック部8のシートバックパネル8a
及び対向側面部8bに干渉して、これらのシートバック
パネル8a及び対向側面部8b又は、前記左,右連結フ
ック25,26を損傷させてしまう虞もあった。
【0019】このため、機構が複雑となり、部品点数の
増大及び組み付け性の悪化から製造コストの増大を招い
てしまうといった問題もあった。
【0020】そこで、この発明は、左,右に分割された
シートバックが、車両後方からの入力で観音開き状態に
変形することを防止できると共に、起倒操作性が良好で
しかも製造コストの増大を抑制出来るシートバック構造
を提供することを課題としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、トランクル
ームと乗員室とを画成する左右リヤシートバック本体を
設けた分割式リヤシートバックの下辺部近傍を回動中心
として、各々該左右リヤシートバック本体を独立させて
車両前方へ向けて起倒可能に回動させるヒンジ部を有す
ると共に、該左右リヤシートバック本体の各一外側縁上
部又は、車体側に設けられたストライカを係合させて、
該各該左右リヤシートバック本体を起立状態で保持する
ストライカ係止手段を設けたシートバック構造であっ
て、前記左右リヤシートバック本体の対向側面部には、
通常時には互いに起倒を許容すると共に、少なくとも何
れか一方の該左右リヤシートバック本体への前記トラン
クルーム方向からの荷重入力作用時には、他方のリヤシ
ートバック他側縁と係合する連結手段が設けられている
シートバック構造を特徴としている。
【0022】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記連結手段が、少なくとも何れか一方の該左右
リヤシートバック本体への前記トランクルーム方向から
の荷重入力作用時には、他方のリヤシートバック他側縁
に対して係合する。
【0023】このため、左,右に分割されたシートバッ
クが、車両後方からの入力で観音開き状態に変形するこ
とを防止できる。
【0024】また、該連結手段によって通常時には互い
に起倒が許容されているので、前記ストライカ係止手段
によって、係止を左,右独立して解除することにより、
起倒が左,右独立して行える。このため、操作性が良好
である。
【0025】また、請求項2に記載されたものでは、前
記連結手段は、前記ヒンジ部のうち、センターヒンジブ
ラケットに回動自在に枢着されると共に、前記リヤシー
トバック本体の側面部に固定される左,右ヒンジ部に設
けられている請求項1記載のシートバック構造を特徴と
している。
【0026】このように構成された請求項2記載のもの
では、左,右ヒンジ部を用いて連結手段を形成できるの
で、部品点数を減少させて簡素化出来、製造コストの増
大を抑制出来る。
【0027】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記連結手段は、前記左,右ヒンジ部の回動中心より
も、前記リヤシートバック本体起立状態で略鉛直上方へ
向けて延設されることにより、車幅方向に重複すると共
に、前記通常時に、一定距離離間する縦対向面部に形成
されている請求項1又は2記載のシートバック構造を特
徴としている。
【0028】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記連結手段が、前記左,右ヒンジ部の回動中心
よりも、前記リヤシートバック本体起立状態で略鉛直上
方へ向けて延設されることにより、車幅方向に重複する
と共に、前記通常時に、一定距離離間する縦対向面部に
形成されているので、通常時での回動の妨げとならな
い。このため、左,右の前記ストライカ係止手段によっ
て独立して、前記リヤシートバック本体の起倒が行え、
操作性が良好である。
【0029】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記縦対向面部には、前記分割されたリヤシートバック本
体の対向する両側面部間が、離間する際に係り合わされ
るように相互に近接する係合凹凸が設けられている請求
項3記載のシートバック構造を特徴としている。
【0030】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記縦対向面部に設けられた係合凹凸が、前記分
割されたリヤシートバック本体の対向する両側面部間を
離間させる方向へ移動する際に、相互に近接させて係り
合わされる。
【0031】このため、車両後方からの入力によって、
観音開き方向へのリヤシートバック本体間が拡開しよう
とする移動が阻止される。
【0032】また、請求項5に記載されたものでは、前
記係合凹凸は、前記シートバックの回動方向に沿って所
定ピッチを有して形成されている請求項4記載のシート
バック構造を特徴としている。
【0033】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記係合凹凸が、前記シートバックの回動方向に
沿って所定ピッチを有して形成されているので、いずれ
か一方のリヤシートバック本体が、車両後方からの入力
によって、車両前方に相対移動しても、前記係合凹凸が
係り合う。このため、他方のリヤシートバック本体にも
該入力が分散されて、観音開き方向への拡開が阻止され
る。
【0034】そして、請求項6に記載されたものでは、
前記縦対向面部は、前記左,右ヒンジ部のいずれか一方
のヒンジ部本体から略鉛直上方へ向けて延設された先端
を下方へ向けてフック状に折曲することにより、該ヒン
ジ部本体から一定距離離間して下端を開放する略逆U字
状溝部を形成すると共に、他方のヒンジ部の上端部を、
該略逆U字状溝部内に挿入することにより、車幅方向に
重複して形成される請求項3乃至5のいずれか1項に記
載のシートバック構造を特徴としている。
【0035】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記縦対向面部では、前記左,右ヒンジ部のいず
れか一方のヒンジ部本体から略鉛直上方へ向けて延設さ
れた先端を下方へ向けてフック状に折曲することによ
り、該ヒンジ部本体から一定距離離間して下端を開放す
る略逆U字状溝部が形成されている。
【0036】また、他方のヒンジ部の上端部は、該略逆
U字状溝部内に挿入することにより、車幅方向に重複し
て形成されている。
【0037】このため、前記左,右のヒンジ部を用い
て、一体となる前記縦対向面部を容易に形成できるの
で、更に、部品点数を減少させて構成を簡素化出来ると
共に、組み付け性も良好となり、製造コストの増大を抑
制出来る。
【0038】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1に
ついて、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同
一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0039】図1乃至図7は、この発明の実施の形態1
のシートバック構造を示すもので、自動車33の後部2
乗員室3側には、フロアパネル4の上面部に、左,右一
対の独立した後部座席35,35が配設されている。こ
の後部座席35は、シートクッション部6と、各ヒンジ
部としてのセンタヒンジ部34及びサイドヒンジ部7b
によって、回動起倒可能に設けられたリヤシートバック
本体8,8とによって主に構成されている。
【0040】左,右のリヤシートバック本体8,8は、
これらのセンタヒンジ部34及びサイドヒンジ部7b間
を結ぶ仮想軸線によって、下辺部近傍回動中心として、
各々前記左,右リヤシートバック本体8,8を独立させ
て車両前方へ向けて起倒可能に回動させるように構成さ
れている。
【0041】このうち、シートバック部8の背面側に設
けられるシートバックパネル8aの左,右上隅部には、
各々ストライカ係止部9が設けられたストライカ挿入凹
部9aが形成されている。
【0042】また、車両後部2のトランクルーム10側
には、左,右側壁部11,11から、この後部座席5の
両側縁部後方へ向けて、左右一対のリヤホイールハウス
12,12が、膨出形成されている。このリヤホイール
ハウス12には、各々ストラットタワーハウジング部1
3が略鉛直上方へ向けて各々突設されていて、図2に示
すように、このストラットタワーハウジング部13にシ
ートバック支持パネル14が一体に固定されている。こ
のシートバック支持パネル14の前面部には、前記リヤ
シートバック本体8起立状態で前記ストライカ挿入凹部
9aに挿入されて、前記ストライカ係止部9に係止され
ることにより、このリヤシートバック本体8を起立状態
で保持するストライカ17が、ボルト及びナットによっ
て各々固定されている。
【0043】前記センタヒンジ部34には、前記左,右
リヤシートバック本体8,8の対向側面部8b,8bに
は、通常時には互いに起倒を許容すると共に、少なくと
も何れか一方の左,右リヤシートバック本体8への前記
トランクルーム方向からの荷重入力作用時には、他方の
リヤシートバック他側縁と係合するように、センタヒン
ジ部34のセンタヒンジブラケット36に対して回動自
在に、連結手段としての左,右ヒンジ部37,38が設
けられている。
【0044】このうち、センタヒンジブラケット36に
は、前記フロアパネル4に下フランジ部36aが固定さ
れると共に、下フランジ部36aに一体に形成される縦
壁部36bが設けられている。このセンタヒンジブラケ
ット36に形成された回動軸孔36cを回動中心とし
て、ヒンジ部本体としての基板部37a,38aに形成
された回動軸孔37b,38bが回動自在に枢着されて
いる。この前記左,右ヒンジ部37,38の基板部37
a,38aは、前記対向側面部8b,8bに沿って略平
行に固定されている。
【0045】また、前記各基板部37a,38a後縁か
らは、前記シートバックパネル8a,8aに、ビス孔3
7d,38dに挿通されるビス39,39等によって固
定される固定片37c,38cが一体に折曲形成されて
いる。
【0046】そして、前記左,右ヒンジ部37,38に
は、前記回動軸孔37b,38bの回動中心よりも、前
記リヤシートバック本体8,8起立状態で略鉛直上方へ
向けて、略扇状平板からなる延設片37e,38aが延
設されている。
【0047】このうち、前記左ヒンジ部37の基板部3
7aから略鉛直上方へ向けて延設された延設片37a先
端には、図3に示す様に、下方へ向けてフック状に折曲
される縦対向面部の一方としての端縁部37fが設けら
れている。そして、この端縁部37fを、この基板部3
7aから一定距離a離間させることにより、端縁部下端
37hを開放する略逆U字状溝部37gが形成されてい
る。
【0048】この略逆U字状溝部37g内には、右ヒン
ジ部38のクランク状に折曲された延設片38eの縦対
向面部の他方としての上端部38fが、下方から挿入さ
れて、これらの下端37fと、上端部38fとが車幅方
向に重複するように構成されている。
【0049】これらの端縁部37f及び上端部38fに
は、各々係合凹凸40,41が設けられている。このう
ち係合凹凸40には、前記リヤシートバック本体8,8
の回動方向に沿って略円弧状を呈する方向へ、所定ピッ
チを有して複数の凹部40a…及び凸部40b…が交互
に形成されている。
【0050】また、係合凹凸41には、前記リヤシート
バック本体8,8の回動方向に沿って略円弧状呈する方
向へ、所定ピッチを有して複数の凹部41a…及び凸部
41b…が交互に形成されている。そして、通常時に
は、図4に示すように、これらの係合凹凸40,41間
が一定距離b離間すると共に、前記分割された左,右リ
ヤシートバック本体8,8の対向する両対向側面部8
b,8b間が、図5に示すように離間する際には、近接
して、これらの係合凹凸40,41の凹凸部40aと4
1b、及び40bと41aとが相互に係り合わされるよ
うに構成されている。
【0051】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0052】この実施の形態1の後部乗員保護シートバ
ック構造では、前記連結手段としての係合凹凸40,4
1が、縦対向面部としての端縁部37f及び上縁部38
fに形成されているので、少なくとも何れか一方の左,
右リヤシートバック本体8,8への前記トランクルーム
10方向からの荷重入力作用時には、図5に示すように
左,右リヤシートバック本体8,8の対向する両対向側
面部8b,8b間の離間に伴い、前記凹凸部40aと4
1b、及び40bと41aとが、近接して他方のリヤシ
ートバック他側縁に対して相互に係合する。
【0053】このため、左,右に分割されたリヤシート
バック本体8,8が、車両後方の荷物18等の衝突によ
る入力で観音開き状態に変形することを防止できる。
【0054】また、この連結手段によって、図4に示す
ように、これらの係合凹凸40,41間が一定距離b離
間されているので、入力等が作用しない通常時には、互
いに起倒が許容されて、前記ストライカ係止手段等によ
って行われているストライカ17への係止を左,右独立
して解除することにより、起倒が左,右独立して行え
る。このため、操作性が良好である。
【0055】また、この実施の形態1では、左,右ヒン
ジ部37,38を用いて連結手段を形成できるので、部
品点数を減少させて簡素化出来、製造コストの増大を抑
制出来る。
【0056】そして、前記連結手段が、前記左,右ヒン
ジ部37,38の回動中心よりも、前記リヤシートバッ
ク本体起立状態で略鉛直上方へ向けて延設される延設片
37e,38eのうち、車幅方向に重複すると共に、前
記通常時に、一定距離b離間する縦対向面部としての端
縁部37f及び上端部38fに形成されているので、前
記リヤシートバック8,8間の比較的他の部材と干渉し
にくい空間に、スペース効率良く配設され、通常時での
回動の妨げとならない。このため、左,右の前記ストラ
イカ係止手段によって独立して、前記リヤシートバック
本体8,8の起倒が、干渉無く行え、操作性が良好であ
る。
【0057】更に、前記端縁部37f及び上端縁38f
に設けられた係合凹凸40,41が、前記リヤシートバ
ック本体8,8の前記センタヒンジ部34及びサイドヒ
ンジ部7b,7bによって構成される仮想回動軸を有す
るヒンジ部の回動方向に沿って略円弧状に所定ピッチを
有して形成されているので、いずれか一方の例えば、図
7に示すように、右側のリヤシートバック本体8が、車
両後方からの入力によって、車両前方に相対移動して
も、前記係合凹凸40,41の前記凹凸部40aと41
b、及び40bと41aとが、一つ或いは複数ズレなが
ら係り合う。このため、左側のリヤシートバック本体8
にも、前記延設片37eを介してこの入力が伝達分散さ
れて、右側のリヤシートバック本体8のみの大きな車両
前方方向への変形及び観音開き方向への拡開が阻止され
る。
【0058】そして、前記端縁部37fでは、前記左ヒ
ンジ部37の基板部37aから略鉛直上方へ向けて延設
された延設片37e先端を下方へ向けてフック状に折曲
することにより、この基板部37aから一定距離a離間
して下端37hを開放する略逆U字状溝部37gを形成
できる。
【0059】また、前記上端縁38fは、この略逆U字
状溝部37g内に挿入されるように、略クランク状に形
成することにより、車幅方向に重複する構成を得られ
る。
【0060】このため、板状の前記左,右ヒンジ部3
7,38を用いて、一体となるこれらの端縁部37f及
び上端縁38fを、これらの端縁部37f及び上端縁3
8fに設けられた係合凹凸40,41を対向させるよう
に容易に形成できるので、更に、部品点数を減少させて
構成を簡素化出来ると共に、組み付け性も良好となり、
製造コストの増大を抑制出来る。
【0061】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0062】例えば、前記実施の形態1では、略逆U字
状溝部37gを左ヒンジ部37に、上端部38fを右ヒ
ンジ部38に各々形成しているが、特にこれに限らず、
例えば、略逆U字状溝部37gを右ヒンジ部38に、上
端部38fを左ヒンジ部37に各々形成するようにして
も、車幅方向に重複すると共に、前記通常時に、一定距
離離間する縦対向面部を構成できるものであればよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、前記連結手段が、少なくと
も何れか一方の該左右リヤシートバック本体への前記ト
ランクルーム方向からの荷重入力作用時には、他方のリ
ヤシートバック他側縁に対して係合する。
【0064】このため、左,右に分割されたシートバッ
クが、車両後方からの入力で観音開き状態に変形するこ
とを防止できる。
【0065】また、該連結手段によって通常時には互い
に起倒が許容されているので、前記ストライカ係止手段
によって、係止を左,右独立して解除することにより、
起倒が左,右独立して行える。このため、操作性が良好
である。
【0066】また、請求項2に記載されたものでは、
左,右ヒンジ部を用いて連結手段を形成できるので、部
品点数を減少させて簡素化出来、製造コストの増大を抑
制出来る。
【0067】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記連結手段が、前記左,右ヒンジ部の回動中心より
も、前記リヤシートバック本体起立状態で略鉛直上方へ
向けて延設されることにより、車幅方向に重複すると共
に、前記通常時に、一定距離離間する縦対向面部に形成
されているので、通常時での回動の妨げとならない。こ
のため、左,右の前記ストライカ係止手段によって独立
して、前記リヤシートバック本体の起倒が行え、操作性
が良好である。
【0068】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記縦対向面部に設けられた係合凹凸が、前記分割された
リヤシートバック本体の対向する両側面部間を離間させ
る方向へ移動する際に、相互に近接させて係り合わされ
る。
【0069】このため、車両後方からの入力によって、
観音開き方向へのリヤシートバック本体間が拡開しよう
とする移動が阻止される。
【0070】また、請求項5に記載されたものでは、前
記係合凹凸が、前記シートバックの回動方向に沿って所
定ピッチを有して形成されているので、いずれか一方の
リヤシートバック本体が、車両後方からの入力によっ
て、車両前方に相対移動しても、前記係合凹凸が係り合
う。このため、他方のリヤシートバック本体にも該入力
が分散されて、観音開き方向への拡開が阻止される。
【0071】そして、請求項6に記載されたものでは、
前記縦対向面部では、前記左,右ヒンジ部のいずれか一
方のヒンジ部本体から略鉛直上方へ向けて延設された先
端を下方へ向けてフック状に折曲することにより、該ヒ
ンジ部本体から一定距離離間して下端を開放する略逆U
字状溝部が形成されている。
【0072】また、他方のヒンジ部の上端部は、該略逆
U字状溝部内に挿入することにより、車幅方向に重複し
て形成されている。
【0073】このため、前記左,右のヒンジ部を用い
て、一体となる前記縦対向面部を容易に形成できるの
で、更に、部品点数を減少させて構成を簡素化出来ると
共に、組み付け性も良好となり、製造コストの増大を抑
制出来る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の後部乗員保護シートバ
ック構造を示し、車両の後部座席を乗員室内側から見た
一部断面斜視図である。
【図2】実施の形態1の後部乗員保護シートバック構造
を示し、車両の後部座席をトランクルーム側乗員室内側
から見た背面図である。
【図3】実施の形態1の後部乗員保護シートバック構造
を示し、連結手段の要部である左,右ヒンジ部の分解斜
視図である。
【図4】実施の形態1の後部乗員保護シートバック構造
で、センタヒンジ部近傍の通常状態での背面図である。
【図5】実施の形態1の後部乗員保護シートバック構造
で、後方から入力があった状態を模式的に表すセンタヒ
ンジ部近傍の背面図である。
【図6】実施の形態1の後部乗員保護シートバック構造
で、図3中I−I線に沿った位置に相当する位置での、
通常状態を表す断面図である。
【図7】実施の形態1の後部乗員保護シートバック構造
で、図3中I−I線に沿った位置に相当する位置での、
後方から入力があった状態を表す断面図である。
【図8】従来例のリヤシートバック配設構造を示し、図
10のH−H線に沿った位置での車両後部の断面図であ
る。
【図9】従来例のリヤシートバック配設構造で、ストラ
イカ配設部分の分解斜視図である。
【図10】従来例のリヤシートバック配設構造を示し、
車両の後部座席をトランクルーム側乗員室内側から見た
背面図である。
【図11】従来例のリヤシートバック配設構造を示し、
後方から入力があった時のシート変形の様子を説明する
座席を上方方向から見た模式図である。
【図12】一従来例のリヤシートバック配設構造で、一
連結機構を説明する後部座席の上部の背面図である。
【図13】他の従来例のリヤシートバック配設構造を示
し、他の連結機構を説明する車両の後部座席をトランク
ルーム側から見た斜視図である。
【符号の説明】
2 後部 3 乗員室 ヒンジ部 7b,7b サイドヒンジ部 34 センタヒンジ部 8,8 リヤシートバック本体 8b,8b 対向側面部(側面部) 10 トランクルーム 35,35 後部座席 37,38 左,右ヒンジ部(連結手段) 37a,38a 基板部(ヒンジ部本体) 37e,38e 延設片 37f 端縁部(縦対向面部の一方) 38f 上縁部(縦対向面部の他方)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランクルームと乗員室とを画成する左右
    リヤシートバック本体を設けた分割式リヤシートバック
    の下辺部近傍を回動中心として、各々該左右リヤシート
    バック本体を独立させて車両前方へ向けて起倒可能に回
    動させるヒンジ部を有すると共に、該左右リヤシートバ
    ック本体の各一外側縁上部又は、車体側に設けられたス
    トライカを係合させて、該各該左右リヤシートバック本
    体を起立状態で保持するストライカ係止手段を設けたシ
    ートバック構造であって、 前記左右リヤシートバック本体の対向側面部には、通常
    時には互いに起倒を許容すると共に、少なくとも何れか
    一方の該左右リヤシートバック本体への前記トランクル
    ーム方向からの荷重入力作用時には、他方のリヤシート
    バック他側縁と係合する連結手段が設けられていること
    を特徴とするシートバック構造。
  2. 【請求項2】前記連結手段は、前記ヒンジ部のうち、セ
    ンターヒンジブラケットに回動自在に枢着されると共
    に、前記リヤシートバック本体の側面部に固定される
    左,右ヒンジ部に設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のシートバック構造。
  3. 【請求項3】前記連結手段は、前記左,右ヒンジ部の回
    動中心よりも、前記リヤシートバック本体起立状態で略
    鉛直上方へ向けて延設されることにより、車幅方向に重
    複すると共に、前記通常時に、一定距離離間する縦対向
    面部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載のシートバック構造。
  4. 【請求項4】前記縦対向面部には、前記分割されたリヤ
    シートバック本体の対向する両側面部間が、離間する際
    に係り合わされるように相互に近接する係合凹凸が設け
    られていることを特徴とする請求項3記載のシートバッ
    ク構造。
  5. 【請求項5】前記係合凹凸は、前記シートバックの回動
    方向に沿って所定ピッチを有して形成されていることを
    特徴とする請求項4記載のシートバック構造。
  6. 【請求項6】前記縦対向面部は、前記左,右ヒンジ部の
    いずれか一方のヒンジ部本体から略鉛直上方へ向けて延
    設された先端を下方へ向けてフック状に折曲することに
    より、該ヒンジ部本体から一定距離離間して下端を開放
    する略逆U字状溝部を形成すると共に、他方のヒンジ部
    の上端部を、該略逆U字状溝部内に挿入することによ
    り、車幅方向に重複して形成されることを特徴とする請
    求項3乃至5のいずれか1項に記載のシートバック構
    造。
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