JP3755414B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シート装置に関し、特に、車両の後席用のシート装置において、傾斜角度を変更可能なシートバックを係合させるストライカ部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の後席の後方に荷室が設けられた、いわゆるバン・ワゴンタイプの車両にあっては、車両の前面衝突時に荷室の荷物が客室に移動するのを防止するため、シートバックの取付強度を確保する必要がある。
この場合、シートバックをシートクッションに対して傾斜角度を変更させることならびに固定させることが可能なリクライニングデバイスを用いる手段と、シートバックの上部に設けられたロック機構を車体に固定されたストライカに固定させるロックアンドストライカ構造を用いる手段とがある。
後者のロックアンドストライカ構造は、前者のリクライニングデバイスに比べて安価にできるが、リクライニングできないという不便さがある。
【0003】
そこで、ロックアンドストライカ構造において、ストライカをシートバックの回動軌跡に沿って、前後の2箇所に設けたものが知られている。
図11は、この従来技術を示す図であって、シートバック01にロック機構02が設けられ、シートバック01を回動させたときのロック機構02の回動軌跡上に前側ストライカ03と後側ストライカ04とが設けられている。
前記後側ストライカ04は、ベースプレート041に立設されて固定され、このベースプレート041は、車両のサイドパネルにボルトなどにより強固に固定された補強部材042に、やはりボルトなどにより強固に固定されている。
一方、前記前側ストライカ03は、ベースプレート031に対してホルダ033により図示のような起立状態とベースプレート031に沿って配置された折畳状態とに回動可能に支持されている。なお、ベースプレート031は、ベースプレート041と同様に車両のサイドパネルにボルトなどにより強固に固定された補強部材032に、やはりボルトなどにより強固に固定されている。
【0004】
したがって、この従来技術にあっては、シートバック01は、ロック機構02を前側ストライカ03に係合させた第1の位置と、前側ストライカ03を折り畳んでシートバック01を後方に倒して、ロック機構02を後側ストライカ04に係合させた第2の位置とにリクライニング可能である。
よって、この従来技術にあっては、リクライニングデバイスを用いない安価な手段でありながらリクライニングが可能であった。また、両ストライカ03,04は、いずれも補強部材032,042によりサイドパネルに強固に固定されており、車両の衝突時などにシートバックに大きな荷重が作用してもいずれのストライカ03,04もサイドパネルから外れることがないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、両ストライカ03,04を強固に取り付けるためには、そのそれぞれに、ストライカ03,04、ベースプレート031,041、補強部材032,042およびホルダ033が必要であり、部品点数が多く、重量およびコストが嵩むとともに、組付の手間もかかるという問題があった。
また、シートバック01をさらに後方にリクライニングさせようとした場合には、上述のストライカ、ホルダ、ベースプレート、補強部材がもう1組必要となり、いっそう重量、コスト及び組付の手間が増加するものであった。
【0006】
本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、シートバックを所定の位置でストライカを用いて固定するリクライニング可能な車両用シート装置において、部品点数の削減を図り、これにより重量、コスト、組付工数の低減を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明の車両用シート装置は、シートバックが車体に対して前後に回動可能に支持され、前記シートバックにはロック機構が設けられ、このロック機構と噛合するストライカが、前記シートバックの回動に伴うロック機構の回動軌跡上に設けられ、前記ストライカは、車体に固定されたベース部材に回動可能に支持された回動軸と、この回動軸から前記ロック機構の回動軌跡上に立設された複数の噛合部とを備え、前記噛合部は、ロック機構の回動軌跡上で前後の異なる位置であり、かつ回動軸回りの異なる位置であって、複数の噛合部の1つをロック機構と噛合可能な噛合位置に配置させたときに他の噛合部は、シートバックの回動軌跡と重なることのない非噛合位置に配置されていることを特徴とする手段とした。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シート装置において、前記ストライカは、複数の噛合部の1つを除く噛合部をシートバックの回動軌跡と重なることのない非噛合位置に配置させたときに、前記1つの噛合部が噛合位置に配置されるよう、回動軸の軸回りに略90度相対角度で配置されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両用シート装置において、前記複数の噛合部は、回動軸を含んでそれぞれが枠形状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用および効果】
本発明では、ストライカに設けられた複数の噛合部の1つを噛合位置に配置させてシートバックを後方に回動させる。これによりロック機構が、噛合位置に配置されている噛合部の位置に達すると、この噛合部と噛合して、シートバックがこの位置に固定される。
次に、シートバックを、この位置から他の角度に回動させる場合には、まず、ロック機構と噛合部との噛合をいったん解除した後、これまでロック機構と噛合していた噛合部を非噛合位置に回動させるとともに他の噛合部を噛合位置に移動させる。そこで、シートバックを後方に回動させると、上記と同様にロック機構が噛合位置に配置された噛合部と噛合して、その位置に固定される。
このように、本発明では、複数の噛合部を有した1つのストライカによりシートバックを複数のリクライニング位置に固定することができる。
よって、ストライカを強固に支持するための部材が、1つのストライカを支持するのに必要な部材で済み、従来に比べて部品点数を削減できる。これにより、重量およびコストを低減することができるとともに、1つのストライカを常時使用するため、不使用のストライカが車室に露出しなくなり、従来に比べて美観を向上させることができるという効果が得られる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、各噛合部を略90度の相対角度で配置したため、複数の噛合部のうちの1つを除く噛合部をシートバックの回動軌跡と重なることのない非噛合位置に配置させた際には、前記1つの噛合部が噛合位置に必ず配置される。
したがって、シークバックを後方に回動させたときには、ロック機構がこの噛合位置に配置されている噛合部に噛合するもので、シートバックのロック機構がストライカと係合することなくストライカを通過してしまい、シートバックが最後まで倒れることがない。
【0011】
請求項3に記載の発明では、噛合部が回動軸とにより枠形状に形成されているため、噛合部に大きな荷重が入力されても、この入力を枠形状の全体で受け止めることになり、噛合部が変形しにくい。したがって、ストライカの強度向上ならびに耐久性向上を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず、全請求項に記載の発明に対応した実施の形態1の車両用シート装置について説明する。
図1および図2は、実施の形態1の車両用シート装置の要部を示す斜め後方からの斜視図である。
図において、1はシートバックである。このシートバック1は、バンやワゴンなどの後部に荷室Rを有した車両において荷室Rの直前位置に設けられているものであって、下端部の左右(図では右側のみ示す)に設けられた回動軸1aが車体のサイドパネルインナ(図示省略)あるいはシートクッション(図示省略)に強固に固定された支持ブラケット2に対して車両前後方向に回動可能に支持されている。なお、この実施の形態1は、シートバック1の起立角度を比較的立った第1の位置と、この第1の位置よりも後に寝た第2の位置とに変更可能(これを、以下、リクライニングと称する)に構成したものであり、以下、このリクライニングさせる構成について説明する。
【0013】
また、シートバック1の上部の左右(図では右側のみ示す)には、ロック機構3が設けられている。このロック機構3は、後述するストライカ4の噛合部41a,42aが進入するための切欠部3aが設けられ、かつ、この切欠部3aの奥に、これら噛合部41a,42aと噛み合うラッチ(図示省略)が設けられている。なお、図においてAが、切欠部3aの回動軌跡を示している。
【0014】
前記ストライカ4は、サイドパネルインナに強固に固定された補強部材5に上下に回動可能に支持されている。すなわち、補強部材5は、サイドパネルインナにボルト5aおよび図外のナットなどにより強固に固定されている。また、補強部材5の中央部には、ベースプレート6がボルト6aあるいはビスなどにより固定されている。さらに、このベースプレート6に、ホルダ7がボルトあるいはねじにより固定されている。なお、図外のサイドパネルインナは、樹脂製のフィニッシャ8により覆われており、前記ベースプレート6、ホルダ7およびストライカ4は、フィニッシャ8に設けられた開口部8aの位置で車室に露出されているものである。
また、これらベースプレート6およびホルダ7は、シートバック1を回動させたときにシートバック1のいかなる部分とも干渉しないように、シートバック1の側面の回動軌跡とフィニッシャ8との間に存在する隙間に配置されている。
【0015】
前記ホルダ7の中央部には、半円形状の支持部7aが設けられ、この支持部7aに前記ストライカ4が上下方向に回動可能に支持されている。
このストライカ4について、図3の斜視図および図4の斜視図により説明する。前記ストライカ4は、丸棒により形成された枠構造を成し、中心に回動軸4aを有し、この回動軸4aが、前記回動軌跡Aにほぼ沿う向きに配置されて前記ホルダ7の支持部7aに上下方向に回動可能に支持されている。
前記回動軸4aには、前側噛合枠41と後側噛合枠42とが一体に設けられている。前記前側噛合枠41は、枠内側の空間部が略L字形状を成す枠形状に形成され、前記回動軸4aの前端位置よりも前方に位置する前端部に、回動軸4aに対して直交する方向を向いた前側噛合部41aが設けられている。
一方、前記後側噛合枠42は、前側噛合枠41と同様に、枠内側の空間部が略L字形状を成す枠形状に形成され、かつ、前記回動軸4aの前端位置よりも後方に位置する中間部に、回動軸4aに対して直交する方向を向いた後側噛合部42aが設けられている。
両噛合部41a,42aは、それぞれ前記切欠部3aに進入してロック機構3と係合可能なだけ、回動軸4aに対して外径方向に向けて延在され、かつ、両噛合部41a,42aは、相対的に軸回りに90度ずれた位置に配置されている。したがって、ストライカ4を後方から見ると、略L字形状に形成されている。
また、本実施の形態1では、ホルダ7を固定するボルトあるいはねじの締結を所定量にすることで、支持部7aと回動軸4aとの間に生じる摩擦力を所定量に設定することで、ストライカ4を図3に示す状態および図4に示す状態に維持可能に構成されている。さらに、このように摩擦力を設定するにあたり、支持部7aの裏側にゴムなどの弾性材を設けてもよい。
【0016】
次に、実施の形態の作用について説明する。
シートバック1を立てた第1の位置に配置させる場合には、ストライカ4を、図3に示すように、後側噛合枠42をホルダ7に当接させる一方、前側噛合枠41をホルダ7から直立させた状態として、前側噛合部41aを回動軌跡Aにおいて略水平に配置させる。
この状態で、シートバック1をストライカ4よりも前方に倒した位置から後方に回動させると、前側噛合部41aがシートバック1の背面の切欠部3aから内部に進入してロック機構3と噛合され、シートバック1は、この状態、すなわち図2に示す第1の位置に固定される。
【0017】
次に、シートバック1を図2に示す第1の位置から第2の位置にリクライニングさせる場合は、いったん、ロック機構3と前側噛合部41aとの噛み合いを外し、シートバック1をストライカ4よりも前方に配置させる。
次に、ストライカ4を、回動軸4aを中心に下方に回動させて、図4に示すように、前側噛合枠41をベースプレート6に当接させる一方、後側噛合部42aをホルダ7から直立させた状態として、後側噛合部42aを回動軌跡Aにおいて略水平に配置させる。その後、シートバック1を後方に回動させると、シートバック1は、前側噛合枠41に当たることなく後方に移動して後側噛合部42aが切欠部3aに進入してロック機構3と噛み合うことになる。
したがって、シートバック1は、第1の位置よりも後方に回動した第2の位置で固定される。
【0018】
このように、実施の形態1では、1つのストライカ4によりシートバック1を第1の位置と第2の位置との2つの位置に固定させることができる。
したがって、ストライカ4を強固に支持するための補強部材5,ベースプレート6およびホルダ7が、それぞれ片側1個で済み、従来よりも部品点数を少なくすることができ、重量およびコスト的に有利となる。特に、この実施の形態1で示す構造にあっては、補強部材5が大きく、また、板厚が厚いため、これを1枚すなわち両側で2枚省略できると、重量を大幅に軽減することができる。
【0019】
なお、本実施の形態1にあっては、ストライカ4が図3に示す状態と図4に示す状態との中間の角度になっている場合でも、シートバック1を後方に回動させたときにシートバック1の背面がストライカ4と係合して、それよりも後方に回動しない構成となっている。
したがって、荷室Rに載置された荷物がシートバック1の背面により潰されるのを防止でき、また乗員が着座時、後方にのけぞるのも防止できる。
【0020】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
この実施の形態2は、実施の形態1に対してストライカを変形させた例であり、他の構成は、実施の形態1と同様であるので、このストライカについてのみ説明し、他の構成については説明を省略する。
【0021】
図5は実施の形態2の車両用シート装置におけるストライカ24を示す斜視図である。
このストライカ24は、回動軸24aが、ホルダ27a,27bによりベースプレート6に回動可能に支持されている。この場合、ホルダ27a,27bと回動軸24aとの摩擦力を実施の形態1と同様に回動を止めるように調整してもよいし、自重で図5に示す状態に回動するように設定してもよい。また、後側のホルダ27bは、省略してもよい。
【0022】
さらに、ストライカ24は、回動軸24aの全長を用いて略長方形の枠形状に形成された前側噛合枠241と、回動軸24aの後端部分を用いて略正方形の枠形状に形成された後側噛合枠242とが一体に形成され、かつ、両噛合枠241,242は、図5に示す部分の背面図である図6に示すように、回動軸24aの軸回りに90度の相対角度を成して、略L字形状に形成されている。
そして、前側噛合枠241の前端部が前側噛合部241aとされ、後側噛合枠242の前端部が後側噛合部242aとされている。
【0023】
また、本実施の形態2にあっては、ベースプレート6に樹脂製のフック26hが取り付けられている。なお、このフック26hは、フィニッシャ8に取り付けてもよい。
【0024】
したがって、実施の形態2にあっては、ストライカ24は、通常は自重により図示のように前側噛合部241aが回動軌跡Aにおいて略水平に保たれ、この状態では、シートバック1のロック機構3が噛合したときには、シートバック1は第1の位置で固定される。
また、シートバック1を、この第1の位置から後方にリクライニングさせる際には、いったん、ロック機構3の噛合を解除した後、ストライカ24を上方に回動させ、前側噛合枠241をフック26hに係合させ、後側噛合部242aを回動軌跡Aにおいて略水平に維持させ、その後、シートバック1を後方に回動させ後側噛合部242aとロック機構3とを噛合させる。これによりシートバック1は、第2の位置にリクライニングされる。
以上により、実施の形態1と同様に、重量・コストおよび組付工数を軽減させることができる。
【0025】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。この実施の形態3の説明にあっても、実施の形態1との相違点を説明する。
図7は、実施の形態3の車両用シート装置におけるストライカ34を示す斜視図であって、この実施の形態3は、ストライカ34の回動軸34aに、前側噛合部341aを有した前側噛合枠341と、後側噛合部342aを有した後側噛合枠342とに加えて、中間噛合部343aを有した中間噛合枠343を加えて、3段階にリクライニング可能に構成した例である。
すなわち、実施の形態3にあっては、ストライカ34が、図示の状態から上下にそれぞれ90度回動できるように、ベースプレート36の中間部に凹部36aが形成されているとともに、この凹部36aの前後にフランジ36bが設けられている。そして、各フランジ36bに、回動軸34aの両端部が2つのホルダ37a,37bにより所定の摩擦力を有して回動可能に支持されている。
【0026】
また、ベースプレート36の凹部36aの内面には、ストライカ34を所定量回動させたときに、前側噛合枠341に係合して、ストライカ34の回動を規制するストッパ36cが設けられている。このストッパ36cにより、ストライカ34は、その噛合枠341,342,343の全てが凹部36aの中に配置されてしまうことが無く、いずれかが車室側に突出する構成となっている。
【0027】
次に、実施の形態3の作用について説明する。
まず、ストライカ34を図7および図8に示すように、前側噛合枠341が回動軌跡Aにおいて略水平に配置されるようにした場合、その前側噛合部341aにロック機構3が噛合した状態のシートバック1は、最も起立した第1の位置に配置されることになる。
【0028】
次に、ロック機構3による噛合を解除して、ストライカ34を図7,図8に示す位置から90度上方に回動させ、摩擦力によりその位置を維持させ図9に示すように中間噛合枠343が回動軌跡Aにおいて略水平に配置され、シートバック1を後方に回動させると、ロック機構3が中間噛合部343aと噛合し、第1の位置よりも後方にリクライニングした第2の位置に固定される。
【0029】
次に、ロック機構3による噛合を解除して、ストライカ34を図9に示す位置から180度下方に回動させ、摩擦力によりその位置を維持させると、図10に示すように後側噛合枠342が回動軌跡Aにおいて略水平に配置され、シートバック1を後方に回動させると、ロック機構3が後側噛合部342aと噛合し、第2の位置よりもさらに後方にリクライニングした第3の位置に固定される。
【0030】
また、ストライカ34を図9に示す状態からさらに所定量を越えて上方に回動させようとしたとき、ならびに、図10に示す状態からさらに所定量を超えて下方に回動させようとしたときには、前側噛合枠341の前側噛合部341aがストッパ36cの上端あるいは下端に当たって、それ以上の回動が規制される。したがって、各噛合枠341,342,343のいずれかが車室側に突出した状態に保たれ、シートバック1を後方に回動させたときに、シートバック1の背面がストライカ34に当たって、上記の第3の位置を越えて後方に回動することはない。
以上により、実施の形態1と同様に、重量・コストおよび組付工数を軽減させることができる。
【0031】
以上、図面により実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、実施の形態では、シートバック1を2位置あるいは3位置にリクライニング可能に構成した例を示したが、実施の形態3において、噛合枠をさらにもう1つ追加して、4位置にリクライニング可能に構成してもよい。
また、実施の形態では、各噛合部41a,42a,241a,242a,341a,342a,343aを枠形状に形成した例を示した。この場合、軽量で有りながら強度を高くすることができるが、これらは、実施の形態で示した形状とは異なる枠形状に形成してもよいとともに、枠形状以外にも、ロッド形状など他の形状に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の車両用シート装置を示す斜視図である。
【図2】実施の形態1の車両用シート装置を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1における要部を示す斜視図である。
【図4】実施の形態1における要部を示す斜視図である。
【図5】実施の形態2における要部を示す斜視図である。
【図6】実施の形態2における要部を示す背面図である。
【図7】実施の形態3における要部を示す斜視図である。
【図8】実施の形態3における要部を示す背面図である。
【図9】実施の形態3における要部を示す背面図である。
【図10】実施の形態3における要部を示す背面図である。
【図11】従来の車流用シート装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートバック
1a 回動軸
2 支持ブラケット
3 ロック機構
3a 切欠部
4 ストライカ
4a 回動軸
5 補強部材
5a ボルト
6 ベースプレート
6a ボルト
7 ホルダ
7a 支持部
8 フィニッシャ
8a 開口部
24 ストライカ
24a 回動軸
26h フック
27a ホルダ
27b ホルダ
34 ストライカ
34a 回動軸
36 ベースプレート
36a 凹部
36b フランジ
36c ストッパ
37a,37b ホルダ
41 前側噛合枠
41a 前側噛合部
42 後側噛合枠
42a 後側噛合部
241 前側噛合枠
241a 前側噛合部
242 後側噛合枠
242a 後側噛合部
341 前側噛合枠
341a 前側噛合部
342 後側噛合枠
342a 後側噛合部
343 中間噛合枠
343a 中間噛合部
A 回動軌跡
R 荷室

Claims (3)

  1. シートバックが車体に対して前後に回動可能に支持され、
    前記シートバックにはロック機構が設けられ、
    このロック機構と噛合するストライカが、前記シートバックの回動に伴うロック機構の回動軌跡上に設けられ、
    前記ストライカは、車体に固定されたベース部材に回動可能に支持された回動軸と、この回動軸から前記ロック機構の回動軌跡上に立設された複数の噛合部とを備え、
    前記噛合部は、ロック機構の回動軌跡上で前後の異なる位置であり、かつ回動軸回りの異なる位置であって、複数の噛合部の1つをロック機構と噛合可能な噛合位置に配置させたときに他の噛合部は、シートバックの回動軌跡と重なることのない非噛合位置に配置されていることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記ストライカは、複数の噛合部の1つを除く噛合部をシートバックの回動軌跡と重なることのない非噛合位置に配置させたときに、前記1つの噛合部が噛合位置に配置されるよう、回動軸の軸回りに略90度相対角度で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 前記複数の噛合部は、回動軸を含んでそれぞれが枠形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シート装置。
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