JPH11208003A - プリント装置 - Google Patents

プリント装置

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JPH11208003A
JPH11208003A JP1518898A JP1518898A JPH11208003A JP H11208003 A JPH11208003 A JP H11208003A JP 1518898 A JP1518898 A JP 1518898A JP 1518898 A JP1518898 A JP 1518898A JP H11208003 A JPH11208003 A JP H11208003A
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JP
Japan
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printing
color image
image
printing apparatus
ink
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JP1518898A
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English (en)
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Atsuko Hirano
敦子 平野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2回のプリント動作により、元の映像信号に
細工を施すことなく、変化のあるカラー画像として受像
紙にプリントアウトするようにしたプリント装置を提供
する。 【解決手段】 カラー画像を構成する映像信号を記憶す
る2つのメモリ(1,2)、映像信号をガンマ処理する
ガンマ処理部(3)、ガンマ処理された映像信号を印画
する印画手段(4)を備えたプリント装置において、印
画手段(4)は2種類のカラー画像を重ねて印画するた
めのインクシートを用いて、1枚の受像紙に2回プリン
トするメカ制御回路(5)を備えている。その結果、全
く違う2つの画像を合成したプリント画を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビジョン受
信機のカラー映像や、パソコンから送られたデジタルデ
ータなどをカラー画像として受像紙にプリントアウトす
るプリント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像やコードデータを紙等の上に安定し
て定着させて記録するハードコピー方式の一種に、ジュ
ール熱をインク等記録材料の活性化エネルギーとして用
いるサーマル記録がある。多色記録が可能なサーマル記
録方式では、受像紙に染料拡散法(或いは昇華転写法)
によってカラー画像をプリントするプリント装置が使用
される。
【0003】図10は、従来のプリント装置を示すブロ
ック回路図である。図において、7はテレビジョン受信
機等の映像信号やパソコンからのデジタルデータ(以
下、映像信号という。)の入力端子、1は入力端子7か
ら入力した映像信号を記憶するためのメモリ、3は映像
信号を所定のガンマ曲線によりガンマ処理するガンマ処
理部、4はガンマ処理部3で処理された映像信号を印画
する印画手段、5は印画手段4内のモータ等の駆動制御
を行うメカ制御回路、6はインクシートである。
【0004】インクシート6には、染料などの着色剤を
主成分とする複数の異なる色のインクが塗布され、図示
しない記録ヘッドを加熱して染料を印画紙に熱転写する
ように構成されている。即ち、このインクシート6に
は、例えば図6(d)に示されているように3色のイン
ク部分が順に配置されており、印画手段4に映像信号の
読み出しタイミングに合わせて染料受容層を有する受像
紙が供給されると、そこにイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の順序でカラー画像をプリントす
るものである。
【0005】次にプリント装置の動作について説明す
る。入力端子7から入力された信号は、最初にメモリ1
に記憶される。ここに記憶された映像信号は、ガンマ処
理部3において、与えられたガンマ曲線に応じてガンマ
処理される。その後、印画手段4においてメカ制御回路
5のモータ等を駆動して、インクシート6に熱を加える
ことで印画紙(受像紙)にカラー画像が熱転写され、プ
リンアウトが完了する。
【0006】上述したプリント装置は、インクシート6
を印画紙と記録ヘッドの間に挟み込む形で配置され、記
録ヘッドを画素単位で通電して熱を加えて、印画紙に対
してインクシート6をY,M,Cの順に送るようにして
いる。これによって、カラー画像を構成する3色のカラ
ーインクを、画素単位で濃淡を付けて転写できるという
特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリント装置
は、1つのメモリ1に取り込んだ映像信号に基づいてカ
ラー画像をそのまま印刷するだけであったため、画像に
好みの背景をつけたり、枠をつけたりするためには、パ
ソコン上などで元の映像信号に細工を施す必要があっ
た。また、映像信号がテレビジョン信号であれば、一旦
パソコン上に取り込んでから、カラー画像に所定の細工
を施す必要があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、もとの映像信号自体には手を加
えることなく、変化のあるカラー画像として受像紙にプ
リントアウトするようにしたプリント装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るプリント装置は、複数色のインクが塗布されたインク
シートによって所定のカラー画像を転写するプリント装
置において、複数種類のカラー画像を構成する映像信号
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された映像
信号に基づいて前記インクシートに熱を加えてカラー画
像をプリントアウトする印画手段と、前記映像信号を前
記記憶手段から前記印画手段に順次に読み出し制御する
制御手段とを備え、複数種類のカラー画像を重ねて印画
するように構成したものである。
【0010】この発明の請求項2に係るプリント装置
は、複数色のインクが塗布されたインクシートによって
所定のカラー画像を転写するプリント装置において、1
種類のカラー画像を構成する映像信号を記憶する記憶手
段と、前記記憶手段に記憶された映像信号に基づいて前
記インクシートに熱を加えてカラー画像をプリントアウ
トする印画手段と、前記映像信号を前記印画手段に読み
出した後で更に別の映像信号を記憶するように前記記憶
手段を制御する制御手段とを備え、複数種類のカラー画
像を重ねて印画するように構成したものである。
【0011】この発明の請求項3に係るプリント装置
は、インクシートには、イエロー、マゼンタ、シアンの
3色が塗布されたものを1回目のプリント動作に用い、
2回目のプリント時には1回目のプリントとは異なるイ
ンクが塗布されたのものを用いることにより、重ねて印
画される第1、第2のカラー画像の色合いを変化させた
ものである。
【0012】この発明の請求項4に係るプリント装置
は、インクシートには、イエロー、マゼンタ、シアンの
3色が塗布されたものを1回目のプリント動作に用い、
2回目のプリント時には単色のインクが塗布されたのも
のを用いることにより、第2のカラー画像をモノトーン
にプリントしたものである。
【0013】この発明の請求項5に係るプリント装置
は、複数のガンマ曲線を有するガンマ処理部を備え、前
記複数種類のカラー画像の各々に対して異なるガンマ曲
線を用いてガンマ処理を行なうものである。
【0014】この発明の請求項6に係るプリント装置
は、印画手段では、1回目のプリント動作によるカラー
画像の上に透明の、又は薄い色の付いた受像層を全面に
転写してから、2回目のプリント動作を実施したもので
ある。
【0015】この発明の請求項7に係るプリント装置
は、印画手段では、1回目のプリント動作による第1の
カラー画像に対して、その不要画像部分を指定する映像
信号によって2回目のプリント動作を実施するととも
に、不透明なインクが塗布されたインクシートにより、
第1のカラー画像を部分消去したものである。
【0016】この発明の請求項8に係るプリント装置
は、不透明なインクを白色としたインクシートを用いた
ものである。
【0017】この発明の請求項9に係るプリント装置
は、不透明なインクのインクシートとして、単色、ある
いは数色にて構成される模様付きのものを用いたもので
ある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
この発明の実施の形態を説明する。
【0019】実施の形態1.図1(a)は、実施の形態
1の制御手順を示すフローチャート、同図(b)はメモ
リの構成を示す図、図2は、実施の形態1であるプリン
ト装置の概略構成を示すブロック図である。従来のプリ
ント装置と異なる点は、第一にメモリ1の他にメモリ2
を新たに設けていること、第二にメカ制御回路5による
制御手順が、以下に説明するように従来とは異なってい
ることである。
【0020】図2に示すプリント装置のメモリ1、2に
は、それぞれ異なるカラー画像を構成する映像信号が記
憶される。図1(b)に示すように、メモリ1の領域D
1には第1のカラー画像を構成するイエロー(Y)の映
像信号が記憶され、メモリ1の領域D2には第1のカラ
ー画像を構成するマゼンタ(M)の映像信号が記憶さ
れ、メモリ1の領域D3には第1のカラー画像を構成す
るシアン(C)の映像信号が記憶される。このように、
予めアドレスなどを指定することによって、メモリ1が
3つの領域D1〜D3に区分して使用される。同様にメ
モリ2の各領域D4〜D6にも、第2のカラー画像を構
成するY,M,Cの映像信号がそれぞれ記憶される。
【0021】プリント装置のメモリ1、2に映像信号を
記憶する別の方法としては、映像信号の種類毎のデータ
量に応じて、領域を決定することも可能である。例えば
Y,M,Cの映像信号を順次メモリ1、2に記憶させて
いき、そのときに各カラー画像のY,M,Cのデータが
記憶されている部分を領域D1〜D3、D4〜D6とす
る。そうすれば、データ量に応じてメモリ1、2の中で
の領域D1〜D6の大きさが変化することになる。
【0022】なお、図2において、従来装置と同一また
は相当部分には図10の従来装置と同じ符号を付してあ
る。
【0023】図1により、メカ制御回路5による印画手
段4の制御手順、及びメモリ1,2から映像信号を読み
出す手順を説明する。
【0024】第1のカラー画像の一例として、図8に示
すP1(太陽を含む風景画像)の映像信号を、第2のカ
ラー画像の一例として、図8に示すP2(人物画像)の
映像信号をそれぞれメモリ1、2に記憶させる。また、
印画手段4のインクシート6として、図6(a)に示す
配置例のものを使用する。すなわち、このインクシート
は、開始(スタート)と終了(エンド)のマーキングの
間に、イエローY−1、マゼンタM−1、シアンC−1
とともに、Y−2,M−2,C−2の染料インク部分を
含んでいる。
【0025】2種類のカラー画像P1,P2がメモリ
1、2に格納されたあと、転写回数カウンタのカウント
値Nが0にリセットされ(ステップST1)、プリント
が開始される。最初に、カウント値Nが0であるので、
第1のメモリ1の領域D1が選択され(ステップST
2)、そこから第1のカラー画像のイエロ一の映像信号
が読み出される。領域D1の映像信号データは、受像紙
にインクシートのイエローY−1部分を使って転写され
(ステップST3)、転写回数カウンタのカウント値N
を1だけ増やす(ステップST4)。その後、同様のス
テップST2〜4により、インクシートのマゼンタM−
1,シアンC−1部分を使って領域D2、D3の各映像
信号が次々に転写される。カウント値Nが3になると、
第2のメモリ2の領域D4が選択され、第2のカラー画
像のイエロ一の映像信号が読み出される。領域D4の映
像信号データは、受像紙にインクシートのY−2部分を
使って転写され、同様にその後は、カウント値Nに応じ
てインクシートのマゼンタM−2,シアンC−2部分を
使って領域D5、D6の各映像信号が次々に転写され
る。以上、6回の転写が終了してカウント値Nが6にな
ると(ステップST5)、2枚のカラー画像が重なった
新たなカラー画像(図8に示すP4)を得ることができ
る。
【0026】上述のインクシートでは、メモリ1からの
映像信号の転写が終わった時点で、図8に示す画像P1
の印画が完成し、そのあとメモリ2からの映像信号の転
写が行なわれて、図8に示す画像P4が得られる。ま
た、図6(d)に示す通常の配置のインクシートを使用
すれば、従来と同様、メモリ1、或いはメモリ2のいず
れか一方に記憶された映像信号の転写だけが行なわれ、
カラー画像P1、又はP2が得られることになる。しか
し、通常の配置のインクシートを用いた場合でも、第2
のメモリ2からの映像信号の転写に、同一のインクシー
トの同一箇所(メモリ1からの映像信号の転写に使用し
た部分)を繰り返して使用するようにメカ制御回路5に
より制御すれば、1枚の受像紙に2つの画像を重ねて印
画できる。
【0027】さらに、インクシートにはY,M,C3色
の後に、オレンジ、緑、ピンクなどの別の3色の染料イ
ンクを配列することで、第2のメモリ2に記憶されたカ
ラー画像を、第1のカラー画像とは色合いの異なる印刷
とすることも可能である。
【0028】以上、この実施の形態1のプリント装置で
は、2つのメモリにそれぞれ異なる映像信号を記憶させ
るようにしたので、1枚の受像紙に2つの画像を重ねて
印画することができ、もとの映像信号自体には手を加え
ることなく、変化のあるカラー画像として受像紙にプリ
ントアウトできる。
【0029】実施の形態2.上記実施の形態1のプリン
ト装置は2つのメモリ1、2で構成した場合であった。
実施の形態2では、従来のプリント装置と同様に、メモ
リが1種類のカラー画像についての映像信号だけを記憶
する構成であっても、メカ制御回路5における制御手順
とインクシートの構成を以下のように変更することによ
って、2種類のカラー画像を重ねて印画することが可能
である。
【0030】図3(a)は、この実施の形態2のプリン
ト装置の動作を示すフローチャート、同図(b)はメモ
リ1の構成を示す図である。なお、印画手段4のインク
シート6としては、実施の形態1と同様に、図6(a)
に示す配置例のものが使用される。
【0031】まず、転写回数カウンタのカウント値Nが
0にリセットされ(ステップST11)、つぎに、第1
のカラー画像P1だけがメモリ1に取り込まれる(ステ
ップST12)。最初に、カウント値Nが0であるの
で、メモリ1の領域D1が選択され(ステップST1
3)、そこから第1のカラー画像のイエロ一の映像信号
が読み出されて、受像紙にインクシートのイエローY−
1部分を使って転写される(ステップST14)。その
後、転写回数カウンタのカウント値Nを1だけ増やし
(ステップST17)、ステップST18に進んで、現
在のカウント値Nが3、又は6でない場合はステップS
T13に戻る。今度は、カウント値Nが0から1になっ
ているので、メモリ1の領域D2が選択され(ステップ
ST13)、第1のカラー画像のマゼンタの映像信号が
読み出され、受像紙にインクシートのマゼンタM−1部
分を使って転写される(ステップST15)。その後、
再びカウント値Nを1だけ増やしてN=2とし(ステッ
プST17)、ステップST18からステップST13
に戻る。そして、メモリ1の領域D3に記憶されている
シアンの映像信号が読み出され、受像紙にインクシート
のシアンC−1部分を使って転写される(ステップST
16)。
【0032】ここでカウント値Nが3になるので、ステ
ップST19からステップST12に戻って、第2のカ
ラー画像P2がメモリ1に取り込まれる。したがって、
ステップST14で再びイエローの映像信号を領域D1
から読み出し、インクシートのY−2部分で転写し、さ
らに、マゼンタ、シアンの映像信号でM−2,C−2の
インク部分を転写する。こうして、実施の形態1と同様
に6回の転写が行なわれると、カウント値Nが6になっ
て印画が終了し、2枚のカラー画像が重なった新たなカ
ラー画像(図8に示すP4)を得ることができる。
【0033】このように、メモリ1に最初に取り込まれ
た映像信号によって1回目の印画が終了した時点で、2
回目の印画に用いる映像信号が取り込まれる。この一連
の動作は、ソフトウェアプログラムによって制御するこ
ともできるが、1回目の印画が終了した時点で、2回目
の印画のための指令を手動により与えて、別の映像信号
を取り込むようにすることも可能である。
【0034】以上、この実施の形態2のプリント装置で
は、1回の印画の後で次の映像信号を同じメモリに記憶
するように構成したので、メモリが1つで済み、印画を
中断することなく第2のカラー画像まで続けて印画でき
る。
【0035】実施の形態3.上記実施の形態1,2では
2種類のカラー画像をそのまま重ねて転写するように構
成しているが、この実施の形態3は、第2のカラー画像
の濃度を変えて転写するように構成したものである。
【0036】プリント装置の構成は、図1に示す実施の
形態1のものと同様である。図4は、ガンマ曲線を示す
図である。各曲線は、ガンマ処理部3で使われる3通り
のガンマ曲線を表わしており、ここで、縦軸のOD値と
は転写される画像の光学濃度(0ptical Density)であ
る。実線γ1は通常のガンマ曲線を示している。点線γ
2は、画像の光学濃度を薄くするガンマ曲線であり、破
線γ3は反対に濃くするガンマ曲線である。これらの曲
線は、例えば実線γ1で示す通常のOD値に所定の係数
を掛けるような計算式から求めるか、或いは全く別個に
作成するなどして予め用意されるものである。
【0037】図5は、この実施の形態3のプリント装置
の動作を示すフローチャートである。なお、印画手段4
のインクシート6としては、実施の形態1と同様に、図
6(a)に示す配置例のものが使用される。
【0038】まず、第1のカラー画像P1を転写する場
合には、インクシートから転写される色はY,M,Cの
3色であるので、転写回数カウンタのカウント値Nは0
〜2のいずれかである。そこで、このカウント値Nが3
未満であれば第1のカラー画像の転写であると判断でき
るので(ステップST21)、その場合は通常のガンマ
曲線γ1を選択する(ステップST22)。カウント値
Nが3以上であれば、第2のカラー画像の転写時である
と判断して(ステップST21)、図4のガンマ曲線の
うちγ2を選択する(ステップST23)。
【0039】第1のカラー画像の濃度を薄くしたいので
あれば、ガンマ曲線の選択を逆にしても良く、従来の濃
度より濃い画像を得る場合であれば、γ2のかわりに、
曲線γ3のを選択しても良い。
【0040】このように、実施の形態3のプリンタ装置
では、合成する画像の濃度を自由に変更設定できるの
で、合成前の画像濃度とは独立に、合成後の各画像を自
分の好みの濃度に設定できる。また、例えば人物画像
に、別の人物画像を合成しようとする場合において、両
者の画像濃度を一致させて、合成画像であることによる
不自然さを無くすることが可能である。
【0041】実施の形態4.上記実施の形態1では、2
種類のカラー画像を転写するために、3色(Y,M,
C)のインクシートを2回使用してプリントするように
していた。実施の形態4では、2回目のプリントにおい
て単色のインクシートを使用し、第2のカラー画像をモ
ノトーンにプリントする場合について説明する。
【0042】図6(b)は、実施の形態4のプリント装
置において使用されるインクシートの一例を示す図であ
る。このインクシートは、開始(スタート)と終了(エ
ンド)のマーキングの間に、イエローY、マゼンタM、
シアンC、及び黒の染料インク部分を含んでいる。2回
目のプリントでは、このインクシートの黒部分を使用す
る際に、ガンマ曲線に応じて通電時間を調整しながら転
写制御を行なうようにしている。
【0043】このように、インクシートにはY,M,C
の3色の後に単色の染料インクが塗布された部分を配置
したものを使用して、重ねて印画される第2のカラー画
像を単色で印刷するようにしたので、例えば第1のカラ
ー画像として図8に示すP2のような人物画像を印刷
し、そこにP1のような風景画像をモノトーンで印刷す
ることができる。なお、単色の染料インクとしては、黒
以外に、例えば金色や銀色の染料インクであってもよ
い。
【0044】実施の形態5.上記実施の形態1〜4で使
用するインクシートは、印画紙に対してインクシート6
をY,M,Cの順に2回繰り返して転写するだけであっ
た。実施の形態5のプリント装置では、1回目のプリン
ト動作に使用されるインクシートと2回目のプリント動
作に使用されるインクシートとの間に透明の受像層(染
料受容層)を配置したインクシートを使用して、第1の
カラー画像が転写された印画紙の上に受像層を転写する
ようにしている。
【0045】図6(c)は、実施の形態5のプリント装
置で使用されるインクシートの一例を示す図である。こ
のインクシートは、開始(スタート)と終了(エンド)
のマーキングの間に、第1、第2のカラー画像の転写に
使用されるY−1、M−1、C−1の染料インク部分
と、第2のカラー画像の転写に使用されるY−2、M−
2、C−2の染料インク部分との間に透明の受像層が配
置されている。
【0046】図7(a)は、実施の形態5の制御手順を
示すフローチャート、同図(b)はメモリの構成を示す
図である。ここでプリント装置は、実施の形態1のもの
と同じ図2に示す構成であって、メモリ1、2にはそれ
ぞれ異なるカラー画像を構成する映像信号が記憶され
る。
【0047】また、図7(b)に示すように、メモリ1
の領域D1には第1のカラー画像を構成するイエロー
(Y)の映像信号が記憶され、メモリ1の領域D2には
第1のカラー画像を構成するマゼンタ(M)の映像信号
が記憶され、メモリ1の領域D3には第1のカラー画像
を構成するシアン(C)の映像信号が記憶される。同様
にメモリ2の各領域D4〜D6にも、第2のカラー画像
を構成するY,M,Cの映像信号がそれぞれ記憶され
る。
【0048】図7により、メカ制御回路5による印画手
段4の制御手順について説明する。ここで、ステップS
T1、3、4、及び5については図1(a)に示す実施
の形態1の場合と同じである。カウント値Nが0、1、
2のときには、それぞれ第1のメモリ1の領域D1、D
2、D3が選択され、Y,M,C3色による第1のカラ
ー画像が転写される。カウント値Nが3になると、ステ
ップST31からステップST32に進み、インクシー
トに塗布されている透明の受像層が受像紙に全面転写さ
れる。その後、第2のメモリの映像信号データが選択さ
れ、透明の受像層が転写された受像紙の上に第2のカラ
ー画像が転写される。このように、受像紙の全面にメモ
リに記憶されている映像信号の内容と関係なしに透明の
受像層を転写することによって、第1のカラー画像の上
に直接、第2のカラー画像を転写する場合に比較して、
染色インクがのりやすくなる。
【0049】なお、第1のメモリ1の領域D1、D2、
D3を選択して第1のカラー画像を転写した後に、色付
きの受像層を転写することで全体に色つきのコーティン
グを施し、その上に第2のカラー画像を転写するように
してもよい。その場合には、図6(c)に示すインクシ
ートの透明の受像層に代えて、着色された受像層が配置
されたものが使用される。
【0050】実施の形態6.実施の形態6のプリント装
置では、たとえば、2回目の印画動作時に、1回目の印
画で得られたカラー画像の一部を不要な部分として指定
して白色の染料で印画を行い、画像を特定部分を消去す
るように構成している。プリント装置の構成は、図1に
示す実施の形態1のものと同様である。また、印画手段
4のインクシート6としては、開始(スタート)と終了
(エンド)のマーキングの間に、イエローY、マゼンタ
M、シアンC、及び白色染料インク部分を含んでいる。
そして、第1のカラー画像の一例として、図8に示すP
2(人物画像)の映像信号を第1のメモリ1に記憶さ
せ、第2のメモリ2には、例えば図8に示すような人物
画像P2の人物部分に相当する楕円以外の領域を特定す
る枠画像P3の映像信号を記憶させている。
【0051】第1のメモリ1からの映像信号に基づいて
白色染料インクの転写が終わった時点で、図8に示す画
像P2の印画が完成し、そのあと第2のメモリ2からの
映像信号の転写が行なわれて、図8に示す画像P5が得
られる。第2のメモリ2の映像信号は、濃度に無関係に
白色染料インクの転写を行なう消去領域と、転写を行な
わない非消去領域だけを特定しており、第1のカラー画
像の中で不要であると指定された部分が白色染料インク
により消去される(白色染料により上塗りされる)。
【0052】なお、第1のカラー画像の不要画像部分を
消去する2回目のプリント動作に使用する染料インク
は、単色に着色された不透明なインクでもよい。また、
2回目のプリント動作に使用するインクシート自体に、
所定の模様、例えば図9に示す市松模様のものを使用す
ることも可能である。その場合には、元のカラー画像P
2の不要な部分が消されると同時に市松模様で枠取りさ
れた画像(図9のP8)となる。
【0053】2回目のプリントで、白色の染料インクで
印画を行ない、白く塗りつぶされた箇所にさらに、別の
画像を印画することも可能である。この場合は、白く印
画された部分をはみ出さないように別の画像を印画すれ
ば鮮明なプリント画を得ることができる。これは、1回
目のプリントと同じように、受像紙の下地と同じ色の部
分に印画することになるからである。
【0054】また、1枚の受像紙に第1のカラー画像と
第2のカラー画像の印画を行う場合、2回目のプリント
を行う前に、第2のカラー画像の形状に合わせて白色の
染料インクで印画を行ってから、第2のカラー画像を印
画すると、より鮮明なプリント画を得ることができる。
【0055】以上の各実施の形態では、いずれも2種類
のカラー画像を重ねて印画する場合について説明した
が、3種類以上のカラー画像についても、同様に重ねて
印画を行なうことは可能である。
【0056】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至2の発明で
は、テレビジョン信号などの映像信号を加工する等の手
を加えることなく、またパソコン上で画像修正操作を行
なわなくても、メモリに取り込まれた複数種類のカラー
画像を簡単に合成してプリントアウ卜できる効果があ
る。
【0057】とくに、請求項3乃至9の発明では、1枚
の受像紙の上に合成される2つのカラー画像を選択し
て、カラー画像の背景を様々に変化させたものを簡単に
プリントアウトできる効果がある。しかも、元の映像情
報自体を加工して画像の修正をせずにプリントが行われ
るため、元のカラー画像を構成する映像信号をそのまま
残すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるプリント装
置の制御手順を示すフローチャート、及びそのメモリの
構成を示す図である。
【図2】 この発明のプリント装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 この発明の実施の形態2におけるプリント装
置の制御手順を示すフローチャート、及びそのメモリの
構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3におけるプリント装
置の感度特性を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3におけるプリント装
置の制御手順を示すフローチャートである。
【図6】 インクシートの構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5におけるプリント装
置の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の各実施の形態のプリント装置によ
り合成されるカラー画像を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態6のプリント装置によ
り合成される画像の一例を示す図である。
【図10】 従来のプリント装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のメモリ、 2 第2のメモリ、 3 ガンマ
処理部、 4 印画手段、 5 メカ制御回路、 6
インクシー卜、 7 入力端子。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインクが塗布されたインクシー
    トによって所定のカラー画像を転写するプリント装置に
    おいて、 複数種類のカラー画像を構成する映像信号を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段に記憶された映像信号に基づいて前記イン
    クシートに熱を加えてカラー画像をプリントアウトする
    印画手段と、 前記映像信号を前記記憶手段から前記印画手段に順次に
    読み出し制御する制御手段とを備え、複数種類のカラー
    画像を重ねて印画するように構成したことを特徴とする
    プリント装置。
  2. 【請求項2】 複数色のインクが塗布されたインクシー
    トによって所定のカラー画像を転写するプリント装置に
    おいて、 1種類のカラー画像を構成する映像信号を記憶する記憶
    手段と、 前記記憶手段に記憶された映像信号に基づいて前記イン
    クシートに熱を加えてカラー画像をプリントアウトする
    印画手段と、 前記映像信号を前記印画手段に読み出した後で更に別の
    映像信号を記憶するように前記記憶手段を制御する制御
    手段とを備え、複数種類のカラー画像を重ねて印画する
    ように構成したことを特徴とするプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記インクシートには、イエロー、マゼ
    ンタ、シアンの3色が塗布されたものを1回目のプリン
    ト動作に用い、2回目のプリント時には1回目のプリン
    トとは異なるインクが塗布されたのものを用いることに
    より、重ねて印画される第1、第2のカラー画像の色合
    いを変化させたことを特徴とする請求項1又は2に記載
    のプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記インクシートには、イエロー、マゼ
    ンタ、シアンの3色が塗布されたものを1回目のプリン
    ト動作に用い、2回目のプリント時には単色のインクが
    塗布されたのものを用いることにより、第2のカラー画
    像をモノトーンにプリントしたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載のプリン卜装置。
  5. 【請求項5】 複数のガンマ曲線を有するガンマ処理部
    を備え、 前記複数種類のカラー画像の各々に対して異なるガンマ
    曲線を用いてガンマ処理を行なうことを特徴とする請求
    項1又は2に記載のプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記印画手段では、1回目のプリント動
    作によるカラー画像の上に透明の、又は薄い色の付いた
    受像層を全面に転写してから、2回目のプリント動作を
    実施したことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリ
    ント装置。
  7. 【請求項7】 前記印画手段では、1回目のプリント動
    作による第1のカラー画像に対して、その不要画像部分
    を指定する映像信号によって2回目のプリント動作を実
    施するとともに、不透明なインクが塗布されたインクシ
    ートにより、第1のカラー画像を部分消去したことを特
    徴とする請求項1又は2に記載のプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記不透明なインクを白色としたインク
    シートを用いたことを特徴とする請求項7に記載のプリ
    ント装置。
  9. 【請求項9】 前記不透明なインクのインクシートとし
    て、単色、あるいは数色にて構成される模様付きのもの
    を用いたことを特徴とする請求項7に記載のプリント装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019142152A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 大日本印刷株式会社 プリントシステム、受像シート及び印画物の製造方法

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