JPH11207916A - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
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- JPH11207916A JPH11207916A JP2519998A JP2519998A JPH11207916A JP H11207916 A JPH11207916 A JP H11207916A JP 2519998 A JP2519998 A JP 2519998A JP 2519998 A JP2519998 A JP 2519998A JP H11207916 A JPH11207916 A JP H11207916A
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Abstract
あり、しかも廃棄処分して放置しても自然に消滅してし
まう新規な化粧シートを提供する。 【解決手段】 ポリ乳酸系樹脂をハードセグメントと
し、これにソフトセグメントとなる重合体を混合してな
る樹脂からなる基材シート1に装飾処理を施したもの、
或いは、乳酸単量体をハードセグメントとし、これとソ
フトセグメント単量体との共重合体からなる基材シート
1に装飾処理を施したものを化粧シートSとする。これ
らのこの基材シート1は土中の微生物の働きにより水と
炭酸ガスに完全に分解して消滅するので、地球環境にと
って好ましいものである。また、装飾処理した基材シー
ト1に表面保護層を積層した形態としてもよい。
Description
て各種の装飾に使用される化粧シートに関するものであ
る。
リ塩化ビニル系樹脂からなるシートを利用したものが主
に用いられてきた。このポリ塩化ビニル系のシートは印
刷適正、エンボス加工適正に優れ、化粧シートに加工し
やすいだけでなく、Vカット、ラッピング等の後加工性
にも優れており、さらに安価であるという利点がある。
しかしながら、このタイプの化粧シートは、耐熱性が不
足するとか、可塑剤のブリードにより表面の耐汚染性が
悪いと言う欠点がある。そこで、最近では、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂に代わる素材としてスチレン系、オレフィン
系、ウレタン系、ポリアミド系、エステル系等の熱可塑
性エラストマーやEVA(エチレンビニルアルコール共
重合体)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、或
いはアクリル樹脂を用いた化粧シートが各種提案されて
いる。
ずれの素材を使用した化粧シートも、廃棄処分した際に
樹脂がそのままゴミとして永久に残ってしまい、自然環
境保護の観点から好ましくないという問題点がある。
されたものであり、その目的とするところは、化粧シー
トに必要な耐候性、成形加工適正があり、しかも廃棄処
分して放置しても自然に消滅してしまう新規な化粧シー
トを提供することにある。
め、本発明の化粧シートは、ポリ乳酸系樹脂をハードセ
グメントとし、これにソフトセグメントとなる重合体を
混合してなる樹脂からなる基材シートに装飾処理を施し
たことを特徴とするもので、装飾処理した上から表面保
護層を積層した形態でもよいものである。
ドセグメントとし、これとソフトセグメント単量体又は
プレポリマーとの共重合体からなる基材シートに装飾処
理を施したことを特徴とするもので、装飾処理した上か
ら表面保護層を積層した形態でもよいものである。
酸系樹脂はデンプンから製造されるもので、本発明で使
用するポリ乳酸系樹脂としてはポリ−L−乳酸を主成分
とするものが好適である。一方、ソフトセグメントは可
塑性を付与する改質材の役目を果たすものであり、本発
明で使用するソフトセグメントとしてはポリカプロラク
トンが挙げられ、中でもポリ(ε−カプロラクトン)が
好適である。
トとの組合せの形態としては、混合体と共重合体の2つ
の形態がある。すなわち、混合体とは、単独重合体とな
った乳酸(ポリ乳酸系樹脂)と、単独重合体となったカ
プロラクトン(ポリカプロラクトン)とを混合してなる
ものである。また、共重合体とは、未重合の乳酸(以下
これを「乳酸単量体」とも呼称)乃至はそのプレポリマ
ーと、未重合のカプロラクトン等(以下これを「カプロ
ラクトン単量体等」とも呼称)乃至はそのプレポリマー
を共重合させてなるものである。ソフトセグメントとし
ては、純粋なポリ乳酸系樹脂と混合又は共重合して、そ
の硬さを低下させ得るもの(すなわち、ヤング率、弾性
限度、軟化温度等を下げ、破断時伸度を上げさせ得るも
の)であればいずれのものでもよいが、通常好ましく用
いられるものは、カプロラクトンの単量体、プレポリマ
ー、又は重合体(ポリカプロラクトン)である。以下、
主にこれらを例に挙げて説明する。
重合体とを混合してなる樹脂を製造するに際して、ポリ
−L−乳酸とポリ(ε−カプロラクトン)を使用する場
合、ポリ−L−乳酸は重量平均分子量が10万以上、好
ましくは20万以上のものを使用し、ポリ(ε−カプロ
ラクトン)は重量平均分子量が1〜10万のものを使用
する。両者の混合比は、ポリ乳酸系樹脂/ソフトセグメ
ントとなる重合体=1/9〜9/1(重合比)である。
セグメントとなる単量体又はそのプレポリマーとの共重
合体を製造するに際して、L−乳酸単量体とε−カプロ
ラクトンを使用する場合、L−乳酸としては単量体又は
プレポリマーを使用し、ε−カプロラクトンもその単量
体又はプレポリマーを使用する。両者の共重合比は、乳
酸単量体又はプレポリマー/ソフトセグメント単量体又
はプレポリマー=1/9〜9/1(投入重合比)であ
る。共重合体の分子量は10万以上、好ましくは20万
以上とする。
吸収剤、光安定剤、防黴剤、難燃剤等の各種の添加剤を
加える。また、紙粉や木粉などの生分解性の充填剤を混
ぜるようにしてもよい。
ト(化粧シート)に耐候(光)性を付与するために添加
するものであり、いずれかの単独使用でもよいが、通常
は両者を混合して使用する。紫外線吸収剤としては、ベ
ンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリシレート
系等の有機系のもの、或いは微粒子の二酸化チタン、酸
化セリウム等の無機系のものが用いられる。また、光安
定剤としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等が
用いられる。紫外線吸収剤、光安定剤とも0.1〜1重
量%程度の添加量である。
伸する場合は1軸延伸でも2軸延伸でも構わないが、通
常は2軸延伸とする。また、延伸倍率は2〜4倍程度が
好ましい。無延伸の基材シートは塑性変形しやすく成形
性が良好であるが、延伸した基材シートは透明度が高
く、また弾性が強まり、引張強度や伸度は向上する。さ
らに、80〜120℃程度で加熱処理(アニーリング)
して耐熱性、耐熱収縮性を付与するのが望ましい。ま
た、本発明で使用する基材シートの厚さは25〜200
μm程度である。
の装飾処理としては、顔料又は染料の練込みによる着
色、インキ絵柄層や金属層の模様からなる装飾層形成、
凹凸模様形成等がある。装飾層或いは凹凸模様は、基材
シートが透明な場合は基材シートの表面、裏面或いは表
裏両面に形成してもよいが、基材シートが不透明な場合
は表面側に形成する必要がある。なお、裏打ちシートの
ように基材シートのままで被着体の裏面に貼り合わせる
化粧シートとして使用する場合には装飾処理の必要はな
い。
合、用途に応じて透明着色又は不透明(隠蔽性)着色と
する。顔料としては、チタン白、亜鉛華、群青、コバル
トブルー、弁柄、朱、黄鉛、チタン黄、カーボンブラッ
ク等の無機顔料、キナクリドン、パーマネントレッド4
R、イソインドリノン、ハンザイエローA、フタロシア
ニンブルー、インダスレンブルーRS、アニリンブラッ
ク等の有機顔料乃至は染料、アルミニウム、真鍮等の箔
粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭
酸鉛の箔粉等からなる真珠光沢(パール)顔料等が用い
られる。この他、必要に応じて炭酸カルシウム、シリカ
(二酸化硅素)、アルミナ(酸化アルミニウム)、硫酸
バリウムのような体質顔料(充填剤)を添加する。
グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、シルクスク
リーン印刷等のような通常の印刷方式を用いることがで
きるが、描画でも差し支えない。絵柄層は樹脂バインダ
ーと顔料又は染料からなるインキを任意の模様状に形成
してなる。また、剥離性の支持体シート上にインキ層、
さらに必要に応じて接着剤層が形成された転写シートを
予め準備しておき、転写シートに形成されたインキ層を
加圧、又は加圧と加熱により模様層(インキ絵柄層)を
形成する面に転写させる、いわゆる転写印刷法によるこ
ともできる。模様の例としては、木目、石目、布目、皮
紋、文字、図形、全面ベタ等がある。インキの樹脂バイ
ンダーとしては、2液硬化型ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体
等が用いられる。顔料又は染料としては前記と同様のも
のが用いられる。
ム、金、銀、銅等の金属を真空蒸着するなどして形成す
る。斯かる金属層は全面に形成してもよく、或いは模様
状(パターン状)に形成してもよいが、模様状に形成す
るには金属層不要部分に水溶性インキにより除去層を所
望の模様で設けた上から全面に金属を蒸着させ、しかる
後に水洗して上記除去層と共にその直上の金属層を除去
する等の公知の手法による。また、予め転写シートに形
成しておいた金属層を模様層(金属層)を形成する面に
転写させる、いわゆる転写印刷法によることもできる。
イン加工、サンドブラスト加工、エンボス加工等があ
り、これらの方法により基材シートに凹凸形状からなる
凹凸模様を形成する。
輪転式エンボス機を使用して、加熱し軟化させた基材シ
ートの表面にエンボス版を押圧し、該エンボス版表面の
凹凸形状を賦形することにより凹凸模様を形成する方法
である。このエンボス加工により形成する凹凸模様とし
ては、木目導管溝、木目木肌、石材表面凹凸、布帛の表
面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン等を表現した
もの、又はそれらを組み合わせたものが挙げられる。ま
た、該凹凸模様の凹部には必要に応じて公知のワイピン
グ法により着色インキが充填される。該着色インキとし
てはウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
その他の常用のビヒクルに顔料又は染料を加えたものを
選択使用するが、2液硬化型の密着性、耐溶剤性の良好
なものが好ましい。また、ワイピングは、ドクターブレ
ード法、ロールコート法等の従来から使用されているワ
イピング法のいずれによってもよい。これらの方法によ
り、凹凸模様全面に着色インキを塗工し、しかる後に凸
部のインキを掻き取って凹部に着色インキを残留せしめ
る。
うな基材シートのみからなる単層のもの、図2に示すよ
うな基材シートと表面保護層からなる2層のもの、さら
には3層以上積層したもの(図示略)がある。
ト1に顔料等の着色剤2を添加して着色したものであ
り、図1(b)の化粧シートSは基材シート1に易接着
層3を設け、その上から印刷で絵柄層4(全面ベタ又は
部分的模様)を形成したものである。また、図1(c)
の化粧シートSは基材シート1の表面に凹部5からなる
凹凸模様を形成したものであり、図1(d)の化粧シー
トSは表面の凹部に着色剤6をワイピングで充填したも
のである。
ート1に印刷で絵柄層4を形成し、その上に表面保護層
7を積層したものである。また図2(b)に示す化粧シ
ートは、顔料等の着色剤2を添加して着色した基材シー
ト1の表面に印刷で絵柄層4を形成し、その上に表面保
護層7を積層したものである。表面保護層7としては基
材シートと同じポリ乳酸系樹脂を使用するのが生分解性
の点では好ましい。ただし、所望の表面物性を出すた
め、その他の樹脂を使用してもよい。例えば、ポリ弗化
ビニリデン等の弗素樹脂、ポリメチルメタクリレート等
のアクリル樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂、
電子線又は紫外線硬化型のアクリレート系、エポキシ系
等の樹脂が挙げられる。この表面保護層7は予め製膜し
たシートを貼り合わせるか、或いは樹脂を塗工すること
で形成する。
の着色剤2を添加して着色した基材シート1の表面に印
刷で絵柄層4を形成し、その上に表面保護層7を積層し
た後、エンボス加工により凹部5からなる凹凸模様を化
粧シートしたものである。また図2(d)に示す化粧シ
ートSは、図2(c)の化粧シートに対してさらに表面
の凹部に着色剤6をワイピングで充填したものである。
これら図2(a)〜(d)で示すような2層積層構成の
化粧シートの場合、裏面側の基材シート1には前記の如
き条件で延伸したものを用い、表面保護層7にはポリ乳
酸系樹脂からなる無延伸のものを用いることが好まし
い。
しい製造方法は次のようである。まず、前記の如きポリ
乳酸系樹脂を延伸シート化して基材シート1を製造し、
この基材シート1に必要に応じて印刷やプライマー塗工
を行っておく。そして、図3に示すように、圧力ロール
(圧胴)11と冷却ロール(エンボス版胴)12の間に
基材シート1を通しながら、表面保護層7として前記の
如きポリ乳酸系樹脂をTダイ13から熔融状態で押し出
すことにより、基材シート1に表面保護層7を積層する
と同時にエンボス版を兼用した冷却ロール12の作用に
より表面保護層7に凹凸模様を賦形する。このようにし
て製造された化粧シートは、表面保護層7が未延伸であ
るので塑性変形によりエンボスが入りやすく、しかも基
材シート1が延伸して引張強度や伸度に優れているの
で、Vカット加工、ラッピング加工等の加工適正が良好
である。すなわち、この種のポリ乳酸系樹脂の化粧シー
トでは元来両立し難かったエンボス加工適正(良好な凹
凸の賦形)とVカット加工等の曲げ加工が可能なだけの
引張強度及び伸度を両立させることができる。
材)に積層することができる。被着体が最終製品であ
り、その表面化粧のために化粧シートを積層する場合も
あれば、必要に応じ化粧シートの力学的強度の補強、或
いは隠蔽性の付与のため化粧シート裏面に被着体を積層
する場合もある。被着体への積層に際し、被着体に化粧
シート自体が(熱融点等で)接着可能な場合は接着剤層
を省いてもよい。また、化粧シート自体では被着体と接
着しない場合は適当な接着剤を使用する。
トをその被着体とともに示す断面図で、図4に示すもの
は図2(c)に示した化粧シートSを被着体8である平
板に接着剤層9を介して積層したものであり、図5に示
すものは基材シート1に印刷で絵柄層4を施してなる化
粧シートSを被着体10である凹凸立体物の表面に成形
同時ラミネート法(後述)で積層したものである。
4)、曲面板等の板材、立体形状物品(図5)、シート
(或いはフィルム)等の各種形状の物品が対象となる。
板材、立体形状物品、シート(フィルム)のいずれにも
用いられる素材としては、木材単板、木材合板、パーテ
ィクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木質繊維板
等の木質材、鉄、アルミニウム等の金属、アクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレンビニルアセテート、ポリエステル樹脂、
ポリスチレン、ポリオレフィン樹脂、ABS、フェノー
ル樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、ゴム等の
樹脂がある。専ら板材、或いは立体形状物品として用い
られる素材としては、硝子、陶磁器、等のセラミック
ス、ALC(発泡軽量コンクリート)等のセメント、珪
酸カルシウム、石膏等の非セメント窯業系材料がある。
専らシート(或いはフィルム)として用いられる素材と
しては、上質紙、和紙等の紙、炭素、石綿、チタン酸カ
リウム、硝子、合成樹脂等の繊維からなる不織布又は織
布等がある。
法としては、例えば、接着剤層を間に介して板状基材
に加圧ローラーで加圧して積層する方法、特公昭50
−19132号公報、特公昭43−27488号公報等
に記載されるように、化粧シートを射出成形の雌雄両金
型間に挿入して両金型を閉じ、雄型のゲートから熔融樹
脂を射出充填した後、冷却して樹脂成形品の成形と同時
にその表面に化粧シートを接着積層する、所謂射出成形
同時ラミネート法、特公昭56−45768号公報、
特公昭60−58014号公報等に記載されるように、
接着剤層を間に介して成形品の表面に化粧シートを対向
乃至は載置し、成形品側からの真空吸引による圧力差に
より化粧シートを成形品表面に積層する、所謂真空プレ
ス積層法、特公昭61−5895号公報、特公平3−
2666号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等
の柱状基材の長軸方向に、接着剤層を間に介して化粧シ
ートを供給しつつ、複数の向きの異なるローラーによ
り、柱状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを加
圧接着して積層していく、所謂ラッピング加工法、実
公大15−31122号公報、特開昭48−47972
号公報等に記載されるように、先ず化粧シートを板状基
材に接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の化粧シ
ートとは反対側の面に、化粧シートと板状基材との界面
に到達する、断面がV字状又はU字状溝を切削し、次い
で該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り曲げて箱
体又は柱状体を成形する、所謂Vカット又はUカット加
工方法等がある。
貼り合わせる方法としては、前記方法のうち、射出成形
同時ラミネート法、真空プレス積層法、ラッピング加工
法、Vカット加工法等が好ましい。
し、所定の成形加工等を施して、各種用途に用いられ
る。例えば、壁、天井、床等建築物の内装、扉、窓枠、
扉枠、手摺等の建具の表面化粧、箪笥等の家具、弱電・
OA機器のキャビネット等の表面化粧、自動車、電車等
の車両内装、航空機や船舶の内装、窓硝子の化粧などで
ある。
製した。すなわち、重量平均分子量20万のポリ−L−
乳酸系樹脂70重量%と重量平均分子量3万のポリ(ε
−カプロラクトン)30重量%を混合した樹脂を製造
し、この樹脂の100重量部に対して、着色顔料である
チタン白を10重量部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤を0.5重量部添加し、この組成物を伸倍率3倍で
2軸延伸し、100℃で熱処理して厚さ80μmに製膜
した。
具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネートとアクリ
ルポリオールからなる2液硬化型ポリウレタン樹脂をバ
インダーとし、顔料として弁柄、カーボンブラック、二
酸化チタン、ベンジジンイエローを混合してなるインキ
を用い、グラビア印刷により楢板目の木目絵柄を印刷し
て絵柄層を形成した。
−乳酸系樹脂70重量%と重量平均分子量3万のポリ
(ε−カプロラクトン)30重量%を混合してなる上記
と同じ樹脂の100重量部に対して、ベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤を0.5重量部、及びヒンダードアミ
ン系ラジカル捕捉剤を0.5重量部添加した組成物を使
用し、図3に示す如くこの組成物をTダイから熔融状態
で押し出して、基材シートの印刷面に厚さ60μmに積
層すると同時にエンボス版を兼用した冷却ロールにより
楢材表面の導管溝凹凸をエンボスした。次いで、導管溝
内にセピア色の着色インキ(バインダーはアクリル樹
脂、顔料は弁柄)をワイピング法で充填した。そして最
後に上塗り層を3μmの厚さで塗装して化粧シートを製
造した。この上塗り層は、ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとアクリルポリオールからなる2液硬化型ウレタン
樹脂をバインダーとし、これの100重量部に対し艶消
剤としてシリカ顔料を3重量部添加した組成物を使用し
て形成した。
カプロラクトンを共重合させて、共重合比がL−乳酸/
ε−カプロラクトン=70/30(投入重量比)の共重
合体を製造した。共重合体の重量平均分子量は20万と
した。ポリ−L−乳酸系樹脂とポリ(ε−カプロラクト
ン)の混合樹脂の代わりにこの樹脂を使用した以外は実
施例と同様にして化粧シートを製造した。
2.5mmのラワン合板に接着剤で貼り合わせて化粧板
とした。使用した接着剤は、酢酸ビニル系の2液硬化型
のエマルジョン(イソシアネートを硬化剤とする)であ
る。そして、得られた各化粧板の裏面に断面V字型の溝
を合板と化粧シートとの境界面まで刻み、その溝に酢酸
ビニル系接着剤を塗布して合板をシートごと90度に折
り曲げて所謂Vカット加工を行った。加工時の雰囲気温
度は20℃であった。折曲げ部には、化粧シートの破
れ、亀裂、白化等は見られなかった。
000時間照射する曝露試験を行った。条件はブラック
パネル温度63℃、降雨サイクル18分/120分とし
た。そして、曝露後における引張強度の保持率を測定
し、また目視にて変褪色を観察したところ、実施例1,
2の化粧シートは引張強度の保持率が70%であり、外
観に目立った変化は見られなかった。
壌中に埋設し、4月〜9月の6箇月間放置してから発掘
した。そして、目視にて外観を観察したところ、分解が
進行しており、原形を保持しておらずシートが断片状に
なっていた。また、回収した化粧シートの断片について
参考までに分子量保持率を測定したところ40%であっ
た。
トは、化粧シートに必要な耐候性、成形加工適正を備え
ており、建築物の内装材等に用いられている間は空気中
の水分や細菌で生分解変質せず、しかも一旦廃棄処分し
て土壌に接して或いは土壌中に放置した際にその基材シ
ートが土中の微生物の働きにより水と炭酸ガスに完全に
分解して消滅するので、地球環境にとって好ましいもの
である。
る。
ある。
造方法の説明図である。
もに示す断面図である。
もに示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリ乳酸系樹脂をハードセグメントと
し、これにソフトセグメントとなる重合体を混合してな
る樹脂からなる基材シートに装飾処理を施したことを特
徴とする化粧シート。 - 【請求項2】 ポリ乳酸系樹脂をハードセグメントと
し、これにソフトセグメントとなる重合体を混合してな
る樹脂からなる基材シートに装飾処理を施し、該基材シ
ートに表面保護層を積層したことを特徴とする化粧シー
ト。 - 【請求項3】 乳酸をハードセグメントとし、これとソ
フトセグメント単量体又はプレポリマーとの共重合体か
らなる基材シートに装飾処理を施したことを特徴とする
化粧シート。 - 【請求項4】 乳酸をハードセグメントとし、これとソ
フトセグメント単量体又はプレポリマーとの共重合体か
らなる基材シートに装飾処理を施し、該基材シートに表
面保護層を積層したことを特徴とする化粧シート。
Priority Applications (1)
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JP02519998A JP4127570B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 化粧シート |
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Related Child Applications (1)
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JP4127570B2 JP4127570B2 (ja) | 2008-07-30 |
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Family Applications (1)
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JP02519998A Expired - Fee Related JP4127570B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 化粧シート |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4127570B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006007728A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
JP2009235152A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Toppan Printing Co Ltd | 着色シート及び化粧シート |
JP2017537889A (ja) * | 2014-10-29 | 2017-12-21 | 宇岳 林 | 局部キャリアを有するコロイドマスク及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-01-23 JP JP02519998A patent/JP4127570B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009235152A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Toppan Printing Co Ltd | 着色シート及び化粧シート |
JP2017537889A (ja) * | 2014-10-29 | 2017-12-21 | 宇岳 林 | 局部キャリアを有するコロイドマスク及びその製造方法 |
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JP4127570B2 (ja) | 2008-07-30 |
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