JPH11207884A - 化粧シート及び化粧板 - Google Patents

化粧シート及び化粧板

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JPH11207884A
JPH11207884A JP10032043A JP3204398A JPH11207884A JP H11207884 A JPH11207884 A JP H11207884A JP 10032043 A JP10032043 A JP 10032043A JP 3204398 A JP3204398 A JP 3204398A JP H11207884 A JPH11207884 A JP H11207884A
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JP
Japan
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decorative
ionizing radiation
resin layer
curable resin
sheet
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JP10032043A
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Inventor
Kimio Ito
公夫 伊藤
Kazuhiro Takahashi
一弘 高橋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性に優れた表面樹脂層を有すると共
に、意匠性に優れ貼りダクのない化粧シート及び化粧板
を提供する。 【解決手段】、化粧紙原紙と、該化粧紙原紙の表面に設
けた絵柄層と、該絵柄層の表面側に電離放射線硬化性樹
脂層が積層され、該電離放射線硬化性樹脂層4には球状
アルミナ及びプラスチックビーズを含有する化粧シート
1を、化粧板基材6に接着積層して化粧板8とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装、建
具の表面化粧、車両内装の表面化粧等に利用可能であ
り、意匠性に優れた化粧シート及び化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、架橋性樹脂からなるバインダーと
該架橋性樹脂よりも高硬度の球状粒子とを含有する塗工
組成物から形成された耐摩耗性樹脂層を基材の表面に設
けたものが公知である(特開平8−183147号)。
上記化粧シートは、表面の耐摩耗性に優れたものであ
り、化粧板基材に貼着して床材等のような耐摩耗性が要
求される用途に最適な化粧板として用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の化粧シートを化粧板基板に貼着して化粧板とする
際、下地となる化粧板基板の表面の凹凸がある場合に
は、該凹凸が化粧シートの表面にまで影響を及ぼし、化
粧板の表面に下地の凹凸が出てしまい意匠性が低下して
しまう欠点があった。
【0004】又、下地が平滑であり凹凸のない場合であ
っても、化粧板基材に貼着する際の接着剤の塗布ムラ等
が化粧シートの表面に影響して凹凸が発生する、いわゆ
る貼りダクと称する不具合が発生するといった欠点があ
った。尚、この現象は、特に電離放射線硬化性樹脂層の
架橋密度を上げたり、該層に球状のアルミナ粒子を添加
して、耐摩耗性を向上せしめた化粧シートにおいて顕著
に出やすいということが判った。
【0005】本発明は上記従来技術の欠点を解決するた
めのものであり、耐摩耗性に優れた表面樹脂層を有する
と共に、意匠性に優れ貼りダクのない化粧シート及び化
粧板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)化粧紙
原紙、絵柄層、電離放射線硬化性樹脂層が順次積層され
てなる化粧シートにおいて、上記電離放射線硬化性樹脂
層が球状アルミナを含有すると共に、プラスチックビー
ズを含有することを特徴とする化粧シート、(2)化粧
紙原紙、絵柄層、電離放射線硬化性樹脂層が順次積層さ
れ、上記電離放射線硬化性樹脂層が球状アルミナを含有
すると共に、プラスチックビーズを含有する化粧シート
を化粧板基材に貼着してなることを特徴とする化粧板、
を要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細
に説明する。図1に示すように本発明化粧シート1は、
化粧紙原紙2と、該化粧紙原紙2の表面に設けた絵柄層
3と、該絵柄層3の表面側に電離放射線硬化性樹脂層4
が積層されてなり、該電離放射線硬化性樹脂層4には球
状アルミナが含有せしめられて耐摩耗性に優れた表面樹
脂層であると共に、プラスチックビーズ5を含有してい
る。
【0008】化粧紙原紙2は、坪量50〜150g/m
2 程度の紙、織布、又は不織布からなる繊維質シート等
が挙げられる。その厚みは50〜300μm程度の範囲
から選択することができる。繊維質シートを構成する繊
維質素材は、セルロースパルプ、麻、木綿、ナイロン等
の有機質系の合成又は人造繊維、石綿、硝子、石英、カ
ーボン、チタン酸カリウム等からなる無機質系の繊維が
挙げられる。尚、セルロースパルプ繊維を用いた繊維質
シートは、いわゆる「紙」であり、具体的には、上質
紙、クラフト紙、和紙等が挙げられる。又、化粧紙原紙
は上記繊維質シート等に硬化性樹脂等を含浸してなる、
いわゆる含浸紙等を用いることもできる。
【0009】絵柄層3は、絵柄印刷、着色印刷等により
形成される。絵柄層3は具体的には顔料添加による着色
(透明又は不透明)の模様又はベタ印刷等であり、グラ
ビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転
写シートからの転写印刷等の公知の印刷法を用い、イン
キ(或いは塗料)にて形成する。絵柄層3の模様として
は、木目模様、石目模様、布目模様、皮絞模様、幾何学
図形、文字、記号、等がある。絵柄層3に用いられるイ
ンキは、バインダーとして、塩素化ポリエチレン、塩素
化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエス
テル、ポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等を用い、
1種又は2種以上混合して用いる。またこれに顔料等を
添加したものでもよい。絵柄層3は化粧紙原紙2表面の
全面に設けても部分的に設けても何れでもよい。又、絵
柄層3は図1に示すように、化粧紙原紙2の表面全面に
設けたベタ印刷層31と、該印刷層の表面に部分的に設
けた模様印刷層32とから構成してもよい。
【0010】電離放射線硬化性樹脂層に添加される球状
アルミナは、真球状あるいは球を偏平にした楕円球状、
ならびに真球や楕円球樹脂に近い形状等のように表面が
なめらかな球面で囲まれたカッテイングエッジのない球
形状のα−アルミナが用いられる。具体的には、昭和電
工株式会社の商品名で、「Spherical Alu
mina AS−10、AS−20、AS−30、AS
−40、AS−50」等が挙げられる。これらの球状ア
ルミナは、アルミナ水和物、ハロゲン化物、硼素化合物
等の鉱化剤あるいは結晶剤を電融アルミナあるいは焼結
アルミナ等の粉砕品に少量添加し、1400℃以上の温
度で熱処理することにより得られる。
【0011】球状アルミナの粒子径は平均粒径で5〜1
00μmが好ましい。平均粒径が5μm未満では皮膜が
不透明になり耐摩耗性の効果が十分発揮されない虞れが
あり、100μmを超えると電離放射線硬化性樹脂層の
塗工が困難になる虞れがあり、更に形成された該樹脂層
の表面平滑性が低下する。更に好ましい球状アルミナの
平均粒径は10〜50μmである。球状アルミナの電離
放射線硬化性樹脂層中の含有量は、硬化後の電離放射線
硬化性樹脂100重量部に対し5〜20重量部が好まし
い。
【0012】プラスチックビーズ5は、電離放射線硬化
性樹脂中に添加されて、該層中で、化粧シートを他の基
材に貼着した場合の基材の凹凸及び接着剤等の塗布ムラ
による凹凸を吸収する。その結果、電離放射線硬化性樹
脂層の表面平滑性を維持して、表面に基材や接着剤の塗
布ムラ等の影響のない意匠性の優れた化粧板が得られ
る。プラスチックビーズの種類としては、例えばアクリ
ル、ポリカーボネート、ウレタン、スチレン、メラミ
ン、ふっ素樹脂等が挙げられる。好ましいプラスチック
ビーズは、コーティング適性、インキの安定性が良好で
あることから、アクリル及びウレタンが好ましい。ま
た、プラスチックビーズの粒径は、5〜100μmが好
ましく、10〜50μmが更に好ましい。プラスチック
ビーズの粒径が10μm未満では、十分な効果が得られ
ない虞れがあり、50μmを超えるとコーティング適性
が低下する虞れがある。
【0013】電離放射線硬化性樹脂層4の電離放射線硬
化性樹脂は、分子中に重合性不飽和結合または、エポキ
シ基を有するプレポリマー、オリゴマー、及び/又はモ
ノマーを適宜混合した、電離放射線により硬化可能な組
成物が用いられる。尚、ここで電離放射線とは、電磁波
または荷電粒子線のうち分子を重合或いは架橋し得るエ
ネルギー量子を有するものを意味し、通常紫外線または
電子線等を意味する。
【0014】上記プレポリマー、オリゴマーは、不飽和
ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリ
エステル類、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテ
ルメタクリレート、ポリオールメタクリレート、メラミ
ンメタクリレート等のメタクリレート類、ポリエステル
アクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリ
レート、ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリ
レート、メラミンアクリレート等のアクリレート、カチ
オン重合型エポキシ化合物等が挙げられる。
【0015】ウレタンアクリレートとしては、例えばポ
リエーテルジオールとジイソシアネートとを反応させて
得られる、下記〔化1〕の一般式で表されるポリエーテ
ル系ウレタン(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0016】
【化1】CH2 =C(R1 )−COOCH2 CH2 −O
CONH−X−NHCOO−〔−CH(R2 )−(CH
2 n −O−〕m −CONH−X−NHCOO−CH2
CH2 OCOC(R1 )=CH2 (式中、R1 、R2 はそれぞれ水素またはメチル基であ
り、Xはジイソシアネート残基、nは1〜3の整数、m
は6〜60の整数である。)
【0017】上記のポリエーテル系ウレタン(メタ)ア
クリレートに使用されるジイソシアネートとしては、例
えば、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート等が挙げられる。上記のポリエーテルジ
オールとしては、分子量が500〜3000のポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシテトラメチレングリコール等が挙げられ
る。
【0018】以下、ウレタンアクリレートの製造例を示
す。滴下ロート、温度計、還流冷却管及び攪拌棒を備え
たガラス製反応容器中に、分子量1000のポリテトラ
メラレングリコール1000部と、イソホロンジイソシ
アネート444部とを仕込み、120℃で3時間反応さ
せた後、80℃以下に冷却し、2−ヒドロキシエチルア
クリレートを232重量部加え、80℃でイソシアネー
ト基が消失するまで反応させて、ウレタンアクリレート
が得られた。
【0019】電離放射線硬化性樹脂に用いるモノマーと
しては、スチレン、αメチルスチレン等のスチレン系モ
ノマー、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキ
シエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキシブチ
ル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル類、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸
エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸
ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸−2
−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、メメタクリル酸
−2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸
−2−(N、N−ジベンジルアミノ)メチル、アクリル
酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)プロピル等の不飽
和置酸の置換アミノアルコールエステル類、アクリルア
ミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、
エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6
ヘキサンジオールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート等の化合物、ジプロピレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート等の多官能性化合物、及
び/又は、分子中に2個以上のチオール基を有するポリ
チオール化合物、例えばトリメチロールプロパントリチ
オグリコレート、トリメチロールプロパントリチオプロ
ピレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール
等が挙げられる。
【0020】電離放射線硬化性樹脂層には光重合開始剤
を添加してもよい。光重合開始剤としては、アセトフェ
ノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾ
エート、α−アミノキシムエステル、テトラメチルチウ
ラムモノサルファイド、チオキサントン類、芳香族ジア
ゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン、等が
挙げられる。又、光重合促進剤(増感剤)としてn−ブ
チルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホス
フィン等を、更に混合して用いることができる。光重合
開始剤の添加量は、1〜10重量%の範囲が、硬化性が
良好であることから好ましい。また光重合開始剤の種類
としては、ベンゾフェノン系が硬化性が良好であること
から好ましい。
【0021】電離放射線硬化性樹脂層4の樹脂は、平均
架橋分子量が200以上であり1000以下とするのが
好ましい。この範囲であれば耐摩耗性に優れると共に、
後から塗工されるUVトップコートとの密着性が更に良
好であり、安定したリコート性を有する表面樹脂層が得
られた。平均架橋分子量が上記範囲を外れると、十分な
リコート性が得られないおそれがある。
【0022】電離放射線硬化性樹脂層4の樹脂の平均架
橋分子量は〔数1〕式から求められる。但し、〔数1〕
式において全体の分子量は、Σ(各成分の配合モル数×
各成分の分子量)であり、架橋点の数は、Σ[{(各成
分の官能基数−1)×2}×各成分のモル数]である。
【数1】平均架橋分子量=全体の分子量/架橋点の数
【0023】電離放射線硬化性樹脂層4には、電離放射
線非硬化性樹脂を添加することができる。該電離放射線
非硬化性樹脂としてはウレタン系、繊維素系、ポリエス
テル系、アクリル系、ブチラール系、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂が用いられ、特に繊維
素系、ウレタン系、ブチラール系は、可撓性の点から好
ましい。
【0024】電離放射線硬化性樹脂層4は、上記電離放
射線硬化性樹脂、球状アルミナ、及びプラスチックビー
ズ、その他の添加剤等を含む塗工組成物を絵柄層3が設
けられた化粧紙原紙2の絵柄層3の上からに塗工し、硬
化させて形成することができる。電離放射線硬化性樹脂
層4の塗工組成物には、上記の成分以外に、表面樹脂層
としての透明性、耐摩耗性等を損なわない範囲で、染料
や顔料等の着色剤、その他のCaCO3 、BaSO4
の公知の艶消調整剤や増量剤といった充填剤、消泡剤、
レベリング剤、チクソトロピー性付与剤などの塗料、イ
ンキに通常添加される添加剤を加えることができる。
【0025】又、電離放射線硬化性樹脂層の塗工組成物
には、粘度を調整するために、樹脂の成分を溶解可能で
あり、常圧における沸点が70℃〜150℃の溶剤を、
組成物中に30重量%以下の範囲で用いることができ
る。溶剤の添加量が30重量%以下の範囲であれば、乾
燥がスムーズであり、生産スピードの大きな低下がな
い。
【0026】上記の溶剤としては、塗料、インキ等に通
常使用されるものが使用でき、具体例としては、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセトン、メチルエ
チルケトンメチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ア
ミルなどの酢酸エステル類、メチルアルコール、エチル
アルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコール
類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプロピル
エーテルなどのエーテル類およびこれらの2種以上の混
合物が挙げられる。
【0027】電離放射線硬化性樹脂層を形成するには以
下の方法を用いことができる。化粧紙原紙の表面に塗
工組成物を直接塗工する直接コーティング法、又は、
剥離性の基材表面に電離放射線硬化性樹脂層を予め形成
した後、該層を化粧紙原紙の表面に転写する、転写コー
ティング法が用いられる。化粧紙原紙の材質として、塗
工組成物が浸透しないものを使用した場合には上記の
及びの何方を用いてもよいが、塗工組成物を浸透させ
るものを使用した場合や、表面に凹凸のある基材、なら
びに、塗膜厚みの均一性を出す場合、電離放射線の強度
を均一にして均一な耐摩耗性を形成したい場合には、上
記の転写コーティング法が用いるのが好ましい。
【0028】上記の直接コーティング法は、グラビア
コート、グラビアリバースコート、グラビアオフセット
コート、スピンナーコート、ロールコート、リバースロ
ールコート、キスコート、ホイラーコート、ディップコ
ート、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバ
ーコート、フローコート、コンマコート、かけ流しコー
ト、刷毛塗り、スプレーコート等を用いることができる
が、好ましいのはグラビアコートである。
【0029】転写コーティング法は、下記の(a)〜
(d)に示す、一旦、薄いシート(フィルム)基材に塗
膜を形成し架橋硬化せしめ、しかる後基材の表面に被覆
する方法であり、塗工組成物の塗膜を基材と共に立体物
に接着するラミネート法(a、b)、一旦離型性支持体
シート上に塗膜と必要に応じて接着材層を形成し塗膜を
架橋硬化させてなる転写シートを、その塗膜側を立体物
に接着後、支持体シートのみ剥離する転写法(c)等の
手段を利用することができる。尚、薄いシート基材に、
樹脂層を形成する方法は上記の直接コーティング法と同
じ各種のコーティング手段を用いることができる。 (a)特公平2−42080号公報、特公平4−199
24号公報等に開示されるような射出成形同時転写法。
或いは特公昭50−19132号公報に開示されるよう
な射出成形同時ラミネート法。 (b)特開平4−288214号公報、特開平5−57
786号公報に開示されるような真空成形同時転写法。
或いは特公昭56−45768号公報に開示されるよう
な真空成形同時ラミネート法。 (c)特公昭59−51900号公報、特公昭61−5
895号公報、特公平3−2666号公報等に開示され
るように、ラッピング同時転写法、又はラッピング同時
ラミネート法。 (d)実公大15−31122号公報等に開示されてい
るVカット加工同時ラミネート法、或いは特公昭56−
7866号公報等に開示されているVカット加工同時転
写法。
【0030】又、下記の(A)〜(D)の工程を順次行
う方法を用いることもできる(特開平2−26673号
公報等記載)。 (A)非吸収性且つ離型性の合成樹脂シートに、未硬化
液状の電離放射線硬化性樹脂組成物を塗工する工程。 (B)前記電離放射線硬化性樹脂組成物の塗布面が基材
と接するようにラミネートする工程。 (C)前記電離放射線硬化性樹脂組成物の塗膜に電離放
射線を照射して架橋、硬化させる工程。 (D)合成樹脂シートを剥離除去する工程。 上記の工程において、電離放射線硬化性樹脂として溶剤
で希釈されたものを使用する場合には、工程(A)と
(B)との間に溶剤を乾燥する工程を行う。上記の方法
によれば、基材として紙のような浸透性の高い材質の場
合であっても、樹脂が基材の裏側に抜ける、いわゆる
「うらぬけ」を確実に防止して、基材表面に良好な耐摩
耗性の電離放射線硬化性樹脂層を容易に形成可能であ
る。
【0031】本発明化粧板は、図2に示すように、上記
の化粧紙原紙、絵柄層、電離放射線硬化性樹脂層が順次
積層され、上記電離放射線硬化性樹脂層が球状アルミナ
を含有すると共に、プラスチックビーズを含有する化粧
シート1を化粧板基材6に貼着してなるものである。図
2に示すように化粧シート1の接着は、化粧板基材6の
表面に接着剤7を塗布した後、化粧シート1を接着剤7
と接するように化粧板基材6に積層して一体化すること
で、図3に示すように本発明化粧板8が得られる。接着
剤7は、化粧シート1側に塗布してもよい。
【0032】化粧板基材6としては、木材単板、木材合
板、パーチクルボード、MDF(中密度繊維板)等の木
質板、石膏板、石膏スラグ板等の石膏系板、珪酸カルシ
ウム板、石綿スレート板、軽量発泡コンクリート板、中
空押出セメント板等のセメント板、パルプセメント板、
石綿セメント板、木片セメント板等の繊維セメント板、
陶器、磁気、せっ器、土器、硝子、琺瑯等のセラミック
ス板、鉄板、亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩化ビニルゾル塗工
鋼板、アルミニウム板、銅板等の金属板、ポリオレフィ
ン樹脂板、アクリル樹脂板、ABS板、ポリカーボネー
ト板等の熱可塑性樹脂板、フェノール樹脂板、尿素樹脂
板、不飽和ポリエステル樹脂板、ポリウレタン樹脂板、
エポキシ樹脂板、メラミン樹脂板等の熱硬化性樹脂板、
フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ジア
リルフタレート樹脂等の樹脂を、硝子繊維不織布、布
帛、紙、その他の各種繊維質基材に含浸硬化して複合化
したいわゆるFRP板等の樹脂板が挙げられる。また、
化粧板基材は上記各種基材の2種以上を接着剤、熱融着
等の公知の手段により積層した複合基材を用いてもよ
い。
【0033】接着剤としては、化粧板基材6と化粧シー
ト1が接着可能なものであればよい。接着材は例えば酢
ビ系、尿素系等が挙げられる。
【0034】
【実施例】実施例1 化粧紙原紙として(株)興人製含浸紙GF601を使用
し、該原紙の片面にグラビア印刷法により絵柄インキ
〔ザ・インクテック(株)製HATインキ〕を使用して
木目印刷を施し、その上に下記組成の電離放射線硬化性
樹脂塗料を塗工して化粧シートを得た。化粧板基材とし
て、視覚的に大きな凹凸が認められないレベルのパーチ
クルボードに、酢ビ系エマルジョン接着剤〔中央理化
製:リカボンドBA820〕を塗布した後、上記化粧シ
ートを積層して一体化して化粧板を得た。得られた化粧
板の表面は平滑であって意匠性にすぐれたものであっ
た。
【0035】 〔電離放射線硬化性樹脂塗料組成〕 ・ウレタンアクリレート 50重量部 ・2官能アクリレートモノマー 40重量部 ・3官能アクリレートモノマー 10重量部 ・シリコーンアクリレート 3重量部 ・球状アルミナ(25μm) 30重量部 ・プラスチックビーズ(50μm) 20重量部
【0036】比較例1 実施例1のプラスチックビーズを除いた以外は同様にし
て化粧シート及び化粧板を得た。得られた化粧板の表面
に、貼りダクが見られた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明化粧シート
は、電離放射線硬化性樹脂層に球状アルミナとプラスチ
ックビーズを含有する為、化粧板基材に貼着する際、貼
りダクや接着剤の塗布ムラによる凹凸等が発生せず良好
な表面平滑性が得られ、耐摩耗性に優れると共に意匠的
に良好な化粧板が得られる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明化粧シートの1例を示す縦断面図であ
る。
【図2】本発明化粧シートを用いて化粧板を製造する工
程の説明図である。
【図3】本発明化粧板の1例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 化粧シート 2 化粧紙原紙 3 絵柄層 4 電離放射線硬化性樹脂層 5 プラスチックビーズ 6 化粧板基材 7 接着剤 8 化粧板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧紙原紙、絵柄層、電離放射線硬化性
    樹脂層が順次積層されてなる化粧シートにおいて、上記
    電離放射線硬化性樹脂層が球状アルミナを含有すると共
    に、プラスチックビーズを含有することを特徴とする化
    粧シート。
  2. 【請求項2】 化粧紙原紙、絵柄層、電離放射線硬化性
    樹脂層が順次積層され、上記電離放射線硬化性樹脂層が
    球状アルミナを含有すると共に、プラスチックビーズを
    含有する化粧シートを化粧板基材に貼着してなることを
    特徴とする化粧板。
JP10032043A 1998-01-29 1998-01-29 化粧シート及び化粧板 Pending JPH11207884A (ja)

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JP10032043A JPH11207884A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 化粧シート及び化粧板

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