JPH11207256A - 複層塗膜形成方法 - Google Patents
複層塗膜形成方法Info
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- JPH11207256A JPH11207256A JP1453998A JP1453998A JPH11207256A JP H11207256 A JPH11207256 A JP H11207256A JP 1453998 A JP1453998 A JP 1453998A JP 1453998 A JP1453998 A JP 1453998A JP H11207256 A JPH11207256 A JP H11207256A
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- acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水酸基含有樹脂および着色顔料を含有するベ
−スコ−トを塗装し、ついで、水酸基含有アクリル樹脂
およびポリイソシアネ−ト化合物を含有するクリヤコ−
トを塗装して複層塗膜を形成する方法における種々の欠
陥を解消する。 【構成】 水酸基含有樹脂および着色顔料を主成分とす
るベ−スコ−ト(A)を塗装し、ついで該塗面に、加水
分解性シリル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネ
−ト化合物を主成分とするクリヤコ−ト(B)を塗装
し、クリヤコ−ト(B)の塗膜中の該ポリイソシアネ−
ト化合物によりベ−スコ−ト(A)およびクリヤコ−ト
(B)の両塗膜を同時に架橋硬化せしめることを特徴と
する複層塗膜形成方法。
−スコ−トを塗装し、ついで、水酸基含有アクリル樹脂
およびポリイソシアネ−ト化合物を含有するクリヤコ−
トを塗装して複層塗膜を形成する方法における種々の欠
陥を解消する。 【構成】 水酸基含有樹脂および着色顔料を主成分とす
るベ−スコ−ト(A)を塗装し、ついで該塗面に、加水
分解性シリル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネ
−ト化合物を主成分とするクリヤコ−ト(B)を塗装
し、クリヤコ−ト(B)の塗膜中の該ポリイソシアネ−
ト化合物によりベ−スコ−ト(A)およびクリヤコ−ト
(B)の両塗膜を同時に架橋硬化せしめることを特徴と
する複層塗膜形成方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複層塗膜の形成方法
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】水酸基含有樹脂および着色顔
料を主成分とするベ−スコ−トを塗装し、ついで該塗面
に、水酸基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネ−ト
化合物を主成分とするクリヤコ−トを塗装し、該クリヤ
コ−トの塗膜中のポリイソシアネ−ト化合物によりベ−
スコ−トおよびクリヤコ−トの両塗膜を同時に架橋硬化
せしめる複層塗膜形成方法はすでに知られている。この
方法によれば、ベ−スコ−トに架橋剤が含まれていない
ので貯蔵安定性がすぐれおり、しかも両塗膜をポリイソ
シアネ−ト化合物により120℃以下の低温度で硬化で
きるなどの効果を有している。
料を主成分とするベ−スコ−トを塗装し、ついで該塗面
に、水酸基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネ−ト
化合物を主成分とするクリヤコ−トを塗装し、該クリヤ
コ−トの塗膜中のポリイソシアネ−ト化合物によりベ−
スコ−トおよびクリヤコ−トの両塗膜を同時に架橋硬化
せしめる複層塗膜形成方法はすでに知られている。この
方法によれば、ベ−スコ−トに架橋剤が含まれていない
ので貯蔵安定性がすぐれおり、しかも両塗膜をポリイソ
シアネ−ト化合物により120℃以下の低温度で硬化で
きるなどの効果を有している。
【0003】しかしながら、クリヤコ−トに含まれる水
酸基含有アクリル樹脂とポリイソシアネ−ト化合物は常
温で容易に反応するために、その貯蔵安定性が十分でな
く、しかも塗装ラインにおいて該両成分を混合してから
塗装に供されるまでの間にポリイソシアネ−ト化合物の
一部が消費され、下層のベ−スコ−ト塗膜の硬化が不十
分になるという欠陥を有している。
酸基含有アクリル樹脂とポリイソシアネ−ト化合物は常
温で容易に反応するために、その貯蔵安定性が十分でな
く、しかも塗装ラインにおいて該両成分を混合してから
塗装に供されるまでの間にポリイソシアネ−ト化合物の
一部が消費され、下層のベ−スコ−ト塗膜の硬化が不十
分になるという欠陥を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ベ−ス
コ−トおよびクリヤコ−トを塗装して複層塗膜を形成す
る方法における上記した欠陥を解消することであり、そ
の特徴は、クリヤコ−トとして加水分解性シリル基含有
アクリル樹脂およびポリイソシアネ−ト化合物を主成分
とする塗料を使用することにある。その結果、該クリヤ
コ−トにおいて、ポリイソシアネ−ト化合物は常温にお
いて加水分解性シリル基含有アクリル樹脂と反応するこ
とがないので、貯蔵安定性がすぐれ、しかも該両成分を
混合してから塗装に供されるまでの間にポリイソシアネ
−ト化合物が消費されることはなく下層のベ−スコ−ト
塗膜の硬化を十分に行なえ、本発明の目的が達成でき
た。
コ−トおよびクリヤコ−トを塗装して複層塗膜を形成す
る方法における上記した欠陥を解消することであり、そ
の特徴は、クリヤコ−トとして加水分解性シリル基含有
アクリル樹脂およびポリイソシアネ−ト化合物を主成分
とする塗料を使用することにある。その結果、該クリヤ
コ−トにおいて、ポリイソシアネ−ト化合物は常温にお
いて加水分解性シリル基含有アクリル樹脂と反応するこ
とがないので、貯蔵安定性がすぐれ、しかも該両成分を
混合してから塗装に供されるまでの間にポリイソシアネ
−ト化合物が消費されることはなく下層のベ−スコ−ト
塗膜の硬化を十分に行なえ、本発明の目的が達成でき
た。
【0005】すなわち、本発明は、水酸基含有樹脂およ
び着色顔料を主成分とするベ−スコ−ト(A)を塗装
し、ついで該塗面に、加水分解性シリル基含有アクリル
樹脂およびポリイソシアネ−ト化合物を主成分とするク
リヤコ−ト(B)を塗装し、クリヤコ−ト(B)の塗膜
中の該ポリイソシアネ−ト化合物によりベ−スコ−ト
(A)およびクリヤコ−ト(B)の両塗膜を同時に架橋
硬化せしめることを特徴とする複層塗膜形成方法に関す
る。
び着色顔料を主成分とするベ−スコ−ト(A)を塗装
し、ついで該塗面に、加水分解性シリル基含有アクリル
樹脂およびポリイソシアネ−ト化合物を主成分とするク
リヤコ−ト(B)を塗装し、クリヤコ−ト(B)の塗膜
中の該ポリイソシアネ−ト化合物によりベ−スコ−ト
(A)およびクリヤコ−ト(B)の両塗膜を同時に架橋
硬化せしめることを特徴とする複層塗膜形成方法に関す
る。
【0006】以下に、本発明の複層塗膜形成方法につい
てさらに詳細に説明する。
てさらに詳細に説明する。
【0007】ベ−スコ−ト(A):クリヤコ−ト(B)
に先立って塗装する塗料であって、水酸基含有樹脂およ
び着色顔料を主成分とする液状塗料であり、具体的に
は、下記の3種類の塗料が例示でき、これらはいずれも
ポリイソシアネ−ト化合物などの架橋剤を実質的に含有
していない。
に先立って塗装する塗料であって、水酸基含有樹脂およ
び着色顔料を主成分とする液状塗料であり、具体的に
は、下記の3種類の塗料が例示でき、これらはいずれも
ポリイソシアネ−ト化合物などの架橋剤を実質的に含有
していない。
【0008】a) 水酸基およびカルボキシル基を有す
る樹脂、および着色顔料を主成分とする液状塗料。
る樹脂、および着色顔料を主成分とする液状塗料。
【0009】b) 水酸基を有する樹脂、着色顔料およ
びウレタン化触媒を主成分とする液状塗料。
びウレタン化触媒を主成分とする液状塗料。
【0010】c) 水酸基およびカルボキシル基を有す
る樹脂、着色顔料およびウレタン化触媒を主成分とする
液状塗料。
る樹脂、着色顔料およびウレタン化触媒を主成分とする
液状塗料。
【0011】ベ−スコ−ト(A)a)は、水酸基および
カルボキシル基を有する樹脂、および着色顔料を主成分
とする液状塗料である。
カルボキシル基を有する樹脂、および着色顔料を主成分
とする液状塗料である。
【0012】水酸基およびカルボキシル基を有する樹脂
として、これらの官能基を有するアクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂などが好適に使用できる。
として、これらの官能基を有するアクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂などが好適に使用できる。
【0013】アクリル樹脂中の水酸基は上層のクリヤコ
−ト(B)の塗膜から浸透してくるポリイソシアネ−ト
化合物とウレタン化架橋反応せしめるためのものであ
り、またカルボキシル基はこのウレタン化反応を促進さ
せる触媒としての機能を有している。
−ト(B)の塗膜から浸透してくるポリイソシアネ−ト
化合物とウレタン化架橋反応せしめるためのものであ
り、またカルボキシル基はこのウレタン化反応を促進さ
せる触媒としての機能を有している。
【0014】アクリル樹脂は、アクリル系単量体、水酸
基含有単量体およびカルボキシル基含有単量体を必須成
分とし、必要に応じてその他の単量体などを使用し、こ
れらを共重合せしめることにより調製できる。
基含有単量体およびカルボキシル基含有単量体を必須成
分とし、必要に応じてその他の単量体などを使用し、こ
れらを共重合せしめることにより調製できる。
【0015】アクリル系単量体として、アクリル酸もし
くはメタクリル酸のアルキル(C1〜22)エステル、ア
クリル酸もしくはメタクリル酸のアルコキシ
(C1〜10)エステルなどがあげられる。水酸基含有単
量体は1分子中に水酸基および重合性二重結合を有する
化合物で、例えば、ヒドロキシエチルアクリレ−ト、ヒ
ドロキシエチルメタクリレ−ト、ヒドロキシプロピルア
クリレ−ト、ヒドロキシプロピルメタクリレ−トなどの
アクリル酸もしくはメタクリル酸のヒドロキシアルキル
(C2〜5 )エステルなどがあげられる。カルボキシル
基含有単量体は1分子中にカルボキシル基および重合性
二重結合を有する化合物で、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、フマル酸などがあげられる。
くはメタクリル酸のアルキル(C1〜22)エステル、ア
クリル酸もしくはメタクリル酸のアルコキシ
(C1〜10)エステルなどがあげられる。水酸基含有単
量体は1分子中に水酸基および重合性二重結合を有する
化合物で、例えば、ヒドロキシエチルアクリレ−ト、ヒ
ドロキシエチルメタクリレ−ト、ヒドロキシプロピルア
クリレ−ト、ヒドロキシプロピルメタクリレ−トなどの
アクリル酸もしくはメタクリル酸のヒドロキシアルキル
(C2〜5 )エステルなどがあげられる。カルボキシル
基含有単量体は1分子中にカルボキシル基および重合性
二重結合を有する化合物で、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、フマル酸などがあげられる。
【0016】その他の単量体はこれら以外であって1分
子中に1個以上の重合性二重結合を有する化合物で、例
えば、グリシジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ
−ト、アリルグリシジルエ−テル、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルチルエン、ビニルピリジン、アクリ
ルアミド、N−ブトキシジメチルアクリルアミド、アク
リロニトリルなどがあげられる。
子中に1個以上の重合性二重結合を有する化合物で、例
えば、グリシジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ
−ト、アリルグリシジルエ−テル、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルチルエン、ビニルピリジン、アクリ
ルアミド、N−ブトキシジメチルアクリルアミド、アク
リロニトリルなどがあげられる。
【0017】該アクリル樹脂はこれらの単量体を通常の
方法で重合することにより得られ、数平均分子量は約3
000〜100000、特に約5000〜50000、
水酸基価は5〜200mgKOH/g、特に15〜12
0mgKOH/g、酸価は1〜200mgKOH/g、
特に5〜100mgKOH/gの範囲内が適している。
方法で重合することにより得られ、数平均分子量は約3
000〜100000、特に約5000〜50000、
水酸基価は5〜200mgKOH/g、特に15〜12
0mgKOH/g、酸価は1〜200mgKOH/g、
特に5〜100mgKOH/gの範囲内が適している。
【0018】ポリエステル樹脂は多塩基酸と多価アルコ
−ルとをエステル化反応せしめることにより得られる。
多塩基酸は1分子中に2個以上のカルボキシル基を有す
る化合物であって、例えば、フタル酸、イソフタル酸、
テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、トリメリット酸、メチレントリシクロ
ヘキセントリカルボン酸、ピロメリット酸、イタコン
酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ハイミッ
ク酸、コハク酸、ヘット酸およびこれらの無水物などが
あげられる。多価アルコ−ルは1分子中に2個以上の水
酸基を有する化合物であって、例えば、エチレングリコ
−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
ブチレングリコ−ル、ヘキサンジオ−ル、トリメチロ−
ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト
−ル、ソルビト−ルなどがあげられる。さらに、一塩基
酸、脂肪酸、油成分などを用いて変性したポリエステル
樹脂も包含される。
−ルとをエステル化反応せしめることにより得られる。
多塩基酸は1分子中に2個以上のカルボキシル基を有す
る化合物であって、例えば、フタル酸、イソフタル酸、
テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、トリメリット酸、メチレントリシクロ
ヘキセントリカルボン酸、ピロメリット酸、イタコン
酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ハイミッ
ク酸、コハク酸、ヘット酸およびこれらの無水物などが
あげられる。多価アルコ−ルは1分子中に2個以上の水
酸基を有する化合物であって、例えば、エチレングリコ
−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
ブチレングリコ−ル、ヘキサンジオ−ル、トリメチロ−
ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト
−ル、ソルビト−ルなどがあげられる。さらに、一塩基
酸、脂肪酸、油成分などを用いて変性したポリエステル
樹脂も包含される。
【0019】ポリエステル樹脂への水酸基の導入は1分
子中に3個以上の水酸基を有する多価アルコ−ル、また
カルボキシル基の導入は1分子中に3個以上のカルボキ
シル基を有する多塩基酸を併用することによって行なわ
れる。さらに、ポリエステル樹脂への水酸基の一部に多
塩基酸をハ−フエステル化反応することによってもカル
ボキシル基を導入することができる。
子中に3個以上の水酸基を有する多価アルコ−ル、また
カルボキシル基の導入は1分子中に3個以上のカルボキ
シル基を有する多塩基酸を併用することによって行なわ
れる。さらに、ポリエステル樹脂への水酸基の一部に多
塩基酸をハ−フエステル化反応することによってもカル
ボキシル基を導入することができる。
【0020】ポリエステル樹脂はこれらの成分を通常の
方法でエステル化反応することにより得られ、数平均分
子量は約1000〜50000、特に約2000〜35
000、水酸基価は5〜200mgKOH/g、特に1
5〜120mgKOH/g、酸価は1〜200mgKO
H/g、特に5〜100mgKOH/gの範囲内が適し
ている。
方法でエステル化反応することにより得られ、数平均分
子量は約1000〜50000、特に約2000〜35
000、水酸基価は5〜200mgKOH/g、特に1
5〜120mgKOH/g、酸価は1〜200mgKO
H/g、特に5〜100mgKOH/gの範囲内が適し
ている。
【0021】水酸基およびカルボキシル基を有する樹脂
として、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂(数
平均分子量約1000〜50000)の塩素化物(塩素
化率0.5〜50%)に上記のアクリル系単量体、水酸
基含有単量体およびカルボキシル基含有単量体を必須成
分とし、必要に応じてその他の単量体などをグラフト重
合せしめた重合体も包含される。これらのグラフト重合
体の数平均分子量は約1000〜50000、特に約2
000〜40000、水酸基価は5〜200mgKOH
/g、特に15〜120mgKOH/g、酸価は1〜2
00mgKOH/g、特に5〜100mgKOH/gの
範囲内が適している。
として、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂(数
平均分子量約1000〜50000)の塩素化物(塩素
化率0.5〜50%)に上記のアクリル系単量体、水酸
基含有単量体およびカルボキシル基含有単量体を必須成
分とし、必要に応じてその他の単量体などをグラフト重
合せしめた重合体も包含される。これらのグラフト重合
体の数平均分子量は約1000〜50000、特に約2
000〜40000、水酸基価は5〜200mgKOH
/g、特に15〜120mgKOH/g、酸価は1〜2
00mgKOH/g、特に5〜100mgKOH/gの
範囲内が適している。
【0022】着色顔料として、例えば、酸化チタン、亜
鉛華、カ−ボンブラック、カドミウムレッド、モリブデ
ンレッド、クロムエロ−、酸化クロム、プルシアンブル
−、コバルトブル−などの無機顔料;アゾ顔料、フタロ
シアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリン顔
料、スレン系顔料、ペリレン顔料など有機顔料;りん片
状のアルミニウム、雲母、金属酸化物で表面被覆した雲
母、雲母状酸化鉄などのメタリック顔料が包含される。
ベ−スコ−ト(A)(a)は、これらの着色顔料を含有
させてソリッドカラ−調またはメタリック調にすること
ができる。
鉛華、カ−ボンブラック、カドミウムレッド、モリブデ
ンレッド、クロムエロ−、酸化クロム、プルシアンブル
−、コバルトブル−などの無機顔料;アゾ顔料、フタロ
シアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリン顔
料、スレン系顔料、ペリレン顔料など有機顔料;りん片
状のアルミニウム、雲母、金属酸化物で表面被覆した雲
母、雲母状酸化鉄などのメタリック顔料が包含される。
ベ−スコ−ト(A)(a)は、これらの着色顔料を含有
させてソリッドカラ−調またはメタリック調にすること
ができる。
【0023】ベ−スコ−ト(A)(a)は、上記の水酸
基およびカルボキシル基を有する樹脂および着色顔料を
必須成分とし、さらに必要により体質顔料、沈降防止剤
などを配合し、これらを有機溶剤に混合分散せしめるこ
とにより調製できる。
基およびカルボキシル基を有する樹脂および着色顔料を
必須成分とし、さらに必要により体質顔料、沈降防止剤
などを配合し、これらを有機溶剤に混合分散せしめるこ
とにより調製できる。
【0024】ベ−スコ−ト(A)(b)は、水酸基を有
する樹脂、着色顔料およびウレタン化触媒を主成分とす
る液状塗料である。水酸基を有する樹脂として、水酸基
を有せしめたアクリル樹脂やポリエステル樹脂などが好
適に使用できる。
する樹脂、着色顔料およびウレタン化触媒を主成分とす
る液状塗料である。水酸基を有する樹脂として、水酸基
を有せしめたアクリル樹脂やポリエステル樹脂などが好
適に使用できる。
【0025】水酸基を有するアクリル樹脂は、アクリル
系単量体および水酸基含有単量体を必須成分とし、必要
に応じてその他の単量体などを使用し、これらを共重合
せしめることにより調製されたもので、その分子中にカ
ルボキシル基は有していない。アクリル系単量体、水酸
基含有単量体およびその他の単量体としては上記したも
のが好適に使用できる。
系単量体および水酸基含有単量体を必須成分とし、必要
に応じてその他の単量体などを使用し、これらを共重合
せしめることにより調製されたもので、その分子中にカ
ルボキシル基は有していない。アクリル系単量体、水酸
基含有単量体およびその他の単量体としては上記したも
のが好適に使用できる。
【0026】水酸基を有するアクリル樹脂はこれらの単
量体を通常の方法で重合することにより得られ、数平均
分子量は約3000〜100000、特に約5000〜
50000、水酸基価は5〜200mgKOH/g、特
に20〜120mgKOH/gの範囲内が適している。
量体を通常の方法で重合することにより得られ、数平均
分子量は約3000〜100000、特に約5000〜
50000、水酸基価は5〜200mgKOH/g、特
に20〜120mgKOH/gの範囲内が適している。
【0027】水酸基を有するポリエステル樹脂は多塩基
酸と多価アルコ−ルとしては上記したものが好適に使用
でき、これらをエステル化反応せしめて得られ、その分
子中にカルボキシル基は有していない。さらに、一塩基
酸、脂肪酸、油成分などを用いて変性したポリエステル
樹脂も包含される。ポリエステル樹脂への水酸基の導入
は1分子中に3個以上の水酸基を有する多価アルコ−ル
を併用することによって行なわれる。
酸と多価アルコ−ルとしては上記したものが好適に使用
でき、これらをエステル化反応せしめて得られ、その分
子中にカルボキシル基は有していない。さらに、一塩基
酸、脂肪酸、油成分などを用いて変性したポリエステル
樹脂も包含される。ポリエステル樹脂への水酸基の導入
は1分子中に3個以上の水酸基を有する多価アルコ−ル
を併用することによって行なわれる。
【0028】ポリエステル樹脂はこれらの成分を通常の
方法でエステル化反応することにより得られ、数平均分
子量は約1000〜50000、特に約2000〜30
000、水酸基価は5〜200mgKOH/g、特に2
0〜120mgKOH/gの範囲内が適している。
方法でエステル化反応することにより得られ、数平均分
子量は約1000〜50000、特に約2000〜30
000、水酸基価は5〜200mgKOH/g、特に2
0〜120mgKOH/gの範囲内が適している。
【0029】水酸基を有する樹脂として、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン樹脂(数平均分子量約1000
〜50000)の塩素化物(塩素化率0.5〜50%)
に上記のアクリル系単量体、水酸基含有単量体を必須成
分とし、必要に応じてその他の単量体などをグラフト重
合せしめた重合体も包含される。これらのグラフト重合
体の数平均分子量は約1000〜50000、特に約2
000〜40000、水酸基価は5〜200mgKOH
/g、特に15〜120mgKOH/gの範囲内が適し
ている。
ンなどのポリオレフィン樹脂(数平均分子量約1000
〜50000)の塩素化物(塩素化率0.5〜50%)
に上記のアクリル系単量体、水酸基含有単量体を必須成
分とし、必要に応じてその他の単量体などをグラフト重
合せしめた重合体も包含される。これらのグラフト重合
体の数平均分子量は約1000〜50000、特に約2
000〜40000、水酸基価は5〜200mgKOH
/g、特に15〜120mgKOH/gの範囲内が適し
ている。
【0030】ベ−スコ−ト(A)(b)で使用する着色
顔料としては上記ベ−スコ−ト(A)(a)で例示した
無機顔料、有機顔料、メタリック顔料などが包含され、
ベ−スコ−ト(A)(b)はこれらの着色顔料を含有し
てなるソリッドカラ−調またはメタリック調の塗膜を形
成することができる。
顔料としては上記ベ−スコ−ト(A)(a)で例示した
無機顔料、有機顔料、メタリック顔料などが包含され、
ベ−スコ−ト(A)(b)はこれらの着色顔料を含有し
てなるソリッドカラ−調またはメタリック調の塗膜を形
成することができる。
【0031】ベ−スコ−ト(A)(b)で使用するウレ
タン化触媒は、クリヤコ−トから浸透してくるポリイソ
シアネ−ト化合物と水酸基を有する樹脂とのウレタン化
架橋反応を促進するためのものである。具体的には、ト
リエチルアミン、トリエチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンテトラミン、メチルモルホリン、N−エチルモルホリ
ン、N−メチルピペラジン、N,N´−ジメチルピペラ
ジン、N,N´−ジメチルベンジルアミン、N,N´−
ジメチルドデシルアミン、N,N,N´,N´−テトラ
メチルエチレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ
メチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N´,N´−
テトラメチル−1,3−ジアミノブタンのような3級ア
ミン、オレイン酸カリウム、オクテン酸スズ、ジブチル
スズジ(2−エチルヘキソエ−ト)、2−エチルヘキソ
エ−ト鉛、o−フェニルソ−ダ、硝酸ビスマス、テトラ
(2−エチルヘキシル)チタネ−ト、塩化スズ、塩化
鉄、2−エチルヘキソエ−ト鉄、2−エチルヘキソエ−
トコバルト、ナフテネ−ト亜鉛、アンチモニ−トリクロ
ライド、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデ
カンのフェノ−ル塩、オクチル酸塩ならびにオレイン酸
塩、ナフテン酸マンガン、ジラウリン酸ジn−ブチルス
ズ、塩化トリn−ブチルスズ、テトラn−ブチルスズ、
ジオクテン酸n−ブチルスズ、ジラウリル酸ジn−ブチ
ルスズ、ジ酢酸ジブチルスズ、ジブチルスズオキサイ
ド、ジオクチルスズオキサイド、チタン酸2−エチルヘ
キシル、ナフテン酸銅、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッ
ケル、ナフテン酸コバルトなどがあげられ、これらは単
独でもしくは2種以上併用することができる。このうち
スズ系化合物が好ましい。
タン化触媒は、クリヤコ−トから浸透してくるポリイソ
シアネ−ト化合物と水酸基を有する樹脂とのウレタン化
架橋反応を促進するためのものである。具体的には、ト
リエチルアミン、トリエチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンテトラミン、メチルモルホリン、N−エチルモルホリ
ン、N−メチルピペラジン、N,N´−ジメチルピペラ
ジン、N,N´−ジメチルベンジルアミン、N,N´−
ジメチルドデシルアミン、N,N,N´,N´−テトラ
メチルエチレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ
メチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N´,N´−
テトラメチル−1,3−ジアミノブタンのような3級ア
ミン、オレイン酸カリウム、オクテン酸スズ、ジブチル
スズジ(2−エチルヘキソエ−ト)、2−エチルヘキソ
エ−ト鉛、o−フェニルソ−ダ、硝酸ビスマス、テトラ
(2−エチルヘキシル)チタネ−ト、塩化スズ、塩化
鉄、2−エチルヘキソエ−ト鉄、2−エチルヘキソエ−
トコバルト、ナフテネ−ト亜鉛、アンチモニ−トリクロ
ライド、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデ
カンのフェノ−ル塩、オクチル酸塩ならびにオレイン酸
塩、ナフテン酸マンガン、ジラウリン酸ジn−ブチルス
ズ、塩化トリn−ブチルスズ、テトラn−ブチルスズ、
ジオクテン酸n−ブチルスズ、ジラウリル酸ジn−ブチ
ルスズ、ジ酢酸ジブチルスズ、ジブチルスズオキサイ
ド、ジオクチルスズオキサイド、チタン酸2−エチルヘ
キシル、ナフテン酸銅、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッ
ケル、ナフテン酸コバルトなどがあげられ、これらは単
独でもしくは2種以上併用することができる。このうち
スズ系化合物が好ましい。
【0032】これらのウレタン化触媒の配合量は目的に
応じて任意に選択できるが、水酸基を有する樹脂100
重量部(固形分)あたり、0.1〜10重量部、特に1
〜5重量部の範囲内が適している。
応じて任意に選択できるが、水酸基を有する樹脂100
重量部(固形分)あたり、0.1〜10重量部、特に1
〜5重量部の範囲内が適している。
【0033】ベ−スコ−ト(A)(b)は、上記の水酸
基樹脂、着色顔料およびウレタン化触媒を必須成分と
し、さらに必要により体質顔料、沈降防止剤などを配合
し、これらを有機溶剤に混合分散せしめることにより調
製できる。
基樹脂、着色顔料およびウレタン化触媒を必須成分と
し、さらに必要により体質顔料、沈降防止剤などを配合
し、これらを有機溶剤に混合分散せしめることにより調
製できる。
【0034】ベ−スコ−ト(A)(c)は、水酸基およ
びカルボキシル基を有する樹脂、着色顔料およびウレタ
ン化触媒を主成分とする液状塗料であって、このうち、
「水酸基およびカルボキシル基を有する樹脂」および
「着色顔料」は上記(a)で、「ウレタン化触媒」は上
記(b)で、それぞれ説明したものが好適に使用するこ
とができ、ウレタン化触媒の配合量についても上記と同
様な範囲内であればよい。
びカルボキシル基を有する樹脂、着色顔料およびウレタ
ン化触媒を主成分とする液状塗料であって、このうち、
「水酸基およびカルボキシル基を有する樹脂」および
「着色顔料」は上記(a)で、「ウレタン化触媒」は上
記(b)で、それぞれ説明したものが好適に使用するこ
とができ、ウレタン化触媒の配合量についても上記と同
様な範囲内であればよい。
【0035】本発明の複層塗膜形成方法において、ベ−
スコ−ト(A)を塗装するための被塗物として、金属製
品およびプラスチック製品などがあげられ、これらの両
製品にが連結された一体製品にも好適に塗装できる。具
体的には自動車や家庭電気製品などの外板などがあげら
れる。
スコ−ト(A)を塗装するための被塗物として、金属製
品およびプラスチック製品などがあげられ、これらの両
製品にが連結された一体製品にも好適に塗装できる。具
体的には自動車や家庭電気製品などの外板などがあげら
れる。
【0036】ベ−スコ−ト(A)は、これらの被塗物に
直接塗装することは可能であるが、金属製品ではあらか
じめ下塗塗料(カチオン電着塗料など)や中塗塗料(省
略可能)などをあらかじめ塗装しておくことが好まし
い。また、プラスチック製品ではトリクロルエタン蒸気
脱脂もしくはトルエン脱脂などにより前処理をしておく
ことが好ましい。
直接塗装することは可能であるが、金属製品ではあらか
じめ下塗塗料(カチオン電着塗料など)や中塗塗料(省
略可能)などをあらかじめ塗装しておくことが好まし
い。また、プラスチック製品ではトリクロルエタン蒸気
脱脂もしくはトルエン脱脂などにより前処理をしておく
ことが好ましい。
【0037】ベ−スコ−ト(A)の塗装方法は特に制限
されず、ハケ塗り、浸漬塗装、噴霧塗装、静電塗装、ロ
−ル塗装などが適用できる。このうち噴霧塗装および静
電塗装が好ましく、ベ−スコ−ト(A)の粘度を10〜
20秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調製し、硬化塗
膜における膜厚が10〜25μm、特に15〜20μm
になるように塗装することが好ましい。ベ−スコ−ト
(A)の単独塗膜において、その塗膜内に含まれる水酸
基含有樹脂(カルボキシル基が併存することもある)は
架橋硬化することはない。
されず、ハケ塗り、浸漬塗装、噴霧塗装、静電塗装、ロ
−ル塗装などが適用できる。このうち噴霧塗装および静
電塗装が好ましく、ベ−スコ−ト(A)の粘度を10〜
20秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調製し、硬化塗
膜における膜厚が10〜25μm、特に15〜20μm
になるように塗装することが好ましい。ベ−スコ−ト
(A)の単独塗膜において、その塗膜内に含まれる水酸
基含有樹脂(カルボキシル基が併存することもある)は
架橋硬化することはない。
【0038】本発明において、このベ−スコ−ト(A)
の塗面に、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂および
ポリイソシアネ−ト化合物を主成分とするクリヤコ−ト
(B)を塗装し、クリヤコ−ト(B)の塗膜中の該ポリ
イソシアネ−ト化合物によりベ−スコ−ト(A)および
クリヤコ−ト(B)の両塗膜を同時に架橋硬化せしめる
ことにより目的とする複層塗膜が形成される。
の塗面に、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂および
ポリイソシアネ−ト化合物を主成分とするクリヤコ−ト
(B)を塗装し、クリヤコ−ト(B)の塗膜中の該ポリ
イソシアネ−ト化合物によりベ−スコ−ト(A)および
クリヤコ−ト(B)の両塗膜を同時に架橋硬化せしめる
ことにより目的とする複層塗膜が形成される。
【0039】クリヤコ−ト(B):ベ−スコ−ト(A)
の塗面に塗装する塗料であり、加水分解性シリル基含有
アクリル樹脂およびポリイソシアネ−ト化合物を主成分
とする透明塗膜を形成する塗料である。
の塗面に塗装する塗料であり、加水分解性シリル基含有
アクリル樹脂およびポリイソシアネ−ト化合物を主成分
とする透明塗膜を形成する塗料である。
【0040】加水分解性シリル基含有アクリル樹脂は、
例えば、一般式 −O−Si−R1 (−R2 )(−R3 ) (式中、R1 およびR2 は同一もしくは異なってもよ
く、C1〜18のアルキル基、フェニル基もしくはアリル
基、または水素原子、塩素原子もしくはフッ素原子、R
3 はC1〜18のアルキル基、フェニル基もしくはアリル
基を表す)で示される加水分解性シリル基を1分子中に
2個以上有するアクリル樹脂があげられる。
例えば、一般式 −O−Si−R1 (−R2 )(−R3 ) (式中、R1 およびR2 は同一もしくは異なってもよ
く、C1〜18のアルキル基、フェニル基もしくはアリル
基、または水素原子、塩素原子もしくはフッ素原子、R
3 はC1〜18のアルキル基、フェニル基もしくはアリル
基を表す)で示される加水分解性シリル基を1分子中に
2個以上有するアクリル樹脂があげられる。
【0041】加水分解性シリル基含有アクリル樹脂は、
通常、アクリル系単量体および加水分解性シリル基を有
する単量体、さらに必要に応じてその他の単量体を使用
し、これらを共重合することにより調製できる。
通常、アクリル系単量体および加水分解性シリル基を有
する単量体、さらに必要に応じてその他の単量体を使用
し、これらを共重合することにより調製できる。
【0042】アクリル系単量体としては、アクリル酸も
しくはメタクリル酸のアルキル(C1〜22)エステル、
アクリル酸もしくはメタクリル酸のアルコキシ(C
1〜10)エステルなどがあげられる。
しくはメタクリル酸のアルキル(C1〜22)エステル、
アクリル酸もしくはメタクリル酸のアルコキシ(C
1〜10)エステルなどがあげられる。
【0043】加水分解性シリル基を有する単量体として
は、例えば、トリメチルシロキシエチルアクリレ−ト、
トリメチルシロキシエチルメタクリレ−ト、トリメチル
シロキシプロピルアクリレ−ト、トリメチルシロキシプ
ロピルメタクリレ−ト、トリメチルシロキシブチルアク
リレ−ト、トリメチルシロキシブチルメタクリレ−ト、
トリエチルシロキシエチルアクリレ−ト、トリエチルシ
ロキシエチルメタクリレ−ト、トリエチルシロキシプロ
ピルアクリレ−ト、トリエチルシロキシプロピルメタク
リレ−ト、トリエチルシロキシブチルアクリレ−ト、ト
リエチルシロキシブチルメタクリレ−ト、トリブチルシ
ロキシプロピルアクリレ−ト、トリブチルシロキシプロ
ピルメタクリレ−トなどのトリアルキルシロキシアルキ
ルアクリレ−トまたはメタクリレ−ト類:トリフェニル
シロキシアルキルアクリレ−トまたはメタクリレ−ト
類:ジメチルtert−ブチルシロキシアルキルアクリ
レ−トまたはメタクリレ−ト類などがあげられる。ま
た、N−メチロ−ル化アクリルアミド、N−メチロ−ル
化メタクリルアミド、β−ヒドロキシエチルアクリレ−
ト、β−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト、またはこれ
らにε−カプロラクトンを付加させたもの、ポリオキシ
アルキレングリコ−ルアクリレ−ト、ポリオキシアルキ
レングリコ−ルメタクリレ−トなどのシリル化せしめた
ものも包含される。加水分解性シリル基を有する単量体
において、該シリル基は加水分解して水酸基を再生し、
これがイソシアネ−ト基と反応して架橋硬化することが
できる。その他の単量体は、これらのアクリル系単量体
および加水分解性シリル基を有する単量体以外のもので
あって、例えば、上記のカルボキシル基含有単量体、グ
リシジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ−ト、ア
リルグリシジルエ−テル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルチルエン、ビニルピリジン、アクリルアミ
ド、N−ブトキシジメチルアクリルアミド、アクリロニ
トリルなどがあげられ、これらはイソシアネ−ト基との
反応性官能基を有していないことが好ましい。
は、例えば、トリメチルシロキシエチルアクリレ−ト、
トリメチルシロキシエチルメタクリレ−ト、トリメチル
シロキシプロピルアクリレ−ト、トリメチルシロキシプ
ロピルメタクリレ−ト、トリメチルシロキシブチルアク
リレ−ト、トリメチルシロキシブチルメタクリレ−ト、
トリエチルシロキシエチルアクリレ−ト、トリエチルシ
ロキシエチルメタクリレ−ト、トリエチルシロキシプロ
ピルアクリレ−ト、トリエチルシロキシプロピルメタク
リレ−ト、トリエチルシロキシブチルアクリレ−ト、ト
リエチルシロキシブチルメタクリレ−ト、トリブチルシ
ロキシプロピルアクリレ−ト、トリブチルシロキシプロ
ピルメタクリレ−トなどのトリアルキルシロキシアルキ
ルアクリレ−トまたはメタクリレ−ト類:トリフェニル
シロキシアルキルアクリレ−トまたはメタクリレ−ト
類:ジメチルtert−ブチルシロキシアルキルアクリ
レ−トまたはメタクリレ−ト類などがあげられる。ま
た、N−メチロ−ル化アクリルアミド、N−メチロ−ル
化メタクリルアミド、β−ヒドロキシエチルアクリレ−
ト、β−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト、またはこれ
らにε−カプロラクトンを付加させたもの、ポリオキシ
アルキレングリコ−ルアクリレ−ト、ポリオキシアルキ
レングリコ−ルメタクリレ−トなどのシリル化せしめた
ものも包含される。加水分解性シリル基を有する単量体
において、該シリル基は加水分解して水酸基を再生し、
これがイソシアネ−ト基と反応して架橋硬化することが
できる。その他の単量体は、これらのアクリル系単量体
および加水分解性シリル基を有する単量体以外のもので
あって、例えば、上記のカルボキシル基含有単量体、グ
リシジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ−ト、ア
リルグリシジルエ−テル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルチルエン、ビニルピリジン、アクリルアミ
ド、N−ブトキシジメチルアクリルアミド、アクリロニ
トリルなどがあげられ、これらはイソシアネ−ト基との
反応性官能基を有していないことが好ましい。
【0044】加水分解性シリル基含有アクリル樹脂を調
製するための、上記アクリル系単量体および加水分解性
シリル基を有する単量体、さらに必要に応じてその他の
単量体を使用した共重合反応は公知の方法で行なうこと
ができる。
製するための、上記アクリル系単量体および加水分解性
シリル基を有する単量体、さらに必要に応じてその他の
単量体を使用した共重合反応は公知の方法で行なうこと
ができる。
【0045】また、水酸基含有アクリル樹脂の水酸基に
トリアルキルモノクロルシラン化合物のようなシリル化
剤でブロックすることによっても調製できる。
トリアルキルモノクロルシラン化合物のようなシリル化
剤でブロックすることによっても調製できる。
【0046】かくして得られる加水分解性シリル基含有
アクリル樹脂は、数平均分子量は1000〜4000
0、特に3000〜20000、加水分解性シリル基を
有する単量体含有率が10〜90重量%、特に20〜5
0重量%の範囲内が適している。
アクリル樹脂は、数平均分子量は1000〜4000
0、特に3000〜20000、加水分解性シリル基を
有する単量体含有率が10〜90重量%、特に20〜5
0重量%の範囲内が適している。
【0047】ポリイソシアネ−ト化合物は、1分子中に
2個以上のイソシアネ−ト基を有する化合物であり、例
えば、トリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジ
イソシアネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、テトラ
メチレンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシア
ネ−ト、トリメチルヘキサンジイソシアネ−ト、イソホ
ロンジイソシアネ−ト、メチルシクロヘキサン2,4−
(ないし2,6−))ジイソシアネ−ト、4,4´−メ
チレンビス(シクロヘキシルイソシアネ−ト)、1,3
−ジ(イソシアネ−トメチル)シクリヘキサンなどの脂
肪族、芳香族、肪環族のポリイソシアネ−ト化合物があ
げられる。さらに、これらのポリイソシアネ−ト化合物
と多価アルコ−ル、ポリアミン、ポリエステルポリオ−
ル、ポリエ−テルポリオ−ル、アクリルポリオ−ル、ポ
リアミン、水などとイソシアネ−ト基過剰に反応させて
なるプレポリマ−などもポリイソシアネ−ト化合物とし
て使用できる。
2個以上のイソシアネ−ト基を有する化合物であり、例
えば、トリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジ
イソシアネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、テトラ
メチレンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシア
ネ−ト、トリメチルヘキサンジイソシアネ−ト、イソホ
ロンジイソシアネ−ト、メチルシクロヘキサン2,4−
(ないし2,6−))ジイソシアネ−ト、4,4´−メ
チレンビス(シクロヘキシルイソシアネ−ト)、1,3
−ジ(イソシアネ−トメチル)シクリヘキサンなどの脂
肪族、芳香族、肪環族のポリイソシアネ−ト化合物があ
げられる。さらに、これらのポリイソシアネ−ト化合物
と多価アルコ−ル、ポリアミン、ポリエステルポリオ−
ル、ポリエ−テルポリオ−ル、アクリルポリオ−ル、ポ
リアミン、水などとイソシアネ−ト基過剰に反応させて
なるプレポリマ−などもポリイソシアネ−ト化合物とし
て使用できる。
【0048】加水分解性シリル基含有アクリル樹脂とポ
リイソシアネ−ト化合物との構成比率は、該アクリル樹
脂中のシリル基の加水分解によって再生する水酸基とイ
ソシアネ−ト基とのモル比(OH/NCO)が1/0.
2〜1/3、特に1/0.8〜1/1.5の範囲内が適
している。
リイソシアネ−ト化合物との構成比率は、該アクリル樹
脂中のシリル基の加水分解によって再生する水酸基とイ
ソシアネ−ト基とのモル比(OH/NCO)が1/0.
2〜1/3、特に1/0.8〜1/1.5の範囲内が適
している。
【0049】クリヤコ−ト(B)は透明塗膜を形成する
塗料であり、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂およ
びポリイソシアネ−ト化合物を含み、さらに必要に応じ
て、解離触媒、ウレタン化触媒、着色顔料、体質顔料な
どを適宜配合し、これらを有機溶剤の混合分散すること
により調製できる。
塗料であり、加水分解性シリル基含有アクリル樹脂およ
びポリイソシアネ−ト化合物を含み、さらに必要に応じ
て、解離触媒、ウレタン化触媒、着色顔料、体質顔料な
どを適宜配合し、これらを有機溶剤の混合分散すること
により調製できる。
【0050】解離触媒は加水分解性シリル基の加水分解
を促進させるためのものであり、例えば、りん酸、りん
酸エステル、亜りん酸エステル、不飽和基含有りん酸エ
ステル、p−トルエンスルホン酸およびそのアミン塩、
安息香酸、トリクロル酢酸、トリフルオロ酢酸ならびに
ナフタリンジスルホン酸およびそのアミン塩などの酸性
触媒、テトラエチルアンモニムフルオライトやクロライ
ドなどのハロゲンイオンを生じる化合物が有効である。
これらの解離触媒の使用量は、加水分解性シリル基含有
アクリル樹脂100重量部あたり、0.001〜10重
量部、特に0.005〜8重量部の範囲内が好ましい。
を促進させるためのものであり、例えば、りん酸、りん
酸エステル、亜りん酸エステル、不飽和基含有りん酸エ
ステル、p−トルエンスルホン酸およびそのアミン塩、
安息香酸、トリクロル酢酸、トリフルオロ酢酸ならびに
ナフタリンジスルホン酸およびそのアミン塩などの酸性
触媒、テトラエチルアンモニムフルオライトやクロライ
ドなどのハロゲンイオンを生じる化合物が有効である。
これらの解離触媒の使用量は、加水分解性シリル基含有
アクリル樹脂100重量部あたり、0.001〜10重
量部、特に0.005〜8重量部の範囲内が好ましい。
【0051】クリヤコ−ト(B)の塗膜は、大気中に暴
露されると、加水分解性シリル基が空気中の水分により
加水分解されて水酸基が再生し、これがポリイソシアネ
−ト化合物とウレタン化反応して架橋硬化する。
露されると、加水分解性シリル基が空気中の水分により
加水分解されて水酸基が再生し、これがポリイソシアネ
−ト化合物とウレタン化反応して架橋硬化する。
【0052】クリヤコ−ト(B)は、加水分解性シリル
基含有アクリル樹脂が加水分解しない限りポリイソシア
ネ−ト化合物と反応しうる水酸基を生成しないので、1
液型で貯蔵安定性がすぐれている。しかし、長期保存す
るために水結合剤を配合しておくことがさらに好まし
い。
基含有アクリル樹脂が加水分解しない限りポリイソシア
ネ−ト化合物と反応しうる水酸基を生成しないので、1
液型で貯蔵安定性がすぐれている。しかし、長期保存す
るために水結合剤を配合しておくことがさらに好まし
い。
【0053】かかる水結合剤として、オルトぎ酸トリメ
チル、オルトぎ酸トリエチル、オルトぎ酸トリブチルな
どのオルトぎ酸トリアルキル類:オルト酢酸トリメチ
ル、オルト酢酸トリエチル、オルト酢酸トリブチルなど
のオルト酢酸トリアルキル類:オルトホウ酸トリブチ
ル、オルトホウ酸トリエチルなどのオルトホウ酸トリア
ルキル類:テトラメチルシリケ−ト、テトラエチルシリ
ケ−ト、テトラブチルシリケ−ト、テトラ(2−メトキ
シエチル)シリケ−ト、テトラ(2−クロロエチル)シ
リケ−トのようなテトラ(置換)アルキルシリケ−ト類
単体:テトラフェニルシリケ−ト、テトラベンジルシリ
ケ−トのような上記テトラ(置換)アルキルシリケ−ト
類の同効物質(同単体):テトラエチルシリケ−トのダ
イマ−、トリマ−、テトラマ−もしくはヘキサマ−、
「エチルシリケ−ト40」(コルコ−ト社製品、テトラ
エチルシリケ−トのテトラマ−、ペンタマ−およびヘキ
サマ−の混合物)などの各テトラ(置換)アルキルシリ
ケ−ト類単体や、該シリケ−ト類の同効単体の縮合物な
どの加水分解エステル化合物、フェニルイソシアネ−
ト、p−クロロフェニルイソシアネ−ト、ベンゼンスル
ホニルイソシアネ−ト、p−トルエンスルホニルイソシ
アネ−ト、イソシアネ−トエトルメタクリレ−ト(アメ
リカダウケミカル社製、NCO基含有モノマ−)などの
イソシアネ−ト基含有化合物類などがある。
チル、オルトぎ酸トリエチル、オルトぎ酸トリブチルな
どのオルトぎ酸トリアルキル類:オルト酢酸トリメチ
ル、オルト酢酸トリエチル、オルト酢酸トリブチルなど
のオルト酢酸トリアルキル類:オルトホウ酸トリブチ
ル、オルトホウ酸トリエチルなどのオルトホウ酸トリア
ルキル類:テトラメチルシリケ−ト、テトラエチルシリ
ケ−ト、テトラブチルシリケ−ト、テトラ(2−メトキ
シエチル)シリケ−ト、テトラ(2−クロロエチル)シ
リケ−トのようなテトラ(置換)アルキルシリケ−ト類
単体:テトラフェニルシリケ−ト、テトラベンジルシリ
ケ−トのような上記テトラ(置換)アルキルシリケ−ト
類の同効物質(同単体):テトラエチルシリケ−トのダ
イマ−、トリマ−、テトラマ−もしくはヘキサマ−、
「エチルシリケ−ト40」(コルコ−ト社製品、テトラ
エチルシリケ−トのテトラマ−、ペンタマ−およびヘキ
サマ−の混合物)などの各テトラ(置換)アルキルシリ
ケ−ト類単体や、該シリケ−ト類の同効単体の縮合物な
どの加水分解エステル化合物、フェニルイソシアネ−
ト、p−クロロフェニルイソシアネ−ト、ベンゼンスル
ホニルイソシアネ−ト、p−トルエンスルホニルイソシ
アネ−ト、イソシアネ−トエトルメタクリレ−ト(アメ
リカダウケミカル社製、NCO基含有モノマ−)などの
イソシアネ−ト基含有化合物類などがある。
【0054】水結合剤に使用量は、加水分解性シリル基
含有アクリル樹脂100重量部あたり、0.1〜30重
量部、特に0.5〜15重量部が適している。
含有アクリル樹脂100重量部あたり、0.1〜30重
量部、特に0.5〜15重量部が適している。
【0055】クリヤコ−ト(B)には、さらに必要によ
り、着色顔料およびメタリック顔料を透明性を阻害しな
い程度に配合することができ、さらにレベリング剤、紫
外線吸収剤、顔料分散剤などを添加することも可能であ
る。
り、着色顔料およびメタリック顔料を透明性を阻害しな
い程度に配合することができ、さらにレベリング剤、紫
外線吸収剤、顔料分散剤などを添加することも可能であ
る。
【0056】クリヤコ−ト(B)は、ベ−スコ−ト
(A)の未硬化塗面に塗装するが、その塗装方法として
浸漬塗装、噴霧塗装、静電塗装などがあげられ。このう
ち噴霧塗装および静電塗装が好ましく、クリヤコ−ト
(B)の粘度を10〜20秒/フォ−ドカップ#4/2
0℃に調製し、硬化塗膜における膜厚が15〜80μ
m、特に25〜60μmの範囲内が好ましい。
(A)の未硬化塗面に塗装するが、その塗装方法として
浸漬塗装、噴霧塗装、静電塗装などがあげられ。このう
ち噴霧塗装および静電塗装が好ましく、クリヤコ−ト
(B)の粘度を10〜20秒/フォ−ドカップ#4/2
0℃に調製し、硬化塗膜における膜厚が15〜80μ
m、特に25〜60μmの範囲内が好ましい。
【0057】本発明において、ベ−スコ−ト(A)の未
硬化塗面にクリヤコ−ト(B)を塗装すると、クリヤコ
−ト(B)塗膜に含まれるポリイソシアネ−ト化合物の
一部が隣接する下層のベ−スコ−ト(A)の塗膜内に浸
透して、該塗膜中の水酸基含有樹脂とウレタン化反応し
架橋硬化せしめる。このウレタン化反応は、該樹脂中の
カルボキシル基やウレタン化触媒などにより促進され、
すみやかに進行する。一方、クリヤコ−ト(B)の塗膜
における加水分解性シリル基含有アクリル樹脂は大気中
に存在する水分により容易に加水分解して水酸基を再生
し、これが同塗膜中のポリイソシアネ−ト化合物とウレ
タン化反応して架橋硬化する。このシリル基の解離およ
びその後のウレタン化反応は上記の解離触媒およびウレ
タン化触媒を該塗膜中に併存せしめておくとによりさら
に促進することができる。
硬化塗面にクリヤコ−ト(B)を塗装すると、クリヤコ
−ト(B)塗膜に含まれるポリイソシアネ−ト化合物の
一部が隣接する下層のベ−スコ−ト(A)の塗膜内に浸
透して、該塗膜中の水酸基含有樹脂とウレタン化反応し
架橋硬化せしめる。このウレタン化反応は、該樹脂中の
カルボキシル基やウレタン化触媒などにより促進され、
すみやかに進行する。一方、クリヤコ−ト(B)の塗膜
における加水分解性シリル基含有アクリル樹脂は大気中
に存在する水分により容易に加水分解して水酸基を再生
し、これが同塗膜中のポリイソシアネ−ト化合物とウレ
タン化反応して架橋硬化する。このシリル基の解離およ
びその後のウレタン化反応は上記の解離触媒およびウレ
タン化触媒を該塗膜中に併存せしめておくとによりさら
に促進することができる。
【0058】ベ−スコ−ト(A)およびクリヤコ−ト
(B)の各塗膜は室温乃至120℃の温度範囲内で速や
かに硬化させることができる。
(B)の各塗膜は室温乃至120℃の温度範囲内で速や
かに硬化させることができる。
【0059】以下に、本発明に関する実施例および比較
例について説明する。部および%は原則として、いずれ
も重量に基づくものである 1.試 料 1)被塗物 a)りん酸亜鉛で表面処理を行った鋼板(大きさ150
×80×0.8mm)にエレクロン#9200(関西ペ
イント社製、商品名、エポキシ樹脂系カチオン電着塗
料)およびアミラックN2シ−ラ−(関西ペイント社
製、商品名、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系中塗塗
料)を塗装し加熱硬化したもの。
例について説明する。部および%は原則として、いずれ
も重量に基づくものである 1.試 料 1)被塗物 a)りん酸亜鉛で表面処理を行った鋼板(大きさ150
×80×0.8mm)にエレクロン#9200(関西ペ
イント社製、商品名、エポキシ樹脂系カチオン電着塗
料)およびアミラックN2シ−ラ−(関西ペイント社
製、商品名、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系中塗塗
料)を塗装し加熱硬化したもの。
【0060】b)トリクロルエタンで表面を蒸気脱脂し
たポリプロピレン(大きさ150×80×0.8m
m)。
たポリプロピレン(大きさ150×80×0.8m
m)。
【0061】2)ベ−スコ−ト(A) a):アクリル樹脂(数平均分子量20000、水酸基
価30、酸価10)100部(固形分)あたり、アルミ
ニウムペ−スト55−516(東洋アルミニウム社製、
商品名)12部を加え、有機溶剤(トルエン/キシレン
=1/1重量比)で粘度15秒(フォ−ドカップ#4/
20℃)に調整した。
価30、酸価10)100部(固形分)あたり、アルミ
ニウムペ−スト55−516(東洋アルミニウム社製、
商品名)12部を加え、有機溶剤(トルエン/キシレン
=1/1重量比)で粘度15秒(フォ−ドカップ#4/
20℃)に調整した。
【0062】b):塩素化ポリプロピレン樹脂のアクリ
ル系モノマ−のグラフト共重合体(数平均分子量320
00、水酸基価20、酸価7)100部(固形分)あた
り、アルミニウムペ−スト55−516を12部加え、
有機溶剤(トルエン/キシレン=1/1重量比)で粘度
15秒(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
ル系モノマ−のグラフト共重合体(数平均分子量320
00、水酸基価20、酸価7)100部(固形分)あた
り、アルミニウムペ−スト55−516を12部加え、
有機溶剤(トルエン/キシレン=1/1重量比)で粘度
15秒(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
【0063】c):アクリル樹脂(数平均分子量280
00、水酸基価30、酸価0)100部(固形分)あた
り、ジラウリン酸ジn−ブチルスズ0.5部およびアル
ミニウムペ−スト55−516を12部を加え、有機溶
剤(トルエン/キシレン=1/1重量比)で粘度15秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
00、水酸基価30、酸価0)100部(固形分)あた
り、ジラウリン酸ジn−ブチルスズ0.5部およびアル
ミニウムペ−スト55−516を12部を加え、有機溶
剤(トルエン/キシレン=1/1重量比)で粘度15秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
【0064】d):塩素化ポリプロピレン樹脂のアクリ
ル系モノマ−のグラフト共重合体(数平均分子量320
00、水酸基価20、酸価7)100部(固形分)あた
り、ジラウリン酸ジn−ブチルスズ0.5部およびアル
ミニウムペ−スト55−516を12部加え、有機溶剤
(トルエン/キシレン=1/1重量比)で粘度15秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
ル系モノマ−のグラフト共重合体(数平均分子量320
00、水酸基価20、酸価7)100部(固形分)あた
り、ジラウリン酸ジn−ブチルスズ0.5部およびアル
ミニウムペ−スト55−516を12部加え、有機溶剤
(トルエン/キシレン=1/1重量比)で粘度15秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
【0065】3)クリヤコ−ト(B) a):加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(注1)7
0部(固形分)、ポリイソシアネ−ト化合物(注2)3
0部、p−トルエンスルホン酸0.5部およびジラウリ
ン酸ジn−ブチルスズ0.5部を有機溶剤(トルエン/
キシレン=1/1重量比)に混合希釈し、粘度20秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
0部(固形分)、ポリイソシアネ−ト化合物(注2)3
0部、p−トルエンスルホン酸0.5部およびジラウリ
ン酸ジn−ブチルスズ0.5部を有機溶剤(トルエン/
キシレン=1/1重量比)に混合希釈し、粘度20秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
【0066】(注1)加水分解性シリル基含有アクリル
樹脂:トリメチルシロキシエチルメタクリレ−ト35
部、スチレン40部、ラウリルメタクリレ−ト25部を
通常の方法で溶液重合を行ったもので、数平均分子量1
2000で、加水分解後の水酸基価は110である。
樹脂:トリメチルシロキシエチルメタクリレ−ト35
部、スチレン40部、ラウリルメタクリレ−ト25部を
通常の方法で溶液重合を行ったもので、数平均分子量1
2000で、加水分解後の水酸基価は110である。
【0067】(注2)ポリイソシアネ−ト化合物:「ス
ミジュ−ルN−3500」(住友バイエルウレタン社
製、商品名、ヘキサメチレンジイソシアネ−トのイソシ
アヌレ−ト型ポリイソシアネ−ト化合物) b):加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(注3)7
0部(固形分)、ポリイソシアネ−ト化合物(注4)3
0部、p−トルエンスルホン酸0.5部およびジラウリ
ン酸ジn−ブチルスズ0.5部を有機溶剤(トルエン/
キシレン=1/1重量比)に混合希釈し、粘度20秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
ミジュ−ルN−3500」(住友バイエルウレタン社
製、商品名、ヘキサメチレンジイソシアネ−トのイソシ
アヌレ−ト型ポリイソシアネ−ト化合物) b):加水分解性シリル基含有アクリル樹脂(注3)7
0部(固形分)、ポリイソシアネ−ト化合物(注4)3
0部、p−トルエンスルホン酸0.5部およびジラウリ
ン酸ジn−ブチルスズ0.5部を有機溶剤(トルエン/
キシレン=1/1重量比)に混合希釈し、粘度20秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
【0068】(注3)加水分解性シリル基含有アクリル
樹脂:トリフェニルシロキシエチルメタクリレ−ト40
部、スチレン30部、n−ブチルメタクリレ−ト20部
およびn−ブチルアクリレ−ト10部を通常の方法で溶
液重合を行ったもので、数平均分子量5000で、加水
分解後の水酸基価は80である。
樹脂:トリフェニルシロキシエチルメタクリレ−ト40
部、スチレン30部、n−ブチルメタクリレ−ト20部
およびn−ブチルアクリレ−ト10部を通常の方法で溶
液重合を行ったもので、数平均分子量5000で、加水
分解後の水酸基価は80である。
【0069】(注4)ポリイソシアネ−ト化合物:「ス
ミジュ−ルN−3200」(住友バイエルウレタン社
製、商品名、ヘキサメチレンジイソシアネ−トのビユレ
ット型ポリイソシアネ−ト化合物) c):水酸基含有アクリル樹脂(注5)70部(固形
分)、ポリイソシアネ−ト化合物(注2)30部および
ジラウリン酸ジn−ブチルスズ0.5部を有機溶剤(ト
ルエン/キシレン=1/1重量比)に混合希釈し、粘度
20秒(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
ミジュ−ルN−3200」(住友バイエルウレタン社
製、商品名、ヘキサメチレンジイソシアネ−トのビユレ
ット型ポリイソシアネ−ト化合物) c):水酸基含有アクリル樹脂(注5)70部(固形
分)、ポリイソシアネ−ト化合物(注2)30部および
ジラウリン酸ジn−ブチルスズ0.5部を有機溶剤(ト
ルエン/キシレン=1/1重量比)に混合希釈し、粘度
20秒(フォ−ドカップ#4/20℃)に調整した。
【0070】(注5)水酸基含有アクリル樹脂:ヒドロ
キシエチルメタクリレ−ト25部、スチレン35部、n
−ブチルメタクリレ−ト25部、ラウリルメタクリレ−
ト15部を通常の方法で溶液重合を行ったもので、数平
均分子量12000で、水酸基価は110である。
キシエチルメタクリレ−ト25部、スチレン35部、n
−ブチルメタクリレ−ト25部、ラウリルメタクリレ−
ト15部を通常の方法で溶液重合を行ったもので、数平
均分子量12000で、水酸基価は110である。
【0071】2.実施例および比較例 上記の被塗物にベ−スコ−ト(A)およびクリヤコ−ト
(B)をそれぞれエアスプレ−で表1に示したように塗
装した。得られた複層塗膜などの性能試験結果について
も同表に併記した。
(B)をそれぞれエアスプレ−で表1に示したように塗
装した。得られた複層塗膜などの性能試験結果について
も同表に併記した。
【0072】
【表1】
【0073】試験方法はつぎのとおりである。
【0074】貯蔵安定性:クリヤコ−ト(B)を密閉容
器に入れ、室温において24時間経過後の粘度変化を調
べた。○はフォ−ドカップ#4/20℃で粘度上昇が5
秒未満、△はフォ−ドカップ#4/20℃で粘度上昇が
5〜10秒未満、×はフォ−ドカップ#4/20℃で粘
度上昇が10秒以上を示す。
器に入れ、室温において24時間経過後の粘度変化を調
べた。○はフォ−ドカップ#4/20℃で粘度上昇が5
秒未満、△はフォ−ドカップ#4/20℃で粘度上昇が
5〜10秒未満、×はフォ−ドカップ#4/20℃で粘
度上昇が10秒以上を示す。
【0075】層間付着性:クリヤコ−ト(B)を調製
後、室温で2時間放置してから塗装して得られた複層塗
膜に素地に達するようにカッタ−ナイフでカットし、大
きさ1mm×1mmのゴバン目を100個作り、その塗
面に粘着セロハンテ−プを貼着し、20℃においてその
テ−プを急激に剥離した後の塗面を調べた。○はゴバン
目塗膜が100個残存している、△はゴバン目塗膜が1
〜10個剥離した、×はゴバン目塗膜が11個以上剥離
したことを示す。
後、室温で2時間放置してから塗装して得られた複層塗
膜に素地に達するようにカッタ−ナイフでカットし、大
きさ1mm×1mmのゴバン目を100個作り、その塗
面に粘着セロハンテ−プを貼着し、20℃においてその
テ−プを急激に剥離した後の塗面を調べた。○はゴバン
目塗膜が100個残存している、△はゴバン目塗膜が1
〜10個剥離した、×はゴバン目塗膜が11個以上剥離
したことを示す。
【0076】凝集破壊性:クリヤコ−ト(B)を調製
後、室温で2時間放置してから塗装して得られた複層塗
膜に素地に達するようにカッタ−ナイフでクロスカット
し、その塗面に粘着セロハンテ−プを貼着し、20℃に
おいてそのテ−プを急激に剥離した後の塗膜を調べた。
○は塗膜内部に破壊が全く認められない、×は塗膜内部
に破壊が明確に認められたことを示す。
後、室温で2時間放置してから塗装して得られた複層塗
膜に素地に達するようにカッタ−ナイフでクロスカット
し、その塗面に粘着セロハンテ−プを貼着し、20℃に
おいてそのテ−プを急激に剥離した後の塗膜を調べた。
○は塗膜内部に破壊が全く認められない、×は塗膜内部
に破壊が明確に認められたことを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】水酸基含有樹脂および着色顔料を主成分と
するベ−スコ−ト(A)を塗装し、ついで該塗面に、加
水分解性シリル基含有アクリル樹脂およびポリイソシア
ネ−ト化合物を主成分とするクリヤコ−ト(B)を塗装
し、クリヤコ−ト(B)の塗膜中の該ポリイソシアネ−
ト化合物によりベ−スコ−ト(A)およびクリヤコ−ト
(B)の両塗膜を同時に架橋硬化せしめることを特徴と
する複層塗膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1453998A JPH11207256A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 複層塗膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1453998A JPH11207256A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 複層塗膜形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11207256A true JPH11207256A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11863966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1453998A Pending JPH11207256A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 複層塗膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11207256A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4633952B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2011-02-16 | 関西ペイント株式会社 | 塗膜形成方法 |
CN114535023A (zh) * | 2020-11-25 | 2022-05-27 | 日东电工株式会社 | 涂布膜的制造方法 |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP1453998A patent/JPH11207256A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4633952B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2011-02-16 | 関西ペイント株式会社 | 塗膜形成方法 |
CN114535023A (zh) * | 2020-11-25 | 2022-05-27 | 日东电工株式会社 | 涂布膜的制造方法 |
CN114535023B (zh) * | 2020-11-25 | 2024-06-21 | 日东电工株式会社 | 涂布膜的制造方法 |
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